JP2011090198A - 画像形成装置 - Google Patents

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季正 横尾
Takahiro Amada
高弘 天田
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英憲 植田
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Abstract

【課題】カバーを少ししか開放できない場合であっても、保全作業用の空間を十分に確保する。
【解決手段】画像を形成する画像形成機構23,24,25の主要部を収容する筐体1と、画像形成機構の一部(露光部24)を支持動作の対象部材とし、対象部材(露光部24)を支持した状態で、筐体に設けられたカバー用回転支点Pを中心にして、筐体に対して開放側又は閉鎖側に向けて自在に回動するカバー2と、カバーの開放時に、カバーの回動に連動して、対象部材を開放側に向けて回動させる回動機構部(回転支点R、アーム3、連結支点Sa、回転支点Qa)とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、用紙に画像を形成する画像形成機構の一部をカバーによって支持する画像形成装置に関する。
画像形成装置としては、例えば、プリンタ、複写機、ファクシミリ装置、MFP等がある。なお、「MFP」とは、Multi Function Peripheral(又はProduct)の略称で、プリンタにファクシミリ機能やスキャナ機能、コピー機能等を付加した装置である。
従来、本体装置に対して開閉するアクセスカバーに複数の露光部が支持されている画像形成装置において、アクセスカバーを開いて保全作業等を行うための十分な作業空間を確保して作業性を向上するために、特許文献1の発明が開示されている。
すなわち、画像形成装置は、アクセスカバーと露光部との間に、アクセスカバーの回動に連動する伸縮機構が設けられた構成となっている。画像形成装置は、アクセスカバーの開放時に、伸縮機構が、アクセスカバーの回動に連動して収縮する。これによって、画像形成装置は、露光部が画像形成部から離間するように、露光部をアクセスカバーの内部に退避させる。また、画像形成装置は、アクセスカバーの閉鎖時に、伸縮機構が、アクセスカバーの回動に連動して伸長する。これによって、画像形成装置は、露光部を画像形成部に向けて進出させる。なお、伸縮機構は、アクセスカバーに対して垂直方向に収縮又は伸長する構成となっているため、露光部を直線的に移動させる。
特開2001−255803号公報
しかしながら、従来の画像形成装置は、以下に説明するように、アクセスカバーを一定の厚さ以上に構成する必要がある、という課題、及び、カバーを少ししか開放できない場合に、保全作業用の空間を十分に確保することができない、という課題があった。
すなわち、従来の画像形成装置は、伸縮機構が露光部をアクセスカバーの内部に退避させる構成となっているため、露光部を退避させるための幅がアクセスカバーに必要となる。したがって、従来の画像形成装置は、アクセスカバーを一定の厚さ(具体的には、アクセスカバーの下端から露光部の上端までの幅と露光部を退避させるための幅とを合計した厚さ)以上に構成する必要があった。この従来の画像形成装置は、アクセスカバーが厚く構成されているため、装置の小型化が阻害されていた。また、この従来の画像形成装置は、アクセスカバーが厚く構成されているため、アクセスカバーを十分に開放することが可能な設置場所が限定され、これにより、運用上の利便性が低下していた。
また、従来の画像形成装置は、仮に、アクセスカバーを少ししか開放することができない場所に設置された場合に、アクセスカバーの開放量が小さくなる。伸縮機構は、アクセスカバーの開放量に応じた量しか収縮せず、しかも、露光部を直線的に移動させるのみである。したがって、伸縮機構は、露光部を少ししか退避させない。そのため、露光部は、アクセスカバーに対して垂直方向に突出した状態となる。その結果、従来の画像形成装置は、露光部がアクセスカバーに対して垂直方向に突出しているため、交換作業や除去作業を行うために必要となる保全作業用の空間を十分に確保することができなかった。
なお、従来の画像形成装置は、保全作業用の空間を十分に確保することができないと、様々な保全作業の作業性が低下する。例えば、露光部の交換作業や、露光部の先端(下端)に設けられているレンズの汚れ及び傷の確認作業、レンズの清掃作業等は、高品質な画像の形成を維持するために必要な保全作業であるが、これらの作業性が低下する。そのため、従来の画像形成装置は、保全作業用の空間を十分に確保することができないことにより、低品質な画像を形成する可能性がある、という課題もあった。
本発明は、前記した課題を解決するためになされたものであり、従来の画像形成装置よりもカバーの厚さを薄くすることができ、さらに、カバーを少ししか開放できない場合であっても、保全作業用の空間を十分に確保することができる画像形成装置を提供することを主な目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、用紙に画像を形成する画像形成機構を有する画像形成装置であって、前記画像形成機構の主要部を収容する筐体と、前記画像形成機構の一部を支持動作の対象部材とし、当該対象部材を支持した状態で、前記筐体に設けられたカバー用回転支点を中心にして、前記筐体に対して開放側及び閉鎖側に向けて自在に回動するカバーと、前記カバーの開放時に、前記カバーの回動に連動して、前記対象部材を前記開放側に向けて回動させる回動機構部とを有する構成とする。
その他の手段は、後記する。
この画像形成装置は、回動機構部が、カバーの開放時に、カバーの回動に連動して、例えば露光部等の対象部材を開放側に向けて回動させる。この画像形成装置の回動機構部は、従来の画像形成装置の伸縮機構が対象部材をカバーの内部に退避させるのに対し、対象部材をカバーの内部に退避させない。そのため、この画像形成装置は、従来の画像形成装置よりもカバーを薄くすることができる。
また、この画像形成装置は、対象部材が回動することによりカバーに対して斜めに傾いた状態になるため、カバーを少ししか開放できない場合であっても、筐体とカバーとの間に、従来の画像形成装置よりも広い空間を確保することができる。
また、この画像形成装置の回動機構部は、対象部材の幅(高さ)が大きくなるほど、対象部材を開放側に向けて大きく回動(移動)させることができる。対象部材の幅(高さ)は、例えば、対象部材が電子写真プリンタの露光部として構成されている場合に、数センチである。この画像形成装置の回動機構部は、対象部材の幅(高さ)が数センチあれば、従来の画像形成装置の伸縮機構よりも大きく対象部材を移動させることができる。
また、対象部材は、好ましくは、画像形成機構の主要部に対して略垂直方向に遊挿された状態となっているとよい。
本発明によれば、従来の画像形成装置よりもカバーを薄くすることができ、さらに、カバーを少ししか開放できない場合であっても、保全作業用の空間を十分に確保することができる画像形成装置を提供することができる。
実施形態1に係る画像形成装置の構成を示す説明図(1)である。 実施形態1に係る画像形成装置の構成を示す説明図(2)である。 実施形態1に係る画像形成装置の動作を示す模式図(1)である。 実施形態1に係る画像形成装置の動作を示す模式図(2)である。 実施形態1に係る画像形成装置の動作を示す説明図(1)である。 実施形態1に係る画像形成装置の動作を示す説明図(2)である。 実施形態1に係る画像形成装置の変形例の構成を示す説明図である。 実施形態1に係る画像形成装置の変形例の動作を示す説明図(1)である。 実施形態1に係る画像形成装置の変形例の動作を示す説明図(2)である。 実施形態2に係る画像形成装置の構成を示す説明図である。 実施形態2に係る画像形成装置の動作を示す模式図(1)である。 実施形態2に係る画像形成装置の動作を示す模式図(2)である。 実施形態2に係る画像形成装置の変形例の構成を示す説明図である。 実施形態3に係る画像形成装置の構成を示す説明図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」と称する)につき詳細に説明する。なお、各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
[実施形態1]
<画像形成装置の構成>
以下、図1及び図2を参照して、本実施形態1に係る画像形成装置の構成につき説明する。図1及び図2は、それぞれ、実施形態1に係る画像形成装置の構成を示す説明図である。ここでは、本実施形態1に係る画像形成装置100Aが、カラータンデム型の電子写真プリンタによって構成されているものとして説明する。
図1及び図2に示すように、画像形成装置100Aは、画像形成機構(ここでは、イメージドラムユニット23、露光部24、及び定着ユニット25)の主要部を収容する筐体1と、カバー用回転支点P(以下、単に「回転支点P」と称する)を中心にして筐体1に対して開放側及び閉鎖側に向けて自在に回動するアクセスカバー2とを有する。
筐体1は、内部に、用紙トレイ21、イメージドラムユニット23、及び定着ユニット25を収容している。以下、イメージドラムユニット23及び定着ユニット25を総称して「画像形成部26」と称する。
用紙トレイ21は、画像形成に供する用紙を収容する収容部である。
イメージドラムユニット23は、内蔵するドラム(図示せず)上に画像を形成する機構である。図1及び図2に示す例では、イメージドラムユニット23は、使用するトナー(現像剤)の色の数に合わせて、4つ設けられている。
定着ユニット25は、イメージドラムユニット23のドラムから用紙に転写された画像を用紙に定着させる機構である。
一方、アクセスカバー2は、露光部24を支持している。
露光部24は、イメージドラムユニット23のドラムを部分的に露光して、ドラム上に静電潜像を形成する機構である。露光部24は、LEDヘッドアレイや、レーザ発振機構として構成されている。露光部24は、画像形成部26の上方に、用紙の搬送方向に対して直交するように、並列に配置されている。すなわち、露光部24は、イメージドラムユニット23に対して略垂直方向に遊挿された状態となっている。図1及び図2に示す例では、露光部24は、4つ設けられている。各露光部24は、それぞれ、4つのイメージドラムユニット23に対して任意の間隔で交互に配置されている。各露光部24は、アクセスカバー2の開放時に各イメージドラムユニット23と衝突しないように、各イメージドラムユニット23の略垂直方向の壁面との間に、所定の間隙が設けられている。
画像形成装置100Aは、画像形成時に、用紙トレイ21に収容された用紙を1枚ずつ分離して、搬送路22に沿ってイメージドラムユニット23の下まで搬送するとともに、イメージドラムユニット23のドラムを帯電させた後、露光部24によってドラムを部分的に露光してドラム上に静電潜像を形成し、その静電潜像上に現像剤であるトナーを付着させることによって、ドラム上に画像を形成する。そして、画像形成装置100Aは、ドラム上に形成された画像を用紙に転写して、用紙を搬送路22に沿って定着ユニット25まで搬送し、用紙を加熱・加圧して画像を用紙に定着させる。この後、画像形成装置100Aは、用紙を搬送路22に沿ってアクセスカバー2の上面に設けられたスタッカまで搬送し、スタッカに排出する。
なお、ここでは、画像形成装置100Aは、4つのイメージドラムユニット23、及び4つの露光部24を有しているものとして説明する。以下、それぞれを区別する場合に、回転支点Pに対して近い方から順に、符号の末尾に、英文字記号「a」、「b」、「c」、及び「d」を付加して説明する。したがって、4つのイメージドラムユニット23を、それぞれ、イメージドラムユニット23a,23b,23c,23dとし、4つの露光部24を、それぞれ、露光部24a,24b,24c,24dとして説明する。イメージドラムユニット23a,23b,23c,23d、及び、露光部24a,24b,24c,24dは、それぞれ、図1に示す矢印A1方向に直交して、任意の間隔で交互に並列に配置されている。
また、ここでは、回転支点Pは、アクセスカバー2に設けられた図示せぬ穴に係合する、筐体1に設けられた突起であるものとして説明する。しかしながら、回転支点Pは、アクセスカバー2に設けられた図示せぬ突起に係合する、筐体1に設けられた穴であってもよい。
また、ここでは、アクセスカバー2の支持動作の「対象部材」が露光部24であるものとして説明する。なお、「対象部材」は、画像形成装置100Aが熱転写式の装置である場合に、サーマルヘッド、又は、サーマルヘッド及びインクリボンカートリッジの組み合わせとなる。また、「対象部材」は、画像形成装置100Aがインク射出式の装置である場合に、インク射出ヘッド、又は、インク射出ヘッド及びインクカートリッジの組み合わせとなる。
図1及び図2に示すように、本実施形態1に係る画像形成装置100Aは、従来の画像形成装置と比較すると、アーム3、リンク4、対象部材用回転支点Q(以下、単に「回転支点Q」と称する場合もある)、アーム用回転支点R(以下、単に「回転支点R」と称する)、及び対象部材用連結支点(以下、単に「連結支点S」と称する場合もある)が設けられている点で、従来の画像形成装置と相違する。これらアーム3、リンク4、回転支点Q、回転支点R、及び連結支点Sは、アクセスカバー2の支持動作の対象部材(ここでは、露光部24)を開放側(外側)に向けて回動させる回動機構部を構成している。
アーム3は、回転支点Rと後記する連結支点Saとを連結する連結部材である。アーム3は、回転支点Rを中心にして、アクセスカバー2の回動動作に連動して、回動する。
リンク4は、隣接する対象部材(ここでは、露光部24)同士を連結する連結部材である。図1に示す例では、リンク4は、露光部24aと露光部24bとを連結するリンク4aと、露光部24bと露光部24cとを連結するリンク4bと、露光部24cと露光部24dとを連結するリンク4cとがある。
回転支点Qは、露光部24の回転軸となる構成要素である。ここでは、回転支点Qは、アクセスカバー2に設けられた図示せぬ穴に係合する、露光部24に設けられた突起であるものとして説明する。しかしながら、回転支点Qは、アクセスカバー2に設けられた図示せぬ突起に係合する、露光部24に設けられた穴であってもよい。回転支点Qは、露光部24毎に設けられている。以下、それぞれを区別する場合に、回転支点Pに対して近い方から順に、回転支点Qa,Qb,Qc,Qdとして説明する。
回転支点Rは、アーム3の回転軸となる構成要素である。ここでは、回転支点Rは、アーム3に設けられた図示せぬ穴に係合する、筐体1に設けられた突起であるものとして説明する。しかしながら、回転支点Rは、アーム3に設けられた図示せぬ突起に係合する、筐体1に設けられた穴であってもよい。アーム用回転支点Rは、カバー用回転支点Pと異なる位置でアーム3を回動自在に支持する。
連結支点Sは、アーム3又はリンク4と対象部材(ここでは、露光部24)とを連結する支点となる構成要素である。ここでは、連結支点Sは、アーム3又はリンク4に設けられた長孔h(図2参照)に係合する、露光部24に設けられた突起であるものとして説明する。しかしながら、連結支点Sは、アーム3又はリンク4に設けられた図示せぬ突起に係合する、露光部24に設けられた長穴であってもよい。連結支点Sは、露光部24毎に設けられている。以下、それぞれを区別する場合に、回転支点Pに対して近い方から順に、連結支点Sa,Sb,Sc,Sdとして説明する。
画像形成装置100Aは、アクセスカバー2の閉鎖時に、図示せぬ位置決め手段によって、各露光部24の先端24t(図2参照)がそれぞれに対向するイメージドラムユニット23と所定の位置関係になるように、各露光部24の位置を規制している。以下、各露光部24の先端24tを区別する場合に、回転支点Pに対して近い方から順に、先端24ta,24tb,24tc,24tdとして説明する。
また、画像形成装置100Aは、アクセスカバー2の開放時に、アクセスカバー2とともに、各露光部24を回動させる。すなわち、アクセスカバー2は、露光部24を支持動作の対象部材とし、対象部材を支持した状態で、筐体1に設けられたカバー用回転支点Pを中心にして、筐体1に対して開放側及び閉鎖側に向けて自在に回動する。
したがって、各露光部24a,24b,24c,24dは、アクセスカバー2を含む集合体に属し、アクセスカバー2とともに、カバー用回転支点Pを中心にして、回動する。このとき、各露光部24a,24b,24c,24dは、カバー用回転支点Pの位置とアーム用回転支点Rの位置とが異なるため、アーム3及びリンク4a,4b,4cによる連結によって、アクセスカバー2の回動に連動し、アクセスカバー2の開放時においては、それぞれに対応する回転支点Qa,Qb,Qc,Qdを中心にして、それぞれの先端24ta,24tb,24tc,24td(図2参照)が開放側に向くように、回動する。
露光部24は、アーム用回転支点Pに最も近い露光部24aが、連結支点Saでアーム3及びリンク4aと連結されている。
アーム3は、一端が筐体1に設けられたアーム用回転支点Rと回動自在に連結されており、他端が露光部24aの連結支点Saと摺動可能に連結されている。アーム3は、図2に示すように、他端側に、アーム3の長手方向に沿って延伸する長孔hが設けられている。以下、アーム3に設けられた長孔hを他の長孔と区別する場合に、「長孔hA」と称する。長孔hAは、露光部24aの連結支点Saと係合(嵌合)する。長孔hAは、その内壁と連結支点Saとの間に、間隙g1,g2が設けられている。そのため、長孔hAは、連結支点Saをアーム3の長手方向に沿って摺動自在に支持する摺動孔として機能する。
一方、リンク4aは、一端が露光部24aの連結支点Saと回動自在に連結されており、他端が露光部24bの連結支点Sbと摺動可能に連結されている。リンク4aは、図2に示すように、他端側に、リンク4aの長手方向に沿って延伸する長孔hが設けられている。以下、リンク4aに設けられた長孔hを他の長孔と区別する場合に、「長孔ha」と称する。長孔haは、露光部24bの連結支点Sbと係合(嵌合)する。長孔haは、その内壁と連結支点Sbとの間に、間隙g3,g4が設けられている。そのため、長孔haは、連結支点Sbをリンク4aの長手方向に沿って摺動自在に支持する摺動孔として機能する。
同様に、露光部24bの連結支点Sbと露光部24cの連結支点Scとの間は、リンク4bによって連結されている。リンク4bは、他端側に、リンク4bの長手方向に沿って延伸する長孔hが設けられている。以下、リンク4bに設けられた長孔hを他の長孔と区別する場合に、「長孔hb」と称する。長孔hbは、露光部24cの連結支点Scと係合(嵌合)する。長孔hbは、その内壁と連結支点Scとの間に、間隙g5,g6が設けられている。そのため、長孔hbは、連結支点Scをリンク4bの長手方向に沿って摺動自在に支持する摺動孔として機能する。
同様に、露光部24cの連結支点Scと露光部24dの連結支点Sdとの間は、リンク4cによって連結されている。リンク4cは、他端側に、リンク4cの長手方向に沿って延伸する長孔hが設けられている。以下、リンク4cに設けられた長孔hを他の長孔と区別する場合に、「長孔hc」と称する。長孔hcは、露光部24dの連結支点Sdと係合(嵌合)する。長孔hcは、その内壁と連結支点Sdとの間に、間隙g7,g8が設けられている。そのため、長孔hcは、連結支点Sdをリンク4cの長手方向に沿って摺動自在に支持する摺動孔として機能する。
なお、間隙g1の値は、アーム3の長さに応じて適宜設定できるが、連結支点Saの中心点が軌跡x(図3及び図4参照)の内部に入らないように規制するのであれば、「0(ゼロ)」となる。他の間隙g3,g5,g7の値も、間隙g1と同様に、リンク4の長さに応じて適宜設定できるが、それぞれに対応する連結支点Sの中心点が任意に定められた軌跡の内部に入らないように規制するのであれば、「0(ゼロ)」となる。
また、間隙g2は、後記するように、距離gv(α1)(図3参照)に対して、gv(α1)≦g2の関係となる。他の間隙g4,g6,g8の値も、間隙g2と同様に、好ましくは、距離gv(α1)以上の値にするとよい。
これら各間隙g1〜g8が各長孔hに設けられている理由は、主に以下の2つである。
第1の理由は、各イメージドラムユニット23に対する各露光部24の先端24tの位置関係が高品質な画像の形成を維持するための重要な要因の一つとなるため、画像形成装置100Aが露光部24の連結部材(ここでは、アーム3及びリンク4a,4b,4c)の部品精度の誤差及び回動機構部(ここでは、アーム3、リンク4、回転支点Q、回転支点R、及び連結支点S)の製造精度の誤差を許容できるようにして、これらの誤差による悪影響を回避するためである。
第2の理由は、以下の「アクセスカバーの開閉に伴う画像形成装置の動作」の章で説明する、露光部24の第1段階の動作及び第2段階の動作を実現するためである。
<アクセスカバーの開閉に伴う画像形成装置の動作>
以下、図3〜図6を参照して、アクセスカバー2の開閉に伴う画像形成装置100Aの動作につき説明する。なお、画像形成装置100Aの画像形成時の動作については、本発明との関連性が低く、また、その概要を既に説明しているため、ここでは説明を省略する。図3及び図4は、それぞれ、実施形態1に係る画像形成装置の動作を示す模式図である。図3及び図4は、それぞれ、回転支点P,Qa,R、及び連結支点Saの位置関係を模式化して示している。図5及び図6は、それぞれ、実施形態1に係る画像形成装置の動作を示す説明図である。図5は、アクセスカバー2の回動角度が後記する区間α1及び区間α2内である場合の各露光部24の状態を示しており、図6は、アクセスカバー2の回動角度が後記する区間α3内である場合の各露光部24の状態を示している。
画像形成装置100Aは、アクセスカバー2を可逆的に開閉することができるが、ここでは、アクセスカバー2の開放時の露光部24の動作を重点的に説明する。なお、アクセスカバー2の閉鎖時の露光部24の動作は、アクセスカバー2の開放時の動作とは逆に進行する。
図3及び図4は、それぞれ、アクセスカバー2の開放角度が0度である場合の回転支点Qa及び連結支点Saの位置を、「点Qa(0)」及び「点Sa(0)」として示し、アクセスカバー2の開放角度が後記する区間α1の最大角度である場合の回転支点Qa及び連結支点Saの位置を、「点Qa(α1)」及び「点Sa(α1)」として示し、アクセスカバー2の開放角度が後記する区間α2の最大角度である場合の回転支点Qa及び連結支点Saの位置を、「点Qa(α2)」及び「点Sa(α2)」として示している。また、図4は、アクセスカバー2の開放角度が後記する区間α3の最大角度である場合の回転支点Qaの位置と連結支点Saの実在の位置及び仮想上の位置とを、それぞれ、「点Qa(α3)」、「実在点Sf」及び「仮想点Sg」として示している。
露光部24の回動動作は、第1段階の動作と第2段階の動作との2つに分類される。
第1段階の動作は、露光部24の先端24tが回転支点Qを中心にして重力方向Z側に傾いた状態で、露光部24がカバー用回転支点Pを中心にして回動する動作である。第1段階の動作は、露光部24が他の部品(主に、イメージドラムユニット23)に衝突させないようにするための動作である。第1段階の動作は、アクセスカバー2の開放角度が後記する区間α1及び区間α2(図3及び図4参照)内にある場合に、行われる。
一方、第2段階の動作は、露光部24の先端24tが回転支点Qを中心にしてアクセスカバー2の開放側に傾いた状態で、露光部24がアーム用回転支点Rを中心にして回動する動作である。第2段階の動作は、アクセスカバー2がある程度開放された場合に、露光部24をアクセスカバー2の開放側に回動させることによって、保全作業が容易に行えるようにするための動作である。第2段階の動作は、アクセスカバー2の開放角度が後記する区間α3(図4参照)内にある場合に、行われる。
なお、区間α1は、連結支点Saが、アクセスカバー2の回動開始時の位置として予め設定された位置(図3及び図4に示す点Sa(0)の位置)から、後記する軌跡tと後記する軌跡uとの交差位置(図3及び図4に示す点Sa(α1)の位置)上を通過するまでの区間である。図3及び図4に示す例では、区間α1は、カバー用回転支点Pを中心とする点Qa(0)と点Qa(α1)とによって挟まれた角度に対応する区間として示されている。なお、露光部24の中心点がQa(0)にあるときは、間隙gL1は任意の距離を持つが、区間α1の初期段階において重力Zの作用により「0(ゼロ)」となる。そのため、連結支点Saの軌跡は、曲線状の線となり、軌跡uに連続する。よって、この後、連結支点Saは、軌跡u上を移動する。また、軌跡uと軌跡tとは、連結支点Saが区間α1内(点Sa(0)から点Sa(α1)までの区間)にある場合に、連結支点Saが区間α1から区間α2に向けて移動するにつれて、接近して、最終的に交差し、連結支点Saが区間α1を超えると、離れ始める。
また、区間α2は、連結支点Saが、後記する軌跡tと後記する軌跡uとの交差位置(図3及び図4に示す点Sa(α1)の位置)上から、後記する軌跡tと後記する軌跡wとの交差位置(図3及び図4に示す点Sa(α2)の位置)上を通過するまでの区間である。図3及び図4に示す例では、区間α2は、カバー用回転支点Pを中心とする点Qa(α1)と点Qa(α2)とによって挟まれた角度に対応する区間として示されている。なお、軌跡tと軌跡wとは、連結支点Saが区間α2内(点Sa(α1)から点Sa(α2)までの区間)にある場合に、連結支点Saが区間α2から区間α3に向けて移動するにつれて、接近して、最終的に交差し、連結支点Saが区間α2を超えると、離れ始める。
また、区間α3は、連結支点Saが、後記する軌跡tと後記する軌跡wとの交差位置(図3及び図4に示す点Sa(α2)の位置)上から、アクセスカバー2の回動終了時の位置として予め設定された位置(図4に示す後記する仮想点Sgの位置)上に達するまでの区間である。なお、ここでは、画像形成装置100Aは、アクセスカバー2の開放角度が区間α3の最大角度を超えて開放されないように、アクセスカバー2の開放角度を規制しているものとして説明する。
以下、カバー用回転支点Pに最も近い露光部24aの動作を中心に説明する。
図3及び図4に示すように、露光部24aの回転支点Qaは、カバー用回転支点Pを中心にして、常に円運動を行うように配置されている。そのため、露光部24aの回転支点Qaは、アクセスカバー2が開放されると、中心点が軌跡sに沿って移動する。
また、露光部24aの連結支点Saは、アーム3と連結されているため、アクセスカバー2が開放されると、カバー用回転支点Pを中心とした円運動とアーム用回転支点Rを中心とした円運動との両方の運動の影響を受けて、回動する。ただし、連結支点Saは、間隙g2が連結支点Saとアーム3の長孔hAの内壁との間に設けられているため、連結支点Saと長孔hAの内壁とが接触して、アーム3から外力を受けるようになるまで、アーム用回転支点Rを中心とした円運動の影響を受けずに、カバー用回転支点Pを中心とした円運動の影響のみを受ける。そのため、連結支点Saは、アクセスカバー2の開放直後から、アーム3から外力を受けるようになるまで、中心点がカバー用回転支点Pを中心とした軌跡tに沿って移動する。なお、連結支点Saは、点Sa(α2)上を通過すると、アーム3から外力を受けるようになる。したがって、連結支点Saは、連結支点Saが点Sa(0)から点Sa(α2)を通過するまで(すなわち、アクセスカバー2の開放角度が0度から区間α2の最大角度を超えるまで)、中心点がカバー用回転支点Pを中心とした軌跡tに沿って移動する。
ただし、連結支点Saは、実際には、以下に説明するように、露光部24が重力方向Z側に回動するため、中心点が軌跡tと回転支点Rを中心とした軌跡wとの間で移動する。
すなわち、露光部24aは、一般的に重心が回転支点Qaよりも下側にある。そのため、露光部24aは、アクセスカバー2が開放されると、第1段階の動作として、回転支点Qaを中心にして、重力方向Z(すなわち、図3及び図4における時計回り方向)側に回動する。なお、他の露光部24b,24c,24dも、同様に、それぞれに対応する回転支点Qb,Qc,Qdを中心にして、重力方向Z(すなわち、図3及び図4における時計回り方向)に回動する。ただし、画像形成装置100Aは、各露光部24と他の部品とが衝突するのを回避するために、リミッタL1が設けられている。リミッタL1は、各露光部24に対応してアクセスカバー2及び筐体1のいずれか一方に設けられており、露光部24が重力方向Z側に回動した場合に、露光部24と接触して、露光部24を支持するとともに、露光部24の回転量を制限する。これにより、画像形成装置100Aは、第1段階の動作を実現する。なお、図3の実線は、リミッタL1で支持された状態の露出部24を示している。したがって、露光部24aの連結支点Saは、連結支点Saが点Sa(0)から点Sa(α2)を通過するまで(すなわち、アクセスカバー2の開放角度が0度から区間α2の最大角度を超えるまで)、中心点が軌跡tと回転支点Rを中心とした軌跡wとの間で移動する。
なお、間隙g2(すなわち、露光部24aの連結支点Saとアーム3の長孔hAの内壁との間に設けられている間隙)は、区間α1における、回転支点Rを中心とした連結支点Saの軌跡uと回転支点Pを中心とした軌跡tとの間の距離を、距離gv(α1)とする場合に、距離gv(α1)に対して、gv(α1)≦g2の関係を維持する値に設定されている。
画像形成装置100Aは、図7に示すように、例えば、カバー用回転支点Pに近い側の露光部24a,24bのみをリンク4で連結し、露光部24c,24dをリンク4で連結しない構成にすることもできる。図7は、本実施形態1に係る画像形成装置の変形例の構成を示す図である。以下、この変形例に係る画像形成装置を「画像形成装置100A2」と称する。
画像形成装置100Aは、具体的には、以下のように動作する。
画像形成装置100Aは、前記した通り、アクセスカバー2の閉鎖時に、図示せぬ位置決め手段によって、各露光部24の先端24t(図2参照)がそれぞれに対向するイメージドラムユニット23と所定の位置関係になるように、各露光部24の位置を規制している。このとき、各露光部24は、リミッタL1と一定の間隙gL1で離間した状態となっている。また、各露光部24は、アーム3及びリンク4から規制を受けない状態となっている。
次に、各露光部24は、アクセスカバー2の開放が開始されると、先端24tがイメージドラムユニット23との位置関係から開放される。各露光部24は、図3に示すように、区間α1内において、重心が回転支点Qaよりも下側にあるため、アクセスカバー2の開放に連動して、回転支点Qを中心にして矢印A2側に回転を始める。なお、距離gv(α1)(すなわち、回転支点Rを中心とした連結支点Saの軌跡uと回転支点Pを中心とした軌跡tとの間の距離)は、gv(α1)≦g2の関係を維持する値に設定されている。そのため、各露光部24は、アーム3又はリンク4からの外力を受けずに、重力による外力のみを受けて、回転する。
各露光部24は、回転支点Qを中心にして、微小角度δ(図3参照)だけ回転すると、所定間隔おきに配置された各イメージドラムユニット23との衝突を回避するために設けられたリミッタL1に接触する。これにより、各露光部24は、回転が停止して、アクセスカバー2に対して一定の傾きで固定された状態(図3に示すSt1の状態)となる。この後、各露光部24は、区間α1及び区間α2内において、St1の状態で、カバー用回転支点Pを中心にして、回動する。
なお、区間α2は、前記した通り、連結支点Saが、軌跡tと軌跡uとの交差位置(図3に示す点Sa(α1)の位置)上から、軌跡tと軌跡wとの交差位置(図3に示す点Sa(α2)の位置)上を通過するまでの区間である。この区間α2では、軌跡tと軌跡uとの間の距離を距離gv(α2)とする場合に、距離gv(α2)の値が増加する一方で、間隙g2(すなわち、連結支点Saとアーム3の長孔hAとの間の間隙)の値が減少し、最終的に「(g2−gv(α2))」の値が「0(ゼロ)」になる。
区間α2では、各露光部24は、基本的に、区間α1の動作と同様な動作を行う。具体的には、区間α2では、各露光部24は、アクセスカバー2に対して微小角度δだけ傾いた状態を維持しながら、アクセスカバー2とともに、カバー用回転支点Pを中心にして回転する。ただし、区間α2では、前記の通り、間隙g2の値が減少し、区間α2の最大角度となる位置においてg2−gv(α2)=0となる。これにより、前記区間α2の最大角度となる前の状態では、画像形成装置100Aは、図5に示す状態となる。なお、ここで、仮に、画像形成装置が図7に示す変形例に係る画像形成装置100A2である場合に、画像形成装置100A2は、この区間α2で、図8に示す状態となる。図8は、本実施形態1に係る画像形成装置の変形例の動作を示す図である。
この後、各露光部24は、アクセスカバー2がさらに開放されると、区間α2の次の区間である区間α3(図4参照)において、連結支点Saがアーム3の長孔hAの内壁から直接力を受けるようになる。そのため、各露光部24は、リミッタL1による角度規制作用から順次開放され、同時に連結支点Saは、アクセスカバー2の開放動作によるアーム3の円運動と連動して、アーム用回転支点Rを中心に回動を始める。その結果、各露光部24は、図4に示すように、回転支点Qを中心にして矢印A3側に回転を始める。各露光部24は、アクセスカバー2の開放角度が区間α3の最大角度となるまで、回転する。なお、「区間α3の最大角度」とは、アクセスカバー2の開放が完了となる角度を意味している。
その結果、例えば、露光部24aは、図4に示すように、区間α3内において、連結支点Saが軌跡t上に沿って移動したと仮定した場合の仮想点Sgに位置している状態(図4に示すSt2の状態)から、連結支点Saがアーム3の回転支点Rを中心とした軌跡w上に沿って実際に移動した実在点Sfに移動した状態(図4に示すSt3の状態)に変化する。すなわち、露光部24aは、アーム3の回転支点Rを中心にした仮想点Sgから実在点Sfまでの間の角度差γ分だけ矢印A3方向に回転する。
同様に、他の露光部24b,24c,24dも、リンク4a,4b,4cによって露光部24aと連結されているため、露光部24aの動作に連動して、矢印A3方向に回転する。
このとき、リンク4aによって露光部24aと連結された露光部24bは、間隙g4がリンク4aの長孔haと連結支点Sbとの間に設けられているため、回転動作が露光部24aよりも遅れて開始する。
同様に、リンク4bによって露光部24bと連結された露光部24cも、間隙g6がリンク4bの長孔hbと連結支点Scとの間に設けられているため、回転動作が露光部24bよりも遅れて開始する。
さらに、リンク4cによって露光部24cと連結された露光部24dも、間隙g8がリンク4cの長孔hcと連結支点Sdとの間に設けられているため、回転動作が露光部24cよりも遅れて開始する。
その結果、アクセスカバー2の開放動作が完了した状態では、図6に示すように、各露光部24a,24b,24c,24dの回転角度を、それぞれ、θ1,θ2,θ3,θ4とすると、その大小関係は、θ1≧θ2≧θ3≧θ4となる。したがって、画像形成装置100Aの回動機構部は、カバー用回転支点Pからの距離が短い露光部24ほど大きな値の開放角度で、回動させる。ただし、各回転角度θ1,θ2,θ3,θ4は、保全作業の容易性を確保するために、外側(アクセスカバー2の開放側)の露光部24が内側(カバー用回転支点P側)の露光部24の先端24tを覆わないように規制される必要がある。
ここで、仮に、画像形成装置が図7に示す変形例に係る画像形成装置100A2である場合に、画像形成装置100A2は、この区間α3で、図9に示す状態となる。図9は、本実施形態1に係る画像形成装置の変形例の動作を示す図である。
なお、アクセスカバー2の閉鎖時の各露光部24の動作は、前記した通り、アクセスカバー2の開放時の動作とは逆に進行する。
また、アクセスカバー2の開放角度には、限度がある。本実施形態では、「区間α3の最大角度」が、アクセスカバー2の開放角度の限度としている。アクセスカバー2は、図4に示すように、アーム用回転支点Rの中心点と軌跡s上の任意の点との距離を「D」とし、アーム用回転支点Rの中心点とアーム3の長孔hAとの間の最大距離を「r1」とし、露光部24aの回転支点Qaの中心点と露光部24aの連結支点Saの中心点との間の距離を「r2」とする場合に、距離D,r1,r2が、r1+r2≧Dの関係を満たしている必要がある。なお、「軌跡s」とは、露光部24aの回転支点Qaの中心点の軌跡を意味している。
このような画像形成装置100Aは、回動機構部が従来の画像形成装置の伸縮機構のように露光部24をアクセスカバー2の内部に退避させる構成になっていない。そのため、画像形成装置100Aは、従来の画像形成装置が必要としていた露光部24を退避させるための幅をアクセスカバー2に設ける必要がない。したがって、画像形成装置100Aは、従来の画像形成装置よりも、その幅の分だけ、アクセスカバー2の厚さを薄くすることができる。
その結果、画像形成装置100Aは、装置を小型化することができる。また、画像形成装置100Aは、設置場所の自由度を向上させることができ、これにより、運用上の利便性を向上させることができる。
また、露光部24は、アクセスカバー2の開放に連動して開放側(外側)に回転するため、アクセスカバー2に対して斜めに傾いた状態となる。画像形成装置100Aは、露光部24がアクセスカバー2に対して斜めに傾いた状態になるため、アクセスカバー2を少ししか開放できない場合であっても、筐体1とアクセスカバー2との間に、従来の画像形成装置よりも広い空間を確保することができる。そのため、画像形成装置100Aは、例えば、使用者が定着ユニット25やイメージドラムユニット23を交換する場合に、図6に示すように、定着ユニット25やイメージドラムユニット23を二点鎖線のルートに沿って容易に移動させることができる。このとき、使用者は、体や定着ユニット25等を画像形成装置100Aの構成部品にぶつけることなく、また、アクセスカバー2の奥に手を入れるための無理な姿勢を強いられるようなこともなく、定着ユニット25やイメージドラムユニット23を交換することができる。そのため、画像形成装置100Aは、使用者の負担を軽減することができる。
また、画像形成装置100Aは、露光部24の先端24tがLEDヘッドやレンズ等が設けられている場合に、LEDヘッドの交換作業や、レンズの汚れ及び傷の確認作業、レンズの清掃作業等を容易に行うことができる。そのため、画像形成装置100Aは、保全作業の作業性を向上させることができ、これにより、低品質な画像を形成する可能性を低減させることができる。
また、画像形成装置100Aは、アクセスカバー2の開放量が少ない状態で保全作業を行うことができるため、保全作業に必要なカバー用回転支点P側の空間や画像形成装置100Aの上方の空間を低減させることができる。そのため、これによっても、画像形成装置100Aは、設置場所の自由度を向上させることができ、運用上の利便性を向上させることができる。
また、画像形成装置100Aは、露光部24がイメージドラムユニット23と衝突しないように、回動機構部が第1段階の動作を行う構成となっているため、露光部24の略垂直方向の壁面とイメージドラムユニット23の略垂直方向の壁面との間の間隙を狭くすることができる。そのため、画像形成装置100Aは、これによっても、装置を小型化することができる。
また、画像形成装置100Aの回動機構部は、従来の画像形成装置の伸縮機構よりも少ない部品点数で製造することができる。そのため、画像形成装置100Aは、従来の画像形成装置よりもコストを低減させることができる。
以上の通り、本実施形態1に係る画像形成装置100Aによれば、従来の画像形成装置よりもカバーの厚さを薄くすることができ、さらに、アクセスカバー2を少ししか開放できない場合であっても、保全作業用の空間を十分に確保することができる。
[実施形態2]
<画像形成装置の構成>
以下、図10を参照して、本実施形態2に係る画像形成装置の構成につき説明する。図10は、実施形態2に係る画像形成装置の構成を示す説明図である。
本実施形態2に係る画像形成装置100Bは、実施形態1に係る画像形成装置100Aと比較すると、(1)アーム3が第1アーム5と第2アーム6とに分割されており、第1アーム5と第2アーム6とによって屈曲する構造となっている点、(2)第1アーム5の回転支点R2がカバー用回転支点Pと同じ位置に設けてられている点、(3)第1アーム5の回転を規制するリミッタL2が設けられている点、及び、(4)第1アーム5と第2アーム6との間に連結支点Tが設けられており、この連結支点Tがアーム用回転支点Rと同様の機能を果たす点で、実施形態1に係る画像形成装置100Aと相違している。なお、その他の構成は、実施形態1に係る画像形成装置100Aと同一である。
図10に示すように、本実施形態2に係る画像形成装置100Bは、第1アーム5と第2アーム6とを有している。
第1アーム5は、一端がカバー用回転支点Pと同じ位置に設けられた回転支点R2と回動自在に連結されている。ここでは、回転支点R2は、第1アーム5に設けられた図示せぬ孔に係合する、筐体1に設けられた突起であるものとして説明する。しかしながら、回転支点R2は、第1アーム5に設けられた図示せぬ突起に係合する、筐体1に設けられた孔であってもよい。なお、回転支点R2とカバー用回転支点Pとは、同一の構成要素であってもよい。
また、第1アーム5は、他端に、連結支点Tが設けられている。第1アーム5は、第2アーム6が図10に示す反時計回り方向にのみ回動可能となるように、連結支点Tで、第2アーム6と連結されている。ここでは、連結支点Tは、第2アーム6に設けられた図示せぬ孔に係合する、第1アーム5に設けられた突起であるものとして説明する。しかしながら、連結支点Tは、第2アーム6に設けられた図示せぬ突起に係合する、第1アーム5に設けられた孔であってもよい。
また、第1アーム5は、リミッタL2と接触する突起p1が他端から突出するように設けられている。
第2アーム6は、一端が、連結支点Tで、第1アーム5と連結されている。第2アーム6は、第1アーム5に対して、図10に示す反時計回り方向にのみ回転する。
第2アーム6は、他端に、長孔hAが設けられている。長孔hAは、露光部24aの連結支点Saと係合(嵌合)する。長孔hAは、その内壁と連結支点Saとの間に、間隙g1,g2が設けられている。そのため、長孔hAは、連結支点Saをアーム3の長手方向に沿って摺動自在に支持する摺動孔として機能する。
アクセスカバー2は、アクセスカバー2から突出するリミッタL2が設けられている。リミッタL2は、第1アーム5の回転をある角度において接触するように配置されている。
また、画像形成装置100Bは、第1アーム5の回転を規制するリミッタL2を有している。リミッタL2は、第1アーム5の他端に設けられた突起p1と接触するように、筐体1から突出して設けられている。
<アクセスカバーの開閉に伴う画像形成装置の動作>
以下、図11及び図12を参照して、アクセスカバー2の開閉に伴う画像形成装置100Bの動作につき説明する。図11及び図12は、それぞれ、実施形態2に係る画像形成装置の動作を示す模式図である。図11及び図12は、それぞれ、回転支点P(R2),Qa、及び連結支点T,Saの位置関係を模式化して示している。
ここでは、アクセスカバー2の開放時の露光部24の動作を重点的に説明する。なお、アクセスカバー2の閉鎖時の露光部24の動作は、アクセスカバー2の開放時の動作とは逆に進行する。
また、ここでは、実施形態1に係る画像形成装置100Aと相違する動作を重点的に説明し、実施形態1に係る画像形成装置100Aと同様な動作(図3及び図4参照)については、前記した実施形態1に係る画像形成装置100Aの動作を本実施形態2に係る画像形成装置100Bに読み替えるものとして、詳細な説明を省略する。
本実施形態2に係る画像形成装置100Bは、実施形態1に係る画像形成装置100Aと同様に、露光部24の回動動作が第1段階の動作と第2段階の動作との2つに分類される。
第1段階の動作は、露光部24の先端24tが回転支点Qを中心にして重力方向Z側に傾いた状態で、露光部24がカバー用回転支点Pと同一の位置に設けられた回転支点R2又は連結支点Tを中心にして回動する動作である。第1段階の動作は、アクセスカバー2の開放角度が区間α1及び区間α2(図11及び図12参照)内にある場合に、行われる。
一方、第2段階の動作は、露光部24の先端24tが回転支点Qを中心にしてアクセスカバー2の開放側に傾いた状態で、露光部24が第1アーム5と第2アーム6とを連結する連結支点T(α1)を中心にして回動する動作である。第2段階の動作は、アクセスカバー2の開放角度が区間α3(図12参照)内にある場合に、行われる。
なお、区間β1は、連結支点Saが、軌跡tと軌跡wとの交差位置(図11及び図12に示す点Sa(α2)の位置)上から、アクセスカバー2の回動終了時の位置として予め設定された位置(図12に示す仮想点Sgの位置)上に達するまでの区間である。なお、ここでは、画像形成装置100Bは、アクセスカバー2の開放角度が区間α3の最大角度を超えて開放されないように、アクセスカバー2の開放角度を規制しているものとして説明する。
画像形成装置100Bは、実施形態1に係る画像形成装置100Aと同様に、アクセスカバー2の閉鎖時に、図示せぬ位置決め手段によって、各露光部24の先端24t(図10参照)がそれぞれに対向するイメージドラムユニット23と所定の位置関係になるように、各露光部24の位置を規制している。このとき、各露光部24は、リミッタL1と一定の間隙gL1で離間した状態となっている。また、各露光部24は、アーム3及びリンク4から規制を受けない状態となっている。また、第1アーム5と第2アーム6とを連結する連結支点Tは、点T(0)(図11参照)の位置にある。
次に、画像形成装置100Bは、アクセスカバー2の開放が開始されると、区間α1内において、第1アーム5と第2アーム6とが一体かつ直線的に連結された状態を維持しながら、アクセスカバー2の開放に連動して、連結支点Tを中心にして第1アーム5と第2アーム6とを回転させる。この区間においては、図3に示すような実施形態1の軌跡uと軌跡tとの差であるgv(α1)が生じない。
このとき、各露光部24は、先端24tがイメージドラムユニット23との位置関係から開放される。そのため、各露光部24は、実施形態1に係る画像形成装置100Aと同様に、図11に示すように、区間α1内において、アクセスカバー2の開放に連動して、回転支点Qを中心にして矢印A2側に回転を始める。そして、各露光部24は、回転支点Qを中心にして、微小角度δ(図11参照)だけ回転すると、リミッタL1に接触する。これにより、各露光部24は、回転が停止して、アクセスカバー2に対して一定の傾きで固定された状態(図11に示すSt1の状態)となる。この後、各露光部24は、区間α1〜区間α2内において、St1の状態で、カバー用回転支点Pと同じ位置に設けられた回転支点R2を中心にして、回動する。
この後、画像形成装置100Bは、区間α1から区間α2へ動作が移行する際に、図10に示す第1アーム5に設けられた突起p1が筐体1に設けられたリミッタL2と接触する。これにより、リミッタL2が、第1アーム5の回転動作を規制する。その結果、第1アーム5は、固定された状態となる。このとき、連結支点Tは、点T(α1)(図11参照)の位置にある。なお、図11中、軌跡yは、連結支点Tの中心点の軌跡を示している。
区間α2以降において、連結支点Tは、点T(α1)の位置に常に固定された状態となる。そのため、区間α2では、第2アーム6は、アクセスカバー2の開放に連動して、第1アーム5から屈曲された状態で、連結支点Tを中心にして回転する。したがって、区間α2では、露光部24aの連結支点Saは、回転支点R2を中心にした回転運動から、連結支点Tを中心にした回転運動に移行する。この区間α2では、軌跡tと軌跡uとの間の距離gv(α2)の値が増加する一方で、間隙g2(すなわち、連結支点Saと第2アーム6の長孔hAとの間の間隙)の値が減少し、最終的に「(g2−gv(α2))」の値が「0(ゼロ)」になる。その過程で、画像形成装置100Bは、図3に示す実施形態1に係る画像形成装置100Aの動作と同様な状態になる。ただし、図3は、g2−gv(α2)>0の状態を示している。
この後、各露光部24は、アクセスカバー2がさらに開放されると、区間α2の次の区間である区間β1(図12参照)において、連結支点Saが第2アーム6の長孔hAの内壁から直接力を受けるようになる。そのため、各露光部24は、図12に示すように、区間α3内において、アクセスカバー2の開放に連動して、回転支点Qを中心にして矢印A3側に順次回転を始める。各露光部24は、アクセスカバー2の開放角度が区間β1の最大角度となるまで、回転する。なお、「区間β1の最大角度」とは、アクセスカバー2の開放が完了となる角度を意味している。
その結果、例えば、露光部24aは、図12に示すように、区間β1内において、連結支点Saが軌跡t上に沿って移動したと仮定した場合の仮想点Sgに位置している状態(図12に示すSt2の状態)から、連結支点Saが連結支点Tを中心とした軌跡w上に沿って実際に移動した実在点Sfに移動した状態(図12に示すSt3の状態)に変化する。すなわち、露光部24aは、連結支点Tを中心にした仮想点Sgから実在点Sfまでの間の角度差γ分だけ矢印A3方向に回転する。
同様に、他の露光部24b,24c,24dも、リンク4a,4b,4cによって露光部24aと連結されているため、露光部24aの動作に連動して、矢印A3方向に回転する。このとき、画像形成装置100Bは、図6に示す実施形態1に係る画像形成装置100Aと同様に、各露光部24の開放角度θ1,θ2,θ3,θ4が、θ1≧θ2≧θ3≧θ4の関係となるように、各露光部24を回転させる。その結果、画像形成装置100Bは、図6に示す実施形態1に係る画像形成装置100Aと同様な状態になる。
なお、アクセスカバー2の閉鎖時の各露光部24の動作は、実施形態1に係る画像形成装置100Aと同様に、アクセスカバー2の開放時の動作とは逆に進行する。
また、アクセスカバー2の開放角度には、限度がある。本実施形態では、「区間β1の最大角度」が、アクセスカバー2の開放角度の限度としている。アクセスカバー2は、図12に示すように、連結支点T(α1)の中心点と軌跡s上の任意の点との距離を「D」とし、連結支点T(α1)の中心点と第2アーム6の長孔hAとの間の最大距離を「r1」とし、露光部24aの回転支点Qaの中心点と露光部24aの連結支点Saの中心点との間の距離を「r2」とする場合に、距離D,r1,r2が、r1+r2≧Dの関係を満たしている必要がある。なお、「軌跡s」とは、露光部24aの回転支点Qaの中心点の軌跡を意味している。
以上の通り、実施形態2に係る画像形成装置100Bは、実施形態1に係る画像形成装置100Aと同様に、アクセスカバー2を少ししか開放できない場合であっても、保全作業用の空間を十分に確保することができる。
しかも、画像形成装置100Bによれば、第1アーム5及び第2アーム6の長さによって連結支点Tの位置を設定できるため、実施形態1に係る画像形成装置100Aよりも設計の自由度及び製造の容易性を向上させることができる。
また、画像形成装置100Bによれば、連結支点Tの位置次第で、アクセスカバー2の開放に伴う露光部24の開放角度を増大させることができるため、実施形態1に係る画像形成装置100Aよりも使用者の負担をさらに軽減することができ、これにより、保全作業の作業性をさらに向上させることができる。
また、画像形成装置100Bは、区間α1内において、カバー用回転支点Pと同一の位置に設けられた回転支点R2を中心にして露光部24aを回転させ、区間α2以降では、連結支点T(具体的には、図11及び図12に示す点T(α1)の位置)を中心にして露光部24aを回転させる。そのため、画像形成装置100Bは、区間α1内では、軌跡tと軌跡uとの間の距離を0(ゼロ)にすることができる。これにより、画像形成装置100Bは、軌跡tと軌跡uとの間の距離を吸収する機能を果たす間隙g1,g3,g5,g7を短縮する又は削除することができる。したがって、画像形成装置100Bによれば、第2アーム6の長孔hAの長さを、画像の品質に影響を及ぼさない範囲で短縮することができる。
なお、画像形成装置100Bは、例えば、図10に示す第2アーム6を、図13に示す第2アーム7に置き換えることができる。図13は、本実施形態2に係る画像形成装置の変形例の構成を示す図である。図13に示す第2アーム7は、一端側に、長孔hTが設けられた連結部材である。長孔hTは、連結支点Tを第2アーム7の長手方向に沿って摺動自在に支持する摺動孔として機能する。第2アーム7は、他端側に、円形状の孔が設けられており、この孔によって露光部24aの回転支点Saと回動自在に連結されている。画像形成装置100Bは、このように変形した場合であっても、同様の効果を得ることができる。
[実施形態3]
以下、図14を参照して、本実施形態3に係る画像形成装置の構成につき説明する。図14は、実施形態3に係る画像形成装置の構成を示す説明図である。
本実施形態3に係る画像形成装置100Cは、実施形態1に係る画像形成装置100Aと比較すると、(1)図2に示すアーム3が伸縮及び屈曲が自在な柔軟性アーム8と置き換えられている点、及び、(2)図2に示すリンク4a,4b,4cが伸縮及び屈曲が自在な柔軟性リンク9a,9b,9c(以下、総称する場合に「柔軟性リンク9」と称する)と置き換えられている点で、実施形態1に係る画像形成装置100Aと相違している。なお、その他の構成は、実施形態1に係る画像形成装置100Aと同一である。
図14に示すように、本実施形態3に係る画像形成装置100Cは、柔軟性アーム8と柔軟性リンク9とを有している。
柔軟性アーム8及び柔軟性リンク9は、伸縮及び屈曲が自在な弾性部材によって構成されている。ただし、柔軟性アーム8及び柔軟性リンク9の弾性は、露光部24a,24b,24c,24dの重さ、及び、アクセスカバー2の開閉に伴う露光部24a,24b,24c,24dの回転動作の慣性によって、永久ひずみとして伸びない程度に十分な剛性を有している。
柔軟性アーム8は、筐体1側のアーム用回転支点R側に、円筒状のフックが設けられており、この円筒状のフックで回転支点Rと回動自在に連結する。また、柔軟性アーム8は、露光部24aの連結支点Sa側に、楕円状のフックが設けられており、この楕円状のフックで露光部24aの連結支点Saと回動及び摺動自在に連結する。
一方、柔軟性リンク9は、両側に、楕円状のフックが設けられており、それぞれに対応する露光部24の連結支点Sと回動及び摺動自在に連結する。
画像形成装置100Cは、アクセスカバー2が開閉されると、実施形態1に係る画像形成装置100Aと同様に動作する。このとき、画像形成装置100Cは、アーム用回転支点R及び各露光部24a,24b,24c,24dの連結支点Sa,Sb,Sc,Sdが、それぞれ、柔軟性アーム8及び柔軟性リンク9a,9b,9cによって連結されている。そのため、画像形成装置100Cは、図6に示すようにアクセスカバー2を開放して保全作業(例えば、交換作業や除去作業等)を行う場合に、使用者が誤って体や交換ユニット等を露光部24に衝突させたとしても、柔軟性アーム8及び柔軟性リンク9が一定の限度内で伸縮する。これにより、画像形成装置100Cは、画像の品質に重要な影響を及ぼす露光部24に与えるダメージを軽減させることができる。
以上の通り、実施形態3に係る画像形成装置100Cは、実施形態1に係る画像形成装置100Aと同様に、アクセスカバー2を少ししか開放できない場合であっても、保全作業用の空間を十分に確保することができる。
しかも、画像形成装置100Cによれば、柔軟性アーム8及び柔軟性リンク9が伸縮するため、使用者が誤って体や交換ユニット等を露光部24に衝突させたとしても、画像の品質に重要な影響を及ぼす露光部24に与えるダメージを軽減させることができる。そのため、画像形成装置100Cによれば、画像形成装置の故障の防止や信頼性を向上させることができる。また、体や交換ユニット等に与えるダメージも軽減させることができる。
本発明は、前記した実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更や変形を行うことができる。
例えば、実施形態1乃至実施形態3では、カラータンデム型の電子写真プリンタを例にして本発明を説明したが、本発明は、熱転写式の画像形成装置に適用することもできる。この場合に、前記した課題を解決する手段に記載された「対象部材」は、サーマルヘッド、又は、サーマルヘッド及びインクリボンカートリッジの組み合わせとなる。
また、本発明は、例えばピエゾ素子を利用するインク射出式の画像形成装置に適用することもできる。この場合に、前記した課題を解決する手段に記載された「対象部材」は、インク射出ヘッド、又は、そのインク射出ヘッド及びインクカートリッジの組み合わせとなる。
1 筐体
2 アクセスカバー
3,5,6,7,8 アーム
4,9 リンク
21 用紙トレイ
22 搬送路
23 イメージドラムユニット
24 露光部
24t 先端
25 定着ユニット
26 画像形成部
100A,100B,100C 画像形成装置
D,gv,r1,r2 距離
L1,L2 リミッタ
P,Q,R 回転支点(点)
S,T 連結支点(点)
Sf 実在点
Sg 仮想点
Z 重力方向
g1、g2,g3,g4,g5,g6,g7,g8,gL1 間隙
hA,ha,hb,hc 長孔
p1 突起
α1,α2,α3,β1 区間
γ 角度差
δ,θ1,θ2,θ3,θ4 角度

Claims (11)

  1. 用紙に画像を形成する画像形成機構を有する画像形成装置において、
    前記画像形成機構の主要部を収容する筐体と、
    前記画像形成機構の一部を支持動作の対象部材とし、当該対象部材を支持した状態で、前記筐体に設けられたカバー用回転支点を中心にして、前記筐体に対して開放側及び閉鎖側に向けて自在に回動するカバーと、
    前記カバーの開放時に、前記カバーの回動に連動して、前記対象部材を前記開放側に向けて回動させる回動機構部とを有する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記回動機構部は、前記対象部材が複数存在する場合に、前記カバーの開放時に、対象部材毎に異なる値の開放角度で、前記対象部材を回動させる
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2に記載の画像形成装置において、
    前記回動機構部は、前記カバー用回転支点からの距離が短い前記対象部材ほど大きな値の開放角度で、回動させる
    ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
    前記回動機構部は、
    前記カバーの回動動作に連動して回動するアームと、
    前記カバー用回転支点と異なる位置で前記アームを回動自在に支持する、前記筐体に設けられたアーム用回転支点と、
    前記対象部材を回動自在に支持する、前記カバーに設けられた対象部材用回転支点と、
    前記アームと前記対象部材とを連結する、前記対象部材に設けられた対象部材用連結支点とを備え、
    前記アームは、前記対象部材用連結支点を摺動自在に支持する長孔が設けられている
    ことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4に記載の画像形成装置において、
    前記アームに設けられた前記長孔は、当該長孔と前記対象部材用連結支点との間に間隙が設けられており、
    前記間隙は、前記カバーの回動過程の一定区間内における前記カバー用回転支点を中心とする前記カバーの回動によって形成される円の軌跡と前記アーム用回転支点を中心とする前記アームの回動によって形成される円の軌跡との間の最大距離よりも長くなるように、設定されており、
    前記回動機構部は、前記カバーの回動時に、前記間隙により、前記カバーの回動過程の一定区間内で、前記カバーの回動に連動して前記対象部材を回動させる動作を、行わない
    ことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項4又は請求項5に記載の画像形成装置において、
    前記回動機構部は、前記対象部材が複数存在する場合に、
    さらに、隣接する前記対象部材同士を連結する1乃至複数のリンクと、
    複数の前記対象部材の各々に設けられた前記対象部材用回転支点と
    前記リンクと前記対象部材とを1対1の関係で連結する、複数の前記対象部材の各々に設けられた対象部材用連結支点とを備え、
    前記リンクの各々は、前記対象部材用連結支点を摺動自在に支持する長孔が設けられている
    ことを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項6に記載の画像形成装置において、
    1乃至複数の前記リンクの各々に設けられた前記長孔は、当該長孔と前記対象部材用連結支点との間に間隙が設けられており、
    前記回動機構部は、前記カバーの回動時に、前記間隙により、前記リンクの位置変化、長さ変化、及び変形による影響を前記対象部材に伝達することなく、前記対象部材を回動させる
    ことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
    前記回動機構部は、
    前記カバーの回動動作に連動して回動する第1アームと、
    前記カバー用回転支点と同一位置で前記第1アームを回動自在に支持する、前記筐体に設けられた第1アーム用回転支点と、
    前記カバー用回転支点と異なる位置で前記第2アームを回動自在に支持する、前記第1アームに設けられた第2アーム用回転支点と、
    前記対象部材を回動自在に支持する、前記カバーに設けられた対象部材用回転支点と、
    前記第2アームと前記対象部材とを連結する、前記対象部材に設けられた対象部材用連結支点と、
    前記対象部材用連結支点を摺動自在に支持する、前記第2アームに設けられた長孔と、
    前記第1アームの回動を所定の位置で停止させるリミッタとを備え、
    前記カバーの回動時に、前記カバーの回動過程の第1段階で、前記第1アーム及び前記第2アームを、直線上に配置した状態で、前記第1アーム用回転支点を中心にして回動させ、前記カバーの回動過程の第2段階で、前記リミッタによって前記第1アームの回動を停止させた後、前記第2アームを、前記第1アームから屈曲された状態で、前記第2アーム用回転支点を中心にして回動させる
    ことを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項4又は請求項5に記載の画像形成装置において、
    前記アームは、伸縮及び屈曲が自在な弾性部材によって構成されている
    ことを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項6又は請求項7に記載の画像形成装置において、
    前記リンクは、伸縮及び屈曲が自在な弾性部材によって構成されている
    ことを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項1乃至請求項10のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
    前記画像形成機構は、内蔵するドラム上に画像を形成するイメージドラムユニット、当該イメージドラムユニットのドラムを露光する露光部、及び当該イメージドラムユニットのドラムから用紙に転写された画像を用紙に定着させる定着ユニットを備えており、
    前記カバーは、前記露光部の長手方向が前記カバー用回転支点と平行でかつ回転の軸方向となるように、前記対象部材として、前記露光部を、前記筐体と対向する面側に回動自在に支持している
    ことを特徴とする画像形成装置。
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