JP5929475B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、プリンターなどの画像形成装置に関し、特に、設置姿勢を変更して使用可能な画像形成装置に関する。
プリンターなどの画像形成装置においては、画像形成が終了した記録シートを排出ローラーによって略水平方向(横方向)に排出し、排出された用紙を排出トレイに積載する構成を有するものが一般的である。この場合、図11(a),図11(b)に示すように、プリンター200の排出トレイ202は、通常、排出ローラー204(図11(a)では現れていない)に向かって下り坂となる斜面に形成された筐体の上面で構成される。
ところで、オフィスや家庭における設置スペースを考慮し、図11(a),図11(b)に示したいわゆる横置きの姿勢のみならず、この横置きの姿勢から、略90度起こしたいわゆる縦置きの姿勢に変更して使用可能な画像形成装置が研究されている(特許文献1)。
この場合に、縦置きにおいても排出された用紙が散乱しないように、特許文献1の画像形成装置では図11(c)に示すように、U字状のガイド部材206が設けられている。
しかしながら、このガイド部材206は、図11(a)に示す横置きの場合には不要なものであり、排出済みの用紙を取り出すのに邪魔になってしまう。
これに対処するため、図11(d)に示すように、プリンター210を、横置き姿勢において、排出トレイ212が排出ローラー214に向かって上り坂となる斜面の構成にすることが考えられる。このようにすれば、縦置き姿勢にした場合でも、図11(e)に示すように、記録シートを当該斜面で受け止めることができることとなる。また、図11(d)に示す横置き姿勢の場合に、排出トレイ212上方には、上記U字状ガイドのような、記録シートの取り出しの邪魔になるものを無くすことができる。
特開平8−314333号公報(特許第3669007号公報) 特開昭58−202248号公報 特開平6−144681号公報
しかしながら、図11(d)、図11(e)に示すプリンター210では、排出トレイ212の傾斜の向きの関係上、図11(b)に示す一般的プリンター200よりも装置本体の高さ(横置き姿勢の際の高さ)が高くなってしまい、大型化を招来してしまう。
上記の課題に鑑み、本発明は、横置き姿勢に設置した際に、排出ローラーに向かって下り坂の傾斜面となる排出トレイに構成されていながら、排出トレイ上方に記録シートの取り出しの障害物が存在せず、かつ、縦置き姿勢に設置した際に、排出された記録シートを散乱させることなく受け止めることのできる排出トレイを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置は、画像形成の終了した記録シートを排出ローラーによって横方向に排出する横置き姿勢と、縦方向に排出する縦置き姿勢とに設置姿勢を変更して使用可能な画像形成装置であって、排出トレイと、前記排出ローラーによる記録シートの排出口を跨ぐようにして前記排出トレイを移動するように支持する支持機構とを備え、前記支持機構は、設置姿勢が横置き姿勢の場合に、前記排出トレイと前記支持機構との自重によって、前記排出トレイの第1主面が前記排出ローラーに向かって下り坂となる第1の姿勢となり、設置姿勢が縦置き姿勢の場合に、前記排出トレイと前記支持機構との自重によって、前記第1主面とは反対側の第2主面が、前記排出ローラーに向かって下り坂となる第2の姿勢となり、前記第1の姿勢の位置と、前記第2の姿勢の位置との間で、前記排出トレイを前記排出ローラーによる記録シートの排出口を跨ぐようにして移動するように支持し、前記排出ローラーによって排出される前記記録シートが、前記横置き姿勢の場合は前記第1主面に積載され、前記縦置き姿勢の場合は前記第2主面に積載されることを特徴とする。
また、前記支持機構は、前記排出ローラーの軸心と平行な方向における前記排出トレイの両端部と装置本体とを連結し、前記排出ローラーの軸心と直交する平面と平行な平面内で、前記装置本体との連結位置である第1の連結位置に設けられた支軸を中心に揺動して前記排出トレイを移動自在に支持する少なくとも一対のリンク部材と、排出トレイを前記第1および第2の姿勢の内の一方の姿勢から他方の姿勢に向けて移動させる際に、前記リンク部材もしくは前記排出トレイに当接して、前記排出トレイを前記他方の姿勢となる位置で停止させるストッパー部材とを備えることを特徴とする。
この場合に、前記第1の連結位置は、前記第1の姿勢において、リンク部材と排出トレイの連結位置である第2の連結位置よりも水平方向において前記記録シートの排出口側に位置し、排出トレイが一方の姿勢から他方の姿勢へ転じる際に、当該排出トレイの排出口側の端部が、当該排出口を跨ぐようにして移動するように第1の連結位置およびリンク部材の長さが決定されていることを特徴とする。
さらに、前記ストッパー部材は、緩衝部材を介して前記排出トレイもしくはリンク部材と当接するように構成されていることを特徴とする。
この場合に、前記緩衝部材は、圧縮コイルばねであることを特徴とする。
あるいは、前記排出トレイの一部に切り込みが設けられて剛性が小さくなった低剛性部が形成されており、排出トレイは当該低剛性部を介して前記ストッパー部材に当接することを特徴とする。
また、前記リンク部材の各々が、前記装置本体にロータリーダンパーを介して当該装置本体に回転自在に取り付けられていることを特徴とする。
さらに、装置が縦置き姿勢であって、前記排出トレイが第2の姿勢となっているときにおいて、前記第2の連結位置が第1の連結位置よりも鉛直方向上方に位置するように前記リンク部材が傾いた状態であり、装置が縦置き姿勢から横置き姿勢に転じる際に、前記排出トレイと前記リンク部材の自重により、当該リンク部材が揺動して前記排出トレイが第1の姿勢となるように構成されていることを特徴とする。
さらに、装置が横置き姿勢であって、前記排出トレイが第1の姿勢となっているときにおいて、前記排出トレイの重心は、前記第2の連結位置に対し前記記録シートの排出口側に位置し、かつ、前記第2の連結位置が前記第1の連結位置よりも鉛直方向上方に位置するようにリンク部材が傾いた状態であり、装置が横置き姿勢から縦置き姿勢に転じる際に、前記排出トレイと前記リンク部材の自重により、当該リンク部材が揺動して当該排出トレイが第2の姿勢となるように構成されていることを特徴とする。
また、装置が横置き姿勢か縦置き姿勢かを検出する姿勢検出手段と、前記姿勢検出手段の検出結果に基づき画像形成の条件を変更する変更手段とを備え、前記姿勢検出手段は、前記排出トレイが第1もしくは第2の姿勢にあるか否かを検出することにより装置の姿勢を検出することを特徴とする。
上記の構成からなる画像形成装置によれば、横置き姿勢の場合は、排出ローラーに向かって下り坂となっている排出トレイの第1の主面に記録シートが積載されるため、装置本体の大型化を避けることができ、縦置き姿勢の場合は、前記排出トレイの第2の主面に記録シートが積載されるため、縦置き姿勢で記録シートを受けるための上記従来技術のような部材(U字状ガイド部材)を設ける必要がなくなる。したがって、横置き姿勢の場合に、記録シートの取り出しの障害となるものが存在しない。また、前記縦置き姿勢の場合にも、前記排出ローラーに向かって下り坂となる第2主面に記録シートが積載されるため、排出される記録シートを散乱させることなく受け止めることができる。
実施の形態1に係るプリンターの横置き姿勢で設置した状態での概略構成を示す図である。 上記プリンターを横置き姿勢で設置した状態での第1トレイおよびその近傍の拡大図であって、(a)は、記録シートを繰り出す際の状態を、(b)は、記録シートを給紙トレイにセットする際の状態をそれぞれ示した図である。 (a)は、上記プリンターの平面図(横置きの姿勢で設置した状態で上方から視た図)であり、(b)は、排出トレイおよびその支持機構の一部を示す斜視図であり、(c)は、前記支持機構の構成部材の一つであるリンク等の斜視図である。 上記プリンターを縦置き姿勢で設置した状態での概略構成を示す図である。 実施の形態2に係るプリンターの概略構成を示す図である。 実施の形態3に係るプリンターの排出トレイおよびその支持機構などの概略構成を示す図である。 実施の形態4に係るプリンターの排出トレイおよびその支持機構などの概略構成を示す図である。 実施の形態5に係るプリンターの概略構成を示す図である。 実施の形態6に係るプリンターの排出トレイおよびその支持機構などの概略構成を示す図である。 実施の形態7に係るプリンターの概略構成を示す図である。 従来技術に係るプリンターを示す図である。
本発明に係る画像形成装置の実施の形態について、電子写真方式で画像を形成するプリンターを例にとって説明する。
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1に係るプリンター10の概略構成を示す図である。プリンター10は、後述するように、画像形成の終了した記録シートを排出ローラーによって横方向に排出する横置き姿勢と、縦方向上方に排出する縦置き姿勢とに設置姿勢を変更して使用可能なプリンターである。
図1は、プリンター10を被設置面Sに横置きの姿勢で設置した状態を示している。
プリンター10は、略直方体形をした筐体12を有する。筐体12は、ポリカーボネートなどの硬質の合成樹脂からなる。筐体12内に画像形成プロセスを実行するための後述する各種装置が収納されて、筐体12を含む装置本体が構成されている。
筐体12から略水平方向にその一部が突出した給紙トレイ14が設けられている。
給紙トレイ14は、第1トレイ16、第2トレイ18、および第3トレイ20からなる。これら3つのトレイ16,18,20は、筐体12に回動自在に軸支されたフレーム22に、直接あるいは間接的に取り付けられている。フレーム22は、筐体12の本体部にシャフト24を介して回動自在に軸支されている。なお、フレーム22は、筐体12の一部を成している。
給紙トレイ14には、画像形成用の記録シートPが、二点鎖線で示すようにセットされる。
第1トレイ16は、方形金属板の三方を下方に折り曲げてなる押上板部16Aを有している。折り曲げ部は、紙面に垂直方向前後の端部と左端部である。押上板部16Aは、紙面垂直方向前後に在って対向する折り曲げ部の、図1中、左側端部近傍において、シャフト26介し、フレーム22に回動自在に軸支されている。また、押上板部16A上面の紙面に垂直な方向における前後の端部近傍には、一対のガイド板部16Bが設けられていて、これにより、記録シートPの幅方向(搬送方向と直交する方向)両端部が案内されるようになっている。
押上板部16Aは、記録シートPの給紙方向(搬送方向)先端側を後述するピックアップローラー32に向けて押圧する押上板として機能する。この押圧力を創出する機構については後述する。
第2トレイ18は、フレーム22にシャフト28を介して回動自在に取り付けられている。
また、第3トレイ20は、第2トレイ18にシャフト30を介して回動自在に取り付けられている。
なお、プリンター10を使用しないときや運搬する際には、シャフト30を中心に第3トレイ20を時計回りに約180度回動させて第2トレイ18に折りたたみ、さらにシャフト28を中心に第2トレイ18を時計回りに約90度回動させて、第2および第3トレイ28,20を筐体12に収納することができるようになっている。
給紙トレイ14を含む給紙装置34の詳細について、図2を参照しながら説明する。図2(a)は、図1における第1トレイ16およびその近傍の拡大図である。なお、第1トレイ16に関し、図1は、記録シートPを給紙トレイ14(第1トレイ16)にセットする際の状態を表しており、図2(a)は、記録シートPをピックアップローラー32によって繰り出す際の状態を表している。また、図1よりも図2の方が、記録シートPの積載枚数を少なく表している。
押上板部16Aの下面側(記録シートPの積載側とは反対側)には、圧縮コイルばね36が設けられている。
圧縮コイルばね36の一端部側は、押上板部16Aの下面に当接して、押上板部16Aをピックアップローラー32に向けて付勢する。
圧縮コイルばね36の他端部側は、受部22Aに受けられている。受部22Aは、フレーム22の一部からなり、有底円筒状に形成された部分であって、圧縮コイルばね36は、その他端部が受部22Aの底部に当接している。
押上板部16Aは、圧縮コイルばね36の付勢力(復元力)によって、ピックアップローラー32に向けて付勢されており、記録シートPの先端部がピックアップローラー32に圧接される。
この状態で、ピックアップローラー32が矢印Bの向きに回転されると、ピックアップローラー32に当接している最上位の記録シートPは、搬送方向下流側に繰り出される。このとき、2枚目以降の記録シートPが連れ送りされたとしても、捌きパッド38を設けているため、当該2枚目以降の記録シートPの前進は捌きパッド38で阻止されて二重送りが防止される。
次に、記録シートPを給紙トレイ14にセットする場合、およびセットされた記録シートPを連続給紙する場合について、さらに図2(b)を参照しながら説明する。
図2(b)は、第1トレイ16が、圧縮コイルばね36の付勢力(復元力)に抗して強制的に、シャフト26を中心に時計回りに回動されて、第1トレイ16のピックアップローラー32側先端とピックアップローラー32との間の間隔が確保された状態を示している。当該間隔を確保することで、記録シートPの先端部分を第1トレイ16とピックアップローラー32との間に差し込むことができるようになるため、記録シートPを給紙トレイ14にセットすることができるようになる。
第1トレイ16を、シャフト26を中心に時計回りに回動させるための機構について説明する。
ピックアップローラー32は、シャフト40に取り付けられており、不図示のモーターを駆動源としてシャフト40が回転されることによってピックアップローラー32がシャフト40と一体に回転するようになっている。
シャフト40には、紙面奥側に平歯車42が取り付けられており、この平歯車42と噛合っている平歯車44がシャフト46に取り付けられている。また、平歯車44と噛合っている平歯車48がシャフト50に取り付けられている。
シャフト50には、平歯車48よりも紙面手前側に円板52がシャフト50と同心で設けられており、円板52の紙面手前側主面にはカム54が形成されている。なお、円板52は、不図示の電磁クラッチを介してシャフト50に取り付けられており、シャフト50の円板52への回転動力の断続がなされるようになっている。カム54は、円板52の前記主面の周縁に沿った円弧状をしており、半径方向に一定の幅を有し、前記主面に垂直に形成されている。シャフト50が回転すると、カム54は、シャフト50の軸心を中心に円軌道を描いて回転する。
第1トレイ16の押上板部16Aの紙面奥側端部の主面には、前記円軌道に進退しカム54の従動節となる直角三角形状をした三角板56が立設されている。
不図示の前記モーターによってシャフト40が矢印Bの向きに回転されると、その回転動力が平歯車42、平歯車44、および平歯車48を介してシャフト50に伝達され、ひいてはカム54が矢印Eの向きに回転する。三角板56が前記円軌道に進入した、図2(a)に示すような状態でカム54が回転されると、やがてカム54の外周面が三角板56の斜面に当接し、圧縮コイルばね36の付勢力に抗して、三角板56を押し下げ、ひいては押上板部16A(第1トレイ16)が、シャフト26を中心に、カム54が下死点に来る図2(b)の状態まで回動する。
第1トレイ16が、図2(b)に示す回動位置にあることを検出するための透過型のフォトセンサー58と遮光片60が設けられている。フォトセンサー58はフレーム22に、フォトセンサー58の検出位置に進退する遮光片60は押上板部16Aの記録シートPの積載面とは反対側の面に立設されている。第1トレイ16が、図2(b)に示す回動位置に停止している状態で、記録シートPの給紙トレイ14へのセットがなされる。
ここで、第1トレイ16の図2(b)に示す回動位置を「セット位置」と称し、第1トレイ16の図2(a)に示す回動位置を「給紙位置」と称することとする。
次に、セットされた記録シートPを連続給紙する場合について説明する。
なお、ピックアップローラー32を回転駆動するための上記したモーター(付図示)は、プリンター10の有する制御部(不図示)によって回転制御されており、当該制御部は、上記モーターのオン・オフ制御およびフォトセンサー58の検出結果に基づいて上記電磁クラッチ(不図示)のオン・オフ制御を実行する。
画像形成をしないときは、第1トレイ16はセット位置で停止している。
(i)画像を形成する際は、前記モーターが起動されピックアップローラー32が回転される。画像形成動作中は、ピックアップローラー32は回転し続ける。
(ii)カム54を1回転すべく前記電磁クラッチをオン・オフ制御する。カム54が1回転する間に、圧縮コイルばね36の付勢力によって押上板部16Aが記録シートPをピックアップローラー32へと押し上げ、記録シートPがピックアップローラー32に圧接される。これにより、最上位に記録シートPが、ピックアップローラー32によって繰り出される。
(iii)ピックアップローラー32と後述する感光体ドラム34との間には、搬送される記録シートの先端および後端を検出するためのシートセンサー(不図示)が設けられており、当該シートセンサーが繰り出された記録シートの先端を検出したときに、感光体ドラム32への画像の書き出し(露光開始)がなされる。
(iv)シートセンサーによって記録シートの後端が検出されると、当該記録シートと所定の搬送間隔となるタイミングで上記電磁クラッチをオンしてカム54を1回転させ、次の記録シートを給紙する。
以上の(i)〜(iv)の動作が必要枚数分の記録シートが給紙されるまで繰り返される。
図1に戻り、給紙トレイ14から、後述する排出トレイ76に至る記録シートPの搬送路に沿って、上記ピックアップローラー32、感光体ドラム62、定着ローラー64Aと押圧ローラー64Bとを有する定着装置64、および排出ローラー対66がこの順で設けられている。
また、感光体ドラム62の周囲には、帯電ローラー68Aを有する帯電装置68、現像ローラー70Aを有する現像装置70、および転写ローラー72Aを有する転写装置72がこの順で配されている。さらに、帯電ローラー68Aと現像ローラー70Aとの間の感光体ドラム62表面を露光するための露光装置74が筐体12内に収納されている。
上記の構成からなるプリンター10において、不図示の駆動装置によって矢印Aの向きに回転される感光体ドラム62は、帯電装置68によって一様に帯電され、露光装置74からの光変調されたレーザー光LBによる露光を受ける。露光によって感光体ドラム62表面に形成された静電潜像は、現像装置70によってトナー像として顕像化される。
前記露光の開始に先立って、給紙トレイ14から繰り出された記録シートPが、感光体ドラム62と転写ローラー72Aとの対向位置へ搬送され、転写ローラー72Aによって発生される電界の作用を受けて、感光体ドラム62上のトナー像が記録シートPへと転写される。
記録シートPへ転写されたトナー像は、定着装置64によって加熱されつつ記録シートPへ加圧されて、記録シートPに定着される。トナー像が定着した記録シートPは、排出ローラー対66によって実線で描いた排出トレイ76へ排出される。
続いて、排出トレイ76およびその支持機構について、図3も参照しながら説明する。
図3(a)は、プリンター10の平面図(横置きの姿勢で設置した状態で上方から視た図)であり、図3(b)は、排出トレイ76および前記支持機構の一部を示す斜視図である。なお、図3(a)では、給紙トレイ14(図1)の図示は省略している。
排出トレイ76は、合成樹脂からなり、図1および図3に示すように、縦断面がL字状をし、平面視で全体的に方形をした板状をしている。ここで、排出トレイ76において、横置きの姿勢で設置した状態で上面となる符号76Aで指す面を第1主面(76A)と称し、下面となる符号76Bで指す面を第2主面(76B)と称する。また、符号76Cで指す面を端受部(76C)と称する。
排出トレイ76は、第1リンク80および第2リンク82からなる一対のリンク部材によって、筐体12(装置本体)に連結されている。第1リンク80等の斜視図を図3(c)に示す。なお、第1リンク80と第2リンク82とは、実質的に同様の構成である。
第1および第2リンク80,82各々の一方の端部に開設された貫通孔に、それぞれピン84,86が圧入されていて、ピン84,86の各々は、排出トレイ14の側面(排出ローラー対66の軸心と平行な方向における端面)に開設された穴(図面に現れていない)に遊挿されている。
第1および第2リンク80,82各々の他方の端部に開設された貫通孔に、それぞれ、ピン88,90が遊挿されている。ピン88,90の各々は、横置き姿勢において筐体12の上面となる部分に設けられた凹所96の対向する壁面96A,96Bに開設された穴(図面に現れていない)に圧入されている。ピン88,90による第1および第2リンク80,82の筐体12(装置本体)に対する連結位置は、図1に示すように、排出ローラー対66による記録シートの排出口66Aに対し斜め下方である。
また、横置き姿勢において、ピン84,86による連結位置がピン88,90による連結位置よりも鉛直方向上方に位置するように、第1および第2リンク80,82が傾いた状態で設けられている。
上記の構成により、筐体12(装置本体)に対し、第1および第2リンク80,82は、排出ローラー対66の軸心と直交する平面と平行な平面内で、回動自在(揺動自在)に保持され、排出トレイ76は、第1および第2リンク82によって回動自在に保持される。これにより、排出トレイ76は、第1および第2リンク80,82によって、筐体12に対し、回動自在に保持される。
なお、ピン88,90のよる連結位置は、横置き姿勢において、ピン84,86による連結位置よりも水平方向において排出ローラー対66による記録シートの排出口66A側に位置し、排出トレイ76が後述するようにその姿勢を転じる際に、排出トレイ76の排出口66A側の端部が、排出口66Aを跨ぐようにして移動するように、ピン88,90のよる連結位置と第1および第2リンク80,82の長さとが決定されている。
また、第1および第2リンク80,82の一方の端部には、排出トレイ14側に第1主面76Aと平行に突出したピンからなるストッパー92,94が設けられている。ストッパー92,94の役割については後述する。
筐体12の凹所96の中央部の上面96Cは、図1に示すように、排出ローラー対66に向かって下り坂の斜面に形成されている(プリンター10を横置き姿勢で設置した状態)。
プリンター10を横置き姿勢で設置した場合、排出トレイ76は、第2主面76Bが筐体12の上面96Cに当接して静止し、排出トレイ76の第1主面76Aも排出ローラー対66に向かって下り坂の斜面となる。換言すると、排出トレイ76は、第1および第2リンク80,82による回動が、上面96Cに規制されて、第1主面76Aが排出ローラー対66に向かって下り坂となる姿勢となる。すなわち、筐体12の上面96Cは、排出トレイ76を前記姿勢に規制する規制部材(ストッパー部材)として機能する。
横置き姿勢の場合、排出トレイ76の第1主面76Aが、排出ローラー対66によって排出される画像形成済みの記録シートPが積載される面となる。すなわち、横置き姿勢に設置した際に、排出トレイ76は、排出ローラー対66に向かって下り坂の傾斜面となる記録シートPの積載面を有するトレイとなる。しかも、図1、図3(a)から明らかなように、排出トレイ76の上方には、排出トレイ76に積載される記録シートPの取り出しの障害物となるものが存在しない。
プリンター10を被設置面Sに対し縦置き姿勢で設置した状態を図4に示す。
横置きから縦置きに設置姿勢を変更すると、第1および第2リンク80,82、排出トレイ76は、その自重で回動しようとする。この場合に、排出トレイ76の重心が、第1および第2リンク80,82との連結位置よりも下方に位置するように(換言すれば、横置き姿勢の場合に、排出トレイ76の重心が、第1および第2リンク80,82との連結位置よりも、排出ローラー対66側に位置するように)排出トレイ76の下端部近傍に金属などの錘を埋設するか、あるいは前記連結位置よりも下方に在る排出トレイ76部分の厚みを厚くすることにより、第1および第2リンク80,82の回動角にかかわらず、排出トレイ76は、立った姿勢(第1および第2主面76A,76Bが鉛直方向と平行となる姿勢)で変位しようとする。
排出トレイ76が立った姿勢で、第1および第2リンク80,82の回動が進むと、排出トレイ76は、排出口66Aを跨ぐように移動し、やがて、ストッパー92,94が第1主面76Aに当接し、排出トレイ76の第1および第2主面76A,76Bと第1および第2リンク80,82とが成す角が角度αに規制される。この角度αを保持したまま、第1および第2リンク80,82と排出トレイ76とが、ピン88,90を中心にさらに回動し、やがて、排出トレイ76の下端部が筐体12の側壁(縦置き姿勢における側壁)に当接して、当該回動が止まる。これにより、プリンター10が縦置きの姿勢で設置されたときの、排出トレイ76の姿勢が決まる。すなわち、ストッパー92,94および筐体12の上記側壁が、排出トレイ76を前記姿勢に規制する規制部材(ストッパー部材)として機能する。
この状態で、排出ローラー対66から縦方向に排出される記録シートPは、排出トレイ76の第2主面76Bで受け止められると共に、下端が端受部76Cに当接して、排出トレイ76に積載されることとなる。すなわち、プリンター10を縦置き姿勢に設置した場合においても、排出ローラー対66から排出される記録シートPを散乱させることなく受け止めることができる。
ここで、ストッパー92,94は、ピン84,86の軸心に関して対称となる位置(軸心を中心に180度の位置)に設けることとしても構わない。この場合、ストッパーピン92,94は第2主面76B側に位置することとなり、位置決めの際も、第2主面76Bに当接することとなる。
なお、縦置きから横置きに設置姿勢を変更した場合にも、第1および第2リンク80,82、排出トレイ76は、その自重で回動し、図1に示す一点鎖線で表した縦置きの場合の位置から実線で表した位置へと、排出口66Aを跨ぐように変位する。これは、縦置き姿勢の状態で、ピン84,86による連結位置がピン88,90による連結位置よりも鉛直方向上方に位置するように第1および第2リンク80,82が傾いた状態で設けられているからである。
また、横置き姿勢から縦置き姿勢に設置姿勢を変更した場合、給紙トレイ14も、下記するようにその姿勢を変更する。
フレーム22を軸支するシャフト24には、ねじりコイルばね98が取り付けられている。ねじりコイルばね98の一端部は、フレーム22に固定されており、他端部は筐体12に固定されている。ねじりコイルばね98は、その復元力が、フレーム22を筐体12に対し、シャフト24を中心に反時計回りに回動する向きに作用するように設けられている。
図1に示す横置き姿勢の場合は、フレーム22が被設置面Sに当接するため、フレーム22およびフレーム22に直接的、間接的に取り付けられた部材以外のプリンター10を構成する部材の自重により、ねじりコイルばね98の前記復元力に抗してフレーム22が筐体22に収納されていた。
これに対し、図4に示す縦置き姿勢の場合は、フレーム22が被設置面Sに拘束されないため(当接しないため)、フレーム22は、ねじりコイルばね98の復元力によって、シャフト24を中心に反時計回りに回動する。筐体12の本体部には、フレーム22の回動角度を規制する規制部材(不図示)が設けられていて、フレーム22は、当該規制部材によって、図4に示す姿勢まで回動した位置で停止する。
画像形成のプロセスは、縦置き姿勢の場合も横置き姿勢の場合と同様なので、その説明については省略する。
<実施の形態2>
図5に、実施の形態2に係るプリンターの概略構成を示す。なお、図5以降は、実施の形態1で用いた図1〜図4よりも簡略化している。また、実施の形態1と実質的に同様の構成部分には、実施の形態1と同じ符号を付して、その説明については省略するか、簡単に言及するに止める。
実施の形態1では、横置き姿勢で設置した場合に、排出トレイ76の第2主面76Bが、筐体12の上面96Cに当接してその姿勢が規制される構成とした。これに対し、図5(a)に示す形態では、筐体12の上面にスポンジや軟質ゴムなどの弾性材料からなる緩衝部材100を設け、この緩衝部材100を介して横置き姿勢の場合における排出トレイ76の姿勢を規制することとした。
このようにすることで、縦置きから横置きに設置姿勢が変更されたときに、排出トレイ76が筐体12から受ける衝撃を和らげることが可能となる。
また、実施の形態2に係るプリンターでは、横置きから縦置きに設置姿勢が変更されたときに、排出トレイ76が受ける衝撃を和らげる目的で、緩衝部材102を筐体12における凹所96(図3も参照)の側壁96A、96B(図5(a)では、一方の側壁96Aのみが現れている)に設けている。
緩衝部材102は、縦置き姿勢で設置した場合に、第1リンク80と第2リンク82の各々が衝接する位置に設けられている(図5(a)では、第1リンク80に対応する緩衝部材102のみが現れている。緩衝部材102は、緩衝部材100と同様、スポンジや軟質ゴムなどの弾性材料からなる。
また、緩衝部材100,102に代えて、図5(b)に示すように、圧縮コイルばねからなる緩衝部材104,106を用いても構わない。
<実施の形態3>
実施の形態2では、縦置きから横置きに設置姿勢が変更されたときの、排出トレイ76が受ける衝撃を和らげるため、緩衝部材100,102(図5)を別途設けた。これに対し、実施の形態3では、排出トレイの形状を工夫することにより、前記衝撃を和らげることとしている。
図6(a)は、実施の形態3に係るプリンターの排出トレイ108および第1、第2リンク80,82の斜視図であり、図6(b)は、図6(a)において、矢印Gの方向から視た側面図である。
図6(a)に示すように、排出トレイ108には、平面視でL字状をし、第1主面108Aと第2主面108Bの間を厚み方向に貫通するスリット108E,108Fが開設されている。スリット108E,108Fによって、排出トレイ108の一部に細長い短冊状をした低剛性部108G,108Hが形成される。低剛性部108G,108Hは、その形状のため、その剛性が小さくなっており、先端部に厚み方向の外力が加わると基端部から弾性的に撓む。
また、低剛性部108G,108Hは、その先端部近傍の第2主面108B側に形成された突起部108J(図6では、短冊状部108Hに形成された突起のみが現れている)を有している。
上記の構成からなる排出トレイ108において、プリンターが縦置きから横置きに設置姿勢が変更されると、実施の形態1の場合と同様、排出トレイ108がその自重で回動する。このとき、低剛性部108G,108Hの突起部108Jが筐体12の上面96Cに突き当って、低剛性部108G,108Hが上方へと弾性的に変形する(撓む)。これにより、排出トレイ108が、上面96Cに当接する際の衝撃が和らげられる。すなわち、低剛性部108G,108Hは、排出トレイ108が、上面96Cに当接する際の衝撃を和らげる緩衝部として機能する。
<実施の形態4>
実施の形態2,3では、緩衝部材や緩衝部を設けることにより、設置姿勢を変更した際に排出トレイが受ける衝撃を和らげることとした。これに対し、実施の形態4では、第1および第2リンク80,82の筐体12に対する回転運動を抑制することにより、排出トレイ76の回動動作を緩慢にして、排出トレイ76に加わる衝撃が少なくなるようにしている。
図7は、実施の形態4に係るプリンターの排出トレイ76などを示す斜視図である。
実施の形態4では、第1リンク80、第2リンク82の各々を、ロータリーダンパー110,112を介して筐体12(図3)に取り付けている。なお、2個のロータリーダンパー110,112は、同じものであり、また、一般的な公知のものである。
具体的には、ロータリーダンパー110,112の本体ケース110A,112Aを、それぞれ筐体12の凹所96Bにおける側壁96A,96B(図3(a))に取り付けると共に、ロータリーダンパー110,112のローター軸110B,112Bを、第1リンク80、第2リンク82の貫通孔80A,82Aに圧入している。
上記の構成によれば、設置姿勢を変更した際、排出トレイ76、第1リンク80および第2リンク82に作用する重力により、第1リンク80および第2リンク82は、ロータリーダンパー110,112の軸心を中心に回転するが、ロータリーダンパー110,112の機能によってその回転運動は抑制される。これにより、排出トレイ76の回動動作が緩慢になって、設置姿勢を変更した際に排出トレイ76に加わる衝撃が抑制されることとなる。
<実施の形態5>
実施の形態5では、プリンターが横置きの姿勢で設置されているのか、縦置きの姿勢で設置されているのかを検出する検出手段が設けられている。
図8に、実施の形態5に係るプリンターの概略構成を示す。
筐体12の上面の紙面に垂直な方向における端部には、凹部12Aが設けられており、凹部12Aには、発光素子114Aと受光素子114Bとが対向して設けられてなる透過型のフォトセンサー114が収納されている。
一方、排出トレイ76の第2主面76Bには、横置き姿勢の際、排出トレイ76が規定位置に位置決めされているときにフォトセンサー114の検出位置に進入状態となる遮光片116が立設されている。
縦置き姿勢に設置され、排出トレイ76が一点鎖線で示す規定位置に位置決めされている間、遮光片116は、フォトセンサー114の検出位置から脱出している。
上記の構成によって、フォトセンサー114の検出結果を参照することにより、プリンターが現在横置き姿勢で設置されて使用されているのか、縦置き姿勢で設置されて使用されているのかを判断することができる。すなわち、排出トレイ76の姿勢状態を検出することにより、プリンターが現在横置き姿勢で設置されて使用されているのかが検出されるようになっている。
判断結果は、例えば、以下のように利用される。
プリンター10がパソコンなどの外部機器からプリントジョブを受け付けて画像形成する際、第1ページから順に画像形成して出力したとすると、横置き姿勢の場合は、画像形成面が下向きとなって、順次記録シートが排出されるため、複数ページに渡って出力された記録シートは、1頁目から順(昇順)に重なったものとなる。
ところが、縦置き姿勢の場合には、画像形成面が上向きとなって排出されるため、複数ページに渡って出力された記録シートは、最後のページから順(降順)に重なったものとなる。
これを防止するため、プリンター10の制御部(不図示)は、フォトセンサー114の検出結果を参照し、プリンター10が横置き姿勢で設置されている場合は、受け付けたプリントジョブを上記の通り昇順で出力し、縦置き姿勢で設置されている場合は、プリントジョブのページを降順にソートして、最後のページから出力するようにする。
すなわち、上記判定結果は、プリントジョブを出力する際の出力ページを昇順とするか降順とするかに利用される。
他の例としては、例えば、記録シートの第1面のみならず裏面である第2面にも画像形成ができる手段を有するプリンターの場合、横置き姿勢の場合と縦置き姿勢の場合とで、画像形成面を第1面と第2面とで切り替えることが考えられる。上記実施の形態では、横置き姿勢の場合は、画像形成面は、伏せた状態(下向きの状態)で出力されるので問題はないが、縦置き姿勢の場合は、画像形成面が視認できる状態(上向きの状態)で出力されることとなり、他人に見られてしまうおそれがある。
このため、縦置き姿勢の場合には、画像形成面を第2面に切り替えるのである。
<実施の形態6>
実施の形態1〜5では、排出トレイを一対のリンク80,82によって筐体12に連結したが、実施の形態6では、リンクを三対用いて排出トレイを筐体に連結している。
図9は、実施の形態6に係るプリンターの排出トレイ118および筐体(図9では不図示)への連結機構の斜視図である。
図9に示すように、排出トレイ118に連結された第1リンク80と第2リンク82には、それぞれピン120,122を介して、第3リンク124と第4リンク126が連結されている。さらに、第3リンク124と第4リンク126には、それぞれピン128,130を介して第5リンク132と第6リンク134が連結されている。
そして、排出トレイ118の角が一部切除されてなる側面に、第5リンク132と第6リンク134とが、対応するピン138(第5リンク132と排出トレイ118とを連結するピンは図9に現れていない)を介して連結されている。
ここで、第1リンク80、第2リンク82、第5リンク132、第6リンク134の長さは等しい。また、ピン122とピン130間の距離とピン86とピン138間の距離とは等しい。同じく、ピン120とピン128間の距離と第1リンク80を排出トレイ118に連結しているピンと第5リンク132を排出トレイに連結しているピン間の距離とが等しい。よって、排出トレイ118の一部(ピン86−ピン138間等)をリンクとみなすと、上記により4節連鎖機構からなるパンタグラフが構成されていることとなる。そして、ピン120とピン122とが、実施の形態1のピン88およびピン90と同様に、筐体12に取り付けられている。
図9に示すのは、プリンターを縦置き姿勢にした状態を示している。
縦置き姿勢から横置き姿勢に変更すると、排出トレイ118等の自重で、リンクの各々が回動し(第4リンク126と第6リンク134との成す角度が小さくなるように回動し)、排出トレイ118は、同じ姿勢のまま、斜めに下降し、第2主面(第1主面118Aの反対面)が凹所96の上面96C(図1)に当接して位置決めがなされる。
一方、横置き姿勢から縦置き姿勢に変更すると、排出トレイ118等の自重で、リンクの各々が回動し(第4リンク126と第6リンク134との成す角度が小さくなるように回動し)、当該回動動作は、ストッパー92(94)が第1主面118Aに当接して止まり、これにより、排出トレイ118の縦置き姿勢における位置決めがなされる。
<実施の形態7>
実施の形態1〜6では、横置き姿勢と縦置き姿勢とに応じて、排出トレイを移動させるのにリンク機構を用いたが、実施の形態7ではこれとは異なる機構により排出トレイの移動を実現している。
図10(a)は、実施の形態7に係るプリンターの概略構成を示す図である。図10(b)は、図10(a)におけるM・M線断面図であり、図10(c)は、図10(a)におけるQ・Q線断面図である。なお、図10(b)は、プリンターが縦置き姿勢で設置されている状態に対応する位置に、後述する排出トレイ200が在る場合(本図では、一点鎖線で表している。)における断面図を示している。また、N・N線断面図は、図10(b)のM・M線断面図と、R・R線断面図は、図10(c)のQ・Q線断面図とそれぞれ同様に現れるため、これら断面図の図示は省略する。
排出トレイ200は、平面視で全体的に方形の板状をしている。
排出トレイ200の排出ローラー対66の軸心と平行な方向における排出トレイ200の両端部には、ガイドピン202,204が一対、当該長手方向2箇所に圧入されている。
また、筐体12の凹所96の側壁96A,96B(図10では、図10(c)で一方の側壁96Bのみが現れている)には、弧状にカーブした長孔206Aを有する一対のガイドプレート206がねじ210,212(本図では、紙面手前側のガイドプレート206固定用ねじのみが現れている)で固定されている。
一対のガイドピン202の各々は、一対のガイドプレート206の各々の長孔206Aに、その長手方向にスライド自在に嵌め込まれている。
また、ガイドプレート206と同じ構成のガイドプレート208が一対、ガイドプレート206よりも少し高い位置に、その長孔208Aがガイドプレート206の長孔206Aと平行となるように、筐体12の凹所96の側壁96A,96Bに固定されている。
そして、一対のガイドピン204の各々は、一対のガイドプレート208の各々の長孔208Aに、その長手方向にスライド自在に嵌め込まれている。
また、排出ローラー対66上方近傍の筐体12上面には、縦置き姿勢において、排出される記録シートの下端部を受ける受部材214が設置されている。
上記の構成において、図10(a)に示す横置き姿勢から縦置き姿勢に変更すると、排出トレイ200は、ガイドピン202,204が、ガイドプレート206,207の長孔206A,208Aに案内されて、その自重によりスライドし、一点鎖線で示す位置まで移動する。このとき当該移動は、排出トレイ200の排出ローラー66側端部が、受部材214に当接して規制される。なお、前記移動の規制は、受部材214によらず、長孔206A,208Aの内周面端部にガイドピン202,204を当接させることによっても構わない。この場合に、排出トレイ200の前記端部と受部材214との間に若干の隙間が空くことになるが、記録シートを受けるのに支障は生じない。
また、縦置き姿勢から横置き姿勢に変更すると、排出トレイ200は上記と逆の動きをして、一点鎖線で示す位置から実線で示す位置まで、その自重によって、第2主面200Bが上面96Cに当接するまで移動する。なお、排出トレイ200の横置き姿勢における位置決め(規制)は、上面96Cによらず、長孔206A,208Aの長さを短くすることにより、その内周面端部にガイドピン202,204を当接させることによっても構わない。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は上記の形態に限らないことは勿論であり、例えば、以下の形態とすることもできる。
(1)実施の形態1〜6では、プリンターを縦置き姿勢で設置した場合において、排出ローラーから排出される記録シートの下端を排出トレイで受けることとしたが(端受部76C、図4)、実施の形態7と同様にして、装置本体側で受けるようにしても構わない(受部材214、図10)。また、実施の形態7も、実施の形態1〜6と同様にして、プリンターを縦置き姿勢で設置した場合において、排出ローラーから排出される記録シートの下端を排出トレイで受けるようにしても構わない。
(2)上記実施の形態は、本発明に係る画像形成装置をプリンターに適用した例を示したが、本発明は、プリンターに限らず、ファクシミリやこれらの機能を兼ね備えた複合機にも適用可能である。
(3)上記実施の形態は、電子写真方式で画像を形成する画像形成装置(プリンター)を例に説明したが、本発明に係る画像形成装置は、電子写真方式のみならず、例えば、インクジェット方式の画像形成装置にも適用することができる。
本発明に係る画像形成装置は、例えば、設置スペースの関係で縦置き横置きの両方で使用できるプリンターなどに好適に利用可能である。
10 プリンター
66 排出ローラー対
76 排出トレイ
76A 第1主面
76B 第2主面
80 第1リンク
82 第2リンク

Claims (10)

  1. 画像形成の終了した記録シートを排出ローラーによって横方向に排出する横置き姿勢と、縦方向に排出する縦置き姿勢とに設置姿勢を変更して使用可能な画像形成装置であって、
    排出トレイと
    記排出ローラーによる記録シートの排出口を跨ぐようにして前記排出トレイを移動するように支持する支持機構と
    を備え、
    前記支持機構は、設置姿勢が横置き姿勢の場合に、前記排出トレイと前記支持機構との自重によって、前記排出トレイの第1主面が前記排出ローラーに向かって下り坂となる第1の姿勢となり、設置姿勢が縦置き姿勢の場合に、前記排出トレイと前記支持機構との自重によって、前記第1主面とは反対側の第2主面が、前記排出ローラーに向かって下り坂となる第2の姿勢となり、前記第1の姿勢の位置と、前記第2の姿勢の位置との間で、前記排出トレイを前記排出ローラーによる記録シートの排出口を跨ぐようにして移動するように支持し、
    前記排出ローラーによって排出される前記記録シートが、前記横置き姿勢の場合は前記第1主面に積載され、前記縦置き姿勢の場合は前記第2主面に積載されることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記支持機構は、
    前記排出ローラーの軸心と平行な方向における前記排出トレイの両端部と装置本体とを連結し、前記排出ローラーの軸心と直交する平面と平行な平面内で、前記装置本体との連結位置である第1の連結位置に設けられた支軸を中心に揺動して前記排出トレイを移動自在に支持する少なくとも一対のリンク部材と、
    排出トレイを前記第1および第2の姿勢の内の一方の姿勢から他方の姿勢に向けて移動させる際に、前記リンク部材もしくは前記排出トレイに当接して、前記排出トレイを前記他方の姿勢となる位置で停止させるストッパー部材と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1の連結位置は、前記第1の姿勢において、リンク部材と排出トレイの連結位置である第2の連結位置よりも水平方向において前記記録シートの排出口側に位置し、排出トレイが一方の姿勢から他方の姿勢へ転じる際に、当該排出トレイの排出口側の端部が、当該排出口を跨ぐようにして移動するように第1の連結位置およびリンク部材の長さが決定されていることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記ストッパー部材は、緩衝部材を介して前記排出トレイもしくはリンク部材と当接するように構成されていることを特徴とする請求項2または3に記載の画像形成装置。
  5. 前記緩衝部材は、圧縮コイルばねであることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記排出トレイの一部に切り込みが設けられて剛性が小さくなった低剛性部が形成されており、排出トレイは当該低剛性部を介して前記ストッパー部材に当接することを特徴とする請求項2または3に記載の画像形成装置。
  7. 前記リンク部材の各々が、前記装置本体にロータリーダンパーを介して当該装置本体に回転自在に取り付けられていることを特徴とする請求項2または3に記載の画像形成装置。
  8. 装置が縦置き姿勢であって、前記排出トレイが第2の姿勢となっているときにおいて、前記第2の連結位置が第1の連結位置よりも鉛直方向上方に位置するように前記リンク部材が傾いた状態であり、装置が縦置き姿勢から横置き姿勢に転じる際に、前記排出トレイと前記リンク部材の自重により、当該リンク部材が揺動して前記排出トレイが第1の姿勢となるように構成されていることを特徴とする請求項3〜7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 装置が横置き姿勢であって、前記排出トレイが第1の姿勢となっているときにおいて、前記排出トレイの重心は、前記第2の連結位置に対し前記記録シートの排出口側に位置し、かつ、前記第2の連結位置が前記第1の連結位置よりも鉛直方向上方に位置するようにリンク部材が傾いた状態であり、
    装置が横置き姿勢から縦置き姿勢に転じる際に、前記排出トレイと前記リンク部材の自重により、当該リンク部材が揺動して当該排出トレイが第2の姿勢となるように構成されていることを特徴とする請求項3〜8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 装置が横置き姿勢か縦置き姿勢かを検出する姿勢検出手段と、
    前記姿勢検出手段の検出結果に基づき画像形成の条件を変更する変更手段と
    を備え、
    前記姿勢検出手段は、前記排出トレイが第1もしくは第2の姿勢にあるか否かを検出することにより装置の姿勢を検出することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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