JPH06923A - 表面保護フィルム - Google Patents

表面保護フィルム

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Publication number
JPH06923A
JPH06923A JP4161106A JP16110692A JPH06923A JP H06923 A JPH06923 A JP H06923A JP 4161106 A JP4161106 A JP 4161106A JP 16110692 A JP16110692 A JP 16110692A JP H06923 A JPH06923 A JP H06923A
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JP
Japan
Prior art keywords
polymer block
general formula
block copolymer
weight
parts
Prior art date
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Pending
Application number
JP4161106A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Goto
昌彦 五藤
Kazuhiro Kawabata
和裕 川端
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06923A publication Critical patent/JPH06923A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 塩ビラミ鋼板に貼着した後、加熱しても該鋼
板からの浮き上がりが生じず、しかも簡単に剥離するこ
とができる。 【構成】 熱可塑性樹脂からなる基材フィルムと基材フ
ィルムの片面に形成された粘着層とよりなる表面保護フ
ィルムにおいて、粘着層が一般式A−B−Aのブロック
共重合体またはこの一般式A−B−Aのブロック共重合
体と一般式A−Bのブロック共重合体(但し、Aはスチ
レン重合体ブロックを示し、Bはブタジエン重合体ブロ
ックまたはイソプレン重合体ブロックあるいはこれらを
水素添加して得られるオレフィン重合体ブロックを示
す。)の混合物100重量部に対して、粘着性付与樹脂
10〜100重量部と、可塑剤10〜70重量部を含有
する粘着組成物からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合成樹脂板、化粧合
板、金属板、塗装鋼板などの表面に仮着され、これら板
材の表面に塵が付着したり、傷が付くのを防止するため
の表面保護フィルムに関し、特に、塩化ビニルラミネー
ト鋼板(以下、「塩ビラミ鋼板」と略する)について適
度の接着性を有するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種表面保護フィルムとして
は、例えば、ポリオレフィン系樹脂などの熱可塑性樹脂
からなる基材フィルムの片面に、一般式A−B−A(但
し、Aはスチレン重合体ブロックを示し、Bはブタジエ
ン重合体ブロックまたはイソプレン重合体ブロックある
いはエチレン−ブチレン重合体ブロックを示す。)で表
されるブロック共重合体エラストマーと、粘着性付与剤
とを混和してなる粘着層が形成されたものが知られてい
る(特公昭58−30911号公報、特開昭61−10
3975号公報など参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】表面保護フィルムは、
合成樹脂板や化粧合板などに対し、その加工時や運搬時
に剥がれないだけの粘着性を具備する必要がある一方、
これら板材の使用にあたり簡単に剥がせる必要があり、
かつその剥離後にこれら板材の表面に粘着層の残留によ
る汚れが付かないことが要求されるものである。
【0004】上述した従来の表面保護フィルムは、特に
塩ビラミ鋼板に貼着した後、加熱する場合にフィルムの
接着力が低下してフィルム端部が鋼板から浮き上がると
いう欠点があった。
【0005】本発明の目的は、特に塩ビラミ鋼板に貼着
した後、加熱しても上記のような浮き上がりが生じず、
しかも簡単に剥離することができる表面保護フィルムを
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述した
実情に鑑みて鋭意研究した結果、熱可塑性樹脂からなる
基材フィルムと基材フィルムの片面に形成された粘着層
とよりなる表面保護フィルムにおいて、粘着層に一般式
A−B−Aのブロック共重合体またはこの一般式A−B
−Aのブロック共重合体と一般式A−Bのブロック共重
合体(但し、Aはスチレン重合体ブロックを示し、Bは
ブタジエン重合体ブロックまたはイソプレン重合体ブロ
ックあるいはこれらを水素添加して得られるオレフィン
重合体ブロックを示す。)の混合物100重量部に対し
て、粘着性付与樹脂10〜100重量部と、可塑剤10
〜70重量部を含有する粘着組成物を用いることにより
前記課題を解決できることを見出した。
【0007】以下、本発明の表面保護フィルムの構成要
素について詳述する。
【0008】基材フィルムに使用するポリオレフィン系
樹脂としては、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン、エチレン−αオレフィン共重
合体、プロピレン−αオレフィン共重合体、エチレン−
エチルアクリレート共重合体、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、エチレン−メチルメタクリレート共重合体、エ
チレン−nブチルアクリレート共重合体、ポリプロピレ
ン(結晶性)などが挙げられる。また、上記ポリオレフ
ィン系樹脂は、単独で用いても良いし、任意の組合わせ
による混合物としても良い。
【0009】一般式A−B−Aのブロック共重合体なら
びに一般式A−Bのブロック共重合体(但し、Aはスチ
レン重合体ブロックを示し、Bはブタジエン重合体ブロ
ックまたはイソプレン重合体ブロックあるいはこれらを
水素添加して得られるオレフィン重合体ブロックを示
す。)において、スチレン重合体ブロックAとしては、
平均分子量12000〜100000程度のものが好ま
しく、そのガラス転移温度は好ましくは20℃以上であ
る。また、ブタジエン重合体ブロックまたはイソプレン
重合体ブロックあるいはこれらを水素添加して得られる
オレフィン重合体ブロックBとしては、平均分子量10
000〜300000程度のものが好ましく、そのガラ
ス転移温度は、好ましくは−20℃以下である。
【0010】上記AとBの重合体ブロックの好ましい配
合は、重量比でA/B=5/95〜50/50、さらに
好ましくはA/B=10/90〜30/70である。一
般式A−B−Aのブロック共重合体と一般式A−Bのブ
ロック共重合体の配合割合は、重量比でA−B−A/A
−B=100/0〜20/80、さらに好ましくはA−
B−A/A−B=100/0〜50/50である。
【0011】粘着性付与樹脂としては、一般式A−B−
Aおよび一般式A−BにおけるB成分に相溶するものが
用いられる。例えば、脂肪族炭化水素樹脂、テルベン樹
脂、クマロン・インデン樹脂、芳香族炭化水素樹脂、ロ
ジン樹脂などが好適である。また、粘着層中における粘
着性付与樹脂の含有量が10重量部を下回ると接着性が
得られず、100重量部を超えると凝集力がなくなる。
好ましくは40〜70重量部である。
【0012】可塑剤の例としては、フタル酸エステル
(例えば、フタル酸ジ・2−エチルヘキシル)、燐酸エ
ステル(例えば、燐酸トリクレジル)、アジピン酸エス
テル(例えば、アジピン酸ジ・2−エチルヘキシル)、
エポキシ系可塑剤(例えば、エポキシ化大豆油)、グリ
コール酸エステル(例えば、エチルグリコール酸メチル
フタリル)が挙げられる。粘着層中における可塑剤の含
有量が、10重量部を下回ると、例えば塩ビラミ鋼板な
どにおける皮膜中の可塑剤が粘着層へ移行する傾向が強
く、粘着層にも可塑剤を添加することによる効果が得ら
れなくなる。また、粘着層おける可塑剤を70重量部以
上配合すると初期の粘性が強すぎて保護フィルム自体が
剥がせなくなる。
【0013】この他、必要に応じて酸化防止剤などの安
定剤を添加しても良く、例えば高分子型フェノール系酸
化防止剤を添加すれば、熱による粘着層の粘着性低下が
抑制できる。
【0014】粘着剤の基材フィルムへの塗布方法は、特
に限定されないが、熱溶融方式が好ましく、特に共押出
しラミネートが好適である。
【0015】
【作 用】塩ビラミ鋼板の皮膜部分には可塑剤を含ませ
た軟質塩化ビニルが使用されているので、この塩ビラミ
鋼板の皮膜にスチレン−ブタジエン−スチレンブロック
共重合体などを主成分とする表面保護フィルムの粘着層
が接すると、上記塩ビラミ鋼板の皮膜を形成する軟質塩
化ビニル中の可塑剤が粘着層へ移行することとなる。
しかし、本発明では予め粘着層に所要量の可塑剤が添加
されているため、両者間における可塑剤が平衡状態に近
くなるので、上述のような塩ビラミ鋼板の皮膜から粘着
層への可塑剤の移行がほとんど起こらず、そのため、粘
着層は安定した粘着性を示す。
【0016】
【実施例】次に、本発明をさらに具体的に説明するため
に、本発明の実施例およびこれとの比較を示す比較例を
いくつか挙げ、さらに得られた表面保護フィルムの接着
試験の結果を示す。
【0017】<実施例1>一般式A−B−Aのブロック
共重合体として、スチレン−ブタジエン−スチレンブロ
ック共重合体の水素添加物(シェル化学社製、商品名
「クレイトンG1657」)100重量部に対して、粘
着性付与樹脂として水素添加石油樹脂(トーネックス社
製、商品名「エスコレッツ5300」)50重量部、可
塑剤としてフタル酸ジ・2−エチルヘキシル(DOP)
50重量部、酸化防止剤として高分子型フェノール系酸
化防止剤(チバガイギー社製、商品名「イルガノックス
1010」)0.5重量部を配合してなる粘着組成物
と、熱可塑性樹脂として直鎖低密度ポリエチレン(三菱
油化社製、商品名「UE840」)とを二層共押出し法
にて押出成形を行った。そして、基材フィルムとして厚
さ60μmのポリエチレンフィルムの片面に層厚10μ
mの粘着層が形成された表面保護フィルムを得た。 <比較例1>上記実施例1で用いた粘着組成物の成分
中、可塑剤としてDOP50重量部を添加しないものを
用い、この粘着組成物を同じく実施例1と同様に直鎖低
密度ポリエチレンと二層共押出して、厚さ60μmのポ
リエチレンフィルムに片面に層厚10μmの粘着層が形
成された表面保護フィルムを得た。
【0018】<比較例2>上記実施例1で用いた粘着組
成物の成分中、可塑剤としてDOP50重量部を添加せ
ず、かつ粘着性付与樹脂である水素添加石油樹脂(トー
ネックス社製、商品名「エスコレッツ5300」)をス
チレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体の水素
添加物(シェル化学社製、商品名「クレイトンG165
7」)100重量部に対して20重量部を配合し、他は
上記実施例1と同様の配合で、しかも同様の成形方法で
表面保護フィルムを得た。
【0019】[接着試験]次に、上記実施例1ならびに
比較例1および比較例2の表面保護フィルムについて、
JIS.Z0237−8(SP粘着力試験)に準じてス
テンレス板と塩ビラミ鋼板に対する接着力試験を行っ
た。その結果を表1に示す。
【0020】実施例1の表面保護フィルムは、塩ビラミ
鋼板に対して適度の接着力を示した。比較例1は、23
℃×30分(初期)での接着力が強すぎた。比較例2は
60℃×3日(加熱後)に接着力が低下し、フィルムが
浮き上がった。
【0021】
【表1】
【0022】
【発明の効果】本発明の表面保護フィルムは、基材フィ
ルムの片面に形成される粘着層に所定量の可塑剤を添加
したものであるから、合成樹脂板、化粧合板など種々の
板材に対して適度の粘着性が得られ、特に従来適度の粘
着性が得難かった塩ビラミ鋼板についてもフィルムの端
部が浮き上がることがない。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂からなる基材フィルムと基
    材フィルムの片面に形成された粘着層とよりなる表面保
    護フィルムにおいて、粘着層が一般式A−B−Aのブロ
    ック共重合体またはこの一般式A−B−Aのブロック共
    重合体と一般式A−Bのブロック共重合体(但し、Aは
    スチレン重合体ブロックを示し、Bはブタジエン重合体
    ブロックまたはイソプレン重合体ブロックあるいはこれ
    らを水素添加して得られるオレフィン重合体ブロックを
    示す。)の混合物100重量部に対して、粘着性付与樹
    脂10〜100重量部と、可塑剤10〜70重量部を含
    有する粘着組成物からなることを特徴とする表面保護フ
    ィルム。
JP4161106A 1992-06-19 1992-06-19 表面保護フィルム Pending JPH06923A (ja)

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