JP2015514867A5 - - Google Patents

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透光性かつ導電性の表側層スタックは、たとえばITO(インジウム錫酸化物)、AZO(アルミニウムドープ酸化亜鉛)、FTO(フッ素ドープ酸化錫)または他のZnOもしくはTCO(透明導電性酸化物層)等の、光学的に透明な導電層を含むことができる。とりわけ、ガラス、ポリメチルメタクリレート(たとえばプレキシガラス)、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリアクリレート、ポリオレフィン、または、導電性ポリマーをベースとするポリマー系透明基板(ICP)、またはこれらの混合物を透明基板として用い、その上に前記光電層構造体を設けることができる。
とりわけ、前記第1の機能層ならびに/もしくは機能領域および/または第2の機能層ならびに/もしくは機能領域は、電解質のための、開口部またはこれに類する収容領域を有し、および/または、処理ガス(水素および酸素)に対して透過性を示す。したがって電極構造体の中実領域とは、反応ガスを透過させない高密度の領域、ないしは、反応ガスが到達できない領域を指す。このようにして、反応スペースの有利な構成を実現することができる。
電解質としては、液体の中性、酸性または塩基性の系を用いることができ、また、固体の酸性系または塩基性系も用いることができる。その際には、光発電セルシステムと、光電気化学セルの他の固体構成要素とに対する有害な影響を考慮しなければならない。本発明の特に有利な実施形態では、イオン交換膜は、‐たとえば酸性もしくは塩基性の分子電解質膜(PEM)、または、無機ないしはセラミックのフィラー材料を含む高分子膜から成る複合膜を用いる場合に‐固体電解質を成すように選択される。複合膜とはここでは、無機ないしはセラミックのフィラー材料を添加した高分子膜を指す。とりわけ、水素および酸素に対してイオン移動度および/または気密性を高くした分子電解質膜(PEM)を用いることができる。有利なのは、前記電解質が水溶液を、有利にはpH値が5〜8の間である水溶液を含むことであり、特に、前記電解質が0.01M〜1M水溶液を含むことである。その際にはとりわけ、著しく塩基性または著しく酸性の電解水の使用が大幅に不要になるようにすることができる。
酸性の電解質を選択することにより、水素生成反応を加速化することができる。たとえば白金等の触媒を、特に白金ナノ粒子の形態の触媒を選択することによっても、水素生成反応を加速化することができる。特にこのことは、有利には0.7〜6.9の間のpH値を有する電解質に好適である。とりわけ、前記電解質は0.01M〜4MのHSOを、特に1MのHSOの水溶液を含むことができる。特に有利には、前記電解質が硫酸または硝酸または有機酸のアルカリ金属塩ないしはアルカリ土類金属塩の溶液を、特にギ酸、酢酸、またはこれらのより高次の同族体ないしは混合物を含むこと、または、酸性の分子電解質膜(PEM)により前記電解質を構成することができる。
他の1つの実施形態では、塩基性の水溶液を用いた電解質が特に有利であることが判明した。有利なのは、7.1〜14の間のpH値を有する電解質である。とりわけ前記電解質は、アルカリ金属水酸化物アルカリ液またはアルカリ土類金属水酸化物アルカリ液を含むことができ、有利には苛性ソーダ、苛性カリまたは石灰水を含むことができ、または、塩基性の分子電解質膜(PEM)により前記電解質を構成することができる。
有利には、導電性かつ耐食性の前記結合層はパッシベーション層の形態であり、および/または金属層として設けられている。導電性かつ耐食性の前記結合層を金属とすることが特に有利であることが判明した。吸光系とレドックス系との間で有効な電極結合を実現するために特に適しているのは、グラファイト、銀またはステンレス鋼もしくは他の耐電解質性金属をベースとする耐食性の結合層であることが判明した。特に、伝導性の金属酸化物ないしは混合金属酸化物または金属窒化物および/またはその合金をベースとして結合層を形成することができる。
電気化学セル2を構成するのに必要なイオン交換膜61は、表側電極21と裏側電極22との間に配置されている。表側電極21と裏側電極22とにおける電気化学的反応を加速化するために、両電極にはそれぞれ機能層が、つまり、表側電極に対しては第1の機能層23が、裏側電極に対しては第2の機能層24が被覆されている。これらの機能層は双方とも、電極21,22に対して表面積を拡大した表面を提供する。機能層23,24、ないしは、機能層23,24の開口部または同様の収容領域には、電解質10が到達できるようになっているので、水分解は最終的には、機能層23,24の表面積が拡大した収容領域内において行われるか、ないしは、表側電極21および裏側電極22の構成体の中実領域であって、電解質10も反応ガスH,Oも到達できない中実領域との界面において行われる。第1の機能層23は、表面積が拡大した内側表面を有し、これに、水分解を加速化させることにより水Hを生成するための触媒25が施されている。それゆえ、触媒25は1つまたは複数の活性成分を有し、これは機能層23の担持材料中に保持されている。ここでは表側電極21の電極構造体により担持されている触媒25の活性成分は、遷移金属化合物または複数の遷移金属化合物の混合物をベースとし、特に、IV 族から XII 族までの遷移元素の元素化合物を用いたものである。活性成分は特に、Ti,V,Cr,Mo,W,Mn,Fe,Ru,Co,Ni,Cu,Znを含む群から選択した元素をベースとすることができる。ここで表側電極21の電極構造体により‐場合によっては裏側電極22の電極構造体によっても‐担持される触媒25の担持材料は、II〜IV 族の典型元素および/または遷移元素 IVb の元素または元素化合物をベースとする材料で形成することができる。とりわけ、炭素材料ベースの材料および/または酸化物ベースの材料、または、Al,Si,Ti,Zrを含む群から選択した1つまたは複数の元素の酸化物を混合したものをベースとする材料が好適であることが分かった。特に、水を変換するために電解質10内に設けられる機能層23,24および/または機能領域は、炭素またはグラファイトをベースとすることができる。
タンデム型太陽電池セル11は、ここでは薄膜太陽電池セルとして構成されている。ここでは、a‐Si/μc‐Siベースのタンデム型太陽電池セルが「スーパーストレート」太陽電池セルとして適している。さらに、トップ太陽電池セル51およびボトム太陽電池セル52のp型層およびn型層‐典型的には厚さ約1〜20μm‐が、真性層(i層)全体に及ぶ電界を生成し、これにより、当該i層にて吸収された電荷担体の収集が効率的になることが判明した。エネルギーギャップが異なる2つの吸収材料を用いることにより、太陽光スペクトルを選択的に利用すること、つまり、高エネルギーの光成分3.1と低エネルギーの光成分3.2とを利用し、全体的に、光子取り出し効率を向上させることができる。太陽電池セル11全体の光電圧は、各部分セルの最大実現可能な光電圧を上回り、これにより、水分解に必要なVOC≒1.4Vの電圧を生成することが可能になる。このような積層体では、熱中性化損失が低減するので、マルチスペクトルセルの理論的効率は高くなる。pin層またはnip層のベース材料としては、ここでは、約1.8ないしは1.1eVのバンドギャップを有するa‐Siおよびμc‐Siが用いられる。具体的には、光はガラス製の基板31を通って、数百nmの層厚のa‐Siトップセル51に入射し、このa‐Siトップセル51は太陽光スペクトルの短波長成分を吸収する。その下の、長波長光を吸収するボトムセル52は、数μmの厚さを有する。この素子の表側コンタクト32を形成しているのは透明導電性酸化物層(英語:TCO)であり、これは、高反射性の裏側コンタクトとして設けられた銀フィルムと共に用いられる。今まではこのような基本的構成により、工業的に製造されたセルの効率は9〜10%となり、場合によっては、研究段階のセルの効率は14%にもなった。銀フィルムである高反射性の裏側コンタクトは、ここでは別体としては示されていない。というのも、吸収されなかった光子の後方散乱は、パッシベーション層として形成された導電性の結合層13を用いて変換できるからである。基本的には、適切な成長条件下で十分な後方散乱が実現されるように最適に調整され、または追加的に後処理された、アルミニウムベースまたはステンレス鋼ベースの他のパッシベーション層も実現することができる。また、ここで挙げた銀層のように別体の後方散乱層を設けることもできる。

Claims (37)

  1. 水素と酸素とを、水ら、または水溶液をベースとする他の電解質(10)から、光駆動により生成するための光電気化学セル(100)であって、
    前記光電気化学セル(100)は、光電層構造体(1)と電気化学層構造体(2)とを1つの積層構成体(40)で有しており、
    前記光電層構造体(1)は、前記水または前記電解質(10)から影響を受けずに光(3)を吸収するため、前記積層構成体(40)の表側(41)を形成し、
    前記電気化学層構造体(2)は、前記水または前記電解質(10)を収容するために、前記積層構成体(40)の裏側(42)を形成し、
    導電性かつ耐食性の結合層(13)が、前記積層構成体(40)において前記光電層構造体(1)と前記電気化学層構造体(2)とを相互に電気的にコンタクトさせ、
    前記電気化学層構造体(2)は、表側電極(21)の電極構造体と裏側電極(22)の電極構造体とを有し、
    集積化した1つの積層構成体(40)を形成して、イオン交換膜(61)が、前記表側電極(21)および/または前記裏側電極(22)の、前記水または電解質(10)を変換するために構成された電極構造体に接触するように、当該イオン交換膜(61)が両電極構造体間に配置されており、
    前記表側電極(21)の電極構造体および/または前記裏側電極(22)の電極構造体は、前記水または前記電解質(10)を変換するよう構成された第1および/または第2の機能層(23,24)有し、
    前記第1および/または前記第2の機能層(23,24)別個の層して、前記表側電極(21)の中実部分上および/または前記裏側電極(22)の中実部分上に設けられており、
    前記第1および/または前記第2の機能層(23,24)、前記表側電極(21)および/または前記裏側電極(22)における前記水または前記電解質(10)中の水の変換を触媒する機能を有し、
    前記第1および/または前記第2の機能層(23,24)、触媒を担持し、
    前記表側電極(21)および/または裏側電極(22)の電極構造体により担持される触媒の活性成分は、遷移金属化合物をベースとするか、または、遷移金属化合物の混合物をベースとして形成されており、
    前記活性成分は、Ti,V,Cr,Mo,W,Mn,Fe,Ru,Co,Ni,CuまたはZnを含む群から選択された元素をベースとし、
    前記電解質は塩基性の水溶液を含み、
    前記塩基性の水溶液のpH値は7.1〜14の間であり、
    前記電解質はアルカリ金属水酸化物アルカリ液またはアルカリ土類金属水酸化物アルカリ液を含む
    ことを特徴とする光電気化学セル(100)。
  2. 前記光電層構造体(1)と前記電気化学層構造体(2)とは、1つの積層体の、配列方向に個別に設けられた複数の層の配列として、前記積層構成体(40)に集積されている、
    請求項1記載の光電気化学セル(100)。
  3. 前記光電層構造体(1)は光発電セルのモジュール形態であり、および/または、前記電気化学層構造体(2)は電気化学セルのモジュール形態であり、
    前記光電層構造体(1)と前記電気化学層構造体(2)とは、前記導電性かつ耐食性の結合層(13)を用いて組み立てられて前記積層構成体(40)を構成する、
    請求項1または2記載の光電気化学セル(100)。
  4. 前記第1および/または前記第2の機能層(23,24)は、前記表側電極(21)および/または前記裏側電極(22)と一体を成す機能領域として形成されている、
    請求項1から3までのいずれか1項記載の光電気化学セル(100)。
  5. 前記機能領域は、前記表側電極(21)および/または前記裏側電極(22)の表面処理により形成されている、
    請求項4記載の光電気化学セル(100)。
  6. 前記表側電極(21)上にある前記第1の機能層(23)、前記イオン交換膜(61)と接触しており、
    および/または、
    前記裏側電極(22)上にある前記第2の機能層(24)、前記イオン交換膜(61)に接触しており、
    前記第1の機能層(23)導電性であり、かつ、生成ガスに対して透過性である、
    請求項1から5までのいずれか1項記載の光電気化学セル(100)。
  7. 前記イオン交換膜(61)と、前記水または前記電解質(10)中の水の変換を行う前記第1および/または前記第2の機能層(23,24)の接触部は、当該第1および/または前記第2の機能層(23,24)断面に少なくとも局所的にわたる直接的な接触部であり、
    前記接触部は、前記第1および/または前記第2の機能層(23,24)断面全体にわたって分布する複数のコンタクト箇所を規則的および/または不規則的に配列したものを有する、
    請求項1から6までのいずれか1項記載の光電気化学セル(100)。
  8. 前記第1および/または前記第2の機能層(23,24)、前記表側電極および/または裏側電極について表面積を拡大する機能を有し、
    前記第1および/または前記第2の機能層(23,24)、前記水または前記電解質(10)に対する、開口部またはこれらに類する収容領域を有する、
    請求項1から7までのいずれか1項記載の光電気化学セル(100)。
  9. 前記表側電極(21)および/または前記裏側電極(22)の電極構造体により担持される触媒は、粒子状および/または固定化分子形態および/または中実層および/または多孔質層として形成されており、
    前記触媒は1つまたは複数の活性成分と担持材料とを含む、
    請求項1から8までのいずれか1項記載の光電気化学セル(100)。
  10. 前記表側電極(21)および/または前記裏側電極(22)の電極構造体により担持される触媒の活性成分は、IV ないし XII 族の遷移元素の元素化合物を用いて形成されている、
    請求項1から9までのいずれか1項記載の光電気化学セル(100)。
  11. 前記表側電極(21)および/または前記裏側電極(22)の電極構造体により担持される触媒の担持材料は、II ないし IV 族の典型元素および/または IVb 族遷移元素の元素または元素化合物をベースとする材料であり、
    前記水または前記電解質(10)中の水の変換を行う前記第1および/または前記第2の機能層(23,24)、炭素またはグラファイトをベースとする、
    請求項1から10までのいずれか1項記載の光電気化学セル(100)。
  12. 前記表側電極(21)および/または前記裏側電極(22)の電極構造体により担持される触媒の担持材料は、炭素材料をベースとして、および/または、Al,Si,Ti,Zrを含む群から選択された1つまたは複数の元素の酸化物または酸化物混合物をベースとして形成されている、
    請求項11記載の光電気化学セル(100)。
  13. 前記電解質は、苛性ソーダ、苛性カリまたは石灰水を含む、
    請求項1から12までのいずれか1項記載の光電気化学セル(100)。
  14. 前記電解質は、硫酸または硝酸または有機酸のアルカリ金属塩ないしはアルカリ土類の溶液を含む、
    請求項1から13までのいずれか1項記載の光電気化学セル(100)。
  15. 前記電解質は、ギ酸、酢酸、またはこれらのより高次の同族体ないしは混合物を含む、
    請求項14記載の光電気化学セル(100)。
  16. 前記電解質は水溶液を含み、
    前記水溶液のpH値は、5〜8の間であり、
    前記電解質は0.01Mないし1Mの溶液を含む、
    請求項1から15までのいずれか1項記載の光電気化学セル(100)。
  17. 前記イオン交換膜(61)は、酸性または塩基性の分子電解質膜(PEM)を含む、
    請求項1から16までのいずれか1項記載の光電気化学セル(100)。
  18. 前記イオン交換膜(61)は、水素および酸素に対する気密性および/またはイオン移動度を向上した固体高分子電解質膜(PEM)を含む、
    請求項17記載の光電気化学セル(100)。
  19. 前記光電層構造体(1)は、透光性および/または少なくとも部分的に導電性の表側層スタック(14)上の薄膜太陽電池セルとして設けられており、
    基板(31)および/または前記表側層スタック(14)にテクスチャが施されている、
    請求項1から18までのいずれか1項記載の光電気化学セル(100)。
  20. 透光性かつ導電性の表側層スタック(14)は、光学的に透明な導電層を含み、
    前記光学的に透明な導電層は、ITO(インジウム錫酸化物)、AZO(アルミニウムドープ酸化亜鉛)、FTO(フッ素ドープ酸化錫)またはZnOもしくはTCO(透明導電性酸化物層)であり、
    透明基板(31)として、ガラス、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリアクリレート、ポリオレフィン上に、または、導電性ポリマー(ICP)をベースとする透明ポリマー系基板上に、もしくはこれらの混合物上に、前記光学的に透明な導電層は設けられている、
    請求項1から19までのいずれか1項記載の光電気化学セル(100)。
  21. 前記ポリメチルメタクリレートはプレキシガラスである、
    請求項20記載の光電気化学セル(100)。
  22. 前記導電性かつ耐食性の結合層は、太陽電池セル(11)の構造層と、電気化学的反応器(12)の表側電極(21)との間に直接設けられている、
    請求項1から21までのいずれか1項記載の光電気化学セル(100)。
  23. 前記太陽電池セル(11)の構造層は、ボトム太陽電池セル(52)の構造層である、
    請求項22記載の光電気化学セル(100)。
  24. 前記導電性かつ耐食性の結合層は、前記太陽電池セル(11)のpin構造またはnip構造のn型ドープまたはp型ドープされた構造層と前記表側電極(21)との間に直接設けられている、
    請求項22または23記載の光電気化学セル(100)。
  25. 前記導電性かつ耐食性の結合層は、パッシベーション層の形態であり、
    および/または、
    前記導電性かつ耐食性の結合層は、導電層として設けられている、
    請求項1から24までのいずれか1項記載の光電気化学セル(100)。
  26. 前記導電性かつ耐食性の結合層は、グラファイト、銀またはステンレス鋼もしくは他の耐電解質性の金属、伝導性の金属酸化物ないしは混合金属酸化物、または、金属窒化物および/またはこれらの合金をベースとした導電層として設けられている、
    請求項25記載の光電気化学セル(100)。
  27. 前記光電層構造体(1)は、多接合型太陽電池セルを構成し、pin構造またはnip構造を用いた1つまたは複数の接合部を用いて形成されている、
    請求項1から26までのいずれか1項記載の光電気化学セル(100)。
  28. 前記多接合型太陽電池セルは、タンデム型またはトリプル型太陽電池セルである、
    請求項27記載の光電気化学セル(100)。
  29. 太陽電池セル(11)はSiベースおよび/またはSiGeベースで形成されており、および/または、III-V 族半導体をベースとして形成されている、
    請求項1から28までのいずれか1項記載の光電気化学セル(100)。
  30. 前記太陽電池セル(11)は、GaAs,AlGaAsまたはGaInP系の半導体をベースとして形成されている、
    請求項29記載の光電気化学セル(100)。
  31. 非晶質半導体材料を含むトップ太陽電池セル(51)と、微結晶半導体材料を含むボトム太陽電池セル(52)とが、Siおよび/またはSiGeを用いて、タンデム型またはトリプル型太陽電池セルを構成するように形成されている、
    請求項29または30記載の光電気化学セル(100)。
  32. 前記光電層構造体(1)は、SiおよびGaAsのバンドギャップを上回るバンドギャップを有する半導体材料をベースとして、単一接合型太陽電池セルを構成する、
    請求項1から31までのいずれか1項記載の光電気化学セル(100)。
  33. 前記光電層構造体(1)は、III-V 族、II-VI 族または IV-IV 族半導体化合物をベースとして形成されている、
    請求項32記載の光電気化学セル(100)。
  34. 前記光電層構造体(1)は、GaP,ZnTe,CdSe,CdSまたはSiCをベースとして形成されている、
    請求項33記載の光電気化学セル(100)。
  35. 請求項1から34までのいずれか1項記載の複数の光電気化学セル(100)を備えたシステムであって、
    1つの光電気化学セル(100)の第1および/または第2の反応スペースは、他の光電気化学セルの、対応する別の第1および/または第2の反応スペースに、流体力学的に連通されている
    ことを特徴とするシステム。
  36. 請求項1から34までのいずれか1項に記載の、光電層構造体(1)および電気化学層構造体(2)を1つの積層構成体(40)で備えた光電気化学セル(100)を用いて、水から、または水溶液をベースとする他の電解質から、水素と酸素とを光駆動により生成する方法であって、
    前記積層構成体の表側にある前記光電層構造体(1)において、前記水または前記電解質(10)から影響を受けずに光を吸収して、電圧を生成し、
    前記積層構成体の裏側の前記電気化学層構造体(2)は前記水または前記電解質を収容し、
    前記積層構成体において、導電性かつ耐食性の結合層を介して、前記光電層構造体(1)と前記電気化学層構造体(2)とを相互に電気的にコンタクトし、
    前記表側電極(21)の電極構造体と前記裏側電極(22)の電極構造体との間に、前記積層構成体においてイオン交換膜が配置されており、両電極構造体を介して前記電圧を前記電気化学層構造体(2)に印加し、
    前記表側電極(21)の電極構造体および/または前記裏側電極(22)の電極構造体で、集積積層構成体として構成された前記積層構成体において当該表側電極(21)の電極構造体および/または当該裏側電極(22)の電極構造体に接触しているイオン交換膜により、前記水または前記電解質(10)を変換する
    ことを特徴とする方法。
  37. 水から、または水溶液をベースとする他の電解質から、水素と酸素とを光駆動により生成するための、請求項1から34までのいずれか1項記載の光電気化学セル(100)の製造方法であって、
    光電層構造体(1)と電気化学層構造体(2)とを1つの積層構成体(40)に集積する、製造方法において、
    前記水または前記電解質(10)に影響を受けずに光(3)を吸収するため、前記積層構成体(40)の表側を成すように前記光電層構造体(1)を配置し、
    前記積層構成体(40)の裏側を成すように、かつ前記水または前記電解質(10)を収容するため、前記電気化学層構造体(2)を設け、
    導電性かつ耐食性の結合層を介して、前記光電層構造体(1)と前記電気化学層構造体(2)とを前記積層構成体において相互に電気的にコンタクトさせ、
    前記電気化学層構造体(2)は、表側電極(21)の電極構造体と裏側電極(22)の電極構造体とを有し、
    集積化した1つの積層構成体(40)を成すように、前記表側電極(21)および/または前記裏側電極(22)の、前記水または前記電解質(10)中の水を変換するための電極構造体にイオン交換膜を接触させて、両電極構造体間に、前記積層構成体において当該イオン交換膜を配置する
    ことを特徴とする、製造方法。
JP2015502197A 2012-03-30 2013-03-15 光電気化学セル、光電気化学セルを用いた水素および酸素の光駆動生成システムならびに生成方法、および、光電気化学セルの製造方法 Expired - Fee Related JP6333235B2 (ja)

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