JP2876009B2 - 弗化ビニリデン樹脂積層フィルムの製造法 - Google Patents
弗化ビニリデン樹脂積層フィルムの製造法Info
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- JP2876009B2 JP2876009B2 JP1224254A JP22425489A JP2876009B2 JP 2876009 B2 JP2876009 B2 JP 2876009B2 JP 1224254 A JP1224254 A JP 1224254A JP 22425489 A JP22425489 A JP 22425489A JP 2876009 B2 JP2876009 B2 JP 2876009B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、弗化ビニリデン樹脂積層フィルムの製造法
に関し、特に、アクリル酸エステル樹脂を外面層とする
弗化ビニリデン樹脂積層フィルムの製造法に関するもの
である。
に関し、特に、アクリル酸エステル樹脂を外面層とする
弗化ビニリデン樹脂積層フィルムの製造法に関するもの
である。
[従来の技術] 弗化ビニリデン樹脂は、弗化ビニル樹脂や四弗化エチ
レン樹脂などの他の弗素系樹脂と同様に耐候性、耐薬品
性、防汚性にすぐれる樹脂であり、かつ、成形性にもす
ぐれるので、フィルム、管、釣糸など広い実用性を有し
ている。
レン樹脂などの他の弗素系樹脂と同様に耐候性、耐薬品
性、防汚性にすぐれる樹脂であり、かつ、成形性にもす
ぐれるので、フィルム、管、釣糸など広い実用性を有し
ている。
しかしながらこの樹脂は、極めて高価であり、そのた
め用途に制限があるのが実情である。
め用途に制限があるのが実情である。
そこで、この高価な弗化ビニリデン樹脂を薄膜にし、
他の基材と積層して用いるのが実際的であり、その場合
積層される基材は弗化ビニリデン樹脂と接着性を有する
ものである方が、より簡便な積層工程を採用できるので
有利である。
他の基材と積層して用いるのが実際的であり、その場合
積層される基材は弗化ビニリデン樹脂と接着性を有する
ものである方が、より簡便な積層工程を採用できるので
有利である。
このような接着性を有する基材の一つにアクリル酸エ
ステル樹脂があり、このものは熱可塑性であるので共押
出成形により積層できるので更に有利である。
ステル樹脂があり、このものは熱可塑性であるので共押
出成形により積層できるので更に有利である。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、弗化ビニリデン樹脂とアクリル酸エス
テル樹脂とを共押出成形すると、アクリル酸エステル樹
脂層の表面にスジやブツが発生し、また、溶融膜の膜切
れが生じること及び得られた積層フィルムは縦裂きし易
いという問題があることが判明した。
テル樹脂とを共押出成形すると、アクリル酸エステル樹
脂層の表面にスジやブツが発生し、また、溶融膜の膜切
れが生じること及び得られた積層フィルムは縦裂きし易
いという問題があることが判明した。
すなわち、弗化ビニリデン重合体とアクリル酸エステ
ル樹脂との共押出成形は、2樹脂を多層成形ダイスの中
で合流積層化させるマルチマニホールド方式と、二種の
樹脂を流束分配装置にて合流積層化してダイスに供給す
るいわゆるフィードブロック方式がある。しかし、いず
れの押出方式においても、アクリル酸エステル樹脂はダ
イス内面の金属部に接触しながら、形成された樹脂流路
を通ってリップ部より押出されることから、経時と共に
溶融状態のアクリル酸エステル樹脂の劣化物がダイス先
端の内面ランド部に激しく付着堆積すると考えられる。
これは該劣化物の金属に対するタック性(接着性)が大
きいためと考えられるが、このために押出されるアクリ
ル酸エステル樹脂層面にスジやブツが発生し、フィルム
外観が著しく損なわれることになると考えられる。
ル樹脂との共押出成形は、2樹脂を多層成形ダイスの中
で合流積層化させるマルチマニホールド方式と、二種の
樹脂を流束分配装置にて合流積層化してダイスに供給す
るいわゆるフィードブロック方式がある。しかし、いず
れの押出方式においても、アクリル酸エステル樹脂はダ
イス内面の金属部に接触しながら、形成された樹脂流路
を通ってリップ部より押出されることから、経時と共に
溶融状態のアクリル酸エステル樹脂の劣化物がダイス先
端の内面ランド部に激しく付着堆積すると考えられる。
これは該劣化物の金属に対するタック性(接着性)が大
きいためと考えられるが、このために押出されるアクリ
ル酸エステル樹脂層面にスジやブツが発生し、フィルム
外観が著しく損なわれることになると考えられる。
また、アクリル酸エステル樹脂は溶融状態での薄膜延
展性が劣るので、上記のスジやブツなどの表面荒により
共押出成形においてこれが起点となって溶融膜の膜切れ
が発生し易くなって薄膜高速成形の安定性に欠け、量産
上問題であることも判明した。
展性が劣るので、上記のスジやブツなどの表面荒により
共押出成形においてこれが起点となって溶融膜の膜切れ
が発生し易くなって薄膜高速成形の安定性に欠け、量産
上問題であることも判明した。
さらには、弗化ビニリデン樹脂とアクリル酸エステル
樹脂の共押出フィルムは、成形時の引取り工程において
特に配向し易く、得られた積層フィルムは縦裂きし易い
ものとなってしまうという欠点も有する。
樹脂の共押出フィルムは、成形時の引取り工程において
特に配向し易く、得られた積層フィルムは縦裂きし易い
ものとなってしまうという欠点も有する。
この欠点については、成形時の押出温度、エアーギャ
ップ、冷却条件等の加工条件を種々検討しても何ら改良
効果は見られず、この積層フィルムを後にアクリロニト
リル−ブタジエン−スチレン樹脂(ABS)や塩化ビニル
樹脂(PVC)等にさらにラミネートして用いる場合等、
フィルムの横方向に張力が加えられるときに大きな問題
となる。
ップ、冷却条件等の加工条件を種々検討しても何ら改良
効果は見られず、この積層フィルムを後にアクリロニト
リル−ブタジエン−スチレン樹脂(ABS)や塩化ビニル
樹脂(PVC)等にさらにラミネートして用いる場合等、
フィルムの横方向に張力が加えられるときに大きな問題
となる。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記の問題点を解決することを目的とし、
アクリル酸エステル樹脂層の外側にオレフィン樹脂の層
を重ねて共押出成形することによってこの目的が達成さ
れることを見出してなされたものである。
アクリル酸エステル樹脂層の外側にオレフィン樹脂の層
を重ねて共押出成形することによってこの目的が達成さ
れることを見出してなされたものである。
すなわち、本発明は、アクリル酸エステル樹脂を外面
層とする弗化ビニリデン樹脂積層フィルムを製造する方
法において、該アクリル酸エステル樹脂層の外側にオレ
フィン樹脂の層を重ねて共押出成形し、冷却後にこれを
剥離することを特徴とする弗化ビニリデン樹脂積層フィ
ルムの製造法である。
層とする弗化ビニリデン樹脂積層フィルムを製造する方
法において、該アクリル酸エステル樹脂層の外側にオレ
フィン樹脂の層を重ねて共押出成形し、冷却後にこれを
剥離することを特徴とする弗化ビニリデン樹脂積層フィ
ルムの製造法である。
弗化ビニリデン樹脂 本発明で用いる弗化ビニリデン樹脂は、弗化ビニリデ
ンの単独重合体のみならず、弗化ビニリデンを50重量%
以上、好ましくは70重量%以上、特に好ましくは85重量
%以上含有する共重合体のほか、これら重合体60重量%
以上と他の樹脂40重量%以下とのブレンドを挙げること
ができる。共重合体の場合のコモノマーとしては、六弗
化プロピレン(HFP)や四弗化エチレン(TFE)等があ
り、また、ブレンドの場合の他の樹脂として後記のアク
リル酸エステル樹脂を用いるときは、相溶良く均一なブ
レンドとなる。中でも好ましいものは、弗化ビニリデン
の単独重合体、HFPとの共重合体である。
ンの単独重合体のみならず、弗化ビニリデンを50重量%
以上、好ましくは70重量%以上、特に好ましくは85重量
%以上含有する共重合体のほか、これら重合体60重量%
以上と他の樹脂40重量%以下とのブレンドを挙げること
ができる。共重合体の場合のコモノマーとしては、六弗
化プロピレン(HFP)や四弗化エチレン(TFE)等があ
り、また、ブレンドの場合の他の樹脂として後記のアク
リル酸エステル樹脂を用いるときは、相溶良く均一なブ
レンドとなる。中でも好ましいものは、弗化ビニリデン
の単独重合体、HFPとの共重合体である。
これらの弗化ビニリデン樹脂には本発明の効果を著し
く損なわない限り充填剤、安定剤、顔料等を更に含有さ
せても構わない。
く損なわない限り充填剤、安定剤、顔料等を更に含有さ
せても構わない。
弗化ビニリデン樹脂のメルトフローレート(MFR)は
0.1〜15g/10分が好ましく、中でも0.3〜2g/10分、特に
1〜4g/10分が好ましい。
0.1〜15g/10分が好ましく、中でも0.3〜2g/10分、特に
1〜4g/10分が好ましい。
アクリル酸エステル樹脂 次に、本発明で用いるアクリル酸エステル樹脂は、ア
ルキルアクリレート及び/又はアルキルメタアクリレー
トの単独又は共重合体、若しくはこれらモノマーを主成
分とする他のモノマーとの共重合体のほか、これら重合
体60重量%以上と他の樹脂40重量%以下とのブレンドを
挙げることができる。
ルキルアクリレート及び/又はアルキルメタアクリレー
トの単独又は共重合体、若しくはこれらモノマーを主成
分とする他のモノマーとの共重合体のほか、これら重合
体60重量%以上と他の樹脂40重量%以下とのブレンドを
挙げることができる。
具体的には、メチルアクリレート、メチルメタアクリ
レート、エチルアクリレート、エチルメタアクリレー
ト、ブチルアクリレート等の単独又は共重合体であり、
好ましくはメチルメタアクリレート又はエチルメタアク
リレートの単独重合体又はこれらのモノマーを主成分と
する他のアルキルアクリレートとの共重合体がよく、中
でも共重合体、特にブチルアクリレートとの共重合体が
好ましい。
レート、エチルアクリレート、エチルメタアクリレー
ト、ブチルアクリレート等の単独又は共重合体であり、
好ましくはメチルメタアクリレート又はエチルメタアク
リレートの単独重合体又はこれらのモノマーを主成分と
する他のアルキルアクリレートとの共重合体がよく、中
でも共重合体、特にブチルアクリレートとの共重合体が
好ましい。
これらのアクリル酸エステル樹脂には本発明の効果を
著しく損なわない限り、顔料、紫外線吸収剤、安定剤等
を更に含有させてもよい。
著しく損なわない限り、顔料、紫外線吸収剤、安定剤等
を更に含有させてもよい。
アクリル酸エステル樹脂はそのMFRが0.1〜15g/10分の
ものが好ましく、中でも0.3〜6g/10分、特に1〜4g/10
分のものが好ましい。
ものが好ましく、中でも0.3〜6g/10分、特に1〜4g/10
分のものが好ましい。
オレフィン樹脂 本発明で用いられるオレフィン樹脂は、エチレン、プ
ロピレン、ブテン−1、ヘキセン−1、4−メチルペン
テン−1等のα−オレフィンの単独重合体又は共重合体
であり、一般にそのMFRが0.1〜15g/10分、特に0.5〜5g/
10分のものが好ましい。中でも、成形における引取り時
の分子配向の起こりにくい点からエチレン重合体が好ま
しく、特に低密度ポリエチレン(高圧法)が好ましい。
ロピレン、ブテン−1、ヘキセン−1、4−メチルペン
テン−1等のα−オレフィンの単独重合体又は共重合体
であり、一般にそのMFRが0.1〜15g/10分、特に0.5〜5g/
10分のものが好ましい。中でも、成形における引取り時
の分子配向の起こりにくい点からエチレン重合体が好ま
しく、特に低密度ポリエチレン(高圧法)が好ましい。
積層フィルムの製造 上記の各種材料を用いて本発明の積層フィルムを製造
する方法は、通常の共押出成形法によって行なわれる。
する方法は、通常の共押出成形法によって行なわれる。
すなわち、多層共押出成形法において、アクリル酸エ
ステル樹脂と弗化ビニリデン樹脂とを共押出しする際
に、このアクリル酸エステル樹脂層の外側にオレフィン
樹脂の層を重ねて共押出成形し、これを引取りながら冷
却したのちにこのオレフィン樹脂の層を剥離して積層フ
ィルムを得る。
ステル樹脂と弗化ビニリデン樹脂とを共押出しする際
に、このアクリル酸エステル樹脂層の外側にオレフィン
樹脂の層を重ねて共押出成形し、これを引取りながら冷
却したのちにこのオレフィン樹脂の層を剥離して積層フ
ィルムを得る。
この成形の際、アクリル酸エステル樹脂側のみでなく
弗化ビニリデン樹脂側にもオレフィン樹脂の層を重ねて
共押出しても差し支えない。
弗化ビニリデン樹脂側にもオレフィン樹脂の層を重ねて
共押出しても差し支えない。
本発明の積層フィルムは、弗化ビニリデン樹脂とアク
リル酸エステル樹脂が積層され、アクリル酸エステル樹
脂の外面層を有している限り、2層に限らず、3層以上
であってもよく、また、他の樹脂の層が更に積層された
ものであっても構わない。
リル酸エステル樹脂が積層され、アクリル酸エステル樹
脂の外面層を有している限り、2層に限らず、3層以上
であってもよく、また、他の樹脂の層が更に積層された
ものであっても構わない。
積層フィルムの各層の厚みは特に限定されず、通常の
極薄フィルムからいわゆるシートの厚みの範囲まで包含
される。
極薄フィルムからいわゆるシートの厚みの範囲まで包含
される。
[実施例] 以下に示す実施例及び比較例では次の各種樹脂を用い
た。
た。
(a)弗化ビニリデン樹脂: ペンウォルト社製、「カイナー720」 MFR=4.0g/10
分。
分。
(b)アクリル酸エステル樹脂: 三菱レイヨン(株)製メタアクリル酸メチル樹脂、
「HBS−001」、MFR=1.5g/10分。
「HBS−001」、MFR=1.5g/10分。
(c)オレフィン樹脂: 三菱油化(株)製ポリエチレン、「ZF−51」、MFR=
0.7g/10分。
0.7g/10分。
また、効果の評価は以下によって行なった。
(1)スジ及びブツの発生 引取り速度8m/分で共押出成形を行ない、成形開始か
ら、成形された積層フィルムの弗化ビニリデン層表面に
スジ又はブツが発生するまでの時間を測定した。
ら、成形された積層フィルムの弗化ビニリデン層表面に
スジ又はブツが発生するまでの時間を測定した。
(2)膜切れ 上記の押出成形において、成形速度(フィルム引取り
速度)を5分毎に上昇させ、溶融膜の延展性不足による
膜の切断が生じたときの成形速度を求めた。
速度)を5分毎に上昇させ、溶融膜の延展性不足による
膜の切断が生じたときの成形速度を求めた。
(3)縦裂き性 得られた積層フィルムにつき、手で縦裂きさせて、そ
の難易度を評価した。
の難易度を評価した。
実施例1 クローレン社製の3層共押出成形機を用いて弗化ビニ
リデン樹脂(10μm)メタアクリル酸メチル樹脂(10μ
m)/ポリエチレン(30μm)の層構成のフィルムを押
出成形し、冷却した後積層フィルムからポリエチレンの
層を剥離し、弗化ビニリデン樹脂/メタアクリル酸メチ
ルの積層フィルムを得た。
リデン樹脂(10μm)メタアクリル酸メチル樹脂(10μ
m)/ポリエチレン(30μm)の層構成のフィルムを押
出成形し、冷却した後積層フィルムからポリエチレンの
層を剥離し、弗化ビニリデン樹脂/メタアクリル酸メチ
ルの積層フィルムを得た。
この成形において、共押出し開始から8時間経過して
もフィルムにスジやブツが発生せず、また、成形速度を
30m/分間まで上昇させたが膜切れは発生しなかった。
もフィルムにスジやブツが発生せず、また、成形速度を
30m/分間まで上昇させたが膜切れは発生しなかった。
また、得られた2層フィルムは縦裂きにしくく、実用
上問題はなかった。
上問題はなかった。
実施例2 実施例1で用いた3層共押出成形機の溶融樹脂合流部
のプラグを交換して、ポリエチレン(20μm)/弗化ビ
ニリデン樹脂(10μm)/メタアクリル酸メチル樹脂
(10μm)/ポリエチレン(20μm)の4層構成のフィ
ルムを共押出しし、同様にポリエチレン層を剥離して弗
化ビニリデン樹脂/メタアクリル酸メチル樹脂の積層フ
ィルムを得た。
のプラグを交換して、ポリエチレン(20μm)/弗化ビ
ニリデン樹脂(10μm)/メタアクリル酸メチル樹脂
(10μm)/ポリエチレン(20μm)の4層構成のフィ
ルムを共押出しし、同様にポリエチレン層を剥離して弗
化ビニリデン樹脂/メタアクリル酸メチル樹脂の積層フ
ィルムを得た。
この成形においても、共押出し開始から8時間経過し
てもフィルムにスジやブツが発生せず、また、成形速度
を30m/分間まで上昇させたが膜切れは発生しなかった。
てもフィルムにスジやブツが発生せず、また、成形速度
を30m/分間まで上昇させたが膜切れは発生しなかった。
また、得られた2層フィルムは縦裂きしにくく、実用
上問題はなかった。
上問題はなかった。
比較例1 実施例1と同様にして、弗化ビニリデン樹脂(10μ
m)/メタアクリル酸メチル樹脂(10μm)の2層構成
フィルムを共押出成形した。
m)/メタアクリル酸メチル樹脂(10μm)の2層構成
フィルムを共押出成形した。
成形開始後、3時間でスジやブツの発生が認められ、
成形速度8m/分で膜切れを生じた。
成形速度8m/分で膜切れを生じた。
得られた2層フィルムは縦裂きを生じ易いものであっ
た。
た。
比較例2 同様に、ポリエチレン(30μm)/弗化ビニリデン樹
脂(10μm)/メタアクリル酸メチル樹脂(10μm)の
3層構造で共押出成形して冷却後にポリエチレンを剥離
した。
脂(10μm)/メタアクリル酸メチル樹脂(10μm)の
3層構造で共押出成形して冷却後にポリエチレンを剥離
した。
成形開始後、3時間でスジやブツの発生が認められ、
成形速度13m/分で膜切れを生じた。
成形速度13m/分で膜切れを生じた。
得られた2層フィルムは縦裂きを生じ易かった。
[発明の効果] 本発明の方法により、従来、弗化ビニリデン樹脂とア
クリル酸エステル樹脂の2層共押出成形ではその防止が
困難であった、スジやブツの発生によるフィルム表面
荒、溶融薄膜の膜切れによる薄膜高速成形の不安定性、
成形されたフィルムの縦裂き性の抑制等の問題が解消さ
れ、薄層の弗化ビニリデン樹脂を有する積層フィルムを
極めて有利に量産することができる。
クリル酸エステル樹脂の2層共押出成形ではその防止が
困難であった、スジやブツの発生によるフィルム表面
荒、溶融薄膜の膜切れによる薄膜高速成形の不安定性、
成形されたフィルムの縦裂き性の抑制等の問題が解消さ
れ、薄層の弗化ビニリデン樹脂を有する積層フィルムを
極めて有利に量産することができる。
フロントページの続き (72)発明者 小津 孝弘 三重県四日市市東邦町1番地 三菱油化 株式会社四日市総合研究所内 (72)発明者 阿部 桂三 三重県四日市市東邦町1番地 三菱油化 株式会社四日市総合研究所内 (56)参考文献 特開 昭62−169622(JP,A) 特開 昭63−243143(JP,A) 特開 昭62−149411(JP,A) 特開 昭63−270142(JP,A) 特開 平2−158341(JP,A) 特開 昭62−99129(JP,A) 特開 昭61−82611(JP,A) 特開 昭60−2328(JP,A) 特開 平2−103115(JP,A) 特開 昭63−193821(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 47/00 - 47/84 B32B 27/00 - 27/42
Claims (1)
- 【請求項1】アクリル酸エステル樹脂を外面層とする弗
化ビニリデン樹脂積層フィルムを製造する方法におい
て、該アクリル酸エステル樹脂層の外側にオレフィン樹
脂の層を重ねて共押出成形し、冷却後にこれを剥離する
ことを特徴とする弗化ビニリデン樹脂積層フィルムの製
造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1224254A JP2876009B2 (ja) | 1989-08-30 | 1989-08-30 | 弗化ビニリデン樹脂積層フィルムの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1224254A JP2876009B2 (ja) | 1989-08-30 | 1989-08-30 | 弗化ビニリデン樹脂積層フィルムの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0386516A JPH0386516A (ja) | 1991-04-11 |
JP2876009B2 true JP2876009B2 (ja) | 1999-03-31 |
Family
ID=16810899
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1224254A Expired - Fee Related JP2876009B2 (ja) | 1989-08-30 | 1989-08-30 | 弗化ビニリデン樹脂積層フィルムの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2876009B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4129748B2 (ja) * | 2001-10-19 | 2008-08-06 | アルケマ フランス | 共インフレーション押出しによるフィルムの製造方法 |
-
1989
- 1989-08-30 JP JP1224254A patent/JP2876009B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0386516A (ja) | 1991-04-11 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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