JP2019111689A - クリーニング装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Yoshinobu Sakagami
嘉信 坂上
山川 健志
Kenji Yamakawa
健志 山川
一範 渡辺
Kazunori Watanabe
一範 渡辺
成田 進
Susumu Narita
進 成田
智也 藤井
Tomoya Fujii
智也 藤井
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Abstract

【課題】経時にわたり良好な清掃性を維持することができるクリーニング装置及び画像形成装置を提供する。【解決手段】被清掃体に接触しながら相対的に移動して被清掃体を清掃する清掃部材69を備えたクリーニング装置において、清掃部材としてブラシ212を用い、ブラシ212の毛の倒れを規制する倒れ規制手段300を設けた。これにより、被清掃体との接触時の毛の倒れが規制され、経時使用で毛の復元力が低下して毛が倒れた状態から元に戻らなくなったときの毛の倒れが抑制され、毛先の広がりを抑制することができる。【選択図】図16

Description

本発明は、クリーニング装置及び画像形成装置に関するものである。
従来、被清掃体に接触しながら相対的に移動して被清掃体を清掃する清掃部材を備えたクリーニング装置が知られている。
特許文献1には、かかるクリーニング装置であって、被清掃体たる露光装置のレンズの表面を清掃部材により清掃するものが記載されている。
しかしながら、清掃部材としてブラシを用いた場合、清掃性を経時にわたり維持できないおそれがあった。
上述した課題を解決するために、本発明は、被清掃体に接触しながら相対的に移動して前記被清掃体を清掃する清掃部材を備えたクリーニング装置において、前記清掃部材としてブラシを用い、前記ブラシの毛の倒れを規制する倒れ規制手段を設けたことを特徴とするものである。
本発明によれば、経時にわたり良好な清掃性を維持することができる。
本実施形態に係るプリンタの概略構成図。 露光装置周辺の概略構成図。 露光装置が位置決めされた状態を示した図。 退避装置と、露光装置と、感光体とを示す斜視図。 退避機構の概略構成図。 引っ張りスプリングを用いて第二連結部材を引っ張る構成とした退避機構の概略構成図。 装置本体側板とカバー部材で覆われた退避機構の概略構成斜視図。 露光装置を露光位置から退避位置へ移動中の退避機構を示す図。 露光装置が退避位置にあるときの退避機構を示す図。 露光装置を露光位置から退避位置へ移動させるときの退避機構の第一リンク部材と開閉カバーとの関係を示す図。 露光装置が退避位置に位置するときの退避機構の第一リンク部材と開閉カバーとの関係を示す図。 露光装置を退避位置から露光位置へ移動させるときの退避機構の第一リンク部材と開閉カバーとの関係を示す図。 露光装置の退避経路の途中にレンズ面を清掃する清掃部材を配置した構成の説明図。 清掃部材の概略構成図。 経時使用後の清掃部材を示す概略構成図。 実施例1の清掃部材の概略構成図。 実施例2の清掃部材の概略構成図。 実施例3の清掃部材の概略構成図。 実施例4の清掃部材の概略構成図。 実施例5の清掃部材の要部拡大構成図。 実施例6の清掃部材の概略構成図。
以下、本発明を、画像形成装置であるレーザプリンタ(以下、単に「プリンタ」という。)に適用した実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るプリンタ1の概略構成図である。
本プリンタ1は、装置本体に対して着脱可能に構成されたプロセスカートリッジ50、潜像形成手段としての露光装置60、転写ローラ70、給紙カセット10、定着装置80などを備えている。
プロセスカートリッジ50は、潜像担持体としての感光体3、帯電手段としての帯電ローラ4、現像手段としての現像装置2、クリーニング手段としてのクリーニング装置5などを有している。
感光体3は、図中反時計回りに回転駆動されながら、帯電手段としての帯電ローラ4により、その表面を一様に帯電される。その後、潜像形成手段としての露光装置60により画像情報に基づき露光されて、感光体3の表面に静電潜像が形成される。感光体3上に形成された静電潜像は、現像装置2により現像され、感光体3上にトナー像が形成される。感光体3上に形成されたトナー像は、転写ローラ70を備えた転写手段としての転写ユニットにより、給紙カセット10から給紙ローラ12及びレジストローラ対14を経て搬送される記録材としての用紙上に転写される。
転写終了後の用紙は、定着手段としての定着装置80によりトナー像が定着され、排紙ローラ15により機外に排出される。転写されずに感光体3上に残留した転写残トナーは、クリーニング手段としてのクリーニング装置5により感光体3の表面から除去される。また、感光体3上の残留電荷は、除電手段としての除電ランプで除去される。
感光体3や現像装置2の経時劣化によりプロセスカートリッジ50の交換が必要な場合には、プリンタ本体の図中左側側面部に設けられた開閉部材たる開閉カバー91を開けることができる構成となっている。開閉カバー91を開けることにより、プロセスカートリッジ50を図中左側面部から取り出すことができる。なお、本実施形態では、感光体3と現像装置2とを一体に支持するプロセスカートリッジ50としたが、感光体3と現像装置2とを個別に着脱可能な構成にしてもよい。
図2は、露光装置60周辺の概略構成図であり、(a)は正面図であり、(b)は側面図である。
図2に示すように露光装置60は、感光体3の長手方向に配列されたLEDや有機EL素子などの複数の発光素子、感光体3と発光素子とに配列された複数のレンズなどで構成される書込ヘッド(LEDアレイ)64を有している。また、書込ヘッド64を保持する露光装置保持機構(露光装置保持部材)としてのホルダ65が設けられている。書込ヘッド64は、バネ部材66によって感光体3方向に付勢されてホルダ65に保持されている。書込ヘッド64は、画像情報に基づいて所定の位置の発光素子を発光させ、レンズを介して感光体3に照射することで、感光体3を露光し、感光体3に静電潜像が形成される。ホルダ65の長手方向両端には、後述する退避機構に支持される支持突起62と、案内突起63とが上下方向に並べて設けられている。
感光体3と書込ヘッド64との間には、両者の距離を規制する規制部材たるスペーサ部材21が配置されている。スペーサ部材21は、感光体3の非画像形成領域に書込ヘッド64と対向するように感光体3に対して摺動可能に設けられている。また、プロセスカートリッジ50のケース50aの軸方向両端には、位置決めボス22が設けられている。書込ヘッド64の軸方向一端(図中右側)には、位置決めの主基準となる丸穴状の位置決め穴67aが設けられている。また、書込ヘッド64の軸方向他端(図中左側)には、位置決めの従基準となる長穴状の位置決め穴67bが設けられている。
図3は、露光装置60が位置決めされた状態を示した図であり、(a)は、正面図であり、(b)は、側面図である。
図3に示すように、各位置決めボス22が、書込ヘッド64の位置決め穴67a,67bに嵌ることで、書込ヘッド64が、図中Y方向(軸方向:主走査方向)図中X方向(副走査方向)に位置決めされる。また、スペーサ部材21に書込ヘッド64が当接することにより、書込ヘッド64が図中Z方向(感光体の法線方向)に位置決めされる。
露光装置60が後述する退避装置により退避位置から露光位置へ移動していき、書込ヘッド64がスペーサ部材21に突き当たった後も、ホルダ65は、退避装置により感光体3に向けて移動する。すると、バネ部材66が圧縮し、書込ヘッド64の移動規制部68が、ホルダ65から離間する。その結果、書込ヘッド64は、バネ部材66の付勢力によりスペーサ部材21に押し付けられる。
また、書込ヘッド64の位置決め穴67a,67bを位置決めボス22に確実にはめ込むために、後述の図5及び6に記載の露光案内孔105bの露光位置近傍の幅は、案内突起63や支持突起62の直径とほぼ同じとなっている。露光位置において、ホルダ65は、露光案内孔105bにより位置決めされる関係となっている。露光装置60のホルダ65が、露光案内孔105bに位置決めされることで、潜像形成時に振動などでホルダ65ががたつくのを抑制でき、ホルダ65の振動で潜像が乱れるのを抑制することができる。書込ヘッド64が位置決めボス22により図中X方向、Y方向に位置決め可能なように、書込ヘッド64とホルダ65とは、X方向、Y方向に所定のガタを有している。
書込ヘッド64は、焦点距離が短いため、露光装置60を感光体3に近接配置する必要がある。このように、露光装置60を感光体3に近接配置するため、プロセスカートリッジ50を装置本体に対して着脱するとき邪魔となる。そのため、本実施形態においては、感光体3に近接した露光位置と、感光体3から離間した退避位置との間を、露光装置60を移動させる退避装置を備えている。以下に本実施形態の退避装置について図面を用いて具体的に説明する。
図4は、退避装置20と、露光装置60と、感光体3とを示す斜視図である。
図4に示すように、移動手段たる退避装置20は、露光装置60の長手方向一端側と他端側とに同一構成の退避機構100a,100bをそれぞれ設けている。以下の説明では、一端側と他端側とで退避機構を区別しない場合は、「退避機構100」として説明する。
図5は、退避機構100の概略構成図である。図5は、露光装置60が感光体3に潜像を形成する露光位置(以下、「露光位置」ともいう)に位置しているときを示している。
図5に示すように、移動機構たる退避機構100は、装置本体に回動自在に支持された第一リンク部材101と、露光装置60を保持し、装置本体に回動自在に支持された第二リンク部材102とを備えている。また、第一リンク部材101と第二リンク部材102とを連結する連結手段としての連結機構103を備えている。
連結機構103は、第一連結部材103aと、第二連結部材103bとを有している。第一連結部材103aは、一端が第一リンク部材101に回動自在に支持され、他端が、連結軸103cに回動自在に支持されている。また、第二連結部材103bは、一端が連結軸103cに回動自在に支持され、他端が第二リンク部材102に回動自在に支持されている。連結軸103cは、カバー部材105に設けられた図中左右に延びる連結案内孔105aを貫通している。
第二リンク部材102は、露光装置60のホルダ65の長手方向両端部に設けられた支持突起62が貫通し、第二リンク部材102の回動の支点A1に向かって延びる長孔状の支持孔102aが設けられている。露光装置60の支持突起62がこの支持孔102aを貫通することにより、露光装置60が退避機構100に支持される。また、支持突起62は、図6,7に示すように、カバー部材105に設けられたガイド部たる露光案内孔105bを貫通している。また、露光装置60のホルダ65には、案内突起63が設けられており、この案内突起63も、露光案内孔105bを貫通している。
第一リンク部材101は、中心角が略90°の扇形状をしており、第一リンク部材101の円周方向一端に第一連結部材103aが回動自在に支持されている。第一リンク部材101の円周方向他端には、ボス部101aが設けられている。
第二リンク部材102には、付勢手段としてトーションスプリング104の一端を引っ掛けるための引っ掛け部102bが設けられている。トーションスプリング104は、一端がこの引っ掛け部102bに引っ掛けられて、他端をカバー部材105に引っ掛けられることで、第二リンク部材102を図5の矢印S方向に付勢している。
このトーションスプリング104の付勢力により、第二リンク部材102及び連結軸103c(第一、二連結部材a,b)は、第一リンク部材101側へ移動するような力を受ける。このとき、第一リンク部材101の回動の支点A2と連結軸103cとを結んだ線分Aよりも第一連結部材103aの第一連結部材支持位置A3が図中下側にある。その結果、連結軸103cの第一リンク部材101側へ移動するような力によって、支持位置A3に矢印T1方向に移動させようとする力が生じ、第一リンク部材101が、図中反時計回りに回動させようとする力が生じる。これにより、第一リンク部材101は、カバー部材105の突き当て部105cに突き当たり、回動が規制され、露光装置60が露光位置に位置させることができる。
図6は、引っ張りスプリング104’を用いて第二連結部材103bを引っ張る構成とした退避機構の概略構成図である。
図6に示す構成は、第二連結部材103bの一端側(連結軸103cに回動自在に支持された側)には、付勢手段として引っ張りスプリング104’の一端を引っ掛けるための引っ掛け部113が設けられている。引っ張りスプリング104’は、一端がこの引っ掛け部113に引っ掛けられて、第二連結部材103bを図中矢印S方向に付勢している。このとき、第一リンク部材101の回動の支点A2と連結軸103cとを結んだ線分Aよりも第一連結部材103aの第一連結部材支持位置A3(支持軸101b)が図中下側にある場合は、上述と同様に第一連結部材支持位置A3に矢印T1方向に移動させようとする力が生じる。これにより、第一リンク部材101が、図中反時計回りに回動させようとする力が生じ、第一リンク部材101は、カバー部材105の突き当て部105cに突き当たり、回動が規制され、露光装置60が露光位置に位置させることができる。
また、本実施形態では、図4に示すように、露光装置60の両端に退避機構を設けている。本実施形態のように、露光装置60の両端に退避機構100を設けることで、露光装置60両端の動きの偏差を抑制することができる。また、露光装置60の一端側と他端側のいずれかに退避機構100を設けてもよい。この場合、露光装置60の一端側と他端側とで動作のズレが大きくなるが、装置を安価にすることができる。
また、図4に示すように、一端側の退避機構100aと、他端側の退避機構100bとは、退避機構連結部材107により連結されている。具体的には、退避機構連結部材107は、一端側の退避機構の第二リンク部材102と、他端側の退避機構の第二リンク部材102とを連結している。これにより、一端側の退避機構100aと他端側の退避機構100aとを一体的に動作させることができ、一端側の退避機構100aと他端側の退避機構100bとの間で動作のズレが生じるのを抑制することができる。この退避機構連結部材107は第二リンク部材102と同一部材であっても良い。
また、プロセスカートリッジ50を装置本体に装着するときに、退避位置にある露光装置60にぶつかって、露光装置60が破損するおそれがある。また、開閉カバー91を開いた状態のとき、ユーザーが開閉カバー91により開かれた開口部から露光装置60を触って、露光装置60を破損させてしまう場合もある。このため、退避位置にある露光装置60を保護するための保護部材112を備えている。保護部材112は、露光装置60の長手方向に延びており、一端が、装置本体一端側の側板に固定されており、他端が、装置本体一端側の側板に固定されている。保護部材112は、図6、図9に示すように、第一面112aと、第一面112aに対して直交する第二面112bとを有しており、断面略L字状の形状をしている。保護部材は例えば断面略L字状の形状をしていることで、保護することが可能となる。第一面112aは、退避位置にある露光装置60の開閉カバー側の面と対向して設けられている。第二面112bは、プロセスカートリッジ50の引き出し領域と退避位置にある露光装置60との間を仕切るように設けられている。
図7は、装置本体側板111とカバー部材105で覆われた退避機構の概略構成斜視図である。
図7に示すように、第一リンク部材101、第一連結部材103a、第二連結部材103bを、装置本体側板111とカバー部材105とで覆っている。これにより、開閉カバー91を開いたとき、ユーザーが第一リンク部材101、第一連結部材103aや第二連結部材103bに触れるのを抑制することができる。従って、ユーザーにより露光装置60を退避位置から露光位置へ移動させてしまうのを抑制することができる。これにより、プロセスカートリッジ装着時に、露光装置60が露光位置にあり、露光装置60が、プロセスカートリッジとぶつかるのを抑制することができる。
また、連結軸103cを案内する連結案内孔105aと、支持突起62と案内突起63を案内する露光案内孔105bとが、カバー部材105に設けられている。
次に、露光装置60の露光位置と退避位置との間の移動について説明する。
図8は、露光装置60を露光位置から退避位置へ移動中の退避機構100を示す図であり、図9は、露光装置60が退避位置にあるときの退避機構100を示す図である。また、図10は、露光装置60を露光位置から退避位置へ移動させるときの退避機構100の第一リンク部材101と開閉カバー91との関係を示す図である。図11は、露光装置が退避位置に位置するときの退避機構の第一リンク部材と開閉カバーとの関係を示す図である。また、図12は、露光装置60を退避位置から露光位置へ移動させるときの退避機構100の第一リンク部材101と開閉カバー91との関係を示す図である。
なお、図8〜図12は、先の図6に示した引っ張りスプリング104’を用いて第二連結部材103bを引っ張る構成とした退避機構を例にして説明するが、先の図5に示したトーションスプリング104の付勢力により、第二リンク部材102を引っ張る構成とした退避機構についても同様な動作となる。
図10に示すように、移動手段たる開閉カバー91には、第一リンク部材101のボス部101aを引っ掛ける鉤形状の作用部材としての引っ掛けレバー91aが設けられている。開閉カバー91が閉じられており、露光装置60が露光位置にあるときは、引っ掛けレバー91aは、ボス部101aから離間している。
開閉カバー91を開いていくと、引っ掛けレバー91aがボス部101aに当接し、第一リンク部材101が図中反時計回りに回動する。このときは、第一リンク部材101は、連結機構103を介して引っ張りスプリング104’(先の図5の構成では、トーションスプリング104)により露光装置60を退避位置へ移動させる回動方向(図中反時計回り方向)と反対方向に付勢されている。従って、このときは、引っ掛けレバー91aで第一リンク部材101を引っ張りスプリング104’の付勢力に抗して回動させることになる。
引っ張りスプリング104’(先の図5の構成では、トーションスプリング104)の付勢力に抗して第一リンク部材101を図8まで回転させると、第一リンク部材101の回転の支点A2と、連結軸103cとを結ぶ線分A上に第一リンク部材101の第一連結部材支持位置A3がくる。上記線分A上に第一連結部材支持位置A3(支持軸101b)がくるまでの間は、連結軸103cが、第一リンク部材101から遠ざかる方向へ移動する。その結果、露光装置60のホルダ65が、バネ部材66を圧縮して、先の図3に示す露光位置から感光体3に近接する近接位置へと移動する。先の図3(b)に示すように、露光装置60が露光位置にあるとき、案内突起63と、露光案内孔105bの感光体側端部との間には、所定の隙間がある。このため、上記線分A上に第一連結部材支持位置A3がくるまでの間、ホルダ65が露光位置から感光体3に近接する近接位置へと移動できる。
上記線分A上に第一連結部材支持位置A3がきた状態から引っ掛けレバー91aにより第一リンク部材101をさらに反時計回りに回動させると、第一連結部材支持位置A3が、線分Aよりも図8の上側に移動する。すると、連結軸103cを第一リンク部材101側(図中左側)へ移動させる引っ張りスプリング104’の力により、上側方向に移動させようとする力が第一連結部材支持位置A3に生じる。これにより、連結機構103を介して引っ張りスプリング104’により露光装置60を退避位置へ移動させる回動方向(図中反時計回り)に、第一リンク部材101が付勢される。その結果、第一リンク部材101が、引っ張りスプリング104’の付勢力により露光装置60を退避位置へ移動させる回動方向(図中反時計回り)に自動的に回転し、露光装置60を退避位置へ移動させる。
また、第一リンク部材101が反時計回りに回動することで、連結軸103cが、連結案内孔105aに案内されて、開閉カバー91側(図8の左側)へと移動する。すると、第二連結部材103bも開閉カバー側(図8の左側)へと移動し、第二リンク部材102が支点A1を支点にして反時計回りに回動する。すると、第二リンク部材102の支持孔102aを貫通している露光装置60の支持突起62と案内突起63とが、露光案内孔105bに案内されながら、感光体3から離間する方向に持上げられる。
第二リンク部材102の支持突起62を支持する支持孔102aが、支点A1側に延びる長孔形状となっている。このため、露光装置60は、円弧状の軌跡をとらず、露光案内孔105bに案内されながら、感光体3の法線方向に沿って直線状に露光位置から退避位置へと移動する。
このように、本実施形態では、露光装置60が、露光位置から感光体3の法線方向に沿って直線状に退避位置へ移動する。よって、帯電ローラ4、現像装置2を露光装置60に近接配置しても、露光装置60を露光位置から退避位置へ移動させるときに移動の邪魔となることがない。
また、露光案内孔105bは、図7に示すように感光体3の法線方向に直線状に延びる第一直線部分155aと、図中左斜め上方に直線状に延びる第二直線部分155cとを有している。また、露光案内孔105bは、第一直線部分155aと第二直線部分155cとを結ぶ曲率半径の小さい円弧状部分155bを有している。第二直線部分155cは、図9の矢印X1に示すように、プロセスカートリッジ50の引き出し方向とほぼ平行に延びている。支持突起62が露光案内孔105bの円弧状部分155bに案内されると、露光装置60は、案内突起63を支点にして、図中反時計回りに回動し、露光装置60の姿勢が変更される。そして、図9に示すように、案内突起63が、露光案内孔105bの第二直線部分155cにくると、露光装置60が、プロセスカートリッジ引き出し方向と略平行な退避姿勢となる。
このように、感光体3の法線方向に沿って直線状に露光装置60を移動させた後、露光装置60を回動させて、プロセスカートリッジ引き出し方向と略平行にしている。これにより、露光装置60を、プロセスカートリッジ50の着脱の邪魔とならない退避位置へ移動させるときの図中上下方向の移動量を、露光装置60を回動させない場合に比べて、少なくできる。これにより、露光装置60を露光位置と退避位置との間を移動するための図中上下方向スペースを狭めることができ、装置の小型化を図ることができる。
プロセスカートリッジ50を交換するなどして、図11に示す開閉カバー91が開位置にある状態から、開閉カバー91を閉めていくと、図12に示すように、引っ掛けレバー91aの先端面911が支持軸101bに当接する。
図12に示す状態から、開閉カバー91をさらに閉じていくと、引っ掛けレバー91aにより支持軸101bが押され、引っ張りスプリング104’の付勢力に抗して、第一リンク部材101を図中時計回りに回動させる。そして、先の図8に示す位置以上、引っ掛けレバー91aの先端面911で支持軸101bを押して、引っ張りスプリング104’の付勢力に抗して、第一リンク部材101を図中時計回りに回動させる。すると、第一連結部材支持位置A3(支持軸101b)が、線分Aよりも下側に位置し、引っ張りスプリング104’の付勢力による第一リンク部材101の回動方向が切り替わる。これにより、第一リンク部材101が引っ張りスプリング104’の付勢力による図中時計回りに自動で回動し、露光装置60が露光位置へ移動する。
装置の構成によっては、外装カバーの内側にインナーカバーを設け、外装カバーを構成する開閉カバー91に引っ掛けレバー91aを設けられない場合がある。このような場合は、インナーカバーの装置内部を開閉するカバーに上記引っ掛けレバー91aを設けて、インナーカバーの開閉に連動して露光装置60を、退避位置と露光位置との間で移動させるようにすればよい。
また、本実施形態では、露光装置60のレンズ面64aを清掃するための露光クリーニング装置90を備えている。
図13は、露光装置60の退避経路Rの途中にレンズ面64aを清掃する露光クリーニング装置90を配置した構成の説明図である。
露光クリーニング装置90は露光装置60の退避経路Rの途中にレンズ面64aを清掃する清掃部材69を有している。図14は清掃部材69の概略構成図であり、(a)は、平面図であり、(b)は、側面図である。
清掃部材69は、図14に示すように、基材213と、露光装置60のレンズ面64aに接触して清掃面形成部分が傾くように変形可能なブラシ212とを有している。ブラシ212は複数の毛束212aから構成されており、清掃部材69の長手方向(主走査方向)に複数並んで配置された毛束群が、上下方向(露光装置の移動方向)に3つ配置されている。
図13に示すように、開閉カバー91の開閉により、露光装置60は露光位置から退避位置まで、直線と曲線の軌道を描いて退避経路Rを移動する。退避経路Rの曲線軌道の途中に清掃部材69が配置されており、露光装置60が退避位置から露光位置まで移動する際にレンズ面64aが清掃部材69のブラシ212に押し当てられる(図14(b)参照)。これにより、トナーや塵埃などの付着物をレンズ面から除去され、レンズ面の付着物の除去が可能となる。
また、本実施形態では、清掃部材69を露光装置60の感光体3への位置決めと退避の途中に配置したが、露光装置60の退避は開閉カバー91の開閉と連動しているため、開閉カバー91の開閉により自動的に清掃されることとなる。開閉カバー91の内側には作像PCDUや搬送経路が存在し、紙詰まりを除去するためや、プロセスカートリッジを交換する時に開閉カバー91の開閉が行われ、その作業を行うことで露光装置60も自動で清掃されるため、メンテナンス性に優れている。
また、開閉カバー91の開閉以外にも露光装置60を清掃できるように、第一リンク部材101の横に清掃レバー部材106が設けられている(図5、7、12参照)。清掃レバー部材106はカバー部材105に回転可能に保持されており、このレバーを回転させることで第一リンク部材101の支持軸101bと接触し押されることで第一リンク部材101が回転する。第一リンク部材101の回転に伴い、露光装置60が退避位置から露光位置まで移動し、その途中で清掃部材69のブラシ212と接触するため、露光装置60が清掃されることとなる。この清掃レバー部材106は開閉カバー91を開けると見える位置にあり、露光装置60が退避位置にある状態から、清掃レバー部材106を押すことで退避機構100を通じて露光装置60が移動して露光位置に向かう。その途中で清掃され、清掃レバー部材106を押すのを離すとスプリング104により元の退避位置に戻っていく仕組みとなる。つまり、清掃レバー部材106を何度も押すことで露光装置60を清掃部材69のブラシ212にその分だけ接触させることとなり、露光装置60に異物が大量に付着した場合などは、開閉カバー91を開け閉めするより楽に清掃することが可能となる。
なお、露光装置60のリンク部分にモーター、ソレノイドなどのアクチュエータを配置してもよい。これにより、電力による露光装置60の退避位置への退避と露光位置へのセットとが可能となる。動作タイミングは任意に決めることが可能である。例えば、電源投入時に動作させることにより画像形成装置休止中にレンズ面64aに偶発的に付着したゴミ、埃等の除去、除電を行うことができ、画像の画質維持が可能となる。
上記清掃部材69のブラシ212と露光装置60または露光装置60のレンズ面64aはそれぞれの材質が有する帯電列に差異があるため、清掃接触時に少なからず帯電することになる。清掃部材69のブラシ212によってレンズ面64aは清掃されるが、同時に帯電させられるため、その後、機内に浮遊しているゴミや塵などの浮遊物を電気的に引きつけるおそれがある。レンズ面64aに浮遊物が付着した状態で感光体3に露光が行われると、画像上、濃度ムラやスジとなって画像品質を低下させることになる。
このため、清掃部材69を、導電性を有する基材と、金属繊維ブラシ、導電性繊維を用いたブラシ212とで構成し、清掃部材69が、導電性有するのが好ましい。これにより、レンズ面64aと清掃部材69のブラシ212との摩擦で発生する電荷を分散し、空気中に放出させ帯電状態が緩和される。これにより、レンズ面64aに浮遊物が引き寄せられること無く、露光が行われ、永続的に高品位な画像を得ることが可能となる。
清掃部材69は、導電材料(例えば鋼板)を使用したL字状の保持部材72に導電性両面テープなどで固定され、保持部材72を導電材料(例えば鋼板)本体ステー71にねじ等で固定する。また、レンズ面64aと清掃部材69のブラシ212との摩擦で発生する電荷をより確実に分散するために、導電材料を用いた本体ステー71を介して清掃部材69が接地されている。
図15は、経時使用後の清掃部材69を示す概略平面図である。
ブラシ212が弾性変形してレンズ面64aに接触することで、レンズ面64aに付着した付着物を掻き落とすが、経時の使用でブラシ212の毛の復元力が低下し、毛が元の形状に戻らなくなる。長手方向端部の毛束の毛は、中央側の毛に押されて、中央側よりも大きく長手方向に倒れるため、図15に示すようのブラシ212の長手方向端部は、経時使用で長手方向に大きく倒れた状態で元に戻らなくなる。その結果、ブラシの長手方向端部においては毛の密度が低下して、レンズ面64aに付着した付着物を良好に除去できないおそれがある。
また、ブラシの長手方向中央の部分においては、毛の長手方向に倒れる方向が互いに異なる場合があり、経時使用で毛が元に戻らなくなったときに、毛束212aの毛先が2つの分かれるように広がった状態(以下、毛別れという)となるおそれがある。このように、毛束212aの毛先が2つの分かれるように広がった状態となると、レンズ面64aに毛が接触しない箇所を生じ、その箇所に付着した付着物を除去できないおそれがあり、清掃性が低下してしまう。
そこで、本実施形態では、ブラシ212の毛倒れを規制する規制部を設け、ブラシ212の毛が大きく倒れるのを抑制することで、毛が大きく倒れた状態で元に戻らないことを抑制する。これにより、経時にわたり清掃性を維持できるようにした。以下、実施例1〜6として、具体的説明する。
[実施例1]
図16は、実施例1の清掃部材69の概略平面図である。
実施例1は、基材213の端部に長手方向端部の毛束の倒れを規制する板状の端部規制部300を設けている。端部規制部300は、ブラシの毛の長さよりも短くなっている。
先の図15に示した端部規制部300が無い場合は、ブラシ212がレンズ面64aに接触したとき、長手方向端部の毛は、中央側の毛の長手方向の倒れに押されるような形で、根元から大きく曲がる。よって、経時使用で毛の復元力が低下した場合、根元から大きく曲がって元に戻らなくなるので、長手方向端部の毛先の広がりが大きくなる。その結果、毛の密度低下が大きく、清掃性が大きく低下してしまう。
これに対し、実施例1では、ブラシ212がレンズ面64aに接触したとき、長手方向端部の毛が、端部規制部300に当接して長手方向の倒れが規制される。これにより、中央側の毛に押されても、端部側の毛が根元から大きく倒れることがない。これにより、経時使用で毛が元に戻らなくなったときのブラシ端部の毛倒れが抑制される。よって、ブラシ端部の毛先が大きく広がるのが抑制され、毛の密度低下を抑制することができる。これにより、経時にわたり、レンズ面64aの長手方向端部をブラシ212で良好に清掃することができる。
また、ブラシ端部の毛の倒れが端部規制部300により規制されることで、中央側の毛の倒れも規制される。これにより、経時使用で毛が元に戻らなくなったときの中央側の毛倒れも抑制され、中央側の毛の密度低下も抑制することができる。これにより、経時にわたり、レンズ面64aの長手方向中央側もブラシで良好に清掃することができる。
[実施例2]
図17は、実施例2の清掃部材69の概略平面図である。
実施例2の清掃部材69は、ブラシ212の長手方向(主走査方向)の長さを、レンズ面64aの長手方向長さよりも長くし、レンズ面64aに接触しない非接触の毛束212bを、端部規制部として用いたものである。レンズ面64aと非接触の毛束212bの腰によりレンズ面64aの長手方向端部付近に接触する毛束212aが、長手方向に曲がろうとするのを規制する。これにより、ブラシの長手方向端部の毛の倒れが抑制される。よって、経時使用で毛が元に戻らなくなったときの毛の倒れが抑制され、毛先の広がりを抑制することができる。その結果、長手方向端部の毛の密度の低下を抑制することができ、経時にわたり、レンズ面64aの長手方向端部をブラシ212で良好に清掃することができる。
この実施例2では、非接触の毛束212bが形成される領域の長手方向の長さlを、レンズ面64aの長さLの1%以上としている。これにより、非接触の毛束212bでレンズ面64aに接触する毛束212aの倒れを良好に規制することができる。
また、この非接触の毛束212bの腰を、レンズ面64aに接触する毛束212aの腰よりも強くするのが好ましい。これにより、非接触の毛束212bでレンズ面64aに接触する毛束212aの倒れを良好に規制することができる。毛の材質、毛の長さを短くする、毛を太くするなどして、毛の剛性を高めるで、非接触の毛束212bの腰を高めることができる。また、非接触の毛束212bの毛の密度を、レンズ面64aに接触する毛束の212aの密度よりも高めることでも、非接触の毛束212bの腰を高めることができる。
また、レンズ面64aと接触する毛束212aの腰を、非接触の毛束212bの腰よりも弱くすることで、レンズ面64aが傷つくのを抑制できる。また、レンズ面64aとブラシ212とが接触する清掃領域を露光装置60が移動する際の移動抵抗の増加を抑制することができ、露光位置と退避位置との間で露光装置60をスムーズに移動させることができる。
[実施例3]
図18は、実施例3の清掃部材69の概略構成図であり、(a)は平面図であり、(b)は(a)のA−A断面図である。
この実施例3の清掃部材は、毛束212aの間に長手方向中央の毛の倒れを規制する中間規制部301を複数設けたものである。各中間規制部301は、図18(b)に示すように、基材213の図中下端(感光体側の端部)から延び出した支持部302の先端から図中上方に延び出している。
先の図15に示すように、中間規制部301がないときの毛別れは、根元から毛が分かれてしまい、毛先の広がりが大きくなる。一方、中間規制部301を設けることで、長手方向中央の毛倒れが規制され、毛束212aの毛が互いに異なる方向に倒れて、毛別れが生じても根元から毛が分かれるのを抑制することができる。これにより、毛別れが生じても、毛先の広がりを抑制することができ、レンズ面64aに毛が接触しない箇所が生じるのを抑制できる。これにより、レンズ面64aの付着物を経時にわたり良好に清掃することができる。
また、中間規制部301は、図18(b)に示すようにブラシの毛の長さをKとしたとき、ブラシの毛の根元から(K/3)以上(2K/3)以下の範囲に設けられている。中間規制部301を根元から(K/3)未満の領域に設けた場合、中間規制部301の規制の効果が十分得られず、毛別れが生じたときの毛先の広がりを良好に抑制できない。また、根元から(2K/3)を超える領域に中間規制部301を設けた場合は、毛の倒れを規制しすぎてしまい、レンズ面64aとブラシ212との接触圧が高くなってしまう。その結果、清掃領域を露光装置60が移動する際の移動抵抗が高くなり、露光位置と退避位置との間で露光装置60をスムーズに移動させることができないおそれがある。また、根元から(2K/3)を超える領域に中間規制部301を設けると、中間規制部301の厚みにより毛先が別れ、レンズ面64aの中間規制部301を設けた箇所と対向する箇所に毛に接触しないおそれが生じる。
図18(b)に示すようにブラシの毛の根元から(K/3)以上(2K/3)以下の範囲に中間規制部301を設けることで、毛別れを良好に抑制でき、かつ、レンズ面64aとブラシとの接触圧が高くりすぎるのを抑制でき、清掃領域を露光装置60が移動する際の移動抵抗の増加を抑制することができる。
[実施例4]
図19は、実施例4の清掃部材の概略正面図である。
この実施例4の清掃部材は、中間規制部301をブラシ212の短手方向に対して傾斜させたものである。この実施例4では、ブラシ212に線状部材を螺旋状に巻き付けることにより、短手方向に対して傾斜した中間規制部301を形成した。
中間規制部301を傾斜させることで、短手方向において、長手方向異なる位置で毛の倒れを規制することができる。これにより、短手方向のある位置の長手方向規定の箇所で中間規制部301のブラシ規制効果が弱く、毛別れが発生しても、短手方向別の位置の長手方向規定の箇所では、中間規制部301で良好に毛倒れを抑制でき、毛別れが抑制される。これにより、短手方向のある位置で十分な清掃性が得られずとも、別の位置で、十分な清掃性を得ることができ、良好な清掃性を維持することができる。
[実施例5]
図20は、実施例5の清掃部材の要部拡大平面図である。
この実施例5の清掃部材は、中間規制部301を、レンズ面64aに非接触の毛束としたものである。レンズ面64aと非接触の毛束は、レンズ面64aとの接触で倒れることがないため、この非接触の毛束の腰で、レンズ面64aに接触する毛の倒れを規制することができ、毛別れを抑制することができる。また、この実施例5では、中間規制部301を構成する非接触の毛束の毛の長さを、レンズ面に接触する毛束の毛の長さよりも短くして、レンズ面に接触する毛束よりも腰を強くしている。これにより、中間規制部301を構成する非接触の毛束が、レンズ面に接触する毛束とともに倒れるのを良好に抑制することができ、確実に毛別れを抑制することができる。また、毛の密度を高めたり、毛の直径を大きくしたりするなどして、さらに非接触の毛束の腰を高めてもよい。
[実施例6]
図21は、実施例6の清掃部材の概略構成図であり、(a)は、平面図であり、(b)は、(a)のB−B断面図である。
この実施例6は、ブラシ212の短手方向の倒れを規制する短手方向規制部303をさらに設けたものである。
レンズ面64aがブラシ212に接触しながらブラシ212の短手方向に移動することで、レンズ面64aが清掃されるため、ブラシ212の毛が短手方向にも倒れる。従って、経時使用により毛の復元力が低下したとき、ブラシ212が短手方向に倒れた状態で元に戻らないこともある。短手方向規制部303がない場合は、毛の根元から短手方向に倒れるため、ブラシ212が短手方向に倒れた状態で元に戻らなくなったとき、大きく短手方向に倒れてしまう。その結果、ブラシ212とレンズ面64aとの接触圧が低下して、レンズ面64aの清掃性が低下してしまう。
一方、実施例6では、短手方向規制部303を設けることで、ブラシ212が短手方向に倒れるのが規制され、経時使用で元に戻らなくなったときの短手方向の倒れが抑制される。これにより、経時にわたりブラシ212とレンズ面64aとの接触圧の低下を抑制することができ、経時にわたり清掃性が低下を抑制することができる。
この実施例6では、短手方向規制部303を板状の部材で形成しているが、レンズ面64aに非接触の毛束としてもよい。具体的には、レンズ面64aに接触する毛束よりも毛の長さが短かい複数の毛束を長手方向に並べて配置する。かかる構成でも、非接触の毛束の腰によりレンズ面64aに接触する毛束の短手方向の倒れを抑制することができる。
なお、上述では、露光装置60のレンズ面64aを清掃するクリーニング装置に、本発明を適用した例について説明したがこれに限らず、被清掃体に接触しながら相対的に移動して被清掃体を清掃するブラシを備えたクリーニング装置にも適用することができる。被清掃体としては、感光体、中間転写ベルトなどの像担持体などを一例として挙げることができる。
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様1)
露光装置60などの被清掃体に接触しながら相対的に移動して前記被清掃体を清掃する清掃部材69を備えた露光クリーニング装置90などのクリーニング装置において、前記清掃部材としてブラシを用い、前記ブラシの毛の倒れを規制する倒れ規制手段(本実施形態では、端部規制部300、中間規制部301および短手方向規制部303などが相当する)を設けた。
清掃部材としてブラシを用いた場合、露光装置60などの被清掃体との接触圧によりブラシの毛が倒れながら被清掃体の表面を摺動することにより被清掃体が清掃される。経時使用でブラシの毛の復元力が低下していくと、毛が倒れた状態から元に戻らなくなり、毛先が広がっていく。ブラシの毛先が広がることで毛の密度が低下するなどして、被清掃体の付着物を、ブラシの毛で良好に掻き取ることができなくなり清掃性が低下する。
そこで、態様1では、ブラシの毛の倒れを規制する倒れ規制手段を設けた。これにより、被清掃体との接触時の毛の倒れが規制され、倒れ規制手段がない場合に比べて、毛が大きく倒れるのを防止できる。このように、毛が大きく倒れることがないので、経時使用で毛の復元力が低下して毛が倒れた状態から元に戻らなくなったときの毛の倒れが、倒れ規制手段がない場合に比べて抑制され、毛先の広がりを抑制することができる。このように、ブラシの毛先の広がりが抑制されることで、毛の密度低下が抑制され、経時にわたり被清掃体の付着物を、ブラシの毛で良好に掻き取ることができ、清掃性を経時にわたり維持することができる。
(態様2)
態様1において、倒れ規制手段は、ブラシ212の長手方向の毛倒れを規制する長手方向倒れ規制部(本実施形態では、端部規制部300および中間規制部301)を有する。
これによれば、実施形態で説明したように、ブラシの毛が長手方向に倒れるのが規制され、経時使用でブラシの長手方向で毛先が広がるのを抑制することができる。
(態様3)
態様2において、前記ブラシは、長手方向に複数の毛束212aが並べて配置されており、長手方向倒れ規制部を、毛束の間に設けた(本実施形態では、中間規制部301に相当)。
これによれば、実施例3で説明したように、経時使用で、毛束の毛が長手方向に2つに分かれる毛別れが生じたときの毛先の広がりを抑制することができ、露光装置60などの被清掃体に毛が接触しない箇所が生じるのを抑制することができ、経時にわたり良好な清掃性を維持することができる。
(態様4)
態様2または3において、長手方向倒れ規制部を、ブラシ212の長手方向の端部に設けた(本実施形態では、端部規制部300に相当)。
これによれば、実施例1で説明したように、長手方向端部のブラシの毛先の広がりを経時にわたり抑制することができ、長手方向端部の毛の密度低下を経時にわたり抑制することができる。これにより、経時にわたり露光装置などの被清掃体の長手方向端部を良好に清掃することができる。
(態様5)
態様2乃至4いずれか一項において、前記長手方向倒れ規制部は、露光装置となどの被被清掃体と非接触な毛束である。
これによれば、実施例2や実施例5で説明したように、露光装置60などの被清掃体に非接触な毛束の腰により、被清掃体に接触する毛束の毛の倒れを規制することができる。
(態様6)
態様5において、ブラシ212の長手方向の端部に設けた露光装置60などの被清掃体と非接触な毛束212bで構成された長手方向倒れ規制部の長手方向の長さは、被清掃体の長手方向の長さの1%以上である。
これによれば、実施例2で説明したように、露光装置60などの被清掃体と非接触な毛束212bで、良好に被清掃体と接触する長手方向端部の毛の倒れを規制することができる。
(態様7)
態様5または6において、露光装置60などの被清掃体と非接触な毛束の腰を、被清掃体に接触する毛束の腰よりも強くした。
これによれば、実施例2や実施例5で説明したように、露光装置60などの被清掃体と非接触な毛束で被清掃体に接触する毛束の毛倒れを良好に規制することができる。また、被清掃体に接触する毛束の腰が、被清掃体と非接触な毛束の腰よりも弱いので、被清掃体に接触する毛束に被清掃体が接触しながら移動するときの移動負荷の増加を抑制することができる。
(態様8)
態様3において、前記毛束の間に設けた前記長手方向倒れ規制部は、前記ブラシの短手方向に対して傾斜した方向に延びている。
これによれば、実施例4で説明したように、ブラシの短手方向において、長手方向異なる位置で長手方向の毛の倒れを規制することができる。これにより、短手方向のある位置の長手方向規定の箇所で長手方向倒れ規制部の規制効果が弱く、毛別れが発生しても、短手方向別の位置の長手方向規定の箇所では、長手方向倒れ規制部で良好に毛倒れを抑制でき、毛別れが防止できる。これにより、短手方向のある位置で十分な清掃性が得られずとも、短手方向別の位置で、十分な清掃性を得ることができ、良好な清掃性を維持することができる。
(態様9)
態様3または8において、前記ブラシの毛の長さをKとしたとき、毛束の間に設けた長手方向倒れ規制部を、毛の根元から(K/3)以上、(2K/3)以下の範囲に設けた。
これによれば、実施例3で説明したように、毛別れを良好に抑制でき、かつ、レンズ面64aとブラシとの接触圧が高くりすぎるのを抑制でき、清掃領域を被清掃体などの露光装置60が移動する際の移動抵抗の増加を抑制することができる。また、
(態様10)
態様1乃至9いずれかにおいて、前記倒れ規制手段は、前記ブラシの短手方向の毛倒れを規制する短手方向規制部303などの短手方向倒れ規制部を有する。
これによれば、実施例6で説明したように、ブラシの短手方向の毛倒れが抑制され、経時使用で毛の復元力が低下したときの短手方向の毛先の広がりを抑制することができる。
(態様11)
態様1乃至10いずれかにおいて、前記ブラシは、導電性を有する材料で形成される。
これによれば、露光装置などの被清掃体とブラシ212との摩擦で発生する電荷が分散されてブラシ212の帯電状態が緩和され、清掃性能を維持することができる。
(態様12)
態様11において、前記ブラシ212を、電気的に接地した。
これによれば、実施形態で説明したように、露光装置60などの被清掃体とブラシとの摩擦で発生する電荷をより確実に分散することができる。
(態様13)
露光装置60などの被清掃体と、被清掃体を清掃する露光クリーニング装置90などのクリーニング装置とを備えた画像形成装置において、クリーニング装置として、態様1乃至12いずれかに記載のクリーニング装置を用いた。
これによれば、経時にわたり良好な画像を得ることができる。
(態様14)
態様13において、感光体3などの潜像担持体と、潜像担持体に近接した露光位置と前記潜像担持体から離間した退避位置との間で移動可能に構成され、光を照射することにより前記潜像担持体を露光する露光装置60とを備え、クリーニング装置は、前記露光装置を清掃する。
これによれば、経時にわたり、露光装置60の汚れを抑制することができる。
(態様15)
態様14において、露光クリーニング装置90などのクリーニング装置は、露光装置60のレンズ面64aなどのレンズの表面を清掃する。
これによれば、実施形態で説明したように、レンズ面64aなどのレンズの表面に塵などが付着するのを抑制することができ、感光体表面を均一に露光することができる。
1 :プリンタ
3 :感光体
20 :退避装置
50 :プロセスカートリッジ
60 :露光装置
64 :書込ヘッド
64a :レンズ面
65 :ホルダ
69 :清掃部材
90 :露光クリーニング装置
91 :開閉カバー
91a :引っ掛けレバー
100 :退避機構
101 :第一リンク部材
102 :第二リンク部材
103 :連結機構
106 :清掃レバー部材
212 :ブラシ
212a :レンズ面に接触する毛束
212b :レンズ面と非接触の毛束
213 :基材
300 :端部規制部
301 :中間規制部
302 :支持部
303 :短手方向規制部
R :退避経路
特許第3713952号公報

Claims (15)

  1. 被清掃体に接触しながら相対的に移動して前記被清掃体を清掃する清掃部材を備えたクリーニング装置において、
    前記清掃部材としてブラシを用い、
    前記ブラシの毛の倒れを規制する倒れ規制手段を設けたことを特徴とするクリーニング装置。
  2. 請求項1に記載のクリーニング装置において、
    前記倒れ規制手段は、前記ブラシの長手方向の毛倒れを規制する長手方向倒れ規制部を有することを特徴とするクリーニング装置。
  3. 請求項2に記載のクリーニング装置において、
    前記ブラシは、前記長手方向に複数の毛束が並べて配置されており、
    前記長手方向倒れ規制部を、前記毛束の間に設けたことを特徴とするクリーニング装置。
  4. 請求項2または3に記載のクリーニング装置において、
    前記長手方向倒れ規制部を、前記ブラシの前記長手方向の端部に設けたことを特徴とするクリーニング装置。
  5. 請求項2乃至4いずれか一項に記載のクリーニング装置において、
    前記長手方向倒れ規制部は、前記被清掃体と非接触な毛束であることを特徴とするクリーニング装置。
  6. 請求項5に記載のクリーニング装置において、
    前記ブラシの前記長手方向の端部に設けた前記被清掃体と非接触な毛束で構成された長手方向倒れ規制部の前記長手方向の長さは、前記被清掃体の前記長手方向の長さの1%以上であることを特徴とするクリーニング装置。
  7. 請求項5または6に記載のクリーニング装置において、
    前記被清掃体と非接触な毛束の腰を、前記被清掃体に接触する毛束の腰よりも強くしたことを特徴とするクリーニング装置。
  8. 請求項3に記載のクリーニング装置において、
    前記毛束の間に設けた前記長手方向倒れ規制部は、前記ブラシの短手方向に対して傾斜した方向に延びていることを特徴とするクリーニング装置。
  9. 請求項3または8に記載のクリーニング装置において、
    前記ブラシの毛の長さをKとしたとき、前記毛束の間に設けた前記長手方向倒れ規制部を、毛の根元から(K/3)以上、(2K/3)以下の範囲に設けたことを特徴とするクリーニング装置。
  10. 請求項1乃至9いずれか一項に記載のクリーニング装置において、
    前記倒れ規制手段は、前記ブラシの短手方向の毛倒れを規制する短手方向倒れ規制部を有することを特徴とするクリーニング装置。
  11. 請求項1乃至10いずれか一項に記載のクリーニング装置において、
    前記ブラシは、導電性を有する材料で形成されることを特徴とするクリーニング装置。
  12. 請求項11に記載のクリーニング装置において、
    前記ブラシを、電気的に接地したことを特徴とするクリーニング装置。
  13. 被清掃体と、
    被清掃体を清掃するクリーニング装置とを備えた画像形成装置において、
    前記クリーニング装置として、請求項1乃至12いずれかに記載のクリーニング装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  14. 請求項13に記載の画像形成装置において、
    潜像担持体と、
    前記潜像担持体に近接した露光位置と前記潜像担持体から離間した退避位置との間で移動可能に構成され、光を照射することにより前記潜像担持体を露光する露光装置とを備え、
    前記クリーニング装置は、前記露光装置を清掃することを特徴とする画像形成装置。
  15. 請求項14に記載の画像形成装置において、
    前記クリーニング装置は、前記露光装置のレンズの表面を清掃することを特徴とする画像形成装置。
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JP2017245535A Pending JP2019111689A (ja) 2017-12-21 2017-12-21 クリーニング装置及び画像形成装置

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