JP2016023961A - 電子部品搬送装置および電子部品検査装置 - Google Patents

電子部品搬送装置および電子部品検査装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016023961A
JP2016023961A JP2014146291A JP2014146291A JP2016023961A JP 2016023961 A JP2016023961 A JP 2016023961A JP 2014146291 A JP2014146291 A JP 2014146291A JP 2014146291 A JP2014146291 A JP 2014146291A JP 2016023961 A JP2016023961 A JP 2016023961A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shutter
electronic component
space
opening
tray
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014146291A
Other languages
English (en)
Inventor
大輔 桐原
Daisuke Kirihara
大輔 桐原
政己 前田
Masami Maeda
政己 前田
聡興 下島
Soko Shimojima
聡興 下島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2014146291A priority Critical patent/JP2016023961A/ja
Priority to KR1020150013231A priority patent/KR101652003B1/ko
Priority to CN201510144163.1A priority patent/CN105277870B/zh
Priority to TW104122624A priority patent/TWI571637B/zh
Priority to TW105143464A priority patent/TWI635284B/zh
Publication of JP2016023961A publication Critical patent/JP2016023961A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/26Testing of individual semiconductor devices
    • G01R31/2601Apparatus or methods therefor
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/28Testing of electronic circuits, e.g. by signal tracer
    • G01R31/2851Testing of integrated circuits [IC]
    • G01R31/2853Electrical testing of internal connections or -isolation, e.g. latch-up or chip-to-lead connections
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/28Testing of electronic circuits, e.g. by signal tracer
    • G01R31/2851Testing of integrated circuits [IC]
    • G01R31/2893Handling, conveying or loading, e.g. belts, boats, vacuum fingers

Abstract

【課題】湿度等が管理されていない雰囲気に電子部品が暴露されることを抑制することができる電子部品搬送装置および電子部品検査装置を提供すること。【解決手段】電子部品搬送装置は、第1の空間と、前記第1の空間とは異なる第2の空間と、前記第2の空間に配置され、複数の電子部品が配置される配置部材と、前記電子部品が配置される少なくとも一つの方向に動作可能であり、前記第1の空間および前記第2の空間に接するシャッターと、を備え、前記シャッターには複数の第1の開口部が設けられている。また、前記第1の空間と前記2の空間の湿度は異なることが好ましい。また、前記第2の空間の湿度は、前記第1の空間の湿度よりも低いことが好ましい。【選択図】図2

Description

本発明は、電子部品搬送装置および電子部品検査装置に関するものである。
従来から、例えばICデバイス等の電子部品の電気的特性を検査する電子部品検査装置が知られており、この電子部品検査装置には、検査部の保持部までICデバイスを搬送するための電子部品搬送装置が組み込まれている。ICデバイスの検査の際は、ICデバイスが保持部に配置され、保持部に設けられた複数のプローブピンとICデバイスの各端子とを接触させる。
このようなICデバイスの検査は、ICデバイスを所定温度に冷却して行う場合がある。その場合は、ICデバイスを冷却するとともに、結露が生じないように、ICデバイスが配置される部材の周囲の雰囲気の湿度を低下させる。
特許文献1には、低温に温度制御されたチャンバー内に、複数のICチップが収容される複数のIC収容部を有するICトレイが移動可能に収納されており、チャンバーの入口を開閉する板状のシャッターが設けられたICチップ部品試験装置が記載されている。外部からチャンバー内のICトレイのIC収容部にICチップを搬送して収容する際は、ICトレイが入口の位置に移動し、シャッターが開き、ICトレイ全体が外部に露出した状態で、吸着ノズルで吸着されたICチップが、その吸着を解除することでICトレイのIC収容部に収容される。特許文献1に記載のICチップ部品試験装置では、シャッターによりチャンバーの入口を閉じることで、チャンバー内を所定の温度、所定の湿度に保持することが可能である。
特開2000−74996号公報
しかしながら、特許文献1に記載のシャッターは、チャンバーの入口全体を開閉する板状の部材で構成されており、ICトレイのIC収容部ごとに開閉可能なシャッターではない。このため、シャッターを開いた状態では、開口部分が必要以上に大きくなり、これにより、ICトレイに収容されているすべてのICチップが湿度等が管理されていない雰囲気に暴露される。これにより、ICチップの温度が低い場合、ICチップの表面に結露が生じる虞がある。
本発明の目的は、湿度等が管理されていない雰囲気に電子部品が暴露されることを抑制することができる電子部品搬送装置および電子部品検査装置を提供することにある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本発明の電子部品搬送装置は、第1の空間と、
前記第1の空間とは異なる第2の空間と、
前記第2の空間に配置され、複数の電子部品が配置される配置部材と、
前記電子部品が配置される少なくとも一つの方向に動作可能であり、前記第1の空間および前記第2の空間に接するシャッターと、を備え、
前記シャッターには複数の第1の開口部が設けられていることを特徴とする。
これにより、湿度等が管理されていない雰囲気に電子部品が暴露されることを抑制することができる。
すなわち、シャッターを閉じることにより、そのシャッターの部分において、第1の空間と第2の空間の連通を遮断することができ、これにより、例えば、第2の空間の湿度を容易に管理することができる。
また、シャッターを開く場合は、第1の開口部を、配置部材の複数の電子部品が配置される箇所のうちの所定の箇所に配置することにより、前記所定の箇所のみを開くことができる。これにより、例えば、第1の空間が湿度等が管理されていない場合、その湿度等が管理されていない雰囲気に電子部品が暴露されることを抑制することができる。
[適用例2]
前記シャッターの一方の面は前記第1の空間に接し、前記シャッターの他方の面は前記第2の空間に接することが好ましい。
これにより、遮断機能の高いシャッターを提供することができる。
[適用例3]
前記シャッターが動作する前記方向は、前記配置部材の長辺方向であることが好ましい。
これにより、シャッターの開閉動作を効率良く行うことができる。
[適用例4]
本発明の電子部品搬送装置では、前記第1の空間と前記第2の空間の湿度は異なることが好ましい。
これにより、第2の空間の湿度を低くすることで、電子部品や第2の空間の温度が低い場合、電子部品や第2の空間に結露が生じることを抑制することができる。
[適用例5]
本発明の電子部品搬送装置では、前記第2の空間の湿度は、前記第1の空間の湿度よりも低いことが好ましい。
これにより、電子部品や第2の空間の温度が低い場合、電子部品や第2の空間に結露が生じることを抑制することができる。
[適用例6]
本発明の電子部品搬送装置では、前記シャッターと前記配置部材の間に配置され、複数の第2の開口部を有する開口部材を備えることが好ましい。
これにより、シャッターと開口部材の間の間隔を小さくすることで、シャッターの遮断機能を高めることができる。また、第2の空間、特に、第2の空間のうちの開口部材と配置部材の間の第3の空間に湿度の低い空気等の気体(以下、ドライエアーとも言う)を流した場合、ドライエアーは、その第3の空間を流れ、電子部品の温度が低い場合、電子部品の結露を防止することができる。
[適用例7]
本発明の電子部品搬送装置では、前記開口部材と前記配置部材の間の間隔は、前記開口部材と前記シャッターの間の間隔よりも大きいことが好ましい。
これにより、第3の空間にドライエアーを流した場合、ドライエアーは、その第3の空間を円滑に流れることができ、電子部品の温度が低い場合、電子部品の結露を防止することができる。
[適用例8]
本発明の電子部品搬送装置では、前記シャッターを動作可能に支持する滑り部材を有することが好ましい。
これにより、シャッターを円滑に動作させ、開閉することができる。
[適用例9]
本発明の電子部品搬送装置では、前記シャッターの動作は、並進であることが好ましい。
これにより、シャッターの駆動機構の構成を簡素化することができる。
[適用例10]
本発明の電子部品搬送装置では、前記シャッターは、前記第1の開口部の大きさおよび前記第1の開口部の位置の少なくとも一方が異なるシャッターに交換可能であることが好ましい。
これにより、種々の大きさの電子部品に対応することができる。
[適用例11]
本発明の電子部品搬送装置では、前記第1の開口部の大きさは、前記電子部品の大きさに基づいて設定されることが好ましい。
これにより、種々の大きさの電子部品に対応することができる。
[適用例12]
本発明の電子部品搬送装置では、前記複数の第1の開口部のピッチは、前記配置部材に設けられ、前記電子部品が配置される複数の電子部品配置部のピッチの2倍であることが好ましい。
これにより、電子部材配置部が行列状に配置されている場合、奇数列の電子部材配置部と、偶数列の電子部材配置部との一方のみが、シャッターが開き、他方は、シャッターが閉じた状態を作ることができる。これによって、奇数列の電子部材配置部と、偶数列の電子部材配置部とのうちの必要な方のみ、シャッターを開くことができる。
[適用例13]
本発明の電子部品搬送装置では、前記シャッターは、往復可能に動作し、前記シャッターの前記往復動作の片道の距離は、前記第1の開口部のピッチの1/2であることが好ましい。
これにより、電子部材配置部が行列状に配置されている場合、奇数列の電子部材配置部と、偶数列の電子部材配置部との一方のみが、シャッターが開き、他方は、シャッターが閉じた状態を作ることができる。これによって、奇数列の電子部材配置部と、偶数列の電子部材配置部とのうちの必要な方のみ、シャッターを開くことができる。
[適用例14]
本発明の電子部品搬送装置では、前記電子部品を搬送可能な搬送部材を有し、前記搬送部材が前記配置部材に向って移動している時に前記シャッターを開くことが好ましい。
これにより、例えば、第1の空間が湿度等が管理されていない場合、搬送部材が配置部材に向って移動を開始する前にシャッターを開く場合に比べて、湿度等が管理されていない雰囲気に電子部品が暴露されることを抑制することができる。
また、搬送部材が配置部材に到着してからシャッターを開く場合に比べて、処置時間を短縮することができる。
[適用例15]
本発明の電子部品搬送装置では、前記搬送部材が前記配置部材に向って移動を開始する位置に基づいて、前記シャッターを開く動作を開始する時期が設定されることが好ましい。
これにより、容易かつ適切に、シャッターを開く動作を開始する時期を設定することができる。
[適用例16]
本発明の電子部品搬送装置では、前記シャッターを開く動作を開始する時期は、前記搬送部材が前記配置部材に向って移動を開始してからの前記搬送部材の移動距離が、前記搬送部材の前記配置部材までの総移動距離よりも小さい所定値になった時であることが好ましい。
これにより、容易かつ適切に、シャッターを開く動作を開始する時期を設定することができる。
[適用例17]
本発明の電子部品搬送装置では、前記所定値は、前記総移動距離の60%以上、95%以下の範囲内に設定されることが好ましい。
これにより、適切に、シャッターを開く動作を開始する時期を設定することができる。
[適用例18]
本発明の電子部品検査装置は、第1の空間と、
前記第1の空間とは異なる第2の空間と、
前記第2の空間に配置され、複数の電子部品が配置される配置部材と、
前記電子部品が配置される少なくとも一つの方向に動作可能であり、前記第1の空間および前記第2の空間に接するシャッターと、
前記電子部品を検査する検査部と、を備え、
前記シャッターには複数の開口部が設けられていることを特徴とする電子部品検査装置。
これにより、湿度等が管理されていない雰囲気に電子部品が暴露されることを抑制することができる。
すなわち、シャッターを閉じることにより、そのシャッターの部分において、第1の空間と第2の空間の連通を遮断することができ、これにより、例えば、第2の空間の湿度を容易に管理することができる。
また、シャッターを開く場合は、第1の開口部を、配置部材の複数の電子部品が配置される箇所のうちの所定の箇所に配置することにより、前記所定の箇所のみを開くことができる。これにより、例えば、第1の空間が湿度等が管理されていない場合、その湿度等が管理されていない雰囲気に電子部品が暴露されることを抑制することができる。
本発明の電子部品検査装置の第1実施形態を示す概略平面図である。 図1に示す電子部品検査装置の温度調整部を示す断面図である。 図1に示す電子部品検査装置の温度調整部を示す断面図である。 図1に示す電子部品検査装置の温度調整部を示す断面図である。
図1に示す電子部品検査装置の温度調整部のチェンジキットプレートを示す平面図である。 図1に示す電子部品検査装置の温度調整部のハウジングを示す平面図である。 図1に示す電子部品検査装置の温度調整部のシャッターを示す平面図である。 図1に示す電子部品検査装置の温度調整部の動作を説明するための平面図である。 図1に示す電子部品検査装置の温度調整部の動作を説明するための平面図である。 図1に示す電子部品検査装置のデバイス回収領域に配置されているデバイス回収部の上方のプレートおよびシャッターを示す平面図である。 図1に示す電子部品検査装置のデバイス回収領域に配置されているデバイス回収部、プレートおよびシャッターを示す断面図である。 本発明の電子部品検査装置の第2実施形態の温度調整部のハウジングを示す平面図である。 本発明の電子部品検査装置の第2実施形態の温度調整部のシャッターを示す平面図である。 本発明の電子部品検査装置の第4実施形態の動作を説明するための図である。 本発明の電子部品検査装置の第4実施形態の制御動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の電子部品搬送装置および電子部品検査装置について添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の電子部品検査装置の第1実施形態を示す概略平面図である。図2〜図4は、それぞれ、図1に示す電子部品検査装置の温度調整部を示す断面図である。図5は、図1に示す電子部品検査装置の温度調整部のチェンジキットプレートを示す平面図である。図6は、図1に示す電子部品検査装置の温度調整部のハウジングを示す平面図である。図7は、図1に示す電子部品検査装置の温度調整部のシャッターを示す平面図である。図8および図9は、それぞれ、図1に示す電子部品検査装置の温度調整部の動作を説明するための平面図である。図10は、図1に示す電子部品検査装置のデバイス回収領域に配置されているデバイス回収部の上方のプレートおよびシャッターを示す平面図である。図11は、図1に示す電子部品検査装置のデバイス回収領域に配置されているデバイス回収部、プレートおよびシャッターを示す断面図である。
なお、以下では、説明の便宜上、図1に示すように、互いに直交する3軸をX軸、Y軸およびZ軸とする。また、X軸とY軸を含むXY平面が水平となっており、Z軸が鉛直となっている。また、X軸に平行な方向を「X方向」とも言い、Y軸に平行な方向を「Y方向」とも言い、Z軸に平行な方向を「Z方向」とも言う。また、X軸、Y軸およびZ軸の各軸の矢印の方向をプラス側、矢印と反対の方向をマイナス側と言う。また、電子部品の搬送方向の上流側を単に「上流側」とも言い、下流側を単に「下流側」とも言う。また、本願明細書で言う「水平」とは、完全な水平に限定されず、電子部品の搬送が阻害されない限り、水平に対して若干(例えば5°未満程度)傾いていた状態も含む。また、図8および図9では、ハウジング44の図示は、省略されている。
図1に示す検査装置(電子部品検査装置)1は、例えば、BGA(Ball grid array)パッケージやLGA(Land grid array)パッケージ等のICデバイス、LCD(Liquid Crystal Display)、CIS(CMOS Image Sensor)等の電子部品の電気的特性を検査・試験(以下単に「検査」と言う)するための装置である。なお、以下では、説明の便宜上、検査を行う前記電子部品としてICデバイスを用いる場合について代表して説明し、これを「ICデバイス90」とする。
図1に示すように、検査装置1は、トレイ供給領域A1と、デバイス供給領域(以下単に「供給領域」と言う)A2と、検査領域A3と、デバイス回収領域(以下単に「回収領域」と言う)A4と、トレイ除去領域A5とに分けられている。そして、ICデバイス90は、トレイ供給領域A1からトレイ除去領域A5まで前記各領域を順に経由し、途中の検査領域A3で検査が行われる。このように検査装置1は、各領域でICデバイス90を搬送し、制御部80を有する電子部品搬送装置と、検査領域A3内で検査を行なう検査部16と、図示しない検査制御部とを備えたものとなっている。なお、検査装置1では、検査部16および検査制御部を除く構成によって電子部品搬送装置が構成されている。
トレイ供給領域A1は、未検査状態の複数のICデバイス90が配列されたトレイ200が供給される領域である。トレイ供給領域A1では、多数のトレイ200を積み重ねることができる。
供給領域A2は、トレイ供給領域A1からのトレイ200上の複数のICデバイス90をそれぞれ検査領域A3まで供給する領域である。なお、トレイ供給領域A1と供給領域A2とをまたぐように、トレイ200を1枚ずつ搬送する第1のトレイ搬送機構11A、第2のトレイ搬送機構11Bが設けられている。
供給領域A2には、温度調整部(ソークプレート)12と、デバイス搬送ヘッド(搬送部材)13と、第3のトレイ搬送機構15とが設けられている。
温度調整部12は、複数のICデバイス90を加熱または冷却して、当該ICデバイス90を検査に適した温度に調整(制御)する装置である。図1に示す構成では、温度調整部12は、Y方向に2つ配置、固定されている。そして、第1のトレイ搬送機構11Aによってトレイ供給領域A1から搬入された(搬送されてきた)トレイ200上のICデバイス90は、いずれかの温度調整部12に搬送され、載置される。
第1のデバイス搬送ヘッド13は、供給領域A2内で移動可能に支持されている。これにより、第1のデバイス搬送ヘッド13は、トレイ供給領域A1から搬入されたトレイ200と温度調整部12との間のICデバイス90の搬送と、温度調整部12と後述するデバイス供給部14との間のICデバイス90の搬送とを担うことができる。なお、第1のデバイス搬送ヘッド13は、ICデバイス90を把持する複数の把持部(図示せず)を有しており、各把持部は、吸着ノズルを備え、ICデバイス90を吸着することで把持する。また、第1のデバイス搬送ヘッド13では、その複数の把持部が、後述する温度調整部12の複数の奇数列のポケット421(奇数列の第2の開口部442)と、複数の偶数列のポケット421(偶数数列の第2の開口部442)との一方に選択的に、移動(アクセス)できるように構成されている。また、第1のデバイス搬送ヘッド13では、温度調整部12と同様に、ICデバイス90を加熱または冷却して、ICデバイス90を検査に適した温度に調整することができる。
第3のトレイ搬送機構15は、全てのICデバイス90が除去された状態の空のトレイ200をX方向に搬送させる機構である。そして、この搬送後、空のトレイ200は、第2のトレイ搬送機構11Bによって供給領域A2からトレイ供給領域A1に戻される。
検査領域A3は、ICデバイス90を検査する領域である。この検査領域A3には、配置部材であるデバイス供給部(供給シャトル)14と、検査部16と、配置部材であるデバイス回収部(回収シャトル)18と、第2のデバイス搬送ヘッド17とが設けられている。
デバイス供給部14は、温度調整(温度制御)されたICデバイス90を検査部16近傍まで搬送する装置である。このデバイス供給部14は、供給領域A2と検査領域A3との間をX方向に沿って移動可能に支持されている。また、図1に示す構成では、デバイス供給部14は、Y方向に2つ配置されおり、温度調整部12上のICデバイス90は、いずれかのデバイス供給部14に搬送され、載置される。なお、デバイス供給部14では、温度調整部12と同様に、ICデバイス90を加熱または冷却して、当該ICデバイス90を検査に適した温度に調整することができる。
検査部16は、ICデバイス90の電気的特性を検査・試験するユニットである。検査部16には、ICデバイス90を保持した状態で当該ICデバイス90の端子と電気的に接続される複数のプローブピンが設けられている。そして、ICデバイス90の端子とプローブピンとが電気的に接続され(接触し)、プローブピンを介してICデバイス90の検査が行われる。ICデバイス90の検査は、検査部16に接続されるテスターが備える検査制御部の記憶部に記憶されているプログラムに基づいて行われる。なお、検査部16では、温度調整部12と同様に、ICデバイス90を加熱または冷却して、当該ICデバイス90を検査に適した温度に調整することができる。
第2のデバイス搬送ヘッド17は、検査領域A3内で移動可能に支持されている。これにより、第2のデバイス搬送ヘッド17は、供給領域A2から搬入されたデバイス供給部14上のICデバイス90を検査部16上に搬送し、載置することができる。なお、第2のデバイス搬送ヘッド17は、ICデバイス90を把持する複数の把持部(図示せず)を有しており、各把持部は、吸着ノズルを備え、ICデバイス90を吸着することで把持する。また、第2のデバイス搬送ヘッド17では、温度調整部12と同様に、ICデバイス90を加熱または冷却して、ICデバイス90を検査に適した温度に調整することができる。
デバイス回収部18は、検査部16での検査が終了したICデバイス90を回収領域A4まで搬送する装置である。このデバイス回収部18は、検査領域A3と回収領域A4との間をX方向に沿って移動可能に支持されている。また、図1に示す構成では、デバイス回収部18は、デバイス供給部14と同様に、Y方向に2つ配置されおり、検査部16上のICデバイス90は、いずれかのデバイス回収部18に搬送され、載置される。この搬送は、第2のデバイス搬送ヘッド17によって行なわれる。
回収領域A4は、検査が終了したICデバイス90が回収される領域である。この回収領域A4には、回収用トレイ19と、デバイス搬送ヘッド(搬送部材)20と、第6のトレイ搬送機構21とが設けられている。また、回収領域A4には、空のトレイ200も用意されている。
回収用トレイ19は、回収領域A4内に固定され、図1に示す構成では、X方向に沿って3つ配置されている。また、空のトレイ200も、X方向に沿って3つ配置されている。そして、回収領域A4に移動してきたデバイス回収部18上のICデバイス90は、これらの回収用トレイ19および空のトレイ200のうちのいずれかに搬送され、載置される。これにより、ICデバイス90は、検査結果ごとに回収されて、分類されることとなる。
第3のデバイス搬送ヘッド20は、回収領域A4内で移動可能に支持されている。これにより、第3のデバイス搬送ヘッド20は、ICデバイス90をデバイス回収部18から回収用トレイ19や空のトレイ200に搬送することができる。なお、第3のデバイス搬送ヘッド20は、ICデバイス90を把持する複数の把持部(図示せず)を有しており、各把持部は、吸着ノズルを備え、ICデバイス90を吸着することで把持する。
第6のトレイ搬送機構21は、トレイ除去領域A5から搬入された空のトレイ200をX方向に搬送させる機構である。そして、この搬送後、空のトレイ200は、ICデバイス90が回収される位置に配されることとなる、すなわち、前記3つの空のトレイ200のうちのいずれかとなり得る。
トレイ除去領域A5は、検査済み状態の複数のICデバイス90が配列されたトレイ200が回収され、除去される領域である。トレイ除去領域A5では、多数のトレイ200を積み重ねることができる。
また、回収領域A4とトレイ除去領域A5とをまたぐように、トレイ200を1枚ずつ搬送する第4のトレイ搬送機構22A、第5のトレイ搬送機構22Bが設けられている。第4のトレイ搬送機構22Aは、検査済みのICデバイス90が載置されたトレイ200を回収領域A4からトレイ除去領域A5に搬送する機構である。第5のトレイ搬送機構22Bは、ICデバイス90を回収するための空のトレイ200をトレイ除去領域A5から回収領域A4に搬送する機構である。
前記テスターの検査制御部は、例えば、図示しない記憶部に記憶されたプログラムに基づいて、検査部16に配置されたICデバイス90の電気的特性の検査等を行なう。
また、制御部80は、例えば、第1のトレイ搬送機構11A、第2のトレイ搬送機構11Bと、温度調整部12と、第1のデバイス搬送ヘッド13と、デバイス供給部14と、第3のトレイ搬送機構15と、検査部16と、第2のデバイス搬送ヘッド17と、デバイス回収部18と、第3のデバイス搬送ヘッド20と、第6のトレイ搬送機構21と、第4のトレイ搬送機構22A、第5のトレイ搬送機構22Bの各部の駆動を制御する。
また、検査装置1は、所定の各部に、湿度の低い空気等の気体(以下、ドライエアーとも言う)を流すことができるように構成されている。ICデバイス90を所定温度に冷却して検査する場合は、それに応じて必要な各部を冷却するが、必要な各部にドライエアーを流すことにより、結露を防止することができる。なお、本実施形態では、ドライエアーは、温度調整部12、デバイス供給部14、検査部16およびデバイス回収部18に流れるようになっている。
以下、温度調整部12およびデバイス回収部18の構成について説明するが、共通部分については、その説明を省略する。なお、デバイス供給部14については、デバイス回収部18と同様であるので、その説明は省略する。
図2に示すように、温度調整部12は、検査装置1のベース3上に配置されている。この温度調整部12は、温度制御プレート41と、複数のICデバイス90が配置されるチェンジキットプレート(配置部材)42と、複数(図示の構成では4つ)の支柱43と、ハウジング(開口部材)44と、シャッター45とを有しいている。温度調整部12の形状、すなわち、温度制御プレート41、チェンジキットプレート42、ハウジング44およびシャッター45の形状は、それぞれ、特に限定されないが、本実施形態では、Z方向から見て(温度調整部12の平面視で)、その外形が長方形をなしている。なお、前記長方形の長辺の方向はY方向、短辺の方向はX方向である。
温度制御プレート41は、板状をなしており、各支柱43を介してベース3上に固定されている。この場合、各支柱43の一端部は、温度制御プレート41の4隅に固定され、他端部は、ベース3上に固定されている。この温度制御プレート41は、図示しない加熱機構により加熱可能、また、図示しない冷却機構により冷却可能である。これにより、温度調整部12に配置されたICデバイス90を加熱または冷却することができる。
また、チェンジキットプレート42は、温度制御プレート41上に、着脱自在に取り付けられている。このチェンジキットプレート42は、交換可能であり、必要に応じて、他の同種または異種のものと交換することができる。具体的には、チェンジキットプレート42は、例えば、検査するICデバイス90の形状、大きさ(寸法)や、第1のデバイス搬送ヘッド13の各把持部の配置(位置)等に基づいて、それに対応可能なチェンジキットプレートに交換する。
図2および図5に示すように、チェンジキットプレート42の上面、すなわち、温度制御プレート41と反対側の面には、ICデバイス90を収容(配置)する複数の凹部であるポケット(電子部品配置部)421が形成されている。各ICデバイス90は、各ポケット421に収容され、これにより、チェンジキットプレート42に配置される。
各ポケット421の形状、大きさ(寸法)および配置(位置)は、検査するICデバイス90の形状、大きさ(寸法)や、第1のデバイス搬送ヘッド13の各把持部の配置(位置)等に基づいて設定されている。
なお、本実施形態では、Z方向から見て、ICデバイス90の外形は、正方形(四角形)をなしており、そのため、ポケット421の外形は、ICデバイス90の外形に対応した形状、すなわち、正方形(四角形)をなしている。また、各ポケット421は、行列状に配置されている。
また、ハウジング44は、支柱43に固定されている。このハウジング44は、中空の直方体形状をなしており、その内部に、前記温度制御プレート41およびチェンジキットプレート42が収容されている。このハウジング44の内部には、ドライエアーが供給可能に構成されている。ハウジング44の内部にドライエアーを供給することにより、そのハウジング44の内部に、湿度の低い雰囲気を有する空間(後述する第3の空間53)を形成することができる。
また、図2および図6に示すように、ハウジング44の図2中上側の壁部、すなわち、チェンジキットプレート42のポケット421と対向する第2の壁部441には、複数の第2の開口部442が形成されている。
Z方向から見て、第2の開口部442の外形は、長方形(矩形)をなしている。なお、前記長方形の長辺の方向は、X方向、すなわち、シャッター45の往復動作方向に直交する方向であり、短辺の方向は、Y方向、すなわち、シャッター45の往復動作方向である。この第2の開口部442は、Y方向に並設されている。このように、第2の開口部442は、X方向に長い形状をなしているので、チェンジキットプレート42のポケット421のX方向の長さや、X方向のピッチが変更された場合でも対応することができる。
また、第2の開口部442のY方向のピッチP3は、ポケット421のピッチP2と等しく設定されている。
また、1つの第2の開口部442に着目すると、その第2の開口部442は、X方向に並ぶ各ポケット421上に配置されており、Z方向から見て、第2の開口部442に、X方向に並ぶ各ポケット421が包含されている。
また、第2の壁部441とチェンジキットプレート42との間には、隙間が形成されている。これにより、ハウジング44の内部にドライエアーを供給した場合、第2の壁部441とチェンジキットプレート42との間にドライエアーが流れ、ICデバイス90の周囲の湿度を低くすることができる。
第2の壁部441とチェンジキットプレート42の間の間隔d1は、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定されるものであるが、4mm以上、20mm以下であることが好ましく、5mm以上、16mm以下であることがより好ましい。
間隔d1が前記下限値よりも小さいと、他の条件によっては、ハウジング44の内部にドライエアーを供給した場合、第2の壁部441とチェンジキットプレート42との間にドライエアーが流れ難くなる。また、間隔d1が前記上限値よりも大きくしても、第2の壁部441とチェンジキットプレート42との間にドライエアーが流れ易くなる効果の向上は望めず、また、温度調整部12の厚さが厚くなる。
また、間隔d1は、後述するシャッター45の第1の壁部451と第2の壁部441の間の間隔d2よりも大きいことが好ましい。これにより、ハウジング44の内部にドライエアーを供給した場合、第2の壁部441とチェンジキットプレート42との間に、ドライエアーを円滑に流すことができ、ICデバイス90の周囲の湿度を低くすることができる。
また、間隔d1と間隔d2の比、d1/d2は、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定されるものであるが、1.6以上、16以下であることが好ましく、2以上、4以下であることがより好ましい。
d1/d2が前記下限値よりも小さいと、他の条件によっては、ハウジング44の内部にドライエアーを供給した場合、第2の壁部441とチェンジキットプレート42との間にドライエアーが流れ難くなる。また、d1/d2が前記上限値よりも大きくしても、第2の壁部441とチェンジキットプレート42との間にドライエアーが流れ易くなる効果の向上は望めず、また、温度調整部12の厚さが厚くなる。
また、シャッター45は、ベース3に対し、ICデバイス90が配置される少なくとも一つの方向に動作可能(変位可能)に設置されている。本実施形態では、シャッター45は、Y方向に並進(移動)し、かつ、往復動作(往復運動)する。すなわち、シャッター45が動作する方向は、温度調整部12の長辺方向である。
なお、前記長辺とは、温度調整部12の形状(外形形状)がZ方向から見て(温度調整部12の平面視で)長方形の場合、その長方形の長辺(Y方向に延在する辺)である。
ここで、前記ICデバイス90が配置される方向とは、ICデバイス90が並んでいる方向を含む面内の各方向、すなわち、XY平面内の各方向を含む概念であり、ICデバイス90が並んでいる方向のみならず、それに交差する方向も含まれる。したがって、ICデバイス90が配置される少なくとも一つの方向に動作(変位)するとは、ICデバイス90が並んでいる方向を含む面内でいずれかの方向に動作することである。
また、動作(変位)としては、例えば、並進(移動)、回動(回転)等が挙げられ、また、それらの組み合わせも含まれる。
また、並進としては、例えば、直進や、曲線上を進むこと等が挙げられ、また、移動中や、移動を一旦中断し、進行方向を変更することも含まれる。具体例としては、例えば、直進し、途中で進行方向を90°変更する場合や、往復動作(往復運動)する場合等が挙げられる。
このシャッター45は、中空の直方体形状をなしており、その内部に、前記ハウジング44、温度制御プレート41およびチェンジキットプレート42が収容されている。なお、シャッター45の外部の空間が第1の空間51であり、シャッター45の内部の空間が前記第1の空間51とは異なる第2の空間52である。また、第2の空間52のうち、ハウジング44の内部の空間が、第3の空間53である。したがって、シャッター45の後述する第1の壁部451は、第1の空間51と第2の空間52との間に配置され、その両方に接する。また、前記ハウジング44、温度制御プレート41およびチェンジキットプレート42は、第2の空間52に配置されている。そして、第1の空間51と第2の空間52の湿度は異なっており、第2の空間52の湿度は、第1の空間51の湿度よりも低い。すなわち、第1の空間51は、湿度が管理されておらず、第2の空間52は、湿度が所定の湿度以下になるように管理されている。これにより、ICデバイス90を冷却する場合、シャッター45を閉じることにより、ICデバイス90に結露が生じることを防止することができる。
また、図2および図7に示すように、シャッター45の図2中上側の壁部、すなわち、ハウジング44の第2の壁部441と対向する第1の壁部451には、複数の第1の開口部452が形成されている。
Z方向から見て、第1の開口部452の外形は、長方形(矩形)をなしている。なお、前記長方形の長辺の方向は、X方向、すなわち、シャッター45の往復動作方向に直交する方向であり、短辺の方向は、Y方向、すなわち、シャッター45の往復動作方向である。この第1の開口部452は、Y方向に並設されている。このように、第1の開口部452は、X方向に長い形状をなしているので、チェンジキットプレート42のポケット421のX方向の長さや、X方向のピッチが変更された場合でも対応することができる。
また、第1の開口部452のY方向のピッチP1は、ポケット421のピッチP2の2倍に設定されている。
また、1つの第1の開口部452に着目すると、その第1の開口部452がX方向に並ぶ各ポケット421上に配置された状態では、Z方向から見て、第1の開口部452に、X方向に並ぶ各ポケット421および第2の開口部442が包含されている。
また、第1の壁部451と第2の壁部441との間には、隙間が形成されている。この第1の壁部451と第2の壁部441の間の間隔d2は、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定されるものであるが、10mm以下であることが好ましく、0.5mm以上、5mm以下であることがより好ましい。
間隔d2が前記上限値よりも大きいと、他の条件によっては、シャッター45の遮蔽効果が低くなってしまう虞がある。
また、シャッター45の駆動源としては、特に限定されないが、例えば、各種のシリンダー、ステッピングモーター等の各種のモーター等が挙げられる。
次に、シャッター45の動作について説明する。
まず、図4に示すシャッター45が閉じた状態(閉状態)では、シャッター45の第1の開口部452は、チェンジキットプレート42のY方向に隣り合う2つのポケット421の間およびハウジング44のY方向に隣り合う2つの第2の開口部442の間に配置されている。
このシャッター45が閉じた状態では、ポケット421にICデバイス90が収容されている場合、湿度等が管理されていない第1の空間51の雰囲気にそのICデバイス90が暴露されることを抑制することができる。また、ハウジング44の内部に供給されたドライエアーが第2の開口部442から放出されることを抑制することができ、また、第2の空間52の湿度を容易に管理することができる。
なお、本実施形態では、シャッター45が閉じた状態で、Z方向から見て、第1の開口部452は、ポケット421の一部および第2の開口部442の一部と重なっているが、これに限らず、第1の開口部452がポケット421および第2の開口部442と重ならないように構成されていてもよい。
このシャッター45が閉じた状態からシャッター45を開き、第1の開状態(図2および図8に示す状態)にする場合は、図2および図8に示すように、シャッター45をY方向の図2中右側(Y方向のプラス側)に、1/4・P1移動させる。これにより、シャッター45の第1の開口部452が、チェンジキットプレート42の奇数列のポケット421およびハウジング44の奇数列の第2の開口部442上に配置される。これにより、奇数列のポケット421に収容されているICデバイス90を取り出したり、また、奇数列のポケット421にICデバイス90を収容することが可能になる。なお、X方向の並びを前記列と言い、その列の前記奇数列、後述する偶数列は、図2中の右側(図8中の上側)から数えた場合のものである。
一方、Z方向から見て、第1の開口部452が、偶数列のポケット421および偶数列の第2の開口部442と重ならなくなる。これによって、偶数列の第2の開口部442において、シャッター45により、第1の空間51と第2の空間52との間で気体の流れが抑制される。これにより、ハウジング44の内部に供給されたドライエアーが偶数列の第2の開口部442から放出されることを抑制することができる。また、偶数列のポケット421にICデバイス90が収容されている場合、湿度等が管理されていない第1の空間51の雰囲気にその偶数列のポケット421に収容されているICデバイス90が暴露されることを抑制することができる。
次に、シャッター45を第2の開状態(図3および図9に示す状態)にする場合は、図3および図9に示すように、シャッター45をY方向の図3中左側(Y方向のマイナス側)に、1/2・P1移動させる。これにより、シャッター45の第1の開口部452が、チェンジキットプレート42の偶数列のポケット421およびハウジング44の偶数列の第2の開口部442上に配置される。これにより、偶数列のポケット421に収容されているICデバイス90を取り出したり、また、偶数列のポケット421にICデバイス90を収容することが可能になる。
一方、Z方向から見て、第1の開口部452が、奇数列のポケット421および奇数列の第2の開口部442と重ならなくなる。これによって、奇数列の第2の開口部442において、シャッター45により、第1の空間51と第2の空間52との間で気体の流れが抑制される。これにより、ハウジング44の内部に供給されたドライエアーが奇数列の第2の開口部442から放出されることを抑制することができる。また、奇数列のポケット421にICデバイス90が収容されている場合、湿度等が管理されていない第1の空間51の雰囲気にその奇数列のポケット421に収容されているICデバイス90が暴露されることを抑制することができる。
次に、第1の開状態にする場合は、図2および図8に示すように、シャッター45をY方向の図2中右側(Y方向のプラス側)に、1/2・P1移動させ、次に、シャッター45を第2の開状態にする場合は、図3および図9に示すように、シャッター45をY方向の図3中左側(Y方向のマイナス側)に、1/2・P1移動させる。以下、同様である。
このように、シャッター45は、開閉動作や、第1の開状態と第2の開状態とを切り替える動作において、Y方向に往復動作するが、そのシャッター45の第1の開状態と第2の開状態とを切り替える動作における往復動作の片道の距離は、第1の開口部452のピッチP1の1/2である。このため、第1の開状態と第2の開状態との切り替えと、閉状態と第1の開状態との切り替えと、閉状態と第2の開状態との切り替えとを、それぞれ、迅速に行うことができる。
次に、デバイス回収部18およびデバイス回収部18についてのシャッター等について説明するが、前述した温度調整部12との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
図10および図11に示すように、デバイス回収部18は、板状をなしており、検査装置1のベース3上に、X方向に移動可能に配置されている。デバイス回収部18の形状は、特に限定されないが、本実施形態では、Z方向から見て(デバイス回収部18の平面視で)、その外形が長方形をなしている。なお、前記長方形の長辺の方向はX方向、短辺の方向はY方向である。
また、デバイス回収部18の上面、すなわち、ベース3と反対側の面には、ICデバイス90を収容(配置)する複数の凹部であるポケット(電子部品配置部)181が形成されている。各ICデバイス90は、各ポケット181に収容され、これにより、デバイス回収部18に配置される。
各ポケット181の形状、大きさ(寸法)および配置(位置)は、検査するICデバイス90の形状、大きさ(寸法)や、第3のデバイス搬送ヘッド20の各把持部の配置(位置)等に基づいて設定されている。
なお、ポケット181の外形は、ICデバイス90の外形に対応した形状、本実施形態では、正方形(四角形)をなしている。また、各ポケット181は、行列状に配置されている。
また、デバイス回収領域A4におけるベース3上には、板状をなし、複数の第2の開口部611を有するプレート61と、板状をなし、複数の第1の開口部621を有するシャッター62とが配置されている。
プレート61は、デバイス回収部18がデバイス回収領域A4に配置されている場合のそのデバイス回収部18の上方に配置されている。
また、プレート61とデバイス回収部18との間には、隙間が形成されている。このプレート61とデバイス回収部18の間の間隔d3は、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定されるものであるが、好ましい値は、第1実施形態の間隔d1と同様である。
また、各第2の開口部611は、各ポケット181と同様に配置されている。すなわち、デバイス回収部18がデバイス回収領域A4に配置されている場合、各第2の開口部611は、各ポケット181上に配置されている。したがって、第2の開口部611のX方向のピッチおよびY方向のピッチは、それぞれ、ポケット181のX方向のピッチおよびY方向のピッチと等しく設定されている。
また、Z方向から見て、第2の開口部611の外形は、ポケット181に対応した形状、本実施形態では、正方形(四角形)をなしている。また、第2の開口部611がポケット181上に配置された状態では、Z方向から見て、第2の開口部611に、ポケット181が包含されている。
シャッター62は、プレート61の上方に配置されている。また、シャッター62は、プレート61に対し、ICデバイス90が配置される少なくとも一つの方向に動作可能(変位可能)に設置されている。本実施形態では、シャッター62は、Y方向に並進(移動)し、かつ、往復動作(往復運動)する。前記シャッター62を並進可能に支持する機構の1例は、下記の通りである。
まず、4つの滑り部材63が、ボルト64によりプレート61の4隅に締結されている。なお、滑り部材63は、固定されていてもよく、また、回動可能であってもよい。
また、滑り部材63は、1対の大径部631、632と、大径部631と大径部632との間に配置された小径部633とで構成されている。この滑り部材63の構成材料としては、特に限定されないが、シャッター62に対して摩擦の小さい材料が好ましく、例えば、フッ素を含む樹脂等の各種樹脂材料等が挙げられる。また、滑り部材63は、その表面に、シャッター62に対して摩擦の小さい材料で形成された層を有していてもよい。
一方、シャッター62の4隅には、Y方向に長い長孔622が形成されている。そして、各長孔622に、各滑り部材63が挿入されている。すなわち、各滑り部材63の大径部631と大径部632との間に、シャッター62が配置されている。これにより、シャッター62は、各滑り部材63により、並進可能に支持される。
また、シャッター62とプレート61との間には、隙間が形成されている。このシャッター62とプレート61の間の間隔d4は、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定されるものであるが、好ましい値は、第1実施形態の間隔d2と同様である。また、間隔d3と間隔d4の関係は、第1実施形態と同様であり、その場合、第1実施形態の間隔d1を間隔d3と置き換え、第1実施形態の間隔d2を間隔d4と置き換える。
また、各第1の開口部621は、各ポケット181と同様に配置されている。すなわち、第1の開口部621のX方向のピッチおよびY方向のピッチは、それぞれ、ポケット181のX方向のピッチおよびY方向のピッチと等しく設定されている。
また、Z方向から見て、第1の開口部621の外形は、ポケット181および第2の開口部611に対応した形状、本実施形態では、正方形(四角形)をなしている。また、第1の開口部621がポケット181上に配置された状態では、Z方向から見て、第1の開口部621に、ポケット181および第2の開口部611が包含されている。
なお、シャッター62の図11中上側の空間が第1の空間51であり、シャッター62の図11中下側の空間が第2の空間52であり、シャッター62は、第1の空間51および第2の空間52に接する。また、前記プレート61およびデバイス回収部18は、第2の空間52に配置されている。
次に、シャッター62の動作について説明する。
まず、図10および図11に示すシャッター62が閉じた状態からシャッター62を開く場合は、シャッター62をY方向の図10中下側(Y方向のプラス側)に、1/2・P1移動させる。これにより、シャッター62の第1の開口部621が、デバイス回収部18のポケット181およびプレート61の第2の開口部611上に配置される。これにより、ポケット181に収容されているICデバイス90を取り出したり、また、ポケット181にICデバイス90を収容することが可能になる。
そして、シャッター62を閉じる場合は、シャッター62をY方向の図10中上側(Y方向のマイナス側)に、1/2・P1移動させる。これにより、図10および図11に示すように、シャッター62の第1の開口部621が、デバイス回収部18のポケット181およびプレート61の第2の開口部611上から退避し、Z方向から見て、第1の開口部621が、ポケット181および第2の開口部611と重ならなくなる。これによって、シャッター62により、第1の空間51と第2の空間52との間で気体の流れが抑制される。
このように、シャッター62は、開閉動作において、Y方向に往復動作するが、そのシャッター62の往復動作の片道の距離は、第1の開口部621のピッチP1の1/2である。このため、迅速に、シャッター62を開閉することができる。
また、デバイス供給領域A2と、検査領域A3と、デバイス回収領域A4とは、図示しないトンネルで連通しており、そのトンネル内をデバイス供給部14およびデバイス回収部18が移動し、また、そのトンネル内にドライエアーが流れる。このため、シャッター62を閉じることにより、ドライエアーがプレート61の第2の開口部611から放出されることを抑制することができる。
なお、本実施形態では、温度調整部12のシャッター45は、奇数列の第2の開口部442(ポケット421)と偶数列の第2の開口部442(ポケット421)との一方のみを閉じ、他方のみを開くことができるように構成さているが、これに限らず、例えば、全部の第2の開口部442を同時に開閉できるように構成されていてもよい。すなわち、シャッター45は、例えば、シャッター62と同様に構成されていてもよい。
また、本実施形態では、シャッター45の第1の開口部452のY方向のピッチP1は、チェンジキットプレート42のポケット421のピッチP2の2倍に設定されているが、これに限らず、例えば、ピッチP1は、ピッチP2のn倍(nは自然数)に設定されていてもよい。
また、本実施形態では、デバイス回収部18についてのシャッター62は、デバイス回収部18とは別に設けられているが、これに限らず、デバイス回収部18がシャッターを有していてもよい。
また、デバイス供給部14については、シャッターが設けられていなくてもよく、また、設けられていてもよい。シャッターを設ける場合は、前記デバイス回収部18の場合と同様に構成することができる。
<第2実施形態>
図12は、本発明の電子部品検査装置の第2実施形態の温度調整部のハウジングを示す平面図である。図13は、本発明の電子部品検査装置の第2実施形態の温度調整部のシャッターを示す平面図である。
以下、第2実施形態について説明するが、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
第2実施形態の検査装置1は、温度調整部12のハウジング44の第2の開口部442およびシャッター45の第1の開口部452の形状が前記第1実施形態と異なる以外は、前記第1実施形態と同様である。
図12に示すように、ハウジング44の各第2の開口部442は、チェンジキットプレート42の各ポケット421と同様に配置されている。すなわち、各第2の開口部442は、各ポケット421上に配置されている。したがって、第2の開口部442のX方向のピッチおよびY方向のピッチP3は、それぞれ、ポケット421のX方向のピッチおよびY方向のピッチP2と等しく設定されている。
また、Z方向から見て、第2の開口部442の外形は、ポケット421に対応した形状、本実施形態では、正方形(四角形)をなしている。また、Z方向から見て、第2の開口部442に、ポケット421が包含されている。
また、図13に示すように、Z方向から見て、シャッター45の第1の開口部452の外形は、チェンジキットプレート42のポケット421および第2の開口部442に対応した形状、本実施形態では、正方形(四角形)をなしている。また、第1の開口部452がポケット421上に配置された状態では、Z方向から見て、第1の開口部452に、ポケット421および第2の開口部442が包含されている。
このように、第1の開口部452は、ポケット421および第2の開口部442に対応した形状をなしているので、第1実施形態と比べて、ポケット421にICデバイス90が収容されている場合、シャッター45を閉じた場合に、第1の空間51の雰囲気にそのICデバイス90が暴露されることを抑制することができ、また、ハウジング44の内部に供給されたドライエアーが第2の開口部442から放出されることを抑制することができ、また、第2の空間52の湿度を容易に管理することができる。
また、第1の開口部452のX方向のピッチは、ポケット421のX方向のピッチと等しく設定され、第1の開口部452のY方向のピッチは、ポケット421のY方向のピッチの2倍に設定されている。
以上のような第2実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
なお、シャッター45とハウジング44の組み合わせは、この第2実施形態および前記第1実施形態に限らず、例えば、第1実施形態のシャッター45と第2実施形態のハウジングとを組み合わせてもよく、また、第2実施形態のシャッター45と第1実施形態のハウジングとを組み合わせてもよい。
<第3実施形態>
以下、第3実施形態について説明するが、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
第3実施形態の検査装置1では、温度調整部12のシャッター45が、交換可能であり、必要に応じて、他の同種または異種のものと交換することができる。
具体的には、シャッター45は、第1の開口部452の形状、大きさ(寸法)および位置(位置)の少なくとも1つが異なるシャッターに交換可能、特に、第1の開口部452の大きさおよび位置の少なくとも一方が異なるシャッターに交換可能となっている。また、シャッター45の第1の開口部452の大きさは、ICデバイス90の大きさに基づいて設定される。なお、シャッター45は、例えば、検査するICデバイス90の形状、大きさ(寸法)や、第1のデバイス搬送ヘッド13の各把持部の配置(位置)等に基づいて、それに対応可能なシャッターに交換される。
また、シャッター45は、その全体が交換可能でもよく、また、その一部が交換可能でもよい。シャッター45の一部を交換可能にする場合、例えば、シャッター45のうちの第1の壁部451を交換可能とする。
また、シャッター45のうちの第1の壁部451を交換可能とする場合、その第1の壁部451の固定方法は、特に限定されず、例えば、ネジ止め、磁石で吸着等が挙げられる。
以上のような第3実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
また、シャッター45が交換可能であるので、色々な寸法のICデバイス90に対応することができる。
また、シャッター45の第1の壁部451を交換可能とすることにより、全体が交換可能の場合に比べ、交換作業が容易であり、また、交換用の部材の準備に要するコストを低減することができる。
また、第3実施形態は、前記第2実施形態にも適用することができる。
なお、本実施形態では、温度調整部12のシャッター45を交換可能にした場合を例に挙げて説明したが、これに限らず、ハウジング44が交換可能であってもよく、また、シャッター45およびハウジング44が交換可能であってもよい。
また、デバイス回収部18についてのシャッター62およびプレート61のいずれか一方または両方が交換可能であってもよい。
また、デバイス供給部14についてのシャッターおよびプレートを設ける場合は、そのシャッターおよびプレートのいずれか一方または両方が交換可能であってもよい。
<第4実施形態>
図14は、本発明の電子部品検査装置の第4実施形態の動作を説明するための図である。図15は、本発明の電子部品検査装置の第4実施形態の制御動作を示すフローチャートである。
以下、第4実施形態について説明するが、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
第4実施形態の検査装置1は、搬送部材が配置部材に向って移動している時にシャッターを開くように構成されている。この制御は、温度調整部12のシャッター45と、デバイス回収部18についてのシャッター62と、デバイス供給部14についてのシャッターとのいずれにも適用することができる。以下では、前記制御を温度調整部12のシャッター45に適用した場合について代表して説明する。また、この場合、第1のデバイス搬送ヘッド13がトレイ200に配置されているICデバイス90を温度調整部12に搬送する場合と、第1のデバイス搬送ヘッド13が温度調整部12配置されているICデバイス90をデバイス供給部14に搬送する場合とがあるが、以下では、トレイ200に配置されているICデバイス90を温度調整部12に搬送する場合について代表して説明する。
図14に示すように、第4実施形態の検査装置1では、第1のデバイス搬送ヘッド13がトレイ200に配置されているICデバイス90を温度調整部12に搬送する場合、制御部80の制御により、第1のデバイス搬送ヘッド13が温度調整部12のチェンジキットプレート42に向って移動している時にシャッター45を開く。また、第1のデバイス搬送ヘッド13が温度調整部12のチェンジキットプレート42に向って移動を開始する位置(例えば、第1のデバイス搬送ヘッド13の総移動距離)に基づいて、前記シャッター45を開く動作を開始する時期が設定される。
ここで、例えば、第1のデバイス搬送ヘッド13がトレイ200の位置から移動を開始する前にシャッター45を開くと、シャッター45が開いている時間が長くなり、その間に、温度調整部12からドライエアーが放出されてしまい、また、第1のデバイス搬送ヘッド13が温度調整部12に到着してからシャッター45を開くと、ICデバイス90の搬送に要する時間が長くなってしまう。しかし、本実施形態では、第1のデバイス搬送ヘッド13が温度調整部12のチェンジキットプレート42に向って移動している時にシャッター45を開くことにより、温度調整部12からのドライエアーの放出を抑制しつつ、ICデバイス90の搬送に要する時間を短縮することができる。
なお、トレイ200の位置が、第1のデバイス搬送ヘッド13が移動を開始する位置(移動開始位置)であり、温度調整部12のチェンジキットプレート42の位置が、第1のデバイス搬送ヘッド13が移動を終了する位置(移動終了位置)である。
また、前記移動開始位置および移動終了位置等の各位置は、それぞれ、例えば、XY平面内での位置としてもよく、また、さらにZ方向の位置を含めてもよいが、以下では、XY平面内での位置とする場合を代表して説明する。
同様に、後述する第1のデバイス搬送ヘッド13の移動距離および総移動距離は、それぞれ、例えば、XY平面内での移動距離、総移動距離としてもよく、また、さらにZ方向の移動距離、総移動距離を含めてもよいが、以下では、XY平面内での移動距離、総移動距離とする場合を代表して説明する。
まず、シャッター45を開く動作を開始する時期は、第1のデバイス搬送ヘッド13の移動中であれば特に特に限定されないが、本実施形態では、図14に示すように、第1のデバイス搬送ヘッド13の移動開始位置からの移動距離が、第1のデバイス搬送ヘッド13の移動開始位置から移動終了位置までの総移動距離よりも小さい所定値Aになった時とする。
前記所定値Aは、一定値に決めておいてもよく、また、所定の条件に基づいて、決定されるようにしてもよい。なお、前記所定値Aは、例えば、総移動距離に対する相対値として規定してもよい。
所定値Aを一定値に決めておく場合は、制御が簡易であるという利点を有する。そして、例えば、第1のデバイス搬送ヘッド13の移動開始位置から移動終了位置までの総移動距離が、一定であり、シャッター45が開く速度が一定の場合、誤差も少なく、有効である。
また、所定値Aは、総移動距離の60%以上、95%以下の範囲内に設定されることが好ましく、80%以上、95%以下の範囲内に設定されることがより好ましい。
所定値Aが前記下限値よりも小さいと、他の条件によっては、第1のデバイス搬送ヘッド13が移動終了位置に十分に接近する前にシャッター45が開き、シャッター45が開いている時間が長くなる。
また、所定値Aが前記上限値よりも大きいと、他の条件によっては、シャッター45が完全に開く前に第1のデバイス搬送ヘッド13が移動終了位置に到着し、ICデバイス90の搬送に要する時間が長くなる。
また、所定値Aを所定の条件に基づいて決定する場合は、前記所定の条件としては、例えば、第1のデバイス搬送ヘッド13の移動速度、移動開始位置、移動終了位置、総移動距離等が挙げられる。この場合、例えば、前記第1のデバイス搬送ヘッド13の移動距離が所定値Aになった時にシャッター45を開く動作を開始した場合に、シャッター45が開いた時に第1のデバイス搬送ヘッド13が移動終了位置またはその少し手前に移動するように、所定値Aを決めるためのテーブルまたは演算式等の検量線を予め求め、制御部80の図示しない記憶部に記憶しておく。そして、制御部80は、第1のデバイス搬送ヘッド13を移動させ、シャッター45を開く際に、記憶部から前記検量線を読み出し、その検量線と前記所定の条件とに基づいて、所定値Aを求める。これにより、例えば、第1のデバイス搬送ヘッド13の移動速度、移動開始位置、移動終了位置、総移動距離等が異なる場合でも、所定値Aとして、適切な値を求めることができる。
次に、1例を挙げ、図15に基づいて、シャッター45を開く際の制御部80の制御動作について説明する。
図15に示すように、まず、トレイ200から温度調整部12のチェンジキットプレート42に向って、第1のデバイス搬送ヘッド13の移動を開始する(ステップS101)。
次いで、第1のデバイス搬送ヘッド13の移動距離を検出する(ステップS102)。制御部80は、前記第1のデバイス搬送ヘッド13の位置を把握しているので、ここでは、特別な検出を行うことなく、前記移動距離を求めることができる。
次いで、第1のデバイス搬送ヘッド13の移動距離が総移動距離の90%になったか否かを判断し(ステップS103)、移動距離が総移動距離の90%になっていないと判断した場合は、ステップS102に戻り、再度、ステップS102以降を実行する。
また、ステップS103において、移動距離が総移動距離の90%になったと判断した場合は、シャッター45を開く動作を開始する(ステップS104)。以下、シャッター45が完全に開き、ICデバイス90がチェンジキットプレート42のポケット421に収容される。
以上のような第4実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
また、第4実施形態は、前記第2、第3実施形態にも適用することができる。
以上、本発明の電子部品搬送装置および電子部品検査装置について、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、他の任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、前記実施形態では、シャッターに複数の開口部が形成されているが、本発明では、これに限らず、例えば、開口部が省略されていてもよい。
1……検査装置(電子部品検査装置)
11A……第1のトレイ搬送機構
11B……第2のトレイ搬送機構
12……温度調整部(ソークプレート)
13……第1のデバイス搬送ヘッド
14……デバイス供給部(供給シャトル)
15……第3のトレイ搬送機構
16……検査部
17……第2のデバイス搬送ヘッド
18……デバイス回収部(回収シャトル)
181……ポケット
19……回収用トレイ
20……第3のデバイス搬送ヘッド
21……第6のトレイ搬送機構
22A……第4のトレイ搬送機構
22B……第5のトレイ搬送機構
3……ベース
41……温度制御プレート
42……チェンジキットプレート
421……ポケット
43……支柱
44……ハウジング
441……第2の壁部
442……第2の開口部
45……シャッター
451……第1の壁部
452……第1の開口部
51……第1の空間
52……第2の空間
53……第3の空間
61……プレート
611……第2の開口部
62……シャッター
621……第1の開口部
622……長孔
63……滑り部材
631、632……大径部
633……小径部
64……ボルト
80……制御部
90……ICデバイス
200……トレイ
A1……トレイ供給領域
A2……デバイス供給領域(供給領域)
A3……検査領域
A4……デバイス回収領域(回収領域)
A5……トレイ除去領域
S101〜S104……ステップ

Claims (18)

  1. 第1の空間と、
    前記第1の空間とは異なる第2の空間と、
    前記第2の空間に配置され、複数の電子部品が配置される配置部材と、
    前記電子部品が配置される少なくとも一つの方向に動作可能であり、前記第1の空間および前記第2の空間に接するシャッターと、を備え、
    前記シャッターには複数の第1の開口部が設けられていることを特徴とする電子部品搬送装置。
  2. 前記シャッターの一方の面は前記第1の空間に接し、前記シャッターの他方の面は前記第2の空間に接する請求項1に記載の電子部品搬送装置。
  3. 前記シャッターが動作する前記方向は、前記配置部材の長辺方向である請求項1または2に記載の電子部品搬送装置。
  4. 前記第1の空間と前記第2の空間の湿度は異なる請求項1ないし3のいずれか1項に記載の電子部品搬送装置。
  5. 前記第2の空間の湿度は、前記第1の空間の湿度よりも低い請求項1ないし4のいずれか1項に記載の電子部品搬送装置。
  6. 前記シャッターと前記配置部材の間に配置され、複数の第2の開口部を有する開口部材を備える請求項1ないし5のいずれか1項に記載の電子部品搬送装置。
  7. 前記開口部材と前記配置部材の間の間隔は、前記開口部材と前記シャッターの間の間隔よりも大きい請求項6に記載の電子部品搬送装置。
  8. 前記シャッターを動作可能に支持する滑り部材を有する請求項1ないし7のいずれか1項に記載の電子部品搬送装置。
  9. 前記シャッターの動作は、並進である請求項1ないし8のいずれか1項に記載の電子部品搬送装置。
  10. 前記シャッターは、前記第1の開口部の大きさおよび前記第1の開口部の位置の少なくとも一方が異なるシャッターに交換可能である請求項1ないし9のいずれか1項に記載の電子部品搬送装置。
  11. 前記第1の開口部の大きさは、前記電子部品の大きさに基づいて設定される請求項10に記載の電子部品搬送装置。
  12. 前記複数の第1の開口部のピッチは、前記配置部材に設けられ、前記電子部品が配置される複数の電子部品配置部のピッチの2倍である請求項1ないし10のいずれか1項に記載の電子部品搬送装置。
  13. 前記シャッターは、往復可能に動作し、前記シャッターの前記往復動作の片道の距離は、前記第1の開口部のピッチの1/2である請求項1ないし12のいずれか1項に記載の電子部品搬送装置。
  14. 前記電子部品を搬送可能な搬送部材を有し、前記搬送部材が前記配置部材に向って移動している時に前記シャッターを開く請求項1ないし13のいずれか1項に記載の電子部品搬送装置。
  15. 前記搬送部材が前記配置部材に向って移動を開始する位置に基づいて、前記シャッターを開く動作を開始する時期が設定される請求項14に記載の電子部品搬送装置。
  16. 前記シャッターを開く動作を開始する時期は、前記搬送部材が前記配置部材に向って移動を開始してからの前記搬送部材の移動距離が、前記搬送部材の前記配置部材までの総移動距離よりも小さい所定値になった時である請求項14または15に記載の電子部品搬送装置。
  17. 前記所定値は、前記総移動距離の60%以上、95%以下の範囲内に設定される請求項16に記載の電子部品搬送装置。
  18. 第1の空間と、
    前記第1の空間とは異なる第2の空間と、
    前記第2の空間に配置され、複数の電子部品が配置される配置部材と、
    前記電子部品が配置される少なくとも一つの方向に動作可能であり、前記第1の空間および前記第2の空間に接するシャッターと、
    前記電子部品を検査する検査部と、を備え、
    前記シャッターには複数の開口部が設けられていることを特徴とする電子部品検査装置。
JP2014146291A 2014-07-16 2014-07-16 電子部品搬送装置および電子部品検査装置 Pending JP2016023961A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014146291A JP2016023961A (ja) 2014-07-16 2014-07-16 電子部品搬送装置および電子部品検査装置
KR1020150013231A KR101652003B1 (ko) 2014-07-16 2015-01-28 전자 부품 반송 장치 및 전자 부품 검사 장치
CN201510144163.1A CN105277870B (zh) 2014-07-16 2015-03-30 电子部件搬运装置以及电子部件检查装置
TW104122624A TWI571637B (zh) 2014-07-16 2015-07-13 Electronic parts conveyor and electronic parts inspection device
TW105143464A TWI635284B (zh) 2014-07-16 2015-07-13 電子零件搬送裝置及電子零件檢查裝置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014146291A JP2016023961A (ja) 2014-07-16 2014-07-16 電子部品搬送装置および電子部品検査装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016023961A true JP2016023961A (ja) 2016-02-08

Family

ID=55147224

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014146291A Pending JP2016023961A (ja) 2014-07-16 2014-07-16 電子部品搬送装置および電子部品検査装置

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP2016023961A (ja)
KR (1) KR101652003B1 (ja)
CN (1) CN105277870B (ja)
TW (2) TWI571637B (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018054463A (ja) * 2016-09-29 2018-04-05 セイコーエプソン株式会社 電子部品搬送装置および電子部品検査装置
JP2018141700A (ja) * 2017-02-28 2018-09-13 セイコーエプソン株式会社 電子部品搬送装置および電子部品検査装置
TWI692644B (zh) * 2019-06-18 2020-05-01 旺矽科技股份有限公司 電子元件針測裝置

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10227828A (ja) * 1997-02-13 1998-08-25 Advantest Corp Ic試験装置
JPH11344530A (ja) * 1998-05-29 1999-12-14 Advantest Corp Ic搬送媒体
JP4041594B2 (ja) 1998-09-02 2008-01-30 株式会社アドバンテスト 部品試験装置およびチャンバ入り口の開閉方法
US6607071B1 (en) * 1998-10-19 2003-08-19 Mirae Corporation Sealed test chamber for module IC handler
JP2004347329A (ja) * 2003-05-20 2004-12-09 Yac Co Ltd ハンドラの低温条件試験装置及びその方法
TW200745771A (en) * 2006-02-17 2007-12-16 Nikon Corp Adjustment method, substrate processing method, substrate processing apparatus, exposure apparatus, inspection apparatus, measurement and/or inspection system, processing apparatus, computer system, program and information recording medium
JP4767896B2 (ja) * 2007-03-29 2011-09-07 東京エレクトロン株式会社 被検査体の搬送装置及び検査装置
CN102171581B (zh) * 2008-10-09 2013-09-18 株式会社爱德万测试 接口构件、测试部单元以及电子元件测试装置
JP4555383B1 (ja) * 2009-04-02 2010-09-29 株式会社ダイシン 搬送部品の空圧作用システム及び部品搬送装置
TWM401777U (en) * 2010-10-13 2011-04-11 Advanced Electronics Co Ltd High-power electronic device tester capable of providing constant temperature and humidity testing environment
JP5715881B2 (ja) * 2011-05-26 2015-05-13 Juki株式会社 電子部品実装装置
JP5874427B2 (ja) * 2012-02-14 2016-03-02 セイコーエプソン株式会社 部品検査装置、及び、ハンドラー
JP5938932B2 (ja) * 2012-02-14 2016-06-22 セイコーエプソン株式会社 ハンドラー、及び部品検査装置
CN103792485B (zh) * 2014-02-17 2016-12-07 大唐微电子技术有限公司 自动化测试设备和测试方法

Also Published As

Publication number Publication date
KR101652003B1 (ko) 2016-08-29
TW201727244A (zh) 2017-08-01
CN105277870B (zh) 2019-01-01
TWI635284B (zh) 2018-09-11
TWI571637B (zh) 2017-02-21
TW201604551A (zh) 2016-02-01
KR20160009480A (ko) 2016-01-26
CN105277870A (zh) 2016-01-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101707220B1 (ko) 배터리 검사용 엑스레이 검사 장치 및 그에 의한 배터리 검사 방법
KR100827465B1 (ko) 기판 검사 장치 및 기판 검사 방법
JP5322822B2 (ja) 半導体検査用ウエハプローバ及び検査方法
TW201333497A (zh) 電子元件測試裝置
KR102535047B1 (ko) 검사 장치
JP2016023961A (ja) 電子部品搬送装置および電子部品検査装置
JP2016070777A (ja) 電子部品搬送装置および電子部品検査装置
JP6843345B2 (ja) プローバ
TWI619951B (zh) 電子零件搬送裝置及電子零件檢查裝置
TW201812948A (zh) 電子零件搬送裝置及電子零件檢查裝置
US20180024162A1 (en) Temperature-controlled module for electronic devices and testing apparatus provided with the same
JP2019120564A (ja) 電子部品搬送装置および電子部品検査装置
KR20160066741A (ko) 평판디스플레이 패널 에지 검사장치 및 방법
TWI578410B (zh) 用以將積體電路轉移至封裝之封裝裝置及方法
JP2017049018A (ja) 電子部品搬送装置および電子部品検査装置
JP2017067591A (ja) 電子部品搬送装置および電子部品検査装置
JP2016025125A (ja) 電子部品搬送装置および電子部品検査装置
JP2016023971A (ja) 電子部品搬送装置および電子部品検査装置
TWI711112B (zh) 電子零件搬送裝置、電子零件搬送用單元及電子零件檢查裝置
JP6597059B2 (ja) 電子部品搬送装置および電子部品検査装置
JP2017047980A (ja) 電子部品搬送装置および電子部品検査装置
TWI734002B (zh) 電子元件測試裝置用之載具
JP2017032373A (ja) 電子部品搬送装置および電子部品検査装置
JP6593071B2 (ja) 電子部品搬送装置および電子部品検査装置
JP2020118631A (ja) 電子部品搬送装置、電子部品検査装置、供給搬送方法、および回収搬送方法