JPH09211352A - 走査光学装置 - Google Patents

走査光学装置

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JPH09211352A
JPH09211352A JP8037266A JP3726696A JPH09211352A JP H09211352 A JPH09211352 A JP H09211352A JP 8037266 A JP8037266 A JP 8037266A JP 3726696 A JP3726696 A JP 3726696A JP H09211352 A JPH09211352 A JP H09211352A
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scanning
lens
light
optical
light emission
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Naoshi Mizuguchi
直志 水口
Masahiro Ono
政博 大野
Mitsunori Iima
光規 飯間
Hiroshi Kanazawa
浩 金沢
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Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/435Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of radiation to a printing material or impression-transfer material
    • B41J2/47Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of radiation to a printing material or impression-transfer material using the combination of scanning and modulation of light
    • B41J2/471Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of radiation to a printing material or impression-transfer material using the combination of scanning and modulation of light using dot sequential main scanning by means of a light deflector, e.g. a rotating polygonal mirror
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 独立した複数の半導体レーザーを光源として
用いる場合、半導体レーザーの個体差により発光の中心
波長にバラツキがあると、倍率色収差が発生して一回の
走査で形成される複数の走査線の長さが互いに等しくな
らないという問題が生じる。 【解決手段】 独立して発光制御される複数の半導体レ
ーザー101〜108から発した光束をポリゴンミラー
180により同時に偏向し、fθレンズ190により感
光体ドラム210上に結像させることによりることによ
り感光体ドラム上に一回の走査で複数の走査線を形成す
る走査光学装置において、複数の半導体レーザーの発光
中心波長の基準波長からの誤差をΔλ(単位nm)、解像
度(単位dpi)をDとしたときに、以下の条件(1)、 |Δλ|< 1.8×103/D …(1) を満たすことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、レーザープリン
タ等に用いられる走査光学装置に関し、特に複数の光源
から発する光束により一回の走査で複数の走査線を形成
するいわゆるマルチビームの走査光学装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のマルチビーム走査光学装置で
は、走査対象面上に微少な間隔で複数のビームスポット
を形成するために、互いに近接した複数の点光源を物点
として形成する必要がある。この互いに近接した複数の
点光源を形成するための光源としては、従来からモノリ
シックな多点発光半導体レーザーを用いるタイプと、独
立した複数の半導体レーザーからの光束を偏光ビームス
プリッターや光ファイバー等を利用して互いに近接させ
るタイプとが知られている。
【0003】前者のタイプは、現在の製品レベルでは発
光点の数が2〜3点に限られるため、処理速度の向上の
ために一度の走査で形成される走査線の数を4本以上に
したい場合には後者のタイプを選択せざるを得ない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、走査光
学系は単一波長での使用を前提としており一般に色収差
が補正されていないため、独立した複数の半導体レーザ
ーを光源として用いる場合、半導体レーザーの個体差に
より発光の中心波長にバラツキがあると、倍率色収差が
発生して一回の走査で形成される複数の走査線の長さが
互いに等しくならないという問題が生じる。
【0005】走査光学系の解像度が低い場合には、倍率
色収差による走査線の長さの違いが描画性能に与える影
響は小さいが、解像度が高くなると、その影響が無視で
きなくなる。なお、倍率色収差による影響は、走査光学
系の色収差を補正することによっても抑えることができ
るが、限られたレンズ枚数で像面湾曲等の他の収差を抑
えつつ色収差を補正することは困難である。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述した従
来技術の課題に鑑みてなされたものであり、独立して発
光制御される複数の発光素子から発した光束を偏向器に
より同時に偏向し、結像光学系により走査対象面上に結
像させることによりることにより前記走査対象面上に一
回の走査で複数の走査線を形成する走査光学装置におい
て、複数の発光素子の発光中心波長の基準波長からの誤
差をΔλ(単位nm)、解像度(単位dpi)をDとしたと
きに、以下の条件(1)、 |Δλ|< 1.8×103/D …(1) を満たすことを特徴とする。
【0007】また、この発明は、解像度が500dpi
〜2000dpiの走査光学装置に対して有効である。
500dpi以下の低解像度の装置では、発光素子の発
光波長のバラツキがあったとしてもドット径に対する走
査線の長さの変化の割合は小さく、その影響は無視する
ことができる。また、2000dpi以上の高解像度の
装置では、上記の条件(1)を満たしたとしてもドット径
に対する走査線の長さの変化の割合が大きくなる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる走査光学
装置の実施形態を説明する。実施形態として示される走
査光学装置は、8本のレーザ光を同時に走査させること
により、一回の走査で8本の走査線を同時に形成するマ
ルチビーム走査光学装置である。まず、装置全体の斜視
図である図1、その光学系の配置を示す図2、断面図で
ある図3、そして平面図である図4に基づいて概略構成
を説明する。なお、以下の説明において「主走査方向」
は、光軸に垂直な面内で光束の走査方向に相当する方
向、「副走査方向」は、光軸に垂直な面内で主走査方向
に直行する方向をいうものとする。
【0009】この装置は、図1に示されるように、ほぼ
直方体状の偏平なケーシング1内に走査光学系を配して
構成されている。ケーシング1の上部開口は、使用時に
は上部蓋体2により閉成される。
【0010】走査光学系の光源部100は、図1および
図2に示されるように、それぞれ支持基板300に取り
付けられた8つのレーザーブロック310a〜310h
と、これらのレーザーブロックに1つづつ取り付けられ
た半導体レーザー101〜108と、半導体レーザーか
ら発する光束を伝達する8本の石英ガラス製の光ファイ
バー121〜128と、これらの光ファイバーの射出側
の端部を直線上に並べて保持することにより直線上に配
列する8つの点光源を形成するファイバーアライメント
ブロック130とから構成されている。なお、光ファイ
バー121〜128の入射側の端部は、レーザーブロッ
ク310a〜310hに固定されたファイバー支持体3
19a〜319hにより保持されている。
【0011】光源部100のファイバーアライメントブ
ロック130から射出される発散光束は、円筒状のコリ
メートレンズホルダー340により保持されたコリメー
トレンズ140により平行光束とされ、スリット142
を透過してハーフミラー144に入射する。ハーフミラ
ー144の透過率は、5〜10%である。
【0012】ハーフミラー144を透過した光束は、半
導体レーザーの出力をコントロールするための信号を得
るAPC(オートパワーコントロール)信号検出部150
に入射する。APC信号検出部150は、透過光束を収
束させるコンデンサレンズ151と、この光束を直交す
る2つの偏光成分に分離する偏光ビームスプリッター1
53と、それぞれの偏光成分を受光するAPC用第1受
光素子155、APC用第2受光素子157とから構成
されている。各受光素子の出力信号は、所定の比率で加
算され、半導体レーザーの出力をフィードバック制御す
るために利用される。
【0013】一方、ハーフミラー144で反射された光
束は、副走査方向の角度を逐次制御するダイナミックプ
リズム160により角度制御された後、副走査方向にの
み正のパワーを持つシリンドリカルレンズ170により
ポリゴンミラー180のミラー面の近傍で線状に結像さ
れる。ダイナミックプリズム160は、後述の感光体ド
ラムの回転ムラ等に起因する走査対象面上でのスポット
の副走査方向の位置ズレを補正するために利用される。
シリンドリカルレンズ170は、円筒状のシリンドリカ
ルレンズホルダー361により保持されており、図2に
示されるように、副走査方向においてそれぞれ正・負の
パワーを持つ2枚のレンズ171、173から構成され
る。
【0014】ポリゴンミラー180は、図3に示される
ようにケーシング1に固定されたポリゴンモータ371
により駆動され、図4中の矢印で示したように時計回り
方向に回転する。また、ポリゴンミラー180は、回転
による風切り音の発生や、空気中の塵埃との衝突による
ミラー面の損傷を避けるため、図1に示されるようにカ
ップ状のポリゴンカバー373により外気から遮断され
て配置されている。
【0015】ポリゴンカバー373には、その側面に光
路孔373eが形成されており、この光路孔373eに
はカバーガラス375がはめ込まれている。シリンドリ
カルレンズ170を透過した光束は、カバーガラス37
5を通してカバー内に入射し、ポリゴンミラー180に
より反射、偏向されて再びカバーガラス375を通して
外部に射出される。なお、ポリゴンカバー373の上面
には、ポリゴンミラーの6つの反射面のいずれの反射面
により光束が偏向されているかを識別するためのセンサ
ブロック176が設けられている。
【0016】ポリゴンミラー180の反射面には加工誤
差があり、一般に各反射面の加工誤差量にはバラツキが
生じる。そこで、各面の誤差量を予め測定して記憶させ
ておき、使用時にセンサの出力に応じていずれの反射面
が使用されているかを識別することにより、反射面毎の
固有の誤差量に応じてビーム位置やビーム強度等を補正
することができる。
【0017】ポリゴンミラー180で反射された光束
は、結像光学系であるfθレンズ190を透過した後、
図3に示されるように折り返しミラー200により反射
されて感光体ドラム210上に達し、8つのビームスポ
ットを形成する。これらのビームスポットは、ポリゴン
ミラー180の回転に伴って同時に走査され、感光体ド
ラム210上には一回の走査で8本の走査線が形成され
る。
【0018】fθレンズ190は、ポリゴンミラー18
0側から折り返しミラー200側に向けて順に、主走査
方向、副走査方向の両方向に関してそれぞれ負、正、
正、負のパワーを有する第1、第2、第3、第4レンズ
191,193,195,197が配列して構成され、副
走査方向においてポリゴンミラー180の反射面近傍で
線状に結像された光束を感光体ドラム210上に楕円形
状に再結像させるパワーを有する。fθレンズ190の
4枚のレンズは、図3および図4に示されるように単一
のレンズ台380上に固定されている。
【0019】図1〜図4中のx軸は、fθレンズ190
の光軸と平行な軸、y軸およびz軸は、x軸に垂直な面
内で互いに直行する軸である。y軸は主走査方向に一致
し、z軸はポリゴンミラー180と折り返しミラー20
0との間の光路中では副走査方向に一致する。
【0020】fθレンズ190の第1レンズ191は、
ポリゴンミラー180側が負のパワーを持つ球面、折り
返しミラー200側が副走査方向にのみ負のパワーを持
つシリンダー面である負レンズであり、主走査方向に比
較的弱い負のパワーを有すると共に、副走査方向に比較
的強い負のパワーを有する。
【0021】第2レンズ193は、ポリゴンミラー18
0側が凸の球面、折り返しミラー200側が正のトーリ
ック面であるメニスカス形状のトーリックレンズであ
り、主走査方向に比較的弱い正のパワーを有すると共
に、副走査方向に比較的強い正のパワーを有する。第3
レンズ195は、両面が球面であるメニスカス正レンズ
である。第4レンズ197は、両面が球面であり、ポリ
ゴンミラー180側の面が強い負のパワーを有し、折り
返しミラー200側の面が弱い正のパワー持つ負メニス
カスレンズである。
【0022】感光体ドラム210は、ビームスポットの
走査に同期して矢印R方向に回転駆動され、これにより
感光体ドラム210上に静電潜像が形成される。この潜
像は、公知の電子写真プロセスにより、図示せぬ用紙に
転写される。
【0023】なお、fθレンズ190を透過した光束
は、各走査毎に、すなわちポリゴンミラーの1つの反射
面による走査毎に、描画範囲に入る手前で同期信号検出
用光学系220により検出される。同期信号検出用光学
系220は、fθレンズ190の第4レンズ197と折
り返しミラー200との間の光路中に配置されて描画範
囲の手前で光束を反射させる第1ミラー221と、この
第1ミラー221で反射された光束を順に反射させる第
2、第3ミラー223,225と、これらのミラーによ
り導かれた光束を受光する受光素子230とから構成さ
れている。受光素子230は、感光体ドラム210と光
学的に等価な位置に配置されている。受光素子230の
出力パルスは、各半導体レーザーを駆動する図示せぬレ
ーザー駆動部に1ライン分の画像データを転送するタイ
ミングと、書き込みの開始タイミングとを決定するため
に使用される。
【0024】また、ケーシング1には、折り返しミラー
200で反射された光束を透過させる描画用開口11が
形成されると共に、折り返しミラー200の背後に光学
調整用開口12が形成されている。描画用開口11に
は、カバーガラス201が装着されている。光学調整用
開口12は、折り返しミラー200を除く光学素子を組
み付けた後に、これらの光学素子を調整する際に使用さ
れ、描画のための使用時には図3に示されるように蓋板
13により閉成される。
【0025】次に、光源部100を構成する半導体レー
ザー101〜108の発光波長の許容幅について説明す
る。ここで使用される半導体レーザーの発光中心波長の
基準波長からの誤差Δλ(単位nm)は、解像度(単位d
pi)をDとして、以下の条件(1)で示される範囲内で
あれば許容される。 |Δλ|< 1.8×103/D …(1) 上記の条件(1)は、以下の式(2)を整理することにより
導かれる。 |Δλ|×4.2×103<0.3×(25.4/D)×106 …(2)
【0026】この式(2)の右辺の25.4/Dは、1ド
ットの径をmm単位で示したものであり、これに106
をかけることにより単位を波長誤差Δλの単位であるn
mに変換している。左辺の4.2は最大像高における1
nmの波長変動に対する主走査方向における倍率色収差
変動量の基準値をμm単位で示したものであり、これに
103をかけることにより単位をnmに変換している。
【0027】したがって、これらの式(1)、(2)は、結
像光学系に倍率色収差が残存していることを前提とし
て、発光素子の発光中心波長の基準波長からの誤差Δλ
を、この誤差による倍率色収差の変動量が1ドットの径
の±30%を越えない範囲内で許容することを意味して
いる。
【0028】実施形態の走査光学系では、コリメートレ
ンズ140の焦点距離が100mm、シリンドリカルレ
ンズ170の副走査方向の焦点距離が116mm、fθ
レンズ190の主走査方向の焦点距離が330mmに設
定されており、解像度は約800dpiである。fθレ
ンズは、単一波長での使用を前提としているため、色収
差については考慮されていない。式(1)に800dpi
を代入すると、この例では基準波長からの許容誤差Δλ
が±2.25nmとなる。
【0029】中心波長の誤差がこの±2.25nmの範
囲内に収まる場合には、fθレンズに色収差がある場合
にも感光体ドラム上に形成される走査線の最大像高での
ドット位置の誤差が1ドット径の±30%以内に抑えら
れ、ドット列の副走査方向の蛇行を防ぐことができる。
【0030】続いて、図5〜12に基づいて上記の走査
光学系の各構成要素の詳細について説明する。図5は、
レーザーブロック310aの具体的な構成を示す断面
図、図6は図5をVI-VI線の方向から見た正面図で
ある。なお、レーザーブロック310a〜310hは、
全て同一の構造を有しているため、310aを代表とし
て説明する。これらの図に示されるように、レーザーブ
ロック310aは、半導体レーザー101を保持する半
導体レーザー保持部材311と、カップリングレンズ1
11を保持するカップリングレンズ保持部材313a
と、ファイバー支持体319aが固定されるファイバー
固定部材315aとの3つのブロックから構成されてい
る。半導体レーザー保持部材311aとカップリングレ
ンズ保持部材313aとは、図6に示されるように円柱
状であり、ファイバー固定部材315aは、直交する2
つの壁面から成る台座面が形成されるよう円柱のほぼ1
/4に相当する部分を軸線方向に沿って切り欠いた形状
に形成されている。
【0031】半導体レーザー保持部材311aとファイ
バー固定部材315aとは、カップリングレンズ保持部
材313aを光の進行方向に沿って両側から挟み込むよ
うにボルトで固定されており、半導体レーザー保持部材
311aを支持基板300にネジ止めすることにより3
つの部材が一体のブロックとして支持基板300に固定
される。また、ファイバー支持体319aは、固定用金
具317aによりファイバー固定部材315aの2つの
壁面に当てつけられた状態で固定されている。
【0032】半導体レーザー101から発する発散光束
は、カップリングレンズ111により収束されて光ファ
イバー121に入射する。光ファイバー121は、ファ
イバー支持体319aの中心軸に沿って形成された貫通
孔に挿入されて接着剤により支持体319aに固定され
ている。
【0033】光ファイバー121の入射端面は、半導体
レーザー101から入射する光束が入射端面で反射して
半導体レーザー101に戻ることを防止するため、光軸
に直交しないよう傾けて設定されている。また、入射端
面を傾けた際にも入射端面で屈折した光軸上の光線が光
ファイバー121の中心軸に一致するようファイバー支
持体319aも全体的に傾けて配置されている。
【0034】反射光が半導体レーザーに戻ると、半導体
レーザーの発振モードが変化し、本来中心波長のみのシ
ングルモードで発光すべきレーザーの発光波長が複数の
波長のピークを持ち、あるいは発光波長の幅が広がる。
このようにレーザーの発振モードがシングルモードでな
くなると、fθレンズの持つ色収差により単一のレーザ
ーからの光束により形成されるスポットの径が拡大し、
所望の解像度が得られなくなる。
【0035】上記のように光ファイバー121の入射端
面を光軸に直交しないよう傾けることにより、この入射
端面での反射光は図5に示されるように入射方向とは異
なる方向に向かい、半導体レーザーに戻ることがない。
したがって、半導体レーザーの発振モードの変化を防ぐ
ことができる。
【0036】ここで、図7に示すように、カップリング
レンズ111の光軸L1と光ファイバー121の入射端
面121aの法線L2とのなす角度をθ1、カップリング
レンズ111の光軸L1と光ファイバー121の中心軸
L3とのなす角度をθ2、光ファイバー121の中心軸L
3と入射端面121aの法線L2とのなす角度をθ3と
し、光ファイバー121のコアの屈折率をnとすると、
以下の関係が成立する。すなわち、角度θ1が決まれ
ば、他の角度θ2、θ3は一義的に定められる。
【0037】θ3=sin-1((sinθ1)/n) θ2=θ1−sin-1((sinθ1)/n)
【0038】なお、この例では、光ファイバー121を
ファイバー支持体319aに取り付けられた状態で一体
に研磨することにより、ファイバーの入射端面とファイ
バー支持体319の入射側の端面とを面一とし、かつ、
これらの面の法線が共にファイバーの中心軸に対して角
度θ3をなすよう加工されている。
【0039】また、この例では、光ファイバー121の
射出端面121bを光ファイバーの中心軸に直交する平
面に対して角度θ4だけ傾斜するよう斜めにカットして
いる。この構成によれば、たとえ光束の一部が光ファイ
バーの射出端面で内面反射したとしても、戻り光の角度
は全反射の条件を満たさないため、クラッドとの境界面
で反射される毎に一部がコアから漏れ出して光量が次第
に減衰し、半導体レーザー101に戻る光量はほぼ0に
なる。したがって、射出端面での内面反射光が半導体レ
ーザー101側に戻るのが阻止され、半導体レーザーの
発光モードの変化による軸外の結像位置での倍率色収差
の発生を抑えることができる。
【0040】光ファイバー121〜128の射出側の端
部は、図8に示されるようにファイバーアライメントブ
ロック130によりまとめられ、射出側の端部では各光
ファイバーの中心軸が一直線上に並ぶよう位置決めされ
る。直方体状のファイバーアライメントブロック130
は、分解斜視図である図9に示されるように、光ファイ
バー121〜128の射出端を位置決めするためのアラ
イメント部133が形成された本体130と、本体13
0に位置決めされた光ファイバーを押さえる押さえ板1
39とから構成されている。なお、本体131のアライ
メント部133より光入射側には、押さえ板から離れる
方向に段差をもって導入部135が形成されている。
【0041】アライメント部133には、図9、および
ファイバーアライメントブロック130の拡大正面図で
ある図10に示されるように、それぞれの光ファイバー
に対応して互いに平行な8本のV字溝137,137,…
が形成されている。V字溝の深さは、光ファイバーをV
字溝にセットした際にファイバーの上面がV字溝より突
出して押さえ板139に当接するよう定められている。
【0042】組み付け時には、光ファイバー121〜1
28をV字溝137,137,…にセットした後、押さえ
板139を強く押さえることによりファイバーをV字溝
内に強制的に圧入させて各ファイバーを位置決めし、本
体と押さえ板との間に接着剤を流し込んで光ファイバー
121〜128とファイバーアライメントブロック13
0とを一体に固定する。ファイバーアライメントブロッ
ク130の本体131は、光ファイバーより硬度が低い
物質、例えばプラスチックにより形成され、押さえ板1
39は本体131より硬度が高い物質、例えばガラスに
より形成されている。
【0043】上記の構成によれば、光ファイバーの位置
合わせの基準面として平面である押さえ板139を用い
ることができる。平面を高精度で作成することはV字溝
を同等の精度で作成するよりもきわめて容易であるた
め、容易に正確な位置合わせが可能となると共に、複雑
な形状のV字溝側の精度の許容幅を広げることができ
る。
【0044】ファイバーアライメントブロック130に
保持された光ファイバーの射出端面は、図11に示され
るように、中心軸が一直線上に揃って配列する。光ファ
イバーは、コア径が6μm、クラッドを含めた全体の径
が125μmである。隣接する光ファイバーの中心軸間
の距離は128μmであり、隣接するファイバー間の間
隔は3μmとなる。ファイバーアライメントブロック1
30は、図示せぬホルダーに保持され、感光体ドラム2
10上でのビームスポットが主走査、副走査両方向にそ
れぞれ所定間隔離れて形成されるように、ファイバーの
中心軸を結ぶ直線が主走査方向に対して5.3354゜
をなすよう斜めに設定される。隣接する光ファイバーの
中心軸間の主走査方向、副走査方向の間隔は、それぞれ
127.44μm、11.94μmである。また、両端の
光ファイバーの中心軸間の距離は896μm、その主走
査方向、副走査方向の間隔は、それぞれ892.09μ
m、83.60μmとなる。
【0045】図12は、感光体ドラム上のビームスポッ
トの配列を示す。各ビームスポットの主走査方向の径は
38μm、副走査方向の径は50μmとなる。物点とな
る光ファイバーの端面を図11のように配列することに
より、ビームスポットもそれぞれの中心が一直線上にの
るよう形成される。この中心を結ぶ直線は、主走査方向
に対して4.235゜をなす。これにより隣接するビー
ムスポットの中心間隔は主走査方向については421.
9μm、副走査方向においては31.24μmとなり、
ビームスポットを主走査、副走査の両方向について分離
することができる。両端のビームスポットの中心間の主
走査方向、副走査方向の間隔は、それぞれ2953.3
μm、218.68μmとなる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、複数の発光素子の発光波長の基準値からの誤差を所
定の範囲に抑えることにより、走査光学系が色収差を持
つ場合にも、各発光素子からの光束により形成される走
査線の長さを一定に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施態様を示す走査光学装置の斜
視図である。
【図2】 図1の装置の光学系のみを取り出して示す主
走査方向の説明図である。
【図3】 図1の装置の副走査方向の断面図である。
【図4】 図1の装置の主走査方向の平面図である。
【図5】 図1の装置のレーザーブロック部分の詳細を
示す断面図である。
【図6】 図5をVI-VI線方向から見た正面図であ
る。
【図7】 レーザーブロック内における光束の入射方向
と光ファイバーの入射端面の角度との関係を示す説明図
である。
【図8】 図1の装置のファイバー支持体からファイバ
ーアライメントブロックまでの構成を示す平面図であ
る。
【図9】 ファイバーアライメントブロック部分の分解
斜視図である。
【図10】 ファイバーアライメントブロックの拡大正
面図である。
【図11】 ファイバーの配列を示す説明図である。
【図12】 感光体ドラム上でのビームスポットの配列
を示す説明図である。
【符号の説明】
100 光源部 101〜108 半導体レーザー 121〜128 光ファイバー 130 ファイバーアライメントブロック 140 コリメートレンズ 144 ハーフミラー 150 APC信号検出部 160 ダイナミックプリズム 170 シリンドリカルレンズ 180 ポリゴンミラー 190 fθレンズ 200 折り返しミラー 210 感光体ドラム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金沢 浩 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】独立して発光制御される複数の発光素子か
    ら発した光束を偏向器により同時に偏向し、結像光学系
    により走査対象面上に結像させることによりることによ
    り前記走査対象面上に一回の走査で複数の走査線を形成
    する走査光学装置において、前記複数の発光素子の発光
    中心波長の基準波長からの誤差をΔλ(単位nm)、解像
    度(単位dpi)をDとしたときに、以下の条件、 |Δλ|< 1.8×103/D を満たすことを特徴とする走査光学装置。
  2. 【請求項2】前記解像度Dが、以下の条件、 500dpi < D < 2000dpi を満たすことを特徴とする請求項1に記載の走査光学装
    置。
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