JP7395345B2 - 画像形成装置、画像形成方法及びプログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、プリンタ、複写機等の加熱定着装置を備える画像形成装置、画像形成方法及びプログラムに関する。
プリンタや複写機など、電子写真方式の画像形成装置には、用紙に形成されたトナー像を熱定着させるための加熱定着装置(定着器)が設けられている。画像情報を基にその画像の定着しやすさを判別し、目標温度(定着温度)を制御する方式が知られている。
特開2012-242752号公報 特開2014-109716号公報
しかしながら、画像情報が取得できていない場合、画像情報が不明なページの目標温度をどのようにして設定するかという課題がある。画像情報が取得できていないため、最も定着が困難な画像を想定して定着を行う場合、画像情報が不明なページに対して実際に必要な目標温度よりも過剰に高い目標温度が設定される可能性がある。そのため、画像情報が不明なページの目標温度に基づいて、画像情報が不明なページよりも先行のページの目標温度を設定する場合、先行のページの目標温度も高く設定されてしまう可能性がある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、画像情報が不明なページがある場合に、先行のページの目標温度を適切に設定するための処理を行うことを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、
画像情報と、画像形成装置の動作情報とを取得する取得部と、
記録材にトナー像を形成する画像形成部と、
前記トナー像が形成された前記記録材を加熱することで、前記トナー像を前記記録材に定着する定着部と、
前記取得部により、第1のページに対応する画像情報が取得され、前記第1のページに続く第2のページに対応する画像情報が取得されなかった場合、前記第1のページに対応する画像情報及び前記動作情報に基づいて、前記第1のページを定着するための前記定着部の温度を第1の温度と設定し、かつ、前記動作情報に基づいて、前記第2のページを定着するための前記定着部の温度を第2の温度と設定する制御部と、を備えることを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の画像形成方法は、
記録材にトナー像を形成する画像形成部と、前記トナー像が形成された前記記録材を加熱することで、前記トナー像を前記記録材に定着する定着部と、を備える画像形成装置の画像形成方法であって、
コンピュータが、
画像情報と、前記画像形成装置の動作情報とを取得するステップと、
第1のページに対応する画像情報が取得され、前記第1のページに続く第2のページに対応する画像情報が取得されなかった場合、前記第1のページに対応する画像情報及び前記動作情報に基づいて、前記第1のページを定着するための前記定着部の温度を第1の温
度と設定し、かつ、前記動作情報に基づいて、前記第2のページを定着するための前記定着部の温度を第2の温度と設定するステップと、
を実行することを特徴とする。
本発明によれば、画像情報が不明なページがある場合に、先行のページの目標温度を適切に設定することができる。
第1の実施例に係る画像形成装置の構成図 第1の実施例に係るプリンタシステムの構成図 実施例1に係るエンジン制御部の機能構成部の一例を示す図 第1の実施例に係る定着部の断面構成図 第1の実施例に係る画像処理部の機能構成部の一例を示す図 第1の実施例に係る処理を示すフローチャート 第1の実施例に係る画像の分割処理を示す図 第1の実施例に係る連続回数のカウント処理を示す図 第1の実施例に係る画像タイプの決定処理を示す図 定着可能温度及び目標温度の説明図 定着可能温度及び目標温度の説明図 定着可能温度及び目標温度の説明図 定着可能温度及び目標温度の説明図 定着可能温度及び目標温度の説明図
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。ただし、実施形態に記載されている構成部品の寸法や材質や形状やそれらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件などにより適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施形態に限定する趣旨ではない。
(第1の実施例)
第1の実施例について、図1から図10を用いて説明する。図1は電子写真方式の画像形成装置の一例である、インライン方式のカラー画像形成装置を示す構成図である。図1を用いて電子写真方式のカラー画像形成装置(以下、画像形成装置と表記する)の動作を説明する。
画像形成装置は、給紙部20、現像色分のステーション毎の感光体(以下感光ドラムという)22(22Y、22M、22C、22K)、及び帯電器23(23Y、23M、23C、23K)を有する。また、画像形成装置は、トナーカートリッジ25(25Y、25M、25C、25K)、及び現像器26(26Y、26M、26C、26K)を有する。更に、画像形成装置は、中間転写体30、一次転写手段31(31Y、31M、31C、31K)、二次転写ローラ(二次転写ローラ)32、残留トナーの帯電手段33、及び定着部(加熱定着装置)50等を有する。
画像信号に基づいてプリンタ制御装置304が制御した露光により、感光ドラム22上に静電潜像が形成され、この静電潜像を現像して単色トナー像が感光ドラム22上に形成される。単色トナー像を重ね合わせて多色トナー像を形成し、多色トナー像を記録媒体(記録材)11へ転写する。定着部50において記録媒体11に熱及び圧力が加えられることで、記録媒体11に多色トナー像が定着される。
感光ドラム22は、アルミシリンダの外周に有機光導伝層を塗布して構成されており、
図示しない駆動モータの駆動力が伝達されて反時計回り方向に回転する。画像形成装置は、帯電手段として、ステーション毎にイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の感光ドラム22を帯電させるための4個の帯電器23Y、23M、23C、23Kを備えている。レーザースキャナ24(24Y、24M、24C、24K)から出射されるレーザー光によって、感光ドラム22の表面が選択的に露光されることにより、感光ドラム22上に静電潜像が形成される。
画像形成装置は、感光ドラム22上の静電潜像を可視化するために、ステーション毎にイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の現像を行う4個の現像器(現像手段)26Y、26M、26C、26Kを備えている。現像器26Y、26M、26C、26Kは、図示しない離間機構によって、感光ドラム22Y、22M、22C、22Kに対して当接離間可能に構成されている。
中間転写体30は、樹脂製の無端状ベルトで構成され、感光ドラム22に接触しており、図示しない駆動モータにより中間転写体30が時計回り方向に回転する。中間転写体30は、画像形成動作に応じて感光ドラム22の回転に伴って回転し、一次転写手段31に電圧を印加することにより、単色トナー像が順次中間転写体30に転写される(一次転写)。感光ドラム22上に残った転写残トナーは、各感光ドラム22上に設けられたクリーニング手段27(27Y、27M、27C、27K)によって回収される。
予め給紙部20に用意された記録媒体11は、給紙ローラ21とリタードローラ28によって給紙され、レジストローラ29によって挟持搬送される。その後、中間転写体30と中間転写体30に当接するように設けられた二次転写手段32が記録媒体11を狭持搬送し、二次転写手段32に電圧を印加することによって、記録媒体11に中間転写体30上の多色トナー像が転写される(二次転写)。以上説明した記録媒体11にトナー像を形成する構成を、画像情報に含まれる画像(画像データ)に応じて記録媒体11にトナー像(トナー画像)を形成する画像形成部とする。このように、画像形成装置は、像担持体としての感光ドラム22と、帯電部としての帯電器23と、露光部としてのレーザースキャナ24と、現像部としての現像器26と、転写部としての中間転写体30とを有する画像形成部を備える。
本実施例の画像形成装置は、画像形成モードとして、フルカラーの画像を形成するカラーモードと、ブラック単色の画像を形成するモノクロモードの2つを有している。すなわち、第1の画像形成モードとしてのカラーモード(混色モード)及び第2の画像形成モードとしてのモノクロモード(単色モード)の2種類の画像形成モードを画像形成装置に設定することが可能である。カラーモードは、記録媒体11にカラートナー像を形成するモードであり、モノクロモードは、記録媒体11にモノクロトナー像を形成するモードである。また、カラーモードは、画像形成部の動作に関する第1の画像形成モードであり、モノクロモードは、画像形成部の動作に関する第2の画像形成モードである。
カラーモードの場合、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の現像器26Y、26M、26C、26Kを用いて画像形成を行う。従って、カラーモードの画像形成時には、現像器26Y、26M、26C、26Kが感光ドラム22Y、22M、22C、22Kに当接する。モノクロモードの場合、現像器26Kのみを用いて画像形成を行う。従って、モノクロモードの画像形成時には、現像器26Kが感光ドラム22Kに当接する。
モノクロモードの場合、現像器26Y、26M、26Cを感光ドラム22Y、22M、22Cから離間しておくことで、現像器26Y、26M、26C内のトナーの劣化を抑えることができる。また、現像器26Y、26M、26Cと感光ドラム22Y、22M、22Cとの摺擦による、感光ドラム22Y、22M、22Cの摩耗も抑えることができる。
残留トナーの帯電手段33は、中間転写体30上に残ったトナーを帯電させる。多色トナー像を記録媒体11に転写した後、中間転写体30上に残留したトナーは、残留トナーの帯電手段33によって本来の極性とは逆の極性に帯電される。そして、残留トナーは、一次転写手段31によって感光ドラム22上に静電回収され、クリーニング手段27によって回収される。定着部50は、記録媒体11を狭持搬送しながら、記録媒体11に転写された多色トナー像を溶融定着させるものであり、詳細な構成は後述する。トナー像が定着した後の記録媒体11は、排紙ローラ54及び55によって、排出トレイ56に排出され、画像形成動作が終了する。
図2Aを用いて、本実施例に係るプリンタ制御装置304について説明する。
図2Aは本実施例に係るプリンタシステム(画像形成システム)の構成図である。プリンタ制御装置304は、ホストコンピュータ300と通信を行う画像形成装置に組み込まれている。ホストコンピュータ300は、例えば、インターネットやローカルエリアネットワーク(LAN)等のネットワーク上のサーバーやパーソナルコンピュータであってもよいし、スマートフォンやタブレット端末等の携帯情報端末であってもよい。プリンタ制御装置304は、コントローラインターフェイス305を用いてホストコンピュータ300と接続し通信を行う。
プリンタ制御装置304は、大別してコントローラ部301とエンジン制御部302に分かれている。コントローラ部301は、画像処理部303及びコントローラインターフェイス305を有する。画像処理部303は、コントローラインターフェイス305を介してホストコンピュータ300から受信した画像情報を基に、文字コードのビットマップ化や中間調画像のディザ等によるハーフトーニング処理等を行う。また、画像処理部303は、コントローラインターフェイス305を介してエンジン制御部302のビデオインターフェイス310へ画像情報を送信する。前記の画像情報には、レーザースキャナ24の点灯タイミングを制御する情報と、転写バイアスなどのプロセス条件を制御するプリントモードと、画像サイズ情報とが含まれる。
コントローラ部301は、レーザースキャナ24の点灯タイミングの情報をASIC(Application Specific Integrated Circuit、特定用途向け集積回路)314に送信する。ASIC314は、レーザースキャナ24などの画像形成部の一部を制御する。
一方、プリントモードや画像サイズなどの情報はCPU(Central Processing Unit、中央演算処理装置)311へ送信される。CPU311は、プロセッサとも呼ばれる。CPU311は、単一のプロセッサに限定される訳ではなく、マルチプロセッサ構成であってもよい。CPU311は必要に応じて、RAM313に情報をストアする、ROM312もしくはRAM313に保存されたプログラムを使用する、ROM312もしくはRAM313に保存された情報を参照するなどを行う。CPU311は、ROM312やRAM313を用いて、エンジン制御部302の各種制御を行う。さらにコントローラ部301は、ユーザがホストコンピュータ300上で行った指示に応じて、プリント命令、キャンセル指示などをエンジン制御部302に送信し、印字動作の開始や中止などの動作を制御する。ユーザは、ホストコンピュータ300を介して、画像形成モードを選択することができる。例えば、ユーザは、ホストコンピュータ300を介して、カラーモード又はモノクロモードを選択することができる。コントローラ部301は、ユーザがホストコンピュータ300を介して選択した画像形成モードの情報をエンジン制御部302に送信する。画像形成装置にカラーモードが設定された場合、コントローラ部301は、画像形成装置にカラーモードが設定されていることを示す情報(カラーモードの設定情報)をエンジン制御部302に送信する。画像形成装置にモノクロモードが設定された場合、コントローラ部301は、画像形成装置にモノクロモードが設定されていることを示す情報(モノクロモードの設定情報)をエンジン制御部302に送信する。
図2Bは、エンジン制御部302の機能構成部の一例を示す図である。図2Bに示すように、エンジン制御部302は、定着制御部320、給紙搬送制御部330、画像形成制御部340及び目標温度制御部350を有する。CPU311が、エンジン制御部302の各種制御を行うことにより、エンジン制御部302は、図2Bに示す各部として機能する。定着制御部320は、定着部50の温度を制御する。給紙搬送制御部330は、給紙部20の動作間隔を制御する。画像形成制御部340は、プロセススピード制御、現像制御、帯電制御及び転写制御等を行う。また、画像形成制御部340は、ホストコンピュータ300から送信されたプリント命令、キャンセル指示、カラーモードの設定情報、モノクロモードの設定情報などの画像形成装置の動作情報を取得する。目標温度制御部350は、目標温度の決定、変更、設定等を行う。画像形成装置が行う処理の一部をホストコンピュータ300やネットワーク上のサーバーが行ってもよい。エンジン制御部302、画像処理部303が行う処理の一部又は全部をホストコンピュータ300やネットワーク上のサーバーが行ってもよい。ホストコンピュータ300及びネットワーク上のサーバーは、処理装置の一例である。また、エンジン制御部302が行う処理の一部又は全部を画像処理部303が行ってもよいし、画像処理部303が行う処理の一部又は全部をエンジン制御部302が行ってもよい。
(定着部)
図3を用いて、本実施例に係るフィルム加熱方式の定着部50について説明する。定着部50は加熱装置としてのフィルムユニット51と加圧ローラ52を有する。
フィルムユニット51は、定着部材である定着フィルム64と、加熱部材である加熱ヒータ63と、ヒータ保持部材であるヒータホルダ65を有する。定着フィルム64は、円筒形状の回転体である。また、フィルムユニット51に対向した位置に、加圧部材である加圧ローラ52が設けられる。加圧ローラ52は、弾性を有する回転体である。
定着部50は、定着フィルム64を介して加熱ヒータ63と加圧ローラ52とで形成される圧接ニップ部(定着ニップ部)Nにおいて、未定着のトナー像tが形成された記録媒体11を挟持搬送させる。これによりトナー像tが記録媒体11に定着される。すなわち、定着部50は、トナー像tが形成された記録媒体11をニップ部Nで搬送しながら加熱してトナー像tを記録媒体11に定着する。
(加熱ヒータ)
図3に示すように、加熱ヒータ63は定着フィルム64の内部に配置されている。加熱ヒータ63は、例えば、セラミックヒータである。加熱ヒータ63は、アルミナ等のセラミック基板と、セラミック基板上に形成された銀パラジウム合金等の抵抗発熱層を有する。加熱ヒータ63の抵抗発熱層の絶縁と耐摩耗性の為に、抵抗発熱層がオーバーコートガラスで覆われており、オーバーコートガラスが定着フィルム64の内周面に接触する。加熱ヒータ63の表面には耐熱性グリース等の潤滑剤が少量塗布されている。これにより、定着フィルム64はスムーズに回転することが可能となる。
加熱ヒータ63における定着フィルム64との摺動面の反対側の面には、温度検知部材としてのサーミスタ66が当接配置されている。定着制御部320は、サーミスタ66の検知温度に基づいて、加熱ヒータ63の温度が所望の温度を維持するように加熱ヒータ63に通電する電流の制御を行っている。換言すれば、定着制御部320は、サーミスタ66の検知温度が所定の目標温度を維持するように加熱ヒータ63への通電を制御する。例えば、サーミスタ66の信号に応じて、定着制御部320が加熱ヒータ63に流れる電流を制御することで、加熱ヒータ63の温度を制御している。また、定着制御部320は、加熱ヒータ63の温度を定着部50の温度として検知してもよい。定着制御部320は、定着部50の温度が目標温度を維持するように、定着部50に供給する電力を制御してもよい。例えば、サーミスタ66の信号に応じて、定着制御部320が定着部50に流れる
電流を制御することで、定着部50の温度を制御してもよい。定着制御部320が行う処理の一部又は全部を目標温度制御部350が行ってもよい。
(定着フィルム)
定着フィルム64は、SUS等の薄い金属製素管の表面に直接又はプライマ層を介してPFA、PTFE、FEP等の離型性層をコーティング又はチューブ被覆した複合層フィルムである。金属製素管に代えて、ポリイミド等の耐熱樹脂とグラファイトなどの熱伝導フィラーを混練したものを筒状に成型した基層を用いてもよい。本実施例の定着フィルム64は、基層ポリイミドにPFAをコーティングしたフィルムを用いている。例えば、定着フィルム64の総膜厚は70μmで、定着フィルム64外周長は57mmである。
(加圧ローラ)
加圧ローラ52は、鉄等からなる芯金60、弾性層61及び離型層62を有する。芯金60の上に絶縁性のシリコーンゴムやフッ素ゴム等の耐熱ゴムを発泡することにより弾性層61が形成され、弾性層61の上に接着層としてプライマ処理されて接着性をもつRTVシリコーンゴムが塗布されている。更にPFA、PTFE、FEP等にカーボン等の導電剤を分散させたチューブを被覆又はコーティング塗工した離型層62を、接着層を介して弾性層61に形成している。本実施例では、加圧ローラ52の外径は18mm、加圧ローラ52のローラ硬度は48°(Asker-C 600g加重)である。
加熱定着に必要な圧接ニップ部Nを形成するために、不図示の加圧手段により、加圧ローラ52は長手方向両端部から180Nで加圧されている。また、加圧ローラ52は、芯金60を介した回転駆動により、図3の矢印R1の方向(反時計周り)に回転駆動される。これにより、定着フィルム64はヒータホルダ65の外側を図3の矢印R2方向(時計周り)に従動回転する。
(ヒータホルダ)
ヒータホルダ65は加熱ヒータ63を保持しており、液晶ポリマー、フェノール樹脂、PPS、PEEK等により形成されている。定着フィルム64が余裕をもってヒータホルダ65に外嵌され、定着フィルム64が回転自在に配置されている。
記録媒体11は、加圧ローラ52と定着フィルム64との間に形成された圧接ニップ部Nを通過する。加熱ヒータ63から供給された熱は、圧接ニップ部Nにおいて、定着フィルム64を介して記録媒体11を加熱する。記録媒体11上の未定着トナー像tは、加熱された定着フィルム64から受ける熱と、圧接ニップ部Nにおける圧力によって溶融され、記録媒体11上に定着される。
ROM312もしくはRAM313に保存された温度制御プログラムにより、制御手段としてのエンジン制御部302は、温度検知部としてのサーミスタ66の検知温度を基に加熱ヒータ63の温度を所定の目標温度に制御する。制御方法としては、比例項、積算項、微分項からなるPID制御が好ましい。PID制御によって周期内での加熱ヒータ63の通電時間が決定され、不図示のヒータ通電時間制御回路を駆動させて、加熱ヒータ63の出力電力が決定される。本実施例では制御周期100msec間隔で加熱ヒータ63の出力電力を更新する。
エンジン制御部302又は目標温度制御部350は、後述する画像処理部303からの情報をもとに目標温度の決定、設定又は変更を行う。エンジン制御部302又は目標温度制御部350は、目標温度に基づいて、定着制御部320に指示を出す。またエンジン制御部302又は目標温度制御部350は、後述する画像処理部303からの情報に加え、定着部50の温まり具合、環境温湿度、印字モード、記録材の種類など従来から行われている各種補正によって目標温度を補正してもよい。目標温度制御部350が行う処理の全部又は一部を、定着制御部320が行ってもよい。
図4は、画像処理部303の機能構成部の一例を示す図である。画像処理部303は画像解析手段としての画像解析部401と、その他画像処理部402と、記憶部403とを有する。画像解析部401は、ホストコンピュータ300から送られるページ(ページデータ)と、ページの画像情報とを取得する。画像解析部401は、後述するように、印字する画像に対して必要な目標温度もしくは必要な目標温度に相関のある定着温度相関値を算出する。その他画像処理部402は、文字コードの画像変換やハーフトーニング処理等を行い、画像をビットマップ化する。記憶部403は、画像解析部401及びそのた画像処理部402によって行われた各処理で生成されたデータや情報を記憶する。記憶部403は、例えば、RAMである。
本実施例に係る画像形成装置では、600dpiの解像度でその他画像処理部402による処理が行われている。他の解像度でその他画像処理部402による処理が行われてもよい。また、画像解析部401は、その他画像処理部402による処理が終了した後の画像情報に対して計算処理を行っている。ただし画像処理順はこの限りではなく、その他画像処理部402による処理を行う前に、画像情報に対して計算処理を行うこともできる。
印字する画像に対して必要な目標温度は、トナー高さや印字率によって異なる。一般的に、トナー高さが高くなるほど、記録媒体11上のトナー量が増えるため、トナーを溶融定着させるのに必要な熱量が増加し、目標温度を高くする必要がある。さらには、同じトナー高さであっても、ベタ画像のように連続している場合と、文字画像のように離散的に存在する場合では目標温度が異なり、一般的に文字画像の方が定着しやすい。これは、離散的に存在するトナー像の方が、その周辺部のトナー像のない領域から流入する熱により定着性が向上するためである。従って、印字する画像に対する目標温度は、画像の濃度や形状によって異なる。
画像に対する目標温度の算出方法についてはいくつかの方法が提案されているものの、本実施例では、画像濃度情報Dと画像タイプ情報(画像種類情報)Iによる方法を用いて説明する。
画像濃度情報Dは、記録媒体11に形成されるトナー像に対応する画像情報に含まれる全ピクセルの中で最大の濃度を有するピクセルの濃度情報(濃度値)である。ピクセルの濃度情報を、百分率(%)で定義してもよいし、階調値(0~255)で定義してもよい。画像解析部401は、複数の記録媒体11が連続して印刷される場合の1番目のページの画像濃度情報Dを、画像濃度情報D1として記憶部403に記憶する。また、画像解析部401は、後述する方法を用いて、画像タイプ情報Iを、画像情報に基づいて決定する。画像解析部401は、複数の記録媒体11が連続して印刷される場合の1番目のページの画像タイプ情報Iを、画像タイプ情報I1として記憶部403に記憶する。画像解析部401は、複数の記録媒体11が連続して印刷される場合の2番目のページの画像濃度情報Dを、画像濃度情報D2として記憶部403に記憶する。画像解析部401は、複数の記録媒体11が連続して印刷される場合の2番目のページの画像タイプ情報Iを、画像タイプ情報I2として記憶部403に記憶する。画像解析部401は、複数の記録媒体11が連続して印刷される場合のn番目のページ(nページ目)の画像濃度情報Dを、画像濃度情報Dとして記憶部403に記憶する。画像解析部401は、複数の記録媒体11が連続して印刷される場合のn番目のページの画像タイプ情報Iを、画像タイプ情報Iとして記憶部403に記憶する。
尚、画像濃度情報Dや画像タイプ情報Iの検出時間は、画像情報の情報量の大きさや、ホストコンピュータ300の処理速度、ホストコンピュータ300からコントローラ部301への転送速度、コントローラ部301の処理速度等によって変化する。従って、記憶部403に記憶される画像濃度情報Dと画像タイプ情報Iの個数は一定であるとは限らない。また、同様の理由で、RAM403に記憶している画像濃度情報Dと画像タイプ情報
Iの個数は同じであるとも限らない。
次に、画像濃度情報Dと記録媒体11上のトナー量の関係について述べる。画像濃度情報Dは、記録媒体11上の単位面積当たりのトナー量と相関がある情報であり、記録媒体11上に形成されたトナー像のトナー量に関する情報である。イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のいずれか1色の最大濃度を100%とする。本実施例では、定着性を考慮し、フルカラーにおける濃度の最大値(4色の合算値)を250%としている。画像濃度情報D=100%の場合の記録媒体11上の単位面積当たりのトナー量は約0.4mg/cmであり、画像濃度情報D=250%の場合の記録媒体11上の単位面積当たりのトナー量は約1.0mg/cmである。
次に、図5、6、及び7を用いて、画像タイプ情報Iの判別方法を説明する。図5は画像タイプ情報Iの判別方法を示したフローチャートである。以下では、ホストコンピュータ300から画像形成装置に送られた1ページ分の画像情報に基づいて、1枚の記録媒体11に印字する場合の処理の一例を示す。以下の処理は、連続するn個(nは2以上の整数)のページの画像情報を、複数の記録媒体11に印字する場合の処理にも適用できる。画像タイプ情報Iは、画像情報に含まれる画像がベタ画像或いは文字画像のいずれかを示す情報である。本実施例では、画像の所定領域内で所定濃度以上のピクセルが連続する性質(連続性)と、画像の所定領域内における所定濃度以上のピクセルが占める割合(被覆率)とから画像タイプ情報Iを判別している。
ステップ501で、画像解析部401は、図6に示すように、画像(600dpi)を主走査方向(横方向、矢印D1方向)の128ピクセル×副走査方向(縦方向、矢印D2方向)の128ピクセルの正方形の領域に分割する。すなわち、画像解析部401は、画像を複数のピクセルを含む複数の領域に区分する。分割する領域の大きさは10から2000ピクセル程度が好ましい。領域が小さすぎると、文字をベタと認識してしまう可能性があり、逆に領域が大きすぎると領域内に文字とベタが混在する場合に正しく認識できなくなる可能性がある。なお、本実施例では、領域の形状が正方形であるが、領域の形状は、長方形等の異なる形状(所定形状)であってもよい。主走査方向は、記録媒体11の搬送方向と直交する方向と一致する。副走査方向は、記録媒体11の搬送方向と一致する。
図6に示すように、複数の領域の各領域にはA(m,n)が割り当てられており、括弧内のmは領域Aの縦方向(副走査方向)の番号、括弧内のnは横方向(主走査方向)の番号である。括弧内のmは記録媒体11の先端から数えた番号、括弧内のnは記録媒体11の左端から数えた番号であり、いずれも1以上の正の整数である。各領域内の全てのピクセル数をPaとする場合、本実施例では、Pa=128×128=16384となる。
ステップ502で、画像解析部401は、各領域に含まれるピクセルを“0”と“1”に二値化し、各領域に含まれるピクセルに“0”又は“1”を割り当てる。本実施例では、濃度値(濃度データ値)が0のピクセル、すなわち白のピクセルを“0”、白以外のピクセルを“1”に二値化している。このように、ピクセルを二値化するための閾値は0であるが、異なる閾値であってもよい。また、一つの閾値による二値化ではなく、複数の閾値によって各領域のピクセルを分類してもよい。
ステップ503で、画像解析部401は、図7(A)に示すように、二値化した値が1となるピクセルが主走査方向に4つ連続して並んでいる回数(以下、連続回数とも呼ぶ)N(m,n)を各領域内でカウントする。言い換えれば、画像解析部401は、各領域について、主走査方向に4つ連続して並んでいるピクセル(“1”が割り当てられたピクセル)で構成されたグループの数をカウントする。二値化した値が1であるピクセルが連続して並んでいるピクセルの数(ピクセルの連続数)は3から30程度の所定数が好ましい
。判別対象の画像が小さすぎる(ピクセルの数が少ない)と文字画像とベタ画像の判別が困難になる可能性がある。判別対象の画像が大きすぎる(ピクセルの数が多い)と定着しにくい線幅の太い文字が、判別対象の画像に含まれる可能性がある。なお、連続回数のカウント方法は、図7(B)に示すようにあらかじめ主走査方向に区切られた範囲内で、ピクセルが連続するか否かを判別するものであってもよく、処理の都合等により選択可能である。
ステップ504で、画像解析部401は、ステップ503でカウントした連続回数N(m,n)×4を分子、領域内の二値化した値が1のピクセル数P(m,n)を分母として、連続性C(m,n)を算出する。画像解析部401は、各領域について、連続性C(m,n)を算出する。
P(m,n)=0の場合、C(m,n)=0とする。連続性C(m,n)は0から1の値を取る。
C(m,n)=N(m,n)×4/P(m,n)
換言すれば、連続性C(m,n)は、所定領域における所定方向に連続して並んでいる二値化した値が1のピクセルで構成された複数のグループに含まれるピクセルの総数を、所定領域における二値化した値が1のピクセルの総数で割った値(第1比率)である。このように、連続性C(m,n)は、所定領域における所定方向に連続して並んでいる二値化した値が1のピクセルの総数を、所定領域における二値化した値が1のピクセルの総数で割った値(第1比率)である。所定方向は、主走査方向であってもよい。二値化した値が1のピクセルは、所定値以上の濃度を有する。所定値は、例えば、0以外の濃度値である。
ステップ505で、画像解析部401は、領域内の二値化した値が1のピクセル数P(m,n)を分子、領域内の全てのピクセル数Paを分母として、被覆率R(m,n)を算出する。画像解析部401は、各領域について、被覆率R(m,n)を算出する。被覆率R(m,n)は0から1の値を取る。
R(m,n)=P(m,n)/Pa
換言すれば、被覆率R(m,n)は、所定領域における二値化した値が1のピクセルの総数を、所定領域におけるピクセルの総数で割った値(第2比率)である。
ステップ506で、画像解析部401は、各領域について、連続性C(m,n)を連続性閾値Cthと比較し、被覆率R(m,n)を被覆率閾値Rthと比較する。画像解析部401は、所定領域の連続性C(m,n)が連続性閾値Cth(第1閾値)未満であるか否かを判定する。また、画像解析部401は、所定領域の被覆率R(m,n)が被覆率閾値Rth(第2閾値)未満であるか否かを判定する。所定領域の連続性C(m,n)が連続性閾値Cth(第1閾値)未満であり、かつ、所定領域の被覆率R(m,n)が被覆率閾値Rth(第2閾値)未満である場合、画像解析部401は、所定領域のタイプを画像タイプ(画像種類)1と決定する。すなわち、所定領域の連続性C(m,n)及び被覆率R(m,n)のいずれも閾値未満である場合、画像解析部401は、その所定領域のタイプを画像タイプ1と決定する。所定領域の連続性C(m,n)が連続性閾値Cth以上である場合、或いは、所定領域の被覆率R(m,n)が被覆率閾値Rth以上である場合、画像解析部401は、所定領域のタイプを画像タイプ2と決定する。すなわち、所定領域の連続性C(m,n)及び被覆率R(m,n)の少なくとも一方が閾値以上である場合、画像解析部401は、所定領域のタイプを画像タイプ2と決定する。本実施例では、連続性閾値Cthを0.8、被覆率閾値Rthを0.25としているが、連続性閾値Cth及び被覆率閾値Rthは他の値であってもよい。
本実施例における、連続性及び被覆率に基づく画像タイプの決定処理について、図8を用いて説明する。説明を簡単にするため、ここではブラック単色の画像例を用いて説明す
る。
画像タイプ1は、文字画像のような離散的かつ被覆率が低く定着しやすい画像が該当する。画像タイプ2は、ベタ画像のような連続的で定着しにくい画像が該当する。以下、図8の第1画像~第4画像について説明する。第1画像はMSPゴシック10.5ポイントの文字を含む画像である。第1画像の連続性Cと被覆率Rは、ともに閾値を下回る(閾値判別:NO)。そのため、第1画像の画像タイプ情報Iは、画像タイプ1と判別される。一方、第2画像は0.5mm幅の縦線と横線からなる格子画像であり、第2画像の連続性Cは閾値を上回る(閾値判別:YES)が、第2画像の被覆率Rは閾値を下回る(閾値判別:NO)。そのため、第2画像の画像タイプ情報Iは、画像タイプ2と判別される。第3画像は市松模様のパターンを含む画像であり、第3画像の連続性Cは0であり、閾値を下回る(閾値判別:NO)。一方で、第3画像の被覆率Rは0.5であり、閾値を上回る(閾値判別:YES)。そのため、第3画像の画像タイプ情報Iは、画像タイプ2と判別される。第4画像は全面ベタ画像であり、第4画像の連続性Cと被覆率Rはともに1であり、閾値を上回る(閾値判別:YES)。そのため、第4画像の画像タイプ情報Iは、画像タイプ2と判別される。これらの画像例より、文字のような離散的かつ被覆率が低い画像が画像タイプ情報Iとして判別されることがわかる。
n番目のページの画像における全ての領域の画像タイプ情報Iが画像タイプ1である場合、n番目のページの画像は文字画像のような離散的かつ被覆率が低い画像のみで構成されていると判断できる。画像解析部401は、n番目のページの画像における全ての領域が画像タイプ1である場合、n番目のページの画像タイプ情報Iを画像タイプ1と決定する。画像解析部401は、n番目のページの画像における少なくとも一つの領域が画像タイプ2である場合、n番目のページの画像タイプ情報Iを画像タイプ2と決定する。また、画像解析部401は、n番目のページの画像における複数の領域の1/2以上の領域が画像タイプ1である場合、n番目のページの画像タイプ情報Iを画像タイプ1と決定してもよい。
次に、記録媒体11上のトナー像と目標温度の関係について述べる。所定のトナー像に対して過小な熱量しか与えられない場合には、トナーが記録媒体11に十分定着されずに剥離する定着不良が発生する可能性がある。従って、画像に応じて目標温度を最適値(最適な目標温度)に変更することが好ましい。なお、最適な目標温度は、装置構成やプロセススピード、環境、使用する記録媒体によって異なる。
記録媒体11上のトナー量が画像形成装置で設定可能なフルカラーの上限濃度が250%(トナー量:1.00mg/cm2)である場合、ベタ画像(画像タイプ情報I=2)の定着可能温度を、定着可能基準温度Tsと定義する。定着可能温度を目標温度として用いたときに、定着不良が発生せず、かつ、最も消費電力が低くなるように、定着可能温度が決められている。任意の画像濃度情報Dと画像タイプ情報Iを持つページの画像における定着可能温度をTbとする。n番目のページの画像濃度情報Dを画像濃度情報Dとし、n番目のページの画像タイプ情報Iを画像タイプ情報Iとすると、n番目のページの定着可能温度Tb(定着可能温度Tb)は、以下の式(1)及び(2)で表される。
n番目のページの画像タイプが文字画像(画像タイプ情報I=1)である場合、定着可能温度Tbは、以下の式(1)で表される。
(1)Tb=Ts-60+(0.2×D) (100≦D≦250)
n番目のページの画像タイプがベタ画像(画像タイプ情報I=2)である場合、定着可能温度Tbは、以下の式(2)で表される。
(2)Tb=Ts-50+(0.2×D) (100≦D≦250)
n番目のページの画像濃度情報Dが100未満の場合、画像濃度情報D=100(
%)として計算する。これは、フルカラー画像であっても単色ブラックの文字等の画像が含まれている場合が多く、そのようなフルカラー画像には、画像濃度情報D=100(%)の画像が含まれているからである。従って、稀に画像濃度情報Dが100(%)未満の場合があるとしても、画像濃度情報D=100(%)であるものとして計算する。
上記のように、本実施例における定着可能温度Tbは画像濃度情報Dに対し線形の関係である。また、画像が文字画像の場合と画像がベタ画像の場合とを比較すると、同じ画像濃度であっても、文字画像の定着可能温度Tbはベタ画像の定着可能温度Tbよりも10℃低い。そのため、n番目のページの画像が文字画像である場合、n番目のページの画像がベタ画像である場合よりも10℃低い温度で定着できる。
上記の式(1)について、D=100の場合、Tb=Ts-40℃であり、D=250の場合、Tb=Ts-10である。上記の式(2)について、D=100の場合、Tb=Ts-30℃であり、D=250の場合、Tb=Tsである。カラーモードについては、画像濃度情報Dの下限が100%(D=100)であり、画像濃度情報Dの上限が250%(D=250)である。従って、カラーモードにおける定着可能温度Tbの設定幅(温度範囲)はTs~Ts-40℃である。モノクロモードについては、画像濃度情報Dが100%(D=100)である。従って、モノクロモードにおける定着可能温度Tbの設定幅(温度範囲)はTs-30℃~Ts-40℃である。
例えば、定着可能温度Tbよりも定着可能温度Tbn+1が高く、かつ、定着可能温度Tbと定着可能温度Tbn+1との差分が大きい場合、以下の事象が発生する場合がある。
定着可能温度Tbから定着可能温度Tbn+1までの昇温が間に合わずに定着不良が発生したり、あるいは急激な昇温によって画像形成中の温度変動が大きくなり、画像に光沢ムラが発生したりすることがある。そこで、n番目のページの定着可能温度Tb(定着可能温度Tb)とn+1番目のページの定着可能温度Tb(定着可能温度Tbn+1)との間に昇温上限値(1ページ当たりの温度切り替え制限量)Lを設けている。本実施例では、昇温上限値L=5℃としている。ただし、装置構成、トナー、記録媒体11の種類によっては、定着不良が発生せず、また、画像に光沢ムラが発生しない場合もある。このような場合には、昇温上限値Lを設定せずに、定着可能温度Tbを算出してもよい。
本実施例の画像形成装置は、n番目のページの定着可能温度Tbを算出する際に、n番目のページからn+3番目のページに対応する画像情報、すなわち3ページ先までの画像情報を取得する。画像情報の取得は、ホストコンピュータ300内での処理、ホストコンピュータ300からコントローラ部301への転送、コントローラ部301内での処理等の影響を受ける。そのため、例えば、n+3番目のページに対応する画像情報が得られず、n番目のページからn+2番目のページに対応する画像情報が得られる場合がある。
ここで、n番目のページの後続ページであるn+1番目のページ、n+2番目のページ、n+3番目のページ、n+4番目のページ・・・の定着可能温度Tbを、定着可能温度Tbn+1、Tbn+2、Tbn+3、Tbn+4・・・と定義する。また、n番目のページに対応する画像情報に応じて形成されたトナー像を記録媒体11に定着するときの目標温度を、目標温度Tと定義する。目標温度Tから定着可能温度Tbn+1、Tbn+2、Tbn+3、Tbn+4・・・に、昇温上限値L以内の昇温で到達できるように、目標温度Tを設定する必要がある。従って、以下の(温度1)~(温度5)のうちの最大値(最も高い温度)を、目標温度Tとして選択する。
(温度1)Tb
(温度2)Tbn+1-L
(温度3)Tbn+2-L×2
(温度4)Tbn+3-L×3
(温度5)Tbn+4-L×4
n+4番目のページに対応する画像情報は得られていないため、n+4番目のページの画像の濃度がベタ画像の最大値である可能性を想定して、定着可能温度Tbn+4=Ts(定着可能基準温度)としている。つまり、上述の条件下では、目標温度Tは、定着可能基準温度Tsに対して-20℃(=-L×4)であり、定着可能基準温度Tsから20℃までしか下げられない。画像タイプが文字画像である場合のモノクロモードにおける定着可能温度Tbは、Ts-40℃である。例えば、n番目のページの画像タイプがブラック単色の文字画像(D=100、I=1)である場合、Tb=Ts-40℃であるが、目標温度Tは、定着可能基準温度Tsから20℃までしか下げられない。また、n+2番目のページに対応する画像情報やn+3番目のページに対応する画像情報が得られていない場合、目標温度Tは更に高くなる。
本実施例では、画像情報が得られていないページに対し、画像形成装置の動作中のモードに基づいて、定着可能温度を設定している。
モノクロモードでは、ブラック(K)トナーのみを使用してトナー像を記録媒体11に形成するため、n番目のページの画像濃度情報Dは100%である。従って、モノクロモードにおける定着可能温度Tbは、画像タイプ情報Iによって決まる。画像タイプが文字画像(画像タイプ情報I=1)の場合にはTb=Ts-40℃、画像タイプがベタ画像(画像タイプ情報I=2)の場合にはTb=Ts-30℃となる。本実施例では、画像形成装置がモノクロモードで動作中の場合には、画像情報が得られていないページの定着可能温度をモノクロモードの最高温度(Tb=Ts-30℃)として計算する。
カラーモードでは、イエロー(Y)トナー、マゼンダ(M)トナー、シアン(C)トナー、ブラック(K)トナーを使用してトナー像を記録媒体11に形成するため、n番目のページの画像濃度情報Dは100%以上250%以下である。従って、カラーモードにおける定着可能温度Tbは、画像タイプ情報Iと画像濃度情報Dによって決まる。本実施例では、画像形成装置がカラーモードで動作中の場合、画像情報が得られていないページの定着可能温度をカラーモードの最高温度(Tb=Ts)として計算する。
これにより、画像形成装置の動作中のモードに応じた目標温度Tを適切に設定することが可能になる。
以下、図9及び10を用いて、定着可能温度Tb及び目標温度Tについて詳細に説明する。図9(A)及び図10(A)は、比較例の定着可能温度Tb及び目標温度Tを示す図である。図9(B)及び図10(B)は、本実施例の定着可能温度Tb及び目標温度Tを示す図である。図9(A)、(B)及び図10(A)、(B)の横軸はページ番号を示し、図9(A)、(B)及び図10(A)、(B)の縦軸は温度(差分)を示している。図9(A)、(B)及び図10(A)、(B)の温度(差分)は、定着可能基準温度Tsと定着可能温度Tbとの差分、及び、定着可能基準温度Tsと目標温度Tとの差分である。
まず、図9(A)、(B)について説明する。画像形成装置にはモノクロモードが設定されており、画像形成装置は、モノクロモードで画像形成を行っている。n番目のページからn+3番目のページまでの画像がモノクロの文字(画像濃度情報D=100%、画像タイプ情報I=1)である。n+4番目のページに対応する画像情報が得られていないため、n+4番目のページの画像タイプが不明である。
比較例及び本実施例における定着可能温度Tb~Tbn+3はTs-40℃である。n+4番目のページに対応する画像情報が得られていないため、比較例における定着可能温度Tbn+4は定着可能基準温度Tsであり、本実施例における定着可能温度Tbn+
はTs-30℃である。比較例及び本実施例における昇温上限値Lは5℃である。比較例では、定着可能温度Tbn+4=Ts(定着可能基準温度)であるため、図9(A)に示すように、T=Ts-20℃である。本実施例では、定着可能温度Tbn+4=Ts-30℃(モノクロモードの最高温度)であるため、図9(B)に示すように、T=Ts-40℃である。
次に、図10(A)、(B)について説明する。画像形成装置にはモノクロモードが設定されており、画像形成装置は、モノクロモードで画像形成を行っている。n番目のページ及びn+1番目のページの画像がモノクロの文字(画像濃度情報D=100%、画像タイプ情報I=1)である。したがって、n番目のページ及びn+1番目のページの画像タイプが文字画像である。n+2番目のページからn+4番目のページまでの画像情報が得られていないため、n+2番目のページからn+4番目のページまでの画像タイプが不明である。
比較例及び本実施例における定着可能温度Tb、Tbn+1はTs-40℃である。n+2番目のページからn+4番目のページまでの画像情報が得られていないため、比較例における定着可能温度Tbn+2~Tbn+4は定着可能基準温度Tsであり、本実施例における定着可能温度Tbn+2~Tbn+4はTs-30℃である。比較例及び本実施例における昇温上限値Lは5℃である。比較例では、定着可能温度Tbn+2~Tbn+4=Ts(定着可能基準温度)であるため、図10(A)に示すように、T=Ts-10℃である。本実施例では、定着可能温度Tbn+2~Tbn+4=Ts-30℃(モノクロモードの最高温度)であるため、図10(B)に示すように、T=Ts-40℃である。
以上のように、画像形成装置の動作中のモードに基づいて、画像情報が得られていないページの定着可能温度を設定する。画像形成装置の動作モード(画像形成モード)がモノクロモードである場合、画像情報が得られていないページの定着可能温度をモノクロモードの最高温度に設定する。画像形成装置の動作モード(画像形成モード)がカラーモードである場合、画像情報が得られていないページの定着可能温度をカラーモードの最高温度に設定する。これにより、画像形成装置の動作中のモードに応じた目標温度Tを適切に設定することが可能になる。この結果、画像形成装置の消費電力の低減が可能となる。
ここで、画像情報が得られていなかったページがフルカラーの画像で、Tb>Ts-30℃であった場合について説明する。
本実施例の画像形成装置では、モノクロモードからカラーモードに切り替える場合、現像器26Y、26M、26Cを感光ドラム22Y、22M、22Cに当接させる。画像形成中、特にレーザースキャナ24による感光ドラム22の表面の露光中に現像器26の当接動作を行うと、現像器26の当接動作の衝撃によって露光のブレが発生して、画像が乱れる可能性がある。本実施例では、レーザースキャナ24Kの露光が完了してから、現像器26の当接動作が行われる。従って、モノクロモードで画像形成を行う場合の最後のページと、その後のカラーモードで画像形成を行う場合の最初のページとの間は、通常の画像形成時よりも間隔が長くなる。そのため、画像情報が得られていなかったページの定着可能温度Tb=Tsであっても、上述のモード切り替え時間を利用して昇温させることが可能である。また、モードの切り替え時間での昇温が間に合わない場合に、モノクロモードからカラーモードへの切り替え時に昇温のための時間を確保してもよい。更に、モノクロモードでの現像器26の離間を行わない画像形成装置において、モノクロモードからカラーモードへの切り替え時に昇温のための時間を確保してもよい。
本実施例における画像解析部401及び目標温度制御部350が行う処理の一例を以下に示す。画像解析部401が行う処理の一部又は全部を目標温度制御部350が行っても
よいし、目標温度制御部350が行う処理の一部又は全部を画像解析部401が行ってもよい。画像解析部401は、画像情報と、画像形成装置の動作情報とを取得する。画像解析部401は、取得部の一例である。画像解析部401により、少なくとも1つの第1のページに対応する画像情報が取得され、第1のページに続く少なくとも1つの第2のページに対応する画像情報が取得されていない場合について説明する。図9(B)の場合、第1のページは、n番目からn+3番目の各ページであり、第2のページは、n+4番目のページである。図10(B)の場合、第1のページは、n番目及びn+1番目の各ページであり、第2のページは、n+2番目からn+4番目の各ページである。画像形成装置の動作情報は、例えば、画像形成モードの設定情報である。画像形成装置の動作情報は、カラーモードの設定情報又はモノクロモードの設定情報を含む。
目標温度制御部350は、第1のページに対応する画像情報及び画像形成装置の動作情報に基づいて、第1のページの設定温度を第1の温度(定着可能温度Tb)と設定する。第1のページの設定温度は、第1のページを定着するための定着部50の温度又は加熱ヒータ63の温度(設定温度)である。また、第1のページの設定温度は、第1のページを定着するための定着部50の温度又は加熱ヒータ63の温度に関する温度ともいえる。図9(B)の場合、目標温度制御部350は、n番目からn+3番目の各ページに対応する画像情報及びモノクロモードの設定情報に基づき、n番目からn+3番目の各ページの設定温度を第1の温度(Tb、Tbn+1、Tbn+2、Tbn+3)と設定する。図10(B)の場合、目標温度制御部350は、n番目及びn+1番目の各ページに対応する画像情報及びモノクロモードの設定情報に基づいて、n番目及びn+1番目の各ページの設定温度を第1の温度(Tb、Tbn+1)と設定する。
目標温度制御部350は、画像形成装置の動作情報に基づいて、第2のページの設定温度を第2の温度(定着可能温度Tb)と設定する。第2のページの設定温度は、第2のページを定着するための定着部50の温度又は加熱ヒータ63の温度である。第2のページの設定温度は、第2のページを定着するための定着部50の温度又は加熱ヒータ63の温度に関する温度ともいえる。図9(B)の場合、目標温度制御部350は、モノクロモードの設定情報に基づいて、n+4番目のページの設定温度を第2の温度(Tbn+4)と設定する。図10(B)の場合、目標温度制御部350は、モノクロモードの設定情報に基づいて、n+2番目からn+4番目の各ページの設定温度を第2の温度(Tbn+2、Tbn+3、Tbn+4)と設定する。
目標温度制御部350は、第1の温度及び第2の温度に基づいて、第1のページに対して目標温度(第1の目標温度)を設定する。図9(B)の場合、目標温度制御部350は、第1の温度(Tb、Tbn+1、Tbn+2、Tbn+3)及び第2の温度(Tbn+4)に基づいて、n番目からn+3番目の各ページに対して目標温度(T、Tn+1、Tn+2、Tn+3)を設定する。図10(B)の場合、目標温度制御部350は、第1の温度(Tb、Tbn+1)及び第2の温度(Tbn+2、Tbn+3、Tbn+4)に基づいて、n番目及びn+1番目の各ページに対して目標温度(T、Tn+1)を設定する。
第1のページの最終ページに設定された目標温度と第2の温度との温度差(差分)が所定温度以下である。図9(B)の場合、n+3番目のページに設定された目標温度(Tn+3)と第2の温度(Tbn+4)との温度差が所定温度としての昇温上限値L以下である。図10(B)の場合、n+1番目のページに設定された目標温度(Tn+1)と第2の温度(Tbn+2)との温度差が昇温上限値L以下である。
第1のページの数がn個(nは2以上の整数)であり、n個の第1のページの連続する2つの一方に対して設定された目標温度とn個の第1のページの連続する2つの他方に設定された目標温度との温度差が所定温度以下である。図9(B)の場合、第1のページ(
n番目からn+3番目のページ)の数が4個である。図9(B)の場合、4個の第1のページの連続する2つの一方(例えば、n+2番目のページ)の目標温度(Tn+2)と他方(例えば、n+3番目のページ)の目標温度(Tn+3)との温度差が昇温上限値L以下である。図10(B)の場合、第1のページ(n番目及びn+1番目のページ)の数が2個である。図10(B)の場合、2個の第1のページの連続する2つの一方(n番目のページ)の目標温度(T)と他方(n+1番目のページ)の目標温度(Tn+1)との温度差が昇温上限値L以下である。
目標温度制御部350は、画像形成装置の動作情報にカラーモードの設定情報が含まれている場合、第1の温度の第1の上限値及び第1の下限値を設定し、かつ、第2の温度に第1の値を設定する。カラーモードにおける定着可能温度Tbの設定幅(温度範囲)がTs~Ts-40℃であるため、目標温度制御部350は、第1の温度の第1の上限値(Ts)を設定し、第1の温度の第1の下限値(Ts-40℃)を設定する。画像形成装置がカラーモードで動作中の場合、画像情報が得られていないページの定着可能温度は、カラーモードの最高温度(Ts)である。従って、目標温度制御部350は、第2の温度に第1の値(Ts)を設定する。
このように、目標温度制御部350は、第1の温度の第1の上限値(Ts)を設定し、第2の温度に第1の値(Ts)を設定する。従って、第1の温度の第1の上限値(Ts)及び第1の値(Ts)が同じ値である。
目標温度制御部350は、画像形成装置の動作情報にモノクロモードの設定情報が含まれている場合、第1の温度の第2の上限値及び第2の下限値を設定し、かつ、第2の温度に第2の値を設定する。モノクロモードにおける定着可能温度Tbの設定幅(温度範囲)がTs-30℃~Ts-40℃であるため、目標温度制御部350は、第1の温度の第2の上限値(Ts-30℃)を設定し、第1の温度の第2の下限値(Ts-40℃)を設定する。画像形成装置がモノクロモードで動作中の場合、画像情報が得られていないページの定着可能温度は、モノクロモードの最高温度(Ts-30℃)である。従って、目標温度制御部350は、第2の温度に第2の値(Ts-30℃)を設定する。
このように、目標温度制御部350は、第1の温度の第2の上限値(Ts-30℃)を設定し、第2の温度に第2の値(Ts-30℃)を設定する。従って、第1の温度の第2の上限値(Ts-30℃)及び第2の値(Ts-30℃)が同じ値である。また、第1の温度の第2の上限値(Ts-30℃)が第1の温度の第1の上限値(Ts)よりも小さく、第2の値(Ts-30℃)が第1の値(Ts)よりも小さい。更に、第1の温度の第1の下限値(Ts-40℃)及び第1の温度の第2の下限値(Ts-40℃)が同じ値である。
画像解析部401により、少なくとも1つの第1のページに対応する画像情報が取得され、第1のページに続く少なくとも1つの第2のページに対応する画像情報が取得された場合について説明する。
目標温度制御部350は、第1のページに対応する画像情報及び画像形成装置の動作情報に基づいて、第1のページの設定温度を第3の温度(定着可能温度Tb)と設定する。第1のページの設定温度は、第1のページを定着するための定着部50の温度又は加熱ヒータ63の温度(設定温度)である。また、第1のページの設定温度は、第1のページを定着するための定着部50の温度又は加熱ヒータ63の温度に関する温度ともいえる。
画像解析部401が、第2のページに対応する画像情報を取得した場合には、目標温度制御部350は、画像解析部401により第1のページに対応する画像情報が取得された場合と同様の処理を行う。すなわち、目標温度制御部350は、第2のページに対応する画像情報及び画像形成装置の動作情報に基づいて、第2のページの設定温度を第4の温度(定着可能温度Tb)と設定する。第2のページの設定温度は、第2のページを定着するための定着部50の温度又は加熱ヒータ63の温度(設定温度)である。また、第2のペ
ージの設定温度は、第2のページを定着するための定着部50の温度又は加熱ヒータ63の温度に関する温度ともいえる。画像解析部401により、第2のページに対応する画像情報が取得された場合、第2のページに対応する画像情報の画像タイプを決定することが可能である。したがって、画像解析部401により、第2のページに対応する画像情報が取得された場合、目標温度制御部350は、第1のページと同様に、第2のページに対応する画像情報及び画像形成装置の動作情報に基づいて、第2のページの設定温度を決定する。
目標温度制御部350は、第3の温度及び第4の温度に基づいて、第1のページに対して目標温度(第2の目標温度)を設定する。
(第2の実施例)
第2の実施例について、図11及び12を用いて説明する。
本実施例は、画像形成装置が画像形成動作を終了することが決定した場合、画像情報が得られていないページの定着可能温度に設定幅(温度範囲)を設ける点が、第1の実施例と異なる。なお、画像形成装置の大部分の構成と動作は前述した第1の実施例と同一であるため、ここでは第1の実施例と異なる点についてのみ説明する。
ホストコンピュータ300から後続ページに対応する画像情報が送られてこない場合、画像形成装置が画像形成動作を終了する。ユーザがホストコンピュータ300を介してプリントの実行を指示すると、ホストコンピュータ300からコントローラ部301に順次画像情報が転送される。プリント実行の対象の全てのページに対応する画像情報の転送が完了すると、転送の完了以降は、ホストコンピュータ300は、画像情報をコントローラ部301に送らない。そのため、コントローラ部301は画像情報を受信しない。しかし、コントローラ部301側から見ると、画像情報を受信しない理由が、全ての画像情報の転送が完了したプリントジョブの終了であるのか、画像情報の展開や転送に時間がかかっているのかの判断ができない。画像サイズの大きさや通信状態によって、画像情報の展開や転送の時間は大きく影響を受けるためである。しかし、画像形成装置は、どこかのタイミングで画像情報の転送が完了したとみなして、画像形成動作を終了する必要がある。本実施例では、最終ページのブラック(K)ステーションにおける露光が完了した時点で、ホストコンピュータ300からコントローラ部301に後続ページに対応する画像情報が送られてきていない場合、画像形成装置は画像形成動作の終了シーケンスを行う。ただし、画像形成動作の終了の判断条件は、画像形成装置によって異なるため、画像形成動作の終了シーケンスを行うタイミングはこの例に限定されない。
カラーモードの場合、画像形成動作の終了以降のページであって、画像情報が得られていないページの定着可能温度をTs(定着可能基準温度)とすると、画像形成動作の終了以前のページの目標温度Tが高くなってしまう。また、モノクロモードの場合、画像形成動作の終了以降のページであって、画像情報が得られていないページの定着可能温度をTs-30℃とすると、画像形成動作の終了以前のページの目標温度Tが高くなってしまう。そこで、本実施例では、画像形成装置が画像形成動作を終了することが決定した場合に、画像形成動作の終了以降のページに対して定着可能温度を低くする。すなわち、画像情報が得られていないページの定着可能温度に設定幅(温度範囲)を設ける。従って、カラーモードの場合、画像形成動作の終了以前のページであって、画像情報が得られていないページの定着可能温度の上限値がTsである。また、カラーモードの場合、画像形成動作の終了以降のページであって、画像情報が得られていないページの定着可能温度の下限値がTsよりも低い値である。モノクロモードの場合、画像形成動作の終了以前のページであって、画像情報が得られていないページの定着可能温度の上限値がTs-30℃である。また、モノクロモードの場合、画像形成動作の終了以降のページであって、画像情報が得られていないページの定着可能温度の下限値がTs-30℃よりも低い温度である。
以下、図11及び12を用いて、定着可能温度Tb及び目標温度Tについて詳細に説明する。図11(A)及び図12(A)は、比較例の定着可能温度Tb及び目標温度Tを示す図である。図11(B)及び図12(B)は、第1の実施例の定着可能温度Tb及び目標温度Tを示す図である。図11(C)及び図12(C)は、本実施例の定着可能温度Tb及び目標温度Tを示す図である。図11(A)~(C)及び図12(A)~(C)の横軸はページ番号を示し、図11(A)~(C)及び図12(A)~(C)の縦軸は温度(差分)を示している。図11(A)~(C)及び図12(A)~(C)の温度(差分)は、定着可能基準温度Tsと定着可能温度Tbとの差分、及び、定着可能基準温度Tsと目標温度Tとの差分である。
まず、図11(A)~(C)について説明する。画像形成装置にはモノクロモードが設定されており、画像形成装置は、モノクロモードで画像形成を行っている。画像形成動作の終了前の最終ページであるn番目のページの画像がモノクロの文字(画像濃度情報D=100%、画像タイプ情報I=1)である。n+1番目のページからn+4番目のページに対応する画像情報が得られていないため、n+1番目のページからn+4番目のページの画像タイプが不明である。
比較例、第1の実施例及び本実施例における定着可能温度TbはTs-40℃である。n番目のページのブラック(K)ステーションにおける露光が完了した時点で、n番目のページに続く後続ページに対応する画像情報が送られてきていないため、n番目のページの画像形成後に画像形成動作の終了シーケンスに入ることが決定している。すなわち、n番目のページのブラック(K)ステーションにおける露光が完了した時点で、画像形成装置は画像形成動作を終了する。プリンタ制御装置304は、n番目のページのブラック(K)ステーションにおける露光が完了したことを示す情報を、画像形成装置の動作情報として画像解析部401及び目標温度制御部350に送る。
比較例、第1の実施例及び本実施例における昇温上限値Lは5℃である。n+1番目のページからn+4番目のページまでの画像情報が得られていないため、比較例における定着可能温度Tbn+1~Tbn+4は定着可能基準温度Tsであり、第1の実施例における定着可能温度Tbn+1~Tbn+4はTs-30℃である。比較例では、定着可能温度Tbn+1~Tbn+4=Ts(定着可能基準温度)であるため、図11(A)に示すように、T=Ts-5℃である。第1の実施例では、定着可能温度Tbn+1~Tbn+4=Ts-30℃(モノクロモードの最高温度)であるため、図11(B)に示すように、T=Ts-35℃である。一方、本実施例では、n+1番目のページからn+4番目のページまでの画像情報が得られていないが、n番目のページの画像形成後に画像形成動作が終了する。本実施例では、定着可能温度Tbn+1~Tbn+4はTs-40℃(モノクロモードの最低温度)であるため、本実施例では、図11(C)に示すように、T=Ts-40℃である。
次に、図12(A)~(C)について説明する。画像形成装置にはカラーモードが設定されており、画像形成装置は、カラーモードで画像形成を行っている。画像形成動作の終了前の最終ページであるn番目のページの画像がカラーの文字(画像濃度情報D=200%、画像タイプ情報I=1)である。n+1番目のページからn+4番目のページに対応する画像情報が得られていないため、n+1番目のページからn+4番目のページの画像タイプが不明である。
比較例、第1の実施例及び本実施例における定着可能温度TbはTs-20℃である。n番目のページのブラック(K)ステーションにおける露光が完了した時点で、n番目のページに続く後続ページに対応する画像情報が送られてきていないため、n番目のペー
ジの画像形成後に画像形成動作の終了シーケンスに入ることが決定している。すなわち、n番目のページのブラック(K)ステーションにおける露光が完了した時点で、画像形成装置は画像形成動作を終了する。
比較例、第1の実施例及び本実施例における昇温上限値Lは5℃である。n+1番目のページからn+4番目のページまでの画像情報が得られていないため、比較例における定着可能温度Tbn+1+1~Tbn+4は定着可能基準温度Tsである。比較例では、定着可能温度Tbn+1~Tbn+4=Ts(定着可能基準温度)であるため、図12(A)に示すように、T=Ts-5℃である。また、n+1番目のページからn+4番目のページまでの画像情報が得られていないため、第1の実施例おける定着可能温度Tbn+1~Tbn+4はTs(カラーモードの最高温度)である。第1の実施例では、定着可能温度Tbn+1~Tbn+4=Ts(カラーモードの最高温度)であるため、図11(B)に示すように、T=Ts-5℃である。一方、本実施例では、n+1番目のページからn+4番目のページまでの画像情報が得られていないが、n番目のページの画像形成後に画像形成動作が終了する。本実施例では、定着可能温度Tbn+1~Tbn+4はTs-40℃(カラーモードの最低温度)である。本実施例では、図12(C)に示すように、T=Ts-20℃である。
本実施例の画像形成装置では、ブラック(K)ステーションにおける感光ドラム22上の露光位置から、定着部50のニップ位置までの画像の搬送経路の長さが、本画像形成装置の記録媒体11の対応サイズであるA4の長さ(長辺)の297mmよりも長い。従って、ブラック(K)ステーションにおける露光が完了した時点で、n番目のページの画像形成動作が終了するという情報を、n番目のページの目標温度Tに反映することが可能である。
ここで、画像形成動作が終了することが決定した後に、画像情報の展開や転送に時間を要しているが画像情報の取得が再開される場合や、別のプリントジョブが開始する場合がある。このような場合、画像形成装置は、現像器26の離間等の画像形成終了シーケンスが終了した後、現像器26の当接等の画像形成開始シーケンスを行い、画像形成動作を開始する。一般的に、画像形成動作の再開後に、加熱ヒータ63又は定着部50の温度を目標温度まで昇温させる場合、昇温に要する時間は、画像形成開始シーケンス内で十分に確保できる。画像形成動作の再開後のページの目標温度Tを設定する場合、再開後のn番目のページはn=1として計算する。
また、画像情報が得られていないページの定着可能温度の設定幅(温度範囲)は、下限値よりも高く、上限値よりも低い中間値を有してもよい。画像形成装置の構成や、画像形成終了及び画像形成開始のシーケンスの長さによっては、中間値を用いて、画像形成終了以降のページの定着可能温度を設定することで、より速やかに画像形成動作を再開できる場合もある。
以上のように本実施例では、画像形成装置が画像形成動作を終了することが決定した場合に、画像形成動作の終了以降のページに対して、定着可能温度の設定幅(温度範囲)の下限値を設定する。これにより、画像形成装置の動作中のモードに応じた目標温度Tを適切に設定することが可能になると共に、より低い目標温度Tを設定することが可能となる。この結果、画像形成装置の消費電力の低減が可能となる。
なお、本実施例では、画像形成動作の終了以降のページに対して、画像形成モードに対応した定着可能温度の設定幅の下限値を設定している。画像形成モードに関わらず、画像形成動作の終了以降のページに対して、定着可能温度の設定幅の下限値を設定してもよい。
また、本実施例では、画像形成装置が画像形成動作を終了することが決定した場合について説明したが、画像形成動作を中断することが決定した場合に対して上記の処理を適用してもよい。画像形成動作を中断する場合とは、通常の画像形成動作と異なる動作のために、複数プリントにおいて画像形成動作の間隔が開く場合を指す。また、通常の画像形成動作と異なる動作は、現像器26の調整動作、濃度の校正動作、連続プリントにより画像形成装置内の温度が上昇した場合の冷却動作等を含む。この場合、画像形成動作を中断する時間に応じて、画像形成動作の中断以降のページに対して、定着可能温度の設定幅の下限値よりも高い中間値を設定して、画像形成動作の中断前のページの定着目標温度を計算してもよい。画像形成動作の中断以降のページの目標温度Tを設定する場合、画像形成動作の中断以降のn番目のページはn=1として計算する。
本実施例における画像解析部401及び目標温度制御部350が行う処理の一例を以下に示す。画像解析部401が行う処理の一部又は全部を目標温度制御部350が行ってもよいし、目標温度制御部350が行う処理の一部又は全部を画像解析部401が行ってもよい。
画像解析部401は、画像情報と、画像形成装置の動作情報とを取得する。画像解析部401により、少なくとも1つの第1のページに対応する画像情報が取得され、第1のページに続く少なくとも1つの第2のページに対応する画像情報が取得されていない場合について説明する。図11(C)及び図12(C)の場合、第1のページは、n番目のページであり、第2のページは、n+1番目からn+4番目の各ページである。画像形成装置の動作情報は、カラーモードの設定情報又はモノクロモードの設定情報と、画像形成部の動作の終了に関する情報とを含む。画像形成部の動作の終了に関する情報は、例えば、ブラック(K)ステーションにおける露光が完了したことを示す情報である。
目標温度制御部350は、画像形成装置の動作情報にカラーモードの設定情報と、画像形成部の動作の終了に関する情報とが含まれている場合、第1の温度の第1の上限値及び第1の下限値を設定し、かつ、第2の温度に第1の値を設定する。
カラーモードにおける定着可能温度Tbの設定幅(温度範囲)がTs~Ts-40℃であるため、目標温度制御部350は、第1の温度の第1の上限値(Ts)を設定し、第1の温度の第1の下限値(Ts-40℃)を設定する。画像形成装置がカラーモードで動作中であって、画像形成装置が画像形成動作を終了する場合、画像情報が得られていないページの定着可能温度は、カラーモードの最低温度(Ts-40℃)である。従って、目標温度制御部350は、第2の温度に第1の値(Ts-40℃)を設定する。
このように、目標温度制御部350は、第1の温度の第1の下限値(Ts-40℃)を設定し、第2の温度に第1の値(Ts-40℃)を設定する。従って、第1の温度の第1の下限値(Ts-40℃)及び第1の値(Ts-40℃)が同じ値である。
目標温度制御部350は、画像形成装置の動作情報にモノクロモードの設定情報と、画像形成部の動作の終了に関する情報とが含まれている場合、第1の温度の第2の上限値及び第2の下限値を設定し、かつ、第2の温度に第2の値を設定する。
モノクロモードにおける定着可能温度Tbの設定幅(温度範囲)がTs-30℃~Ts-40℃であるため、目標温度制御部350は、第1の温度の第2の上限値(Ts-30℃)を設定し、第1の温度の第2の下限値(Ts-40℃)を設定する。画像形成装置がモノクロモードで動作中であって、画像形成装置が画像形成動作を終了する場合、画像情報が得られていないページの定着可能温度は、モノクロモードの最低温度(Ts-40℃)である。従って、目標温度制御部350は、第2の温度に第2の値(Ts-40℃)を設定する。
このように、目標温度制御部350は、第1の温度の第2の下限値(Ts-40℃)を設定し、第2の温度に第2の値(Ts-40℃)を設定する。従って、第1の温度の第2
の下限値(Ts-40℃)及び第2の値(Ts-40℃)が同じ値である。また、第1の温度の第2の上限値(Ts-30℃)が第1の温度の第1の上限値(Ts)よりも小さく、第1の値(Ts-40℃)及び第2の値(Ts-40℃)が同じ値である。
(第3の実施例)
第3の実施例について、図13を用いて説明する。
本実施例は、ブラックトナーの溶融温度がカラートナーの溶融温度よりも低いという点が、第1及び第2の実施例と異なる。なお、画像形成装置の大部分の構成と動作は前述した第1及び第2の実施例と同一であるため、ここでは第1及び第2の実施例と異なる点についてのみ説明する。
本実施例のブラック(K)トナーは、同じトナー量約0.4mg/cmのカラートナー(Y、M、C)に対して定着可能温度が10℃低いものを使用している。
本実施例では、n番目のページの定着可能温度Tb(定着可能温度Tb)は、以下の式(1)~(4)で表される。
n番目のページの画像がブラックのみの文字画像(画像タイプ情報I=1)である場合、定着可能温度Tbは、以下の式(1)で表される。
(1)Tb=Ts-70+(0.2×D) (D=100)
n番目のページの画像がブラックのみのベタ画像(画像タイプ情報I=2)である場合、定着可能温度Tbは、以下の式(2)で表される。
(2)Tb=Ts-60+(0.2×D) (D=100)
n番目のページの画像がカラーを含む文字画像(画像タイプ情報I=1)である場合、定着可能温度Tbは、以下の式(3)で表される。
(3)Tb=Ts-60+(0.2×D) (100≦D≦250)
n番目のページの画像がカラーを含むベタ画像(画像タイプ情報I=2)である場合、定着可能温度Tbは、以下の式(4)で表される。
(4)Tb=Ts-50+(0.2×D) (100≦D≦250)
本実施例では、画像情報が得られていないページに対し、画像形成装置の動作中のモードに基づいて、定着可能温度を設定している。
モノクロモードにおける定着可能温度Tbは、画像タイプ情報Iによって決まる。画像タイプが文字画像(画像タイプ情報I=1)の場合にはTb=Ts-50℃、画像タイプがベタ画像(画像タイプ情報I=2)の場合にはTb=Ts-40℃となる。本実施例では、画像形成装置がモノクロモードで動作中の場合には、画像情報が得られていないページの定着可能温度をモノクロモードの最高温度(Tb=Ts-40℃)として計算する。
カラーモードにおける定着可能温度Tbは、画像タイプ情報Iと画像濃度情報Dによって決まる。画像タイプが文字画像(画像タイプ情報I=1)の場合にはTb=Ts-10~Ts-40℃、画像タイプがベタ画像(画像タイプ情報I=2)の場合にはTb=Ts~Ts-30℃となる。本実施例では、画像形成装置がカラーモードで動作中の場合、画像情報が得られていないページの定着可能温度をカラーモードの最高温度(Tb=Ts)として計算する。
以下、図13を用いて、定着可能温度Tb及び目標温度Tについて詳細に説明する。図13(A)は、比較例の定着可能温度Tb及び目標温度Tを示す図である。図13(B)は、本実施例の定着可能温度Tb及び目標温度Tを示す図である。図13(A)、(B)の横軸はページ番号を示し、図13(A)、(B)の縦軸は温度(差分)を示している。図13(A)、(B)の温度(差分)は、定着可能基準温度Tsと定着可能温度Tbとの差分、及び、定着可能基準温度Tsと目標温度Tとの差分である。
画像形成装置にはモノクロモードが設定されており、画像形成装置は、モノクロモードで画像形成を行っている。画像形成動作の終了前の最終ページであるn番目のページの画像がモノクロの文字(画像濃度情報D=100%、画像タイプ情報I=1)である。n+1番目のページからn+4番目のページに対応する画像情報が得られていないため、n+1番目のページからn+4番目のページの画像タイプが不明である。
比較例及び本実施例における定着可能温度TbはTs-50℃である。n番目のページのブラック(K)ステーションにおける露光が完了した時点で、n番目のページに続く後続ページに対応する画像情報が送られてきていないため、n番目のページの画像形成後に画像形成動作の終了シーケンスに入ることが決定している。すなわち、n番目のページのブラック(K)ステーションにおける露光が完了した時点で、画像形成装置は画像形成動作を終了する。
比較例及び本実施例における昇温上限値Lは5℃である。n+1番目のページからn+4番目のページまでの画像情報が得られていないため、比較例における定着可能温度Tbn+1~Tbn+4は定着可能基準温度Tsである。比較例では、定着可能温度Tbn+1~Tbn+4=Ts(定着可能基準温度)であるため、図13(A)に示すように、T=Ts-5℃である。本実施例では、n+1番目のページからn+4番目のページまでの画像情報が得られていないが、n番目のページの画像形成後に画像形成動作が終了する。本実施例では、定着可能温度Tbn+1~Tbn+4はTs-50℃(モノクロモードの最低温度)であるため、本実施例では、図13(B)に示すように、T=Ts-50℃である。
画像形成動作が終了することが決定した後に、画像情報の展開や転送に時間を要しているが画像情報の取得が再開される場合や、別のプリントジョブが開始する場合については、第2の実施例と同様である。
カラーモードが画像形成装置に設定されている場合、カラートナーを用いて記録媒体11にトナー像を形成する。一方、モノクロモードが画像形成装置に設定されている場合、ブラックトナーを用いて記録媒体11にトナー像を形成する。ブラックトナーの溶融温度は、カラートナーの溶融温度よりも低い。そのため、本実施例では、画像タイプが文字画像(画像タイプ情報I=1)の場合にはTb=Ts-50℃としている。また、本実施例では、本実施例では、画像タイプがベタ画像(画像タイプ情報I=2)の場合にはTb=Ts-40℃としている。一方、第1及び第2の実施例では、画像タイプが文字画像(画像タイプ情報I=1)の場合にはTb=Ts-40℃である。また、第1及び第2の実施例では、画像タイプがベタ画像(画像タイプ情報I=2)の場合にはTb=Ts-30℃である。本実施例によれば、画像タイプが文字画像である場合のTb(=Ts-50℃)を、第1及び第2の実施例における画像タイプが文字画像である場合のTb(=Ts-40℃)よりも低い温度とすることができる。また、本実施例によれば、画像タイプがベタ画像である場合のTb(=Ts-40℃)を、第1及び第2の実施例における画像タイプがベタ画像である場合のTb(=Ts-30℃)よりも低い温度とすることができる。これにより、画像形成装置の動作中のモードに応じた目標温度Tを適切に設定することが可能になると共に、より低い目標温度Tを設定することが可能となる。この結果、画像形成装置の消費電力の低減が可能となる。
本実施例における画像解析部401及び目標温度制御部350が行う処理の一例を以下に示す。画像解析部401が行う処理の一部又は全部を目標温度制御部350が行ってもよいし、目標温度制御部350が行う処理の一部又は全部を画像解析部401が行ってもよい。画像解析部401は、画像情報と、画像形成装置の動作情報とを取得する。画像解析部401により、少なくとも1つの第1のページに対応する画像情報が取得され、第1
のページに続く少なくとも1つの第2のページに対応するが画像情報が取得されていない場合について説明する。図13(B)の場合、第1のページは、n番目のページであり、第2のページは、n+1番目からn+4番目の各ページである。画像形成装置の動作情報は、例えば、画像形成モードの設定情報である。画像形成装置の動作情報は、カラーモードの設定情報又はモノクロモードの設定情報を含む。
目標温度制御部350は、画像形成装置の動作情報にカラーモードの設定情報と、画像形成部の動作の終了に関する情報とが含まれている場合、第1の温度の第1の上限値及び第1の下限値を設定し、かつ、第2の温度に第1の値を設定する。
カラーモードにおける定着可能温度Tbの設定幅(温度範囲)がTs~Ts-40℃であるため、目標温度制御部350は、第1の温度の第1の上限値(Ts)を設定し、第1の温度の第1の下限値(Ts-40℃)を設定する。画像形成装置がカラーモードで動作中であって、画像形成装置が画像形成動作を終了する場合、画像情報が得られていないページの定着可能温度は、カラーモードの最低温度(Ts-40℃)である。従って、目標温度制御部350は、第2の温度に第1の値(Ts-40℃)を設定する。
このように、目標温度制御部350は、第1の温度の第1の下限値(Ts-40℃)を設定し、第2の温度に第1の値(Ts-40℃)を設定する。従って、第1の温度の第1の下限値(Ts-40℃)及び第1の値(Ts-40℃)が同じ値である。
目標温度制御部350は、画像形成装置の動作情報にモノクロモードの設定情報と、画像形成部の動作の終了に関する情報とが含まれている場合、第1の温度の第2の上限値及び第2の下限値を設定し、かつ、第2の温度に第2の値を設定する。
モノクロモードにおける定着可能温度Tbの設定幅(温度範囲)がTs-40℃~Ts-50℃であるため、目標温度制御部350は、第1の温度の第2の上限値(Ts-40℃)を設定し、第1の温度の第2の下限値(Ts-50℃)を設定する。画像形成装置がモノクロモードで動作中であって、画像形成装置が画像形成動作を終了する場合、画像情報が得られていないページの定着可能温度は、モノクロモードの最低温度(Ts-50℃)である。従って、目標温度制御部350は、第2の温度に第2の値(Ts-50℃)を設定する。
このように、目標温度制御部350は、第1の温度の第2の下限値(Ts-50℃)を設定し、第2の温度に第2の値(Ts-50℃)を設定する。従って、第1の温度の第2の下限値(Ts-50℃)及び第2の値(Ts-50℃)が同じ値である。また、第1の温度の第2の上限値(Ts-40℃)が第1の温度の第1の上限値(Ts)よりも小さく、第2の値(Ts-50℃)が第1の値(Ts-40℃)よりも小さい。更に、第1の温度の第2の下限値(Ts-50℃)が第1の温度の第1の下限値(Ts-40℃)よりも小さい。
以上、第1から第3の実施例において、各ページの定着可能温度の算出方法として、画像濃度情報Dと画像タイプ情報Iを用いた方法を説明したが、他の算出方法で各ページの定着可能温度を算出してもよい。
また、第1から第3の実施例において、カラー画像形成装置の構成を用いて説明したが、モノクロ画像形成装置の構成を採用してもよい。
第2の実施例における画像形成装置が画像形成動作を終了又は中断することが決定した場合の、終了又は中断以降のページに対する定着可能温度の設定方法は、モノクロの画像形成装置に対しても適用可能である。
画像形成モードとして、カラーモード及びモノクロモードを用いる例を説明しているが、画像形成モードは他のモードを含んでもよい。例えば、画像形成モードは、トナー量を制限しない通常モード(第1の画像形成モード)と、トナー量を制限して、トナー像を低い温度で定着可能とするエコモード(第2の画像形成モード)とを有してもよい。画像形成装置は、通常モードが設定された場合、カラーモードが設定された場合と同様の処理を
行い、エコモードが設定された場合、モノクロモードが設定された場合と同様の処理を行う。
加熱ヒータ63としてセラミックヒータを用いる構成について説明したが、加熱ヒータ63としてハロゲンヒータやIH(誘導加熱)等の異なる加熱方式の構成を採用してもよい。
画像形成装置にホストコンピュータ300を接続して印刷を行う構成について説明したが、ホストコンピュータ300の代わりにネットワーク上で接続されたコンピュータ又はプリントサーバを画像形成装置に接続して印刷を行ってもよい。
画像処理部303が、画像解析及び目標温度の補正量の算出処理を行う。この構成に限定されず、画像解析及び目標温度の補正量の算出処理の一部又は全部をホストコンピュータ300、ネットワーク上のプリンタ及びプリントサーバが所有するプログラムで行ってもよい。
定着モードの情報や、不図示の環境検知手段によって検知される周辺環境情報、不図示のメディアセンサによって検知される記録媒体の種類情報に基づいて、目標温度変更を加えてもよい。定着制御では目標温度の設定又は変更を行っているが、目標表温度制御に用いるPID制御のゲインやオフセット電力量を変更してもよい。
1ページに対して1つの目標温度を設定しているが、例えば定着フィルム周期などの搬送方向の領域毎に最適な目標温度を設定することで、ページの複数の領域に目標温度を設定してもよい。これにより、ページの複数の領域で目標温度を変更する場合にも対応することができる。また、主走査方向における複数の領域ごとに適切な目標温度を設定することで、長手方向に分割されたヒータの制御に反映させることもできる。
また、各実施例において、基準目標温度に対する補正値を算出し、基準目標温度を補正値で補正することにより、目標温度を設定してもよい。補正値に替えて、目標温度に相関のある値を用いてもよいし、その他定着性に相関のある値を用いてもよい。
画像形成装置の動作情報(動作条件)に基づいて、ページに定着可能温度を設定するか否かを、選択可能にしてもよい。これにより、省エネルギーと生産性のどちらを優先するかをユーザが選択可能にすることもできる。
(その他の実施例)
本発明は、各実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
また、コンピュータが当該プログラムを実行する方法(画像形成方法)により、各実施例における各処理を実現してもよい。上記プログラムは、例えば、ネットワークを通じて、又は、非一時的にデータを保持するコンピュータ読取可能な記録媒体等から上記コンピュータに提供されてもよい。上記プログラムをコンピュータ読取可能な記録媒体等に記録してもよい。
50…定着部、320…定着制御部、350…目標温度制御部、401…画像解析部

Claims (17)

  1. 画像情報と、画像形成装置の動作情報とを取得する取得部と、
    記録材にトナー像を形成する画像形成部と、
    前記トナー像が形成された前記記録材を加熱することで、前記トナー像を前記記録材に定着する定着部と、
    前記取得部により、第1のページに対応する画像情報が取得され、前記第1のページに続く第2のページに対応する画像情報が取得されなかった場合、前記第1のページに対応する画像情報及び前記動作情報に基づいて、前記第1のページを定着するための前記定着部の温度を第1の温度と設定し、かつ、前記動作情報に基づいて、前記第2のページを定着するための前記定着部の温度を第2の温度と設定する制御部と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記第1の温度及び前記第2の温度に基づいて、前記第1のページに対して前記定着部の温度を維持するための第1の目標温度を設定し、かつ、前記トナー像を前記記録材に定着するときの前記定着部の温度が前記第1の目標温度を維持するように、前記定着部に供給する電力を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1のページに対して設定された前記第1の目標温度と前記第2の温度との温度差が所定温度以下であることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第1のページの数がn個(nは2以上の整数)であり、
    前記n個の前記第1のページの連続する2つの一方に対して設定された前記第1の目標温度と前記2つの他方に設定された前記第1の目標温度との温度差が所定温度以下であり、
    前記n個の前記第1のページの最終ページに対して設定された前記第1の目標温度と前記第2の温度との温度差が前記所定温度以下であることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記取得部により、前記第1のページに対応する画像情報及び前記第2
    のページに対応する画像情報が取得された場合、前記第1のページに対応する画像情報及び前記動作情報に基づいて、前記第1のページを定着するための前記定着部の温度を第3の温度と設定し、かつ、前記第2のページに対応する画像情報及び前記動作情報に基づいて、前記第2のページを定着するための前記定着部の温度を第4の温度と設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、前記第3の温度及び前記第4の温度に基づいて、前記第1のページに対して前記定着部の温度を維持するための第2の目標温度を設定し、かつ、前記トナー像を前記記録材に定着するときの前記定着部の温度が前記第2の目標温度を維持するように、前記定着部に供給する電力を制御することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記動作情報は、前記画像形成部の動作に関する第1の画像形成モードの情報又は前記画像形成装置の画像形成動作に関する第2の画像形成モードの情報を含むことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、
    前記動作情報に前記第1の画像形成モードの情報が含まれている場合、前記第1の温度の第1の上限値及び第1の下限値を設定し、かつ、前記第2の温度に第1の値を設定し、
    前記動作情報に前記第2の画像形成モードの情報が含まれている場合、前記第1の温度の第2の上限値及び第2の下限値を設定し、かつ、前記第2の温度に第2の値を設定し、
    前記第1の上限値及び前記第1の値が同じ値であり、
    前記第2の上限値及び前記第2の値が同じ値であることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記第2の上限値が前記第1の上限値よりも小さく、
    前記第2の値が前記第1の値よりも小さいことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記制御部は、
    前記動作情報に、前記第1の画像形成モードの情報と、前記画像形成部の動作の終了に関する情報とが含まれている場合、前記第1の温度の第1の上限値及び第1の下限値を設定し、かつ、前記第2の温度に第1の値を設定し、
    前記動作情報に、前記第2の画像形成モードの情報と、前記画像形成部の動作の終了に関する情報とが含まれている場合、前記第1の温度の第2の上限値及び第2の下限値を設定し、かつ、前記第2の温度に第2の値を設定し、
    前記第1の下限値及び前記第1の値が同じ値であり、
    前記第2の下限値及び前記第2の値が同じ値であることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  11. 前記第2の上限値が前記第1の上限値よりも小さく、
    前記第1の値及び前記第2の値が同じ値であることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記第2の上限値が前記第1の上限値よりも小さく、
    前記第2の値が前記第1の値よりも小さいことを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  13. 前記第1の下限値及び前記第2の下限値が同じ値であることを特徴とする請求項8から12の何れか一項に記載の画像形成装置。
  14. 前記第2の下限値が前記第1の下限値よりも小さいことを特徴とする請求項8から12の何れか一項に記載の画像形成装置。
  15. 前記第1の画像形成モードは、前記記録材にカラートナー像を形成するモードであり、前記第2の画像形成モードは、前記記録材にモノクロトナー像を形成するモードであることを特徴とする請求項7から14の何れか一項に記載の画像形成装置。
  16. 記録材にトナー像を形成する画像形成部と、前記トナー像が形成された前記記録材を加熱することで、前記トナー像を前記記録材に定着する定着部と、を備える画像形成装置の画像形成方法であって、
    コンピュータが、
    画像情報と、前記画像形成装置の動作情報とを取得するステップと、
    第1のページに対応する画像情報が取得され、前記第1のページに続く第2のページに対応する画像情報が取得されなかった場合、前記第1のページに対応する画像情報及び前記動作情報に基づいて、前記第1のページを定着するための前記定着部の温度を第1の温度と設定し、かつ、前記動作情報に基づいて、前記第2のページを定着するための前記定着部の温度を第2の温度と設定するステップと、
    を実行することを特徴とする画像形成方法。
  17. 請求項16に記載の画像形成方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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