JP5573549B2 - 表面保護フィルム - Google Patents
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Description
少なくとも、前記物品の表面に貼着される内層の粘着層と、外層の基材層とからなり、
前記粘着層は、スチレン系ブロックコーポリマーであり、
前記基材層は、ポリオレフィンであり、
前記表面保護フィルムには、前記粘着層側あるいは前記基材層側よりキズ加工が施されていて、該キズ加工によるキズの深さが、前記表面保護フィルムの厚みの3分の1以上であることを特徴とする表面保護フィルムである。
請求項2に記載の発明は、前記基材層に、白色顔料が添加されていることを特徴とする請求項1に記載の表面保護フィルムである。
基材層と粘着層を一回の製膜で一体的に作り出すことが出来、鋏やナイフなどの刃物を用いずに必要な形状にカットすることができ、表面保護フィルムとしての機能である適度の接着強度を有し、塗装面を保護することができ、塗装面から剥がしたときも粘着剤の剥離痕跡が残ることが無い。
図1は、本発明の表面保護フィルムの実施形態1の断面を模式的に示した説明図である。本発明の実施形態1の表面保護フィルム10は、図のように、粘着層1と基材層2からなっている。そして、基材層2側よりキズ加工が施されていて、基材層2側よりキズ3が粘着層1に向けて設けられている。
粘着力を向上させる効果を有し、スチレン系ブロックコーポリマーより、分子量が小さく、質量平均分子量で数百から数千のオリゴマーである。タッキファイアとしては、ロジン誘導体、ポリテルペン樹脂、石油樹脂などがあり、適宜選択して用いればよい。
まず、積層フィルムAからEを以下のように用意した。
基材層2として、直鎖状低密度ポリエチレン100重量部に密度0.942の高密度ポリエチレンを10重量部添加した混合樹脂を用意した。また、中間層4としては、直鎖状低密度ポリエチレン100重量部に白色顔料の酸化チタンを5重量部添加した樹脂を用意した。また、粘着層1として、スチレン−エチレン/ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS)100重量部にタッキファイアを10重量部添加した樹脂を準備した。これらを用いて、3層共押しのTダイ方式押出しラミネート機を用いて押出して、3層のフィルムとした。厚みは、基材層2が10μm、中間層4が30μm、粘着層2が10μmとし、積層フィルムAを得た。
基材層2として、直鎖状低密度ポリエチレン100重量部に密度0.942の高密度ポリエチレンを20重量部添加した混合樹脂を用意し、粘着層1として、スチレン−エチレン/ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS)100重量部にタッキファイアを10重量部添加した樹脂を準備した以外は、積層フィルムAと同様に行い積層フィルムBを得た。
基材層2として、酸化チタンを5重量部添加した直鎖状低密度ポリエチレン100重量部に対し、密度0.942の高密度ポリエチレンを10重量部添加した混合樹脂を用意した。また、粘着層1として、スチレン−エチレン/ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS)100重量部にタッキファイアを10重量部添加した樹脂を準備した。これらを用いて、2層共押しのTダイ方式押出しラミネート機を用いて押出して、2層のフィルムとした。厚みは、基材層2が40μm、粘着層1が10μmとし、積層フィルムCを得た。
基材層2として、酸化チタンを5重量部添加した直鎖状低密度ポリエチレン100重量部に対し、密度0.942の高密度ポリエチレンを20重量部添加した混合樹脂を用意した。また、粘着層1として、スチレン−エチレン/ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS)100重量部にタッキファイアを20重量部添加した樹脂を準備した。これらを用いて、2層共押しのTダイ方式押出しラミネート機を用いて押出して、2層のフィルムとした。厚みは、基材層2が40μm、粘着層1が10μmとし、積層フィルムDを得た。
基材層2として、直鎖状低密度ポリエチレン100重量部に白色顔料の酸化チタンを5重量部添加した樹脂を用意し、Tダイを用いて押出して、厚み45μmの単層のフィルムとした。この単層フィルムの片面にコロナ処理を施し、アクリル系粘着剤を、ダイコーターで塗布し、厚さ5μmの粘着層1を設け、積層フィルムEを得た。積層フィルムの粘着層1の面には、離型性フイルムとして、ポリエチレンフイルムの表面にシリコーン系離型剤を塗布したものを積層し、使用時に剥がして用いた。
積層フィルムAを、基材層2面が、ロールに金属性の突起を設けたキズ加工ロール側に、粘着層1面を平坦な金属ロール側にして、挟みこんで通すことによって、基材層2側からキズ加工を行い、深さ20μmのキズ3を設け、実施例1の表面保護フィルムとした。
積層フィルムBを、実施例1の積層フィルムAと同様に、基材層2側からキズ加工を行い、深さ20μmのキズ3を設け、実施例2の表面保護フィルムとした。
積層フィルムCを、粘着層1面が、ロールに金属性の突起を設けたキズ加工ロール側に、基材層2面を平坦な金属ロール側にして、挟みこんで通すことによって、粘着層1側からキズ加工を行い、深さ20μmのキズ3を設け、実施例3の表面保護フィルムとした。
積層フィルムDを、実施例3の積層フィルムCと同様に、粘着層1側からキズ加工を行い、深さ20μmのキズ3を設け、実施例4の表面保護フィルムとした。
積層フィルムAを、基材層2面が、ロールに金属性の突起を設けたキズ加工ロール側に、粘着層1面を平坦な金属ロール側にして、挟みこんで通すことによって、基材層2側からキズ加工を行い、深さ10μmのキズ3を設け、比較例1の表面保護フィルムとした。
積層フィルムBを、比較例1の積層フィルムAと同様に、基材層2側からキズ加工を行い、深さ10μmのキズ3を設け、比較例2の表面保護フィルムとした。
積層フィルムCを、粘着層1面が、ロールに金属性の突起を設けたキズ加工ロール側に、基材層2面を平坦な金属ロール側にして、挟みこんで通すことによって、粘着層1側からキズ加工を行い、深さ10μmのキズ3を設け、比較例3の表面保護フィルムとした。
積層フィルムDを、比較例3の積層フィルムCと同様に、粘着層1側からキズ加工を行い、深さ10μmのキズ3を設け、比較例4の表面保護フィルムとした。
積層フィルムEを、キズ加工しないで、そのまま比較例5の表面保護フィルムとした。
1)フィルムカット性
以上のようにして作製した実施例1〜4、および、比較例1〜5の表面保護フィルムを、手で千切るように切ってみた。そのときの感触で、良好にカットできたものを○とし、意図しないところで切れたり、切りにくかったものを×とした。
塗工鋼板に貼った表面保護フィルムを剥離し、剥離した箇所の汚れを目視で観察し、汚れがあるかどうかを、調べた。汚れがなければ○とし、あれば×とした。
以上の結果を表1にまとめた。
1・・・粘着層
2・・・基材層
3・・・キズ
4・・・中間層
Claims (5)
- 物品の表面に剥離可能に貼着する表面保護フィルムであって、
少なくとも、前記物品の表面に貼着される内層の粘着層と、外層の基材層とからなり、
前記粘着層は、スチレン系ブロックコーポリマーであり、
前記基材層は、ポリオレフィンであり、
前記表面保護フィルムには、前記粘着層側あるいは前記基材層側よりキズ加工が施されていて、該キズ加工によるキズの深さが、前記表面保護フィルムの厚みの3分の1以上であることを特徴とする表面保護フィルム。 - 前記基材層に、白色顔料が添加されていることを特徴とする請求項1に記載の表面保護フィルム。
- 前記粘着層と、前記基材層の間に白色顔料が添加された中間層があることを特徴とする請求項1に記載の表面保護フィルム。
- 前記基材層のポリオレフィンが、密度0.940以上の高密度ポリエチレンが添加された直鎖状低密度ポリエチレンであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の表面保護フィルム。
- 前記粘着層から前記基材層までが、Tダイ方式押出しラミネート機を用いた共押出法により、積層されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の表面保護フィルム。
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