JP5284226B2 - 光走査装置およびそれを備える画像形成装置 - Google Patents

光走査装置およびそれを備える画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置に備えられる光走査装置に関する。
従来の電子写真方式の画像形成装置は、光源と偏向走査手段であるところのポリゴンミラーを有する光走査装置が出射するレーザ光によって像担持体である感光体ドラムを走査し、感光体ドラム上に静電潜像を形成する。その静電潜像をトナーによって現像し、そのトナー像を記録媒体に転写、定着することによって記録媒体上に画像を形成する。
このような画像形成装置では、光走査装置に備えられる光学素子の取付誤差や製造精度、光学素子を収容する筐体のねじれ、ポリゴンミラーを駆動する駆動モータの発熱による熱変形、本体内での別ユニットを熱源とする熱変形、感光体ドラムの取り付け時のねじれによってレーザ光の照射位置にずれが発生する。それによって、感光体ドラム上を走査するレーザ光の走査線が理想の走査線に対して曲がり、傾きを持ってしまい、画質を低下させる要因となっている。
特に、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、B(ブラック)の各色に対応する4個の感光体ドラムそれぞれに走査線を形成するカラー画像形成装置では、それぞれの色に対応する走査線の傾き、曲がりが画像の質に大きな影響を与える。即ち、各色の走査線はその曲がりや傾きの度合い、方向がそれぞれ異なる。このような走査線の曲がり、傾きが存在すると重なるべき走査線同士が重ならなくなるため、色ずれが生じ画像の質が低下する。
このような問題を解決するために、レーザ光を副走査方向に屈折させるパワーを持った光学素子(以下、レンズ)をレンズの光軸に平行な回転軸を中心として回転させることで色ずれ要因のひとつとなる走査線の傾きを調整する技術がある(例えば、特許文献1)。
特開2006−30705号公報
しかしながら、上記の様にレンズをその光軸に平行な回転軸を中心として回動させて走査線の傾きを調整しようとした場合、設置されているレンズは、その幾何公差や取付誤差、光走査装置の筐体の幾何公差やねじれが存在するため、所定の位置にレーザ光が入射しているとは限らない。レンズに対するレーザ光の入射位置が適切でないまま上記の傾き補正を行うと、感光体ドラム上に結像するレーザ光のスポットの形状がレーザ光の走査位置によって均一にならなくなるおそれがある。
図11は、非球面レンズからなるレンズにおけるレーザ光の通過位置とレンズ母線とのずれ量(横軸)に対するスポット径分布(縦軸)を示す図である。ここで、スポット径はピーク光量に対する光量レベルが1/e(eは自然対数の底)の領域のうち主走査方向と副走査方向それぞれの最大サイズを指すものとする。即ち、レーザ光の強度を示すガウス分布においてレーザ光のピーク光量に対して光量が1/eとなる部分(ピーク光量の約14%の光量)の断面の径をスポット径とする。
図11からスポット径はレーザ光の入射位置のレンズ母線からのずれ量が大きくなるに従い、主走査方向・副走査方向ともに飛躍的に肥大していることがわかる。また、ズレ量が大きくなるにつれてスポット形状がいびつになるスポットの変形やスポットが回転するなど、スポット形状が崩れることが知られている。
レーザ光がレンズの母線からずれた位置に入射する状態において、レンズを回動させて走査線の傾き補正を行うと、主走査方向の位置によっては上記のズレ量が大きくなる場合がある。そのため、主走査方向の位置によっては、前述したスポット形状の崩れやスポット径の肥大が促進されるおそれがある。
上記弊害が発生することにより、感光体ドラムを露光する際の潜像のプロファイルが所定のプロファイルとならず、濃度均一性、文字再現性の低下、およびガサツキなどの画質低下の要因となる。
本発明では上記の課題に鑑みてなされたものであり、レーザ光がレンズに入射する際の入射位置を補正し、その後に行われる走査線の傾き補正におおけるスポットの変形、回転、またはスポット径の肥大化を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の光走査装置は、レーザ光を出射する光源と、前記光源から出射されたレーザ光が感光体を走査するように前記レーザ光を偏向する偏向手段と、前記偏向されたレーザ光を前記感光体に導くレンズと、前記レンズを保持する第1ユニットと、前記第1ユニットに連結される第2ユニットであって、当該第2ユニットに対して前記第1ユニットが可動となるように前記レンズの長手方向における前記レンズの一端側において前記第1ユニットが連結された第2ユニットと、前記第1ユニットと前記第2ユニットとを収容し、前記第2ユニットが固定された光学箱と、前記レンズの光軸方向と前記レンズの長手方向とに直交する方向において前記光学箱に対する前記第2ユニットの固定位置を任意に位置に調整可能であり、前記レンズの光軸方向及び前記レンズの長手方向における前記光学箱に対する前記第2のユニットの位置を決める位置決め機構と、前記光学箱に取り付けられ、前記第1ユニットを移動させる移動手段であって、前記レンズが前記レンズの光軸と平行な回転軸を中心に回動し、かつ前記レンズが前記レンズの長手方向に平行な回転軸を中心に回動するように、前記位置決め機構において前記レンズの光軸方向と前記レンズの長手方向とに直交する方向において前記光学箱に対する前記第2ユニットの固定位置を任意に位置に調整された前記第2ユニットに連結された前記第1ユニットを移動させる移動手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、レーザ光の入射位置調整された状態のレンズを回動させて走査線の傾き補正、及び走査線の曲がりの補正を行うことができるので、感光体上におけるレーザ光のスポットの変形、回転、またはスポット径の肥大化を抑制することができる。
本実施例に係るカラー画像形成装置の要部概略図である。 図1に示すカラー画像形成装置に備えられる光走査装置を展開した概略図である。 中間転写ベルト上に転写されるトナー像のラインを示す図である。 走査線の傾き、走査線の曲がり、および左右の倍率のずれを補正する際のレンズの回動方向および移動方向を示す図である。 結像レンズの支持方法を示す図である。 各種調整を行う際の結像レンズの移動方向を示す図である。 X軸方向から結像レンズおよびレンズ支持部材を見たときの断面図である。 本実施例の画像形成装置においてオートレジストレーションを実行するためのブロック図である。 中間転写ベルト上に形成される所定のパターン画像を示す図である。 CPUが実行するオートレジストレーションのフローチャートである。 非球面レンズからなるレンズにおけるレーザ光の通過位置とレンズ母線とのずれ量(横軸)に対するスポット径分布(縦軸)を示す図である。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
図1は、本実施例に係る光走査装置を複数色のトナーを用いて画像形成するデジタルフルカラープリンター(カラー画像形成装置)に適用したときの要部概略図である。図2は、図1に示すデジタルフルカラー複写機における光走査装置を模式的に展開した概略図である。なお、カラー画像形成装置に備えられる光走査装置を例に本実施例を説明するが、本実施例の光走査装置は単色のトナー(例えば、ブラック)のみで画像形成する画像形成装置に用いられてもよい。
まず、図1を用いて本実施例のデジタルフルカラープリンターについて説明する。画像形成装置100には色別に画像を形成する4つの画像形成部(画像形成手段)101Y、101M、101C、101Bkが配置されている。ここでのY、M、C、Bkは、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックを表している。画像形成部101Y、101M、101C、101Bkはそれぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーを用いて画像形成を行う。
画像形成部101Y、101M、101C、101Bkには像担持体として感光体ドラム102Y、102M、102C、102Bkが備えられている。感光体ドラム102Y、102M、102C、102Bkの周りには、帯電装置103Y、103M、103C、103BK、光走査装置104Y、104M、104C、104Bk、現像装置105Y、105M、105C、105Bkが設けられている。また、感光体ドラム102Y、102M、102C、102Bkの周りには、ドラムクリーニング装置106Y、106M、106C、106Bkが配置されている。光走査装置104Y、104M、104C、104Bkは後述するレンズ保持部材、支持部材が設置される筐体200Y、200M、200C、200Bkを備える。
感光体ドラム102Y、102M、102C、102Bkの下方には無端ベルト状の中間転写ベルト107が配置されている。中間転写ベルト107は、駆動ローラ108と従動ローラ109及び110とに張架され、画像形成中は図中の矢印方向に回転する。また、中間転写ベルト107(中間転写体)を介して、感光体ドラム102Y、102M、102C、102Bkに対向する位置には一次転写装置111Y、111M、111C、111Bkが設けられている。一次転写装置111Y、111M、111C、111Bkは、感光体ドラム102Y、102M、102C、102Bk上のトナー像を中間転写ベルト107に転写させる。さらに、中間転写ベルト107の近傍にはベルト上に残留したトナーを清掃するクリーニング装置112、各色のトナー像のずれ量を検知するための所定の画像パターンを読み取るためのセンサ113(検出手段)が設けられている。
また、本実施形態の画像形成装置100は、中間転写ベルト107上のトナー像を記録媒体Sに転写するための2次転写装置114、記録媒体S上のトナー像を定着するための定着装置115を備える。
ここでかかる構成を有する画像形成装置100の画像形成プロセスを説明する。各画像形成部における画像形成プロセスは同一であるため、画像形成部における画像形成プロセスは、画像形成部101Yを用いて説明し、画像形成部101M、101C、101Bkにおける画像形成プロセスについては説明を省略する。
まず画像形成部101Yの帯電装置により感光体ドラム102Yを帯電する。画像データに基づいて後述する光源から出射されるレーザ光は、後述するポリゴンミラーによって偏向走査され、帯電された感光体ドラム102Y(像担持体上)を走査する。これによって、感光体ドラム102Y上の露光部分には主走査方向(感光体ドラム102Yの回転軸方向)に静電潜像が形成される。また、露光中、感光体ドラム102Yは回転しているため、レーザ光の走査が繰り返されることにより感光体ドラム102Yの副走査方向(感光体ドラム102の回転方向)にも静電潜像が形成される。その後、該静電潜像は現像装置105Yによってイエローのトナー像として現像される。
各画像形成部の感光体ドラム102Y、102M、102C、102Bk上に形成されたイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像はそれぞれ、一次転写装置111Y、111M、111C、111Bkによって中間転写ベルト107に転写される。これによって中間転写ベルト107上で各色のトナー像が重ね合わされる。
中間転写ベルト107に4色のトナー像の転写が終了すると、中間転写ベルト107上の4色トナー像は2次転写装置114にて、手差し給送カセット116または給紙カセット117から2次転写位置に搬送されてきた記録媒体S上に再び転写(2次転写)される。この記録媒体Sは、手差し給送カセット(マルチ・パーパス・トレイ)117内の給送ローラ及び搬送ローラ、レジストローラにより中間転写ベルト107上のトナー像の移動タイミングに合わせるように搬送される。そして、2次転写が終了した記録媒体S上のトナー像は定着装置115で加熱定着され、排紙部118に排紙され、記録媒体S上にフルカラー画像が得られる。
なお、転写が終了したそれぞれの感光体ドラム102Y、102M、102C、102Bkは、ドラムクリーニング装置106Y、106M、106C、106Bkによって残留トナーを除去され、引き続き行われる画像形成に備えられる。
中間転写ベルト107の近傍には、各画像形成部101Y、101M、101C、101Bkで形成されるトナー像の中間転写ベルト107上におけるずれ量を検知するために形成される色ズレ検知用の所定のパターン画像を検出するためのセンサ113(検知手段)が備えられている。センサ113は、図1において中間転写ベルト107の(画像搬送方向(移動方向)に略垂直な方向で)奥側、中央、手前側の3ヵ所に同構成の3つ配置されている。画像形成装置100に備えられるCPUは、このパターン画像をセンサ113に検知させ、各画像形成部101Y、101M、101C、101Bkで形成される画像の中間転写ベルト107上におけるずれ量を検出し、そのずれ量が補正されるようにレーザ光の出射タイミングを制御する。
次に、図2を用いて光走査装置104Y、104M、104C、104Bkについて説明する。なお、各光走査装置の構成は同一であるので、色を示す添え字Y、M、C、Bkを省略する。図2は、図1の光走査装置104の筐体内部に収容された部材と光走査装置104に対応する感光体ドラム102を模式的に平面状に展開して表した斜視図である。
光走査装置104には、その筐体200にレーザ光を出射する光源201が設けられている。図2では、筐体200の一部分のみが図示されているが、筐体200は、図1に示される光走査装置104Y、104M、104C、104Bkの外枠に相当し、内部には、光源201、以下で説明するポリゴンミラー203、各種レンズが収容される。光源201には、レーザ光を平行光に変換させるコリメータレンズ、開口絞りが内蔵されている。光源201から出射されたレーザ光は、その光路上に配置された副走査方向に所定の屈折力を有するシリンドリカルレンズ202を通過し、ポリゴンミラー203によって偏向走査される。ポリゴンミラー203によって偏向走査されたレーザ光は、トーリックレンズ204、結像レンズ205によって感光体ドラム102上に導かれる。結像レンズ205は、感光体ドラム上でのレーザ光の走査方向のスポット径を一様にする目的で設けられている。なお、図2では説明を簡易にするためにポリゴンミラー203によって偏向走査されたレーザ光を感光体ドラム102に向けて反射させる反射ミラーの説明を省略する。
続いて、上記の画像のずれの種類について説明する。図3(a)〜(c)は、中間転写ベルト107上に転写されるイエローのラインy1〜3とマゼンタのラインm1〜m3とのずれについて説明するための図である。図3(d)〜(e)は、直線のイエローのラインy4、y5に対して、それに重なるべきマゼンタのラインm4、m5が傾き、曲がりを有している場合の図である。図3(f)は、イエローのラインy6とマゼンタのラインm6の左右の倍率が異なる場合を示す図である。
図3中の矢印は中間転写ベルト107上の画像の搬送方向であり、上記副走査方向に対応する。中間転写ベルト107の面内においてこの搬送方向に垂直な方向が、感光体ドラム上で走査線が形成される方向(主走査方向)に対応する。なお、ここでは、イエローを基準にしてイエローのラインと他の色のラインとのずれの種類を説明するが、基準の色はどの色でも良い。
まず、副走査方向にラインのずれΔa(図3(a)参照)が生じている場合、ラインy1とラインm1とが重なるようにレーザ書き込みタイミングを必要量だけ変化させる。例えば、図3(a)中では、副走査方向においてラインy1がラインm1よりも先行しているため、ラインy1にラインm1を重ねるためにラインm1の走査線を形成するタイミングを早める。反対に、副走査方向においてラインm1がラインy1よりも先行している場合にはラインm1の走査線を形成するタイミングを遅くする。
主走査方向においてラインy2とラインm2とにずれΔb(図3(b)参照)が生じている場合、1走査内での露光開始タイミングを必要量だけ変化させることによってズレを補正する。例えば、図3(b)中では、主走査方向においてラインy2がラインm2よりも先行しているため、ラインy2とラインm2とを重ねるために1走査内において光源201Mからレーザ光を出射するタイミングを早める。反対に、主走査方向においてラインm2がラインy2よりも先行している場合には1走査内において光源201Mからレーザ光を出射するタイミングを遅くする。
主走査方向においてラインの倍率ずれ(主走査方向の長さがy3≠m3)(図3(c)参照)が生じている場合、前述のCPUは光源を発光させる発光パルス信号の周波数変調を行う。例えば、図3(c)中では、ラインy3の主走査方向の長さよりもラインm3の主走査方向の長さのほうが短いため、ラインy3とラインm3との長さをそろえるためにラインm3の走査線を形成する際の1画素あたりの発光パルス幅を広げる。
以上の3つのずれに対しては光源201の発光タイミングや光源201からレーザ光を出射させるための画像データの周波数を変化させることで比較的容易に補正できる。しかし、走査線のずれの一種類であるところのラインの傾き(図3(d)参照)及びラインの曲がり(湾曲)(図3(e)参照)に関しては、上記と同様の画像信号を変化させることによる調整では制御が複雑化するため満足な補正を行えない。ラインの傾き、ラインの曲がりの補正は、レンズの配置角度を調整することによってなされる。本実施例では、ライン(以下、走査線とする)の傾き、走査線の曲がりについては、結像レンズ205を所定の軸を中心に回動自在な構成とし、その所定の軸を中心に結像レンズ205を回動させることによって補正する。また、走査線のずれの一種類であるところの画像の左右の倍率のずれである片倍率のずれ(図3(f)参照)に関しても、光学レンズの配置調整にて簡単に補正することができるため、このずれ量の補正も光学レンズの配置位置調整によって行う。なお、図3(f)に示す2つのラインy6とm6とは本来重なっているラインであるが、ラインy6とラインm6との左右の倍率のずれを簡易に説明するために図面ではラインy6とラインm6とを副走査方向にずらしている表記している。
図4に走査線の傾き、走査線の曲がり、および左右の倍率のずれを補正する方法について説明する。図4は、走査線の傾き、走査線の曲がり、および左右の倍率のずれを補正する際のレンズの回動方向および移動方向を示す図である。まず、走査線傾きの補正方法について図4(a)を用いて説明する。結像レンズ205を結像レンズ205の長手方向におけるある一方の端部において結像レンズ205の光軸と平行な軸を回転軸として結像レンズ205をその光軸を法線とする面内において回動させる(図4(a)中の矢印方向)。このように結像レンズ205を回動させると、感光体ドラム上での走査線は、例えば実線から点線あるいは点線から実線にシフトする。従って、イエローのラインに対してマゼンタのラインが傾いている場合、マゼンタに対応する光走査装置の結像レンズ205Mを上記回転軸を中心に回動させる。これによって、マゼンタの走査線の傾きが補正され、イエローのラインとマゼンタのラインとが重なるようになる。また、イエローの走査線及びマゼンタの走査線が理想の走査線(所定の走査線)に対して傾いている場合、イエロー及びマゼンタに対応する光走査装置の結像レンズを上記回転軸を中心に回動させるようにしても良い。この場合、イエローの走査線及びマゼンタの走査線が理想の走査線に重なるように補正されるため、結果としてそれらを現像したラインが重なるようになる。
上記による結像レンズ205の回動量(回転角度)と走査線の傾き量とはほぼ比例した関係にあり、その関係は設計時に把握されている。従って、上述の所定の画像パターンを形成し、その検知結果から傾き量を算出し、その傾き量に基づいてずれを補正するのに必要な分だけ結像レンズ205をステッピングモータ等の回動装置またはサービスマンが手動で回動させることにより、走査線の傾きを調整することができる。
走査線曲がり調整は、次のように行う。図4(b)に示す結像レンズ205の内部を通り結像レンズ205の長手方向に平行な軸を中心として矢印方向に回動させる。すると、走査線が理想の線分に近づくように補正される。この結像レンズ205の回動量と走査線の曲がり量とはほぼ比例した関係にあり、その関係は設計時に把握されている。従って、曲がりを補正するのに必要な分だけ結像レンズ205を回動させることにより、走査線の曲がりを調整することができる。
走査線の片倍率調整については、図4(c)に示すように、結像レンズ205をレンズの長手方向である矢印方向に移動することにより、画像中心(走査線の中心)が主走査方向に移動する。この結像レンズ205の移動量と走査線の片倍率とはほぼ比例した関係にあり、その関係は設計時に把握されている。従って、片倍率を補正する必要分だけ結像レンズ205を移動させることにより、走査線の片倍率を調整することができる。なお、図4(c)に示すように結像レンズ205を移動させることによって走査線の端部も移動することになるが、その際の走査線の端部の移動量は走査線の中心の移動量に比べて無視できるほど小さいものである。
以上の調整を行うことにより各色において走査線の傾き、曲がりが補正されるので各種色ずれを抑制することができる。しかしながら、レーザ光の光路に対する結像レンズ205の初期設置位置が適切でないまま上記の調整を行うと、感光体ドラム102上での結像するレーザ光のスポットの形状がレーザ光の走査位置毎に均一にならないおそれが生じる。これは、レーザ光がレンズを通過する際に、レーザ光が設計時に想定した位置よりも微妙にずれた光路でレンズを通過することに起因する。また、レーザ光が設計時に想定した位置と異なる位置を通過することによって、レーザ光の屈折方向が所望の方向にならず、レーザ光の光路が所望の光路にならないことも考えられ得る。この場合、レーザ光が感光体の所望の位置に結像しないことになる。上記のレーザ光のスポット径の肥大化や結像位置のずれは、図4(b)に示す曲がり補正を行った場合も同様に生じるおそれがある。そのため、本実施例では、上記の傾き、曲がり等の調整を行う前にレーザ光の光路に対して結像レンズ205が適切な位置に配置されるように初期調整を行うことができる光走査装置となっており、以下その構成について説明する。なお、以下の構成は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの光走査装置に共通する構成であるため、符号の後の添え字Y、M、C、Bkを省略する。
図5(a)は、結像レンズ205を光走査装置の筐体200に設置する前の様子を示す図である。図中のX軸方向は、レーザ光が走査される方向である。Y軸方向は、結像レンズ205の光軸方向である。Z軸方向は、X軸方向およびY軸方向に直交する方向、即ち結像レンズ205の光軸Lの方向およびレーザ光が結像レンズ205を走査する方向に直交する方向である。なお、図5(a)に示す光走査装置の筐体200は、図1に示す光走査装置104Y、104M、104C、104Kの筐体200の形状に対応している。図5中のY軸方向は図1の鉛直方向に対応する。
図5(a)において、レーザ光は、Y軸方向上側から結像レンズ205に入射し、X軸方向に結像レンズ205を走査する。図5(a)に示すように、結像レンズ205は、レンズ保持部材501に保持される。レンズ保持部材501には板バネ504a、504bが設けられており、その付勢力によって結像レンズ205はレンズ保持部材501に押圧されている。また、結像レンズ205およびレンズ保持部材501は、レンズ保持部材501と共にレンズ保持手段を構成するところの支持部材502を介して設置手段であるところの筐体200に設置される。支持部材502は、後述するように結像レンズ205を保持するレンズ保持部材501の一端部を筐体200に対して支持する。ここでの一端部とは、レンズ保持部材501の長手方向において上記板バネ504aが設けられる側の端部を示す。そして、レンズ保持部材501は、その一端部を中心に支持部材502に対し回動可能な構成となっている。筐体200には、駆動モータ503が取り付けられており、駆動モータ503には走査線の傾きを補正する傾き補正手段であるところの揺動カムが取り付けられている。また、レンズ保持部材501には、レンズ保持部材501の長手方向において上記の一端部とは反対側の他端部に図示しないカムフォロアが取り付けられており、上記揺動カムは、そのカムフォロアと嵌合してレンズ保持部材501を上記板バネ504aが設けられる側の一端部を中心に結像レンズ205が図5(a)のY軸(結像レンズ205の光軸Lと平行な軸)方向を回転軸としてX−Z平面(結像レンズ205の光軸Lと垂直な平面)内において回動するようにしている。ここでの他端部とは、レンズ保持部材501の長手方向において上記板バネ504bが設けられる側の端部を示す。なお、結像レンズ205、レンズ保持部材501、支持部材502、駆動モータ503は、図5(a)の点線の矢印に示すように筐体200に嵌め込まれる。
結像レンズ205は、感光体ドラム上でのレーザ光の走査方向のスポット径を一様にする目的で設けられている。本実施例では、結像レンズ205として非球面の樹脂製レンズを用いる。結像レンズ205は、入射したレーザ光を結像させる性能を有するレンズ部と突起部とを有する。この突起部は、レンズ保持部材501にレンズを固定するために設けられており、上述の板バネ504a、504bが押圧されている。 図5(b)は、筐体200に設置された支持部材502周辺の拡大図である。図5(b)に示すように、レンズ保持部材501の長手方向端部には、立曲げ部505が設けられており、その立曲げ部505には丸穴が形成されている。この丸穴には結像レンズ205の長手方向を軸に結像レンズ205を回動自在にするための回転軸506がその丸穴に貫通されている。 そして、回転軸506の一端部には、回転軸506が丸穴から抜けないようにするための抜け止め部506aが設けられている。一方、回転軸506の他端部には走査線の左右の倍率のずれを補正する片倍率補正手段であるところのおねじが設けられている。前記回転軸506のおねじは、めねじが形成された支持部材502に螺合される。立曲げ部505とレンズ保持部材501との間には片倍率を調整するための調整用板バネ508が設けられている。調整用板バネ508は、コの字状になっており、その互いに対向する両辺の外側が立曲げ部506と筐体200に当接して立曲げ部506と筐体200を互いに押し広げるように付勢力を付与している。これにより調整用板バネ508は、その付勢力により立曲げ部505を抜け止め部506aに当接させている。工場での組立時またはメンテナンス時に回転軸506が回転されることによってそのおねじが支持部材502のめねじに対して相対的に回転し、それによって抜け止め部506が図5(b)中の矢印B方向(X軸方向)に移動する。すると、調整用板バネ508によって抜け止め部506に当接された立曲げ部も矢印B方向に移動するため、立曲げ部505と一体的に構成されたレンズ保持部材501は矢印B方向に移動する。これによって、結像レンズ205の位置を調整することで、図4(c)で説明した感光体ドラム上での各色の走査線の左右の倍率のずれを補正することができる。
また、回転軸506が貫通する立曲げ部505の丸穴は、回転軸506に対して遊びを持った径で構成されており、これによって、立曲げ部505は、回転軸506に対して調整用板バネ508の付勢力に抗して揺動可能になっている。これによってレンズ保持部材501は、前述した駆動モータ503に取り付けられた揺動カムの移動で抜け止め部506aと立曲げ部505との接点を支点として結像レンズ205の光軸を法線とする面内において回動可能な構成になっている。この支点は、駆動モータ503がレンズ保持部材501を回動する方向によってその位置を変える。抜け止め部506aは、立曲げ部505に設けられた丸穴の円に沿って立曲げ部505に当接している。図5(a)において駆動モータ503を駆動することによってレンズ保持部材501の上記他端部を筐体200から離れる方向に移動させる場合、上記支点は図5(b)のZ軸方向において最も手前側における抜け止め部506aと立曲げ部505との接点が回動中心となる。一方、図5(a)において駆動モータ503を駆動することによってレンズ保持部材501の上記他端部を筐体200側に移動させる場合、上記支点は図5(b)のZ軸方向において筐体200に近い位置の抜け止め部506aと立曲げ部505との接点となる。
以上のような構成によって、結像レンズ205の光軸に垂直な平面内でレンズ保持部材501が上記の接点を通る光軸Lに平行な軸の回りに回動自在な構成になっている。レンズ保持部材501には、結像レンズ205が保持されているため、レンズ保持部材501を回動させることによって、結像レンズ205も同時に上記の接点を通る光軸Lに平行な軸の回りに回動させることができる。なお、抜け止め部506aの立曲げ部505に当接する部分の面には曲面が形成されている。上記支点を中心に結像レンズ205が回動される場合、回転軸506はこの曲面に沿って摺動されるため、曲面が形成されていない場合よりも回転軸506が丸穴の内面を移動し易い構成となっている。これによって、図4(a)で説明した感光体ドラム上での走査線の傾きを補正可能とすることができる。
さらに、結像レンズ205は、結像レンズ205の長手方向に平行な軸を中心に回動可能な構成になっている。図5(b)に示すように、レンズ保持部材501には立曲げ部505の近傍に屈曲部509が設けられている。屈曲部509は、レンズ保持部材501の端部からレーザ光が入射する側に伸びるようにレンズ保持部材501と一体に形成されている。屈曲部509には丸穴が形成されている。屈曲部509と支持部材502との間にはリング状の圧縮バネ510(図5(a)参照)が設けられている。その屈曲部509の丸穴及び圧縮バネ510には走査線の曲がりを補正する曲がり補正手段であるところの曲がり調整ネジ511が通されており、曲がり調整ネジ511は支持部材502に螺合されている。この曲がり調整ネジ511を回すことにより、圧縮バネ510が弾性変形する。その際に生じる弾性力によって、屈曲部502は調整ネジ511に押圧される。このような構成によって、屈曲部509が矢印Cに示す方向に移動し、屈曲部509の移動に追従してレンズ保持部材501も移動する。このとき、レンズ保持部材501の立曲げ部505の丸穴には回転軸506が貫通しているので、曲がり調整ネジ511を回すことによって、レンズ保持部材501は回転軸506を軸としてX軸周りに回動自在な構成となっている。これによって、図4(b)で説明した感光体ドラム上での走査線の曲がりを補正することができる。
次に、本実施例の特徴部分について説明する。筐体200には調整部(嵌合部)としてのU字溝507(図5(a)参照)が設けられており、支持部材502にはこのU字溝507に嵌合される凸部が設けられている。支持部材502の凸部はU字溝507に沿って移動可能になっており、調整しろとしての機能を果たす。支持部材502をU字溝内で移動させることによって結像レンズ205の上記の抜け止め部506aと立曲げ部505との接点および回転軸506を図5(b)に示す矢印A方向(=Z軸方向)に移動させることができる。また、U字溝507は、支持部材502がY軸方向に移動できないように移動を規制する役割を果たす。筐体200に対する支持部材502の設置位置は、レーザ光が結像レンズ205の所定の位置に入射するように調整される。調整後、支持部材502はU字溝507内の適切な位置で接着固定される。
図6は、各種調整を行う際の結像レンズ205の移動方向を示している。まず、U字溝507に沿って支持部材502を移動させると、それに追従してレンズ保持部材501が移動する。これにより、レーザ光を結像レンズの適切な位置に入射させることができる。その適切な位置で支持部材502が固定されると、抜け止め部506aと立曲げ部505との接点および回転軸506の位置決めがなされる。
上記の調整後、以下の調整を行う。支持部材502に形成されためねじに対しておねじを回転させることによって結像レンズ205を矢印B方向に移動させることができる。これによって、図4(c)に示すように走査線の片倍率の調整を行うことができる。また、調整ネジ511を回転させ屈曲部509を矢印C方向に移動させることによって、結像レンズ205を回転軸506(X軸に平行な軸)を中心に回動させることができる(C’方向)。これによって、図4(b)に示すように走査線の曲がりの調整を行うことができる。さらに、駆動モータ503を駆動し端部をD方向に移動させることによって、結像レンズ205を抜け止め部506aと立曲げ部505との接点を支点として結像レンズ205の光軸を法線とする面内で回動させることができる(D’方向)。これによって、図4(a)に示すように走査線の傾きの調整を行うことができる。
次に、図7を用いてU字溝507に対する支持部材502設置位置の調整方法(初期調整)について説明する。図7は、図5のX軸方向から結像レンズ205およびレンズ支持部材502を見たときの断面図である。この初期調整は、工場出荷時などの調整時やサービスマンによるメンテナンス時に、CCDラインセンサ701を有するCCDセンサ冶具702を用いて行われる。CCDラインセンサ701の複数のセンサ検知面はZ軸方向に並べられている。図7に示すように、CCDセンサ冶具702を結像レンズ205の端面205aに当接させ、CCDラインセンサ701にレーザ光を入射させる。このとき、CCDラインセンサ701は、結像レンズ205の長手方向において、上述した抜け止め部506aと立曲げ部505との接点に近い側の結像レンズ205の端面205aに当接させる。上述したレンズ保持部材501の他端部は揺動カムを介して駆動モータ503に接続されているため、初期調整時には他端部を移動させることはできない。そのため、CCDラインセンサ701をできる限り抜け止め部506aと立曲げ部505との接点に近い側に設置し初期調整を行うことが望ましい。上述した通り抜け止め部506aと立曲げ部505との接点の初期位置は図5(a)のZ軸方向に調整可能である。そこで、CCDラインセンサ701を結像レンズ205の長手方向中央部または上述の他端部に配置するよりも、その接点に近い位置(上述の一端部側)に配置し、レーザ光の光路に応じて筐体200に対する結像レンズ205の位置を調整する。これによって、レーザ光の光路に対する結像レンズ205の初期調整を高精度に行うことができる。
CCDセンサ冶具702は、結像レンズの長手方向において所定の位置に設置される。そして、CCDラインセンサ701の検知結果から結像レンズ205に対するレーザ光の通過位置を判定し、レーザ光が結像レンズ205の所定の位置に入射するように支持部材502をU字溝に沿ってスライドさせる。すると、結像レンズ205はレンズ保持部材501を伴ってZ軸方向に移動する。このようにしてレーザ光の結像レンズ205への入射位置を調整した状態で、支持部材502は筐体200に接着固定される。レンズの精度によっては、支持部材502がU字溝の置くまで押し込まれて固定される場合だけでなく、支持部材502がU字溝の置くまで押し込まれずに固定される場合も生じる。調整後、CCDセンサ冶具702は結像レンズ205から取り外される。接着には例えば、粘度の高いUV接着剤を用いるとよい。本実施例では固定手段として接着剤を用いる例を説明したが、調整後にレンズ支持部材502を筐体200にビスで固定しても良い。以上のようにして、筐体200のU字溝の中において支持部材502を固定する位置をCCDラインセンサ701の読取結果より判定し、に支持部材502を筐体200に固定する。
次に、感光体ドラム上での走査線の傾きを自動で補正する自動画像位置ズレ補正機能(所謂、オートレジストレーション)について説明する。図8は、本実施例の画像形成装置100においてオートレジストレーションを実行するためのブロック図である。CPU801は、画像形成部101Y、101M、101C、101Bkに図9に示すような所定のパターン画像901Y、901M、901C、901Bk、902Y、902M、902C、902Bkを中間転写ベルト107上(中間転写体上)に形成させる。また、CPU801は、センサ113R、113Lに上記の所定のパターン画像を読み取らせる。メモリ803には、傾きを補正する際の駆動モータの駆動量が記憶されており、CPU801はメモリ803から駆動量を読み出し、駆動モータ503Y、503M、503C、503Bkを算出する。
図9に示すように所定のパターン画像901Y、901M、901C、901Bkと902Y、902M、902C、902Bkとはそれぞれ対をなすようにセンサ113R、113Lの読取範囲内に形成される。CPU801は、センサ113Rおよびセンサ113Lの読取タイミングの差から各色に対応する走査線の傾きを算出する。
図10は、CPU801が実行するオートレジストレーションのフローチャートである。オートレジストレーションは、画像形成装置の電源がONになった直後、所定枚数画像形成された後の紙間などの所定のタイミングで開始される。まず、CPU801は、画像形成部101Y、101M、101C、101Bkにパターン画像901Y、901M、901C、901Bk、902Y、902M、902C、902Bkを形成させる(ステップS1001)。次に、センサ113Rおよびセンサ113Lに上記の所定のパターン画像を読み取らせ(ステップS1002)、読取結果から各色の走査線の傾き量を求める(ステップS1003)。CPU801は、走査線の傾き補正が必要か否かを判定し(ステップS1004)、必要がなければオートレジストレーションを終了する。走査線の傾き補正が必要な場合、算出された傾き量から、補正値をメモリ803から読み出す(ステップS1005)。そして、CPU801は、読み出された補正値に基づいて駆動モータ503Y、503M、503C、503Bkを駆動する(ステップS1006)。このようにオートレジストレーションを行うことによって、自動的に傾き補正を行うことができる。本実施例では、オートレジストレーションの例として傾き補正の方法について説明したが、この方法を曲がり補正に応用することも可能である。曲がり補正を行う場合、図9に設けられた左右のパターン画像に少なくとも一つのパターン画像を形成する。即ち、901Yと902Yとの間に少なくとも一つのパターン画像を形成する。そのパターン画像を検知するためのセンサを設けておき、CPU801はセンサ113Rおよびセンサ113Lを含む3つ以上のセンサの検知結果から走査線の曲がり具合を判定する。そして、その走査線の曲がりを補正するために自動で結像レンズ205を回動させるようにする。その場合、調整ネジ511の部分にも駆動モータを取り付けられることになる。その駆動モータはCPU801によって駆動される。
なお、本実施例では、走査線の傾きを補正するために抜け止め部506aと立曲げ部505との接点を支点としてレンズ保持部材501を回動させる構成について説明した。しかしながら、走査線の傾き補正をする際の回動中心は、抜け止め部506aと立曲げ部505との接点に限られるものではない。例えば、結像レンズ205の光軸と平行な軸を結像レンズ205の端部に形成し、その軸を中心に光軸を法線とする平面内で結像レンズ205を回動させても良い。その際は、レンズ保持部材205から第2の立曲げ部を立設させ、第2の立曲げ部に設けた丸穴に結像レンズ205の光軸と平行な軸を貫通させる構成にすると良い。また、本実施例では、回動させるレンズとして結像レンズ205を例に説明した。しかしながら、本実施例に示すような初期設置位置の調整を行うレンズは、ポリゴンミラー203と感光体との間に配されるレンズであって、所定の回転軸を中心にレンズを回動させることによって走査線の傾き補正、曲がり補正を行うことができるレンズであれば結像レンズ205に限られるものではない。(例えば、シリンドリカルレンズ)
以上説明したように、走査線の傾き補正を行うために設けられた結像レンズ205の回転軸を移動調整可能にすることによって、結像レンズ205の適切な位置にレーザ光を入射させることができる。これにより、走査線の傾き補正、曲がり補正を行った場合でも、感光体ドラム上でのレーザ光のスポット形状の変化または感光体ドラム上でのレーザ光の結像位置が理想の結像位置からずれることを抑制することができる。
102Y、102M、102C、102Bk 感光体ドラム
107 中間転写ベルト
104Y、104M、104C、104Bk 光走査装置
203 ポリゴンミラー
205 結像レンズ
501 レンズ保持部材
502 レンズ支持部材
505 立曲げ部
506 回転軸
506a 抜け止め部
507 U字溝

Claims (11)

  1. レーザ光を出射する光源と、
    前記光源から出射されたレーザ光が感光体を走査するように前記レーザ光を偏向する偏向手段と、
    前記偏向されたレーザ光を前記感光体に導くレンズと、
    前記レンズを保持する第1ユニットと、
    前記第1ユニットに連結される第2ユニットであって、当該第2ユニットに対して前記第1ユニットが可動となるように前記レンズの長手方向における前記レンズの一端側において前記第1ユニットが連結された第2ユニットと、
    前記第1ユニットと前記第2ユニットとを収容し、前記第2ユニットが固定された光学箱と、
    前記レンズの光軸方向と前記レンズの長手方向とに直交する方向において前記光学箱に対する前記第2ユニットの固定位置を任意に位置に調整可能であり、前記レンズの光軸方向及び前記レンズの長手方向における前記光学箱に対する前記第2のユニットの位置を決める位置決め機構と、
    前記光学箱に取り付けられ、前記第1ユニットを移動させる移動手段であって、前記レンズが前記レンズの光軸と平行な回転軸を中心に回動し、かつ前記レンズが前記レンズの長手方向に平行な回転軸を中心に回動するように、前記位置決め機構において前記レンズの光軸方向と前記レンズの長手方向とに直交する方向において前記光学箱に対する前記第2ユニットの固定位置を任意に位置に調整された前記第2ユニットに連結された前記第1ユニットを移動させる移動手段と、を備えることを特徴とする光走査装置。
  2. 前記位置決め機構として、前記第2ユニットは凸部を備え、前記光学箱は前記凸部が嵌合される嵌合部を有し、
    前記第2ユニットの凸部が前記光学箱の嵌合部に嵌合することによって、前記レンズの光軸方向及び前記レンズの長手方向における前記光学箱に対する前記第2のユニットの位置が決められ、
    前記凸部は、前記嵌合部における前記凸部の位置が前記レンズの光軸方向及び前記レンズの長手方向のそれぞれと直交する所定の方向の任意の位置に調整された後、固定手段によって前記嵌合部に固定されることを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記凸部は、前記嵌合部に対して接着固定されることを特徴とする請求項2に記載の光走査装置。
  4. 前記移動手段は、前記レーザ光が前記感光体上を走査する走査線の傾きを補正するために、前記レンズの光軸と平行な回転軸を中心として前記レンズが回動するように、前記第1ユニットを移動させる傾き補正手段を有することを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項に記載の光走査装置。
  5. 前記傾き補正手段は、駆動モータと、前記駆動モータによって回転され、前記第1ユニットに接触するカム機構とを備え、前記第1ユニットは、前記駆動モータによって回転されたカム機構の回転に応じて移動することを特徴とする請求項4に記載の光走査装置。
  6. 前記移動手段は、前記レーザ光が前記感光体上を走査する走査線の湾曲を補正するために、前記レンズの長手方向と平行な回転軸を中心として前記レンズが回動するように、前記第1ユニットを回動させる曲がり補正手段を有することを特徴とする請求項4または5に記載の光走査装置。
  7. 前記曲がり補正手段は、前記光学箱と前記第1ユニットとの間に設けられた弾性部材と、前記弾性部材を弾性変形させるために前記光学箱に螺合される調整ビスと、を備え、前記調整ビスのビス頭は前記第1ユニットの前記光学箱とは反対側の面に当接し、前記光学箱に対する前記調整ビスの締め込み量を調整することにより前記レンズの長手方向と平行な回転軸を中心として前記レンズが回動するように、前記第1ユニットを回動させることを特徴とする請求項6に記載の光走査装置。
  8. 前記第1ユニットと前記第2ユニットとを連結する軸部材であって、前記曲がり補正手段による前記第1ユニットの回動軸を中心とする円形断面の軸部材を備え、
    前記第1ユニットは、前記軸部材が挿入される開口であって、前記軸部材の断面の外形に沿う形状の開口を有する取付部を備え、
    前記軸部材は、一端側が前記第2ユニットに取り付けられ、他端側に前記開口からの前記軸部材の抜けを抑制するために前記取付部に当接する抜け止め部を備え、
    前記傾き補正手段は、前記抜け止め部と前記取付部との当接部を支点として前記第1ユニットを移動させ、
    前記曲がり補正手段は、前記軸部材を中心に前記第1ユニットを回動させることを特徴とする請求項6または7に記載の光走査装置。
  9. 複数色のトナーを用いて画像形成するカラー画像形成装置であって、
    前記複数色のトナーそれぞれに対応するように請求項4乃至8のいずれか1項に記載の感光体および光走査装置がそれぞれ複数設けられると共に、前記複数の光走査装置によって前記複数の感光体上に形成される静電潜像をトナー像として現像する複数の現像手段とを備える画像形成手段と、
    前記複数の感光体上のトナー像が転写される転写体と、
    前記画像形成手段によって前記転写体上に所定のパターン画像を形成させる制御手段と、
    前記転写体上に転写される前記所定のパターン画像を検知する検知手段と、を有し、
    前記傾き補正手段は、前記レーザ光が前記感光体上を走査する方向を補正するために、前記検知手段の検知結果に基づいて前記レンズの光軸と平行な回転軸を中心として前記第1ユニットを移動させることを特徴とするカラー画像形成装置。
  10. 複数色のトナーを用いて画像形成するカラー画像形成装置であって、
    前記複数色のトナーそれぞれに対応するように請求項1から8のいずれかに記載の感光体および光走査装置がそれぞれ複数設けられると共に、前記複数の光走査装置によって前記複数の感光体上に形成される静電潜像をトナー像として現像する現像手段とを備える画像形成手段とを有することを特徴とするカラー画像形成装置。
  11. 請求項1から8のいずれかに記載の感光体および光走査装置がそれぞれ設けられると共に、前記光走査装置によって前記感光体上に形成される静電潜像をトナー像として現像する現像手段とを備える画像形成手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
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