JP6180555B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シート等の記録材上に画像を形成する機能を備えた、例えば、複写機、プリンタなどの画像形成装置に関するものである。
電子写真式の複写機やプリンタ等の画像形成装置は、次のようにして記録材に画像形成を行っている。まず、レーザスキャナの走査光により感光体上に形成された電子潜像へトナーを現像させてトナー像を形成し、そのトナー像を感光体から直接または中間転写体などの像担持体を介して記録材へ転写する。そして、トナー像が転写された記録材を定着装置で加熱及び加圧することにより、記録材に画像形成を行う。ここで、定着装置は、熱源により加熱される定着ローラまたは定着フィルムと、それらに当接して定着ニップを形成する加圧ローラとからなる。
定着装置の定着設定条件は、画像形成装置で設定した記録材上トナー量が最大となるとき、特に複数色のトナーを用いるカラー画像形成装置では、最大積層時の全ベタ画像などの条件においても、定着不良を起こさない条件に設定される。ここで、定着設定条件には、定着装置の設定温度、定着ローラまたは定着フィルムと加圧ローラ間の加圧力、定着装置の記録材搬送速度などが挙げられる。一方で、そうした定着設定条件では、黒色文字のみのようなトナー量の少ない画像の場合に、定着過多となってホットオフセットや記録材のカールなどを起こし、また必要以上の電力を消費することとなることが懸念されている。
こうした課題を解決するため、画像形成装置に接続されたホストコンピュータやイメージスキャナより送信される画像データから画像濃度情報などを検出してトナー量を推測し、それに応じて定着設定条件を変更する方法が提案されている。
特許文献1では、複数色のトナーを用いる画像形成装置において、ドットにより画像を形成する際に、ドットの重複を検知し、その重複数に応じて定着設定条件を変更している。特許文献2では、同じく複数色のトナーを用いる画像形成装置において、レーザスキャナの1ドットライン中のトナー色の重複を検出し、その重複状態に応じて定着設定条件を変更している。
特開2006−154413号公報 特開2009−92688号公報
しかしながら、上記従来技術の場合には、以下のような問題が懸念される。
すなわち、特許文献1及び特許文献2、いずれの場合も画素1ドット毎のトナー色の重複を検出するため、画像形成装置の画素数の大きい場合に、ドットの重複の検出に時間が掛ってしまうことが懸念される。ドットの重複の検出に時間が掛ってしまった場合には、ドットの重複を検出した結果を定着設定条件へ反映する前に、記録材は定着装置へ到達することとなり、狙い通りの制御が出来なくなってしまう。さらに、画像形成装置のプリントスピードが速い場合には、こうした問題がより助長される。
本発明は上記したような事情に鑑みてなされたものであり、画像データから濃度情報を取得して定着条件を設定する場合において、濃度情報の取得時間を短縮することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明にあっては、
画像データに基づいた画像を記録材に形成する画像形成部と、
前記画像データからトナー濃度情報を取得する取得部と、
加熱部材と、前記加熱部材と共にニップ部を形成する加圧部材と、を有し、前記画像が形成された記録材を前記ニップ部で搬送しながら加熱して前記画像を記録材に定着する定着部と、
前記加熱部材の温度を検知する温度検知部と、
前記温度検知部の検知温度が目標温度になるように前記加熱部材に供給する電力を制御する制御部と、
を備える画像形成装置において、
前記制御部は、記録材毎に各々の記録材に形成する前記画像の前記トナー濃度情報に応じた前記目標温度を設定可能であって
連続的に複数の記録材に前記画像を形成するときに、前記取得部は、1枚目からN枚目(N≧2)までの記録材に形成する前記画像の前記トナー濃度情報を取得し、k枚目(2≦k≦N)の前記画像のトナー濃度がk−1枚目の前記画像のトナー濃度よりも高い場合、前記制御部は、前記k−1枚目の前記目標温度を前記k−1枚目の前記トナー濃度情報に応じた前記目標温度よりも高く且つ前記k枚目の前記トナー濃度情報に応じた前記目標温度よりも低い温度に設定し、前記k枚目の前記目標温度を前記k枚目の前記トナー濃度
情報に応じた前記目標温度に設定することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために本発明にあっては、
画像データに基づいた画像を記録材に形成する画像形成部と、
前記画像データからトナー濃度情報を取得する取得部と、
加熱部材と、前記加熱部材と共にニップ部を形成する加圧部材と、を有し、前記画像が形成された記録材を前記ニップ部で搬送しながら加熱して前記画像を記録材に定着する定着部と、
前記加熱部材の温度を検知する温度検知部と、
前記温度検知部の検知温度が目標温度になるように前記加熱部材に供給する電力を制御する制御部と、
を備える画像形成装置において、
前記制御部は、記録材毎に各々の記録材に形成する前記画像の前記トナー濃度情報に応じた前記目標温度を設定可能であって
連続的に複数の記録材に前記画像を形成するときに、前記取得部は、1枚目からN枚目(N≧3)までの記録材に形成する前記画像の前記トナー濃度情報を取得し、
k枚目(3≦k≦N)の前記画像のトナー濃度がk−1及びk−2枚目のいずれの前記画像のトナー濃度よりも高く、前記k−1枚目の前記画像のトナー濃度と前記k−2枚目の前記画像のトナー濃度とが同じ場合、
前記k枚目において設定する前記目標温度は、前記k枚目の前記トナー濃度情報に応じた前記目標温度であって、
前記k−1枚目及び前記k−2枚目において各々設定する前記目標温度は、前記k−1枚目及び前記k−2枚目の前記トナー濃度情報に応じた前記目標温度よりも高く且つ前記k枚目において設定する前記目標温度よりも低く、
前記k−1枚目において設定する前記目標温度の方が前記k−2枚目において設定する前記目標温度よりも高いことを特徴とする。
また、上記目的を達成するために本発明にあっては、
画像データに基づいた画像を記録材に形成する画像形成部と、
前記画像データからトナー濃度情報を取得する取得部と、
加熱部材と、前記加熱部材と共にニップ部を形成する加圧部材と、を有し、前記画像が形成された記録材を前記ニップ部で搬送しながら加熱して前記画像を記録材に定着する定着部と、
前記加熱部材の温度を検知する温度検知部と、
前記温度検知部の検知温度が目標温度になるように前記加熱部材に供給する電力を制御する制御部と、
を備える画像形成装置において、
前記制御部は、記録材毎に各々の記録材に形成する前記画像の前記トナー濃度情報に応じた前記目標温度を設定可能であって
連続的に複数の記録材に前記画像を形成するときに、前記取得部は、1枚目からN枚目(N≧3)までの記録材に形成する前記画像の前記トナー濃度情報を取得し、
k枚目(1≦k≦N−2)の前記画像のトナー濃度がk+1枚目及びk+2枚目の前記画像のトナー濃度よりも高く、前記k+1枚目の前記画像のトナー濃度と前記k+2枚目の前記画像のトナー濃度とが同じ場合、
前記k枚目において設定する前記目標温度は、前記k枚目の前記トナー濃度情報に応じた前記目標温度であって、
前記k+1枚目及び前記k+2枚目において各々設定する前記目標温度は、前記k+1枚目及び前記k+2枚目の前記トナー濃度情報に応じた前記目標温度よりも高く且つ前記k枚目において設定する前記目標温度よりも低く、
前記k+1枚目において設定する前記目標温度の方が前記k+2枚目において設定する前記目標温度よりも高いことを特徴とする。
また、上記目的を達成するために本発明にあっては、
画像データに基づいた画像を記録材に形成する画像形成部と、
前記画像データからトナー濃度情報を取得する取得部と、
加熱部材と、前記加熱部材と共にニップ部を形成する加圧部材と、を有し、前記画像が形成された記録材を前記ニップ部で搬送しながら加熱して前記画像を記録材に定着する定着部と、
前記加熱部材の温度を検知する温度検知部と、
前記温度検知部の検知温度が目標温度になるように前記加熱部材に供給する電力を制御する制御部と、
を備える画像形成装置において、
前記制御部は、記録材毎に各々の記録材に形成する前記画像の前記トナー濃度情報に応じた前記目標温度を設定可能であって
連続的に複数の記録材に前記画像を形成するときに、前記取得部は、1枚目からN枚目(N≧2)までの記録材に形成する前記画像の前記トナー濃度情報を取得し、k枚目(2≦k≦N)の前記画像のトナー濃度がk−1枚目の前記画像のトナー濃度よりも低い場合、前記制御部は、前記k−1枚目の前記目標温度を前記k−1枚目の前記トナー濃度情報に応じた前記目標温度に設定し、前記k枚目の前記目標温度を前記k枚目の前記トナー濃度情報に応じた前記目標温度よりも高く且つ前記k−1枚目の前記トナー濃度情報に応じた前記目標温度よりも低い温度に設定することを特徴とする
本発明によれば、画像データから濃度情報を取得して定着条件を設定する場合において、濃度情報の取得時間を短縮することが可能となる。
実施例1の画像形成装置の概略構成を説明するための断面図 実施例1の定着装置の概略構成を示す断面図 実施例1の濃度情報の検出から定着温度変更までの流れを示す図 実施例1の記録材の画像形成領域のエリア分割について説明する図 実施例1の濃度情報に対する定着温度の関係を説明する図 実施例1のライン幅に対するライン/ベタ比の関係を説明する図 実施例1のライン幅に対する定着性の関係を説明する図 実施例1の濃度情報の検出エリア範囲について説明する図 実施例1の定着ニップ部内での印字域に対する熱の回り込みを説明する図 実施例1の濃度情報の検出エリア範囲の設定を説明する図 実施例1の濃度情報の検出エリア範囲について説明する図 プリントページに対する定着温度とサーミスタ検出温度の推移を示す図
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
以下に、実施例1について説明する。
(1)画像形成装置について
図1は、実施例1に係る画像形成装置の概略構成を説明するための断面図である。この画像形成装置は、電子写真方式を用いて、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4色のトナー像を重ね合わせることでフルカラー画像を得る、フルカラーレーザプリンタである。
本実施例に示す画像形成装置は、記録材Pの搬送手段30と、略直線状に水平方向へ配列されている4つの画像形成ステーション31Y,31M,31C,31Kと、定着手段としての定着装置20とを有している。また、本実施例に示す画像形成装置は、制御部5
0と、画像形成装置に接続された不図示のホストコンピュータやイメージスキャナより送信される画像データから、画像形成用の画像信号を形成するビデオコントローラ51と、を有している。制御部50及びビデオコントローラ51は、設定手段に相当する。
制御部50は、ROMやRAMなどのメモリとCPUとからなる。メモリには、記録材P上に画像を形成するための画像形成制御シーケンスや、定着装置20の定着温度制御シーケンスなどが記憶されている。またビデオコントローラ51は、受信した画像データから画像の濃度情報を検出する処理も行う。
4つの画像形成ステーション31Y,31M,31C,31Kのうち、31Yはイエロー色(以下、Y)の画像を形成するイエロー画像形成ステーションである。31Cはシアン色(以下、C)の画像を形成するシアン画像形成ステーションである。31Mはマゼンタ色(以下、M)の画像を形成するマゼンタ画像形成ステーションである。31Kはブラック色(以下、K)の画像を形成するブラック画像形成ステーションである。
各画像形成ステーション31Y,31M,31C,31Kは、ドラム型の像担持体としての電子写真感光体(以下、感光体ドラム)1Y,1M,1C,1Kと、帯電手段としての帯電ローラ3Y,3M,3C,3Kを有している。また、各画像形成ステーション31Y,31M,31C,31Kは、現像手段としての現像装置2Y,2M,2C,2Kと、クリーニング手段としてのクリーニング器4Y,4M,4C,4Kを有している。
感光体ドラム1Yと帯電ローラ3Yと現像装置2Yとクリーニング器4Yは1つのフレーム(枠体)に収納されてイエローカートリッジYとして構成されている。また、感光体ドラム1Mと帯電ローラ3Mと現像装置2Mとクリーニング器4Mも1つのフレームに収納されてマゼンタカートリッジMとして構成されている。また、感光体ドラム1Cと帯電ローラ3Cと現像装置2Cとクリーニング器4Cも1つのフレームに収納されてシアンカートリッジCとして構成されている。また、感光体ドラム1Kと帯電ローラ3Kと現像装置2Kとクリーニング器4Kも1つのフレームに収納されてブラックカートリッジKとして構成されている。そして、イエローカートリッジYの現像装置2Yにはイエロートナーが、マゼンタカートリッジMの現像装置2Mにはマゼンタトナーが、それぞれ収納されている。また、シアンカートリッジCの現像装置2Cにはシアントナーが、ブラックカートリッジKの現像装置2Kにはブラックトナーが、それぞれ収納されている。
5は、露光手段としてのレーザ走査露光装置(以下、露光装置)である。この露光装置5は、各カートリッジY,M,C,Kと対応して設けられ、対応する各カートリッジY,M,C,Kの感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kに露光を行うことによって静電潜像を形成する。
6は、エンドレスベルト状の像担持体としての中間転写ベルト(中間転写体)である。中間転写ベルト6は、画像形成ステーション31Y,31M,31C,31Kの配列方向に沿って設けられている。この中間転写ベルト6は、駆動ローラ7とテンションローラ8と2次転写対向ローラ14の3つのローラに張架されている。そして、その中間転写ベルト6は、駆動ローラ7の駆動により各画像形成ステーション31Y,31M,31C,31Kの感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kに沿って図1に示す矢印方向に周回移動する。
中間転写ベルト6の外周面(表面)に感光体ドラム1Y,1M,1C,1K表面のトナー像を転写する1次転写手段としては、1次転写ローラ9Y,9M,9C,9Kを用いている。1次転写ローラ9Y,9M,9C,9Kは、中間転写ベルト6を挟んで感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kと対向するように配設されている。
15は、中間転写ベルト6用のクリーニング手段としてのベルトクリーニングブレード
である。ベルトクリーニングブレード15は駆動ローラ7に対向するように設けられている。
記録材Pの搬送手段としては、給送ローラ61と、搬送ローラ17と、レジストローラ12と、排出ローラ24などが設けられている。
また、本実施例の画像形成装置は、記録材供給部としての記録材カセット60を備え、記録材カセット60には、記録材Pを画像形成装置内部に導入するための給送ローラ61を備えている。そして、記録材カセット60に積載された記録材Pは、給送ローラ61によって1枚ずつ分離、給送された後、レジストローラ12に向かって記録材導入路62を搬送ローラ17によって搬送される。
ビデオコントローラ51は、ホストコンピュータ等の外部装置(不図示)から画像データを受信すると、制御部50にプリント信号を送信するとともに、受信した画像データをビットマップデータに変換する。なお、本実施例の画像形成装置の画素数は600dpiであり、ビデオコントローラ51はそれに応じたビットマップデータを作成する。
プリント信号を受信した制御部50は、画像形成制御シーケンスを実行する。画像形成制御シーケンスが実行されると、まず感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kが、図1に示す矢印方向に回転する。そして、その感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kの外周面(表面)が、帯電ローラ3Y,3M,3C,3Kにより所定の極性・電位に一様に帯電される。本実施例では、感光体ドラム1Y,1M,1C,1K表面は負極性に帯電される。
そして、その感光体ドラム1Y,1M,1C,1K表面の帯電面に対し露光装置5よりビットマップデータ由来の画像信号に応じたレーザ光が走査露光される。これにより、感光体ドラム1Y,1M,1C,1K表面の帯電面に、画像データに応じた静電潜像が形成される。
現像装置2Y,2M,2C,2Kは、それぞれ現像バイアス電源(不図示)より現像ローラ21Y,21M,21C,21Kに印加される現像バイアスを、帯電電位と潜像(露光部)電位の間の適切な値に設定する。このことで、負極性に帯電されたトナーが得られる。そして、その負極性に帯電されたトナーが、現像ローラ21Y,21M,21C,21Kから感光体ドラム1Y,1M,1C,1K表面の静電潜像に選択的に付着されることにより、その静電潜像の現像が行われる。
各現像装置2Y,2M,2C,2Kによって感光体ドラム1Y,1M,1C,1K表面に現像された単色トナー画像は、感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kの回転と同期して、略等速で回転する中間転写ベルト6の外周面(表面)へ転写される。即ち、感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kと対応する1次転写ローラ9Y,9M,9C,9Kに対して、第1の転写バイアス電源V1Y,V1M,V1C,V1Kより、トナーと逆極性である正極性の転写バイアスが印加される。これにより、感光体ドラム1Y,1M,1C,1K表面から各色のトナー画像が中間転写ベルト6表面に重なるように1次転写される。これによって、中間転写ベルト6表面にカラートナー画像が担持される。
トナー画像の1次転写後に感光体ドラム1Y,1M,1C,1K表面に残った転写残トナーは、クリーニング器4Y,4M,4C,4Kに設けられているクリーニング部材41Y,41M,41C,41Kにより除去される。そして、そのクリーニング部材41Y,41M,41C,41Kによって除去された転写残トナーは、クリーニング器4Y,4M,4C,4Kの有する廃トナー容器に回収される。本実施例においては、クリーニング部材として、ウレタンブレードにより作製したクリーニングブレードを用いている。
上記のように、帯電ローラによる帯電工程と、露光装置による露光工程と、現像器によ
る現像工程と、一次転写ローラ9による一次転写工程とが、中間転写ベルト6の回転に同調して、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色に対して行われる。
このようにして、中間転写ベルト6表面に各色のトナー画像が順次重ねて形成されていく。このように、中間転写ベルト6は、記録材Pに形成すべきカラー画像の未定着トナー像を担持する機能を有する。
一方、記録材カセット60にセットされている記録材Pは、給送ローラ61により給送され、搬送ローラ17により記録材導入路62を通ってレジストローラ12に搬送される。レジストローラ12に搬送された記録材Pは、レジストローラ12の直後に設けられているトップセンサTSにより先端が検知される。レジストローラ12は、トップセンサTSによる記録材P先端の検知に応じて、中間転写ベルト6表面の画像位置とタイミングを合わせ、記録材Pを中間転写ベルト6と2次転写手段としての2次転写ローラ13との間の転写ニップ部Tnに搬送する。
転写ニップ部Tnは、2次転写ローラ13が、2次転写対向ローラ14と対向する位置で中間転写ベルト6表面に接触するように配置されることによって、中間転写ベルト6と2次転写ローラ13との間に形成されている。本実施例の画像形成装置における記録材Pの搬送速度は180mm/秒である。
中間転写ベルト6表面上に担持されたカラートナー画像は、2次転写ローラ13に、第2の転写バイアス電源V2より、トナーと逆極性のバイアスが印加されることによって記録材P上に一括転写(2次転写)される。
ここで、画像形成ステーション31Y,31M,31C,31K、露光装置5、中間転写ベルト6、2次転写ローラ13は、入力された画像データに基づいて記録材にトナー像を形成するトナー像形成手段に相当する。
記録材P上に転写されたカラートナー画像は、定着手段としての定着装置20の定着ニップ部Nに導入され、熱と圧力を受けることによって、記録材P上に加熱定着される。定着装置20の定着ニップ部Nを出た記録材Pは排出ローラ24により排出トレイ25上に排出される。
カラートナー画像の転写後に中間転写ベルト6表面に残った転写残トナーは、ベルトクリーニングブレード15により除去される。そのベルトクリーニングブレード15により除去された転写残トナーは、廃トナー容器16に回収される。本実施例においては、クリーニング部材として、ウレタンブレードにより作製されたクリーニングブレードを用いている。
(2)定着装置について
図2は、本実施例の定着装置20の概略構成を示す断面図である。この定着装置20はフィルム方式の定着装置である。以下の説明において、定着装置及びこの定着装置を構成する部材に関し、長手方向とは、記録材の画像形成面において記録材搬送方向と直交する方向をいう。また、短手方向とは、記録材の画像形成面において記録材搬送方向と平行な方向をいう。また、幅とは、短手方向の寸法をいう。
定着装置20は、加熱手段としてのセラミックヒータ27と、定着部材としての定着フィルム22及び加圧ローラ23と、を有する。セラミックヒータ27と、定着フィルム22と、加圧ローラ23は何れも長手方向に細長い部材である。ここで、加圧ローラ23の回転軸方向と長手方向は同じ方向である。
定着フィルム22に内包されるヒータホルダ26は、半円状の形状をした液晶ポリマーなどの耐熱性樹脂からなり、セラミックヒータ27及び温度検知手段としてのサーミスタThを保持している。また、ヒータホルダ26は定着フィルム22のガイドも兼ねている
定着フィルム22は、金属製の円筒形状の基層22aを有する。この基層22aの外周面上には、シリコーンゴム等を薄肉に形成した弾性層22bが形成されている。さらにその弾性層22bの外周面上には、離型性に優れた性能を示すポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、パーフルオロアルコキシテトラフルオロエチレン共重合体(PFA)よりなる離型層22cが形成されている。
定着フィルム22内のセラミックヒータ27は、アルミナや窒化アルミなどの基材上に銀ペーストなどからなる発熱体を備えている。このセラミックヒータ27に対して不図示の電源から通電を行うことで発熱させ、基層22a、弾性層22b、離型層22cを介して定着フィルム22の外周面(表面)が加熱される。
加圧ローラ23は、アルミニウムやステンレス製の丸軸状の芯金23aを有する。この芯金23aの外周面上にはシリコーンゴムや発泡シリコーンゴム等を厚肉に形成した弾性層23bが形成されている。さらにその弾性層23bの外周面上には、最外層としてPTFEやPFAよりなる離型層23cが形成されている。
この加圧ローラ23は、定着フィルム22に対して略平行に配設され、芯金23aの長手方向両端部が装置フレームに回転自在に保持されている。
そして、加圧ローラ23の芯金23aの長手方向両端部が加圧バネなどの加圧手段(不図示)により定着フィルム22の軸方向へ付勢されることで、加圧ローラ23の外周面(表面)が定着フィルム22表面に加圧状態で接触している。そして、加圧手段による加圧力により弾性層23bが定着フィルム22表面の長手方向に沿って弾性変形することで、加圧ローラ23表面と定着フィルム22表面との間に所定幅の定着ニップ部Nが形成されている。
(3)定着装置の加熱定着動作について
制御部50は、プリント信号の入力に応じて、加圧ローラ23の芯金23aの一端部に設けられている駆動ギア(不図示)を、駆動源としての定着モータMo(図2)により回転駆動して、加圧ローラ23を図2に示す矢印方向へ回転させる。この加圧ローラ23の回転により定着ニップ部Nにおいて加圧ローラ23表面と定着フィルム22表面との摩擦力により定着フィルム22に回転力が作用する。その回転力により定着フィルム22は図2に示す矢印方向へ加圧ローラ23と略同じ周速度で従動回転する。
また制御部50は、通電制御手段としてのトライアック(不図示)をオンする。これにより、電源(不図示)からセラミックヒータ27に対して通電される。セラミックヒータ27は通電されることにより発熱し、定着フィルム22の基層22aを加熱する。その基層22aの熱が弾性層22bを通じて離型層22cに伝わることによって、定着フィルム22表面は昇温する。その定着フィルム22表面の温度は、定着フィルム22裏面の基層22aに接触して配されたサーミスタThにより間接的に検知される。
制御部50は、サーミスタThの出力信号(温度検知信号)を取り込み、その出力信号に基づいてトライアックによりセラミックヒータ27に通電する電力を制御することによって、定着フィルム22裏面の温度を所定の定着温度Tに維持する。
定着フィルム22の裏面温度が定着温度Tに維持され、かつ加圧ローラ23の回転による定着フィルム22の回転周速度が定常化した状態において、未定着のカラーのトナー像Zを担持する記録材Pが定着ニップ部Nに導入される。そして、その記録材Pが定着ニップ部Nで定着フィルム22表面と加圧ローラ23表面とにより挟持搬送され、定着フィルム22表面の熱と定着ニップ部Nの圧力を受けることによって、カラーのトナー像Zが記録材P上に加熱定着される。
(4)ビデオコントローラ部での画像濃度情報の検出について
以下に、本実施例の画像形成装置の特徴である、濃度情報の画像データからの取得方法と、それに応じた定着温度の設定方法を説明する。本実施例の画像形成装置は、以下に説明する工程により、画像形成装置の画素数の大きさやプリントスピードに関らず、速やかに画像データより濃度情報を取得し、最適な定着条件に設定できる。
上述のように、ビデオコントローラ51は、ホストコンピュータ等の外部装置(不図示)から画像データを受信すると、制御部50にプリント信号を送信するとともに、受信した画像データを画像形成のためのビットマップデータに変換する。制御部50は、このビットマップデータ由来の画像信号に応じてレーザ光を走査させる。ここで、本実施例の画像形成装置は、ビデオコントローラ51内でビットマップデータに変換された画像データから濃度情報を取得する。より具体的には、CMYK画像データに変換された画像データから、C,M,Y,K各色の濃度情報をビデオコントローラ51内で検出する。
以下、濃度情報の検出から、定着条件としての定着温度を設定するまでの流れを図3に示すフローチャートに基づいて説明する。図4は、記録材の画像形成面のうち画像形成領域(印字領域、印字範囲)のエリア分割について説明するための図である。
ビデオコントローラ51内でのビットマップデータ変換の終了を検出すると、本制御フローをS101よりスタートする。S102で濃度情報検出を開始すると、例えば図4に示すように、記録材P上に形成しようとしている印字領域をエリア分割し、エリア毎に画像データの濃度情報を検出して、それを隙間なく記録材1ページ分全域で繰り返す。
この検出エリアは、予め設定された大きさに仮想的に分割された領域であり、記録材搬送方向にyの長さを持ち、かつ、記録材搬送方向の直交方向にxの長さを持つ。エリア内の濃度情報に関しては、エリア全域を1ドット単位で検出するのではなく、本実施例では、1〜数ポイントの濃度情報を検出することで、このエリアの濃度情報の代表値としている。すなわち、分割した1つのエリア(領域)に対応する画像データから、少なくとも1つの濃度情報を、分割した1つのエリアにおける濃度情報の代表値として取得することを、分割したエリアそれぞれに対して行っている。ここで、代表値は、エリア内の予め設定されたポイント(位置)の濃度情報であってもよく、エリア内の任意のポイントの濃度情報であってもよい。エリアサイズと検出ポイント数の詳細については後述する。ビデオコントローラ51内での画像情報は8ビット信号であり、トナー単色当たりの濃度データとして最小濃度00h〜最大濃度FFhの範囲で表す。
そして、分割したエリアそれぞれに対して取得した複数の代表値の中で最大となる値に対応した定着条件を、画像形成時における予め設定された定着条件として設定する。
本実施例においては、濃度情報の検出を、記録材Pの1ページ内の最大濃度データ(以下、max−d)を抽出する形で行っている。
S103で記録材P全域のエリアで各色のmax−dの検出終了を判断すると、S104にて各色のmax−dを足し合わせ(C(max−d)+M(max−d)+Y(max−d)+K(max−d))、その合計値をDとする。なお、D値は2バイトの8ビット信号となる。続いて、S105でそのD値を制御部50へ送信する。
ここまでのS101からS105の範囲(図3において破線S10で囲まれる範囲)がビデオコントローラ51での制御フローになり、図3において破線S11で囲まれるS111からS117の範囲が制御部50での制御フローになる。
S111にてビデオコントローラ51より送信されるDを8ビット信号から制御部50にて濃度情報として扱う値(D’)に変換する。D’は、D(8ビットデータ)を%濃度値に変換した値である。具体的には、トナー単色当たりの最小濃度00hを0%、最大濃
度FFhを100%とする。この%値(濃度情報)は、実際の記録材P上の単位面積当たりのトナー量と相関するもので(相関関係にあり)、本実施例では記録材上トナー量0.50mg/cm=100%としている。また、Dは複数のトナー色の最大濃度値の合計なので、D’値は100%を超える場合もあるが、本実施例の画像形成装置では記録材P上のトナー量を全ベタ画像で1.00mg/cm(D’値で200%相当)を上限として、前記現像バイアス値を調整している。続いてS112にて、D’が100%以下か判断する。100%以下の場合、S113にて定着温度Tを180℃に決定する。100%を超える場合には、S114にてD’が175%以上か判断する。175%以上の場合、S115にて定着温度Tを200℃に設定する。175%未満の場合には、S116にて定着温度Tを、T=0.1875×D’+166.25の関係式で設定する。
すなわち、S112からS116における、D’に応じた定着温度Tの設定は、図5に示すような関係にある。
以上のように、本実施例の画像形成装置の定着温度設定は、記録材P上単位面積当たりのトナー量が0.875mg/cm(175%相当)以上のとき、定着温度200℃を必要とすることからこの温度が設定されている。また、記録材P上単位面積当たりのトナー量が0.50mg/cm(100%相当)以下のときは、定着温度180℃でトナーを定着できることからこの温度が設定されている。また、記録材P上単位面積当たりのトナー量が0.50〜0.875mg/cm(100%〜175%相当)においては、図5に示すように線形の関係が成り立つように設定している。
このように設定された定着条件(定着温度)で定着動作が行われ、記録材上のトナー像が、該記録材上に定着されることとなる。
続いてS117にて次ページのプリントがないと判断されたとき、S118で制御を終了し、次ページのプリントがある場合にはS102に戻って、次ページ以降の濃度情報の検出を行う。
以下に、エリアサイズと検出ポイント数について説明する。
図4に示すエリアのx及びyの長さは異なっても構わないが、本実施例の画像形成装置ではそれぞれともに600dpi画素で18dot分の長さに設定した。この18dotの長さは以下のような理由で決定される。
図6は、本実施例において、ライン幅を変えた時の、記録材P上単位面積当たりのトナー量を、全ベタ画像との比(ライン/ベタ比=ラインでの単位面積当たりのトナー量/全ベタでの単位面積当たりのトナー量)で表したものである。図6中の実線は横線、破線は縦線で、記録材P上単位面積当たりのトナー量を、全ベタ画像で1.00mg/cmとしたときのライン/ベタ比である。
図6に示すように、ライン幅が細いほどライン/ベタ比は増加し、特に横線でその傾向が強い。これは、現像部や転写部での電界の回り込みにより集中的にトナーを現像してしまう現象として、一般的に知られるものである。
一方で本発明者の検討によれば、単位面積当たりのトナー量が増加するにもかかわらず、ライン幅が細くなるほど定着性に優れることが判った。その結果を図7に示す。図7は、本実施例において、ライン幅を変えた時の、定着性ランクを表した図である。
評価環境は、15℃10%RH、評価紙はXerox社製Business4200−105gである。また定着性ランクは、100枚連続プリント時の各プリントページを下記表1の基準で評価した時のポイント値合計である。
Figure 0006180555
図7中の実線は横線、破線は縦線で、トナー量は全ベタ画像で単位面積当たり1.00mg/cmの設定とし、定着温度は180℃で一定としている。ここで、18dotのライン幅のとき定着性ランク15であり、その実際の画像も上記表1に示すポイント値評価で大半は0〜0.5ポイントで、3ページのみ1.0ポイントだった。
一方で、20dot以上のライン幅のときは、画像欠損の目立つ1.5ポイント以上の画像ページ数が増加した。
よって、定着性許容限界を18dot・定着ランク15とすると、18dot未満のライン幅ではトナー量に関らず定着温度180℃で定着性許容限界を下回ることができる。
逆に、18dotを超えるライン幅では定着温度180℃で定着性許容限界を上回る恐れがあるので、濃度情報を検出して180℃を超える定着温度を設定する必要がある。図8は、本実施例において、濃度情報の検出エリア範囲について説明するための図である。
以上の条件では、図8(a)に示すような18dot以上のパッチ(S1)の濃度情報を検出できれば、図8(b)に示すような18dot未満のパッチ(S2)の濃度情報を見落としても構わないことが判る。
よって、本実施例の画像形成装置では、検出エリアのx及びyの長さを18dotとし、18dotに1回(1ポイント)の頻度で検出する設定としている。そのため、1dotずつ記録材P上の濃度情報を検出する場合に比べ、検出時間は1/324(324=18×18)に短縮することが可能となる。
以下に、ライン幅が細くなるほど定着性に優れる理由を図9を用いて説明する。図9は、本実施例において、定着ニップ部N内での印字域に対する熱の回り込みを説明するための図である。
記録材P上のトナー像が定着ニップ部Nに突入した際、横線の場合には前後から(短手方向の両側から)、縦線の場合には左右から(長手方向の両側から)、点の場合には周囲全体から、印字面積が小さいほど熱hの回り込みを受ける。このことによって、印字面積が大きい場合より、ライン幅が細くなるほど定着性に優れると考えられる。
こうした観点から、記録材搬送方向のエリア長さyは、定着ニップ部Nの記録材搬送方向長さを超えないように設定するとよい。そして、x及びyの長さは、画像形成装置の特性(記録材P上に許容する単位面積当たりの最大トナー量、定着ニップ幅、記録材Pの搬送速度など)に合わせて適宜設定すればよい。
図10は、本実施例における、濃度情報の検出エリア範囲の設定について説明するための図であって、x及びyの長さの設定について説明するための図である。図10(a)は、縦線時、定着フィルム22からの加熱のみで未定着のトナー像Zを記録材上へ定着させるときの熱量Qに対する、ライン周囲からの回込み熱hによる熱量qの割合を、ライン幅毎に試算したグラフである。図10(b)は、記録材Pと、記録材P上に形成されたトナー像Zのうち定着ニップ部Nに存在するトナー像Zとを示す概略図である。
Q及びqは、図10(b)において、記録材P上に担持された縦線ラインの未定着のトナー像Zの断面中心かつ記録材Pとの界面であるポイントGを、溶着温度へ達するための熱量であり、次に示す熱伝導方程式により決まる。
熱量=熱伝導率×(温度差/伝熱長さ)×伝熱面の面積×時間
ここで、定着フィルム22の表面温度をTf、定着ニップ部N通過時の記録材P表面の温度をTp、定着ニップ部N通過時の記録材Pとトナー像Zとの境界面の界面温度をTs、トナーの熱伝導率をλとする。また、図10(b)に示すように、トナー像Zによる縦線ラインが定着ニップ部Nに導入する時の寸法をそれぞれ、幅(長手方向の長さ、以下、ライン幅)W、記録材搬送方向の長さL(≒定着ニップ部Nの幅)、記録材P上のトナー像Zの高さHとする。また、記録材Pが、定着ニップ部Nを通過する時間をtとする。この場合、Q及びqは、それぞれ次式で求めることができる。
Q=λ×[(Tf−Ts)/H]×(W×L)×t、
q=λ×[(Tp−Ts)/(W×0.5)]×(H×L)×t
なお、ポイントGはライン幅Wの中心位置であることから、伝熱長さを(W×0.5)としている。
Qはライン幅Wに対し正比例関係であるが、qはライン幅Wと反比例関係にある。従って、Qに対するqの割合もライン幅Wと反比例関係となる。図10(a)に示すように、ライン幅Wの細い範囲ではQに対するqの割合は大きくなるが、ライン幅Wの太い範囲ではQに対するqの割合は小さく、その効果に期待できない。
従って、Qに対するqの割合の大きい範囲で、x及びyの長さを設定すればよい。
また、周囲からの熱hの回り込みによって定着性を確保することになるので、検出エリア周囲の画像濃度の定着性への影響が懸念されるが、実用上問題ない。
図11は、本実施例において、濃度情報の検出エリア範囲について説明するための図である。例えば、図11(a)に示すような検出エリアより小さいサイズの高濃度パッチ(S2’)が連続する場合、中央のパッチでの定着性低下が懸念されるが、連続的に高濃度エリアが続くと、設定した検出エリアより小さなパッチであっても高い確率で検出可能である。このため、定着温度が適正に設定され、中央のパッチの定着性が低下することはない。
また、図11(b)に示すような、周囲を中濃度パッチ(S3、濃度は100%を超え175%未満の範囲)に囲まれた、検出エリアより小さい高濃度パッチの場合、周囲をベタ白とした時より熱hの回り込みは減少する。しかし、周囲の中濃度パッチ(S3)の範囲が広いため、その濃度情報は高い確率で検出され、『周囲ベタ白かつ高濃度パッチ見落とし』時より高い定着温度に設定されるので、高濃度パッチの定着性が低下することはない。
また、本実施例では、記録材P上に最大量でトナー像Zが形成されている場合に定着性許容限界を下回るライン幅は18dot未満であったので、検出エリアサイズをx×y=18dot×18dotとしたが、これに限るものではない。『検出エリアに対して検出ポイントを固定位置とせず随時変更する』『検出ポイント数を増やす』等の工夫により、濃度情報を高い確率で正確に検出可能であれば、検出エリアサイズが本実施例より広いエリア(一辺が18dotを超える長さ)に設定してもよい。このように、定着性許容限界より広い幅のエリアを設定することもできる。
なお、検出ポイントを増やすと検出見落としを軽減できるが、一方で検出時間が長くなるので、x及びyの長さとともに画像形成装置とビデオコントローラ51の能力に合わせて検出ポイント数を決定すればよい。
以上説明したように、本実施例では、画像データから濃度情報を取得する際、記録材の印字可能範囲を任意の大きさのエリアに分割し、それぞれのエリアから少なくとも1つ以上の濃度情報の代表値を検出している。そして、検出された記録材1ページ分の代表値の中で、最大の代表値に応じて定着手段の定着条件を設定している。
このように本実施例では、濃度情報を取得する際、記録材の印字領域すべてのドットの濃度情報を取得するものではないので、濃度情報の取得時間を短縮することが可能となる。これにより、画像形成装置の画素数の大きい場合やプリントスピードの速い場合でも、濃度情報を画像形成時の定着条件に、より良好に反映することができ、記録材上のトナー量に応じた定着条件で画像形成することが可能となる。したがって、如何なる条件で画像形成が行われる場合であっても、定着性を良好にしつつ、ホットオフセット及び記録材のカールを防止することが可能となる。
以下に、実施例2について説明する。
本実施例の画像形成装置は、記録材P上へ実際にトナー像Zを印字する前、具体的には該当印字ページから2〜数ページ前に画像データの濃度情報を取得し、それに応じた定着温度設定を行うことを特徴とする。以下、本実施例の特徴について、図12に基づいて説明する。なお、本実施例の画像形成装置の基本構成は、実施例1の画像形成装置と同様であり、実施例1と同様の構成部分については、その説明を省略する。
図12(a)は、比較例として、連続プリント時(複数枚の記録材に連続して画像形成が行われる場合)における、プリントページに対する定着温度Tの推移とサーミスタThに検出された温度の推移について示す図である。
比較例では、図12(a)に示すように、連続プリント時に11〜14枚目でD’を100%以下と検出して定着温度180℃とし、15枚目でD’を175%以上と検出して定着温度200℃としている。そして、16枚目以降で再びD’を100%以下と検出して定着温度180℃としている。
比較例では、14枚目のプリント時に15枚目のD’が検出されることで、14枚目のプリント中であって14枚目の定着動作終了後に定着温度Tが変更される。このことで、切替えた直後に温度のオーバーシュート(i)が起こり、その後の定着制御も不安定となり(j)、また16枚目での定着温度Tの切替え時にもアンダーシュート(k)が起こっている。
図12(b)は、本実施例の画像形成装置の連続プリント時における、プリントページに対する定着温度Tの推移とサーミスタThに検出された温度の推移を示す図である。本実施例においても図12(a)に示す比較例同様に、11〜14枚目及び16枚目移行でD’を100%以下と検出し、15枚目でD’を175%以上と検出している。
しかし、本実施例においては、15枚目の濃度情報検出を12枚目のプリント時に行うこととし、13枚目→14枚目→15枚目と徐々に定着温度Tを200℃へ近づけ、また16枚目以降の定着温度も徐々に定着温度Tを下げるように設定している。
このように本実施例においては、図3で示したフローチャートに従い設定された定着条件は制御部50により変更可能に構成されている。そして、連続プリント時、先の記録材のプリント時における、先の記録材に対して設定された定着条件が変更可能な時点よりも前に、後の記録材に対する定着条件の設定が行われるように制御部50により制御可能に構成されている。
これにより、図12(a)に示した制御時に比べ、温度のオーバーシュート・アンダーシュートや温度の不安定化を防止することができる。
13枚目,14枚目,16枚目,17枚目は定着温度過多となるが、15枚目〜16枚目での温度不安化時の画像弊害とバランスさせて制御すればよい。
また、本実施例の制御方法は、連続プリント時のプリント開始1,2枚目の定着温度Tの決定に用いた場合には、ファーストプリントアウト時間を遅らせる恐れがあるので、連続プリントのページ数が多くなったときに用いるとよい。
5…露光装置、6…中間転写ベルト、13…2次転写ローラ、20…定着装置、31Y,31M,31C,31K…画像形成ステーション、50…制御部、51…ビデオコントローラ

Claims (9)

  1. 画像データに基づいた画像を記録材に形成する画像形成部と、
    前記画像データからトナー濃度情報を取得する取得部と、
    加熱部材と、前記加熱部材と共にニップ部を形成する加圧部材と、を有し、前記画像が形成された記録材を前記ニップ部で搬送しながら加熱して前記画像を記録材に定着する定着部と、
    前記加熱部材の温度を検知する温度検知部と、
    前記温度検知部の検知温度が目標温度になるように前記加熱部材に供給する電力を制御する制御部と、
    を備える画像形成装置において、
    前記制御部は、記録材毎に各々の記録材に形成する前記画像の前記トナー濃度情報に応じた前記目標温度を設定可能であって
    連続的に複数の記録材に前記画像を形成するときに、前記取得部は、1枚目からN枚目(N≧2)までの記録材に形成する前記画像の前記トナー濃度情報を取得し、k枚目(2≦k≦N)の前記画像のトナー濃度がk−1枚目の前記画像のトナー濃度よりも高い場合、前記制御部は、前記k−1枚目の前記目標温度を前記k−1枚目の前記トナー濃度情報に応じた前記目標温度よりも高く且つ前記k枚目の前記トナー濃度情報に応じた前記目標温度よりも低い温度に設定し、前記k枚目の前記目標温度を前記k枚目の前記トナー濃度情報に応じた前記目標温度に設定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記k枚目(2≦k≦N)の前記画像のトナー濃度が前記k−1枚目の前記画像のトナー濃度よりも低い場合、前記制御部は、前記k枚目の前記目標温度を前記k枚目の前記トナー濃度情報に応じた前記目標温度よりも高く且つ前記k−1枚目の前記トナー濃度情報に応じた前記目標温度よりも低い温度に設定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記加熱部材は、筒状のフィルムであることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記定着部は前記フィルムの内面に接触するヒータを有し、前記ヒータは前記フィルム
    を介して前記加圧部材と共に前記ニップ部を形成することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 画像データに基づいた画像を記録材に形成する画像形成部と、
    前記画像データからトナー濃度情報を取得する取得部と、
    加熱部材と、前記加熱部材と共にニップ部を形成する加圧部材と、を有し、前記画像が形成された記録材を前記ニップ部で搬送しながら加熱して前記画像を記録材に定着する定着部と、
    前記加熱部材の温度を検知する温度検知部と、
    前記温度検知部の検知温度が目標温度になるように前記加熱部材に供給する電力を制御する制御部と、
    を備える画像形成装置において、
    前記制御部は、記録材毎に各々の記録材に形成する前記画像の前記トナー濃度情報に応じた前記目標温度を設定可能であって
    連続的に複数の記録材に前記画像を形成するときに、前記取得部は、1枚目からN枚目(N≧3)までの記録材に形成する前記画像の前記トナー濃度情報を取得し、
    k枚目(3≦k≦N)の前記画像のトナー濃度がk−1及びk−2枚目のいずれの前記画像のトナー濃度よりも高く、前記k−1枚目の前記画像のトナー濃度と前記k−2枚目の前記画像のトナー濃度とが同じ場合、
    前記k枚目において設定する前記目標温度は、前記k枚目の前記トナー濃度情報に応じた前記目標温度であって、
    前記k−1枚目及び前記k−2枚目において各々設定する前記目標温度は、前記k−1枚目及び前記k−2枚目の前記トナー濃度情報に応じた前記目標温度よりも高く且つ前記k枚目において設定する前記目標温度よりも低く、
    前記k−1枚目において設定する前記目標温度の方が前記k−2枚目において設定する前記目標温度よりも高いことを特徴とする画像形成装置。
  6. 画像データに基づいた画像を記録材に形成する画像形成部と、
    前記画像データからトナー濃度情報を取得する取得部と、
    加熱部材と、前記加熱部材と共にニップ部を形成する加圧部材と、を有し、前記画像が形成された記録材を前記ニップ部で搬送しながら加熱して前記画像を記録材に定着する定着部と、
    前記加熱部材の温度を検知する温度検知部と、
    前記温度検知部の検知温度が目標温度になるように前記加熱部材に供給する電力を制御する制御部と、
    を備える画像形成装置において、
    前記制御部は、記録材毎に各々の記録材に形成する前記画像の前記トナー濃度情報に応じた前記目標温度を設定可能であって
    連続的に複数の記録材に前記画像を形成するときに、前記取得部は、1枚目からN枚目(N≧3)までの記録材に形成する前記画像の前記トナー濃度情報を取得し、
    k枚目(1≦k≦N−2)の前記画像のトナー濃度がk+1枚目及びk+2枚目の前記画像のトナー濃度よりも高く、前記k+1枚目の前記画像のトナー濃度と前記k+2枚目の前記画像のトナー濃度とが同じ場合、
    前記k枚目において設定する前記目標温度は、前記k枚目の前記トナー濃度情報に応じた前記目標温度であって、
    前記k+1枚目及び前記k+2枚目において各々設定する前記目標温度は、前記k+1枚目及び前記k+2枚目の前記トナー濃度情報に応じた前記目標温度よりも高く且つ前記k枚目において設定する前記目標温度よりも低く、
    前記k+1枚目において設定する前記目標温度の方が前記k+2枚目において設定する前記目標温度よりも高いことを特徴とする画像形成装置。
  7. 画像データに基づいた画像を記録材に形成する画像形成部と、
    前記画像データからトナー濃度情報を取得する取得部と、
    加熱部材と、前記加熱部材と共にニップ部を形成する加圧部材と、を有し、前記画像が形成された記録材を前記ニップ部で搬送しながら加熱して前記画像を記録材に定着する定着部と、
    前記加熱部材の温度を検知する温度検知部と、
    前記温度検知部の検知温度が目標温度になるように前記加熱部材に供給する電力を制御する制御部と、
    を備える画像形成装置において、
    前記制御部は、記録材毎に各々の記録材に形成する前記画像の前記トナー濃度情報に応じた前記目標温度を設定可能であって
    連続的に複数の記録材に前記画像を形成するときに、前記取得部は、1枚目からN枚目(N≧2)までの記録材に形成する前記画像の前記トナー濃度情報を取得し、k枚目(2≦k≦N)の前記画像のトナー濃度がk−1枚目の前記画像のトナー濃度よりも低い場合、前記制御部は、前記k−1枚目の前記目標温度を前記k−1枚目の前記トナー濃度情報に応じた前記目標温度に設定し、前記k枚目の前記目標温度を前記k枚目の前記トナー濃度情報に応じた前記目標温度よりも高く且つ前記k−1枚目の前記トナー濃度情報に応じた前記目標温度よりも低い温度に設定することを特徴とする画像形成装置。
  8. 前記加熱部材は、筒状のフィルムであることを特徴とする請求項5〜のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記定着部は前記フィルムの内面に接触するヒータを有し、前記ヒータは前記フィルムを介して前記加圧部材と共に前記ニップ部を形成することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
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