JP4993651B2 - 表面保護シート - Google Patents
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Description
前記粘着層は、(a):(メタ)アクリル酸エステルおよび(b):ラジカル重合性シリコーンをモノマー単位として含有するアクリル・シリコーン系共重合体を含有することを特徴とする表面保護シート、に関する。
酢酸ブチル100重量部、3−メトキシブチルアクリレート70重量部、メタクリロイルオキシ基含有シリコーンマクロモノマー(チッソ社製,サイラプレーンFM−0711)30重量部、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエイト2重量部を含有する溶液を調整した。当該溶液を、130℃に昇温した酢酸ブチル中に滴下した。滴下終了し、1時間経過後にt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエイト1重量部を加え、さらに、130℃に調節しつつ2時間反応させた。反応終了後、アクリル・シリコーン系共重合体を得た。合成したアクリル・シリコーン系共重合体のポリスチレン換算の重量平均分子量は5600であった。なお、前記メタクリロイルオキシ基含有シリコーンマクロモノマーは、一般式(1)のR:メチル基、R1 :メタクリロイルオキシ基、R2 :プロピレン基、n:2、の化合物である。
(支持基材)
ポリプロピレン(住友化学社製,ノーブレンAS171)100重量部をTダイ法にてダイス温度250℃にて成膜し、厚さ40μmの支持基材を作成した。
スチレン・エチレンブチレン・スチレンポリマー(旭化成社製,タフテックH1221)100重量部に対して、水添ポリブテン(出光石油化学社製,ポリブテン2000H)30重量部、水添テルペン樹脂(ヤスハラケミカル社製,クリアロンP−125)50重量部および前記アクリル・シリコーン系共重合体0.5重量部を配合したトルエン溶液(粘着剤溶液)を調製した。
前記支持基材に、乾燥後の粘着層の厚さが15μmになるように上記粘着剤溶液を塗布し、乾燥して表面保護シートを得た。
(支持基材)
ポリエチレン(出光石油化学社製,モアテック0168)100重量部に対してポリプロピレン(出光石油化学社製,T−310E)50重量部、酸化チタン(石原産業社製,CR−63)15重量部、耐光安定剤(チバスペシャリティケミカルズ社製,キマソーブ944)0.4重量部を配合した混合物をインフレーション法にてダイス温度200℃にて成膜し、厚さ50μmの支持基材を作成した。その後、下塗り剤付設面にコロナ処理を施した。下塗り剤はエポキシ基含有スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(重量平均分子量=30000,エポキシ当量(g/equiv.)=1200)のトルエン溶液を用いた。下塗り剤は、支持基材のコロナ処理面に乾燥後の厚さが0.5μmになるように塗布し、乾燥した。
スチレン・エチレンプロピレン・スチレンポリマー(クラレ社製,セプトン2063)100重量部に対して、水添ポリイソプレン(クラレ社製,クラプレンLIR−200)40重量部、水添石油樹脂(荒川化学社製、アルコンP−100)50重量部、および前記アクリル・シリコーン系共重合体0.2重量部配合したトルエン溶液を配合したトルエン溶液(粘着剤溶液)を調製した。
前記支持基材の下塗り層に、乾燥後の粘着層の厚さが20μmになるように上記粘着剤溶液を塗布し、乾燥して表面保護シートを得た。
(支持基材層形成材)
ポリプロピレン(住友化学社製,ノーブレンAS171)を用いた。
スチレン・エチレンブチレン・スチレンポリマー(旭化成社製,タフテックH1221)100重量部に対して、水添ポリブテン(出光石油化学社製,ポリブテン2000H)30重量部、水添石油樹脂(荒川化学社製,アルコンP−100)50重量部および前記アクリル・シリコーン系共重合体1重量部を配合した粘着樹脂混合物を調製した。
上記支持基材層形成材と粘着層形成材を、Tダイ法にて上記基材層厚みが45μm、上記粘着層厚みが25μmになるように共押出しにより成膜し、表面保護シートを得た。
(支持基材)
ポリプロピレン(住友化学社製,ノーブレンAS171)層の厚みを40μmとスチレン・エチレンブチレン・スチレンポリマー(旭化成社製,タフテックH1053)層(下塗り層)の厚みを5μmとした共押出しフィルムを用いた。
スチレン・エチレンブチレン・スチレンポリマー(JSR社製,ダイナロン8600P)100重量部に対して、水添スチレン・エチレンプロピレンポリマー(クラレ社製,KL−230)40重量部、水添石油樹脂(荒川化学社製,アルコンP−125)50重量部および前記アクリル・シリコーン系共重合体0.7重量部を配合した粘着樹脂混合物を調製した。
前記支持基材のスチレン・エチレンブチレン・スチレンポリマー層に、ホットメルトコーターにて粘着層の厚さが30μmになるように上記粘着樹脂混合物を塗布し、表面保護シートを得た。
実施例1(粘着剤)において、アクリル・シリコーン系共重合体を添加しなかったこと以外は実施例1と同様の方法により粘着剤溶液を調製し、また実施例1と同様の方法により表面保護シートを作成した。
実施例2(粘着剤)において、アクリル・シリコーン系共重合体に代えたアクリル系共重合体(2−エチルヘキシルアクリレート:メタクリル酸メチル=60重量%:40重量%,重量平均分子量15000)を用いたこと以外は実施例2と同様の方法により粘着剤溶液を調製し、また実施例2と同様の方法により表面保護シートを作成した。
実施例2(粘着剤)において、アクリル・シリコーン系共重合体に代えてシリコーン樹脂(信越化学工業社製,KP323)を用いたこと以外は実施例2と同様の方法により粘着剤溶液を調製し、また実施例2と同様の方法により表面保護シートを作成した。
(粘着剤)
フラスコに100重量部のトルエンを入れ、このトルエン中に、2−エチルヘキシルアクリレートとメタクリル酸とを96:4の重量比で合計100重量部配合して、撹拌下に70℃に加熱した。その後、この溶液に、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル0.3重量部を添加し、70℃にて10時間重合を行ってアクリル系共重合物を製造した。このアクリル系重合物の重量平均分子量は50万であり、トルエン不溶分として測定したゲル分率は0%であった。得られたアクリル系重合体100重量部に対してトルエン100重量部、硬化剤としてエポキシ系硬化剤(三菱瓦斯化学社製,商品名:テトラッドX)を0.8重量部添加し、アクリル系粘着剤溶液を作製した。
実施例1で用いた支持基材に、乾燥後の粘着層の厚さが15μmになるように上記アクリル系粘着剤溶液を塗布し、乾燥して表面保護シートを得た。
表面保護シートを、グロス8のアクリル系塗装板及び平均表面粗さが0.8mmのポリプロピレン(PP)樹脂板に貼りつけた後、線圧2kg/cmにてラミネート処理を行ない、サンプルを作製した。そのサンプルを50℃にて1日間放置し、下記基準で浮きの有無を確認した。
○:問題なし。
×:浮きにより不具合発生。
表面保護シートを、グロス8のアクリル系塗装板及び平均表面粗さが0.8mmのポリプロピレン(PP)樹脂板に貼りつけた後、線圧2kg/cmにてラミネート処理を行なった。その後、50℃にて7日間放置し、引張速度30m/min、剥離角度180°、23℃/50%RHで剥離したときの剥離力(N/25mm)を測定した。剥離性の観点から、前記剥離力は、1.5〜12N/25mm、さらには2〜10N/25mmであるのが好ましい。1.5N/25mm未満では浮きが発生し易く軽剥離になり、12N/25mmを超えると重剥離になり剥離不可能である。
Claims (3)
- 支持基材の片面又は両面に、スチレン系熱可塑性エラストマーをベースポリマーとして含有する粘着層が設けられた表面保護シートであって、
前記スチレン系熱可塑性エラストマー中のスチレン含量が、5〜40重量%であり、
前記粘着層は、(a):(メタ)アクリル酸エステルおよび(b):ラジカル重合性シリコーンをモノマー単位として含有するアクリル・シリコーン系共重合体を含有し、
前記(a):(メタ)アクリル酸エステルを50〜95重量%、および(b):ラジカル重合性シリコーンを5〜50重量%、を含有し、
前記粘着層が、スチレン系熱可塑性エラストマー100重量部に対して、アクリル・シリコーン系共重合体0.05〜10重量部を含有することを特徴とする表面保護シート。 - 前記(a):(メタ)アクリル酸エステルが、アルキル(メタ)アクリレート類、アルコキシアルキル(メタ)アクリレート類、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、及び、ベンジル(メタ)アクリレートからなる群より選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項1又は2に記載の表面保護シート。
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