JP2016004887A - リードフレーム、およびリードフレームの製造方法 - Google Patents

リードフレーム、およびリードフレームの製造方法 Download PDF

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毅彦 川野辺
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Abstract

【課題】複数のリードフレームを積み重ねたときの高さを低く抑えることができるとともに、積み重ねた状態のリードフレームを1枚ずつ容易に分離することができる技術を提供する。【解決手段】リード2の長さ方向Xの途中にリード2の厚さ寸法Tよりも小さい段差6a,6bが設けられるとともに、リード2の上面側に段差6aの高低差に応じて第1の起立面7aが形成され、リード2の下面側に段差6bの高低差に応じて第2の起立面7bが形成されたリード2を有するリードフレームであって、第1の起立面7aは、リード2の長さ方向Xにおいて第2の起立面7bよりもリード2の先端2cから遠い側に位置をずらして形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、パッケージングされた半導体装置(以下「半導体パッケージ」ともいう。)を構成するにあたって、半導体チップとの電気的な接続のために用いられる、半導体装置用のリードフレームとその製造方法に関する。
大容量のDRAM(Dynamic Random Access Memory)では、高密度実装の要求に対応して、比較的小さなパッケージに、大形化した半導体チップを収納できるLOC(Lead On Chip)構造が採用されている。しかし近年では、メモリ容量の増加により、更にチップサイズレベルまで小形化された半導体パッケージが要求されるようになってきている。また、メモリ用以外の、たとえば電子機器用の半導体パッケージにおいても、パーソナルコンピュータ、ファクシミリ装置、パーソナル電話機、IC(Integrated Circuit)カード等のサイズの縮小に伴って、より小形化することが要求されている。しかも、この小形化は、単に半導体パッケージの専有面積にのみ求められるのではなく、半導体パッケージの厚さ方向にも求められている。
従来、こうした小型化の要請に応えるものとして、リードの一部のみをパッケージの底面に露出させたCSP(Chip Scale Package)と呼ばれる半導体装置が提案されている(たとえば、特許文献1参照。)。具体的には、たとえば図14に示すように、半導体チップ51と同等の平面サイズ内で、リードフレームのリード52と半導体チップ51とを電気的に接続し、かつ、その接続部分を樹脂封止したパッケージ構造が採用されている。このパッケージ構造では、リード52のインナーリード52aを、接着層53により半導体チップ51の配線面(表面)51aに貼り付けている。また、半導体チップ51の配線面51aに形成された電極(不図示)とこれに対応するリード52のインナーリード52aとを、ループ形状のボンディングワイヤ54で接続し、この接続部分を含めて半導体チップ51の配線面51aをモールド樹脂55で封止している。ただし、リード52のアウターリード52bの表面52cは、外部接続用の端子として機能させるために、モールド樹脂55の表面55aに露出させている。
上記のパッケージ構造では、ボンディングワイヤ54がモールド樹脂55の表面55aに露出しないように、インナーリード52aとアウターリード52bとの段差を、ボンディングワイヤ54のループ高さよりも大きく確保する必要がある。このため、従来例においては、リードフレームのリード52にディプレス加工(曲げ加工)を施すことにより、インナーリード52aとアウターリード52bとの間に段差を設けている。
また、図示はしないが、リードフレームのなかには、インナーリードやアウターリードの他に、ダイパッドやこれを支持する吊りリードを備えたものがある。この種のリードフレームを用いた半導体パッケージでは、ダイパッド上に搭載された半導体チップとインナーリードとをボンディングワイヤで接続するときに、半導体チップ側のワイヤ接続部とインナーリード側のワイヤ接続部との高低差に起因してボンディングワイヤが半導体チップのエッジ部分に接触しないように、吊りリードの部分にディスプレス加工を施すことによって上記高低差を小さくしている。
しかしながら、リードフレームのリードにディプレス加工によって段差を設ける方法では、次のような不具合があった。すなわち、ディプレス加工を経た複数のリードフレームを積み重ねて保管したり荷造りしたりするときに、図15に示すように、段差をつけたリード部分(以下「ダウンセット部」という。)52dどうしが面接触により嵌合した状態になる。この状態になると、上下のリード52どうしが食い付いてしまうため、リードフレームを1枚ずつ分離することが困難になる。また、上下に積み重ねたリードフレームのリード52(51a,52b)間にそれぞれ隙間G1が生じる。このため、複数のリードフレームを積み重ねたときの高さが高くなってしまう。また、リード52のディプレス加工では、上金型と下金型でリード52の部分を挟んで曲げ加工するが、この曲げ加工だけではリード52(特に、インナーリード52a)の形状や位置にバラツキが生じやすいという欠点もある。
そこで従来においては、上述したリードフレームの分離困難性の問題を解消するために、図16に示すように、ダウンセット部52dの厚さを相対的に薄くすることにより、上記隙間G1をなくす技術が提案されている(たとえば、特許文献2参照)。この技術によれば、上記隙間G1の解消により、積み重ねの高さを低くすることができる。また、ダウンセット部52dに対して、たとえば厚さ方向に20〜40%程度の潰し加工を施すことにより、ダウンセット部52dどうしが隙間G2を介して対向する状態になる。このため、リードフレームを1枚ずつ容易に分離することが可能となる。
ただし、リード52のダウンセット部52dを潰し加工によって薄肉化する場合であっても、リード52の厚さ寸法(以下「リード厚さ寸法」という。)を超えたダウンセット量でディプレス加工を行うことになるため、インナーリードとアウターリードとの段差が大きくなり、その分、半導体パッケージの厚さを薄くできないという難点がある。
そこで従来においては、図17に示すように、LOCタイプの半導体パッケージの更なる小型化を図るために、リードフレームのリード62にリード厚さ寸法Tよりも小さい段差Dを設ける技術が提案されている(たとえば、特許文献3参照)。この従来技術では、リードフレームのリード62にディプレス加工ではなく剪断加工を施すことにより、リード62の上面側と下面側にそれぞれ起立面63a,63bを形成している。この技術によれば、前述したディプレス加工に比べて、より狭いスペースに、より小さな段差Dが設けられる。このため、半導体パッケージの更なる小型化を図ることが可能となる。
また図示はしないが、特許文献4には、リードフレームのリードに半抜き加工によって下向きの凸部を形成する技術が提案されている。この技術では、リードフレームのリードに半抜き加工を施すことにより、リード下面側に下向きの凸部、リード下面側に該凸部よりも平面サイズの小さい凹部を形成している。そして、複数のリードフレームを積み重ねたとき、上側のリードに形成された凸部が、下側のリードの上面に接触することにより、各々のリード間に、凸部の突出寸法に応じた隙間が形成される仕組みになっている。この技術によれば、複数のリードフレームを積み重ねても、そこから一枚ずつ容易にリードフレームを分離して取り出すことができる。ただし、複数のリードフレームを積み重ねたときの高さが高くなってしまう問題や、上からの加圧力を受けて凸部が凹部に嵌合したときに引き剥がしにくくなるという問題がある。
特開平6−132453号公報 実公昭63−8143号公報 特開平7−297345号公報 特開平6−177309号公報
上記従来技術のうち、リードフレームのリード62に剪断加工によって段差Dを設ける方法では、リード62の形状や位置にバラツキが生じにくい反面、次のような不具合があった。すなわち、起立面63a,63bが形成されたリード62を備える複数のリードフレームを、保管や荷造りなどのために積み重ねたときに、図18(A)に示すように、上下で隣り合うリード62の起立面63a,63bどうしが引っ掛かって隙間G3が生じ、全体の高さが高くなってしまう。また、図18(B)に示すように、上下で隣り合うリード2の起立面63a,63bどうしが嵌合した場合は、その嵌合部分でリード2どうしが食い付いてしまって引き剥がせなくなるおそれがある。
本発明の主な目的は、複数のリードフレームを積み重ねたときの高さを低く抑えることができるとともに、積み重ねた状態のリードフレームを1枚ずつ容易に分離することができる技術を提供することにある。
本発明の第1の態様は、
リード長さ方向の途中にリード厚さ寸法よりも小さい段差が設けられるとともに、リード上面側に前記段差の高低差に応じて第1の起立面が形成され、リード下面側に前記段差の高低差に応じて第2の起立面が形成されたリードを有するリードフレームであって、
前記第1の起立面は、前記リード長さ方向において前記第2の起立面よりも前記リードの先端から遠い側に位置をずらして形成されている
ことを特徴とするリードフレームである。
本発明の第2の態様は、
前記リード長さ方向における前記第1の起立面と前記第2の起立面との位置ずれ量が、0.010mm以上である
ことを特徴とする上記第1の態様に記載のリードフレームである。
本発明の第3の態様は、
前記第1の起立面と前記第2の起立面のうち、少なくとも一方の起立面がリード厚さ方向に対して傾斜した状態に形成されている
ことを特徴とする上記第1または第2の態様に記載のリードフレームである。
本発明の第4の態様は、
前記少なくとも一方の起立面の傾斜角度が10度以上である
ことを特徴とする上記第3の態様に記載のリードフレームである。
本発明の第5の態様は、
前記第1の起立面と前記第2の起立面の両方が、前記リード厚さ方向に対して傾斜した状態に形成されている
ことを特徴とする上記第33または第4の態様に記載のリードフレームである。
本発明の第6の態様は、
前記リード厚さ方向に対して前記第1の起立面と前記第2の起立面とが互いに同じ角度で傾斜している
ことを特徴とする上記第5の態様に記載のリードフレームである。
本発明の第7の態様は、
前記リード厚さ方向に対して前記第1の起立面と前記第2の起立面とが互いに異なる角度で傾斜している
ことを特徴とする上記第5の態様に記載のリードフレームである。
本発明の第8の態様は、
前記第1の起立面と前記第2の起立面は、いずれも剪断面である
ことを特徴とする上記第1〜第7の態様のいずれかに記載のリードフレームである。
本発明の第9の態様は、
前記リードは、LOC(Lead On Chip)用のリードである
ことを特徴とする上記第1〜第8の態様のいずれかに記載のリードフレームである。
本発明の第10の態様は、
前記リードは、半導体チップを搭載するためのダイパッドを支持する吊りリードである
ことを特徴とする上記第1〜第8の態様のいずれかに記載のリードフレームである。
本発明の第11の態様は、
リードフレームのリードにパンチとダイを用いてリード厚さ寸法よりも小さい段差を設けるとともに、リード上面側に前記段差の高低差に応じて第1の起立面を形成し、リード下面側に前記段差の高低差に応じて第2の起立面を形成するリードフレームの製造方法であって、
前記パンチの刃側面を前記ダイの刃側面よりも相対的に外側に配置することにより、前記パンチの昇降方向と交差する方向で前記パンチと前記ダイを部分的にオーバーラップさせ、その状態で前記パンチをあらかじめ決められた剪断深さ寸法まで下降させることにより、前記第1の起立面を、リード長さ方向において前記第2の起立面よりも前記リードの先端から遠い側に形成する
ことを特徴とするリードフレームの製造方法である。
本発明の第12の態様は、
前記剪断深さ寸法をリード厚さ寸法の60%以下に設定する
ことを特徴とする上記第11の態様に記載のリードフレームの製造方法である。
本発明によれば、複数のリードフレームを積み重ねたときの高さを低く抑えることができるとともに、積み重ねた状態のリードフレームを1枚ずつ容易に分離することができる。
本発明の適用対象となるリードフレームの構成例を示す要部平面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るリードフレームの要部を示すもので、図中(A)は平面図、(B)は断面図、(C)は(B)のP1部分の拡大図である。 本発明の第1の実施の形態に係るリードフレームの製造方法を説明する図(その1)である。 本発明の第1の実施の形態に係るリードフレームの製造方法を説明する図(その2)である。 本発明の第1の実施の形態に係るリードフレームの積み重ね状態を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るリードフレームの要部を示すもので、図中(A)は断面図、(B)は(A)のP2部分の拡大図である。 本発明の第2の実施の形態に係るリードフレームの積み重ね状態を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るリードフレームの変形例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係るリードフレームの要部を示すもので、図中(A)は断面図、(B)は(A)のP3部分の拡大図である。 本発明の第3の実施の形態に係るリードフレームの積み重ね状態を示す図である。 本発明の第4の実施の形態に係るリードフレームの要部を示すもので、図中(A)は断面図、(B)は(A)のP4部分の拡大図である。 本発明の第4の実施の形態に係るリードフレームの積み重ね状態を示す図である。 本発明の適用対象となるリードフレームの他の構成例を示す要部斜視図である。 CSP構造の半導体装置の構成例を示す断面図である。 第1の従来技術を説明する図である。 第2の従来技術を説明する図である。 第3の従来技術を説明する図である。 第3の従来技術の課題を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
<第1の実施の形態>
(リードフレームの構成)
まず、本発明の第1の実施の形態に係るリードフレームの構成について説明する。
図1は本発明の適用対象となるリードフレームの構成例を示す要部平面図である。
図示したリードフレーム1は、ダイパッドレス型の半導体装置、典型的には、LOC構造の半導体装置に用いて好適なものである。ダイパッドレス型の半導体装置とは、半導体チップを搭載するためのダイパッドを有しないリードフレームを用いた半導体装置をいう。
リードフレーム1は、たとえば、銅または銅を主成分とする銅合金によって構成されている。リードフレーム1は、一つの半導体チップと電気的な接続をとるための領域ごとに、複数のリード2を備えている。各々のリード2は、インナーリード2aとなる部分とアウターリード2bとなる部分とを一体に有している。インナーリード2aとこれに対応するアウターリード2bは、リード長さ方向に連続した1本のリード2を構成している。インナーリード2aは、アウターリード2bから一体に延出している。リードフレーム1の幅方向(図1の上下方向)で隣り合うリード2の間隔は、アウターリード2bよりもインナーリード2aのほうが狭くなっている。インナーリード2aの先端部は、図示しない半導体チップに電気的に接続される部分となる。インナーリード2aと半導体チップとの電気的な接続は、ワイヤボンディング等によって行われる。各々のリード2は、連結部4,5によって相互に連結されている。連結部4は、連結部5よりも内側に配置されている。各々の連結部4,5は、リードフレーム1の幅方向(図1の上下方向)と平行に形成されている。各々のリード2は、内側の連結部4を境にインナーリード2aとアウターリード2bに分かれている。
ここで、リードフレーム1の方向性について定義する。
まず、リードフレーム1は、全体的に長尺状をなすものである。そこで、リードフレーム1の長手方向(図1の左右方向)はリードフレーム1の長さ方向と定義し、これに直交する、リードフレーム1の短手方向はリードフレーム1の幅方向と定義する。また、リードフレーム1は、これを保管したり出荷したりする場合に、複数積み重ねられる。そこで、複数のリードフレーム1を積み重ねたときに、上向きに配置されるリードフレーム1の面を上面と定義し、下向きに配置されるリードフレーム1の面を下面と定義する。そして、この上面および下面の定義にしたがってリードフレーム1やリード2の上下方向を規定する。
図2は本発明の第1の実施の形態に係るリードフレームの要部を示すもので、図中(A)は平面図、(B)は断面図、(C)は(B)のP1部分の拡大図である。この図2(A)〜(C)においては、リードフレームの要部を簡略化して示している。
図示したリードフレーム1においては、リード2の長さ方向(以下「リード長さ方向」という。)Xの途中に、表裏の位置関係で一対の段差6a,6bが設けられている。一方の段差(以下「第1の段差」ともいう。)6aはリード2の上面側に設けられ、他方の段差(以下「第2の段差」ともいう。)6bはリード2の下面側に設けられている。リード2の段差6a,6bは、上記連結部4(図1参照)よりもインナーリード2a側に設けられる。左右のインナーリード2aは、適度な間隔を隔てて向かい合っている。
本実施の形態においては、好ましい形態の一例として、第1の段差6aと第2の段差6bが、互いに同じ寸法(高低差)に設定されている。すなわち、第1の段差6aの高低差を寸法D1で表し、第2の段差6bの高低差を寸法D2で表すと、これらの寸法関係はD1=D2に設定されている。
リード2の段差6a,6bの寸法D1,D2は、それぞれ、リード2の厚さ寸法(以下「リード厚さ寸法」という。)Tよりも小さく設定されている。ここで記述するリード厚さ寸法Tは、リード2の肉厚寸法を意味する。ちなみに、リードフレーム1の素材には均一な厚さ(肉厚)の金属板が用いられるため、リード2の厚さ寸法は、リードフレーム1の厚さ寸法と同じ寸法になる。
リード2の上面には第1の起立面7aが形成され、リード2の下面には第2の起立面7bが形成されている。第1の起立面7aは、第1の段差6aの高低差に応じて起立し、第2の起立面7bは、第2の段差6bの高低差に応じて起立している。このため、第1の起立面7aの高さ寸法は、第1の段差6aの寸法D1に一致し、第2の起立面7bの高さ寸法は、第2の段差6bの寸法D2に一致している。また、第1の起立面7aは、リード長さ方向Xに対してほぼ直角に起立し、第2の起立面7bも、リード長さ方向Xに対してほぼ直角に起立している。
第1の起立面7aと第2の起立面7bとは、いずれも、剪断面で形成されている。この剪断面は、剪断加工によってリード2の一部を厚さ方向に剪断することにより形成される面である。リード2に剪断加工によって段差6a,6bを設ける場合は、剪断加工に用いる上下の金型でリード2を完全には打ち抜かずに半抜きの状態にする、いわゆる半抜き加工を採用する。リード2の段差6a,6bの寸法D1,D2は、それぞれリード厚さ寸法Tの60%以下となっていることが好ましい。理由は、寸法D1,D2がリード厚さ寸法Tの60%を超えると、リードフレーム1の製造工程においてリード2に剪断加工によって起立面7a,7bを形成するときに、リード2の強度が局部的に低下し、加工中または加工後に、リード2に想定外の変形や破断等が生じるおそれがあるからである。
上述したリード2の第1の起立面7aと第2の起立面7bとは、リード長さ方向Xにおいて、相対的に位置をずらして形成されている。具体的には、第1の起立面7aは、第2の起立面7bよりもインナーリード2aの先端2cから遠い側に形成され、第2の起立面7bは、第1の起立面7aよりもリード2の先端2cに近い側に形成されている。ここで、リード2の先端2cとは、リード長さ方向Xにおいて、ワイヤボンディングによりワイヤが接続される側のリード端をいう。本形態例では、インナーリード2aがワイヤボンディングの対象となる。このため、リード2の先端2cと、インナーリード2の先端2cとは、同義となる。リード長さ方向Xにおける第1の起立面7aと第2の起立面7bとの位置ずれ量L1は、好ましくは、0.010mm以上に設定するとよい。理由は、位置ずれ量L1を0.010mm未満に設定すると、複数のリードフレーム1を積み重ねたときに、上側のリードフレーム1の第1の起立面7aと下側のリードフレーム1の第2の起立面7bとが干渉し、引き剥がしが困難になるおそれがあるからである。ただし、位置ずれ量L1をあまり大きく設定すると、複数のリードフレーム1を積み重ねたときに、個々のリードフレーム1が大きく横ずれするおそれがある。このため、位置ずれ量L1は、0.050mm以下に設定するのが好ましい。
また、リードフレーム1の長さ方向(図1の左右方向)で向かい合う2つのリード2は、第1の段差6aによって上向きの凹み部8を形成するとともに、第2の段差6bによって下向きの突き出し部9を形成している。凹み部8の幅W1は、上記位置ずれ量L1の存在により、突き出し部9の幅W2よりも大きな寸法になっている。
(リードフレームの製造方法)
次に、本発明の第1の実施の形態に係るリードフレームの製造方法について説明する。
まず、リードフレーム1の素材となる長尺状の平らな金属板(以下「リードフレーム素材」という。)を用意する。リードフレーム素材は、たとえば、銅または銅を主成分とする銅合金を圧延することにより得られる。
次に、リードフレーム素材に打ち抜き加工を施すことにより、上述した複数のリード2や連結部4,5などを備えるリードフレーム1を得る。打ち抜き加工は、たとえば、パンチとダイからなる打ち抜き金型を用いて行う。この段階では、リードフレーム1が平らな板状になっている。
次に、リードフレーム1のリード2の上面と下面にそれぞれ第1の起立面7aと第2の起立面7bを形成する。第1の起立面7aと第2の起立面7bとは、剪断加工によって形成する。以下、具体的に説明する。
まず、剪断加工用の金型として、たとえば図3に示すようなパンチ(上金型)11とダイ(下金型)12を用いる。パンチ11は、昇降可能(上下方向に移動可能)に支持されている。パンチ11には刃側面11aが形成され、これに対応してダイ12にも刃側面12aが形成されている。一般的な剪断加工では、パンチ11の刃側面11aとダイ12の刃側面12aとの間にクリアランスを設け、このクリアランスを利用して被加工物を打ち抜く。これに対して、本実施の形態では、パンチ11の刃側面11aを相対的に外側に配置し、ダイ12の刃側面12aを相対的に内側に配置することにより、パンチ11の昇降方向と交差する方向でパンチ11とダイ12を部分的にオーバーラップさせている。このときのオーバーラップ量L2は、上述した位置ずれ量L1(図2参照)に対応する。また、パンチ11の幅W3は、上述した凹み部8の幅W1に対応し、ダイ12の幅W4は、上述した突き出し部9の幅W2に対応する。
リードフレーム1の剪断加工に際して、パンチ11とダイ12は、上下方向で対向する状態に配置される。そして、リードフレーム1のリード2に第1の起立面7aと第2の起立面7bを形成する場合は、ダイ12の上にリードフレーム1のリード2を位置決めして載置し、この状態でパンチ11をダイ12に向けて所定量だけ下降させる。このとき、パンチ11は、パンチ11の下面がリード2の上面に接触してから、あらかじめ決められた剪断深さ寸法まで下降したところで停止する。これにより、図4に示すように、リードフレーム1のリード2が、パンチ11とダイ12によって挟み込まれる。また、パンチ11の下降により、リード2に剪断荷重が加えられる。
その際、パンチ11とダイ12を用いた剪断加工では、リード2を完全には打ち抜かない半抜き加工を採用する。半抜き加工では、リード2の剪断深さ寸法L3,L4を、リード厚さ寸法Tよりも小さく設定(L3<T、L4<T)する。リード2の剪断深さ寸法L3は、リード2の上面側に形成される第1の段差6aの寸法D1(図2参照)に対応し、リード2の剪断深さ寸法L4は、リード2の下面側に形成される第2の段差6bの寸法D2に対応する。このため、剪断深さ寸法L3,L4は、前述した理由により、リード厚さ寸法Tの60%以下となるように設定するとよい。
上述のようにパンチ11を下降させると、リード2の上面は、パンチ11の刃側面11aによって剪断され、リード2の下面は、ダイ12の刃側面12aによって剪断される。その結果、リード2の上面には第1の起立面7aが形成され、リード2の下面には第2の起立面7bが形成される。第1の起立面7aは、リード2の一部を厚さ方向に破断した状態で形成され、第2の起立面7bも、リード2の一部を厚さ方向に破断した状態で形成される。パンチ11は、上記の剪断深さ寸法L3,L4にあわせて下降した後、元の位置まで上昇する。
(第1の実施の形態の効果)
本発明の第1の実施の形態によれば、以下に記述する1つまたは複数の効果が得られる。
(1)本発明の第1の実施の形態においては、リード長さ方向Xで第1の起立面7aが第2の起立面7bよりもインナーリード2aの先端2cから遠い側に位置をずらして形成されている。このため、複数のリードフレーム1を互いに位置合わせして積み重ねたときに、図5に示すように、上下方向で隣り合う2つのリード2のうち、上側のリード2の第2の起立面7bと下側のリード2の第1の起立面7aとがリード長さ方向Xで対向し、この対向部分に隙間Gxが形成される。この隙間Gxは、縦断面長方形(正方形を含む)をなす、ゼロよりも大きい隙間であって、上記位置ずれ量L1に対応して形成される。よって、複数のリードフレーム1を積み重ねた状態であっても、そこからリードフレーム1を1枚ずつ容易に分離することができる。これにより、リードフレームの分離にともなう、リードフレームの変形や損傷等を避けることができる。また、複数のリードフレーム1を積み重ねて洗浄処理する場合、リードフレーム1どうしが分離しやすい状態になっていると、上下のリードフレーム1間に洗浄液が回り込みやすくなる。このため、リードフレーム1の汚れを効率良く除去することができる。また、上述のように複数のリードフレーム1を積み重ねた場合は、上側のリード2の突き出し部9が、下側のリード2の凹み部8に収まる。このため、上下方向で隣り合うリード2の上下面どうしが、ほとんど隙間なく接触した状態になる。よって、複数のリードフレーム1を積み重ねたときの高さを低く抑えることができる。したがって、梱包材一箱あたりに収容可能なリードフレーム1の数量を増やし、梱包材の入手コストや梱包作業の作業コストを低く抑えることができる。
(2)リード2の第1の起立面7aと第2の起立面7bは、いずれも剪断面になっている。このため、ディプレス加工によってリードの一部を斜めに曲げ加工した構造に比べて、リードの形状や位置のバラツキが小さくなる。その理由は、曲げ加工では、スプリングバックによって、寸法精度安定性が阻害されてしまうのに対して、剪断加工では、金型の製作精度によって、寸法精度が安定するからである。したがって、リードフレームの製造工程で歩留まりの向上を図ることができる。また、ディプレス加工後にリードの曲がり具合を修正する等の調整作業や、それに費やされる余分なコストを省くことができる。
<第2の実施の形態>
図6は本発明の第2の実施の形態に係るリードフレームの要部を示すもので、図中(A)は断面図、(B)は(A)のP2部分の拡大図である。
図示したリードフレーム1においては、上記第1の実施の形態の構成と比較して、リード2の第1の起立面7aが、リード2の厚さ方向(以下「リード厚さ方向」という。)Yに対して傾斜した状態に形成されている点が異なる。以下、さらに詳しく説明する。
まず、リード2の第2の起立面7bは、リード厚さ方向Yに対して、ほとんど傾斜することなく、真っ直ぐに起立した状態で形成されている。この状態を、リード厚さ方向Yに対する起立面の傾斜角度が実質的に0度であると定義する。
これに対して、リード2の第1の起立面7aは、リード厚さ方向Yに対して、斜めに傾斜した状態で形成されている。このため、リード厚さ方向Yに対する第1の起立面7aの傾斜角度θ1は、絶対値で0度よりも大きな角度になっている。第1の起立面7aは、インナーリード2aの先端2cから遠ざかる方向に角度θ1で傾斜している。このような傾斜の方向性は、第1の起立面7aの上端を下端よりもインナーリード2aの先端2cから遠ざかる方向に位置させた場合に得られる。この場合、リード長さ方向Xにおける第1の起立面7aと第2の起立面7bとの位置ずれ量Lは、第1の起立面7aの下端を基準に規定する。
第1の起立面7aの傾斜角度θ1は、好ましくは、10度以上に設定するとよい。その理由は、たとえば、リードフレーム1の横ずれをできるだけ抑制するために、リード長さ方向Yにおける第1の起立面7aと第2の起立面7bとの位置ずれ量を小さく設定した場合でも、上下方向で隣り合うリード2の第1の起立面7aと第2の起立面7bとの間に適度な隙間を確保できるからである。ただし、第1の起立面7aの傾斜角度θ1をあまり大きく設定すると、剪断加工によって第1の起立面7aを形成することが困難になる。このため、第1の起立面7aの傾斜角度θ1は、20度以下に設定するのがよい。また、リード長さ方向における第1の起立面7aと第2の起立面7bの位置ずれ量L1は、好ましくは、0.010mm以上、0.05mm以下の範囲に設定するとよい。
リードフレームの製造方法については、上記第1の実施の形態の場合と比較して、剪断加工に用いる金型(パンチ、ダイ)の形状が一部異なるだけで、基本的に同様であるため、説明を省略する。この点は、後述する第3の実施の形態および第4の実施の形態についても同様である。
本発明の第2の実施の形態においては、複数のリードフレーム1を互いに位置合わせして積み重ねたときに、図7に示すように、下側のリード2の第1の起立面7aと上側のリード2の第2の起立面7bとが、リード長さ方向Xで対向し、この対向部分に縦断面台形の隙間Gxが形成される。このため、上記第1の実施の形態と同様に、複数のリードフレーム1を積み重ねたときの高さを低く抑えることができるとともに、積み重ねた状態のリードフレーム1を1枚ずつ容易に分離することができる。
また、本発明の第2の実施の形態においては、リード2の第1の起立面7aをリード厚さ方向Yに対して角度θ1で斜めに傾斜させて形成している。このため、複数のリードフレーム1を積み重ねるときに、リード2の第1の起立面7aをガイド面に利用して、その上に積み重ねられるリードフレーム1を位置決めすることができる。したがって、リードフレーム1の保管作業や梱包作業を効率良く行うことが可能となる。
なお、本発明の第2の実施の形態では、リード2の第1の起立面7aを斜めに傾斜させて形成したが、これに限らず、図8に示すように、リード2の第1の起立面7aに代えて第2の起立面7bを角度θ2(θ2>0度)で斜めに傾斜させて形成した構成を採用してもよい。この構成を採用した場合、リード長さ方向Xにおける第1の起立面7aと第2の起立面7bとの位置ずれ量Lは、第2の起立面7bの上端を基準に規定する。
<第3の実施の形態>
図9は本発明の第3の実施の形態に係るリードフレームの要部を示すもので、図中(A)は断面図、(B)は(A)のP3部分の拡大図である。
図示したリードフレーム1においては、上記第2の実施の形態の構成と比較して、リード2の第1の起立面7aと第2の起立面7bの両方が、リード厚さ方向Yに対して傾斜した状態に形成されている点が異なる。第1の起立面7aと第2の起立面7bは、互いに同じ方向に傾斜している。また、第1の起立面7aの傾斜角度θ1と第2の起立面7bの傾斜角度θ2は、互いに同じ角度に設定されている。この場合、リード長さ方向Xにおける第1の起立面7aと第2の起立面7bとの位置ずれ量Lは、各起立面7a,7bの上端を基準に規定するか、あるいは各起立面7a,7bの下端を基準に規定する。
本発明の第3の実施の形態においては、複数のリードフレーム1を互いに位置合わせして積み重ねたときに、図10に示すように、下側のリード2の第1の起立面7aと上側のリード2の第2の起立面7bとが、リード長さ方向Xで対向し、この対向部分に縦断面平行四辺形の隙間Gxが形成される。このため、上記第1の実施の形態と同様に、複数のリードフレーム1を積み重ねたときの高さを低く抑えることができるとともに、積み重ねた状態のリードフレーム1を1枚ずつ容易に分離することができる。また、リード2の第1の起立面7aと第2の起立面7bをそれぞれリード厚さ方向Yに対して斜めに傾斜させて形成している。このため、複数のリードフレーム1を積み重ねるときに、リード2の第1の起立面7aと第2の起立面7bをそれぞれガイド面に利用して、その上に積み重ねられるリードフレーム1を位置決めすることができる。
<第4の実施の形態>
図11は本発明の第4の実施の形態に係るリードフレームの要部を示すもので、図中(A)は断面図、(B)は(A)のP4部分の拡大図である。
図示したリードフレーム1においては、上記第3の実施の形態の構成と比較して、リード2の第1の起立面7aと第2の起立面7bをそれぞれ異なる角度(θ1≠θ2)で傾斜させた点が異なる。具体的には、第1の起立面7aの傾斜角度θ1が、第2の起立面7bの傾斜角度θ2よりも大きい角度に設定されている。この場合、リード長さ方向Xにおける第1の起立面7aと第2の起立面7bとの位置ずれ量Lは、第1の起立面7aの下端と第2の起立面7bの上端を基準に規定する。
本発明の第4の実施の形態においては、複数のリードフレーム1を互いに位置合わせして積み重ねたときに、図12に示すように、下側のリード2の第1の起立面7aと上側のリード2の第2の起立面7bとが、リード長さ方向Xで対向し、この対向部分に縦断面台形の隙間Gxが形成される。このため、上記第1の実施の形態と同様に、複数のリードフレーム1を積み重ねたときの高さを低く抑えることができるとともに、積み重ねた状態のリードフレーム1を1枚ずつ容易に分離することができる。また、リード2の第1の起立面7aと第2の起立面7bをそれぞれリード厚さ方向Yに対して斜めに傾斜させて形成している。このため、複数のリードフレーム1を積み重ねるときに、リード2の第1の起立面7aと第2の起立面7bをそれぞれガイド面に利用して、その上に積み重ねられるリードフレーム1を位置決めすることができる。
<変形例等>
本発明の技術的範囲は上述した実施の形態に限定されるものではなく、発明の構成要件やその組み合わせによって得られる特定の効果を導き出せる範囲において、種々の変更や改良を加えた形態も含む。
上記各実施の形態においては、ダイパッドレス型の半導体装置用のリードフレーム1に適用する場合について説明したが、本発明はこれに限らない。たとえば、図13に示すように、ダイパッド14を有するリードフレーム1において、ダイパッド14を支持する吊りリード15に上記各実施の形態のいずれかのリード構造を適用してもよい。ダイパッド14は、図示しない半導体チップを搭載するために形成されている。吊りリード15は、ダイパッド14を支持するために形成されるものである。上記各実施の形態のリード構造を吊りリード15に適用する場合、吊りリード15の先端15aとは、吊りリード15の長さ方向において、ダイパッド14に近い側のリード端に相当する。このため、吊りリード15の先端15aは、ダイパッド14の外周縁につながるリード端となる。ダイパッド14の周囲には、複数のリード16が形成されている。各々のリード16は、ダイパッド14に搭載される半導体チップとワイヤボンディング等によって電気的に接続されるもので、インナーリード16aとアウターリード16bによって構成されている。各々のリード16にも、上記各実施の形態のいずれかのリード構造を適用してもよい。
上記第1の実施の形態においては、第1の段差6aの寸法D1と第2の段差6bの寸法D2を同じ寸法に設定したが、これに限らず、第1の段差6aの寸法D1を第2の段差6bの寸法D2よりも大きな寸法に設定してもよい。
上記第4の実施の形態においては、第1の起立面7aの傾斜角度θ1を第2の起立面7bの傾斜角度θ2よりも大きい角度に設定したが、これに限らず、リード長さ方向Xにおける第1の起立面7aと第2の起立面7bとの位置ずれ量を十分に大きく確保した場合は、傾斜角度θ1,θ2の大小関係が逆であってもよい。その場合、リード長さ方向Xにおける第1の起立面7aと第2の起立面7bとの位置ずれ量Lは、第1の起立面7aの上端と第2の起立面7bの上端を基準に規定する。
1…リードフレーム
2…リード
6a…第1の段差
6b…第2の段差
7a…第1の起立面
7b…第2の起立面
11…パンチ
11a…刃側面
12…ダイ
12a…刃側面

Claims (12)

  1. リード長さ方向の途中にリード厚さ寸法よりも小さい段差が設けられるとともに、リード上面側に前記段差の高低差に応じて第1の起立面が形成され、リード下面側に前記段差の高低差に応じて第2の起立面が形成されたリードを有するリードフレームであって、
    前記第1の起立面は、前記リード長さ方向において前記第2の起立面よりも前記リードの先端から遠い側に位置をずらして形成されている
    ことを特徴とするリードフレーム。
  2. 前記リード長さ方向における前記第1の起立面と前記第2の起立面との位置ずれ量が、0.010mm以上である
    ことを特徴とする請求項1に記載のリードフレーム。
  3. 前記第1の起立面と前記第2の起立面のうち、少なくとも一方の起立面がリード厚さ方向に対して傾斜した状態に形成されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のリードフレーム。
  4. 前記少なくとも一方の起立面の傾斜角度が10度以上である
    ことを特徴とする請求項3に記載のリードフレーム。
  5. 前記第1の起立面と前記第2の起立面の両方が、前記リード厚さ方向に対して傾斜した状態に形成されている
    ことを特徴とする請求項3または4に記載のリードフレーム。
  6. 前記リード厚さ方向に対して前記第1の起立面と前記第2の起立面とが互いに同じ角度で傾斜している
    ことを特徴とする請求項5に記載のリードフレーム。
  7. 前記リード厚さ方向に対して前記第1の起立面と前記第2の起立面とが互いに異なる角度で傾斜している
    ことを特徴とする請求項5に記載のリードフレーム。
  8. 前記第1の起立面と前記第2の起立面は、いずれも剪断面である
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のリードフレーム。
  9. 前記リードは、LOC(Lead On Chip)用のリードである
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のリードフレーム。
  10. 前記リードは、半導体チップを搭載するためのダイパッドを支持する吊りリードである
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のリードフレーム。
  11. リードフレームのリードにパンチとダイを用いてリード厚さ寸法よりも小さい段差を設けるとともに、リード上面側に前記段差の高低差に応じて第1の起立面を形成し、リード下面側に前記段差の高低差に応じて第2の起立面を形成するリードフレームの製造方法であって、
    前記パンチの刃側面を前記ダイの刃側面よりも相対的に外側に配置することにより、前記パンチの昇降方向と交差する方向で前記パンチと前記ダイを部分的にオーバーラップさせ、その状態で前記パンチをあらかじめ決められた剪断深さ寸法まで下降させることにより、前記第1の起立面を、リード長さ方向において前記第2の起立面よりも前記リードの先端から遠い側に形成する
    ことを特徴とするリードフレームの製造方法。
  12. 前記剪断深さ寸法をリード厚さ寸法の60%以下に設定する
    ことを特徴とする請求項11に記載のリードフレームの製造方法。
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