JP2016020999A - 退避装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】潜像形成手段の長手方向一端側と他端側との間で動作のズレが生じても、潜像形成手段をスムーズに移動させることができる。【解決手段】露光装置60の案内突起63と支持突起62とが嵌り込んで、これら突起が潜像形成位置から退避位置へ案内されながら、露光装置の姿勢を変化させるガイドたる露光案内孔105bを露光装置60の長手方向両端に有している。この露光案内孔105の露光装置60の姿勢を変化させる領域Dの少なくとも一部の幅を、露光装置60が潜像形成位置に位置するときに、支持突起62や案内突起63が位置する領域Eの幅よりも広くした。【選択図】図13

Description

本発明は、露光装置を潜像形成位置から退避位置へと退避させる退避装置およびこの退避装置を備える画像形成装置に関するものである。
従来から潜像担持体としての感光体表面に潜像を形成するために、感光体軸方向に複数の発光素子を配置した露光装置を用いた画像形成装置が知られている。
特許文献1には、感光体や現像装置を交換する際に、露光装置を感光体表面に潜像を形成する潜像形成位置から交換の邪魔とならない退避位置へ退避させる画像形成装置が記載されている。
図17は、特許文献1に記載の退避装置の概略構成図である。図17は、露光装置60が感光体ドラム3に潜像を形成する潜像形成位置に位置しているときを示している。退避装置は、露光装置60の長手方向一端側と他端側とに移動機構としての退避機構100を有している。各退避機構の構成は同じであるため、以下では、一端側の退避機構について説明する。
移動機構たる退避機構100は、装置本体に回動自在に支持された第一リンク部材101、露光装置60を保持し、装置本体に回動自在に支持された保持部材としての第二リンク部材102、第一リンク部材101と第二リンク部材102とを連結する連結機構103などを備えている。
第二リンク部材102は、第二リンク部材102の回動の支点A1に向かって延びる長孔状の支持孔102aが設けられている。露光装置60の書込ヘッド64を保持するホルダ65の長手方向端部に設けられた支持突起62がこの支持孔102aを貫通することにより、露光装置60が退避機構100に支持される。また、退避機構100は、装置本体側板にガイド部としての露光案内孔105bを設けている。支持突起62は、この露光案内孔105bを貫通している。また、露光装置60のホルダ65には、案内突起63も設けられており、この案内突起63も、露光案内孔105bを貫通している。
露光案内孔105bは、図18に示すように、感光体ドラム3の法線方向に直線状に延びる第一直線部分155aと、図中左斜め上方に延びる第二直線部分155cと、第一直線部分155aと第二直線部分155cとを結ぶ曲率半径の小さい円弧状部分155bとを有している。
先の図17に示すように、不図示の開閉カバーに設けられた引っ掛けレバーを第一リンク部材101のボス部101aに引っ掛け、第一リンク部材101を支点A2を支点にして図中反時計回りに回動させると、連結機構103を介して、第二リンク部材102が支点A1を支点にして図中反時計回りに回動する。すると、露光装置60の支持突起62と案内突起63とが、露光案内孔105bに案内されながら、感光体ドラム3から離間する方向に持上げられる。そして、露光案内孔105bの第一直線部分155a(図18参照)に案内されながら露光装置60は、感光体ドラム3の法線方向に沿って潜像形成位置から退避位置に向かって移動する。
露光装置60が感光体ドラム3の法線方向に沿ってある程度移動すると、支持突起62が、露光案内孔105bの第一直線部分155aの感光体離間側端部に到達する。すると、支持突起62は、露光案内孔105bの円弧状部分155bに案内され第二直線部分155cへと移動する。このとき、露光装置60は、図中反時計回りに回動し、露光装置60の姿勢が変化する。そして、図19に示すように、案内突起63が、露光案内孔105bの第二直線部分155cにくると、露光装置60が、第二直線部分155cと略平行な退避姿勢となり、退避位置に到達する。
しかしながら、特許文献1に記載の退避装置において、退避位置と潜像形成位置との間で露光装置60がスムーズに移動しない場合があるという課題があった。本出願人は上記課題について鋭意研究した結果、次のことが原因であることを突き止めた。
特許文献1では、露光装置60の長手方向一端側の退避機構と他端側の退避機構とが一体的に動作するよう、不図示の退避機構連結部材で一端側の退避機構と、他端側の退避機構とを連結している。しかし、退避機構の部品公差などにより、退避機構連結部材で一端側の退避機構と、他端側の退避機構とを連結しても、わずかに動作にずれが生じる場合があった。一端側の退避機構に対して他端側の退避機構の動作が遅れると、露光装置60が長手方向に対して少し傾いた姿勢で、潜像形成位置から退避位置へ移動することになる。そして、一端側の支持突起62が図18に示す露光案内孔105bの円弧状部分155bに到達したとき、他端側の支持突起62が、未だ第一直線部分155aを移動しているという事態が生じる。その結果、一端側は、図中反時計回りに回動して露光装置60の姿勢変化が開始しているが、他端側は、未だ姿勢変化が開始していないことになり、姿勢変化のタイミングにズレが生じてしまう。このように、一端側と他端側とで姿勢変化のタイミングがズレてしまうと、露光装置60に捩れが生じる。すると、露光装置60に捩れを戻そうとする復元力が働き、その復元力により、露光装置60の他端側には図中反時計周りに回動しようとする力が働き、一端側には、図中時計周りに回動しようとする力が働く。その結果、他端側においては、支持突起62が、第一直線部分155aの図中左側の縁に押し当たり、案内突起63が第一直線部分155aの図中右側の縁に押し当たる。一端側においては、支持突起62が、円弧状部分155bの図中上側の縁に押し当たり、案内突起63が第一直線部分155aの図中左側の縁に押し当たる。
このように、両端の支持突起62や案内突起63が、露光案内孔105bに強く押し当たることにより摩擦力が増大することが、スムーズな移動が阻害される原因であることを突き止めたのである。
本発明は以上の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、潜像形成手段の長手方向一端側と他端側との間で動作のズレが生じても、潜像形成手段をスムーズに移動させることができる退避装置および画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、潜像担持体表面に潜像を形成する潜像形成手段を、前記潜像担持体表面に潜像を形成する潜像形成位置と前記潜像担持体から離間した退避位置との間で移動させる移動手段と、潜像担持体表面に潜像を形成する潜像形成手段の長手方向一端に設けられた突起部が嵌り込む嵌り込み部を有し、前記一端側の突起部を前記嵌り込み部で案内しながら、前記潜像形成手段の長手方向一端の姿勢を変化させる第一ガイドと、前記潜像形成手段の長手方向他端に設けられた突起部が嵌り込む嵌り込み部を有し、前記他端側の突起部を前記嵌り込み部で案内しながら、前記潜像形成手段の長手方向他端の姿勢を変化させる第二ガイドとを備えた退避装置において、前記第一ガイドおよび前記第二ガイドの前記嵌り込み部における前記潜像形成手段の姿勢を変化させる領域の少なくとも一部の前記突起部との遊びを、前記第一ガイド部および前記第二ガイド部の嵌り込み部における前記潜像形成手段が前記潜像形成位置に位置しているときに、前記突起部が位置する箇所の前記突起部との遊びよりも大きくしたことを特徴とするものである。
本発明によれば、長手方向一端側と他端側との間に動作のズレが生じても、潜像形成手段をスムーズに移動させることができる。
実施形態に係るプリンタを示す概略構成図。 露光装置周辺の概略構成図。 露光装置が位置決めされた状態を示した図。 退避装置と、露光装置と、感光体ドラムとを示す斜視図。 退避機構の概略構成図。 カバー部材を示す斜視図。 露光装置を潜像形成位置から退避位置へ移動中の退避機構を示す図。 露光装置が退避位置にあるときの退避機構を示す図。 開閉カバーを閉じているときの退避機構の第一リンク部材と開閉カバーとの関係を示す図。 退避機構が、図7に示す状態のときの開閉カバーと第一リンク部材との関係を示す図。 開閉カバーを開いているときの開閉カバーと退避機構と感光体ドラムとを示す図。 開閉カバーを閉じるときの開閉カバーと退避機構との関係を示す図。 露光案内孔を示す概略構成図。 変形例1の露光案内孔を示す概略構成図。 変形例2の露光案内孔を示す概略構成図。 変形例3の露光案内孔を示す概略構成図。 従来の退避機構を示す概略構成図。 従来の露光案内孔を示す概略構成図。 従来の退避機構で、露光装置を退避位置へ移動させた状態を示す図。
以下、本発明を、画像形成装置であるレーザプリンタ(以下、単に「プリンタ」という。)に適用した実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るプリンタ1の概略構成図である。
本プリンタ1は、装置本体に対して着脱可能に構成されたプロセスカートリッジ50、潜像形成手段としての露光装置60、転写ローラ70、給紙カセット10、定着装置80などを備えている。
プロセスカートリッジ50は、潜像担持体としての感光体ドラム3、帯電手段としての帯電ローラ4、現像手段としての現像装置2、クリーニング手段としてのクリーニング装置5などを有している。
感光体ドラム3は、図中反時計回りに回転駆動されながら、帯電手段としての帯電ローラ4により、その表面を一様に帯電される。その後、潜像形成手段としての露光装置60により画像情報に基づき露光されて、感光体ドラム3の表面に静電潜像が形成される。感光体ドラム3上に形成された静電潜像は、現像装置2により現像され、感光体ドラム3上にトナー像が形成される。感光体ドラム3上に形成されたトナー像は、転写ローラ70を備えた転写手段としての転写ユニットにより、給紙カセット10から給紙ローラ12及びレジストローラ対14を経て搬送される記録材としての用紙上に転写される。
転写終了後の用紙は、定着手段としての定着装置80によりトナー像が定着され、排紙ローラ15により機外に排出される。転写されずに感光体ドラム3上に残留した転写残トナーは、クリーニング手段としてのクリーニング装置5により感光体ドラム3の表面から除去される。また、感光体ドラム3上の残留電荷は、不図示の除電手段としての除電ランプで除去される。
感光体ドラム3や現像装置2の経時劣化によりプロセスカートリッジ50の交換が必要な場合には、以下のようにしてプロセスカートリッジ50を取り出す。すなわち、プリンタ本体の図中左側側面部に設けられた開閉部材たる開閉カバー91を開けて、プロセスカートリッジ50を図中左側面部から取り出すのである。なお、本実施形態では、感光体ドラム3と現像装置2とを一体に支持するプロセスカートリッジ50としたが、感光体ドラム3と現像装置2とを個別に着脱可能な構成にしてもよい。
図2は、露光装置60周辺の概略構成図であり、(a)は、正面図であり、(b)は、側面図である。
図2に示すように露光装置60は、感光体ドラム3の長手方向に配列されたLEDや有機EL素子などの複数の発光素子、感光体ドラム3と発光素子とに配列された複数のレンズなどで構成される書込ヘッド64を有している。また、書込ヘッド64を保持するホルダ65を有している。書込ヘッド64は、バネ部材66によって感光体ドラム3方向に付勢されてホルダ65に保持されている。書込ヘッド64は、画像情報に基づいて所定の位置の発光素子を発光させ、レンズを介して感光体ドラム3に照射することで、感光体ドラム3を露光し、感光体ドラム3に静電潜像が形成される。
ホルダ65の長手方向両端には、後述する退避機構に支持される支持突起62と、案内突起63とが上下方向に並べて設けられている。
感光体ドラム3と書込ヘッド64との間には、両者の距離を規制する規制部材たるスペーサ部材21が配置されている。スペーサ部材21は、感光体ドラム3の非画像形成領域に書込ヘッド64と対向するように感光体ドラム3に対して摺動可能に設けられている。
また、プロセスカートリッジ50のケース50aの軸方向両端には、位置決めボス22が設けられている。書込ヘッド64の軸方向一端(図中右側)には、位置決めの主基準となる丸穴状の位置決め穴67aが設けられている。また、書込ヘッド64の軸方向他端(図中左側)には、位置決めの従基準となる長穴状の位置決め穴67bが設けられている。
図3は、露光装置60が位置決めされた状態を示した図であり、(a)は、正面図であり、(b)は、側面図である。
図3に示すように、各位置決めボス22が、書込ヘッド64の位置決め穴67a,67bに嵌ることで、書込ヘッド64が、図中Y方向(軸方向:主走査方向)図中X方向(副走査方向)に位置決めされる。また、スペーサ部材21に書込ヘッド64が当接することにより、書込ヘッド64が図中Z方向(感光体ドラムの法線方向)に位置決めされる。
露光装置60が後述する退避装置により退避位置から潜像形成位置へ移動していき、書込ヘッド64がスペーサ部材21に突き当たった後も、ホルダ65は、退避装置により感光体ドラム3に向けて移動せしめられる。すると、バネ部材66が圧縮し、書込ヘッド64の移動規制部68が、ホルダ65から離間する。その結果、書込ヘッド64は、バネ部材66の付勢力によりスペーサ部材21に押し付けられる。
また、書込ヘッド64の位置決め穴67a,67bを位置決めボス22に確実にはめ込むために、露光案内孔105bの潜像形成位置近傍の幅は、案内突起63や支持突起62の直径とほぼ同じとなっている。潜像形成位置において、ホルダ65は、露光案内孔105bにより位置決めされる関係となっている。露光装置60のホルダ65が、露光案内孔105bに位置決めされることで、潜像形成時に振動などでホルダ65ががたつくのを抑制でき、ホルダ65の振動で潜像が乱れるのを抑制することができる。書込ヘッド64が位置決めボス22により図中X方向、Y方向に位置決め可能なように、書込ヘッド64とホルダ65とは、X方向、Y方向に所定のガタを有している。
書込ヘッド64は、焦点距離が短いため、露光装置60を感光体ドラム3に近接配置する必要がある。このように、露光装置60を感光体ドラム3に近接配置するため、プロセスカートリッジ50を装置本体に対して着脱するとき邪魔となる。そのため、本実施形態においては、感光体ドラム3に近接した潜像形成位置と、感光体ドラム3から離間した退避位置との間を、露光装置60を移動させる退避装置を備えている。以下に本実施形態の退避装置について図面を用いて具体的に説明する。
図4は、退避装置20と、露光装置60と、感光体ドラム3とを示す斜視図である。
図4に示すように、退避装置20は、露光装置60の長手方向一端側と他端側とに同一構成の退避機構100a,100bをそれぞれ設けている。以下の説明では、一端側と他端側とで退避機構を区別しない場合は、「退避機構100」として説明する。
図5は、退避機構100の概略構成図である。図5は、露光装置60が感光体ドラム3に潜像を形成する潜像形成位置に位置しているときを示している。
図5に示すように、移動機構たる退避機構100は、装置本体に回動自在に支持された第一リンク部材101と、露光装置60を保持し、装置本体に回動自在に支持された第二リンク部材102とを備えている。また、第一リンク部材101と第二リンク部材とを連結する連結手段としての連結機構103を備えている。
連結機構103は、第一連結部材103aと、第二連結部材103bとを有している。第一連結部材103aは、一端が第一リンク部材101に回動自在に支持され、他端が、連結軸103cに回動自在に支持されている。また、第二リンク部材102は、一端が連結軸103cに回動自在に支持され、他端が第二リンク部材102に回動自在に支持されている。連結軸103cは、図6に示すカバー部材105に設けられた開閉カバー91側(図中左側)に延びる連結案内孔105aを貫通している。
第二リンク部材102は、露光装置60のホルダ65の長手方向両端部に設けられた支持突起62が貫通し、第二リンク部材102の回動の支点A1に向かって延びる長孔状の支持孔102aが設けられている。露光装置60の支持突起62がこの支持孔102aを貫通することにより、露光装置60が退避機構100に支持される。また、支持突起62は、図5に示すように、カバー部材105(図6参照)に設けられたガイド部たる露光案内孔105bを貫通している。また、露光装置60のホルダ65には、案内突起63が設けられており、この案内突起63も、露光案内孔105bを貫通している。
第一リンク部材101は、中心角が略90°の扇形状をしており、第一リンク部材101の円周方向一端に第一連結部材103aが回動自在に支持されている。第一リンク部材101の円周方向他端には、ボス部101aが設けられている。
第二連結部材103bの一端側(連結軸103cに回動自在に支持された側)には、付勢手段として引っ張りスプリング104の一端を引っ掛けるための引っ掛け部113が設けられている。引っ張りスプリング104は、一端がこの引っ掛け部113に引っ掛けられて、第二連結部材103bを図中矢印S方向に付勢している。
この引っ張りスプリング104の付勢力により、連結軸103cは、第一リンク部材101側へ移動するような力を受ける。このとき、第一リンク部材101の回動の支点A2と連結軸103cとを結んだ線分Aよりも第一連結部材103aの第一リンク部材支持位置A3が図中下側にある。その結果、連結軸103cの第一リンク部材101側へ移動するような力によって、支持位置A3に矢印T1方向に移動させようとする力が生じ、第一リンク部材101が、図中時計回りに回動させようとする力が生じる。その結果、第一リンク部材101が、装置本体に設けられた規制手段としての規制部材106に突き当たる。
このように、本実施形態においては、第一リンク部材101が、連結機構103を介して付勢手段たる引っ張りスプリング104により図中時計回り方向に付勢され、規制部材106に突き当たることにより、露光装置60を潜像形成位置に位置させている。
また、本実施形態では、図4に示すように、露光装置60の両端に退避機構を設けている。本実施形態のように、露光装置60の両端に退避機構100を設けることで、露光装置60両端の動きの偏差を抑制することができる。また、露光装置60の一端側と他端側のいずれかに退避機構100を設けてもよい。この場合、露光装置60の一端側と他端側とで動作のズレが大きくなるが、装置を安価にすることができる。
また、図4に示すように、一端側の退避機構100aと、他端側の退避機構100bとは、退避機構連結部材107により連結されている。具体的には、退避機構連結部材107は、一端側の退避機構の第二リンク部材102と、他端側の退避機構の第二リンク部材102とを連結している。これにより、一端側の退避機構100aと他端側の退避機構100aとを一体的に動作させることができ、一端側の退避機構100aと他端側の退避機構100bとの間で動作のズレが生じるのを抑制することができる。
また、プロセスカートリッジ50を装置本体に装着するときに、退避位置にある露光装置60にぶつかって、露光装置60が破損するおそれがある。また、開閉カバー91を開いた状態のとき、ユーザーが開閉カバー91により開かれた開口部から露光装置60を触って、露光装置60を破損させてしまう場合もある。このため、退避位置にある露光装置60を保護するための保護部材112を備えている。保護部材112は、露光装置60の長手方向に延びており、一端が、装置本体一端側の側板に固定されており、他端が、装置本体一端側の側板に固定されている。保護部材112は、図5に示すように、第一面112aと、第1面112aに対して直交する第二面112bとを有しており、断面略L字状の形状をしている。第一面112aは、退避位置にある露光装置60の開閉カバー側の面と対向して設けられている。第二面112bは、プロセスカートリッジ50の引き出し領域と退避位置にある露光装置60との間を仕切るように設けられている。
また、図6に示すように、第一リンク部材101、第一連結部材103a、第二連結部材103bを、装置本体側板111とカバー部材105とで覆っている。これにより、開閉カバー91を開いたとき、ユーザーが第一リンク部材101、第一連結部材103aや第二連結部材103bに触れるのを抑制することができる。従って、ユーザーにより露光装置60を退避位置から潜像形成位置へ移動させてしまうのを抑制することができる。これにより、プロセスカートリッジ装着時に、露光装置60が潜像形成位置にあり、露光装置60が、プロセスカートリッジとぶつかるのを抑制することができる。
また、連結軸103cを案内する連結案内孔105aと、支持突起62と案内突起63を案内する露光案内孔105bとが、カバー部材105に設けられている。
次に、露光装置60の潜像形成位置と退避位置との間の移動について説明する。
図7は、露光装置60を潜像形成位置から退避位置へ移動中の退避機構100を示す図であり、図8は、露光装置60が退避位置にあるときの退避機構100を示す図である。また、図9〜図11は、露光装置60を潜像形成位置から退避位置へ移動させるときの退避機構100の第一リンク部材101と開閉カバー91との関係を示す図である。
図9に示すように、開閉カバー91には、第一リンク部材101のボス部101aを引っ掛ける鉤形状の作用部材としての引っ掛けレバー91aが設けられている。
開閉カバー91が閉じられており、露光装置60が潜像形成位置にあるときは、引っ掛けレバー91aは、ボス部101aから離間している。
高温環境下などによる開閉カバー91の変形や、部品公差などにより、引っ掛けレバー91aの位置が正規の位置から開閉カバーの開き方向側(図9の左側)にずれる場合がある。図9に示す状態で、引っ掛けレバー91aがボス部101aと当接する構成とした場合、引っ掛けレバー91aの位置が正規の位置から図9の左側へずれると、引っ掛けレバー91aにより第一リンク部材101に力が作用する。その結果、第一リンク部材101が図中反時計回りに回動する場合がある。これにより、退避機構100を介して、露光装置60が動いてしまい、露光装置60の感光体ドラムに対する位置がずれるおそれがある。また、開閉カバー91が外部衝撃を受けるなどして、画像形成動作中に、引っ掛けレバー91aが振動すると、退避機構を介して露光装置60が振動してしまい、高品位な潜像を形成することができない。
一方、本実施形態においては、露光装置60が潜像形成位置にあるとき、引っ掛けレバー91aをボス部101aから離間させ、引っ掛けレバー91aと第一リンク部材101とを非接触状態としている。これにより、開閉カバー91と第一リンク部材101との間に力が作用しない。よって、高温環境下で開閉カバー91が変形するなどして、引っ掛けレバー91aの位置が正規の位置から開閉カバーの開き方向側(図9の左側)に多少ずれても、引っ掛けレバー91aにより第一リンク部材101が回動することがない。これにより、引っ掛けレバー91aがボス部101aと当接する構成とした場合に比べて、露光装置60の感光体ドラムに対する位置を精度よく出すことができる。また、開閉カバーが外部衝撃を受けるなどして振動しても、その振動が、退避機構に伝達されるのを抑制することができる。これにより、露光装置60が振動するのを抑制することができる。
本実施形態においては、露光装置60が潜像形成位置にあるとき、第一リンク部材101は、露光装置60を潜像形成位置から退避位置へ移動させるときの回動方向と反対方向に引っ張りスプリング104により付勢されている。よって、露光装置60を潜像形成位置から退避位置へ移動させるべく第一リンク部材101を回動させるときに、規制部材106を移動させる必要がない。これにより、規制部材106を装置本体に固定することができる。従って、規制部材106が装置本体に対して移動する構成に比べて、規制部材106を装置本体に精度よく位置決めすることができる。
開閉カバー91を開いていくと、図10に示すように、引っ掛けレバー91aがボス部101aに当接し、第一リンク部材101が図中反時計回りに回動する。このときは、第一リンク部材101は、連結機構103を介して引っ張りスプリング104により露光装置60を退避位置へ移動させる回動方向(図中反時計回り方向)と反対方向に付勢されている。従って、このときは、引っ掛けレバー91aで第一リンク部材101を引っ張りスプリング104の付勢力に抗して回動させることになる。
引っ張りスプリング104の付勢力に抗して第一リンク部材101を図10まで回転させると、図7に示すように、第一リンク部材101の回転の支点A2と、連結軸103cとを結ぶ線分A上に第一リンク部材101の第一連結部材支持位置A3がくる。上記線分A上に第一連結部材支持位置A3がくるまでの間は、連結軸103cが、第一リンク部材101から遠ざかる方向へ移動する。その結果、露光装置60のホルダ65が、バネ部材66を圧縮して、先の図3に示す潜像形成位置から感光体ドラムに近接する近接位置へと移動する。先の図3(b)や図5に示すように、露光装置60が潜像形成位置にあるとき、案内突起63と、露光案内孔105bの感光体側端部との間には、所定の隙間がある。このため、上記線分A上に第一連結部材支持位置A3がくるまでの間、ホルダ65が潜像形成位置から感光体ドラムに近接する近接位置へと移動できる。
上記線分A上に第一連結部材支持位置A3がきた状態から引っ掛けレバー91aにより第一リンク部材101をさらに反時計回りに回動させると、支持位置A3が、線分Aよりも図7の上側に移動する。すると、連結軸103cを第一リンク部材101側(図中左側)へ移動させる引っ張りスプリング104の力により、先に示した図5の矢印T1方向と逆方向に移動させようとする力が支持位置A3に生じる。これにより、連結機構103を介して引っ張りスプリング104により露光装置60を退避位置へ移動させる回動方向(図中反時計回り)に、第一リンク部材101が付勢される。その結果、第一リンク部材101が、引っ張りスプリング104の付勢力により露光装置60を退避位置へ移動させる回動方向(図中反時計回り)に自動的に回転し、露光装置60を退避位置へ移動させる。
また、第一リンク部材101が反時計回りに回動することで、連結軸103cが、連結案内孔105aに案内されて、開閉カバー91側(図7の左側)へと移動する。すると、第二連結部材103bも開閉カバー側(図7の左側)へと移動し、第二リンク部材102が支点A1を支点にして反時計回りに回動する。すると、第二リンク部材102の支持孔102aを貫通している露光装置60の支持突起62と案内突起63とが、露光案内孔105bに案内されながら、感光体ドラム3から離間する方向に持上げられる。
第二リンク部材102の支持突起62を支持する支持孔102aが、支点A1側に延びる長孔形状となっている。このため、露光装置60は、円弧状の軌跡をとらず、露光案内孔105bに案内されながら、感光体ドラム3の法線方向に沿って直線状に潜像形成位置から退避位置へと移動する。
このように、本実施形態では、露光装置60が、潜像形成位置から感光体ドラム3の法線方向に沿って直線状に退避位置へ移動する。よって、帯電ローラ4、現像装置2を露光装置60に近接配置しても、露光装置60を潜像形成位置から退避位置へ移動させるときに移動の邪魔となることがない。これにより、装置の小型化を図ることができる。
また、露光案内孔105bは、図13に示すように、感光体ドラム3の法線方向に直線状に延びる第一直線部分155aと、図中左斜め上方に直線状に延びる第二直線部分155cと、第一直線部分155aと第二直線部分155cとを結ぶ曲率半径の小さい円弧状部分155bとを有している。第二直線部分155cは、図8の矢印X1に示すように、プロセスカートリッジ50の引き出し方向とほぼ平行に延びている。このため、支持突起62が露光案内孔105bの円弧状部分155bに案内されると、露光装置60は、案内突起63を支点にして、図中反時計回りに回動し、露光装置60の姿勢が変更される。そして、図8に示すように、案内突起63が、露光案内孔105bの第二直線部分155cにくると、露光装置60が、プロセスカートリッジ引き出し方向と略平行な退避姿勢となる。
このように、本実施形態においては、感光体ドラム3の法線方向に沿って直線状に露光装置60を移動させた後、露光装置60を回動させて、プロセスカートリッジ引き出し方向と略平行にしている。これにより、露光装置60を、プロセスカートリッジの着脱の邪魔とならない退避位置へ移動させるときの図中上下方向の移動量を、露光装置60を回動させない場合に比べて、少なくなくすることができる。これにより、露光装置60を潜像形成位置と退避位置との間を移動するための図中上下方向スペースを狭めることができ、装置の小型化を図ることができる。
また、図8に示すように、露光装置60が退避位置に来ると、露光装置60と開閉カバー91により開かれた装置本体の開口部との間が、保護部材112の第一面112aにより仕切られる。また、露光装置60とプロセスカートリッジの引き出し領域との間が、保護部材112の第二面112bにより仕切られる。これにより、プロセスカートリッジ50を上記開口部から装置本体に装着しているときに、何かの弾みで、プロセスカートリッジ50が退避位置にある露光装置60側へ移動しても、プロセスカートリッジ50は、保護部材112とぶつかる。よって、プロセスカートリッジ50が退避位置にある露光装置60にぶつかるのを抑制することができ、露光装置60が、破損するのを抑制することができる。また、ユーザーが、上記開口部から露光装置60に触れるのを抑制することもでき、露光装置60が、破損するのを抑制することができる。
露光装置60が退避位置に到達したとき、連結軸103cが、連結案内孔105aの開閉カバー91側端部(図8の左側端部)に突き当たることで、第一リンク部材101の回動を規制する。また、露光装置60が退避位置に到達したとき、引っ張りスプリング104が自由長となるように構成することで、第一リンク部材101の回動を停止させてもよい。
このように、本実施形態においては、開閉カバー91が開かれると、露光装置60が潜像形成位置から退避位置へ退避する。よって、プロセスカートリッジ50を交換するとき、露光装置60が、交換の邪魔となることがなく、本体フレームの開口部(開閉カバー91を開くことで開けられた開口部)からプロセスカートリッジ50を容易に着脱することができる。
本実施形態においては、先の図7の状態から、第一リンク部材101を反時計回りに回動させると、引っ張りスプリング104の付勢力により第一リンク部材101を回動させる方向が切り替わる。これにより、露光装置60が退避位置にあるときは、第一リンク部材101は、引っ張りスプリング104により露光装置60を潜像形成位置から退避位置へ移動させるときの回動方向に付勢される。
露光装置60が退避位置にあるときに、プリンタ本体に衝撃や振動が生じたり、プロセスカートリッジを取り出すときに、第一リンク部材101に触れたりして第一リンク部材101に図中時計回りに回動させる(露光装置60を退避位置から潜像形成位置へ移動させるときの回動方向)力が生じる場合がある。このように、第一リンク部材101に図中時計回りに回動させる力が生じても、引っ張りスプリング104の付勢力で、第一リンク部材101に図中時計回りに回動するのを抑制することができる。これにより、開閉カバー91が開かれているときに、予期せずに露光装置60が退避位置から潜像形成位置に移動してしまうのを抑制することができる。
プロセスカートリッジ50を交換して、図11に示す状態から、開閉カバー91を閉めていくと、図12に示すように、引っ掛けレバー91aの先端面に第二当接部としての取り付け部材101bが当接する。
図12に示す状態から、開閉カバー91をさらに閉じていくと、引っ掛けレバー91aにより取り付け部材101bが押され、引っ張りスプリング104の付勢力に抗して、第一リンク部材101を図中時計回りに回動させる。そして、先の図7に示す位置まで、引っ掛けレバー91aの先端面で取り付け部材101bを押して、引っ張りスプリング104の付勢力に抗して、第一リンク部材101を図中時計回りに回動させる。
第一リンク部材101の形状や、引っ掛けレバー91aの形状を工夫して、図7に示す位置まで、取り付け部材101bが引っ掛けレバー91aの先端面で押されるように構成している。具体的には、第一リンク部材101の回動の支点A2から取り付け部材101bまでの距離を、上記回動の支点A2からボス部101aまでの距離よりも長くしている。これにより、先の図12に示すように、取り付け部材101bが、引っ掛けレバー91aと当接する際、先端面の図中上方に当接する。また、引っ掛けレバー91aの先端面911で取り付け部材101bを先の図7に示す位置まで押せるよう、ボス部101aが引っ掛かる凹部から、所定の長さ突き出す。これにより、図7に示す位置まで、引っ掛けレバー91aの先端面で取り付け部材101bを押すことができる。
そして、先の図7に示す位置からさらに、取り付け部材101bを引っ掛けレバー91aの先端面で押すと、引っ張りスプリング104の付勢力による第一リンク部材101の回動方向が切り替わる。その結果、第一リンク部材101が引っ張りスプリング104の付勢力により回動して、規制部材106に突き当たる。
また、先の図3に示すように、露光装置60が、露光案内孔105bに案内されながら移動し、位置決め穴67a,67bに位置決めボス22が嵌り、かつ、書込ヘッド64がスペーサ部材21に当接して書込ヘッド64が潜像形成位置で位置決めされる。
このように、本実施形態の退避機構100においては、露光装置60が潜像形成位置と退避位置との間を移動するときに、第一リンク部材101の引っ張りスプリング104の付勢力による回動方向が切り替わる。これにより、露光装置60が潜像形成位置にあるとき、第一リンク部材101を、引っ張りスプリング104により露光装置60を退避位置から潜像形成位置へ移動させるときの回動方向に付勢できる。よって、上述したように、露光装置60が潜像形成位置にあるときに第一リンク部材101の回動を規制する規制部材106を、露光装置60を潜像形成位置から退避位置へ移動させるとき、退避させる必要がなく、規制部材106を装置本体に固定することができる。これにより、精度よく露光装置60を潜像形成位置に位置させることができる。また、露光装置60が退避位置にあるときは、引っ張りスプリング104により露光装置60を潜像形成位置から退避位置へ移動させるときの回動方向に付勢できる。よって、上述したように、プロセスカートリッジ50交換時に、露光装置60が退避位置から潜像形成位置へ移動するのを抑制することができる。また、プロセスカートリッジ50の交換時に露光装置60がぶつかって、露光装置60が破損したりするのを抑制することができる。
また、本実施形態では、露光案内孔105bに複数の突起を嵌め込んで、露光案内孔105bで露光装置60の姿勢を変化させているが、姿勢が変化できる形状であれば、露光案内孔105bにはめ込む突起は一つでもよい。露光案内孔105bで姿勢が変化できる突起の形状としては、例えば、ひょうたん型の形状を挙げることができる。
次に、本実施形態の特徴部について説明する。
従来、図18に示すように、第一直線部分155aの幅L1、第二直線部分155cの幅L3、円弧状部分155bの幅L2を、同じ(L1=L2=L3)としており、露光案内孔105bの全ての部分で幅が、支持突起62や案内突起63の直径とほぼ同じとなっている。そのため、支持突起62や案内突起63は、露光案内孔105b内でほとんど遊びがない。
本実施形態では、先の図4に示したように、長手方向一端側の退避機構と他端側の退避機構とが一体的に動作するよう、退避機構連結部材107で連結している。しかし、退避機構の部品公差などにより、退避機構連結部材107で一端側の退避機構100aと、他端側の退避機構100bとを連結しても、わずかに動作にずれが生じる場合があった。
一端側の退避機構100aに対して他端側の退避機構100bの動作が遅れると、露光装置60が長手方向に対して少し傾いた姿勢で、潜像形成位置から退避位置へ移動することになる。そして、一端側の支持突起62が露光案内孔105bの円弧状部分155bに到達したとき、他端側の支持突起62が、未だ第一直線部分155aを移動しているという事態が生じる。その結果、一端側は、図中反時計回りに回動して露光装置60の姿勢変化が開始しているが、他端側は、未だ姿勢変化が開始していないことになり、姿勢変化のタイミングにズレが生じてしまう。
図18に示すように、露光案内孔105bの全ての部分で幅が、支持突起62や案内突起63の直径とほぼ同じで、遊びがない場合、一端側が露光案内孔105bにより姿勢変化したとき、他端側がその姿勢変化に追随できず、露光装置60に捩れが生じる。すると、露光装置60に捩れを戻そうとする復元力が働き、その復元力により、他端側においては、支持突起62が、第一直線部分155aの図中左側の縁に押し当たり、案内突起63が第一直線部分155aの図中右側の縁に押し当たる。一端側においては、支持突起62が、円弧状部分155bの図中上側の縁に押し当たり、案内突起63が第一直線部分155aの図中左側の縁に押し当たる。
このように、両端の支持突起62や案内突起63が、露光案内孔105bに強く押し当たることにより、摩擦力が増大し、スムーズな移動が阻害される。このような作用により、潜像形成位置と退避位置との間を、露光装置がスムーズに移動しない。
かかる露光装置60の捩れは、露光装置60の長手方向の長さが長くなるほど、生じやすい。例えば、露光装置60の長手方向の長さが、A4縦に対応するものより、A3縦に対応するものの方が捩れが生じやすい。
本実施形態では、上述したように、先の図7に示した状態以降は、引っ張りスプリング104の付勢力で、露光装置60を退避位置へ移動させる。従って、上記のように、露光装置60の捩れにより両端の支持突起62や案内突起63が、露光案内孔105bに強く押し当たると、支持突起62や案内突起63と案内突起63との間の摩擦力が引っ張りスプリング104の付勢力よりも大きくなるおそれがある。その結果、露光装置60が、退避位置まで移動しないおそれがある。
そこで、本実施形態においては、図13に示すように、露光案内孔105bの露光装置60の姿勢を変化させる領域Dの少なくとも一部の幅を、露光装置60が潜像形成位置に位置するときに、支持突起62や案内突起63が位置する領域Eの幅よりも広くした。これにより、上記領域Dにおいて、支持突起62や案内突起63との間の遊びを、領域Eの遊びより大きくできる。
露光案内孔105bの露光装置60の姿勢を変化させる領域Dは、以下のとおりである。すなわち、支持突起62が円弧状部分155bに到達したときに案内突起63が位置する箇所から、案内突起63が円弧状部分155bを抜けるときに支持突起62が位置する箇所まである。具体的には、第一直線部分155aの円弧状部分155b側から第二直線部分155cの円弧状部分側155cまでが、露光装置60の姿勢を変化させる領域Dとなる。この領域Dの一部を、露光装置60が潜像形成位置に位置するときに、支持突起62や案内突起63が位置する領域Eの幅よりも広くして、支持突起62や案内突起63との間の遊びを大きくするのである。
露光装置60の姿勢が変化し始めるのは、支持突起62が円弧状部分155bに到達したときである。このとき、露光案内孔105bの案内突起63が位置している箇所よりも退避側の幅が広ければ、一端側と他端側とで姿勢変化のタイミングにズレが生じても、案内突起63や支持突起62が露光案内孔105bの幅方向に移動して、一端側(他端側)の姿勢変化に追随して他端側(一端側)の姿勢を変化させることができる。
また、露光装置60の姿勢の変化が終了するのは、案内突起63が円弧状部分155bを抜けるときである。これ以降は、露光装置60の捩れが解消される。従って、案内突起63が円弧状部分155bを抜けるときに支持突起62が位置する箇所よりも退避位置側の幅は、広くしなくても問題がない。
この図13に示す構成では、上記領域Eの幅をL1,上記領域Dの幅をL2,退避位置における幅をL3としたとき、L2=L3>L1となっている。L1は、支持突起62や案内突起63の直径に対して僅かに大きく、支持突起62や案内突起63は、ほとんど遊びがない。
一端側の退避機構100aに対し他端側の退避機構100bに動作の遅れがある場合、一端側の支持突起62が円弧状部分155bに先に到達する。そして、一端側の支持突起62は、円弧状部分155bに案内され、図中左側へと移動する。これにより、露光装置60の一端側は、図中左側へ傾く。先の図18の構成の場合は、露光装置60の一端側が傾いたとき、他端側は、それに追随して傾くことができず、露光装置60が捩れてしまう。しかし、本実施形態では、一端側の支持突起62が、円弧状部分155bに案内されるとき、他端側の案内突起63と支持突起62が、上記領域Dにあり、案内突起63と露光案内孔105bとの間に、幅方向において所定の隙間(遊び)がある。従って、一端側が傾いたとき、他端側の案内突起63が露光案内孔105b内を図中右方向へと移動し、他端側の支持突起62が露光案内孔105b内を図左方向へと移動して、他端側が一端側の傾きに追随して左側へと傾く。
一端側の退避機構100aと他端側の退避機構100bの動作のズレがわずかな場合は、他端側の案内突起63や支持突起62が露光案内孔105bの左側に突き当たることがなく、他端側が一端側と同じ量傾く。その結果、露光装置60が捩れることなく、姿勢を変化させながら、退避位置へと移動させることができる。
また、一端側の退避機構100aと他端側の退避機構100bの動作のズレが大きいと、他端側の案内突起63や支持突起62が露光案内孔105bに突き当たってしまい、他端側がこれ以上左側へは傾くことができず、露光装置60に捩れが生じてしまう。しかし、図18に示した構成に比べれば、露光装置60の捩れは軽減されており、支持突起62や案内突起63が強く露光案内孔105bに押し当たることはない。従って、捩れが生じたとしても、支持突起62や案内突起63と案内突起63との間の摩擦力が引っ張りスプリング104の付勢力よりも大きくなることはない。よって、引っ張りスプリング104の付勢力により露光装置60を退避位置まで移動させることができる。
次に、露光案内孔105bの変形例について説明する。
(変形例1)
図14は、変形例1の露光案内孔105bを示す概略構成図である。
この変形例1の露光案内孔105bは、第二直線部分155cの幅を、退避位置へ向かうに連れて、徐々に広くしたものである。具体的には、第二直線部分155cの幅が図中上側に広がるようにした。この変形例1では、第一直線部の幅をL1、円弧状部分155bの幅をL2、第二直線部分155cの円弧状部分側端部の幅をL3、退避位置の幅をL4としたとき、L4>L3=L2=L1、または、L4>L3=L2>L1とした。
一端側の退避機構に対して、他端側の退避機構の遅れが僅かなときは、L3=L2=L1として、領域Dの第1直線部分155aの円弧状部分側、円弧状部分155bの幅を、案内突起63支持突起62の直径と同じとして遊びのない構成としても露光装置60の捩れが少ない。また、一端側の退避機構に対して、他端側の退避機構の遅れがある程度あっても、L3=L2>L1とすることにより、露光装置60の捩れを少なくできる。このように、捩れが少ないと、捩れを戻すための復元力は弱くなり、支持突起62や案内突起63と露光案内孔105bとの接触圧が低くなる。したがって、支持突起62や案内突起63と露光案内孔105bとの摩擦力よりも引っ張りスプリング104の付勢力が大きく、支持突起62がスムーズに円弧状部分を移動していく。しかし、このように捩れが少ないときでも、支持突起62が円弧状部分155bを抜けたところで、露光装置60が引っ張りスプリング104の付勢力では移動しなくなる場合があった。
そのため、本出願人が鋭意研究を重ねた結果、露光装置60の自重により、一端側(先行する側)の支持突起62が円弧状部分155bを抜けたところで、露光装置60が引っ張りスプリング104の付勢力で移動しなくなる場合があることがわかった。すなわち、露光装置60の長手方向において先行移動する側の支持突起62が円弧状部分155bに案内され、露光装置60が傾いていくと、露光装置60の自重により、支持突起62には、図中右斜め上方に移動するような力が生じる。先行する側の支持突起62は、露光装置60の捩れの復元力により、図中右斜め上方に露光案内孔105bを押し込んでいる。その結果、先行する側の支持突起62の露光案内孔105bに対する押し込み力が、露光装置60の復元力に露光装置60の自重が加わったものとなる。その結果、、円弧状部分155bを抜けたときの一端側の支持突起62と露光案内孔105bとの摩擦力が、引っ張りスプリング104の付勢力よりも高くなり、露光装置60が移動できなくなるのである。
この変形例1では、先行する側の支持突起62が、円弧状部分155bを抜けると、先行する側の支持突起62が、上方へ移動し、露光装置60の捩れが軽減される。その結果、露光装置60の捩れによる復元力が弱まる。その結果、先行する側の支持突起62が、円弧状部分155bを抜けたときの、支持突起62と露光案内孔105bとの摩擦力を弱めることができる。これにより、摩擦力が、引っ張りスプリング104の付勢力よりも高くなるのを抑制でき、露光装置60を退避位置まで移動させることができる。
(変形例2)
図15は、変形例2の露光案内孔105bを示す概略構成図である。
この変形例2の露光案内孔105bは、第二直線部分155cの幅が図中下側に広がるようにしたものである。この変形例2も第一直線部の幅をL1、円弧状部分155bの幅をL2、第二直線部分155cの円弧状部分側端部の幅をL3、退避位置の幅をL4としたとき、L4>L3=L2=L1、または、L4>L3=L2>L1とする。
変形例2に示すように、第二直線部分155cの幅が図中下側に広がるようにすることで、変形例1のように、上側に広げるようにした場合に比べて、退避位置の露光装置の上下方向の位置を下方にすることができる。これにより、装置を上下方向にコンパクト化を図ることが可能となる。
この変形例2においては、動作が遅れ側の支持突起62が、円弧状部分155bを抜けると、動作遅れ側の支持突起62が第二直線部分155c内を下方へと移動して、露光装置60の捩れが軽減される。また、L4>L3=L2>L1の構成とした場合は、動作が遅れ側の支持突起62が、円弧状部分155bを抜けると、露光装置60の捩れがさらに低減される。
(変形例3)
図16は、変形例3の露光案内孔105bを示す概略構成図である。
変形例3においては、第二直線部分155cの円弧状部分側の幅が、退避位置に向かうに連れて徐々に広がっていき、第二直線部分155cの中央部から退避位置へ向かうに連れて、幅が徐々に狭くなるようにした構成である。この変形例3は、第一直線部分155aの幅をL1、円弧状部分155bの幅をL2、第二直線部分155cの円弧状部分側端部の幅をL3、第二直線部分155cの中央部の幅をL4、退避位置の幅をL5としたとき以下のいずれかの関係とする。すなわち、L4>L3=L2=L1>L5、L4>L3=L2>L1>L5、、L4>L3=L2=L1=L5、および、L4>L3=L2=L5>L1のいずれかの関係である。
この変形例3は、先行側の支持突起62が、第二直線部分155cの中央に至るまでは、先の変形例1と同様な作用で、露光装置60をスムーズに移動させることができる。この変形例3においては、露光装置60が退避位置にくると支持突起62が、露光案内孔105bにより、図中上下方向の移動が規制がされる。これにより、退避位置での露光装置の姿勢を安定させることができる。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、以下の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様1)
感光体ドラム3などの潜像担持体表面に潜像を形成する露光装置60などの潜像形成手段を、潜像担持体表面に潜像を形成する潜像形成位置と前記潜像担持体から離間した退避位置との間で移動させる退避機構100などの移動手段と、潜像担持体表面に潜像を形成する潜像形成手段の長手方向一端に設けられた突起部(本実施形態では、案内突起63および支持突起62)が嵌り込む嵌り込み部を有し、前記一端側の突起部を前記嵌り込み部で案内しながら、前記潜像形成手段の長手方向一端の姿勢を変化させる一端側の露光案内孔105bなどの第一ガイドと、潜像形成手段の長手方向他端に設けられた突起部が嵌り込む嵌り込み部を有し、前記他端側の突起部を前記嵌り込み部で案内しながら、前記潜像形成手段の長手方向他端の姿勢を変化させる他端側の露光案内孔105bなどの第二ガイドとを備えた退避装置20において、前記第一ガイドおよび前記第二ガイドの前記嵌り込み部における前記潜像形成手段の姿勢を変化させる領域(図13に示す領域D)の少なくとも一部の前記突起部との遊びを、前記第一ガイド部および前記第二ガイド部の嵌り込み部における前記潜像形成手段が前記潜像形成位置に位置しているときに、前記突起部が位置する箇所の前記突起部との遊びよりも大きくした。
特許文献1に記載の退避装置においては、潜像形成位置に潜像形成手段たる露光装置60が位置しているときに、露光装置60がガタつかないように、ガイドたる露光案内孔105bの幅を、突起部たる支持突起62や案内突起63の直径とほぼ同じとしている。また、図18に示すように、第一直線部分155aの幅L1、第二直線部分155cの幅L3、円弧状部分155bの幅L2を、互いに同じ(L1=L2=L3)としている。このため、露光案内孔105bの全ての部分で幅が、支持突起62や案内突起63の直径とほぼ同じとなっている。よって、露光案内孔105bの露光装置60の姿勢を変化させる姿勢変化領域において、支持突起62や案内突起63は、ほとんど遊びがない。その結果、一端側の退避機構と、他端側の退避機構との間に動作のズレがあり、一端側が露光案内孔105aの案内で他端側に先行して姿勢が変化したとき、他端側の支持突起62や案内突起63が、露光案内孔105b内を幅方向に移動できない。そのため、他端側が一端側の姿勢変化に追随して姿勢変化できず、露光装置60が捩れてしまう。
なお、露光装置60の一端側と他端側のいずれかに退避機構100を設けた構成でも、露光装置60の一端側と他端側とで動作のズレが生じ、露光装置60が捩れるという課題が生じる。
これに対し、(態様1)では、第一ガイドおよび第二ガイドの嵌り込み部における潜像形成手段の姿勢を変化させる領域の突起部との遊びが大きく、この領域で、突起部が幅方向で所定の範囲内で動ける構成となっている。よって、一端側と、他端側との間に動作のズレがあり、一端側が他端側に先行して第一ガイドの案内で姿勢が変化したとき、第二ガイドの嵌り込み部おける潜像形成手段の姿勢を変化させる領域に位置する他端側の突起部が幅方向に移動する。これにより、一端側が他端側に先行して第一ガイド部の案内で姿勢が変化したとき、他端側を、一端側の姿勢変化に追随して姿勢変化させることができる。そして、他端側の突起部が第2ガイドの嵌り込み部の幅方向の端部に突き当たるまで一端側に追随して他端側の姿勢を変化させることができ、潜像形成手段が捩れるのを抑制することができる。その結果、特許文献1に記載の退避装置に比べて、潜像形成手段の姿勢変化時に突起部がガイドの嵌り込み部に強く押し当たるのを抑制することができ、突起部とガイドとの摩擦力の増加を抑制することができる。よって、潜像形成手段の潜像形成位置から退避位置へ移動させるときの負荷を低減することができ、一端側と他端側との間に動作のズレが生じても、潜像形成手段をスムーズに移動させることができる。
また、第一ガイドおよび第二ガイドの嵌り込み部の潜像形成手段が前記潜像形成位置に位置しているときに、突起部が位置する箇所の突起部との遊びは小さいので、潜像形成手段が潜像形成位置でがたつくのを抑制することができる。
(態様2)
(態様1)において、一端側の露光案内孔105bなどの第一ガイドおよび他端側の露光案内孔105bなどの第二ガイドの嵌り込み部は、潜像担持体表面から離間する方向に延びる第一直線部分155aと、第一直線部分155aとは異なる方向に延びる第二直線部分155cと、前記第一直線部分155aと前記第二直線部分155cとを繋ぐ円弧形状部分155bとを有し、前記円弧状部分155b、前記第一直線部分155aの円弧形状部分側および前記第二直線部分155cの前記円弧形状部分側の少なくとも一つの部分の前記突起部との遊びを、前記第一ガイド部および前記第二ガイド部の嵌り込み部における前記潜像形成手段が前記潜像形成位置に位置しているときに、前記突起部が位置する箇所の前記突起部との遊びよりも大きくした。
これによれば、実施形態で説明したように、露光装置60の長手方向一端側の姿勢が変化したとき、他端側の突起部が嵌り込み部の幅方向へ移動して、一端側の姿勢変化に追随して他端側の姿勢を変化させることができる。
(態様3)
(態様2)において、第二直線部分155cの円弧形状部分側の前記突起部との遊びを、退避位置へ向かうに連れて徐々に大きくした。
これによれば、変形例1で説明したように、突起部が円弧形状部分を抜けるた直後に、露光装置60などの潜像形成手段の捩れが軽減される。これにより、潜像形成手段をスムーズに移動させることができる。
(態様4)
(態様3)において、第二直線部分155cの鉛直方向上側の部分を第二直線部分155cの延設方向に対して傾斜させた。
これによれば、変形例1で説明したように、先行して移動する側の突起部が円弧状部分155bを抜けると、露光装置60などの潜像形成手段の捩れが軽減される。これにより、潜像形成手段をスムーズに移動させることができる。
(態様5)
(態様3)において、第二直線部分155cの鉛直方向下側の部分を第二直線部分の延設方向に対して傾斜させた。
これによれば、変形例2を用いて説明したように、第二直線部分155cの鉛直方向上側の部分を第二直線部分の延設方向に対して傾斜させる場合に比べて露光装置の退避位置を下側にすることができる。これにより、上方のスペースを狭くすることができ、装置の小型化を図ることができる。
(態様6)
(態様3)乃至(態様6)いずれかにおいて、第二直線部分155cの退避位置側の幅は、退避位置へ向かうに連れて徐々に狭まるよう第一ガイド部および第二ガイド部を構成した。
これによれば、変形例3を用いて説明したように、露光装置60などの潜像形成手段が退避位置にくると露光案内孔105bなどのガイド部により支持突起62など突起部のガイド部幅方向の移動が規制がされる。これにより、退避位置での潜像形成手段の姿勢を安定させることができる。
(態様7)
(態様1)乃至(態様6)いずれかにおいて、前記移動手段は、前記潜像形成手段の長手方向一端側を前記潜像形成位置と前記避位置との間で移動させる一端側の退避機構100aなどの第一移動機構と、潜像形成手段の長手方向他端側を前記潜像形成位置と前記避位置との間で移動させる他端側の退避機構100bなどの第二移動機構とを有する。
これによれば、実施形態で説明したように、露光装置60の一端側と他端側のいずれかに退避機構を設けた構成に比べて、一端側と他端側との間の動作ズレを抑制することができる。
(態様8)
感光体ドラム3などの潜像担持体と、潜像担持体に潜像を形成する露光装置60などの潜像形成手段と、潜像形成手段を潜像担持体表面に潜像を形成する潜像形成位置と潜像担持体から離間した退避位置との間で移動させる退避装置20などの退避手段とを備えた画像形成装置において、退避手段として(態様1)乃至(態様7)のいずれかに記載の退避装置を備えた。
これによれば、露光装置60などの潜像形成手段を退避位置へスムーズに移動させることができる。
(態様9)
(態様8)において、露光装置60などの潜像形成手段は、感光体ドラムなどの潜像担持体の軸方向に複数の発光素子が配列された構成であって、発光素子として、LEDまたは有機EL素子を用いた。
1 プリンタ
3 感光体ドラム
20 退避装置
60 露光装置
62 支持突起
63 案内突起
100 退避機構
104 引っ張りスプリング
105b 露光案内孔
107 退避機構連結部材
155a 第一直線部分
155b 円弧形状部分
155c 第二直線部分
特開2014−2350号公報

Claims (9)

  1. 潜像担持体表面に潜像を形成する潜像形成手段を、前記潜像担持体表面に潜像を形成する潜像形成位置と前記潜像担持体から離間した退避位置との間で移動させる移動手段と、
    潜像担持体表面に潜像を形成する潜像形成手段の長手方向一端に設けられた突起部が嵌り込む嵌り込み部を有し、前記一端側の突起部を前記嵌り込み部で案内しながら、前記潜像形成手段の長手方向一端の姿勢を変化させる第一ガイドと、
    前記潜像形成手段の長手方向他端に設けられた突起部が嵌り込む嵌り込み部を有し、前記他端側の突起部を前記嵌り込み部で案内しながら、前記潜像形成手段の長手方向他端の姿勢を変化させる第二ガイドとを備えた退避装置において、
    前記第一ガイドおよび前記第二ガイドの前記嵌り込み部における前記潜像形成手段の姿勢を変化させる領域の少なくとも一部の前記突起部との遊びを、前記第一ガイド部および前記第二ガイド部の嵌り込み部における前記潜像形成手段が前記潜像形成位置に位置しているときに、前記突起部が位置する箇所の前記突起部との遊びよりも大きくしたことを特徴とする退避装置。
  2. 請求項1に記載の退避装置において、
    前記第一ガイドおよび第二ガイドの嵌り込み部は、潜像担持体表面から離間する方向に延びる第一直線部分と、第一直線部分とは異なる方向に延びる第二直線部分と、前記第一直線部分と前記第二直線部分とを繋ぐ円弧形状部分とを有し、
    前記円弧状部分、前記第一直線部分の円弧形状部分側および前記第二直線部分の前記円弧形状部分側の少なくとも一つの部分の前記突起部との遊びを、前記第一ガイド部および前記第二ガイド部の嵌り込み部における前記潜像形成手段が前記潜像形成位置に位置しているときに、前記突起部が位置する箇所の前記突起部との遊びよりも大きくしたことを特徴とする退避装置。
  3. 請求項2に記載の退避装置において、
    前記第二直線部分の円弧形状部分側の前記突起部との遊びを、退避位置へ向かうに連れて徐々に大きくしたことを特徴とする退避装置。
  4. 請求項3に記載の退避装置において、
    前記第二直線部分の鉛直方向上側の部分を第二直線部分の延設方向に対して傾斜させたことを特徴とする退避装置。
  5. 請求項4に記載の退避装置において、
    前記第二直線部分の鉛直方向下側の部分を第二直線部分の延設方向に対して傾斜させたことを特徴とする退避装置。
  6. 請求項3乃至5いずれかに記載の退避装置において、
    前記第二直線部分の退避位置側の前記突起部との遊びを、退避位置へ向かうに連れて徐々に小さくしたことを特徴とする退避装置。
  7. 請求項1乃至6いずれかに記載の退避装置において、
    前記移動手段は、前記潜像形成手段の長手方向一端側を前記潜像形成位置と前記避位置との間で移動させる第一移動機構と、前記潜像形成手段の長手方向他端側を前記潜像形成位置と前記避位置との間で移動させる第二移動機構とを有することを特徴とする退避装置。
  8. 潜像担持体と、
    前記潜像担持体に潜像を形成する潜像形成手段と、
    前記潜像形成手段を前記潜像担持体表面に潜像を形成する潜像形成位置と前記潜像担持体から離間した退避位置との間で移動させる退避手段とを備えた画像形成装置において、
    前記退避手段として請求項1乃至7のいずれかに記載の退避機構を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項8に記載の画像形成装置において、
    上記潜像形成手段は、上記潜像担持体の軸方向に複数の発光素子が配列された構成であって、
    上記発光素子として、LEDまたは有機EL素子を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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