JP4806286B2 - ラミネート用熱可塑性樹脂フィルムの製造方法 - Google Patents
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Description
、透明性、成形性に優れ、被覆用フィルムとして好適なラミネート用熱可塑性樹脂フィル
ムに関する。
沢を与えると共に、印刷面を保護する方法が広く採用されている(特許文献1、特許文献
2)。
に亘って優れた光沢性を保持することが必要であり、また、同時に、紙等の基材との接合
性が重要であり、基材との間に接合不良個所が発生すると、ボケと称される局部的な透視
不良個所が発生し、鮮明さが損なわれ、印刷面の美麗さが損なわれる問題がある。
、基層を接着するための接合層を積層した複合フィルムが使用されているが、基層として
は、擦過傷が付き難く保護性に優れた熱可塑性樹脂を選択する必要があり、また、接合層
としては、融点が低く融着性に優れた熱可塑性樹脂が選択される必要がある。また、基層
と接合層は親和性のよいことも必要であり、さらに、生産性を上げるために、これらの積
層フィルムは成形性に優れていることが重要となる。
ロピレンは二軸方向に延伸させることで光沢性、透明性あるいは機械的強度が向上するこ
とから、延伸したフィルムを基層とし、その基層の上に接合層となる熱可塑性樹脂を押出
して押出ラミネートする方法が採用されている。しかし、かかる方法は工程数が多いので
生産効率が低下するという問題点がある。また押出ラミネートを行う際には、両側縁に不
揃い部分が生じやすく、また縁部の肉厚が大きくなるのでこれを切除する操作も必要とな
り、材料の歩留まりが低下する等の問題もある。
腰を有することが必要となるため、肉厚を大きくすることが必要となり、このため、でき
上がった積層フィルムは厚いものとなり、コストアップになると共に、ロール巻きする際
、巻き長さを大きくすることができないという問題が生じる。
層を構成する熱可塑性樹脂とを、共押出しによって、一段で積層することが望ましいが、
従来の樹脂構成では、接着性に優れた熱可塑性樹脂はMFRが高い関係から、フィルム状
に押出し成形するといわゆる樹脂ダレが生じ、成形が難しいという問題がある。特に、生
産性に優れたインフレーション成形は難しい問題があった。
に、紙材等の基材との接合性に優れ、また、透明性に優れ、印刷面等の鮮明さを損なうこ
となく、美麗に保護することができるラミネート用熱可塑性樹脂フィルムを提供すること
を課題とする。
よく、美的感覚を阻害することなく基材を保護することができる。また、ラミネート用熱
可塑性樹脂フィルムは、成形性に優れた熱可塑性樹脂構成とされているから、多層インフ
レーション成形によって、一段で能率よく成形することができる。
中間層(B)と、接合層(C)との積層体からなり、保護層(A)は、シングルサイト触
媒を用いて重合されたプロピレン・α−オレフィン共重合体からなり、中間層(B)は、
エチレンを主成分とする熱可塑性樹脂からなり、接合層(C)は、(c1)シングルサイト触媒を用いて重合されたエチレン・α−オレフィン共重合体、(c2)エチレン・酢酸ビニル共重合体、又は、(c3)エチレン・(メタ)アクリル酸エステル共重合体によって構成される。
特に制約はなく、紙、布帛、プラスチック、金属等に使用することができ、商品としては
、雑誌、単行本等の表紙、ラベル、ポスター、包装箱、その他機器類に貼付して、その表
面を保護することができる。中でも、印刷された紙、プラスチック等のシート類の印刷面
の保護として好適である。
本発明のラミネート用熱可塑性樹脂フィルム1の保護層(A)は、下記のプロピレン・
α−オレフィン共重合体で構成される。
本発明に使用されるプロピレン・α−オレフィン共重合体としては、プロピレンから誘
導される構成単位を主成分としたプロピレンとプロピレン以外のα−オレフィンのランダム共重合体が使用される。
18のα−オレフィンである。具体的には、エチレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−
ヘキセン、1−オクテン、1−ヘプテン、4−メチル−ペンテン−1、4−メチル−ヘキ
セン−1、4,4−ジメチルペンテン−1等を挙げることができる。
(イ)重合触媒
本発明に用いられるプロピレン・α−オレフィン共重合体は、シングルサイト触媒によ
って得られる。シングルサイト触媒とは、実質的に、均質な重合活性点によって構成され
た触媒を指称し、具体的には、メタロセン系遷移金属化合物(いわゆるカミンスキー触媒
)、あるいは、非メタロセン系遷移金属化合物(ブルックハルト系触媒、フェノキシイミ
ン系錯体等)と、助触媒(メチルアルミノキサンや硼素化合物等)から構成される重合触
媒を用いることができる。
るメタロセン触媒を挙げることができる。
族の遷移金属化合物(いわゆるメタロセン化合物)と、(ロ)メタロセン化合物と反応し
て安定なイオン状態に活性化し得る助触媒と、必要により添加される(ハ)有機アルミニ
ウム化合物とからなる触媒が用いられる。メタロセン化合物は、好ましくはプロピレンの
立体規則性重合が可能な架橋型のメタロセン化合物であり、より好ましくはプロピレンの
アイソ規則性重合が可能な架橋型のメタロセン化合物である。
その置換体、例えばメチレンビスシクロペンタジエニルジルコニウムジクロリド、エチレンビス(2−アルキルインデニル)ジルコニウムジクロリド、エチレン1,2−(4−フェニルインデニル)(2−メチル−4−フェニル−4Hアズレニル)ジルコニウムジクロリド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリレン(2−メチル−4−t−ブチル−シクロペンタジエニル)(3’−t−ブチル−5’−メチル−シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリレン(フルオレニル)t−ブチルアミドジルコニウムジクロリド、ジメチルシリレンビス[1−(2−メチル−4−フェニル−4H−アズレニル)]ジルコニウムジクロリドなどのジルコニウム化合物が例示できる。また、ジルコニウムをチタニウム、ハフニウムに置き換えた化合物も同様に使用でき、クロリドは他のハロゲン化合物、メチル、イソブチル、ベンジル等の炭化水素基、ジメチルアミド、ジエチルアミド等のアミド基、メトキシ基、フェノキシ基等のアルコキシド基、ヒドリド基等に置き換えることができる。
メタロセン化合物と反応して安定なイオン状態に活性化しうる助触媒としては、有機ア
ルミニウムオキシ化合物(たとえば、アルミノキサン化合物)、イオン交換性層状珪酸塩
、ルイス酸、ホウ素含有化合物、イオン性化合物、フッ素含有有機化合物等が挙げられる
。
有機アルミニウム化合物としては、トリエチルアルミニウム、トリイソプロピルアルミ
ニウム、トリイソブチルアルミニウム等のトリアルキルアルミニウム、ジアルキルアルミ
ニウムハライド、アルキルアルミニウムセスキハライド、アルキルアルミニウムジハライ
ド、アルキルアルミニウムハイドライド、有機アルミニウムアルコキサイド等が挙げられ
る。
重合法としては、上記触媒の存在下に、不活性溶媒を用いたスラリー法、溶液法、実質
的に溶媒を用いない気相法や、あるいは、重合モノマーを溶媒とするバルク重合法等が挙げられる。
本発明で用いるプロピレン・α−オレフィン共重合体は次の特性を有するものが望まし
い。
プロピレン・α−オレフィン共重合体のMFR(230℃、21.18N荷重)は、1
〜20g/10分、好ましくは2〜20g/10分である。MFRの測定は、JIS−K
6921−2:1997付属書(230℃、21.18N荷重)に準拠して行う。
本発明で用いるプロピレン・α−オレフィン共重合体は、示差走査熱量計(DSC)に
よる融解ピーク温度(Tm)が120〜155℃、好ましくは120〜135℃が望まし
い。Tmが上記範囲未満の場合には剛性が低下しやすく、好適な耐ブロッキング性が得られにくく、また、上記範囲を超える場合にはしなやかさが損なわれる傾向がある。
本発明で用いるプロピレン・α−オレフィン共重合体の重量平均分子量(Mw)と数平
均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)は、1.5〜3.5、さらに好ましくは1.8〜3.3である。Mw/Mnの測定は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で行うことができる。
(イ)核剤
本発明のラミネート用熱可塑性樹脂フィルムのプロピレン・α−オレフィン共重合体は
、上記成分にジベンジリデンソルビトール誘導体、有機リン酸金属塩、有機カルボン酸金
属塩、高密度ポリエチレン等の核剤を添加するのが好ましく、核剤を配合することによって透明性を向上することができる。添加量は、0.001〜5重量%、好ましくは0.01〜3重量%程度が望ましい。高密度ポリエチレンは、添加によって、同時に加工安定性を改良することができる。
本発明のプロピレン・α−オレフィン共重合体には、本発明の効果を著しく損なわない
範囲で、他の付加的任意成分を配合することができる。このような任意成分としては、通
常のポリオレフィン樹脂材料に使用される酸化防止剤、透明化剤、滑剤、アンチブロッキ
ング剤、帯電防止剤、防曇剤、中和剤、金属不活性剤、着色剤、蛍光増白剤等を挙げるこ
とができる。
添加剤の配合は、樹脂組成物を調製する任意の段階で必要に応じて配合される。溶融混
練は、例えば粉末状、ペレット状等の形状の各成分を一軸又は二軸の押出機、バンバリー
ミキサー、ニーダーブレンダー、ブラベンダープラストグラフ、小型バッチミキサー、連
続ミキサー、ミキシングロール等の混練機を使用して行なわれる。混練温度は、一般に1
80〜270℃である。
本発明の中間層(B)は、積層フィルムの成形性を改良する機能を果たすもので、例えば、ポリエチレンとしては、高圧ラジカル重合法低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレンのいずれであってもよい。
ングルサイト触媒を用いて重合されたエチレン・α−オレフィン共重合体、線状低密度ポ
リエチレン、あるいはこれらの混合物である。
加することができ、例えば、高圧ラジカル重合法低密度ポリエチレンに50%以下、好ま
しくは30%以下の範囲において接合層(C)の項で述べるエチレン・α−オレフィン共
重合体を添加することができる。
体、又は、エチレン・(メタ)アクリル酸エステル共重合体)
本発明接合層(C)は、(c1)シングルサイト触媒を用いて重合されたエチレン・α
−オレフィン共重合体、(c2)エチレン・酢酸ビニル共重合体、もしくは(c3)エチレン・(メタ)アクリル酸エステル共重合体によって構成される。
本発明のラミネート用熱可塑性樹脂フィルムの接合層(C)を構成する(c1)エチレ
ン・α−オレフィン共重合体は、シングルサイト触媒を用いて重合されたエチレンと炭素
数3〜12のα−オレフィンとの共重合体である。下記(i)〜(ii)の特性を有し、
さらに(iii)の特性を有する共重合体が望ましい。
ジエニルジルコニウムジクロリド、あるいは、その置換体等の非架橋型メタロセン触媒を
使用することもできる。
本発明に使用されるエチレン・α−オレフィン共重合体のコモノマーとして用いられる
エチレン以外の他のα−オレフィンは、好ましくは炭素数3〜12のα−オレフィンである。具体的には、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン等を挙げることができる。
好ましく、より好ましくは7〜35重量%である。α−オレフィンの含有量が少ない場合
、フィルムの衝撃強度、及び、低温ヒートシール性が得られず、多すぎる場合は、耐ブロ
ッキング性が損なわれる。α−オレフィン含有量は、13C−NMR法によって計測される。
エチレン・α−オレフィン共重合体を得るためのシングルサイト触媒、及び、該触媒を
用いた重合は、保護層(A)のプロピレン・α−オレフィン共重合体の項で述べたと同様
の方法によって行うことができる。
(i)メルトフローレート
本発明で用いるエチレン・α−オレフィン共重合体のMFR(190℃、21.18N
荷重)は、0.1〜20g/10分であり、好ましくは0.5〜10g/10分である。
MFRが0.1g/10分未満では樹脂圧力が高く成形性が不良になり、20g/10分
を超えるとバブルが不安定になり成形性が不良になる。なお、MFRの測定は、JIS−
K6921−2:1997付属書(190℃、21.18N荷重)に準拠して行う。
本発明で用いるエチレン・α−オレフィン共重合体の密度は、0.870〜0.910
g/cm3であり、好ましくは0.890〜0.905g/cm3である。密度が0.870g/cm3未満ではフィルムにベタツキが発生し、0.910g/cm3を超えると紙基材等への接着強度等の接着適性が悪くなるため好ましくない。なお、密度は、JIS−K6922−2:1997付属書の低密度ポリエチレンの場合に準拠して測定する(23℃)。
本発明で用いられるエチレン・α−オレフィン共重合体のゲルパーミエーションクロマ
トグラフィー(GPC)により求めたZ平均分子量(Mz)と数平均分子量(Mn)との
比(Mz/Mn)は、8.0以下が好ましく、より好ましくは5.0以下である。Mz/
Mnが8.0を超えると透明性が悪化する。
本発明のエチレン・α−オレフィン共重合体を構成する樹脂成分には、本発明の効果を
著しく損なわない範囲で、他の付加的任意成分を配合することができる。このような任意
成分としては、通常のポリオレフィン樹脂材料に使用される酸化防止剤、結晶核剤、透明
化剤、滑剤、アンチブロッキング剤、帯電防止剤、防曇剤、中和剤、金属不活性剤、蛍光
増白剤等を挙げることができる。
本発明ラミネート用熱可塑性樹脂フィルム1の接合層(C)は、エチレン・酢酸ビニル
共重合体を用いることもでき、エチレン・酢酸ビニル共重合体は、チューブラー方式によ
るものであってもオートクレーブ方式によるものであってもよい。
20重量%、さらに好ましくは10〜20重量%程度とされる。酢酸ビニル含量がこれを
上回るときは、べたつきが発生し易く、下回るときは紙との接着が不良となり易く、好ま
しくない。
g/10分程度である。MFRがこれを上回るときは、成形時のバブルの安定性が悪くな
り、下回るときは、紙との接着が悪くなり、好ましくない。
エチレン・(メタ)アクリル酸エステル共重合体は、エチレンとアクリル酸、メタアクリル酸、アクリル酸エステル及び/又はメタアクリル酸エステルを共重合成分とする共重合体であり。これらのエチレンとの共重合割合としては(メタ)アクリル酸コモノマーが5重量%以上〜50重量%未満であることが好ましく、より好ましくは10〜40重量%、更には15〜40重量%である。
本発明のラミネート用熱可塑性樹脂フィルムは、複数の押出機及び共押出多層環状ダイ
を用いてインフレーション成形される。
・α−オレフィン共重合体と、接合層(C)を構成する(c1)エチレン・α−オレフィ
ン共重合体、(c2)エチレン・酢酸ビニル共重合体、又は、(c3)エチレン・(メタ)アクリル酸エステル共重合体を、中間層(B)を構成するエチレンを主成分とする熱可塑性樹脂を中間層として、共押出多層環状ダイ付きの複数の押出機により溶融させてチューブ状にして押出し、ブロアーなどから供給される空気を空冷リングから溶融チューブに吹き付けて冷却固化させた後、ガイド板を経てピンチロールにて折り畳み、引取機にて引き取る方法によって得ることができる。
て成形することができるが、接合層(C)を外側とするのが好ましい。また、肉厚比は、
保護層(A):中間層(B):接合層(C)=5〜15:5〜15:5〜15、好ましく
は10〜15:5〜10:5〜10の範囲とするのが一般的である。
及びフィルムの引取機などは一般に使用されているものを使用することができる。
特定する特性が得られる限り特に限定しないが、成形温度は170〜250℃、好ましく
は170〜200℃、成形速度は5〜50m/分、好ましくは10〜40m/分が好適で
ある。
て限定されるものではない。なお、実施例における押出ラミネート加工性、積層フィルム
の特性、プリントラミネート製品の特性評価方法および実施例で使用した樹脂は以下の通
りである。
(1)光沢度およびツブレ:プリントラミネート製品の印刷部の光沢度(20度)を、ス
ガ試験機社製のUGV−5DP(商品名)で測定した値を示し、また、ツブレ性(印刷紙
と積層樹脂との密着性)は、外観のツブレ状態を目視で観察し、下記の評価基準で評価し
た。
評価
残存空気が全く無く、印刷色が鮮明 ○(程度に応じ、○〜○++でランク分け。)
印刷面上に空気がスジ状や斑点として残存 △
印刷面上に空気が帯状に残存し、印刷が不鮮明 ×
断し、長さ方向50mmを手で剥離した後、島津製作所引張試験機で180度方向に30
0mm/分の引張速度で剥離した引張強度の値を示した。
(1)樹脂
・WFX6:
日本ポリプロ社製のシングルサイト触媒によるプロピレン・α−オレフィン共重合体
MFR=2,融点=125℃
・WXK1250:
日本ポリプロ社製のシングルサイト触媒によるプロピレン・α−オレフィン共重合体
MFR=7,融点=135℃
・MA3U:
日本ポリプロ社製のチーグラー触媒によるポリプロピレン
MFR=15,密度=0.90
・LF280:
日本ポリエチレン社製の高圧法低密度ポリエチレン
MFR=0.6,密度=0.928
・KF290:
日本ポリエチレン社製のシングルサイト触媒によるエチレン・α−オレフィン共重合体
MFR=2,密度=0.925
・KF260T:
日本ポリエチレン社製のシングルサイト触媒によるエチレン・α−オレフィン共重合体
MFR=2,密度=0.903
・XM138:
日本ポリエチレン社製のシングルサイト触媒によるエチレン・α−オレフィン共重合体
MFR=40,密度=0.895
・KMB15F4:
日本ポリエチレン社製のアンチブロッキング剤15wt%入りシングルサイト触媒によ るエチレン・α−オレフィン共重合体
・ノバテックLV570:
日本ポリエチレン社製のエチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)
MFR:15g/10分、酢酸ビニル(VA)含有量:20重量%
・NUC−6225:
日本ユニカー社製エチレンエチルアクリレート共重合体(EEA)
MFR5g/10分、エチルアクリレート(EA)含有量:13重量%
・TX922A:
日本ポリプロ社製核剤入りのシングルサイト触媒によるエチレン・α−オレフィン共重 合体マスターバッチ
・核剤:旭電化社商品名NA−11(ナトリウム−2,2‘−メチレン−ビス(4,6− ジ−t−ブチルフェニル)ホスフェートを5wt%含有
・WMB3:
日本ポリプロ社製のシングルサイト触媒によるプロピレン・α−オレフィン共重合体、 MFR=7,融点=142℃
住重モダンマシナリー社製 3種3層共押出成形機
押出機径 φ65mm
ダイス口径 350mm
押出機設定温度 180℃
ダイス設定温度 190℃
住重モダンマシナリー社製 1種1層単層押出成形機
押出機径 φ65mm
表1のとおり、(A層)をWFX6の5μm、(B層)にLF280を50重量部とK
F290を50重量部の15μm、(C層)をKF260T100重量部とKMB15F
4を20重量部の5μmとし、A層を内層側、C層を外層側として空冷インフレ共押出成
形機で製膜した。
00℃、線圧が55.6kg、速度が30m/分の圧着機で熱圧着して、「インフレ共押
出」と、「熱圧着」の2工程で、プリントラミネート製品を得ることができた。
ト紙との接着強度も充分に高く、実用性に優れた品質を有していることが確認できた。
A層厚を10μm、B層厚を10μmとしたこと以外は、実施例1と同様にして、積層
フィルム、プリントラミネート製品を得た。評価結果を表1に示す。
増すことができた。
C層成分のKF260TをXM138としたこと以外は、実施例1と同様にして、積層
フィルム、プリントラミネート製品を得た。評価結果を表1に示す。
の接着強度を上げることができた。
A層成分をWXK1250、100重量部としたこと以外は、実施例1と同様にして、
積層フィルムを得た。評価結果を表1に示す。
圧着工程時のロール温度を110℃と高い温度で熱圧着加工をして、プリントラミネート
製品を得ることができた。熱圧着加工温度を上げることでC層成分を十分に溶融させ、紙
表面の凹凸に浸透させることができたので、光沢感が増し、紙との接着強度を上げること
もできた。
C層成分をEVAのLV570、100重量部としたこと以外は、実施例1と同様にし
て、積層フィルム、プリントラミネート製品を得た。評価結果を表1に示す。実施例1同
様に良好な品質を得ることが出来た。
C層成分をEEAのNUC−6225、100重量部としたこと以外は実施例1と同様にして、積層フィルム、プリントラミネート製品を得た。評価結果を表に示す。実施例1同様に良好な品質を得ることが出来た。
A層成分をWFX6、100重量部と、核剤入りのTX922A、4重量部としたこと以外は実施例1と実施例1と同様にして、積層フィルム、プリントラミネート製品を得た。評価結果を表に示す。実施例1よりも、光沢感が格段に増した品質を得ることが出来た。
A層成分をWMB3、100重量部としたこと以外は、実施例1および実施例4と同様にして、積層フィルムを得た。実施例1および実施例4使用した各々のA層成分よりも融点の高いWMB3を用いたことで、熱圧着工程時のロール温度を115℃と高い温度で熱圧着加工をして、プリントラミネート製品を得ることができた。熱圧着加工温度を上げることでC層成分を十分に溶融させ、紙表面の凹凸に浸透させることが出来たので、光沢感が増し、紙との接着強度を上げることもできた。
C層厚を10μmと厚くし、総厚25μmを実施例1と合わせる為にB層厚を10μmとしたこと以外は、実施例1と同様にして、積層フィルムを得た。接着層の成分比を上げたことで、ツブレ性を向上させることが出来た。
A層成分をMA3U、100重量部としたこと以外は、実施例1と同様にして、インフ
レ共押出成形を試みた。しかしながら、バブルが立ち上がらず、フィルム製品を得ること
ができなかった。評価結果を表1に示す。
B層を設けず、A層としてWFX6の12.5μm、C層としてKF260Tを100重量部とKMB15F4を20重量部の12.5μmとし、A層を内層側、C層を外層側として空冷インフレ共押出成形機で総厚25μmのフィルム製膜を試みた。しかしながら、空冷インフレのバブルが安定せず、良好な製膜が出来なかった。それでも、比較例1とは異なり、「バブルが立ち上がらない」状態にまではならなかったので、フィルムを採取した。
2、基材
A.保護層
B.中間層
C.接合層
Claims (4)
- 保護層(A)と、中間層(B)と、接合層(C)とで構成され、保護層(A)がシングルサイト触媒を用いて重合されたプロピレン・α−オレフィン共重合体からなり、中間層(B)がエチレンを主成分とする熱可塑性樹脂からなり、接合層(C)が(c1)シングルサイト触媒を用いて重合されたエチレン・α−オレフィン共重合体、(c2)エチレン・酢酸ビニル共重合体、又は、(c3)エチレン・(メタ)アクリル酸エステル共重合体からなるラミネート用熱可塑性樹脂フィルムを、多層インフレ成形法によって成形することを特徴とするラミネート用熱可塑性樹脂フィルムの製造方法。
- 保護層(A)のプロピレン・α−オレフィン共重合体は、メルトフローレート(MFR、230℃、21.18N荷重)が1〜20g/10分、融点が120〜155℃である請求項1に記載のラミネート用熱可塑性樹脂フィルムの製造方法。
- 接合層(C)が、(c1)シングルサイト触媒を用いて重合されたエチレン・α−オレフィン共重合体であって、融点が85〜95℃、密度が0.870〜0.910g/cm3である請求項1又は2に記載のラミネート用熱可塑性樹脂フィルムの製造方法。
- 保護層(A)が、核剤を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のラミネート用熱可塑性樹脂フィルムの製造方法。
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