JP2009184216A - 表面保護フィルム - Google Patents

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Abstract

【課題】粘着特性、透明性、巻き戻し性、耐熱性及び外観に優れた表面保護フィルムを提供する。
【解決手段】表面層(A)、中間層(B)および粘着層(X)の少なくとも3層から表面保護フィルムであり、表面層(A)が、エチレン系重合体(a)から形成され、中間層(B)が、プロピレン系重合体組成物(b)から形成され、粘着層(X)が、炭素数3以上のα−オレフィン20〜100モル%を構成成分とするオレフィン系重合体(c)からなる組成物から形成されることを特徴とする表面保護フィルムであり、単位面積あたりのフィルム中のフィッシュアイ(FE)の個数Nが下記条件を満たすことを特徴とする表面保護フィルムである。
FEサイズ 0.1〜0.2mm N=0個/m
FEサイズ 0.01〜0.1mm N≦10個/m
【選択図】なし

Description

本発明は、光学製品、建材、自動車部品等に使用される表面保護フィルムに関する。詳しくは、粘着特性、透明性、耐熱性および外観に優れ、被着体等への汚染が少なく、さらにロール状から繰出す際の繰出し性が容易である表面保護フィルムに関する。
表面保護フィルムは、主として建材用や光学用途用の樹脂製品、金属製品、ガラス製品等の被着体に貼付して使用し、これらの輸送、保管や加工時の傷付きまたは異物混入を防ぐ役割を果たしている。これらの表面保護フィルムは、一般には粘着性の無い表面層と、前記被着体と粘着させるための粘着層とからなる。表面層は通常、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィンや、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリ塩化ビニル等のビニル重合体から形成される。
近年、液晶画面、プラズマディスプレイ(PDP)やリアプロジェクション画面等に用いる部材、いわゆる光学製品の開発が進んでいる。これら光学製品を保護するための表面保護フィルムに対し、傷付きや異物混入のみならず、表面保護フィルムを貼付した状態で製品検査ができる様な透明性や、高温状態で貼付しても適度な粘着力が発現する等の特性が所望されている。
光学部材用表面保護フィルムの場合、フィルムそのものにフィッシュアイと呼ばれる長さおよそ0.2mmの異物が存在すると、被着体である光学部材に打痕等の欠陥が生じる。このため、表面保護フィルムのフィッシュアイを出来るだけ低減する必要がある。
一方、表面保護フィルムを建材や自動車部品用途に使用した場合、表面保護フィルムを貼付した状態で熱成形される場合があり、高い耐熱性が要求されている。
また、比較的粘着力の高い表面保護フィルムでは、ロール状の製品から繰出すことが困難なため、粘着層に離型フィルムを貼り合わせた状態でロール状とし、被着体への貼付の際にこの離型フィルムを剥がして使用している。このような工程を採用すると、大量の廃棄物が発生することから、離型フィルムが無くても容易にロールから繰出すことのできる表面保護フィルムが求められている。
特開2006−116769号公報には、ポリエチレン成分を主体とした表面保護フィルムが開示されている。しかしながら、同公報による方法では、一部用途部材に対しては適用可能であるが、粘着力が低く、また透明性も不充分で、被着体の用途には限りがあった。
特開2006−116769号公報
本発明は、光学製品、建材製品や自動車部品の保管、輸送、加工、検査時に保護するための表面保護フィルムとして要求される特性、特には、粘着特性、透明性、耐熱性、外観およびロールからの繰出し性に優れた表面保護フィルムを提供することにある。
本発明者らは、上記課題を鑑み、鋭意検討した結果、ある特定の樹脂組成物からなる中間層を有する表面保護フィルムにより上記課題が解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
1.表面層(A)、中間層(B)および粘着層(X)の少なくとも3層からなる表面保護フィルムであり、
表面層(A)が、エチレン系重合体(a)から形成され、
中間層(B)が、プロピレン系重合体組成物(b)から形成され、
粘着層(X)が、炭素数3以上のα−オレフィン20〜100モル%を構成成分とするオレフィン系重合体(c)からなる組成物から形成されることを特徴とする表面保護フィルムであり、単位面積あたりのフィルム中のフィッシュアイ(FE)の個数Nが下記条件を満たすことを特徴とする表面保護フィルム、
FEサイズ 0.1〜0.2mm N=0個/m
FEサイズ 0.01〜0.1mm N≦10個/m
2.中間層(B)に使用されるプロピレン系重合体組成物(b)中に、表面層(A)に使用されるエチレン系重合体(a)および粘着層(X)に使用されるオレフィン系重合体(c)からなる組成物を含むことを特徴とする1記載の表面保護フィルム、
3.中間層(B)に使用されるプロピレン系重合体組成物(b)中に、ポリプロピレンを含むリサイクル材を含むことを特徴とする1または2記載の表面保護フィルム、
4.オレフィン系重合体(c)が、プロピレン系共重合体であり、各モノマーの炭素数の総和が8以上であることを特徴とする1〜3のいずれかに記載の表面保護フィルム。
5.エチレン系(共)重合体(a)が、下記式(1)を満たすポリエチレンであることを特徴とする1〜4のいずれかに記載の表面保護フィルム、
式(1)
40×(MFR190−0.67≦MT≦250×(MFR190−0.67
(1)
(ここで、MTは190℃で測定したメルトテンション(mN)、MFR190は190℃で測定したメルトフローレート(g/10分)を表す。)
6.表面層(A)、中間層(B)および粘着層(X)の少なくとも3層をT−ダイから押出成形して得られる多層フィルムである1〜5のいずれかに記載の表面保護フィルム、
である。
次に本発明について詳細に説明する。
本発明の表面保護フィルムは、表面層(A)、中間層(B)および粘着層(X)の少なくとも3層からなる。
表面層(A)は、エチレン系重合体(a)から形成される。
エチレン系重合体(a)は、190℃で測定したメルトフローレート(MFR190と略記)が、0.01〜20g/10分、好ましくは0.03〜15g/10分、より好ましくは0.05〜12g/10分の範囲にある。
また、エチレン系重合体(a)は、密度が、0.900〜0.960g/cm、好ましくは0.905〜0.950g/cm、より好ましくは0.910〜0.930g/cmの範囲にある。
より好ましいエチレン系重合体(a)としては、190℃で測定したメルトテンション(MTと略記)と前記MFR190との関係が下記式(1)を満たす。
式(1)
40×(MFR190−0.67≦MT≦250×(MFR190−0.67
(1)
ここで、メルトテンション(MT)は、溶融させたエチレン系重合体を一定速度で延伸したときの応力を測定することによって求められる値である。具体的には、東洋整機MT測定器を用い、樹脂温度190℃、押出速度15mm/分、巻取り速度15m/分、ノズル径2.09mmφ、ノズル長さ8mmの条件で測定した値(単位mN)である。
MFR、MTおよび密度が上記範囲にあることで、本発明の表面保護フィルムの成形性およびロールからの繰出し性が良好となる。
このようなエチレン系重合体は、エチレンを重合することのできる触媒の存在下にエチレンの単独重合またはエチレンと他のα−オレフィンを共重合することによって得ることができるエチレン単独重合体やエチレン・α−オレフィン共重合体の他に、高圧法低密度ポリエチレンまたは長鎖分岐型低密度ポリエチレンを挙げることができる。より好ましくは高圧法低密度ポリエチレンである。
本発明の表面保護フィルムにおける表面層(A)は、前記エチレン系重合体(a)から形成されるが、表面層(A)として用いるエチレン重合体(a)には、本発明の表面保護フィルムとしての特性を損なわない範囲で、帯電防止剤、離型剤、酸化防止剤、耐候剤、結晶核剤等の各種添加剤や、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、エラストマー等の樹脂改質剤を添加することも可能である。
前記エチレン系重合体(a)と、必要に応じて添加する添加剤や改質剤は、例えば、単軸または二軸押出機やフィーダールーダー等により混錬した上で、さらにフィルム状に加工しても良いが、押出機を兼ね備えたT−ダイ成形機に直接投入し、本発明の表面保護フィルムの表面層とすることもできる。
中間層(B)は、プロピレン系重合体組成物(b)から形成される。
プロピレン系重合体組成物(b)は、示差走査熱量計(DSC)で測定した融点が、120〜180℃、好ましくは130〜170℃、より好ましくは145〜165℃の範囲にあるプロピレン単独重合体またはプロピレンとプロピレンを除く炭素数2〜10までのα−オレフィンとの共重合体であるプロピレン系重合体(b−1)、と該プロピレン系重合体(b−1)を除く熱可塑性樹脂(b−2)からなる組成物である。
プロピレン系重合体(b−1)は、230℃で測定したメルトフローレート(MFR230と略記)が、0.1〜100g/10分、好ましくは0.5〜50g/10分の範囲にあるプロピレン重合体であり、例えば、前記のメルトフローレートの範囲にあるホモポリプロピレン、ランダムポリプロピレン、ブロックポリプロピレン等が挙げられる。
熱可塑性樹脂(b−2)は、前述の表面層(A)に使用されるエチレン系重合体(a)および後述の粘着層(X)を構成するオレフィン系重合体(c)を主体とする組成物からなる。例えば、本発明の表面保護フィルム自体をリサイクル材として中間層の成分の一部として使用してもフィッシュアイ等の外観に優れたフィルムとなる。
プロピレン系重合体組成物(b)中のプロピレン系重合体(b−1)の含有量としては、99.5〜30重量%、好ましくは99〜40重量%、より好ましくは99〜50重量%の範囲、熱可塑性樹脂(b−2)の含有量としては、0.5〜70重量%、好ましくは1〜60重量%、より好ましくは1〜50重量%の範囲にある。
プロピレン系重合体組成物(b)は、前記のように、プロピレン系重合体(b−1)および熱可塑性樹脂(b−2)からなる。
プロピレン系重合体組成物(b)の製造法としては特に制限はないが、前記プロピレン系重合体(b−1)および熱可塑性樹脂(b−2)を別々に製造し、成形時にブレンドする方法、あるいは、(b−1)と(b−2)、(b−1)と(b−2)の一部、または(b−2)と(b−1)の一部を予め溶融混錬し、本発明の表面保護フィルムの中間層(B)の全部または一部として使用することができる。なお、予め溶融混錬した組成物において、(b−1)または(b−2)の一部だけを混練溶融した場合、さらに加える残部の(b−2)または(b−1)は、いずれの場合も、予め混練溶融した一部の(b−1)または(b−2)と異なる種類であってもよい。
本発明における中間層(B)には、前記プロピレン系重合体組成物(b)の他に、表面層や粘着層との接着強度改良や、機械物性改良の目的で、オレフィン系エラストマーやスチレン系エラストマー等のエラストマー成分や酸化防止剤、耐候剤、結晶核剤等の各種添加剤を含んでいても良い。
本発明のフィルムにおけるより好ましい中間層(B)としては、本発明のフィルムを再溶融ないしは非加熱処理により再生処理し、中間層(B)の一部として使用するところにある。これにより、低コストにて商業的に生産が可能となり、また廃棄物の低減ができ、利用価値が高くなる。さらに、再生処理されるフィルム中には、ポリプロピレン含量が30重量%以上であることがより好ましい。
粘着層(X)は、炭素数3以上のα−オレフィン20〜100モル%のオレフィン系重合体(c)からなる組成物から形成される。
オレフィン系重合体(c)は、炭素数3以上のα−オレフィンを20〜100モル%、好ましくは40〜100モル%、より好ましくは60〜100モル%から構成される。ここで、オレフィン系重合体(c)の中に2種以上の炭素数3以上のα−オレフィンが含まれる場合は、それらの合計の含量を示す。
炭素数3以上のα−オレフィンとしては、プロピレン、1−ブテン、4−メチルペンテン−1、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン等が挙げられるが、好ましくはプロピレン、1−ブテン、4−メチルペンテン−1である。
好ましいオレフィン系重合体(c)としては、プロピレンを構成成分として20〜100モル%、好ましくは30〜90モル%からなるプロピレン系重合体で、具体例としては、非晶性ないしは低結晶性プロピレン単独重合体、プロピレン・エチレン共重合体、プロピレン・1−ブテン共重合体、プロピレン・エチレン・1−ブテン共重合体、プロピレン・4−メチルペンテン−1共重合体、プロピレン・1−ブテン・4−メチルペンテン−1共重合体である。より好ましくは、構成成分の各モノマーの炭素数の総和が8以上、好ましくは9〜20の範囲にあるプロピレン系共重合体で、具体的には、プロピレン・エチレン・1−ブテン共重合体、プロピレン・4−メチルペンテン−1共重合体、プロピレン・1−ブテン・4−メチルペンテン−1共重合体である。さらに好ましい具体例としては、プロピレン・エチレン・1−ブテン共重合体を挙げることができる。
本発明の表面保護フィルムの粘着層(X)としては、前記オレフィン系(共)重合体を単独で使用することもできるが、粘着力の制御を目的に、他のオレフィン系エラストマーやスチレン系エラストマーとの組成物として使用することもできる。
オレフィン系エラストマーとしては、例えば炭素数2〜20のα−オレフィン重合体または共重合体、あるいはエチレンと不飽和カルボン酸または不飽和カルボン酸エステルとの共重合体である。具体的には、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・1−ブテン共重合体、エチレン・1−ヘキセン共重合体、エチレン・4−メチルペンテン−1共重合体、エチレン・1−オクテン共重合体、1−ブテン単独重合体、1−ブテン・エチレン共重合体、1−ブテン・プロピレン共重合体、4−メチルペンテン−1単独重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・メタクリル酸共重合体、エチレン・メタクリル酸メチル共重合体等を挙げることができる。
スチレン系エラストマーとしては、ポリスチレン相をハードセグメントとして有する公知のスチレン系エラストマーが使用できる。具体的には、スチレン・ブタジエン共重合体(SBR)、スチレン・イソプレン・スチレン共重合体(SIS)、スチレン・ブタジエン・スチレン共重合体(SBS)、スチレン・エチレン・ブタジエン・スチレン共重合体(SEBS)、およびこれらの水素化物やスチレン・イソブチレン共重合体やスチレン・イソブチレン・スチレン共重合体を挙げることができる。
上記オレフィン共重合体(c)を単独または組成物の一成分として使用することで、本発明の表面保護フィルムにおける粘着層(X)を形成することができる。また、本発明においては、粘着力の制御を目的として、さらには本発明の特性を損なわない範囲で、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン、酸変性ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド等の樹脂改質剤や、帯電防止剤、結晶核剤、酸化防止剤等の各種添加剤を含んでいてもよい。
上記オレフィン共重合体(c)および必要に応じて添加する樹脂改質剤または添加剤は、前記表面層(A)、中間層(B)に粘着層(X)として積層することにより、本発明の表面保護フィルムとすることができる。
表面層(A)、中間層(B)と粘着層(X)を積層する方法については、特に制限は無いが、あらかじめT−ダイ成形またはインフレーション成形にて得られた表面層フィルム上に、押出ラミネーション、押出コーティング等の公知の積層法により積層する方法や、表面層および粘着層を独立してフィルムとした後、各々のフィルムをドライラミネーションにより積層する方法等が挙げられるが、生産性の点から、表面層、粘着層の各成分を多層の押出機に供して成形する共押出成形が好ましい。
本発明の表面保護フィルムにおける表面層(A)の厚みとしては、0.05〜50μm、好ましくは0.5〜50μm、より好ましくは1〜30μm、さらに好ましくは1〜15μmである。中間層(B)の厚みとしては、0.5〜400μm、好ましくは3〜300μm、より好ましくは5〜100μm、粘着層(X)の厚みとしては、0.05〜50μm、好ましくは0.5〜50μm、より好ましくは1〜30μmである。
本発明の表面保護フィルムの厚みとしては、1〜500μm、好ましくは5〜400μm、より好ましくは7〜200μmである。
以下に本発明を実施例により詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
[評価法]
粘着力:
アクリル板を幅50mm、長さ125mmに切断し、この試験板に加圧式ロールラミネーターを用いて貼り付ける。次いで、300mm/分の速度で剥離(180度剥離)した時の剥離力を測定し、25mm幅あたりの剥離力を粘着力(N/25mm)とする。
ここで、貼付けおよび剥離力の測定は23℃の条件下で行った。
巻き戻し力(繰出し性):
ロール状サンプルを用い、300mm/分の速度でロールから引き剥がす時の剥離力(N/25mm)を測定し、巻き戻し力とする。
ヘイズ:
JIS K7105に準拠し、厚み50μmのフィルムにて測定した。
フィッシュアイ(FE):
40cm角のカットサンプルを用い、ルーペで観測し、FE核の大きさが0.01−0.1mmと0.1〜0.2mmの範囲にあるものの個数を数え、単位面積あたりの個数N(個/m)に換算して求める。
実施例1
表面層および粘着層用に30mmφの単軸押出機および中間層層に40mmφ単軸押出機を兼ね備えたダイ幅500mmの3種3層T−ダイ成形機に以下樹脂組成物を供給し、表面層厚み10μm、粘着層厚み10μm、中間層厚み30μm、トータル厚み50μmの表面保護フィルムを得た。得られたフィルムの評価結果を表−1に示す。
表面層:
高圧法低密度ポリエチレン(プライムポリプロ社製ミラソン1770P、密度0.927g/cm、MFR190=5.9g/10分、MT=35mN)100重量%、
中間層:
ホモポリプロピレン(融点=160℃、MFR230=7g/10分)90重量%およびエチレン・ブテン共重合体(MFR190=3.6g/10分、1−ブテン含量19モル%)10重量%。
粘着層:
プロピレン・エチレン・1−ブテン共重合体(エチレン含量13モル%、ブテン含量19モル%、融点は観測されない、MFR=7g/10分)50重量%、
スチレン・イソブチレン・スチレン共重合体(カネカ社製SIBSTAR072T)50重量%
実施例2及び3
実施例1で得られたフィルムを、非加熱式の再生機を使用し得られた再生ペレットを中間層の一部として使用したこと以外、実施例1と同様にして表面保護フィルムを得た。得られたフィルムの評価結果を表−1に示す。
Figure 2009184216
HPLDPE:
高圧法低密度ポリエチレン(銘柄名ミラソン1770P、密度0.927g/cm、MFR190=5.9g/10分、MT=32mN、プライムポリマー社製)
h−PP:
ホモポリプロピレン(銘柄名F107BV、融点=160℃、MFR230=7g/10分、プライムポリマー社製)
EBR:
エチレン・ブテン共重合体(MFR190=0.5g/10分、1−ブテン含量19モル%)
PEBR−1:
プロピレン・エチレン・1−ブテン共重合体(エチレン含量13モル%、ブテン含量19モル%、融点は観測されず、MFR230=7g/10分)
SIBS:
スチレン・イソブチレン・スチレン共重合体(カネカ社製シブスター072T)
比較例1
粘着層として、スチレン・ブタジエン・スチレン水添ポリマー(SEBS、JSR(株)製9601P)を100重量%使用したこと以外、実施例1と同様に表面保護フィルムを得た。得られたフィルムの評価結果を表−2に示す。
比較例2
比較例1で得られたフィルムから得られた再生ペレットを使用したこと以外、比較例1と同様に表面保護フィルムを得た。得られたフィルムの評価結果を表−2に示す。
Figure 2009184216
SEBS:
スチレン・ブタジエン・スチレン水添ポリマー(JSR社製ダイナロン8601P)
本発明の表面保護フィルムは、粘着特性、透明性、巻き戻し力、外観および耐熱性に優れ、光学用途、建材用途、自動車部品用途との保護フィルムとして産業上の利用価値は極めて高い。

Claims (6)

  1. 表面層(A)、中間層(B)および粘着層(X)の少なくとも3層からなる表面保護フィルムであり、
    表面層(A)が、エチレン系重合体(a)から形成され、
    中間層(B)が、プロピレン系重合体組成物(b)から形成され、
    粘着層(X)が、炭素数3以上のα−オレフィン20〜100モル%を構成成分とするオレフィン系重合体(c)からなる組成物から形成されることを特徴とする表面保護フィルムであり、単位面積あたりのフィルム中のフィッシュアイ(FE)の個数Nが下記条件を満たすことを特徴とする表面保護フィルム。
    FEサイズ 0.1〜0.2mm N=0個/m
    FEサイズ 0.01〜0.1mm N≦10個/m
  2. 中間層(B)に使用されるプロピレン系重合体組成物(b)中に、表面層(A)に使用されるエチレン系重合体(a)および粘着層(X)に使用されるオレフィン系重合体(c)からなる組成物を含むことを特徴とする請求項1記載の表面保護フィルム。
  3. 中間層(B)に使用されるプロピレン系重合体組成物(b)中に、ポリプロピレンを含むリサイクル材を含むことを特徴とする請求項1または2記載の表面保護フィルム。
  4. オレフィン系重合体(c)が、プロピレン系共重合体であり、各モノマーの炭素数の総和が8以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の表面保護フィルム。
  5. エチレン系(共)重合体(a)が、下記式(1)を満たすポリエチレンであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の表面保護フィルム。
    式(1)
    40×(MFR190−0.67≦MT≦250×(MFR190−0.67
    (1)
    (ここで、MTは190℃で測定したメルトテンション(mN)、MFR190は190℃で測定したメルトフローレート(g/10分)を表す。)
  6. 表面層(A)、中間層(B)および粘着層(X)の少なくとも3層をT−ダイから押出成形して得られる多層フィルムである請求項1〜5のいずれかに記載の表面保護フィルム。
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