JP2021130294A - 画像形成装置が有する光プリントヘッドの清掃部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】クリーニングブレードとレンズアレイとを摺擦させた状態に維持して、作業者が金属製の保持体に対し移動させることが可能な光プリントヘッドの清掃部材の提供。【解決手段】レンズアレイ506を保持する保持体505に対し、清掃部材が挿入された状態で、磁石604の磁力を利用して清掃部601を接触させる。感光ドラムの配置側に近づくにつれて占有幅が狭くなるように保持体505が形成されている場合に、ヨーク部材605によって清掃部601を保持体505から離れ難くすると共に、位置づけ部材610によって清掃部601の下方向への移動及び左右方向への移動を規制している。こうすると、清掃部601の位置と姿勢を維持できる十分な吸着力を生じさせることができ、清掃部601はクリーニングブレード606とレンズアレイ506との接触状態を維持したまま保持体505に対し往復動され得る。【選択図】図11
Description
本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリあるいは複合機などの電子写真方式の画像形成装置に用いて好適な光プリントヘッドを清掃するための清掃部材に関する。
従来、感光ドラムを露光する露光装置として、例えばLED(Light Emitting Diode)や有機EL(Electro Luminescence)等の複数の発光素子を備えた光プリントヘッドを採用した画像形成装置が提案されている。光プリントヘッドは、感光ドラムの回転軸線方向(露光装置の主走査方向)に沿って複数の発光素子が配列された基板を有する。また、各々の発光素子から出射される光を感光ドラムの表面に集光させるために、光プリントヘッドは各発光素子に対向させて主走査方向に複数の屈折率分布型レンズを並べたレンズアレイを有している。このレンズアレイは、焦点距離が極めて短いため、感光ドラムに近接した位置に配置される。それ故、レンズアレイの光出射面にはトナーや紙粉等の異物が付着しやすい。そこで、レンズアレイの光出射面を清掃するために、光プリントヘッドに着脱可能な清掃部材が提案されている(特許文献1)。特許文献1に記載の装置では、レンズアレイと基板を保持する樹脂製のハウジングにレール状のガイド溝が形成されている。作業者がクリーニングパッドを備えた清掃部材をガイド溝に沿って移動させることで、クリーニングパッドがレンズアレイの光出射面を摺擦した状態に維持されて、レンズアレイの光出射面の異物を除去し得る。
ただし、特許文献1に記載の装置のように、ハウジングが樹脂製であると、本体動作に伴う温度上昇に起因してハウジングが変形する虞がある。レンズアレイは焦点距離が極めて短い故に、ハウジングが僅かでも変形してしまえば、レンズアレイの焦点が感光ドラムの表面に合わなくなって感光ドラムを適切に露光することが難しくなる。そこで、ハウジングを樹脂よりも変形し難い板金(電気亜鉛メッキ鋼板などの金属製)によって形成した装置が提案されている(特許文献2)。
ところで、特許文献2に記載の装置のように、ハウジングが金属製である場合は樹脂製である場合に比べて、ガイド溝を形成するのが容易でない。そこで、ハウジングが金属製である場合、磁石を用いて清掃部材をハウジングに吸着させることによって、クリーニングパッドとレンズアレイの光出射面との接触状態を維持する方法が考えられる。この状態で、清掃部材を画像形成装置に対して挿抜することで、レンズアレイの光出射面を清掃する。しかしながら、ハウジングをより小型化させていったとき、レンズアレイを支持するハウジングの天面に、磁石を吸着させるスペースの確保が難しくなってくる。磁石を吸着させる部分のスペースが小さくなると、清掃部材をハウジングに安定的に吸着させ難くなる。この点、ハウジングの側面に磁石を吸着させることが考えられるが、作業者による清掃部材のハウジングに対する位置決めが難しく、クリーニングパッドがレンズアレイの光出射面に適切に摺擦され難い。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、磁石を用い、クリーニングブレードをレンズアレイの光出射面に摺擦させた状態で、作業者が保持体に対し適切な位置に位置決めして移動させることが可能な光プリントヘッドの清掃部材の提供を目的とする。
本発明に係る清掃部材は、光を出射する複数の発光素子を有する基板と、前記発光素子から出射される光を感光ドラムの表面に集光するレンズを複数有するレンズアレイと、前記感光ドラムが配置される配置側に前記レンズアレイの光出射面を露出させて前記レンズアレイを支持する支持部を有すると共に、前記レンズの光軸方向と前記感光ドラムの回転軸線方向との双方に交差する前記基板の幅方向に関し前記支持部の両端から前記配置側とは反対側に向けて延びる第一壁部と第二壁部とを有する金属製の保持体と、を備えた画像形成装置に対し挿抜自在に設けられた清掃部材であって、棒状の棒状体と、前記棒状体に設けられ、前記光出射面を摺擦する摺擦部材と、磁石と、前記磁石によって磁化されるヨーク部材とを有する清掃部と、前記棒状体に設けられ、前記棒状体が前記画像形成装置に挿入された状態で前記保持体に当接し、前記摺擦部材が前記光出射面を摺擦する位置に前記清掃部を位置づける位置づけ部材と、を備え、前記第一壁部は、前記支持部から遠ざかるにつれて前記第二壁部との間隔が大きくなる傾斜面を有し、前記位置づけ部は、前記第一壁部の前記傾斜面に当接して前記ヨーク部材の一部を前記第一壁部の前記傾斜面に隙間を空けて吸着させる位置に位置づける第一当接部と、前記第二壁部に当接して前記棒状体の挿入方向に交差する幅方向への前記清掃部の動きを規制する第二当接部とを有する、ことを特徴とする。
本発明に係る清掃部材は、光を出射する複数の発光素子を有する基板と、前記発光素子から出射される光を感光ドラムの表面に集光するレンズを複数有するレンズアレイと、前記感光ドラムが配置される配置側に前記レンズアレイの光出射面を露出させて前記レンズアレイを支持する支持部を有すると共に、前記レンズの光軸方向と前記感光ドラムの回転軸線方向との双方に交差する前記基板の幅方向に関し前記支持部の両端から前記配置側とは反対側に向けて延びる第一壁部と第二壁部とを有する金属製の保持体と、を備えた画像形成装置に対し挿抜自在に設けられた清掃部材であって、棒状の棒状体と、前記棒状体に設けられ、前記光出射面を摺擦する摺擦部材と、磁石と、前記磁石によって磁化されるヨーク部材とを有する清掃部と、前記棒状体に設けられ、前記棒状体が前記画像形成装置に挿入された状態で前記保持体に当接し、前記摺擦部材が前記光出射面を摺擦する位置に前記清掃部を位置づける位置づけ部材と、を備え、前記第一壁部は、前記配置側とは反対側に遠ざかるにつれて前記第二壁部との間隔が大きくなる傾斜面を有し、前記位置づけ部は、前記第一壁部の前記傾斜面に当接して前記棒状体の挿入方向に交差する幅方向への前記清掃部の動きを規制する第一当接部と、前記第二壁部に当接して前記ヨーク部材の一部を前記第二壁部に隙間を空けて吸着させる位置に位置づける第二当接部とを有する、ことを特徴とする。
本発明によれば、作業者は、摺擦部材がレンズアレイの光出射面に適切に摺擦した状態となるように、清掃部を保持体に対し位置づけながら、清掃部材を保持体に対し移動させることが簡単な構成でできる。
以下、本発明を実施するための形態について説明する。なお、以下に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<画像形成装置>
まず、画像形成装置1の概略構成について、図1乃至図2(b)を用いて説明する。図1に示す画像形成装置1は感光ドラム103Y、103M、103C、103Kを下方から露光ユニット520Y、520M、520C、520Kにより露光する、所謂「下面露光方式」を採用した装置である。なお、画像形成装置1は、感光ドラム103Y、103M、103C、103Kを上方から露光する「上面露光方式」を採用した装置であってもよい。
まず、画像形成装置1の概略構成について、図1乃至図2(b)を用いて説明する。図1に示す画像形成装置1は感光ドラム103Y、103M、103C、103Kを下方から露光ユニット520Y、520M、520C、520Kにより露光する、所謂「下面露光方式」を採用した装置である。なお、画像形成装置1は、感光ドラム103Y、103M、103C、103Kを上方から露光する「上面露光方式」を採用した装置であってもよい。
図1に示すように、画像形成装置1は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー像を形成する4基の画像形成部102Y、102M、102C、102K(以下、総称して「画像形成部102」とも称する)を備える。そして、画像形成部102Y、102M、102C、102Kは、それぞれ感光ドラム103Y、103M、103C、103K(以下、総称して「感光ドラム103」とも称する)を備える。また、画像形成部102Y、102M、102C、102Kは、感光ドラム103Y、103M、103C、103Kをそれぞれ帯電させる帯電ローラ104Y、104M、104C、104K(以下、総称して「帯電ローラ104」とも称する)を備える。画像形成部102Y、102M、102C、102Kは、感光ドラム103Y、103M、103C、103Kを露光し静電潜像を形成する露光ユニット520Y、520M、520C、520K(以下、総称して「露光ユニット520」とも称する)を備える。これら露光ユニット520は、詳しくは後述するように、光を出射可能な露光光源としてLED(Light Emitting Diode)を有している。さらに、画像形成部102Y、102M、102C、102Kは、現像器106Y、106M、106C、106K(以下、総称して「現像器106」とも称する)を備える。これら現像器106は、感光ドラム103上の静電潜像をトナーによってトナー像に現像する。
画像形成装置1は、感光ドラム103に形成されたトナー像が転写される中間転写ベルト107と、感光ドラム103に形成されたトナー像を中間転写ベルト107に順次転写させる一次転写ローラ108Y、108M、108C、108Kを備える。また、画像形成装置1は、中間転写ベルト107上のトナー像を給紙部101から搬送されてきた記録材Pに転写させるための二次転写ローラ109と、二次転写された画像を記録材Pに定着させるための定着器100とを備える。なお、記録材Pとしては、普通紙、厚紙、ラフ紙、凹凸紙、コート紙、光沢紙、印画紙等の用紙、プラスチックフィルム、布など、といった様々な種類のシート材が挙げられる。
<画像形成プロセス>
露光ユニット520Yは、帯電ローラ104Yによって帯電された感光ドラム103Yの表面を露光する。これにより、感光ドラム103Yには静電潜像が形成される。次に、現像器106Yは、感光ドラム103Yに形成された静電潜像をイエローのトナーによって現像する。感光ドラム103Yの表面に現像されたイエローのトナー像は、一次転写ローラ108Yによって中間転写ベルト107上に転写される。マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像も同様の画像形成プロセスで中間転写ベルト107に転写される。
露光ユニット520Yは、帯電ローラ104Yによって帯電された感光ドラム103Yの表面を露光する。これにより、感光ドラム103Yには静電潜像が形成される。次に、現像器106Yは、感光ドラム103Yに形成された静電潜像をイエローのトナーによって現像する。感光ドラム103Yの表面に現像されたイエローのトナー像は、一次転写ローラ108Yによって中間転写ベルト107上に転写される。マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像も同様の画像形成プロセスで中間転写ベルト107に転写される。
中間転写ベルト107上に転写された各色のトナー像は、中間転写ベルト107によって二次転写部T2まで搬送される。二次転写部T2に配置された二次転写ローラ109には、トナー像を記録材Pに転写するための転写バイアスが印加されている。二次転写部T2まで搬送されたトナー像は、二次転写ローラ109の転写バイアスによって、給紙部101から搬送されてきた記録材Pに転写される。トナー像が転写された記録材Pは、定着器100に搬送される。定着器100は、熱と圧力によって記録材Pにトナー像を定着させる。定着器100によってトナー像が定着された記録材Pは、排紙部111から機外に排出される。
<ドラムユニット及び現像ユニット>
図2(a)、図2(b)に示すように、画像形成装置1には、ドラムユニット518Y、518M、518C、518K(以下、総称して「ドラムユニット518」とも称する)が取り付けられる。ドラムユニット518は、ユーザやサービスマン等の作業者によって交換されるカートリッジである。ドラムユニット518は、感光ドラム103を回転可能に支持している。
図2(a)、図2(b)に示すように、画像形成装置1には、ドラムユニット518Y、518M、518C、518K(以下、総称して「ドラムユニット518」とも称する)が取り付けられる。ドラムユニット518は、ユーザやサービスマン等の作業者によって交換されるカートリッジである。ドラムユニット518は、感光ドラム103を回転可能に支持している。
また、画像形成装置1には、ドラムユニット518と別体の現像ユニット641Y、641M、641C、641K(以下、総称して「現像ユニット641」とも称する)が取り付けられている。現像ユニット641は、図1に示す現像器106とトナー収容部とが一体化されたカートリッジである。現像器106は、現像剤を担持する現像スリーブ(不図示)を備える。現像ユニット641にはトナーとキャリアを攪拌するためのスクリュを回転させるためのギアが複数設けられている。これらのギアが経年劣化等した際には、作業者が現像ユニット641を画像形成装置1の装置本体1Aから取り外して交換する。なお、ドラムユニット518及び現像ユニット641は別々のカートリッジとして構成されることに限らず、ドラムユニット518と現像ユニット641とを一体化したプロセスカートリッジとして構成されてもよい。
画像形成装置1は、板金で形成されている前側板642と後側板643とを備える。前側板642は画像形成装置1の手前側に設けられた側壁であり、画像形成装置1本体の手前側において装置本体1Aの筐体の一部を成す。後側板643は画像形成装置1の奥側に設けられた側壁であり、画像形成装置1本体の奥側において装置本体1Aの筐体の一部を成す。前側板642と後側板643とは対面して配置され、両者の間には梁として不図示の板金が橋架されている。なお、本明細書において手前側とは、作業者がドラムユニット518を装置本体1Aに対し挿抜する側を指す。
作業者が画像形成装置1の手前側からドラムユニット518及び現像ユニット641を挿抜自在に、前側板642には開口が形成されている。ドラムユニット518及び現像ユニット641は、開口を介して画像形成装置1本体の所定の位置に装着される(装着位置)。また、画像形成装置1は、装着位置に装着されたドラムユニット518と現像ユニット641の双方の手前側を覆うカバー558Y、558M、558C、558K(以下、総称して「カバー558」とも称する)を備える。カバー558は、一端がヒンジによって画像形成装置1本体に固定されており、ヒンジによって画像形成装置1本体に対して回動可能となっている。作業者がカバー558を開いて本体内のドラムユニット518あるいは現像ユニット641を取り出し、新しいドラムユニット518あるいは現像ユニット641を挿入してカバー558を閉じることによって交換作業が完了する。
ここで、図2(b)に示すように、以下の説明では装置本体1Aに対して前側板642側を前側(手前側若しくは正面側)、後側板643側を後側(奥側若しくは背面側)と記す。また、ブラックのトナー像に関する静電潜像が形成される感光ドラム103Kが配置されている側を右側、イエローのトナー像に関する静電潜像が形成される感光ドラム103Yが配置されている側を左側と定義する。さらに、ここで定義した前後方向及び左右方向に直行する鉛直方向の上向きを上方向、鉛直方向の下向きを下方向と呼ぶ。感光ドラム103の回転軸線方向は図2(b)に示した前後方向と一致し、また後述する露光装置105の長手方向も図2(b)に示した前後方向と一致する。つまり、感光ドラム103の回転軸線方向と露光装置105の長手方向とは同じ方向である。
<露光ユニット>
次に、露光ユニット520について、図3乃至図6(e)を用いて説明する。図3に示すように、感光ドラム103は時計方向(図中矢印参照)に回転し、下方から露光装置105(光プリントヘッド)の照射を受ける(下面露光方式)。即ち、本実施形態では、感光ドラム103を下方から露光するために、露光装置105を有する露光ユニット520が感光ドラム103の回転軸線よりも鉛直方向下側に設けられている。
次に、露光ユニット520について、図3乃至図6(e)を用いて説明する。図3に示すように、感光ドラム103は時計方向(図中矢印参照)に回転し、下方から露光装置105(光プリントヘッド)の照射を受ける(下面露光方式)。即ち、本実施形態では、感光ドラム103を下方から露光するために、露光装置105を有する露光ユニット520が感光ドラム103の回転軸線よりも鉛直方向下側に設けられている。
露光装置105よりも感光ドラム103の回転方向上流側(図中右側)には、感光ドラム103の表面を帯電するための帯電ローラ104が設けられている。帯電ローラ104には高電圧が印可されるために、帯電ローラ104と露光装置105(詳しくは後述する保持体505)との間には、絶縁性を確保するための空隙が設けられている。また、露光装置105よりも感光ドラム103の回転方向下流側(図中左側)には、現像器106が設けられている。この現像器106からは、現像スリーブ上のトナー量を規制するためのブレード106bが露光装置105側に張り出している。上記したことから、感光ドラム103の近傍はスペースが限られている。この限られたスペースに露光装置105を配置するため、図3に示すように、保持体505は断面が矩形形状に形成されず、対向壁部(580、581:図5参照)の感光ドラム103が配置される配置側を面取りして落とした所謂シェイプ形状に形成されている。このシェイプ形状は、感光ドラム103が配置される配置側に近づくにつれて保持体505の占有幅を狭くできるので、露光装置105は感光ドラム103近傍の限られたスペースに配置され得る。
図4(a)及び図4(b)に示すように、露光ユニット520は、露光装置105と、支持部材526と、リンク機構530と、位置決めピン514と、挿入ガイド550とを有する。なお、ここでは図示を省略したが、リンク機構530と位置決めピン514は露光ユニット520の前側だけでなく後側にも設けられている。
まず、露光装置105(光プリントヘッド)について説明する。露光装置105は感光ドラム103の回転軸線方向に延びる長手形状をなし、感光ドラム103の回転軸線方向に沿って配列されたLED等の複数の発光素子を用いて感光ドラム103を露光するLED露光方式のものである。図5に示すように、露光装置105は、基板502と、保持体505と、レンズアレイ506とを備える。基板502とレンズアレイ506は、鉛直方向に互いに対向するように保持体505に保持される。本実施形態の場合、レンズアレイ506は感光ドラム103が配置される配置側にレンズアレイ506の光出射面を露出させるように、保持体505の支持部582により支持されている。レンズアレイ506は支持部582に、例えば接着剤などにより接着されている。そして、基板502は、保持体505においてレンズ507の光軸方向(図6(e)参照)と感光ドラム103の回転軸線方向との双方に交差する幅方向で互いに対向するように形成された第一壁部580と第二壁部581との間に保持されている。第一壁部580と第二壁部581とは、少なくとも一部において、それらの幅方向の間隔が感光ドラム103を配設した配設側から遠ざかるにつれて大きくなるように、傾斜面580a、581aを有している(シェイプ形状)。
保持体505は、例えば亜鉛メッキ鋼板や冷間圧延鋼板などにメッキ処理が施された板金を折り曲げて形成した金属製の部材である。露光装置105による感光ドラム103の露光を適切に行わせるため、露光装置105が後述の露光位置にあるとき、レンズアレイ506の焦点が常に感光ドラム103の表面に合うように、保持体505には外力や熱などによって変形し難い強度が必要である。そこで、本実施形態では、板金を略コの字状に折り曲げることによって形成した金属製の磁性体である保持体505を用いている。保持体505が板金を曲げ加工によって形成されることで、外力や熱などによって変形し難い強度が確保され、また製造コストを抑制することができる。
図6(a)に示すように、基板502の一方の面にはLEDチップ639が実装され、基板502の他方の面にはコネクタ504が設けられている。また、基板502には図示を省略したが、各LEDチップ639に制御信号を供給するための配線が設けられている。コネクタ504には、例えば不図示のフレキシブルフラットケーブル(FFC)の一端が接続される。このFFCの他端は、画像形成装置1本体に設けられている不図示の制御部に接続される。この場合、画像形成装置1の制御部からFFC及びコネクタ504を介して制御信号が入力されると、LEDチップ639は配線を介して供給される制御信号に応じて駆動する。
図6(b)に示すように、基板502の一方の面には、複数のLEDチップ639−1〜639−29(ここでは29個)が配列されている。各LEDチップ639−1〜639−29にはそれぞれ、基板502の長手方向(感光ドラム103の回転軸線方向)に沿って516個のLEDが一列に配列されている。図6(c)に示すように、LEDチップ639において隣り合うLED503の中心間距離k2は、画像形成装置1の解像度に対応している。例えば、画像形成装置1の解像度が「1200dpi」である場合、隣り合うLED503の中心間距離k2が「21.16μm」となるようにして、LED503は一列に配列される。この場合、露光装置105の露光範囲は「約316mm」である。ここで、感光ドラム103の感光層は回転軸線方向に関し、例えば「316mm」以上の幅を持つように形成されている。A4サイズの記録材の長辺の長さ及びA3サイズの記録材の短辺の長さは「297mm」であるため、本実施形態の場合、露光装置105はA4サイズの記録材及びA3サイズの記録材に画像形成可能な露光範囲を有している。
上記のLEDチップ639−1から639−29は、感光ドラム103の回転軸線方向に沿って二列となるように、交互に配置されている。即ち、図6(b)に示すように、図の左側から数えて奇数番目のLEDチップ639−1、639−3、・・・639−29が基板502の長手方向に一列に実装される。そして、偶数番目のLEDチップ639−2、639−4、・・・639−28が基板502の長手方向に一列に実装される。こうすると、図6(c)に示すように、隣り合う異なるLEDチップ639における一方のLEDチップ639の一端に配置されたLED503と、他方のLEDチップ639の他端に配置されたLED503との中心間距離k1を中心間距離k2と等しくできる。
なお、本実施形態では発光素子としてLED503を用いた構成を示したが、発光素子として有機EL(Organic Electro Luminescence)を用いてもよい。
また、図6(d)に示すように、LEDチップ639が実装された基板502の一方の面には、レンズアレイ506が設けられている。レンズアレイ506はレンズ507を複数有し、複数のレンズ507は複数のLED503の配列方向に沿って二列に並べられたものであり、LED503から出射された光を集光する機能を有する。図6(e)に示すように、レンズアレイ506の各レンズ507は、一方の列のレンズ507の配列方向において隣り合うレンズ507の両方に接するようにして、他方の列のレンズ507が配置されている。レンズ507は例えば円柱状に形成された硝子製のロッドレンズであって、LED503から出射された光が入射する入射面と、入射面から入射した光が出射する出射面とを有する。なお、レンズ507の材質は硝子製に限らず、プラスチック製であってもよい。また、レンズ507の形状は円柱状に限らず、例えば六角柱等の多角柱であってもよい。
図6(e)に記載の点線Zは、レンズ507の光軸を示す。本実施形態の場合、後述するように、レンズアレイ506の焦点距離(例えば、3.0±0.3mm)にあわせて露光装置105を感光ドラム103に近接させるべく、露光装置105は点線Zで示すレンズ507の光軸に概ね沿った方向に移動される。なお、ここで言うレンズ507の光軸とは、レンズ507の光出射面の中心と当該レンズ507の焦点とを結ぶ線である。
本実施形態の場合、図5に示すように、レンズアレイ506は、LED503から出射した光束を等倍正立像として感光ドラム103上に結像する。このとき、LED503からレンズアレイ506の入射面506bまでの距離と、レンズアレイ506の光出射面506aから感光ドラム103の表面までの距離は、ほぼ等しい。LED503からレンズアレイ506の入射面506bまでの距離は、レンズアレイ506の焦点距離にあわせてミクロンオーダーの高い精度が求められる。そのため、この距離を厳密に調整したうえで、基板502とレンズアレイ506とは保持体505に接着により固定される。
次に、感光ドラム103に近傍した露光位置と、感光ドラム103から離間した退避位置との間を、露光装置105を往復動させる機構について、図2(a)を参照しながら図4(a)乃至図4(b)並びに図7を用いて説明する。露光位置は露光装置105が感光ドラム103の表面を露光可能である感光ドラム103に近傍した位置であり、退避位置は清掃作業などメンテナンスのために露光装置105が感光ドラム103から離間された位置である。本実施形態の場合、露光装置105はカバー558の開閉に応じて露光位置と退避位置との間を移動する。
図4(a)に示すように、露光装置105の保持体505には、位置決めピン514が設けられている。本実施形態において、位置決めピン514は金属製のストレートピンである。露光装置105が退避位置から露光位置この位置決めピン514がドラムユニット518に突き当たることで、レンズアレイ506の光出射面506a(図5参照)と感光ドラム103の表面との間に、レンズアレイ506の焦点距離に応じた間隙が形成される。こうして、感光ドラム103に対する露光装置105の露光位置が決まる。本実施形態において、露光装置105が露光位置に位置するときの感光ドラム103の表面とレンズアレイ506の光出射面との間の間隔は、レンズアレイ506の焦点距離である約3mmに調整される。そうなるように、位置決めピン514は長さが決められて、保持体505に溶接若しくは接着により固定される。
支持部材526は、リンク機構530を介し露光装置105を支持する。リンク機構530は大リンク部材535と小リンク部材536とを有し、大リンク部材535が保持体505を支持している。支持部材526は、例えば感光ドラム103の回転軸線方向に延びる長手形状の板金を、その長手方向に対し垂直に切断したときに略コの字状の断面となるように折り曲げられて形成される。そうすることで、支持部材526に上記のリンク機構530や後述のスライド部材525などを配置できるようにしている。支持部材526は、長手方向の一端側(前側)が前側板642に固定され、長手方向の他端側(後側)が後側板643に固定されることで、画像形成装置1の装置本体1Aに固定されている。
支持部材526には、支持部材526の長手方向に移動可能なスライド部材525が設けられている。スライド部材525は画像形成装置1の前側に設けられたカバー558の開閉動作に伴い、支持部材526に対し前後方向にスライド移動する。スライド部材525が支持部材526に対してスライド移動することに応じて、大リンク部材535及び小リンク部材536が回動することにより、露光装置105が支持部材526に対して接離するように往復動される。以下、詳しく説明する。
まず、露光装置105が図4(a)に示す状態から図4(b)に示す状態へ、即ち露光位置から退避位置へ移動する場合について説明する。カバー558が開かれることに応じて、スライド部材525は前側から後側へスライド移動する。スライド部材525が前側から後側へスライド移動すると、大リンク部材535は反時計回りに回動する。小リンク部材536は一端側が支持部材526に対して回動可能に接続されているため、大リンク部材535の回動に連動して支持部材526に対して時計回りに回動する。ここで、大リンク部材535の他端側は保持体505に対して回動可能に接続されているため、スライド部材525に連動して大リンク部材535が反時計回りに回動することで、保持体505が感光ドラム103から離れる方向へ移動する。こうして、露光装置105は露光位置から退避位置へ移動される。本実施形態では、露光装置105が退避位置にある場合、清掃部601(図8参照)の一部が保持体505と支持部材526との間に入り込んで通過できるだけの隙間が長手方向に確保されている。
次に、露光装置105が図4(b)に示す状態から図4(a)に示す状態へ、即ち退避位置から露光位置へ移動する場合について説明する。カバー558が閉じられることに応じて、スライド部材525は後側から前側へスライド移動する。スライド部材が後側から前側へスライド移動すると、大リンク部材535は時計回りに回動する。同時に、小リンク部材536が反時計回りに回動する。こうしてスライド部材525に連動して大リンク部材535が時計回りに回動することで、保持体505が感光ドラム103に近付く方向へ移動する。こうして、露光装置105は退避位置から露光位置へ移動される。なお、本実施形態において、退避位置と露光位置とを移動する露光装置105の移動方向はレンズアレイ506の光軸方向と略一致する。
図7に示すように、大リンク部材535の端部には、片持ち軸540が設けてある。一方、保持体505にはねじりコイルバネ547が張架されており、その一部に片持ち軸540がほぼ直交する方向で接している。大リンク部材535が時計回りに回動すると、片持ち軸540がねじりコイルバネ547を押して間接的に保持体505を押し上げる。そして、上記のように、保持体505には位置決めピン514が設けられている。リンク機構530によって保持体505が押し上げられ、この位置決めピン514の先端がドラムユニット518の所定位置に突き当たると、保持体505は停止する。即ち、リンク機構530のストロークは必要量より多めに設定されており、ねじりコイルバネ547がそのオーバーストロークを吸収しながら付勢することで、ドラムユニット518に対し保持体505を適切な位置に停止させることができるようにしている。こうしてドラムユニット518に対する保持体505の位置が決まったとき、感光ドラム103とレンズアレイ506の光出射面506a(図5参照)との間隔も決まって、露光装置105の露光位置への移動が完了する。
なお、支持部材526の長手方向の一端側(前側)には、後述する清掃部材600(図8参照)が差し込まれる挿入ガイド550が設けられている。支持部材526は画像形成装置1の装置本体1Aに固定されることから、挿入ガイド550も画像形成装置1の装置本体1Aに固定される。挿入ガイド550は、装置本体に対し挿抜自在に設けられた清掃部材600の挿入時に、清掃部材600を保持体505に向けて正しく案内するために、清掃部材600の動きを規制している。
<清掃部材>
ところで、既に述べている通り、レンズアレイ506の光出射面506aが感光ドラム103などから落下したトナーや紙粉などの異物によって汚れてしまうと、複数のレンズ507のうち汚れた箇所から出射される光が部分的に遮光される。これは、記録材Pに形成する画像に濃度むらなどの画像不良を生じさせる原因となるので好ましくない。そこで、レンズアレイ506(詳しくは光出射面506a)を清掃可能な清掃部材が予め用意されている。
ところで、既に述べている通り、レンズアレイ506の光出射面506aが感光ドラム103などから落下したトナーや紙粉などの異物によって汚れてしまうと、複数のレンズ507のうち汚れた箇所から出射される光が部分的に遮光される。これは、記録材Pに形成する画像に濃度むらなどの画像不良を生じさせる原因となるので好ましくない。そこで、レンズアレイ506(詳しくは光出射面506a)を清掃可能な清掃部材が予め用意されている。
図8は、本実施形態の清掃部材600を示す斜視図である。図8に示すように、本実施形態の清掃部材600は、清掃部601と把持部602と棒状体603とを有する。棒状体603は例えばPC/ABSやPPなどの樹脂(プラスチック)を用いて細長い棒状に成型したものであり、しなりを加えても容易に折れることはない。この棒状体603には、長手方向の一端側にレンズアレイ506を清掃するための清掃部601が設けられ、他端側に把持部602が設けられている。作業者は把持部602を把持して清掃部材600を画像形成装置1に対して抜き差しすることで、レンズアレイ506の光出射面を清掃することができる。
清掃部材600は、例えば、画像形成装置1の前側に開閉可能に設けられたフロントカバーの内側に取り付けられる。ここで言うフロントカバーは画像形成装置1の前側に設けられ、ドラムユニット518や現像ユニット641などの交換や、清掃部材600を用いてレンズアレイ506の清掃を行うために、作業者によって開閉される扉である。作業者は、レンズアレイ506を清掃する必要が生じたとき、画像形成装置1のフロントカバーの内側から清掃部材600を取り外す。なお、清掃部材600はフロントカバーに設置されることに限らず、画像形成装置1のその他の部分に設置されてもよいし、また画像形成装置1に設置されていなくてもよい。あるいは、清掃が必要な都度、サービスマン(作業者)が清掃部材600を持参するようにしてもよい。
ここで、清掃部材600を用いたレンズアレイ506の実際の清掃動作の概要について、図9を用いて説明する。作業者は露光装置105を清掃するために、まずフロントカバーを開け、その後にカバー558(図2(a)参照)をさらに開ける。本実施形態の場合、カバー558はフロントカバーの開閉に連動して開閉される。カバー558が開かれることに応じて、露光装置105は露光位置から退避位置に移動される。
そして、作業者は開いたフロントカバーから清掃部材600を取り外し、取り外した清掃部材600を挿入ガイド550(図4(a)参照)に差し込む。そうすると、差し込まれた清掃部材600の挿入方向先端に設けられた清掃部601が挿入ガイド550に導かれて、退避位置に移動されている露光装置105に挿入される。そして、詳しくは後述するように、作業者による清掃部材600の往復動に伴って、清掃部601は露光装置105を清掃しながら移動する。
[第一実施形態]
ところで、露光装置105において板金を曲げ加工した金属製の保持体505を用いる場合、既に述べたように、樹脂製の保持体に比べると、清掃部材600をガイドするためのガイド溝を保持体505に形成することが容易でない。それ故、本実施形態では、既述した凸部を形成するなどの清掃部材600をガイドするための加工が施されていない保持体505、つまりはガイド溝が形成されていない保持体505を用いている。その場合、画像形成装置1に挿入され作業者により往復動される際に、清掃部材600によりレンズアレイ506を確実に清掃させるためには、清掃部材600を露光装置105(より詳しくは保持体505)から離れ難くする必要がある。そこで、本実施形態の清掃部材600では磁石を用い、磁石の磁力により清掃部材600を露光装置105から離れ難くしている。以下、それを実現するための構成について、図10乃至図12を用いて説明する。
ところで、露光装置105において板金を曲げ加工した金属製の保持体505を用いる場合、既に述べたように、樹脂製の保持体に比べると、清掃部材600をガイドするためのガイド溝を保持体505に形成することが容易でない。それ故、本実施形態では、既述した凸部を形成するなどの清掃部材600をガイドするための加工が施されていない保持体505、つまりはガイド溝が形成されていない保持体505を用いている。その場合、画像形成装置1に挿入され作業者により往復動される際に、清掃部材600によりレンズアレイ506を確実に清掃させるためには、清掃部材600を露光装置105(より詳しくは保持体505)から離れ難くする必要がある。そこで、本実施形態の清掃部材600では磁石を用い、磁石の磁力により清掃部材600を露光装置105から離れ難くしている。以下、それを実現するための構成について、図10乃至図12を用いて説明する。
図10に示すように、本実施形態の清掃部601は棒状体603と一体形成された取付部603dを有する。取付部603dは、清掃部材600が露光装置105に挿入された状態で、感光ドラム103が配設される配設側の面(ここでは上面)がレンズアレイ506に対向する位置に位置する。この取付部603dの上面には、略L字状のクリーニングブレード606を着脱自在に取り付けるための貫通孔603cが形成されている。クリーニングブレード606は例えば厚さ0.5mmのウレタンゴム製の可撓性を有する部材であり、貫通孔603cからレンズアレイ506側(内側)に向け例えば約3mm突出されるようにして両面テープなどにより取付部603dに取り付けられている。
摺擦部材としてのクリーニングブレード606は、清掃部材600の往復動作に応じてレンズアレイ506を摺擦して、レンズアレイ506を清掃する。本実施形態の場合、レンズ507の光軸方向(図6(e)の点線Z参照)に交差し且つ棒状体603の長手方向に交差する幅方向に関し、クリーニングブレード606は取付部603dの上面の略中央を基準に幅方向に延設されている。なお、上述したクリーニングブレード606の厚みや材質はあくまで一例を示すものであり、クリーニングブレード606は例えばシリコンゴム製や樹脂製であってもよい。また、クリーニングブレード606を用いる代わりに、スポンジで形成されたクリーニングパッド、あるいはスポンジ表面に不織布を貼ったクリーニングパッドなどを用いてよい。
また、取付部603dは、鉄や鋼などにより形成されるヨーク部材605(継鉄)が着脱自在に取り付けできるように、平坦な上面から幅方向の左右両側において下方に向け1対の斜面部603eが延びるように断面略台形状に形成されている。本実施形態の場合、後述するように、取付部603dの断面略台形の形状は、その一部が上述した保持体505のシェイプ形状に倣って形成されている(図11参照)。ヨーク部材605は着脱自在に磁石604を収容可能な収容部605cを有し、ヨーク部材605は収容した磁石604によって磁化されて磁気回路を形成する。ヨーク部材605は磁石604に接触していることで磁化されるが、収容部605cに磁石604を配置することによって、磁石604が発する磁束を後述する第一ヨーク605a及び第二ヨーク605bに集中させることができるようにしている。
上記のように、磁石604はヨーク部材605の収容部605cに収容されることから、磁石604はクリーニングブレード606よりも感光ドラム103の配置側に近い側に配置されるように、取付部603dの上面に載置される。そして、清掃部材600の挿入方向(図中矢印X方向)に関し、取付部603dの上面先端側には、ヨーク部材605の先端部と係合する係合突起603b1が設けられている。また、取付部603dの上面後端側には、ヨーク部材605の後端部と係合する係合突起603b2が設けられている。これら係合突起603b1、603b2とヨーク部材605とは、スナップフィット構造をなしている。また、ヨーク部材605は、取付部603dの上面から延びる1対の斜面部603eに倣って下方に延びる第一ヨーク605aと第二ヨーク605bとを有している。言い換えれば、ヨーク部材605は、第一ヨーク605aと第二ヨーク605bの感光ドラム103の配置側に、磁石604を収容する収容部605cを有している。こうしたヨーク部材605は、取付部603dに外嵌される。即ち、ヨーク部材605は、第一ヨーク605aと第二ヨーク605bとが1対の斜面部603eそれぞれに当接するように嵌め合わされて、磁石604とともに係合突起603b1、603b2によって取付部603dに固定される。
ここで、ヨーク部材605とクリーニングブレード606との位置関係について簡単に述べる。ヨーク部材605の一部は棒状体603の挿入方向(図中矢印X方向)に関し、クリーニングブレード606よりも棒状体603の先端側に位置する。クリーニングブレード606よりも棒状体603の先端側にヨーク部材605の一部が位置することにより、清掃部材600のうちクリーニングブレード606よりも先端側の部分が、磁力に基づく吸着力によって保持体505に引き付けられるようにしている。
さらに、本実施形態の場合、清掃部材600の挿入方向に関し、取付部603dよりも先端側には、位置づけ部材610が設けられている。位置づけ部材610は、清掃部材600が画像形成装置1に挿入された状態において、保持体505に当接する第一当接部610aと第二当接部610bとを有している。なお、位置づけ部材610は、取付部603dよりも先端側に設けることに限らず、取付部603dを挟み先端側と後端側のそれぞれに設けるようにしてもよい。また、位置づけ部材610は、棒状体603と同様に例えばPC/ABSやPPなどの樹脂(プラスチック)により、棒状体603と一体的に形成してよい。あるいは、この位置づけ部材610を、例えばポリアセタール樹脂などの摺動性の高い樹脂で形成するようにしてもよい。
位置づけ部材610について詳しく説明する。図11に示すように、位置づけ部材610は、保持体505の第一壁部580の少なくとも一部(ここでは傾斜面)に当接する第一当接部610aと、保持体505の第二壁部581の少なくとも一部(ここでは傾斜面)に当接する第二当接部610bとを有する。即ち、第一当接部610aと第二当接部610bとは幅方向の両端側において、保持体505の第一壁部580の傾斜と、第二壁部581の傾斜に沿うように感光ドラム103の配設側とは反対側に向けて上面部から延設されている。これら第一当接部610aと第二当接部610bとは、清掃部材600が露光装置105に挿入された状態で、第一壁部580の外側と第二壁部581の外側にそれぞれ位置する。即ち、位置づけ部材610は、第一当接部610aと第二当接部610bが保持体505を外側から挟む。こうすることで、清掃部材600は保持体505に対する左右方向への移動、すなわち副走査方向への移動が制限される。また、上記のように傾斜状に設けられた第一当接部610aと第二当接部610bとが、第一壁部580の傾斜面、第二壁部581の傾斜面にそれぞれ当接される。こうすることで、位置づけ部材610は保持体505に対し、クリーニングブレード606をレンズアレイ506の光出射面506aに当接させた状態に清掃部601を位置づける。このように、位置づけ部材610が保持体505に正しく当接することで、清掃部601は左右方向と上下方向の位置と姿勢が一義的に決まる。
次に、ヨーク部材605について詳しく説明する。図11に示すように、ヨーク部材605は、保持体505の第一壁部580と第二壁部581のそれぞれに対面するように設けられた第一ヨーク605aと第二ヨーク605bとを有する。これら第一ヨーク605aと第二ヨーク605bは、清掃部材600が露光装置105に挿入された状態で、保持体505の対向する第一壁部580と第二壁部581の外側にそれぞれ位置する。即ち、ヨーク部材605の挿入方向左側の第一ヨーク605aは保持体505の第一壁部580よりも図中右側(外側)に位置され、挿入方向右側の第二ヨーク605bは保持体505の第二壁部581よりも図中左側(外側)に位置される。本実施形態の場合、第一ヨーク605aと第一壁部580の傾斜面との間、また第二ヨーク605bと第二壁部581の傾斜面との間には、ギャップ(図中d参照)がそれぞれ確保されている。即ち、上記の位置づけ部材610によって、第一壁部580と第一ヨーク605aとが非接触状態に維持され、また第二壁部581と第二ヨーク605bとが非接触状態に維持される。したがって、ギャップ(隙間)は位置づけ部材610によって調整され得る。
磁石604が発する磁束は、第一ヨーク605a及び第二ヨーク605bを通過して保持体505へと向かう。これにより、第一ヨーク605a及び第二ヨーク605bと、保持体505とに吸着力が生じる。本実施形態の場合、第一ヨーク605a及び第二ヨーク605bはそれぞれ「25mm×6mm」の大きさに形成されることから、面として磁力を発生するので確実に吸着力を生じさせ得る。こうしたヨーク部材605から生じる磁力によって清掃部601は保持体505から離れ難くなるので、クリーニングブレード606をレンズアレイ506の光出射面506aに当接させた状態で、清掃部601の位置と姿勢を維持できる。
ここで、ヨーク部材605と保持体505間のギャップ(図中d参照)の大きさと、ヨーク部材605と保持体505間に生じる吸着力の大きさとの関係を、図12に示す。図12に示すように、ヨーク部材605と保持体505間のギャップが大きくなるにつれ、ヨーク部材605と保持体505間に生じる吸着力の大きさは小さくなる。そして、実験によって、清掃動作中に清掃部601を保持体505から離れさせることなく摺動させることができる吸着力は、「約100gf」であることがわかっている。本実施形態では、上記ギャップが「0.5mm」に設定されている。
また、保持体505において、第一壁部580の傾斜面580a、第二壁部581の傾斜面581aの傾斜角は共に、レンズ507の光軸(図6(e)参照)を基準に10度以上45度以下の角度に設定される。これら傾斜面580a、581aの傾斜角が10度より小さいと、位置決めが十分にできない虞があるので好ましくない。傾斜面580a、581aの傾斜角が45度より大きいと、画像形成のために露光装置105が感光ドラム103に近付けられた際に、帯電ローラ104との距離が近くなり、帯電ローラ104から金属製の保持体505に放電が生じる虞があり好ましくない。また、各感光ドラム間の距離(ドラム間ピッチ)を狭くして画像形成装置全体を小型化する要望があるなかで、保持体505が幅広になり大型化するので好ましくない。
図11に示すベクトルF、Fh、Fgは、磁石604による吸着力のベクトルを表している。図11に示した両側吸着タイプの清掃部601の場合、例えば傾斜面580aに直交する向きの吸着力ベクトル「F」が100gfとなることが好ましい。この吸着ベクトル「F」が、上述したヨーク部材605と保持体505間のギャップの大きさによって決まる吸着力である。吸着ベクトル「Fg」はレンズ507の光軸方向に生じる吸着力であり、これがクリーニングブレード606とレンズアレイ506の光出射面506aとの接触圧となる。この接触圧を考えたとき、第一壁部580の傾斜面580a、第二壁部581の傾斜面581aの傾斜角は約20度にするのが好ましい。
以上のように、本実施形態では、レンズアレイ506を保持する金属製の保持体505に対し、清掃部材600が挿入された状態で、磁石604の磁力を利用して清掃部601を接触させている。そして、感光ドラム103が配置される配置側に近づくにつれて保持体505の占有幅が狭くなるように、保持体505が形成されている場合に、ヨーク部材605と位置づけ部材610とによって清掃部601を保持体505から離れ難くしている。そうするために、位置づけ部材610は、クリーニングブレード606がレンズアレイ506の光出射面506aに接触した状態で、保持体505の第一壁部580、第二壁部581にそれぞれ当接する第一当接部610aと第二当接部610bとを有している。こうすることで、清掃部601の下方向への移動及び左右方向への移動が規制される。そのため、清掃部601の位置と姿勢が維持されて、クリーニングブレード606をレンズアレイ506の光出射面506aに当接させた状態で、清掃部601を保持体505に位置づけることができる。また、第一当接部610aと第二当接部610bに沿って第一ヨーク605a及び第二ヨーク605bを形成することで、清掃部601の位置と姿勢を維持できる十分な吸着力を生じさせることができる。これにより、清掃部601はクリーニングブレード606とレンズアレイ506との接触状態を維持したまま保持体505に対し往復動されるので、作業者は清掃部材600によるレンズアレイ506の清掃を適切に行うことが容易にできる。
なお、本実施形態では、金属製の保持体505に対し磁石604やヨーク部材605を当接させることなく、樹脂製の位置づけ部材610を当接させるので、保持体505、磁石604、ヨーク部材605が削られる虞がない。他方、樹脂製の位置づけ部材610が削られても、第一当接部610aと第二当接部610bとは同じように削られる。つまり、使用により位置づけ部材610が削られたとしても、清掃部601の位置と姿勢を維持する機能には影響しない。
[第二実施形態]
なお、上述した第一実施形態(図11参照)では、第一ヨーク605aを第一壁部580の傾斜面580aに対し平行に、第二ヨーク605bを第二壁部581の傾斜面581aに対し平行に形成しているが、これに限らない。クリーニングブレード606をレンズアレイ506の光出射面506aに当接させた状態で、清掃部601の位置と姿勢を維持できる吸着力を生じさせることができれば、第一ヨーク605aと第二ヨーク605bを上記のような平行に形成しなくてもよい。例えば、図13に示すように、第一ヨーク605aの配置側とは反対側の先端が、第一壁部580との隙間を狭くするように第一壁部側に向いて曲げられていてもよい。また、第二ヨーク605bの配置側とは反対側の先端が、第二壁部581との隙間を狭くするように第二壁部側に向いて曲げられていてもよい。より詳しくは、第一ヨーク605aの先端面が傾斜面580aとの隙間を狭くするように第一壁部580に向き、第二ヨーク605bの先端面が傾斜面581aとの隙間を狭くするように第二壁部581に向くように、それぞれの先端が曲げられている。これは、磁石604とヨーク部材605とにより形成される磁気回路において、最も磁力線が強く放出されるのは第一ヨーク605aの端部、第二ヨーク605bの端部であるという特性を活かし、安定的に清掃部601Aを保持体505に吸着させるためである。
なお、上述した第一実施形態(図11参照)では、第一ヨーク605aを第一壁部580の傾斜面580aに対し平行に、第二ヨーク605bを第二壁部581の傾斜面581aに対し平行に形成しているが、これに限らない。クリーニングブレード606をレンズアレイ506の光出射面506aに当接させた状態で、清掃部601の位置と姿勢を維持できる吸着力を生じさせることができれば、第一ヨーク605aと第二ヨーク605bを上記のような平行に形成しなくてもよい。例えば、図13に示すように、第一ヨーク605aの配置側とは反対側の先端が、第一壁部580との隙間を狭くするように第一壁部側に向いて曲げられていてもよい。また、第二ヨーク605bの配置側とは反対側の先端が、第二壁部581との隙間を狭くするように第二壁部側に向いて曲げられていてもよい。より詳しくは、第一ヨーク605aの先端面が傾斜面580aとの隙間を狭くするように第一壁部580に向き、第二ヨーク605bの先端面が傾斜面581aとの隙間を狭くするように第二壁部581に向くように、それぞれの先端が曲げられている。これは、磁石604とヨーク部材605とにより形成される磁気回路において、最も磁力線が強く放出されるのは第一ヨーク605aの端部、第二ヨーク605bの端部であるという特性を活かし、安定的に清掃部601Aを保持体505に吸着させるためである。
[第三実施形態]
なお、上述した第一、第二実施形態(図11、図13)では、位置づけ部材610の第一当接部610aと第二当接部610bとが、第一壁部580の傾斜面580a、第二壁部581の傾斜面581aにそれぞれ当接されるものを示したが、これに限らない。例えば、図14に示すように、第一当接部610aが第一壁部580の延設方向に沿ってほぼ全域に、また第二当接部610bが第二壁部581の延設方向に沿ってほぼ全域に、それぞれ当接されるようにしてもよい。また、この場合、第一ヨーク605aを第一壁部580の延設方向に沿って、第二ヨーク605bを第二壁部581の延設方向に沿って、第一壁部580、第二壁部581との対向面積を大きくするように設けるとよい。これにより、上述した第一、第二実施形態の場合に比べ、磁力を発生させる面を拡大させることができるので、より確実に清掃部601Bを保持体505に吸着させることができる。
なお、上述した第一、第二実施形態(図11、図13)では、位置づけ部材610の第一当接部610aと第二当接部610bとが、第一壁部580の傾斜面580a、第二壁部581の傾斜面581aにそれぞれ当接されるものを示したが、これに限らない。例えば、図14に示すように、第一当接部610aが第一壁部580の延設方向に沿ってほぼ全域に、また第二当接部610bが第二壁部581の延設方向に沿ってほぼ全域に、それぞれ当接されるようにしてもよい。また、この場合、第一ヨーク605aを第一壁部580の延設方向に沿って、第二ヨーク605bを第二壁部581の延設方向に沿って、第一壁部580、第二壁部581との対向面積を大きくするように設けるとよい。これにより、上述した第一、第二実施形態の場合に比べ、磁力を発生させる面を拡大させることができるので、より確実に清掃部601Bを保持体505に吸着させることができる。
[第四実施形態]
なお、上述した第一〜第三実施形態では、ヨーク部材605が第一ヨーク605aと第二ヨーク605bとを有し、第一ヨーク605aと第二ヨーク605bとによって清掃部を保持体505に吸着させる両側吸着タイプタイプを示したが、これに限らない。例えば、図15に示すように、第一ヨーク605aのみを有し、第二ヨーク605bを有していないヨーク部材605Aを用い、第一ヨーク605aのみによって清掃部601Cを保持体505に吸着させる片側吸着タイプであってもよい。
なお、上述した第一〜第三実施形態では、ヨーク部材605が第一ヨーク605aと第二ヨーク605bとを有し、第一ヨーク605aと第二ヨーク605bとによって清掃部を保持体505に吸着させる両側吸着タイプタイプを示したが、これに限らない。例えば、図15に示すように、第一ヨーク605aのみを有し、第二ヨーク605bを有していないヨーク部材605Aを用い、第一ヨーク605aのみによって清掃部601Cを保持体505に吸着させる片側吸着タイプであってもよい。
図15に示す片側吸着タイプの場合、作業者によって挿抜される清掃部材600(図10参照)が下方向、即ちレンズアレイ506に向けて付勢されると、第一当接部610aと第二当接部610bとが保持体505の傾斜面580a、581aに当接する。これにより、清掃部601Cの下方向への移動及び左右方向への移動が規制されるので、清掃部601Cの位置と姿勢が維持される。したがって、作業者はクリーニングブレード606をレンズアレイ506の光出射面506aに当接させた状態で、清掃部材600を往復動させることができる。
仮に、位置づけ部材610が第一当接部610aのみを有し、第二当接部610bを有さない構成であるとしたら、清掃部材600(図10参照)が下方向に付勢されると、第一当接部610aが保持体505の傾斜面580aに当接するだけである。この場合、作業者により清掃部材600が下方へ向けて付勢されると、清掃部材600が必要以上に下方へ移動してしまい、クリーニングブレード606によりレンズアレイ506が強く押圧され破損する虞がある。また、清掃部材600が図中右方へ移動し、クリーニングブレード606がレンズアレイ506の光出射面506aから離れる虞がある。この点に鑑み、図15に示す片側吸着タイプでは、第一ヨーク605aが形成された側に当接部(第一当接部610a)を設けるだけでなく、ヨークが形成されていない側にも当接部(第二当接部610b)を設けている。
[第五実施形態]
なお、片側吸着タイプの場合、ヨークが形成されていない側の当接部610cは傾斜状に設けなくてもよい。例えば、図16に示す清掃部601Dのように、レンズ507の光軸方向(図6(e)参照)に延びたストレート状に形成された保持体505Aの第二壁部581に沿うように、当接部610cがストレート状に形成されている。このように、位置づけ部材610のうち一方の第一当接部610aが傾斜状に、他方の当接部610cがストレート状に形成されても、それぞれが保持体505に当接することで、清掃部601Dの下方向への移動及び左右方向への移動を規制できる。また、図16に示す清掃部601Dは、図15に示した清掃部601Cに比較して、幅方向(副走査方向)において小型化できるという点で有利である。
なお、片側吸着タイプの場合、ヨークが形成されていない側の当接部610cは傾斜状に設けなくてもよい。例えば、図16に示す清掃部601Dのように、レンズ507の光軸方向(図6(e)参照)に延びたストレート状に形成された保持体505Aの第二壁部581に沿うように、当接部610cがストレート状に形成されている。このように、位置づけ部材610のうち一方の第一当接部610aが傾斜状に、他方の当接部610cがストレート状に形成されても、それぞれが保持体505に当接することで、清掃部601Dの下方向への移動及び左右方向への移動を規制できる。また、図16に示す清掃部601Dは、図15に示した清掃部601Cに比較して、幅方向(副走査方向)において小型化できるという点で有利である。
[第六実施形態]
また、位置づけ部材610のうち一方の第一当接部610aが傾斜状に、他方の当接部610cがストレート状に形成される場合、図17に示すように、第一当接部610a側にヨークを形成せず、他方の当接部610c側にヨーク605dを形成してもよい。この場合でも、ヨーク605dは当接部610cに沿って形成される。ただし、図17に示す清掃部601Eの場合、レンズ507の光軸方向(図6(e)参照)において、清掃部601Eと保持体505Aとの間に生じる吸着力は図16に示した清掃部601Dと保持体505Aとの間に生じる吸着力よりも弱い。これは、図17に示す清掃部601Eの場合、光軸方向に生じる吸着力が磁力によって決まるのでなく、位置づけ部材610の当接部610cと保持体505Aの第二壁部581との間に生じる摩擦力によって決まるからである。それ故、図16に示した清掃部601Dのような、傾斜状に形成された第一ヨーク605aによって吸着力を得る場合と同じだけの吸着力を得るためには、より大きい磁力の磁石604を用いる必要がある。
また、位置づけ部材610のうち一方の第一当接部610aが傾斜状に、他方の当接部610cがストレート状に形成される場合、図17に示すように、第一当接部610a側にヨークを形成せず、他方の当接部610c側にヨーク605dを形成してもよい。この場合でも、ヨーク605dは当接部610cに沿って形成される。ただし、図17に示す清掃部601Eの場合、レンズ507の光軸方向(図6(e)参照)において、清掃部601Eと保持体505Aとの間に生じる吸着力は図16に示した清掃部601Dと保持体505Aとの間に生じる吸着力よりも弱い。これは、図17に示す清掃部601Eの場合、光軸方向に生じる吸着力が磁力によって決まるのでなく、位置づけ部材610の当接部610cと保持体505Aの第二壁部581との間に生じる摩擦力によって決まるからである。それ故、図16に示した清掃部601Dのような、傾斜状に形成された第一ヨーク605aによって吸着力を得る場合と同じだけの吸着力を得るためには、より大きい磁力の磁石604を用いる必要がある。
[他の実施形態]
なお、本実施形態の画像形成装置1は図示を省略したが、感光ドラム103Y、103M、103C、103Kを上方から露光ユニット520Y、520M、520C、520Kにより露光する、所謂「上面露光方式」の画像形成装置にも適用可能である。また、画像形成装置1は、図1に示したような複数の画像形成部102Y、102M、102C、102Kを備えたフルカラー画像用の装置に限られず、例えばブラックの画像形成部102Kを1つだけ備えたモノクロ画像用の装置であってもよい。
なお、本実施形態の画像形成装置1は図示を省略したが、感光ドラム103Y、103M、103C、103Kを上方から露光ユニット520Y、520M、520C、520Kにより露光する、所謂「上面露光方式」の画像形成装置にも適用可能である。また、画像形成装置1は、図1に示したような複数の画像形成部102Y、102M、102C、102Kを備えたフルカラー画像用の装置に限られず、例えばブラックの画像形成部102Kを1つだけ備えたモノクロ画像用の装置であってもよい。
1…画像形成装置、103(103Y〜103K)…感光ドラム、502…基板、503…発光素子(LED)、505…保持体、506…レンズアレイ、507…レンズ、580…第一壁部、581…第二壁部、582…支持部、600…清掃部材、601(601A、601B、601C、601D、601E)…清掃部、603…棒状体、604…磁石、605(605A)…ヨーク部材、605a…第一ヨーク、605b…第二ヨーク、605c…収容部、606…摺擦部材(クリーニングブレード)、610…位置づけ部材、610a…第一当接部、610b…第二当接部
Claims (8)
- 光を出射する複数の発光素子を有する基板と、前記発光素子から出射される光を感光ドラムの表面に集光するレンズを複数有するレンズアレイと、前記感光ドラムが配置される配置側に前記レンズアレイの光出射面を露出させて前記レンズアレイを支持する支持部を有すると共に、前記レンズの光軸方向と前記感光ドラムの回転軸線方向との双方に交差する前記基板の幅方向に関し前記支持部の両端から前記配置側とは反対側に向けて延びる第一壁部と第二壁部とを有する金属製の保持体と、を備えた画像形成装置に対し挿抜自在に設けられた清掃部材であって、
棒状の棒状体と、
前記棒状体に設けられ、前記光出射面を摺擦する摺擦部材と、磁石と、前記磁石によって磁化されるヨーク部材とを有する清掃部と、
前記棒状体に設けられ、前記棒状体が前記画像形成装置に挿入された状態で前記保持体に当接し、前記摺擦部材が前記光出射面を摺擦する位置に前記清掃部を位置づける位置づけ部材と、を備え、
前記第一壁部は、前記支持部から遠ざかるにつれて前記第二壁部との間隔が大きくなる傾斜面を有し、
前記位置づけ部は、前記第一壁部の前記傾斜面に当接して前記ヨーク部材の一部を前記第一壁部の前記傾斜面に隙間を空けて吸着させる位置に位置づける第一当接部と、前記第二壁部に当接して前記棒状体の挿入方向に交差する幅方向への前記清掃部の動きを規制する第二当接部とを有する、
ことを特徴とする清掃部材。 - 前記第二壁部は、前記支持部から遠ざかるにつれて前記第一壁部の前記傾斜面との間隔が大きくなる傾斜面を有し、
前記第二当接部は、前記第二壁部の前記傾斜面に当接して前記ヨーク部材の一部を前記第二壁部の前記傾斜面に隙間を空けて吸着させる位置に位置づける、
ことを特徴とする請求項1に記載の清掃部材。 - 前記ヨーク部材は、前記磁石を収容する収容部と、前記収容部の両端から前記配置側とは反対側に向けて延びる第一ヨークと第二ヨークとを有し、
前記第一ヨークは、先端が前記第一壁部の前記傾斜面との隙間を狭くするように前記第一壁部に向いており、
前記第二ヨークは、先端が前記第二壁部の前記傾斜面との隙間を狭くするように前記第二壁部に向いている、
ことを特徴とする請求項2に記載の清掃部材。 - 光を出射する複数の発光素子を有する基板と、前記発光素子から出射される光を感光ドラムの表面に集光するレンズを複数有するレンズアレイと、前記感光ドラムが配置される配置側に前記レンズアレイの光出射面を露出させて前記レンズアレイを支持する支持部を有すると共に、前記レンズの光軸方向と前記感光ドラムの回転軸線方向との双方に交差する前記基板の幅方向に関し前記支持部の両端から前記配置側とは反対側に向けて延びる第一壁部と第二壁部とを有する金属製の保持体と、を備えた画像形成装置に対し挿抜自在に設けられた清掃部材であって、
棒状の棒状体と、
前記棒状体に設けられ、前記光出射面を摺擦する摺擦部材と、磁石と、前記磁石によって磁化されるヨーク部材とを有する清掃部と、
前記棒状体に設けられ、前記棒状体が前記画像形成装置に挿入された状態で前記保持体に当接し、前記摺擦部材が前記光出射面を摺擦する位置に前記清掃部を位置づける位置づけ部材と、を備え、
前記第一壁部は、前記配置側とは反対側に遠ざかるにつれて前記第二壁部との間隔が大きくなる傾斜面を有し、
前記位置づけ部は、前記第一壁部の前記傾斜面に当接して前記棒状体の挿入方向に交差する幅方向への前記清掃部の動きを規制する第一当接部と、前記第二壁部に当接して前記ヨーク部材の一部を前記第二壁部に隙間を空けて吸着させる位置に位置づける第二当接部とを有する、
ことを特徴とする清掃部材。 - 前記ヨーク部材は、前記清掃部に着脱自在に設けられている、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の清掃部材。 - 前記磁石は、前記ヨーク部材に着脱自在に設けられている、
ことを特徴とする請求項5に記載の清掃部材。 - 前記摺擦部材は、前記清掃部に着脱自在に設けられている、
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の清掃部材。 - 前記レンズアレイは、前記支持部に接着されている、
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の清掃部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020028371A JP2021130294A (ja) | 2020-02-21 | 2020-02-21 | 画像形成装置が有する光プリントヘッドの清掃部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020028371A JP2021130294A (ja) | 2020-02-21 | 2020-02-21 | 画像形成装置が有する光プリントヘッドの清掃部材 |
Publications (1)
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JP2021130294A true JP2021130294A (ja) | 2021-09-09 |
Family
ID=77551847
Family Applications (1)
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JP2020028371A Pending JP2021130294A (ja) | 2020-02-21 | 2020-02-21 | 画像形成装置が有する光プリントヘッドの清掃部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2021130294A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023013763A1 (ja) | 2021-08-06 | 2023-02-09 | 国立大学法人 長崎大学 | がんの治療剤 |
-
2020
- 2020-02-21 JP JP2020028371A patent/JP2021130294A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2023013763A1 (ja) | 2021-08-06 | 2023-02-09 | 国立大学法人 長崎大学 | がんの治療剤 |
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