JP2003149575A - 走査光学系 - Google Patents

走査光学系

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JP2003149575A
JP2003149575A JP2001344193A JP2001344193A JP2003149575A JP 2003149575 A JP2003149575 A JP 2003149575A JP 2001344193 A JP2001344193 A JP 2001344193A JP 2001344193 A JP2001344193 A JP 2001344193A JP 2003149575 A JP2003149575 A JP 2003149575A
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lens
optical system
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field curvature
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Daisuke Koreeda
大輔 是枝
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Pentax Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】各走査対象面上に設定される走査範囲の走査中
心に入射すべきレーザー光束が実際にその走査中心に入
射するように調整できる走査光学系を、提供する。 【解決手段】走査光学系10は、レーザー光束を偏向す
るポリゴンミラー13や、偏向されたレーザー光束を走
査対象面S上にスポット光として収束させるfθレンズ
20を有する。fθレンズ20は、走査レンズ群21と
像面湾曲補正レンズ22とからなり、像面湾曲補正レン
ズ22は、主走査方向に沿って長尺な形状を有し、その
長手方向の両端側が支持部1,2に支持されることによ
って、主走査方向に平行移動可能、且つ、副走査方向に
直交する面内で回転可能な状態で、筐体に固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のレーザー光
束をそれらに個々に対応する走査対象面上で走査する走
査光学系に、関する。
【0002】
【従来の技術】カラーレーザープリンターやカラーレー
ザーコピー等の印刷装置には、複数の色成分毎に感光ド
ラムが組み込まれているとともに、各感光ドラムの感光
面(走査対象面)上にレーザー光束を走査して静電潜像
を形成する走査装置が組み込まれている。その走査装置
に内蔵される走査光学系は、多角柱状の回転多面鏡をそ
の中心軸周りに等角速度で回転させ、その回転多面鏡の
各側面にてレーザー光束を動的に偏向して結像光学系を
透過させることによって、走査対象面上でレーザー光束
を等速度にて走査する。このような走査の際、各感光ド
ラムは回転駆動されるので、各走査対象面上には、複数
の線状の軌跡(走査線)が一定の間隔で形成される。こ
のとき、レーザー光束は画像情報に従ってオンオフ変調
されるので、各走査対象面上には、二次元状に配列され
た複数のドットからなる画像が静電潜像として形成され
る。そして、印刷装置は、対応する色の帯電トナーを各
色成分の静電潜像に夫々吸着させて各色のトナー像を生
成し、各色のトナー像を印刷用紙に順次転写しながら重
ね合わせることにより、カラー画像を印刷する。
【0003】上述したような走査光学系では、fθ特性
(入射光束の中心軸と光軸とがなす角度に対して走査対
象面上での像高が正比例する特性)を有するように設計
された結像光学系が利用され、また、同一形状の結像光
学系が各色成分に対して用いられている。これにより、
どの色成分の走査対象面上でも走査速度が同じ一定速度
となっているので、レーザー光束のオンオフ変調のタイ
ミングが各色成分で同じであれば、印刷用紙上の各箇所
では、互いに同じ点上に印字されるべき各色のドット
は、同じ点上に印字される。従って、何れかのドットが
その他のドットに対して主走査方向にずれることによっ
て生じる色ずれが、印刷用紙上のカラー画像に現れるこ
とはない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、実際には、
結像光学系の取り付け誤差などに因り、一回の走査の間
に走査速度が多少変化してしまうので、レーザー光束が
一定のタイミングでオンオフ変調されていても、一回の
走査で走査対象面上に形成されるドット列内には疎の部
分と密の部分ができてしまう。このとき、各色成分で多
少走査速度が揃っていなくとも、レーザー光束が走査対
象面上を走査する範囲は、レーザー光束の書き出しと書
き終えのタイミングを電気的に制御することにより、各
色成分で揃えることが可能である。しかし、このように
走査範囲の長さ(走査幅)を揃えたとしても、一回の走
査の間で走査速度が変化する影響で、本来走査範囲の中
心(走査中心)に形成されるべきドット(例えばドット
列が199個からなるときには端から100番目のドッ
ト)は、実際には、殆ど走査中心に形成されない。この
場合、仮に各色のドット列をそれらの端が揃うようにし
て重ね合わせてみたとしても、走査範囲の中央部では、
互いに同じ点上に重なり合うべき各色のドットが、実際
には、同じ点上に重ならないこととなる。このため、こ
のような状態でカラー画像を印刷すると、カラー画像内
における主走査方向の中央部には、副走査方向(主走査
方向に直交する方向)に沿った帯状の色ずれ部分が生じ
てしまうことがあった。
【0005】本発明は、上述したような従来技術が有す
る問題点に鑑みてなされたものであり、その課題は、各
走査対象面上に設定される走査範囲の走査中心に入射す
べきレーザー光束が実際にその走査中心に入射するよう
に調整でき、各色成分についてそのような調整をした結
果としてカラー画像の中央部に発生する色ずれを目立た
なくさせることができる走査光学系を、提供することで
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに構成された本発明は、複数のレーザー光束を偏向す
る偏向器と、前記偏向器により偏向された前記各レーザ
ー光束をそれらに個々に対応する走査対象面上で主走査
方向に走査するスポット光として収束させる結像光学系
とを有する走査光学系であって、前記結像光学系は、前
記各レーザー光束毎に少なくとも1個のレンズを有し、
少なくとも一本のレーザー光束に対して備えられる前記
レンズのうちの1つは、その光学面基準軸を含んで前記
主走査方向と平行な仮想平面に沿って変位可能に支持さ
れている調整レンズであるとともに、前記結像光学系の
主走査方向の焦点距離をf[mm]とし、前記調整レンズの
主走査方向の焦点距離をfL[mm]としたとき、以下の条
件(1)、 0.05<|f/fL|<0.5 ---(1) を満たすことを、特徴とする。
【0007】本発明はこのように構成されるので、一本
のレーザー光束に対して備えられた調整レンズが仮想平
面に沿って変位されると、そのレーザー光束に対応する
走査対象面上でのレーザー光束の走査速度の変化の仕方
が、その変位方向及び変位量に応じて変化するととも
に、レーザー光束の走査対象面上での収束点が主走査方
向に移動される。このため、作業者は、各レーザー光束
に対して備えられた調整レンズを夫々変位させることに
より、各走査対象面上に設定される走査範囲の走査中心
に入射すべきレーザー光束が実際にその走査中心に入射
するように調整することができる。このとき、各調整レ
ンズが上記の条件(1)を満たすように設定されている
と、全系に対する当該レンズのパワーが弱すぎたり強す
ぎたりしない。そのため、調整感度が低すぎて調整の効
果が小さくなることも、調整感度が高すぎて調整が難し
くなることもない。そして、このような調整の結果、何
れかの色のトナー像のドット群が他の色の対応するドッ
ト群に対して主走査方向にずれることによって生ずる色
ずれを、目立たなくさせることができる。
【0008】なお、当該調整レンズは、主走査方向に平
行移動可能に支持されていても良いし、仮想平面内で回
転可能に支持されていても良いし、その両方であっても
良い。何れの場合も、当該調整レンズが少なくとも片面
に非球面を有しているときには、入射側レンズ面の最大
有効径での主走査方向の非球面量をΔX1(max)[mm]と
し、射出側レンズ面の最大有効径での主走査方向の非球
面量をΔX2(max)[mm]としたとき、以下の条件(2)、 0.01<|[ΔX1(max)+ΔX2(max)]/f|<0.1 ---(2) を満たすように設定することができる。これにより、調
整感度が低すぎて調整の効果が小さくなることも、調整
感度が高すぎて調整が難しくなることもない。
【0009】また、結像光学系は、偏向器近傍に置かれ
た走査レンズ群と、該走査レンズ群より走査対象面側に
配置された像面湾曲補正レンズとにより、構成されてい
ても良い。この場合、像面湾曲補正レンズを調整レンズ
とすることができる。
【0010】さらに、結像光学系は、各レーザー光束が
全て入射する1組の走査レンズ群を備えていても良い
し、各レーザー光束が個々に入射する複数組みの走査レ
ンズ群を備えていても良い。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の走査光学系による
実施の形態である走査装置について、図面を参照しなが
ら説明する。
【0012】
【実施形態1】第1の実施形態の走査装置に内蔵される
走査光学系を展開した状態を、図1に示す。図1に示す
ように、この走査光学系10は、レーザー光源11,シ
リンドリカルレンズ12,レーザー光を偏向する回転多
面鏡であるポリゴンミラー13,及び、ポリゴンミラー
13により偏向された光束を収束させる結像光学系とし
てのfθレンズ20を、備えている。
【0013】レーザー光源11から発せられる平行光束
のレーザー光束は、シリンドリカルレンズ12を透過し
た後、中心軸13a周りに等角速度にて回転駆動される
多角柱状のポリゴンミラー13の各側面(反射面)によ
り動的に偏向される。そして、このように動的に偏向さ
れたレーザー光束は、fθレンズ20を透過することに
よって走査対象面S上に収束され、走査対象面上を主走
査方向に沿ってほぼ等速度に走査する。
【0014】なお、レーザー光源11から発せられたレ
ーザー光束は、主走査方向においては、平行光束のまま
ポリゴンミラー13で反射され、fθレンズ20によっ
て走査対象面S上に収束される。一方、副走査方向(走
査対象面S上で主走査方向に直交する方向)において
は、当該レーザー光束は、シリンドリカルレンズ12に
よりポリゴンミラー13の反射面近傍で一旦収束され、
発散光としてfθレンズ20に入射し、fθレンズ20
によって走査対象面S上に再び収束される。このよう
に、副走査方向においては、fθレンズ20によってポ
リゴンミラー13の反射面と走査対象面Sとが共役関係
となっているために、ポリゴンミラー13のどの反射面
によって反射されたレーザー光束とも、各反射面の僅か
な傾き(いわゆる「面倒れ」)の有無に拘わらず、走査
対象面Sにおける同一線上を走査する。
【0015】fθレンズ20は、走査レンズ群21とこ
の走査レンズ群21よりも走査対象面S側に配置される
像面湾曲補正レンズ22とから、構成される。このう
ち、走査レンズ群21は、主に主走査方向にレーザー光
束を収束させるパワーを有するレンズ群であり、像面湾
曲補正レンズ22は、主に副走査方向にレーザー光束を
収束させるパワーを有するとともに、像面湾曲やfθ特
性誤差などの収差を補正する機能をも負担するレンズで
ある。
【0016】なお、像面湾曲補正レンズ22のレンズ面
は、後述する実施例において示すように、非回転対称な
形状である場合があり、回転対称軸を持たないことがあ
る。そのため、非回転対称なレンズ面の光軸を定義でき
ない。そこで、どのレンズ面についても、その面形状を
式によって表現する時に設定される原点を通る軸を「光
学面基準軸」と言うことにし、この光学面基準軸を光軸
に相当するものとして取り扱う。但し、回転対称なレン
ズ面では、回転対称軸が光学面基準軸と一致するので、
以下では、回転対称な場合に限り、光学面基準軸を光軸
と言う。
【0017】第1の実施形態の走査装置は、上述した構
成を有する走査光学系10をポリゴンミラー13の回転
軸13aと平行な方向に4組重ねて備えることにより、
イエロー,マゼンダ,シアン,ブラックの各色成分毎に
備えられる4個の感光ドラムの感光面(走査対象面S)
に対し、一度に書き込みを行えるようにしたものであ
り、特に、印刷用紙を1回搬送する間にイエロー,マゼ
ンダ,シアン,ブラックの各色成分のトナー像を順次転
写することによってカラー画像を高速に印刷するタイプ
のカラーレーザープリンターに組み込まれて使用される
ものである。
【0018】なお、上述したようなカラーレーザープリ
ンターができるだけ小型化されるようにするために、図
2に示すように、本実施形態の走査装置に組み込まれる
走査光学系10では、ポリゴンミラー13によって偏向
された4本のレーザー光束の光路が、折返しミラー2
3,24によって折り曲げられている。
【0019】また、各色成分用の感光ドラム60y,6
0m,60c,60bに対して備えられた走査光学系
は、4本のレーザー光束を共通のポリゴンミラー13に
よって同時に偏向して夫々のfθレンズ20y,20
m,20c,20bに入射させるマルチビーム方式の走
査光学系として、構成されている。従って、ポリゴンミ
ラー13の一つの反射面による一回の偏向によって、4
つの感光ドラム60y,60m,60c,60bに対し
て同時に走査を行うことができる。
【0020】より具体的に説明する。ポリゴンミラー1
3に入射する4本のレーザー光束は、ポリゴンミラー1
3の中心軸13aと平行な方向(以下、「上下方向」と
いう)において等間隔且つ平行に並べられた4組のレー
ザー光源11から発せられ、4個のシリンドリカルレン
ズ12を個々に透過して、互いに平行に1列に並んだ状
態でポリゴンミラー13の反射面に同時に入射する。
【0021】各fθレンズ20y,20m,20c,2
0bの走査レンズ群21は、ポリゴンミラー13に入射
するレーザー光束同士の上下方向における間隔と同じ上
下方向の幅を有するように、形成されている。また、各
走査レンズ群21は、各々の光軸同士が平行に並べられ
た状態で上下方向に積み重ねられているとともに、各々
の光軸の延長線がポリゴンミラー13の反射面における
各レーザー光束の偏向点Hに当たるように、配置されて
いる。
【0022】各fθレンズ20y,20m,20c,2
0bの像面湾曲補正レンズ22の光学面基準軸は、互い
に平行であり、走査レンズ群21の光軸に対してほぼ直
角に交わっている。
【0023】また、各走査レンズ群21とそれらに個々
に対応する像面湾曲補正レンズ22との間の光路には、
それら走査レンズ群21の光軸と像面湾曲補正レンズ2
2の光学面基準軸を折り曲げて同軸に結合するための2
枚の折り返しミラー23,24が、介在している。
【0024】なお、各fθレンズ20y,20m,20
c,20bには、同一波長のレーザー光束が入射され
る。そのため、各fθレンズ20y,20m,20c,
20bが互いに同一の光学特性を奏するようにするため
に、各折返しミラー23,24の配置位置は、各fθレ
ンズ20y,20m,20c,20bの走査レンズ群2
1から像面湾曲補正レンズ22までの光路長が互いに等
しくなるように、夫々調整されている。
【0025】各感光ドラム60y,60m,60c,6
0bは、互いに同じ大きさの円柱形状の外形を有するよ
うに形成されており、各像面湾曲補正レンズ22の光束
射出側において、各像面湾曲補正レンズ22から等距離
の位置に、夫々配置されている。また、各感光ドラム6
0y,60m,60c,60bの中心軸は、主走査方向
と平行な方向へ向けられており、各感光ドラム60y,
60m,60c,60bは、その中心軸周りに回転可能
な状態で、カラーレーザープリンターの筐体内に取り付
けられている。
【0026】なお、各像面湾曲補正レンズ22の光学面
基準軸は、各感光ドラム60y,60m,60c,60
bの中心軸方向(主走査方向)の中心位置において、感
光面である外周面(走査対象面S)とほぼ垂直に交差し
ている。
【0027】このように走査装置や感光ドラム60y,
60m,60c,60bが内部に組み付けられているカ
ラーレーザープリンターは、各感光ドラム60y,60
m,60c,60bを所定の回転角速度で回転させると
ともに、入力される画像情報に従ってオンオフ変調した
レーザー光束を、走査対象である各感光ドラム60y,
60m,60c,60bの外周面(走査対象面S)上で
繰り返し走査させることにより、複数の線状の軌跡(走
査線)からなる二次元状の静電潜像を各走査対象面S上
に描画する。そして、カラーレーザープリンターは、各
感光ドラム60y,60m,60c,60b上に描画さ
れた静電潜像に帯電トナーを静電的に吸着させてトナー
像を形成し、そのトナー像を印刷用紙に転写させる。こ
のとき、カラーレーザープリンターは、各感光ドラム6
0y,60m,60c,60b上の走査線が印刷用紙の
同一線上に重なるように印刷用紙を搬送し、画像情報に
基づくカラー画像を印刷用紙に印刷する。
【0028】このカラーレーザプリンター内に組み込ま
れる走査装置では、さらに、その筐体内において、像面
湾曲補正レンズ22が、主走査方向に沿って平行移動可
能、且つ、その光学面基準軸を含んで前記主走査方向と
平行な平面(主走査断面)内で回転可能に、支持されて
いる。以下、像面湾曲補正レンズ22の支持機構につい
て説明する。なお、像面湾曲補正レンズ22を支持機構
に取り付けた状態を、図3及び図4に示す。このうち、
図3は、副走査方向に視線を向けて見たときの様子を示
しており、図4は、図3のB−B線に沿った断面を示し
ている。
【0029】これら両図に示すように、像面湾曲補正レ
ンズ22は、長尺な四角柱における対向する一対の側面
の夫々に、それより小さい長方形の開口部を穿つことに
よって、横断面形状を略H字状としたのと等価な形状
に、形成されている。なお、この像面湾曲補正レンズ2
2では、その内壁の両面22a,22bにレンズ面が加
工されいている。
【0030】このような四角柱状の外形を有する像面湾
曲補正レンズ22は、走査装置の筐体と一体に形成され
た2個の支持部1,2によってその両端近傍が支持され
ることによって、筐体に固定されている。以下、具体的
に説明する。
【0031】これら両支持部1,2は、ともに、有底な
角筒の一側壁を切り取ってコ字状の端面形状にしたのと
等価な形状に形成されており、その底面に相当する面が
走査装置の筐体の平坦面Pに当接した状態で、筐体と一
体に形成されている。また、一方の支持部1において互
いに向かい合う2つの側壁に挟まれた側壁1aの内面
は、他方の支持部2のそれ(側壁2aの内面)に対し、
像面湾曲補正レンズ22の長手方向の長さより若干離れ
た状態で、向かい合っている。
【0032】なお、支持部1の側壁1aの内面には、コ
イルバネ1bが当て付けられているとともに、支持部2
の側壁2aには、外側から内側に向かってネジ2bが捻
込まれている。また、両支持部1,2の夫々において互
いに向き合う側壁のうち、一方の側壁の内面には、コイ
ルバネ1c,2cが当て付けられているとともに、他方
の側壁には、外側から内側に向かってネジ1d,2dが
捻込まれている。
【0033】そして、像面湾曲補正レンズ22の長手方
向における一方の端面と支持部1の側壁1aの内面とで
コイルバネ1bを圧縮し、且つ、もう一方の端面を支持
部2のネジ2bの先端に当て付けるようにして、像面湾
曲補正レンズ22の長手方向の両端及びその近傍を両支
持部1,2内に夫々進入させると、像面湾曲補正レンズ
22が、主走査方向において位置決めされた状態で、支
持部1,2に支持される。
【0034】また、この像面湾曲補正レンズ22の入射
側端面(入射側のレンズ面22aが向く方の端面)にお
ける長手方向の両端近傍に、夫々、支持部1,2のネジ
1d,2dの先端を当て付け、且つ、その射出側端面
(射出側のレンズ面22bが向く方の端面)における長
手方向の両端近傍に、夫々、圧縮したコイルバネ1c,
2cを当て付けると、像面湾曲補正レンズ22が、副走
査方向に直交する面内において位置決めされた状態で、
支持部1,2に支持される。
【0035】このように支持部1,2によって支持され
た像面湾曲補正レンズ22は、支持部2のネジ2bが捻
回されることにより、ネジ2bの先端の移動に伴って主
走査方向に進退される。このとき、レンズ面22a,2
2bの光学面基準軸Ax’は、主走査方向に平行移動さ
れ、その平行移動量は、ネジ2bの捻回し量に比例す
る。
【0036】また、この像面湾曲補正レンズ22は、支
持部1のネジ1d又は支持部2のネジ2dが捻回される
ことによって、主走査断面内で時計回り又は反時計回り
に回転される。このとき、光学面基準軸Ax’は、ネジ1
d又はネジ2dの捻回し量に応じて回転し、走査レンズ
群21の光軸Axに対して傾けられ、或いは、光軸Axと平
行にされる。
【0037】このように構成される走査装置では、fθ
レンズ20y,20m,20c,20bの取り付け誤差
などに因り、走査対象面S上に設定される走査範囲(レ
ーザー光束が走査対象面上を走査するときの主走査方向
の範囲)の中心(走査中心)に入射すべきレーザー光束
がその走査中心に入射していない場合(中心ずれ)で
も、各色成分の当該レーザー光束が各々の走査中心に入
射するように調整することができる。そして、上述した
ような中心ずれに因って印刷用紙上のカラー画像におけ
る主走査方向の中央部に色ずれが現れる場合でも、この
ような調整を行うことにより、中心ずれのずれ量を低減
させ、色ずれを目立たなくさせることができる。
【0038】その調整方法としては、先ず、ポリゴンミ
ラー13で偏向されたレーザー光束がその走査中心に入
射すると設計上想定される偏向角度を、算出する。次
に、ポリゴンミラー13の反射面を任意の方向に向ける
ことができる治具(一般的なものであるので詳述しな
い)を用いて、ポリゴンミラー13の反射面を、算出し
た偏向角度でレーザー光束を偏向させる方向へ向ける。
この状態で実際にレーザー光束をレーザー光源11から
射出させてポリゴンミラー13で偏向させ、走査対象面
S上のスポット光が走査中心からどのくらいずれている
かを測定する。そして、測定した誤差量に基づいて像面
湾曲補正レンズ22の変位量(平行移動量又は回転量)
と変位方向とを決定し、その変位量と変位方向とに従っ
て、支持部2のネジ2b、或いは、支持部1,2のネジ
1d,2dを捻込み、像面湾曲補正レンズ22を、主走
査方向へ平行移動させ、或いは、副走査方向に直交する
面内で時計回り又は反時計回りに回転させる。このよう
な調整を各色成分について実施して、どの各色成分にお
いても、ポリゴンミラー13に偏向されたレーザー光束
が、走査中心に入射するようにしておく。
【0039】なお、本実施形態の走査光学系10は、f
θレンズ20全体の主走査方向の焦点距離をf[mm]と
し、像面湾曲補正レンズ22の主走査方向の焦点距離を
fL[mm]とすると、以下の条件(1)、 0.05<|f/fL|<0.5 ---(1) を満たす。
【0040】式(1)は、主走査方向における結像光学系
のパワーに対する像面湾曲補正レンズ22のパワーの比
率を規定する。式(1)の下限を下回ると、上述した調整
の感度(即ち、像面湾曲補正レンズ22の変位量に対す
る走査対象面S上でのスポット光の移動量の比率)が低
くなるために調整の効果が小さくなる。一方、式(1)の
上限を上回ると、上述した調整の感度が高くなるために
調整が困難となり、また、像面湾曲補正レンズ22がプ
ラスチック製である場合には、温度変化によって性能の
劣化が大きくなる。
【0041】また、本実施形態の走査光学系10は、像
面湾曲補正レンズ22の入射側のレンズ面22aの最大
有効径での主走査方向の非球面量(近軸での曲率に基づ
く球面からのレンズ面のサグ量)をΔX1(max)[mm]と
し、射出側のレンズ面22bの最大有効径での主走査方
向の非球面量をΔX2(max)[mm]とし、fθレンズ20全
体の主走査方向の焦点距離をf[mm]とすると、以下の条
件(2)、 0.01<|[ΔX1(max)+ΔX2(max)]/f|<0.1 ---(2) を満たす。
【0042】式(2)は、全系のパワーに対する像面湾曲
補正レンズ22の非球面量の比率を規定する。式(2)の
下限を下回ると、調整感度が低くなるために調整の効果
が小さくなる。一方、式(2)の上限を上回ると、調整感
度が高くなるために調整が困難となる。
【0043】次に、上述した第1の実施形態の実施例を
2例示す。
【0044】
【実施例1】第1の実施例の走査光学系の展開図を、図
5に示す。なお、図5では、fθレンズ30以外は、図
1に示したものと同じものに同じ符号を用いている。
【0045】図5に示すように、第1の実施例のfθレ
ンズ30の走査レンズ群31は、第1及び第2レンズ3
1a,31bから構成されている。このうち、第1レン
ズ31aの両面は回転対称非球面として形成されてい
る。また、第2レンズ31bの入射側のレンズ面は平面
として形成され、その射出側のレンズ面は球面として形
成されている。さらに、像面湾曲補正レンズ32の入射
側のレンズ面はアナモフィック非球面として形成され、
その射出側のレンズ面は球面として形成されている。
【0046】以下に示す表1は、第1の実施例の走査光
学系10’におけるシリンドリカルレンズ12の入射側
のレンズ面より走査対象面Sに至るまでの近軸(非回転
対称面の場合は光学面基準軸上)における具体的な数値
構成を示したものである。この表1において、第1面及
び第2面はシリンドリカルレンズ12、第3面はポリゴ
ンミラー13の反射面、第4面及び第5面は第1レンズ
31a、第6面及び第7面は第2レンズ31b、第8面
及び第9面は像面湾曲補正レンズ32である。また、記
号Rは、主走査方向の曲率半径(単位 [mm])であり、記
号Rzは、副走査方向の曲率半径(回転対称面の場合には
省略、単位 [mm])であり、記号dは、走査レンズ群31
の光軸Ax上における直後の面までの距離(単位 [mm])
であり、記号nは、波長780nmでの各レンズの屈折率であ
り、h(max)は最大有効径である。なお、fθレンズ30
の主走査方向の焦点距離fは200mmであり、走査対象面
S上を走査するスポット光の走査幅は216mmである。
【0047】
【表1】 面番号 R Rz d n h(max) 1 ∞ 51.00 4.00 1.51072 - 2 ∞ - 97.00 - - 3 ∞ - 33.00 - - 4 -70.50 - 5.00 1.48617 22.08 5 -64.10 - 2.00 - 23.71 6 ∞ - 8.00 1.51072 26.34 7 -121.40 - 108.00 - 28.00 8 -880.00 29.23 5.00 1.48617 74.37 9 -1930.10 - 89.00 - 75.43
【0048】なお、回転対称非球面は、光軸Axと平行な
方向をx方向とし、光軸Axに垂直な方向への光軸Axから
の距離を高さh(=√(y2+z2))とすると、高さhの点での
光軸Ax上の接平面からのx方向のサグ量X(h)、 X(h)=Ch2/[1+√[1-(1+κ)C2h2]]+A4h4+A6h6+A8h8+… ---(3) によって、表現される。なお、上式(3)中、Cは曲率(C=
1/R)、κは円錐係数、A 4,A6,A8,…は、夫々、4
次,6次,8次,…の非球面係数である。
【0049】第4面及び第5面を式(3)によって表現し
たときの具体的な数値構成として、それらの非球面係数
を表2に示す。なお、表示のない非球面係数はゼロであ
る。また、円錐係数κは夫々0.000である。
【0050】
【表2】 面番号 A4 A6 4 7.140×10-6 1.190×10-11 5 5.980×10-6 7.130×10-10
【0051】また、アナモフィック非球面は、x方向と
平行な光学面基準軸を含むとともに主走査方向(y方
向)と平行な主走査断面に沿って切断された際にできる
曲線においては、主走査方向の高さyの点での光学面基
準軸上の接線からのサグ量X(y)、 X(y)=Cy2/[1+√[1-(1+κ)C2y2]]+AM2y2+AM4y4+AM6y6+… ---(4) によって表現される。なお、上式(4)中、Cは曲率、κは
円錐係数、AM2,AM4,AM 6,…は、夫々、2次,4次,
6次,…の非球面係数である。
【0052】また、このアナモフィック非球面は、高さ
yの点において主走査方向に対し垂直な副走査断面と平
行な平面に沿って切断されてできる円弧においては、こ
の円弧の曲率半径Rz(y)の逆数(即ち、曲率)、 1/[Rz(y)]=(1/Rz0)+AS1y1+AS2y2+AS3y3+AS4y4+AS5y5+… ---(5) によって、式(4)とは無関係に表現される。なお、上式
(5)中、Rz0は、光学面基準軸上での副走査方向(z方
向)の曲率半径(表1のRz)であり、AS1,AS2,AS 3
…は、高さyでの副走査方向の曲率を決定する1次,2
次,3次,…の非球面係数である。
【0053】第8面を式(4)及び式(5)によって表現した
ときの具体的な数値構成として、その非球面係数を表3
に示す。なお、表示のない非球面係数はゼロである。ま
た、式(4)によって表現された第8面の円錐係数κは0.0
00である。
【0054】
【表3】 AM4 1.300×10-7 AS1 -1.490×10-6 AM6 -1.140×10-11 AS2 -1.040×10-6 AM8 6.460×10-16 AS4 3.040×10-11
【0055】このように具体的に構成される第1の実施
例の走査光学系10’において、レーザー光束に対する
光学性能が最も良好となるように各光学部材が配置され
ているとき(つまり設計通りに組まれた状態)の光学性
能を、図6に示す。なお、図6(a)は、fθ誤差(走査
対象面S上でのスポットの理想位置からの主走査方向へ
のずれ)を示し、図6(b)は、主走査方向(破線M)及
び副走査方向(実線S)の像面湾曲(軸外の結像位置の
近軸像面からの光軸方向へのずれ)を示す。何れのグラ
フも縦軸yは、像高、即ち、走査対象面S上で走査中心
を基準にした主走査方向の距離(単位 [mm])を示し、
横軸は、各収差の発生量(単位 [mm])を示している。
また、縦軸yの正の向きは、図5内での上方となってい
る。図6に示すように、この設計状態では、走査光学系
10’には、何れの収差とも殆ど生じておらず、走査中
心に形成されるべきスポットは、走査中心の位置にあ
る。
【0056】次に、支持部2のネジ2bを捻回して像面
湾曲補正レンズ32を図6の状態から主走査方向の正の
方へ1.0mmだけ移動させたときのfθ誤差を、図7に示
す。図6(a)と図7とを比較して分かるように、像面湾
曲補正レンズ32を主走査方向の正へ1.0mm平行移動さ
せると、走査中心(像高y=0)に形成されるべきスポッ
トは、走査中心から主走査方向の負の方へ約0.03mmずれ
た位置に、移動する。
【0057】また、支持部1,2のネジ1d,2dを捻
回して像面湾曲補正レンズ32を図6の状態から面内
(副走査方向に直交する仮想平面内)で正の回転方向
(図5の紙面内での反時計回り方向)へ1.0°だけ回転
させたときのfθ誤差を、図8に示す。図6(a)と図8
とを比較して分かるように、像面湾曲補正レンズ32を
当該面内で正の回転方向へ1.0°回転させると、走査中
心に形成されるべきスポットは、走査中心から主走査方
向の負の方へ約0.06mmずれた位置に、移動する。
【0058】これらのような調整感度を事前に把握して
おくことにより、上述した調整方法において、走査中心
からスポット位置までの誤差量を測定した後に、誤差量
から、像面湾曲補正レンズ32の変位量及び変位方向を
決定することができる。なお、このような調整にあって
は、像面湾曲補正レンズ32を変位させる方法が、主走
査方向への平行移動であっても良いし、面内での回転で
あっても良いし、その両方であっても良い。
【0059】実施例1と条件(1)及び条件(2)の関係を以
下に示す。 f = 200 fL = -3332.13 |f/fL| = 0.060 ΔX1(max) = 2.653 ΔX2(max) = 0.000 |[ΔX1(max)+ΔX2(max)]/f| = 0.013
【0060】このように、第1の実施例のfθレンズ3
0は、条件(1)及び条件(2)をともに満足しているので、
像面湾曲補正レンズ32の調整感度が低すぎて調整の効
果が小さいことも、調整感度が高すぎて調整が難しいこ
ともない。
【0061】
【実施例2】第2の実施例の走査光学系の展開図を、図
9に示す。なお、図9では、fθレンズ40以外は、図
1に示したものと同じものに同じ符号を用いている。
【0062】図9に示すように、第2の実施例のfθレ
ンズ40の走査レンズ群41は、1枚のレンズから構成
されている。以下、走査レンズ群41を、単に「走査レ
ンズ」と言うことにする。走査レンズ41の両面は回転
対称非球面として形成されている。また、像面湾曲補正
レンズ32の入射側のレンズ面はアナモフィック非球面
として形成され、その射出側のレンズ面は回転対称非球
面として形成されている。
【0063】以下に示す表4は、第2の実施例の走査光
学系10”におけるシリンドリカルレンズ12の入射側
のレンズ面より走査対象面Sに至るまでの近軸における
具体的な数値構成を示したものである。なお、この表4
における記号の意味は、表1のものと同じである。な
お、fθレンズ40の主走査方向の焦点距離は200mmで
あり、走査対象面S上を走査するスポット光の走査幅は
216mmである。
【0064】
【表4】 面番号 R Rz d n h(max) 1 ∞ 51.00 4.00 1.51072 - 2 ∞ - 97.00 - - 3 ∞ - 33.00 - - 4 -95.90 - 9.00 1.48617 22.01 5 -47.17 - 100.00 - 24.23 6 -311.00 29.16 5.00 1.48617 67.82 7 -1177.80 - 91.80 - 69.67
【0065】なお、走査レンズ41の両面(第4面及び
第5面)と像面湾曲補正レンズ42の射出側のレンズ面
(第7面)は、上述したように回転対称非球面であり、
これら第4面、第5面、及び第7面を式(3)によって表
現したときの非球面係数を表5に示す。なお、表示のな
い非球面係数はゼロである。また、式(3)によって表現
された第4面、第5面、及び第7面の円錐係数κは夫々
0.000である。
【0066】
【表5】 面番号 A4 A6 4 2.660×10-6 -1.840×10-10 5 2.160×10-6 1.110×10-10 7 2.850×10-8 0.000
【0067】また、第6面を式(4)及び式(5)によって表
現したときの非球面係数を表6に示す。なお、表示のな
い非球面係数はゼロである。また、式(4)によって表現
された第6面の円錐係数κは0.000である。
【0068】
【表6】 AM4 2.500×10-7 AS1 -1.970×10-6 AM6 -1.020×10-11 AS2 -9.580×10-7 AM8 0.000 AS4 -4.200×10-13
【0069】このように具体的に構成される第2の実施
例の走査光学系10”において、各光学部材が設計通り
に組まれた状態の光学性能を、図10に示す。図10に
示すように、設計状態では、走査光学系10”には、何
れの収差とも殆ど生じておらず、走査中心に形成される
べきスポットは、走査中心の位置にある。
【0070】そして、支持部2のネジ2bを捻回して像
面湾曲補正レンズ42を主走査方向の正の方へ1.0mmだ
け移動させると、図11に示すように、走査中心(像高
y=0)に形成されるべきスポットは、走査中心から主走
査方向の負の方へ約0.11mmずれた位置に、移動する。
【0071】また、支持部1,2のネジ1d,2dを捻
回して像面湾曲補正レンズ42を面内で正の回転方向
(図9の紙面内での反時計回り方向)へ1.0°だけ回転
させると、図12に示すように、走査中心(像高y=0)
に形成されるべきスポットは、走査中心から主走査方向
の負の方へ約0.06mmずれた位置に、移動する。
【0072】これらのような調整感度を事前に把握して
おくことにより、上述した調整方法において、走査中心
からスポット位置までの誤差量を測定した後に、誤差量
から、像面湾曲補正レンズ42の変位量及び変位方向を
決定することができる。なお、このような調整にあって
は、像面湾曲補正レンズ42を変位させる方法が、主走
査方向への平行移動であっても良いし、面内での回転で
あっても良いし、その両方であっても良い。
【0073】実施例2と条件(1)及び条件(2)の関係を以
下に示す。 f = 200 fL = -870.86 |f/fL| = 0.230 ΔX1(max) = 3.499 ΔX2(max) = 0.672 |[ΔX1(max)+ΔX2(max)]/f| = 0.021
【0074】このように、第2の実施例のfθレンズ4
0は、条件(1)及び条件(2)をともに満足しているので、
像面湾曲補正レンズ42の調整感度が低すぎて調整の効
果が小さいことも、その調整感度が高すぎて調整が難し
いこともない。
【0075】
【実施形態2】本発明の第2の実施形態は、第1の実施
形態のように4本のレーザー光束を個々の走査レンズ群
21に入射させる構成ではなく、4本のレーザー光束を
1個の走査レンズ群に入射させる構成である他は、第1
の実施形態と同じ構成である。従って、以下では、第1
の実施形態との相違点のみを説明する。なお、第2の実
施形態の走査装置において各レーザー光束の光路が折り
返しミラーによって折り返されている様子を、図13に
示す。また、図13では、fθレンズ50以外は、図1
に示したものと同じものに同じ符号を用いている。
【0076】図13に示すように、第2の実施形態で
は、fθレンズ50は、ポリゴンミラー13の反射面で
同時に反射された4本のレーザー光束が一度に入射する
1個の走査レンズ群51と、この走査レンズ群51を透
過した各レーザー光束が個々に入射する4個の像面湾曲
補正レンズ52y,52m,52c,52bとから、構
成されている。なお、4組のレーザー光源(図示略)か
ら発せられる4本のレーザー光束は、ポリゴンミラー1
3の中心軸13aと平行な仮想平面内で並んだ状態で進
行しているとともに、走査レンズ群51の光軸Ax上にあ
る交差点Cで交差している。さらに、内側の2本のレー
ザー光束は、主走査平面(走査レンズ群51の光軸Axを
含んでポリゴンミラー13の中心軸13aと直交する仮
想平面)P1を挟む両側で、夫々、当該平面P1に対し
て等角度に傾いているとともに、外側の2本のレーザー
光束も、主走査平面P1を挟む両側で、夫々、当該平面
P1に対して等角度に傾いている。これにより、4本の
レーザー光束は、ポリゴンミラー13で偏向されると、
主走査平面P1から徐々に離れるように広がりながら走
査レンズ群51に向かって進行する。
【0077】1個の走査レンズ群51は、4本のレーザ
ー光束に対して共通に利用されるために、ポリゴンミラ
ー13によって同時に偏向される4本のレーザー光束が
全て透過可能な副走査方向における幅を、有している。
【0078】さらに、走査レンズ群51と各像面湾曲補
正レンズ52y,52m,52c,52bとの間の光路
には、第1の実施形態と同様に、走査レンズ群51を透
過した4本のレーザービームをそれらに個々に対応する
後側レンズ群12へ向けて反射させるための2枚一組の
折り返しミラー53,54が、介在している。なお、折
り返しミラー54によって折り返された各レーザー光束
は、第1の実施形態とは異なり、像面湾曲補正レンズ5
2y,52m,52c,52bの光学面基準軸から副走
査方向に所定量ずれた位置に、偏心入射している。この
ずらし量(偏心量)は、主走査平面P1から離れた位置
を通るレーザー光束ほど大きくなるように、適宜決定さ
れている。そして、4個の像面湾曲補正レンズ52y,
52m,52c,52bを個々に透過した4本のレーザ
ー光束は、夫々、感光ドラム60y,60m、60c,
60bに入射する。
【0079】そして、各像面湾曲補正レンズ52y,5
2m,52c,52bは、図3及び図4に示したのと同
様に、長尺な略四角柱状の外形形状を有し、支持部1,
2によって、主走査方向に沿って平行移動可能に支持さ
れているとともに、主走査断面内で時計回り又は反時計
回りに回転可能に支持されている。従って、fθレンズ
50の組み付け誤差などに因り、走査対象面S上に設定
される走査範囲(レーザー光束が走査対象面上を走査す
るときの主走査方向の範囲)の中心(走査中心)に入射
すべきレーザー光束がその走査中心に入射していない場
合(中心ずれ)でも、各色成分の当該レーザー光束が各
々の走査中心に入射するように調整することができる。
なお、その調整方法は、第1の実施形態と同じである。
そして、上述したような中心ずれに因って印刷用紙上の
カラー画像における主走査方向の中央部に色ずれが現れ
る場合でも、このような調整を行うことにより、中心ず
れのずれ量を低減させ、色ずれを目立たなくさせること
ができる。
【0080】なお、本実施形態の走査光学系50も、第
1の実施形態と同様に、上述した条件式(1)及び条件式
(2)を満たすものとなっている。従って、調整感度が低
すぎて調整の効果が小さくなることも、調整感度が高す
ぎて調整が困難となることもない。
【0081】次に、上述した第2の実施形態の実施例を
1例示す。
【0082】
【実施例】本実施例の走査光学系の展開図を、図14乃
至図16に示す。なお、図14は、ポリゴンミラー13
の中心軸13aと平行な方向に視線を向けて見たときの
展開図である。また、図15は、主走査平面P1に近い
側に配置された像面湾曲補正レンズ52m,52cに関
する展開図であり、図16は、主走査平面P1から遠い
側に配置された像面湾曲補正レンズ52y,52bに関
する展開図であり、図15及び図16は、主走査方向に
視線を向けて見たときの様子を示している。これら各図
では、fθレンズ50以外は、図1に示したものと同じ
ものに同じ符号を用いている。
【0083】これら各図に示すように、本実施例のfθ
レンズ50の走査レンズ群51は、第1及び第2レンズ
51a,51bから構成されている。このうち、第1レ
ンズ51aの両面は回転対称非球面として形成されてい
る。また、第2レンズ51bの入射側のレンズ面は平面
として形成され、その射出側のレンズ面は球面として形
成されている。さらに、像面湾曲補正レンズ52y,5
2m,52c,52bの入射側のレンズ面は二次元多項
式非球面(主走査方向及び副走査方向に関する二次元の
多項式で表現される非球面)として形成され、その射出
側のレンズ面は球面として形成されている。なお、展開
した状態では主走査平面P1を挟んで対称な位置に配置
される52mと52c,及び、52yと52bは、互い
に同一形状に形成されている。
【0084】以下に示す表7は、本実施例の走査光学系
におけるシリンドリカルレンズ12の入射側のレンズ面
より走査対象面Sに至るまでの近軸における具体的な数
値構成を示したものである。なお、この表7における記
号の意味は、表1のものと同じである。但し、記号
(内)は像面湾曲補正レンズ52m,52c(以下、内
側の光学系という)に関する値を示し、(外)は像面湾
曲補正レンズ52y,52b(以下、外側の光学系とい
う)に関する値を示す。また、入射角度は、各像面湾曲
補正レンズ52y,52m,52c,52bを透過する
レーザー光束がポリゴンミラー13に入射するときのそ
れらのビーム軸の走査レンズ群51の光軸Axに対する角
度(絶対値)である。さらに、記号dは、直後のレンズ
面までの走査レンズ群51の光軸Ax上での距離(単位は
[mm])であり、記号DECZは、走査レンズ群51の光軸Ax
に対する像面湾曲補正レンズ52y,52m,52c,
52bの光学面基準軸の副走査方向への偏心量の絶対値
(単位は[mm])である。ここで、走査対象面での上記偏
心量は、本実施例の走査光学系を折返しミラー53,5
4を除いて展開して走査対象面が同一平面になったと仮
想した場合におけるその走査対象面上での走査レンズ群
51の光軸Axの入射位置に対する内側と外側の光学系の
走査中心の偏心量である。そして、fθレンズ50の主
走査方向の焦点距離fは200mmであり、走査対象面S上
を走査するスポット光の走査幅は216mmである。
【0085】
【表7】 入射角度(内/外) 1.15°/3.45° 面番号 R Rz d n DECZ h(max) 1 ∞ 51.00 4.00 1.51072 - - 2 ∞ - 97.00 - - - 3 ∞ - 33.00 - - - 4 -70.50 - 5.00 1.48617 - 22.08 5 -64.10 - 2.00 - - 23.71 6 ∞ - 8.00 1.51072 - 26.33 7 -121.40 - 108.00 - - 28.00 8(内) -937.00 - 5.00 1.48617 1.40 74.92 9(内) -2233.00 - 89.00 - 0.00 75.38 8(外) -1035.70 - 5.00 1.48617 6.36 74.01 9(外) -3025.60 - 89.00 - 0.00 75.35
【0086】第4面及び第5面を式(3)によって表現し
たときの非球面係数を表8に示す。なお、表示のない非
球面係数はゼロである。また、式(3)によって表現され
た第4面及び第5面の円錐係数κは夫々0.000である。
【0087】
【表8】 面番号 A4 A6 4 7.450×10-6 -4.110×10-11 5 6.250×10-6 -8.480×10-10
【0088】また、像面湾曲補正レンズ52y,52
m,52c,52bの入射側のレンズ面(第8面(内/
外))は、上述したように二次元多項式非球面である
が、この二次元多項式非球面をより具体的に説明する
と、この面に接する仮想的な基準平面からのサグ量が基
準平面内で主走査方向(y方向)及び副走査方向(z方
向)の二次元座標を変数とする多項式により定義される
光学曲面である。なお、この二次元座標では、基準平面
に直交する単一の基準軸とこの基準平面との交点が、原
点として定義されている。この二次元多項式非球面の形
状を具体的に式で表すと、以下のようになる。
【0089】即ち、この二次元多項式非球面は、基準平
面上での点(y,z)におけるサグ量X(y,z)、 X(y,z)=C(y2+z2)/[1+√[1-(1+κ)C2(y2+z2)]]+ΣΣB(m,n)YmZn ---(7) によって表現される。なお、上式(7)中、Cは光学面基準
軸上での主走査方向の曲率(1/R)、κは円錐係数、B(m,
n)は非球面係数であり、mとnはゼロ以上の整数であ
る。
【0090】第8面(内)及び第8面(外)を式(7)によ
って表現したときの非球面係数を表9及び表10にそれ
ぞれ示す。なお、表示のない非球面係数はゼロである。
また、円錐係数κは夫々0.000である。
【0091】
【表9】 m\n 0 1 2 4 0 0.000 -1.020×10-2 1.760×10-2 1.430×10-7 2 0.000 4.660×10-7 -4.960×10-7 1.040×10-11 4 1.290×10-7 -5.430×10-11 1.130×10-11 0.000 6 -1.120×10-11 0.000 0.000 0.000 8 6.300×10-16 0.000 0.000 0.000
【0092】
【表10】 m\n 0 1 2 4 0 0.000 2.290×10-2 1.743×10-2 7.440×10-7 2 0.000 -1.380×10-7 -4.960×10-7 8.915×10-11 4 1.280×10-7 -1.350×10-10 1.186×10-11 0.000 6 -1.110×10-11 0.000 0.000 0.000 8 6.300×10-16 0.000 0.000 0.000
【0093】上述したように、mが奇数次である項(m=
1,3,5,…)の非球面係数は、全てゼロであるので、第5
面(内/外)は、主走査方向に関しては、形状の変化が原
点に関して対称となっている。また、nが奇数次である
項の非球面係数は、nが1次である項の非球面係数を除
いては、全てゼロである。従って、第8面(内/外)は、
副走査方向に関しては傾いている。
【0094】このように具体的に構成される本実施例の
走査光学系において、レーザー光束に対する光学性能が
最も良好となるように各光学部材が配置されているとき
(つまり設計通りに組まれた状態)の内側の光学系の光
学性能を、図17に示す。なお、図17(a)は、fθ誤
差を示し、図17(b)は、主走査方向(破線M)及び副
走査方向(実線S)の像面湾曲を示す。縦軸yの正の向
きは、図14内での上方となっている。図17に示すよ
うに、この設計状態では、何れの収差とも殆ど生じてお
らず走査中心に形成されるべきスポットは、走査中心の
位置にある。
【0095】次に、支持部2のネジ2bを捻回して像面
湾曲補正レンズ52m(52c)を図17の状態から主
走査方向の正の方へ1.0mmだけ移動させたときのfθ誤
差を、図18に示す。図17(a)と図18とを比較して
分かるように、像面湾曲補正レンズ52m(52c)を
主走査方向の正へ1.0mm平行移動させると、走査中心
(像高y=0)に形成されるべきスポットは、走査中心か
ら主走査方向の負の方へ約0.03mmずれた位置に、移動す
る。
【0096】また、支持部1,2のネジ1d,2dを捻
回して像面湾曲補正レンズ52m(52c)を図17の
状態から面内で正の回転方向(図14の紙面内での反時
計回り方向)へ1.0°だけ回転させたときのfθ誤差
を、図19に示す。図17(a)と図19とを比較して分
かるように、像面湾曲補正レンズ52m(52c)を当
該面内で正の回転方向へ1.0°回転させると、走査中心
(像高y=0)に形成されるべきスポットは、走査中心か
ら主走査方向の負の方へ約0.06mmずれた位置に、移動す
る。
【0097】これらのような調整感度を事前に把握して
おくことにより、上述した調整方法において、走査中心
からスポット位置までの誤差量を測定した後に、誤差量
から、像面湾曲補正レンズ52m(52c)の変位量及
び変位方向を決定することができる。なお、このような
調整にあっては、像面湾曲補正レンズ52m(52c)
を変位させる方法が、主走査方向への平行移動であって
も良いし、面内での回転であっても良いし、その両方で
あっても良い。
【0098】また、レーザー光束に対する光学性能が最
も良好となるように各光学部材が配置されているときの
外側の光学系の光学性能を、図20に示す。なお、図2
0(a)は、fθ誤差を示し、図20(b)は、主走査方向
(破線M)及び副走査方向(実線S)の像面湾曲を示
す。縦軸yの正の向きは、図14内での上方となってい
る。図20に示すように、この設計状態では、何れの収
差とも殆ど生じておらず、走査中心に形成されるべきス
ポットは、走査中心の位置にある。
【0099】次に、支持部2のネジ2bを捻回して像面
湾曲補正レンズ52y(52b)を図20の状態から主
走査方向の正の方へ1.0mmだけ移動させたときのfθ誤
差を、図21に示す。図20(a)と図21とを比較して
分かるように、像面湾曲補正レンズ52y(52b)を
主走査方向の正へ1.0mm平行移動させると、走査中心
(像高y=0)に形成されるべきスポットは、走査中心か
ら主走査方向の負の方へ約0.03mmずれた位置に、移動す
る。
【0100】また、支持部1,2のネジ1d,2dを捻
回して像面湾曲補正レンズ52y(52b)を図20の
状態から面内で正の回転方向(図14の紙面内での反時
計回り方向)へ1.0°だけ回転させたときのfθ誤差
を、図22に示す。図20(a)と図22とを比較して分
かるように、像面湾曲補正レンズ52y(52b)を当
該面内で正の回転方向へ1.0°回転させると、走査中心
に形成されるべきスポットは、走査中心から主走査方向
の負の方へ約0.06mmずれた位置に、移動する。
【0101】これらのような調整感度を事前に把握して
おくことにより、上述した調整方法において、走査中心
からスポット位置までの誤差量を測定した後に、誤差量
から、像面湾曲補正レンズ52y(52b)の変位量及
び変位方向を決定することができる。なお、このような
調整にあっては、像面湾曲補正レンズ52y(52b)
を変位させる方法が、主走査方向への平行移動であって
も良いし、面内での回転であっても良いし、その両方で
あっても良い。
【0102】本実施例と条件(1)及び条件(2)の関係を以
下に示す。 f = 200 内側の光学系 fL = -3324.95 |f/fL| = 0.060 ΔX1(max) = 2.597 ΔX2(max) = 0.000 |[ΔX1(max)+ΔX2(max)]/f| = 0.013 外側の光学系 fL = -3341.79 |f/fL| = 0.062 ΔX1(max) = 2.749 ΔX2(max) = 0.000 |[ΔX1(max)+ΔX2(max)]/f| = 0.013
【0103】このように、本実施例のfθレンズ50に
おける像面湾曲補正レンズは条件(1)及び条件(2)をとも
に満足しているので、像面湾曲補正レンズの調整感度が
低すぎて調整の効果が小さいことも、調整感度が高すぎ
て調整が難しいこともない。
【0104】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の走査光
学系によれば、各走査対象面上に設定される走査範囲の
走査中心に入射すべきレーザー光束が実際にその走査中
心に入射するように調整できる。このため、各色成分に
ついてそのような調整をすると、カラー画像の中央部に
発生する色ずれを目立たなくさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態の走査装置に内蔵される走査
光学系を展開した状態の概略図
【図2】 ポリゴンミラーから感光ドラムまでの走査光
学系の光学構成を示した説明図
【図3】 副走査方向に視線を向けて見たときの像面湾
曲補正レンズの平面図
【図4】 図3のB−B線に沿った断面図
【図5】 第1の実施例の走査光学系の展開図
【図6】 第1の実施例の走査光学系の設計状態での
(a)fθ誤差及び(b)像面湾曲を示すグラフ
【図7】 像面湾曲補正レンズを主走査方向へ1.0mm平
行移動させたときのfθ誤差を示すグラフ
【図8】 像面湾曲補正レンズを副走査方向に直交する
面内で1.0°回転させたときのfθ誤差を示すグラフ
【図9】 第2の実施例の走査光学系の展開図
【図10】 第2の実施例の走査光学系の設計状態での
(a)fθ誤差及び(b)像面湾曲を示すグラフ
【図11】 像面湾曲補正レンズを主走査方向へ1.0mm
平行移動させたときのfθ誤差を示すグラフ
【図12】 像面湾曲補正レンズを副走査方向に直交す
る面内で1.0°回転させたときのfθ誤差を示すグラフ
【図13】 第2の実施形態の走査光学系におけるポリ
ゴンミラーから感光ドラムまでの光学構成を示した説明
【図14】 実施例の走査光学系の主走査方向の展開図
【図15】 実施例の走査光学系における内側の光学系
の副走査方向の展開図
【図16】 実施例の走査光学系における外側の光学系
の副走査方向の展開図
【図17】 実施例の走査光学系における内側の光学系
の設計状態での(a)fθ誤差及び(b)像面湾曲を示すグ
ラフ
【図18】 像面湾曲補正レンズを主走査方向へ1.0mm
平行移動させたときのfθ誤差を示すグラフ
【図19】 像面湾曲補正レンズを副走査方向に直交す
る面内で1.0°回転させたときのfθ誤差を示すグラフ
【図20】 実施例の走査光学系における外側の光学系
の設計状態での(a)fθ誤差及び(b)像面湾曲を示すグ
ラフ
【図21】 像面湾曲補正レンズを主走査方向へ1.0mm
平行移動させたときのfθ誤差を示すグラフ
【図22】 像面湾曲補正レンズを副走査方向に直交す
る面内で1.0°回転させたときのfθ誤差を示すグラフ
【符号の説明】
1 支持部 1b,1c コイルバネ 1d ネジ 2 支持部 2b、2d ネジ 2c コイルバネ 10 走査光学系 11 レーザー光源 12 シリンドリカルレンズ 13 ポリゴンミラー 20 fθレンズ 21 走査レンズ群 22 像面湾曲補正レンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 13/00 G02B 13/08 13/08 13/18 13/18 H04N 1/036 Z H04N 1/036 B41J 3/00 D 1/113 H04N 1/04 104A Fターム(参考) 2C362 AA07 AA45 AA48 AA49 BA04 BA50 BA51 CA18 CA22 CA39 2H045 BA22 CA34 CA65 CA93 DA02 2H087 KA19 LA22 NA01 PA02 PA03 PA17 PB02 PB03 QA03 QA07 QA12 QA21 QA22 QA26 QA37 QA41 QA45 RA05 RA08 RA13 5C051 AA02 CA07 DB22 DB24 DB30 DE24 DE31 5C072 AA03 BA19 HA02 HA09 HA13 HA20 XA05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のレーザー光束を偏向する偏向器と、
    前記偏向器により偏向された前記各レーザー光束をそれ
    らに個々に対応する走査対象面上で主走査方向に走査す
    るスポット光として収束させる結像光学系とを有する走
    査光学系であって、 前記結像光学系は、前記各レーザー光束毎に少なくとも
    1個のレンズを有し、 少なくとも一本のレーザー光束に対して備えられる前記
    レンズのうちの1つは、その光学面基準軸を含んで前記
    主走査方向と平行な仮想平面に沿って変位可能に支持さ
    れている調整レンズであるとともに、 前記結像光学系の主走査方向の焦点距離をf[mm]とし、
    前記調整レンズの主走査方向の焦点距離をfL[mm]とし
    たとき、以下の条件(1)、 0.05<|f/fL|<0.5 ---(1) を満たすことを特徴とする走査光学系。
  2. 【請求項2】前記調整レンズは、前記主走査方向に平行
    移動可能に支持されていることを特徴とする請求項1記
    載の走査光学系。
  3. 【請求項3】前記調整レンズは、前記仮想平面内で回転
    可能に支持されていることを特徴とする請求項1又は2
    記載の走査光学系。
  4. 【請求項4】前記調整レンズは、 少なくとも片面に非球面を有するとともに、 入射側レンズ面の最大有効径での主走査方向の非球面量
    をΔX1(max)[mm]とし、射出側レンズ面の最大有効径で
    の主走査方向の非球面量をΔX2(max)[mm]としたとき、
    以下の条件(2)、 0.01<|[ΔX1(max)+ΔX2(max)]/f|<0.1 ---(2) を満たすことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記
    載の走査光学系。
  5. 【請求項5】前記結像光学系は、前記偏向器近傍に置か
    れた走査レンズ群と、該走査レンズ群より走査対象面側
    に配置された像面湾曲補正レンズとにより、構成され、 前記調整レンズは、前記像面湾曲補正レンズであること
    を特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の走査光学
    系。
  6. 【請求項6】前記結像光学系は、前記各レーザー光束が
    全て入射する1組の走査レンズ群を、有することを特徴
    とする請求項1乃至5の何れかに記載の走査光学系。
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