JPH05309799A - 表面保護フイルム及びその製造方法 - Google Patents

表面保護フイルム及びその製造方法

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JPH05309799A
JPH05309799A JP4117365A JP11736592A JPH05309799A JP H05309799 A JPH05309799 A JP H05309799A JP 4117365 A JP4117365 A JP 4117365A JP 11736592 A JP11736592 A JP 11736592A JP H05309799 A JPH05309799 A JP H05309799A
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JP
Japan
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density
outer layer
resin
layer
inner layer
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Pending
Application number
JP4117365A
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English (en)
Inventor
Shigeru Konuma
茂 小沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィッシュアイやシャークスキンが発生せ
ず、被着体に張り付けた後も被着体をよく見ることがで
き、引張弾性率が高く、強伸度、引裂き強度にもすぐれ
た表面保護フイルムを提供する。 【構成】 基材フイルム2の内層21として密度0.954 の
HDPE、外層22に密度0.928 のLDPEを使用し、内層21面に
粘着層3を積層するように共押出成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合成樹脂板、化粧合
板、金属板等の被着体の表面に仮着し、塵の付着や傷付
き等がないように、その表面を保護するのに使用する表
面保護フイルム及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の表面保護フイルムとして
は、被着体への貼着後の剥がれを防止するために、引張
弾性率の大きな高密度ポリエチレン樹脂からなる基材フ
イルムと、基材フイルムの片面に形成された粘着層とよ
りなるものが用いられている。
【0003】また、密度の異なる2種類のポリエチレン
樹脂をブレンドして密度が 0.920〜0.932 の範囲とされ
た基材フイルムを用いた表面保護フイルムが提案されて
いる(特願平3ー95459号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の表面保護フイル
ムの製造方法として共押出成形法が採用されているが、
生産性を高くするために高温で成形すると、成形された
基材フイルムにフィッシュアイが発生するという問題が
ある。しかしながら、成形温度を下げると成形された基
材フイルムの表面が粗くなり、被着体への貼り付け作業
時に貼り付け用のロールとの摩擦等で基材フイルム表面
が削り取られ、ポリエチレン樹脂からなる白い粉体が発
生して上記ロールや基材フイルム面に付着し、被着体に
圧痕を生じたりするという問題がある。
【0005】上記特願平3ー95459号はこの点を改
良したものであり、上記問題は解消されたものの、生産
性を高くするために樹脂の押出量を増やすと、成形され
た基材フイルムの表面は前記基材フイルムよりも一層粗
く、鮫肌(シャークスキンと呼ばれる)状態となる。こ
のようになると透明性が非常に悪くなり、この表面保護
フイルムが貼り付けられた製品を検品する際に、製品が
よく見えず、一々貼り付けた表面保護フイルムを剥がし
てみなければならないという問題がある。
【0006】シャークスキンを防止するには、成形温度
を高くするか、メルトフローレート(MFR)の高い樹
脂を使用するか、金型のリップクリアランスを広くする
等の手段が考えられる。しかし、成形温度を高くすると
前記したようにフィッシュアイが発生し、MFRの高い
樹脂を使用すると成形されたフイルムの強伸度が低下す
る。又、リップクリアランスを広くするとフイルムの縦
横方向の引裂き強度のバランスがとれず、フイルム幅方
向の厚み精度が悪くなるという問題がある。
【0007】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の表面保
護フイルムは、ポリエチレン樹脂からなる基材フイルム
とその片面に形成された粘着層とよりなる表面保護フイ
ルムにおいて、基材フイルムが外層と、該外層に積層さ
れた内層との二層からなり、内層となる樹脂の密度が外
層となる樹脂の密度よりも大であり、且つ、外層となる
樹脂の密度が0.930 以下であり、上記内層面に粘着層が
積層されてなるものである。
【0009】請求項2に記載の表面保護フイルムは、外
層が低密度ポリエチレン樹脂もしくは低密度ポリエチレ
ン樹脂と高密度ポリエチレン樹脂との混合物からなり、
内層が高密度ポリエチレン樹脂からなるものである。
【0010】請求項3に記載の表面保護フイルムの製造
方法は、基材フイルムとなるポリエチレン樹脂と粘着層
とを共押出成形法により同時に押出して積層する表面保
護フイルムの製造方法において、基材フイルムを外層と
内層との二層とし、内層のポリエチレン樹脂を外層のポ
リエチレン樹脂よりも密度が大であるものを用い、外
層、内層、粘着層の順に共押出成形することを特徴とす
る。
【0011】以下、本発明の詳細を説明する。基材フイ
ルムはポリエチレン樹脂からなり、且つ、外層と、該外
層に積層された内層との二層からなる。
【0012】外層の樹脂は内層の樹脂よりも密度が低い
ものが使用される。その密度は0.930 以下であり、好適
な範囲は0.918 〜0.928 である。外層の密度がこの範囲
よりも高いと、成形の際に金型で剪断応力を受けてシャ
ークスキンが発生し易いからである。
【0013】外層の樹脂としては低密度ポリエチレン
(以下LDPEと略称する)もしくはLDPEと高密度
ポリエチレン(以下HDPEと略称する)との混合物で
あり、混合物の場合はLDPEとHDPEとが重量比で
ほぼ 100:100 〜 100:40が好ましい。
【0014】内層の樹脂は外層の樹脂よりも密度の高い
ものが使用される。その密度は0.950 〜0.965 の範囲が
好ましい。内層の密度がこの範囲よりも低いと、基材フ
イルムの引張弾性率が小さくなり、被着体への貼付け時
に受ける張力によって基材フイルムが伸び、貼付け後に
張力が開放されると剥がれが発生するためである。
【0015】内層の樹脂としてはHDPEを用いるのが
好適である。外層と内層との厚さの比率は、被着体の種
類により適宜選定することができるが、一般的には約
1:10〜1:5が好ましい。
【0016】厚みの比率を変えることにより、例えば上
記比率を大きくして、外層の厚みを薄く、内層の厚みを
厚くすれば基材フイルムの引張弾性率を大きくすること
ができる。
【0017】
【作用】基材フイルムが外層と、該外層に積層された内
層との二層からなり、内層となる樹脂が外層となる樹脂
の密度よりも大であり、且つ外層となる樹脂の密度が0.
930 以下であるから、基材フイルムの引張弾性率が大で
強伸度が高く、縦横方向の引裂き強度もバランスが保た
れる。
【0018】又、外層となる樹脂の密度が内層よりも小
であるから、フィッシュアイの発生を避けるために低温
成形しても、金型による剪断応力を受けずシャークスキ
ンを発生しない。
【0019】
【実施例】以下、実施例について説明する。図1は本発
明の表面保護フイルムの実施例の拡大断面図であり、2
は基材フイルム、3は粘着層を示している。
【0020】基材フイルム2の内層21の樹脂として密度
0.954 のHDPE、外層22の樹脂として密度0.928 のL
DPE(実施例1)、及びこのHDPEと密度 0.920の
LDPEとを重量比で40:100 の混合物(密度0.930 ;
実施例2)を用いて、内層21が35μm 、外層22が 5μm
となるように、更に粘着層3としてエチレンー酢酸ビニ
ル共重合体(酢酸ビニル含量30%)を厚み20μm となる
ように、インフレーション法及びTダイ法によりそれぞ
れ共押出成形して得た表面保護フイルム1のシャークス
キンの発生状況を調べた結果を表1に示す。
【0021】尚、成形温度は 150°C、押出量は 350Kg
/hである。比較例1として、内層21の樹脂に実施例1
と同じ樹脂を、外層22の樹脂として実施例1で用いたH
DPEと、同じくLDPEとを重量比で60:100 の混合
物(密度0.933 )、及び表1の比較例2、3に示す樹脂
の組合せで、実施例1、2と同様に表面保護フイルム1
を製してシャークスキンの発生状況を観察した結果を表
1に示した。
【0022】
【表1】
【0023】表1から明らかなように、実施例1及び2
のものはインフレーション法、Tダイ法のいずれで製造
したものもシャークスキンは発生せず、比較例1、2の
ように外層樹脂の密度が 0.930を超えた場合、或いは比
較例3のように外層よりも内層の密度が低いものはいず
れの製造方法でもシャークスキンが発生した。
【0024】
【発明の効果】本発明によると、基材フイルムが外層
と、該外層に積層された内層との二層からなり、内層と
なる樹脂が外層となる樹脂の密度よりも大であるから、
シャークスキンの発生がなく、低温成形できるのでフィ
ッシュアイも発生せず、基材フイルムの引張弾性率が大
で強伸度が高く、縦横方向の引裂き強度もバランスのと
れた表面保護フイルムが得られる。
【0025】従って、本発明の表面保護フイルムは外観
がよく、透明性にすぐれているので被着体である製品に
貼り付けても製品を外からよく見ることができ、従来の
問題を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表面保護フイルムの一実施例を示す拡
大断面図である。
【符号の説明】
1 表面保護フイルム 2 基材フイルム 21 外層 22 内層 3 粘着層
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 7/02 JLF 6770−4J // B29L 7:00 4F 9:00 4F

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエチレン樹脂からなる基材フイルム
    とその片面に形成された粘着層とよりなる表面保護フイ
    ルムにおいて、基材フイルムが外層と、該外層に積層さ
    れた内層との二層からなり、内層となる樹脂の密度が外
    層となる樹脂の密度よりも大であり、且つ、外層となる
    樹脂の密度が 0.930以下であり、上記内層面に粘着層が
    積層されてなることを特徴とする表面保護フイルム。
  2. 【請求項2】 外層が低密度ポリエチレン樹脂もしくは
    低密度ポリエチレン樹脂と高密度ポリエチレン樹脂との
    混合物からなり、内層が高密度ポリエチレン樹脂からな
    る請求項1記載の表面保護フイルム。
  3. 【請求項3】 基材フイルムとなるポリエチレン樹脂と
    粘着層とを共押出成形法により同時に押出して積層する
    表面保護フイルムの製造方法において、基材フイルムを
    外層と内層との二層とし、外層のポリエチレン樹脂とし
    て密度が0.930 以下であり、且つ、内層のポリエチレン
    樹脂が外層のポリエチレン樹脂よりも密度が大であるも
    のを用い、内層面に粘着層が積層されるように共押出成
    形することを特徴とする表面保護フイルムの製造方法。
JP4117365A 1992-05-11 1992-05-11 表面保護フイルム及びその製造方法 Pending JPH05309799A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006299162A (ja) * 2005-04-22 2006-11-02 Sekisui Chem Co Ltd 表面保護フィルム
JP2008162108A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Nippon Polyethylene Kk 表面保護フィルム
JP2009148996A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Japan Polyethylene Corp 表面保護フィルム
JP2009184216A (ja) * 2008-02-06 2009-08-20 Mitsui Chemicals Inc 表面保護フィルム

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