JP4500027B2 - 表面保護シート - Google Patents
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Description
本発明の表面保護シートによれば、ポリエチレン系基材層がエチレン−α−オレフィン共重合体を10〜40重量%含有することにより適度な柔軟性を付与できるため、金属曲げ加工時の表面保護シート切れを防止しつつ、浮き等も発生しないという効果を奏する。前記エチレン−α−オレフィン共重合体が密度0.870〜0.910g/cm3 のエチレン−オクテン共重合体の場合、シート切れ防止効果と浮き防止効果が顕著である。また、前記表面保護シートのMDおよびTDのエレメンドルフ引裂強度を0.1〜0.9N、かつ最大応力を20〜30MPaにすることで、良好な作業性と金属曲げ加工時の表面保護シート切れ防止のバランスに優れたものとすることができる。さらに、前記表面保護シートの引裂強度比(MD/TD)を0.2〜2.0の範囲にすることで、より良好な作業性を得ることができる。例えば、縦方向の引裂強度が大きくなりすぎると、表面保護シートを縦方向に切断した場合には引っかかりが発生しやすくなる。逆に横方向の引裂強度が大きくなりすぎると、表面保護シートを横方向に切断した場合には引っかかりが発生しやすくなる。したがって、引裂強度比(MD/TD)を0.2〜2.0にすることで良好な作業性を得ることができる。
低密度ポリエチレン(三井住友ポリオレフィン社製、スミカセンF−218)80重量%と、密度が0.882g/cm3 のエチレン−オクテン共重合体(エクソンモービル社製、EXACT8201)20重量%とからなる樹脂混合物100重量部に対して、酸化チタン(大日精化社製、HCM2035W)4重量部、天然シリカ(平均粒径5.0μm)0.2重量部を混合し、インフレーション成形機にてダイス温度170℃で成膜し、厚さ100μmの支持基材を作製した。得られた支持基材にスチレン・エチレンブチレン・スチレンポリマ−(旭化成社製、タフテックH1221)を乾燥後の厚みが15μmになるように塗布して乾燥させ、表面保護シートを作製した。
低密度ポリエチレン(日本ポリケム社製、ノバテックLD LC−500)70重量%と、密度が0.902g/cm3 のエチレン−オクテン共重合体(エクソンモービル社製、EXACT0201)30重量%とからなる樹脂混合物100重量部に対して、酸化チタン(大日精化社製、HCM2035W)4重量部、耐候安定剤(チバスペシャリティケミカルズ社製、キマソープ944)0.1重量部を混合し、インフレーション成形機にてダイス温度200℃で成膜し、厚さ80μmの支持基材を作製した。得られた支持基材にプロピレン系共重合体(住友化学社製、タフセレンX2135)をトルエン溶液に溶解し、濾過した溶液を乾燥後の厚みが5μmになるように塗布して乾燥させ、表面保護シートを作製した。
低密度ポリエチレン(三井住友ポリオレフィン社製、スミカセンF−218)75重量%と密度が0.882g/cm3 のエチレン−オクテン共重合体(エクソンモービル社製、EXACT8201)25重量%とからなる樹脂混合物100重量部に対して、酸化チタン(大日精化社製、HCM2035W)4重量部、滑剤(日本油脂社製.アルフローH50S)0.6重量部を混合した基材層成分と、スチレン・エチレンブチレン・ランダムポリマー(JSR社製、ダイナロン2324P)からなる粘着層成分を、Tダイ成形機にてダイス温度200℃で共押出しにより成膜し、基材層が110μm、粘着層が8μmからなる表面保護シートを作製した。
実施例1において、樹脂混合物を低密度ポリエチレンのみとしたこと以外は実施例1に準じて、表面保護シートを作製した。
実施例2において、樹脂混合物をエチレン−オクテン共重合体のみとしたこと以外は実施例2に準じて、表面保護シートを作製した。
実施例1において、樹脂混合物を低密度ポリエチレン(三井住友ポリオレフィン社製、スミカセンF−218)40重量%と密度が0.882g/cm3 のエチレン−オクテン共重合体(エクソンモービル社製、EXACT8201)60重量%からなるものとしたこと以外は実施例1に準じて、表面保護シートを作製した。
実施例1の樹脂混合物に変えて、ポリプロピレン(サンアロマー社製、KS−353P)を用いたこと以外は実施例1に準じて、表面保護シートを作製した。但し、基材の成形は、Tダイ成型機を用いてダイス温度240℃にて行なった。
実施例1の樹脂混合物に変えて、低密度ポリエチレン(三井住友ポリオレフィン社製、スミカセンF−218)60重量%とポリプロピレン(出光石油化学社製、出光PPF−704NP)40重量%とからなる樹脂混合物を用いたこと以外は実施例1に準じて、表面保護シートを作製した。但し、基材の成形は、Tダイ成型機を用いてダイス温度220℃にて行なった。
実施例1の樹脂混合物に変えて、低密度ポリエチレン(三井住友ポリオレフィン社製、スミカセンF−218)50重量%と密度が0.913g/cm3 のエチレン−へキセン共重合体(三井住友ポリオレフィン社製、エボリューSP2020)50重量%とからなる樹脂混合物を用いたこと以外は実施例1に準じて、表面保護シートを作製した。
<引張試験(弾性率、最大応力)>
引張試験は、JIS K 7127に準じて行なった。測定試料は、JIS K7127に記載の試験片タイプ2の形に切断した表面保護シートを用い、チャック間隔50mm、試験片幅10mm、試験速度300mm/minにて行なった。また、測定に使用した試験機は、インストロン型引張試験機(島津製作所社製、オートグラフ)を使用した。弾性率および最大応力は、応力−ひずみ曲線から求め、弾性率は初期の傾きから算出し、最大応力は応力の最大値から算出した。
引裂試験は、JIS K−7128−2に準じて行なった。測定は、表面保護シートの縦方向(MD)と横方向(TD)について各々1枚単位で測定し、MD方向のシートおよびTD方向のシート各々について16回(16枚のシート)で測定し、各々の数値の合計を本発明のエレメンドルフ引裂強度と定義した。さらに、縦方向(MD)と横方向(TD)の強度から、引裂強度比(MD/TD)を算出した。
厚さ2.0mmのステンレス板(304HL)に2kgローラーにて圧着して表面保護シートを貼付し、表面保護シートがパンチの反対側になるように設置した後に金属V曲げ加工試験(Vブロック法)を行なった(JIS Z 2248)。この時、ダイV角度:88度、ダイV幅:16mm、ダイR:2.0、パンチ角度:88度、パンチR:0.6の条件にて行ない、曲げ加工後に表面保護シート切れが発生した場合を×、発生しない場合を○とした。また、同様にV曲げ部分の浮きの状態も確認し、浮きが発生した場合を×、発生しない場合を○とした。
幅1000mmの表面保護シートを宙吊りし、1000mmを繰出した後に縦方向(MD)、横方向(TD)に対するカッター切れ性を確認した。問題なくカットできた場合を○、不具合が発生した場合を×とした。
前記金属V曲げ加工試験を行った後のステンレス板から表面保護シートを剥離し、ステンレス板表面の糊残りについて、目視にて観察した。糊残りのない場合を○、糊残りが発生した場合を×とした。
前記表面保護シートの粘着層に用いた水添スチレン系エラストマーの−65℃〜80℃の測定温度範囲における動的粘弾性測定のtanδ値の最大となる温度は、レオメトリックサイエンティフィック社製ARESを用いて、昇温速度5℃/min、1Hzの周波数のせん断ひずみを与えながら、−65℃〜85℃の温度変化を与え、測定した。測定試料は厚さ5mm程度の粘着層を作成し、測定した。当該粘着層の作成は、有機溶剤によるキャスト法や熱プレス法によって行なった。この結果、実施例1および3で用いたスチレン・エチレンブチレン・スチレンポリマ−(旭化成社製、タフテックH1221)およびスチレン・エチレンブチレン・ランダムポリマー(JSR社製、ダイナロン2324P)は、tanδ値の最大となる温度は、H1221は−32℃、2324Pは−35℃であった。
Claims (5)
- 低密度ポリエチレン90〜70重量%およびエチレン−α−オレフィン共重合体10〜30重量%からなる樹脂混合物を主成分として含有する基材層の片面に粘着層が形成されている表面保護シートであって、
前記粘着層が、−65℃〜80℃の測定温度範囲における動的粘弾性測定のtanδ値の最大となる温度が−40℃〜−25℃である水添スチレン系エラストマ−、もしくはプロピレン、炭素数4〜12のα−オレフィンからなる群から選ばれた少なくとも1種のα−オレフィンおよびエチレンを共重合成分として含むプロピレン系共重合体またはこれらの混合物を含有し、かつ
前記表面保護シートの縦方向(MD)および横方向(TD)のエレメンドルフ引裂強度が0.1〜0.9N、引裂強度比(MD/TD)が0.2〜2.0、かつ最大応力(MDおよびTD)が20〜30MPaである表面保護シート。 - 前記エチレン−α−オレフィン共重合体が、密度0.870〜0.910g/cm3 である請求項1に記載の表面保護シート。
- 前記エチレン−α−オレフィン共重合体が、エチレン−オクテン共重合体である請求項1または2に記載の表面保護シート。
- 前記基材層と前記粘着層が共押出しによって形成されている請求項1〜3いずれかに記載の表面保護シート。
- 請求項1〜4いずれかに記載の表面保護シートを用いることを特徴とする金属板の曲げ加工方法。
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