JP2015219314A - 走査線調整装置、光走査装置および画像形成装置 - Google Patents

走査線調整装置、光走査装置および画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】走査線の傾き調整を行う回数を増やさずに、長尺レンズユニットの意図しない傾きを小さくすることのできる走査線調整装置、光走査装置および画像形成装置を提供する。
【解決手段】走査された光に対する姿勢が変わることで該光が照射される光照射対象上の走査線の傾きが変化する長尺レンズユニット50と、長尺レンズユニット50を支持する支持台66と、長尺レンズユニット50に当接するアジャスタ58と、アジャスタ58を変位させる駆動モータ56と、長尺レンズユニット50を付勢する第1板バネ61、第2板バネ62とを有し、駆動モータ56によるアジャスタ58の変位量を調整することで、前記傾き変動部材の姿勢を調整する走査線調整装置において、長尺レンズユニット50とアジャスタ58との間に、アジャスタ58よりも線膨張係数の大きい材質によって形成された熱膨張部材70を備えた。
【選択図】図10

Description

本発明は、走査線調整装置、光走査装置および画像形成装置に関するものである。
複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置において、潜像担持体上に画像情報に応じた書込光を走査することにより潜像担持体上に潜像を形成し、この潜像を現像して画像を得るものが知られている。書込光の走査を行う手段としての光走査装置は、光源からの書込光を偏向走査するポリゴンミラーと、このポリゴンミラーによって偏向走査された書込光を光照射対象である潜像担持体表面に結像するための、長尺レンズなどの光学素子とを備えたものが一般的である。
このような光走査装置では、光学素子の像面湾曲特性、光走査装置のハウジングのねじれ、ポリゴンミラーを回転駆動させるポリゴンモータからの発熱等による光走査装置の各構成部材の熱変形、潜像担持体の取付け時のねじれなど、様々な要因によって、書込光による潜像担持体表面上の走査線に、曲がりや傾きが発生する。走査線に曲がりや傾きが発生すると、画像情報に対応した正しい潜像を潜像担持体表面に形成することができず、正常な画像を形成することができなくなる。
特に、複数の潜像担持体上にそれぞれ異なる色の画像(可視像)を形成してこれらの画像を互いに重ね合わせてカラー画像を形成する、いわゆるタンデム型のカラー画像形成装置では、各潜像担持体間において、走査線の曲がりや傾きが相対的にずれると、これが色ずれとなって表れる。この色ずれの発生を防止するためには、走査線の曲がりや傾きの調整を行う走査線調整手段が必要となる。
特許文献1には、走査線の曲がりや傾きの調整を行う、走査線調整手段としての走査線調整装置、およびこれ搭載した光走査装置、画像形成装置が記載されている。走査線の曲がりは、長尺レンズの両端を支持しているブラケットの中央に取り付けられ、長尺レンズを押圧することにより長尺レンズ中央の撓み量を調整する走査線曲がり調整部によって行っている。また、走査線の傾きは、長尺レンズを支持しているブラケットの一端と接触し、当接方向に変位することにより、中央の支点を中心に回動する長尺レンズの傾きを調整する傾き調整部によって行っている。
図17(a)は、特許文献1に記載されている走査線調整装置の概略を説明する図である。
この走査線調整装置は、長尺レンズ251とこれを保持するブラケット252とから構成された長尺レンズユニット(傾き変動部材)250、駆動モータ256、駆動モータホルダ257、駆動モータ256の回転軸のネジ部に螺合されたアジャスタ258、などを備えている。
アジャスタ258は、断面D形状をしており、駆動モータホルダ257のD形状のアジャスタ挿入口に挿入されている。アジャスタ258の頂部は、アジャスタ挿入口から突き出てブラケット252に当接する。駆動モータ256の回転軸が回転して、アジャスタ258が駆動モータの回転軸に対して昇降すると、長尺レンズユニット250のモータ側端部が矢印Cの方向に移動する。
具体的には、アジャスタ258が上昇すると、長尺レンズユニット250のモータ側端部は第1板バネ261の付勢力に抗して上昇する。長尺レンズユニット250は、支持台266を支点にして図中右回りに回動し、その姿勢を変化させる。アジャスタ258が下降すると、長尺レンズユニット250のモータ側端部は第1板バネ261の付勢力により下降する。
これにより、長尺レンズユニット250は、支持台266を支点にして図中左回りに回動し、その姿勢を変化させる。この走査線調整装置においては、所定のタイミングで、光照射対象である感光体上に通常の画像形成動作時と同じ動作を行って、予め決められた傾き調整用パターンの潜像を形成する。そして、通常の画像形成動作時と同じ動作で傾き調整用パターン潜像を現像して傾き調整用パターンとし、その傾き調整用パターンをパターンセンサ(光学センサ)で検知する。この検知結果に基づき、傾き調整用パターンの傾きが適正な傾きとなるように、駆動モータ256の回転角を制御して長尺レンズユニット250の姿勢を変化させる。これにより、感光体上における走査線の傾きを適正なものに調整することができる。
走査線調整装置を搭載した画像形成装置では、一般的に、傾き調整部によって走査線の傾き調整が行われるのは、画像形成装置の起動時や、連続印刷中においては所定の枚数を印刷したとき、装置内部の温度をモニタしている温度センサの上昇値が設定値以上になったときなど、所定の場合に限られる。
図17(a)に示した走査線調整装置では、走査線の調整が行われてから次の調整が行われるまでの間において、長尺レンズ251の周囲環境の温度が上昇すると、長尺レンズ251の高さが熱膨張によって伸びる。一方、アジャスタ258は、金属部材によって形成されることが一般的であるため、周囲環境の温度が上昇しても熱膨張による伸びはほとんどない。
図17(a)は、長尺レンズ251が熱膨張する前の状態であり、説明上、簡単のため、長尺レンズユニット250は水平に保たれているとする。周囲環境の温度が上昇すると、図17(b)に示すように、長尺レンズ251は熱膨張するが、金属部材によって形成されたアジャスタ258はほとんど熱膨張しないため、長尺レンズユニット250は、支持台266を中心に、矢印Dの方向に回転する。そして、図17(c)に示すように、長尺レンズユニット250は、図中右肩上がりに傾く。長尺レンズ251が熱膨張することによって、長尺レンズユニット250に意図しない傾きが生じると、長尺レンズユニット250が傾いた分だけ走査線も傾くことになる。
いわゆるタンデム型のカラー画像形成装置では、各潜像担持体間における走査線の傾きがずれると、これが色ずれとなって表れる。各走査線に対応する走査線調整装置において、走査線調整装置周囲の温度変動はそれぞれ異なる。このため、各走査線に対応する走査線調整装置において、長尺レンズ251の熱膨張に起因する、長尺レンズユニット250の意図しない傾きもそれぞれ異なり、各潜像担持体間における走査線の傾きがずれることになるので、これが色ずれとなって表れる。高画質化への要求に対応するために、色ずれ量をより低減させるためには、長尺レンズ251の熱膨張に起因する、長尺レンズユニット250の意図しない傾きをできるだけ小さくする必要がある。
しかしながら、図17(a)に示した走査線調整装置の構成で、長尺レンズ251の熱膨張に起因する、長尺レンズユニット250の意図しない傾きを小さくするためには、走査線の傾き調整の回数を増やさなくてはならない。しかし、例えば、大量の枚数の印刷を行わなければならない場合において、走査線の傾き調整の回数を増やすと、調整に要する時間が長くなり、これが装置のダウンタイムになる。つまり、走査線の傾き調整の回数を増やすと、印刷に要する時間の短縮というニーズは満たせないことになる。
本発明は以上の背景に鑑みなされたものであり、その目的は、走査線の傾き調整を行う回数を増やさずに、長尺レンズユニットの意図しない傾きを小さくすることのできる走査線調整装置、光走査装置および画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、走査された光に対する姿勢が変わることで該光が照射される光照射対象上の走査線の傾きが変化する傾き変動部材と、前記傾き変動部材が回動するときの支点となる支点部を備えた、前記傾き変動部材を支持する支持部材と、前記支点を中心にして前記傾き変動部材を回動させる方向に、前記傾き変動部材における前記支点部に支持される被支持面とは反対側の面を付勢する付勢手段と、前記傾き変動部材の前記被支持面であって前記付勢手段による傾き変動部材の回動を阻止する箇所に当接する当接部材と、前記当接部材を前記被支持面に対する当接方向に変位させる変位手段とを有し、前記変位手段による当接部材の変位量を調整することで、前記傾き変動部材の姿勢を調整する走査線調整装置において、前記傾き変動部材と前記当接部材との間に、前記当接部材よりも線膨張係数の大きい材質によって形成された熱膨張部材を備えたことを特徴とするものである。
走査線の傾き調整を行う回数を増やさずに、長尺レンズユニットの意図しない傾きを小さくすることができる。
実施形態に係るプリンタを示す概略構成図。 同プリンタの作像ステーションの概略構成図。 同プリンタの光書込ユニットの概略構成図。 同光書込ユニットに搭載された走査線調整装置の斜視図。 同走査線調整装置の他の方向からの斜視図。 同走査線調整装置の長尺レンズユニットの傾き調整手段の説明図。 同長尺レンズユニットの自由端部側付近の拡大構成図。 同長尺レンズユニットの曲がり調整機構を示す構成図。 同長尺レンズユニットの曲がり調整の手法の説明図。 同長尺レンズユニットにおける熱膨張部材の取付け位置の説明図。 同熱膨張部材の変形例の説明図。 同熱膨張部材の他の変形例の説明図。 同長尺レンズユニットの端部側の支持機構を示す構成図。 同長尺レンズユニットの傾き調整の手法の説明図。 同長尺レンズユニットにおける同熱膨張部材の作用の説明図。 同熱膨張部材を使用したときの感光体上における走査線位置の説明図。 従来の光走査装置の具体的構成において発生する不具合の説明図。
以下、本発明を、画像形成装置としてのプリンタに適用した一実施形態について説明する。本実施形態は、いわゆる中間転写方式のタンデム型画像形成装置を例に挙げて説明するが、これに限られるものではない。
図1は、本実施形態に係るプリンタを示す概略構成図である。
このプリンタは、装置本体1と、この装置本体1から引き出し可能な給紙カセット2とを備えている。装置本体1の中央部には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンダ(M)、黒(K)の各色のトナー像(可視像)を形成するための作像ステーション3Y,3C,3M,3Kを備えている。以下、各符号の添字Y、C、M、Kは、それぞれイエロー、シアン、マゼンダ、黒用の部材であることを示す。
図2は、イエロー(Y)の作像ステーションの概略構成を示す構成図である。なお、他の作像ステーションも同様の構成である。
図1及び図2に示すように、作像ステーション3Y,3C,3M,3Kは、図中矢印A方向に回転する潜像担持体としてのドラム状の感光体10Y,10C,10M,10Kを備えている。感光体10Y,10C,10M,10Kは、直径40mmのアルミニウム製の円筒状基体と、その表面を覆う、例えばOPC(有機光半導体)感光層とから構成されている。
各作像ステーション3Y,3C,3M,3Kは、それぞれ、感光体10Y,10C,10M,10Kの周囲に、感光体を帯電する帯電装置11Y,11C,11M,11K、感光体に形成された潜像を現像する現像手段としての現像装置12Y,12C,12M,12K、感光体上の残留トナーをクリーニングするクリーニング装置13Y,13C,13M,13Kを備える。
各作像ステーション3Y,3C,3M,3Kの下方には、感光体10Y,10C,10M,10Kに書込光Lを照射可能な光走査装置である光書込手段としての光書込ユニット4を備えている。
各作像ステーション3Y,3C,3M,3Kの上方には、各作像ステーション3Y,3C,3M,3Kにより形成されたトナー画像が転写される中間転写ベルト20を備えた中間転写ユニット5を備えている。また、中間転写ベルト20に転写されたトナー画像を記録材である転写紙Pに定着する定着ユニット6を備えている。
装置本体1の上部には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、黒(K)の各色のトナーを収容するトナーボトル7Y,7C,7M,7Kが装填されている。このトナーボトル7Y,7C,7M,7Kは、装置本体1の上部に形成される排紙トレイ8を開くことにより、装置本体1から脱着可能に構成されている。
光書込ユニット4は、光源であるレーザダイオードから発射させる書込光(レーザ光)Lをポリゴンミラー等によって偏向し、感光体10Y,10C,10M,10K上に走査しながら照射する。光書込ユニット4の詳しい説明は後述する。
中間転写ユニット5は、中間転写ベルト20と、感光体10Y,10C,10M,10Kに形成されたトナー像を中間転写ベルト20に転写する一次転写ローラ24Y,24C,24M,24Kと、中間転写ベルト20上に転写されたトナー像を転写紙Pに転写する二次転写ローラ25と、転写紙P上に転写されなかった中間転写ベルト20上の転写残トナーをクリーニングするベルトクリーニング装置26とを備えている。中間転写ベルト20は、駆動ローラ21、テンションローラ22及び従動ローラ23に掛け回され、所定タイミングで図中反時計回り方向に回転駆動される。
上記構成のプリンタにおいて、カラー画像を得る工程について説明する。
作像ステーション3Y,3C,3M,3Kにおいて、感光体10Y,10C,10M,10Kが帯電装置11Y,11C,11M,11Kによって一様に帯電される。その後、光書込ユニット4により、画像情報に基づきレーザ光Lが走査露光されて感光体10Y,10C,10M,10Kの表面に潜像が形成される。
感光体10Y,10C,10M,10K上の潜像は、現像装置12Y,12C,12M,12Kの現像ローラ15Y,15C,15M,15K上に担持された各色のトナーによって現像されてトナー像として可視像化される。
感光体10Y,10C,10M,10K上のトナー像は、各一次転写ローラ24Y,24C,24M,24Kの作用によって反時計回りに回転駆動する中間転写ベルト20上に順次重ねて転写される。このときの各色の作像動作は、そのトナー像が中間転写ベルト20上の同じ位置に重ねて転写されるように、中間転写ベルト20の移動方向上流側から下流側に向けてタイミングをずらして実行される。
一次転写終了後の感光体10Y,10C,10M,10Kは、クリーニング装置13Y,13C,13M,13Kのクリーニングブレード13aによってその表面がクリーニングされ、次の画像形成に備えられる。トナーボトル7Y,7C,7M,7Kに充填されているトナーは、必要性に応じて図示しない搬送経路によって各作像ステーション3Y,3C,3M,3Kの現像装置12Y,12C,12M,12Kに所定量補給される。
上記給紙カセット2内の転写紙Pは、給紙カセット2の近傍に配設された給紙ローラ27によって、装置本体1内に搬送され、レジストローラ対28によって所定のタイミングで二次転写部に搬送される。そして、二次転写部において、中間転写ベルト20上に形成されたトナー画像が転写紙Pに転写される。
トナー画像が転写された転写紙Pは、定着ユニット6を通過することで画像定着が行われ、排出ローラ29によって排紙トレイ8に排出される。感光体10と同様に、中間転写ベルト20上に残った転写残のトナーは、中間転写ベルト20に接触するベルトクリーニング装置26によってクリーニングされる。
光書込ユニット4の構成について詳説する。
図3は、本実施形態における光書込ユニット4の構成を示す説明図である。
この光書込ユニット4は、正多角柱形状からなる2つのポリゴンミラー41a,41bを備えている。このポリゴンミラー41a,41bは、その側面に反射ミラーを有し、図示しないポリゴンモータによって正多角柱の中心軸を回転中心として高速回転する。これにより、その側面に図示しないレーザダイオード(光源)からの書込光(レーザ光)が入射すると、このレーザ光が偏向・走査される。
また、光書込ユニット4には、ポリゴンミラー41a,41bの他に、ポリゴンモータの防音効果のための防音ガラス42a,42bと、ポリゴンミラー41a,41bによりレーザ走査の等角度運動を等速直線運動へと変えるfθレンズ43a,43bと、感光体10Y,10C,10M,10Kへとレーザ光を導くミラー44a,44b,44c,44d,46a,46b,46c,46d,47a,47b,47c,47dと、傾き変動部材としての長尺レンズユニット50a,50b,50c,50dと、ハウジング内への塵などの落下を防止する防塵ガラス48a,48b,48c,48dとを備えている。なお、図3中符号La,Lb,Lc,Ldは、それぞれ各感光体10Y,10C,10M,10Kに照射される書込光の光路を示すものである。
光書込ユニット4による走査線の傾きを調整する走査線調整装置の構成について説明する。
本実施形態における走査線調整装置は、走査線の傾きだけでなく走査線の曲がりも調整することができる。
本実施形態において、走査線の曲がりについては、上記長尺レンズユニット50a,50b,50c,50dの長尺レンズを強制的に変形させることで調整する。一方、走査線の傾きについては、長尺レンズユニット50a,50b,50c,50dの姿勢を変化させることで調整する。なお、本実施形態において、走査線の曲がり調整を行う機構は、すべての長尺レンズユニット50a,50b,50c,50dに備わっている。
走査線の傾き調整を行う機構は、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンダ(M)の感光体10Y,10C,10Mに対応した長尺レンズユニット50a,50b,50cには備わっているが、黒(K)に対応した長尺レンズユニット50dには備わっていない。以下、イエロー(Y)の感光体10Yに対応した長尺レンズユニット50aを例に挙げて説明する。ただし、以下の説明では、色分け符号を省略する。
図4は、長尺レンズユニット50の斜視図である。図5は長尺レンズユニット50の他の方向からの斜視図である。
この長尺レンズユニット50は、ポリゴンミラー41a,41bの面倒れを補正する長尺レンズ51、長尺レンズ51を保持するブラケット52、長尺レンズ51とブラケット52の保持・調整のための弾性押圧部材である曲がり調整用板バネ53と、付勢手段としての第1板バネ61および第2板バネ62、長尺レンズ51の曲がり調整のための曲がり調整用ネジ65、長尺レンズ51の熱膨張による走査線傾きの調整のための熱膨張部材70、摩擦係数低減手段としての平滑面部材63,64などから構成されている。
図6(a)は、傾き調整手段の斜視図であり、図6(b)は、傾き調整手段の断面図である。傾き調整手段は、変位手段としての駆動モータ56と、駆動モータホルダ57と、当接部材たるアジャスタ58とで構成されている。駆動モータ56の出力軸には、ネジ部が設けられており、このネジ部にアジャスタ58が螺合される。アジャスタ58は、断面D形状をしており、駆動モータホルダ57のD形状のアジャスタ挿入口に挿入されている。これにより、アジャスタ58は、アジャスタ挿入口によって回転運動が規制され、駆動モータ56の出力軸が回転しても回転することがなく、アジャスタ58が、出力軸によりネジ送りされて昇降する。
また、ブラケット52に長尺レンズ51を取り付ける際には、図7(a)に示すように、ブラケット52の長手方向両端部付近に設けられた当接部52aに長尺レンズ51を当接して長尺レンズ51をブラケット52に仮位置決めする。その後、図7(b)に示すように、コの字状の固定用板バネ54,55によって長尺レンズ51とブラケット52とを挟み込むようにして、これらを長手方向両端部で固定する。
図8に示すように、ブラケット52の天面において曲がり調整用板バネ53が取り付けられる部分にはネジ孔が設けられ、このネジ孔には、曲がり調整用板バネ53の孔に挿通された曲がり調整用ネジ65が取り付けられる。長尺レンズ51の長手方向中央部には突起部51bが設けられており、曲がり調整用板バネ53の爪をこの突起部51bに引っ掛けるようにしている。これにより、ブラケット52が、曲がり調整用板バネ53と長尺レンズ51との間に挟み込まれるようにしている。
長尺レンズ51は、長手方向両端部付近がブラケット52の当接部52aによって規制され、長手方向中央部が曲がり調整用板バネ53によってブラケット52の方向に引き寄せられた状態で、ブラケット52に保持される。その結果、当接部52aと、固定用板バネ54、55及び曲がり調整用板バネ53の付勢力とにより、長尺レンズ51は、図9に示すようにブラケット52の天面側に押しつけられて、撓んだ状態でブラケット52に保持される。
図10に示すように、熱膨張部材70は、ブラケット52の長手方向一端部(モータ側端部)の天面の裏面に取り付けられている。熱膨張部材70は、例えば、樹脂製の部材によって形成する。熱膨張部材70は、ねじなどの締結部材によってブラケット52に取付けるようにする。図11に示すように、熱膨張部材70がブラケット52を挟み込むようにして取り付けられるよう、熱膨張部材70をコの字状に形成してもよい。また、図12に示すように、ブラケット52に設けたガイドに嵌合するように、熱膨張部材70を形成してもよい。なお、熱膨張部材70を取り付けたときの作用については後で詳説する。
このようにして組み立てた長尺レンズユニット50は、図10に示すように、長尺レンズ51の底面(ブラケット52の天面とは反対側に位置する面)における長手方向中央部を、ハウジングに固定された半円筒形の支持部材としての支持台66の上に載せる。また、駆動モータ56を保持した駆動モータホルダ57をハウジングに固定する。そして、駆動モータ56のモータ軸のネジ部にネジ入れられたアジャスタ58の頂部を、ブラケット52に取り付けられた熱膨張部材70に当接させる。
長尺レンズ51のモータ側端部には、突起部51bが設けられている。この突起部51bにおける光路Lに直交する2つの側面の一方は、図13に示すように、ハウジングの固定部67に当接し、他方はハウジングに固定された第1ユニット支持用板バネ59に当接する。このような構成により、長尺レンズ51のモータ側端部は第1ユニット支持用板バネ59によってハウジングの固定部67に押しつけられた状態で位置決めされる。
長尺レンズ51のモータ側端部とは反対側の端部(以下、「自由端部」という。)にも、突起部51aが設けられている。この突起部51aにおける光路Lに直交する2つの側面の一方も、図13に示すように、ハウジングの固定部67に当接し、他方はハウジングに固定された第2ユニット支持用板バネ60に当接する。
このような構成により、長尺レンズ51の自由端部は第2ユニット支持用板バネ60によってハウジングの固定部67に押しつけられた状態で位置決めされる。このようして、長尺レンズ51の両端が、第1ユニット支持用板バネ59、第2ユニット支持用板バネ60によってハウジングの固定部67に押しつけられることで、長尺レンズユニット50が、光路Lの方向への移動が規制される。
図10に示すように、ブラケット52の天面の長手方向両端には、ハウジングに固定された第1板バネ61,第2板バネ62が当接する。この第1板バネ61,第2板バネ62の付勢力により、ブラケット52の天面はその底面側に向けて押し下げられる力を受ける。これにより、長尺レンズ51の長手方向と光路Lの方向の両方に直交する方向(鉛直方向)について、長尺レンズユニット50は、アジャスタ58、第1板バネ61,第2板バネ62、支持台66によって保持される。
本実施形態における走査線の曲がり調整の手法について説明する。
走査線の曲がり調整は、本プリンタの出荷時に行う。具体的な調整方法は次の通りである。曲がり調整用ネジ65を締めない状態においては、図9に示すように、長尺レンズ51の長手方向中央部分は曲がり調整用板バネ53によってブラケット52の天面側に付勢されている。この状態から曲がり調整用ネジ65を締めると、その曲がり調整用ネジ65の頂部が長尺レンズ51の長手方向中央部分に当接し、この部分とブラケット52の天面との間隔が広がっていく。長尺レンズ51は、その長手方向両端が固定用板バネ54,55によってブラケット52に固定されており、かつ、長尺レンズ51の剛性はブラケット52よりも剛性が低い。そのため、曲がり調整用ネジ65を締めることにより、長尺レンズ51は、長手方向に撓んだ状態から、真直ぐな状態に変形する。長尺レンズ51の撓み量に応じて長尺レンズ51を通過するレーザ光による走査線の曲がり度合が変化する。よって、曲がり調整用ネジ65の締め量を調整することで、当初は生じていた走査線の曲がりを補正することができる。
本実施形態における走査線の傾き調整の手法について説明する。
走査線の傾き調整は、本プリンタの出荷時に行うとともに、本プリンタの稼働時において例えばプリント枚数が所定枚数に達したタイミングやユーザー指示を受けたタイミング等の所定のタイミングで行う。図1に示すプリンタにおいて走査線の傾き調整を行う場合、まず、各感光体10Y,10C,10M,10K上に通常の画像形成動作時と同じ動作で、予め決められた傾き調整用パターンの潜像を形成する。そして、通常の画像形成動作時と同じ動作で、各色の傾き調整用パターン潜像を現像して傾き調整用パターン(トナー像)とし、これらを中間転写ベルト20に転写する。その後、中間転写ベルト20に転写した各色の傾き調整用パターンを、図示しないパターンセンサ(光学センサ)で検知する。この検知結果に基づき、黒(K)用の傾き調整用パターンと、他色(Y、C、M)の傾き調整用パターンとの各位置ズレ量を把握する。そして、把握した各位置ズレ量を最も小さくできる、黒(K)用の走査線に対する他色(Y、C、M)用の走査線の傾き量をそれぞれ算出し、その結果を図示しない姿勢調整手段たる傾き制御部に出力する。
図14は、本実施形態における走査線の傾き調整の手法の説明図である。
傾き制御部は、その算出結果に基づき、駆動モータ56の回転角を制御する。駆動モータ56の回動により、駆動モータ56の回転軸に取り付けられたアジャスタ58が昇降し、長尺レンズユニット50のモータ側端部が図14(a)中矢印Cの方向に移動する。具体的には、アジャスタ58が上昇すると、長尺レンズユニット50のモータ側端部は第1板バネ61の付勢力に抗して上昇する。これにより、長尺レンズユニット50は、支持台66を支点にして図14中右回りに回動し、その姿勢を変化させる。一方、アジャスタが下降すると、長尺レンズユニット50のモータ側端部は第1板バネ61の付勢力により下降する。これにより、長尺レンズユニット50は、支持台66を支点にして図14(a)中左回りに回動し、その姿勢を変化させる。
このようにして長尺レンズユニット50の姿勢が変化すると、長尺レンズ51の入射面に対してレーザ光Lが入射する位置が変わる。本実施形態における長尺レンズ51は、長尺レンズ51の入射面に対するレーザ光Lの入射位置が長尺レンズ51の長手方向と光路の方向とに直交する方向(鉛直方向)に変化すると、長尺レンズ51の出射面から出射されるレーザ光の鉛直方向に対する角度(出射角)が変化するという特性を有している。この特性により、上記アジャスタ58により長尺レンズユニット50の姿勢が変化すると、これに応じて長尺レンズ51の出射面から出射するレーザ光の出射角が変わり、その結果、このレーザ光による感光体上の走査線の傾きが変わる。例えば、走査線傾き調整において、図14(b)に示すように、駆動モータ56の駆動量を、長尺レンズユニット50の回転角がαとなるように動作させた場合、図14(c)に示すように、走査線は、調整前の走査線Aから回転角αだけ傾いた、調整後の走査線Bに移動する。
熱膨張部材70を取り付けたときの作用について以下で説明する。
図15は、周辺環境の温度が上昇したときの熱膨張部材70の作用を説明する図である。
長尺レンズ51の高さをL1、熱膨張部材70の高さをL2、長尺レンズ51の線膨張係数をa1、熱膨張部材70の線膨張係数をa2とすると、周辺環境の温度がΔTだけ変化したときの、長尺レンズ51の高さ伸びΔL1、熱膨張部材70の高さの伸びΔL2は、それぞれ以下の式で表すことができる。
ΔL1=a1×L1×ΔT
ΔL2=a2×L2×ΔT
長尺レンズ51の高さ伸びΔL1と熱膨張部材70の高さの伸びΔL2の比の値kは以下の式で表すことができる。
k=(a2×L2×ΔT)/(a1×L1×ΔT)
熱膨張部材70の特性は、このkの値によって規定することができる。
図15(a)は、周辺環境の温度が上昇する前の状態を示す図で、図15(b)〜(d)は、周辺環境の温度がΔTだけ上昇したときの状態を示す図である。図15(b)はk=1の場合、図15(c)は0<k<1の場合、図15(d)は1<k<2の場合をそれぞれ示している。説明を簡単にするため、図15(a)では、長尺レンズユニット50は水平な状態にあるとする。
図15(b)はk=1なので、ΔL1とΔL2が等しくなる。長尺レンズユニット50の位置は、長尺レンズ51の高さの熱膨張分ΔL1だけ上昇するが、熱膨張部材70の高さも熱膨張によって同じ長さΔL1(=ΔL2)だけ伸びるので、長尺レンズユニット50は水平な状態に保たれる。
図15(c)は0<k<1なので、ΔL1>ΔL2となる。長尺レンズユニット50の位置は、長尺レンズ51の高さの熱膨張分ΔL1だけ上昇するが、熱膨張部材70の高さの熱膨張分はΔL2で、ΔL1よりも小さいので、長尺レンズユニット50は、水平位置に対し支持台66を中心として左回りに回転し、傾くことになる。
図15(d)は1<k<2なので、ΔL1<ΔL2となる。長尺レンズユニット50の位置は、長尺レンズ51の高さの熱膨張分ΔL1だけ上昇するが、熱膨張部材70の高さの熱膨張分はΔL2で、ΔL1よりも大きいので、長尺レンズユニット50は、水平位置に対し支持台66を中心として右回りに回転し、傾くことになる。
図15(b)に示した、熱膨張部材70のkの値が、k=1である熱膨張部材70では、長尺レンズ51の熱膨張に起因する、長尺レンズユニット50の意図しない傾きは全く生じない。このため、kの値は1にできるだけ近づけた熱膨張部材70を使用するのが好ましい。しかし、安定的にk≒1の熱膨張部材70を製作するのは、加工精度や製作コストの点から困難である。
k≠1の場合では、長尺レンズ51の熱膨張に起因する、長尺レンズユニット50の意図しない傾きは生じることになる。ただし、図15(c)、(d)に示した、熱膨張部材70のkの値が0<k<2の範囲にある熱膨張部材70であれば、これを使用することにより、熱膨張部材70を使用しない場合に対して、長尺レンズユニット50の傾き量を低減することができる。よって、0<k<2の熱膨張部材70であれば、長尺レンズ51の熱膨張に起因する、長尺レンズユニット50の意図しない傾きを、実用上支障ないレベルにまで低減することができる。
光書込ユニット4の内部において、周辺環境の温度変動は必ずしも同じではない。例えば、図16(a)に示す光書込ユニット4のレイアウトであれば、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンダ(M)、黒(K)の各色のうち、使用頻度の高い黒(K)のトナー像形成のための感光体10Kが近くにある光路Dでは、他の光路(光路A,B,C)よりも温度上昇しやすい。このため、光路Dの長尺レンズユニット50dでは、長尺レンズ51の熱膨張に起因する傾きが大きくなる。
また、プリンタを連続稼動させる場合を考慮すると、高速で回転しているポリゴンミラー41a、41bによる発熱の影響は非常に大きいので、この周辺の光路B、Cにある長尺レンズユニット50b,50cでは、長尺レンズ51の熱膨張に起因する傾きが大きくなる。よって、少なくとも光路Dの走査線調整装置においては、熱膨張部材70を使用する。また、プリンタを連続稼動させる場合を考慮すれば、光路B、Cの走査線調整装置においても、熱膨張部材70を使用する。
このように、複数ある光路のうち、少なくとも、周辺温度が上昇しやすい光路の走査線調整装置において、熱膨張部材70を使用するようにすることで、長尺レンズ51の熱膨張に起因する、各感光体間における走査線の傾きのずれを低減することができる。
光書込ユニット4に光路が複数ある場合、全ての光路の走査線調整装置に熱膨張部材70を使用してもよい。例えば、図16(a)に示す光書込ユニット4では、光路A,B,C,Dの全てについて、対応する長尺レンズユニット50a、50b、50c、50dにおいて熱膨張部材70を取り付けてもよい。ただし、複数ある光路のうち、対応する長尺レンズユニット50の周辺温度が上昇しやすい光路(例えば、図16(a)では、光路B,C,D)においては、長尺レンズユニット50b、50c、50dの傾きをできるだけ小さくするために、kの値をできるだけ1に近づけた熱膨張部材70を選択するのが好ましい。このようにすることで、長尺レンズ51の熱膨張に起因する、各感光体間における走査線の傾きのずれを小さくすることができる。
走査光学系が2以上の光路を有する場合に、走査線調整手段による走査線の調整動作で移動する感光体上における走査線位置の移動方向が、感光体の回転方向になる光路群と、感光体の回転方向と逆になる光路群との、いずれか一方の光路群で、走査線調整装置に熱膨張部材70を用いるようにしてもよい。このようにするメリットについて以下で説明する。
例えば、図16(a)において,光路B,Cは、走査線調整手段において熱膨張部材70を使用した際に、熱膨張部材70による調整作用により感光体上の走査線位置が移動する方向は、感光体の回転方向になる光路群である。また、光路A,Dは、走査線調整手段において熱膨張部材70を使用した際に、熱膨張部材70による調整作用により感光体上の走査線位置が移動する方向は、感光体の回転方向と逆になる光路群である。
光源から照射された書込光は長尺レンズユニット50を通過した後、複数のミラーによって反射され感光体上に到達する。光路B,Cでは、長尺レンズユニット50b、50cを通過した後、複数回(2回)ミラーによって反射されている。一方、光路A,Dでは、長尺レンズユニット50a、50dを通過した後、奇数回(3回)ミラーによって反射されている。このため、熱膨張部材70の作用により長尺レンズユニット50が同じように傾いたとしても、感光体上の走査線の位置は逆方向に調整される。このことについて、以下で具体的に説明する。
図16(b)は、熱膨張部材70を使用しない場合、および、kの値がk=1、0<k<1、1<k<2の各熱膨張部材70を使用したときの長尺レンズユニット50の傾きをそれぞれ示している。簡単のため、各光路において、同じ熱膨張部材70を用いたときの長尺レンズユニット50の傾きが調整される効果は同じであるとする。
図16(c)は、光路Aの走査線調整装置において、kの値が異なる(0<k<1、k=1、1<k<2)熱膨張部材70を使用した場合について、感光体10Y上における走査線の位置をそれぞれ示した図である。熱膨張部材70を使用しない場合の、感光体10Y上における走査線の位置はP1aである。熱膨張部材70を使用した場合の、感光体10Y上における走査線の位置は、熱膨張部材70のkの値が、0<k<1ではP2a、k=1ではP3a、1<k<2ではP4aである。
また、図16(d)は、光路Bの走査線調整装置において、kの値が異なる(0<k<1、k=1、1<k<2)熱膨張部材70を使用した場合について、感光体10C上における走査線の位置をそれぞれ示した図である。熱膨張部材70を使用しない場合の、感光体10C上における走査線の位置はP1bである。熱膨張部材70を使用した場合の、感光体10Y上における走査線の位置は、熱膨張部材70のkの値が、0<k<1ではP2b、k=1ではP3b、1<k<2ではP4bである。
光路A,Bにおいて、走査線調整装置k=1の熱膨張部材70を使用したときには、感光体10Y上における走査線の位置は所望の位置になる。つまり、P3aとP3bの、それぞれの感光体10Yと10C上における位置は一致する。
光路Aでは、所望の位置P3aに対して、熱膨張部材70を使用しない場合の位置P1a、0<k<1の熱膨張部材70を用いた場合の位置P2aは、感光体10Yの回転方向にずれている。また、1<k<2の熱膨張部材70を用いた場合の位置P4aは、感光体10Yの回転方向と逆方向にずれている。
一方、光路Bでは、所望の位置P3bに対して、熱膨張部材70を使用しない場合の位置P1b、0<k<1の熱膨張部材70を用いた場合の位置P2bは、感光体10Cの回転方向と逆方向にずれている。また、1<k<2の熱膨張部材70を用いた場合の位置P4bは、感光体10Cの回転方向にずれている。
つまり、光路Aと光路Bの、いずれにおいても熱膨張部材70を使用しない場合では、感光体上の所望の位置に対して反対側にずれていることになる。また、光路Aと光路Bの、いずれにおいても0<k<1の熱膨張部材70を用いた場合、いずれにおいても1<k<2の熱膨張部材70を用いた場合でも、感光体上の所望の位置に対して反対側にずれていることになる。
例えば、光路Aと光路Bのいずれにおいても、1<k<2の熱膨張部材70を用いた場合では、走査線位置のずれは、円弧P3a〜P4aと円弧P3b〜P4bとの和になる。これに対し、光路Aだけに、1<k<2の熱膨張部材70を用いた場合では、走査線位置のずれは、円弧P3a〜P4aと円弧P3b〜P1bとの差の絶対値になる。光路Bだけに、1<k<2の熱膨張部材70を用いた場合では、走査線位置のずれは、円弧P3a〜P1aと円弧P3b〜P4bとの差の絶対値になる。使用する熱膨張部材70のkの値や周辺環境の温度変動によっては、光路Aと光路Bのいずれにおいても熱膨張部材70を使用するよりも、どちらか一方に使用したほうが、かえって各感光体間の走査線位置のずれが小さくできる場合もある。
以上より、走査線調整手段による走査線の調整動作で移動する感光体上における走査線位置の移動方向が、感光体の回転方向になる光路群と、感光体の回転方向と逆になる光路群との、いずれか一方の光路群で、走査線調整装置に熱膨張部材70を用いるようにしてもよい。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、以下の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
走査された光に対する姿勢が変わることで該光が照射される光照射対象上の走査線の傾きが変化する傾き変動部材と、前記傾き変動部材が回動するときの支点となる支点部を備えた、前記傾き変動部材を支持する支持部材と、前記傾き変動部材に当接する当接部材と、前記傾き変動部材を回動させるために前記当接部材を変位させる変位手段と、前記傾き変動部材が回動する方向に前記傾き変動部材を付勢する付勢手段とを有し、前記変位手段による当接部材の変位量を調整することで、前記傾き変動部材の姿勢を調整する走査線調整装置において、前記傾き変動部材と前記当接部材との間に、前記当接部材よりも線膨張係数の大きい材質によって形成された熱膨張部材を備えた。
当接部材よりも線膨張係数の大きい材質によって形成された熱膨張部材70を、傾き変動部材と当接部材との間に設けることにより、周辺環境の温度が上昇したときに、傾き変動部材と熱膨張部材70との、いずれも熱膨張するので、長尺レンズユニット50の意図しない傾き量を低減することができる。
(態様B)
態様Aの走査線調整装置において、前記当接部材の変位方向における前記熱膨張部材の長さと、前記熱膨張部材の線膨張係数との積の値を、前記当接部材の変位方向における前記傾き変動部材の長さと、前記傾き変動部材の線膨張係数との積の値により除した値をkとすると、kが
0<k<2
を満たす、前記熱膨張部材を用いた。
当接部材の変位方向における、長尺レンズユニット50などの傾き変動部材の、長さをL1、線膨張係数をa1とし、当接部材の変位方向における、熱膨張部材70の、長さをL2、線膨張係数a2とすると、走査線調整装置において、
k=(a2×L2)/(a1×L1)
0<k<2
の関係を満たす熱膨張部材70を使用することによって、長尺レンズユニット50などの傾き変動部材が、周辺環境の温度上昇によって熱膨張したときに、熱膨張部材70が、長尺レンズユニット50の熱膨張分とほぼ等しい分だけ熱膨張するようにできる。
(態様C)
光源と、前記光源から照射された光を光照射対象に照射してこれを走査する走査手段と、前記光源から該光照射対象までの光路上に設けられ、走査線の曲がりや傾きの調整を行う走査線調整手段とからなる走査光学系を備えた光走査装置において、
前記走査光学系は2以上の光路を有し、各光路に対応する前記走査線調整手段のうち少なくとも1以上の前記走査線調整手段として、態様AまたはBの走査線調整装置を用いた。
長尺レンズユニット50などの傾き変動部材が、周辺環境の温度上昇によって熱膨張したときに、長尺レンズユニット50において、アジャスタ58などの当接部材との当接位置に設けられた熱膨張部材70が、長尺レンズユニット50の熱膨張分とほぼ等しい分だけ熱膨張することによって、意図しない長尺レンズユニット50の傾きを防止することができる。これにより、各潜像担持体間の走査線の傾きのずれによる色ずれ量を低減することができる。
(態様D)
態様Cの光走査装置において、走査線調整手段による走査線の調整動作で移動する潜像担持体上における走査線位置の移動方向が、潜像担持体の回転方向になる光路群と、潜像担持体の回転方向と逆になる光路群との、いずれか一方の光路群では、各光路に対応する前記走査線調査手段として、態様AまたはBの走査線調整装置を用いた。
光源から照射された書込光は長尺レンズユニット50を通過した後、複数のミラーによって反射され感光体上に到達する。長尺レンズユニット50を通過した後、複数回ミラーによって反射される光路群と、長尺レンズユニット50を通過した後、奇数回ミラーによって反射される光路群とでは、熱膨張部材70の作用により長尺レンズユニット50が同じように傾いたとしても、感光体上の走査線の位置は逆方向に調整される。つまり、使用する熱膨張部材70の、ある温度変化に対する、前記当接部材の変位方向における前記傾き変動部材の伸びと、前記当接部材の変位方向における前記熱膨張部材の伸びとの比の値kによっては(k≠1の場合で、特にk≒2の場合など)、熱膨張部材70による調整作用によっても各潜像担持体間の走査線の傾きのずれを小さくすることができない場合がある。感光体上の走査線の位置が互いに逆方向に調整される光路群の、いずれか一方の光路群のみに熱膨張部材70を使用することで、使用する熱膨張部材70のkの値をk≒1としなくても、各潜像担持体間の走査線の傾きのずれを小さくすることができる。
(態様E)
態様Cの光走査装置において、各光路に対応する前記走査線調整手段のうち、少なくとも、周辺環境の温度変動が相対的に大きくなる前記走査線調整手段については、態様AまたはBの走査線調整装置を用いた。
周辺環境の温度変動が相対的に大きく光路では、長尺レンズユニット50が熱膨張することによる、意図しない長尺レンズユニット50の傾きが大きくなる。周辺環境の温度変動が相対的に大きくなる光路の走査線調整装置において、熱膨張部材70を使用し、意図しない長尺レンズユニット50の傾きを低減させることで、各潜像担持体間の走査線の傾きのを小さくすることができる。
(態様F)
態様Cの光走査装置において、前記走査線調整手段として、態様Bの走査線調整装置を用い、各光路に対応する前記走査線調整手段の前記熱膨張部材には、前記走査線調整手段の周辺環境の温度分布に応じて、kの値が異なるものをそれぞれ選択した。
熱膨張部材70のkの値が、k=1である熱膨張部材70では、長尺レンズユニット50の傾きが生じないので、長尺レンズ51の熱膨張に起因する、各潜像担持体間の走査線の傾きのずれは全く生じない。このため、kの値は1にできるだけ近づけた熱膨張部材70を使用するのが好ましい。しかし、安定的にk≒1の熱膨張部材70を製作するのは、加工精度や製作コストの点から困難である。周辺環境の温度変動が相対的に大きくなる光路の走査線調整装置においては、k≒1の熱膨張部材70を選択し、その他の光路の走査線調整装置においては、0<k<2の範囲の熱膨張部材70を適宜選択するようにすれば、熱膨張部材70の製作コストを抑えつつ、各潜像担持体間の走査線の傾きのずれを小さくすることができる。
(態様G)
潜像担持体と、画像情報に応じた書込光を該潜像担持体表面に照射して走査することにより該潜像担持体表面に潜像を書き込む光書込手段と、前記光書込手段により前記潜像担持体表面上に形成された潜像を現像して可視像化する現像手段とを備え、
前記潜像担持体表面上の可視像を直接または間接に記録材上に転写させて前記記録材上に画像を形成する画像形成装置において、前記光書込手段として、態様C乃至Fのいずれか一の光走査装置を用いた。
長尺レンズユニット50などの傾き変動部材が、周辺環境の温度上昇によって熱膨張したときに、長尺レンズユニット50において、アジャスタ58などの当接部材との当接位置に設けられた熱膨張部材70が、長尺レンズユニット50の熱膨張分とほぼ等しい分だけ熱膨張することによって、意図しない長尺レンズユニット50の傾きを防止することができる。これにより、各潜像担持体間の走査線の傾きのずれによる色ずれ量を低減することができる。
50 長尺レンズユニット
51 長尺レンズ
52 ブラケット
53 曲がり調整用板バネ
54、55 固定用板バネ
56 駆動モータ
57 駆動モータホルダ
58 アジャスタ
61 第1板バネ
62 第2板バネ
63、64 潤滑面部材
65 曲がり調整用ネジ
66 支持台
70 熱膨張部材
特許第4951242号公報

Claims (7)

  1. 走査された光に対する姿勢が変わることで該光が照射される光照射対象上の走査線の傾きが変化する傾き変動部材と、
    前記傾き変動部材が回動するときの支点となる支点部を備えた、前記傾き変動部材を支持する支持部材と、
    前記傾き変動部材に当接する当接部材と、
    前記傾き変動部材を回動させるために前記当接部材を変位させる変位手段と、
    前記傾き変動部材が回動する方向に前記傾き変動部材を付勢する付勢手段とを有し、
    前記変位手段による当接部材の変位量を調整することで、前記傾き変動部材の姿勢を調整する走査線調整装置において、
    前記傾き変動部材と前記当接部材との間に、前記当接部材よりも線膨張係数の大きい材質によって形成された熱膨張部材を備えたことを特徴とする走査線調整装置。
  2. 請求項1に記載の走査線調整装置において、
    前記当接部材の変位方向における前記熱膨張部材の長さと、前記熱膨張部材の線膨張係数との積の値を、前記当接部材の変位方向における前記傾き変動部材の長さと、前記傾き変動部材の線膨張係数との積の値により除した値をkとすると、kが
    0<k<2
    を満たす、前記熱膨張部材を用いたことを特徴とする走査線調整装置。
  3. 光源と、
    前記光源から照射された光を光照射対象に照射してこれを走査する走査手段と、
    前記光源から該光照射対象までの光路上に設けられ、走査線の曲がりや傾きの調整を行う走査線調整手段とからなる走査光学系を備えた光走査装置において、
    前記走査光学系は2以上の光路を有し、各光路に対応する前記走査線調整手段のうち少なくとも1以上の前記走査線調整手段として、請求項1または2に記載の走査線調整装置を用いたことを特徴とする光走査装置。
  4. 請求項3に記載の光走査装置において、
    走査線調整手段による走査線の調整動作で移動する潜像担持体上における走査線位置の移動方向が、潜像担持体の回転方向になる光路群と、潜像担持体の回転方向と逆になる光路群との、いずれか一方の光路群では、各光路に対応する前記走査線調査手段として、請求項1または2の走査線調整装置を用いたことを特徴とする光走査装置。
  5. 請求項3に記載の光走査装置において、
    各光路に対応する前記走査線調整手段のうち、少なくとも、周辺環境の温度変動が相対的に大きくなる前記走査線調整手段については、請求項1または2の走査線調整装置を用いたことを特徴とする光走査装置。
  6. 請求項3に記載の光走査装置において、
    前記走査線調整手段として、請求項2に記載の走査線調整装置を用い、各光路に対応する前記走査線調整手段の前記熱膨張部材には、前記走査線調整手段の周辺環境の温度分布に応じて、kの値が異なるものをそれぞれ選択したことを特徴とする光走査装置。
  7. 潜像担持体と、
    画像情報に応じた書込光を該潜像担持体表面に照射して走査することにより該潜像担持体表面に潜像を書き込む光書込手段と、
    前記光書込手段により前記潜像担持体表面上に形成された潜像を現像して可視像化する現像手段とを備え、
    前記潜像担持体表面上の可視像を直接または間接に記録材上に転写させて前記記録材上に画像を形成する画像形成装置において、
    前記光書込手段として、請求項3乃至6のいずれか一の光走査装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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