JP2010221708A - テクスチャー化基材に対する保護フィルム - Google Patents

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Abstract

【課題】テクスチャー化された表面に対して十分な保護を与えることができるマスキングフィルムを提供する。
【解決手段】表面接触層12及び外側補強層14を含み、該表面接触層が、A)粘着付与されているクワッドブロックスチレンブロックコポリマーエラストマーとジブロックスチレンコポリマーを含有するトリブロックスチレンブロックコポリマーとの混合物、B)クワッドブロックスチレンブロックコポリマーエラストマーとトリブロックスチレンブロックコポリマーとジブロックスチレンコポリマーを含有するトリブロックスチレンブロックコポリマーとの混合物、C)トリブロックスチレンブロックコポリマーとジブロックスチレンコポリマーを含有するトリブロックスチレンブロックコポリマーとの混合物、又は(D)スチレンジブロックコポリマーを含有するトリブロックスチレンブロックコポリマー及び低密度ポリエチレンポリマーから構成されているフィルム。
【選択図】図1

Description

本発明は、基材表面を損傷又は汚染から保護する際に使用するためのフィルムに関する。より具体的には、本発明は、接着性コーティングを含まないが、基材、特にテクスチャー化表面トポグラフィーを有する基材に対して高い接着性を与える表面保護フィルムに関する。
マスキングフィルムとも称される表面保護フィルムは表面に対する保護カバーとして各種用途で使用されている。典型的には、フィルムは平滑で比較的剛性の表面(例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート、ガラス、磨き又は塗装金属、グレーズセラミック)及び他の平滑で比較的剛性の表面を保護するために使用されている。フィルムは保護しようとする表面に施工され、表面の引掻き、擦り傷及び表面損傷を防止するための物理的バリヤーとして作用する。マスキングフィルムにより与えられる保護は、使用する前に表面を印刷、輸送又は他の方法で取り扱うときに特に有用である。
従来、平滑表面はコロナ処理したフィルム及び/又は接着性コーティングを有するマスキング紙により保護されている。しかしながら、これらの技術には欠点がある。例えば、良好な接着性を与えながらも良好な剥離性も与えるようにコロナ処理の量をコントロールすることが難しい。加えて、コロナ処理したマスキングフィルムは比較的高い表面摩擦係数を有し、フィルム中に硬いしわを形成しがちである。このようなしわを除去することは不可能ではないにしても困難であり、よって、フィルムが保護しようとする表面を十分に保護するのを妨げたり、及び/又は保護しようとする表面を早期に歪めたりする。また、コロナ処理したポリエチレンフィルムは通常大量のゲル及びそれに伴って炭素ごみを有しており、このために保護しようとする表面にくぼみを生じたり、保護しようとする表面を傷つける恐れがある。
接着性コーティングを有する紙を用いたマスキングフィルムに関連した欠点もある。湿度又は他の所に由来する水分がマスキング材料に浸透し、マスキング材料が保護しようとする表面からゆるんだり、又は完全に分離することがある。水分がこのタイプのマスキングフィルムの性能に悪影響を与える傾向は、接着性コーティングを活性化するために熱を必要とする場合に高くなる。さらに、マスキング材料が剥離したいときまで保護しようとする表面にしっかりと接着したままである場合であっても、剥離には微量の接着性コーティングを除去するために溶媒を使用しなければならないことがある。表面上に残っている接着剤残留物は、保護しようとする表面を食品業界用途のように清潔な条件が望ましい状況で使用する場合には特に問題である。
マスキングフィルム技術における最近の進歩により、コロナ処理することも接着性コーティングを使用することもなく形成した改良マスキングフィルム、例えば片面平滑・片面平滑(OSM)のマスキングフィルムが得られた。OSMフィルムは、参照により本明細書に組み入れる(特許文献1)及び(特許文献2)に詳しく記載されている。これらの進歩したマスキングフィルムは、コロナ処理を必要とせずに、接着性コーティングも使用せずに十分で一定レベルの接着性を与えるために平滑表面を相互に接着する傾向を利用している。加えて、OSMフィルムのつや消面は、表面間の緊密接触を防ぐことによりフィルムのブロッキング及びしわ形成を防いでいる。
OSMフィルムは進歩しているが、これらの改良マスキングフィルムにより得られる接着レベルは、前記改良フィルムの作製及び使用に関連する温度及び他の条件により変動する可能性がある。前記条件により、所望用途にとって高過ぎたり又は十分でない接着レベルしか示さないマスキングフィルムが生ずることが時々ある。他の用途では、適切な用途及び十分な接着レベルに達するようにフィルムの温度を上げるべくヒーターが必要となることがある。さらに、得られる接着レベルは主にマスキングフィルムの平滑表面と保護しようとする平滑表面の間の相互作用の関数であるので、保護を要する表面の平滑度は重要な要因である。この要因には問題があり、保護しようとする表面が余り平滑でない、すなわちその表面がテクスチャー化トポグラフィーを有している場合には上記タイプのマスキングフィルムの使用は制限される。
多層マスキングフィルムは、(特許文献3)及び(特許文献4)に記載されているように感圧性接着剤を用いて同時押出されている。これらのフィルムはスチレン−ブタジエン−スチレン(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレン(SIS)、スチレン−ブタジエン(SB)及びスチレン−イソプレン(SI)ブロックコポリマーを使用している。これらのブロックコポリマーは、一因として二重結合が存在するために乏しい熱及びエージング安定性しか有していない。これらのフィルムは、良好な巻出し能力を与えるため、粘着性の上昇を抑えるため、ロールで保存しているときにフィルムがそれ自身に貼合わされるのを防ぐために粘着防止剤をも含有している。粘着防止剤は温度及び時間と共に移行(ブルーミング)して、最終的に基材表面を汚染することがある。粘着防止剤のレベルを変化させると、基材に対する接着レベルも変化する。
米国特許第4,895,760号明細書 米国特許第5,100,709号明細書 米国特許第5,286,781号明細書 米国特許第5,427,850号明細書
テクスチャー化されている表面に対して十分なレベルの保護を与えることができるマスキングフィルムが依然として要望されている。さらに、コロナ処理も接着剤も使用することなく、これらに関連する欠点を呈することなく、各種の保護及び適用条件下で保護しようとするテクスチャー化表面とマスキングフィルムとの間に機能的に調節可能にコントロールされるレベルの接着を与える必要がある。
本発明によれば、テクスチャー化表面に接着し、その表面を保護するマスキングフィルムを提供する。このマスキングフィルムは接着性コーティングを含んでいない。フィルムとテクスチャー化基材間の接着レベルはいろいろな基材の化学及びトポロジーに合致するように調節可能である。例えば、マスキングフィルムは室温又は周囲温度でテクスチャー化ポリカーボネート、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、ナイロン及びポリエステル(PET、PETG、PEN)に対して機能的レベルの接着を与え得る。したがって、実際上、温度、ライン機器レイアウト及び所望用途を含めた所与の加工環境で保護フィルムは当該表面に対して十分なレベルの接着を与えることができる。保護フィルムは、エージング及び/又は加熱した後でも基材に対して脱着可能に接着されたままである。
本発明に係るフィルムの実施形態である。 テクスチャー化基材に接着していることを示す、本発明に係るフィルムの実施形態である。 図2に類似しているが、従来技術のマスキングフィルムのテクスチャー化表面基材との接触域を示す図である。
本発明のフィルムは、接着強さ(剥離試験で測定して)、皮膜引張強さ、低い伸び及び良好な取扱い性の優れたバランスを与える。テクスチャー化基材の表面トポグラフィーは大きく異なり得るので、特性のうまいバランスを得るためにフィルムの特性を容易に適合させることができることが有利である。重要なことは、本発明のフィルムは重要な商業的及び実際的要望を満足させる。
用語「実質的に」及び「約」は、所与の特性又はパラメーター(例えば、表面粗度)は指定されている値から最高20%まで異なっていてもよいことを意味する。
本明細書中で使用されている単数形“a”、“an”及び“the”は、状況が他の方法で明確に指図されていない限り複数の言及を含む。よって、例えば「化合物」への言及は複数の前記化合物を含み、「成分」又は「添加剤」への言及は1つ以上の前記成分又は添加物、あるいは当業者に公知のその均等物の言及、等々である。
他の方法で定義されていない限り、本明細書中で使用されているすべての技術的及び科学的用語は本発明が属する業界の当業者が一般的に理解しているのと同じ意味を有している。本明細書中に開示されている方法及び材料と類似又は均等なものを本発明を実施する際に使用することができるが、好ましい方法、デバイス及び材料をここに記載する。本明細書中に挙げられている刊行物はすべて刊行物中に報告されており、本発明に関連して使用される各種フィルム、化合物、組成物、方法等を記載し、開示する目的で引用されている。
用語「フィルム」は、高分子材料の溶融シートを流延又はインフレーション方法により押出した後、前記シートを冷却して固体ポリマーウェブを形成することにより作製したウェブを指す。
図1及び2を参照すると、一般的に10で示されている本発明のフィルムは表面接触層12、補強層14、及び表面接触層12と補強層14の間に位置するコア層16の3層からなる。これらの層は、同時押出又は押出貼合わせにより得られるように相互に緊密接触している。フィルム10の層はいずれもそれ自体材料の1つ以上の層からなり得る。例えば、いくつかの実施形態では、コア層はフィルムの全厚さの70容量%を占め得る。所望の厚さを有するフィルム層を単層で押出すことが不可能なことがあり、そのような実施形態のコア層は同一(又は、異なる)組成を有する2つ以上の層で押出され得る。
特に図2を参照すると、表面接触層12は、基材20の表面と実質的に接触するように適合されている。図2に見られるように、基材20はその表面上に複数の異所22を有している。異所の大きさ及び頻度は基材毎に広く異なり得る。特に、基材20の表面粗度はテクスチャー化表面を構成する山頂と谷の間で3〜100ミクロンであり得る。表面粗度は基材の幅及び長さにわたって均一でないこともある。
本発明のマスキングフィルムは、良好な合致性を有し、よって基材トポグラフィーを有する表面に対して実質的に合致できる表面接触層12を与えるように設計されている。この合致性により、基材と表面接触層の間がより良好に表面接触し、よって両者間により高い接着力が得られる。しかしながら、接着力が高いと、フィルムを基材から剥離させるときフィルム層を引裂くかもしれない可能性が増大する。よって、本発明のフィルムは良好な粘着力を与え、基材から剥離したときフィルムは無傷のままである。
図3に示すように、従来技術のフィルム110は基材120の表面上の山頂122のみと接触している。よって、従来技術のマスキングフィルムのテクスチャー表面に対する接着能力は、基材表面とフィルムの接触面積が小さいために低下した。補うためには、基材又はフィルム上に残っている残留物を塞ぐポイントまでフィルムの接着レベルを上昇させることがしばしば必要であった。対照的に、(図2に示すように)本発明のフィルム10は、基材20の表面トポグラフィーを構成する山頂及び谷に実質的に合致させることができ、よってテクスチャー化基材20とフィルムの表面接触層12の間の接触表面積はより大きくなる。
表面接触層は熱可塑性ポリマーのブレンド混合物からなる。1つの実施形態では、ブレンド混合物はスチレンブロックエラストマーの混合物からなる。別の実施形態では、ブレンド混合物は低密度ポリエチレンを混合したスチレンブロックエラストマーからなる。表面接触層12は全フィルム厚さの15〜30%を占め得る。理想的には、表面接触層の厚さは全フィルム厚さの18〜22%である。
より具体的には、表面接触層は以下に詳記するブレンド1、ブレンド2、ブレンド3又はブレンド4から選択されるブレンドからなる。
ブレンド1は本質的に粘着付与されているクワッドブロックスチレンブロックコポリマーエラストマー及びトリブロックコポリマーエラストマーから構成されている。クワッドブロック成分は通常ブレンドの5〜60重量%を占め、トリブロック成分は40〜95重量%を占めている。
粘着付与されているクワッドブロックコポリマーは、スチレン−イソプレン−スチレン−イソプレン(S−I−S−I’)及びスチレン−エチレン/プロピレン−スチレン−エチレン/プロピレン(S−EP−S−EP’)、並びにその混合物から選択される。いずれの場合も、クワッドブロックコポリマーには粘着付与剤がコンパウンドされている。特に好ましいS−I−S−I’コポリマーは、その開示内容を参照により本明細書に組み入れる米国特許出願公開第2006/0151901号に詳細に開示されている。好ましいS−I−S−I’及びS−EP−S−EP’クワッドブロックコポリマーはKraton Polymers,LLCから入手可能である。完全又は部分的に飽和されたバージョンが酸化及び長期間貯蔵に対する安定性の点で好ましい。
ブレンド1の第2必須成分は、スチレン−イソプレン−スチレン(S−I−S)、スチレン−ブタジエン−スチレン(S−B−S)、スチレン−エチレン/ブタジエン−スチレン(S−EB−S)及びスチレン−エチレン/プロピレン−スチレン(S−EP−S)から選択されるトリブロックスチレンブロックエラストマーである。S−EB−S及びS−EP−SはS−I−S及びS−B−Sコポリマーの完全に飽和された又は水素化されたバージョンである。いずれの場合も、トリブロックエラストマーに最高30重量%の対応ジブロックスチレンコポリマーエラストマー、例えばスチレン−イソプレン(S−I)、スチレン−ブタジエン(S−B)、スチレン−エチレン/ブタジエンジブロックコポリマー(S−EB)又はスチレン−エチレン/プロピレンジブロックコポリマー(S−EP)がコンパウンドされていてもよい。前記エラストマーはKraton Polymers,LLCを含めた各種供給元から市販されている。
ブレンド2は本質的に粘着付与されているクワッドブロック/トリブロックスチレンブロックコポリマーエラストマー及びトリブロックコポリマーエラストマーから構成されている。クワッドブロック/トリブロック成分は通常ブレンドの5〜60重量%を占め、トリブロック成分は40〜95重量%を占めている。
クワッドブロック/トリブロックコポリマー成分は、S−I−S−I’又はS−EP−S−EP’クワッドブロックコポリマー又はその混合物、S−I−S、S−B−S、S−EB−S又はS−EP−S及びその混合物、及び粘着付与剤のコンパウンドされている混合物である。特に好ましいS−I−S−I’及びS−EP−S−EPコポリマーは、その開示内容を参照により本明細書に組み入れる米国特許出願公開第2006/0151901号に詳細に開示されている。好ましい粘着付与されているクワッドブロックコポリマー及び粘着付与されているトリブロックコポリマーはKraton Polymers,LLCから入手可能である。完全又は部分的に飽和されているバージョンは酸化及び長期間貯蔵に対する安定性の点で好ましい。好ましいトリブロックコポリマーはS−EP−S及びS−EB−S、及びその混合物である。前記エラストマーはKraton Polymersから入手可能である。
ブレンド2の第2必須成分は、S−I−S、S−B−S、S−EB−S及びS−EP−S、又はその混合物から選択されるトリブロックスチレンブロックコポリマーエラストマーであり、場合により最高30重量%のジブロックコポリマー(例えば、S−EB又はS−EP)を含んでいてもよい。これはブレンド1の第2成分と同一である。
ブレンド3は本質的に粘着付与されているトリブロックスチレンブロックコポリマーエラストマー及び最高30重量%のスチレンジブロックコポリマーエラストマーを含有するトリブロックコポリマーエラストマーから構成されている。粘着付与されているトリブロック成分は通常ブレンドの5〜60%を占め、トリブロック成分は40〜95%を占めている。
粘着付与されているトリブロックコポリマー成分はS−EB−S及びS−EP−S又はその混合物及び粘着付与剤からなる。前記ポリマーはKraton Polymersから入手可能である。ブレンド3の第2必須成分はブレンド1及び2の第2必須成分と同一である。
ブレンド4は本質的に0〜30重量%のS−EB又はS−EPジブロックコポリマーがコンパウンドされているS−EB−S又はS−EP−Sトリブロックコポリマーと低密度ポリエチレン(LDPE)の混合物から構成されている。適当なLDPEポリマーは0.915〜0.925の範囲の密度及び3〜20のメルトインデックスを有している。前記ポリマーは各種供給元から市販されている。トリブロック/ジブロック成分は混合物の45〜90重量%を占め、LPDE成分は混合物の10〜55重量%を占めている。
S−I−S−I又はS−I−Sコポリマー中のイソプレン単位は二重結合を含み、紫外光に対して感受性であり得る。したがって、S−I−S−Iコポリマーを使用するときにはブレンドにUV安定剤を添加することが望ましいことがある。
粘着付与樹脂は当業者に公知であり、いろいろな種類の粘着付与樹脂が市販されている。本発明において使用される粘着付与樹脂は水素化されている、部分水素化されている、又は水素化されていない炭化水素樹脂である。好ましい樹脂は非水素化炭化水素樹脂又は天然ロジン樹脂である。粘着付与樹脂が環球法(ASTM E28)で測定して好ましくは70〜130℃、より好ましくは80〜105℃の範囲の軟化点を有している。
粘着付与樹脂はブロックコポリマー100重量部(pbw)あたり50〜150重量部の量で存在している。50pbw未満しか含有していない組成物は十分な粘着性を持たず、150pbwを超えて含有している組成物は余り粘着性でなく、同時押出フィルムで押出すことが困難である。好ましくは、粘着付与樹脂はブロックコポリマー100重量部あたり80〜130pbw、より好ましくは90〜120pbwの量で存在させる。
有用な粘着付与樹脂には、周囲温度で半固体又は固体であり、通常70〜135℃、好ましくは85〜120℃の範囲の温度で軟化又は液体となる炭化水素樹脂、合成ポリテルペン、エステルガム及び天然テルペンが含まれる。
主要な粘着付与樹脂の例は相溶性樹脂、例えば(1)天然及び改質ロジン、例えばガムロジン、ウッドロジン、トール油ロジン、蒸留ロジン、水素化ロジン、ダイマー化ロジン及び重合ロジン、(2)天然及び改質ロジンのグリセロール及びペンタエリトリトールエステル、例えばペール、ウッドロジンのグリセロールエステル、水素化ロジンのグリセロールエステル、重合ロジンのグリセロールエステル、水素化ロジンのペンタエリトリトールエステル及びロジンのフェノール改質ペンタエリトリトールエステル、(3)天然のテルペンのコポリマー及びターポリマー、例えばスチレン/テルペン及びα−メチルスチレン/テルペン、(4)ASTM法E28−58Tで測定して80〜150℃の軟化点を有するポリテルペン樹脂;後者のポリテルペン樹脂は通常テルペン炭化水素(例えば、ピネンとして公知の二環式モノテルペン)をフリーデル・クラフツ触媒の存在下、中程度の低温で重合することにより得られる、(5)フェノール改質テルペン樹脂及びその水素化誘導体、例えば二環式テルペン及びフェノールを酸性媒体中で縮合して得られる樹脂生成物、(6)70℃〜135℃の環球式軟化点を有する脂肪族石油炭化水素樹脂;後者の樹脂は主にオレフィン及びジオレフィンから構成されるモノマーを重合することにより得られる;水素化脂肪族石油炭化水素樹脂も含まれる、(7)芳香族石油炭化水素樹脂及び混合芳香族−脂肪族石油炭化水素樹脂、並びにその水素化誘導体、(8)芳香族改質脂環式石油炭化水素樹脂及びその水素化誘導体、並びに(9)脂環式石油炭化水素樹脂及びその水素化誘導体である。
好ましい粘着付与樹脂は、上記した部分群(6)、(7)、(8)及び(9)のもの、又はその混合物である。最も好ましい粘着付与樹脂は部分群6に特定されている樹脂のタイプに属していることが判明した。前記樹脂の例は、商品名PICCOTAC、HERCULES MBG、HERCOTAC、WINGTACK及びESCOREZ、特にPICCOTAC 212又は1094で販売されている樹脂、ESCOREZ 2203のような商品名ESCOREZ 2000シリーズでEXXONから販売されている樹脂、WINGTACK 95やWINGTACK Extraのような商品名でGOODYEARから販売されている樹脂である。好ましい粘着付与樹脂は、実際改質脂肪族炭化水素樹脂から構成されているPICCOTAC 212又は1094である。
補強層14は多くの機能に役立つ。第1に、補強層14は製造及び使用中のフィルムの取扱いを容易にする。第2に、フィルムは製造過程でロールに巻き取られるとき、補強層14はフイルムの連続層が相互に粘着するのを防止する(すなわち、フィルムが“ブロッキング”するのを防止する)ための剥離層として役立つ。第3に、補強層14は表面接触層12のトポグラフィーを維持する。第4に、補強層は、フイルムを基材20からはぎ取るときの伸びに対する耐性を与える。このことはフィルムの完全性を維持するのに重要である。
多くの実施形態では、補強層14はフィルムの全厚さの15〜20%を占めている。補強層14はポリオレフィンポリマーからなり得、好ましい実施形態では高密度ポリエチレン(HDPE)、線状低密度ポリエチレン(LDPE)とHDPEのブレンド、又はLDPEとポリプロピレン(PP)のブレンドからなる。LDPEとHDPEのブレンドを使用する場合、LDPEはブレンドの5〜30重量%を占め、HDPEは70〜95重量%を占め得る。LDPE及びPPのブレンドを使用する場合、LDPEはブレンドの5〜20重量%を占め、PPは80〜95重量%を占め得る。適当なLDPEポリマーには0.915〜0.925の密度を有するものが含まれる。
いくつかの実施形態では、環状オレフィンポリマー及びコポリマー(COP)を補強層中に使用してもよい。前記したポリマー及びコポリマーはかなり高い密度(すなわち、>1g/cc)を有し、なお可撓性でありながら良好な補強性を与える傾向にある。補強層中に使用する場合、COPは60〜90%の量で使用され、LDPE又は線状中密度ポリエチレン(LMDPE)と混合してもよい。
コア層16も多くの機能に役立つ。第1に、コアは表面接触層がテクスチャー化基材のトポグラフィーに合致できるように十分に軟らかくなければならない。第2に、コアは、残留物を残すことなくフィルムを基材から剥離することができるように良好な皮膜引張強さを有していなければならない。コア層はマスキングフィルムに所望の不透明度及び/又は色、剛性及び靱性を与えるのにも役立ち得る。
好ましい実施形態では、コア層はポリマーブレンド、例えばHDPEとLDPEの組合せ、PPとLDPEの組合せ、又はすべてLDPEから構成されている。前記組合せの1つを使用する場合、LDPEがコア層の5〜40重量%を占めていることが好ましい。コア層はフィルムの全厚さの40〜70%を占め得る。上記したように、コア層は、表面接触層がテクスチャー化基材の表面に合致できるように十分な軟らかさを与えるべく混合されている。
フィルムテクスチャー、静電放電、耐摩耗性、印刷適性、書込み適性、不透明度及び色を含むある所望特性を得るために、充填剤をコア層16及び/又は補強層14に添加してもよい。充填剤は当業界で公知であり、この中には例えば炭酸カルシウム、雲母、二酸化チタン及び二酸化ケイ素、合成シリカ、焼成クレー及び他の合成充填剤が含まれる。
フィルムの全厚さは通常25〜100ミクロンである。テクスチャー化基材に適用する場合、マスキングフィルムは好ましくは1〜700g/in、より好ましくは1〜150g/in、より好ましくは1〜40g/in、より好ましくは1〜10g/in、最も好ましくは1〜5g/inの範囲の剥離強さを有している。マスキングフィルムは、残留物を残すことなく、引き裂かれることなく、伸びることもなく、テクスチャー化基材から引っ張られるように作製され得る。
好ましい実施形態では、表面接触層12は0〜1.52ミクロン、より好ましくは0〜0.762ミクロンの平滑度を有する表面を含んでいる。補強層14上の比較的粗い又はつや消し仕上げは0.508〜15.24ミクロン、より好ましくは1.02〜5.08ミクロンの粗度を含んでいる。
フィルムを各層の所望成分を混合し、ブレンドをそれぞれの押出機に装入し、フィルム層を同時押出すことにより製造することが好ましい。(例えば、1個のロールは平滑なロールであり、他のロールがテクスチャー化されている1対のニップローラーに押出すことによる)つや消エンボスが補強層に対して十分なレベルの粗度を付与するための好ましい技術である。しかしながら、任意の適当な方法を用いて補強層14にテクスチャーを付与してもよく、その方法には非限定的に空気衝突、空気ジェット、水ジェット及びその組合せが含まれる。補強層上のテクスチャーは、マスキングフィルムが容易に巻き出され得るように、及び/又は別の表面からはぎ取られ得るようにマスキングフィルムの表面が別の表面と緊密接触するのを妨げることによりブロッキングを防止するのを助ける。この要件は従来のマスキングフィルムにしばしば関連するしわも防止する。多層つや消エンボス加工したフィルム層は、化学的(粘着防止剤)に誘導される差動滑りとは対照的に機械的差動滑りをも含み得る。
3〜100ミクロンの範囲の表面粗度“Ra”を有するテクスチャー化表面に対してマスキングフィルムを適用することが好ましい。本明細書を通じて、「平滑度」及び「粗度」は、プロフィロメータで測定して表面の中心線に対する該表面の微小山頂及び微小谷の算術平均高さとして定義される。このように定義される平滑度及び粗度は典型的にはμmの単位で表される。表面テクスチャー(相対的平滑度及び粗度)の試験はすべてANSI/ASME試験方法B46.1−1985に従って実施した。
本明細書中に開示されているマスキングフィルムは、テクスチャー化表面、例えばポリカーボネート、ポリウレタン、ポリエステル、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、ナイロン、PET、PETG、PEN、ガラス、セラミック、金属及び各種コーティングを保護するために特に適している。例えば、テクスチャー化ポリカーボネートフィルムはベルベット(約3.81ミクロンのRa)及びスエード(12.7〜17.8ミクロンのRa)であり得る。プリズマティックポリエステルは5.08〜約50ミクロンの範囲の粗度を有し得る。ビニル床タイルは約3.81〜約10.16ミクロンの範囲の粗度を有し得る。
一連の多層同時押出したフィルムを先の開示に従って各種ブレンドを用いて作製した。3層フィルムはすべて、層A(表面接触層)及び層C(補強層)の各々が全フィルム厚さの20%を占め、コア(層B)が残り60%を占めるように作製した。2層フィルムは20%の表面接触層(層A)を含み、残り80%は補強層(層C)であった。粘着付与剤を配合したクワッドブロック及びトリブロックコポリマーはKraton Polymers,LLCから入手した。他の成分はいろいろな商業供給元から入手した。フィルムの組成は表1に記載されている。表面接触層中に使用したポリマーの密度は、SEBSで0.90〜、LDPEで〜0.924、粘着付与されているブロックコポリマーで〜0.93の範囲であった。
Figure 2010221708
Figure 2010221708
Figure 2010221708
次いで、いくつかのフィルムを各種基材に対して180°引きはがし粘着力について試験した。この方法は、フィルムを3種のポリカーボネートプリズム基材の1つに対して配置し、フィルムを22kgローラーを用いて圧延することによりフィルムを前記基材に貼合わせることを含む。フィルムを室温で1〜2時間放置した。次いで、フィルムを180°で(すなわち、フィルムは基材表面に対して実質的に平行にあった)AR 1000計器を用いて12”/分の速度で引っ張ることによりフィルムを基材から剥がした。結果を表2に報告した。
Figure 2010221708
マスキングフィルムは、感圧接着剤を用いることなく、また感圧接着剤に関連する欠点を呈することなく、テクスチャー化表面に対してコントロールされた調節可能で十分なレベルの保護を与えることができる。剥離強さは、特定の基材に基づいて粘着付与されているクワッドブロック、粘着付与されているトリブロック又は粘着付与されていないトリブロックコポリマー成分の量を調節することにより調節可能である。保護フィルムの独特な作用効果により、フィルムを所望の基材の化学及びトポグラフィーに合うように修正することができる。
10 フィルム
12 表面接触層
14 補強層
16 コア層
20 基材
22 異所
110 フィルム
120 基材
122 山頂

Claims (20)

  1. 表面接触層及び補強層を含み、前記表面接触層が本質的に
    a)粘着付与されているクワッドブロックスチレンブロックコポリマーエラストマーと最高30重量%のジブロックスチレンコポリマーを含有するトリブロックスチレンブロックコポリマーとの混合物、
    b)粘着付与されているクワッドブロックスチレンブロックコポリマーエラストマーと粘着付与されているトリブロックスチレンブロックコポリマーと最高30重量%のジブロックスチレンコポリマーを含有するトリブロックスチレンブロックコポリマーとの混合物、
    c)粘着付与されているトリブロックスチレンブロックコポリマーと最高30重量%のジブロックスチレンコポリマーを含有するトリブロックスチレンブロックコポリマーとの混合物、及び
    d)最高30重量%のスチレンジブロックコポリマーを含有するトリブロックスチレンブロックコポリマー及び低密度ポリエチレンポリマー
    から構成されているフィルム。
  2. 表面接触層が、本質的に
    a)スチレン−イソプレン−スチレン−イソプレン及びスチレン−エチレン/プロピレン−スチレン−エチレン/プロピレンから選択される、5〜60重量%の粘着付与されているクワッドブロックスチレンブロックコポリマーエラストマー;及び
    b)40〜95重量%の、
    i)最高30重量%のスチレン−エチレン/ブタジエンジブロックコポリマーを含有するスチレン−エチレン/ブタジエン−スチレントリブロックコポリマー、又は
    ii)最高30重量%のスチレン−エチレン/プロピレンジブロックコポリマーを含有するスチレン−エチレン/プロピレン−スチレントリブロックコポリマー
    から構成されている請求項1に記載のフィルム。
  3. 表面接触層が、本質的に
    a)5〜60重量%の、
    i)スチレン−イソプレン−スチレン−イソプレン及びコンパウンドされているスチレン−エチレン/プロピレン−スチレン−エチレン/プロピレンから選択される粘着付与されているクワッドブロックスチレンブロックコポリマーエラストマー、及び
    ii)スチレン−エチレン/ブタジエン−スチレン及びスチレン−エチレン/プロピレン−スチレンから選択される粘着付与されているトリブロックスチレンコポリマー;及び
    b)40〜95重量%の、
    i)最高30重量%のスチレン−エチレン/ブタジエンジブロックコポリマーを含有するスチレン−エチレン/ブタジエン−スチレントリブロックコポリマー、又は
    ii)最高30重量%のスチレン−エチレン/プロピレンジブロックコポリマーを含有するスチレン−エチレン/プロピレン−スチレントリブロックコポリマー
    から構成されている請求項1に記載のフィルム。
  4. 表面接触層が、本質的に
    a)55重量%の、
    i)最高30重量%のスチレン−エチレン/ブタジエンジブロックコポリマーを含有するスチレン−エチレン/ブタジエン−スチレントリブロックコポリマー、又は
    ii)最高30重量%のスチレン−エチレン/プロピレンジブロックコポリマーを含有するスチレン−エチレン/プロピレン−スチレントリブロックコポリマー
    から選択されるトリブロックスチレンコポリマー;及び
    b)45重量%の低密度ポリエチレン
    から構成されている請求項1に記載のフィルム。
  5. 表面接触層と補強層の間に、さらにコア層を介在させる請求項1に記載のフィルム。
  6. コア層が、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、環状オレフィンコポリマー及びそれらの混合物から選択される請求項5に記載のフィルム。
  7. 補強層が、フィルムの全厚さの15〜20%を占めている請求項5に記載のフィルム。
  8. 表面接触層が、0℃未満のTgを有するポリマーから構成されている請求項5に記載のフィルム。
  9. 補強層が0.94〜0.98g/cmの密度を有し、コア層が0.94〜0.99g/cmの密度を有し、表面接触層が0.90〜0.93g/cmの密度を有するポリマーから構成されている請求項5に記載のフィルム。
  10. 表面接触層が、フィルムの全厚さの15〜30%を占めている請求項1に記載のフィルム。
  11. a)基材の3.81〜25.4ミクロンの表面粗度を有するテクスチャー化表面にフィルムを接着させることを含み;
    b)前記フィルムが、
    i)粘着付与されているクワッドブロックスチレンブロックコポリマーエラストマーと最高30重量%のジブロックスチレンコポリマーを含有するトリブロックスチレンブロックコポリマーとの混合物、
    ii)粘着付与されているクワッドブロックスチレンブロックコポリマーエラストマーと粘着付与されているトリブロックスチレンブロックコポリマーと最高30重量%のジブロックスチレンコポリマーを含有するトリブロックスチレンブロックコポリマーとの混合物、
    iii)粘着付与されているトリブロックスチレンブロックコポリマーと最高30重量%のジブロックスチレンコポリマーを含有するトリブロックスチレンブロックコポリマーとの混合物、及び
    iv)最高30重量%のスチレンジブロックコポリマーを含有するトリブロックスチレンブロックコポリマー及び低密度ポリエチレンポリマー
    から本質的に構成されている表面接触層、及び補強層を含み;
    c)前記テクスチャー化表面に前記フィルムを接着させるステップが、表面接触層が表面のテクスチャーに実質的に合致するように表面接触層をテクスチャー化表面に対して配置することを含む方法。
  12. 表面接触層が、本質的に
    a)スチレン−イソプレン−スチレン−イソプレン及びスチレン−エチレン/プロピレン−スチレン−エチレン/プロピレンから選択される、5〜60重量%の粘着付与されているクワッドブロックスチレンブロックコポリマーエラストマー;及び
    b)40〜95重量%の、
    i)最高30重量%のスチレン−エチレン/ブタジエンジブロックコポリマーを含有するスチレン−エチレン/ブタジエン−スチレントリブロックコポリマー、又は
    ii)最高30重量%のスチレン−エチレン/プロピレンジブロックコポリマーを含有するスチレン−エチレン/プロピレン−スチレントリブロックコポリマー
    から構成されている請求項11に記載の方法。
  13. 表面接触層が、本質的に
    a)5〜60重量%の、
    i)スチレン−イソプレン−スチレン−イソプレン及びコンパウンドされているスチレン−エチレン/プロピレン−スチレン−エチレン/プロピレンから選択される粘着付与されているクワッドブロックスチレンブロックコポリマーエラストマー、及び
    ii)スチレン−エチレン/ブタジエン−スチレン及びスチレン−エチレン/プロピレン−スチレンから選択される粘着付与されているトリブロックスチレンコポリマー;及び
    b)40〜95重量%の、
    i)最高30重量%のスチレン−エチレン/ブタジエンジブロックコポリマーを含有するスチレン−エチレン/ブタジエン−スチレントリブロックコポリマー、又は
    ii)最高30重量%のスチレン−エチレン/プロピレンジブロックコポリマーを含有するスチレン−エチレン/プロピレン−スチレントリブロックコポリマー
    から構成されている請求項11に記載の方法。
  14. 表面接触層が、本質的に
    a)55重量%の、
    i)最高30重量%のスチレン−エチレン/ブタジエンジブロックコポリマーを含有するスチレン−エチレン/ブタジエン−スチレントリブロックコポリマー、又は
    ii)最高30重量%のスチレン−エチレン/プロピレンジブロックコポリマーを含有するスチレン−エチレン/プロピレン−スチレントリブロックコポリマー
    から選択されるトリブロックスチレンコポリマー;及び
    b)45重量%の低密度ポリエチレン
    から構成されている請求項11に記載の方法。
  15. フィルムが、表面接触層と補強層の間にさらにコア層を介在させて含む請求項11に記載の方法。
  16. 表面接触層が、0℃未満のTgを有するポリマーから構成されている請求項15に記載の方法。
  17. 補強層が0.94〜0.98g/cmの密度を有し、コア層が0.94〜0.99g/cmの密度を有し、表面接触層が0.90〜0.93g/cmの密度を有するポリマーから構成されている請求項15に記載の方法。
  18. 補強層が、フィルムの全厚さの15〜20%を占めている請求項15に記載の方法。
  19. 表面接触層が、フィルムの全厚さの15〜30%を占めている請求項11に記載の方法。
  20. 補強層が、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、環状オレフィンコポリマー及びそれらの混合物から選択される請求項11に記載の方法。
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