JP2010097139A - 光走査装置、画像形成装置および反射光学素子湾曲方向決定方法 - Google Patents

光走査装置、画像形成装置および反射光学素子湾曲方向決定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010097139A
JP2010097139A JP2008270184A JP2008270184A JP2010097139A JP 2010097139 A JP2010097139 A JP 2010097139A JP 2008270184 A JP2008270184 A JP 2008270184A JP 2008270184 A JP2008270184 A JP 2008270184A JP 2010097139 A JP2010097139 A JP 2010097139A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bending
optical element
reflecting
scanning
reflecting mirror
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008270184A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5207132B2 (ja
Inventor
Keiichi Serizawa
敬一 芹沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2008270184A priority Critical patent/JP5207132B2/ja
Publication of JP2010097139A publication Critical patent/JP2010097139A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5207132B2 publication Critical patent/JP5207132B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】主走査線の波高Δtを抑制することができる光走査装置、画像形成装置、反射光学素子湾曲方向決定方法を提供する。
【解決手段】走査レンズ43の反り、湾曲補正機構によって湾曲せしめられる反射鏡46の書込光反射方向、走査レンズ43から湾曲補正機構によって湾曲せしめられる反射鏡46までの間に設けられた反射鏡の数、書込光の進行方向に基づいて、凸面湾曲補正機構を用いるか、凹面湾曲補正機を用いるかを決定する。
【選択図】図3

Description

本発明は、光走査装置、画像形成装置および反射光学素子湾曲方向決定方法に関するものである。
複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置の中には、潜像担持体上に画像情報に応じた書込光を照射してこれを走査することにより潜像担持体上に潜像を形成し、この潜像を現像して画像を得るものが知られている。書込光を照射し走査する光書込装置(光走査装置)は、一般に、光源と、偏向手段と、fθレンズと、長尺レンズと、反射光学素子たる反射鏡とを備えている。
光源から発射された光ビームは、偏向手段によって主走査方向に偏向せしめられ、fθレンズに入射して、主走査線方向に集光されるとともに潜像担持体上で等速度的に走査するよう補正される。fθレンズによって等速度的に走査するよう補正された書込光は、長尺レンズに入射して、副走査線方向に集光されるとともに面倒れ補正がなされる。長尺レンズを通過した書込光は、反射鏡によって偏向されて、潜像担持体上に照射する。
また、近年、部品点数の削減、光走査装置の小型化などの要求から、上記fθレンズの特性と上記長尺レンズの特性とを兼ね備えた走査レンズを用いる光走査装置が知られている。このfθレンズの特性と上記長尺レンズの特性とを兼ね備えた走査レンズに入射した書込光は、偏向手段による主走査方向の等角度運動を等速直線運動へ補正されるとともに、偏向手段の面倒れが補正される。また、感光体表面上の書込光のスポット形状が所定形状になるように主走査方向と副走査方向とに集光される。その結果、走査レンズを通過して感光体表面に照射される書込光が、所定のビームスポット形状で主走査線方向に等速で感光体表面上に走査される。
かかる構成の光走査装置においては、それを構成する光学系部品や支持体などに、製造時の加工誤差などによる微妙な歪みがどうしても発生する。更には、光学系部品や支持体には組付誤差が少なからず発生する。そして、これら歪み、組付誤差などにより、潜像担持体の表面上の主走査線を湾曲させてしまうことがある。このような湾曲が生ずると、正常な画像を形成することができなくなる。
上述した主走査線の湾曲は、湾曲量や湾曲方向が製品毎に異なってくる。このため、正常な光走査を行うためには、主走査線が潜像担持体の表面上で副走査方向(潜像担持体表面移動方向)の上流側、下流側の何れの方向に湾曲したとしても、それを補正できるようにする必要がある。
そこで、本出願人は、特許文献1において、主走査線が何れの方向に湾曲していてもそれを補正できるようにした曲がり調整手段たる湾曲補正機構を設けた光走査装置を提案した。この湾曲補正機構は、ホルダーによって反射鏡を厚み方向に強制的に湾曲させた状態で保持し、反射鏡の反射面を凹面としている。そして、このようにして保持した反射鏡をアジャスタによって押し込む押込装置により、反射鏡に対してホルダーによる強制湾曲方向とは逆方向への湾曲力を付与している。この押込装置によって反射鏡を僅かに押し込むと、ホルダーによって強制的に湾曲せしめられている反射鏡の湾曲量が減少する。また、反射鏡を更に押し込んでいくと、反射鏡が初期の状態とは逆方向に湾曲し、反射鏡の反射面が凹面から凸面となるこのように、反射鏡を何れの方向にも湾曲させることができる湾曲補正機構により、主走査線の湾曲を反射鏡の逆方向の湾曲で相殺することで、主走査線の湾曲を補正することができる。
特開2006−17881号公報
しかしながら、本発明者らが、上述した湾曲補正機構を試作して実機に搭載したところ、ごく僅ではあるものの、色ずれが残ってしまった。
この僅かな色ずれは、補正後の主走査線の形状の違いに起因するものであった。図21は、複数の感光体のうち、何れか1つの表面上における湾曲補正後の主走査線を示す模式図である。また、図22は、他の感光体の表面上における湾曲補正後の主走査線を示す模式図である。これらの図において、点線は、主走査方向に一直線状に延びる理想的な主走査線を示している。また、実線は、湾曲補正後の実際の主走査線を示している。それぞれの図に示すように、湾曲補正後の実際の主走査線は△tという波高で僅かに波打ちしたような形状になっている。これは、初期状態において湾曲した状態の反射鏡の長手方向中央部が押込装置によって押し込まれることで、鏡面の中央部が湾曲方向と逆方向に僅かに突出するため、走査線が波打ちしたような形状になってしまうのである。
図21、図22の比較から解るように、2つの感光体間では、湾曲補正後の主走査線の形状が互いに異なっている。具体的には、図21に示した湾曲補正後の主走査線は、主走査方向の中央部を図中矢印C方向(感光体表面移動方向)の下流側に向けて突出させつつ、両端部をそれぞれ矢印C方向の上流側に向けて突出させるようなW字状の形状になっている。これに対し、図22に示した補正後の主走査線Ldは、その中央部を矢印C方向の上流側に向けて突出させつつ、両端部をそれぞれ矢印C方向の下流側に向けて突出させるM字状の形状になっている。
2つの感光体間で、湾曲補正後の主走査線の形状が互いに異なるのは、以下の理由からである。すなわち、両者では、反射鏡の中央部が押込装置で押し込まれるのに伴って生ずる主走査線中央の突出方向が互いに逆方向になっているからである。このような突出方向の違いが生ずるのは、押圧装置によって押圧しないときの反射鏡のホルダーによる強制湾曲に起因して主走査線に生じている湾曲(以下、初期湾曲という)の方向が互いに逆向きになっているからである。初期湾曲を互いに逆方向にした状態で、それぞれの主走査線に対応する反射鏡をそれぞれ押込装置によって裏面側から押し込むと、両図に示したように、主走査線中央部の突出方向に違いが出てくるのである。そして、主走査線の初期湾曲の方向が異なるのは、複数の反射光学系において、それぞれの反射鏡をホルダーによって同じ方向(鏡面側から裏面側に向かう方向、あるいはこれの逆方向)に強制的に湾曲させているにもかかわらず、それぞれの反射鏡を互いに逆方向に向ける姿勢で配設しているなどの理由からである。また、それぞれの反射鏡を互いに同じ方向に向ける姿勢で配設していても、その反射鏡よりも下流側における光ビームの折返し回数(反射鏡の数)が異なっていれば、同様にして主走査線中央の突出方向に違いが出てくる。ホルダーによって強制的に湾曲せしめられている反射鏡(以下、曲がり補正鏡という)よりも下流側では、主走査線が反射鏡で反射するごとにその形状をW型とM型とで反転させるからである。
このように、2つの感光体の表面上において、湾曲補正後の主走査線の形状が互いに異なると、W字状の形状における2つの谷の位置で形成されるドットと、M字状の形状における2つの山の位置に形成されるドットとの間で、重ね合わせずれが僅かに残ってしまう。
特許文献1に記載のように、反射鏡の反射面が凹面の状態から、反射鏡の反射面を凸面とすることで、主走査線の湾曲が補正される場合は、反射鏡の押し込み量が多いため、反射鏡の中央部が大きく突出してしまう。その結果、波高Δtが大きくなり、重ね合わせずれが大きくなってしまう。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、主走査線の波高Δtを抑制することができる光走査装置、画像形成装置、反射光学素子湾曲方向決定方法を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、光ビーム発射手段と、前記光ビーム発射手段から発射された光ビームを主走査方向に偏向走査せしめる偏向手段と、該偏向手段によって偏向せしめられた前記光ビームを少なくとも副走査線方向に集光する走査レンズと、該走査レンズを通過した光ビームを反射させる少なくともひとつ以上の反射光学素子と、前記反射光光学素子を湾曲させて前記光照射対象体上の走査線の曲がりを調整する曲がり調整手段とを備えた光走査装置において、前記曲がり調整手段は、反射光光学素子の反射面が凸面または凹面のいずれか一方にのみ反射光光学素子を湾曲させるものであって、前記走査レンズの反り方向と、前記走査レンズから前記曲がり調整手段によって湾曲せしめられる反射光学素子までの間に設けられた反射光学素子の数と、前記光ビームの進行方向と、前記曲がり調整手段によって湾曲せしめられる反射光学素子の光ビーム反射方向に基づいて、上記表1を満たすように、反射光光学素子の反射面が凸面にのみ湾曲させる曲がり調整手段または反射光光学素子の反射面が凹面にのみ湾曲させる曲がり調整手段を組み付けたことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の光走査装置において、当該光走査装置が、対向走査方式の光走査装置であることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、潜像担持体と、画像情報に応じた書込光を該潜像担持体表面に走査しながら照射することにより該潜像担持体表面に潜像を書き込む光書込手段と、該光書込手段により該潜像担持体表面上に形成された潜像を現像して可視像化する現像手段とを備え、該潜像担持体表面上の可視像を最終的に記録材上に転移させて該記録材上に画像を形成する画像形成装置において、上記光書込手段として、請求項1の光走査装置を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、複数の潜像担持体と、各潜像担持体に潜像を書き込む光書込手段と、各潜像担持体に形成された潜像をそれぞれ個別に現像する複数の現像手段と、現像によって各感光体上で得られた可視像をそれぞれ転写体に重ね合わせて転写する転写手段とを備えた画像形成装置において、前記光書込手段として、請求項2の光走査装置を用いることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、光ビーム発射手段と、前記光ビーム発射手段から発射された光ビームを主走査方向に偏向せしめる偏向手段と、該偏向手段によって偏向せしめられた前記光ビームを少なくとも副走査線方向に集光する走査レンズと、該走査レンズを通過した光ビームを反射させる少なくともひとつ以上の反射光学素子と、該反射光学素子を湾曲させて前記光照射対象体上の走査線の曲がりを調整する曲がり調整手段とを備えた光走査装置の製造方法において、前記曲がり調整手段は、反射光光学素子の反射面が凸面または凹面のいずれか一方にのみ反射光光学素子を湾曲させるものであって、装置本体に組み付けられる前記走査レンズの反り方向、装置本体に組み付けられる前記走査レンズから前記曲がり調整手段によって湾曲せしめられる反射光学素子までの間に設けられた反射光学素子の数、前記光ビームの進行方向、前記曲がり調整手段によって湾曲せしめられる反射光学素子の光ビーム反射方向に基づいて、上記表1を満たすように、反射光光学素子の反射面が凸面にのみ湾曲させる曲がり調整手段または反射光光学素子の反射面が凹面にのみ湾曲させる曲がり調整手段を組み付けることを特徴とするものである。
従来においては、反射光学素子の反射面をどのように湾曲させれば、走査対象物上での主走査線の湾曲が補正されるのかがわからなかった。例えば、光走査装置が、先の表1における反射光学素子の数が『偶数』、光ビーム進行方向『正』、曲がり調整手段によって湾曲せしめられる反射光学素子の光ビーム反射方向『正』という構成であっても、湾曲補正後の反射光学素子の反射面を見ると、凸面の場合も、凹面の場合もあったのである。従って、特許文献1においては、反射光学素子の反射面が凸面、凹面いずれも湾曲可能なように、反射光学素子の反射面が凹面または凸面となるように強制湾曲させていたのである。その結果、反射光学素子の反射面を凹面に強制湾曲させた曲がり調整手段においては、反射光学素子の反射面が凸面のときに主走査線の湾曲が補正される場合は、反射鏡の押し込み量が多くなってしまい、波高Δtが大きくなってしまうのである。また、反射光学素子の反射面が凸面となるように強制湾曲させていた場合は、反射光学素子の反射面が凹面のときに主走査線の湾曲が補正される場合は、反射鏡の押し込み量が多くなってしまい、波高Δtが大きくなってしまうのである。
そこで、本発明者らは、光走査装置の構成が同一のもので、湾曲補正後の反射光学素子の反射面が凸面の場合のものと、凹面の場合のものとを調べた結果、走査レンズの反り方向が異なっていることを見出した。すなわち、従来においては、光走査装置に取り付けられる走査レンズの反り方向については、何ら調べていなかったため、装置の構成から、反射光学素子の反射面をどのように湾曲させれば主走査線の湾曲が補正されるかがわかず、反射光学素子の反射面が凸面、凹面いずれも湾曲可能なように、反射光学素子の反射面が凹面または凸面となるように強制湾曲させていたのである。
そして、本発明者らは、上述した知見に基づいて、走査レンズの反り方向と、光走査装置の装置構成と、主走査線湾曲補正後の反射光学素子の湾曲状態との関係を後述するように調べあげた結果、先の表1のような関係となることを見出した。
よって、表1に示すように、走査レンズの反り方向と、光走査装置の構成(走査レンズから前記曲がり調整手段によって湾曲せしめられる反射光学素子までの間に設けられた反射光学素子の数、光ビームの進行方向、曲がり調整手段によって湾曲せしめられる反射光学素子の光ビーム反射方向)とから、反射光学素子の反射面を凸面とすることで、湾曲補正することができる場合は、反射光光学素子の反射面が凸面となる方向にのみ反射光学素子を湾曲させる曲がり調整手段を装置に組み付ける。すなわち、反射光学素子の反射面を平面状態または凸面にする曲がり調整手段を組み付けるのである。そして、走査レンズの反り量などによって走査線の湾曲量が異なるので、反射面が平面状態の反射光学素子を押し込んで、反射光学素子の凸面形状を調整することによって走査線の湾曲を補正することができる。
このように、本発明においては、従来のように、反射面が凹面状態で保持された反射光学素子を押し込んで、反射光学素子を凸面形状にして走査線の湾曲補正を行う場合に比べて、反射鏡の押し込み量を少なくすることができる。その結果、補正後の走査線の波高Δtを抑えることができる。
また、表1に示すように調べた走査レンズの反り方向と、光走査装置の構成(走査レンズから前記曲がり調整手段によって湾曲せしめられる反射光学素子までの間に設けられた反射光学素子の数、光ビームの進行方向、曲がり調整手段によって湾曲せしめられる反射光学素子の光ビーム反射方向)とから、反射光学素子の反射面を凹面とすることで、湾曲補正することができる場合は、反射光光学素子の反射面が凹面となる方向にのみ反射光学素子を湾曲させる曲がり調整手段を装置に組み付ける。すなわち、反射光学素子の反射面が平面な状態または凹面にする構成の曲がり調整手段を組み付けるのである。そして、走査レンズの反り量などによって走査線の湾曲量が異なるので、反射光学素子を押し込んで、反射光学素子の凹面形状を調整することによって走査線の湾曲を補正することができる。
このように、本発明においては、反射光学素子を押し込んで、反射光学素子を凹面形状にして走査線の湾曲補正を行う場合に比べて、反射鏡の押し込み量を少なくすることができる。その結果、補正後の走査線の波高Δtを抑えることができる。
本発明によれば、湾曲補正後の主走査線の波高Δtを抑制することができる。
以下、本発明を、電子写真方式のカラーレーザープリンタ(以下、単にプリンタという)に適用した実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るプリンタを示す概略構成図である。このプリンタは、筐体1と、この筐体1から引き出し可能な給紙カセット2とを備えている。筐体1の中央部には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンダ(M)、黒(K)の各色のトナー像(可視像)を形成するための作像ステーション3Y,3C,3M,3Kを備えている。以下、各符号の添字Y、C、M、Kは、それぞれイエロー、シアン、マゼンダ、黒用の部材であることを示す。
図2は、イエロー(Y)用の作像ステーションを示す概略構成図である。なお、他の作像ステーションも同様の構成である。
図1及び図2に示すように、作像ステーション3Y,3C,3M,3Kは、図中矢印A方向に回転する潜像担持体としてのドラム状の感光体10Y,10C,10M,10Kを備えている。感光体10Y,10C,10M,10Kは、直径40[mm]のアルミニウム製の円筒状基体と、その表面を覆う、例えばOPC(有機光半導体)感光層とから構成されている。各作像ステーション3Y,3C,3M,3Kは、それぞれ、感光体10Y,10C,10M,10Kの周囲に、感光体を帯電する帯電装置11Y,11C,11M,11Kを備えている。また、感光体に形成された潜像を現像する現像手段としての現像装置12Y,12C,12M,12K、感光体上の残留トナーをクリーニングするクリーニング装置13Y,13C,13M,13Kも感光体の周囲に備えている。
各作像ステーション3Y,3C,3M,3Kの下方には、感光体10Y,10C,10M,10Kに対し、書込光Lによる光走査を行う光走査装置としての光書込ユニット4を備えている。また、各作像ステーション3Y,3C,3M,3Kの上方には、各作像ステーション3Y,3C,3M,3Kによって形成されたトナー像が転写される中間転写ベルト20を具備する中間転写ユニット5を備えている。また、中間転写ベルト20に転写されたトナー像を転写体としての記録紙Pに定着せしめる定着ユニット6を備えている。また、筐体1の上部には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、黒(K)の各色のトナーを収容するトナーボトル7Y,7C,7M,7Kが装填されている。このトナーボトル7Y,7C,7M,7Kは、筐体1の上部に形成される排紙トレイ8を開くことにより、筐体1から脱着可能になっている。
光走査装置としての光書込ユニット4は、光ビーム発射手段であるレーザーダイオードを有しており、このレーザーダイオードから、回転駆動される正多角柱構造のポリゴンミラーに向けて光ビームとしての書込光Lを発射する。発射された書込光Lは、回転するポリゴンミラーの鏡面によって主走査方向に偏向せしめられながら反射する。そして、複数の反射鏡によって折り返された後、帯電装置11Y,11C,11M,11Kによって一様帯電せしめられた感光体10Y,10C,10M,10Kの周面を走査する。これにより、潜像担持体としての感光体10Y,10C,10M,10Kの周面に、それぞれY,C,M,K用の静電潜像が形成される。なお、光書込ユニット4の詳しい説明は後述する。
転写手段たる中間転写ユニット5の中間転写ベルト20は、駆動ローラ21、テンションローラ22及び従動ローラ23に掛け回されながら、所定タイミングで図中反時計回り方向に回転駆動される。また、中間転写ユニット5は、感光体10Y,10C,10M,10Kに形成されたトナー像を中間転写ベルト20に1次転写する1次転写ローラ24Y,24C,24M,24Kを備えている。また、中間転写ベルト20上に1次転写されたトナー像を記録紙Pに転写する2次転写ローラ25、記録紙P上に転写されなかった中間転写ベルト20上の転写残トナーをクリーニングするベルトクリーニング装置26も備えている。
次に、本プリンタにおいて、カラー画像を得る工程について説明する。
まず、作像ステーション3Y,3C,3M,3Kにおいて、感光体10Y,10C,10M,10Kが帯電装置11Y,11C,11M,11Kによって一様に帯電される。その後、画像情報に基づいて生成された書込光Lによって走査露光されて、感光体10Y,10C,10M,10Kの表面に静電潜像が形成される。これらの静電潜像は、現像装置12Y,12C,12M,12Kの現像ローラ15Y,15C,15M,15K上に担持された各色のトナーによって現像されて、Y,C,M,Kトナー像となる。感光体10Y,10C,10M,10K上のY,C,M,Kトナー像は、各1次転写ローラ24Y,24C,24M,24Kの作用によって反時計回りに回転駆動する中間転写ベルト20上に順次重ねて1次転写される。このときの各色の作像動作は、そのトナー像が中間転写ベルト20上の同じ位置に重ねて転写されるように、中間転写ベルト20の移動方向上流側から下流側に向けてタイミングをずらして実行される。
1次転写終了後の感光体10Y,10C,10M,10Kは、クリーニング装置13Y,13C,13M,13Kのクリーニングブレード13aによってその表面がクリーニングされて、次の画像形成に備えられる。
トナーボトル7Y,7C,7M,7Kに充填されているトナーは、必要性に応じて図示しない搬送経路によって各作像ステーション3Y,3C,3M,3Kの現像装置12Y,12C,12M,12Kに所定量補給される。
一方、上記給紙カセット2内の記録紙Pは、給紙カセット2の近傍に配設された給紙ローラ27によって、筐体1内に搬送され、レジストローラ対28によって所定のタイミングで2次転写部に搬送される。そして、2次転写部において、中間転写ベルト20上に形成されたトナー像が記録紙Pに転写される。トナー像が転写された記録紙Pは、定着ユニット6を通過することでトナー像が定着せしめられた後、排出ローラ29によって排紙トレイ8に排出される。感光体10と同様に、中間転写ベルト20上に残った転写残のトナーは、中間転写ベルト20に接触するベルトクリーニング装置26によってクリーニングされる。
次に、光書込ユニット4の構成について説明する。
図3は、本実施形態に係るプリンタおける光書込ユニット4を、4つの感光体とともに示す概略構成図である。この光書込ユニット4は、正多角柱構造の形状からなる2つのポリゴンミラー41a,41bを備えている。これらポリゴンミラー41a,41bは、その6つの側面に反射鏡を有しており、互いに正多角柱の中心を重ねるようにして上下方向に接続されている。そして、図示しないポリゴンモータによって同一回転軸線上で高速回転する。これにより、その側面にレーザーダイオード(光ビーム発射手段)からの書込光(光ビーム)が入射すると、この書込光が偏向・走査される。なお、ポリゴンミラー41aは、それに対して互いに反対方向から進んでくるC,M用の書込光Lc,Lmを主走査方向に偏向せしめるものである。また、ポリゴンミラー41bは、それに対して互いに反対方向から進んでくるY,K用の書込光Ly,Lkを主走査方向に偏向せしめるものである。
図示の光書込ユニット4においては、ポリゴンミラー41a,41bや図示しないポリゴンモータ等により、光ビームとしての書込光Lを偏向せしめる偏向手段が構成されている。光書込ユニット4は、かかる偏向手段の他、4つの反射光学系、防音ガラス42a,42b、走査レンズ43a,43b、防塵ガラス48a,48b,48c,48dなども有している。
ポリゴンモータやポリゴンミラー41a,41bは、防音のためにポリゴンカバー部材によって覆われている。このポリゴンカバー部材の内外で書込光を通過させる目的から、ポリゴンカバーには、防音ガラス42a,42bが設けられている。光ビームとしての書込光は、この防音ガラス42a,42bを透過することで、ポリゴンカバーの内外を行き来することが可能になっている。なお、防音ガラス42aは、Y,C用の書込光Ly,Lcを透過させるためのものである。また、防音ガラス42bは、M,K用の書込光Lm,Lkを透過させるためのものである。
ポリゴンミラーによって主走査方向に偏向せしめられながら、防音ガラス42aを透過したY,C用の書込光Ly,Lcは、それぞれ上下方向に並んだ状態で走査レンズ43aを透過する。この走査レンズ43aは、書込光Ly,Lcを主走査線方向および副走査線方向に集光することでポリゴンミラーによる主走査方向の等角度運動を等速直線運動へと変えるとともに、ポリゴンミラーの面倒れ補正を行う役割を担っている。防音ガラス42bを透過したM,K用の書込光Lm,Lkは、ポリゴンカバーを介して前述の走査レンズ43aとは反対側に位置している走査レンズ43bを透過する。
光書込ユニット4における4つの反射光学系は、それぞれ、上述したレーザーダイオード、反射鏡等から構成されている。具体的には、Y,C,M,Kの各色のうち、Y用の反射光学系を例にすると、これは、図示しないY用のレーザーダイオード、第1反射鏡44Y、第2反射鏡45Y、第3反射鏡46Y等を有している。これら反射鏡は、何れもレンズ機能を有さないミラーである。C,M,K用の反射光学系も、同様にして、レーザーダイオード、第1反射鏡(44C〜K)、第2反射鏡(45C〜K)、第3反射鏡46(C〜K)を有している。
走査レンズ43a,43bを透過したY,C,M,K用の書込光Ly,Lc,Lm,Lkは、Y,C,M,K用の反射光学系の各反射鏡に向かう。例えば、走査レンズ43aを透過したY用の書込光Lyは、第1反射鏡44Y、第2反射鏡45Y、第3反射鏡46Yの鏡面を順次反射することで3回折り返されることで、Y用の感光体10Yの表面に導かれていく。C,M,K用のレーザー光Lc,Lm,Lkも同様にしてそれぞれ専用の3つの反射鏡で折り返されることで、C,M,K用の感光体10C,M,Kの表面に導かれていく。なお、第3反射鏡46Y,C,M,Kの鏡面で反射したY,C,M,K用の書込光Ly,Lc,Lm,Lkは、光書込ユニット4の上面に設けられた防塵ガラス48Y,48C,48M,48Kを透過した後、感光体10Y,M,C,Kの表面に到達する。
本プリンタの光書込ユニット4は、Y,C,M,K用の反射光学系にそれぞれ、何れか1つの反射鏡の湾曲状態を調整することで主走査線の湾曲方向や湾曲量を調整する湾曲補正機構と、その反射鏡の傾きを調整する傾き補正機構とを設けている。以下、Y用の反射光学系を例にして、湾曲補正機構や傾き補正機構について説明する。
本実施形態においては、後述するように、反射鏡の反射面を凸面にすれば、主走査線の湾曲が補正されるのか、凹面にすれば主走査線の湾曲が補正されるのかがわかる。このため、本実施形態の湾曲補正機構は、反射鏡が反射面側、裏面側のいずれか一方にのみ湾曲できるような構成となっている。
まず、反射鏡を反射面側(反射面が凸面)に湾曲せしめる凸面湾曲補正機構について説明する。
図4は、Y用の第3反射鏡46Yとその周囲構成とを、第3反射鏡46Yの鏡面側から示す斜視図である。また、図5は、Y用の第3反射鏡46Yの縦断面と、その周囲構成とを示す構成図である。これらの同図において、第3反射鏡46Yは、その裏面側に存在するコの字状の断面形状を有するホルダー52Yによって保持されている。そして、長手方向の両端部をそれぞれホルダー52Yの長手方向両端から突出させている。
第3反射鏡46Yの長手方向の一端部裏面には、傾き補正機構が当接している。そして、この傾き補正機構は、図6に示すように、傾き調整パルスモータ56Y、モータホルダ57Y、傾き調整アジャスタ58Y等を有している。
図7は、傾き補正機構の傾き調整パルスモータ56Y及び傾き調整アジャスタ58Yを側面側から示す側面図である。また、図8は、傾き補正機構のモータホルダ57Y及び傾き調整アジャスタ58Yを示す平面図である。図7に示すように、傾き調整パルスモータ56Yの回転軸56aYには、雄ネジ部56bYが設けられている。傾き調整アジャスタ58は自らに設けられた雌ネジ部が前述の雄ネジ部56bYに螺合せしめられることで、回転軸56aYに固定される。傾き調整アジャスタ58Yは、図8に示すように、断面D形状をしており、モータホルダ57に設けられたD形状のアジャスタ挿入口57aYに挿入されている。傾き調整アジャスタ58Yは、傾き調整パルスモータ56Yの回転軸56aYが回転してもアジャスタ挿入口57aYに係止されるので回転することがない。そして、回転軸56aYの回転に伴うネジ送りによって図4の矢印D方向に昇降する。なお、上述した押込手段も、傾き補正機構と同様の構成になっている。
先に示した図5において、傾き調整パルスモータ56Yを保持しているモータホルダ57Yは、図示しないプリンタ本体のハウジングに固定されている。この傾き調整パルスモータ56Yの回転軸のネジ部に螺合せしめられた傾き調整アジャスタ58Yの頂部は、第3反射鏡46Yの端部の鏡面に当接している。
一方、第3反射鏡46Yにおける傾き調整パルスモータ56Yとは反対側の端部(以下、「支点側端部」という。)は、図示しないプリンタ本体のハウジングに形成された支持部66の上に載せられている。この状態で、図示しないハウジングに固定された板バネ69が裏面に押し当てられることで、支持部と板バネ69との間に挟み込まれている。
傾き調整パルスモータ56Yの回転軸に螺合せしめられた傾き調整アジャスタ(図7の58Y)が回転軸の回動に伴って昇降すると、第3反射鏡46Yの一端部に対する傾き調整アジャスタの押込量が変化する。これにより、第3反射鏡46Yのモータ側端部が、支持部66と板バネとの間に挟み込まれている支点側端部を支点にして、アジャスタ昇降方向に揺動する。そして、この揺動によって第3反射鏡46Yの傾きが変化する。つまり、図示の第3反射鏡46Yは、傾き調整パルスモータ56Yの回動量の調整によって傾きが調整される。
図5に示したように、ホルダー52Yの裏面の長手方向中央にはネジ穴が形成されており、このネジ穴には曲がり調整ネジ68Yが螺合している。
図4に示すように第3反射鏡46Yの裏面側に位置しながら第3反射鏡46Yを保持しているホルダー52Yは、第3反射鏡46Yの幅方向に並ぶ2つの爪52aYを、長手方向の両端部にそれぞれ有している。これらの爪52aYは、ホルダー52Yの本体に一体形成されたものである。ホルダー52Yは、それぞれの爪52aYを第3反射鏡46Yの鏡面に引っ掛けることで、第3反射鏡46Yを鏡面側で支持している。また、図5に示すように、ホルダー52Yは、長手方向の両端部にそれぞれ板バネ52bYを有している。これら板バネ52bYはそれぞれ、第3反射鏡46Yを挟んで爪52aYと対向しており、第3反射鏡46Yの裏面(非鏡面)を鏡面側に向けて付勢している。
第3反射鏡46Yの両端部がそれぞれ板バネ(52bY)によって裏面側から付勢されると、第3反射鏡46Yが、爪52aYと板バネ52bYとに挟持される。これにより、図23(a)に示すように、第3反射鏡46Yの反射面が平面の状態でホルダーに保持される。そして、曲がり調整ネジ68Yを、第3反射鏡46Yを裏面側から押し込むことにより、図23(b)に示すように、板バネ52bYが弾性変形し、第3反射鏡46Yの反射面が平面から凸面となるように反射鏡が湾曲せしめられる。
すなわち、本実施形態においては、板バネ52bY、ホルダー52Y、曲がり調整ネジ68Yで曲がり調整手段たる湾曲補正機構を構成している。
また、凸面湾曲補正機構は、上述の構成に限られない。
図24は、凸面湾曲補正機構の変形例を示す図である。図24(a)に示すように、ホルダー52Yの長手方向の両端部付近に、それぞれ第3反射鏡46Yに向けて突出する支持突起52aYが設けられている。これら支持突起52aYは、第3反射鏡46Yの裏面に当接している。また、ホルダーの両端部付近には、C型形状の板バネ部材が取り付けられており、図9に示すように、板バネ部材先端に設けられた2つの当接部を、第3反射鏡46Yの反射面の高さ方向両端部に当接させている。当接部は、図24(a)に示すようにそれぞれ、第3反射鏡46Yを挟んで支持突起と対向しており、第3反射鏡46Yの裏面側に向けて反射鏡46Y付勢している。第3反射鏡46Yの両端部付近がそれぞれ板バネ部材によって反射面側から付勢されると、第3反射鏡46Yが、支持突起と板バネ部材とに挟持される。これにより、図24(a)に示すように、第3反射鏡46Yの反射面が平面の状態でホルダーに保持される。曲がり調整ネジ68Yを、第3反射鏡46Yを裏面側から押し込むことにより、図24(b)に示すように、板バネ部材52bYが弾性変形し、第3反射鏡46Yの反射面が平面から凸面となるように反射鏡が湾曲せしめられる。
次に、反射鏡46Yを裏面側(反射面が凹面となるよう)に湾曲せしめる凹面湾曲補正機構について説明する。
図25は、凹面湾曲補正機構の概略構成図である。
凹面湾曲補正機構は、第3反射鏡46Yの裏面(非鏡面)を鏡面側に向けて付勢している板バネの反射鏡と当接する箇所が、爪よりも長手方向端側にある以外は、図4乃至図8に示した凸面湾曲補正機構と同様の構成である。
板バネの反射鏡と当接する箇所が、爪よりも長手方向端側に設けることで、図25(a)に示すように、第3反射鏡46Yが、爪152aYを支点にして長手方向の中央部を裏面側に向けて撓ませるように強制的に湾曲せしめられる。つまり、凹面湾曲補正機構はホルダー152Yと板バネ152bYとで、第3反射鏡46Yを強制的に裏面側に向けて湾曲させた状態で保持している。そして、図25(b)に示すように、曲がり調整ネジ68Yを、第3反射鏡46Yを板バネ152bYによる強制的な湾曲の方向とは逆方向に押し込むことにより、第3反射鏡46Yが平面に戻される。
図26は、凹面湾曲補正機構の変形例を示す図である。
この変形例の凹面湾曲機構は、第3反射鏡46Yの反射面を裏面側に向けて付勢している板バネ部材の反射鏡と当接する箇所が、支持突起よりも長手方向中央側にある以外は、変形例の凸面湾曲補正機構と同様の構成である。この構成においても、図26(a)に示すように、ホルダー152Yと板バネ152bYとで、第3反射鏡46Yが強制的に裏面側に向けて湾曲させた状態で保持される。そして、図26(b)に示すように、曲がり調整ネジ68Yを、第3反射鏡46Yを板バネ152bYによる強制的な湾曲の方向とは逆方向に押し込むことにより、第3反射鏡46Yが平面に戻される。
図25、図26に示した凹面湾曲補正機構は、従来の凹面、凸面両方に湾曲することのできる湾曲補正機構と同様な構成であるが、後述するように、この凹面湾曲補正機構は、反射面を凹面に湾曲させることで、走査線が補正される箇所にのみ、設けられるので、反射鏡が凸面に湾曲せしめられることはない。また、反射鏡が凸面に湾曲できないよう、調整ネジに規制部材を設けてもよい。
次に、本プリンタの特徴点について、説明する。
本実施形態のプリンタは、走査レンズ43の反り、湾曲補正機構によって湾曲せしめられる反射鏡46の書込光反射方向、走査レンズ43から湾曲補正機構によって湾曲せしめられる反射鏡46までの間に設けられた反射鏡の数、書込光の進行方向から、反射鏡の反射面をどちらに湾曲すれば主走査線の湾曲を補正できるのか調べる。その調べた結果によって、反射鏡46の反射面が凸面になれば、湾曲補正ができる場合は、反射鏡46の反射面を凸面に湾曲せしめる凸面湾曲補正機構を用いる。一方、反射鏡46の反射面が凹面になれば、湾曲補正ができる場合は、反射鏡46の反射面を凹面に湾曲せしめる凹面湾曲補正機構を用いる。
下記に表2は、走査レンズ43の反り、湾曲補正機構によって湾曲せしめられる反射鏡46の書込光反射方向、走査レンズから湾曲補正機構によって湾曲せしめられる反射鏡46までの間に設けられた反射鏡の数、書込光の進行方向、反射鏡46の湾曲方向の関係を示したものである。
なお、表2における走査レンズ『凸』とは、図10(a)に示すように、走査レンズ43を書込光進行方向から見たとき走査レンズ43の主走査方向中央が上側に反った状態を示す。また、走査レンズ『凹』とは、図10(b)に示すように走査レンズ43を書込光進行方向から見たとき走査レンズ43の主走査方向中央が下側に反った状態を示す。また、表2における書込光進行方向『正』とは、書込ユニット4をポリゴンミラーに偏向走査せしめられる書込光の主走査移動方向上流側から見たとき、ポリゴンミラー41で偏向せしめられた書込光が左から右へ進行する状態を意味している。また、書込光進行方向『負』とは、書込光が右から左へ進行する状態を意味している。また、表2における反射鏡の書込光反射方向『正』とは、書込ユニットを主走査線方向から見たとき、図11(a)に示すように、湾曲補正機構で湾曲される反射鏡が入射光に対して右回り方向へ反射する状態を意味する。また、表2における反射鏡の書込光反射方向『負』とは、書込ユニット4を主走査線方向から見たとき、図11(b)に示すように、湾曲補正機構で湾曲される反射鏡が入射光に対して左回り方向へ反射する状態を意味する。なお、走査レンズから湾曲補正機構によって湾曲せしめられる反射鏡46までの間に設けられた反射鏡の数が0のときは、偶数とする。
Figure 2010097139
以下に、各組み合わせについて具体的に説明する。
図12は、表2に示すAの組み合わせについて説明する概略構成図である。なお、図中点線は、走査レンズ43の反り方向が『凸』の場合における走査レンズ43の主走査方向中央から出射する書込光について示したものである。また、図中実線は、主走査方向端部の書込光について示したものである。また、図12は、走査レンズ43から湾曲補正機構によって湾曲せしめられる反射鏡46までの間の反射鏡の数が0個(偶数枚)である。
図に示すように、ポリゴンミラー41によって偏向せしめられた書込光は、図中左から右(『正』方向)へ進行して、走査レンズ43に入射する。走査レンズ43の反り方向が『凸』の場合、走査レンズ43の主走査方向中央から出射する書込光は図中点線のように、図中実線で示す走査レンズ43の主走査方向端部から出射する光ビームに比べて鉛直方向上側から出射する。走査レンズ43から出射した書込光は、そのまま湾曲補正機構によって湾曲される反射鏡46に入射して、入射した書込光は、『正』方向(図中時計回り方向)に反射して感光体10へ照射される。
図に示すように、走査レンズ43が凸状に反って、走査レンズ43の主走査方向中央から出射する書込光は図中点線のように、図中実線で示す走査レンズ43の主走査方向端部から出射する書込光に比べて鉛直方向上側から出射する結果、感光体10が図に示すように反時計回りに回転しているときは、主走査線中央が、端部に比べて感光体移動方向下流に位置するようになる。このとき、湾曲補正機構で反射鏡46の中央を図に示す方向に押し込んで、反射鏡46の反射面を凸面とすることで、主走査線の中央が、上流側へ移動し、主走査線の湾曲が補正される。よって、表2のAの組み合わせのときは、反射鏡46の反射面を凸面に湾曲せしめる凸面湾曲補正機構を用いることで、主走査線の湾曲を補正できる。
なお、表2に示すIの組み合わせは、走査レンズ46の反り方向が『凸』から『凹』に変わるだけである。このIの組み合わせの場合は、走査レンズ43の主走査方向中央から出射する書込光は、図12の実線で示す走査レンズ43の主走査方向端部から出射する書込光に比べて鉛直方向下側から出射する。その結果、主走査線中央が、端部に比べて感光体移動方向上流に位置するようになる。このとき、湾曲補正機構で反射鏡の中央を図12に示す方向と反対方向へ押し込んで、反射鏡46の反射面を凹面とすることで、主走査線の中央が、下流側へ移動し、主走査線の湾曲が補正される。よって、表2のIの組み合わせのときは、反射鏡46の反射面を凹面に湾曲せしめる凹面湾曲補正機構を用いることで、主走査線の湾曲を補正できる。
図13は、表2に示すBの組み合わせについて説明する概略構成図である。この図13の構成は、湾曲補正機構によって湾曲される反射鏡46に入射した書込光が、『負』方向(図中反時計回り方向)に反射して感光体10へ照射される以外は、図12と同じである。
この図13に示す構成においては、図に示すように感光体10が時計回りに回転しているとき、主走査線中央が、端部に比べて感光体移動方向上流に位置するようになる。このとき、湾曲補正機構で反射鏡46の中央を図に示す方向に押し込んで、反射鏡46の反射面を凹面とすることで、主走査線の中央が、上流側へ移動し、主走査線の湾曲が補正される。よって、表2のBの組み合わせのときは、反射鏡46の反射面を凹面に湾曲せしめる凹面湾曲補正機構を用いることで、主走査線の湾曲を補正できる。
走査レンズ43の反り方向を『凸』から『凹』に変えた表2の組み合わせJにおいては、走査レンズ43の主走査方向中央から出射する書込光は、図13の実線で示す走査レンズ43の主走査方向端部から出射する書込光に比べて鉛直方向下側から出射する。その結果、主走査線中央が、端部に比べて感光体移動方向下流に位置するようになる。このとき、湾曲補正機構で反射鏡の中央を図13に示す方向と反対方向へ押し込んで、反射鏡の反射面を凸面とすることで、主走査線の中央が、上流側へ移動し、主走査線の湾曲が補正される。よって、表2のJの組み合わせのときは、反射鏡の反射面を凸面に湾曲せしめる凸面湾曲補正機構を用いることで、主走査線の湾曲を補正できる。
図14は、表2に示すCの組み合わせについて説明する概略構成図である。この図14の構成は、書込光の進行方向が図中右から左に進む『負』方向である以外は、図12と同じである。
この図14に示す構成においては、図に示すように感光体10が反時計回りに回転しているとき、主走査線中央が、端部に比べて感光体移動方向上流に位置するようになる。このとき、湾曲補正機構で反射鏡46の中央を図に示す方向に押し込んで、反射鏡46の反射面を凹面とすることで、主走査線の中央が、下流側へ移動し、主走査線の湾曲が補正される。よって、表2のCの組み合わせのときは、反射鏡46の反射面を凹面に湾曲せしめる凹面湾曲補正機構を用いることで、主走査線の湾曲を補正できる。
走査レンズ43の反り方向を『凸』から『凹』に変えた表2の組み合わせKにおいては、走査レンズ43の主走査方向中央から出射する書込光は、図14の実線で示す走査レンズ43の主走査方向端部から出射する書込光に比べて鉛直方向下側から出射する。その結果、主走査線中央が、端部に比べて感光体移動方向下流に位置するようになる。このとき、湾曲補正機構で反射鏡の中央を図14に示す方向と反対方向へ押し込んで、反射鏡の反射面を凸面とすることで、主走査線の中央が、上流側へ移動し、主走査線の湾曲が補正される。よって、表2のKの組み合わせのときは、反射鏡46の反射面を凸面に湾曲せしめる凸面湾曲補正機構を用いることで、主走査線の湾曲を補正できる。
図15は、表2に示すDの組み合わせについて説明する概略構成図である。この図15の構成は、書込光の進行方向が図中右から左に進む『負』方向である以外は、図13と同じである。
この図15に示す構成においては、図に示すように感光体が時計回りに回転しているとき、主走査線中央が、端部に比べて感光体移動方向下流側に位置するようになる。このとき、湾曲補正機構で反射鏡の中央を図に示す方向に押し込んで、反射鏡の反射面を凸面とすることで、主走査線の中央が、上流側へ移動し、主走査線の湾曲が補正される。よって、表2のDの組み合わせのときは、反射鏡の反射面を凸面に湾曲せしめる凸面湾曲補正機構を用いることで、主走査線の湾曲を補正できる。
走査レンズ43の反り方向を『凸』から『凹』に変えた表2の組み合わせLにおいては、走査レンズ43の主走査方向中央から出射する書込光は、図15の実線で示す走査レンズ43の主走査方向端部から出射する書込光に比べて鉛直方向下側から出射する。その結果、主走査線中央が、端部に比べて感光体移動方向上流に位置するようになる。このとき、湾曲補正機構で反射鏡46の中央を図15に示す方向と反対方向へ押し込んで、反射鏡46の反射面を凹面とすることで、主走査線の中央が、下流側へ移動し、主走査線の湾曲が補正される。よって、表2のLの組み合わせのときは、反射鏡46の反射面を凹面に湾曲せしめる凹面湾曲補正機構を用いることで、主走査線の湾曲を補正できる。
図16は、表2に示すEの組み合わせについて説明する概略構成図である。この図16の構成は、走査レンズ43から湾曲補正機構によって湾曲せしめられる反射鏡46までの間に反射鏡が一つ(奇数枚)設けられた以外は、図12と同じである。
この図16に示す構成においては、図に示すように感光体10が時計回りに回転しているとき、主走査線中央が、端部に比べて感光体移動方向上流側に位置するようになる。このとき、湾曲補正機構で反射鏡46の中央を図に示す方向に押し込んで、反射鏡46の反射面を凹面とすることで、主走査線の中央が、下流側へ移動し、主走査線の湾曲が補正される。よって、表2のEの組み合わせのときは、反射鏡46の反射面を凹面に湾曲せしめる凹面湾曲補正機構を用いることで、主走査線の湾曲を補正できる。
走査レンズ43の反り方向を『凸』から『凹』に変えた表2の組み合わせMにおいては、走査レンズ43の主走査方向中央から出射する書込光は、図16の実線で示す走査レンズ43の主走査方向端部から出射する書込光に比べて鉛直方向下側から出射する。その結果、主走査線中央が、端部に比べて感光体移動方向下流に位置するようになる。このとき、湾曲補正機構で反射鏡の中央を図16に示す方向と反対方向へ押し込んで、反射鏡46の反射面を凸面とすることで、主走査線の中央が、上流側へ移動し、主走査線の湾曲が補正される。よって、表2のMの組み合わせのときは、反射鏡46の反射面を凸面に湾曲せしめる凸面湾曲補正機構を用いることで、主走査線の湾曲を補正できる。
図17は、表2に示すFの組み合わせについて説明する概略構成図である。この図17の構成は、走査レンズ43から湾曲補正機構によって湾曲せしめられる反射鏡46までの間に反射鏡が一つ(奇数枚)設けられた以外は、図13と同じである。
この図17に示す構成においては、図に示すように感光体10が反時計回りに回転しているとき、主走査線中央が、端部に比べて感光体移動方向上流側に位置するようになる。このとき、湾曲補正機構で反射鏡の中央を図に示す方向に押し込んで、反射鏡46の反射面を凸面とすることで、主走査線の中央が、下流側へ移動し、主走査線の湾曲が補正される。よって、表2のFの組み合わせのときは、反射鏡46の反射面を凸面に湾曲せしめる凸面湾曲補正機構を用いることで、主走査線の湾曲を補正できる。
走査レンズ43の反り方向を『凸』から『凹』に変えた表2の組み合わせNにおいては、走査レンズ43の主走査方向中央から出射する書込光は、図17の実線で示す走査レンズ43の主走査方向端部から出射する書込光に比べて鉛直方向下側から出射する。その結果、主走査線中央が、端部に比べて感光体移動方向下流に位置するようになる。このとき、湾曲補正機構で反射鏡46の中央を図17に示す方向と反対方向へ押し込んで、反射鏡46の反射面を凹面とすることで、主走査線の中央が、上流側へ移動し、主走査線の湾曲が補正される。よって、表2のNの組み合わせのときは、反射鏡の反射面を凹面に湾曲せしめる凹面湾曲補正機構を用いることで、主走査線の湾曲を補正できる。
図18は、表2に示すGの組み合わせについて説明する概略構成図である。この図18の構成は、走査レンズ43から湾曲補正機構によって湾曲せしめられる反射鏡46までの間に反射鏡が一つ(奇数枚)設けられた以外は、図14と同じである。
この図18に示す構成においては、図に示すように感光体10が時計回りに回転しているとき、主走査線中央が、端部に比べて感光体移動方向上流側に位置するようになる。このとき、湾曲補正機構で反射鏡の中央を図に示す方向に押し込んで、反射鏡の反射面を凸面とすることで、主走査線の中央が、下流側へ移動し、主走査線の湾曲が補正される。よって、表2のGの組み合わせのときは、反射鏡46の反射面を凸面に湾曲せしめる凸面湾曲補正機構を用いることで、主走査線の湾曲を補正できる。
走査レンズ43の反り方向を『凸』から『凹』に変えた表2の組み合わせOにおいては、走査レンズ43の主走査方向中央から出射する書込光は、図18の実線で示す走査レンズ43の主走査方向端部から出射する書込光に比べて鉛直方向下側から出射する。その結果、主走査線中央が、端部に比べて感光体移動方向下流に位置するようになる。このとき、湾曲補正機構で反射鏡46の中央を図18に示す方向と反対方向へ押し込んで、反射鏡46の反射面を凹面とすることで、主走査線の中央が、上流側へ移動し、主走査線の湾曲が補正される。よって、表2のNの組み合わせのときは、先反射鏡の反射面を凹面に湾曲せしめる凹面湾曲補正機構を用いることで、主走査線の湾曲を補正できる。
図19は、表2に示すHの組み合わせについて説明する概略構成図である。この図19の構成は、走査レンズ43から湾曲補正機構によって湾曲せしめられる反射鏡46までの間に反射鏡が一つ(奇数枚)設けられた以外は、図15と同じである。
この図19に示す構成においては、図に示すように感光体10が時計回りに回転しているとき、主走査線中央が、端部に比べて感光体移動方向上流側に位置するようになる。このとき、湾曲補正機構で反射鏡46の中央を図に示す方向に押し込んで、反射鏡46の反射面を凹面とすることで、主走査線の中央が、下流側へ移動し、主走査線の湾曲が補正される。よって、表2のHの組み合わせのときは、反射鏡46の反射面を凹面に湾曲せしめる凹面湾曲補正機構を用いることで、主走査線の湾曲を補正できる。
走査レンズ43の反り方向を『凸』から『凹』に変えた表2の組み合わせPにおいては、走査レンズ43の主走査方向中央から出射する書込光は、図19の実線で示す走査レンズ43の主走査方向端部から出射する書込光に比べて鉛直方向下側から出射する。その結果、主走査線中央が、端部に比べて感光体移動方向下流に位置するようになる。このとき、湾曲補正機構で反射鏡43の中央を図19に示す方向と反対方向へ押し込んで、反射鏡46の反射面を凸面とすることで、主走査線の中央が、上流側へ移動し、主走査線の湾曲が補正される。よって、表2のPの組み合わせのときは、反射鏡46の反射面を凸面に湾曲せしめる凸面湾曲補正機構を用いることで、主走査線の湾曲を補正できる。
図12〜図19を用いて説明したように、走査レンズ43の反り、湾曲補正機構によって湾曲せしめられる反射鏡46の書込光反射方向、走査レンズ43から湾曲補正機構によって湾曲せしめられる反射鏡46までの間に設けられた反射鏡の数、書込光の進行方向がわかれば、反射鏡46の反射面が凹面となるように湾曲させれば、主走査線の湾曲が補正されるのか、反射鏡46の反射面が凸面となるように湾曲させれば、主走査線の湾曲が補正されるのかがわかる。これにより、従来のように、反射鏡46の反射面が凹面となるように強制湾曲させた反射鏡46を、反射面が凸面となるように湾曲させることがない。よって、主走査線が補正される場合において、反射鏡46の押し込み量を半分以下にすることができ、M字状やW字状になるのを抑制することができる。
先の図3に示す光書込ユニット4においては、Y色の第3反射鏡46Yに設けられる湾曲補正機構は、次のようになる。すなわち、湾曲補正機構によって湾曲せしめられる反射鏡46Yの書込光反射方向は、入射光に対して右回り方向へ反射するので『正』、走査レンズ43aから反射鏡46Yまでの間に設けられた反射鏡の数は、2枚で『偶数』、書込光Lyの進行方向は、右から左へ進行するので『負』となる。よって、走査レンズ43aの反り方向が『凸』のときは、表2の組み合わせのCとなり、Y色の第3反射鏡46Yの反射面を凹面とすることで、主走査線の湾曲が補正される。よって、Y色の第3反射鏡46Yに用いる湾曲補正機構として、凹面湾曲補正機構を用いる。走査レンズ43aの反り方向が『凹』のときは、表2の組み合わせのKとなるので、凸面湾曲補正機構を用いる。
また、C色の場合も、第3反射鏡46Cの書込光反射方向、走査レンズ43aから第3反射鏡46Cまでの間に設けられた反射鏡の数、書込光Lcの進行方向は、Y色と同じである。よって、よって、走査レンズ43aの反り方向が『凸』のときは、凹面湾曲補正機構を用い、走査レンズ43aの反り方向が『凹』のときは、凸面湾曲補正機構を用いる。
M色の場合は、第3反射鏡46Mの書込光反射方向は、入射光に対して左回り方向へ反射するので『負』、走査レンズ43bから第3反射鏡46Mまでの間に設けられた反射鏡の数は2枚で『偶数』、書込光Lmが左から右へ進行するので『正』となる。よって、走査レンズ43bの反り方向が『凸』のときは、表2の組み合わせのBとなり、M色の第3反射鏡46Mの反射面を凹面とすることで、主走査線の湾曲が補正される。よって、M色の第3反射鏡46Mに用いる湾曲補正機構として、凹面湾曲補正機構を用いる。走査レンズ43bの反り方向が『凹』のときは、表2の組み合わせのJとなるので、凸面湾曲補正機構を用いる。
K色に関しては、湾曲補正機構を用いなくてもよいが、用いた場合は、M色同様、走査レンズ43bの反り方向が『凸』のときは、表2の組み合わせのBとなり、K色の第3反射鏡46Kの反射面を凹面とすることで、主走査線の湾曲が補正される。よって、K色の第3反射鏡46Kに用いる湾曲補正機構として、凹面湾曲補正機構を用いる。走査レンズ43bの反り方向が『凹』のときは、表2の組み合わせのJとなるので、凸面湾曲補正機構を用いる。
また、上述の書込ユニット4においては、ポリゴンミラー41a、41bによって主走査線方向に偏向走査された光は、3枚の反射鏡44,45,46に反射されて感光体10に走査されるが、図20に示すように、ポリゴンミラー41a、41bによって主走査線方向に偏向走査された光が2枚の反射鏡44、45に反射されて感光体に走査される書込ユニット4にも本発明を適用することができる。この図20に示す書込ユニットにおいて、第2反射鏡45Y,45C,45M,45Kを主走査線の湾曲を補正するための反射鏡として用いた場合、用いる湾曲補正機構は、次のようになる。
湾曲補正機構によって湾曲せしめられるY色の反射鏡45Yの書込光反射方向は、入射光に対して右回り方向へ反射するので『正』、走査レンズ43aから反射鏡45Yまでの間に設けられた反射鏡の数は、1枚で『奇数』、書込光Lyの進行方向は、右から左へ進行するので『負』となる。よって、走査レンズ43aの反り方向が『凸』のときは、表2の組み合わせのGとなり、Y色の第2反射鏡45Yの反射面を凸面とすることで、主走査線の湾曲が補正される。よって、Y色の第2反射鏡45Yに用いる湾曲補正機構として、凸面湾曲補正機構を用いる。走査レンズ43aの反り方向が『凹』のときは、表2の組み合わせのOとなるので、凹面湾曲補正機構を用いる。C色も同様、走査レンズ43aの反り方向が『凸』のときは、表2の組み合わせのGとなるので、M色の第2反射鏡45Mの反射面を凸面とすることで、主走査線の湾曲が補正される。よって、M色の第2反射鏡45Mに用いる湾曲補正機構も、凸面湾曲補正機構を用いる。走査レンズ43aの反り方向が『凹』のときは、表2の組み合わせのOとなるので、凹面湾曲補正機構を用いる。
M色に関しては、第2反射鏡45Mの書込光反射方向は、入射光に対して左回り方向へ反射するので『負』、走査レンズ43bから反射鏡45Mまでの間に設けられた反射鏡の数は、1枚で『奇数』、書込光Lmの進行方向は、左から右へ進行するので『正』となる。よって、走査レンズ43bの反り方向が『凸』のときは、表2の組み合わせのFとなり、M色の第2反射鏡45Mの反射面を凸面とすることで、主走査線の湾曲が補正される。よって、M色の第2反射鏡45Mに用いる湾曲補正機構として、凸面湾曲補正機構を用いる。走査レンズ43bの反り方向が『凹』のときは、表2の組み合わせのNとなるので、凹面湾曲補正機構を用いる。K色も同様、走査レンズ43bの反り方向が『凸』のときは、表2の組み合わせのFとなるので、K色の第2反射鏡45Kの反射面を凸面とすることで、主走査線の湾曲が補正される。よって、K色の第2反射鏡45Kに用いる湾曲補正機構も、凸面湾曲補正機構を用いる。走査レンズ43bの反り方向が『凹』のときは、表2の組み合わせのNとなるので、凹面湾曲補正機構を用いる。
本実施形態の書込ユニットは、表2の関係となるように、凸面湾曲補正機構または凹面湾曲補正機構を組み付ける。よって、表2から、反射鏡を凸面に湾曲させれば、主走査線の湾曲を補正できるときは、凸面湾曲補正機構を用いればよい。よって、反射鏡の反射面が凹面、凸面両方に湾曲できるように、反射鏡の反射面が凹面となるように強制湾曲させて保持し、反射鏡の裏面から反射鏡を押し込んで反射鏡の反射面を凸面にするものに比べて、反射鏡の押し込み量を少なくすることができる。その結果、反射光学素子中央部の突出を抑えることが可能となり、波高Δtを抑えることが可能となる。よって、主走査線がM字状やW字状になるのを抑制することができる。
また、反射鏡を凹面に湾曲させれば、主走査線の湾曲を補正できるときは、反射鏡の反射面を凹面にできる凹面湾曲補正機構を用いればよい。よって、反射鏡の反射面が凸面となるように強制湾曲させて保持し、反射鏡の反射面から反射鏡を押し込んで反射鏡の反射面を凹面にするものに比べて、反射鏡の押し込み量を少なくすることができる。その結果、反射光学素子中央部の突出を抑えることが可能となり、波高Δtを抑えることが可能となる。よって、主走査線がM字状やW字状になるのを抑制することができる。
また、当該光走査装置が、対向走査方式の光走査装置であるので、ひとつの光走査装置で複数の像担持体表面に潜像を書き込むことができる。
また、本実施形態の画像形成装置によれば、上述の光書込ユニットを用いることによって、湾曲のない良好な画像を得ることができる。
特に、複数の感光体と、各感光体に潜像を書き込む光書込手段と、各感光体に形成された潜像をそれぞれ個別に現像する複数の現像装置と、現像によって各感光体上で得られた可視像をそれぞれ転写体に重ね合わせて転写する転写ユニットとを備えた画像形成装置において、上記光書込ユニットを用いることによって、湾曲補正後の色ずれを抑制でき、良好な画像を得ることができる。
実施形態に係るプリンタを示す概略構成図。 同プリンタにおけるY用の作像ステーションを示す概略構成図。 同プリンタおける光書込ユニットを、4つの感光体とともに示す概略構成図。 同光書込ユニットのY用の反射光学系における第3反射鏡とその周囲構成とを、第3反射鏡の裏面側(非鏡面側)から示す斜視図。 同第3反射鏡の縦断面と、その周囲構成とを示す構成図。 光書込ユニットのY用の傾き調整機構を示す拡大斜視図。 同傾き補正機構の傾き調整パルスモータ及び傾き調整アジャスタを側面側から示す側面図。 同傾き補正機構のモータホルダ及び傾き調整アジャスタを示す平面図。 変形例の凸面湾曲補正機構を備えた第3反射鏡の長手方向中央部付近の横断面と周囲構成とを示す構成図。 走査レンズの反り方向について説明する図。 第3反射鏡の反射方向について説明する図。 表2におけるAの組み合わせについて説明する概略構成図。 表2におけるBの組み合わせについて説明する概略構成図。 表2におけるCの組み合わせについて説明する概略構成図。 表2におけるDの組み合わせについて説明する概略構成図。 表2におけるEの組み合わせについて説明する概略構成図。 表2におけるFの組み合わせについて説明する概略構成図。 表2におけるGの組み合わせについて説明する概略構成図。 表2におけるHの組み合わせについて説明する概略構成図。 光書込ユニットの第2形態について説明する図。 複数の感光体のうち、何れか1つの表面上における補正後の主走査線を示す模式図。 他の感光体の表面上における補正後の主走査線を示す模式図。 凸面湾曲補正機構について説明する図。 変形例の凸面湾曲補正機構について説明する図。 凹面湾曲補正機構について説明する図。 変形例の凹面湾曲補正機構について説明する図。
符号の説明
4:光書込ユニット
5:中間転写ユニット
10Y,C,M,K:感光体
12Y,C,M,K:現像装置
20:中間転写ベルト
41a,b:ポリゴンミラー
44Y,C,M,K:第1反射鏡
45Y,C,M,K:第2反射鏡
46Y,C,M,K:第3反射鏡
52Y:ホルダー
54Y:板バネ部材54Y
56Y:傾き調整パルスモータ
57Y:モータホルダ
58Y:傾き調整アジャスタ
68Y:曲がり調整ネジ

Claims (5)

  1. 光ビーム発射手段と、
    前記光ビーム発射手段から発射された光ビームを主走査方向に偏向走査せしめる偏向手段と、
    該偏向手段によって偏向せしめられた前記光ビームを少なくとも副走査線方向に集光する走査レンズと、
    該走査レンズを通過した光ビームを反射させる少なくともひとつ以上の反射光学素子と、
    前記反射光光学素子を湾曲させて前記光照射対象体上の走査線の曲がりを調整する曲がり調整手段とを備えた光走査装置において、
    前記曲がり調整手段は、反射光光学素子の反射面が凸面または凹面のいずれか一方にのみ反射光光学素子を湾曲させるものであって、
    前記走査レンズの反り方向と、
    前記走査レンズから前記曲がり調整手段によって湾曲せしめられる反射光学素子までの間に設けられた反射光学素子の数Nと、
    前記光ビームの進行方向と、
    前記曲がり調整手段によって湾曲せしめられる反射光学素子の光ビーム反射方向に基づいて、
    下記表1を満たすように、反射光光学素子の反射面が凸面にのみ湾曲させる曲がり調整手段または反射光光学素子の反射面が凹面にのみ湾曲させる曲がり調整手段を組み付けたことを特徴とする光走査装置。
    光走査装置。
    Figure 2010097139
    なお、表1における走査レンズの反り方向『凸』とは、主走査方向が水平方向となるように設置されたと仮定したときの光走査装置を光ビーム進行方向から見たとき、走査レンズが上側に反った状態を意味し、走査レンズの反り方向『凹』とは、同様に見たとき、走査レンズの主走査方向中央部が下側に反った状態を意味している。
    また、表1における光ビーム進行方向『正』とは、主走査方向が水平方向となるように設置されたと仮定したときの光走査装置を、偏向手段に偏向走査せしめられる光ビームの主走査移動方向上流側から見たとき、前記偏向手段によって偏向せしめられた前記光ビームが左から右へ進行する状態を意味し、光ビーム進行方向『負』とは、同様に見たとき、光ビームが右から左へ進行する状態を意味している。
    また、表1における反射光学素子の光ビーム反射方向『正』とは、主走査方向が水平方向となるように設置されたと仮定したときの光走査装置を、偏向手段に偏向走査せしめられる光ビームの主走査移動方向上流側から見たとき、曲がり調整手段によって湾曲せしめられる反射光学素子が、入射光に対して右回り方向へ反射した状態を意味し、反射光学素子の光ビーム反射方向『負』とは、同様に見たとき、曲がり調整手段によって湾曲せしめられる反射光学素子が、入射光に対して左回り方向へ反射した状態を意味する。
    また、表1の反射光学素子の湾曲方向とは、組み付ける曲がり調整手段によって湾曲せしめられる反射光学素子の湾曲方向のことである。
  2. 請求項1の光走査装置において、
    当該光走査装置が、対向走査方式の光走査装置であることを特徴とする光走査装置。
  3. 潜像担持体と、
    画像情報に応じた書込光を該潜像担持体表面に走査しながら照射することにより該潜像担持体表面に潜像を書き込む光書込手段と、
    該光書込手段により該潜像担持体表面上に形成された潜像を現像して可視像化する現像手段とを備え、
    該潜像担持体表面上の可視像を最終的に記録材上に転移させて該記録材上に画像を形成する画像形成装置において、
    上記光書込手段として、請求項1の光走査装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 複数の潜像担持体と、
    各潜像担持体に潜像を書き込む光書込手段と、
    各潜像担持体に形成された潜像をそれぞれ個別に現像する複数の現像手段と、現像によって各感光体上で得られた可視像をそれぞれ転写体に重ね合わせて転写する転写手段とを備えた画像形成装置において、
    前記光書込手段として、請求項2の光走査装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
  5. 光ビーム発射手段と、前記光ビーム発射手段から発射された光ビームを主走査方向に偏向せしめる偏向手段と、該偏向手段によって偏向せしめられた前記光ビームを少なくとも副走査線方向に集光する走査レンズと、該走査レンズを通過した光ビームを反射させる少なくともひとつ以上の反射光学素子と、該反射光学素子を湾曲させて前記光照射対象体上の走査線の曲がりを調整する曲がり調整手段とを備えた光走査装置の製造方法において、
    前記曲がり調整手段は、反射光光学素子の反射面が凸面または凹面のいずれか一方にのみ反射光光学素子を湾曲させるものであって、
    装置本体に組み付けられる前記走査レンズの反り方向、
    装置本体に組み付けられる前記走査レンズから前記曲がり調整手段によって湾曲せしめられる反射光学素子までの間に設けられた反射光学素子の数、
    前記光ビームの進行方向、
    前記曲がり調整手段によって湾曲せしめられる反射光学素子の光ビーム反射方向に基づいて、
    上記表1を満たすように、反射光光学素子の反射面が凸面にのみ湾曲させる曲がり調整手段または反射光光学素子の反射面が凹面にのみ湾曲させる曲がり調整手段を組み付けることを特徴とする光走査装置の製造方法。
JP2008270184A 2008-10-20 2008-10-20 光走査装置および画像形成装置 Expired - Fee Related JP5207132B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008270184A JP5207132B2 (ja) 2008-10-20 2008-10-20 光走査装置および画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008270184A JP5207132B2 (ja) 2008-10-20 2008-10-20 光走査装置および画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010097139A true JP2010097139A (ja) 2010-04-30
JP5207132B2 JP5207132B2 (ja) 2013-06-12

Family

ID=42258848

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008270184A Expired - Fee Related JP5207132B2 (ja) 2008-10-20 2008-10-20 光走査装置および画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5207132B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2381248A1 (en) 2010-04-20 2011-10-26 Yamatake Corporation Gas flow rate measuring system with thermal diffusivity correction
WO2013015190A1 (ja) * 2011-07-26 2013-01-31 コニカミノルタアドバンストレイヤー株式会社 太陽光集光用ミラー及び当該太陽光集光用ミラーを有する太陽熱発電システム
JP2015219314A (ja) * 2014-05-15 2015-12-07 株式会社リコー 走査線調整装置、光走査装置および画像形成装置
US9709916B2 (en) 2014-02-26 2017-07-18 Kyocera Document Solutions Inc. Optical scanning device and image forming apparatus

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11231240A (ja) * 1998-02-19 1999-08-27 Fuji Xerox Co Ltd 光走査装置
JP2000180778A (ja) * 1998-12-18 2000-06-30 Fuji Xerox Co Ltd 光ビーム走査装置
JP2001166235A (ja) * 1999-12-10 2001-06-22 Asahi Optical Co Ltd 走査光学装置
JP2005215056A (ja) * 2004-01-27 2005-08-11 Canon Inc 走査光学装置
JP2005309336A (ja) * 2004-04-26 2005-11-04 Ricoh Co Ltd 光走査方法・光走査装置および画像形成方法および画像形成装置
JP2006053304A (ja) * 2004-08-11 2006-02-23 Fuji Xerox Co Ltd 光走査装置および画像形成装置
JP2006145816A (ja) * 2004-11-19 2006-06-08 Ricoh Co Ltd 光走査装置及び画像形成装置
JP2008216438A (ja) * 2007-03-01 2008-09-18 Ricoh Co Ltd 光走査装置および画像形成装置
JP2009204939A (ja) * 2008-02-28 2009-09-10 Canon Inc 光走査装置及びそれを用いた画像形成装置

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11231240A (ja) * 1998-02-19 1999-08-27 Fuji Xerox Co Ltd 光走査装置
JP2000180778A (ja) * 1998-12-18 2000-06-30 Fuji Xerox Co Ltd 光ビーム走査装置
JP2001166235A (ja) * 1999-12-10 2001-06-22 Asahi Optical Co Ltd 走査光学装置
JP2005215056A (ja) * 2004-01-27 2005-08-11 Canon Inc 走査光学装置
JP2005309336A (ja) * 2004-04-26 2005-11-04 Ricoh Co Ltd 光走査方法・光走査装置および画像形成方法および画像形成装置
JP2006053304A (ja) * 2004-08-11 2006-02-23 Fuji Xerox Co Ltd 光走査装置および画像形成装置
JP2006145816A (ja) * 2004-11-19 2006-06-08 Ricoh Co Ltd 光走査装置及び画像形成装置
JP2008216438A (ja) * 2007-03-01 2008-09-18 Ricoh Co Ltd 光走査装置および画像形成装置
JP2009204939A (ja) * 2008-02-28 2009-09-10 Canon Inc 光走査装置及びそれを用いた画像形成装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2381248A1 (en) 2010-04-20 2011-10-26 Yamatake Corporation Gas flow rate measuring system with thermal diffusivity correction
WO2013015190A1 (ja) * 2011-07-26 2013-01-31 コニカミノルタアドバンストレイヤー株式会社 太陽光集光用ミラー及び当該太陽光集光用ミラーを有する太陽熱発電システム
US9709916B2 (en) 2014-02-26 2017-07-18 Kyocera Document Solutions Inc. Optical scanning device and image forming apparatus
JP2015219314A (ja) * 2014-05-15 2015-12-07 株式会社リコー 走査線調整装置、光走査装置および画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5207132B2 (ja) 2013-06-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5354323B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP5219548B2 (ja) 光走査装置
JP4654110B2 (ja) 走査線調整装置、光走査装置及び画像形成装置
JP2008216438A (ja) 光走査装置および画像形成装置
JP5016997B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP5403432B2 (ja) 主走査線湾曲補正機構、光走査装置および画像形成装置
JP5207132B2 (ja) 光走査装置および画像形成装置
US8878887B2 (en) Optical scanning device and image forming apparatus equipped with the same
JP5862153B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP4887268B2 (ja) 湾曲補正機構、光走査装置及び画像形成装置
JP5170629B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP2007025014A (ja) 調整装置、光走査装置及び画像形成装置
JP2015138226A (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP5081511B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP4815372B2 (ja) 光学素子ユニット、光走査装置、及び画像形成装置
JP2009258449A (ja) 光走査装置および画像形成装置
JP5152641B2 (ja) 湾曲補正機構、光走査装置及び画像形成装置
JP5505753B2 (ja) 湾曲補正機構、光走査装置及び画像形成装置
JP4994069B2 (ja) 走査線調整装置、光走査装置及び画像形成装置
JP4744117B2 (ja) 光走査装置および画像形成装置
JP5455085B2 (ja) 光走査装置および画像形成装置
JP4909687B2 (ja) 走査光学系、光走査装置、及び画像形成装置
JP2007086566A (ja) 光走査装置及びこれを用いる画像形成装置
JP2009157154A (ja) 光走査装置および画像形成装置
JP5488960B2 (ja) 湾曲補正機構、光走査装置、画像形成装置および光走査装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110811

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120823

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120831

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121023

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130125

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130207

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160301

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5207132

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160301

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees