JP2015197653A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

定着装置および画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015197653A
JP2015197653A JP2014076903A JP2014076903A JP2015197653A JP 2015197653 A JP2015197653 A JP 2015197653A JP 2014076903 A JP2014076903 A JP 2014076903A JP 2014076903 A JP2014076903 A JP 2014076903A JP 2015197653 A JP2015197653 A JP 2015197653A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
heating
recording sheet
fixing
temperature level
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014076903A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6156234B2 (ja
Inventor
峰生 山本
Mineo Yamamoto
峰生 山本
渡辺 功
Isao Watanabe
功 渡辺
谷村 康隆
Yasutaka Tanimura
康隆 谷村
寛 平口
Hiroshi Hiraguchi
寛 平口
山口 洋
Hiroshi Yamaguchi
洋 山口
利典 井ノ元
Toshinori Inomoto
利典 井ノ元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2014076903A priority Critical patent/JP6156234B2/ja
Priority to US14/666,456 priority patent/US9389553B2/en
Publication of JP2015197653A publication Critical patent/JP2015197653A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6156234B2 publication Critical patent/JP6156234B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2039Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat with means for controlling the fixing temperature

Abstract

【課題】記録シートの非印字領域における加熱温度を印字領域の加熱温度より低くして節電しつつ、局所的な温度変化により記録シートにシワが発生しないようにする。
【解決手段】定着部材の、主走査方向に分割された複数の領域を個別に加熱する複数の加熱手段と、副走査方向において、分割された複数の加熱領域ごとに、印字領域と非印字領域を判定し、印字領域における目標温度を定着に必要な温度レベル3に設定すると共に、その周辺の非印字領域については、温度レベル2、温度レベル1として段階的に目標温度を下げることにより、記録シート上における急激な温度変化が生じないように制御する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、記録シートに転写されたトナー画像を定着する定着装置および、当該定着装置を有する画像形成装置に関する。
複写機やプリンター等の電子写真方式の画像形成装置では、記録シートに転写されたトナー画像を熱定着する定着装置が設けられている。
定着装置で消費される電力は、画像形成装置の消費電力の大部分を占めており、画像形成装置の省エネルギー化を進めるためには、当該定着装置における節電が不可欠である。
そのため、例えば、特許文献1では、定着装置の定着回転体(円筒状の定着フィルム)の主走査方向に分割された領域を個別に加熱可能なように構成し、画像形成すべき画像情報に基づき画像が形成されるべき領域(画像領域)と非画像領域とを判定し、画像領域に対応する定着回転体の温度を定着温度に維持させ、非画像領域はそれよりも低温で温調するように構成されている。
このように、非画像領域を加熱する際の温度を定着温度よりも低温にすることにより、その分、消費電力を少なくすることができる。
特開2003−307964号公報 特開平9−96991号公報
ところで、最近では、さらに省エネルギー化のため、定着回転体や周辺の部材の熱容量を一層少なくして、昇温速度が20℃/秒以上に及ぶものも現れている。
このように昇温速度が速くなるに連れて、画像領域と非画像領域との間で急激な温度変化が生じ、これにより定着後の記録シートにシワが発生するという問題が発生している。
本発明は、上述のような事情に鑑みて為されたものであって、省エネルギー化のため主走査方向に分割して個別に加熱することを可能にしつつ、昇温速度を増加させたとしても、記録シートにシワが発生しないようにできる定着装置および当該定着装置を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る定着装置は、未定着のトナー像が形成された記録シートを副走査方向に搬送しつつ、加熱された定着部材に当該記録シートを接触させて熱定着する定着装置であって、前記定着部材の、主走査方向に分割された複数の領域を個別に加熱する複数の加熱手段と、前記記録シートの分割された複数の加熱領域ごとに、副走査方向においてトナー像が形成されている画像形成範囲と、副走査方向におけるトナー像が形成されていない非画像形成範囲に関する情報を取得する取得手段と、各加熱領域において、記録シートの画像形成範囲が定着部材に接触するときに、その接触部が、目標の定着温度となるように対応する加熱手段を制御する第1の制御と、非画形成範囲が定着部材に接触するときは、当該接触部が前記定着温度を下回る温度となるように対応する加熱手段を制御する第2の制御とを実行する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記第2の制御において、定着された記録シートの副走査方向および主走査方向における単位距離当りの温度変化量が所定値以上にならないように、前記各加熱手段による加熱目標温度を段階的および/または連続的に変化させることを特徴とする。
前記制御手段は、前記記録シートの厚み、もしくは記録シートの画像形成範囲における単位面積当りにおけるトナー付着量に応じて、前記目標とする定着温度を変更する定着温度変更手段を備え、前記第2の制御において、段階的に加熱目標温度を変化させる場合に、前記目標とする定着温度を高くするほど、加熱目標温度を変化させる段階数を増加させるようにしてもよい。
また、前記制御手段は、前記記録シートの厚み、もしくは記録シートの画像形成範囲における単位面積当りにおけるトナー付着量に応じて、前記目標とする定着温度を変更する定着温度変更手段を備え、前記第2の制御において、段階的に加熱目標温度を変化させる場合に、前記目標とする定着温度を高くするほど、少なくとも当該定着温度に一番近い加熱目標温度となるような加熱領域の面積が、広くなるように制御するようにしてもよい。
ここで、前記取得手段は、記録シートを各加熱領域ごとに、副走査方向における所定長さのブロックに分割し、各ブロックごとにトナー像の有無を判定して、画像形成範囲および非画像形成範囲に関する情報を取得するようにしてもよい。
また、本発明に係る画像形成装置は、上記の定着装置を有することを特徴とする。
上記構成の定着装置では、主走査方向に分割された加熱領域ごとに、画像形成範囲については目標の定着温度となるように温度制御を実行して定着性を維持し、非画像形成範囲については、前記目標の定着温度より低く、かつ、定着された記録シートの副走査方向および主走査方向における単位距離当りの温度変化量が所定値以上にならないように、前記各加熱手段による加熱目標温度を段階的および/または連続的に変化させるように温度制御しているので、定着装置の消費電力を可及的に少なくしつつ、記録シートにシワが発生するのを効果的に防止することができる。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の一例であるタンデム型カラープリンターの構成を説明するための概略図である。 上記プリンターに設けられた定着装置の構成を説明するための断面図である。 上記定着装置におけるサーマルヘッドを抵抗発熱体が設けられている側から見たときの平面図である。 プリンターの制御部の構成を示すブロック図である。 定着装置における従来の温度制御により、記録シートにシワが発生する様子を説明するための図である。 本発明の実施の形態に係る定着装置における温度制御により、記録シートにシワが発生しなくなった状態を説明するための図である。 図6に示す温度制御する際に制御部が参照する温度レベル決定テーブルの例を示す図である。 制御部で実行される温度レベル決定テーブル作成処理の内容を示すフローチャートである。 図8のステップS13の温度レベル3の加熱区分エリア決定処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。 図8のステップS14の非印字領域における温度レベル細区分処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。 (a)は、実施の形態に係る非印字領域における温度レベルの区分方法を示し、(b)、(c)はそれぞれ、非印字領域における温度レベルの区分方法の変形例を示す。 変形例に係る温度レベル決定テーブル作成処理の内容を示すフローチャートである。 図12のステップS103の非印字領域における温度レベル細区分処理Bのサブルーチンの内容を示すフローチャートである。 別の変形例に係るステップS103の非印字領域における温度レベル細区分処理Bのサブルーチンの内容を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態に係る画像形成装置として、タンデム型カラープリンター(以下、単に「プリンター」という)を例にして説明する。
(1)プリンターの全体構成
図1は、プリンター1の構成を説明するための概略図である。
このプリンター1は、ネットワーク(例えばLAN)を介して外部の端末装置等から入力される画像データ等に基づいて、周知の電子写真方式により、フルカラーあるいはモノクロの画像を普通紙、厚紙等の記録シート上に形成する。
プリンター1は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナーによるトナー画像を記録シート上に形成する画像形成部10と、画像形成部10の記録シートを給紙する給紙部20と、定着装置30、制御部50などを備えている。
給紙部20は、記録シートSを収容する給紙カセット22を備えており、給紙カセット22内の記録シートSが画像形成部10に1枚ずつ供給される。
画像形成部10には、プリンター1のほぼ中央部において一対のローラー23および24によって水平方向に張架された中間転写ベルト18が配置されている。中間転写ベルト18は、図示しないモーターによって、矢印Xで示す方向に周回駆動される。
中間転写ベルト18の下方には、プロセスユニット10Y、10M、10C、10Kが設けられている。プロセスユニット10Y、10M、10C、10Kは、中間転写ベルト18の下側の走行部の周回移動方向に沿ってその順番で配置されており、それぞれが、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナーによって中間転写ベルト18上にトナー画像を形成する。
中間転写ベルト18の上方には、各プロセスユニット10Y、10M、10C、10Kにトナーを補給するトナー収容部17Y、17M、17C、17Kが配置されている。
各プロセスユニット10Y、10M、10C、10Kは、使用されるトナーの色のみがそれぞれ異なっていること以外は、同様の構成なので、以下では、主としてプロセスユニット10Yの構成のみを説明して、他のプロセスユニット10M、10C、10Kの構成の説明は省略する。
プロセスユニット10Yに設けられた感光体ドラム11Yは、矢印Zで示す方向に回転するようになっている。また、プロセスユニット10Yには、感光体ドラム11Yの下方において、感光体ドラム11Yの表面を一様に帯電する帯電器12Yが設けられている。
さらに、プロセスユニット10Yには、帯電器12Yに対して感光体ドラム11Yの回転方向下流側であって、感光体ドラム11Yに対して垂直方向の下方に配置された露光装置13Yと、露光装置13Yによる感光体ドラム11Yの表面の露光位置よりも、感光体ドラム11Yの回転方向下流側に配置された現像器14Yとが設けられている。
露光装置13Yは、帯電器12Yによって一様に帯電された感光体ドラム11Yの表面にレーザー光を照射して静電潜像を形成する。現像器14Yは、感光体ドラム11Yの表面に形成された静電潜像を、Y色のトナーによって現像する。
プロセスユニット10Yの上方には、中間転写ベルト18における下側の走行部を挟んで感光体ドラム11Yに対向する1次転写ローラー15Yが設けられている。1次転写ローラー15Yは、転写バイアス電圧が印加されることによって、感光体ドラム11Yとの間に電界を形成する。
他のプロセスユニット10M、10C、10Kの上方にも、中間転写ベルト18の下側の走行部を挟んで各感光体ドラム11M、11C、11Kに対向する1次転写ローラー15M、15C、15Kがそれぞれ設けられている。
感光体ドラム11Y、11M、11C、11K上に形成されたそれぞれのトナー画像は、1次転写ローラー15Y、15M、15C、15Kと、感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kとの間にそれぞれ形成される電界の作用によって、中間転写ベルト18上に1次転写される。トナー画像が一次転写された感光体ドラム11Yは、クリーニング部材16Yによってクリーニングされる。
フルカラー画像を形成する場合には、各感光体ドラム11Y、11M、11C、11K上に形成されたそれぞれのトナー画像が中間転写ベルト18上の同じ領域に多重転写されるように、各プロセスユニット10Y、10M、10C、10Kのそれぞれの画像形成動作タイミングがずらされる。
これに対して、モノクロ画像を形成する場合には、選択された1つのプロセスユニット(例えばKトナー用のプロセスユニット10K)のみが動作されることにより、当該プロセスユニットの感光体ドラム(例えば感光体ドラム11K)上にトナー画像が形成されて、形成されたトナー画像が、当該プロセスユニットに対向して配置された1次転写ローラー(例えば1次転写ローラー15K)によって、中間転写ベルト18における所定領域上に転写される。
中間転写ベルト18におけるトナー画像が転写された部分は、中間転写ベルト18の周回とともに、2次転写ローラー19と対向した二次転写位置まで移動する。
2次転写ローラー19と中間転写ベルト18とによって形成される転写ニップに、給紙部Bの給紙カセット22から繰り出された記録シートSが、レジストローラー対21によりタイミングを取って搬送され、中間転写ベルト18上に転写されたトナー画像は、2次転写ローラー19と中間転写ベルト18との間に形成される電界の作用により記録シートS上に2次転写される。
転写ニップを通過した記録シートSは、2次転写ローラー19の上方に配置された定着装置30に搬送され、トナー画像が加熱および加圧されることによって定着される。トナー画像が定着された記録シートSは、排紙ローラー24によって排紙トレイ25上に排出される。
(2)定着装置の構成
図2は、定着装置30における主要部の構成を説明するための横断面図である。図2では、便宜上、図1の定着装置30を90度右回転させた状態で示している。
同図に示すように、定着装置30は、熱容量を小さくしてウォームアップ時間を短縮させるため、定着回転体である円筒状の定着ベルト31の内面に支持部材33に支持されたサーマルヘッド34を配し、定着ベルト31のサーマルヘッド34に対応する部分に加圧ローラー32を圧接して定着ニップ部Nを形成してなる、いわゆるフィルム加熱方式の構成となっている。
定着ベルト31の厚みはおよそ300μmであり、耐熱性・離型性・強度耐久性に優れたPTFE、PFA、PPS等の樹脂の単層フィルムあるいは、ポリイミド、ポリアミドイミド、PEEK、PES等のフィルム表面にPTFE、PFA、PEP等を離型平坦層としてコーティングした複合層フィルム層で構成される。
なお、定着ベルト31は、その長手方向両端部において、キャップ状のガイド部材(不図示)により回転方向に摺動可能に支持されており、サーマルヘッド34の支持部材33は、その長手方向両端部において上記キャップ状のガイド部材に固定されて定着ベルト31に追随して回転しないようになっている。
加圧ローラー32は、アルミニウムなどの金属からなる芯材321の周囲にシリコーンゴムなど耐熱性、断熱性、耐久性に優れた材料からなる弾性層322を形成してなる。
サーマルヘッド34は、定着ベルト31の主走査方向における加熱領域を複数に分割して個別に加熱可能なように構成されている。
図3は、当該サーマルヘッド34を図2の下方から見た平面図である。同図に示すように、主走査方向に伸びる長尺状の基板35に、等ピッチLで、それぞれ独立した加熱部として、抵抗発熱体361〜365を付設し、基板35上に設けられた不図示の配線パターンにより、各抵抗発熱体361〜365に個別に電力を供給できるように構成されている。
サーマルヘッド34の耐久性を増すため、定着ベルト31の周面に接触する部分に、例えば、耐熱ガラスなど耐熱性、耐摩耗性に優れた材料でコーティングするのが望ましい。更に耐熱性グリスをサーマルヘッド34と定着ベルト31の間に塗布して、耐久性を向上させても構わない。
基板35は、例えば、アルミナ、窒化アルミ等の耐熱性、絶縁性を有する材料からなり、支持部材33は、耐熱性、断熱性を有する材料(例えば、セラミックス)などからなる。
基板35の各抵抗発熱体361〜365に対応する位置には、サーミスターなどの温度センサー371〜375(図2参照)が付設され、それぞれ抵抗発熱体361〜365の温度を検出して、制御部50に知らせる。
加圧ローラー32は不図示の駆動源により、矢印方向に回転駆動され、定着ベルト31は、これに従動して回転する。
(3)制御部の構成
図4は、制御部50の主要な構成を示すブロック図である。
同図に示すように、制御部50は、CPU(Central Processing Unit)51、通信I/F(インターフェース)52、RAM(Random Access Memory)53、ROM(Read Only Memory)54、画像処理部55,画像メモリ56、温度レベル決定テーブル記憶部57からなる。
CPU51は、プリンター1への電源投入時などにおいて、ROM54から、制御プログラムを読み出し、RAM53を作業用記憶領域として当該制御プログラムを実行する。
また、CPU51は、通信I/F52により、LANなどの通信ネットワークを介して他の端末からプリントジョブを受け付ける。
外部端末から受信したプリントジョブのデータに含まれるR,G,Bの画像データは、画像処理部55で現像色であるシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの濃度データに変換されると共に、エッジ強調やスムージング処理などの公知の画像処理を受けた後、画像メモリ56内に格納される。
温度レベル決定テーブル記憶部57は、定着時に、定着装置30の各抵抗発熱体361〜365の温度を制御する際に参照すべき温度レベル決定テーブル(図7参照)を記憶する。
この温度レベル決定テーブル記憶部57に記憶された温度レベル決定テーブルに基づき、温度センサー371〜375の検出結果を参照して抵抗発熱体361〜365の温度が当該温度レベルで規定される温度に制御される(以下、「定着温度制御」という。)。詳しくは後述する。
CPU51は、通信I/F52を介して外部の端末装置から受け付けたプリントジョブのデータに基づき、画像形成部10、給紙部20、定着装置30の動作を制御して、プリント動作を円滑に実行させる。
(4)定着温度制御
次に、制御部50により実行される定着温度制御の内容について説明する。
(4−1)定着温度制御の概要
図5は、従来の定着温度制御の概要を説明するための模式図である。同図では、記録シートSに大きな「A」という文字が描かれている例を示している。
まず、この記録シートS上で主走査方向における抵抗発熱体361〜365に対応した加熱領域A1〜A5のそれぞれを副走査方向に幅Wで区切った複数の加熱区分エリア101を想定する。
そして、各加熱区分エリアごとにトナー像の有無を判定し、トナー像が有る加熱区分エリア103(図5の濃い灰色のブロックの部分)については、温度レベル3(トナーの定着に必要な温度、例えば、160℃)となるように該当する抵抗発熱体361〜365の温度を制御記録シートナー像がない加熱区分エリア101(図5の白色のブロックの部分)では、温度レベル3よりもかなり低い温度レベル1(例えば、100℃)となるように該当する抵抗発熱体361〜365を制御する。
このように温度を制御すれば、トナー像を確実に熱定着できると共に、定着が不要な部分は温度を下げることにより消費電力を少なくすることができる。
しかし、より消費電力を少なくするため、定着ベルト31やその他のサーマルヘッド34に接触する部分の熱容量を小さくして昇温速度を速めると、昇温速度が20℃/秒程度で、温度レベル1の加熱区分エリア101と、温度レベル3の加熱区分エリア103との境界付近でシワ102が発生してしまうことが判明した。
これは、定着ベルト31などの熱容量を小さくしたため、昇温速度および降温速度が速くなり過ぎ、記録シートS上で温度レベル1から温度レベル3へ、もしくは温度レベル3から温度レベル1へ変化するまでの距離が極端に短くなり、その間における記録シートの熱膨張量や水分蒸発量の局所的な差異が顕著となって、記録シートS内の内部応力が部分的に増大したことに起因すると考えられる。
そこで、本願の発明者らは、図6の模式図に示すように制御目標温度が温度レベル3と温度レベル1に設定される加熱区分エリアの間に温度レベル2(例えば、制御目標温度が130℃)を目標温度として制御されるべき加熱区分エリア(図6のハッチングを付した部分)設けて、記録シートS上での単位距離当りにおける温度変化量を抑制することにより、シワ102の発生を回避するようにした。
そのため、予め当該記録シートSに形成すべき画像の画像データを分析して、図7に示すような温度レベル決定テーブルを作成し、当該テーブルに基づいて抵抗発熱体361〜365の温度制御を実行する。
図7の温度レベル決定テーブルにおいて、最上段の「M欄」は、図6における主走査方向の分割領域(A1〜A5)の左からの順番を示し、最左列の「N欄」は、記録シートSの搬送方向先端からの加熱区分エリアの順番を示すものである。
以下では、左からM番目(1≦M≦5)、先端からN番目(1≦N≦Nmax。なお、Nmaxの値は、記録シートSの副走査方向の長さを加熱区分エリアの副走査方向における幅Wで除した値以上の整数で一番に小さい値が適用される。)の加熱区分エリアを加熱区分エリア(M,N)と示す。
例えば、加熱区分エリア(3,2)の温度レベルは、図7のテーブルにより「2」であることが分かる。
(4−2)フローチャート
図8は、制御部50のCPU51で実行される上記温度レベル決定テーブル作成処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、プリンター1全体の動作を制御する不図示のメインフローチャートのサブルーチンとして実行される。
まず、CPU51は、ページを示すカウンター値Kを1に設定し(ステップS11)、画像メモリ56からKページ目の画像データを取得して、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの現像色ごとにビットマップ展開する(ステップS12)。
カウンター値Kは、RAM53に保存される。また、ビットマップ展開された画像データは、RAM53もしくは画像メモリ56内の他の記憶領域に格納されていくようになっている。
そして、ビットマップ展開された画像データのメモリ上の各加熱区分エリアに対応する記憶領域内における画像(トナーを付着すべき画像)の有無を判定することにより、対応する加熱区分エリア101における制御目標とすべき温度が温度レベル3か否かを決定する処理(温度レベル3の加熱区分エリア決定処理)を実行する(ステップS13)。
図9は、上記温度レベル3の加熱区分エリア決定処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
まず、加熱区分エリア(M,N)においてM=1、N=1に設定する(ステップS21)。
次に、Mが5以上か否かの判定をするが(ステップS22)、ここでは、M=1なので(ステップS22:No)、ステップS23に進み、加熱区分エリア(M,N)内に画像があるか否かを判定する。
具体的に、モノクロ画像の印刷の場合には、Kページ目のブラックのビットマップデータが格納されたメモリのうち、当該加熱区分エリア(M,N)該当するメモリアドレスの範囲内を検索して、描画すべき画像データがある場合には、「画像あり」と判定する。カラー画像の場合には、他のイエロー、シアン、マゼンタのビットマップデータのメモリについても同様な検索を行い、1色でも画像データがあれば、ステップS23で、「Yes」と判定されるものとする。もっとも、節電性を優先して、描画すべき画像データの画素数が加熱区分エリアの全画素数の所定の割合(例えば1%)に満たない場合には、温度レベル2の温度で定着してもそれほど劣化するともいえないので、「画像なし」と判定するようにしても構わない。
ステップS23で、加熱区分エリア(M,N)内に画像ありと判定された場合には、そのエリアは印字領域(画像形成領域)なので(ステップS23;Yes)、当該エリアの温度レベルを「温度レベル3」に決定し(ステップS24)、そうでない場合には非印字領域(非画像形成領域)なので(ステップS23:No)、「温度レベル2」として(ステップS25)、温度レベル決定テーブル(図7)の(M,N)の位置に登録する。
そして、Mの値をインクリメントして(ステップS26)、ステップS22に戻り、Mが5以上である否かを判定し、もし、Mが5未満であれば(ステップS22:No)、ステップS23〜S26を繰り返すが、Mが5以上であれば(ステップS22:Yes)、ステップS27に移って、NがNmax以上であるか否かを判断し、NがNmax未満であれば(ステップS27:No)、まだ、温度レベルを判定すべき加熱区分エリア(M,N)が残っているので、ステップS28で、M=1、N=N+1にセットしてステップS22に戻り、以下、ステップS23〜25を実行して、次の段の加熱区分エリアについて温度レベルを決定していく。
なお、上述の通り「Nmax」の値は、記録シートSの搬送方向の長さと、加熱区分エリアの副走査方向の幅Wによって求まるものであり、予め記録シートのサイズに応じたNmaxの値が、ROM54にテーブルとして格納されており、CPU51は、受付けたプリントジョブのヘッダーに記載された記録シートサイズの情報に基づき、ROM54から対応サイズのNmaxの値を取得するようになっている。
ステップS27においてN≧Nmaxであると判定された場合には(ステップS27:Yes)、全ての加熱区分エリア(M,N)について温度レベル3と2の設定が終了したので、図8のフローチャートにリターンし、そのステップS14において非印字領域における温度レベル(図9のステップS25で温度レベル2と決定された加熱区分エリア)を更に細区分する処理を実行する。
図10は、この非印字領域温度レベル細区分処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。
まず、加熱区分エリア(M,N)において、M=1、N=1に設定する(ステップS31)。次に、Mが5以上か否かの判定をするが(ステップS32)、今は、M=1なので(ステップS32:No)、ステップS33に進み、温度レベル決定テーブルを参照して、当該加熱区分エリア(M,N)が温度レベル2に設定されているか否かを判定する。
温度レベル2でなければ(ステップS33:No)、温度レベル3に設定されていることになるので、細区分することなく、Mをインクリメントして(ステップS36)、ステップS32に戻る。
温度レベル2であれば(ステップS33:Yes)、次に当該加熱区分エリア(M,N)に隣接する周囲1ブロック以内の領域に温度レベル3に設定されているものがあるか否かを判定する(ステップS34)。ここで、「1ブロック」とは、1個の加熱区分エリアの単位を言うものとする。
もし、周囲1ブロック以内の領域に温度レベル3に設定されている加熱区分エリアがあれば(ステップS34:Yes)、温度の急激な変化を避けるべく、当該判定対象となっている加熱区分エリア(M,N)は、温度レベル2のままでよいので、そのままのMをインクリメントして(ステップS36)、ステップS32に戻る。
しかし、周囲1ブロック以内の加熱区分エリアに温度レベル3に設定されているものがなければ(ステップS34:No)、周囲は全て温度レベル2以下に設定されていることになり、温度レベル1に設定しても温度が急激に変化することはないので、当該加熱区分エリア(M,N)における温度レベル2を温度レベル1に書き換えてから(ステップS35)、Mをインクリメントして(ステップS36)、ステップS32に戻る。
そして、ステップS32において、Mが5以上である否かを判定し、もし、Mが5未満であれば(ステップS32:No)、ステップS33〜S35を繰り返すが、Mが5以上であれば(ステップS32:Yes)、ステップS37に移ってNがNmax以上であるか否かを判断し、NがNmax未満であれば(ステップS37:No)、まだ、温度レベルの細区分検討すべき加熱区分エリア(M,N)が残っているので、ステップS38で、M=1、N=N+1にセットしてステップS32に戻り、以下、ステップS33〜35を実行して、次の段の加熱区分エリアについて温度レベルの細区分処理を実行する。
ステップS37においてN≧Nmaxであると判定された場合には(ステップS27:Yes)、全ての加熱区分エリア(M,N)について温度レベルの設定が終了したので、図8のフローチャートにリターンする。
そして、ステップS15において、ページのカウント値KがKmaxになったか否かを判定する。
ここでKmaxは、受付けたプリントジョブにおいてプリントすべきページ数を示しており、受付けたプリントジョブのデータのヘッダーの情報から取得されるものである。
Kの値がKmaxになっていなければ、Kをインクリメントして(ステップS16)、ステップS11〜ステップS14を繰り返して、次のページについての温度レベル決定テーブルを作成する。
ステップS15において、K≧Kmaxであると判断された場合には(ステップS15:Yes)、受付けたプリントジョブの全てのぺージについて温度レベル決定テーブルが作成されたことになるので、温度レベル決定テーブル作成処理を終了して、不図示のメインフローチャートにリターンする。
作成されたこれらの温度レベル決定テーブルは、そのページ番号に対応させて温度レベル決定テーブル記憶部57に格納される。
なお、最初からプリントジョブにおける全てのページの画像データについてビットマップ展開して温度レベル決定テーブルを作成すると、大きなメモリ容量が必要なので、プリントの進行の程度に合わせて、当該ページのプリントに間に合うタイミングで1ページずつ温度レベル決定テーブルを作成するようにしても構わない。
CPU51は、次に画像すべきページの画像データを読み出すと共に、温度レベル決定テーブル記憶部57から該当するページの温度レベル決定テーブルを読み出し、プリント動作と定着処理を実行する。
具体的に、CPU51は、読み出した温度レベル決定テーブル(図7)に基づき、記録シートの加熱区分エリア(M,N)が、定着ニップ部を通過する際に、当該加熱区分エリア(M,N)の温度が温度レベル決定テーブルの温度レベルに維持されるように、温度センサー371〜375の検出結果を参照しながら抵抗発熱体361〜365への電力供給を制御する。
なお、各加熱区分エリア(M,N)が、定着ニップに到達するタイミングは、記録シートの搬送速度と、所定の基準時刻(例えば、レジストローラー対の駆動開始時刻)からの経過時間によって知ることができる。
この際、各加熱領域A1〜A5において、記録シートSの少なくとも温度レベル3の加熱区分エリアが、定着ニップ部に到達するまでに、該当する抵抗発熱体361〜365の温度が、温度レベル3(160℃)に到達する必要があるため、その直前の温度レベル2(130℃)の加熱区分エリアが定着ニップ部を通過中に制御目標温度が160℃に切り替えて昇温させる必要がある。記録シートSの温度レベル3の加熱区分エリアが、定着ニップ部を通過すると直ちに、制御目標温度は温度レベル2の温度130℃に切り替えられる。
上述のような定着温度制御が可能なように、抵抗発熱体361〜365の加熱能力、プリンター1におけるシステム速度、温度レベル2と3の具体的な温度差などに鑑みて、副走査方向におけるWの大きさが決定される。もし、Wが小さ過ぎれば、温度レベル2の加熱区分エリアが、定着ニップ部に突入する前の、温度レベル1の加熱区分エリアが通過中に制御目標温度を温度レベル3に設定するような事態が生じする場合があり、温度レベル3と温度レベル1との間に中間の温度レベル2の温度域を設けた意味がなくなるからである。
以上説明したように、本実施の形態において実行される定着処理によれば、主走査方向に分割された加熱領域A1〜A5ごとに、加熱区分エリア(M,N)を設定し、それが印字領域か否かを判定して、印字領域であれば、温度レベル3に設定し、それ以外の加熱区分エリアについては、中間の温度レベル2を経て温度レベル1に低下するように制御することにより、定着後の記録シートの記録シート面に沿った単位距離当りの温度変化量が過度に大きくならないようにしているので、昇温速度が速くなっても、記録シートの紙面上で大きな張力が発生してシワが生じるという事態を回避することができる。しかも、印字領域以外の領域の制御目標温度を低く設定しているので、その分節電できる。
<変形例>
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例が考えられる。
(1)上記の実施形態では、図11(a)に示すように、温度レベル3の周囲の隣接する1ブロック以内の加熱区分エリアについてのみ温度レベル2に設定した。
しかし、記録シートとして厚紙を使用するような場合や、各印字領域における画像濃度が高かったり、加熱区分エリア内の印字面積が広いなどの理由で単位面積当りのトナー量が多い場合などにおいて、定着性を向上させるため印字領域の温度レベル3に対応する制御目標温度を上げるように制御するのが望ましい。
このような種々の画像形成条件に応じて目標とする定着温度を高くする制御が可能な機種にあっては、図11(b)のように、温度レベル3の周囲の温度レベル2の範囲を温度レベル3の加熱区分エリアの周囲2ブロックまで広げるか、もしくは、図11(c)に示すように温度レベル3と温度レベル2との間にその間の目標温度が設定された温度レベル2.5の加熱区分エリアを設けて目標温度の段階数を増加させることにより、さらに確実に記録シートの局所的な急激な温度変化を防ぐことができる。
図12、図13は、このような制御の一例として、記録シートが厚紙のときに目標定着温度を上昇させる場合における、図11(b)ように温度レベル2の面積を広げる温度レベル決定テーブル作成処理のフローチャートを示すものであり、それぞれ説明の簡略化のため、実施の形態における図8、図9における処理と同じ内容を示すものは、同じステップ番号を付している。
図12は、本変形例に係る温度レベル決定テーブル作成処理のフローチャートであり、図8とは、ステップS101〜ステップS103の部分が異なる。
CPU51は、ページを示すカウンター値Kを1に設定し(ステップS11)、画像メモリ56からKページ目の画像データを取得し、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの現像色ごとにビットマップ展開する(ステップS12)。
そして、ビットマップ展開された画像データに基づき、対応する加熱区分エリアにおける制御目標とすべき温度が温度レベル3か否かを決定する処理(温度レベル3の加熱区分エリア決定処理)を実行する(ステップS13)。
この温度レベル3の加熱区分エリア決定処理のサブルーチンを示すフローチャートは、図9と同じである。
次に、ステップS101において、印字すべき記録シートが厚紙であるか否かを判定する。プリンター1には、給紙カセットに収納した記録シートの種類をユーザーが操作パネル40から登録できるようになっており、これにより記録シートが厚紙か否かを判定できる。
ステップS101で厚紙でないと判定された場合(ステップS101:No)には、ステップS102に進んで、非印字領域における温度レベル細区分処理Aを実行し、ステップS101で厚紙であると判定された場合(ステップS101:Yes)には、ステップS103に進んで、非印字領域における温度レベル細区分処理Bを実行する。
記録シートが厚紙でない場合に実行されるステップS102の非印字領域における温度レベル細区分処理Aについては、実施の形態と同じ条件なので、図10のフローチャートがそのまま流用される。そのため、以下では、ステップS103の非印字領域における温度レベル細区分処理Bの内容についてのみ、図13に基づき説明する。
まず、加熱区分エリア(M,N)において、M=1、N=1に設定する(ステップS31)。次に、Mが5以上か否かの判定をするが(ステップS32)、今は、M=1なので(ステップS32:No)、ステップS33に進み、温度レベル決定テーブルを参照して、当該加熱区分エリア(M,N)が温度レベル2に設定されているか否かを判定する。
温度レベル2でなければ(ステップS33:No)、温度レベル3に設定されていることになるので、細区分することなく、Mをインクリメントして(ステップS36)、ステップS32に戻る。
温度レベル2であれば(ステップS33:Yes)、次に当該加熱区分エリア(M,N)に隣接する周囲2ブロック以内の領域に温度レベル3に設定されているものがあるか否かを判定する(ステップS111)。
もし、周囲2ブロック以内の領域に温度レベル3に設定されている加熱区分エリアがあれば(ステップS34:Yes)、当該判定対象となっている加熱区分エリア(M,N)は、温度レベル2のままにしておき、そのままのMをインクリメントして(ステップS36)、ステップS32に戻る。
しかし、周囲2ブロック以内の加熱区分エリアに温度レベル3に設定されているものがなければ(ステップS34:No)、周囲2ブロック以内は全て温度レベル2以下に設定されていることになり、温度レベル1に設定しても温度が急激に変化することはないので、当該加熱区分エリア(M,N)における温度レベル2を温度レベル1に書き換えてから(ステップS35)、Mをインクリメントして(ステップS36)、ステップS32に戻る。
そして、ステップS32において、Mが5以上である否かを判定し、もし、Mが5未満であれば(ステップS32:No)、ステップS33〜S35を繰り返すが、Mが5以上であれば(ステップS32:Yes)、ステップS37に移ってNがNmax以上であるか否かを判断し、NがNmax未満であれば(ステップS37:No)、まだ、温度レベルの細区分検討すべき加熱区分エリア(M,N)が残っているので、ステップS38で、M=1、N=N+1にセットしてステップS32に戻り、以下、ステップS33〜35を実行して、次の段の加熱区分エリアについて温度レベルの細区分処理を実行する。
ステップS37においてN≧Nmaxであると判定された場合には(ステップS27:Yes)、全ての加熱区分エリア(M,N)について温度レベルの設定が終了したので、図12のフローチャートにリターンし、全てのページについて以上の処理を繰り返す。
この変形例によれば、ステップS111で、隣接する周囲2ブロック以内の領域に温度レベル3の加熱区分エリアがない場合のみ、温度レベルを1に設定しないので、図11(b)に示すように温度レベル2の領域が広がって、温度レベル3から1に至るまでの距離を長くすることができ、急激な温度変化によるシワの発生を防止することができる。なお、非印字領域における温度レベルが3段階以上の場合には、領域を広げるべき温度レベルは、少なくとも最高の温度レベル(温度レベル3)の次の温度レベルであることが望ましい。シワが記録シートの水分蒸発量の差に起因するとすれば、最大温度レベルの加熱区分エリアの周辺における急激な温度変化が一番シワの発生に影響力があると考えられるからである。
また、厚紙の場合に、図11(c)のように温度レベルの段階数を増やすような場合には、図13の非印字領域温度レベル細区分処理Bにおけるフローチャートの代わりに、図14に示すフローチャートが採用される。
図14のフローチャートにおいて、図13と異なる部分は、ステップS121〜ステップS123の部分である。
すなわち、ステップS33で、温度レベル決定テーブルを参照して、当該加熱区分エリア(M,N)が温度レベル2に設定されているか否かを判定し、温度レベル2であれば(ステップS33:Yes)、次に当該加熱区分エリア(M,N)に隣接する周囲の1ブロック以内の加熱区分エリアに温度レベル3に設定されているものがあるか否かを判定する(ステップS121)。
もし、周囲1ブロック以内の加熱区分エリアに温度レベル3に設定されているものがあれば(ステップS121:Yes)、温度の急激な変化を避けるべく温度レベル2を温度レベル2.5に書き換えてから(ステップS122)、Mをインクリメントして(ステップS36)、ステップS32に戻る。
しかし、周囲1ブロック以内の加熱区分エリアに温度レベル3に設定されているものがなければ(ステップS121:No)、次に、周囲2ブロック以内の加熱区分エリアに温度レベル3に設定されているものがないかを判定し(ステップS123)、もしあれば(ステップS123:Yes)、温度レベル2を変更する必要がないので、そのままステップS36に移るが、もし、周囲2ブロック以内の加熱区分エリアに温度レベル3に設定されているものがなければ、温度レベル3の加熱区分エリアとの間に温度レベル2.5および温度レベル2の加熱区分エリアが介在していると解され、温度レベル1に設定しても温度が急激に変化することはないので、当該加熱区分エリア(M,N)における温度レベル2を温度レベル1に書き換えてから(ステップS35)、Mをインクリメントして(ステップS36)、ステップS32に戻る。
それ以外は、図13のフローチャートと同じようにして全ての非印字領域の加熱区分エリア(M,N)について温度レベルを2.5、2、1のいずれかに設定して、温度レベル決定テーブルを作成する。
なお、図12〜図14のフローチャートでは、定着対象の記録シートが厚紙の場合についての温度レベル決定テーブル作成処理について説明したが、印字領域における単位面積当りのトナー量に応じて、温度レベル3における定着温度の目標値を上げる構成の場合にも同様にして考えることができる。
(2)上記の実施形態では、図6や、図10のステップS34で説明したように、ある特定の加熱区分エリア(M,N)の温度レベルを決定するに当り、隣接する周囲の全ブロックの加熱区分エリアに一つでも温度レベル3のものがあれば、温度レベル2とした。
しかし、シワの発生により影響力を与えるのは、長い距離で隣接している主走査方向および副走査方向の加熱区分エリアとの温度差であり、点で接触して斜め方向に隣接する加熱区分エリアとの温度差は、それほど重要視しなくてもよいと思われる。
そこで、節電を優先し、図6でいえば、加熱区分エリア111、112、113,114などについては、温度レベル1としてもよい。
したがって、本願発明は記録シート面上の任意の方向ではなく、少なくとも主走査方向および副走査方向における単位距離当りの温度の変化量が、所定の閾値より小さいように制御すれば、従来よりはシワの発生を抑制できる。
この閾値の値は、記録シートの厚みや種類、サイズ、吸湿の程度などの条件により、微妙に異なり、具体的には予め実験などにより求められる。
各条件ごとに予め閾値を求めてROM54などに登録しておき、例えば、ユーザーが操作パネルから該当する条件を入力することにより、それに応じた最適な閾値を選択して設定するようにしてもよい。また、複数の閾値のうち、一番低い閾値を設定しておけば、全ての条件下で、シワの発生が効果的に防止できる。
(3)非印字領域における温度レベルにおける制御目標温度は、段階的ではなく連続的に変化するようにしてもよいし、また、段階的と連続的な変化を併用して変化させるようにしてもよい。
例えば、温度レベル3の高温の加熱区分エリアに隣接する非印字領域の加熱区分エリアについては、制御目標温度を連続的に変化させてできるだけ緩やかに降温するようにし、温度レベル3よりも遠い加熱区分エリアでは制御目標温度が段階的に変化するようにしてもよい。
また、印字領域のシート搬送方向上流側(先に定着装置に通紙される側)と下流側の非印字領域とにおいて、温度レベルの段階数や中間の温度レベルの面積を異ならせるようにしても構わない。
印字領域下流側の非印字領域においては、主に記録シートに奪われる熱により温度が下がるので、記録シートの厚みや外気の温度、定着装置の各部の熱容量にもよるが、それほどを降温速度が速くない場合もある。このような場合には、印字領域下流側の非印字領域における温度レベルの段階数や中間の温度レベル2の面積を、印字領域上流側の非印字領域の場合よりも小さく設定しても構わない。
また、主走査方向における加熱領域の分割数は、上記実施の形態では5つ(A1〜A5)に分割したが、この分割数は多ければ多いほどより細やかな温度制御が可能となり、節電にも資する。
また、各加熱領域の幅は、図3に示すように等分でなくてもよい。例えば、一番両端の加熱領域の幅を、印字可能な最大サイズの第1の記録シートの通紙幅L1とそれより小さなサイズの第2記録シートとの通紙幅L2の差分の半分((L1−L2)/2)とすることにより、第2記録シート定着時の際には、最両側の加熱領域を加熱しなくてもよくなり、より節電に資すると共に、定着ベルト31の非通紙部における過剰昇温を確実に防止できる。
(4)上記の実施形態では、加熱手段として抵抗発熱体361〜365を設けたサーマルヘッド34を使用した定着装置について説明したが、本発明が適用される定着装置は、主走査方向に分割された領域を個別に加熱可能で、しかもその昇温速度が比較的速い加熱手段であれば、どのようなものでもよい。
例えば、円筒状の定着ローラーの中空部に、主走査方向に加熱領域の異なる複数のハロゲンランプを配置して、各ハロゲンランプに個別に電力を供給するようにしても構わない。
また、電磁誘導型の定着装置であっては、複数の励磁コイルを主走査方向に列設して各励磁コイルが独立して駆動するように構成してもよい。
(5)上記実施の形態では、タンデム型カラープリンターについて説明したがこれに限るものではなく、熱定着する定着装置を備えていれば、FAX、複写機、MFP(Multiple Function Peripheral)等の画像形成装置であってもよい。また、モノクロの画像形成装置であってもよい。
なお、上記実施の形態では、プリンター全体の制御部により、定着装置の温度制御も実行させたが、定着装置専用の制御部を別途設けて温度制御することも可能である。
上記実施の形態および変形例を可能な限り組み合わせてもよい。
本発明は、主走査方向に分割された複数の加熱領域で個別に加熱可能な定着装置であって、可及的に節電しつつ、記録シートのシワの発生を抑制する技術として有用である。
1 プリンター
10 画像形成部
20 給紙部
30 定着装置
33 支持部材
34 サーマルヘッド
35 基板
50 制御部
57 温度レベル決定テーブル記憶部
101 加熱区分エリア
102 シワ
361〜365 抵抗発熱体
371〜375 温度センサー

Claims (5)

  1. 未定着のトナー像が形成された記録シートを副走査方向に搬送しつつ、加熱された定着部材に当該記録シートを接触させて熱定着する定着装置であって、
    前記定着部材の、主走査方向に分割された複数の領域を個別に加熱する複数の加熱手段と、
    前記記録シートの分割された複数の加熱領域ごとに、副走査方向においてトナー像が形成されている画像形成範囲と、副走査方向におけるトナー像が形成されていない非画像形成範囲に関する情報を取得する取得手段と、
    各加熱領域において、記録シートの画像形成範囲が定着部材に接触するときに、その接触部が、目標の定着温度となるように対応する加熱手段を制御する第1の制御と、非画形成範囲が定着部材に接触するときは、当該接触部が前記定着温度を下回る温度となるように対応する加熱手段を制御する第2の制御とを実行する制御手段と
    を備え、
    前記制御手段は、前記第2の制御において、定着された記録シートの副走査方向および主走査方向における単位距離当りの温度変化量が所定値以上にならないように、前記各加熱手段による加熱目標温度を段階的および/または連続的に変化させる
    ことを特徴とする定着装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記記録シートの厚み、もしくは記録シートの画像形成範囲における単位面積当りにおけるトナー付着量に応じて、前記目標とする定着温度を変更する定着温度変更手段を備え、
    前記第2の制御において、段階的に加熱目標温度を変化させる場合に、前記目標とする定着温度を高くするほど、加熱目標温度を変化させる段階数を増加させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記記録シートの厚み、もしくは記録シートの画像形成範囲における単位面積当りにおけるトナー付着量に応じて、前記目標とする定着温度を変更する定着温度変更手段を備え、
    前記第2の制御において、段階的に加熱目標温度を変化させる場合に、前記目標とする定着温度を高くするほど、少なくとも当該定着温度に一番近い加熱目標温度となるような加熱領域の面積が、広くなるように制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  4. 前記取得手段は、
    記録シートを各加熱領域ごとに、副走査方向における所定長さのブロックに分割し、各ブロックごとにトナー像の有無を判定して、画像形成範囲および非画像形成範囲に関する情報を取得する
    ことを特徴とする請求項1から3までのいずれか一項に記載の定着装置。
  5. 請求項1から4までのいずれか一項に記載の定着装置を備える画像形成装置。
JP2014076903A 2014-04-03 2014-04-03 定着装置および画像形成装置 Active JP6156234B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014076903A JP6156234B2 (ja) 2014-04-03 2014-04-03 定着装置および画像形成装置
US14/666,456 US9389553B2 (en) 2014-04-03 2015-03-24 Fixing device and image forming apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014076903A JP6156234B2 (ja) 2014-04-03 2014-04-03 定着装置および画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015197653A true JP2015197653A (ja) 2015-11-09
JP6156234B2 JP6156234B2 (ja) 2017-07-05

Family

ID=54209690

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014076903A Active JP6156234B2 (ja) 2014-04-03 2014-04-03 定着装置および画像形成装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9389553B2 (ja)
JP (1) JP6156234B2 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017138531A (ja) * 2016-02-05 2017-08-10 コニカミノルタ株式会社 定着装置および画像形成装置
JP2018004929A (ja) * 2016-07-01 2018-01-11 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2018004945A (ja) * 2016-07-01 2018-01-11 キヤノン株式会社 画像形成装置及び像加熱装置
JP2018054905A (ja) * 2016-09-29 2018-04-05 キヤノン株式会社 画像形成装置
US10054882B2 (en) 2016-07-01 2018-08-21 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus and image heating apparatus
US10185258B2 (en) 2016-07-01 2019-01-22 Canon Kabushiki Kaisha Image heating apparatus and image forming apparatus for controlling a temperature of a first heating element and a second heating element
JP2019105770A (ja) * 2017-12-13 2019-06-27 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
JP2019204080A (ja) * 2018-05-18 2019-11-28 キヤノン株式会社 像加熱装置
US10635033B2 (en) 2018-05-18 2020-04-28 Canon Kabushiki Kaisha Image heating apparatus
US10656576B2 (en) 2018-04-26 2020-05-19 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus, image forming system, and image forming method each controlling fixing temperature
JP2020086078A (ja) * 2018-11-22 2020-06-04 キヤノン株式会社 像加熱装置、画像形成装置及び像加熱装置の制御方法
JP2020189427A (ja) * 2019-05-22 2020-11-26 セイコーエプソン株式会社 印刷装置
JP7446922B2 (ja) 2020-06-02 2024-03-11 キヤノン株式会社 画像形成装置

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3230802B1 (en) * 2015-04-22 2021-04-07 HP Indigo B.V. Spatially selective heating of intermediate transfer member
JP6686564B2 (ja) * 2016-03-11 2020-04-22 コニカミノルタ株式会社 画像読取装置
JP6833529B2 (ja) * 2017-01-26 2021-02-24 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP7086691B2 (ja) * 2018-04-19 2022-06-20 キヤノン株式会社 像加熱装置及び画像形成装置
JP2020042240A (ja) * 2018-09-13 2020-03-19 キヤノン株式会社 像加熱装置及び画像形成装置
US10429779B1 (en) 2018-11-02 2019-10-01 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Selective energization of heater elements in image forming
US10429780B1 (en) 2018-11-26 2019-10-01 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Image forming apparatus and method of controlling image forming apparatus
US10901350B1 (en) * 2020-02-20 2021-01-26 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Image forming apparatus, image forming method, and storage medium for storing program
US10824103B1 (en) 2020-02-26 2020-11-03 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
KR20210115411A (ko) * 2020-03-13 2021-09-27 휴렛-팩커드 디벨롭먼트 컴퍼니, 엘.피. 정착기의 목표 온도 제어
JP2022057608A (ja) * 2020-09-30 2022-04-11 キヤノン株式会社 画像形成装置

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0996991A (ja) * 1995-09-29 1997-04-08 Canon Inc 加熱定着装置及び画像形成装置
JPH10186937A (ja) * 1996-12-20 1998-07-14 Canon Inc 画像形成装置
JP2007178968A (ja) * 2005-12-02 2007-07-12 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP2008281762A (ja) * 2007-05-10 2008-11-20 Konica Minolta Business Technologies Inc 定着装置および画像形成装置
JP2012063398A (ja) * 2010-09-14 2012-03-29 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2012150210A (ja) * 2011-01-18 2012-08-09 Canon Inc 定着装置、その制御方法、および制御プログラム、並びに画像形成装置
JP2013022337A (ja) * 2011-07-25 2013-02-04 Japan Fire-Fighting Equipments Manufactures Association 家庭用消火栓
US20140016958A1 (en) * 2012-07-13 2014-01-16 Masayuki Yabuuchi Fixing control apparatus, fixing control program product, and image forming apparatus
JP2014153507A (ja) * 2013-02-07 2014-08-25 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003307964A (ja) 2002-04-15 2003-10-31 Canon Inc 画像形成装置
JP2010139619A (ja) * 2008-12-10 2010-06-24 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
US8364051B2 (en) * 2009-03-17 2013-01-29 Ricoh Company, Ltd. Fixing device and image forming apparatus including same
JP2014178669A (ja) * 2013-02-14 2014-09-25 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP6248714B2 (ja) * 2013-03-14 2017-12-20 株式会社リコー 定着制御装置、定着制御方法及び画像形成装置

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0996991A (ja) * 1995-09-29 1997-04-08 Canon Inc 加熱定着装置及び画像形成装置
JPH10186937A (ja) * 1996-12-20 1998-07-14 Canon Inc 画像形成装置
JP2007178968A (ja) * 2005-12-02 2007-07-12 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP2008281762A (ja) * 2007-05-10 2008-11-20 Konica Minolta Business Technologies Inc 定着装置および画像形成装置
JP2012063398A (ja) * 2010-09-14 2012-03-29 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2012150210A (ja) * 2011-01-18 2012-08-09 Canon Inc 定着装置、その制御方法、および制御プログラム、並びに画像形成装置
JP2013022337A (ja) * 2011-07-25 2013-02-04 Japan Fire-Fighting Equipments Manufactures Association 家庭用消火栓
US20140016958A1 (en) * 2012-07-13 2014-01-16 Masayuki Yabuuchi Fixing control apparatus, fixing control program product, and image forming apparatus
JP2014032382A (ja) * 2012-07-13 2014-02-20 Ricoh Co Ltd 定着制御装置、定着制御プログラム及び画像形成装置
JP2014153507A (ja) * 2013-02-07 2014-08-25 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017138531A (ja) * 2016-02-05 2017-08-10 コニカミノルタ株式会社 定着装置および画像形成装置
US10901349B2 (en) 2016-07-01 2021-01-26 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus and image heating apparatus for controlling a heat generating quantity of a plurality of heating elements
US11054770B2 (en) 2016-07-01 2021-07-06 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus and image heating apparatus that control heating amounts of a region in which an image is formed and a region in which an image is not formed
US11448986B2 (en) 2016-07-01 2022-09-20 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus and image heating apparatus
US10054882B2 (en) 2016-07-01 2018-08-21 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus and image heating apparatus
US10185258B2 (en) 2016-07-01 2019-01-22 Canon Kabushiki Kaisha Image heating apparatus and image forming apparatus for controlling a temperature of a first heating element and a second heating element
JP2018004945A (ja) * 2016-07-01 2018-01-11 キヤノン株式会社 画像形成装置及び像加熱装置
US10338505B2 (en) 2016-07-01 2019-07-02 Canon Kabushiki Saisha Image forming apparatus and image heating apparatus for controlling a heat generating quantity of a plurality of heating elements
US10488793B2 (en) 2016-07-01 2019-11-26 Canon Kabushiki Kaisha Image heating apparatus and image forming apparatus for controlling a temperature of a first heating element and a second heating element
US10838329B2 (en) 2016-07-01 2020-11-17 Canon Kabuskiki Kaisha Image heating apparatus and image forming apparatus for controlling a temperature of a first heating element and a second heating element
JP2018004929A (ja) * 2016-07-01 2018-01-11 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2018054905A (ja) * 2016-09-29 2018-04-05 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2019105770A (ja) * 2017-12-13 2019-06-27 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
US10948857B2 (en) * 2018-04-26 2021-03-16 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus, image forming system, and image forming method each controlling fixing temperature
US10656576B2 (en) 2018-04-26 2020-05-19 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus, image forming system, and image forming method each controlling fixing temperature
JP2019204080A (ja) * 2018-05-18 2019-11-28 キヤノン株式会社 像加熱装置
US10635033B2 (en) 2018-05-18 2020-04-28 Canon Kabushiki Kaisha Image heating apparatus
JP7277230B2 (ja) 2018-05-18 2023-05-18 キヤノン株式会社 像加熱装置
JP2020086078A (ja) * 2018-11-22 2020-06-04 キヤノン株式会社 像加熱装置、画像形成装置及び像加熱装置の制御方法
JP7163147B2 (ja) 2018-11-22 2022-10-31 キヤノン株式会社 像加熱装置、画像形成装置及び像加熱装置の制御方法
JP2020189427A (ja) * 2019-05-22 2020-11-26 セイコーエプソン株式会社 印刷装置
JP7310293B2 (ja) 2019-05-22 2023-07-19 セイコーエプソン株式会社 印刷装置
JP7446922B2 (ja) 2020-06-02 2024-03-11 キヤノン株式会社 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6156234B2 (ja) 2017-07-05
US9389553B2 (en) 2016-07-12
US20150286174A1 (en) 2015-10-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6156234B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
US7421231B2 (en) Image forming apparatus
US8655252B2 (en) Image control device
JP7163033B2 (ja) 画像形成装置
JP6000706B2 (ja) 画像加熱装置
JP2006171220A (ja) 像加熱装置
JP7309531B2 (ja) 画像形成装置
JP2007219450A (ja) 定着装置、画像形成装置、定着装置の温度制御方法、定着装置の温度制御プログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2006163298A (ja) カラー画像形成装置
JP2019078822A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2012063398A (ja) 画像形成装置
JP7346136B2 (ja) 画像形成装置
JP2016009134A (ja) 画像形成装置
JP7255201B2 (ja) 画像形成装置
JP2014052500A (ja) 画像形成装置
JP6095345B2 (ja) 画像形成装置
JP2009048074A (ja) 定着装置及び画像形成装置
US11982957B2 (en) Image forming apparatus that adds a predetermined image to a region with a variable width that is equal to or less than a width of a heat generating region
JP2007199342A (ja) 定着装置
JP2019128476A (ja) 画像形成装置および画像加熱装置
JP2021033160A (ja) 画像形成装置、画像形成方法及びプログラム
JP7395345B2 (ja) 画像形成装置、画像形成方法及びプログラム
JP6862151B2 (ja) 画像形成装置
JP2013088665A (ja) 加熱装置、画像形成装置および後処理装置
JP7483526B2 (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151021

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160722

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160802

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170509

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170522

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6156234

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150