JP2002131674A - 走査装置 - Google Patents

走査装置

Info

Publication number
JP2002131674A
JP2002131674A JP2000325486A JP2000325486A JP2002131674A JP 2002131674 A JP2002131674 A JP 2002131674A JP 2000325486 A JP2000325486 A JP 2000325486A JP 2000325486 A JP2000325486 A JP 2000325486A JP 2002131674 A JP2002131674 A JP 2002131674A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
scanning
optical axis
sub
scanning direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000325486A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Iizuka
隆之 飯塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd filed Critical Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
Priority to JP2000325486A priority Critical patent/JP2002131674A/ja
Publication of JP2002131674A publication Critical patent/JP2002131674A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mounting And Adjusting Of Optical Elements (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Lenses (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Laser Beam Printer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】各感光ドラム上の走査線の湾曲形状を微調整可
能な走査装置を、提供する。 【解決手段】走査装置100は、レーザー光束を偏向す
るポリゴンミラー30や、偏向されたレーザー光束を走
査対象面S上にスポット光として収束させるfθレンズ
10を有する走査光学系50を、4つの感光ドラム21
〜24毎に備えている。fθレンズ10を構成する第3
レンズ3は、光軸方向において段違いとなっている固定
面40a,40bに対し、副走査方向において自己の光
軸を挟む2箇所でネジ止めされている。但し、第3レン
ズ3は、一方の固定面40bにはコイルバネ8が介在さ
れて固定され、他方の固定面40aには直に固定されて
いる。コイルバネ8が介在する側のネジ6を捻じ込む
と、第1及び第2レンズ1,2の光軸Axに対して第3レ
ンズ3の光軸が副走査方向に傾き、走査対象面S上(感
光ドラム20〜23上)の走査線が湾曲する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーレーザープ
リンタ等に利用される走査装置に、関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、レーザープリンタ等に利用され
る走査装置は、画像情報による電気信号に応じてオンオ
フ変調したレーザー光束を走査光学系を用いて感光ドラ
ム上で走査することにより、画像情報に基づく画像を記
録する。このような走査装置には、走査光学系と感光ド
ラムとを各色成分毎に複数備えることによりカラー印刷
を行えるものがある。
【0003】このような走査装置において、各走査光学
系は、夫々、レーザー光束を発する光源と,このレーザ
ー光束を偏向する回転多面鏡などの偏向器と,偏向され
たレーザー光束を感光ドラム上にスポット光として収束
させるfθレンズ等の結像光学系とを、主要な構成とし
て有している。そして、光源からのレーザー光束は、等
角速度にて回転された回転多面鏡の各反射面で偏向さ
れ、結像光学系を介して感光ドラム上を等速度で走査す
る。この際、感光ドラム上をスポット光として走査する
レーザー光束は、画像情報に従ってオンオフ変調される
ことにより、感光ドラム上に静電潜像を形成する。
【0004】このような複数の走査光学系を有するカラ
ー印刷可能な走査装置では、各感光ドラムに形成された
静電潜像に夫々に対応した色の帯電トナーが静電的に吸
着される。そして、各感光ドラム上のトナー像が順次同
一の印刷用紙上に転写されることにより、この印刷用紙
にカラー画像が印刷される。このとき、複数の感光ドラ
ムに形成される走査線が印刷用紙の同一線上に重なるよ
うにして印刷が行われるので、各感光ドラム上での走査
線が相対的に一定の形状を有していれば、色ズレのない
カラー画像が印刷用紙に形成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
走査装置において、全ての走査光学系が同一の走査特性
を有するように設計されて製造されて設置された場合で
も、レンズの加工誤差や組み付け誤差などに因り、各感
光ドラム上の走査線の形状が揃わないことがあった。こ
のとき、各色成分の走査線の形状が完全に揃っていなく
とも、ほんの僅かしかズレていない場合には、その色ズ
レが目立たないが、幾つかの走査線が許容範囲を超えて
他の走査線よりも大きく湾曲している場合には、色ズレ
が目立ってしまう。
【0006】本発明は、上述したような問題点に鑑みて
なされたものであり、その課題は、走査光学系により色
成分に対応した感光ドラム上に形成される各色成分の走
査線を同一線上に重ねて印刷を行う走査装置であるにも
拘わらず、各感光ドラム上の走査線の形状を相対的に揃
えるように走査線の湾曲形状を微調整可能な走査装置
を、提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに構成された本発明は、複数の光源と前記各光源に対
応する複数の感光ドラムとを有するとともに、各々の光
源から発せられて偏向器によって偏向された各レーザー
光束を各々の感光ドラムの走査対象面上で主走査方向に
沿って走査するスポット光として集束させるために、少
なくとも前記走査対象面上で前記主走査方向に直交する
副走査方向に前記レーザー光を集束させるパワーを有す
るレンズを含んだ走査光学系を対応する感光ドラム毎に
備える走査装置であって、前記走査光学系の光軸を副走
査方向において挟む複数箇所において前記レンズを夫々
支持する複数の支持部を有し、少なくとも、前記レンズ
における前記光軸を副走査方向において挟む一方の側に
配置された前記支持部は、前記レンズを支持する位置を
前記走査光学系の光軸方向に移動調整可能に構成されて
いることを、特徴とする。
【0008】このように構成されると、走査光学系の光
軸方向に移動調整可能に構成された支持部が微少移動さ
れた際には、レンズは、他方の支持部を支点として微少
回転し、走査光学系の光軸に対して自己の光軸を副走査
方向に傾ける。これにより、偏向器によって偏向された
レーザー光束がこのレンズを介して走査対象面上に形成
する走査線は、このレンズの光軸の傾き角度に応じて湾
曲される。このため、作業者は、各走査光学系に含まれ
るレンズを支持する支持部のうちの移動調整可能な支持
部を適宜光軸方向に微少移動させることにより、各走査
線の形状を湾曲変形させることができるので、各感光ド
ラム上に形成される走査線を同一線上に重ねて印刷する
場合、各感光ドラム上の走査線の形状ができるだけ揃う
ように合わせ込むことができる。
【0009】本発明による走査装置では、複数の支持部
のうちの1つの支持部が走査光学系の光軸方向に移動調
整可能に構成されていても良いし、2つ以上の支持部が
走査光学系の光軸方向に移動調整可能に構成されていて
も良い。何れの場合も、全ての支持部が、光軸方向に沿
って走査装置の筐体に取り付けられた軸部材に貫通され
ることにより支持される構成とすることができる。ま
た、軸部材を有頭のネジとすることができ、このとき、
移動調整可能に構成される支持部が、圧縮バネによって
ネジ頭に対して付勢される構成とすることができる。
【0010】また、本発明による走査装置では、支持部
はレンズと一体に形成されていても良いし、別体に形成
されていても良い。前者の場合には、その副走査方向に
面した各側面から副走査方向に向けて突出した突出部を
形成するとともにその突出部に貫通孔を形成した構成と
することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る走査装置の実
施形態について図面を参照しながら説明する。
【0012】図1は、本実施形態による走査装置が有す
る走査光学系50の光学構成を示す主走査方向の説明図
である。
【0013】この走査光学系50は、レーザー光源3
2,シリンドリカルレンズ31,レーザー光を偏向する
偏向器としてのポリゴンミラー30,及び、ポリゴンミ
ラー30により偏向された光束を結像させる結像光学系
としてのfθレンズ10を、備えている。
【0014】レーザー光源32から発せられる平行光束
のレーザー光束は、シリンドリカルレンズ31を透過し
た後、回転軸30a周りに等角速度にて回転駆動される
ポリゴンミラー30により偏向される。ポリゴンミラー
30により偏向されたレーザー光束は、fθレンズ10
を透過することにより、主走査方向に沿って等速度に走
査対象面S上を走査するスポット光として形成される。
【0015】なお、レーザー光源32から平行光束とし
て射出されたレーザー光束は、主走査方向においては、
平行光束のままポリゴンミラー30で反射され、fθレ
ンズ10の収束パワーによって収束される。一方、走査
対象面Sにおいて主走査方向に直交する副走査方向(図
1の紙面に対して垂直な方向)においては、当該レーザ
ー光束は、シリンドリカルレンズ31によりポリゴンミ
ラー30の反射面近傍で一旦収束され、発散光としてf
θレンズ10に入射し、fθレンズ10の収束パワーに
よって再び収束される。このとき、fθレンズ10によ
ってポリゴンミラー30の反射面と走査対象面Sとが共
役関係になるために、fθレンズ10によるレーザー光
束の結像位置にある走査対象面Sでは、ポリゴンミラー
30の各反射面の僅かな傾き(いわゆる「面倒れ」)に
よる副走査方向における走査位置のズレが、補正され
る。このため、レーザー光束は、ポリゴンミラー30の
どの反射面によって反射されても、走査対象面Sにおけ
る同一線上を走査する。
【0016】上述したfθレンズ10は、第1乃至第3
レンズ1〜3から構成され、ポリゴンミラー30側から
第1レンズ1、第2レンズ2、第3レンズ3の順で配置
される。このうちの第1レンズ1の両レンズ面は、回転
対称非球面として形成され、第3レンズ3におけるポリ
ゴンミラー30側のレンズ面は、非回転対称非球面とし
て形成されている。この第3レンズ3における走査対象
面S側のレンズ面と第2レンズ2の両レンズ面は、何れ
も球面である。
【0017】以下に示す表1は、本例の走査光学系1に
おけるシリンドリカルレンズ31のレンズ面より走査対
象面Sに至るまでの近軸における具体的な数値構成を示
す。この表1において、記号rはレンズ面の曲率半径
(非回転対称面の場合には主走査方向の曲率半径、単位
は[mm])、記号rzは副走査方向の曲率半径(回転対称
面の場合には省略、単位は[mm])、記号dは光軸Ax上で
の面間の距離(単位は[mm])、記号nは設計波長780nm
での各レンズの屈折率である。なお、全系の焦点距離
は、200mmであり、走査対象面S上を走査するスポット
光の走査幅は、216mmである。
【0018】
【表1】 この表1において、第1面及び第2面がシリンドリカル
レンズ31、第3面がポリゴンミラー30の反射面、第
4面及び第5面がfθレンズ10の第1レンズ1、第6
面及び第7面がfθレンズ10の第2レンズ2、第8面
及び第9面がfθレンズ10の第3レンズ3を示す。
【0019】また、本例では、第1面はシリンドリカル
面、第2面及び第3面は平面、第4面は凹の回転対称非
球面、第5面は凸の回転対称非球面、第6面は凹の球
面、第7面は凸の球面、第8面は光軸Axから離れた位置
での副走査方向の曲率半径が主走査方向の断面形状とは
無関係に設定された回転軸を持たない非球面(以下、
「累進トーリック非球面」という)、第9面は凸の球面
である。
【0020】このうち、第4面及び第5面は、光軸Axで
の接平面から高さhの点までの光軸Axと平行な方向にお
けるサグ量X(h)が以下の式(1)で表される回転対称な非
球面である。
【0021】 X(h)=Ch2/[1+√[1-(1+κ)C2h2]]+A4h4+A6h6+A8h8 … (1) 上式(1)中、Cは非球面の光軸Ax上での曲率(表1のrの
逆数)、κは円錐係数、A4,A6,A8は夫々4次,6次,
8次の非球面係数である。第4面及び第5面の円錐係数
κと非球面係数は、夫々表2に示される。
【0022】
【表2】 また、第8面は、その面上で光軸Axを通る主走査方向の
曲線を想定した際に、光軸Axからの主走査方向の距離が
Yとなる上記曲線上の座標点での光軸Ax上の接線からの
サグ量X(Y)が式(2)で表されるとともに、当該座標点で
この曲線に接する副走査方向の円弧の曲率半径rz(Y)が
式(3)で表される累進トーリック非球面である。
【0023】 X(Y)=CY2/[1+√[1-(1+κ)C2Y2]]+AM4・Y4+AM6・Y6+AM8・Y8 … (2) 1/rz(Y)=(1/rz0)+AS1・Y1+AS2・Y2+AS3・Y3+AS4・Y4+AS5・Y5+AS6・Y6 … (3) 上式(2)中、κは円錐係数、AM4,AM6,AM8は夫々4
次,6次,8次の非球面係数である。また、上式(3)
中、rz0は光軸Ax上での副走査方向の曲率半径(表1のr
z)、AS1〜AS6は副走査方向の曲率半径を決定する1次乃
至6次の係数である。第8面の累進トーリック非球面を
定義する非球面係数は、表3に示される。なお、第8面
の円錐係数κは0.000である。
【0024】
【表3】 図2は、上記の走査光学系50を4つの感光ドラム20
〜23に対応させて夫々備えた本例の走査装置100に
おけるポリゴンミラー30から各感光ドラム20〜23
までの光学構成を、概略的に示した副走査方向の説明図
である。
【0025】この走査装置100は、イエローY,シア
ンC,マゼンダM,ブラックBの各色成分毎に印刷を行
うための各感光ドラム20〜23毎に、夫々上記の走査
光学系50を備えているカラー印刷用レーザープリンタ
の露光ユニットである。但し、各感光ドラム20〜23
に対応して備えられた走査光学系50は、4つのレーザ
ー光束を共通のポリゴンミラー30で同時に偏向して夫
々のfθレンズ10〜13に入射させるマルチビーム方
式の走査光学系として構成されている。従って、ポリゴ
ンミラー30の一つの反射面による一回の偏向によっ
て、4つの感光ドラム20〜23に対して同時に走査を
行うことができる。
【0026】そのポリゴンミラー30に入射する4つの
レーザー光束は、ポリゴンミラー30の回転軸30aと
平行な方向(即ち、副走査方向)において等間隔且つ平
行に並べられた4組のレーザー光源32から発せられ、
シリンドリカルレンズ31を介して、同時に、ポリゴン
ミラー30の反射面に入射する。
【0027】各fθレンズ10〜13の第1レンズ1
は、図2に示すように、ポリゴンミラー30に入射する
レーザー光束同士の副走査方向における間隔と同じ副走
査方向の幅を有するように、形成されている。また、各
第1レンズ1は、各々の光軸同士が平行に並べられた状
態で副走査方向に積み重ねられているとともに、各々の
光軸の延長線がポリゴンミラー30の反射面における各
レーザー光束の偏向点Hに当たるように、配置されてい
る。
【0028】各fθレンズ10〜13の第2レンズ2
も、各第1レンズ1と同じ副走査方向における幅を有す
るように、形成されている。また、これら各第2レンズ
2は、各々の光軸が対応する第1レンズ1の光軸に対し
て同軸となるように、副走査方向に積み重ねられて配置
されている。
【0029】各fθレンズ10〜13の第3レンズ3
は、各第1レンズ1及び第2レンズ2の光軸から副走査
方向(図2の下方)へ平行にオフセットした仮想直線上
において、等間隔に配置されている。但し、第1のfθ
レンズ10の第3レンズ3は、第1レンズ1の光軸と平
行な方向において、この第1レンズ1よりもポリゴンミ
ラー30に近い位置に配置され、その他のfθレンズ1
1〜13の第3レンズ3は、第2レンズ2の光軸と平行
な方向において、この第2レンズ2よりもポリゴンミラ
ー30から離れた位置に配置されている。なお、各第3
レンズ3の光軸は、互いに平行であり、第1レンズ1及
び第2レンズ2の光軸に対してほぼ直角に交わっている
(より正確には、第1レンズ1及び第2レンズ2の光軸
に直交する方向から、図2上にて、反時計方向に若干傾
いている。)。
【0030】また、各第2レンズ2とそれらに個々に対
応する第3レンズ3との間の光路には、それらレンズ
2,3の光軸を折り曲げて同軸に結合するための1枚又
は2枚のミラー4(4a〜4c)が、介在している。具
体的には、第1乃至第3のfθレンズ10〜12におけ
る第2レンズ2の光軸上には、夫々、第2レンズ2の光
軸を一旦、対応する第3レンズ3から離れる側へ折り曲
げるミラー4aが、配置されている。そして、これらミ
ラー4aによって折り曲げられた第2レンズ2の光軸上
には、この第2レンズ2の光軸を第3レンズ3の光軸と
同軸になるように折り曲げるミラー4bが、配置されて
いる。従って、ミラー4bによって折り曲げられた光軸
は、ミラー4aによって折り曲げられる前の光軸に交差
する。また、第4のfθレンズ13における第2レンズ
2の光軸上には、第2レンズ2の光軸を直接第3レンズ
3の光軸と同軸になるように折り曲げるミラー4cが配
置されている。なお、各fθレンズ10〜13は、夫々
に対応した波長のレーザー光束が入射したときには互い
に同一の光学特性を奏するように設計されているため
に、各ミラー4の配置位置は、各fθレンズ10〜13
における第2レンズ2から第3レンズ3までの光路長が
互いに等しくなるように、夫々調整されている。また、
このように折り曲げられている各fθレンズ10〜13
の光軸上においては、各々の光軸と主走査方向(図2の
紙面に直交する方向)とに直交する方向が、副走査方向
と称される。
【0031】各第3レンズ3の光軸上(各第3レンズ3
を挟んで各ミラー4の設置位置とは逆側の空間における
光軸上)における各第3レンズ3から等距離の位置に
は、夫々、対応する感光ドラム20〜23が配置されて
いる。各感光ドラム20〜23は、互いに同じ大きさの
円柱形状の外形を有するように形成され、その中心軸を
主走査方向と平行な方向へ向けた状態で、その中心軸周
りに回転可能に、走査装置100の筐体内に取り付けら
れている。なお、各第3レンズ3の光軸は、感光ドラム
20〜23の外周面(即ち、走査対象面S)に対して、
その軸方向の中心位置においてほぼ垂直に交差してい
る。従って、各感光ドラム20〜23は、それらの中心
軸が主走査方向と平行な方向を向いた状態で、各第1レ
ンズ1の光軸と平行な方向に沿って等間隔に配置されて
いる。
【0032】図3は、本例の各fθレンズ10〜13の
第3レンズ3の光軸方向及び副走査方向に沿った断面図
である。
【0033】第3レンズ3は、有底の長尺な略箱形の全
体形状を有している。また、第3レンズ3は、その略箱
形における開口端及び底部を光軸方向におけるレーザー
光束の入射側(図3の紙面内で上側)及び射出側(同下
側)に向けるとともに主走査方向(図3の紙面に直交す
る方向)に長手方向を向けた状態で、配置されている。
より具体的な形状としては、略箱形の内側の底面には、
表1及び表3に示した第8面と同形状のレンズ面3aが
加工され、外側の底面には、表1に示した第9面と同形
状のレンズ面3bが加工されている。また、副走査方向
(図3の紙面内の左右方向)を向いた両側面には、光軸
Axに直交する平面と平行な平板状の突出部3c,3dが
形成され、これら両突出部3c,3dには、光軸Axと平
行な貫通孔3e,3fが、形成されている。
【0034】そして、両突出部3c,3dが、貫通孔3
e,3fに挿通されたネジ5,6によって走査装置10
0の筐体内部の被固定面40a,40bに対して固定さ
れることにより、第3レンズ3が、本装置100の筐体
内に保持される。但し、図3に示すように、光軸を挟ん
で第3レンズ40の短手方向における両側に存在する両
被固定面40a,40bは、光軸方向において段違いに
形成されている。このうち、光軸方向におけるレーザー
光束の入射側寄りにある被固定面40aには、第3レン
ズ3の突出部3cが直に接触した状態で固定されてい
る。一方、レーザー光束の射出側寄りにある被固定面4
0bには、突出部3dが、この被固定面40bとの間で
コイルバネ8を圧縮した状態で、貫通孔3fとともにコ
イルバネ8を貫通したネジ6によってネジ止め固定され
ている。なお、突出部3cを固定するためのネジ5のネ
ジ頭と突出部3cの表面との間の軸周りには、突出部3
cを常時被固定面40aに当て付けるための圧縮バネ7
が、巻回されている。また、このネジ5が貫通する突出
部3cの貫通孔3eは、ネジ5の軸よりも若干大径に形
成されている。
【0035】以上の構成において、第3レンズ3が第1
レンズ1及び第2レンズ2の光軸Axと同軸な状態でネジ
6が捻じ込まれると、第3レンズ3は、ネジ5を支点と
して微少に回転し、第3レンズ3の光軸が第1レンズ1
及び第2レンズ2の光軸Axに対して副走査方向へ若干傾
く。このとき、貫通孔3eの内面とネジ5の外周面との
間にはクリアランスが形成されているので、ネジ5に対
して突出部3が傾斜可能となっている。このように傾斜
しても、突出部3cは圧縮バネ7により常時被固定部4
0aに圧接させられているので、第3レンズ3がガタつ
くことがない。
【0036】図4は、この第3レンズ3の光軸を第1レ
ンズ1及び第2レンズ2の光軸Axと同軸に配置した初期
状態において走査対象面S上での走査線が直線状であっ
た場合に、ネジ6を捻じ込んで第3レンズ3の光軸を副
走査方向に2°傾けたときの走査対象面S上での走査線
湾曲(ボウ)を示したグラフである。この図4におい
て、縦軸yは像高、即ち、主走査方向における光軸Axか
らの距離を示すとともに、横軸zは副走査方向への偏位
を示し、両軸とも単位は[mm]である。
【0037】この図4に示すように、ネジ6が捻じ込ま
れて第3レンズ3の光軸が副走査方向に傾けられること
により、走査対象面S上の走査線は、微少に湾曲変形さ
れる(この図4では、最大偏位量が約75μm)。更に
ネジ6が捻じ込まれると、この走査線は、第3レンズ3
の光軸の傾き角度に応じて湾曲の度合いが強くなるよう
に、変形される。逆に、走査対象面S上の走査線がもと
もと湾曲していた場合には、ネジ6を適宜捻じ込むこと
により、湾曲している走査線に対して湾曲を打ち消す方
向に湾曲を作用させることができるので、結果として、
走査線をできるだけ直線形状に近付くように矯正するこ
ともできる。
【0038】上述した各fθレンズ10〜13及び各感
光ドラム20〜23が備えられた走査装置100は、入
力される画像情報に従ってオンオフ変調したレーザー光
束を、走査対象である各感光ドラム20〜23上で繰り
返し走査させるとともに、一回の走査を行う毎に各感光
ドラム20〜23を所定の回転角度で回転させ、画像情
報に基づく静電潜像を各感光ドラム20〜23上に形成
する。そして、走査装置100は、各感光ドラム20〜
23に形成された静電潜像に帯電トナーを静電的に吸着
させてトナー像を形成し、そのトナー像を印刷用紙に転
写させて、画像を印刷する。このとき、走査装置100
は、各感光ドラム20〜23に形成される走査線が印刷
用紙の同一線上に重なるように印刷用紙を搬送し、画像
情報に基づくカラー画像を印刷用紙に印刷する。
【0039】以上に示した走査装置100では、同一の
走査特性を有するfθレンズ10〜13を用いている
が、やはり、各fθレンズ10〜13の製造誤差や組み
付け誤差などによって各感光ドラム20〜23上に形成
される走査線が微少に湾曲し、各走査線の形状が揃わな
いことがある。しかし、本発明に係る走査装置100に
よると、各第3レンズ3を固定するネジ6を捻じ込むこ
とにより走査線の形状を若干湾曲変形させたり湾曲を打
ち消させたりすることが可能となるため、各感光ドラム
20〜23上に形成される走査線を互いに同じ形状とな
るように合わせ込むことにより、極力色ズレを抑えた印
刷結果を得ることができる。
【0040】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の走査装
置によれば、走査光学系により色成分に対応した感光ド
ラム上に形成される各色成分の走査線を同一線上に重ね
て印刷を行う場合でも、各感光ドラム上の走査線の形状
を相対的に揃えるように走査線の湾曲形状を微調整する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態による走査装置が有する走査光学
系の主走査方向の説明図
【図2】 走査光学系を4つの感光ドラムに夫々備えた
本例の走査装置におけるポリゴンミラーから感光ドラム
までの光学構成を示した副走査方向の説明図
【図3】 本例の走査装置におけるfθレンズの第3レ
ンズの光軸方向及び副走査方向に沿った断面図
【図4】 本例の走査装置におけるfθレンズの第3レ
ンズの光軸を第1及び第2レンズの光軸に対して副走査
方向に2°傾けたときの走査対象面上での走査線湾曲を
示すグラフ
【符号の説明】
1〜3 第1乃至第3レンズ 3a,3b レンズ面 3c,3d 突出部 3e,3f 貫通孔 5,6 ネジ 7,8 コイルバネ 10〜13 fθレンズ 20〜23 感光ドラム 30 ポリゴンミラー 31 シリンドリカルレンズ 32 レーザー光源 40a,40b 被固定面 50 走査光学系 100 走査装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/04 H04N 1/04 D 1/113 104A Fターム(参考) 2C362 AA43 AA45 AA48 BA51 BA52 BA86 BA90 BB14 CA22 CA39 DA02 DA03 2H043 AB04 AB05 AB10 AB16 AB23 AB30 AB36 2H045 BA22 BA34 CA04 CA32 CA34 CA55 CA68 DA02 2H087 KA19 LA22 PA03 PA17 PB03 QA03 QA07 QA12 QA21 QA25 QA32 QA41 QA45 RA05 RA07 RA08 RA13 5C072 CA06 DA02 DA21 DA23 HA01 HA06 HA13 JA07 XA05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の光源と前記各光源に対応する複数の
    感光ドラムとを有するとともに、各々の光源から発せら
    れて偏向器によって偏向された各レーザー光束を各々の
    感光ドラムの走査対象面上で主走査方向に沿って走査す
    るスポット光として集束させるために、少なくとも前記
    走査対象面上で前記主走査方向に直交する副走査方向に
    前記レーザー光を集束させるパワーを有するレンズを含
    んだ走査光学系を対応する感光ドラム毎に備える走査装
    置であって、 前記走査光学系の光軸を副走査方向において挟む複数箇
    所において前記レンズを夫々支持する複数の支持部を有
    し、 少なくとも、前記レンズにおける前記光軸を副走査方向
    において挟む一方の側に配置された前記支持部は、前記
    レンズを支持する位置を前記走査光学系の光軸方向に移
    動調整可能に構成されていることを特徴とする走査装
    置。
  2. 【請求項2】前記各支持部は、前記レンズを、前記主走
    査方向に直交する面内で回転自在に保持することを特徴
    とする請求項1記載の走査装置。
  3. 【請求項3】前記各支持部は、前記光軸に略沿って前記
    レンズを貫通する貫通孔と、この貫通孔の内径よりも小
    さな外径を有するとともに前記光軸に沿って前記走査装
    置の筐体に取り付けられた軸部材と、この軸部材が前記
    貫通孔に貫通した状態にある前記レンズの前記軸部材上
    での位置を規制する位置決め手段とからなることを特徴
    とする請求項2記載の走査装置。
  4. 【請求項4】少なくとも、前記レンズにおける前記光軸
    を副走査方向において挟む一方の側に配置された前記支
    持部の前記軸部材は、前記筐体にねじ込まれた有頭のネ
    ジであり、その前記位置決め手段は、前記軸部材である
    ネジに巻かれているとともに前記レンズを前記ネジの頭
    へ向けて付勢する圧縮バネであることを特徴とする請求
    項3記載の走査装置。
  5. 【請求項5】前記レンズにおける前記光軸を副走査方向
    において挟む他方の側に配置された前記支持部の前記軸
    部材は、その端部に大径部を有し、その前記位置決め手
    段は、前記軸部材に巻かれているとともに前記レンズを
    前記筐体へ向けて付勢する圧縮バネであることを特徴と
    する請求項4記載の走査装置。
  6. 【請求項6】前記レンズは、その副走査方向に面した各
    側面から副走査方向に向けて突出した突出部を一体に有
    しており、その突出部に前記貫通孔が形成されているこ
    とを特徴とする請求項3乃至5の何れかに記載の走査装
    置。
JP2000325486A 2000-10-25 2000-10-25 走査装置 Pending JP2002131674A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000325486A JP2002131674A (ja) 2000-10-25 2000-10-25 走査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000325486A JP2002131674A (ja) 2000-10-25 2000-10-25 走査装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002131674A true JP2002131674A (ja) 2002-05-09

Family

ID=18802847

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000325486A Pending JP2002131674A (ja) 2000-10-25 2000-10-25 走査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002131674A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005115296A (ja) * 2003-09-18 2005-04-28 Ricoh Co Ltd 光走査装置および画像形成装置
US7301554B2 (en) 2002-09-20 2007-11-27 Ricoh Company, Ltd. Light scanning device, scanning line adjusting method, scanning line adjusting control method, image forming apparatus, and image forming method
CN100394246C (zh) * 2003-03-19 2008-06-11 佳能株式会社 激光扫描装置
US8018637B2 (en) 2006-03-06 2011-09-13 Ricoh Company, Limited Optical scanning apparatus and image forming apparatus
US8908001B2 (en) 2006-09-15 2014-12-09 Ricoh Company, Limited Optical scanning device and image forming apparatus

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7301554B2 (en) 2002-09-20 2007-11-27 Ricoh Company, Ltd. Light scanning device, scanning line adjusting method, scanning line adjusting control method, image forming apparatus, and image forming method
CN100394246C (zh) * 2003-03-19 2008-06-11 佳能株式会社 激光扫描装置
JP2005115296A (ja) * 2003-09-18 2005-04-28 Ricoh Co Ltd 光走査装置および画像形成装置
JP4500526B2 (ja) * 2003-09-18 2010-07-14 株式会社リコー 光走査装置および画像形成装置
US8018637B2 (en) 2006-03-06 2011-09-13 Ricoh Company, Limited Optical scanning apparatus and image forming apparatus
US8908001B2 (en) 2006-09-15 2014-12-09 Ricoh Company, Limited Optical scanning device and image forming apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4454186B2 (ja) 走査光学系
JP3451473B2 (ja) マルチビーム走査装置および画像形成装置
US6621512B2 (en) Multi-beam light source device and multi-beam scanning apparatus using the same
JP2951842B2 (ja) 光走査装置
US7715075B2 (en) Optical beam scanning apparatus and image forming apparatus
US20070064291A1 (en) Optical scanning apparatus
JPH0643370A (ja) 光走査装置
JP3549666B2 (ja) マルチビーム書込光学系
JP4439141B2 (ja) 走査光学系
KR100384431B1 (ko) 다중 비임 주사 광 시스템 및 이를 사용하는 화상 형성 장치
JP2007140418A (ja) 走査装置及び走査光学系
JP2002116396A (ja) マルチビーム光走査光学系及びマルチビーム光走査装置及び画像形成装置
WO2007129771A1 (ja) 光学走査装置
JP2003149575A (ja) 走査光学系
JP2002131674A (ja) 走査装置
US5267075A (en) Optical unit for use in laser beam printer apparatus
JP2002062499A (ja) 走査光学装置
US7777775B2 (en) Optical beam scanning apparatus, image forming apparatus
JP4203000B2 (ja) 光学スキャナ装置および光学走査方法
JPH08248345A (ja) 光走査装置
US6922296B2 (en) Optical path adjusting device
JP2773593B2 (ja) 光ビーム走査光学系
JP4489852B2 (ja) 露光装置ならびに画像形成装置
JP2001264664A (ja) 光走査装置
JPH06160748A (ja) 光走査装置