JP2012068498A - 光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】光学素子(トロイダルレンズ)300は、保持部材上21と、保持部材下22と、脚23からなる保持部材20内に支持されている。これらから成る光学素子モジュール30は、主走査方向の略中央に、副走査断面に直交する軸の周りに回転可能な固定支点Aを有し、固定支点Aと、傾き調整手段32のアクチュエータ34と光学素子モジュール30の当接位置である受け点Bとが、同一平面上に配置されている
【選択図】図3
Description
従来、前記レジストずれやスキューは、光走査装置によるものと、光走査装置以外によるものとの区分けがなく、特許文献1や特許文献2に開示されているように、転写体に記録された検出パターンにより、装置の立上げ時やジョブ間などで定期的に検出し、また、レジストずれについては、ポリゴンミラー1面おきで書き出しのタイミングを合わせることにより、先頭ラインの位置を変化させて補正が行われている。
このように、レジストずれやスキューについては、光走査装置に機械的な補正機能が配備され、パルスモータなどを組み込んで自動的に補正が行われている。
一方、走査ラインの曲がりの補正は、特許文献2に開示されるように折返しミラーを湾曲させること、特許文献5に開示されているように、走査レンズの主走査に沿った形状を副走査方向に矯正すること、あるいは特許文献6に開示されているように、走査レンズの姿勢を副走査断面に直交する軸の周りに回転すること等により、やはり機械的に補正が行われている。
これは各部材の線膨張係数の違いに起因するものである。すなわち、走査レンズを保持する部材や傾き調整手段の構成要素(例えばアクチュエータ)等との間における材質の違いに起因するものである。
上記傾きは、傾き調整手段を駆動させることで解消できるが、駆動頻度が多くなると、すなわち温度変化に応じた調整回数が多くなると、画像形成における生産性の低下を来たすとともに、信頼性の低下につながる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の光走査装置において、前記固定支点と前記傾き調整手段は同一の部材に配置されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の光走査装置において、前記固定部材の線膨張係数と、前記固定部材が前記本体部に固定された箇所から前記可動部の先端までの部位の線膨張係数とは同一であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の光走査装置において、前記光学素子モジュールの前記自由端部を前記固定支点の方向に加圧する加圧手段を有し、前記他方の端部と前記傾き調整手段の当接位置では、前記加圧手段により前記光学素子モジュールが変位する方向を直接受ける向きに前記傾き調整手段が配置されていることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、画像形成装置において、請求項1〜8のいずれか1つに記載の光走査装置を備えたことを特徴とする。
温度変化による走査位置の変化を抑えることができるため、カラー画像形成において色ずれや色変わりのない高品位な画像形成を行うことができる。
図1及び図2に基づいて光走査装置900A、900Bを搭載したタンデム方式の多色カラー画像形成装置920の構成の概要を説明する。
カラー画像形成装置920は、中間転写体としての中間転写ベルト105を有しており、その移動方向に沿って像担持体としての感光体ドラム101、102、103、104を備えた各画像形成ステーションが並列配置されている。
感光体ドラム101を有する画像形成ステーションではイエロー(Y)のトナー画像が、感光体ドラム102を有する画像形成ステーションではマゼンタ(M)のトナー画像が、感光体ドラム103を有する画像形成ステーションではシアン(C)のトナー画像が、感光体ドラム104を有する画像形成ステーションではブラック(Bk)のトナー画像が、それぞれ形成される。
中間転写ベルト105は、3つのローラ906a、906b、906c間に掛け回されて支持されており、反時計回り方向に回転される。イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各トナー画像が中間転写ベルト105上にタイミングを合わせて順次転写され、重ね合わされてカラー画像が形成される。
シート状記録媒体としての記録紙10は、給紙トレイ907から給紙コロ908により最上のものから順に1枚ずつ給紙され、レジストローラ対909により副走査方向の記録開始のタイミングに合わせて転写部位へ送り出される。
図1に示すように、本実施形態では、イエローとマゼンタの画像形成ステーションに対応する光走査装置900Aと、シアンとブラックの画像形成ステーションに対応する光走査装置900Bを設けた構成とし、走査方向を揃えて並置した方式となっている。これら、光走査装置900Aと光走査装置900Bは全く同じ構成である。
4つの感光体ドラム101、102、103、104は中間転写ベルト105の移動方向に沿って等間隔で配列され、順次異なる色のトナー像を転写して重ね合わせることでカラー画像を形成する。
本実施形態では、各感光体ドラム101、102、103、104に対して光源としての半導体レーザをそれぞれ一対配備し、副走査方向に記録密度に応じて1ラインピッチ分ずらして走査することにより、2ラインずつ同時に走査するようにしている。
各光走査装置900A、900Bの構成は同一であるので、ここでは、その一方について説明する。各光源ユニット107、108からの光ビーム201、202は、光源ユニット毎に射出位置が副走査方向に異なる部位、本実施形態では光源ユニット107と108との射出位置が所定高さ(本例では6mm)だけ異なるよう配備し、光源ユニット108からのビームは入射ミラー111により折り返し、直接、ポリゴンミラー106へと向かう光源ユニット107からのビームに主走査方向を近接させてポリゴンミラー106に入射される。
非平行平板117は、いずれか一面を主または副走査方向にわずかに傾けたガラス基板となし、光軸周りに回転制御することで、基準となる光源ユニット107からの光ビームに対する相対的な走査位置を調整する。
ポリゴンミラー106は6面ミラーで、本実施形態では上下2段に構成され、偏向に用いていない中間部をポリゴンミラー106の内接円より若干小径となるように溝を設けて風損を低減した形状としている。
各色ステーション(画像形成ステーション)は、ポリゴンミラー106から被走査面としての感光体面に至る各々の光路長が一致するように、また、等間隔で配列された各感光体ドラム101、102、103、104に対する入射位置、入射角が等しくなるように複数枚(本例では1ステーションあたり3枚ずつ)の折り返しミラーが配置される。
光源ユニット108からの光ビーム202は、シリンダレンズ114を介して入射ミラー111で反射され、ポリゴンミラー106の下段で偏向された後、fθレンズ120の下層を通過し、折り返しミラー129で反射されてトロイダルレンズ123を通過し、折り返しミラー130、131で反射されて感光体ドラム101に導かれ、第1の画像形成ステーションとしてイエロー画像を形成する。
以上説明したように、カラー画像形成装置920は、複数の像担持体(感光体ドラム101〜104)上に光走査装置(900A、900B)により静電潜像を形成するとともに、該静電潜像を像担持体毎に異なる色トナー(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー)で現像し、各像担持体上に形成されたトナー像を順次中間転写体(中間転写ベルト105)上に重ねて転写した後、シート状記録媒体(記録紙10)に一括転写することによりカラー画像を得る画像形成装置である。
以下、光学素子群を構成する光学素子の支持構成の実施形態を説明する。本例ではトロイダルレンズの支持構成について説明する。なお、ここでは前記トロイダルレンズ122、123を光学素子300と称して説明する。
図3は本発明の光走査装置の実施形態における光学素子支持部分を示す正面図、図4は別の実施形態における光学素子支持部分を示す正面図、図5は従来例における光学素子支持部分を示す正面図である。
まず、図3に基づいて第1の実施形態を説明する。光学素子300は、保持部材上21と、保持部材下22と、これらの長手方向(図面左右方向)両側に位置する脚23a、23bとから構成される保持部材20内に収容されて保持されている。
これを光学素子の曲がりを調整する手段の他の要素としてのいもネジ26により光学素子300を押し戻し、光学素子の曲がりが0になるように初期調整がなされている。
上記各要素は一体に組み付けられて、一つの光学素子モジュール30を構成している。
保持部材下22の中央下部は、装置筐体としてのハウジング27に設けられた凸部28に接しており、長手方向に回動自在となっている。分かり易くするために、保持部材下22と凸部28との接触点を固定支点Aとして囲み点線で示す。
この構成により、光学素子モジュール30は副走査断面に直交する軸の周りに回転可能となっており、光学素子300の傾きが調整(γ調整)可能となっている。
保持部材下22の自由端側は、ハウジング27に固定された板ばね等の加圧手段31により、固定支点方向に下向きに加圧されている。保持部材下22の反対側端部は、自由端側の加圧手段31による付勢力と固定支点Aとの関係により、上方向に回転変位し、それを傾き調整手段32で受けて釣り合っている。
傾き調整手段32は、モータ等の本体部33と、本体部33の駆動力で変位する可動部としてのアクチュエータ34と、本体部33をハウジング27に固定するための固定部材35とから構成されている。アクチュエータ34を変位させることで、固定支点Aを中心に光学素子300の傾き調整を行う。
支持部材下22と固定支点Aが接している位置の高さ方向を基準としたとき、温度上昇により全ての構成部品は膨張するが、保持部材上21における、アクチュエータ34との接触位置(受け点Bとして囲み点線で示す)の高さは、保持部材下22と脚24がアルミのため、アルミの線膨張分高くなる。
アルミに比べ鉄の線膨張の方が小さいので、保持部材上21の方がより膨張し、結果光学素子モジュール30には右上がりの傾きが発生し、光学素子300も右上がりの傾きが発生してしまう。
逆に温度が下がれば、右下がりの傾きが発生する。この傾きを解消するためには、アクチュエータ34を駆動すればよいのだが、温度変化があっても傾きが発生しないのが望ましい。
本実施形態では、固定支点Aと受け点Bとが同一平面に位置するように傾き調整手段32等が配置されている。
このように構成することで、保持部材20や脚24がいくら伸び縮みしても、同一平面にある固定支点Aと受け点Bの高さ方向(上下方向)でのずれは生じない。従って温度変化による傾きの発生は無い。
また、本実施形態では、傾き調整手段32のハウジング27に対する固定位置Cと受け点Bとが同一平面に位置するように設けられている。このように構成することで、固定部材35やアクチュエータ34がいくら伸び縮みしても、同一平面にある固定位置Cと受け点Bの高さ方向でのずれは生じない。従って温度変化による傾きの発生は無い。
また、図5に示す従来例では、保持部材の自由端側と反対側端部が両方共板ばね等の加圧手段により、固定支点方向に下向きに加圧されている。これに対し本実施形態では、光学素子モジュール30に対するアクチュエータ34の当たる向きを反対にすることで、加圧手段を減らしたシンプルな構造となっている。
本実施形態では、保持部材上21の左側端部が延長されて、長手方向両側を加圧手段31、38で下向きに加圧する構成となっている。
また、本実施形態では、固定位置Cと受け点Bとが同一平面にあり、かつ固定支点Aと固定部材35は同じハウジング27に固定され、かつ固定部材35とアクチュエータ34は同じ線膨張係数で、かつ保持部材20と脚24とハウジング27は同じ線膨張係数である。
従ってこの全ての条件を満たしていれば、温度変化があっても保持部材20の受け点Bの高さと、アクチュエータ24の受け点Bの高さは、同じとなり傾きの発生は無い。
このように、各部材の材質や寸法や構成が、温度変化時に保持部材の受け点Bの高さと、アクチュエータ34の受け点Bの高さとが同じになるような組み合わせとすることで、温度変化による傾きの発生は無い。
図1に示すように、画像記録領域の走査開始側および走査終端側には、光走査装置毎にフォトセンサを実装した基板138、139および140、141が配備され、各画像形成ステーションにおいて走査されたビームを検出する。
本実施形態では、基板138、140は同期検知センサをなし、この検出信号を基に各書き込み開始のタイミングを計る。また基板139、141は終端検知センサをなし、同期検知センサとの検出信号の時間差を計測することによって走査速度の変化を検出する。そして、検出された走査速度の変化に対して各半導体レーザを変調する画素クロックの基準周波数を反比例倍して再設定することにより、各画像形成ステーションによって記録された画像の中間転写ベルト105上での全幅倍率を安定的に保持することができる。
副走査位置のずれΔyはフォトダイオード153の傾斜角γ、光ビームの走査速度Vを用いて、Δy=(V/tanγ)・Δtで表され、本実施形態では、Δtが常に一定となるように、後述する光軸偏向手段、またはポリゴンミラー同士の回転位相を制御する。これにより、各色画像の副走査レジストがずれないよう照射位置を保持することができる。さらに、該センサを走査開始側と走査終端側とのいずれにも配置することにより、各端の副走査位置ずれの差、つまり走査線の傾きを検出することができる。
半導体レーザ501、502およびカップリングレンズ503、504は、各色走査手段毎に射出軸に対して主走査方向に対称に配備され、半導体レーザ501、502はパッケージの外周を嵌合して各々ベース部材505、506に裏側より圧入される。
そして、ホルダ部材507の裏面に、各々3点を表側から貫通したネジ515を螺合して当接させて保持し、カップリングレンズ503、504はホルダ部材507に相反する方向に開くよう形成したV溝部508、509に外周を突き当て、板ばね510、511510、511により内側に寄せてネジ516で固定される。
各々の出射光の光軸は出射軸に対して互いに交差する方向となるよう傾けられ、本実施形態では、この交差位置をポリゴンミラー106反射面の近傍となるように、支持部材としてのプリント基板512の傾斜を設定している。
駆動回路が形成されたプリント基板512はホルダ部材507に立設した台座にネジ固定により装着し、各半導体レーザ501、502のリード端子をスルーホールに挿入してハンダ付けすることによって、光源ユニット107乃至110が一体的に構成される。
この際、円筒部513を基準として傾け量γを調整することにより、ビームスポット間隔を記録密度に応じた走査ラインピッチPに合わせることができる。
図9は前記1/8クロックだけ位相を遅らせた場合のタイミングチャートを示している。
デューティ50%とすると設定値L=3が与えられ、カウンタ403で4カウントされ画素クロックPCLKを立ち下げる。1/8クロック位相を遅らせるとすると位相データH=6が与えられ、7カウントで立上げる。同時にカウンタがリセットされるので、4カウントで再び立ち下げる。つまり、隣接するパルス周期が、1/8クロック分、縮められたことになる。
このように位相をシフトする画素を所定間隔で配置することによって、走査方向に沿った部分的な倍率誤差の歪を補正することができる。かかる電気的な走査線の補正は、画像処理部405によって制御される。ここでは、ベクタ画像をラスタ展開し、展開された画像を主走査方向に分割してシフトさせ、新たなラスタ画像を形成することにより補正を行う。
次に、図10(a)〜(c)に示すように、主走査領域をa〜hの複数の区間に分割し、分割区間ごとに位相をシフトする画素の間隔とシフト量を、以下に示すように設定し、位相データとして与えている。これにより主走査に沿ったビームスポットの位置ずれを、折れ線で近似した場合と同様に補正することができる。
分割区間の始点と終点でビームスポット位置ずれがゼロとなるように補正することを想定すると、任意の分割区間の倍率の変化に伴う分割区間幅のずれをΔm、位相シフトの分解能をσ(一定)、分割区間内の画素数をNとすると、位相をシフトする画素の間隔は、D≒N/(Δm/σ)となる。
ただし、Dは整数で示され、D画素毎にσずつ位相をシフトすればよい。本実施形態ではσは1/8画素となる。
図11は本実施形態におけるビームスポット位置ずれ制御を示すブロック図である。
各光走査装置内では、基準となる画像形勢ステーションに対し他の画像形成ステーションの走査位置を合わせ、光走査装置間では各光走査装置の基準となる画像形成ステーション同士の画像の重なり具合を検出し、一方の光走査ユニットについて書き出しのタイミングや画素クロックの周期を一律に補正するようにしている。
補正制御は、例えば、装置の立ち上げ時やジョブ間などのタイミングで行い、1ジョブのプリント枚数が多くなる場合には、その間の温度変化によるずれを抑えるために、途中で割り込みをかけて補正する。
走査線の傾きずれについては、両端の副走査レジスト差より求め前記光走査装置において、ステッピングモータ315を駆動するなどによりトロイダルレンズ122、123を傾けて補正する。
また、転写された画像のスキューを検出するスキュー検出手段を備え、この検出結果に基づいて走査線の傾きを調節することにより、定期的に走査線の傾きを監視することができ、経時的な傾きの変動が生じても補正が可能となり、色ずれや色変わりのない高品位な画像形成が行える。
さらに、近年のカラー画像への要求品質の高まりに伴い、1走査ラインピッチP以下の精度でレジストずれを合わせる必要があるため、各光走査装置ごとに基準となる画像形成ステーション、例えば、イエローおよびシアンの照射位置に対し、各々マゼンタおよびブラックの照射位置を光軸変更手段を用いて微調整する。
また、光走査ユニット間、言いかえれば、イエローとシアンとのレジストずれについては、ポリゴンミラー同士の回転位相を所定値に制御することにより、トナー像によって検出された副走査レジストずれのうち、書き出しタイミングによって補正できない1走査ラインピッチP以下の余分をも補正できるようにしている。
主走査倍率については、中央と各端の主走査レジスト差より求め、各半導体レーザを変調する画素クロックの基準周波数と同期検知信号からのタイミングを調整することで、画像の全幅と書き出し位置を揃える。
ページ間においては、前記同期検知信号と終端検知信号との検出時間を基に、倍率変化を常に監視し、温度変化があっても全幅が変化しないように基準周波数を補正するとともに、左右の倍率が均等になるように前記位相データで伸び縮みを調整する。
このように、トナー像検出による定期的な補正に加え、ジョブ中の変動を監視し、ページ間でも補正をかけることによって、ジョブ中においてもプリント動作を中断することなく、各色画像の重ね合わせ精度が保たれるようにしている。
図13において、非平行平板621(図1に示した非平行平板117と同じ)は、円筒状のホルダ部材622中央枠内に固定され、軸受部623を形成した支持部材624にホルダ部材に形成した一対の鍔部626を切欠に合わせて挿入し、水平に戻すことで鍔部626が裏側に引っ掛かり、支持部材624に密着した状態で嵌合部625を基準に回転可能に保持される。支持部材624は、底面を基準にハウジングにネジ止めされ、軸受部623の回転中心が光源ユニットの射出軸と中心が合うように高さH5が各々設定されており、回転によってビームの射出軸をわずかに傾けることができる。
なお、この際のバックラッシュを除くため、ホルダ部材622のピン631と支持部材624のピン632との間にスプリング629により引張力をかけ、一方向に片寄せする構成としている。
ここで、回転角をθ、非平行平板の頂角をε、カップリングレンズの焦点距離をfc、光学系全系の副走査倍率をζとすると、感光体面での副走査位置の変化は、Δy=ζ・fc・(n−1)ε・sinθで与えられる。
ただし、nは非平行平板の屈折率である。微小回転角の範囲では回転角にほぼ比例して可変できる。本例では、非平行平板の頂角εは約2°である。このような非平行平板以外にも、従来例で開示される液晶偏向素子やガルバノミラーを光軸変更手段として用いても同様である。
図14はポリゴンミラー106の位相を制御する回路のブロック図である。
本実施形態では、2つの画像形成ステーションずつ2つのユニットに分け、各々別々のポリゴンスキャナーで走査するため、ポリゴンミラー同士の面位相を合わせないとユニット間で副走査レジストずれが発生する。
各ポリゴンミラー106は、それぞれロータ703に装着され、回路基板704に回転自在に支持される。一般に、ロータマグネットは円周方向に等分するようにS極とN極が配列され、また、回路基板704上には、回転位置検出手段としてのホール素子705が設けられており、ポリゴンモータの回転につれ各極の境目がホール素子上を通過するごとに、一定周期の回転位置検出信号が発生される。
各ポリゴンミラー106には同一周波数のパルス信号f0が入力され回転数は等しい。
一方、ポリゴンミラーにより偏向された光ビームは、各走査の開始端で同期検知センサ138、140において検出され、各面ごとに同期検知信号が発生される。
通常、ホール素子705の配置とポリゴンミラー106の各面とは、周方向に角度を合わせて取り付けているわけではないので、ホール素子705からの回転位置検出信号と同期検知信号とは各々位相が異なる。
本実施形態では、各々の光走査装置900A、900Bでのポリゴンミラー106において、光ビームが同期検知センサ138、140を通過する際のポリゴンミラーの回転角が合うように、同一像高に同期検知センサ138、140を配置してある。
本実施形態では、この際の回転位相tを以下のように設定している。
前記転写ベルトの移動速度をv(mm/s)、転写ベルト上で検出されたレジストずれをd(mm)、ポリゴンミラーの走査周波数をf(Hz)とすると、回転位相tはt=d/v−k/fである。ここで、kはtを最小とする整数である。
なお、走査周波数fは、記録密度DPIを用いて表すと、f=v・DPI/25.4であり、ポリゴンミラーの回転数Rは、面数nを用いて、R=60×f/nとなる。
なお、従来例で開示されている4ステーションの光走査手段を、単一のポリゴンスキャナーで走査する方式、あるいは光走査手段を各ステーションに対応して4つ配備する方式であっても同様である。
32 傾き調整手段
33 本体部
34 可動部としてのアクチュエータ
35 固定部材
106 偏向器
122、123 光学素子としてのトロイダルレンズ
501、502 光源としての半導体レーザ
503、504 集光光学素子としてのカップリングレンズ
A 固定支点
B 受け点
C 固定位置
Claims (9)
- 光源と、該光源からの発散光束を集光する集光光学素子と、該集光光学素子からの光束を被走査面に向け偏向走査する偏向器と、該偏向器からの光束を被走査面上に光スポットとして集光させ、且つ等速走査させる光学素子とを有し、
少なくとも一つの前記光学素子を含み、該光学素子を保持する保持部材と、前記光学素子の曲がりを調整する手段とにより光学素子モジュールが構成され、
前記光学素子モジュールは、主走査方向の略中央に、副走査断面に直交する軸の周りに回転可能な固定支点を配置してなり、且つ、両端部の一方を浮かせた自由端部とし、他方の端部を走査線の傾きを調整する傾き調整手段で受けた受け点としてなる光走査装置において、
前記固定支点と、前記傾き調整手段と前記光学素子モジュールの当接位置とが、同一平面上に配置されていることを特徴とする光走査装置。 - 請求項1に記載の光走査装置において、
前記傾き調整手段は、前記光学素子モジュールに当接する可動部と、該可動部を駆動する本体部と、該本体部を光走査装置に固定する固定部材とからなり、
前記固定部材の前記光走査装置への固定位置は、前記傾き調整手段と前記光学素子モジュールの当接位置と同一平面上となるように配置されていることを特徴とする光走査装置。 - 請求項1に記載の光走査装置において、
前記固定支点と前記傾き調整手段は同一の部材に配置されていることを特徴とする光走査装置。 - 請求項1に記載の光走査装置において、
前記固定部材の線膨張係数と、前記固定部材が前記本体部に固定された箇所から前記可動部の先端までの部位の線膨張係数とは同一であることを特徴とする光走査装置。 - 請求項1に記載の光走査装置において、
前記光学素子モジュールの前記自由端部を前記固定支点の方向に加圧する加圧手段を有し、前記他方の端部と前記傾き調整手段の当接位置では、前記加圧手段により前記光学素子モジュールが変位する方向を直接受ける向きに前記傾き調整手段が配置されていることを特徴とする光走査装置。 - 光源と、該光源からの発散光束を集光する集光光学素子と、該集光光学素子からの光束を被走査面に向け偏向走査する偏向器と、該偏向器からの光束を被走査面上に光スポットとして集光させ、且つ等速走査させる光学素子とを有し、
少なくとも一つの前記光学素子を含み、該光学素子を保持する保持部材と、前記光学素子の曲がりを調整する手段とにより光学素子モジュールが構成され、
前記光学素子モジュールは、主走査方向の略中央に、副走査断面に直交する軸の周りに回転可能な固定支点を配置してなり、且つ、両端部の一方を浮かせた自由端部とし、他方の端部を走査線の傾きを調整する傾き調整手段で受けた受け点としてなる光走査装置において、
前記傾き調整手段は、前記光学素子モジュールに当接する可動部と、該可動部を駆動する本体部と、該本体部を光走査装置に固定する固定部材とからなり、
前記傾き調整手段の固定部材の光走査装置への固定位置は、前記傾き調整手段と前記光学素子モジュールの当接位置と同一平面上となるように配置されているとともに、前記固定支点と前記傾き調整手段とは同一部材に配置され、且つ前記固定部材の線膨張係数と、前記固定部材が前記本体部に固定された箇所から前記可動部の先端までの部位の線膨張係数とは同一であり、且つ前記光学素子モジュールの外郭を構成している部材は、前記固定支点と前記傾き調整手段とが配置された共通の部材と同一の線膨張係数を有していることを特徴とする光走査装置。 - 光源と、該光源からの発散光束を集光する集光光学素子と、該集光光学素子からの光束を被走査面に向け偏向走査する偏向器と、該偏向器からの光束を被走査面上に光スポットとして集光させ、且つ等速走査させる光学素子とを有し、
少なくとも一つの前記光学素子を含み、該光学素子を保持する保持部材と、前記光学素子の曲がりを調整する手段とにより光学素子モジュールが構成され、
前記光学素子モジュールは、主走査方向の略中央に、副走査断面に直交する軸の周りに回転可能な固定支点を配置してなり、且つ、両端部の一方を浮かせた自由端部とし、他方の端部を走査線の傾きを調整する傾き調整手段で受けた受け点としてなる光走査装置において、
温度変化により、前記光学素子モジュールにおける前記固定支点から前記傾き調整手段の受け点までの高さ方向の変位量と、前記傾き調整手段における前記固定支点から前記光学素子モジュールの受け点までの高さ方向の変位量とが同じになるように、各部材の材質、寸法及び構成がなされていることを特徴とする光走査装置。 - 請求項1〜7のいずれか1つに記載の光走査装置において、
前記光源が複数設けられ、これらの光源から出射される複数の光ビームを、それぞれに対応する複数の前記被走査面に結像させる複数の前記光学素子群と、前記光源と前記光学素子群との間に配された前記偏向器とを備えた構成であることを特徴とする光走査装置。 - 請求項1〜8のいずれか1つに記載の光走査装置を備えた画像形成装置。
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