JP2009015326A - 光走査装置、画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 環境温度の変動に応じて光学特性を適切に補正することのできる技術を提供する。
【解決手段】 光源からの光束を複数の感光体それぞれの感光面に対して主走査方向に走査可能な光走査装置であって、回転方向に複数配列された反射面によって入射光束を反射偏向させることにより、該入射光束を主走査方向に走査させるポリゴンミラー80と、複数の光学素子から構成され、ポリゴンミラー80における複数の反射面それぞれにより反射偏向される光束を、該光束が導かれるべき感光体の感光面に導く偏向後光学系Aとを備え、偏向後光学系Aを構成する複数の光学素子の内、複数の感光体それぞれに導かれるべき光束の主光線が主走査方向と直交する副走査方向における互いに異なる入射位置に入射される少なくとも1つの光学素子においては、該光学素子における光束の入射面および出射面のうち少なくともいずれかに回折格子が形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光源からの光束を感光体の感光面に対して主走査方向に走査させる光走査装置に関し、特に、光学特性の向上を実現する技術に関するものである。
従来、光源からの光束を所定の断面形状に整形し、所定の方向に走査させる光走査装置において、偏向前光学系に複数の光源からの光束を通す負のパワーを持つレンズもしくは回折光学素子を設けることにより、温度変化が生じた際に、当該光走査装置を備える画像形成装置で発生する色ずれを抑える方向にビーム間隔が変化するようにする技術が知られる(例えば下記特許文献1参照)。
また、偏向前光学系内に倍率色収差を補正する回折光学素子を設け、主走査方向の走査線長が波長変動によりばらつかないようにする技術が知られる(例えば下記特許文献2参照)。
また、偏向後光学系内に屈折面と回折面を有する走査光学素子を設け、当該走査光学素子の少なくとも1面の屈折面の副走査方向における曲率半径を主走査方向に対応して光軸上から外側に向かって連続的に変化させ、かつ少なくとも1面の回折面の副走査方向における回折パワーを主走査方向に対応して光軸上から外側に向かって連続的に変化させる構成が知られる(例えば下記特許文献3参照)。
特開2005−221870号公報 特開2006−171117号公報 特開2002−221681号公報
しかしながら、特許文献1(特開2005−221870号公報)に記載の技術では、偏向前光学系に配置するレンズの枚数を増やす必要がある。
また、特許文献2(特開2006−171117号公報)および特許文献3(特開2002−221681号公報)に記載の技術では、副走査方向に関して、画像形成装置の熱膨張に起因する色ずれを補正するということは考慮されていないため、画像形成装置の温度上昇に起因する色ずれが発生してしまうという問題があった。
この発明の実施の形態は、環境温度の変動に応じて光学特性を適切に補正することのできる技術を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明の一態様に係る光走査装置は、光源からの光束を複数の感光体それぞれの感光面に対して主走査方向に走査可能な光走査装置であって、回転方向に複数配列された反射面によって入射光束を反射偏向させることにより、該入射光束を前記主走査方向に走査させる回転偏向器と、複数の光学素子から構成され、前記回転偏向器における複数の反射面それぞれにより反射偏向される光束を、該光束が導かれるべき感光体の感光面に導く偏向後光学系とを備え、前記偏向後光学系を構成する複数の光学素子の内、前記複数の感光体それぞれに導かれるべき光束の主光線が前記主走査方向と直交する副走査方向における互いに異なる入射位置に入射される少なくとも1つの光学素子においては、該光学素子における前記光束の入射面および出射面のうち少なくともいずれかに回折格子が形成されていることを特徴とする構成としている。
また、本発明の一態様に係る光走査装置は、光源からの光束を複数の感光体それぞれの感光面に対して主走査方向に走査可能な光走査装置であって、回転方向に複数配列された反射面によって入射光束を反射偏向させることにより、該入射光束を前記主走査方向に走査させる回転偏向器と、複数の光学素子から構成され、前記回転偏向器における複数の反射面それぞれにより反射偏向される光束を、該光束が導かれるべき感光体の感光面に導く偏向後光学系とを備え、前記偏向後光学系を構成する複数の光学素子の内、前記光源からの光束の主光線が前記主走査方向と直交する副走査方向において前記偏向後光学系の光軸の光路とは異なる入射位置に入射される少なくとも1つの光学素子においては、該光学素子における前記光束の入射面および出射面のうち少なくともいずれかに回折格子が形成されていることを特徴とする構成としている。
また、本発明の一態様に係る画像形成装置は、上述のような構成の光走査装置と、前記光走査装置によって走査される光束により静電潜像が形成される感光体と、前記感光体上に形成された静電潜像を顕像化させる現像部とを備えてなることを特徴とする構成としている。
本発明によれば、環境温度の変動に応じて光学特性を適切に補正することができるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の実施の形態による光走査装置における光学系での光路を副走査方向から見た図であり、図2は本実施の形態による光走査装置を備えた画像形成装置900の概略構成を示す副走査方向断面図である。
図1および図2に示すように、本実施の形態による光走査装置1は、偏向前光学系7、ポリゴンミラー(回転偏向器)80および偏向後光学系Aを備えてなる構成となっている。
光走査装置1は、光源からの発散光を、複数の光学素子からなる偏向前光学系にて所定の断面形状を有する光束となるように整形し、偏向前光学系7にて整形された光束を回転偏向器により偏向させ、偏向後光学系Aを経て複数の感光体401y〜401kそれぞれの感光面に対して主走査方向に走査させる。光走査装置1により走査される光束は、感光体401y〜401kの感光面に静電潜像を形成する。各感光体上に形成された静電潜像は、現像部501y〜501kにより各感光体に対応する色の現像剤で顕像化される。
以下、本実施の形態による光走査装置1の詳細について説明する。
ポリゴンミラー80は、回転方向に複数配列された反射面によって入射光束を反射偏向させることにより、該入射光束を主走査方向に走査させる。
偏向前光学系7は、LDからなる光源71、光源71からの発散光を収束光、平行光もしくは緩い拡散光とする有限焦点レンズ(またはコリメータレンズ)72、アパーチャ73および光束をポリゴンミラー80近傍で集光させるシリンダレンズ74を備えてなる。
偏向前光学系7は、このような構成により、光源71からの光を例えば主走査方向に長い所定の断面形状の光束となるように整形してポリゴンミラー80に向けて導くとともに、ポリゴンミラー80の反射面近傍で副走査方向に光束を集光させる。
偏向後光学系Aは、プラスチック等の樹脂材料から形成され、連続的にパワーが変化するようなパワー分布の自由曲面を有するfθ1レンズ111およびfθ2レンズ112から構成されている。
偏向前光学系は異なる副走査方向高さ、傾きを持って配置されており、偏向後光学系Aは、それぞれ異なる光路で、各反射面に対応する感光体401y〜401kの感光面に導く。
fθ1レンズ111およびfθ2レンズ112は、主走査方向と副走査方向の二方向において独立に曲率が変化している。ここでのfθ1レンズ111およびfθ2レンズ112は、共有(共用)光学素子に相当するものである。fθレンズ111,112のパワー分布は、ポリゴンミラー80にて反射偏向され複数の感光体401y〜401kそれぞれに導かれるべき全ての光束(複数の偏向前光学系より入射され、反射偏向される全ての光束)に対して、該光束の入射位置に応じて、偏向後光学系Aにより感光面に導かれる光束が該感光面上において所定の光学特性(例えば、光束のビーム径、走査線の曲がり方の度合、走査範囲に対する光束の位置などについての所定条件を満たす特性)となるようなパワーを与えるパワー分布に設定されている。このように、共有光学素子は、複数の、副走査方向における通過位置の異なる光軸を持つ偏向前光学系より入射され、ポリゴンミラー80により反射偏向され、副走査方向における互いに異なる位置に入射される光束すべてに作用する滑らかなレンズ面を有している。
このように、従来、一般的には感光体毎に独立に設けられていた光学素子の一部を共有光学素子にまとめて、複数の感光体に導かれるべき全ての光束に対して該共有光学素子によってパワーを与えることで、副走査方向における光学部品の配置スペースの削減に寄与することができる。また、配置すべき光学部品の点数を削減することができるため、各光学部品の配置誤差等に起因する光学特性の劣化を回避することができるとともに、低コスト化にも寄与することができる。
なお、ここでの「所定の光学特性」とは、感光体の感光面上に静電潜像を形成する上で望ましい光学特性を意味している。
このように複数枚のレンズによって上記共有光学素子を構成することにより、一枚のレンズから構成する場合に比して、それぞれのレンズのレンズ面の曲率を緩く設定することができ、加工が容易となり、製造コストの低下および加工精度の向上(光学特性の向上)に寄与することができる。
なお、共有光学素子をfθ1レンズ111およびfθ2レンズ112により構成する場合、例えば、fθ1レンズ111およびfθ2レンズ112それぞれの入射面および出射面の両方について、連続的に変化するパワー分布に設定することができるが、必ずしも共有光学素子の全てのレンズ面に対してこのようなパワー分布を設定する必要はない。一般に、このように複数枚のレンズによって共有光学素子を構成する場合には、光束進行方向下流側に位置するレンズの方がサイズが大きい場合が多い。すなわち、光束進行方向下流側のレンズに入射される光束の方が、上流側に位置するレンズに比して、ビーム径が小さく、同じ振り角でも光束の移動距離が大きいため、上記のように連続的に変化するパワー分布とする効果が大きいと考えられる。よって、複数のレンズによって上述のような共有光学素子を構成する場合には、光束進行方向における最も下流側に(すなわち、最も像面に近い側に)位置するレンズの出射面側に上述のような連続的に変化するパワーを付与することが好ましい。
なお、図1および図2では、共有光学素子が2枚のfθレンズからなる構成を示したが、これに限られるものではなく、共有光学素子を1枚のfθレンズレンズによって構成することもできる。図3および図4は、共有光学素子を1枚のfθレンズ110によって構成した偏向後光学系A’の一例を示す図である。図3および図4に示す構成では、各感光体401y〜401kに対応して共有光学素子と各感光体との間の光路上に設けられ、入射面側が凸面となっている正のパワーを有するシリンダレンズ120y〜120kを更に備えている。
図3および図4に示す構成におけるfθレンズ110のパワー分布は、ポリゴンミラー80にて反射偏向され複数の感光体401y〜401kそれぞれに導かれるべき全ての光束(複数の異なる副走査方向角度と高さを持つ偏向前光学系より入射し、反射偏向される全ての光束)に対して、該光束の入射位置に応じて、各個別の感光体に導かれる光線に作用するシリンダレンズ120y〜120kと協働し、偏向後光学系Aにより感光面に導かれる光束が該感光面上において所定の光学特性(例えば、光束のビーム径、走査線の曲がり方の度合、走査範囲に対する光束の位置などについての所定条件を満たす特性)となるようなパワーを与えるパワー分布に設定されている。また、同図に示す例では、fθレンズ110の出射面110k上に回折格子が形成されている。
このように、共有光学素子を1枚のレンズからなる構成とすることにより、複数枚のfθレンズを用いる構成に比して光学系の部品点数を削減することができ、低コスト化に寄与することができる。
続いて、本実施の形態による光走査装置(図1および図2参照)の偏向後光学系Aにおける共有光学素子について詳述する。
ここでのfθ2レンズ112における光束の出射面112kには、回折格子が形成されている。
ここでのfθ2レンズ112は、偏向後光学系を構成する複数の光学素子の内、複数の光源71からの各光束の主光線が主走査方向と直交する副走査方向における互いに異なる入射位置に入射されるプラスチックレンズとなっている。なお、fθ2レンズ112に対して入射する各光源からの光束は、副走査方向において互いに異なる入射位置で入射していればよく、複数の光束の内のいずれか1つが偏向後光学系の光軸上を通って入射される構成であってもよい。このように、各光源からの光束が副走査方向において異なる位置に入射する光学素子に回折格子を形成することにより、温度変化に応じた各光束間での相対的な間隔調整および角度調整が可能となる。
なお、1つの光源からの単一の光束のみを走査させる構成の場合には、回折格子を形成すべき光学素子は、偏向後光学系Aを構成する複数の光学素子の内、光源からの光束の主光線が主走査方向と直交する副走査方向において偏向後光学系Aの光軸の光路とは大きく異なる入射位置に入射される光学素子であるfθ2レンズ112とすることが好ましい。基本的に、光軸上を通って入射する光束に対しては、出射角度を変えることができないため、回折格子による温度変化に応じた色収差の補正を行うためには、少なくとも光軸とは異なる位置に光束を入射させる必要がある。
また、fθ2レンズ112の出射面112kに形成されている回折格子は、副走査方向においてパワーを有するものであり、これによって「縦色収差」および「横色収差」の発生を抑制することができる。ここで、「横色収差」とは、倍率色収差に相当し、「縦色収差」とは、光軸方向に生じる色収差(すなわち、波長により軸上像点の位置もしくは焦点が異なること)に相当する。
なお、fθ2レンズ112に形成される回折格子は、常に副走査方向においてパワーを有するものである必要はなく、主走査方向にのみパワーを有するものであってもよい。このように、fθ2レンズ112に形成される回折格子を、主走査方向にのみパワーを有する回折格子とした場合、主走査方向の「縦色収差」の発生を抑制する(デフォーカス量を低減させる)ことができる。
もちろん、製造コストおよび工数を考慮し、fθ2レンズ112に形成される回折格子を、主走査方向および副走査方向の両方においてパワーを付与する構成としてもよい。
また、回折格子が形成されている光学素子を、入射面および出射面が曲面に形成されているfθ2レンズ112とすることにより、温度変化に応じてビーム位置やデフォーカスを補正しつつ(温度補償)、像面での波面収差を改善することができるようになる。もちろん、設計上特性を出すことができれば、レンズ面は平面でもよい。
続いて、上述のようなfθレンズに形成される回折格子について設定される光学特性の詳細について説明する。
図5〜図7は、環境温度の変化に起因する、画像形成装置900におけるレジストレーションずれについて説明するための図である。なお、図5〜図7では、感光体401kおよび401yの位置関係を例に挙げて説明する。
ここで、図5〜図7において、
光線間隔:L
感光体ドラム半径:rd
感光体ドラム回転速度:ωd
転写ベルト駆動シャフト半径:rS
転写ベルト駆動シャフト回転角速度:ωS
光線間隔を定義する直線と、ドラム間を結ぶ直線との角度:γ
とするとき、下記式(1)の関係が成立する。
d × ωd ≒ rs × ωs = v ・・・(1)
ここで、同じ箇所に像を重ねるためには、走査線Aで書き込むタイミングと、走査線Bで書き込むタイミングに、
T = L /cosγ/ (rs × ωs) ・・・(2)
の時間差を設けて露光を行うことになる。
まず、走査線の位置の変動の影響について考察する。
光線間隔がΔLHだけずれると、走査線Bで感光体上に書き込まれた像が、転写ポイントに到達する時間が、
ΔT = ΔLH /cosγ/ v ≒ ΔLH /cosγ/ v ・・・(3)
だけ遅れる(図6参照)。
ベルト上に形成される画像の位置関係で表現すると、
v × ΔT ≒ ΔLH /cosγ・・・(4)
だけ、走査線Bにより形成される画像が後ろ側(図6における右側)にずれる。
続いて、感光体の位置の変動の影響について考察する。
感光体間の間隔がΔLFだけずれると、走査線Bで書き込まれた像が、転写ポイントに到達する時間が、
ΔT = −ΔLF/v ・・・(5)
だけ遅れる。この影響で、走査線Bによる画像としては、
v × ΔT = −ΔLF ・・・(6)
だけ後ろ側(図7における左側)にずれる(符号がマイナスであるため、走査線Bによる画像がΔLDだけ左側にずれることになる)。転写ポイントもΔLFだけ左側にずれるので、トータルでは、
−2 × ΔLF ・・・(7)
だけ、走査線Bによる画像が後ろ側(図7における右側)にずれる(符号がマイナスであるため、走査線Bによる画像が2×ΔLFだけ左側にずれることになる)。
次に、シャフト径の変動の影響について考察する。
シャフト径がΔrsだけ大きくなると、vがΔrsωsだけ早くなる。このため、同じ時間Tで、ベルト(もしくはベルト上で搬送される媒体)が進む距離は、
Δrsωs T = Δrs/rs×L/cosγ ・・・(8)
だけ大きくなる。走査線Bによる画像としては、
Δrs/rs×L/cosγ ・・・(9)
だけ後ろ側(図7における右側)にずれる。
上述の「走査線の位置の変動」、「感光体の位置の変動」および「シャフト径の変動」すべての影響を考慮するために、上記式(4)、式(7)、式(9)を加えると、
ΔLH/cosγ−2×ΔLF+Δrs/rs×L/cosγ ・・・(10)
だけのずれが生じることになる。
画像形成装置900におけるハウジング、各感光体を支持し、各感光体間の位置関係を規定するフレーム、ベルトを駆動する駆動シャフトのそれぞれの合成線膨張係数(合成熱膨張係数)をαH、αF、αSとし、上昇温度をtとするとき、
ΔLH = αH × L × t ・・・(11)
ΔLF = αF × L × t/cosγ ・・・(12)
Δrs = αS × rs × t ・・・(13)
で表されるため、これら式(11)〜式(13)を、式(10)に代入して、
αH×L×t/cosγ−2×αF×L×t/cosγ+αS×rs×t/rs×L/cosγ
=(αH−2×αF+αS)/cosγ×(L×t) ・・・(14)
のずれが求められる(プラスは後ろ側(図7における右側))。
これを走査線Bの位置でキャンセルしようとすると、式(4)から明らかなように、走査線Bを、式(14)と同じ絶対量で逆符号の距離だけ動かせばよい。すなわち、
−(αH−2×αF+αS)×(L×t) ・・・(15)
これは、ビーム間ピッチを−(αH−2×αF+αS)×(L×t)にすることを意味する。すなわち、ビーム位置を動かさないのではなく、式(15)で表される量だけ動かせば、温度変化が生じた場合でも画像上でのずれが生じない。
上記のように仮定した、光学ハウジングの膨張と、当該光学ハウジングの熱膨張に起因する走査線の間隔の変動がちょうど同じになるのは、副走査方向ビーム間ピッチが、αH×LB×t(ここで、LBは偏向面から像面までの光路折り返しを展開した際の像面での副走査ビーム位置間隔)だけ膨張した場合となる。
このため、折り返しミラーを展開した際の被走査面ビーム位置を、
−(αH−2×αF+αS)×(L×t)+αH×LB×t ・・・(16)
だけずらすことができれば、温度変化による色重ねのずれの発生を防止することができ、レジストレーション制御を行っていないときの色ずれ量を抑えることができる。また、レジストレーション制御を実行する時間間隔を長くすることができる。
ここで、画像形成装置900における光走査装置を構成する複数の光学素子を支持するハウジング、各感光体を支持しつつ各感光体間の位置関係を規定するフレーム、ベルトを駆動する駆動シャフトのそれぞれの合成線膨張係数(合成熱膨張係数)をαH、αF、αSとし、上昇温度をt、走査線間ピッチをLとするとき、温度がt度上昇した場合、
(αH −2×αF +αS ) ×( L×t ) ・・・(17)
だけずれが発生する。本実施の形態の構成にすることにより、折り返しミラーを展開した際の被走査面上でのビーム位置が、
−(αH−2×αF+αS)×(L×t)+αH×LB×t ・・・(18)
だけ温度変化に応じてずれるようにすれば、温度変化による色重ねのずれの発生を防止することができ、レジストレーション制御を行なわない場合における色ずれ量を抑えることができ、また、レジストレーション制御を実行する頻度を減らすことができる。
このように、光束がレンズの光軸から離れた位置を通る構成の場合、偏向後光学系の屈折レンズと回折レンズ(屈折レンズ面に回折光学素子面を付加した形のレンズ)について最適な光学パワー配置を行うことにより、画像形成装置の熱膨張に起因する色ずれを打ち消すように副走査方向におけるビーム位置を変化させることができる。さらに、最適な光学パワー配置を行うことにより、主走査方向における結像面の温度依存性を低減する光学系も提供可能となる。
続いて、本発明の具体的実施例について説明する。以下に述べる各実施例では、図1および図2にて示した、fθレンズが2枚構成となっている光学系を採用した例を述べる。
(実施例1)
まず、本発明の実施例1について説明する。
光学系ハウジング材質:アルミダイキャスト(線膨張係数αH=2.1×10-5
感光体間隔を規定する材質:アルミダイキャスト(線膨張係数αF=2.1×10-5
転写ベルト駆動シャフト材質:快削鋼(線膨張係数αS=1.15×10-5
両端の感光体(感光体401kと感光体401y)に入射する光線の間隔:L=225mm
温度上昇:t=15度
の場合、理想的な副走査方向両端のビーム間距離変化量は、
−(αH −2×αF +αS ) ×( L×t ) +αH×LB×t= 0.038 ・・・(19)
となる(これは、温度変化が生じた場合に、光線の副走査方向位置を全くずらさない場合には、38μm/cosγの色重ねずれが発生することを意味する。)。
光学素子79の屈折レンズ面の形状は、レンズ面の形状を図8に示すような座標系で表現する場合、例えば、図9に示すような形状定義式で表現される。同図に示す定義式において、本実施例では、ay=1,az=1としている。
また、光学素子79に形成される回折格子のパターンを規定する光路差関数は、下記の多項式で表される。
Φ = Σclm×yl×zm ・・・(20)
第1の実施例では、偏向後光学系Aにおける像面側の自由曲面レンズ(fθ2レンズ112)の出射面112k上に回折面を設けている。図10は、第1の実施例における各光学素子の光学設計データを示す図であり、図11は、共有光学素子の近軸パワーを示すデータテーブルであり、図12は、第1の実施例における各光学素子の偏芯量や傾きを示すデータテーブルであり、図13は係数値のデータテーブルであり、図14は、光路差関数の係数テーブルを示す図である。回折光学素子の設計波長は、780nmであり、レンズの材料は、COP(シクロオレフィンポリマー)である。
図11に示すように、副走査方向におけるfθ1レンズ111およびfθ2レンズ112のパワーは2枚とも正であり、fθ2レンズ112の出射面112k上の回折格子のパワーも正に設定されている。また、主走査方向におけるfθ1レンズ111およびfθ2レンズ112のパワーは2枚とも正であり、fθ2レンズ112の出射面112k上の回折格子のパワーは主走査方向では「負」に副走査方向では「正」に設定されている。
図11に示すνは、±15度温度変化した際の屈折率と、レーザダイオードの波長変化の値から定義したアッベ数に相当するもので、
屈折レンズに対する値
ν=(n(25度時屈折率)−1)/(n(10度時屈折率)−n(45度時屈折率))=166.3609 ・・・(21)
回折レンズに対する値
ν=λ(25度時波長)/(λ(10度時波長)−λ(45度時波長))=−92.8571 ・・・(22)
となる。
図11に示すΣφ/νは、偏向後光学系のfθ1レンズ111およびfθ2レンズ112とfθ2レンズ112の出射面112k上の回折格子のφ/νの和である。
デフォーカスがずれないようにするための、軸上色消し条件は、偏向後光学系のレンズを含めてΣφ/ν=0(φ=1/fでパワーを示す)であり、屈折レンズと回折レンズのνの符号が異なることから軸上色消しに関する値Σφ/νをある程度自由に設定することが可能となる。
横色収差(副走査の温度変化による像高の変化量)に関しても、偏向後光学系における回折格子が形成されているレンズ面のパワーが正であることにより、屈折レンズの正のパワーを弱めるとともに、νの符号が屈折レンズと回折レンズで逆である(屈折レンズと回折レンズの符号が同じ時には、温度が変化した際の、屈折力の変化の方向が逆になることを示す)ことにより、温度変化による光束出射角の変化量を抑える役目を果たす。
これらの光学部品の一部は、偏芯、傾きを持って配置される(図12参照)。図12に示す第1面で偏芯と傾きが与えられているが、これにより、回折光学素子を付加した自由曲面レンズ(fθ2レンズ112)では、それぞれの光線の高さ、および、入射角が異なっている。この高さ、入射角が異なることによる、屈折力、および、温度変化時の屈折力変化率の違いを利用して、像面での副走査方向ビーム位置変化量が所定の値になるようにしている。
図15は、実施例1における、複数の光源71から射出される複数の光束であるRAY1、RAY2、RAY3およびRAY4それぞれの主光線と、fθ1レンズと、出射面側に回折格子面を付加したfθ2レンズの副走査方向断面を示す図(副走査方向に拡大した図)である。図15からわかるように、実施例1における偏向後光学系は、ポリゴンミラー80における複数の反射面により反射偏向される光束を、fθ1レンズ111とfθ2レンズ112との間で、副走査方向において交差させている。
偏向後光学系に複数の光線を通し、分離ミラーで分離するための光線間距離をもたせようとすると、偏向後光学系では、各光線間の距離をある程度確保する必要がある。一方、偏向後光学系での副走査方向における合成主点を通過するように光線を通せば、温度変化の影響を受けにくくなる。最適化設計を行うと、fθレンズが2枚構成である場合、2枚のfθレンズは両方とも副走査方向におけるパワーは正となり、主点は2枚のレンズの間に位置するようになる。よって、偏向後光学系にて導く複数の光線に副走査方向主点を通過させ、且つ像面側にて光線間距離を確保しようとすると、図15に示すような光路となる。
また、副走査方向については、本実施例では、偏向前光学系からのポリゴンミラー80への入射光束を反射面近傍で集光させる(ポリゴンミラー80の反射面上と感光体の感光面上とで副走査方向において共役な関係にする)構成とすることにより、ポリゴンミラーの各反射面の傾斜に起因する副走査方向におけるビーム位置のずれを抑制している(面倒れ補正)。
このような構成において、fθ1レンズ111とfθ2レンズ112との間で光束を交差させずに感光体まで導こうとすると、各光束の光軸に対する傾斜角度が大きくなり、レンズ面での屈折が大きくなってしまう。このような大きい屈折は、様々な収差を大きくする原因となる。そこで、上述のようにfθ1レンズ111とfθ2レンズ112との間で光束を交差させることにより、偏向された光束をできるだけ光軸から離れないような光路で感光体まで導き、レンズ面での屈折ができるだけ小さくなるような光路としている。
図16に示すように、RAY1(Y用光線)とRAY4(K用光線)のビーム間隔は、15度の温度上昇で、25μm広がる方向に移動することがわかる。光線が移動しない場合のレジストレーションずれ量(38μm/cosγ)を打ち消す方向に動くため、15度の温度上昇でも、イエローと黒との間で、13μm/cosγの色重ねずれしか発生しない。
さらに、主走査方向デフォーカス変化量も、ほぼゼロに抑えられている(図16参照)。温度変化時の副走査方向デフォーカス変化量も後述の比較例の構成に比べると低い。
RAY2と、RAY4の関係については、L=75×2=150となり、光線が移動しない場合のレジストレーションずれ量(25μm/cosγ)を、打ち消す方向に11μm動くため14μm/cosγのずれとなり、RAY3とRAY4についても、L=75となり、光線が移動しない場合のレジストレーションずれ量(13μm/cosγ)を打ち消す方向に10μm動くため3μm/cosγのずれに抑えることができる。
(実施例2)
次に、実施例2について説明する。
光学系ハウジング材質:アルミダイキャスト(線膨張係数αH=2.1×10-5
感光体間隔を規定する材質:アルミダイキャスト(線膨張係数αF=2.1×10-5
転写ベルト駆動シャフト材質:アルミ(線膨張係数αS=2.1×10-5
両端の感光体(感光体401kと感光体401y)に入射する光線の間隔:L=225mm
温度上昇:t=15度
の場合、理想的な副走査方向両端のビーム間距離変化量は、
−(αH −2×αF +αS ) ×( L×t ) +αH×LB×t= 0.007 ・・・(23)
となる(これは、温度変化が生じた場合に、光線の副走査方向位置を全くずらさない場合には、7μm/cosγの色重ねずれが発生することを意味する。)。
光学素子79の屈折レンズ面の形状は、レンズ面の形状を図8に示すような座標系で表現する場合、例えば、図9に示すような形状定義式で表現される。同図に示す定義式において、本実施例では、ay=1,az=1としている。
また、光学素子79に形成される回折格子のパターンを規定する光路差関数は、下記の多項式で表される。
Φ = Σclm×yl×zm ・・・(24)
第2の実施例でも、偏向後光学系Aにおける像面側の自由曲面レンズ(fθ2レンズ112)の出射面112k上に回折面を設けている。図17は、第2の実施例における各光学素子の光学設計データを示す図であり、図18は、共有光学素子の近軸パワーを示すデータテーブルであり、図19は、第2の実施例における各光学素子の偏芯量や傾きを示すデータテーブルであり、図20は係数値のデータテーブルであり、図21は、光路差関数の係数テーブルを示す図である。回折光学素子の設計波長は、780nmであり、レンズの材料は、COP(シクロオレフィンポリマー)である。
図18に示すように、副走査方向におけるfθ1レンズ111およびfθ2レンズ112のパワーは2枚とも正であり、fθ2レンズ112の出射面112k上の回折格子のパワーは負に設定されている。また、主走査方向におけるfθ1レンズ111およびfθ2レンズ112のパワーは2枚とも正であり、fθ2レンズ112の出射面112k上の回折格子のパワーは主走査方向および副走査方向共に「負」に設定されている。
横色収差(副走査の温度変化による像高の変化量)に関して、実施例1と異なり、偏向後光学系におけるfθ2レンズ112の出射面112k上の回折格子のパワーが「負」であることにより、温度が上昇した際、fθ1レンズで屈折角の絶対値が小さくなり、fθ2への入射する光線の高さと傾きの絶対値が小さくなってしまっても、fθ2での光線の屈折角の絶対値がさらに小さくなるため、像面での光線の位置があまり変わらないようになっている。
図19に示す第1面で偏芯と傾きが与えられているが、これにより、回折光学素子を付加した自由曲面レンズ(fθ2レンズ112)では、それぞれの光線の高さ、および、入射角が異なっている。この高さ、入射角が異なることによる、屈折力、および、温度変化時の屈折力変化率の違いを利用して、像面での副走査方向ビーム位置変化量が所定の値になるようにしている。
図22は、実施例2における、複数の光源71から射出される複数の光束であるRAY1、RAY2、RAY3およびRAY4それぞれの主光線と、fθ1レンズと、出射面側に回折格子面を付加したfθ2レンズの副走査方向断面を示す図(副走査方向に拡大した図)である。
図23に示すように、RAY1(Y用光線)と、RAY4(黒用光線)は、15度の温度上昇で、11μm広がる方向に移動することがわかる。光線が移動しない場合のレジストレーションずれ量(7μm/cosγ)を打ち消す方向に動くため、15度の温度上昇でも、イエローと黒との間で、4μm/cosγの色重ねずれしか発生しない。
さらに、主走査方向デフォーカス変化量も、ほぼゼロに抑えられている(図23参照)。温度変化時の副走査方向デフォーカス変化量も後述の比較例の構成に比べると低い。
RAY2と、RAY4の関係については、L=75×2=150となり、光線が移動しない場合のレジストレーションずれ量(5μm/cosγ)を、打ち消す方向に2μm動くため3μm/cosγのずれとなり、RAY3とRAY4についても、L=75となり、光線が移動しない場合のレジストレーションずれ量(3μm/cosγ)を、打ち消す方向に9μm動くため6μm/cosγのずれに抑えることができる。
(実施例3)
次に、実施例3について説明する。
本実施例では、偏向後光学系に2枚のfθレンズ(fθレンズ111および112)が含まれる構成となっており、像面側に位置するfθレンズ112の出射面112kに、回折光学素子としての機能を付加している。
ここで、fθレンズ112の出射面に付加される回折光学素子の設計波長は780nmであり、レンズの材料はCOP(シクロオレフィンポリマー)である。
また、本実施例における偏向前光学系は、光束進行方向における光源71からポリゴンミラー80の反射面までの間での最も下流側の位置に配置され副走査方向において負のパワーを有する光学素子79を有している。ここでの光学素子79は、偏向後光学系を構成する光学素子と同じ材質となっている。
図24は実施例3における各光学素子の光学設計データを示す図であり、図25は実施例3における各光学素子の近軸パワーを示すデータテーブルである。
これらの光学部品の一部は、偏芯、傾きを持って配置される(図26参照)。図26に示す第1面で偏芯と傾きが与えられているが、これにより、光学素子79では、それぞれの副走査方向における光線の高さおよび入射角が異なっている。
この高さおよび入射角が異なることによる屈折力の違い、温度変化時の屈折力の変化率、および偏向後光学系における回折光学素子の温度変化時のLDの波長が変化することによる屈折力変化率を利用して、最適なパワー配置としている。これにより、温度変化でデフォーカスが大きく変化することなく、像面での副走査方向におけるビーム位置の変化量を、所定の値となるようにしている。
図27は係数値のデータテーブルであり、図28は、光路差関数の係数テーブルを示す図である。
図29は、実施例3における、複数の光源71から射出される複数の光束であるRAY1、RAY2、RAY3およびRAY4それぞれの主光線と、光学素子79、fθ1、回折光学素子を出射面に付加したfθ2レンズの副走査方向断面を示す図(副走査方向に拡大した図)である。図29からわかるように、実施例3における偏向後光学系は、ポリゴンミラー80における複数の反射面により反射偏向される光束を、fθ1レンズ111とfθ2レンズ112との間で、副走査方向において交差させている。
図30は、実施例3における温度上昇時におけるビーム変化量を示す図である、図30に示されているように、RAY1(Y用光線)とRAY4(K用光線)のビーム間隔は、15度の温度上昇で22μm狭くなる方向に移動することがわかる。光線が移動しない場合のレジストレーションずれ量(24μm/cosγ)を打ち消す方向に動くため、15度の温度上昇でも、イエローと黒との間で、2μm/cosγの色重ねずれしか発生しない。
さらに、主走査方向におけるデフォーカス変化量も、0.2以下に抑えられている(図30参照)。
RAY2とRAY4の関係については、L=75×2=150となり、光線が移動しない場合のレジストレーションずれ量(16μm/cosγ)を、打ち消す方向に13μm動くため3μm/cosγのずれとなり、RAY3とRAY4についても、L=75となり、光線が移動しない場合のレジストレーションずれ量(8μm/cosγ)を、打ち消す方向に9μm動くため1μm/cosγのずれに抑えることができる。
(実施例4)
次に、実施例4について説明する。
本実施例では、偏向後光学系に2枚のfθレンズ(fθレンズ111および112)が含まれる構成となっており、ポリゴンミラー側に位置するfθレンズ111の出射面111kに、回折光学素子としての機能を付加している。
本実施例における偏向前光学系は、光束進行方向における光源71からポリゴンミラー80の反射面までの間での最も下流側の位置に配置され副走査方向において負のパワーを有する光学素子79を有している。ここでの光学素子79は、偏向後光学系を構成する光学素子と同じ材質となっている。
図31は実施例4における各光学素子の光学設計データを示す図であり、図32は実施例4における各光学素子の近軸パワーを示すデータテーブルであり、図33は実施例4における各光学素子に与える偏芯および傾きを示す図であり、図34は係数値のデータテーブルであり、図35は、光路差関数の係数テーブルを示す図である。
光学系ハウジング材質:炭素繊維強化ポリカーボネート樹脂(線膨張係数αH=2.25×10-5
感光体間隔を規定する材質:冷間圧延鋼板 SPCC(線膨張係数αF=1.2×10-5
転写ベルト駆動シャフト材質:低炭素鋼(線膨張係数αS=1.15×10-5
両端の感光体(感光体401kと感光体401y)に入射する光線の間隔:L=225mm
温度上昇:t=15度
の場合、理想的な副走査方向両端のビーム間距離変化量は、
−(αH −2×αF +αS ) ×( L×t ) +αH×LB×t= −0.034 + 0.005 = −0.029 ・・・(25)
となる(これは、温度変化が生じた場合に、光線の副走査方向位置を全くずらさない場合には、29μm/cosγの色重ねずれが発生することを意味する。)。
図36は、実施例4における、複数の光源71から射出される複数の光束であるRAY1、RAY2、RAY3およびRAY4それぞれの主光線と、光学素子79、回折光学素子を付加したfθ1レンズ111、fθ2レンズ112の副走査方向断面を示す図(副走査方向に拡大した図)である。図36からわかるように、実施例4における偏向後光学系は、ポリゴンミラー80における複数の反射面により反射偏向される光束を、fθ1レンズ111とfθ2レンズ112との間で、副走査方向において交差させている。
図37は、実施例4における温度上昇時におけるビーム変化量を示す図である、図37に示されているように、RAY1(Y用光線)とRAY4(K用光線)のビーム間隔は、15度の温度上昇で28μm小さくなる方向に移動することがわかる。光線が移動しない場合のレジストレーションずれ量(29μm/cosγ)を打ち消す方向に動くため、15度の温度上昇でも、イエローと黒との間で、1μm/cosγの色重ねずれしか発生しない。
RAY2とRAY4の関係については、L=75×2=150となり、光線が移動しない場合のレジストレーションずれ量(19μm/cosγ)を、打ち消す方向に18μm動くため1μm/cosγのずれとなり、RAY3とRAY4についても、L=75となり、光線が移動しない場合のレジストレーションずれ量(10μm/cosγ)を、打ち消す方向に9μm動くため1μm/cosγのずれに抑えることができる。
さらに、主走査方向におけるデフォーカス変化量は0.1、副走査方向におけるデフォーカス変化量は0.3以下に抑えられている(図37参照)。
(比較例)
続いて、上述した実施例1〜実施例4の効果を従来の光走査装置と比較するための比較例について説明する。この比較例では、偏向後光学系内に回折光学素子が配置されていない。図38は、比較例における各光学素子の光学設計データを示す図であり、図39は、比較例における偏向前光学系内に配置されるプラスチックレンズの近軸パワーを示すデータテーブルであり、図40は、比較例における各光学素子の偏芯量や傾きを示すデータテーブルである。
図41に示すように、RAY1(Y用光線)と、RAY4(黒用光線)は、15度の温度上昇で、90μm広がる方向に移動する。実施例1における、ハウジング、感光体間隔を規定する部材および転写ベルト駆動シャフトの材質の組合せの例では、光線が移動しない場合のレジストレーションずれ量(32μm/cosγ)に対し、90μmずれてしまうため、15度の温度上昇で、イエローと黒との間で、58μm/cosγの色重ねずれが発生してしまう。
さらに、図41から、主走査方向および副走査方向におけるデフォーカス変化量も、上述の実施例1および実施例2に比べて、大きいことがわかる。
図42は、fθレンズが2枚構成である光走査装置において、fθ2レンズ112の入射面112fに回折格子を形成している例を示す図である。
図43は、fθレンズが2枚構成である光走査装置において、fθ1レンズ111の出射面111kに回折格子を形成している例を示す図である。
図44は、fθレンズが2枚構成である光走査装置において、fθ1レンズ111の入射面111fに回折格子を形成している例を示す図である。
図45は、fθレンズが2枚構成である光走査装置において、fθ2レンズ112よりも感光面側に板状の光学素子130が配置されている例を示す図である。同図において、板状光学素子130の出射面130k上には、回折格子が形成されている。
図46は、fθレンズが2枚構成である光走査装置において、fθ2レンズ112よりも感光面側に板状の光学素子130が配置されている例を示す図である。同図において、板状光学素子130の入射面130f上には、回折格子が形成されている。図45および図46における板状光学素子130は、ポリゴンミラー80にて反射偏向され複数の感光体それぞれに導かれるべき光束全てにパワーを与える。
図47は、fθレンズが2枚構成である光走査装置において、fθ1レンズ111とfθ2レンズ112の間に板状の光学素子130が配置されている例を示す図である。同図において、板状光学素子130の出射面130k上には、回折格子が形成されている。
図48は、fθレンズが2枚構成である光走査装置において、fθ1レンズ111とfθ2レンズ112の間に板状の光学素子130が配置されている例を示す図である。同図において、板状光学素子130の入射面130f上には、回折格子が形成されている。
図49は、fθレンズが2枚構成である光走査装置において、fθ1レンズ111とポリゴンミラー80の間に板状の光学素子130が配置されている例を示す図である。同図において、板状光学素子130の出射面130k上には、回折格子が形成されている。
図50は、fθレンズが2枚構成である光走査装置において、fθ1レンズ111とポリゴンミラー80の間に板状の光学素子130が配置されている例を示す図である。同図において、板状光学素子130の入射面130f上には、回折格子が形成されている。
なお、上述の各実施例では、共有光学素子としてのfθレンズが2枚構成である例について主に説明したが、図42〜図50に示したような構成を、図3および図4に示したようなfθレンズが1枚構成である光学系に対して適用することも可能であることは言うまでもない。
なお、上述の実施の形態では、回折格子が形成されている光学素子が、1つの光束の光路については1つ配置される構成を例示したが、これに限られるものではなく、例えば、回折格子が形成された光学素子を光路上に2つ配置し、この2つの光学素子に主走査方向におけるパワーを有する回折格子と副走査方向におけるパワーを有する回折格子を別々に形成することで、回折格子による調整の自由度を高めることができ、ひいては光学性能の向上に寄与することができる。
また、光学ユニットが個別に4つ配列されている走査光学系においても、実施例で挙げたように、それぞれの走査光学系でRAY1、RAY2、RAY3、RAY4の光路を通すことにより同様の効果を発揮させることができる。
さらに、1つのポリゴンミラーの角度位置の異なる2面に対して異なる方向から2つの光線を導き、これら光線が入射する偏向面にて反射される反射光をそれぞれ異なる方向に走査させる光学系ユニットにおいても、実施例で挙げたように、それぞれの光線の光路がRAY1、RAY2と同様な光路を通っていれば、同様な効果を奏することができる。
本発明を特定の態様により詳細に説明したが、本発明の精神および範囲を逸脱しないかぎり、様々な変更および改質がなされ得ることは、当業者には自明であろう。
以上に詳述したように本発明によれば、環境温度の変動に応じて光学特性を適切に補正することのできる技術を提供することができる。
本発明の実施の形態による光走査装置における光学系での光路を副走査方向から見た図である。 本実施の形態による光走査装置を備えた画像形成装置900の概略構成を示す副走査方向断面図である。 共有光学素子を1枚のfθレンズ110によって構成した偏向後光学系A’の一例を示す図である。 共有光学素子を1枚のfθレンズ110によって構成した偏向後光学系A’の一例を示す図である。 環境温度の変化に起因する、画像形成装置900におけるレジストレーションずれについて説明するための図である。 環境温度の変化に起因する、画像形成装置900におけるレジストレーションずれについて説明するための図である。 環境温度の変化に起因する、画像形成装置900におけるレジストレーションずれについて説明するための図である。 レンズ面の形状を定義するための座標系の一例を示す図である。 レンズ面の形状を定義するための定義式の一例を示す図である。 第1の実施例における各光学素子の光学設計データを示す図である。 共有光学素子の近軸パワーを示すデータテーブルである。 第1の実施例における各光学素子の偏芯量や傾きを示すデータテーブルである。 係数値のデータテーブルである。 光路差関数の係数テーブルを示す図である。 実施例1における、複数の光源71から射出される複数の光束それぞれの主光線と、fθ1レンズと、出射面側に回折格子面を付加したfθ2レンズの副走査方向断面を示す図である。 第1の実施例の効果について説明するための図である。 第2の実施例における各光学素子の光学設計データを示す図である。 共有光学素子の近軸パワーを示すデータテーブルである。 第2の実施例における各光学素子の偏芯量や傾きを示すデータテーブルである。 係数値のデータテーブルである。 光路差関数の係数テーブルを示す図である。 実施例2における、複数の光源71から射出される複数の光束それぞれの主光線と、fθ1レンズと、出射面側に回折格子面を付加したfθ2レンズの副走査方向断面を示す図である。 第2の実施例の効果について説明するための図である。 実施例3における各光学素子の光学設計データを示す図である。 実施例3における各光学素子の近軸パワーを示すデータテーブルである。 実施例3における各光学素子に与える偏芯および傾きを示す図である。 係数値のデータテーブルである。 光路差関数の係数テーブルを示す図である。 実施例3における、RAY1、RAY2、RAY3およびRAY4それぞれの主光線と、光学素子79、fθ1、回折光学素子を出射面に付加したfθ2レンズの副走査方向断面を示す図である。 実施例3における温度上昇時におけるビーム変化量を示す図である。 実施例4における各光学素子の光学設計データを示す図である。 実施例4における各光学素子の近軸パワーを示すデータテーブルである。 実施例4における各光学素子に与える偏芯および傾きを示す図である。 係数値のデータテーブルである。 光路差関数の係数テーブルを示す図である。 実施例4における、RAY1、RAY2、RAY3およびRAY4それぞれの主光線と、光学素子79、回折光学素子を付加したfθ1レンズ111、fθ2レンズ112の副走査方向断面を示す図である。 実施例4における温度上昇時におけるビーム変化量を示す図である。 比較例における各光学素子の光学設計データを示す図である。 比較例における共有光学素子の近軸パワーを示すデータテーブルである。 比較例における各光学素子の偏芯量や傾きを示すデータテーブルである。 比較例の構成での温度変化時のデフォーカス変化量等を示す図である。 fθレンズが2枚構成である光走査装置において、fθ2レンズ112の入射面112fに回折格子を形成している例を示す図である。 fθレンズが2枚構成である光走査装置において、fθ1レンズ111の出射面111kに回折格子を形成している例を示す図である。 fθレンズが2枚構成である光走査装置において、fθ1レンズ111の入射面111fに回折格子を形成している例を示す図である。 fθレンズが2枚構成である光走査装置において、fθ2レンズ112よりも感光面側に板状の光学素子130が配置されている例を示す図である。 fθレンズが2枚構成である光走査装置において、fθ2レンズ112よりも感光面側に板状の光学素子130が配置されている例を示す図である。 fθレンズが2枚構成である光走査装置において、fθ1レンズ111とfθ2レンズ112の間に板状の光学素子130が配置されている例を示す図である。 fθレンズが2枚構成である光走査装置において、fθ1レンズ111とfθ2レンズ112の間に板状の光学素子130が配置されている例を示す図である。 fθレンズが2枚構成である光走査装置において、fθ1レンズ111とポリゴンミラー80の間に板状の光学素子130が配置されている例を示す図である。 fθレンズが2枚構成である光走査装置において、fθ1レンズ111とポリゴンミラー80の間に板状の光学素子130が配置されている例を示す図である。
符号の説明
1 光走査装置、7 偏向前光学系、71 光源、72 有限焦点レンズ、73 アパーチャ、74 シリンダレンズ、78 光学素子、79 光学素子、80 ポリゴンミラー、110 fθレンズ、111 fθ1レンズ、112 fθ2レンズ、120y〜120k シリンダレンズ、401y〜401k 感光体、501y〜501k 現像部、900 画像形成装置。

Claims (20)

  1. 光源からの光束を複数の感光体それぞれの感光面に対して主走査方向に走査可能な光走査装置であって、
    回転方向に複数配列された反射面によって入射光束を反射偏向させることにより、該入射光束を前記主走査方向に走査させる回転偏向器と、
    複数の光学素子から構成され、前記回転偏向器における複数の反射面それぞれにより反射偏向される光束を、該光束が導かれるべき感光体の感光面に導く偏向後光学系とを備え、
    前記偏向後光学系を構成する複数の光学素子の内、前記複数の感光体それぞれに導かれるべき光束の主光線が前記主走査方向と直交する副走査方向における互いに異なる入射位置に入射される少なくとも1つの光学素子においては、該光学素子における前記光束の入射面および出射面のうち少なくともいずれかに回折格子が形成されている光走査装置。
  2. 請求項1に記載の光走査装置において、
    前記回折格子が形成されている光学素子は、前記回転偏向器にて反射偏向され前記複数の感光体それぞれに導かれるべき光束に対して、該光束の入射位置に応じて、前記偏向後光学系により前記感光面に導かれる光束が該感光面上において所定の光学特性となるような正のパワーを与える共有光学素子である光走査装置。
  3. 請求項2に記載の光走査装置において、
    前記偏向後光学系は、前記共有光学素子を少なくとも2つ備える光走査装置。
  4. 請求項1に記載の光走査装置において、
    前記偏向後光学系は、前記回折格子が形成されている光学素子として、入射面および出射面のうち少なくともいずれかに回折格子が形成されている板状の光学素子を有する光走査装置。
  5. 請求項1に記載の光走査装置において、
    前記回折格子が形成されている光学素子は、前記回転偏向器にて反射偏向され前記複数の感光体それぞれに導かれるべき光束全てにパワーを与える光走査装置。
  6. 請求項1に記載の光走査装置において、
    前記回折格子は、主走査方向および副走査方向のうち少なくともいずれかにおいてパワーを有する光走査装置。
  7. 請求項1に記載の光走査装置において、
    前記回折格子が形成されている光学素子は、入射面および出射面が曲面に形成されている光走査装置。
  8. 請求項1に記載の光走査装置において、
    前記偏向後光学系は、主走査方向において正のパワーを有する前記共有光学素子を少なくとも2つ備え、
    前記少なくとも2つの共有光学素子の内の少なくともいずれか1つの光学素子の入射面および出射面の内の少なくともいずれか1面に回折格子が形成されている光走査装置。
  9. 請求項1に記載の光走査装置において、
    前記偏向後光学系は、前記回転偏向器における複数の反射面それぞれにより反射偏向される光束を、前記少なくとも2つの共有光学素子の内のいずれか2つの間で、副走査方向において交差させる光走査装置。
  10. 光源からの光束を複数の感光体それぞれの感光面に対して主走査方向に走査可能な光走査装置であって、
    回転方向に複数配列された反射面によって入射光束を反射偏向させることにより、該入射光束を前記主走査方向に走査させる回転偏向器と、
    複数の光学素子から構成され、前記回転偏向器における複数の反射面それぞれにより反射偏向される光束を、該光束が導かれるべき感光体の感光面に導く偏向後光学系とを備え、
    前記偏向後光学系を構成する複数の光学素子の内、前記光源からの光束の主光線が前記主走査方向と直交する副走査方向において前記偏向後光学系の光軸の光路とは異なる入射位置に入射される少なくとも1つの光学素子においては、該光学素子における前記光束の入射面および出射面のうち少なくともいずれかに回折格子が形成されている光走査装置。
  11. 請求項10に記載の光走査装置において、
    前記回折格子が形成されている光学素子は、前記回転偏向器にて反射偏向され前記複数の感光体それぞれに導かれるべき光束に対して、該光束の入射位置に応じて、前記偏向後光学系により前記感光面に導かれる光束が該感光面上において所定の光学特性となるような正のパワーを与える共有光学素子である光走査装置。
  12. 請求項11に記載の光走査装置において、
    前記偏向後光学系は、前記共有光学素子を少なくとも2つ備える光走査装置。
  13. 請求項10に記載の光走査装置において、
    前記偏向後光学系は、前記回折格子が形成されている光学素子として、入射面および出射面のうち少なくともいずれかに回折格子が形成されている板状の光学素子を有する光走査装置。
  14. 請求項10に記載の光走査装置において、
    前記回折格子が形成されている光学素子は、前記回転偏向器にて反射偏向され前記複数の感光体それぞれに導かれるべき光束全てにパワーを与える光走査装置。
  15. 請求項10に記載の光走査装置において、
    前記偏向後光学系は、前記回転偏向器にて反射偏向され前記複数の感光体それぞれに導かれるべき光束を、前記回折格子に対して、副走査方向における互いに異なる位置に入射させる光走査装置。
  16. 請求項10に記載の光走査装置において、
    前記回折格子は、主走査方向および副走査方向のうち少なくともいずれかにおいてパワーを有する光走査装置。
  17. 請求項10に記載の光走査装置において、
    前記回折格子が形成されている光学素子は、入射面および出射面が曲面に形成されている光走査装置。
  18. 請求項10に記載の光走査装置において、
    前記偏向後光学系は、前記回転偏向器における複数の反射面それぞれにより反射偏向される光束を、前記少なくとも2つの共有光学素子の内のいずれか2つの間で、副走査方向において交差させる光走査装置。
  19. 請求項1に記載の光走査装置と、
    前記光走査装置によって走査される光束により静電潜像が形成される感光体と、
    前記感光体上に形成された静電潜像を顕像化させる現像部と
    を備えてなる画像形成装置。
  20. 請求項19に記載の画像形成装置において、
    前記複数の感光体は、前記現像部により顕像化される現像剤像をベルトに転写するものであり、
    前記光走査装置を構成する複数の光学素子は、該複数の光学素子を支持するハウジングの材質の線膨張係数をαH、複数の感光体同士の間隔を規定する部材の線膨張係数をαF、前記ベルトを駆動するシャフトの材質の線膨張係数をαS、前記ベルトに沿って複数配列される感光体の内の両端に位置する2つの感光体の間隔をL、該2つの感光体それぞれに導かれるべき光束の副走査方向におけるビーム間隔をLB、上昇温度をtとするとき、前記ビーム間隔LBの変化量が、
    −(αH−2×αF+αS)×(L×t)+αH×LB×t
    となるような光学特性に設定されている画像形成装置。
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