JPH10186937A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH10186937A
JPH10186937A JP35475496A JP35475496A JPH10186937A JP H10186937 A JPH10186937 A JP H10186937A JP 35475496 A JP35475496 A JP 35475496A JP 35475496 A JP35475496 A JP 35475496A JP H10186937 A JPH10186937 A JP H10186937A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、温度を一度に大きく変更する場合
でも、フリッカノイズ及び高調波歪みを発生させること
のない画像形成装置を提供することを目的としている。 【解決手段】 表面の定着から裏面の定着に移行する時
等のように、温調温度Aから温調温度Bに切り下げる場
合には、21のように、一定時間Δtに一定温度ΔTだ
け設定温度を下げ、段階的に設定温度を下げる。従っ
て、温調温度Aから温調温度Bまで下がるのに、(A−
B)/ΔT×Δtの時間がかかり、設定温度21は小さ
な変化量で段階的に変化するため、供給電力は22のよ
うに徐々に変化し、急峻な電源電圧変動、つまり、フリ
ッカノイズの低減が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真プロセス
で形成されるトナー像を転写材上に熱定着手段により定
着させる画像形成装置における該熱定着手段の制御に関
するものであり、特に、加熱手段としてセラミックヒー
タ方式を用いた熱定着手段を備えた画像形成装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電子写真プロセスを用いた画像形
成装置における熱定着手段としての熱定着装置は、電子
写真プロセス等の画像形成手段により転写材上に形成さ
れた未定着画像(トナー像)を転写材上に定着させるも
のであり、ハロゲンヒータを熱源とする熱ローラ式の熱
定着装置や、セラミックヒータを熱源とするフィルム加
熱式の熱定着装置が用いられている。
【0003】これらの熱定着装置においては、一般的
に、ヒータはトライアック等のスイッチング制御素子を
介して交流電源に接続されており、この交流電源により
電力が供給される。そして、定着装置には温度検出素
子、例えばサーミスタ感温素子が設けられており、この
温度検出素子により、定着装置の温度が検出され、その
検出温度情報を基に、エンジンコントローラがスイッチ
ング素子を波数制御または位相制御によりオン/オフす
ることにより、ヒータへの電力供給をオン、オフし、定
着装置の温度が目標の一定温度に温度制御される。
【0004】また、定着装置の温度が、ある設定温度で
制御されている時に、プリント枚数、片面/両面、紙サ
イズ等のプリント条件に応じて、定着性向上等のため
に、定着器の温調温度を大きく変える必要が生じた場
合、従来は設定温度を必要な目標温度に一度に切り替
え、定着装置の温度が目標温度になるようにPI制御ま
たはPID制御によりヒータへの電力を制御していた。
【0005】例えば、連続両面プリントにおいて、表面
の定着から裏面の定着に移行する時には、定着性を向上
させるために、表面定着時の温調温度Aから、裏面定着
時の温調温度Bに切り替える必要が生じることがあり、
以下のような制御を行っている。
【0006】図7にこの制御のタイミングチャートを示
す。例えば、表面の定着から裏面の定着に移行する時に
は、温調温度Aから温調温度Bに切り下げる必要がある
場合には、201のように設定温度を一気に下げ、その
設定温度の変化に追従するために、セラミックヒータへ
供給する電力を202のように必要最大限に変化させ
る。この供給電力の変化により、セラミックヒータの温
度は203のように温度Aから温度Bに切り替えられ
る。また、裏面から表面の定着に移行する時も同様に、
設定温度を温調温度Bから温調温度Aに一気に切り上
げ、その設定温度の変化に対応するように、供給電力を
必要最大限に変化させる。
【0007】以上のように、従来は、定着装置の温度
を、プリント枚数、片面/両面プリント、紙サイズ等の
プリント条件に応じて、ある温調温度から次の目標温度
に切り替える際には、一気に目標温度を変更していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、PI制
御で温度制御を行っている場合、設定温度が一度に大き
く変更されると、供給電力が急激に変化するため、電源
電圧変動が生じ、特に画像形成装置が高速機になった場
合、定着装置の消費電力が上昇するため、電流変化分が
増大し、フリッカノイズが発生する場合があった。
【0009】また、温度制御をPID制御で行っている
場合には、設定温度か一度に大きく変更されても、制御
定数の設定により、定着装置の温度を徐々に変化させ、
電源電圧変動の低減を図ることができるが、その制御は
複雑であり、目標温度までに定着装置の温度が到達する
までの時間を管理しにくいため、画像形成装置が高速機
になった場合、その影響が顕著になってしまうことがあ
った。特に、両面印刷で表面と裏面で定着装置の温度を
切り替える必要がある場合、つまり、表面の温調温度が
裏面の温調温度より高い場合には、目標温度が1面プリ
ント毎に高くなったり、低くなったりするため、フリッ
カノイズが増大してしまうことがあった。
【0010】また、特にセラミックヒータを位相制御す
る場合、各商用電源電圧について供給電力に対応する導
通角が異なるため、商用電源の入力電圧変動分(例え
ば、85V−140V)を考えた場合、一律の導通角の
設定で全ての商用電源電圧に対して設定してしまうと、
第1の商用電源電圧(例えば、100V)入力時に問題
がなくても、第2の商用電源電圧(例えば、120V)
入力時には、フリッカノイズまたは高調波歪みが発生す
る場合があった。
【0011】そこで、本発明は、温度を一度に大きく変
更する場合でも、フリッカノイズ及び高調波歪みを発生
させることのない画像形成装置を提供することを目的と
している。
【0012】
【課題を解決するための手段】本出願に係る第1の発明
によれば、上記目的は、画像形成手段により転写材上に
未定着現像剤像を形成し、熱定着手段により該転写材上
の現像剤像を定着する画像形成装置であって、上記熱定
着手段に電力を供給する電力供給手段と、上記熱定着手
段の温度を検出する温度検出手段と、上記熱定着手段の
温度を設定する温度設定手段と、該温度設定手段により
設定されている温度と、上記温度検出手段により検出さ
れる温度とを比較判定する判定手段と、該判定手段の判
定結果から上記電力供給手段を制御する電力制御手段と
を有する画像形成装置において、上記温度設定手段は、
上記熱定着手段に電力が供給されている時に上記熱定着
手段の設定温度を変更する場合には、一定時間毎に段階
的に設定温度を変化させることにより達成される。
【0013】また、本出願に係る第2の発明によれば、
上記目的は、画像形成手段により転写材上に未定着現像
剤像を形成し、熱定着手段により該転写材上の現像剤像
を定着する画像形成装置であって、上記熱定着手段に電
力を供給する電力供給手段と、上記熱定着手段の温度を
検出する温度検出手段と、上記熱定着手段の温度を設定
する温度設定手段と、該温度設定手段により設定されて
いる温度と、上記温度検出手段により検出される温度と
を比較判定する判定手段と、該判定手段の判定結果から
上記電力供給手段を制御する電力制御手段とを有する画
像形成装置において、上記電力制御手段は、上記熱定着
手段に電力が供給されている時に上記温度設定手段によ
り上記熱定着手段の設定温度が変更された場合には、一
定時間毎に段階的に供給電力を変化させることにより達
成される。
【0014】さらに、本出願に係る第3の発明によれ
ば、上記目的は、上記第1の発明または第2の発明の熱
定着手段の熱源がセラミックヒータであることにより達
成される。
【0015】また、本出願に係る第4の発明によれば、
上記目的は、上記第1の発明ないし第3の発明のいずれ
か一の電力制御手段が、電力供給手段により供給される
電力を、導通する位相角により制御することにより達成
される。
【0016】さらに、本出願に係る第5の発明によれ
ば、上記目的は、上記第1の発明ないし第3の発明のい
ずれか一の電力制御手段が、電力供給手段により供給さ
れる電力を、商用電源の波数により制御することにより
達成される。
【0017】また、本出願に係る第6の発明によれば、
上記目的は、画像形成手段により転写材上に未定着現像
剤像を形成し、熱定着手段により該転写材上の現像剤像
を定着する画像形成装置であって、上記熱定着手段に電
力を供給する電力供給手段と、上記熱定着手段の温度を
検出する温度検出手段と、上記熱定着手段の温度を設定
する温度設定手段と、該温度設定手段により設定されて
いる温度と、上記温度検出手段により検出される温度と
を比較判定する判定手段と、該判定手段の判定結果から
上記電力供給手段により供給される電力を導通する位相
角により制御する電力制御手段とを有する画像形成装置
において、入力商用電源電圧を判別する電圧判別手段
と、入力商用電源電圧に対応した電力制御位相角を設定
する位相角設定手段とを具備し、該電圧判別手段により
判別された商用電源電圧に対応して、該位相角設定手段
により位相角の設定を切り替えることにより達成され
る。
【0018】つまり、本出願に係る第1の発明において
は、熱定着手段の温度制御の設定温度を目標温度まで一
定時間毎に段階的に変えていくことにより、熱源への供
給電力の変化量を制限し、フリッカノイズの低減を図
る。また、PI制御にこの制御を加えると、目標温度を
大きく変更する場合でも、簡単な制御で徐々に熱定着手
段の温度を変化させる。
【0019】また、本出願に係る第2の発明において
は、熱定着手段への供給電力の変化量に制限をつけ、熱
定着手段の温度が目標温度に達するまで、供給電力を段
階的に変化させることにより、フリッカノイズを低減す
る。
【0020】さらに、本出願に係る第3の発明において
は、上記第1の発明または第2の発明の熱定着手段の熱
源がセラミックヒータなので、フリッカノイズを低減し
つつ、応答性の良い温度制御が行われる。
【0021】また、本出願に係る第4の発明において
は、上記第1の発明ないし第3の発明のいずれか一の電
力制御手段が、電力供給手段により供給される電力を、
導通する位相角により制御するので、フリッカノイズを
低減しつつ、オーバーシュート及びアンダーシュートの
少ない適切な温度制御が行われる。
【0022】さらに、本出願に係る第5の発明において
は、上記第1の発明ないし第3の発明のいずれか一の電
力制御手段が、電力供給手段により供給される電力を、
商用電源の波数により制御するので、フリッカノイズを
低減しつつ、オーバーシュート及びアンダーシュートの
少ない適切な温度制御が行われる。
【0023】また、本出願に係る第6の発明において
は、熱定着手段に供給する電力を位相制御する場合、各
商用電源電圧について供給電力に対応する位相角の設定
を設けることにより、商用電源の入力電圧変動範囲内の
全てにおいて、最適な位相制御を行い、フリッカノイズ
及び高調波歪みの低減を図る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0025】(第1の実施形態)図1は本発明の第1の
実施形態における電子写真プロセスを用いた画像形成装
置の概略構成図であり、例えばレーザプリンタの場合を
示している。
【0026】以下、構成及び動作について説明する。レ
ーザプリンタ本体101(以下、本体101とする)
は、転写材としての記録紙Sを収納するカセット102
を有し、カセット102の記録紙Sの有無を検知するカ
セット紙有無センサ103と、複数個のマイクロスイッ
チで構成され、カセット102の記録紙Sのサイズを検
知するカセットサイズセンサ104と、カセット102
から記録紙Sを繰り出す給紙ローラ105等が設けられ
ている。
【0027】そして、給紙ローラ105の下流には記録
紙Sを同期搬送するレジストローラ対106が設けられ
ている。また、レジストローラ対106の下流にはレー
ザスキャナ部107からのレーザ光に基づいて記録紙S
上にトナー像を形成する画像形成部108が設けられて
いる。つまり、本実施形態のレーザプリンタにおいて
は、このレーザスキャナ部107と画像形成部108に
より画像形成手段が構成されている。
【0028】さらに、画像形成部108の下流には記録
紙S上に形成されたトナー像を熱定着する熱定着手段と
しての定着装置109が設けられており、定着装置10
9の下流には排紙部の紙搬送状態を検知するれる排紙セ
ンサ110、記録紙Sを排紙する排紙ローラ111、記
録の完了した記録紙Sを積載する積載トレイ112が設
けられている。
【0029】また、上記レーザスキャナ部107は、後
述する外部装置131から送出される画像信号(画像信
号VDO)に基づいて変調されたレーザ光を発光するレ
ーザユニット113、このレーザユニット113からの
レーザ光を後述する感光ドラム117上に走査するため
のポリゴンモータ114、結像レンズ群115、折り返
しミラー116等により構成されている。
【0030】そして、上記画像形成部108は、公知の
電子写真プロセスに必要な、感光ドラム117、一次帯
電ローラ119、現像器120、転写帯電ローラ12
1、クリーナ122等から構成されている。また、定着
装置109は定着フィルム109a、加圧ローラ109
b、定着フィルム109a内部に設けられた熱源として
のセラミックヒータ109c、セラミックヒータ109
cの表面温度を検出する温度検出手段としてのサーミス
タ109dから構成されている。
【0031】また、メインモータ123は、給紙ローラ
105には給紙ローラクラッチ124を介して、レジス
トローラ対106にはレジストローラ125を介して駆
動力を与えており、さらに感光ドラム117を含む画像
形成部108の各ユニット、定着装置109、排紙ロー
ラ111にも駆動力を与えている。
【0032】そして、126はエンジンコントローラで
あり、レーザスキャナ部107、画像形成部108、定
着装置109による電子写真プロセスの制御、上記本体
101内の記録紙の搬送制御を行っている。
【0033】そして、127はビデオコントローラであ
り、パーソナルコンピュータ等の外部装置131と汎用
インターフェース(セントロニクス、RS232C等)
130で接続されており、この汎用インターフェースか
ら送られてくる画像情報をビットデータに展開し、その
ビットデータをVDO信号として、エンジンコントロー
ラ126へ送出している。
【0034】次に、以上のような画像形成装置における
定着装置109に備えられたセラミックヒータ109c
の駆動回路を図2に示す。同図において1は、本画像形
成装置を接続する交流電源で、本画像形成装置は商用電
源をACフィルタ2を介してセラミックヒータ109c
へ供給することにより、セラミックヒータ109cを発
熱させる。このセラミックヒータ109cへの電力の供
給は、電力供給手段としてのトライアック4により通
電、遮断を行うことにより制御されている。抵抗5、6
はトライアック4のためのバイアス抵抗で、フォトトラ
イアックカプラ7は、一次、二次間の沿面距離を確保す
るためのデバイスである。このフォトトライアックカプ
ラ7の発光ダイオードに通電することにより、トライア
ック4をオンする。また、抵抗8は、フォトトライアッ
クカプラ7の電流を制限するための抵抗であり、トラン
ジスタ9によりオン/オフする。トランジスタ9は抵抗
10を介して、温度設定手段及び判定手段並びに電力制
御手段としてのエンジンコントローラ126からの信号
にしたがって動作する。
【0035】また、ACフィルタ2を介して供給される
交流電源1は、整流器12によって整流され、抵抗1
3、ツェナーダイオード14、コンデンサ15を介して
トランジスタ16に入力される。これにより、商用交流
電源1のゼロクロスポイント(電圧の正負の切り替わる
ポイント)を検知し、エンジンコントローラ126に報
知する。例えば、交流電源1がゼロクロスポイントにあ
る時、トランジスタ16はオフし、抵抗19の電圧はL
OWとなり、エンジンコントローラ126に報知され
る。なお、フォトカプラ18は一次二次間の沿面距離を
確保するためのデバイスであり、抵抗17、19はフォ
トカプラ18に流れる電流を制限するための抵抗であ
る。
【0036】エンジンコントローラ126は、このゼロ
クロス信号をトリガとし、位相制御または波数制御によ
りトライアック4をON/OFFする。また、109d
はセラミックヒータ109cの温度を検知するための温
度検出手段としてのサーミスタである。このサーミスタ
109dによって検出された温度をエンジンコントロー
ラ126で監視し、エンジンコントローラ126の内部
で設定されているセラミックヒータ109cの設定温度
と比較することによって、セラミックヒータ109cに
供給するべき電力を算出し、その供給する電力に対応し
た位相角(位相制御)または波数(波数制御)に換算
し、その制御条件によりエンジンコントローラ126が
トランジスタ9にON信号を送出する。
【0037】以上ような制御回路により、定着装置10
9の温度は所定の温度に維持されるが、例えば、連続両
面プリント時において、定着性向上のために、表面プリ
ント時の温調温度Aと裏面プリント時の温調温度Bとを
交互に切り替える必要が生じる場合がある。
【0038】しかし、このように温調温度を切り替える
と、従来の装置では、フリッカノイズや高調波歪みを発
生する場合があった。
【0039】そこで、本実施形態では、セラミックヒー
タ109cの温度が温度Aでエンジンコントローラ12
6により制御されている時、プリント条件によりセラミ
ックヒータの温度を温度Bに変更する必要が生じた場合
には、以下のような制御を行うことにより、フリッカノ
イズ及び高調波歪みを抑えている。
【0040】図3に本実施形態における制御のタイミン
グチャートの概略を示す。まず、表面の定着から裏面の
定着に移行する時に、温調温度Aから温調温度Bに切り
下げる場合には、21のように、一定時間Δtに一定温
度ΔTだけ設定温度を下げ、段階的に設定温度を下げて
いく。従って、温調温度Aから温調温度Bまで下がるの
に、(A−B)/ΔT×Δtの時間がかかり、設定温度
21は小さな変化量で段階的に変化するため、供給電力
は22のように徐々に変化していく。また、時間Δt及
びΔTの設定を適度に小さくすることにより、23で示
したように、ヒータの温度を緩やかに変化させることが
できる。
【0041】一方、裏面の定着から表面の定着に移行す
る時も同様に、21のように一定時間に一定温度だけ設
定温度を上げ、温調温度Bから温調温度Aに段階的に設
定温度を上げていく。
【0042】定着温調温度を温度Aから温度Bまたは逆
に切り替える時間は、表面と裏面プリントの紙間時間内
程度に変化させることが必要であり、この時間はΔtに
より制御することができ、簡単な制御により温度制御の
時間を管理することができる。
【0043】上述のように、プリント条件に応じて、例
えば、両面プリントの表面プリントと裏面プリントで、
温調温度を切り替える時に、設定温度を一定時間毎に、
段階的に変化させるような制御をすることにより、供給
電力が徐々に変化するため、温調温度を切り替える際の
電力変化分が小さくなるため、急峻な電源電圧変動、つ
まり、フリッカノイズの低減が可能となる。
【0044】(第2の実施形態)図4に本発明の第2の
実施形態を示す。第1の実施形態と重複する点について
は省略する。
【0045】本実施形態においては、表面の定着から裏
面の定着に移行する時に、温調温度Aから温調温度Bに
切り下げる必要がある場合には、図4の31のように、
設定温度を一気に下げるが、32のように、セラミック
ヒータへ供給する電力の変化分が小さくなるように、供
給電力を段階的に切り替えていく。
【0046】つまり、ヒータの温度を温度Aから温度B
に下げるのに、供給電力をΔW’(≫ΔW)下げる必要
があるとしても、一回の電力変化量をΔWに制限して、
一定時間毎にΔWだけ供給電力を下げていく制御を行
う。そして、ヒータの温度が33で示すように、温度B
より低くなったら、通常の制御に戻す。温調温度が一定
で通常の温度を制御している場合には、一回の変動でΔ
W以上電力が変化することはない。
【0047】一方、裏面の定着から表面の定着に移行す
る時も同様に、32のように一定時間毎に一定の電力を
増加させていき、ヒータの温度を制御する。
【0048】上述のように、プリンタ条件に応じて、例
えば、両面プリントの表面プリントと裏面プリントで、
温調温度を切り替える時に、供給電力を一定時間毎に段
階的に変化させるような制御をすることにより、温調温
度を切り替える際の電力変化分が小さいため、急峻な電
源電圧変動、つまり、フリッカノイズの低減が可能とな
る。
【0049】(第3の実施形態)図5に本発明の第3の
実施形態を示す。交流電源1はセラミックヒータ109
cに電力を供給し、電力制御回路41(図2に示すトラ
イアック4、抵抗5,6、フォトトライアックカプラ
7、抵抗8、トランジスタ9、抵抗10により構成され
る)によって供給する電力をON/OFFし、そのON
/OFF制御はエンジンコントローラ126によってゼ
ロクロス検知回路44(図2に示す整流器12、抵抗1
3、ツェナーダイオード14、コンデンサ15、トラン
ジスタ16、抵抗17、フォトカプラ18、抵抗19に
より構成される)からのゼロクロス信号をトリガとし
て、位相制御されている。また、サーミスタ109dに
よって検出されるヒータ109cの温度と、エンジンコ
ントローラ126の内部で設定されているセラミックヒ
ータ109cの設定温度と比較することによって、セラ
ミックヒータ109cに供給するべき電力を算出し、そ
の供給する電力に対応した位相角に換算し、その制御条
件によりエンジンコントローラ126が電力制御回路4
1にON信号を送出して、温度制御を行っている。
【0050】また、交流電源1は整流器45により整流
され、コンデンサ46により平滑されて、低圧電源42
に入力され、エンジンコントローラ126に電源電圧と
して供給される。
【0051】そこで、本実施形態においては、電圧判別
手段として商用電源電圧検知回路43を備えており、例
えば、100V系で85Vから140Vの電圧変動があ
る場合、入力商用電源が電圧区分A(例えば、85V−
110V)であるか電圧区分B(例えば120V−14
0V)であるかをエンジンコントローラ126に報知す
る。そして、位相角設定手段としてのエンジンコントロ
ーラ126はその報知信号に基づいて、下記のように、
入力電圧に対応した供給電力と位相角の換算表を用い
て、位相制御を行う。もちろん、電圧区分は三つ以上で
もよい。
【0052】
【表1】
【0053】上述の制御を行うことにより、各商用電源
に対応した最適な制御が可能となり、各電源電圧に対し
て、必要な位相角を細かく設定できるため、電源電圧が
変動することによって生じるフリッカノイズや高調波歪
みの低減を図ることができる。
【0054】(第4の実施形態)次に、本発明の第4の
実施形態を図6に基づいて説明する。本実施形態が第3
の実施形態と異なる点は、商用電源圧検知手段が切替ス
イッチ50であることである。例えば、切替スイッチ5
0がオンの時、入力電圧が電圧区分Aの電圧とし、オフ
の時は入力電圧が電圧区分Bの電圧と設定しておき、そ
の切替スイッチ50のオン/オフに従い、エンジンコン
トローラ126に商用電源電圧を報知する。エンジンコ
ントローラ126はその報知信号を基に、第3の実施形
態と同様に、商用電源に適した位相角で位相制御をする
ことができ、商用電源の変動によって生じるフリッカノ
イズ及び高調波歪みの低減が図れる。
【0055】また、ゼロクロス検知回路44からのゼロ
クロス信号のパルス間隔をエンジンコントローラ126
で監視することによって、商用周波数(50/60H
z)を検知し、商用電源電圧によって位相角の設定を変
えたように、各商用周波数に対応した位相角の設定によ
り電力制御をすることもできる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本出願に係る第1
の発明によれば、熱定着手段の温度制御の設定温度を目
標温度まで一定時間毎に段階的に変えていくことによ
り、熱源への供給電力の変化量を制限し、フリッカノイ
ズの低減を図ることができる。また、PI制御にこの制
御を加えると、目標温度を大きく変更する場合でも、簡
単な制御で徐々に熱定着手段の温度を変化させることが
できる。
【0057】また、本出願に係る第2の発明によれば、
熱定着手段への供給電力の変化量に制限をつけ、熱定着
手段の温度が目標温度に達するまで、供給電力を段階的
に変化させることにより、フリッカノイズを低減するこ
とができる。
【0058】さらに、本出願に係る第3の発明によれ
ば、上記第1の発明または第2の発明の熱定着手段の熱
源がセラミックヒータなので、フリッカノイズを低減し
つつ、応答性の良い温度制御を行うことができる。
【0059】また、本出願に係る第4の発明によれば、
上記第1の発明ないし第3の発明のいずれか一の電力制
御手段が、電力供給手段により供給される電力を、導通
する位相角により制御するので、フリッカノイズを低減
しつつ、オーバーシュート及びアンダーシュートの少な
い適切な温度制御を行うことができる。
【0060】さらに、本出願に係る第5の発明によれ
ば、上記第1の発明ないし第3の発明のいずれか一の電
力制御手段が、電力供給手段により供給される電力を、
商用電源の波数により制御するので、フリッカノイズを
低減しつつ、オーバーシュート及びアンダーシュートの
少ない適切な温度制御を行うことができる。
【0061】また、本出願に係る第6の発明によれば、
熱定着手段に供給する電力を位相制御する場合、各商用
電源電圧について供給電力に対応する位相角の設定を設
けることにより、商用電源の入力電圧変動範囲内の全て
において、最適な位相制御を行い、フリッカノイズ及び
高調波歪みの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における画像形成装置
を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における定着装置の制
御及び駆動回路を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施形態における定着装置の制
御を説明する図である。
【図4】本発明の第2の実施形態を示した図である。
【図5】本発明の第3の実施形態を示した図である。
【図6】本発明の第4の実施形態を示した図である。
【図7】従来例を示した図である。
【符号の説明】
4 トライアック(電力供給手段) 41 電力制御回路(電力供給手段) 43 電圧検知回路(電圧判別手段) 50 切替スイッチ(電圧判別手段) 101 レーザプリンタ(画像形成装置) 107 レーザスキャナ部(画像形成手段) 108 画像形成部(画像形成手段) 109 定着装置(熱定着手段) 109c セラミックヒータ(熱源) 109d サーミスタ(温度検出手段) 126 エンジンコントローラ(温度設定手段、判定手
段、電力制御手段、位相角設定手段) S 記録紙(転写材)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成手段により転写材上に未定着現
    像剤像を形成し、熱定着手段により該転写材上の現像剤
    像を定着する画像形成装置であって、上記熱定着手段に
    電力を供給する電力供給手段と、上記熱定着手段の温度
    を検出する温度検出手段と、上記熱定着手段の温度を設
    定する温度設定手段と、該温度設定手段により設定され
    ている温度と、上記温度検出手段により検出される温度
    とを比較判定する判定手段と、該判定手段の判定結果か
    ら上記電力供給手段を制御する電力制御手段とを有する
    画像形成装置において、上記温度設定手段は、上記熱定
    着手段に電力が供給されている時に上記熱定着手段の設
    定温度を変更する場合には、一定時間毎に段階的に設定
    温度を変化させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 画像形成手段により転写材上に未定着現
    像剤像を形成し、熱定着手段により該転写材上の現像剤
    像を定着する画像形成装置であって、上記熱定着手段に
    電力を供給する電力供給手段と、上記熱定着手段の温度
    を検出する温度検出手段と、上記熱定着手段の温度を設
    定する温度設定手段と、該温度設定手段により設定され
    ている温度と、上記温度検出手段により検出される温度
    とを比較判定する判定手段と、該判定手段の判定結果か
    ら上記電力供給手段を制御する電力制御手段とを有する
    画像形成装置において、上記電力制御手段は、上記熱定
    着手段に電力が供給されている時に上記温度設定手段に
    より上記熱定着手段の設定温度が変更された場合には、
    一定時間毎に段階的に供給電力を変化させることを特徴
    とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 熱定着手段の熱源がセラミックヒータで
    あることとする請求項1または請求項2に記載の画像形
    成装置。
  4. 【請求項4】 電力制御手段が、電力供給手段により供
    給される電力を、導通する位相角により制御することと
    する請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の画
    像形成装置。
  5. 【請求項5】 電力制御手段が、電力供給手段により供
    給される電力を、商用電源の波数により制御することと
    する請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の画
    像形成装置。
  6. 【請求項6】 画像形成手段により転写材上に未定着現
    像剤像を形成し、熱定着手段により該転写材上の現像剤
    像を定着する画像形成装置であって、上記熱定着手段に
    電力を供給する電力供給手段と、上記熱定着手段の温度
    を検出する温度検出手段と、上記熱定着手段の温度を設
    定する温度設定手段と、該温度設定手段により設定され
    ている温度と、上記温度検出手段により検出される温度
    とを比較判定する判定手段と、該判定手段の判定結果か
    ら上記電力供給手段により供給される電力を導通する位
    相角により制御する電力制御手段とを有する画像形成装
    置において、入力商用電源電圧を判別する電圧判別手段
    と、入力商用電源電圧に対応した電力制御位相角を設定
    する位相角設定手段とを具備し、該電圧判別手段により
    判別された商用電源電圧に対応して、該位相角設定手段
    により位相角の設定を切り替えることを特徴とする画像
    形成装置。
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