JP2015526745A5

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Publication number: JP2015526745A5
Application number: JP2015514219A
Authority: JP
Filing date: 2013-05-24
Publication date: 2016-06-16

Claims

架橋ポリマーマトリックス及び少なくとも１つの水溶性の非反応性親水性ポリマーを含む医療用デバイスであって、前記少なくとも１つの水溶性の非反応性親水性ポリマーが２０モル％未満のアニオン性反復単位及び式Ｉ：

のＮ−（２−ヒドロキシアルキル）（メタ）アクリルアミドに由来する反復単位を含み、
式中、Ｒ^１は水素又はメチルであり、
Ｒ^２は、Ｈ、又は少なくとも１つのヒドロキシル基で置換されたＣ_１〜４アルキルであり、
Ｒ^３は、少なくとも１つのヒドロキシル基で置換されたＣ_１〜４アルキルであり、
前記水溶性の非反応性親水性ポリマーが、１００〜１００，０００の重合度を有し、末端の疎水性ポリマーブロックを含まない、デバイス。
前記架橋ポリマーマトリックスが非荷電である、請求項１に記載のデバイス。
前記デバイスが、少なくとも１つの親水性成分を含むヒドロゲルから形成されたコンタクトレンズである、請求項１又は２に記載のデバイス。
前記架橋ポリマーマトリックスが反応成分の混合物から形成され、前記非反応性親水性ポリマーが、すべての反応成分及び親水性ポリマーの合計に基づき、約１〜約２０重量パーセント、又は約３〜約１５重量パーセント、又は約５〜約１２重量パーセントの量で存在する、請求項１に記載のデバイス。
前記非反応性親水性ポリマーが、約５００〜約１０，０００、又は約５００〜約７，５００、又は約５００〜約２０００の重合度を有する、請求項１〜４のいずれか一項に記載のデバイス。
前記非反応性親水性ポリマーが、線状又は分岐状であり、かつ／又は、
前記非反応性親水性ポリマーが架橋されておらず、かつ／又は、
前記非反応性親水性ポリマーが、フリーラジカル重合条件下で架橋可能な反復単位を含まない、請求項１〜５のいずれか一項に記載のデバイス。
前記非反応性親水性ポリマーが、生物活性リンカー基に由来する反復単位を含まない、請求項１〜６のいずれか一項に記載のデバイス。
前記非反応性親水性ポリマーが、ホモポリマー又はランダムコポリマーである、請求項１〜７のいずれか一項に記載のデバイス。
前記非反応性親水性ポリマーが、約１０モル％未満のアニオン性反復単位を含み、かつ／又は、
前記非反応性親水性ポリマーが非イオン性である、請求項１〜８のいずれか一項に記載のデバイス。
Ｒ^３が、２−ヒドロキシプロピル、３−ヒドロキシプロピル、２，３−ジヒドロキシプロピル、４−ヒドロキシブチル、２−ヒドロキシ−１，１−ビス（ヒドロキシメチル）エチルからなる群から選択される、請求項１〜９のいずれか一項に記載のデバイス。
前記Ｎ−（２−ヒドロキシアルキル）（メタ）アクリルアミドが、Ｎ−（２−ヒドロキシプロピル）（メタ）アクリルアミド、Ｎ−（３−ヒドロキシプロピル）（メタ）アクリルアミド、Ｎ−（２−ヒドロキシエチル）（メタ）アクリルアミド、及び

並びにこれらの混合物からなる群から選択されるか、又は、
前記Ｎ−（２−ヒドロキシアルキル）（メタ）アクリルアミドが、Ｎ−（２−ヒドロキシプロピル）（メタ）アクリルアミド及びＮ，Ｎ−ビス（２−ヒドロキシエチル）アクリルアミドからなる群から選択されるか、又は、
前記Ｎ−（２−ヒドロキシアルキル）（メタ）アクリルアミドが、Ｎ−（２−ヒドロキシプロピル）メタクリルアミドを含む、請求項１〜１０のいずれか一項に記載のデバイス。
前記架橋ポリマーマトリックスが水素結合受容基を含み、任意に、
前記水素結合受容基が、アミド基、アミン基、エーテル、フッ素、及びこれらの組み合わせからなる群から選択され、かつ／又は、任意に、
前記水素結合受容基が、ピロリドン基、アミド基、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項１〜１１のいずれか一項に記載のデバイス。
前記ポリマーマトリックスがシリコーンヒドロゲルを含む、請求項１〜１２のいずれか一項に記載のデバイス。
前記デバイスが眼科用デバイスであり、任意に、
前記眼科用デバイスが、コンタクトレンズ、眼内レンズ、涙点プラグ、及び眼用インサートからなる群から選択される、請求項１〜１３のいずれか一項に記載のデバイス。
ヒドロゲルから形成される生物医学デバイスを少なくとも１つの水溶性の非反応性親水性ポリマーを含む溶液と接触させることを含む方法であって、前記少なくとも１つの水溶性の非反応性親水性ポリマーが、２０モル％未満のアニオン性反復単位及び式Ｉ：

のＮ−（２−ヒドロキシアルキル）（メタ）アクリルアミドに由来する反復単位を含み、
式中、Ｒ^１は水素又はメチルであり、
Ｒ^２は、Ｈ、又は少なくとも１つのヒドロキシル基で置換されたＣ_１〜_４アルキルであり、
Ｒ^３は、少なくとも１つのヒドロキシル基で置換されたＣ_１〜_４アルキルであり、
前記水溶性の非反応性親水性ポリマーが、１００〜１００，０００の重合度を有し、かつ前記生物医学デバイスに潤滑有効量の前記非反応性親水性ポリマーを組み込むのに十分な条件下で末端の疎水性ポリマーブロックを含まない、方法。
前記デバイスが、少なくとも１つの親水性成分を含むヒドロゲルから形成されたコンタクトレンズである、請求項１５に記載の方法。
前記非反応性親水性ポリマーが、約５００〜約１０，０００、又は約５００〜約７，５００、又は約５００〜約２０００の重合度を有する、請求項１５又は１６に記載の方法。
前記非反応性親水性ポリマーが、線状又は分岐状であり、かつ／又は、
前記非反応性親水性ポリマーが架橋されておらず、かつ／又は、
前記非反応性親水性ポリマーが、フリーラジカル重合条件下で架橋可能な反復単位を含まない、請求項１５〜１７のいずれか一項に記載の方法。
前記非反応性親水性ポリマーが、生物活性リンカー基に由来する反復単位を含まない、請求項１５〜１８のいずれか一項に記載の方法。
前記非反応性親水性ポリマーが、ホモポリマー又はランダムコポリマーである、請求項１５〜１９のいずれか一項に記載の方法。
前記非反応性親水性ポリマーが、約１０モル％未満のアニオン性反復単位を含み、かつ／又は、
前記非反応性親水性ポリマーが非イオン性である、請求項１５〜２０のいずれか一項に記載の方法。
Ｒ^３が、２−ヒドロキシプロピル、３−ヒドロキシプロピル、２，３−ジヒドロキシプロピル、４−ヒドロキシブチル、２−ヒドロキシ−１，１−ビス（ヒドロキシメチル）エチルからなる群から選択される、請求項１５〜２１のいずれか一項に記載の方法。
前記Ｎ−（２−ヒドロキシアルキル）（メタ）アクリルアミドが、Ｎ−（２−ヒドロキシプロピル）（メタ）アクリルアミド、Ｎ−（３−ヒドロキシプロピル）（メタ）アクリルアミド、Ｎ−（２−ヒドロキシエチル）（メタ）アクリルアミド、及び

並びにこれらの混合物からなる群から選択されるか、又は、
前記Ｎ−（２−ヒドロキシアルキル）（メタ）アクリルアミドが、Ｎ−（２−ヒドロキシプロピル）（メタ）アクリルアミド、及びＮ，Ｎ−ビス（２−ヒドロキシエチル）アクリルアミドからなる群から選択されるか、又は、
前記Ｎ−（２−ヒドロキシアルキル）（メタ）アクリルアミドが、Ｎ−（２−ヒドロキシプロピル）メタクリルアミドを含む、請求項１５〜２２のいずれか一項に記載の方法。
前記ヒドロゲルが非荷電である、請求項１５〜２３のいずれか一項に記載の方法。
前記溶液が、前記溶液内のすべての成分に基づき、約０．００１％〜約１０％、又は約０．００５％〜約２％のＮ−（２−ヒドロキシアルキル）（メタ）アクリルアミドポリマーを含む、請求項１５〜２４のいずれか一項に記載の方法。
前記接触工程が加熱工程を更に含み、かつ／又は、
前記加熱工程がオートクレーブ処理工程を含み、かつ／又は、
前記デバイスがコンタクトレンズであり、前記溶液が包装溶液であり、かつ／又は、
前記接触工程が、約４０℃〜約１００℃の温度での加熱工程を含む、請求項１５〜２５のいずれか一項に記載の方法。
前記溶液が、ホウ酸緩衝液及びリン酸緩衝液からなる群から選択された緩衝溶液を含む、請求項１５〜２６のいずれか一項に記載の方法。
１０ｐｐｍ〜１０重量％の少なくとも１つの水溶性の非反応性親水性ポリマーを含む眼科用溶液であって、前記少なくとも１つの水溶性の非反応性親水性ポリマーが２０モル％未満のアニオン性反復単位及び式Ｉ：

のＮ−（２−ヒドロキシアルキル）（メタ）アクリルアミドに由来する反復単位を含み、
式中、Ｒ^１は水素又はメチルであり、
Ｒ^２は、Ｈ、又は少なくとも１つのヒドロキシル基で置換されたＣ_１〜４アルキルであり、
Ｒ^３は、少なくとも１つのヒドロキシル基で置換されたＣ_１〜４アルキルであり、
前記水溶性の非反応性親水性ポリマーが、１００〜１００，０００の重合度を有し、かつ末端の疎水性ポリマーブロックを含まない、溶液。
前記水溶性の非反応性親水性ポリマーが、前記溶液内のすべての成分に基づき、約５０ｐｐｍ及び約２重量％の濃度で存在し、かつ／又は、
前記水溶性の非反応性親水性ポリマーが、約１００ｐｐｍ及び約５，０００ｐｐｍの濃度で存在する、請求項２８に記載の溶液。
前記溶液が、塩溶液、緩衝溶液、及び脱イオン水からなる群から選択され、任意に、
前記溶液が、塩化ナトリウム、ホウ酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、及びこれらの対応するカリウム塩からなる群から選択される塩を含む塩溶液である、請求項２８又は２９に記載の溶液。
前記水溶性の非反応性親水性ポリマーが、約１００〜約１００，０００の重合度を有する、請求項３０に記載の溶液。