JP2001133707A - 走査光学装置 - Google Patents

走査光学装置

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JP2001133707A
JP2001133707A JP31053399A JP31053399A JP2001133707A JP 2001133707 A JP2001133707 A JP 2001133707A JP 31053399 A JP31053399 A JP 31053399A JP 31053399 A JP31053399 A JP 31053399A JP 2001133707 A JP2001133707 A JP 2001133707A
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JP
Japan
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lens
light beams
scanning direction
lenses
optical device
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JP31053399A
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English (en)
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Yoshihiro Hama
善博 浜
Yasushi Suzuki
康史 鈴木
Taminori Odano
民則 小田野
Susumu Mikajiri
晋 三ヶ尻
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
    • G02B26/10Scanning systems
    • G02B26/12Scanning systems using multifaceted mirrors
    • G02B26/127Adaptive control of the scanning light beam, e.g. using the feedback from one or more detectors
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B13/00Optical objectives specially designed for the purposes specified below
    • G02B13/0005Optical objectives specially designed for the purposes specified below having F-Theta characteristic
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
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    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
    • G02B26/10Scanning systems
    • G02B26/12Scanning systems using multifaceted mirrors
    • G02B26/125Details of the optical system between the polygonal mirror and the image plane

Abstract

(57)【要約】 【課題】 fθレンズが占有するスペースを減らすこと
によって、光路設計の自由度を確保するとともに、コス
ト削減を実現することができる走査光学装置を提供す
る。 【解決手段】 成形レンズ部400は、互いに異なる材
料からなる第1レンズ410と第2レンズの一方のレン
ズが他方のレンズに対して金型を用いて一体的に成形さ
れた接合レンズとして構成されており、第1、第2レン
ズの順番で各光ビームLA乃至LDが通過するように構
成されている。第1レンズ410は、各光ビームLA乃
至LDを主に主走査方向に収束するパワーを有し、第2
レンズ420は、各光ビームLA乃至LDを主に副走査
方向に収束するパワーを有している。成形レンズ部40
0は、第1、第2レンズの作用によって各光ビームLA
乃至LDを主走査方向と副走査方向の双方に収束するよ
うに構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ビームを感光ドラ
ムなどの被照射対象物に走査する走査光学装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】モノクロのレーザプリンタなどに適用さ
れる走査光学装置は、画素信号により発光される半導体
レーザを備え、この半導体レーザから出力されるレーザ
ビーム(以下光ビームという)はコリメートレンズによ
り平行光に変換された後、ポリゴンミラーにより水平方
向に走査偏向され、この光ビームをfθレンズで屈折、
集光させて感光ドラムの表面に入射し、感光ドラム表面
を画素信号の強度に応じて露光する。そして、この露光
像をトナーで現像した後、このトナー像を記録紙に転写
し定着処理を施すことにより、画像情報を記録紙に印画
定着するようになっている。
【0003】また、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラ
ックの各色に対応したトナー像を記録紙に転写すること
でカラー画像を印画するカラープリンタやカラー複写機
などに適用される走査光学装置として、各色毎に独立し
た光源を備えた走査光学系を用いたものがある。このよ
うな走査光学装置の走査光学系は、各色毎に独立した光
源と、単一のポリゴンミラーと、複数のレンズからなる
fθレンズとを備え、各色毎に独立した感光ドラムに各
光ビームを照射して露光するように構成されており、そ
れぞれ露光、現像、転写の各プロセスが行なわれ、最後
に定着装置により4色同時に定着して、カラー画像が記
録紙に印画定着されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した各色毎に対応
する光源、単一のポリゴンミラー、複数のレンズからな
るfθレンズを備える走査光学装置では次のような問題
がある。上述した各プロセスを行う露光部、現像部、転
写部などを配置するためのスペースを各感光ドラムの周
囲に確保するためには、fθレンズを含む光学系の光路
設計の自由度が必要である。しかしながら、fθレンズ
が複数のレンズから構成され、これら複数のレンズが装
置内でスペースを占有してしまうと、光学系の光路設計
の自由度を確保することが難しい。また、fθレンズを
構成するレンズの点数が多いため、製造コストがかかる
という問題もある。本発明は前記事情に鑑み案出された
ものであって、本発明の目的は、fθレンズが占有する
スペースを減らすことによって、光路設計の自由度を確
保するとともに、コスト削減を実現することができる走
査光学装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、光ビームを出
射する複数の光源と、前記各光源から出射された前記各
光ビームを偏向走査する単一のポリゴンミラーと、前記
ポリゴンミラーによって偏向走査された前記各光ビーム
をそれぞれ複数の被照射対象物に収束させるfθレンズ
とを有する走査光学装置において、前記fθレンズは、
主に前記各光ビームの主走査方向の収束を行うように構
成された単一の第1レンズと、主に前記各光ビームの主
走査方向と直交する副走査方向の収束を行うように構成
された単一の第2レンズとを有し、前記第1、第2レン
ズは互いに異なる材料からなり、第1、第2レンズの一
方のレンズは他方のレンズに対して金型を用いて一体的
に成形され、第1、第2レンズは接合レンズとして構成
されていることを特徴とする。また、本発明は、光ビー
ムを出射する複数の光源と、前記各光源から出射された
前記各光ビームを偏向走査する単一のポリゴンミラー
と、前記ポリゴンミラーによって偏向走査された前記各
光ビームをそれぞれ複数の被照射対象物に収束させるf
θレンズとを有する走査光学装置において、前記fθレ
ンズは、主に前記各光ビームの主走査方向と直交する副
走査方向の収束を行うように構成された単一の第1レン
ズと、主に前記各光ビームの主走査方向の収束を行うよ
うに構成された単一の第2レンズとを有し、前記第1、
第2レンズは互いに異なる材料からなり、第1、第2レ
ンズの一方のレンズは他方のレンズに対して金型を用い
て一体的に成形され、第1、第2レンズは接合レンズと
して構成されていることを特徴とする。
【0006】そのため、本発明によれば、第1、第2レ
ンズが独立して設けられる場合と違って、fθレンズが
占有するスペースを減らすことができるので、光路設計
の自由度を確保することができる。また、部品点数を減
らすことができるので、コストを削減することができ
る。
【0007】また、本発明は、前記第1レンズの入射面
や第2レンズの出射面に回折レンズ構造を設けることが
できる。また、本発明は、前記回折レンズ構造が前記接
合レンズの形成時に同時に成形されるように構成するこ
とができる。また、本発明は、前記第1レンズと第2レ
ンズの一方はガラス材料から構成され、前記第1レンズ
と第2レンズの他方はプラスチック材料から構成するこ
とができる。また、本発明は、前記fθレンズは第3レ
ンズをさらに有し、前記第1、第2、第3レンズはこの
順番で前記光ビームが通過するように構成することがで
きる。また、本発明は、前記第3レンズは、主に前記各
光ビームの前記主走査方向と直交する副走査方向の収束
を行うように構成することができる。また、本発明は、
前記被照射対象物を前記イエロー、マゼンタ、シアン、
ブラックに対応して設けられた感光ドラムとし、前記光
ビームの主走査方向が前記各感光ドラムの長さ方向とす
ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。なお、本実施の形態では、
走査光学装置がカラープリンタに適用された場合につい
て説明する。図1は本発明の第1の実施の形態の走査光
学装置の平面図、図2は図1をAA線断面から見た状態
を示す側面図、図3は第1、第2レンズから構成された
接合レンズ部を示す図であり、図3(A)は平面図、図
3(B)は図3(A)を矢印B方向から見た状態を示す
正面図、図3(C)は図3(B)を矢印C方向から見た
状態を示す側面図である。
【0009】走査光学装置1000は、筐体1の底壁1
0と、この底壁10の上面10Aに配設された各部、す
なわち光源部100、シリンダレンズ部200、ポリゴ
ンミラー部300、第1レンズ410および第2レンズ
420を含んで構成される接合レンズ部400、第3レ
ンズ500、ミラー部600、水平同期用検知部700
などから構成されている。
【0010】図2に示されているように、底壁10は、
水平方向に延在し、その下方には底壁10の下面10B
と間隔をおいて、4個の感光ドラム20A、20B、2
0C、20D(特許請求の範囲の請求項1、3の被照射
対象物に相当)が互いに間隔をおいて軸線が平行をなし
た状態で回転可能に設けられている。各感光ドラム20
A、20B、20C、20Dは、カラー画像を形成する
ために必要な互いに異なる色(イエロー、マゼンタ、シ
アン、ブラック)に対応して設けられており、これらイ
エロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーを記録紙
に転写するように構成されている。
【0011】走査光学装置1000の概略動作は以下の
通りである。すなわち、光源部100から出射されシリ
ンダレンズ230を通過した4本の光ビームLA乃至L
Dは、ポリゴンミラー部300によって主走査方向に偏
向走査される。偏向走査された各光ビームLA乃至LD
は、接合レンズ部400、ミラー部600、第3レンズ
500を介して各感光ドラム20A、20B、20C、
20D上に収束されて主走査方向に走査されるように構
成されている。ポリゴンミラー部300によって走査さ
れた各光ビームLA乃至LDは、水平同期用検知部70
0の受光センサ720に導かれ、この受光センサ720
の受光信号に基いて主走査方向の書き込みタイミングの
同期が取られる。なお、各光ビームLA乃至LDの主走
査方向は、各感光ドラム20A、20B、20C、20
Dの長さ方向に沿っており、この主走査方向と直交する
走査方向が副走査方向となる。
【0012】次に各部の構成について詳細に説明する。
光源部100は、光ビームを出力する4個の半導体レー
ザ120A乃至120Dと、各半導体レーザ120A乃
至120Dから出射される各光ビームLA乃至LDを平
行光にするための4個のコリメータレンズと、各半導体
レーザを駆動するための半導体レーザ駆動回路とを備え
て構成されている。そして、光源部100は、各半導体
レーザ120A乃至120Dから各コリメータレンズを
通過して出射される平行光となった各光ビームLA乃至
LDが、それぞれの光路が平面からみて一致し、鉛直方
向に同一の間隔をおいて平行をなすように構成されてい
る。また、図2に示されているように、各光ビームLA
乃至LDは、光ビームLAが鉛直方向の最も下方に位置
し、光ビームLAの上方に光ビームLBが位置し、光ビ
ームLBの上方に光ビームLCが位置し、光ビームLC
の上方に光ビームLDが位置するように構成されてい
る。
【0013】シリンダレンズ部200は、壁部10の上
面10Aに取着されたベース210と、このベース部2
10から立設されたレンズ保持部220と、レンズ保持
部220によって保持されたシリンダレンズ230とを
有している。シリンダレンズ230は、光源部100か
ら出射された各光ビームLA乃至LDを入射する入射面
230Aと、入射した各光ビームLA乃至LDを出射す
る出射面230Bとを有している。そして、シリンダレ
ンズ230は、光源部100から出射された平行光とな
った各光ビームLA乃至LDを入射してこれら各光ビー
ムLA乃至LDを水平方向(主走査方向)は収束せず、
鉛直方向(副走査方向)にのみ収束してポリゴンミラー
部300へ出射するように構成されている。そして、シ
リンダレンズ230の焦点位置、すなわち各光ビームL
A乃至LDが最も収束されて水平方向に延在する線像と
なる位置は、後述するポリゴンミラー320の反射面3
22の位置となるように設定されている。
【0014】ポリゴンミラー部300は、底部10の上
面10Aに取着されたモータ部310と、モータ部31
0の鉛直方向に向けられた回転軸312に取着された単
一のポリゴンミラー320とを有している。ポリゴンミ
ラー320は、平面から見て6個の反射面322が正6
角形をなすように設けられており、各反射面322は水
平面に対して直交している。そして、各反射面322は
それぞれ単一の面を形成しており、この単一の面にシリ
ンダレンズ230から出射された各光ビームLA乃至L
Dが入射するようになっている。図1において、モータ
部310は、図略のモータ制御回路から入力される駆動
信号によって等速で反時計回転の方向に高速回転される
ようになっており、これにより、各光ビームLA乃至L
Dは主走査方向に偏向走査される。
【0015】接合レンズ部400は、それぞれ単一の第
1、第2レンズ410、420を含んで構成されてお
り、後述する第3レンズ500と共にfθレンズを構成
する。上記fθレンズは、ポリゴンミラー320によっ
て主走査方向に走査される光ビームLA乃至LDをそれ
ぞれ感光ドラム20A乃至20D上に収束させる作用を
果たす。
【0016】接合レンズ部400は、ポリゴンミラー3
20によって偏向走査された各光ビームLA乃至LDを
入射するように構成されており、底壁10の上面10A
に図略の保持部材を介して取着されている。図3に示さ
れているように、接合レンズ部400は、第1レンズ4
10(特許請求の範囲の請求項1記載の第1レンズに相
当)と第2レンズ420(特許請求の範囲の請求項1記
載の第2レンズに相当)が一体的に成形されることで構
成されており、この順番で各光ビームLA乃至LDが通
過するように構成されている。第1レンズ410は、各
光ビームLA乃至LDを主に主走査方向に収束するパワ
ーを有し、第2レンズ420は、各光ビームLA乃至L
Dを主に副走査方向に収束するパワーを有している。し
たがって、接合レンズ部400は、第1、第2レンズ4
10、420の作用によって各光ビームLA乃至LDを
主走査方向と副走査方向の双方に収束するように構成さ
れている。
【0017】接合レンズ部400の構成について更に説
明する。第1レンズ410は、入射面412と出射面4
14を有して構成され、第2レンズ420は、入射面4
22と出射面424を有して構成されている。そして、
第1レンズ410の入射面412は、接合レンズ部40
0の入射面をなし、ポリゴンミラー320の反射面32
2に臨んでいる。また、第1レンズ410の出射面41
4と第2レンズ420の入射面422は互いに接合され
る接合面をなしている。また、第2レンズ420の出射
面424は接合レンズ部400の出射面をなし、後述す
るミラー部600に臨んでいる。
【0018】そして、第1レンズ410は、各光ビーム
LA乃至LDが入射面412、出射面414をこの順番
で通過することで屈折され、各光ビームLA乃至LDが
主走査方向へ収束されるように構成されている。
【0019】一方、第2レンズ420には、出射面42
4に各光ビームLA乃至LDを副走査方向に収束するた
めの凸状の曲面424A乃至424Dが各光ビームLA
乃至LD毎に対応して設けられている。各凸状の曲面4
24A乃至424Dの光軸は各光ビームLA乃至LDと
一致するように構成されている。そして、第1レンズ4
10の出射面414から出射された各光ビームLA乃至
LDは、第2レンズ420の入射面422、出射面42
4をこの順番で通過することで屈折され、各光ビームL
A乃至LDが副走査方向に収束されるように構成されて
いる。
【0020】したがって、各光ビームLA乃至LDは、
鉛直方向に等間隔で並んで第1レンズ410の入射面4
12に入射され第2レンズ420の出射面424からそ
れぞれ鉛直方向に等間隔をおいた状態で出射される。そ
して、各光ビームLA乃至LDは第1、第2レンズ41
0、420から構成される接合レンズ部400を通過す
ることで主走査方向と副走査方向の双方の方向に収束さ
れる。
【0021】上述した接合レンズ部400は、例えば、
互いに異なる材料からなる第1、第2レンズ410、4
20の一方のレンズを他方のレンズに対して金型を用い
て一体的に成形した接合レンズとして構成されている。
この場合、例えば第1レンズ410を構成する材料とし
て合成樹脂を用いるとともに、第2レンズ420を構成
する材料としてガラスを用いることで、第1レンズ40
0をハイブリッド構造の接合レンズとして製造すること
が可能となる。また、第1、第2レンズ410、420
を一体に形成することでfθレンズの部品点数を削減す
ることができる。
【0022】ミラー部600は、第2レンズ420から
出射された各光ビームLを次述する第3レンズ500を
構成するレンズ500A乃至500Dに導くように構成
されている。ミラー部600は、第1乃至第4ミラー群
610、620、630、640から構成されている。
第1ミラー群610は、半導体レーザ120Aの光ビー
ムLAをレンズ500Aに導く1個のミラー612から
構成されている。第2ミラー群620は、半導体レーザ
120Bの光ビームLBをレンズ500Bに導く2個の
ミラー622、624から構成されている。第3ミラー
群630は、半導体レーザ120Cの光ビームLCをレ
ンズ500Cに導く3個のミラー632、634、63
6から構成されている。第4ミラー群640は、半導体
レーザ120Dの光ビームLDをレンズ500Dに導く
3個のミラー642、644、646から構成されてい
る。これら各ミラー612、622、624、632、
634、636、642、644、646はそれぞれ光
ビームLの主走査方向にわたって延在して設けられてお
り、図略の保持部材を介して底壁10の上面10Aに取
着されている。
【0023】第3レンズ500は、各光ビームLA乃至
LDにそれぞれに対応して個別に設けられたレンズ50
0A乃至500Dと、これらレンズ500A乃至500
Dをそれぞれ底壁10の上面10Aに取着する保持部材
510A乃至510D(図1のみに示す)とを有してい
る。第3レンズ500のレンズ500A乃至500D
は、各光ビームLA乃至LDを主に副走査方向に収束さ
せるパワーを有し、水平方向(主走査方向)に収束させ
るパワーも有している。ここで、各レンズ500A乃至
500Dによる光ビームLA乃至LDを収束させるパワ
ーは、鉛直方向に各光ビームLA乃至LDを収束させる
パワーよりも弱くなるように構成されている。
【0024】一方、底壁10には、各感光ドラム20A
乃至20Dの上部に臨む箇所に、各感光ドラム20A乃
至20Dの軸線と平行に、すなわち光ビームLA乃至L
Dの主走査方向にわたって延在する開口12A乃至12
Dが貫通して設けられている。この開口12A乃至12
Dの上面10A側の周縁部には保持部材610A乃至6
10Dが取着され、これら保持部材610A乃至610
Dによってレンズ500A乃至500Dが保持されてい
る。すなわち、レンズ500A乃至500Dは各光ビー
ムLA乃至LDのそれぞれに対応した個別の箇所で光ビ
ームLA乃至LDの主走査方向にわたって延在してい
る。そして、レンズ500A乃至500Dは、それぞれ
光ビームLA乃至LDが入射される入射面500A1乃
至500D1と、これら入射面500A1乃至500D
1に入射された各光ビームLA乃至LDが出射される出
射面500A2乃至500D2とを有している。
【0025】ここで、第1乃至第4ミラー群610、6
20、630、640と各レンズ500A乃至500D
との配置関係について説明する。第1ミラー群610の
ミラー612は、第2レンズ420から水平方向に出射
された光ビームLAを90度下方に反射させて、レンズ
500Aの入射面500A1に対して直交して入射させ
るように構成されている。第2ミラー群620のミラー
622は、第2レンズ420から水平方向に出射された
光ビームLBを45度上方に反射させてミラー624に
導き、このミラー624はそれに入射された光ビームL
を45度下方に反射させて、レンズ500Bの入射面5
00B1に対して直交して入射させるように構成されて
いる。第3ミラー群630のミラー632は、第2レン
ズ420から水平方向に出射された光ビームLCを下方
に反射させてミラー634に導き、このミラー634は
それに入射された光ビームLCを上方に反射させてミラ
ー636に導き、このミラー636はそれに入射された
光ビームLを下方に反射させてレンズ500Cの入射面
500C1に直交して入射させるように構成されてい
る。第4ミラー群640のミラー642は、第2レンズ
420から水平方向に出射された光ビームLDを90度
上方に反射させてミラー644に導き、このミラー63
4はそれに入射された光ビームLを90度に反射させて
ミラー636に導き、このミラー636はそれに入射さ
れた光ビームLDを90度下方に反射させてレンズ50
0Dの入射面500D1に対して直交して入射させるよ
うに構成されている。
【0026】上述したfθレンズを構成する第1レンズ
410の作用により各光ビームLA乃至LDを主走査方
向に収束させ、第2、第3レンズ420、500の作用
により各光ビームLA乃至LDを副走査方向に収束させ
ている。この結果、ポリゴンミラー320の反射面32
2の位置で水平方向に延在する線像となった各光ビーム
LA乃至LDは、この反射面322によって反射された
後、上記第1乃至第3レンズ410、420、500の
作用によって各感光ドラム20A乃至20Dの面の位置
で主走査方向および副走査方向の両方向に収束され点像
となるようになっている。
【0027】水平同期検知部700は、ミラー710
と、受光センサ720とを有して構成されている。ミラ
ー710は、感光ドラムのビーム主走査方向において、
画像形成に寄与する走査範囲から外れた手前の所定位置
に配設され、この所定位置に到達した光ビームLを受光
センサ720へ反射させるように底壁10の上面10A
に取付部材712によって取着されている。受光センサ
720は、第2レンズ420を通過する光ビームLA乃
至LDのうちミラー710によって導かれた画像形成に
寄与しない走査範囲の光ビームLA乃至LDを入射する
ように底壁10の上面10Aに取付部材722によって
取着されている。受光センサ720から出力される受光
信号に基いて各半導体レーザ120A乃至120Dの駆
動信号を制御することで感光ドラム20A乃至20Dに
対する主走査方向への書き込み動作の同期が取られるよ
うになっている。そして、図略の制御回路は、受光セン
サ720から出力される受光信号に基いて各半導体レー
ザ120A乃至120Dの駆動信号を制御することで感
光ドラム20A乃至20Dに対する主走査方向への書き
込み開始位置の同期が取られるようになっている。上記
制御回路による各半導体レーザ120A乃至120Dの
駆動信号の制御は、この制御回路によって光源部100
の半導体レーザ駆動回路を制御することによって行なわ
れる。
【0028】上述の構成によれば、ポリゴンミラー32
0によって偏向走査された各光ビームLA乃至LDを主
走査方向に収束する第1レンズ410と、副走査方向に
収束する第2レンズ420とを一体的に形成して接合レ
ンズ部400を構成した。したがって、第1、第2レン
ズが独立して設けられる場合と違って、fθレンズが占
有するスペースを減らすことで光路設計の自由度を確保
するとともに、部品点数を減らすことでコスト削減を実
現することができる。
【0029】また、上述した第1の実施の形態では、接
合レンズ部400は、各光ビームを主走査方向に収束す
る第1レンズ410と、各光ビームを副走査方向に収束
する第2レンズ420とから構成され、第1、第2レン
ズ部410、420はこの順番で各光ビームが通過する
ように構成した。しかしながら、接合レンズ部400
が、各光ビームを副走査方向に収束する第1レンズ(特
許請求の範囲の請求項3記載の第1レンズに相当)と、
各光ビームを主走査方向に収束する第2レンズ(特許請
求の範囲の請求項3記載の第2レンズに相当)とから構
成され、第1、第2レンズはこの順番で各光ビームが通
過するように構成してもよい。すなわち、この場合に
は、第1レンズに設けられた各凸状の曲面がポリゴンミ
ラー320の反射面322に臨むように配置すればよ
い。
【0030】ところで、上述した第1の実施の形態で説
明した走査光学装置には、以下に説明するように各半導
体レーザ120A乃至120Dから出射される光ビーム
間で波長がずれることで各感光ドラム20A乃至20D
上における光ビームの主走査方向の位置ずれがおきる問
題がある。すなわち、光源部100を構成する各半導体
レーザ120A乃至120Dは、駆動されることで光ビ
ームを出射する発光体を備えている。この発光体は駆動
されて光ビームを出射すると同時に発熱するが、発光体
はそれ自身の温度が上昇すると出射する光ビームの波長
が大きくなり、下降すると出射する光ビームの波長が小
さくなる特性を有している。
【0031】したがって、各半導体レーザ120A乃至
120Dが異なるタイミングで異なる時間駆動される
と、各半導体レーザの発光体は互いに温度差が生じるた
め、各半導体レーザから出射される光ビームの波長は互
いに異なってくる。一方、fθレンズ(すなわち第1乃
至第3レンズ410、420、500)は、同一波長の
光ビームに対しては同一の光学的特性を有するように構
成されているが、光ビームの波長が変化すれば、その光
学的特性、すなわち主走査方向における走査倍率が変化
する。
【0032】したがって、走査光学系において波長が異
なる光ビームがfθレンズに入射されると、走査光学系
においてfθレンズから出射され感光ドラムを走査する
光ビームの間で走査方向の位置ずれが生じることによっ
て記録紙に印画される画像に色ずれが発生する。このよ
うな各光源の光ビームの波長変動に起因する各光ビーム
の主走査方向の位置ずれを防止するようにした第2の実
施の形態について次に説明する。第2の実施の形態は、
接合レンズ部に回折レンズ構造を設けることにより、f
θレンズによる主走査方向の倍率色収差を補正する点が
第1の実施の形態と異なっており、その他の構成につい
ては第1の実施の形態と同様であるため、以下では主に
接合レンズの構成について説明する。
【0033】図4は第2の実施の形態の走査光学装置に
おける第1、第2レンズから構成された接合レンズ部を
示す図であり、図4(A)は正面図、図4(B)は図4
(A)を矢印D方向から見た状態を示す平面図、図4
(C)は図4(A)を矢印C方向から見た状態を示す側
面図である。
【0034】接合レンズ部1400は、第1、第2レン
ズ1410、1420を含んで構成されており、第1の
実施の形態で説明した第3レンズ500と共にfθレン
ズを構成する。上記fθレンズがポリゴンミラー320
によって主走査方向に走査される光ビームLA乃至LD
をそれぞれ感光ドラム20A乃至20D上に収束させる
作用を果たす点は第1の実施の形態と同様である。
【0035】図4に示されているように、接合レンズ部
1400は、第1レンズ410(特許請求の範囲の請求
項3記載の第1レンズに相当)と第2レンズ420(特
許請求の範囲の請求項3記載の第2レンズに相当)が一
体的に成形されることで構成されており、この順番で各
光ビームLA乃至LDが通過するように構成されてい
る。第1レンズ1410は、各光ビームLA乃至LDを
主に副走査方向に収束するパワーを有し、第2レンズ1
420は、各光ビームLA乃至LDを主に副走査方向に
収束するパワーを有している。したがって、接合レンズ
部400は、第1、第2レンズ1410、1420の作
用によって各光ビームLA乃至LDを主走査方向と副走
査方向の双方に収束するように構成されている。
【0036】接合レンズ部1400の構成について更に
説明する。第1レンズ1410は、入射面1412と出
射面1414を有して構成され、第2レンズ1420
は、入射面1422と出射面1424を有して構成され
ている。そして、第1レンズ1410の入射面1412
は、接合レンズ部1400の入射面をなし、ポリゴンミ
ラー320の反射面322に臨んでいる。また、第1レ
ンズ1410の出射面1414と第2レンズ1420の
入射面1422は互いに接合される接合面をなしてい
る。また、第2レンズ1420の出射面1424は接合
レンズ部1400の出射面をなし、ミラー部700に臨
んでいる。
【0037】第1レンズ1410には、入射面1412
に各光ビームLA乃至LDを副走査方向に収束するため
の凸状の曲面1412A乃至1412Dが各光ビームL
A乃至LD毎に対応して設けられている。各凸状の曲面
1412A乃至1412Dの光軸は各光ビームLA乃至
LDと一致するように構成されている。そして、ポリゴ
ンミラー320の反射面322によって反射された各光
ビームLA乃至LDは、第1レンズ1412の各凸状の
曲面1412A乃至1412Dを通過することで屈折さ
れ、各光ビームLA乃至LDが副走査方向に収束される
ように構成されている。
【0038】一方、第2レンズ1420は、各光ビーム
LA乃至LDが入射面1422、出射面1424をこの
順番で通過することで屈折され、各光ビームLA乃至L
Dが主走査方向へ収束されるように構成されている。
【0039】さらに、図4(A)に示されているよう
に、第1レンズ1410の各凸状の曲面1412A乃至
1412Dには、回折レンズ面であり、ベースカーブと
なる回転対称な非球面上に屈折レンズ部分での倍率色収
差を補正する作用を有するフレネルレンズ状の回折レン
ズ構造1416A乃至1416Dが構成されている。す
なわち、各回折レンズ構造1416A乃至1416D
は、第1レンズ1410、第2レンズ1420、第3レ
ンズ500によって構成されるfθレンズによる主走査
方向の倍率色収差の補正を行う作用を有している。
【0040】上述した接合レンズ部1400は、例え
ば、互いに異なる材料からなる第1、第2レンズ141
0、1420の一方のレンズを他方のレンズに対して金
型を用いて一体的に成形した接合レンズとして構成され
ている。そして、接合レンズの成形の際に接合レンズと
回折レンズ構造1416A乃至1416Dとを一体に形
成することができる。この場合、例えば第1レンズ14
10と回折レンズ構造1416A乃至1416Dを構成
する材料として合成樹脂を用いるとともに、第2レンズ
1420を構成する材料としてガラスを用いることで、
接合レンズ部1400をハイブリッド構造の接合レンズ
として製造することが可能となり、部品点数を削減する
ことができ、前述した第1の実施の形態と同様の効果を
奏することができる。
【0041】上述の構成によれば、ポリゴンミラー32
0によって偏向走査された各光ビームLA乃至LDは、
第1レンズ1400の入射面1412に設けられた回折
レンズ構造1416A乃至1416Dによってfθレン
ズによる主走査方向の倍率色収差が補正される。したが
って、光源部100の各半導体レーザ120A乃至12
0Dの間で波長変動が生じ、波長が異なる値となったと
しても、fθレンズによる主走査方向の倍率色収差が補
正されるため、主走査方向への走査倍率の変化が抑制さ
れ、各感光ドラム20A乃至20Dにおいて主走査方向
の位置ずれが生じることが防止される。したがって、各
感光ドラム上を走査する光ビームLA乃至LD間で主走
査方向の位置ずれが発生しないから、各感光ドラムによ
って記録紙に印画される画像に色ずれが発生することが
防止されるという効果を奏することができる。
【0042】上述した第2の実施の形態では、接合レン
ズ部1400は、各光ビームを副走査方向に収束する第
1レンズ1410と、各光ビームを主走査方向に収束す
る第2レンズ1420とから構成され、第1、第2レン
ズ1410、420はこの順番で各光ビームが通過する
ように構成した。しかしながら、接合レンズ部1400
が、各光ビームを主走査方向に収束する第1レンズ(特
許請求の範囲の請求項1記載の第1レンズに相当)と、
各光ビームを副走査方向に収束する第2レンズ(特許請
求の範囲の請求項1記載の第2レンズに相当)とから構
成され、第1、第2レンズはこの順番で各光ビームが通
過するように構成してもよい。すなわち、この場合に
は、第2レンズに設けられた各凸状の曲面がミラー部6
00に臨むように配置され、第2レンズに設けられた各
凸状の曲面で回折レンズ構造を構成すればよい。
【0043】上述した第2の実施の形態では、第1レン
ズ(または第2レンズ)に設けられた各光ビームLA乃
至LDを副走査方向に収束するための各凸状の曲面で回
折レンズ構造を構成した例について説明したが、以下に
示す第3の実施の形態のように、回折レンズ構造は各光
ビームLA乃至LDを主走査方向に収束する第2レンズ
(または第1レンズ)に設けてもよい。図5は第3の実
施の形態の走査光学装置における第1、第2レンズから
構成された接合レンズ部を示す図であり、図5(A)は
正面図、図5(B)は図5(A)を矢印F方向から見た
状態を示す平面図、図5(C)は図5(A)を矢印G方
向から見た状態を示す側面図である。
【0044】接合レンズ部2400は、第1、第2レン
ズ2410、2420を含んで構成されており、第1の
実施の形態で説明した第3レンズ500と共にfθレン
ズを構成する。上記fθレンズは、ポリゴンミラー32
0によって主走査方向に走査される光ビームLA乃至L
Dをそれぞれ感光ドラム20A乃至20D上に収束させ
る作用を果たす点は第1、第2の実施の形態と同様であ
る。
【0045】図5に示されているように、接合レンズ部
2400は、第1レンズ2410(特許請求の範囲の請
求項3記載の第1レンズに相当)と第2レンズ2420
(特許請求の範囲の請求項3記載の第2レンズに相当)
が一体的に成形されることで構成されており、この順番
で各光ビームLA乃至LDが通過するように構成されて
いる。第1レンズ2410は、各光ビームLA乃至LD
を主に副走査方向に収束するパワーを有し、第2レンズ
2420は、各光ビームLA乃至LDを主に主走査方向
に収束するパワーを有している。したがって、接合レン
ズ部2400は、第1、第2レンズ2410、2420
の作用によって各光ビームLA乃至LDを主走査方向と
副走査方向の双方に収束するように構成されている。
【0046】接合レンズ部2400の構成について更に
説明する。第1レンズ2410は、入射面2412と出
射面2414を有して構成され、第2レンズ2420
は、入射面2422と出射面2424を有して構成され
ている。そして、第1レンズ2410の入射面2412
は、接合レンズ部2400の入射面をなし、ポリゴンミ
ラー320の反射面322に臨んでいる。また、第1レ
ンズ2410の出射面2414と第2レンズ2420の
入射面2422は互いに接合される接合面をなしてい
る。また、第2レンズ2420の出射面2424は接合
レンズ部2400の出射面をなし、ミラー部600に臨
んでいる。
【0047】第1レンズ2410には、入射面2412
に各光ビームLA乃至LDを副走査方向に収束するため
の凸状の曲面2412A乃至2412Dが各光ビームL
A乃至LD毎に対応して設けられている。各凸状の曲面
2412A乃至2412Dの光軸は各光ビームLA乃至
LDと一致するように構成されている。そして、ポリゴ
ンミラー320の反射面322によって反射された各光
ビームLA乃至LDは、第1レンズ2412の各凸状の
曲面2412A乃至2412Dを通過することで屈折さ
れ、各光ビームLA乃至LDが副走査方向に収束される
ように構成されている。
【0048】一方、第2レンズ2420は、各光ビーム
LA乃至LDが入射面2422、出射面2424をこの
順番で通過することで屈折され、各光ビームLA乃至L
Dが主走査方向へ収束されるように構成されている。
【0049】さらに、図5(C)に示されているよう
に、第2レンズ2420の出射面2424には、回折レ
ンズ面であり、ベースカーブとなる回転対称な非球面上
に屈折レンズ部分での倍率色収差を補正する作用を有す
るフレネルレンズ状の回折レンズ構造2430A乃至2
430Dを構成する回折型色補正フィルム2430が貼
り付けられている。すなわち、各回折レンズ構造243
0A乃至2430Dは、第1レンズ2410、第2レン
ズ2420、第3レンズ500によって構成されるfθ
レンズによる主走査方向の倍率色収差の補正を行う作用
を有している。
【0050】上述した接合レンズ部2400は、例え
ば、互いに異なる材料からなる第1、第2レンズ241
0、2420の一方のレンズを他方のレンズに対して金
型を用いて一体的に成形した接合レンズとして構成する
ことができることは第1の実施の形態と同様である。こ
の場合、例えば第1レンズ2410を構成する材料とし
て合成樹脂を用いるとともに、第2レンズ2420を構
成する材料としてガラスを用いることで、接合レンズ部
2400をハイブリッド構造の接合レンズとして製造す
ることが可能となり、部品点数を削減することができ、
前述した第1の実施の形態と同様の効果を奏することが
できる。
【0051】上述の構成によれば、ポリゴンミラー32
0によって偏向走査された各光ビームLA乃至LDは、
第2レンズ2420の出射面2424に設けられた回折
レンズ構造2430A乃至2430Dによってfθレン
ズによる主走査方向の倍率色収差が補正される。したが
って、第2の実施の形態と同様の効果を奏することがで
きる。
【0052】上述した第3の実施の形態では、接合レン
ズ部2400は、各光ビームを副走査方向に収束する第
1レンズ2410と、各光ビームを主走査方向に収束す
る第2レンズ2420とから構成され、第1、第2レン
ズ2410、2420はこの順番で各光ビームが通過す
るように構成した。しかしながら、接合レンズ部240
0が、各光ビームを主走査方向に収束する第1レンズ
(特許請求の範囲の請求項1記載の第1レンズに相当)
と、各光ビームを副走査方向に収束する第2レンズ(特
許請求の範囲の請求項1記載の第2レンズに相当)とか
ら構成され、第1、第2レンズはこの順番で各光ビーム
が通過するように構成してもよい。すなわち、この場合
には、ポリゴンミラー320の反射面322に臨むよう
に配置された第1レンズの入射面に回折型色補正フィル
ムを貼り付け、第2レンズに設けられた各凸状の曲面が
ミラー部600に臨むように配置すればよい。
【0053】なお、上述した第1乃至第3の実施の形態
では、4つの走査光学系1000A乃至1000Dの光
源部100の半導体レーザ110を4色(イエロー、マ
ゼンタ、シアン、ブラック)に対応させ、それぞれの半
導体レーザ110から出射される光ビームLを上記4色
に対応して設けた感光ドラム20A乃至20Dに照射さ
せる構成としたが、走査光学系が4つである構成に限定
されるものではなく、例えば走査光学系が3つある構成
であっても適用可能であることはもちろんである。ま
た、本発明のfθレンズの構成は上述した各実施の形態
に限定されない。例えば、第1、第2、第3レンズによ
る光ビーム収束方向は上記実施の形態で例示された組み
合わせに限定されない。例えば第3レンズが主走査方向
および副走査方向の両方向の収束を行うように構成され
ていてもよい。
【0054】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明は、
複数の光源と、単一のポリゴンミラーと、ポリゴンミラ
ーによって偏向走査された各光ビームをそれぞれ複数の
被照射対象物に収束させるfθレンズとを有する走査光
学装置において、fθレンズは、主に前記各光ビームの
主走査方向の収束を行うように構成された単一の第1レ
ンズと、主に前記各光ビームの主走査方向と直交する副
走査方向の収束を行うように構成された単一の第2レン
ズとを有し、前記第1、第2レンズは互いに異なる材料
からなり、第1、第2レンズの一方のレンズは他方のレ
ンズに対して金型を用いて一体的に成形され、第1、第
2レンズは接合レンズとして構成されている。また、本
発明は、複数の光源と、単一のポリゴンミラーと、ポリ
ゴンミラーによって偏向走査された各光ビームをそれぞ
れ複数の被照射対象物に収束させるfθレンズとを有す
る走査光学装置において、前記fθレンズは、主に前記
各光ビームの主走査方向と直交する副走査方向の収束を
行うように構成された単一の第1レンズと、主に前記各
光ビームの主走査方向の収束を行うように構成された単
一の第2レンズとを有し、前記第1、第2レンズは互い
に異なる材料からなり、第1、第2レンズの一方のレン
ズは他方のレンズに対して金型を用いて一体的に成形さ
れ、第1、第2レンズは接合レンズとして構成されてい
ることを特徴とする。
【0055】そのため、本発明によれば、第1、第2レ
ンズが独立して設けられる場合と違って、fθレンズが
占有するスペースを減らすことができるので、光路設計
の自由度を確保することができる。また、部品点数を減
らすことができるので、コストを削減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の走査光学装置の平
面図である。
【図2】図1をAA線断面から見た状態を示す側面図で
ある。
【図3】第1、第2レンズから構成された接合レンズ部
を示す図であり、図3(A)は平面図、図3(B)は図
3(A)を矢印B方向から見た状態を示す正面図、図3
(C)は図3(B)を矢印C方向から見た状態を示す側
面図である。
【図4】第2の実施の形態の走査光学装置における第
1、第2レンズから構成された接合レンズ部を示す図で
あり、図4(A)は正面図、図4(B)は図4(A)を
矢印D方向から見た状態を示す平面図、図4(C)は図
4(A)を矢印C方向から見た状態を示す側面図であ
る。
【図5】第3の実施の形態の走査光学装置における第
1、第2レンズから構成された接合レンズ部を示す図で
あり、図5(A)は正面図、図5(B)は図5(A)を
矢印F方向から見た状態を示す平面図、図5(C)は図
5(A)を矢印G方向から見た状態を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
1000 走査光学装置 100 光源部 120A乃至120D 半導体レーザ 320 ポリゴンミラー 400 接合レンズ部 410 第1レンズ 420 第2レンズ 416A乃至416D 回折レンズ構造 1416A乃至1416D 回折レンズ構造 2430 回折型色補正フィルム 2430A乃至2430D 回折レンズ構造 500 第3レンズ
フロントページの続き (72)発明者 小田野 民則 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 (72)発明者 三ヶ尻 晋 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 Fターム(参考) 2C362 BA86 BB14 BB22 DA03 DA09 2H045 AA01 BA22 BA34 CA03 CA33 CA54 CA67 CB22

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを出射する複数の光源と、 前記各光源から出射された前記各光ビームを偏向走査す
    る単一のポリゴンミラーと、 前記ポリゴンミラーによって偏向走査された前記各光ビ
    ームをそれぞれ複数の被照射対象物に収束させるfθレ
    ンズとを有する走査光学装置において、 前記fθレンズは、主に前記各光ビームの主走査方向の
    収束を行うように構成された単一の第1レンズと、主に
    前記各光ビームの主走査方向と直交する副走査方向の収
    束を行うように構成された単一の第2レンズとを有し、 前記第1、第2レンズは互いに異なる材料からなり、第
    1、第2レンズの一方のレンズは他方のレンズに対して
    金型を用いて一体的に成形され、第1、第2レンズは接
    合レンズとして構成されている、 ことを特徴とする走査光学装置。
  2. 【請求項2】 前記第1レンズおよび第2レンズはこの
    順番で前記各光ビームが通過するように構成され、前記
    第2レンズの出射面に前記各光ビームを副走査方向に収
    束するための凸状の曲面が前記各光ビーム毎に対応して
    設けられていることを特徴とする請求項1記載の走査光
    学装置。
  3. 【請求項3】 光ビームを出射する複数の光源と、 前記各光源から出射された前記各光ビームを偏向走査す
    る単一のポリゴンミラーと、 前記ポリゴンミラーによって偏向走査された前記各光ビ
    ームをそれぞれ複数の被照射対象物に収束させるfθレ
    ンズとを有する走査光学装置において、 前記fθレンズは、主に前記各光ビームの主走査方向と
    直交する副走査方向の収束を行うように構成された単一
    の第1レンズと、主に前記各光ビームの主走査方向の収
    束を行うように構成された単一の第2レンズとを有し、 前記第1、第2レンズは互いに異なる材料からなり、第
    1、第2レンズの一方のレンズは他方のレンズに対して
    金型を用いて一体的に成形され、第1、第2レンズは接
    合レンズとして構成されている、 ことを特徴とする走査光学装置。
  4. 【請求項4】 前記第1レンズおよび第2レンズはこの
    順番で前記各光ビームが通過するように構成され、前記
    第1レンズの入射面に前記各光ビームを副走査方向に収
    束するための凸状の曲面が前記各光ビーム毎に対応して
    設けられていることを特徴とする請求項3記載の走査光
    学装置。
  5. 【請求項5】 前記第1レンズの入射面には、前記各光
    ビームが通過する箇所にそれぞれ回折レンズ構造が設け
    られていることを特徴とする請求項2または4記載の走
    査光学装置。
  6. 【請求項6】 前記第2レンズの出射面には、前記各光
    ビームが通過する箇所にそれぞれ回折レンズ構造が設け
    られていることを特徴とする請求項2または4記載の走
    査光学装置。
  7. 【請求項7】 前記第1レンズの入射面には、前記各光
    ビームが通過する箇所にそれぞれ回折レンズ構造が設け
    られ、前記回折レンズ構造は、前記第1レンズの入射面
    に貼り付けられた回折型色補正フィルムによって構成さ
    れていることを特徴とする請求項2記載の走査光学装
    置。
  8. 【請求項8】 前記第2レンズの出射面には、前記各光
    ビームが通過する箇所にそれぞれ回折レンズ構造が設け
    られ、前記回折レンズ構造は前記凸状の曲面で構成され
    ていることを特徴とする請求項2記載の走査光学装置。
  9. 【請求項9】 前記第1レンズの入射面には、前記各光
    ビームが通過する箇所にそれぞれ回折レンズ構造が設け
    られ、前記回折レンズ構造は前記凸状の曲面で構成され
    ていることを特徴とする請求項4記載の走査光学装置。
  10. 【請求項10】 前記第2レンズの出射面には、前記各
    光ビームが通過する箇所にそれぞれ回折レンズ構造が設
    けられ、前記回折レンズ構造は、前記第2レンズの出射
    面に貼り付けられた回折型色補正フィルムによって構成
    されていることを特徴とする請求項4記載の走査光学装
    置。
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