JP2016046681A - 画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成によって、開閉ユニットの開閉時に読取センサに加わる衝撃を緩和する。【解決手段】メインフレーム706には、裏面CIS(密着型イメージセンサ)ユニット710を収納するために、下方に開放部を有する凹部が設けられており、その凹部において長手方向で対向する側壁面には、それぞれ長穴部(凹部)706bが設けられている。メインフレーム706と裏面CISユニット710の対向部には、互いに嵌合する長穴部と706bと突起部711cが形成されている。裏面CISユニット710がメインフレーム706の凹部に収納された状態において、長穴部706bの短手方向に関しては、軸状突起711cと長穴部706bとが互いに嵌合して軸状突起711cの位置が規制される。長穴部706bの長手方向に関しては、軸状突起711cが移動可能、すなわちガイド部702に対して直交する方向に移動可能である。【選択図】図19

Description

本発明は、開閉可能な開閉可能なユニットに画像の読取センサを備えた画像読取装置に関するものである。
特許文献1には、ガラスの原稿台の下部に配置された第1の読取センサに加えて、原稿搬送部内に第2の読取センサを配置して、一度の原稿の搬送によって、その表面と裏面の画像情報を読取可能な所謂ワンパス両面読取方式の画像読取装置が記載されている。この画像読取装置は、ブック型原稿の読取りに対応するように、装置本体に対して開閉可能な開閉ユニット(カバー部)に、第2の読取センサを備えた原稿搬送部が組み込まれている。開閉ユニットの開閉時に第2の読取センサに加わる衝撃を緩和するために、第2の読取センサは箱状のセンサ保持部の内部に保持され、さらに第2の読取センサの底面とセンサ保持部の内部底面との間に衝撃吸収部材が備えられている。
特開2002−204388号公報
特許文献1のように、第2の読取センサに加わる衝撃を緩和するために箱状のセンサ保持部と衝撃吸収部材を備えることは、開閉ユニットの大型化を招くと共に、開閉ユニットの重量が増加して、その開閉時に生じる衝撃の増大を招くおそれがある。また、特許文献1において、第2の読取センサに対する衝撃を緩和する構成は、その第2の読取センサが上向き配置される場合に特化されており、第2の読取センサが下向き配置される場合の構成に関しての記載はない。そのため、第1の読取センサと同様に、第2の読取センサも上向きに配置しなければならず、原稿の搬送パスのレイアウト等の設計の自由度が制限される。その結果、装置全体サイズの大型化、および第1の読取センサと第2の読取センサとの間の距離が長くなって、それらセンサ間の位置精度の低下を招くおそれがある。
本発明の目的の一つは、開閉ユニットの開閉時に読取センサに加わる衝撃を簡易な構成によって緩和することができる画像読取装置を提供することにある。本発明の別の目的は、以下の実施形態の説明の中で明らかにされる。
本発明の画像読取装置は、装置本体に開閉可能に備わるユニットに原稿の読取センサが保持される画像読取装置であって、
前記読取センサは、前記ユニットを閉める際に、前記装置本体の側の基準面により姿勢が矯正されて所定の姿勢となるように、前記ユニットに移動可能に保持されることを特徴とする。
本発明によれば、開閉可能なユニットの閉動時に読取センサの姿勢を矯正させるように、その読取センサを移動可能に保持することによって、読取センサに加わる衝撃を簡易な構成によって緩和することができる。
本発明の画像読取装置を備えたインクジェット記録装置の断面図である。 インクジェット記録装置の斜視図である。 インクジェット記録装置における自動給紙圧板部の内部構造の説明図である。 図1における自動給紙圧板部の駆動部を説明するための斜視図である。 自動給紙圧板部を開いたときのインクジェット記録装置の斜視図である。 インクジェット記録装置の制御系のブロック図である。 自動給紙圧板部における搬送パスを開放したときの斜視図である。 自動給紙圧板部の要部の斜視図である。 自動給紙圧板部の分解斜視図である。 図9における裏面CISユニットの斜視図である。 裏面CISユニットの保持機構を説明するための断面図である。 裏面CISユニットの保持機構の他の例の説明図である。 裏面CISユニットの保持機構のさらに他の例の説明図である。 裏面CISユニットの保持機構のさらに他の例の説明図である。 裏面CISユニットの動きを説明するための図である。 裏面CISユニットの断面図である。 自動給紙圧板の閉動中における中途状態の説明図である。 自動給紙圧板の閉動中における中途状態の説明図である。 自動給紙圧板の閉動中における中途状態の説明図である。 自動給紙圧板の閉動中における中途状態の説明図である。 自動給紙圧板の閉動完了時の状態の説明図である。 自動給紙圧板を支持するヒンジのダンパー力の説明図である。 裏面CISユニットの斜視図である。 裏面CISユニットにおける除電構造の他の例の説明図である。 裏面CISユニットにおける除電構造の他の例の説明図である。 裏面CISユニットの位置決め構造の他の例の説明図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態を例示的に詳しく説明する。画像読取装置は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、及びこれらの複合機等の画像記録装置の本体に、画像記録装置の構成要素の一部として組み込まれることがある。この場合、画像読取装置によって読み取られた読取情報は、画像記録装置の画像記録部によって、シートなどの記録媒体に画像として記録される。すなわち、画像読取装置によって読み取られた画像は、画像記録部によって、シートに複写される。なお、以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
本実施形態においては、本発明を適用可能な原稿給送装置を備えた画像読取装置として、自動給紙読取装置を例示して説明する。
(原稿読取搬送部の構成および動作)
まず、自動給紙読取装置における原稿読取搬送部1の構成および動作について説明する。
図1から図5において、原稿読取搬送部1は開閉可能なユニットを構成する圧板部40を備えており、その自動給紙圧板部(以下、「圧板部」という)40内には、原稿Sを所定方向に搬送するための原稿の搬送パス(Uターンパス)12が形成されている。このUターンパス12には、原稿Sの有無を検出する原稿有無センサ16、および原稿Sの先端部と後端部を検出する原稿エッジセンサ17等が取り付けられている。
原稿読取搬送部1には、Uターンパス12の搬送方向の上流端側に位置する原稿載置トレイ14と、Uターンパス12の搬送方向の下流端側に位置する原稿排出トレイ18と、が設けられている。また、Uターンパス12の上流端側には、積載された原稿Sの最上位のものに当接して、これをピックアップするピックアップローラ3が設けられている。ピックアップローラ3によりピックアップされた原稿Sを1枚に分離するために、互いに圧接する分離ローラ5と分離パッド4が設けられている。Uターンパス12の中間には第1搬送ローラ7設けられ、その下流端側には、原稿Sを原稿排出トレイ18に排出するための第2搬送ローラ9が設けられている。圧板部40は、その後側に配設されたヒンジ(ヒンジ部)42、43によって、図1および図5のように開閉可能に備えられている。より具体的には、圧板部40は、ヒンジ42、43の回動軸線を中心として開閉方向に回動可能に支持されている。
原稿台の面である読取ガラス22上に位置する原稿の画像情報は、ブック原稿読取部2によって読取られる。読取センサとしての密着型イメージセンサ(以下「CIS」という)30は、ガラス22を介して原稿読取搬送部1と対向するように配置される。CIS30は、それに搭載されたLEDから原稿の画像情報の記録面(画像情報面)に光を照射し、その画像情報面から反射した反射光を自己集束型ロッドレンズアレイでセンサ素子に結像することによって、原稿の表面側の画像情報を読取る。このCIS(表面読取用のCIS)30は、図1中の図中左右方向に移動可能に備えられており、ブック原稿読取(フラットベッドスキャン)時は、同図中の左側から右側に移動しつつ、読取ガラス22上に載置された原稿の画像情報を読取る。
原稿読取搬送部1によって搬送される原稿Sの画像情報を読取る場合、CIS30は図1のシート原稿の読取位置(読取白地板8の対向位置)に停止している。そして、その読取位置に搬送されてくる原稿Sの表面側の画像情報を、原稿台の面であるADF(オートシートフィーダ)ガラス23を介して読取る。読取センサとしてのCIS(裏面読取用のCIS)31は、原稿Sの裏面側の画像情報を読み取るように構成されており、ADFガラス23と第2搬送ローラ9との間に固定配設されている。圧板部40には、それが閉じられたときの高さの位置決めとなる凸部40a,40b,40c,40d(図5参照)が設けられており、ブック原稿読取部2には、それらに対応する座面2a,2b,2c,2dが形成されている。これらの座面は、同一の水平面上に位置するように形成されている。
原稿読取搬送部1の駆動モータM(図4参照)はブラシ式DCモータであって、そのモータ軸上にはコードホイールフィルムM1が配設されている。ロータリーエンコーダM3は、コードホイールフィルムM1に印刷された検出スリットパターンをエンコーダセンサM2によって読取ることにより、駆動モータMの回転量を検出する。エンコーダM3からのパルス信号に基づき、パルス幅変調(PWM)制御方式によって駆動モータMの回転が制御される。駆動モータMの駆動力は、ギア列M4によって、分離ローラ5、ピックアップローラ3、第1搬送ローラ7、および第2搬送ローラ9に伝達される。これにより、原稿Sの画像情報の読取りに使用される全てのローラは、装置の背面側に位置するギア列M4によって回転させることになり、装置の前面側にギア列は位置しない。
操作者によって、操作部Eから読取開始が指示されると駆動モータMが回転し、それに連動して分離ローラ5およびピックアップローラ3が回転すると共に、ピックアップアーム10が下降して、ピックアップローラ3が原稿Sに押圧される。ピックアップローラ3の回転によって、原稿載置トレイ14上の原稿SがUターンパス12の内部に送り込まれる。このとき、原稿読取搬送部1は、分離ローラ5と分離パッド4によって原稿Sを1枚ずつ分離し、最上位の原稿Sが分離されて搬送される。このように分離された原稿Sは、Uターンパス12に沿って搬送され、さらに第1搬送ローラ7によってCIS30の読取位置に搬送される。分離ローラ5は、第1搬送ローラ7と第2搬送ローラ9よりも遅い周速で回転するようになっており、駆動モータMを連続回転させることにより、1枚目の原稿Sと2枚目の原稿Sとの間に所定量の搬送間隔が形成される。
原稿読取搬送部1は、原稿エッジセンサ(DES)17によって原稿Sの先端部が検知された後、その原稿Sが所定量搬送されたときに、原稿Sを搬送しながらCIS30による表面側の画像情報の読取りを開始する。そして、原稿エッジセンサ17によって原稿Sの後端部が検知された後、その原稿Sが所定量搬送されたときに、CIS30による画像情報の読取りを終了する。後続の原稿Sがある場合は、駆動モータMの回転を継続させて、次の原稿Sの画像情報を読取り、原稿有無センサ16が次の原稿Sのなしを検知するまで、原稿Sの搬送を次々に続けて、それらの原稿Sの画像情報を同様に読取る。原稿Sの両面の画像情報を読み取る際には、CIS31を同時に動作させ、センサ位置のずれ分を補正して裏面側の画像情報を読取る。
CIS31に接続された第1のフレキシブルフラットケーブル(以下FFC)32は、図3のように、画像情報が読取られた原稿の搬送方向下流側、かつ装置の後方に向けて引き出される。そのFFC32は、ケーブルガイド704にガイドされ、装置の背面を経由して主制御基板720に接続される。操作部制御基板34と主制御基板720は、FFC33によって接続される。そのFFC33は、操作部制御基板34から、圧板部40のベース板41と原稿排出トレイ18との間の空間を経由して、装置の後方に引き出される。FFC33は、図3に示すように、ケーブルガイド704を経由し、装置の後方において下方に屈曲して装置本体に接続される。このように構成により、圧板部40が回動した際にFFC33が自在に屈曲する。原稿有無センサ16および原稿エッジセンサ17と、操作部制御基板34は、FFC721によって接続される。原稿有無センサ16と原稿エッジセンサ17からの信号は、操作部制御基板34およびFFC33を経由して主制御基板720に送られる。
本例では、CIS31の制御基板(不図示)に、A/Dコンバータを内蔵したアナログフロントエンド(以下AFEという)チップが搭載され、CIS31によって読み取られたアナログ画像信号は、デジタル画像信号に変換されてからFFC32に出力される。また、駆動モータMおよびその配線からCIS31,32,33を離して、それらを接触させないようにしている。これにより、大電力を使用した際に、ノイズの発生源となる駆動モータMから発生する放射ノイズの影響を軽減することができる。このような構成は、ブラシの摺擦によってスパークノイズは発生する安価なブラシ式DCモータを採用する装置において、特に好適である。
(制御部の構成)
次に、図6のブロック図を用いて、画像記録装置を含む自動給紙読取装置の制御部300の構成について説明する。
主制御基板301に備わる主制御IC302は、マイクロプロセッサユニット(MPU)306、読取画像処理部307、記録画像処理部308、および画像符号化部309などからなり、システムバス303を介して装置全体を制御する。ROM304には、MPU306の動作のためのプログラムコード、初期値データ、およびテーブルデータなどが格納される。RAM305は、計算バッファおよび画像メモリ等に使用される。読取部310は、CIS30,31、読取画像補正部312、および読取系駆動部313等により構成される。
読取部310においては、読取系駆動部313を駆動してCIS30を移動させ、CIS30によって画像情報を光学的に順次読取って、それを電気的な画像信号に変換する。この信号は、読取画像補正部312においてシェーディング補正等の処理が施される。さらに、読取画像処理部307は、画像処理を行って高精細な画像データを出力する。原稿Sの両面の画像情報を読取る際には、CIS31をCIS30と同時に動作させる。
インクジェット方式の記録部315は、記録系駆動部318を駆動して記録ヘッド316を所定の位置に移動させ、記録画像処理部308において作成された画像データを、記録信号出力部317を介して記録ヘッド316に出力することによって、画像を記録する。操作パネル320は、操作パネルインターフェイス部323を介して画像を表示部321に出力し、操作部322からの操作入力を受け付ける。音声出力部325は、音声データを信号に変換して、スピーカ326からメッセージ音声として出力する。通信接続部327は、通信網328および電話機329と接続され、音声や符号化データの入出力を行う。符号化データは、画像符号化部309によって画像に変換される。USB規格などの外部インターフェイス部331は、パーソナルコンピュータなどの外部機器332に接続される。フラッシュメモリなどからなる不揮発メモ333は、停電時等に、ワークデータや画像データが消去されないように記憶する。無線LANモジュール334は、装置外のアクセスポイントを介して画像入出力を行う。電源供給部340は、主制御基板、読取部310、記録部315、操作パネル320などの動作に必要な電力を供給する。
以下、画像記録装置を含む自動給紙読取装置のPCスキャン動作、コピー動作、ファクシミリ受信動作、および記録動作について説明する。
(PCスキャン動作)
読取部310のCIS30,31によって読取られた原稿Sの画像情報は、まず、読取画像補正部312によってシェーディング補正等の処理がなされてから、読取画像処理部307によって、画像データとしてRAM305に展開される。その画像データは、画像符号化部309によって、例えばJPEG形式に圧縮符号化される。その符号化されたデータは、外部インターフェイス部331を通して外部機器332に出力される。
(コピー動作)
読取部310のCIS0,31によって取られた原稿の画像情報は、読取画像補正部312によってシェーディング補正等の処理がなされてから、読取画像処理部307によって、画像データとしてRAM305に展開される。その画像データは、画像符号化部309によって、例えばJPEG形式に圧縮符号化されてから、一旦、蓄積される。その蓄積された画像データは、記録画像処理部308に順次送出されて、記録用画像データに変換される。その記録用画像データが記録信号出力部317を介して記録ヘッド316に出力されることにより、その記録用画像データに基づいて、記録紙などの記録媒体に画像が記録される。
(ファクシミリ送信動作)
読取部310のCIS0,31によって読取られた原稿の画像情報は、読取画像補正部312によってシェーディング補正等の処理がなされてから、読取画像処理部307によって、画像データとしてRAM305に展開される。その画像データは、画像符号化部309によって、例えばMR(モデファイド・リード)形式に圧縮符号化されてから、一旦、蓄積される。その蓄積された画像データは、通信接続部327がファクシミリ通信の手順信号の送受信を行った後、送信が開始される。その送信開始後も原稿の画像情報の読取を継続し、画像データを蓄積しながら送信を続ける。
(ファクシミリ受信動作)
通信網328からの着信があると、通信接続部327がファクシミリ通信の手順信号の送受信を行った後、画像データの受信を開始する。その画像データは、画像符号化部309によって復調されて、RAM305に展開される。その展開された画像データは、記録画像処理部308に順次送出されて、記録用画像データに変換される。その記録用画像データが記録信号出力部317を介して記録ヘッド316に出力されることにより、記録媒体に画像が記録される。
(記録動作)
外部機器332から発信されて、外部インターフェイス部331にて受けられたコマンド、および受信パラメータは、MPU306によって解釈されてから、画像符号化部309によって画像データとしてRAM305に展開される。その展開された画像データは、記録画像処理部308に順次送出されて、記録用画像データに変換される。その記録用画像データが記録信号出力部317を介して記録ヘッド316に出力されることにより、記録媒体に画像が記録される。
次に、原稿の裏面側の画像情報を読み取るCIS31について説明する。
(裏面読取用のCIS)
図1において、裏面読取用のCIS31は、原稿の表面側の画像情報を読取るCIS30よりも原稿の搬送方向の下流側に位置し、そのCIS30と、原稿を排出トレイ18に排紙する第2搬送ローラ9と、の間に配置されている。CIS30は、ブック原稿読取部2の読取部としての機能も共用しており、ADF搬送時の原稿読取面となるADFガラス23と、ブック原稿読取部2の読取ガラス22と、は、略同一平面上に配置されている。一方、排出トレイ18は、圧板部40に設けられており、ブック原稿読取部2の読取りガラス22の略上方に配置されている。排出トレイ18に原稿の所定の積載高さを確保するために、排紙ローラとしての第2搬送ローラ9は、排出トレイ18の排紙積載面から所定の高さ上方に配置されている。搬送パス701は、ADFガラス23から第2搬送ローラ9に対して原稿をすくい上げるために傾斜している。CIS31は、搬送パス701に対向するように配置されている。
ADFガラス23を通過して、CIS30によって表面側の画像情報が読取られた原稿は、搬送パス701によってADFガラス23のガラス面からすくい上げられてから搬送パス701を通過することにより、裏面側の画像情報がCIS31によって読取られる。CIS31と対向する搬送パス701のガイド部702は、CIS31のガラス705(図8参照)すなわち原稿台の面と略平行に構成されており、搬送パス701が第2搬送ローラ9に向かってストレート状に形成されている。本例において、搬送パス701の傾斜角度は概ね25°である。この傾斜角度は、排紙積載容量を50枚とし、かつ画像の表面側の画像情報の読取部(表面読取部)と排紙ローラ(第2搬送ローラ9)との間に画像の裏面側の画像情報の読取部(裏面読取部)を配置して、最適化した結果である。搬送パス701によるすくい上げの角度は25°±5°程度が適当であり、それより小さい角度では、排紙積載高さを確保するために排紙パスを長くする必要があり、結果として装置の大型化を招くおそれがある。また、それよりも大きい角度では、すくい上げの角度がきつくなり、厚手の原稿を屈曲させることができず、その搬送不良や画像の読取不良を招くおそれがある。ガイド部702には、原稿幅に対応する領域に渡って白基準シート703が設けられており、それは、CIS31が原稿の裏面側の画像情報を読取る際の白基準となる。
(裏面CISユニットの構成)
次に、裏面読取用のCIS31の取り付け構造について説明する。図7は、原稿を給紙するADF(オートシートフィーダ)のパスを開放した状態の斜視図、図8から図10は、裏面読取用のCIS31を保持する裏面CISユニット710の斜視図、図11は、裏面CISユニット710の断面図である。
裏面CISユニット710は、裏面読取用のCIS31を保持して裏面読取部を構成するものであり、CIS31を挟む上ケース711aと下ケース711b(図10参照)によって周りが囲まれている。下ケース711bはCIS31の画像の読取面に面しており、その読取面に対応する位置に形成された開口部にガラス705が取り付けられている。搬送部によって搬送される原稿の裏面側の画像情報は、このガラス705を介して読み取られる。CIS31は、下ケース711bに位置決め保持されており、ガラス705の面からCIS31の読取センサ基板までの間の距離を精度よく設定されている。上ケース711aは、下ケース711bに対して位置決め保持されている。これらの上ケース711aと下ケース711bは、非導電性の材質(本実ではPS(ポリスチレン))によって形成されている。これにより裏面CISユニット710は、ケース711、711b、およびガラス705によって遮蔽される箱状構造となっており、周囲の電気的なノイズおよび静電気からCIS31を保護する。
フレーム構造体としてのメインフレーム706は、ADFの原稿搬送部および駆動部を支持する。メインフレーム706には、第1搬送ローラ7、第2搬送ローラ9、裏面CISユニット710、原稿エッジセンサ17が支持されている。これにより、それらのローラ間の距離、および、それらのローラとエッジセンサ17から裏面CISユニット710までの間の距離が精度よく設定されている。さらに、それらが同一のフレーム部材であるメインフレーム706に配置されることにより、第1,第2搬送ローラ7,9と裏面CISユニット710との平行度等、それらの幾何精度を高く維持されている。
ADFカバーユニット712は、原稿読取搬送部1において開閉可能に構成されており、図7のような開放時に原稿を搬送するパスを露出することによって、オペレータは、搬送パス内にてジャムが生じた原稿にアクセスすることができる。ADFカバーユニット712は、分離ローラ5およびピックアップローラ3を保持し、かつリブ形状の原稿の搬送ガイド部712aを有する。ADFカバーユニット712を開放することにより、搬送パスを開放すると共に、分離パッド4と分離ローラ5との圧接状態を解除する。これにより、オペレータは搬送パス内にてジャムが生じた原稿を容易に取り除くことができる。
原稿は原稿載置ユニットの上に載置され、原稿載置台ユニット714に設けられたサイドガイド713a,713bは、それぞれ原稿の幅方向の両サイド(本例では、装置の手前側と奥側)をガイドする。原稿載置台ユニット714には、前述の分離パッド4や原稿有無センサ16が設けられていると共に、原稿トレイ14が開閉可能に軸支されている。原稿載置台ユニット714は、メインフレーム706に対して位置決め固定されていて、これらの間に介在する部品点数が最小に抑えられている。これにより、搬送ローラや裏面読取部に対して、サイドガイド713a,713bが原稿をガイドする方向の角度を精度よく設定することができる。
裏面CISユニット710は、ガイド部702に対して直交する方向に移動可能となるように、メインフレーム706に支持されている。以下、裏面CISユニット710の保持機構成について説明する。
(裏面CISユニットの保持機構)
メインフレーム706には、裏面CISユニット710を収納するために、図9のように、下方に開放部を有する凹部706aが設けられており、その凹部706aにおいて長手方向で対向する側壁面には、それぞれ長穴部(凹部)706bが設けられている。長穴部706bは、それが延在する長手方向がガイド部702に対して直交する方向となるように形成されている。一方、裏面CISユニット710の下ケース711bにおける長手方向の両端部には、その長手方向に張り出す軸状の突起部(凸部)711cが設けられている。長穴部706bの長手方向と直交する短手方向の寸法と、軸状突起部711cの径寸法と、それらがわずかな隙間をもって嵌合するように設定されている。このように、メインフレーム706と裏面CISユニット710の対向部には、互いに嵌合する長穴部と706bと突起部711cが形成されている。図8のように、裏面CISユニット710がメインフレーム706の凹部706aに収納された状態において、長穴部706bの短手方向に関しては、軸状突起711cと長穴部706bとが互いに嵌合して軸状突起711cの位置が規制される。一方、長穴部706bの長手方向に関しては、軸状突起711cが移動可能、すなわちガイド部702に対して直交する方向に移動可能である。
メインフレーム706の凹部706aの長手方向の壁には、図9のように、ガイド部702に対して直交する方向に延在する凸形状部(凸部)706cが設けられている。裏面CISユニット710の略中央における搬送方向の下流側には、凸形状706cと同様にガイド部702に対して直交する方向に延在する凹形状部(凹部)711eが設けられている。この凹形状部711eは、凸形状部706cと嵌合することによって、裏面CISユニット710を長手方向において位置決めする。
裏面CISユニット710の下ケース711bには、その長手方向において原稿が搬送される領域の外の位置に、裏面CISユニット710の上下方向(ガイド部702に対して直交する方向)の位置決め用の突起711dが設けられている。裏面CISユニット710の軸状突起711cが長穴部706bにガイドされて、裏面CISユニット710が下方に位置している状態では、図11のように、突起711dとガイド部702とが当接する。これにより、裏面CISユニット710は、ガイド部702と所定の間隔をもって対向するように位置決めされる。裏面CISユニット710とメインフレーム706との間には、図11のようにバネ(付勢部)715が配備されている。そのバネ715は、一端が上ケース711aに圧接し、かつ他端がメインフレーム706に圧接することによって、裏面CISユニット710をガイド部702に向かう方向に付勢する。これにより、裏面CISユニット710の突起711dとガイド部702を確実に当接させて、裏面CISユニット710を位置決めすることができる。
バネ715の付勢力が付与される方向は、長穴部706bの長手方向に対して所定の角度をなすように設定されている。すなわち、バネ715の付勢力が働く方向Aは、図9のように、裏面CISユニット710の移動可能な方向(ガイド部702に対して直交する方向)に沿う軸線Oに対して、同図中の上側に数度の角度θずれた方向である。これにより、軸状突起711cに対して、それを長穴部706bの短手方向の一方側に片寄せる付勢力が作用する。長穴部706bと軸状突起部711cは、裏面CISユニット710をガイド部702と直交する方向にスムースに移動可能とするために、互いに所定の隙間(ガタ)をもって嵌合する遊嵌状態となっている。しかし、バネ715の付勢力によって、裏面CISユニット710は長穴部706bの短手方向の一方側(傾斜面の重力方向下方に向く方向、図11中の左側)に片寄せされるため、長穴部706bと軸状突起部711cとの間のガタ付きを抑えることができる。これにより、メインフレーム706に対して、裏面CISユニット710の原稿の搬送方向における位置を常に所定の位置に規制して、原稿の搬送方向における裏面CISユニット710と原稿エッジセンサ17との間の距離を精度よく設定することができる。本例の場合、バネ715の付勢力の方向Aは、ガイド部702に対して直交する方向に沿う軸線Oに対して、約3度の角度θだけ傾けている。加えて、搬送パス701が傾斜していて、裏面CISユニット710の自重によっても、長穴部706bの一方側への裏面CISユニット710の片寄せ力が働く。このようにバネ715による片寄せ力と、センサ自体の自重による片寄せ力と、が傾斜面の同じ方向(重力方向下方を含む向き)に作用するようにしている。つまり、二重の力で片寄せさせるので、裏面CISユニット710のガタ付きを効果的に抑制することができる。
裏面CISユニット710は、圧板部40に配置された原稿読取搬送部1に支持されているため、ブック原稿読取(フラットベッドスキャン)時に原稿がセットされる度に、圧板部40が開閉されて、搬送ガイド702との当接の解除と再当接を繰り返す。そのため、圧板部40が何度開閉動作されても、裏面CISユニット710の位置精度を確実に保つことが重要となる。本例においては、上述したように裏面CISユニット710を位置決めすることにより、その位置精度を確実に保つことができる。
本例では、メインフレーム706側に長穴706bを設け、裏面CISユニット710側に、長穴706bと嵌合する軸部711cを設けたが、これとは逆に、前者側に軸部711cを設け、後者側に長穴706bを設けてもよい。バネ715は、本例のようなコイルバネのみに限定されず、例えば、板バネを使用しても同様の効果を得ることができる。バネ715として、弾性を有する発泡ウレタンのようなスポンジ状の部材を用いて同様の効果が得られる。
(裏面CISユニットの保持機構の他の例)
次に、図12,図13,図14に基づいて、裏面CISユニット710の位置決め精度を維持するための裏面CISユニット710の保持機構の他の例を説明する。これらの図において、上述した例と同様の部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図12の例においては、バネ715として板バネ730を用いており、裏面CISユニット710の移動方向(ガイド部702に対して直交する方向)に沿う軸線Oと、板バネ730の付勢方向Aと、同一方向である。ただし、板バネ730の付勢力を受ける裏面CISユニット710の座面710eは、軸線Oと直交する面に対して傾斜している。そのため、板バネ730の付勢力によって、裏面CISユニット710を長穴部706bの一方側に片寄せする分力が発生し、これにより、長穴部706bと軸状突起部711cとの間のガタ付きを抑えることができる。
図13の例においては、裏面CISユニット710の腕部710bの端部に軸部710cが設けられ、メインフレーム706に、軸部710cと嵌合する穴部706eが設けられている。裏面CISユニット710は、軸部710cと穴部706eの嵌合部を中心として回動可能である。ガイド面702に裏面CISユニット710が当接する直前は、裏面CISユニット710がガイド面702に対して略直交する方向に移動するように、軸710cの位置が設定されている。軸部710cと穴部706eの嵌合部は、部品の公差やばらつきを吸収、あるいは裏面CISユニット710のスムースな回動を確保するために、所定の遊びをもつ遊嵌状態となっている。図1のように圧板部40を閉じた状態においては、バネ715の付勢力によって、裏面CISユニット710がガイド面702に当接するように付勢されている。その際、バネ715の付勢方向Aは、ガイド面702と直交する方向の軸線Oに対して傾いている。そのため、バネ715の付勢力によって、裏面CISユニット710の軸部710cを穴部706eの原稿の搬送方向の上流側に片寄せすることができ、この結果、前述した例と同様の効果を得ることができる。
図14の例においては、バネ715,730を用いずに、裏面CISユニット710を穴部706bの一方側に片寄せするための分力を発生させる。押圧ユニット731は、裏面CISユニット710を側面から付勢するユニットである。裏面CISユニット710の側面には、軸732cを中心として回動可能なレバー部材732が配備されている。バネ733によって、レバー部材732は図中の時計方向に付勢されており、その一端732aに連結されたソレノイドプランジャ734によって、裏面CISユニット710に対する付勢力(側圧)を発生させたり、解除したりすることができる。図5のように圧板部40を開けると、図14(b)のように、ソレノイドプランジャ734が吸引動作し、バネ733の付勢力に抗してレバー部材732を反時計方向に回動させる。一方、図1のように圧板部40を閉じると、図14(a)のように、ソレノイドプランジャ734の吸引動作が解除され、レバー部材732が時計方向に回動復帰し、裏面CISユニット710に側圧を掛ける。
本例のように構成することにより、長穴部706bと軸状突起部711cのガイド部における裏面CISユニット710のガタ付きを抑えることができる。裏面CISユニット710に側圧を掛けるために、バネ715とは別の部材(バネ733)を備えることにより、側圧の大きさの設定の自由度が増すことができる。また、裏面CISユニット710に対する側圧の発生および解除の切り換えるための構成は、ソレノイドプランジャ734を用いる構成のみに限定されず、例えば、圧板部40の開閉に連動するリンク機構やカム機構等を用いる構成であってもよい。また、長穴706bと軸状突起部711cの摺動抵抗が裏面CISユニット710のスムースな揺動を妨げない範囲の大きさであれば、図14(c)のように、バネ735によって、裏面CISユニット710に対して側圧を常時掛けるようにしてもよい。
(裏面CISユニットの位置決め構造)
次に、裏面CISユニット710の位置決め構造について説明する。
図15は、メインフレーム706に対する裏面CISユニット710の動きの自由度を説明するための図である。図5のように圧板部40を開放すると、裏面CISユニット710の突起711d(図9参照)と当接していたガイド部702が相対的に離間する。そのため、裏面CISユニット710は、その自重とバネ715の付勢力によって、長穴部706の下端に軸部711cが突き当たるまで下降する。この下降状態における裏面CISユニット710は、図15(a)のように、長穴部706に沿って上下方向に移動可能であると共に、軸部711c中心として回動可能である。また、図15(b)のように、裏面CISユニット710を長手方向に関して位置決めする凸形状部706cは、先端が細くなるテーパ形状となっており、その凸形状部706cに対応する凹形状部711eは、開口部が広くなるテーパ形状となっている。そのため、裏面CISユニットが下降した状態においては、凸形状部706cと凹形状部711eの嵌合部がわずかなガタ付きを有する。そのため裏面CISユニット710は、図15(b)のように、上下方向に移動可能であると共に、凸形状部706cと凹形状部711eの嵌合部を中心として回動可能となる。凸形状部706cと凹形状部711eは、下降した状態の裏面CISユニット710の移動範囲を規制する。
このように、下降した状態の裏面CISユニット710は、図15(c)のように、メインフレーム706との関係においてZ軸(第3の軸線)方向の移動、X軸(第1の軸線)周りの回動、およびY軸(第2の軸線)周りの回動の自由度を有する。この自由度により、図1のように圧板部40を閉じた際に、裏面CISユニット710は対向するガイド部702に対して、確実に位置決めされることになる。裏面CISユニット710は、X軸とY軸のうちの少なくとも一方を中心として所定の角度回動するようにしてもよく、その所定の角度は15°未満が好ましい。
図16は、裏面CISユニット710の断面図である。制御基板31aは、裏面読取用のCISの動作を制御し、導光体31bは、CIS31の長手方向端部に配置された光源としてのLED(不図示)からの光を原稿面に照射し、セルフォックレンズアレイ31cは、原稿面からの反射光を集光する。集光された反射光は、制御基板31aに実装された受光部であるセンサーチップ31dによって受光され、光学信号が電気信号に変換される。導光体31b、セルフォックレンズアレイ31c、およびセンサーチップ31dは、原稿面の画像情報を読み取るために原稿幅全域に亘って並べて構成された長手の部品群であり、それらはCIS31の筺体を構成するCISフレーム31fに取り付けられている。
裏面CISユニット710は、ガラス705を除く大部分が樹脂製の部品によって構成されている。ガラス705は樹脂に比べ比重が重く、そして裏面CISユニット710の下側に配置されているため、裏面CISユニット710の断面における重心は、図16においてガラス705の近傍に位置する。そのため、圧板部40を開放したときに、裏面CISユニット710には、図15(a)において時計回りに回動しようとする力が生じる。裏面CISユニット710の端部711fは、図16のように搬送パス701内に張り出しており、裏面CISユニット710が回動を規制する規制部材として機能する。本例の裏面CISユニット710は、Y軸回りに±5°程度の回動の自由度をもつように構成されている。
図17から図21は、圧板部40の閉動時における裏面CISユニット710の様子の説明図である。
圧板部40を図5のように開放した状態から徐々に閉じていくと、図17のように、原稿読取搬送部1とブック原稿読取部2とが接近する。その際、裏面CISユニット710は、前述したように、下降した状態にあり、かつ重心の偏在によって原稿の搬送方向下流側が下がるように回動した姿勢となる。圧板部40は、ヒンジ42,43の回動支点を中心として回動する。そのため、上記のように下降しかつ若干回動している裏面CISユニット710は、図18のように、ガイド部702に対して、奥側(ヒンジ42,43が位置する側)の突起部711dにおける搬送方向下流側の部分が最初に当接する。
さらに、この状態から圧板部40を閉じていくことにより、図19、図20、および図21のように、裏面CISユニット710がガイド面702に対して整列される。これらの図において、(a)は、原稿の搬送方向から見た概略図であり、(b)は、それぞれ対応する(b)におけるXIXb,XXb,XXIb矢視図である。
図19(a),(b)の状態における裏面CISユニット710は、その奥側((a)中の左側)の突起部711dがガイド部702に当接している。圧板部40は、図20(a),(b)のように、ヒンジ42,43の回動支点を中心として矢印R1の方向にさらに閉じられる。これにより、裏面CISユニット710は、奥側の突起部711dをガイド702に当接させたまま、奥側の軸部711cが長穴部706b内において持ち上げられる。この結果、裏面CISユニット710は、前述したようにX軸回りにおいて矢印R3方向に回動する。また、裏面CISユニット710は、Y軸回りにおいても矢印R2方向に回動して、ガイド面702との間の角度が小さくなる。圧板部40は、図21(a),(b)のように、ヒンジ42,43の回動支点を中心として矢印R1の方向にさらに閉じられる。これにより、裏面CISユニット710は、その手前側((a)中の右側)の突起部711dがガイド部702に当接する共に、X軸回りにおいて矢印R4方向に回動し、手前側の軸部711cが長穴部706b内において持ち上げられる。また、裏面CISユニット710は、Y軸回りにおいてもR2方向にさらに回動し、やがて奥側および前側の突起部711dの面が全てガイド部702に当接する。この結果、裏面CISユニット710がガイド部702に対して平行に位置決めされる。つまり、裏面CISユニット710は、ガイド部702における基準面に沿う位置決め姿勢となるように矯正される。
このように裏面CISユニット710は、圧板部40が閉じられることにより、最初に奥側の突起部711dの下流側がガイド部702と当接する。その後、裏面CISユニット710は、XおよびY軸回りの回動を伴いながらZ軸方向に移動し、最終的にガイド部702に沿うよう姿勢が矯正されて位置決め姿勢に至る。裏面CISユニット710のCIS31は繊細な電気部品であり、大きな衝撃を加えるとセンサーチップ31dが割れたり、基板31aから剥がれたりするおそれがある。そのため、圧板部40の閉動作させる際に、裏面CISユニット710に対して、それがガイド部702と衝突するときの衝撃が加わりにくくすること好ましい。上述したように、圧板部40を閉じる際に、X軸およびY軸回りの回動と、Z軸方向の移動と、を伴うことにより、それらの回動を伴わない場合に比べて、裏面CISユニット710がガイド部702と衝突するときの衝撃力を分散させることができる。また、裏面CISユニット710がガイド部702に最初に当接する位置は、センサーチップ31dが載る基板31a上の端部から離れた側の位置に設定されており、基板31aの剛性により、センサーチップ31dに衝撃が伝わりにくくなっている。
(ヒンジの構成)
本例において、装置本体の右側に位置するヒンジ42は、不図示のバネとカム部材の構成によるダンパー機能を備えており、操作者が開状態にある圧板部40から手を離しても、圧板部40が勢いよく閉まらないよう構成されている。一方、装置本体の左側に位置するヒンジ43は、このようなダンパー機能を備えておらず、圧板部40の単なる回動支点として構成されている。一般に、バネとカム部材によるヒンジのダンパー機構は、圧板部40が圧板の閉動が確実に終了するように、その圧板の閉動が終了する直前にダンパー力が効かなくなって、圧板の自重により閉じるようにカム形状が設定されている。厚板が自重により落下する距離は短いものの、圧板がブック原稿読取部と衝突するときの衝撃のある程度は、避けられない。
上述したように本例においては、原稿読取搬送部1に近い側(装置本体の左側)に位置するヒンジ43はダンパー機能を備えておらず、原稿読取搬送部1から遠い側(装置本体の左側)に位置するヒンジ42がダンパー機能を備えている。そのため圧板部40は、それが閉じる過程において、圧板部40の自重によって生じる撓みのために、ダンパー機能の無いヒンジ43側の部分が先に下がる。このように、圧板部40の閉動が終了するタイミングは、左右の部分において差が生じるように構成されている。本例では、ヒンジ42のダンパー機能によるブレーキ力が効いている間に、圧板部40の左側(原稿読取搬送部1が位置する側)が閉じるように、ダンパー力とカム形状が設定されている。つまり、圧板部40が自重で落下する前に、圧板部40の左側が閉じるように構成されている。これにより、裏面CISユニット710に加わる衝撃力を低減させることができる。また、本例では2つのヒンジ42,43のうち、ダンパーの機能を片側のヒンジに対してのみ持たせた。しかし、それらのヒンジの両方にダンパー機能を持たせて、片側のヒンジのダンパー力を弱めたり、それぞれのヒンジに備わるカムの形状を異ならせて、ダンパー力が効かなくなるタイミングを変えたりしてよく、これらの場合にも同様の効果を得ることができる。
図22(a),(b),(c)は、ヒンジ42,43の異なる構成において、圧板部40の自重がヒンジに作用する回転トルクと、ヒンジのバネ力による回転トルクと、の関係を説明するためのグラフである。これらのグラフの横軸は圧板部40の開閉角に対応し、縦軸は回転トルクを表し、単位は(N・m)である。圧板部40の自重による回転トルクは、圧板部40が閉じる方向を正とし、ヒンジのバネ力による回転トルクは、圧板部40が開く方向を正としている。図22中の実線は、圧板部40の自重による回転トルクT1を表す。本例の圧板部40は重量が2.5kg程度であり、ヒンジの中心に関しての働く回転トルクT1は、最大で5N・m程度となるようなカーブを描く。点線は、ヒンジ42の回転トルクT2を表し、一点鎖線は、ヒンジ43の回転トルクを表す。
図22(a),(b),(c)の例においては、上述したように、圧板部40におけるヒンジ43側が先に閉じて、裏面CISユニット710に加わる衝撃力を緩和するように構成されている。図22(a)の例においては、ヒンジ42のみに、バネとカム部材によるダンパー機構を備えている。他方のヒンジ43は、ブレーキ力を持たないため回転トルクT3を発生しない。ヒンジ42は、カム部材のカム形状によって、圧板部40の開放角が15°程度から大きくになるにしたがって、回転トルクT2が小さくなるように設定されている。圧板部40の閉動が終了する直前までは、フリーストップとなるように、圧板部40の自重による回転トルクT1と、ヒンジ42のバネ力による回転トルクT2と、が釣り合っている。
図22(b)の例においては、ヒンジ42、43の両方にダンパー機構を備えており、それらのヒンジ42、43の回転トルクT2,T3が小さくなり始めるタイミングは、図22(a)の例と同様である。しかし、ヒンジ42、43のダンパー機構におけるバネ荷重を異ならせることにより、それらによるブレーキ力を異ならせている。図22(c)の例においては、ヒンジ42、43のそれぞれにダンパー機構を備えて、それらのダンパー機構におけるバネ荷重を同一としている。しかし、回転トルクT2,T3が小さくなり始めるタイミングは、ヒンジ43のトルクT3の方が早くなるように、カム部材のカム形状が設定されている。
(除電構造)
画像を読取部としてのCISは、上述したような衝撃等の外力以外に、静電気による破壊にも注意しなければならない。例えば、乾燥した室内では、原稿に帯電した静電気によるCISの破壊が起こるおそれがある。本例における裏面CISユニット710は、圧板部40を開いたときに、露出するように配置されている。これは、ジャム処理性と、白基準シート703およびガラス705の清掃性と、を確保するために、操作者が容易にアクセスできるようにするためである。その反面、そのような清掃やジャム処理の際に、操作者の衣類に帯電した静電気によってCISが破壊されるおそれがある。
図23は、裏面CISユニット710における除電構造を説明するための斜視図である。
庇部711gは、原稿の幅方向全域に亘って、下ケース711bにおける原稿の搬送方向上流側から張り出しており、庇部711gにおいて原稿と対向する通紙面側は、搬送パス701に沿って原稿をガイドするガイド面として機能する。除電ブラシ(除電部材)716は、庇部711gにおける非通紙面側(通紙面側とは反対側)に、原稿の幅方向全域に亘って貼りつけられている。除電ブラシ716は、アルミテープに導電性の繊維束を所定の間隔で貼りつけた構成とされており、そのブラシの向きは、搬送パス701に対して略平行であって、その先願が搬送パス701の上流側に向くように配置されている。
下ケース711bの端部には板バネ717が取り付けられており、その一端717aは、除電ブラシ716のアルミテープに圧接して電気的に導通している。板バネ717が取り付けられている裏面CISユニット710の側には、光源である不図示のLEDのチップが配置されており、板バネ717は、そのLEDに静電気が飛ばないための避雷針として機能する。また、上ケース711aには板バネ718が取り付けられており、その一端718aが除電ブラシ716のアルミテープに圧接して、電気的に導通されている。板バネ718の他端718bは、裏面CISユニット710をガイド部702に付勢するバネ715と接触して、電気的に導通されている。バネ715の端部は、不図示の板バネを介してグランドケーブルに接続され、さらに装置のフレームグランドに接続されて、電気的に接地されている。
このように、板バネ717、除電ブラシ716、板バネ718、およびバネ715は、電気的にグランドに接続されている。除電ブラシ716は、庇部711gの非通紙側に貼り付けられて、そのブラシ部が通紙領域に侵入しないように、搬送パス701から所定距離離れて位置する。これにより、除電ブラシ716のブラシ部が搬送パス701中の原稿に触れることなく、その原稿に帯電した静電気が気中放電により除電ブラシ716に放出される。除電ブラシ716のブラシ部が原稿に触れないため、それらの接触に起因する原稿の搬送抵抗によって、原稿の斜行等が生じるおそれはない。また、図16のように、除電ブラシ716は、搬送パス701とCIS31の制御基板31aとの間に配置されている。これにより、搬送パス701内を搬送中(通紙中)の原稿から、あるいはジャム処理中の操作者の手などから、静電気が放出されたとしても、除電ブラシ716が避雷針として機能して、その静電気を受けてアースに逃がす。したがって、センサーチップ31dが載る基板31aが、静電気によって破損されることを防止できる。
裏面CISユニット710の庇部711gに除電ブラシ716が貼り付けられているため、搬送パス701を形成する庇部711gの通紙面側と、除電ブラシ716、および制御基板31aは、常に同じ位置関係に保たれる。そのため、除電ブラシ716の避雷針としての機能を一定に保つことができる。また、原稿の表面の画像情報を読み取る際に、その原稿を押さえるように働く読取白地板8は、帯電した原稿の静電気を除去するために、導電性を有するグレード(表面固有抵抗値:1×10の13乗Ω〜1×10の15乗Ω程度)の樹脂で形成されている。したがって、読取白地板8と通紙中の原稿との間に生じる静電気による読取白地板8への原稿の張り付きが起こりにくい。
一方、搬送パス701によって大量の原稿を搬送(通紙)した場合、および乾燥した環境において通紙した場合には、ADFガラス23と原稿との間の摺擦により、原稿が帯電してガラス23と張り付くおそれがある。このような場合には、原稿をガラス23から搬送パス701にすくい上げる傾斜部に対して、原稿がスムースに移動できず、原稿の斜行やジャムが生じるおそれがある。さらに、大量の原稿の通紙、および乾燥した環境における通紙によって、読取白地板8が帯電してしまうおそれもある。本例は、搬送パス701の傾斜部の内側に配置した除電ブラシ716によって、ガラス23と原稿との間において帯電している電荷、および読取白地板8の電荷を気中に放電する。これにより、静電気による原稿の搬送抵抗を低減して、その搬送精度を安定させることができる。
また、除電ブラシ716のブラシ部を長く伸ばして、それを読取白地板8と当接させることにより、原稿の除電効率を高めて、原稿の帯電防止と、電気素子の静電破壊防止と、の両立を図ることが可能となる。
(除電構造の他の例)
次に、図24および図25を用いて、裏面CISユニットにおける除電構造の他の例について説明する。前述した例と同じ部分には同一符号を付して、その説明を省略する。
本例においては、図24のように、原稿の表面側の画像情報を読み取るためのCIS30よりも原稿の搬送方向上流側に、原稿の表面側の画像情報を読取るための裏面CISユニット710を備えている。裏面CISユニット710は、原稿読取搬送部1におけるUターンパス12の出口側に配置されており、圧板部40の開閉と共に移動する。裏面CISユニット710の対向側に位置するガイド部排出トレイ18602は、原稿の読取基準面となる。また、ガイド部602は、裏面CISユニット710の閉動時に、その姿勢を規制する基準面となる。さらにガイド部602は、読取プラテンとしてのガラス23へ、原稿をスムースに案内するためのガイド面としての機能も有するため、ガラス23に向かって傾斜している。ガイド部702はブック原稿読取部2に配備されており、圧板部40を開放すると、ガイド部602と原稿読取搬送部1とが離間して、裏面CISユニット710が露出する。
図25において、裏面CISユニット710における搬送方向下流側には、除電ブラシ616が設けられている。除電ブラシ616は、前述した例における除電ブラシ716と同様に、板バネ等の金属部品を介してアースに接地されており、その先端は、原稿を搬送されるパスの屈曲部位に位置している。裏面CISユニット710における搬送方向下流側には庇形状部611fが設けられており、その下側に面には、原稿をガイドする通紙面が形成されている。除電ブラシ616は、その庇形状部611fの上側、すなわち非通紙面側に取り付けられており、庇形状部611fの通紙面から所定の距離を隔てて位置する。裏面CISユニット710における搬送方向下流側には、原稿の表面側の画像情報を読み取るためのCIS30が位置し、除電ブラシ616の近傍には、CIS30側に原稿を押圧するための読取白地板が配置されている。
このような構成により、先に説明した例と同様に、搬送中の原稿に生じる静電気から裏面CISユニット710内のCISを保護すると共に、原稿が除電ブラシ616と接触することに起因する原稿の搬送不良を回避することができる。また、ジャム処理や清掃時に、操作者が裏面CISユニット710にアクセスする際に、除電ブラシ616が避雷針として機能して、静電破壊を防ぐことができる。また、原稿の搬送パスの屈曲部の内側に配置された除電ブラシ616によって、ガラス23と原稿との間に帯電している電荷を気中放電し、静電気による原稿の搬送抵抗を低減して、その搬送精度を安定させることもできる。
また、裏面CISユニットを分離ローラ5と第1搬送ローラ7との間に配置する場合には、次のように構成することによって同様の除電効果を得ることができる。すなわち、裏面CISユニットにおける搬送方向下流側に、除電ブラシを原稿の搬送パスから離間し、かつ搬送方向下流側に向かって搬送パスと略平行に延在するように配置する。これにより、搬送中の原稿に生じる静電気から裏面CISユニットのCISを保護するだけでなく、図7のように、ADFカバーユニット712を開放してジャム処理や清掃をする際に、外部静電気からCISを保護することもできる。また、除電ブラシの先端がUターンパス12に向かって延出するため、Uターンパス12と原稿との摺擦による静電気を気中放電させて、原稿の搬送抵抗を低減することができる。
(裏面CISユニットの位置決め構造の他の例)
図26は、裏面CISユニット710の位置決め構造の他の例を説明するための図である。
図5のように圧板部40を開放すると、軸部711cが長穴部706bに沿って移動して、図26(b)のように裏面CISユニット710が降下する。その際、裏面CISユニット710の長手方向の両端部に設けられた突き出し部611hと、メインフレーム706に設けられたストッパー壁706dと、が当接する。これにより、裏面CISユニット710における図26(b)中の右側部分の降下が規制されて、裏面CISユニット710が矢印R10方向に回動する。その結果、裏面CISユニット710が下降しきったときには、それは図26(b)のように傾いた状態となる。このように構成することによって、前述した例のように裏面CISユニット710の重心が偏奇していなくても、圧板部40を開放したときの裏面CISユニット710の姿勢を制御することができる。図26(b)の状態から、圧板部40を閉じていくと、ガイド部702に対して、裏面CISユニット710の奥側の突起部711dにおける搬送方向上流側の部分が最初に当接する。その後、前述した例の場合と同様に、X軸およびY軸回りの回動を伴いながらZ軸方向に移動し、最終的に、奥側および前側の突起部711dの全部分がガイド部702に当接する。このように構成することにより、裏面CISユニット710に加わる衝撃力を緩和することができる。
以上説明してきた実施形態によれば、開閉可能なユニットの閉動時に読取センサの姿勢を矯正させるように、その読取センサを移動可能に保持することによって、読取センサに加わる衝撃を簡易な構成によって緩和することができる。また、読取センサに加わる衝撃を緩和するために、特別な箱状のセンサ保持部および衝撃吸収部材などを備える必要がなく、開閉可能なユニットひいては装置全体の小型軽量化を図ることができる。この結果、外装部品や包装材の削減によって部品コストの削減および物流時の輸送費を削減することができる。
上述した実施形態は、インクジェット記録装置に備わる画像読取装置としての適用例である。しかし、本発明の画像読取装置は、例えば、読取専用のドキュメントスキャナ等のOA機器として構成する他、画像記録装置や通信装置と組み合わせて、複写機やファクシミリなどのMFP(多機能周辺装置)を構成することも可能である。
1 原稿読取搬送部
30,31 CIS(読取センサ)
40 自動給紙圧板部(ユニット)
701 搬送パス
702 ガイド部
706 メインフレーム
710 裏面CISユニット

Claims (21)

  1. 装置本体に開閉可能に備わるユニットに原稿の読取センサが保持される画像読取装置であって、
    前記読取センサは、前記ユニットを閉める際に、前記装置本体の側の基準面により姿勢が矯正されて所定の姿勢となるように、前記ユニットに移動可能に保持されることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記読取センサは第1の軸線に沿って延在し、
    前記読取センサは、前記ユニットに対して、前記第1の軸線を中心として回動可能、前記第1の軸線と直交する第2の軸線を中心として回動可能、かつ前記第1および第2の軸線を含む平面に対して直交する第3の軸線の方向に移動可能に保持されることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記ユニットは、前記装置本体に対して、所定の回動軸線を中心として回動可能に支持され、
    前記所定の回動軸線は、前記読取センサが延在する第1の軸線と直交することを特徴とする請求項1または2に記載の画像読取装置。
  4. 前記基準面は、前記装置本体が有する原稿台の面に対して傾斜していることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  5. 前記基準面は、前記所定の回動軸線に沿う平面に対して25°±5°の角度をなすことを特徴とする請求項4に記載の画像読取装置。
  6. 前記読取センサは、前記基準面に当接していないときの姿勢と、前記所定の姿勢と、の間において、前記第1の軸線と前記第2の軸線のうちの少なくとも一方を中心として所定の角度回動することを特徴とする請求項2から5のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  7. 前記読取センサの重心は、前記第1の軸線と前記第2の軸線のうちの少なくとも一方の方向において偏在することを特徴とする請求項6に記載の画像読取装置。
  8. 前記読取センサに、当該読取センサを前記基準面に当接させる方向の付勢力を作用させる付勢部を備え、
    前記付勢力は、前記第1の軸線と前記第2の軸線のうちの少なくとも一方の方向において偏在することを特徴とする請求項6に記載の画像読取装置。
  9. 前記所定の角度は、15°未満であることを特徴とする請求項6から8のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  10. 前記装置本体に対して前記ユニットを回動可能に支持するために、前記ユニットの閉動時にダンパー力を発生する第1および第2のヒンジ部を備え、
    前記第1のヒンジ部は、前記第2のヒンジ部よりも前記読取センサの近くに位置し、かつ前記第2のヒンジ部よりも前記ダンパー力が小さいことを特徴とする請求項3から9のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  11. 前記装置本体に対して前記ユニットを回動可能に支持するために、前記ユニットの閉動時にダンパー力を発生する第1および第2のヒンジ部を備え、
    前記第1のヒンジ部は、前記第2のヒンジ部よりも前記読取センサの近くに位置し、かつ前記ユニットの閉動時に、前記第2のヒンジ部よりも先に前記ダンパー力が小さくなることを特徴とする請求項3から9のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  12. 前記読取センサは基板に実装され、
    前記第2の軸線の方向における前記基板の両端部のうちの一方の端部と、前記読取センサと、の間の距離は、他方の端部と前記読取センサとの間の距離よりも長く、
    前記ユニットの閉動時に、前記基準面に対して前記読取センサが当接を開始する部分は、前記基板の前記一方の端部に対応する側に位置することを特徴とする請求項2から11のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  13. 前記装置本体に設けられて、所定方向に搬送される原稿を前記読取センサと対向する方向にガイドするガイド部を備え、
    前記基準面は、前記ガイド部に形成されることを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  14. 前記読取センサと前記ユニットの対向部に、互いに嵌合することによって前記ユニットにおける前記読取センサの移動範囲を規制する凹部と凸部を設けたことを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  15. 前記基準面は、前記装置本体が有する原稿台の面に対して傾斜しており、
    前記基準面に向けて前記読取センサに付勢力を作用させる付勢部を更に備え、
    前記付勢部は、前記読取センサを傾斜の重力方向下方に片寄せさせるように付勢力を付与することを特徴とする請求項1から14のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  16. 原稿台を有する装置本体に開閉可能に備わるユニットに原稿の読取センサが保持される画像読取装置であって、
    前記ユニットを閉めたときに前記読取センサが当接する、前記原稿台の面に対して傾斜した基準面と、
    前記基準面に向けて前記読取センサに付勢力を作用させる付勢部と、を備え、
    前記付勢部は、前記読取センサを傾斜の重力方向下方に片寄せさせるように付勢力を付与することを特徴とする画像読取装置。
  17. 前記ユニットは、原稿を搬送するための搬送部を含むことを特徴とする請求項1から16のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  18. 前記ユニットは、原稿を搬送する搬送パスの一部を構成するガイド面を含むことを特徴とする請求項1から17のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  19. 前記ユニットは、原稿を搬送する搬送パスから所定の距離離れて位置する除電部材を含むことを特徴とする請求項1から18のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  20. 前記ユニットは、原稿を搬送する搬送パスの一部のガイド面を形成するガイド部を含み、
    前記除電部材は、前記ガイド部における前記ガイド面と反対側の面に設けられることを特徴とする請求項19に記載の画像読取装置。
  21. 前記読取センサは基板に実装され、
    前記除電部材は、前記基板よりも前記搬送パスの近くに位置することを特徴とする請求項19または20に記載の画像読取装置。
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