JP2016049102A - 圃場管理システム、圃場管理方法、プログラム - Google Patents

圃場管理システム、圃場管理方法、プログラム Download PDF

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靖浩 冨井
昌平 松村
Shohei Matsumura
昌平 松村
貴史 野口
Takashi Noguchi
貴史 野口
憲介 増田
Kensuke Masuda
憲介 増田
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Koji Oshikiri
幸治 押切
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祐治 山中
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Abstract

【課題】農作物の品質や収量のばらつきを抑制する圃場管理システム等を提供する。【解決手段】栽培されている農作物に関する情報を取得する情報検出手段と、農作物の生育状況を予測するための農作物登録情報を記憶する記憶手段と、農作物に関する情報に基づき農作物登録情報を参照して、農作物の生育状況を予測する生育予測手段と、生育予測手段で予測された生育状況を表示する表示手段と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、圃場を管理する圃場管理システム等に関する。
圃場(農場、牧場含む)の生産物の品質や収穫量は、天候などの自然環境に依存する側面があるため、圃場の情報化は必ずしも容易でない。しかし、我が国では農業の担い手の不足・高齢化の問題が顕在化しているため、圃場での生産性の向上等がこれまで以上に求められている。また、植物の栽培経験が必ずしも豊富でない者たちによる栽培を支援するため、作物の栽培に関するノウハウをIT化で支援することで将来の農業の担い手を増やしていくことも求められている。
このため、従来から圃場の情報化についていくつか考案されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には、農場の状況を農場以外の場所から把握して農場の管理をおこなう農場管理システムが開示されている。
ところで、圃場が情報化されても栽培される農作物の品質と収穫性が求められるのは変わりがない。しかしながら、従来の圃場の情報化では、農作物に関する情報を検出し、検出した農作物に関する情報から農作物の生育状況を予想し、把握することは行われていなかった。
すなわち、農作物の品質や生育状況に大きな影響を与える環境情報や、それを制御する作業、例えば土壌中の水分を制御する灌水制御などが栽培者の勘や経験といったノウハウに頼ってしまこととなり、その結果、品質や収量にばらつきが出てしまうという問題があった。
また、例えば上記の土壌中の水分情報などがどのように農作物の品質や収量に影響を与えるかは、営農日誌をつけて農作物の生育状態に影響を与えるデータを収集することが望まれるが、従来の圃場の情報化では詳細な営農日誌は作成されていない。
本発明は、上記課題に鑑み、農作物の品質や収量のばらつきを抑制する圃場管理システムを提供することを目的とする。
本発明は、栽培されている農作物に関する情報を取得する情報検出手段と、前記農作物の生育状況を予測するための農作物登録情報を記憶する記憶手段と、前記農作物に関する情報に基づき前記農作物登録情報を参照して、前記農作物の生育状況を予測する生育予測手段と、前記生育予測手段で予測された生育状況を表示する表示手段と、を有する。
農作物の品質や収量のばらつきを抑制する圃場管理システム等を提供することができる。
圃場管理システムの概要を模式的に説明する図の一例である。 モニタリング装置の外観図の一例を示す図である。 モニタリング装置に接続されているセンサ及び周辺機器を示す図の一例である。 サーバーのハードウェア構成図の一例である。 圃場管理システムの機能ブロック図の一例である。 圃場管理システムにおける灌水制御を説明する図の一例である。 圃場管理システムにおける通信経路を説明する図の一例である。 管理センターのサーバーが実行する土壌灌水制御手続きのフローチャート図の一例である。 生育度測定装置が搭載された移動体の外観図の一例である。 生育度測定装置が備える受光部を説明する図の一例である。 生育度測定装置と、これを電波で遠隔操作するコントローラ部の機能ブロック図の一例である。 マルチスペクトルカメラの構成を示す図の一例である。 フィルタ及び絞りの正面図の一例である。 マルチスペクトルカメラにより撮影された画像の一例を示す図である。 マクロピクセルの拡大図の一例である。 反射率の測定結果の一例を示す図である。 マルチスペクトルカメラに使用可能なフィルタの他の例を示す図の一例である。 PRIを説明するための図の一例である。 水ストレスとPRIの対応関係を表すデータを圃場管理システムが取得する処理のフローチャート図の一例である。 水ストレスの程度とPRIの関係の概念的な図の一例を示す 圃場管理システムが灌漑制御を行う手順を示すフローチャート図の一例である。 全天球画像データを模式的に示す図の一例である。 圃場で撮影された全天球画像の一例である。 全天球画像から変換された平面画像の一例を示す図である。 二値化結果のヒストグラムの一例を示す図である。 農薬散布装置を示す図の一例である。 農業機械であるトラクタを示す図の一例である。 農業機械のブロック図の一例である。 温室がある圃場管理システムのブロック図の一例である。 設定温度と測定温度の一例を示す図である。 サーバーの機能について説明する図の一例である。 生育状態予測処理部の処理を示すフローチャート図の一例である。 収穫状態予測処理部の処理を示すフローチャート図の一例である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、圃場管理システム100の概要を模式的に説明する図の一例である。圃場管理システム100は、灌水装置20、モニタリング装置14、及び、サーバー11を有している。
灌水装置20は、水源13、水圧送装置19、水の流路となる配管12、及び、スプリンクラー22を有している。水源13は、例えば井戸や水道など水を供給できるものであればよい。水圧送装置19は、水源13から圃場200にいたる経路に設置される。水源13からくみ上げられた水は配管12を通して圃場200に供給され、スプリンクラー22を介して農作物15に散水される。
なお、灌水装置20は、スプリンクラー22を介して農作物15に水を供給して灌水をおこなうための給水装置であると共に、供給する水に液体肥料を混合して供給するための施肥装置としても動作する。また、水圧送装置19は、制御盤を備え、得られる圃場情報や時間などの条件に基づいて灌水や施肥の制御を行うことができる。
スプリンクラー22は、配管12に設けられた電磁弁が開放されている間、圧送された水を圃場200に散水する。また、電磁弁の閉鎖により水の散水を停止する。電磁弁の開閉はサーバー11又はモニタリング装置14のいずれによって制御されてもよい。水圧送装置19は、配管12に配置された流量センサや圧力センサなどにより圃場200への水の供給量を測定している。
さらに、図3(b)に示すように、灌水装置20には水温センサ201,pHセンサ202,及び、成分センサ203が接続されており、水の温度、pH及び成分などの成長に影響する因子が監視されている。この水の排出量等はサーバー11に送信される。なお、水の排出量、水の温度、pH及び成分などの成長に影響する因子の一部又は全てはモニタリング装置14により監視されてもよい。
サーバー11には、後述するモニタリング装置14の気温センサ1402等の出力値、灌水装置20からの水の排出量等が入力され、栽培環境不良による異常の有無を判断する。異常が認められるときは、サーバー11はメールサーバー経由で電子メールにて異常内容を端末21に警報として送信する。
端末21は、モニタリング装置14や灌水装置20が計測しサーバー11に蓄積された情報を、ブラウザーを介して確認することができる。
なお、圃場管理システム100は、移動体17、農業機械18及び端末21を有しているが、これらについては後述する。
次に、図2、3を用いてモニタリング装置14について説明する。図2はモニタリング装置14の外観図の一例を、図3はモニタリング装置14に接続されているセンサ及び周辺機器を示す図の一例である。
モニタリング装置14は、全天球カメラ144を有しており、圃場200の状態を撮影する。全天球カメラ144は一度の撮影で、そのカメラの周囲360度を撮影できるもので、圃場200に設置することで、圃場200はもちろんのこと、たとえば空の画像から天候のモニタリングも行うこともできる。例えば、カラスやイノシシなど圃場200を荒らす害獣を監視するために、カメラを用いて広い範囲で圃場200の監視を行う。
モニタリング装置14は、太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換する太陽電池33を複数並べ相互接続されたソーラーパネル142と、制御部147と、制御部147と接続されサーバー11と無線通信を行うための無線アンテナ141と、全天球カメラ等を周辺環境から保護する透明なカバー143と、モニタリング装置14を高い位置に支持する柱146を備えている。さらに、LED等で周囲を証明することもできる。
図3(a)に示すように、全天球カメラ144はUSBホスト1401に接続されているが、例えば無線LANなどで接続されていてもよい。また、全天球カメラ144に加え、又は、全天球カメラ144ではなく、マルチスペクトルカメラやステレオカメラを備えていてもよい。
また、モニタリング装置14には、各種のセンサが接続されている。具体的には、気温センサ1402、相対湿度センサ1403、CO2濃度センサ1404、風量センサ1405、地温センサ1406、土壌水分センサ1407、及び、日射量(光合成有効光量子束密度)センサ1408などである。サーバー11にはこれら各種センサの出力が常に入力されている。
モニタリング装置14は、これらのセンサと全天球カメラ144による圃場200のモニタリング結果に応じて、インタフェース(例えばRS232C)を介して灌水装置20のスプリンクラー22を動作させるサーボ機構1410や電磁弁などのアクチュエータ1409を遠隔制御する屋外用Webサーバーとしても機能する。これらの制御は、サーバー11が行ってもよくモニタリング装置14が行ってもよい。
また、モニタリング装置14は、無線通信部(無線LAN、携帯電話網など)148を有しており、ネットワークへ接続してサーバー11と通信したり、ホットスポットを構築したりすることを実現している。
モニタリング装置14には、耐候性の高い筐体、環境や動植物の計測技術、長時間利用できるセンサ、外気を取り込んで計測と内部の冷却を行う吸排気システム、ネットワーク技術、自然エネルギーによる発電技術などの要素技術が統合されている。
モニタリング装置14の内部では、PC(Personal Computer)のマザーボードに相当する制御部147に全天球カメラ144及び各種のセンサなどの機器がEthernet(登録商標)で接続されている。制御部147は、A/Dコンバータ、信号発生用LSI、半導体リレー、リアルタイムクロック等を搭載している。
モニタリング装置14は、気温センサ1402、相対湿度センサ1403、CO2濃度センサ1404、土壌水分センサ1407、及び、日射量(光合成有効光量子束密度)センサ1408などのセンサで気温、相対湿度、CO2濃度、土壌水分、日射量を測定する。気温、相対湿度、CO2濃度、土壌水分、日射量は、制御部147に設けられたA/Dコンバータ(Analog/Digital Converter)でデジタル値に変換して取り込まれる。デジタル値に変換された各センサの出力は、サーバー11に送信される。モニタリング装置14は、強制通風によって内部の電子機器の冷却を行うと共に、例えばアスマン式温湿度計測によって精度の高い測定が可能である。
また、モニタリング装置14は計数型センサ1412として、転倒ます式雨量計、粉塵・花粉カウンタ、害虫カウンタ(フェロモンで特定の害虫を誘引し、電撃殺虫機で殺虫した個体数をカウントする)などを有している。これらのセンサの出力値はセンサと制御部147のインターフェースを経由してデジタルデータとして取り込まれる。
また、モニタリング装置14は位置センサとしてGPS装置1411を有しており、制御部147は、計数型センサ1412と同様にインターフェースを経由して位置情報を取り込む。
また、モニタリング装置14は、このインターフェースを使ってアクチュエータ1409やサーボ機構1410の制御もおこなう。これにより、全天球カメラ144の撮影方向の制御が可能となり、アクチュエータ1409などでスイッチ類を機械的に押すなどの物理的な動作が可能になる。
モニタリング装置14への電源供給は太陽電池33によっておこなわれる。ソーラーパネル142は強風を受け流すために水平に固定され、限られた設置面積で大きな電力を得られるように垂直方向に多層化されている。なお、モニタリング装置14の設置場所が寒暖の差が激しい環境の場合、結露が生じる可能性があり、結露を防ぐためにLED等の熱量の大きいデバイスを先に起動して内部を暖めるような対策が施されている。
図4は、サーバー11のハードウェア構成図の一例を示す。サーバー11は、PCとして一般的な構成として、それぞれバスBで相互に接続されているCPU1471、RAM1472、ROM1473、通信装置1474、入力装置1475、記憶媒体装着部1478及び補助記憶装置1476、を有する。CPU1471は、OSやプログラムを補助記憶装置から読み出して実行することで種々の機能を提供する。
RAM1472はCPU1471がプログラムを実行する際に必要なデータを一時保管する作業メモリ(主記憶メモリ)になり、ROM1473はBIOS(Basic Input Output System)やOSを起動するためのプログラムが記憶されている。
入力装置1475は、キーボードやタッチパネルなど、ネットワークを介さなくてもユーザの操作指示を受け付けるために使用される。
補助記憶装置1476には、サーバー11が提供する機能を実現するプログラム1477が記憶される。なお、補助記憶装置1476は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の不揮発メモリである。
通信装置1474は、ネットワークに接続するためのNIC(Network Interface Card)であり、例えば、イーサネット(登録商標)カードである。
記憶媒体装着部1478には記憶媒体1479が脱着可能に装着される。記憶媒体1479は、例えばUSBメモリ、SDメモリ、CD、DVD、BDなどである。プログラム1477は記憶媒体1479に記憶された状態やプログラムを配信するサーバーからダウンロードされることで配布される。
なお、モニタリング装置14の制御部147のハードウェア構成はサーバー11とほぼ同じでよい。
図5は、圃場管理システム100の機能ブロック図の一例を示す。図5では、サーバー11は散水量決定部111、日陰算出部114,通信部112及び規定値DB113を有している。これらの機能はCPU1471がプログラム1477を実行しハードウェアと協働することで実現される機能又は手段である。
散水量決定部111は土壌水分センサ1407から送信された含水率検出信号と規定値DB113に記憶された規定値を比較して散水量を決定する。決定した散水量はスプリンクラー22の運転時間に変換され、通信部112を介してモニタリング装置14に送信される。モニタリング装置14はスプリンクラー22を制御して散水する。
日陰算出部114は圃場200の撮影画像から日陰面積を撮影する。
土壌水分センサ1407は送受信機31及びセンサ部32を有している。土壌水分センサ1407は太陽電池33により駆動され、センサ部32が検出した含水率検出信号が送受信機31を介してサーバー11に送信される。
<圃場管理システムの灌水制御>
図6は、圃場管理システム100における灌水制御を説明する図の一例である。図7は、圃場管理システム100における通信経路を説明する図の一例である。
灌水を施すべき地域が複数のエリア(A、B、C、D・・・)に分割されて、各エリアにスプリンクラー22が設置されている。各エリアには、土壌の含水率を測定するための土壌水分センサ1407が埋設されており、各土壌水分センサ1407は、センサ部32と有線で接続された地上に配置された送受信機31とを有している。
送受信機31には、土壌水分センサ1407及び送受信機31の電源となる太陽電池が装備されると共に、後述する中継局34と通信を行なうためのアンテナが装備されている。図7に示すように、各エリアの送受信機31からは、複数のエリア毎に設けられた中継局34へ向けて、含水率検出信号が送信される。中継局34は、受信した含水率検出信号を、管理センター30に設置されたサーバー11へ転送する。なお、各中継局34及び管理センター30にはそれぞれ、無線通信のためのアンテナが装備されている。含水率検出信号の送信には、必ずしも中継局34を経由しなくてよく、管理センター30に直接、含水率検出信号を送信してもよい。
1つのエリアに、複数の土壌水分センサ1407を埋設することも可能である。各エリアに埋設された複数の土壌水分センサ1407が、送受信機31によって、エリア毎の中継局34と無線で接続され、各中継局34が管理センター30と無線で接続される。また、各エリアには、少なくとも1つ以上のスプリンクラー22が配備されて、サーバー11からの灌水指令にしたがって、モニタリング装置14が各エリアの土壌に灌水を施す。
なお、土壌水分センサ1407は、一例として以下のような構成を有している。一面が開口した筐体の開口部に光透過性部材を固定してなる密閉ケーシングの内部に、発光素子となるタングステンランプと、一対の受光素子となるシリコンフォトダイオード及び焦電素子とが配置され、それぞれケーシングの光透過性部材へ向けて取り付けられている。なお、光透過性部材は、可視光領域及び近赤外光領域を含む広帯域の波長の光を透過させることが可能である。
土壌水分センサ1407のシリコンフォトダイオード及び焦電素子の出力信号は含水率検出信号として送受信機31の制御回路へ供給される。該制御回路は、無線回路を経て、アンテナから中継局34へ向けて、無線で含水率検出信号を送信する。中継局34は、受信した含水率検出信号を管理センター30へ転送する。
管理センター30からモニタリング装置14に無線で送られてくる灌水指令信号は、アンテナを経て無線通信部148により受信され、制御部147へ供給される。制御部147は、灌水指令信号に基づいて、スプリンクラー22に接続された電磁弁を制御し、散水量を最適設定する。管理センター30は、灌水装置20に灌水指令信号を送信してもよい。
管理センター30に設置されたサーバー11は、各中継局34から転送されてくる各エリアの土壌の含水率検出信号に基づき、上記の原理にしたがって、各エリアの含水率を算出し、その結果に、各エリアの作物の種類、成長の度合い等を加味した分析を施して、各エリアの灌水の必要性や散水量を決定する。
図8は、管理センターのサーバー11が実行する土壌灌水制御手続きのフローチャート図の一例である。
まず、サーバー11は、各エリアの土壌水分センサ1407に対し含水率測定指令を出力する(S1)。
次に、各エリアの土壌水分センサ1407から中継局34を経て送られてくる含水率検出信号に基づいて、各エリアの含水率を算出する(S2)。各エリアに複数の土壌水分センサ1407が埋設されている場合、複数の土壌水分センサ1407からの含水率検出信号の平均値、最大値、又は最小値等の代表値に基づいて、そのエリアの含水率を算出することができる。
次に、サーバー11の散水量決定部111は、算出した全てのエリアの含水率を考慮して、各エリアの灌水の必要性及び散水量を決定し、その結果に基づいて、全エリアに配備された複数台のスプリンクラー22の中から駆動すべきスプリンクラー22を決定する(S3)。なお、各エリアの灌水の必要性は、測定された含水率を既定値と比較することによって判断される。該既定値は、そのエリアの作物の種類、成長段階、季節、土壌の質等に応じて予め定められたテーブルに登録されている。
次に、サーバー11の散水量決定部111は、散水量に基づき各スプリンクラー22の運転時間を決定する(S4)。散水量と運転時間の関係は予め設定されている。
次に、サーバー11は、運転の必要な複数台のスプリンクラー22に対する駆動指令を出力する(S5)。
サーバー11は、散水したエリア、散水量、散水した日時等を記録する(S6)。これにより、後の品質や生育の早さ、収穫量と紐づけることで、散水量をきめ細かに記録して、作物の品質や収穫量と灌水制御の関係を蓄積することができる。
その後、一定時間(例えば1時間)の待機を経て、ステップS1に戻って、各エリアの含水率の測定を繰り返す(S7)。
<移動体による生育度測定>
次に、農作物の生育度の測定について説明する。本実施形態では、移動体により生育度を測定する場合を説明する。
図9は、生育度測定装置40が搭載された移動体17の外観図の一例である。移動体17はコントローラ部44により電波で遠隔操作される。なお、この移動体17はヘリコプタである。ヘリコプタの機体下部に第1受光部41が配置されている。第1受光部41は、圃場200の水稲から反射される太陽光を受光する。この第1受光部41は機体下部に設けた懸架部を介してヘリコプタに設置されている。懸架部は第1受光部41が常に鉛直下方向に向くように姿勢を制御する。なお、懸架部は公知のものを採用しており、アクチュエータによる電気的な制御により第1受光部41が鉛直下方向へ向くように調整することができる。
ヘリコプタのテール部上には第2受光部42が上向き姿勢で固定されている。この第2受光部42は太陽光を直接に受光する。第2受光部42は太陽光を受光するのに妨げとならないようにローターの回転中心よりも外側であるテール部の端部側に設置される。なお、第2受光部42についても常に鉛直上方向に向くように懸架部と同様の姿勢制御部を介して固定してされる。
生育度測定装置40は、第1受光部41及び第2受光部42と、これらに接続される操作制御部43とを備えて構成される。操作制御部43は第1受光部41及び第2受光部42を制御すると共に、第1受光部41及び第2受光部42が検出する光強度に基づいて所定の演算を実行する。
図9では、操作制御部43を機体内に配置した状態を一例として示しているが、機体の設計に応じて適当な箇所に設置すればよい。なお、このヘリコプタには位置情報取得部としてGPS装置45が搭載されており、ヘリコプタの位置を確認することができる。GPS装置が検出した位置情報は操作制御部43に供給される。
図10は、生育度測定装置40が備える受光部を説明する図の一例である。図10(a)はヘリコプタの機体に下向きに設置される第1受光部41の斜視図、図10(b)はテール部に上向きに設置される第2受光部42の斜視図である。
第1受光部41について詳細に説明する。第1受光部41は圃場200と対向するように下向き姿勢で配置され、水稲から反射する太陽光を受光する。第1受光部41は、デジタルカメラのように多数の画素で圃場200を撮影するものとは異なり、受光範囲に設定された圃場200に植生している水稲全体から反射された光を複数に分けて受光するのではなく、一体の光として受光するものである。すなわち、第1受光部41は測定対象である圃場200に生育している植物群全体から反射される太陽光の光強度を検出する。第1受光部41は、特定波長の光を受光する複数の受光素子を備えており、例えば、第1受光部41は赤色(例えば波長650nm)用の受光素子41a、近赤外光(例えば波長850nm)用の受光素子41b及び緑色(例えば波長550nm)用の受光素子41cを備えている。なお、ここで採用する受光素子は公知のものでよく、これに限らない。受光素子としては、例えばSiフォトダイオードやスペクトルメータなどが使用できる。また、入射光を赤色光、近赤外光又は緑色光に分光するために、分光フィルタが各受光素子の受光面に取り付けられている。
第2受光部42は、太陽光を直接に受光するように上向き姿勢で配置されている。この第2受光部42は、第1受光部41と同一の特定波長を受光するように設定されている。すなわち、第2受光部42も同様に、赤色領域の受光素子42a、近赤外光領域の受光素子42b及び緑色用の受光素子42cを備え、各受光素子の受光面には分光フィルタが取り付けられている。なお、太陽光の入射角度の影響を避けるために拡散板を分光フィルタの前面にさらに取り付けてもよい。上記第1受光部41についても拡散板を取り付けてもよい。
図11は、生育度測定装置40と、これを電波で遠隔操作するコントローラ部44の機能ブロック図の一例である。生育度測定装置40が備える操作制御部43はコントローラ部44により操作者が遠隔地から操作することができる。コントローラ部44は、操作者が指示を行うための操作部443、画像を表示する表示部442、生育度測定装置40と双方向に通信を行う通信部441等を備える。これらの各部は制御部444により制御される。
操作制御部43はI/F(インターフェース部)431を介して第1受光部41及び第2受光部42に接続されている。操作制御部43は、さらにコントローラ部44と信号の送受信を行う通信部435、記憶部434、演算部433及びこれらを全体的に制御する制御部432を含む。これらはバス436を介して互いに接続される。
制御部432は例えばCPU(Central Processing Unit)を中心にして形成したマイクロコンピュータからなる。記憶部434は、例えば、SSDやHDDなどの電気的に書き換えが可能なメモリにより構成される。この記憶部434には制御部432を駆動するためのプログラムを格納する他、生育指標に関する一連のデータを記憶することができる。なお、移動体17に搭載したGPS装置45もインターフェース部を介して生育度測定装置40に接続されている。
よって、制御部432は圃場200の位置情報も付加した生育指標マップを作成可能となる。このように圃場毎の生育指標に関する生育データも記憶部434に記憶するようにしてもよい。制御部432は演算部433を制御して、第1受光部41及び第2受光部42が測定した光強度を用いて後述する生育指標を算出させる。制御部432は生育指標を算出するためのプログラムを記憶部434から読み出して演算部433を制御して生育指標を算出させる。
演算部433は、赤色光について第2受光部42の測定値に対する第1受光部41の測定値の比として反射率Rを算出する。演算部433は、同様に近赤外光(近赤外領域の光)について第2受光部42の測定値に対する第1受光部41の測定値の比として反射率NIRを算出する。さらに、演算部433は上記反射率R及び反射率NIRを次式に算入することにより、第1の生育指標I及び第2の生育指標IIを算出する。 第1の生育指標Iは、次式(1)により算出される。
生育指標I=(NIR−R)/(NIR+R)・・・・・・・・・・・・(1)
第1の生育指標Iは、正規化植生指数(NDVI:Normalized Difference Vegetation Index)と称される生育指標で植物の茎葉の窒素含有量と極めて高い相関がある。
第2の生育指標IIは、次式(2)により算出される。
生育指標II={(NIR−R)/(NIR+R)}/√{(1−NIR)+R
…(2)
この生育指標IIは、正規化植生指数(NDVI)を√{(1−NIR)+R}で除したものである。これらの生育指標I及びIIについては後述する。
<PRIを用いた灌漑制御>
まず、図12〜17を用いてマルチスペクトルカメラについて説明する。
図12はこのマルチスペクトルカメラ450の構成を示す図である。図12(a)が正面図、図12(b)が側面からみた断面図である。本体部60は、マイクロレンズアレイ62、受光素子アレイ64、FPGA66及び分光反射率算出部68を有する。鏡筒部170は、発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)172、メインレンズ174、絞り176、フィルタ178A及び集光レンズ179を有する。
マイクロレンズアレイ62は、複数の小レンズが二次元方向に配列された光学素子である。受光素子アレイ64は、複数の受光素子を有し、受光素子(以下「画素」という場合がある)ごとのカラーフィルタが実装されていないモノクロセンサである。また、受光素子アレイ64は、光情報を電気情報に変換するセンサである。FPGA66は、受光素子アレイ64から出力される分光情報である電気情報に基づいて複数種類の分光画像を生成する分光画像生成部である。
分光反射率算出部68は、CPUやROM、RAMなどの半導体素子から構成されており、FPGA66で生成された分光画像から画素ごとの分光反射率を算出する。
このマルチスペクトルカメラ450からの出力は、FPGA66で生成された複数種類の分光画像とそれらの分光画像の各画素の分光反射率である。これらの情報がサーバー11等に伝達される。
LED172は、鏡筒部170の先端部に等間隔に埋設状態で複数配置された光源である。LEDを光源とすることによって、撮影環境の影響を受けにくくなり、安定した分光情報を得ることが可能となる。メインレンズ174は物体Omからの反射光を絞り176を経由してフィルタ178Aに導くレンズである。絞り176は、通過する光の量を調整するために用いる遮蔽物である。フィルタ178Aは、分光透過率が空間的に連続的に変化する。すなわち、フィルタ178Aは複数の分光特性を有する。なお、フィルタ178Aの分光透過率の連続性の方向性は、1つの面内であれば限定されない。例えば、メインレンズ174の光軸に直交する面において、図12(b)の上下方向、又は、これに直交する方向、あるいは斜めに交差する方向などで連続性を有していればよい。集光レンズ179は、フィルタ178Aを通過した光をマイクロレンズアレイ62に導くためのレンズである。
LED172やその他の光を受けた物体Omからの反射光は、メインレンズ174に入射する。このメインレンズ174に入射した光束が分光反射率測定の対象となる。メインレンズ174に入射した光束は無数の光線の集合であり、それぞれの光線は絞り176の異なる位置を通過する。メインレンズ174で集光された前記反射光は、絞り176で通過する光量が調整され、フィルタ178Aに入射する。なお、本実施形態では絞り176はフィルタ178A上に存在するが、これに限られない。フィルタ178Aに入射した各光線は異なる分光透過率のフィルタを通過する。フィルタ178Aを通過した光線は、集光レンズ179により集光され、マイクロレンズアレイ62付近でいったん結像する。なお、メインレンズ174の光軸と直交する方向に複数のマイクロレンズ(小レンズ)が配置されるようにマイクロレンズアレイ62は設置される。いったん結像した各光線はマイクロレンズアレイ62によって、それぞれ受光素子アレイ64の別の位置に到達する。すなわち、受光素子アレイの受光面の位置は光線が通過したフィルタ178Aの位置に対応するので、物体Omのある一点の分光反射率を同時に測定することができる。
図13は、本実施形態に用いられるフィルタ178A及び絞り176の正面図である。フィルタ178Aの下部が短波長、上部が長波長の分光透過率ピークを持つ。この場合、撮影画像は、図14に示すように、小さな円が並んだものとなる。円になるのはメインレンズ174の絞り176の形状が円であるためである。それぞれの小さな円を、ここでは「マクロピクセル」と呼ぶこととする。マクロピクセル177を全て集めると1つの画像となる。各マクロピクセル177は、マイクロレンズアレイ62を構成する各小レンズ(マイクロレンズ)の直下に形成される。マクロピクセル177の径とマイクロレンズの径はほぼ同じである。
図12に示すように、マクロピクセル177の上部はフィルタ178Aの下部を通過してきた光線が到達し、下部にはフィルタ178Aの上部を通過してきた光線が到達する。フィルタ178Aの下部が短波長、上部が長波長の分光透過率を持つような配置とすると、それに対応するように、マクロピクセル177の上部には短波長、下部には長波長の光線が到達する。FPGA66は、波長ごとの光線が到達する画素からの分光情報から分光画像を生成する。これにより所望の波長に対する分光画像が複数得られる。分光反射率算出部68は、各マクロピクセル177の行ごとの平均値を算出し、LED172等の照明の分光強度、メインレンズ174、集光レンズ179の分光透過率、フィルタ178Aの分光透過率、受光素子アレイ64の分光感度を考慮して計算することで分光反射率を求めることができる。
マクロピクセル177の拡大図を図15示す。ここでは、一つのマクロピクセル177が19×19の画素の場合を考える。この一つのマクロピクセル177から被検物としての物体Omのある点の分光反射率を求める。まず、最も短波長(λs)側の反射率を求める手順を述べる。マルチスペクトルカメラ450から得られるデータは受光素子からの出力値であり、出力値は受光素子に入射する光線量に対応している。光線量はLED172等の照明の分光強度、物体Omの分光反射率、光学系(メインレンズ174、集光レンズ179等)の分光透過率、フィルタ178Aの分光透過率、受光素子アレイ64の分光感度の5つの特性の波長λsにおける値の積である。よって、物体Omのλsにおける反射率を求めるには、出力値を分光反射率以外の4つの値で除算すればよい。
ここでの出力値には、図15の最下段の行の画素19個の出力値の総和をマクロピクセル177が形成されている面積で除した値を用いる。マクロピクセル177が形成されている面積とは、図15中、黒く塗りつぶされている領域以外の光線が届いている面積のことである。これは各行の出力値を規格化するためである。以上の手順でλsでの反射率の相対値を得ることができる。絶対値は別途校正が必要となる。LED172等の照明の分光強度、メインレンズ174、集光レンズ179の分光透過率、フィルタ178Aの分光透過率、受光素子アレイ64の分光感度、マクロピクセル177の各行の面積は設計時に既知である。以上の処理をマクロピクセル177の各行に対して適用することで19の波長における反射率を得ることができる。
その測定結果の一例を図16に示す。横軸が波長、縦軸が分光反射率の相対値である。以上が一つのマクロピクセル177に対する処理であり、全てのマクロピクセル177に対して同じ処理を適用することで、二次元分光反射率を測定することが可能となる。フィルタ178Aは、光学ガラスなどの透明基板に、薄膜を厚みがくさび状に変化するように蒸着することで作製することができる。本実施形態における薄膜の材質は五酸化ニオブであり、短波長側の材質は五酸化タンタルである。薄膜の膜厚は数十〜数百nmである。膜厚の薄いほうが短波長、厚いほうが長波長に対応する。薄膜の厚みがくさび状(無段階)に変化するため、分光透過率も連続的に変化する。
光の干渉により分光透過率を制御しているので、透過光が強め合う条件が分光透過率のピーク波長に相当する。透明基板の厚みは、フィルタの保持が可能であればよい。絞り位置付近にレンズが近接している設計のレンズもあり、その場合は薄いほうがよい。例えば0.5mm程度である。上記のように、連続的な分光透過特性をもつフィルタ178Aを利用することで、連続的な分光反射率を撮影と同時に直接得ることができる。これにより、推定処理は不要となり、ノイズに対するロバスト性の高い二次元分光反射率を測定することができる。
次に図17を使って、本実施形態のマルチスペクトルカメラ450に使用可能なフィルタの他の例を説明する。図17(a)のフィルタ178Bは、透過帯域毎に分割した構成を有している。すなわち、フィルタ178Bは、400nmから500nmの波長域に対応するフィルタ178Baと、500nmから600nmの波長域に対応するフィルタ178Bbと、600nmから700nmの波長域に対応するフィルタ178Bcとから構成されている。したがって、フィルタ178Bは、紫外域あるいは赤外域においても連続的に分光透過率が変化するフィルタである。各フィルタ178Ba、178Bb、178Bcは、それぞれ空間的に連続的に分光透過率が変化するフィルタである。ここでは、図中上から下に向ってそれぞれ波長が大きくなっている。各フィルタ178Ba、178Bb、178Bcの長手方向の向きは統一する必要はない。要するに、分光透過率が連続的に変化する領域が存在すればよく、方向性は関係ない。また、各フィルタ178Ba、178Bb、178Bcは上記構成に限定されず、各々異なる波長域を少なくとも一部に有していればよい。各透過帯域は一例であり、これらの値に限定される趣旨ではない。このようにフィルタを分割することで、1画素に対応する波長幅を狭くすることができる。すなわち、波長的な分解能が高い分光反射率測定が可能となる。また、分割して配置することにより、細長いフィルタに比べ、狭い絞り径内で分光透過率の連続性を確保することができる。
なお、光を効率的に使うため、絞り176の形状を四角などの多角形やその他所望の形状に形成してもよい。
次に、PRI(Photochemical / Physiological Reflectance Index)について説明する。NDVIは急激には変化しにくい値であるため安定した育成制御が可能である反面、短周期に植物の状態を監視し育成を制御する指標としては適していない。そこで、PRIという指標を用いることが有効である。PRIは式(3)により算出される。ただし、R531、R570はそれぞれ波長531nm、570nmの反射率である。
PRI = (R531 - R570) / (R531 + R570) ・・・・・・・・・・・(3)
図18は、PRIを説明するための図の一例であり、植物の葉に対する500〜600nmの分光反射スペクトルが示されている。実線321は水ストレスが与えられていない葉の分光反射スペクトルであり、破線322は水ストレスが与えられた葉の分光反射スペクトルである。図18の分光反射スペクトルは典型的なものといえる。すなわち、反射率の絶対値や波長に対する傾きは植物や気温、育成時期によって種々であるが、水ストレスは広い波長域に渡って反射率が大きくなるように変化させる。これは、植物に水ストレスが与えられると、葉に含まれる葉緑体の色素の性質が変化するため等によるものと考えられる。
このような変化は水ストレスが与えられてから1時間程度という比較的短い時間で生じるため、反射率の変化を監視できれば効果的な灌漑が可能になる。そして、この反射率の変化を監視するための有効な指標として上記のPRIが考えられる。
また、PRIは光合成速度と高い正の相関があることが知られている(光合成速度が大きいほどPRIは"1"に近づく)。光合成速度は植物に水ストレスが与えられると、葉の気孔が閉じて急激に低下することが知られている。したがって、光合成速度とPRIに関する知見からもPRIを用いて水ストレスを定量的に測定することが可能であることが裏付けられる。
すでに説明したようにマルチスペクトルカメラ450は、波長531nm、570nmの光の反射率をそれぞれ検出することができる。この場合、図17(b)のフィルタ178Cにおいて、フィルタ178Caに531nmの波長域に対応するフィルタが採用され、フィルタ178Cbに570nmの波長域に対応するファイルが採用される。理論的には撮影領域すべてにおいてPRIを求めることができる。
マルチスペクトルカメラ450が備える複数のLED172のうち約半分には531nm付近の波長が強いLEDが採用され、残りの約半分には570nm付近の波長が強いLEDが採用される。このような構成で、マルチスペクトルカメラ450は対象の植物にLED光の照射を行い、反射光の撮影を行う。そして、FPGA66は波長531nmにおける分光画像と波長570nmにおける分光画像を得る。分光反射率算出部68はそれらの分光画像内の所望の位置又は領域における分光反射率を求める。また、分光反射率算出部68は式(3)を用いてPRIを算出する。FPGA66が、上記の分光画像に基づいて画素ごとにPRIを算出してもよい。
なお、マルチスペクトルカメラ450ではなく、分光画像や分光反射率情報を取得したサーバー11が式(3)を用いて、PRIを算出してもよい。このようにして算出された植物ごとのPRIは補助記憶装置1476に蓄積される。
PRIは、式(3)から明らかなように"-1"から"+1"の値を取り得るが、実際に葉の反射率から算出されるPRIはゼロ近辺の絶対値が小さい値をとることが多い。PRIの値がいくつであるから、水ストレスがない状態又は水ストレスが与えられている状態であるとサーバー11が断定することは一般には困難である。反射率は植物の種類や気温などにより影響されるためである。
しかし、植物工場のように安定した生育環境で育てられる植物であれば、マルチスペクトルカメラ450が、予め水ストレスが制御された状態で栽培対象の植物の反射光を測定しておくことができる。したがって、サーバー11は、水ストレスが制御された状態で観測された任意の植物の一定期間のPRIを蓄積しておくことができる。例えば、単位時間に散布された水の量とPRIの関係を蓄積しておくことができるので、ある植物における水ストレスとPRIの値との関係をあらかじめ取得しておくことができる。また、どのくらいの水ストレスが植物の育成に有効かは、収穫後の検査や実際の試食などにより植物の管理者が把握できる。
このように予め蓄積された知見データが参照されることで好ましいPRIの値が明らかになるので、PRIがある閾値(たとえば"0")を下回った場合に、サーバー11がモニタリング装置14に対し灌漑を開始させる制御が可能になる。PRIは水ストレスに対して1時間に満たない極めて短い時間で値が変化するため、サーバー11はPRIを数分間隔で観測することによって、適切な灌漑を行うことが可能である。圃場管理システム100はこのようなPRI観測−灌漑制御システムを構築することでそれぞれの植物に対し適切な灌漑を行うことができる。
なお、NDVIは育成状況や収穫時期など比較的長い期間に対する制御の指標として用いることができるのに対して、PRIは水ストレスが加わった場合に短周期の制御を可能とする指標である。両者の指標を用いることで、育成期間の全般にわたって、サーバー11等が植物の質と収穫量を所望の状態にするための制御を行うことが可能となる。
図19は、水ストレスとPRIの対応関係を表すデータを圃場管理システム100が取得する処理のフローチャートである。以下では、サーバー11がPRIを算出するものとするが、マルチスペクトルカメラ450を有するモニタリング装置14がPRIを算出することも当然可能である。
まず、圃場200のモニタリング装置14は、サーバー11の制御や植物の管理者の操作に応じて水ストレスの制御を行う(S1)。水ストレスの制御は、水が十分な状態から作物の育成過程において許容される水分欠乏状態まで幅広く制御することが好ましい。
次に、マルチスペクトルカメラ450は、植物の葉の画像を取得する(S2)。植物の葉の画像は、水ストレスを与えることと並行に行われ、水ストレスが与えられた後、時間的に安定した水ストレスの影響をサーバー11が観測できるように複数枚の画像が取得されることが好ましい。
マルチスペクトルカメラ450はステップS2で取得した画像をサーバー11へ送信する(S3)。また、水ストレスが与えられたか否かの二値でなく、与えられた水ストレスの程度が制御された場合は水ストレスの程度もサーバー11へ送信する。
次に、サーバー11は画像を受信し(S4)、サーバー11の散水量決定部111は式(3)を用いてPRIを算出する(S5)。
サーバー11の散水量決定部111は水ストレスとPRIの対応関係を表すデータを補助記憶装置1476に蓄積させる(S6)。このようにして、ある植物の水ストレスの程度とPRIの関係が補助記憶装置1476に蓄積される。
図20(a)は水ストレスの程度とPRIの関係の概念的な図の一例を示す。図20(a)では水ストレスが大きいほど(水が少ないほど)PRIが右下がりになっているが、この図はあくまで概念的なものであり、右上がりになっていてもよいし、一様に変化するとも限らない。
水ストレスがどの程度であればこの植物にとって好ましいかという知見は、農業などの従事者や収穫後の検査や実際の試食などから得られるので、図20(a)から好ましいPRIも決定できる。
ところで、好ましい水ストレスは植物の育成時期によって異なる場合がある。このため、植物の育成時期に対し定期的(例えば、10日や1ヶ月ごと)にサーバー11が水ストレスの程度とPRIの関係を取得することが好ましい。これにより、育成時期の全域に渡って好ましいPRIを蓄積しておくことができる。
図20(b)は育成月数と好ましいPRIの関係の概念的な図の一例を示す。図20(b)によればこの植物は、育成時期の前半で高いPRIを示す水ストレスが与えられることが好適であり、育成時期の後半で低いPRIを示す水ストレスが与えられることが好適であることが分かる。このような水ストレスは「水切り」と呼ばれる場合がある。例えば果実収穫前に「水切り」と呼ばれる意図的な水分欠乏状態に植物が置かれることによって果実の糖度を高める技術が知られている。予め定められた育成時期にこのような所望の水分欠乏状態に相当するPRIの値が補助記憶装置1476に登録されていることで、サーバー11は自動的に水切りを実現することができる。したがって、図20(b)のような知見が補助記憶装置1476に蓄積されていれば、サーバー11がPRIに基づいて意図的に好ましい水ストレス状態を作ることができる。
次に、図21を用いて、水ストレスと好ましいPRIの対応関係を表すデータを用いた灌漑制御について説明する。図21は圃場管理システム100が灌漑制御を行う手順を示すフローチャートを示す。図21の処理は例えば数分おきに繰り返し実行される。
圃場200(モニタリング装置14)のマルチスペクトルカメラ450は作物の画像を断続的に撮影する(S1)。画像の撮影間隔は1分毎程度が好ましい。
次に、マルチスペクトルカメラ450は取得した画像をサーバー11へ送信する(S2)。
サーバー11は画像を受信し(S3)、サーバー11は画像を解析してPRIを算出する(S4)。
次に、サーバー11はPRIを補助記憶装置1476のデータと照合し、水ストレスの状態を推定する(S5)。例えば、図20(b)から現在の育成月数のPRIを読み出して、ステップS4で算出したPRIと比較する。
次に、サーバー11は推定した水ストレスの状態に応じて灌漑する/しないを判断する(S6)。具体的には、ステップ5で推定した水ストレスの状態と、所望の水ストレスの状態との差分を埋めるように制御する。すなわち、所望の水ストレスの状態(PRI)に対して推定された水ストレスの状態(PRI)が水分欠乏状態であれば灌漑を行うと判断し、水分過剰状態であれば灌漑しないと判断する。
灌漑する場合(S7のYes)、サーバー11は灌漑制御信号を生成してモニタリング装置14に送信する(S8)。スプリンクラー22に直接、送信してもよい。
モニタリング装置14は灌漑制御信号に応じた灌漑制御を行う(S9)。
以上のように、PRIを監視することで適切な灌漑が可能になる。なお、PRIの算出時には必ずしも波長531nm、570nmの反射率を用いる必要はなく、植物ごとに最適な波長の反射率を用いてよい。また、PRIを算出することなく任意の波長の反射率に基づいて水ストレスの状態を監視してもよい。
以上のように、本実施形態の生育度測定装置40は、GPS装置45とも接続しておくことで圃場200における水稲の位置を確認して生育度データ(生育度情報)に位置情報を付加してマップ化することもできる。さらに、測定時期や気候データ(天候、気温等)等を付加してもよい。そして、これらの情報を年次データとして蓄積し、灌水制御と生育計画に反映させることにより、より効率的な生育が可能になる。例えば、エリアごとに意図的に変えた散水量に対し各エリアの農作物の生育度データを比較すれば、適切な散水量を見いだせる可能性がある。
このような一連のデータは記憶部434に記憶しておき後にコントローラ部44を操作して読出できるようにしてもよいし、電波を介して瞬時にコントローラ部44に出力するようにしてもよい。
生育度測定装置40は、水稲からの反射光を第1受光部41で受光し、その光強度に基づいてデータ処理を行うだけでよい。その際に、第2受光部42で太陽光を光源として直に受光し、参照光として反射率を求めるだけでよい。従来のようにデジタルカメラで圃場200を撮影して多数データを処理する必要がない。よって、本実施例の生育度測定装置40は、デジタルカメラを利用する場合と比較して、光学系の機器構成が簡素化されると共に、データ処理を行う電算機系の構成も簡素化できる。しかも、データ処理が短時間に実行されるので光強度に基づいて迅速に水稲の生育状態を診断でき、低コストで作業効率を高めることができる。
本実施例の生育度測定装置40は、従来とは異なり、測定対象とした圃場200から1つの情報(測定対象とした植物群全体からの平均値となる反射光)を処理するため極めて簡便に生育診断を行うことができる。そして、生育度測定装置40の演算部433が算出する前述した生育指標I及び生育指標IIは、地上における測定結果と相関関係を有するものである。
<光合成する量に基づく制御>
植物の状態を観測するために有用な情報として、植物が光合成する量がある。植物が木である場合、光合成する量は、林冠と相関があると考えられる。林冠とは、太陽光線を直接に受ける枝葉が茂る部分を示す。林冠の大きさは、晴天時に木が地面につくる日影面積で間接的に計測できる。日影面積を画像から計測するためには、地面の広い領域を撮影する必要があり、超広角なカメラを使用し、撮影したい領域が画角内に入るように適切にカメラを設置する必要がある。全天球カメラを使う場合、全方位、すなわち全画角を撮影できるため、画角の調整が不要で、カメラ設置の自由度が高いという利点がある。
全天球カメラにより撮影される画像は、例えば、図22に示すような形式で表現される。図22(a)は全天球画像データを模式的に示す図の一例である。全天球画像データは、水平方向に360度、垂直方向に180度の画角を有するため、周囲の全方位が撮影されている。
したがって、図22(b)に示すように、球形状の中心から全方位を撮影した画像データが得られる。図22(a)のθが図22(b)の経度方向、図22(a)のφが図22(b)の緯度方向に対応する。
図23は、実際に圃場200で撮影された全天球画像の一例を示す。水平方向360度に渡り、地面から天頂方向の範囲の画像が得られている。
次に、全天球画像データから地面の影の大きさを算出する手順を説明する。この手順は、サーバー11又はモニタリング装置14のいずれが行ってもよい。以下では、サーバー11が行うとして説明する。
・ステップ1…サーバー11の日陰算出部114は、まず、全天球画像データから地面の平面画像を生成する。
・ステップ2…サーバー11の日陰算出部114は、地面の平面画像から日影部分を抽出し、面積を算出する。
以下、各ステップの詳細を説明する。
ステップ1では、全天球画像データから地面の平面画像を生成する。図22(a)に示した全天球画像の座標系(θ, φ)と、地面の平面画像の座標系(x, y)は、式(4)の関係にある。
これらの関係を用いて、地面の平面画像を生成する。ただし、式(4)は、地面と垂直な方向に全天球画像データの天頂方向が一致することを仮定している。
また、平面画像の半画角(被写体の端がレンズの光軸となす角)は、地面の監視対象の範囲に合わせて設定される。平面画像の半画角は90度が最大となる(90度で発散してしまう)ため、半画角は最大で75度程度にしておくことが望ましい。図24は、式(4)により全天球画像から変換された平面画像の一例を示す。
ステップ2では、日陰算出部114が地面の平面画像から日影部分を抽出し日陰部分の面積を算出する。
まず、RGBカラー画像をモノクロ画像(輝度画像)に変換する。例えば、輝度Y= (R + 2G + B)/4のような式で変換可能である。元々、モノクロ画像で撮影している場合は、変換不要である。
次に、日陰算出部114は二値化を行い日なた部分と日影部分に分離する。図25は二値化結果のヒストグラムの一例を示す。横軸は画素値(pixel values:0〜255)を縦軸は画素数を示す。二値化手法は、例えば、k-means法を用いて2つのクラスに分類する方法を用いることが可能である。k-means法を用いる場合、2つのクラスに対応させて2つの重心を決定し、各画素の画素値を近い方の重心に所属させる。初期の2つの重心はある程度離して設定する。全ての画素の所属が決まったら、所属先の画素を用いて新しく重心を決定し、各画素の画素値を近い方の重心に所属させる。これを繰り返して画素の移動がなくなったら二値化できたと判断する。図25では画素値が110位で二値化されている。なお、二値化の手法はk-means法に限られない。
次に、日陰算出部114は、日影部分(画素値が110未満)をカウントし、全体に対する日影率を算出する。日影率に平面画像全体の実面積をかけることで実際の日影面積が算出できる。ただし、図24の平面画像では、隣接する木の間隔が近く影がつながっているため、1本毎に区別して林冠算出するのではなく、エリア毎に算出して活用する。
なお、日影算出に用いる画像は晴天時の全天球画像であることが好ましい。もし晴天時でない場合、日陰と日なたの境界が明確でなくなるので正確な日影率を算出することが困難になる。晴天時か否かの自動判断を行う場合には、先ほどの二値化処理の結果を活用することができる。例えばk-means法を用いた場合、各クラス(日なたクラス、日影クラス)の平均値の差が小さい場合、日なた画素と日影画素の差が小さいことになり、明確な影が出ていないことが分かる。よって各クラスの平均値の差を閾値と比較することで、晴天時か否かの自動判断が可能である。
<農薬散布装置>
次に、移動体17を利用した農薬散布装置50について説明する。一例として図9のヘリコプタが移動体17であるものとする。図26は、農薬散布装置50を示す図の一例である。図26(a)は移動体の概略図を、図26(b)は農薬散布装置50の散布部503を拡大して示している。
移動体17は、機体内に軸支されたメインシャフト504の上端にメインロータやスタビライザー等を装架している。移動体17の背後には薬液タンク501を備える。薬液タンク501の薬液は、機体から機体の両外側へ向けて延設された供給路502を通過して、散布部503から散布される。
移動体17は、機体内のエンジン部を始動させてメインシャフトを連動回転させた後にコントローラ部44からの無線誘導でもつて機内に設けたサーボ機構を動作させながら飛行する。メインシャフトの回転に連動して、供給路502の薬液が散布部503に付勢されるので、地上の誘導者は移動体17をコントローラ部44で農薬散布する地域の上空へ誘導し、該上空において散布部503を開放する。これにより、薬液タンク501内の薬液が散布部503から下方に噴霧される。
<土壌採集>
次に、図27,28を用いて土壌採集について説明する。図27は、農業機械18であるトラクタを示す図の一例である。トラクタは、エンジン部を内設させるボンネット両側に左右の前走行輪を装設させ、ボンネット後部に操向ハンドル180を設け、操向ハンドル後方に運転席を設置させ、運転席両側外方に左右の後走行輪を装設させ、作業者が運転席に座乗して走行移動する。
また、トラクタの後側にロワリンク及びトップリンクを介して土壌の採集部51を取り付け、採集部51をトラクタ後側に昇降自在に装設させると共に、一定軌跡上を移動させる採集部51の採集爪によって圃場200から土壌サンプルをトレイに自動的に採集する。操向ハンドル180の前側に本体ケースを取外し自在に固定させる。
図28は、農業機械18のブロック図の一例を示す。農業機械18は、作業コントローラ187により制御される。作業コントローラ187には着脱自在なコネクタ184を介して管理コントローラ183が接続され、管理コントローラ183にはタッチパネル付きモニタ181、カーナビ用GPS受信機182及び採集部51が接続されている。また、作業コントローラ187には、自律走行用GPS受信機185、無線送受信機186、エンジン制御機構188、変速機構189、操向機構190、左右ブレーキ機構191、作業機昇降機構192、方位センサ193、車輪回転センサ194、操舵角センサ195、ピッチングセンサ196、及び、ローリングセンサ197が接続されている。
エンジン制御機構188はトラクタのエンジン部の回転数をアクセルの設定回転数に自動的に調節する。変速機構189は、自律走行用GPS受信機185からの方位データ及び土壌地図の圃場地形データに基づきトラクタの走行速度を自動制御する。操向機構190は、自律走行用GPS受信機185からの方位データ及び土壌地図の圃場地形データに基づきトラクタの走行進路を自動的に変更する。作業機昇降機構192は、自律走行用GPS受信機185からの方位データ及び土壌地図の圃場地形データに基づき圃場枕地でトラクタが方向転換するときに採集部51を自動的に上昇及び下降させる。
作業コントローラ187は、自律走行用GPS受信機185からの方位データ及び土壌地図に基づきトレイの各採集ポットに入れる土壌サンプルの採集位置を特定しながら土壌サンプル分析を行う。また、土壌サンプル分析に応じて圃場200の土壌地図を作成する。これにより、有人又は無人運転でトラクタを圃場内で走行させて土壌サンプル採集並びに土壌地図の作成作業を自動的に行わせる。
また、自律走行用GPS受信機185のアンテナは、運転席上方のキャビン天井上面に固定させるもので、作業機昇降機構192やエンジン制御機構188などの電波を乱す外乱の影響が最も少なく、かつ受信精度の優れるキャビン天井頂上部に設置されている。自律走行用GPS受信機185の有効な活用により希望する任意の圃場200に移動して圃場マッピング作業を行うことができる。したがって、圃場200を確認したことがない作業者であっても、複数の圃場200の集中管理を行え、各圃場200に適応した農作業を無駄なく行える。
<温室を対する制御>
図29は、温室がある圃場管理システム100のブロック図の一例を示す。なお、図5において図示した事項は省略されている。図29では、サーバー11に温室61、モニタリング装置14、及び、端末21が接続されている。温室61は、通信装置611、測定取得装置614、農場撮影装置613、メンテナンス支援装置612、灌水設備615、換気設備616、及び、加湿設備617を有している。測定取得装置614は測定値を取得する。農場撮影装置613は圃場200や温室を撮影する。メンテナンス支援装置612はメンテナンスを支援する。灌水設備615は灌水する設備である。換気設備616は換気する設備である。加湿設備617は加湿する設備である。温室61は、圃場管理システム100と同様に、本実施形態の圃場管理が適用可能なほか、換気が可能であり、湿度や温度を制御することができる。
サーバー11は、通信部1101、蓄積部1103、閲覧部1105、異常通知部1102、稼動設定変更部1104、農場撮影部1106、メンテナンス支援部1107、及び、表示部1108を備える。
通信部1101は、モニタリング装置14から送られてくる圃場200に関する情報を受信する。受信した圃場200に関する情報は蓄積部1103に蓄積される。蓄積部1103は、通信部1101にて受信した圃場200に関する情報を蓄積する。また、蓄積部1103には、圃場200に関する情報の種類に応じてその保存期間や保存間隔が設定されている。閲覧部1105は、端末21からの要求に応じて蓄積部1103に蓄積された農場に関する情報を、端末21で取り扱うことができるように加工を行い、端末21に送信する。この閲覧の形態は任意に選択することができ、現在の農場に関する情報の一覧を表示、特定の農場に関する情報についての経過グラフ、参考例(例えば過去の平均値)との比較表示、後述する生育状況などを表示することができる。
異常通知部1102は、蓄積部1103に蓄積される農場に関する情報や気象サーバー1109からの気象情報から作物の育成に適した状態かどうか等について判断を行い、不適切な状態であった場合は予め設定された通知先に対して異常の通知を行う。異常通知の例として、温室内の温度が作物の育成に適さない程の高温や低温になった場合、強風により温室61の損壊が懸念される場合、土壌の水分が満たされていない場合等を挙げることができる。
メンテナンス支援部1107はメンテナンス支援装置612によるメンテナンスを支援する。
図30は設定温度と測定温度の一例を示す図である。この例では、測定温度が設定温度に追従しており、異常通知が行われない例を示している。
また、異常通知部1102は複数用意されており、設定によって電話、携帯電話、ポケットベル(登録商標)、ファクシミリ又は電子メール等によって農場の関係者へ通知する。また、異常通知部1102は異常時に対処するための専任の担当者へ通知することを任意に選択することもできる。さらに、異常の判断に必要な条件等は、蓄積部1103に予め蓄積することができる。
稼動設定変更部1104は、温室内の環境を希望の状態に維持するために温室61の稼動設定を、通信部1101及び通信装置を介して送信し変更させる。農場撮影部1106は、通信部1101を介して送られてくるモニタリング装置14からの映像を受信し、蓄積部1103に蓄積したり、表示部1108に表示したり、端末21に送信を行う。
モニタリング装置14にて得られる圃場200に関する情報は、通信部1101を介して蓄積部1103によって蓄積される。このように圃場200に関する情報をサーバー内に蓄積することによって、通信回線を経由して任意の場所から農場に関する情報の閲覧をすることができる。また、蓄積される農場に関する情報を様々な情報と比較したり、統計処理を行うなどの加工を行うことで、より適切な農作業を行うための情報として使用することができる。圃場200の関係者は、端末21をサーバーに接続し閲覧部1105を使用することで、蓄積部1103に蓄積された圃場情報を閲覧することができる。この閲覧は、端末21をサーバーに直結したり、通信回線を経由して接続することで行うことができるため、圃場200の関係者は、任意の場所から圃場200に関する情報を閲覧することができる。
また、圃場情報を端末21に送信する際に、サーバーがグラフ化したり、偏差処理をする等の加工をすることができ、よりわかりやすく圃場情報を閲覧することができる他、分析などが容易となる。さらに、加工によって、端末21が携帯電話やファクシミリ等の簡易なものであっても高度な形態で圃場情報の閲覧を行うことができる。
端末21は、通信部211、映像出力部212、操作受付部213、及び、音声出力部214を有している。通信部211によりサーバー11に接続し、サーバー11から送られてくる農場に関する情報を映像出力部212が表示し、音声出力部214が音声で出力する。また、操作受付部213により、サーバー11へ送信する指令を入力可能である。
端末21は例えばパーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)、及び、ウェアラブルPCなどであり、これらに限定されるものではない。
端末21とサーバー11との接続方法は任意に選択することができ、本実施形態では通信回線やネットワークを介して接続される。通信プロトコルはHTTPなどが知られているがこれらに限定されるものではない。また、サーバー11には端末21を複数接続することができる。
<サーバーの機能>
図31は、サーバー11の機能について説明する図の一例である。サーバー11は、生育情報収集処理部71、生育状態予測処理部72、収穫状態予測処理部73、生産関連情報配信処理部74、消費関連情報配信処理部75、及び、生育管理支援処理部76を有している。これらの機能はCPU1471がプログラム1477を実行しハードウェアと協働することで実現される機能又は手段である。また、植物登録情報DB81、植物生育情報DB82、生育環境情報DB83、生産企業情報DB84、及び、消費企業情報DB85の各データベースを有している。
サーバー11は、モニタリング装置14が圃場200のある領域を撮影した画像情報と画像情報以外の付加的な情報(植物の生育状態を示す情報(NDVIなど)や病害虫の情報や霜情報、害虫等による変色情報、土壌情報、糖度情報など)とを取得する。なお、サーバー11はモニタリング装置14から、たとえば分光反射率の情報を取得することによって、それを処理して植物の生育状態を示す情報(NDVIなど)を求めることができる。
サーバー11は、これらの画像と付加情報とに基づき、散水や肥料散布、除草などの作業が必要な植物が存在する箇所を検出する。例えば、NVDIが所定値以下又は所定値を下回る箇所を分光画像内で特定することにより検出することができる。NVDI以外には可視赤域の波長(たとえば660nm)に対する分光画像において分光反射率が所定値以下又は所定値を下回る箇所を特定するようにしてもよい。
さらに、サーバー11は検出した箇所の位置を特定する。これには、まずサーバー11は、画像認識処理を行い、撮影した圃場200の画像に存在する複数のオブジェクトをそれぞれ認識する。サーバー11はそれら認識された複数のオブジェクトの位置を求める。そして、サーバー11は認識された複数のオブジェクトと作業が必要な箇所との位置関係から、作業が必要な箇所の位置を特定する。
サーバー11は、特定した位置を作業箇所として農業機械18及び端末21に送信して、処理を終了する。これによって、農業機械18は農作物の生育状況その他の状態を作業可能な領域すべてにわたって一つ一つ計測する必要もなくなり効率的に作業を行えるようになる。このため、作業時間を短縮することができると共に、ユーザも作業が必要な箇所を簡単に把握することができる。
作業対象としての農作物ごとに状況を確認しながら個別に作業を行う場合の動作について説明する。処理が開始されると、農業機械18は画像情報と付加的な情報とを取得し、サーバーに送信する。この際、農業機械18の進行を一旦停止させてもよい。
なお、農業機械18が有する生育度測定装置40で得られた撮影画像情報及び画像情報以外の付加的な情報(ステレオカメラ装置であれば視差値又は距離情報、マルチスペクトルカメラ装置であれば波長ごとの分光反射率情報又はその分光反射率を使って算出した情報)であってもよいし、それら撮影画像情報と画像情報以外の付加的な情報とに加えてレーザレーダ装置で得られる距離情報や形状情報といった画像情報以外の付加的な情報であってもよい。
また、農業機械18、サーバー11、端末21のいずれかからの制御によりモニタリング装置14によって撮影された画像又はモニタリング装置14が自律的に撮影した画像が、サーバーに送信される。同様に、波長ごとの分光反射率情報、その分光反射率を使って算出した情報、又は、偏光情報や日照領域などの情報もサーバー11に送信される。
モニタリング装置14から取得した画像情報以外の情報(たとえば、モニタリング装置14などが取得する気温、湿度やインターネットを経由して取得する天気予報や日照量などの情報)をサーバー11に送信してもよい。この工程で取得した情報は、農業機械18がどういった作業を行うかによって異なってくる。
モニタリング装置14、灌水装置20、移動体17、生育度測定装置40、農薬散布装置50、及び、農業機械18から様々な情報を受信したサーバー11は情報を分析する。
例えば、肥料散布の作業であれば、サーバー11は画像認識を行うことで作物の葉ごとにNDVI(植物の活性度)を調べ、土壌のスペクトル分布を調査する。その結果、肥料を散布する必要があるか否かを判断する。雑草を除草する作業の場合、サーバーは画像認識を行うことで対象物が雑草であるか否かの判断を行い、雑草であると判断するときには、除草剤を散布する。また、移動体17が具備するピックアップ用のアームをその位置まで持っていくために雑草までの距離を算出する。
農作物を収穫する作業の場合には、農作物の大きさや色、糖度などを分析し、収穫するか否かを判断する。
植物登録情報DB81には、農作物生育管理者によって登録される農作物に関する情報(種類、種苗日、生育環境)及び管理者情報が、農作物を特定する農作物IDと関連づけられて記憶される。管理者情報とは、農作物生育管理者を特定する管理者IDを含み、管理者が生産者であるか又は生産を委託している企業であるかの情報も含む。植物登録情報DB81には、登録された農作物の農作物ID及び管理者IDに関連づけて水源位置の情報も記憶される。
植物生育情報DB82には、農作物の生育場所から取得した農作物の生育状況が、農作物を特定する農作物ID及び農作物生育管理者を特定する管理者IDが関連付けられて記憶される。
生育環境情報DB83には、農作物の生育環境情報が記憶される。生育環境情報には、農作物の生育場所から取得する農作物の土壌の情報、気象サーバー1109などの情報提供機関から入手する気象情報、水源情報が含まれる。また、モニタリング装置14から取得した温度、湿度といった情報も含まれる。生育環境情報も、農作物を特定する農作物ID及び農作物生育管理者を特定する管理者IDに関連付けて記憶される。さらに情報提供DBを備えて、気象サーバー1109などの情報提供機関から入手する気象、水源に関する情報を記憶するようにしてもよい。
植物登録情報DB81、植物生育情報DB82、及び、生育環境情報DB83の少なくとも1つは農作物の生育状況を予測するための農作物登録情報を記憶している。
生産企業情報DB84には農作物を生産する企業が登録される。消費企業情報DB85には農作物を消費する企業が登録される。
次に、生育情報収集処理部71によって実行される処理を説明する。生育情報収集処理部71は定期的に起動されるように設定されており、起動されると植物登録情報DB81を参照して、管理センター30がその時点で管理すべき農作物の生育場所を特定するための情報及び管理者情報を読み出す。
特定された生育場所に読出指令を発して、植物の生育状況情報及び土壌情報を読み取ると共に、気象サーバー1109などの情報提供機関から気象情報、水源情報、及び経済指標情報を読み取る。
その後、監視すべき農作物ID及び農作物管理者IDに対応付けて、収集した生育状況情報を植物生育情報DB82に格納し、収集した土壌情報、気象情報、水源情報、経済指標情報を、農作物ID及び農作物生育管理者IDに対応付けて、生育環境情報DB83に格納される。一連の処理は、監視すべきすべての農作物の生育場所について実行される。
図32を用いて、生育状態予測処理部72によって実行される処理を説明する。図32は、生育状態予測処理部72の処理を示すフローチャート図の一例である。生育状態予測処理部72は植物登録情報DB81を参照して、管理センター30がその時点で管理すべき農作物の生育場所を特定するための情報、及び管理者が設定した条件を読み出す(S11)。
そして、植物生育情報DB82を参照して生育状況情報を読み出す(S12)。
次に、生育環境情報DB83を参照して土壌情報、気象情報、水源情報を読み出す(S13)。
そして、生育場所と生育状況、土壌情報、気象情報、水源情報を総合的に判断して、生育状況の予測を行う(S14)。予測される生育状況には、生育度(生育良否)、並びに、種苗、肥料、農薬の必要量及び必要時期に関する情報が含まれる。一例として、気象状態を、平均値(30年平均)をベースとして外挿(予測)し、そして、予測された気象状態に植物生育状態を、経験式(相関、GMDH(Group Method of Date Handling))を用いて関連づけることにより、気象状態に対応した植物生育状態を予測する。
そして、予測された生育状況を、植物生育情報DB82に格納する(S15)。
次に、生産関連情報配信処理部74を起動して生産関連情報を配信する(S16)。生産関連情報は、農作物の生産状況を記録した情報である。
次に、消費関連情報配信処理部75を起動して消費関連情報を配信する(S17)。消費関連情報は、農作物の消費状況を記録した情報である。
これら一連の処理は、監視すべき全ての農作物の生育場所について実行される(S18)。
このように、生育場所と生育状況、土壌情報、気象情報及び水源情報を総合的に判断することで、植物生育状態を高精度に予測することが可能になる。また、灌水装置20をきめ細かく制御しているので、農作物の品質や収量のばらつきを抑制しやすく、さらに予測精度を高めることができる。
図33に基づいて、収穫状態予測処理部73によって実行される処理を説明する。図33は、収穫状態予測処理部73の処理を示すフローチャート図の一例である。収穫状態予測処理部73は、まず、植物登録情報DB81を参照して、管理センター30がその時点で管理すべき農作物の生育場所を特定するための情報、及び管理者が設定した条件を読み出す(S21)。
そして、植物生育情報DB82を参照して生育状況情報を読み出す(S22)。
次に、生育環境情報DB83を参照して土壌情報、気象情報、水源情報、経済指標を読み出す(S23)。
次に、生育場所と生育状況、土壌情報、気象情報、水源情報、経済指標を総合的に判断して、収穫の予測を行う(S24)。予測される収穫情報には、収穫時期、収穫量、収穫品質、市場価格に関する情報が含まれる。
そして、予測された収穫情報を、植物生育情報DB82に格納する(S25)。
次に、生産関連情報配信処理部74を起動し(S26)、消費関連情報配信処理部75を起動する(S27)。
これらの処理は、監視すべき全ての農作物の生育場所について実行される(S28)。したがって、生育場所と生育状況、土壌情報、気象情報、水源情報、経済指標を総合的に判断するので、収穫情報を高精度に予測可能になる。また、灌水装置20をきめ細かく制御しているので、農作物の品質や収量のばらつきを抑制しやすい。また、灌水装置20をきめ細かく制御しているので、農作物の品質や収量のばらつきを抑制しやすく、さらに予測精度を高めることができる。
なお、生育情報及び収穫情報の予測は、公知の統計手法、ファジィ推論、ニューラルネットワーク、遺伝的アルゴリズム等のシミュレーションにより実行される。
<好適な変形例>
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、サーバー11の機能は、複数のサーバーに分散して搭載されていてもよい。また、サーバー11が複数あってもよい。サーバー11の機能はネットワーク上に存在していればよいものである。
また、サーバー11の機能の全て又は一部をモニタリング装置14や灌水装置20が有していてもよい。また、移動体17又は農業機械18の一部機能をサーバー11が備えていてもよい。
また、本実施形態では移動体17としてヘリコプタを図示したが、移動体17はグライダーや飛行機などでもよい。また、圃場200の上部にレールなどを敷設して移動体17が移動できる場合は、移動体17は飛行機能を有していなくてもよい。
また、農業機械18は、トラクターの他、有人又は無人で圃場200を移動できるものであればよく、耕うん機、コンバイン、トラックなどでもよい。
また、農薬散布装置50が農薬を散布すると説明したが、ヘリコプタは成長促進剤など農薬以外の薬液を散布してもよい。
また、土壌水分センサ1407は土壌の水分を検出するが、土中で検出可能な水分以外の情報を検出してもよい。例えば、霜の程度、根の張り具合(密度)、根の色、根の深さなどを検出してもよい。
11 サーバー
12 配管
13 水源
14 モニタリング装置
15 農作物
17 移動体
18 農業機械
20 灌水装置
21 端末
22 スプリンクラー
特開2003−18918号公報

Claims (13)

  1. 栽培されている農作物に関する情報を取得する情報検出手段と、
    前記農作物の生育状況を予測するための農作物登録情報を記憶する記憶手段と、
    前記農作物に関する情報に基づき前記農作物登録情報を参照して、前記農作物の生育状況を予測する生育予測手段と、
    前記生育予測手段で予測された生育状況を表示する表示手段と、
    を有する圃場管理システム。
  2. 前記農作物に関する情報は、天候、温度、風、霜、害虫、土壌水分、前記農作物の数、又は、日照量に関する情報の少なくとも1以上からなることを特徴とする請求項1に記載の圃場管理システム。
  3. 前記農作物に関する情報と、前記生育予測手段によって予測された前記生育状況とに基づいて、前記農作物の収穫時期及び収穫量を含む収穫情報を予測する収穫予測手段を有し、
    前記表示手段は、予測された前記収穫情報を表示することを特徴とする請求項2に記載の圃場管理システム。
  4. 前記情報検出手段は、圃場の分割された領域ごとに土壌水分を検出するものであり、
    各領域ごとに土壌水分と規定値を比較して、複数の散水手段の中から駆動すべき散水手段及び散水手段による散水量を決定する散水量決定手段を有する、ことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の圃場管理システム。
  5. 前記領域に対応づけて前記農作物の生育度情報を記録しておき、
    前記散水量決定手段は、前記領域ごとの散水量と前記農作物の生育度情報を比較し、適切な散水量を見いだす、ことを特徴とする請求項4に記載の圃場管理システム。
  6. 前記規定値は、前記領域のエリアの作物の種類、成長段階、季節、及び、土壌の質の1つ以上によって定められている、ことを特徴とする請求項4に記載の圃場管理システム。
  7. 前記情報検出手段は、圃場の前記農作物からの反射光を受光する第1の受光手段と、光源からの光を受光する第2の受光手段と、を有し、
    前記第1の受光手段の測定値と前記第2の受光手段の測定値とに基づき、前記農作物の生育指標を算出する、ことを特徴とする請求項1〜6いずれか1項に記載の圃場管理システム。
  8. 前記第2の受光手段が受光した赤色領域の測定値に対する前記第1の受光手段の測定値の比をR、前記第2の受光手段が受光した近赤外領域の測定値に対する前記第1の受光手段の測定値の比をNIRとした場合、
    (NIR−R)/(NIR+R)
    により前記農作物の前記生育指標を算出する、ことを特徴とする請求項7に記載の圃場管理システム。
  9. 前記情報検出手段は、
    前記農作物のPRI(Photochemical / Physiological Reflectance Index)値を取得することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の圃場管理システム。
  10. 全天球画像を撮影する撮影手段と、
    前記全天球画像から日影面積を算出する算出手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の圃場管理システム。
  11. 前記算出手段は、
    前記全天球画像から地面の平面画像を生成する平面画像生成手段と、
    二値化により平面画像から日なた部分と日影部分を抽出し、日影面積を算出する日影算出手段と、を備えることを特徴とする請求項10に記載の圃場管理システム。
  12. 情報検出手段が、栽培されている農作物に関する情報を取得するステップと、
    生育予測手段が、前記農作物に関する情報に基づき記憶手段に記憶された前記農作物の生育状況を予測するための農作物登録情報を参照して、前記農作物の生育状況を予測するステップと、
    生育計画作成手段が、前記生育予測手段により予測された生育状況を表示するステップと、を有する圃場管理方法。
  13. コンピュータに、
    栽培されている農作物に関する情報を取得する情報検出ステップと、
    前記農作物に関する情報に基づき記憶手段に記憶された前記農作物の生育状況を予測するための農作物登録情報を参照して、前記農作物の生育状況を予測する生育予測ステップと、
    前記生育予測ステップで予測された生育状況を表示する表示ステップと、
    を実行させるプログラム。
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