JP2003018918A - 農場管理システム - Google Patents

農場管理システム

Info

Publication number
JP2003018918A
JP2003018918A JP2001208439A JP2001208439A JP2003018918A JP 2003018918 A JP2003018918 A JP 2003018918A JP 2001208439 A JP2001208439 A JP 2001208439A JP 2001208439 A JP2001208439 A JP 2001208439A JP 2003018918 A JP2003018918 A JP 2003018918A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
farm
server
information
management system
abnormality
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001208439A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Kurihara
秀夫 栗原
Masayoshi Yoshida
政義 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ONGA ENG KK
Onga Engineering Co Ltd
Original Assignee
ONGA ENG KK
Onga Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ONGA ENG KK, Onga Engineering Co Ltd filed Critical ONGA ENG KK
Priority to JP2001208439A priority Critical patent/JP2003018918A/ja
Publication of JP2003018918A publication Critical patent/JP2003018918A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 農場の状況を農場以外の場所から把握して農
場の管理を行うことができ、設備の簡易なメンテナンス
を支援することができるため農場管理システムを提供す
ることを課題とする。 【解決手段】 本農場管理システムの対象となる農場1
は測定取得装置11、通信装置12、潅漑設備13、換
気設備14、加温設備15、農場撮影装置16及びメン
テナンス支援装置17を備えている。また、通信回線9
によって接続されるサーバ2は、通信手段21、蓄積手
段22、閲覧手段23、異常通知手段24、稼動設定変
更手段25、農場撮影手段26、メンテナンス支援手段
27、表示手段29を備える。このような農場管理シス
テムは、農場の状況を農場以外の場所から把握して農場
の管理を行うことができる。また、農場内の設備のメン
テナンスを支援することができ、メンテナンス作業を迅
速に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農場の状況を農場
以外の場所から把握し、農場の管理を行うための農場管
理システムに関する。更に詳しくは、インターネット等
の通信回線網を介して農場の状況を把握することがで
き、農場の換気設備や潅漑設備等を制御することができ
る農場管理システムに関する。本農場管理システムは、
温室等に対して特に好適に用いることができる。
【0002】
【従来の技術】近年の農場、特に温室を用いた農場は、
その換気設備や潅漑設備が自動化され、無人の期間が長
くても管理が容易になってきている。しかし、作物の育
成のためには気象等の環境変化に随時対応して、稼動条
件を変更する必要があるため、各設備の制御装置の設定
変更を頻繁に変更する必要がある。また、各設備の故障
等が発生した場合は作物に大きな影響を与えるため、迅
速に対応する必要がある。このような要請にこたえるた
め、特開平11−53674号公報、特開平11−34
6578号公報等の遠隔管理システムが提案されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの手段
は設備故障に対する対処ができなかった。また、各設備
のメンテナンスが必要な場合があるが、僅かな作業を行
う場合であっても、専門の担当者が現地に赴いて作業す
る必要があり、煩雑で迅速な対応をとることができなか
った。本発明は、このような問題点を解決するものであ
り、農場の状況を農場以外の場所から把握して農場の管
理を行うことができ、設備の簡易なメンテナンスを支援
することができるため農場管理システムを提供すること
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本請求項1の農場管理シ
ステムは、大気の温度、湿度及び土壌のpHのうちの少
なくとも1つを含む農場情報を該農場外から把握可能な
農場管理システムであって、該農場は該農場情報を測定
し取得するための測定取得装置と、該測定取得装置によ
って取得した該農場情報を通信回線を介してサーバへ送
信するための通信装置とを備え、該サーバは、該通信装
置から送信される該農場情報を受信する通信手段と、該
農場情報を蓄積する蓄積手段と、該蓄積手段に蓄積され
る該農場情報を該サーバに接続される端末から閲覧する
ための閲覧手段とを備えることを特徴とする。
【0005】また、請求項2に示すように、上記サーバ
は異常通知手段を備え、該異常通知手段は、上記取得し
た農場情報が所定異常条件を満たす場合は異常とみなし
て、所定連絡先に異常通知を行うことができる。請求項
3に示すように、上記測定取得装置は防犯センサを備
え、上記異常通知手段は、該防犯センサにより防犯上の
異常を検知した場合、所定連絡先に異常通知を行うこと
ができる。請求項4に示すように、上記異常通知手段
は、上記農場の各設備が発する異常信号を受信して、所
定連絡先に異常通知を行うことができる。請求項5に示
すように、上記農場は潅漑設備及び換気設備を具備する
温室であり、該潅漑設備及び/又は該換気設備は、時間
及び上記農場情報の任意条件により稼働するよう稼動設
定が可能であり、該稼動設定は上記端末の操作によって
上記通信回線を介して上記サーバの稼動設定変更手段に
よって即時又は指定時刻に変更可能であるとすることが
できる。請求項6に示すように、上記サーバは気象サー
バより上記農場周辺の気象情報を取得可能であり、上記
稼動設定変更手段は、取得した該気象情報に応じて上記
稼動設定の変更を行うことができる。請求項7に示すよ
うに、上記サーバは、上記農場に付帯する設備を撮影可
能なビデオカメラにて撮影した画像を通信回線を介して
取得及び画面表示するメンテナンス支援手段を備えるこ
とができる。請求項8に示すように、上記サーバは、上
記農場内を撮影可能なビデオカメラを備え、該ビデオカ
メラにて撮影した画像を上記通信回線を介して上記サー
バ内に蓄積し、該画像を上記端末へ配信する農場撮影手
段を備えることができる。
【0006】上記「農場情報」は、農場の様々な状態を
表す情報であり、請求項1に示す大気の温度、湿度、及
び土壌のpHの他、照度、日射量、風向、風速、雨量、
炭酸ガス濃度、養分濃度(例えば土壌中の窒素、リン、
カルシウム等の濃度)、土壌温度、土壌湿度、水温等を
挙げることができる。更に、農場に貯蔵庫を備える場合
は、その貯蔵庫の温度、湿度、各種ガス濃度を含めるこ
とができる。また、液体肥料等を散布する場合は、その
液体肥料の液温、pH等を含めることができる。
【0007】上記「通信回線」は任意に選択することが
でき、専用線、公衆電話回線網及びインターネット等、
その種類は特に問わない。また、有線や無線のいずれも
選択することができる。上記「サーバ」は任意のコンピ
ュータを用いて構成することができる。尚、農場及びサ
ーバは同じ施設内に設けてもよいし、異なる場所に設け
ていてもよい。また、サーバは、複数の農場からの農場
情報を取り扱ってもかまわない。
【0008】上記「端末」はパーソナルコンピュータ等
のコンピュータの他、端末機能を備える携帯電話等を用
いることができる。また、サーバ側に音声案内装置を設
け、一般の電話(携帯電話等も含める)やファクシミリ
を端末として使用することができる。上記「閲覧手段」
は、任意の農場情報を閲覧することができる手段であ
る。この閲覧の方法は、文字や図による画像によるもの
としてもよいし、音声によるものとしてもよい。
【0009】上記「異常通知手段」は、農場内が作物に
不適切な環境となったり、機器の異常が発生したなどの
異常状態を通知するための手段である。また、通知先は
任意に選択することができ、該当農場の所有者、メンテ
ナンス担当者等を挙げることができる。また、異常の種
類に応じて変更することもできる。上記「防犯センサ」
は、不法侵入などの防犯上の異常を検知するためのセン
サである。この防犯センサの具体例としては、農場内に
人等が居るかどうかを検出するための対人センサ(より
具体的には焦電センサ等)、建物の扉等が開閉されたこ
とが検出するためのドアセンサ、不審な衝撃を検出する
衝撃センサ等を例示することができる。上記「潅漑設
備」は、作物に水分を供給するための設備の他、液体肥
料等の供給設備を含めることができる。上記「換気設
備」は、換気扇などによる能動的な換気装置や、温室の
窓の開閉装置等の受動的な換気設備等を例示することが
できる。
【0010】上記「気象サーバ」は、農場周辺の気象情
報を外部から参照できるようにするためのサーバであ
る。この気象サーバは上記サーバと一体であってもよ
い。上記「ビデオカメラ」にて撮影される画像は、静止
画であっても動画であってもよい。
【0011】〔作用〕本農場管理システムは、農場の様
子をサーバを介して遠隔地から確認することができ、機
器操作を行うことができることを特徴とする。また、通
常の管理、異常事の通報の他、メンテナンス時の遠隔地
から支援できるようにすることで、機器の異常に素早く
対処することができ、作物により障害を与えにくくする
ことができる。更に、農場を正常に管理しているにもか
かわらず作物の育成条件が不適切になり、異常状態にな
った場合に備えて、異常通知手段を設けることで、異常
状態を早期に通知することができる。また、異常通知
は、不法侵入及び農場の各設備の故障等にもなされるこ
とが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図1〜3を用いて農場管理
システムを実施例により更に詳しく説明する。 1.農場管理システムの構成 本農場管理システムは、遠隔地より農場の管理を行うシ
ステムであり、図1に示すように、農場1内の状況をサ
ーバ2を介して端末5から閲覧することができるシステ
ムである。また、農場1、サーバ2及び端末5は、イン
ターネットや公衆電話回線網などによって構成された通
信回線9によって接続される。
【0013】(1)農場1の構成 また、農場1は温室が設けられており、測定取得装置1
1、通信装置12、潅漑設備13、換気設備14、加温
設備15、農場撮影装置16及びメンテナンス支援装置
17を備えている。尚、各装置11〜17においては自
己診断により故障等の異常が発生したことを検知した場
合、通信装置12を介してサーバ2の異常通知手段24
に異常の旨を伝達する。
【0014】a)測定取得装置11 測定取得装置11は、各種センサを用いて温室内外の農
場情報を測定及び取得を行う装置である。また、測定を
行うセンサは、温室内センサ111(炭酸ガス濃度、温
度、湿度、照度、日射量)、温室外センサ112(雨
量、風向、風速、酸性度、日射量、温度、湿度)、土壌
センサ113(養分濃度、温度、湿度、pH、水温)、
貯蔵庫センサ114(温度、湿度、ガス濃度)、肥料セ
ンサ(温度、pH)が設けられている。また、防犯のた
めに農場内外に人等が居ることを検知する対人センサや
衝撃センサ等の防犯センサ116が設けられている。
【0015】b)通信装置12 通信装置12は、測定取得装置11に測定及び取得した
農場情報を通信回線9を介してサーバ2へ送信するため
の装置である。また、稼動設定変更手段25から送信さ
れる稼動設定を潅漑設備13や換気設備14に伝達す
る。
【0016】c)潅漑設備13 潅漑設備13は、スプリンクラーや用水路等を介して作
物に水を供給して潅漑を行うための給水装置と、供給す
る水に液体肥料を混合して供給するための施肥装置を備
える設備である。また、潅漑設備13は制御盤を備え、
測定取得装置11から得られる農場情報や時間などの条
件により潅漑や施肥の制御を行うことができる。この制
御盤は直接操作できる他、通信装置12を介して稼動設
定変更手段25から送信される潅漑に関する稼動設定を
反映させることができる。
【0017】d)換気設備14 換気設備14は、温室に設けられている各換気装置を制
御して、温室内の空気条件の制御を行うための設備であ
る。この換気装置としては、温室に設けられた換気窓を
開閉して自然風などによる換気を行う開閉換気装置、換
気扇等によって強制的に換気を行う換気扇装置、温室中
の炭酸ガス濃度を上げるために炭酸ガスボンベから炭酸
ガスを温室内に供給する炭酸ガス供給装置、温室内の空
気を循環させるための空気循環装置、空気中の細菌等の
増殖を抑制(抗菌ともいう)したり、滅菌するために用
いる抗菌送風装置等を挙げることができ、これらが設置
されている。更に、潅漑設備13と同様に換気設備14
の各換気装置は制御盤によって制御することができる。
また、制御盤においても稼動設定変更手段25による換
気に関する稼動設定を反映させることができる。
【0018】e)加温設備15 加温設備15は、温室内の温度が所定温度異常に保つこ
とができない場合に使われる装置であり、蓄熱放熱装置
やボイラーなどによって構成される。また、制御盤によ
って制御が可能であり、この制御盤も稼動設定変更手段
25による加温に関する稼動設定を反映させることがで
きる。尚、潅漑設備13、換気設備14及び加温設備1
5の各制御盤の稼動設定は、農場情報として、通信装置
12を介してサーバ2に送信することができる。
【0019】f)農場撮影装置16 農場撮影装置16は、農場1の温室内外に予め設けられ
たビデオカメラ161を備え、ビデオカメラ161によ
って撮影された映像を通信装置12及び通信手段21を
介してサーバ2の農場撮影手段26へ送信する手段であ
る。ビデオカメラ161で撮影された映像は、作物の状
態を監視したり、防犯のために用いられる。
【0020】g)メンテナンス支援装置17 メンテナンス支援装置17は、農場1内を自由に移動可
能なビデオカメラ171と、通信装置12に接続する接
続装置(図示せず)を備え、農場1内の各設備(例え
ば、潅漑設備13、換気設備14及び農場撮影装置16
等)を撮影し、その映像を通信装置12及び通信手段2
1を介してサーバ2のメンテナンス支援手段27へ送信
する手段である。ビデオカメラ171で撮影された映像
は、サーバ2側のメンテナンス要員が各設備のメンテナ
ンスの判断や指示を行うために利用される。また、ビデ
オカメラ171は人によって持ち運んで対象を撮影して
もよいし、既設のレール等を移動させるなど、自動化さ
せてもよい。
【0021】(2)サーバ2の構成 サーバ2は、通信手段21、蓄積手段22、閲覧手段2
3、異常通知手段24、稼動設定変更手段25、農場撮
影手段26、メンテナンス支援手段27、表示手段29
とを備える。 a)通信手段21 通信手段21は、通信装置12から送られてくる農場情
報を受信する手段である。受信した農場情報は蓄積手段
22に蓄積される。
【0022】b)蓄積手段22 蓄積手段22は、通信手段21にて受信した農場情報を
蓄積するためのデータベース等の手段である。また、蓄
積手段22は、農場情報の種類に応じてその保存期間や
保存間隔が設定されている。 c)閲覧手段23 閲覧手段23は、端末5からの要求に応じて蓄積手段2
2に蓄積された農場情報を、端末5で取り扱うことがで
きるように加工を行い、端末5に送信するための手段で
ある。この閲覧の形態は任意に選択することができ、現
在の農場情報の一覧表示、特定農場情報についての経過
グラフ、参考例(例えば過去の平均値)との比較表示な
どを例示することができる。
【0023】d)異常通知手段24 異常通知手段24は、蓄積手段22内の農場情報や、気
象サーバ6から得られる気象情報から作物の育成に適し
た状態かどうか等について判断を行い、不適切な状態で
あった場合は予め設定された通知先に対して異常の通知
を行う手段である。この例として、温室内の温度が作物
の育成に適さない程の高温や低温になった場合、強風に
より温室の損壊が懸念される場合、土壌の水分が満たさ
れていない場合等を挙げることができる。また、通知手
段は複数用意されており、設定によって電話、携帯電
話、ポケットベル(登録商標)、ファクシミリまたは電
子メール等によって農場の関係者へ通知する手段と、異
常時の対処するための専任の担当者へ前述の手段によっ
て通知することを任意に選択することができる。更に、
異常の判断に必要な条件等は、蓄積手段22に予め蓄積
することができる。
【0024】e)稼動設定変更手段25 稼動設定変更手段25は、温室内の環境を希望の状態に
維持するために潅漑設備13及び換気設備14の稼動設
定を、通信手段21及び通信装置12を介して送信して
変更を行うための手段である。
【0025】f)農場撮影手段26 農場撮影手段26は、通信手段21を介して送られてく
る農場撮影装置16からの映像を受信し、蓄積手段22
に蓄積したり、表示手段29に表示したり、端末5に送
信を行う手段である。 g)メンテナンス支援手段27 メンテナンス支援手段27は、通信手段21を介して送
られてくるメンテナンス支援装置17からの映像を受信
し、蓄積手段22に蓄積したり、表示手段29に表示し
たり、端末5に送信を行う手段である。 h)表示手段29 表示手段29は、CRTディスプレイや液晶ディスプレ
イ等によって構成されており、サーバ2の情報表示や、
農場撮影手段26及びメンテナンス支援手段27による
映像を表示するために用いられる。
【0026】(3)端末5の構成 端末5はサーバ2に接続し、サーバ2から送られてくる
農場情報を表示又は音声出力などの手段で閲覧するため
の手段である。この端末5はパーソナルコンピュータや
携帯電話等、サーバ2から送信される内容を表示する表
示手段と、サーバ2へ送信する指令を入力可能な入力手
段を備えた装置を用いている。また、端末5とサーバ2
の接続方法は任意に選択することができ、直結(一体で
あってもよい)としたり、通信回線9を介して接続され
ていてもよい。また、サーバ2には端末5を複数接続す
ることができる。
【0027】(4)気象サーバ6 気象サーバ6は、農場付近の現在の気象や気象予報を提
供可能なサーバであり、サーバ2の稼動設定変更手段2
5が、通信装置12及び潅漑設備13に送信する稼動設
定の種類を決定するための気象条件を得るために用いら
れる。
【0028】2.農場管理システムの運用及び効果 以下、上記構成の農場管理システムの運用例とその効果
について説明をする。 (1)農場情報の蓄積 測定取得装置11にて得られる農場情報は、通信装置1
2、通信回線9及び通信手段21を介して蓄積手段22
によって蓄積される。このように農場情報をサーバ2内
に蓄積することによって、通信回線9経由で任意の場所
から農場情報の閲覧をすることができる。また、蓄積さ
れる農場情報を様々な情報と比較したり、統計処理を行
うなどの加工を行うことで、より適切な農作業を行うた
めの情報として使用することができる。
【0029】(2)農場情報の閲覧 農場1の関係者は、端末5をサーバ2に接続し閲覧手段
23を使用することで、蓄積手段22に蓄積された農場
情報を閲覧することができる。この閲覧は、端末5をサ
ーバ2に直結したり、通信回線9経由で接続することで
行うことができるため、農場1の関係者は、任意の場所
から農場1の農場情報を閲覧することができる。また、
農場情報を端末5に送信する際に、サーバ2がグラフ化
したり、偏差処理をする等の加工をすることができ、よ
りわかりやすく農場情報を閲覧することができる他、分
析などが容易となる。更に、加工によって、端末5が携
帯電話やファクシミリ等の簡易なものであっても高度な
形態で農場情報の閲覧を行うことができる。
【0030】(3)異常通知 異常通知手段24は、測定取得装置11にて得られる
農場情報を蓄積手段22に蓄積される条件と比較して異
常であると判断した時、防犯センサにより不法侵入等
の防犯上の異常が発生したと判断した時、農場内の各
機器の異常が伝えられた時は、異常として予め決められ
た通知方法によって異常通知を行う。また、通知として
異常とその理由を伝える。
【0031】上に記すように〜の各条件に対して異
常通知を行うことができるため、異常に対して迅速な対
応を容易に取ることができる。また、各情報をサーバ2
にて一括で取り扱うため、通知処理の簡素化を図ること
ができる。
【0032】(4)稼動設定の変更 a)農場1の関係者は、端末5をサーバ2に接続して、
潅漑設備13、換気設備14及び加温設備15の各制御
盤の稼動設定を稼動設定変更手段25を用いて変更する
ことができる。また、稼動設定は、農場1から送信され
た農場情報に含まれる各制御盤の稼動設定を元に変更す
ることができるし、蓄積手段22等に予め蓄積された稼
動設定を使用するよう指示することができる。更に、後
述する農場情報及び気象情報による稼動設定の変更の方
法を指示することができる。
【0033】また、b)稼動設定変更手段25を用い、
農場情報及び気象情報に応じて各制御盤の稼動設定を行
うことができる。各制御盤自体による稼動設定は、図3
に示すように時間単位に稼動状態の変更を行う等の処理
ができるが、数多くの農場情報や気象情報を条件に稼動
状態を決定するようなことは困難であったり、こうかで
あるため導入しにくいことがある。このため、稼動設定
変更手段25が農場情報及び気象情報に応じて稼動設定
を用意し、各設備13、14、15の制御盤の設定を行
うことで、複雑でより適切な設定を行うことができる。
また、制御盤の処理の負担を減らすことができるため、
制御盤を簡易で安価なものにすることができる。
【0034】(5)農場内の撮影 本農場管理システムは農場撮影装置16にて農場1の温
室内を撮影し、農場撮影手段26を介して端末5や表示
手段29にて温室内を映像で把握することができる。こ
の映像により、温室内の作物の状態を監視したり、異常
通知手段24によって把握することができなかった不法
侵入等の防犯に関する状態を把握することができる。
【0035】(6)メンテナンス支援 本農場管理システムはメンテナンス支援装置17にて農
場1の任意設備を撮影し、メンテナンス支援手段27を
介して端末5や表示手段29にて設備内を映像で把握す
ることができる。これにより、メンテナンス要員が該当
農場1まで赴き、各種設備を確認しなくても状態を把握
することができる。また、現地の要員が対処できる内容
であれば別途指示をすることでメンテナンス作業を行う
ことができる。このため、メンテナンスが至急必要であ
っても状況を把握することが容易であるし、メンテナン
ス要員が当地に赴かなくても作業ができる場合があり、
迅速な対処を行うことができる。逆に、農場1の管理者
が農場1に赴かなくても、映像をみることでメンテナン
スの依頼を的確にすることができる。
【0036】3.農場管理システムの効果 このような農場管理システムは、農場の状況を農場以外
の場所から把握して農場の管理を行うことができる。ま
た、農場内の設備のメンテナンスを支援することがで
き、メンテナンス作業を迅速に行うことができる。更
に、潅漑設備13や換気設備14等をより高度に制御す
ることができるため、より好ましい作物を育成できると
ともに、必要な肥料等の節約を行うことができる。ま
た、外部の気象情報を取り入れることによって、そのと
きどきの気象、及び気象予報に応じた管理を行うことが
できる。
【0037】4.その他 尚、本発明においては、上記実施例に限られず、目的、
用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とす
ることができる。即ち、本実施例では農場が温室であっ
たがこれに限らず、露天であってもよいし、その他建造
物によるものであってもかまわない。また、本実施例で
は農場が一ヶ所としているがこれに限られず、互いに離
れた場所に複数あってもよい。それぞれ通信回線によっ
てサーバに接続するため、一律に管理することが容易で
あるためである。
【0038】更に、サーバ2を複数の農家で利用する場
合、蓄積手段22蓄積された農場情報は互いに参照でき
ないようにしてもよいし、共有して互いに参照できるよ
うにしてもよい。更に、出荷した作物の状態から、より
好ましい作物を育成することができる農場情報を抽出可
能とし、抽出した農場情報を参照可能とすることもでき
る。
【0039】
【発明の効果】本請求項1の農場管理システムによれ
ば、農場の状況を農場以外の場所から把握して農場の管
理を行うことができる。また、得られた農場の状況を元
に異常を判断し、すみやかに通報することができる。同
時に、農場設備の異常検出や防犯処理を共に行うことが
できる。
【0040】また、より換気や潅漑等の管理が特に必要
な温室であっても、農場管理システムによれば、温室以
外の場所から温室の状態を把握して管理を行うことがで
きる。更に、外部の気象情報を取り入れることによっ
て、そのときどきの気象、及び気象予報に応じた管理を
行うことができる。また、メンテナンスが必要な場合で
あってもメンテナンス要員が常に現地に赴く必要がな
く、メンテナンスの迅速化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本農場管理システムの構成を説明するための
ブロック図である。
【図2】 本農場管理システムの農場側の構成を詳しく
説明するための模式図である。
【図3】 稼動設定に用いられる温度条件の例を説明す
るための模式図である。
【符号の説明】
1;農場、11;測定取得装置、111;温室内セン
サ、112;温室外センサ、113;土壌センサ、11
4;貯蔵庫センサ、115;肥料センサ、116;防犯
センサ、12;通信装置、13;潅漑設備、14;換気
設備、15;加温設備、16;農場撮影装置、17;メ
ンテナンス支援装置、161、171;ビデオカメラ、
2;サーバ、21;通信手段、22;蓄積手段、23;
閲覧手段、24;異常通知手段、25;稼動設定変更手
段、26;農場撮影手段、27;メンテナンス支援手
段、29;表示手段、5;端末、6;気象サーバ、9;
通信回線。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04Q 9/00 301 H04Q 9/00 311J 311 321E 321 G08C 17/00 Z Fターム(参考) 2F073 AA01 AA21 AA40 AB02 AB03 AB12 BB01 BB04 BB09 BB20 CC01 CC07 CC08 CC20 GG01 GG09 2F076 BA12 BA14 BD05 BD07 BD13 BD14 BE04 BE05 BE13 BE17 5K048 AA08 BA10 BA21 EB02 EB08 EB10 EB15 GB05 HA01 HA02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大気の温度、湿度及び土壌のpHのうち
    の少なくとも1つを含む農場情報を該農場外から把握可
    能な農場管理システムであって、 該農場は該農場情報を測定し取得するための測定取得装
    置と、該測定取得装置によって取得した該農場情報を通
    信回線を介してサーバへ送信するための通信装置とを備
    え、 該サーバは、該通信装置から送信される該農場情報を受
    信する通信手段と、該農場情報を蓄積する蓄積手段と、
    該蓄積手段に蓄積される該農場情報を該サーバに接続さ
    れる端末から閲覧するための閲覧手段とを備えることを
    特徴とする農場管理システム。
  2. 【請求項2】 上記サーバは異常通知手段を備え、該異
    常通知手段は、上記取得した農場情報が所定異常条件を
    満たす場合は異常とみなして、所定連絡先に異常通知を
    行う請求項1記載の農場管理システム。
  3. 【請求項3】 上記測定取得装置は防犯センサを備え、
    上記異常通知手段は、該防犯センサにより防犯上の異常
    を検知した場合、所定連絡先に異常通知を行う請求項2
    記載の農場管理システム。
  4. 【請求項4】 上記異常通知手段は、上記農場の各設備
    が発する異常信号を受信して、所定連絡先に異常通知を
    行う請求項2又は3に記載の農場管理システム。
  5. 【請求項5】 上記農場は潅漑設備及び換気設備を具備
    する温室であり、該潅漑設備及び/又は該換気設備は、
    時間及び上記農場情報の任意条件により稼働するよう稼
    動設定が可能であり、該稼動設定は上記端末の操作によ
    って上記通信回線を介して上記サーバの稼動設定変更手
    段によって即時又は指定時刻に変更可能である請求項1
    乃至4のいずれか一項に記載の農場管理システム。
  6. 【請求項6】 上記サーバは気象サーバより上記農場周
    辺の気象情報を取得可能であり、上記稼動設定変更手段
    は、取得した該気象情報に応じて上記稼動設定の変更を
    行う請求項5に記載の農場管理システム。
  7. 【請求項7】 上記農場は、該農場に付帯する設備を撮
    影可能なビデオカメラを具備するメンテナンス支援装置
    を具備し、 上記サーバは、該メンテナンス支援装置によって得られ
    る画像を通信回線を介して取得及び画面表示するメンテ
    ナンス支援手段を備える請求項1乃至6のいずれか一項
    に記載の農場管理システム。
  8. 【請求項8】 上記農場は、該農場内を撮影可能なビデ
    オカメラを備える農場撮影装置を具備し、 上記サーバは、該農場撮影装置によって得られる画像を
    上記通信回線を介して上記サーバ内に蓄積し、該画像を
    上記端末へ配信する農場撮影手段を備える請求項1乃至
    7のいずれか一項に記載の農場管理システム。
JP2001208439A 2001-07-09 2001-07-09 農場管理システム Withdrawn JP2003018918A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001208439A JP2003018918A (ja) 2001-07-09 2001-07-09 農場管理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001208439A JP2003018918A (ja) 2001-07-09 2001-07-09 農場管理システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003018918A true JP2003018918A (ja) 2003-01-21

Family

ID=19044260

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001208439A Withdrawn JP2003018918A (ja) 2001-07-09 2001-07-09 農場管理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003018918A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010035452A (ja) * 2008-08-01 2010-02-18 Keio Gijuku 作物栽培装置および作物栽培装置用端末
JP2011097852A (ja) * 2009-11-04 2011-05-19 Kankyo Earth Eco:Llc コンピュータ・ネットワークを用いた集中管理型栽培システム
JP2014217309A (ja) * 2013-05-07 2014-11-20 株式会社セラク 植物栽培システム
CN108401862A (zh) * 2018-05-08 2018-08-17 赵致钧 一种水肥药一体化管理系统及方法
US10192185B2 (en) 2014-08-29 2019-01-29 Ricoh Company, Ltd. Farmland management system and farmland management method
CN110301208A (zh) * 2019-07-11 2019-10-08 中国地质大学(武汉) 一种微型农场施肥浇灌的定位装置及方法
WO2020184241A1 (ja) * 2019-03-08 2020-09-17 Assest株式会社 農作物の収穫量予測プログラム、栽培環境判別プログラム
JP2020170236A (ja) * 2019-04-01 2020-10-15 Assest株式会社 栽培環境判別プログラム

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010035452A (ja) * 2008-08-01 2010-02-18 Keio Gijuku 作物栽培装置および作物栽培装置用端末
JP2011097852A (ja) * 2009-11-04 2011-05-19 Kankyo Earth Eco:Llc コンピュータ・ネットワークを用いた集中管理型栽培システム
JP2014217309A (ja) * 2013-05-07 2014-11-20 株式会社セラク 植物栽培システム
US10192185B2 (en) 2014-08-29 2019-01-29 Ricoh Company, Ltd. Farmland management system and farmland management method
CN108401862A (zh) * 2018-05-08 2018-08-17 赵致钧 一种水肥药一体化管理系统及方法
WO2020184241A1 (ja) * 2019-03-08 2020-09-17 Assest株式会社 農作物の収穫量予測プログラム、栽培環境判別プログラム
JP2020170236A (ja) * 2019-04-01 2020-10-15 Assest株式会社 栽培環境判別プログラム
CN110301208A (zh) * 2019-07-11 2019-10-08 中国地质大学(武汉) 一种微型农场施肥浇灌的定位装置及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101465082B1 (ko) 원예시설 감시 제어시스템 및 방법
KR102366075B1 (ko) 스마트팜 제어 시스템
US6975635B2 (en) Communication system provided with control apparatus between local network and external network
KR100780601B1 (ko) 지능형 통합 자동제어장치 및 방법
KR101681891B1 (ko) 농장 운영 스마트 시스템
KR102305292B1 (ko) 스마트팜 제어 시스템
US20170146287A1 (en) Deployable temperature controlled shed with remote management
KR101872796B1 (ko) 곤충의 생육 환경 제어시스템
KR20060112533A (ko) 유비쿼터스 기반의 농장 관리 시스템 및 그 방법
KR20120108625A (ko) 실내 환경 제어 방법 및 시스템
CN101730320B (zh) 一种基站环境监控系统及方法
KR20190031768A (ko) Ict기반의 스마트 팜 제어 시스템
KR20180106355A (ko) 골프장의 환경 제어시스템
JP2003018918A (ja) 農場管理システム
KR102537688B1 (ko) 스마트팜 환경 제어시스템
CN108733108A (zh) 一种基于物联网的养鸡场环境监控系统
KR102105185B1 (ko) 사용자 편의성을 고려한 온실 통합환경제어시스템
CN110197567A (zh) 一种窨井盖监控系统
KR101888602B1 (ko) 수족관 원격 관리 시스템
KR101072881B1 (ko) 농축산 시설의 원격 관리 시스템
CA3145258A1 (en) Property damage risk evaluation
CN108038252A (zh) 基于gis的快递仓储管理系统及其管理方法
KR100944559B1 (ko) 개별 하우스 제어시스템
US20200329652A1 (en) Image based irrigation control
JP5222655B2 (ja) 作物栽培装置および作物栽培装置用端末

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080701

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20080731