JP2020134862A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フリッカを改善した画像形成装置を提供すること。【解決手段】記録材に画像を形成する画像形成部と、ヒータを備え、前記ヒータの熱を利用して前記画像を加熱する像加熱部と、前記ヒータの温度を検知する温度検知素子と、前記温度検知素子が検知した前記温度が、目標温度となるように、PID制御を用いて前記ヒータに供給する電力を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、温度検知素子が検知した温度と、目標温度と、の差分が所定の閾値を下回ったタイミングで前記PID制御の制御ゲインを、第1の制御ゲインから前記第1の制御ゲインよりも小さい第2の制御ゲインへ切り替える。【選択図】図3

Description

本発明は、電子写真方式のプリンタ、複写機等の画像形成装置に関するもので、特に定着器の温度をPID制御で制御する画像形成装置に関する。
画像形成装置において、複数枚の記録材に連続して画像形成を行う場合、この期間中に、定着器が記録材を加熱する期間と、定着器が記録材と記録材の間になる期間が交互に発生する。記録材を加熱する期間では、記録材に定着器の熱が奪われるのでヒータには多くの電力が供給される。一方、定着器が記録材と記録材の間になる期間では、ヒータに供給される電力は少ない。そのため、供給する電力の変動が発生し、電源電圧変動が発生する。電源電圧変動の発生に伴い、画像形成装置が設置された室内の蛍光灯などの照明機器にフリッカと呼ばれるちらつきを生じさせてしまう。定着器の温度制御としてPID制御を用いている場合、フリッカを改善するために、記録材が定着器に到達したタイミングから、記録材が定着器を通過し終わるまでの期間、PID制御の制御ゲインを低く設定している。PID制御の制御ゲインを低く設定する期間は、記録材が定着器の所定距離手前に到達したタイミングから定着器を通過し終わるまでの期間であってもよい。一般的に、PID制御の制御ゲインが低い値となっている状態においてフリッカ値は良くなるものの、定着器の目標温度への追従性が悪化する(特許文献1)。
特開2002−296954号公報
しかしながら、上述のように一定期間PID制御のゲインを低く設定する場合、例えば制御ゲインを低く変更するタイミングよりも前に定着器の温度が目標温度近辺に到達した場合、定着器に入力する電力が大きく変動してしまう。その結果、フリッカが悪化してしまうという課題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、PID制御の制御ゲインを低くするタイミングをプリント状況に応じて可変にすることで、フリッカを改善した画像形成装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明における画像形成装置は、
記録材に画像を形成する画像形成部と、
ヒータを備え、前記ヒータの熱を利用して記録材に形成された画像を記録材に定着する定着部と、
前記定着部の温度を検知する温度検知素子と、
前記温度検知素子が検知した前記温度が目標温度となるようにPID制御を用いて前記ヒータに供給する電力を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、記録材が前記定着部へ向かって搬送されている時、前記温度検知素子が検知した前記温度と、前記目標温度と、の差分が所定の閾値を下回ったタイミングで前記PID制御の制御ゲインを第1の制御ゲインから前記第1の制御ゲインよりも小さい第2の制御ゲインへ切り替えることを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、PID制御の制御ゲイン値を制限するタイミングを適切なタイミングに設定することができ、結果としてフリッカの悪化を低減することが可能な画像形成装置を提供することができる。
実施例1の構成図 実施例1のブロック図 実施例1のタイミングチャート 実施例2のタイミングチャート 実施例2における、印字率とPIDゲイン制限閾値の関係 実施例3のタイミングチャート 定着器の断面図
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。すなわち、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
本発明に基づく実施例1について説明する。図1は本実施例における画像形成装置101の概略を示す断面図である。104は感光ドラムである。この感光ドラム104は、帯電ローラ105によりその周面が所定の極性、電位に一様に帯電される。そして、その帯電面に、レーザスキャナユニット108から画像情報に対応して変調(オン/オフ変換)されたレーザ光が照射される。レーザ光が照射されることにより、感光ドラム104の表面に画像情報に対応した静電潜像が形成される。静電潜像は、現像器106から供給されるトナーによって現像される。
感光ドラム104にトナー像が形成されるのと同期して、給紙カセット103から記録材が給紙ローラ102により給紙される。記録材は、その後、搬送路L1上を進み、感光ドラム104と転写ローラ107で形成されている転写ニップ部で感光ドラム104側からトナー像が転写される。このようにトナー像の転写を受けた記録材は、感光ドラム104から分離されて定着部としての定着器110へ送り込まれ、ヒータ111の熱を利用することによってトナー像が記録材に定着される。定着済みの記録材は、FD(face down)ローラ112により搬送され排紙トレイ113に排出される。この一連の画像形成プロセスにおける、定着器110を除く構成が、本実施例における画像形成部に相当する。
図7に定着器110の断面図を示す。定着器110は、筒状のフィルム1と、フィルム1の内面に接触するヒータ111と、ヒータ111を保持するヒータホルダ3、ヒータホルダ3を補強するステー4を有する。更に、フィルム1を介してヒータ111と共に定着ニップ部Nを形成する加圧ローラ6を有する。フィルム1は、ポリイミド等の耐熱樹脂や、ステンレス等の金属、をベースとしたフィルムである。ヒータ111はセラミック基板上に発熱抵抗体を印刷したものである。アルミニウムのような金属を基板として、その上にガラス層のような絶縁層を設け、その上に発熱抵抗体を印刷したような構造でも良い。ヒータホルダ3は液晶ポリマーのような耐熱樹脂で形成されている。ステー4はヒータホルダ3を補強するため、鉄のような金属で形成されている。加圧ローラ6は、芯金の周りにシリコーンゴム層を設けた構成である。なお、ヒータ111はサーミスタ5で温度検知
されている。加圧ローラ6が回転することでフィルム1が従動回転する。画像形成部でトナー像が形成された記録材は、定着ニップ部Nで挟持搬送されつつ熱及び圧力を受ける。これにより、記録材上のトナー像が記録材に定着される。
制御ブロック図を図2に示す。画像形成装置101は制御部202を有し、制御部202は定着器110を制御する制御部203を有する。制御部203は定着器110(定着部)に搭載されているヒータを駆動する駆動部205を制御するための駆動信号209を定着器110に対して出力する。定着器110への投入電力、すなわちヒータ111に供給される電力はPID制御を用いてコントロールされる。定着器110の温度は定着器110の内部に設けられたサーミスタ5などの温度検知素子(不図示)により検知される。温度検知部204は、温度検知素子が出力する温度情報408を検知する。制御部203は、定着器110の温度(温度検知部204の検知温度)がトナーの定着に適した目標温度となるよう、駆動部205を制御する。この時、制御部203はコントローラ213から送信された不図示の画像形成条件などに基づき目標温度を決定する。さらに制御部203は、目標温度の決定とともに、温度検知部204が検知した定着器110の現在温度に基づいて駆動部205が定着器110を(正確にはヒータ111を)どの程度発熱させるかを決定する。ここで、コントローラ213は前述のとおり画像形成条件を指示すると共に、印字率情報210を画像形成装置201に送信する。制御部202は送受信部206で印字率情報210を受信する。さらに、制御部202は、記録材の先端がレジストレーションセンサ214を通過した時に出力される紙有無情報211をセンサ検知部207が検知したタイミング、を基準として記録材の位置を把握することができる。
本実施例の画像形成装置101は、定着器110に内包されるヒータ111が目標温度になるよう制御する時、PID制御を用いている。図3を用いて、本実施例におけるPID制御のゲイン変更のタイミングについて説明する。ここで、図3は2枚の記録材をプリントする動作を示している。
図3(a)に比較例のタイミングチャートを示す。プリントを開始すると定着器110の目標温度は通紙前温度に設定され、その後、定着器110の温度がある程度まで上昇した時点で記録材が給紙される。給紙された1枚目の記録材は搬送部により搬送され、記録材の先端がレジストレーションセンサ(以下、レジセンサ)S1に到達(t1)し、その時点で目標温度は通紙前温度から1枚目の通紙時温度に変更される。さらに1枚目の記録材は搬送され、定着器110に到達したタイミング(t2)でPID制御の制御ゲインが、制限されていない状態の第1の制御ゲインから制限された状態の第2の制御ゲインに切り替わる(ゲインの値としては小さくなる)。目標温度が1枚目の通紙時温度に制御されている定着器110に記録材が突入すると、一時的に定着器の熱が記録材に奪われて定着器の温度が低下する。この温度低下を温度検知素子5が検知することでヒータ111へ供給される電力が増加し、ヒータ111の温度が1枚目の通紙時温度に戻るように制御される。ヒータ111へ供給される電力が増加する時の制御ゲインが制限状態(第2の制御ゲイン)に切り替わっているため、制御ゲインが制限されていない状態(第1の制御ゲインの状態)と比較するとヒータ111へ急激に大きな電力が供給されることはない。ここで一般的に、定着器への投入電力(ヒータへの供給電力)が急激に変化するとフリッカ値が悪化する。そのため、t2のタイミングで制御ゲインを第2の制御ゲインに切り替えて制限することで投入電力の変化を緩やかにし、フリッカ値の悪化を低減している。さらにその後、1枚目の記録材の後端がレジセンサS1を通過(t3)し、続いて給紙搬送された2枚目の記録材の先端がレジセンサS1に到達した(t4)時点で目標温度は2枚目の通紙時温度に変更される。2枚目の記録材の先端は(t5)のタイミングで定着器に到達し、(t6)のタイミングで後端がレジセンサS1を通過する。記録材の後端が定着器を通過したタイミング(センサS2を通過したタイミング)(t7)でヒータ111の制御はOFFになりプリントは完了する。
比較例の制御の場合、制御ゲインを低い値に変更した後に定着器の温度がトナー像の定着に適した目標温度に到達すれば、フリッカを抑えられる。しかしながら、定着器の温度がトナー像の定着に適した目標温度に到達するタイミングは必ずしも一定ではない。比較例の制御では、制御ゲインを変更するタイミングt2が固定されているので、制御ゲインを低い値に変更するタイミングt2よりも前に定着器の温度が目標温度近辺に到達する可能性が有る。この場合、制御ゲインが高い状態であるにも拘らず定着器に入力する電力が大きく変動する可能性がある期間が生じる。その結果、フリッカが悪化してしまう。
図3(b)に実施例1のタイミングチャートを示す。プリントを開始すると、定着部としての定着器110の目標温度は通紙前温度に設定され、その後、定着器110の温度がある程度まで上昇した時点で記録材が給紙される。給紙された記録材は搬送部により搬送され、記録材の先端がレジセンサS1に到達(t10)し、その時点で目標温度は通紙前温度から1枚目の通紙時温度に変更される。ここまでは比較例と同じである。本実施例では、所定の条件が成立した段階、具体的には、一枚目の通紙時温度(目標温度)と定着器の現在温度の差分をΔTとし、ΔTが所定の閾値Tthを下回った段階で制御ゲインを第2の制御ゲインに切り替えるようにする。これにより、第1の制御ゲインから第2の制御ゲインに切り替わるタイミングが可変になり、制御ゲインを低い値に変更するタイミングよりも前に定着器の温度が目標温度近辺に到達する状況をなくすことができる。図3(b)に示したケースにおいては、図3(a)のケースよりも長い期間、制御ゲインが制限された状態を確保することができる。その結果として比較例よりもフリッカ値の悪化をより低減することが可能となる。なお、上述のPID制御の制御ゲインを制限することとは、P,I,D制御それぞれの制御ゲインについて、少なくとも1つを制限するものとする。
以上説明したように、実施例1では、PID制御の制御ゲインを制限状態にするタイミングを目標温度と、定着器の現在温度との関係から決定することで、制限ゲインを制限するタイミングを可変にしている。これによりフリッカ値の悪化を低減することが可能となる。
実施例2は、実施例1に加えて、コントローラが画像形成装置に対して指定する、記録材に形成する画像の印字率の情報に応じて、制御ゲインの制限を開始するタイミングを変更する例である。
制御ブロックについて実施例1と同じ図2を用い、実施例2で行われる制御や判断について説明する。画像形成を行う際、コントローラ213は、ユーザがドライバソフト上で選択した画像サイズや記録材のタイプ(厚さや表面性など)に基づき画像形成装置101の制御部202へ記録材情報を送信する。さらにコントローラ213は、ユーザが画像形成開始を確定させたことをもって、ユーザが画像形成しようとする画像に基づき、印字率情報210を制御部202へ送信する。本実施例の画像形成装置はモノクロ機なので、コントローラ213は印字率情報210として、0〜100%の中の何れかを指定する。カラー機であれば、0〜400%の中の何れかを指定する(但し、YMCK各々は最大100%)。制御部202は送信された記録材情報に基づいて通紙前温度や通紙時温度、給紙タイミングを決定するが、さらに印字率情報210に基づき、定着器の目標温度や給紙タイミングを適切に調整することがある。
図4を用いて、実施例2における制御や判断のタイミングについて説明する。コントローラ213は画像形成を開始する前に、記録材情報を画像形成装置101に送信する。画像形成装置101は送信された記録材情報に基づき目標温度として通紙前温度(前回転温度)を設定し、画像形成を開始する(t20)。前回転とは、記録材が定着器へ到達するまでの、ヒータ111を発熱させた状態のフィルム1や加圧ローラ6の回転のことである。画像形成開始時点でのPID制御の制御ゲインは制限なし状態で、実施例1と同様に第
1の制御ゲインとする。画像形成開始後、定着器の温度が前回転中の目標温度(<通紙時温度)に到達(t21)した以降は、レーザスキャナユニット108などの他のデバイスの準備状況に応じて給紙可能となる。ここではt22のタイミングで給紙を行うものとする。ここで、コントローラは画像形成装置101に対し、給紙タイミングt22までに印字率情報を送信する。画像形成装置101は記録材がレジセンサS1に到達し、目標温度を1枚目の通紙時温度に設定する(t23)までに、送信された印字率情報に基づいて高印字、中印字、低印字のいずれかの印字率モードを内部的に決定する。さらに印字率モードに基づいて1枚目の通紙時温度を調整するか否かを決定しておく。その後、一枚目の通紙時(定着処理時)の目標温度と定着器の現在温度との差分ΔTが所定の閾値Tthを下回った段階(t24)で制御ゲインを前述の第1の制御ゲインから制限された値である第2の制御ゲインに切り替える。
この時、所定の閾値Tthは送信された印字率情報に基づいて決定される。印字率情報と、閾値Tthの関係を図5に示す。具体的には、印字率が高いほど定着器の温度がより目標温度に近づいてからPID制御のゲインを制限状態に設定するように閾値Tthを決めている。従って、T1>T2>T3という関係になっている。すなわち、記録材に形成された画像の印字率が高いほど、所定の閾値Tthが低く設定されていることになる。なお、このように設定する理由は、記録材に形成された画像の印字率が高いほど記録材が定着器に突入した際の定着器の温度変動が大きくなるからである。このように設定することにより、印字率モードに応じた適切なタイミングで制御ゲインを変更できる。印字率モードに応じたタイミングでの制御ゲインの切り替え以降は実施例1と同様であり、1枚目、2枚目のプリントを実施し、プリントが終了する(t25〜t28)。
ここで、印字率の指定方法としては、上述の方法ではなく、コントローラが印字率情報を送信する際に予め決めておいたアルゴリズムに従い自ら印字率モードの判定を行って、印字率モードを画像形成装置に送信する方法を用いても良い。
実施例3は、実施例1に加えて、画像の印字率に基づいて制御ゲインの制限量を変更する例である。なお、2枚の記録材に連続的に印字率が異なる画像を形成する場合を想定して説明する。
図6を用いて、実施例3における制御や判断のタイミングについて説明する。コントローラは画像形成を開始する前に、記録材情報を画像形成装置101に送信する。画像形成装置101は送信された記録材情報に基づき目標温度として通紙前温度を設定し、画像形成を開始する。画像形成開始時点でのPID制御の制御ゲインは制限なし状態で、実施例1と同様に第1の制御ゲインとする。ここで、コントローラは画像形成装置101に対し、給紙タイミングまでに第1の記録材に対応した第1の印字率情報を送信する。画像形成装置は1枚目の第1の記録材がレジセンサS1に到達し、目標温度を1枚目の通紙時温度(第1目標温度)に設定する(t30)までに、送信された第1の印字率情報に基づいて高印字、中印字、低印字のいずれかの印字率モードを内部的に決定する。
その後、目標温度と定着器の現在温度との差分ΔTが閾値Tthを下回った段階(t31)で制御ゲインを制限された値に切り替える。この時、制御ゲインは第1の制御ゲインから制限状態1としての後述の第3の制御ゲインに変更される。第1の制御ゲインをKrefとすると、制限状態1で使用される第3の制御ゲインは1枚目の記録材の印字率モードに応じて決定された制御ゲインK1である。その後、2枚目の第2の記録材がレジセンサS1に到達するタイミング(t33)までに、コントローラは2枚目の記録材に対する第2の印字率情報を送信する。そして、1枚目と同様に画像形成装置は、目標温度を2枚目の通紙時温度(第2目標温度)を設定する(t34)までに、送信された第2の印字率
情報に基づいて印字率モードを内部的に決定する。なお、印字率モードは、高印字、中印字、低印字の3種類のモードの中から選択する。その後、制御ゲインは制限状態1の第3の制御ゲインから制限状態2としての後述の第4の制御ゲインに変更される。制限状態2で使用される第4の制御ゲインは2枚目の記録材の印字率モードに応じて決定された制御ゲインK2である。ここで、K1およびK2は印字率モードによって決まり、Krefよりは小さい値となるものの、印字率が高いほど大きい値に設定される。これは、印字率が高い画像の方が定着に要する熱量が大きいため定着器の熱を奪い、結果として温度変動が大きくなることに対応するためである。これによりコントローラから画像形成装置に送信された印字率情報に応じて適切な制限時のPID制御ゲインを設定することができる。
2枚目の通紙時温度が1枚目の通紙時温度と同じ場合、すなわち、第1の記録材が定着器を通過した後も、第2の記録材に形成された画像を加熱するために必要な温度が維持されている場合は、制御ゲインを切り替えるタイミングを、以下のようにしてもよい。すなわち、定着器の現在温度によらず、2枚目の記録材が定着器に到達するタイミング(t34)の時点で制御ゲインを第3の制御ゲインから第4の制御ゲインに切り替えて、制限状態1から制限状態2に切り替えても良い。しかし、2枚目の通紙時温度が1枚目の通紙時温度と異なる場合は前述したのと同様に、目標温度と定着器の現在温度の差分ΔTが閾値Tthを下回った段階で制御ゲインを制限状態1から制限状態2に切り替えるようにする。
尚、これまでの実施例1〜3においてPID制御のゲイン制限のタイミング、ゲイン制限の量について述べた。これらは単独で適用しても、複合して適用しても良いものとする。
以上説明したように、実施例3では、PIDゲインの制限状態において使用される制御ゲインの値を印字率情報から決定することで、フリッカ値の悪化を低減することが可能となる。
なお、上述した実施例1〜3では、ヒータ111の温度を定着器110の温度と見なしているが、フィルム1の温度を定着器110の温度と見なしてもよい。
101…画像形成装置、104…感光ドラム、105…帯電ローラ、106…現像器、107…転写ローラ、108…レーザスキャナユニット、110…定着器、111…ヒータ

Claims (5)

  1. 記録材に画像を形成する画像形成部と、
    ヒータを備え、前記ヒータの熱を利用して記録材に形成された画像を記録材に定着する定着部と、
    前記定着部の温度を検知する温度検知素子と、
    前記温度検知素子が検知した前記温度が目標温度となるようにPID制御を用いて前記ヒータに供給する電力を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、記録材が前記定着部へ向かって搬送されている時、前記温度検知素子が検知した前記温度と、前記目標温度と、の差分が所定の閾値を下回ったタイミングで前記PID制御の制御ゲインを第1の制御ゲインから前記第1の制御ゲインよりも小さい第2の制御ゲインへ切り替えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記所定の閾値は、記録材に形成する画像の印字率が高いほど、低く設定されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御ゲインは、記録材に形成する画像の印字率が高いほど、高く設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記定着部は、筒状のフィルムを有し、前記ヒータは前記フィルムの内面に接触していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記温度検知素子は前記ヒータの温度を検知していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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