JPH05138829A - ラミネート加工紙 - Google Patents

ラミネート加工紙

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JPH05138829A
JPH05138829A JP3304960A JP30496091A JPH05138829A JP H05138829 A JPH05138829 A JP H05138829A JP 3304960 A JP3304960 A JP 3304960A JP 30496091 A JP30496091 A JP 30496091A JP H05138829 A JPH05138829 A JP H05138829A
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庸隆 藤原
Takamitsu Wada
隆光 和田
Gunji Takeuchi
軍司 竹内
Katsuji Ohira
克次 大平
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 包装用等に利用されるスベリ性、防湿性に優
れ、紙基材と樹脂層との接着性に優れたラミネート加工
紙を提供することを目的とする。 【構成】 紙基材に、(A)MFRが1〜50g/10
分、密度が0.880〜0.940g/cm3 であるエ
チレンとα−オレフィンとの共重合体20〜80重量%
とMFRが0.5〜50g/10分、密度が0.915
〜0.935g/cm3 である高圧法ポリエチレン80
〜20重量%からなるエチレン系重合体組成物層と、
(B)MFRが2〜100g/10分であるプロピレン
重合体60〜95重量%とMFRが0.5〜50g/1
0分で、密度が0.915〜0.935g/cm3 であ
る高圧法ポリエチレン40〜5重量%からなるプロピレ
ン系重合体層を積層したラミネート加工紙。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は包装用等に利用されるス
ベリ性、防湿性に優れたラミネート加工紙に関する。
【0002】
【従来の技術】包装用等に利用されるラミネート加工紙
は、従来高圧法ポリエチレンを紙基材に押出ラミネート
加工したものが多く用いられてきた。これはラミネート
層の接着強度、耐水性、防湿性、ヒートシール性、耐摩
耗性等の物性バランスが良く、押出ラミネート加工時の
成形加工性に優れているためである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、高圧法ポリエ
チレンを紙基材に押出ラミネート加工したものはスベリ
性が悪く、防湿性も改良が必要であった。本発明は紙基
材と樹脂層との接着性に優れ、かつ、スベリ性、防湿性
に優れたラミネート加工紙を提供することを課題とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決すべく、鋭意検討した結果、紙基材に、(A)メ
ルトフローレートが1〜50g/10分、密度が0.8
80〜0.940g/cm3 であるエチレンとα−オレ
フィンとの共重合体20〜80重量%とメルトフローレ
ートが0.5〜50g/10分、密度が0.915〜
0.935g/cm3 である高圧法ポリエチレン80〜
20重量%からなるエチレン系重合体組成物と、(B)
メルトフローレートが2〜100g/10分であるプロ
ピレン重合体60〜95重量%とメルトフローレートが
0.5〜50g/10分で、密度が0.915〜0.9
35g/cm3 である高圧法ポリエチレン40〜5重量
%からなるメルトフローレートが5〜80g/10分プ
ロピレン系重合体組成物を、(A)組成物が紙基材側に
なるようにし、かつ(A)組成物からなる層の厚さと
(B)組成物からなる層の厚さの割合が0.1〜0.5
対0.9〜0.5であるように共押出ラミネート成形す
ることにより、課題を解決したラミネート加工紙が得ら
れることを見出した。
【0005】すなわち、プロピレン系重合物を用いたラ
ミネート加工紙は、スベリ性、防湿性に優れるため、本
発明の課題解決の1手段として考えられるが、紙基材と
の接着性が悪いという大きな欠点を有する。しかるに、
本発明に係る(A)組成物および(B)組成物を使用す
ることにより、プロピレン系重合物の長所であるスベリ
性、防湿性を保持したままで、紙基材との接着性をも改
良することが可能となった。
【0006】本発明に係るエチレンとα−オレフィンと
の共重合体とは、エチレンとプロピレン、ブテン−1、
ヘキセン−1、オクテン−1、4−メチル−ペンテン−
1等あるいはこれらの混合物との共重合体で、メルトフ
ローレートが1〜50g/10分、密度が0.880〜
0.940g/cm3 である。この共重合体は中低圧法
と呼ばれる製造方法等により、チーグラー触媒等を用い
て得られる。
【0007】メルトフローレート(以下、MFRと略称
する。)はJIS−K−7210の条件4により測定さ
れる。MFRが1g/10分未満では、押出ラミネート
成形時のモーター負荷が大きくなり生産量が落ちるとい
う欠点がある。また、MFRが50g/10分を越える
と、押出ラミネート成形時に溶融膜のネックイン〔押出
ラミネート成形において、Tダイからでた溶融膜の幅が
基材と接するまでの空間で狭くなる現象をいい、(Tダ
イ出口での溶融膜の幅と基材上にラミネートされたラミ
ネート膜の幅との差)で示す〕が大きく押出ラミネート
成形し辛いという欠点がある。好ましくは3.5〜20
g/10分である。
【0008】密度が0.880g/cm3 未満では製造
困難である。また、密度が0.940g/cm3 を越え
ると押出ラミネート成形時のモーター負荷が大きくなり
生産量が落ちるとともに、紙基材への接着性が低下する
という欠点がある。好ましくは0.910〜0.935
g/cm3 である。
【0009】上記エチレンとα−オレフィンとの共重合
体とともにエチレン系重合体組成物を形成する高圧法ポ
リエチレンは、1000〜3000kg/cm3 の高圧
下でエチレンを重合させて得られる。本発明に係る高圧
法ポリエチレンのMFRは0.5〜50g/10分、密
度が0.915〜0.935g/cm3 である。
【0010】MFRが0.5g/10分未満では、押出
ラミネート成形時のモーター負荷が大きくなり生産量が
落ちるという欠点がある。また、MFRが50g/10
分を越えると、押出ラミネート成形時に溶融膜のネック
インが大きく、押出ラミネート成形し辛いという欠点が
ある。好ましくは1〜20g/10分である。
【0011】密度が0.915g/cm3 未満では製造
困難である。また、密度が0.935g/cm3 を越え
ても製造困難となる。
【0012】本発明に係るエチレン系重合体組成物は、
上記エチレンとα−オレフィンとの共重合体20〜80
重量%と上記高圧法ポリエチレン80〜20重量%とか
らなるものである。エチレンとα−オレフィンとの共重
合体が20重量%未満では、プロピレン系重合体組成物
との接着性が悪く、80重量%を越えると、押出ラミネ
ート成形時に溶融膜のネックインが大きく、押出ラミネ
ート成形し辛いという欠点がある。好ましくは20〜6
0重量%である。
【0013】次に本発明に係るプロピレン系重合体組成
物(B)について説明する。プロピレン系重合体組成物
(B)の成分であるプロピレン重合体はプロピレンをい
わゆるチーグラー・ナッタ触媒を用いて重合して得ら
れ、少量のエチレンを含んでもよい。MFR(JIS−
K−7210の条件14により測定される)は2〜10
0g/10分である。MFRが2g/10分未満では、
押出ラミネート成形時のドローダウン性〔押出ラミネー
トにおける、溶融膜の延展性あるいは薄膜成形性をい
い、(一定押出量での溶融膜切断の起こらない最大引取
り速度)で示す〕が悪くなるという欠点がある。一方、
MFRが100g/10分を越えると、押出ラミネート
成形時に溶融膜のネックインが大きく、押出ラミネート
成形し辛いという欠点がある。好ましくは10〜50g
/10分である。
【0014】プロピレン系重合体組成物(B)の他の成
分である高圧法ポリエチレンはMFR(但しJIS−K
−7210の条件4により測定される)が0.5〜50
g/10分、密度が0.915〜0.935g/cm3
である。
【0015】MFRが0.5g/10分未満では、押出
ラミネート成形時のモーター負荷が大きくなり生産量が
落ちるという欠点がある。また、MFRが50g/10
分を越えると、押出ラミネート成形時に溶融膜のネック
インが大きく、押出ラミネート成形し辛いという欠点が
ある。好ましくは1〜20g/10分である。
【0016】密度が0.915g/cm3 未満では製造
困難である。また、密度が0.935g/cm3 を越え
ても製造困難となる。
【0017】プロピレン系重合体組成物(B)は、プロ
ピレン重合体60〜95重量%と高圧法ポリエチレン4
0〜5重量%とからなり、MFR(但しJIS−K−7
210の条件14により測定される)が5〜80g/1
0分であることが必要である。
【0018】プロピレン重合体が60重量%未満では、
ラミネート加工紙のスベリ性、防湿性が悪いという欠点
がある。一方、95重量%を越えると、押出ラミネート
成形時に溶融膜のネックインが大きくなるとともにサー
ジング現象(溶融膜厚の脈動現象)が現れ、安定した押
出ラミネート成形がし難くなるという欠点がある。
【0019】また、MFRが5g/10分未満では、押
出ラミネート成形時のドローダウン性が悪くなり、MF
Rが80g/10分を越えると、押出ラミネート成形時
に溶融膜のネックインが大きく、押出ラミネート成形し
辛いという欠点がある。好ましくは10〜40g/10
分である。
【0020】本発明では上記エチレン系重合体組成物
(A)を紙基材面側に、プロピレン系重合体組成物
(B)を外側に、しかも(A)組成物からなる層の厚さ
と(B)組成物からなる層の厚さの割合が0.1〜0.
5対0.9〜0.5であるように共押出ラミネート成形
することが必要である。(A)組成物からなる層の厚さ
割合が0.1未満では、ラミネート膜の紙基材への接着
性が悪くなる。また、0.5を越えるとラミネート加工
紙の防湿性が低下する。
【0021】本発明に係る共押出ラミネート成形とは、
一般的な共押出機およびラミネーターを使用する方法
で、例えば50〜350m/分で供給される基材の少な
くとも片面に、2種2層共押出機を用いて、エチレン系
重合体組成物とプロピレン系重合体組成物とをエチレン
系重合体組成物からなる層が基材と接合するよう溶融共
押出し、冷却ロールと押付ロールとの間で圧着接合し、
溶融膜を冷却ロール表面に沿わせて冷却固化させた後、
ロール状に巻き取る方法等があげられる。
【0022】共押出装置としては、前記2種2層共押出
機を用いた場合、エチレン系重合体組成物からなる層と
プロピレン系重合体組成物からなる層の接合方式は、ダ
イ前、ダイ内、ダイ外のいずれの方式でも用いることが
できるが、とりわけダイ前接合方式が共押出ラミネート
成形性および装置の価格面からも好適である。
【0023】2種2層共押出溶融膜の温度は、ダイ直下
において230〜330℃であり、とりわけ250〜3
20℃が好ましい。2種2層共押出溶融膜の温度が23
0℃未満では、溶融膜のドローダウン性が悪く、押出ラ
ミネート成形がし難くなるとともに、ラミネート膜の紙
基材への接着性が悪くなる。また、2種2層共押出溶融
膜の温度が330℃を越えると、溶融膜のネックインが
大きく、押出ラミネート成形し辛いという欠点がある。
【0024】本発明では、2種2層共押出溶融膜のエチ
レン系重合体組成物からなる層とプロピレン系重合体組
成物からなる層の各々の溶融膜の温度は同一である必要
はなく、積極的に温度差をつけてもかまわない。たとえ
ば、エチレン系重合体組成物からなる層と基材との接着
性を高めるために、エチレン系重合体組成物からなる層
をプロピレン系重合体組成物からなる層より高く、ある
いは、2種2層共押出溶融膜のネックインを大きくする
プロピレン系重合体組成物からなる層をエチレン系重合
体組成物からなる層より低くする等の方法を必要に応じ
て取ってもよい。
【0025】さらに、本発明においては、ダイから押出
された2種2層共押出溶融膜が基材と接合するまでの、
いわゆるエアーギャップ間において、2種2層共押出溶
融膜のエチレン系重合体組成物からなる層表面にオゾン
ガス等を吹付けて、基材との接着性を高める方法を取っ
てもよい。あるいは、2種2層共押出溶融膜のエチレン
系重合体組成物からなる層には、基材との接着性を高め
るために、テルペン系樹脂のような粘着付与剤やアイオ
ノマー、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、酸変
性ポリエチレンのような接着性樹脂を添加してもよい。
さらに、エチレン系重合体組成物からなる層との接着性
を高めるために、基材には、アンカーコート処理、コロ
ナ放電処理、フレーム処理等の前処理を行うとよい。
【0026】本発明に用いられる冷却ロールは、マッ
ト、セミマット、ミラー等いずれの表面仕上げのものを
用いてよいが、とりわけ、マット仕上げのロールがスベ
リ性確保の点から好ましい。
【0027】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。実施
例中の物性評価は以下の方法によった。 イ)ネックイン 共押出ラミネート膜のネックインを測定した。〇はネッ
クインが65mm以下であり、両端部付近での厚みの偏
りが少ない。△はネックインが85mm以下であり、両
端部付近での厚みの偏りが多い。×はネックインが85
mmを越え、両端部付近での厚みの偏りが著しい。△お
よび×ではラミネート加工紙の製品巾が狭くなりすぎる
だけでなく、巻取り張力が巾方向で不均一になりたるみ
や破壊が発生する危険がある。厚みの偏りがある部分を
トリミング(切除)することも可能であるがロスが大き
く不経済となり、好ましくない。〇の結果であることが
必要である。
【0028】ロ)接着性 ラミネート加工紙を手で引き裂き、さらにラミネート膜
を引き剥がしラミネート膜の挙動を観察し、官能評価し
た。○は引き裂き部のラミネート膜に糸引きも少なくあ
るいは界面剥離がなく、引き剥がしが困難で紙基材の破
壊を伴う状態。△は引き裂き部のラミネート膜に糸引き
や伸びが多くあるいは界面剥離が発生し、丁寧に引き剥
がせば部分的に紙基材の破壊もなく剥がせる状態。×は
引き裂き部のラミネート膜がよく伸びあるいは界面剥離
が発生し、紙基材の破壊もなく比較的容易に引き剥がせ
る状態。△および×ではラミネート加工紙を包装材料と
して使用中にラミネート膜の剥がれが発生する危険があ
り好ましくない。〇の結果であることが必要である。
【0029】ハ)スベリ性 ASTM−D−1894に従い、ラミネート加工紙のラ
ミネート膜面と上質紙(目付け52.3g/m2 )との
摩擦係数を測定した。垂直荷重625g、引張速度50
mm/分、測定環境23℃−65%RHで測定した。動
摩擦係数が0.4を越えるとラミネート加工紙を包装材
料として使用時被包装物の取り出し性が悪くなったり、
あるいは被包装物表面のスベリ性を悪くしたりする。動
摩擦係数が0.4以下であることが必要である。
【0030】ニ)防湿性 JIS−Z−0280に基づき、リッシー社製デジタル
水蒸気透過度テスター(感湿素子式)を用いてラミネー
ト加工紙の透湿度を測定した。ラミネート膜面を加湿側
にして、40℃−90%RH下で測定した。但しラミネ
ート膜厚は20μmである。透湿度で16g/m2 ・2
4hrs・atmを越えるとラミネート加工紙を包装材
料として使用時被包装物への吸湿が多く、被包装物の保
護性が悪く好ましくない。透湿度で16g/m2 ・24
hrs・atm以下であることが必要である。
【0031】実施例1 MFR8g/10分、密度0.930g/cm3 のエチ
レン−ヘキセン1共重合体40重量%とMFR12g/
10分、密度0.917g/cm3 の高圧法ポリエチレ
ン60重量%とをタンブラーミキサーで混合後、口径4
0mm押出機を用いて溶融混合し、MFR9g/10分、
密度0.922g/cm3 のエチレン系樹脂組成物を得
た。
【0032】一方、MFR18g/10分、密度0.9
00g/cm3のプロピレン重合体80重量%とMFR
1g/10分、密度0.920g/cm3 の高圧法ポリ
エチレン20重量%とをタンブラーミキサーで混合後、
口径40mm押出機を用いて溶融混合し、MFR15g/
10分、密度0.905g/cm3 のプロピレン系樹脂
組成物を得た。
【0033】上記エチレン系樹脂組成物が紙基材側に6
μm、プロピレン系樹脂組成物がラミネート加工紙表面
に14μmとなるように共押出し、100m/分の速度
で供給されるコロナ放電処理を施した(処理量30w分
/m2 以上)上質紙(秤量52.3g/m2 )上にラミ
ネートし、[上質紙/エチレン系樹脂組成物/プロピレ
ン系樹脂組成物]からなる共押出ラミネート加工紙を得
た。共押出ラミネート装置は口径90mm(L/D=2
9)と口径65mm(L/D=28)の2台の押出機を備
えたダイ前接合方式の共押出機であり、Tダイはストレ
ートマニホールドを有し、リップギャップ0.8mmでイ
ンナーディッケルにより幅を750mmに調整した。冷却
ロールはマット仕上げで、押付けロールはネオプレンゴ
ムを用いた。コロナ放電処理はアルミ電極と絶縁ロール
のギャップ間に高電圧を引加し、コロナ放電を発生さ
せ、その中を紙基材が絶縁ロールに沿って通過するタイ
プのものを用いた。但し、処理量(w分/m2 )=出力
(w)÷電極幅(m)÷通加速度(m/分)で計算し
た。得られた共押出ラミネート加工紙の評価結果を表1
に示した。ネックイン、接着、滑り、防湿性ともに満足
できる結果であった。
【0034】実施例2 実施例1のエチレン系樹脂組成物が紙基材側に10μ
m、プロピレン系樹脂組成物がラミネート加工紙表面に
10μmとなるように共押出した以外は、同様に実施し
た。得られた共押出ラミネート加工紙の評価結果を表1
に示した。ネックイン、接着、滑り、防湿性ともに満足
できる結果であった。
【0035】実施例3 実施例1のエチレン系樹脂組成物が紙基材側に2μm、
プロピレン系樹脂組成物がラミネート加工紙表面に18
μmとなるように共押出した以外は、同様に実施した。
得られた共押出ラミネート加工紙の評価結果を表1に示
した。ネックイン、接着、滑り、防湿性ともに満足でき
る結果であった。
【0036】比較例1 実施例1の共押出しをプロピレン系樹脂組成物だけで2
0μm単層押出した以外は、同様に実施した。得られた
[上質紙/プロピレン系樹脂組成物]からなる単層押出
ラミネート加工紙の評価結果を表1に示した。滑り、防
湿性はいいものの、紙への接着性が弱く包装用紙として
は不適当な結果であった。
【0037】比較例2 実施例1の共押出しをエチレン系樹脂組成物だけで20
μm単層押出した以外は、同様に実施した。得られた
[上質紙/エチレン系樹脂組成物]からなる単層押出ラ
ミネート加工紙の評価結果を表1に示した。紙への接着
性は良好であったが、滑り・防湿性が悪く包装用紙とし
ては不適当な結果であった。
【0038】比較例3 実施例1のエチレン系樹脂組成物をMFR8g/10
分、密度0.930g/cm3 のエチレン−ヘキセン−
1共重合体40重量%とMFR12g/10分、密度
0.917g/cm3 の高圧法ポリエチレン60重量%
とをタンブラーミキサーで混合後、口径40mm押出機を
用いて溶融混合し、MFR9g/10分、密度0.92
2g/cm3 のエチレン系樹脂組成物を得た。
【0039】
【表1】
【0040】
【発明の効果】共押出ラミネート成形時のネックインも
小さく、紙基材と樹脂層との接着性に優れ、かつ、スベ
リ性、防湿性に優れたラミネート加工紙が得られた。
フロントページの続き (72)発明者 大平 克次 神奈川県川崎市川崎区千鳥町3番2号 昭 和電工株式会社川崎樹脂研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙基材に、(A)メルトフローレートが
    1〜50g/10分、密度が0.880〜0.940g
    /cm3 であるエチレンとα−オレフィンとの共重合体
    20〜80重量%とメルトフローレートが0.5〜50
    g/10分、密度が0.915〜0.935g/cm3
    である高圧法ポリエチレン80〜20重量%からなるエ
    チレン系重合体組成物と、(B)メルトフローレートが
    2〜100g/10分であるプロピレン重合体60〜9
    5重量%とメルトフローレートが0.5〜50g/10
    分で、密度が0.915〜0.935g/cm3 である
    高圧法ポリエチレン40〜5重量%からなるメルトフロ
    ーレートが5〜80g/10分プロピレン系重合体組成
    物を、(A)組成物が紙基材側になるようにし、かつ
    (A)組成物からなる層の厚さと(B)組成物からなる
    層の厚さの割合が0.1〜0.5対0.9〜0.5であ
    るように共押出ラミネート成形して得られるラミネート
    加工紙。
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