JPH09218367A - 走査光学装置 - Google Patents

走査光学装置

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JPH09218367A
JPH09218367A JP4675196A JP4675196A JPH09218367A JP H09218367 A JPH09218367 A JP H09218367A JP 4675196 A JP4675196 A JP 4675196A JP 4675196 A JP4675196 A JP 4675196A JP H09218367 A JPH09218367 A JP H09218367A
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lens
scanning
scanning direction
sub
optical device
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JP4675196A
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English (en)
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Mitsunori Iima
光規 飯間
Naoshi Mizuguchi
直志 水口
Masahiro Ono
政博 大野
Hiroshi Kanazawa
浩 金沢
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビーム形状の誤差及び走査線の湾曲を容易に
調整することが可能な、走査光学装置を提供することを
目的とする。 【解決手段】 結像レンズであるfθレンズのうちの一
つを、副走査方向に移動調整可能とし、シリンドリカル
レンズを副走査方向及び光軸回りに移動調整可能とする
ことによって、走査線の湾曲をビーム形状誤差とは独立
に調整できるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザープリンタ
等において光ビームを走査する走査光学装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】走査光学装置においては、光学系のいず
れかのレンズに傾きや位置ずれがあると、走査光学装置
からの射出光の結像面近傍でのビーム形状が変化する、
所謂ビーム形状誤差となって現れる。そのため、従来よ
り、走査光学装置の組立時には、専用の測定器で結像面
近傍におけるビーム形状を測定し、ビーム形状誤差が検
出された場合には、ビーム形状が正常に戻るまでシリン
ドリカルレンズを副走査方向あるいは光軸回りの回転方
向に移動させて調整している。ここで、シリンドリカル
レンズは、光源からの光束を副走査方向に線状に結像さ
せるためのものだが、比較的小さく動かし易いため調整
用に用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、画像の高精細化
に伴って、ビーム形状誤差の他に、走査線が副走査方向
に湾曲する所謂走査線湾曲の発生が問題になっている。
走査線湾曲は、光学系のいずれかのレンズの副走査方向
の位置ずれに起因するものであるため、シリンドリカル
レンズの副走査方向の移動調整によって相殺することも
可能である。しかしながら、シリンドリカルレンズを移
動すると、走査線湾曲は相殺されるが、同時にビーム形
状も変化してしまい、しかも走査線の変化よりもビーム
形状の変化の方が大きいという問題がある。
【0004】本発明は、走査光学装置において、ビーム
形状及び走査線の湾曲を容易に調整することができる、
走査光学装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明による走査光学装置は、光源と、光源からの
光束を所定の方向に走査する偏向手段と、を備えると共
に、所定の方向を主走査方向とし、走査対象面において
主走査方向に直交する方向を副走査方向として、光源と
偏向手段との間に設けられ、光源からの光束を副走査方
向に線状に結像させる線像形成レンズと、線像形成レン
ズによって線状に結像された光束を走査対象面上に再結
像させる、複数のレンズよりなる結像レンズと、を備
え、結像レンズのうちの少なくとも一つが前記副走査方
向に移動調整され得ること、を特徴とするものである。
このように構成することにより、走査線の湾曲が独立し
て調整できるようになり、調整が簡単になる。
【0006】なお、線像形成レンズは光軸回りに回転調
整可能で且つ副走査方向に移動調整可能に保持すること
も可能である。また、結像レンズはfθレンズとするこ
とができる。そして、fθレンズのうち、(1)主走査
方向の曲率が副走査方向よりも小さいアナモフィック面
を有するレンズ、あるいは(2)最もパワーの絶対値が
大きいレンズ、あるいは(3)最も曲率半径の絶対値が
小さいレンズ、あるいは(4)最も走査対象面からの距
離が大きいレンズ、を副走査方向に移動調整することが
できる。なお、上記の線像形成レンズは、シリンドリカ
ルレンズとしても良い。さらに、走査線の湾曲とビーム
形状の変化とが、夫々異なるレンズで調整され得るよう
構成することも可能である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる走査光学
装置の実施形態を説明する。実施形態として示される走
査光学装置は、8本のレーザ光を同時に走査させること
により、一回の走査で8本の走査線を同時に形成するマ
ルチビーム走査光学装置である。まず、装置全体の概略
構成を説明する。
【0008】図1は走査光学装置の実施形態を示す斜視
図、図2は走査光学装置の実施形態を感光体ドラムと共
に示す側面図である。走査光学装置は、図1に示される
ように、ほぼ直方体状の偏平なケーシング1内に走査光
学系を配して構成されている。ケーシング1の上部開口
は、使用時には上部蓋体2により閉成される。
【0009】ケーシング1の図中上部には、画像情報に
関する信号を受けるコネクタ部102が設けられてい
る。コネクタ102に隣接してレーザーブロック支持基
板300が設けられ、支持基板300には、上記信号に
基づき光束を発する8つの半導体レーザー101と光フ
ァイバー120の入力端とを向き合わせて保持するレー
ザーブロック310が固定されている。これにより、8
つの光ファイバー120に光束が導かれる。
【0010】光ファイバー120の射出側の端面120
bは、ファイバーアライメントブロック130により保
持されている。射出端面120bからの光束は、後述す
るコリメートレンズ140、ハーフミラー144、ダイ
ナミックプリズム160、及びシリンドリカルレンズ1
70を介して、ポリゴンミラー180に入射する。ポリ
ゴンミラー180は、ケーシングに固定されたポリゴン
モータ371(図2参照)により回転駆動されており、
ミラー面に入射した光束を反射・偏向する。ポリゴンミ
ラー180により偏向された光束は、結像レンズである
fθレンズ190に入射する。fθレンズ190からの
光束は、折り返しミラー200によって図中下側に反射
され、図2に示されるように走査対象面である感光体ド
ラム210上に結像する。
【0011】ここで、光学素子の作用を規定するため、
光軸に垂直な面内でfθレンズ190や感光体ドラム2
10(図2)上での光束の走査方向を主走査方向、光軸
に垂直な面内で主走査方向に直行する方向を副走査方向
として定義する。また、図中にfθレンズ190の光軸
と平行なX軸、このX軸に垂直な面内で互いに直行する
Y軸、Z軸を定義する。Y軸およびZ軸は、それぞれ主
走査方向および副走査方向に一致する。
【0012】次に、上記の装置の光学系の概略を示す図
3に基づいて光学系の各構成要素について説明する。光
源部100は、8つの半導体レーザー101と、これら
の半導体レーザーから発する発散光束を伝送する8本の
光ファイバー120と、これらの光ファイバー120を
直線上に整列させるファイバーアライメントブロック1
30とから構成されている。光ファイバー120は、コ
ア径が6μm、クラッドを含めた全体の径が125μmの
石英ガラスファイバーである。
【0013】光ファイバー120の入射端面120aを
含む端部は支持管であるファイバー支持体319により
保持されている。ファイバー支持体319は、入射端1
20aと半導体レーザー101が対向した状態で、レー
ザーブロック310に保持される。そして、半導体レー
ザー101から発せられた光束は、光ファイバー120
の入射端面120aに入射する。
【0014】図3に示すように、光源部100とポリゴ
ンミラー180との間の光路中には、光ファイバーの射
出端面から射出する発散光束を平行光束にするコリメー
トレンズ140、コリメートレンズ140を射出した光
束の主走査方向と副走査方向の辺をもつ長方形の開口部
によってビーム形状を制御するスリット142、スリッ
ト142を透過した光束を2つに分離するハーフミラー
144、ハーフミラー144で反射された光束の副走査
方向の角度を回転することにより逐次制御するダイナミ
ックプリズム160、そして、ダイナミックプリズム1
60により角度制御された光束を副走査方向に収束させ
るシリンドリカルレンズ170が設けられている。
【0015】なお、ハーフミラー144を透過した光束
は、光量を検出して半導体レーザーの出力をコントロー
ルするための信号を得るAPC(オートマチックパワー
コントロール)信号検出部150に入射する。APC信
号検出部150は、ハーフミラー144を透過した光束
をコンデンサレンズ151により収束させ、偏光ビーム
スプリッタ153に入射する。偏光ビームスプリッタ1
53は、入射光束を入射方向に透過する透過光と、入射
方向に対し直交する方向に偏向する偏向光とに分離す
る。透過光はAPC用第1受光素子157により検出さ
れ、偏向光はAPC用第2受光素子155により検出さ
れる。
【0016】ファイバー120の射出端面120bは、
ファイバーアライメントブロック130等によって、主
走査方向に対して所定角度傾斜した直線上に所定間隔を
おいて配列され、点光源列を形成する。この8つの点光
源よりなる点光源列からの光束は、図3において、コリ
メートレンズ140、シリンドリカルレンズ170等を
透過し、ポリゴンミラー180のミラー面近傍に、副走
査方向に結像する。ポリゴンミラー180への入射光束
は、ポリゴンミラー180の回転によりY方向に走査さ
れ、fθレンズ190に入射する。
【0017】fθレンズ190は、ポリゴンミラー18
0側から折り返しミラー200側に向けて順に、主走査
方向、副走査方向の両方向に関してそれぞれ負、正、
正、負のパワーを有する第1、第2、第3、第4レンズ
191、193、195、197よりなるものである。
【0018】第1レンズ191は、ポリゴンミラー18
0側が負のパワーを持つ球面、折り返しミラー200側
が副走査方向にのみ負のパワーを持つシリンダー面であ
る負レンズであり、主走査方向に比較的弱い負のパワー
を有すると共に、副走査方向に比較的強い負のパワーを
有する。
【0019】また、第2レンズ193は、ポリゴンミラ
ー180側が凸の球面、折り返しミラー200側が正の
トーリック面であるトーリックレンズであり、主走査方
向に比較的弱い正のパワーを有すると共に、副走査方向
に比較的強い正のパワーを有する。
【0020】また、第3レンズ195は、両面が球面で
ある正メニスカスレンズであり、主走査、副走査両方向
に等しい正のパワーを有する。
【0021】また、第4レンズ197は、両面が球面で
あり、ポリゴンミラー180側の面が強い負のパワーを
有し、折り返しミラー200側の面が弱い正のパワー持
つ負メニスカスレンズである。第4レンズ197は、第
1レンズ191の負シリンドリカル面と、第3レンズ1
95の正トーリック面とのみでは完全に補正できずに残
存する非点収差を補正する作用を持つ。
【0022】fθレンズ190透過した光束は、折り返
しミラー200を介し、感光体ドラム210表面(図
2)に結像すると共に、主走査方向の走査速度が等速に
なる。感光体ドラム210は、走査に同期して矢印R方
向に回転駆動され、これにより感光体ドラム210の表
面に静電潜像が形成される。
【0023】次に、走査線湾曲、ビーム形状等の調整に
ついて述べる。まず、走査線湾曲、ビーム形状等の調整
のための測定について説明する。図2に示すように、ケ
ーシング1の側面には、調整用開口12が設けられてい
る。調整用開口12は、主走査方向および副走査方向の
走査範囲よりも長い辺を有する長方形となっている。そ
して、ミラー200を取り外した状態でfθレンズ19
0からの射出光が透過できるよう、fθレンズ190の
光軸方向に位置している。なお、調整用開口12には、
ケーシング1内部に埃が入らないようにするための蓋1
3が設けられている。蓋13は、ケーシング1にビス止
めされており、走査線湾曲等の調整時には取り外され
る。
【0024】図4に、調整時の走査光学装置を示す。調
整時には、走査光学装置はベースフレーム410に取り
付けられる。ベースフレーム410には走査光学装置の
ケーシング1を支持する脚部411が設けられ、これに
よって走査光学装置は水平に支持される。また、ベース
フレーム410には、走査光学装置の調整用開口12か
らの射出光の光軸方向に、ビーム径を測定するための測
定器400が設けられる。測定器400はその先端部に
受光面を備えており、受光面内でのビーム形状を測定す
るものである。
【0025】測定器400はベースフレーム410によ
り保持され、このベースフレーム410に固定された板
部材であるユニットフレーム420には、主走査方向
(Y方向:図4では紙面に直交する方向)に沿って延び
る一対のガイドレール422が設けられている。夫々ガ
イドレール422上をナット423が移動可能に係合し
ており、ナット423にはテーブル425が固定されて
いる。テーブル425には、光軸方向(X方向)に延び
るガイドレール426が形成され、ガイドレール426
にはナット427が移動可能に係合している。そして、
ナット427には測定器400を保持した保持プレート
430が固定されている。このようにして、測定器40
0は主走査方向(Y方向)及び光軸方向(X方向)に移
動可能となる。
【0026】図5に、射出光による結像面と走査光学系
を示す。調整時には、ポリゴン180を停止させ、射出
光として単ビームを発する。単ビームはfθレンズ19
0及び開口12を通り、結像面F上に静止したビームス
ポットを形成する。
【0027】測定器400により、光軸方向(X方向)
の数カ所でビーム径を測定し、ビーム径が最小になった
位置がビームウェスト位置即ち結像位置である。このよ
うな結像位置の測定を、図5における主走査方向の中央
部A、主走査方向の両端部B,Cについて行う。そし
て、上記の主走査方向の数カ所で測定された結像位置の
データから、結像面の傾きが算出される。
【0028】即ち、例えば図5において、本来B点であ
るべき結像位置がB’点であり、本来C点であるべき結
像位置がC’点であった場合には、像面Fが図中D方向
に傾いている(あるいは回転している)所謂像面倒れが
発生していることが分かる。このような場合には、B’
点やC’点にある結像位置が夫々B点あるいはC’点に
移るまで、fθレンズ中の適当なレンズを主走査方向
(Y方向)へ移動調整することによって、像面倒れを補
正する。
【0029】図6にビーム形状誤差の例を示す。図6
(a)に示すように、ビーム形状が主走査方向の測定個
所BとCで対称に傾いた楕円形状となる場合がある。こ
の現象は、走査光学系のいずれかのレンズの副走査方向
(Z方向)の位置ずれが原因であることが分かっている
ため、走査光学装置1のどれか一つのレンズを副走査方
向に移動させることによって相殺することができる。こ
の場合、レンズの中ではシリンドリカルレンズ170が
最も小さく動かし易いため、シリンドリカルレンズ17
0を副走査方向(Z方向)に移動調整する。
【0030】また、図6(b)に示すように、ビーム形
状が主走査方向の測定個所A、B、Cで同じ方向に傾く
場合がある。この現象は、走査光学系内のトーリックレ
ンズあるいはアナモレンズの光軸回りの回転が原因であ
ることが分かっているため、走査光学系内のいずれかの
トーリックレンズあるいはアナモレンズを回転調整する
ことによって、相殺することができる。この場合も、シ
リンドリカルレンズ170が最も小さいため、シリンド
リカルレンズ170は光軸回り(γ)に回転調整可能に
構成されている。
【0031】さらに、図7に示すように、ビームが主走
査方向の測定個所B、Cで副走査方向に移動する、即ち
図中一点鎖線で示すように走査線が湾曲してしまう、所
謂走査線湾曲が発生する場合がある。この現象は、走査
光学系のいずれかのレンズの副走査方向(Z方向)の位
置ずれが原因であることが分かっている。ここで、シリ
ンドリカルレンズ170を単位量だけ移動させた場合の
走査線の変化より、当該移動によるビーム形状の方が大
きいため、シリンドリカルレンズ170を移動するとビ
ーム形状の方が大きく変化してしまう。そこで、本実施
形態では、走査湾曲を相殺するために、fθレンズ19
0の4枚のレンズ(第1レンズ191、第2レンズ19
3、第3レンズ195、第4レンズ197)のいずれか
を副走査方向(Z方向)即ち鉛直方向に移動させる。
【0032】fθレンズのうち、副走査方向のパワーが
大きいレンズを移動調整した方が、同じレンズ移動調整
量における走査線の変化が大きい。そこで、fθレンズ
190の中では、(1)副走査方向の曲率が主走査方向
の曲率よりも大きいアナモフィック面を有するレンズ、
(2)最もパワーが大きいレンズ、(3)最も曲率半径
の絶対値が小さいレンズのいずれかを調整するのが望ま
しい。また、(4)最も像面から遠いレンズ、即ちポリ
ゴンミラー180に最も近いレンズを調整するのも、移
動調整量が他のfθレンズにより拡大されることから、
望ましい。本実施形態では、アナモフィック面の一種で
あるトーリック面を有すると共に最もパワーの大きい第
2レンズ193を調整可能に構成する。
【0033】次に、第2レンズ193及びシリンドリカ
ルレンズ170の移動調整のための構成について説明す
る。まず、第2レンズ193を副走査方向に移動調整す
るための構成について説明する。図8に、第2レンズ1
93及びその取り付け構造を取り出して示す。第2レン
ズ193は、その主走査方向(長手方向)両端と下面が
固定ブロック381によって保持されている。固定ブロ
ック381は、第2レンズ193の長手方向両端を、レ
ンズ表裏両側から挟んで光軸方向に移動規制する一対の
側部382と、第2レンズ193の下面に沿って延びる
底部383により構成されている。
【0034】固定ブロック381は、その長手方向両端
が一対のL字ベース385によってレンズ台380に固
定されている。各L字ベース385は、水平部386と
鉛直部387によりL字形状に形成されている。水平部
386は固定ねじ386bによってレンズ台380に固
定されている。
【0035】L字ベース385の鉛直部387の固定ブ
ロック381側には、鉛直方向に延びる案内溝387c
が形成され、固定ブロック381には案内溝387cに
係合する案内条382aが形成されている。案内条38
2aと案内溝387との係合により、固定ブロック38
1は鉛直方向即ち副走査方向(Z方向)にのみ移動可能
となる。
【0036】また、L字ベース385の鉛直部387に
は、鉛直方向に延びる長孔387aが形成されており、
固定ブロック381に形成されたねじ孔に、長孔387
aを通して固定ねじ387bを係合させることによっ
て、固定ブロック381はL字ベース385に固定され
る。
【0037】このように構成されているため、固定ねじ
387bを緩めることによって、固定ブロック381
を、鉛直方向即ち副走査方向(Z方向)に移動調整させ
ることが可能となる。なお、本実施の形態では、fθレ
ンズ190のうち、第2レンズ193を移動調整するよ
う構成したが、第1レンズ191、第3レンズ195、
第4レンズ197についても第2レンズ193と同様の
構成で移動調整することができる。
【0038】次に、シリンドリカルレンズ170を移動
・回転調整するための構成について説明する。図9に、
シリンドリカルレンズ170の取り付け構造を示す。シ
リンドリカルレンズ170は、副走査方向の曲率がそれ
ぞれ正及び負の第1レンズ171と第2レンズ173と
よりなっており、両レンズは円筒部材361によって保
持されている。円筒部材361は、第1レンズ171と
第2レンズ173の光軸を中心とした円筒形状に形成さ
れている。また、円筒部材361の外周は、すべり軸受
である軸受部363によって回転可能に保持されてい
る。即ち、円筒部材361は、シリンドリカルレンズ1
70の光軸の回りに回転可能となる。
【0039】また、円筒部材361の外周上には、所定
長さの溝361aが形成されている。軸受部363の外
形は四角形に形成されており、その上面にはねじ孔36
3aが形成されている。そして、ねじ孔363aの下に
溝361aを位置させた状態で、ねじ孔363aに固定
ねじ363bを螺合させることにより、ねじ孔363a
を貫通した固定ねじ363bが溝316a内に突出す
る。そして、固定ねじ363bをさらにねじ込むと、固
定ねじ363bの先端が溝316aの底に当接し、円筒
部材361は回転不能となる。即ち、円筒部材361
は、固定ねじ363bを緩めることにより回転可能とな
り、固定ねじ316aを締め付けることによって回転不
能に係止される。
【0040】さらに、軸受部363の両側面には、一対
のL字ベース360が設けられている。L字ベース36
0は、水平部365と鉛直部366によりL字形状に形
成されている。L字ベース360の鉛直部366の軸受
部363側には、鉛直方向に延びる案内溝366cが形
成され、軸受部363には、案内溝366cに係合する
案内条363cが形成される。従って、軸受部363
は、鉛直方向即ち副走査方向(Z方向)に移動可能とな
る。
【0041】また、鉛直部366には、鉛直方向に延び
る長孔366aが形成されており、固定ねじ366b
は、軸受部363の側面に形成されたねじ孔に、長孔3
66aを通して螺合される。
【0042】このように構成されているため、固定ねじ
366bを緩めることにより、円筒部361を鉛直方向
即ち副走査方向(Z方向)に移動調整することができ
る。また、固定ねじ363bを緩めることにより、円筒
部361を光軸回り(γ)に回転調整することができ
る。即ち、円筒部361は副走査方向(Z方向)及び光
軸回り(γ)に移動あるいは回転調整が可能となる。
【0043】このように、本実施の形態の走査光学系に
よると、シリンドリカルレンズ170を移動あるいは回
転調整可能にすると共に、fθレンズ190のうちの一
つを移動調整可能としているため、走査線の湾曲とビー
ム形状の調整を独立で行うことが可能になり、調整が簡
単になる。
【0044】
【発明の効果】以上のように、本発明による走査光学系
によると、fθレンズのうちの少なくとも一つを移動調
整可能としているため、走査線湾曲の調整をビーム形状
等の調整と独立に行うことが可能になり、調整が簡単に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る走査光学装置の実施形態を示す斜
視図である。
【図2】図1の走査光学装置の側面図である。
【図3】図1の走査光学装置の光学系を示す図である。
【図4】調整時の走査光学装置を示す側面図である。
【図5】結像面を示す斜視図である。
【図6】ビーム形状誤差の例を示す図である。
【図7】走査湾曲の例を示す図である。
【図8】fθレンズの移動調整機構を示す斜視図であ
る。
【図9】シリンドリカルレンズの回転・移動調整機構を
示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ケーシング(ケース) 2 蓋体 100 光源部 120 ファイバー 170 シリンドリカルレンズ 180 ポリゴンミラー 190 fθレンズ 200 折り返しミラー 210 感光体ドラム 360 L字ベース 361 円筒部 363 軸受部 380 レンズ台 381 固定ブロック 385 L字ベース 400 測定器 410 ベースフレーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金沢 浩 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源と、前記光源からの光束を所定の方向
    に走査する偏向手段と、を備えると共に、 前記所定の方向を主走査方向とし、走査対象面において
    前記主走査方向に直交する方向を副走査方向として、 前記光源と前記偏向手段との間に設けられ、前記光源か
    らの光束を前記副走査方向に線状に結像させる線像形成
    レンズと、 前記線像形成レンズによって線状に結像された光束を走
    査対象面上に再結像させる結像レンズと、を備え、 前記結像レンズを構成するレンズの少なくとも一つが前
    記副走査方向に移動調整され得ること、を特徴とする走
    査光学装置。
  2. 【請求項2】前記線像形成レンズは光軸回りに回転調整
    可能であり、且つ副走査方向に移動調整可能に保持され
    ていること、を特徴とする請求項1に記載の走査光学装
    置。
  3. 【請求項3】前記結像レンズはfθレンズであること、
    を特徴とする請求項1又は2に記載の走査光学装置。
  4. 【請求項4】前記fθレンズの少なくとも一つは、主走
    査方向の曲率が副走査方向よりも小さいアナモフィック
    面を有し、該アナモフィック面を有するレンズが前記移
    動調整されるレンズであること、を特徴とする請求項3
    に記載の走査光学装置。
  5. 【請求項5】前記移動調整され得るレンズは、前記fθ
    レンズのうち、最もパワーの絶対値が大きいレンズであ
    ること、を特徴とする請求項3に記載の走査光学装置。
  6. 【請求項6】前記移動調整され得るレンズは、前記fθ
    レンズのうち、最も曲率半径の絶対値が小さいレンズで
    あること、を特徴とする請求項3に記載の走査光学装
    置。
  7. 【請求項7】前記移動調整され得るレンズは、前記fθ
    レンズのうち、最も走査対象面からの距離が大きいレン
    ズであること、を特徴とする請求項3に記載の走査光学
    装置。
  8. 【請求項8】前記線像形成レンズは、シリンドリカルレ
    ンズであること、を特徴とする請求項1から7のいずれ
    かに記載の走査光学装置。
  9. 【請求項9】前記偏向手段により形成される走査線の湾
    曲と、前記光束のビーム形状とが、夫々別のレンズによ
    って調整され得ること、を特徴とする請求項1から8の
    いずれかに記載の走査光学装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11190822A (ja) * 1997-12-25 1999-07-13 Fuji Xerox Co Ltd 光走査装置の走査レンズ取付構造
JP2005195926A (ja) * 2004-01-08 2005-07-21 Kyocera Mita Corp 走査光学装置
JP2007133320A (ja) * 2005-11-14 2007-05-31 Sharp Corp 光走査装置及び画像形成装置
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JP2021092662A (ja) * 2019-12-10 2021-06-17 シャープ株式会社 光走査装置及びそれを備えた画像形成装置

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