JP2892099B2 - 軟質フィルム - Google Patents
軟質フィルムInfo
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、柔軟性に富みかつブロッキング性が大幅に
改良され、柔らかい感触を有しているが、充分な耐水性
を有し、耐薬品性に優れている滑り性の良い軟質フィル
ムに関する。
改良され、柔らかい感触を有しているが、充分な耐水性
を有し、耐薬品性に優れている滑り性の良い軟質フィル
ムに関する。
[従来の技術] 従来、軟らかい、腰のないフィルムが要求された場合
には、エチレン−プロピレンコポリマーあるいはエチレ
ン−ブテン−1コポリマーのごときゴム質ポリマーのフ
ィルムが使用されていた。
には、エチレン−プロピレンコポリマーあるいはエチレ
ン−ブテン−1コポリマーのごときゴム質ポリマーのフ
ィルムが使用されていた。
しかし、これらゴム質のポリマーは柔軟性の要望には
充分これを満足させる性質を有しているが、極めてブロ
ッキングを起こし易く、また手で触れるとサラッとした
感触が得られなかった。
充分これを満足させる性質を有しているが、極めてブロ
ッキングを起こし易く、また手で触れるとサラッとした
感触が得られなかった。
ブロッキングはフィルムの加工においては、生産性に
対し重大な障害となるのでこれの防止に多くの提案がな
されている。
対し重大な障害となるのでこれの防止に多くの提案がな
されている。
例えば、ゴム質のエチレン−α−オレフィンコポリマ
ーに高密度ポリエチレン(以下、HDPEという。)や低密
度ポリエチレン(以下、LDPEという。)をブレンドして
粘着防止を計る方法があるが、この方法はブロッキング
防止の効果が出るためにブレンドするHDPEやLDPEの量が
相当多量必要となり、その結果主たる目的である柔軟性
が損なわれることになる。一方、柔軟性を損なわない量
のブレンドでは、ブロッキング防止の効果が不完全にな
るという問題があった。
ーに高密度ポリエチレン(以下、HDPEという。)や低密
度ポリエチレン(以下、LDPEという。)をブレンドして
粘着防止を計る方法があるが、この方法はブロッキング
防止の効果が出るためにブレンドするHDPEやLDPEの量が
相当多量必要となり、その結果主たる目的である柔軟性
が損なわれることになる。一方、柔軟性を損なわない量
のブレンドでは、ブロッキング防止の効果が不完全にな
るという問題があった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明者らは、柔軟でありながらブロッキング性がな
く、特に肌触りがサラッとしたフィルムの開発を目的と
して研究を行ない、本発明を完成したものである。
く、特に肌触りがサラッとしたフィルムの開発を目的と
して研究を行ない、本発明を完成したものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、 [1]両外層が5ミクロン以下の厚さを有する密度が0.
945g/cm3以上の高密度ポリエチレンからなり、中間層が
エチレン−α−オレフィンコポリマーからなり、かつト
ータルの厚さが100ミクロン以下である軟質フィルム、 [2]エチレン−α−オレフィンコポリマーが、エチレ
ンとα−オレフィンとしてプロピレン、ブデン−1、4
−メチルペンテン−1、ヘキセン−1またはオクテン−
1と共重合したコポリマーである前記[1]に記載の軟
質フィルム、 [3]エチレン−α−オレフィンコポリマーの密度が0.
850〜0.910g/cm3であり、かつMFRが0.5〜15g/10minであ
る前記[1]又は[2]に記載の軟質フィルム、及び [4]ヤング率が3500Kg/cm2以下であり、かつ高密度ポ
リエチレン層間の摩擦係数が0.60以下である前記[1]
に記載の軟質フィルムを提供する。
945g/cm3以上の高密度ポリエチレンからなり、中間層が
エチレン−α−オレフィンコポリマーからなり、かつト
ータルの厚さが100ミクロン以下である軟質フィルム、 [2]エチレン−α−オレフィンコポリマーが、エチレ
ンとα−オレフィンとしてプロピレン、ブデン−1、4
−メチルペンテン−1、ヘキセン−1またはオクテン−
1と共重合したコポリマーである前記[1]に記載の軟
質フィルム、 [3]エチレン−α−オレフィンコポリマーの密度が0.
850〜0.910g/cm3であり、かつMFRが0.5〜15g/10minであ
る前記[1]又は[2]に記載の軟質フィルム、及び [4]ヤング率が3500Kg/cm2以下であり、かつ高密度ポ
リエチレン層間の摩擦係数が0.60以下である前記[1]
に記載の軟質フィルムを提供する。
本発明に使用されるHDPEは、密度が0.945g/cm3以上、
特に0.950g/cm3以上あることが好ましい。MFR(流れ特
性)は、フィルム用グレードであれば特に制限する必要
はないが、一般には0.003〜100g/10min、特に0.5〜5g/1
0minの範囲のものが好ましい。
特に0.950g/cm3以上あることが好ましい。MFR(流れ特
性)は、フィルム用グレードであれば特に制限する必要
はないが、一般には0.003〜100g/10min、特に0.5〜5g/1
0minの範囲のものが好ましい。
HDPEの密度はどちらかといえば高い方がブロッキング
防止、サラッとした感触を得られ易く、臨界性はないが
密度が0.945g/cm3未満になるとフィルム表面が平滑にな
るためかサラット感が失われる傾向がある。
防止、サラッとした感触を得られ易く、臨界性はないが
密度が0.945g/cm3未満になるとフィルム表面が平滑にな
るためかサラット感が失われる傾向がある。
MFRは0.003g/10min未満では加工が困難になるし、100
g/10minを越える場合は流れが良すぎてフィルム成形が
困難になる。
g/10minを越える場合は流れが良すぎてフィルム成形が
困難になる。
このHDPEの厚みは、加工性、サラット感の両面からそ
れぞれの層が5ミクロン以下、特に3ミクロン以下が好
ましい。5ミクロンを越えると柔軟性が損なわれる。薄
ければ薄いほど良いと考えられるが、作業性、成形加工
の困難性から薄い方の厚みは定められる。
れぞれの層が5ミクロン以下、特に3ミクロン以下が好
ましい。5ミクロンを越えると柔軟性が損なわれる。薄
ければ薄いほど良いと考えられるが、作業性、成形加工
の困難性から薄い方の厚みは定められる。
本発明に使用できるエチレン−α−オレフィンコポリ
マーとしては、柔軟な共重合体であれば限定する必要は
ないが、通常は密度が0.850〜0.910g/cm3、MFRが0.5〜1
5g/10minのものが好適である。また、コポリマー中のα
−オレフィンの含有量は、通常は3〜35重量%、好まし
くは10〜25重量%である。
マーとしては、柔軟な共重合体であれば限定する必要は
ないが、通常は密度が0.850〜0.910g/cm3、MFRが0.5〜1
5g/10minのものが好適である。また、コポリマー中のα
−オレフィンの含有量は、通常は3〜35重量%、好まし
くは10〜25重量%である。
なお、エチレンとコポリマーを構成するα−オレフィ
ンとしては、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、
4−メチルペンテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1
等が挙げられる。エチレン−α−オレフィンコポリマー
の代表的なものとしてエチレン−プロピレンコポリマ
ー、エチレン−ブテン−1コポリマー等を挙げることが
できる。特に、エチレン−ブテン−1コポリマーは好適
である。これはエチレンとブテン−1とのランダム共重
合体でブテン−1の含有量によって性質が異なる。一般
にゴムのような弾性があり、軟質製品の原料として優れ
た材料である。ブテン−1含有量が増加するとゴム弾
性、柔軟性、接着性、相溶性、透明性、溶解性等が向上
する。ブテン−1に基づくエチル基の含有量がエチレン
主鎖の1000カーボンあたり20個を下回ると密度が0.910g
/cm3を越え、剛性度が大きくなり、フィルムの柔軟性が
損なわれる。したがって0.850〜910g/cm3、特に0.850〜
0.905g/cm3が好ましい。
ンとしては、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、
4−メチルペンテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1
等が挙げられる。エチレン−α−オレフィンコポリマー
の代表的なものとしてエチレン−プロピレンコポリマ
ー、エチレン−ブテン−1コポリマー等を挙げることが
できる。特に、エチレン−ブテン−1コポリマーは好適
である。これはエチレンとブテン−1とのランダム共重
合体でブテン−1の含有量によって性質が異なる。一般
にゴムのような弾性があり、軟質製品の原料として優れ
た材料である。ブテン−1含有量が増加するとゴム弾
性、柔軟性、接着性、相溶性、透明性、溶解性等が向上
する。ブテン−1に基づくエチル基の含有量がエチレン
主鎖の1000カーボンあたり20個を下回ると密度が0.910g
/cm3を越え、剛性度が大きくなり、フィルムの柔軟性が
損なわれる。したがって0.850〜910g/cm3、特に0.850〜
0.905g/cm3が好ましい。
本発明の目的においては約10〜25重量%程度のα−オ
レフィンを含有するエチレン−α−オレフィンコポリマ
ーが透明性、柔軟性等にバランスがとれ好ましい材料で
ある。
レフィンを含有するエチレン−α−オレフィンコポリマ
ーが透明性、柔軟性等にバランスがとれ好ましい材料で
ある。
MFRは0.5〜15g/10min、特に2〜5g/10minが好まし
い。MFRが0.5g/10min未満であるとフィルムへの成形性
が劣り、一方MFRが15g/10minを越える場合はフィルム成
形が困難となる。
い。MFRが0.5g/10min未満であるとフィルムへの成形性
が劣り、一方MFRが15g/10minを越える場合はフィルム成
形が困難となる。
本発明において使用されるエチレン−α−オレフィン
コポリマーは、遷移金属化合物(例えばチタン化合物)
又は担体(例えばマグネシウム化合物、その処理物)に
遷移金属化合物を担持させることによって得られる担体
担持触媒と有機金属化合物(例えば有機アルミニウム化
合物)からなるチーグラー・ナッタ触媒を用いてエチレ
ンとα−オレフィンを共重合させて得られるものであ
る。コポリマーは、従来から知られているいずれのプロ
セスで製造されたものでもよく、広く工業的に製造さ
れ、多方面にわたって使用されているものである。
コポリマーは、遷移金属化合物(例えばチタン化合物)
又は担体(例えばマグネシウム化合物、その処理物)に
遷移金属化合物を担持させることによって得られる担体
担持触媒と有機金属化合物(例えば有機アルミニウム化
合物)からなるチーグラー・ナッタ触媒を用いてエチレ
ンとα−オレフィンを共重合させて得られるものであ
る。コポリマーは、従来から知られているいずれのプロ
セスで製造されたものでもよく、広く工業的に製造さ
れ、多方面にわたって使用されているものである。
軟質フィルムの積層の構成としては、HDPE層/コポリ
マー層/HDPE層が1〜20%:98〜60%:1〜20%(但し、HD
PE層はそれぞれ5ミクロン以下)であって、3層からな
るフィルムのトータルの厚さが100ミクロン以下、好ま
しくは100ミクロン〜10ミクロン、さらに好ましくは50
〜15ミクロンのフィルムである。
マー層/HDPE層が1〜20%:98〜60%:1〜20%(但し、HD
PE層はそれぞれ5ミクロン以下)であって、3層からな
るフィルムのトータルの厚さが100ミクロン以下、好ま
しくは100ミクロン〜10ミクロン、さらに好ましくは50
〜15ミクロンのフィルムである。
フィルムのトータルの厚さが100ミクロンを越えると
フィルムを例えば袋として使用する場合、ヒートシール
性が悪くなる。
フィルムを例えば袋として使用する場合、ヒートシール
性が悪くなる。
また、軟質フィルムのヤング率は3500Kg/cm2以下であ
ることが好ましく、かつHDPE層間の摩擦係数が0.60以下
であることが好ましい。ヤング率が3500Kg/cm2を越える
と、フィルムの柔軟性が失われる。また、フィルムのHD
PE層間の摩擦係数が0.60を越えると、ブロッキングが発
生し易くなると共に手で触れた感触がサラットしない。
ることが好ましく、かつHDPE層間の摩擦係数が0.60以下
であることが好ましい。ヤング率が3500Kg/cm2を越える
と、フィルムの柔軟性が失われる。また、フィルムのHD
PE層間の摩擦係数が0.60を越えると、ブロッキングが発
生し易くなると共に手で触れた感触がサラットしない。
なお、これらのHDPEとエチレン−α−オレフィンコポ
リマーには抗酸化剤、耐電防止剤、着色剤等の添加、更
に外層となるHDPEにスリップ剤、ブロッキング防止剤を
添加すれば更にブロッキング防止、サラット感の向上が
期待できる。
リマーには抗酸化剤、耐電防止剤、着色剤等の添加、更
に外層となるHDPEにスリップ剤、ブロッキング防止剤を
添加すれば更にブロッキング防止、サラット感の向上が
期待できる。
この他ヒートシール性を改良するため、HDPE層にLDP
E、リニア−低密度ポリエチレン(LLDPE)、EPR、エチ
レン−ブテン−1コポリマー等をブレンドすることも好
ましい実施態様である。
E、リニア−低密度ポリエチレン(LLDPE)、EPR、エチ
レン−ブテン−1コポリマー等をブレンドすることも好
ましい実施態様である。
本発明の軟質フィルムは、3層構成であるのでフィル
ム製造に際してはインフレーション法又はT−ダイ法に
よる共押出法によって製造される。
ム製造に際してはインフレーション法又はT−ダイ法に
よる共押出法によって製造される。
したがって、2台又は3台の押出機と3層ダイを用い
て3層フィルムを共押出法により製造する。
て3層フィルムを共押出法により製造する。
本発明による構成はHDPE層を(A)、エチレン−α−
オレフィンコポリマー層を(B)とすると(A)/
(B)/(A)の層構成とする。
オレフィンコポリマー層を(B)とすると(A)/
(B)/(A)の層構成とする。
次に実施例に基づき説明する。
[実施例] ヤング率の測定はASTM D882、スベリ摩擦係数はASTM
D1894により行なった。
D1894により行なった。
(実施例1,2,3、比較例1) 密度が0.905g/cm3、MFRが2g/10min、プロピレン含有
量が16重量%のエチレン−プロピレンコポリマー(B)
と、密度が0.952g/cm3、MFRが2.5g/10minの高密度ポリ
エチレン(A)を2種3層インフレーション共押出機を
用いて共押出してフィルムを成形した。中間層の(B)
層は65mmφ、最内層及び最外層の(A)層は40mmφの押
出機を用い、(B)層は140℃及び(A)層は180℃の成
形温度で、引取速度25m/minで成形した。
量が16重量%のエチレン−プロピレンコポリマー(B)
と、密度が0.952g/cm3、MFRが2.5g/10minの高密度ポリ
エチレン(A)を2種3層インフレーション共押出機を
用いて共押出してフィルムを成形した。中間層の(B)
層は65mmφ、最内層及び最外層の(A)層は40mmφの押
出機を用い、(B)層は140℃及び(A)層は180℃の成
形温度で、引取速度25m/minで成形した。
(実施例4) 密度が0.900g/cm3、MFRが8.0g/10min、プロピレン含
有量が21重量%のエチレン−プロピレンコポリマー
(B)と密度が0.952g/cm3、MFRが2.5g/10minのHDPE
(A)を実施例1と同様の押出機及び条件を用いて、実
施例1と同じ構成のフィルムを得た。
有量が21重量%のエチレン−プロピレンコポリマー
(B)と密度が0.952g/cm3、MFRが2.5g/10minのHDPE
(A)を実施例1と同様の押出機及び条件を用いて、実
施例1と同じ構成のフィルムを得た。
(比較例2) 中間層に密度が0.925g/cm3、MFRが1.8g/10minの低密
度ポリエチレンを使用する以外は実施例2と全く同様の
フィルムを得た。
度ポリエチレンを使用する以外は実施例2と全く同様の
フィルムを得た。
(比較例3) 密度が0.900g/cm3、MFRが3.5g/10min、プロピレン含
有量が21重量%のエチレン−プロピレンコポリマーを用
い、単層のインフレーション成形機により厚さ20ミクロ
ンのフィルムを得た。
有量が21重量%のエチレン−プロピレンコポリマーを用
い、単層のインフレーション成形機により厚さ20ミクロ
ンのフィルムを得た。
(実施例5) 外層及び内層に密度が0.958g/cm3、MFRが8.0g/10min
のHDPEを用いる以外は実施例2と全く同様の積層フィル
ムを得た。
のHDPEを用いる以外は実施例2と全く同様の積層フィル
ムを得た。
上記実施例1〜5及び比較例1〜3で得た積層された
フィルムについて、厚み構成、ヤング率およびスベリ摩
擦係数の値を第1表に示す。
フィルムについて、厚み構成、ヤング率およびスベリ摩
擦係数の値を第1表に示す。
(実施例6〜9、比較例4) エチレン−プロピレンコポリマーに代え、密度が0.89
0g/cm3、MFRが2g/10min、ブテン−1含有量が14重量
%、主鎖の炭素原子1000個に対するエチル基の数35個の
エチレン−ブテン−1コポリマー(B)を用いた以外は
実施例1と同様にしてフィルムを得た。
0g/cm3、MFRが2g/10min、ブテン−1含有量が14重量
%、主鎖の炭素原子1000個に対するエチル基の数35個の
エチレン−ブテン−1コポリマー(B)を用いた以外は
実施例1と同様にしてフィルムを得た。
(実施例10) 密度が0.902g/cm3、MFRが3.5g/10minのエチレン−ブ
テン−1コポリマー(B)と密度が0.958g/cm3、MFRが1
2g/10minの高密度ポリエチレン(A)を実施例6と同様
の押出機を用いて実施例6と同じ構成のフィルムを得
た。
テン−1コポリマー(B)と密度が0.958g/cm3、MFRが1
2g/10minの高密度ポリエチレン(A)を実施例6と同様
の押出機を用いて実施例6と同じ構成のフィルムを得
た。
(比較例5) 密度が0.890g/cm3、MFRが3.5g/10min、ブテン−1含
有量が14重量%、主鎖の炭素原子1000個に対するエチル
基の数35個のエチレン−ブテン−1コポリマーを用い、
単層のインフレーション成形機により厚さが20ミクロン
のフィルムを得た。
有量が14重量%、主鎖の炭素原子1000個に対するエチル
基の数35個のエチレン−ブテン−1コポリマーを用い、
単層のインフレーション成形機により厚さが20ミクロン
のフィルムを得た。
上記実施例6〜10及び比較例4〜5で得た積層された
フィルムについて、厚み構成、ヤング率及びスベリ摩擦
係数の値を第2表に示す。
フィルムについて、厚み構成、ヤング率及びスベリ摩擦
係数の値を第2表に示す。
[発明の効果] 本発明により提案された軟質フィルムは、軟質のエチ
レン−α−オレフィンコポリマーとHDPEを積層した軟質
フィルムであって、柔軟性がありながら耐ブロッキング
性があり、フィルムの加工の場合に生産性を阻害するこ
とはない上、開口性がよく包装材としても使用できる。
特に柔らかくサラット感があって、肌触りが良いため防
水性、滑り性が必要とされる紙オムツ、生理用品等人体
に直接接触する物品の外装用フィルムとして有用であ
る。
レン−α−オレフィンコポリマーとHDPEを積層した軟質
フィルムであって、柔軟性がありながら耐ブロッキング
性があり、フィルムの加工の場合に生産性を阻害するこ
とはない上、開口性がよく包装材としても使用できる。
特に柔らかくサラット感があって、肌触りが良いため防
水性、滑り性が必要とされる紙オムツ、生理用品等人体
に直接接触する物品の外装用フィルムとして有用であ
る。
また、外面に耐薬品性に富むHDPE、内面にエチレン−
α−オレフィンコポリマーを積層しているだけなので、
燃焼しても塩素等を含む有害なガスを発生せず、焼却炉
を傷めることもなく処理出来る有用な積層フィルムであ
る。
α−オレフィンコポリマーを積層しているだけなので、
燃焼しても塩素等を含む有害なガスを発生せず、焼却炉
を傷めることもなく処理出来る有用な積層フィルムであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 番場 武 神奈川県川崎市川崎区千鳥町3―2 昭 和電工株式会社川崎樹脂研究所内 (72)発明者 丸山 巧 東京都港区芝大門1丁目13番9号 昭和 電工株式会社本社内 (56)参考文献 特開 昭58−160146(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B32B 1/00 - 35/00
Claims (4)
- 【請求項1】両外層が5ミクロン以下の厚さを有する密
度が0.945g/cm3以上の高密度ポリエチレンからなり、中
間層がエチレン−α−オレフィンコポリマーからなり、
かつトータルの厚さが100ミクロン以下である軟質フィ
ルム。 - 【請求項2】エチレン−α−オレフィンコポリマーが、
エチレンとα−オレフィンとしてプロピレン、ブテン−
1、4−メチルペンテン−1、ヘキセン−1またはオク
テン−1と共重合したコポリマーである特許請求の範囲
第1項記載の軟質フィルム。 - 【請求項3】エチレン−α−オレフィンコポリマーの密
度が0.850〜0.910g/cm3であり、かつMFRが0.5〜15g/10m
inである特許請求の範囲第1項又は第2項記載の軟質フ
ィルム。 - 【請求項4】ヤング率が3500Kg/cm2以下であり、かつ高
密度ポリエチレン層間の摩擦係数が0.60以下である特許
請求の範囲第1項記載の軟質フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10210890A JP2892099B2 (ja) | 1990-04-16 | 1990-04-16 | 軟質フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10210890A JP2892099B2 (ja) | 1990-04-16 | 1990-04-16 | 軟質フィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03297645A JPH03297645A (ja) | 1991-12-27 |
JP2892099B2 true JP2892099B2 (ja) | 1999-05-17 |
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ID=14318609
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10210890A Expired - Fee Related JP2892099B2 (ja) | 1990-04-16 | 1990-04-16 | 軟質フィルム |
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---|---|---|---|---|
JP6323631B1 (ja) * | 2016-07-25 | 2018-05-16 | 東洋製罐グループホールディングス株式会社 | ポリオレフィン用接着剤および多層構造体 |
JP6923366B2 (ja) * | 2017-06-13 | 2021-08-18 | 大倉工業株式会社 | 低弾性フィルム |
-
1990
- 1990-04-16 JP JP10210890A patent/JP2892099B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03297645A (ja) | 1991-12-27 |
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