JP7017030B2 - シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用溶液 - Google Patents

シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用溶液 Download PDF

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Description

本発明は特定の重合体を含有するシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用溶液に関する。
日本国内におけるコンタクトレンズ装用者は1000万人を越えると見られており、その手軽さや便利さゆえに利用者が急増した。しかし、その手軽さから、特に若年者を中心にコンタクトレンズ装用の長時間化が進んでいることが報告されており、この長時間化は酸素不足を招き角膜等に悪影響を及ぼすことが指摘されている(非特許文献1)。このため、従来から、酸素透過性に優れるシリコーン素材を配合したシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズの開発が進んできている。
シリコーン素材の特性から、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズは撥水性が高く、これにより表面親水性や表面潤滑性が低く、装用感が悪いことが知られている。このため、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ自体の表面親水性や表面潤滑性を向上させる技術や、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズの表面親水性や表面潤滑性を改善するための出荷液が検討されてきた(特許文献1~3)。
一方、2-(メタクリロイルオキシ)エチル-2’-(トリメチルアンモニオ)エチルホスファート(別名:2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン、以下、MPCと略記することもある)を用いて得られる共重合体が、コンタクトレンズの装用感を改善し得ることが知られている(特許文献4~6)。
特表2015-524090号 特開平10-130448号 特開2015-227909号 国際公開第99/026637号 米国特許第5461433号 国際公開第2013/128633号
Walline J. J.,2013, Long-term Contact Lens Wear of Children and Teens, Eye&Contact Lens, 39, 283-289.
しかしながら、上記特許文献1~3の技術は効果が限定的である。また、上記特許文献4~6の共重合体をシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズに適用しても表面親水性や表面潤滑性を向上させる効果は低く、そのためレンズ装用感を改善する効果についても限定的である。そこで、より良い装用感を付与できる技術の開発が求められている。
本発明の課題は、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズの表面親水性と表面潤滑性を改善し得る、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用溶液を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究した結果、3種の異なる構成単位を特定割合で有する共重合体を特定の水溶性高分子と組み合わせて使用することによって、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズの表面親水性及び表面潤滑性を改善し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明のシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用溶液は、0.001~1.0w/v%の共重合体(P)と0.001~10.0w/v%の水溶性高分子(Q)とを含有する。共重合体(P)は5,000~2,000,000の重量平均分子量を有し、後記式(1a)~(1c)で表される構成単位を有する。水溶性高分子(Q)はポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、アルギン酸及びその塩、ヒアルロン酸及びその塩、ポリオキシエチレングリコール、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、並びに共重合体(P)とは異なるリン脂質ポリマーからなる群から選ばれる少なくとも1種の高分子である。
Figure 0007017030000001
Figure 0007017030000002
Figure 0007017030000003
式(1a)~(1c)中、R1、R2、及びR5はそれぞれ独立に水素原子又はメチル基であり、R3及びR4はそれぞれ独立に水素原子、メチル基、又はエチル基であるか、或いは互いに結合してモルホリノ基を形成しており、R6は炭素数12~24の炭化水素基である。共重合体(P)における構成単位の数の比率na:nb:ncは100:10~400:2~50である。
本発明のシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用溶液は、簡便にシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズへ優れた表面親水性と表面潤滑性を付与でき、そのためシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズの装用感を改善することができる。
本発明のシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用溶液は、共重合体(P)と水溶性高分子(Q)とを含有する。以下、「本発明のシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用溶液」を単に「本発明の溶液」と称する。
本発明の溶液に用いられる共重合体(P)は、少なくとも3つの構成単位、即ちPC構成単位、アミド構成単位、及び疎水性構成単位を有する。共重合体(P)は、複数種のPC構成単位を含んでいてもよく、複数種のアミド構成単位を含んでいてもよく、複数種の疎水性構成単位を含んでいてもよい。
上記PC構成単位は下記式(1a)で表される。PC構成単位は共重合体(P)へ親水性及び含水ゲル形成能を付与し、潤滑性を高め得る。
Figure 0007017030000004
式(1a)中、R1は水素原子又はメチル基である。
共重合体(P)を合成する際、PC構成単位は、下記式(1a’)で表されるホスホリルコリン類似基含有単量体(以下、PC単量体とする)から得られる。
Figure 0007017030000005
式(1a’)中、Xは不飽和結合を含む重合性官能基を有する1価の有機基を示す。
入手性の観点から、PC単量体は好ましくは2-((メタ)アクリロイルオキシ)エチル-2’-(トリメチルアンモニオ)エチルホスファートであり、更に好ましくは下記式(1a’’)で表される2-(メタクリロイルオキシ)エチル-2’-(トリメチルアンモニオ)エチルホスファートである。
Figure 0007017030000006
PC単量体は公知の方法で製造できる。例えば、特開昭54-63025号に示される、水酸基含有重合性単量体と2-ブロムエチルホスホリルジクロリドとを3級塩基存在下で反応させ、これにより得られた化合物と3級アミンとを反応させる方法や、特開昭58-154591号公報等に示される、水酸基含有重合性単量体と環状リン化合物との反応で環状化合物を得た後、3級アミンで開環反応させる方法等によって製造することができる。
上記アミド構成単位は下記式(1b)で表される。アミド構成単位は、共重合体(P)を高分子量化し、本発明の溶液のシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズへの密着性を高め得る。
Figure 0007017030000007
式(1b)中、R2は水素原子又はメチル基である。R3及びR4はそれぞれ独立に水素原子、メチル基、又はエチル基であるか、或いは互いに結合してモルホリノ基を形成する。
共重合体(P)において、PC構成単位の数naとアミド構成単位の数nbとの比率na:nbは、naを100として換算すると、100:10~400であり、好ましくは100:30~250である。PC構成単位の数naに対するアミド構成単位の数nbの比が大きすぎる場合、本発明の溶液を製造する際に行われる無菌ろ過が困難となるおそれがある。一方、当該比が小さすぎる場合、本発明の溶液のシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズへの密着性が不十分であり、潤滑性向上効果が見込めない。
共重合体(P)を合成する際、アミド構成単位は、下記式(1b’)で表される単量体、即ち(メタ)アクリルアミド又は(メタ)アクリルアミド誘導体から得られる。
Figure 0007017030000008
式(1b’)中のR2、R3、及びR4は、それぞれ式(1b)中のそれらと同義である。式(1b’)で表される単量体の具体例としては、N,N-ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N-ジエチル(メタ)アクリルアミド、N-アクリロイルモルホリン等が挙げられる。
上記疎水性構成単位は下記式(1c)で表される。疎水性構成単位は、共重合体(P)のシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズへの吸着性を高め、疎水性相互作用による物理架橋ゲル形成能を高め、潤滑性を向上させ得る。
Figure 0007017030000009
式(1c)中、R5は水素原子又はメチル基であり、R6は炭素数12~24の炭化水素基である。この炭化水素基の具体例としては、ラウリル基、ステアリル基、ベヘニル基等が挙げられる。
共重合体(P)において、PC構成単位の数naと疎水性構成単位の数ncとの比率na:ncは、naを100として換算すると、100:2~50であり、好ましくは100:5~25である。PC構成単位の数naに対する疎水性構成単位の数ncの比が小さすぎる場合、潤滑効果の持続が十分ではない。一方、当該比が大きすぎる場合、共重合体(P)の親水性が低下するため水溶液への溶解性が低下し、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用溶液を製造するのが困難になるおそれがある。
共重合体(P)を合成する際、疎水性構成単位は、下記式(1c’)で表される疎水性単量体から得られる。
Figure 0007017030000010
式(1c’)中のR5及びR6は、それぞれ式(1c)中のそれらと同義である。式(1c’)で表される疎水性単量体の具体例としては、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、ベヘニル(メタ)アクリレート等の直鎖アルキル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
共重合体(P)は、本発明の効果を損なわない範囲において、上記PC構成単位、アミド構成単位、及び疎水性構成単位以外の、任意の構成単位を含んでいてもよい。共重合体(P)において、PC構成単位の数naと任意の構成単位の数neとの比率na:neは、naを100として換算すると、好ましくは100:50以下である。
上記任意の構成単位は、例えば、式(1a')、(1b')、及び(1c')の単量体以外の、直鎖又は分岐鎖のアルキル(メタ)アクリレート、環状アルキル(メタ)アクリレート、芳香族基含有(メタ)アクリレート、スチレン系単量体、ビニルエーテル単量体、ビニルエステル単量体、親水性の水酸基含有(メタ)アクリレート、酸基含有単量体、窒素含有基含有単量体、アミノ基含有単量体、及びカチオン性基含有単量体から選ばれる重合性単量体に由来するものであってよい。
共重合体(P)の重量平均分子量は5,000~2,000,000であり、好ましくは100,000~1,500,000である。重量平均分子量が5,000未満の場合、共重合体(P)のシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ表面への吸着力が十分でなく、潤滑性向上が見込めないおそれがある。重量平均分子量が2,000,000を超える場合は、粘度が増大して取扱いが困難となるおそれがある。
共重合体(P)は、例えば、国際公開第2013/128633号に記載されている方法に従って上記単量体の共重合を行うことにより調製できる。共重合体(P)は通常はランダム共重合体であるが、各構成単位が規則的に配列された交互共重合体やブロック共重合体であってもよく、一部にグラフト構造を有してもよい。
本発明の溶液は、水、アルコール(メタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール等)、又はこれらの混合溶媒中に、0.001~1.0w/v%の共重合体(P)を含有する。この共重合体(P)の濃度は、好ましくは0.002~1.0w/v%であり、より好ましくは0.003~1.0w/v%であり、更に好ましくは0.005~1.0w/v%である。共重合体(P)の濃度が0.001w/v%未満であると、十分な表面親水性及び表面潤滑性の改善効果が得られない。1.0w/v%を超えると、配合量に見合った効果が得られないために経済的に不利である。
なお、本発明において、「w/v%」は、100mlの溶液中のある成分の質量をグラム(g)で表したものである。例えば、「本発明の溶液が1.0w/v%の共重合体(P)を含有する」とは、100mlの溶液が1.0gの共重合体(P)を含有していることを意味する。
上記水溶性高分子(Q)は、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、アルギン酸及びその塩、ヒアルロン酸及びその塩、ポリオキシエチレングリコール、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、並びに上記共重合体(P)とは異なるリン脂質ポリマーからなる群から選ばれる少なくとも1種の高分子である。これら高分子は1種を単独で使用してよく、また2種以上を組合せて使用してもよい。なお、本発明において「リン脂質ポリマー」はPC構成単位及び疎水性構成単位を含有するポリマーを意味する。
ポリビニルピロリドンの例としては、ポリビニルピロリドンK25、ポリビニルピロリドンK30、ポリビニルピロリドンK90等が挙げられる。ポリビニルアルコールの例としては、ポリビニルアルコールの完全けん化物及び部分けん化物等が挙げられる。アルギン酸及びその塩の例としては、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム等が挙げられる。ヒアルロン酸及びその塩の例としては、ヒアルロン酸ナトリウム等が挙げられる。ポリオキシエチレングリコールの例としては、マクロゴール200、マクロゴール300、マクロゴール400、マクロゴール600、マクロゴール1500、マクロゴール1540、マクロゴール4000、マクロゴール6000、マクロゴール20000、マクロゴール35000等が挙げられる。ヒドロキシプロピルメチルセルロースの例としては、ヒプロメロース(2208)、ヒプロメロース(2906)、ヒプロメロース(2910)等が挙げられる。カルボキシビニルポリマーの例としては、和光純薬工業製ハイビスワコー105等が挙げられる。ヒドロキシエチルセルロースの例としては、ダイセルファインケム製HECダイセルSP400等が挙げられる。メチルセルロースの例としては、信越化学工業製メトローズSM-15等が挙げられる。リン脂質ポリマーの例としては、後述する共重合体(q)等が挙げられる。
共重合体(q)は、10,000~5,000,000の重量平均分子量を有し、上記式(1a)で表されるPC構成単位と下記式(1d)で表される疎水性構成単位とを有する。共重合体(q)は複数種のPC構成単位を含んでいてもよく、複数種の疎水性構成単位を含んでいてもよい。
Figure 0007017030000011
式(1d)中、R7は水素原子又はメチル基であり、R8は炭素数1~24の炭化水素基である。この炭化水素基は、直鎖状炭化水素基、分岐状炭化水素基、又は環式炭化水素基であってよく、また飽和炭化水素基、不飽和炭化水素基、又は芳香族炭化水素基であってよい。炭化水素基の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ラウリル基、トリデシル基、ステアリル基、エチルヘキシル基、シクロヘキシル基、イソボルニル基、アリル基、ベンジル基等が挙げられる。
共重合体(q)において、PC構成単位の数naと疎水性構成単位の数ndとの比率na:ndは10:90~90:10であり、好ましくは50:50~90:10であり、より好ましくは70:30~90:10である。
共重合体(q)は、本発明の効果を損なわない範囲において、上記PC構成単位及び疎水性構成単位以外の、任意の構成単位を含んでいてもよい。共重合体(q)中の任意の構成単位は、上述した共重合体(P)中のそれと同様であってよい。共重合体(q)において、PC構成単位の数naと任意の構成単位の数nfとの比率na:nfは、naを100として換算すると、好ましくは100:10以下である。
共重合体(q)は共重合体(P)と同様の方法によって調製できる。
本発明の溶液は0.001~10.0w/v%の水溶性高分子(Q)を含有する。この水溶性高分子(Q)の濃度は、好ましくは0.002~9.5w/v%であり、より好ましくは0.002~9.0w/v%であり、更に好ましくは0.003~8.0w/v%であり、特に好ましくは0.005~7.0w/v%である。
本発明の溶液は、共重合体(P)、水溶性高分子(Q)、及び溶媒に加えて、更に必要に応じて添加剤を含有していてもよい。添加剤は従来のコンタクトレンズ用溶液等に使用されているものであってよく、その例としてはビタミン類、アミノ酸類、糖類、清涼化剤、無機塩類、有機酸塩、酸、塩基、酸化防止剤、安定化剤、防腐剤等が挙げられる。
ビタミン類の例としては、フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム、シアノコバラミン、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール、塩酸ピリドキシン、パンテノール、パントテン酸ナトリウム、パントテン酸カルシウム等が挙げられる。アミノ酸類の例としては、アスパラギン酸及びその塩、アミノエチルスルホン酸等が挙げられる。糖類の例としては、ブドウ糖、マンニトール、ソルビトール、キシリトール、トレハロース等が挙げられる。清涼化剤の例としては、メントール、カンフル等が挙げられる。無機塩類の例としては、塩化ナトリウム、塩化カリウム、リン酸水素ナトリウム、無水リン酸二水素ナトリウム等が挙げられる。有機酸塩の例としては、クエン酸ナトリウム等が挙げられる。酸の例としては、リン酸、クエン酸、硫酸、酢酸、ホウ酸等が挙げられる。塩基の例としては、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、トリスヒドロキシメチルアミノメタン、モノエタノールアミン、ホウ砂等が挙げられる。酸化防止剤の例としては、酢酸トコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエン等が挙げられる。安定化剤の例としては、エデト酸ナトリウム、グリシン等が挙げられる。防腐剤の例としては、塩化ベンザルコニウム、クロルヘキシジングルコン酸塩、ソルビン酸カリウム、塩酸ポリヘキサニド等が挙げられる。
これら添加剤の中でも、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズの表面親水性と表面潤滑性を向上させる点において、塩化ナトリウム及び塩化カリウムが好ましい。本発明の溶液において、塩化ナトリウムの濃度は特に限定されないが、好ましくは0.01~1.5w/v%、より好ましくは0.1~1.3w/v%、更に好ましくは0.2~1.0w/v%である。塩化カリウムの濃度は特に限定されないが、好ましくは0.01~1.5w/v%、より好ましくは0.02~1.3w/v%、更に好ましくは0.05~1.0w/v%である。
シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズの表面親水性と表面潤滑性を更に向上させるためには、塩化ナトリウムと塩化カリウムとを併用することが好ましい。併用時における塩化ナトリウム:塩化カリウムの質量比は、好ましくは1:1~50:1であり、より好ましくは2:1~40:1であり、更に好ましくは3:1~30:1である。
本発明の溶液は、いずれの種類のシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズに対しても用いることができる。特に、シリコーンモノマーとしてトリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルメタクリレート、トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルビニルカルバメート、又はメチルジ(トリメチルシロキシ)シリルプロピルグリセロールメタクリレートを用いて得られるシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズに、好適に使用できる。
本発明の溶液の具体的な製品形態としては、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用出荷液、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用ケア用品、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用保存液、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用洗浄液、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用洗浄保存液、コンタクトレンズ用消毒剤等が挙げられる。中でも、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用の出荷液、ケア用品、又は保存液として用いることが好ましく、出荷液として用いることが特に好ましい。本明細書において、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用出荷液とは、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ製品の出荷時にこれを浸漬する溶液を指す。
以下、実施例及び比較例により本発明をより詳細に説明するが、本発明はそれらに限定されるものではない。
<共重合体(P)>
実施例及び比較例において、共重合体(P)として以下に示す共重合体(p-1)~(p-4)を用いた。なお、共重合体(p-1)~(p-4)は国際公開第2013/128633号の実施例に記載されている方法によって調製した。
共重合体(p-1):式(1a’’)で表される2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン、式(1b’)で表されるN,N-ジメチルアクリルアミド、及び式(1c’)で表されるステアリルメタクリレートの共重合体(共重合組成比na:nb:nc=100:90:10、重量平均分子量1,000,000)
共重合体(p-2):式(1a’’)で表される2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン、式(1b’)で表されるN,N-ジメチルアクリルアミド、及び式(1c’)で表されるステアリルメタクリレートの共重合体(共重合組成比na:nb:nc=100/223/10、重量平均分子量1,200,000)
共重合体(p-3):式(1a’’)で表される2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン、式(1b’)で表されるN,N-ジメチルアクリルアミド、及び式(1c’)で表されるステアリルメタクリレートの共重合体(共重合組成比na:nb:nc=100/34/9、重量平均分子量700,000)
共重合体(p-4):式(1a’’)で表される2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン、式(1b’)で表されるN,N-ジメチルアクリルアミド、及び式(1c’)で表されるラウリルメタクリレートの共重合体(共重合組成比na:nb:nc=100/80/20、重量平均分子量1,000,000)
<比較用重合体>
比較例において、比較用重合体として以下に示す単独重合体(A)~(C)を用いた。
単独重合体(A):特開平8-333421の実施例に記載されている方法によって得られた2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン単独重合体(重量平均分子量200,000)
単独重合体(B):市販のN,N-ジメチルアクリルアミド単独重合体(シグマアルドリッチジャパン製Poly(N,N-dimethylacrylamide),DDMAT Terminated(製品名)、数平均分子量10,000)
単独重合体(C):市販のラウリルメタクリレート単独重合体(シグマアルドリッチジャパン製ポリメタクリル酸ラウリル(製品名)、重量平均分子量470,000)
<水溶性高分子(Q)>
実施例及び比較例において、水溶性高分子(Q)として以下の高分子を用いた。
ポリビニルピロリドン:和光純薬工業製ポリビニルピロリドンK90
ポリビニルアルコール:日本合成化学製ゴーセノールEG-05
アルギン酸塩:和光純薬工業製アルギン酸ナトリウム
ヒアルロン酸塩:シグマアルドリッチ製ヒアルロン酸ナトリウム
ポリオキシエチレングリコール:日油株式会社製マクロゴール4000
ヒドロキシプロピルメチルセルロース:信越化学工業製メトローズ60SH-50
カルボキシビニルポリマー:和光純薬工業製ハイビスワコー105
ヒドロキシエチルセルロース:ダイセルファインケム製HECダイセルSP400
メチルセルロース:信越化学工業製メトローズSM-15
共重合体(q-1):式(1a’’)で表される2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン及びブチルメタクリレートの共重合体(特開平11-035605の実施例に記載されている方法によって重合、共重合組成比na:nd=80:20、重量平均分子量600,000)
共重合体(q-2):式(1a’’)で表される2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン及びブチルメタクリレートの共重合体(特開2004-196868の実施例に記載されている方法によって重合、共重合組成比na:nd=30:70、重量平均分子量142,000)
<シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズの表面潤滑性評価>
実施例及び比較例において、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズの表面潤滑性評価は以下の手順に従って行った。評価実施に先立ちISO生理食塩液の調製及びコンタクトレンズの前処理を行った。
(ISO生理食塩液の調製)
ISO18369-3:2006,Ophthalmic Optics-Contact Lenses Part3:Measurement Methods.に従い、ISO生理食塩液を調製した。具体的には、8.3gの塩化ナトリウム、5.993gのリン酸水素ナトリウム十二水和物、0.528gのリン酸二水素ナトリウム二水和物を水に溶かして全量を1000mLとし、ろ過してISO生理食塩液を得た。
(コンタクトレンズの前処理)
以下の手順に従い、コンタクトレンズに前処理を施した。
(1)15mL遠沈管にISO生理食塩液を10mL以上入れ、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ(USAN:balafilcon A、製品名:メダリストフレッシュフィットコンフォートモイスト、FDA分類:グループIII、構成モノマー:TrisVC、NVP)をブリスターパックから1枚取り出し該遠沈管に入れ、2時間振とうした。
(2)遠沈管内のISO生理食塩液を取り除き、再度、ISO生理食塩液を10mL以上入れ、終夜振とうした。
(3)上記コンタクトレンズを遠沈管から取り出し、液体を軽くふき取った後コンタクトレンズケースへ入れた。これに後述する実施例及び比較例の各溶液を1mL入れ、オートクレーブ処理(121℃、20分間)を行った。
(表面潤滑性評価)
官能評価によって、上述の通り前処理を行ったコンタクトレンズの表面潤滑性を評価した。表面潤滑性は10段階で評価し、「最も潤滑性に優れる」と評価した場合の評価点を10とし、「全く潤滑性が無い」と評価した場合の評価点を1とした。6名が3回ずつ官能評価を行った際の評価点の平均値を「表面潤滑性」として表1~7に示す。この平均値が7.5以上のものを「表面潤滑性に優れる」とし、8.5以上のものを「表面潤滑性に特に優れる」とした。
<シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズの表面親水性評価>
実施例及び比較例において、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズの表面親水性評価は以下の手順に従って行った。なお、表面親水性評価で用いたISO生理食塩液は、上記表面潤滑性評価で用いた物と同様に調製した。
(1)シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ(USAN:balafilcon A、製品名:メダリストフレッシュフィットコンフォートモイスト(ボシュロム・ジャパン株式会社製)、FDA分類:グループIII、構成モノマー:TrisVC、NVP)をブリスターパックから1枚取り出し、コンタクトレンズケースへ入れた。このとき、ブリスターパック中の出荷液はコンタクトレンズケースには入れなかった。
(2)コンタクトレンズケースに1mLのISO生理食塩液を入れ、上記コンタクトレンズとISO生理食塩液とがなじむよう十分に浸漬した。
(3)ISO生理食塩液を取り除き、再度、新しいISO生理食塩液を1mL入れ、コンタクトレンズとISO生理食塩液とがなじむよう十分に浸漬した。
(4)ISO生理食塩液を取り除き、コンタクトレンズケースに後述する実施例及び比較例の各溶液を1mL入れ、オートクレーブ処理(121℃、20分間)を行った。
(5)コンタクトレンズを取り出し、レンズ表面の水膜が切れるまでの時間(BUT)をストップウォッチで計測した。このBUTを「表面親水性」として表1~7に示す。BUTが10秒以上のものを「表面親水性に優れる」とし、15秒以上のものを「表面親水性に特に優れる」とした。
<シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズの変形抑制評価>
実施例及び比較例において、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズの変形抑制評価は以下の手順に従って行った。なお、評価実施に先立ち、上記表面親水性評価の手順(1)~(4)と同様にシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズを準備した。
(1)準備したシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズを取り出し、20℃、40%RHの条件下でテフロン(登録商標)シート上に10分間静置した。
(2)コンタクトレンズの変形を目視で確認し、A(ほとんど変形が見られない)、B(コンタクトレンズの一部に変形が見られる)、又はC(コンタクトレンズに大きな変形が見られる)の基準で評価した。評価結果を表1~7に示す。なお、変形性評価のB評価のものを「変形を抑制できる」とし、A評価のものを「変形を顕著に抑制できる」とした。
<シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用溶液の調製>
以下のとおり、実施例1~23及び比較例1~15のシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用溶液をそれぞれ調製した。
(実施例1)
約80gのISO生理食塩液に0.1gの共重合体(p-1)及び0.1gのポリビニルピロリドン(和光純薬工業製ポリビニルピロリドンK90)を加えて攪拌し、溶解させた。これに全量が100mLとなるようにISO生理食塩液を加え、ろ過滅菌を行い、実施例1の無菌シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用溶液を調製した。即ち、実施例1の溶液は表1に示す成分とISO生理食塩液とからなり、これら成分を表1に示す濃度(w/v%)で含有する。この溶液の外観・性状及び評価結果を表1に示す。
(実施例2、3、5、7~9、11、14~18、参考例4、6、10、12、13及び比較例1~15)
表1~6に示す種類及び量の成分を使用したこと以外は実施例1と同様に、実施例2、3、5、7~9、11、14~18、参考例4、6、10、12、13及び比較例1~15の無菌シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用溶液をそれぞれ調製した。即ち、実施例2、3、5、7~9、11、14~18、参考例4、6、10、12、13及び比較例1~15の溶液はそれぞれ表1~6に示す成分とISO生理食塩液とからなり、これら成分を表1~6に示す濃度(w/v%)で含有する。該溶液の外観・性状及び評価結果を表1~6に示す。なお、比較例8では成分が溶解しなかったため、表面潤滑性及び表面親水性の評価は行えなかった。
(参考例1)
上記実施例1で調製した溶液を用いて、上記シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズとは異なるソフトコンタクトレンズ(USAN:etafilcon A、製品名:1day ACUVUE、FDA分類:グループIV、構成モノマー:2-HEMA、MAA)の表面潤滑性、表面親水性、及び変形抑制について評価を実施した。結果を参考例1として表6に示す。
(実施例19、22、参考例20、21及び23)
表7に示す成分と水とからなる実施例19、22、参考例20、21及び23の無菌シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用溶液をそれぞれ調製した。即ち、実施例19、22、参考例20、21及び23の溶液はそれぞれ該成分を表7に示す濃度(w/v%)で含有する水溶液である。該溶液の外観・性状及び評価結果を表7に示す。
Figure 0007017030000012
Figure 0007017030000013
Figure 0007017030000014
Figure 0007017030000015
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Figure 0007017030000017
Figure 0007017030000018
表1~7から明らかなように、本発明のシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用溶液を用いた実施例では、優れた表面潤滑性と表面親水性が得られた。特に、共重合体(p-1)とポリビニルピロリドン又は共重合体(q-1)との組み合わせは、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズの表面潤滑性と表面親水性を改善する効果が高いことが分かった。実施例の溶液は出荷液として好適に使用できる。
本発明のシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用溶液は、優れた表面親水性と表面潤滑性を付与できることから、装用感に優れるシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズを提供できる。

Claims (3)

  1. 0.001~1.0w/v%の共重合体(P)と0.001~10.0w/v%の水溶性高分子(Q)とを含有する溶液を使用する、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズの表面親水性及び表面潤滑性の改善と共に該シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズの変形を抑制する方法であって、
    前記共重合体(P)は5,000~2,000,000の重量平均分子量を有し、下記式(1a)~(1c):
    Figure 0007017030000019

    Figure 0007017030000020

    Figure 0007017030000021

    [式(1a)~(1c)中、R1、R2、及びR5はそれぞれ独立に水素原子又はメチル基であり、R3及びR4はそれぞれ独立に水素原子、メチル基、又はエチル基であるか、或いは互いに結合してモルホリノ基を形成しており、R6は炭素数12~24の炭化水素基である。]で表される構成単位を有し、前記共重合体(P)における前記構成単位の数の比率na:nb:ncは100:10~400:2~50であり、
    前記水溶性高分子(Q)はポリビニルピロリドン、ルギン酸及びその塩、ポリオキシエチレングリコール、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、並びにメチルセルロースからなる群から選ばれる少なくとも1種の高分子である、
    シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズの変形抑制方法。
  2. 更に0.01~1.5w/v%の塩化ナトリウム及び/又は0.01~1.5w/v%の塩化カリウムを含有する前記溶液を使用する、請求項1に記載の変形抑制方法。
  3. 前記シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズが、トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルメタクリレート、トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルビニルカルバメート、及びメチルジ(トリメチルシロキシ)シリルプロピルグリセロールメタクリレートからなる群から選ばれる少なくとも1種のシリコーンモノマーに由来する構成単位を有する、請求項1又は2に記載の変形抑制方法。

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