JP2017053956A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 目標温度と発熱部材の温度との差が増加した場合であっても、発熱部材に供給すべき電力を高精度に制御する。
【解決手段】 制御部100は、ヒータ要求熱量決定部105により決定された発熱量H(n)に基づいて発熱部材212に供給すべき電力を制御する。ヒータ要求熱量決定部105が差分値ΔT(n)と累積値ΣΔT(n)とに基づいて発熱量H(n)を決定した後に、ヒータ要求熱量決定部105が差分値ΔT(n+1)と累積値ΣΔT(n+1)とに基づいて発熱量H(n+1)を決定する場合、且つ、発熱量H(n)が所定範囲内でない場合には、差分値ΔT(n)を用いずに累積値ΣΔT(n+1)が決定される。
【選択図】 図5

Description

本発明は、定着器が有する発熱部材の電力制御に関する。
電子写真方式の画像形成装置は、トナーを用いてシート上に画像を形成し、定着器に設けられた発熱部材を発熱させてトナーを溶融し、前記画像を前記シートに定着させる。この定着器には発熱部材の温度を検知するセンサが設けられ、センサにより検知された発熱部材の温度が目標温度となるように、発熱部材に供給される電力が制御される。
例えば、発熱部材に供給すべき電力を制御するために、目標温度と発熱部材の温度との差分値と、目標温度と発熱部材の温度との差の累積値とに基づいてPI制御を実行する画像形成装置がある(特許文献1)。特許文献1に記載の画像形成装置は、動作モードに応じて演算係数が異なる。つまり、発熱部材に電力が供給されてからヒータの温度が印刷可能温度に達するまでの期間に用いる演算係数と、印刷中に用いる演算係数とが異なっている。
特開2007−241155号公報
しかしながら、特許文献1に記載の画像形成装置は、例えば、発熱部材に供給可能な電力の上限値が制限された場合には、目標温度と発熱部材の温度との差が増加する可能性がある。さらに、特許文献1に記載の画像形成装置は、例えば、定着器が複数のシートに画像を定着している間に、目標温度が発熱部材の温度よりも低い温度に変更された場合、変更後の目標温度と発熱部材の温度との差が増加してしまう。この場合、特許文献1に記載の画像形成装置は、目標温度と発熱部材の温度との差の累積値が増大し、差分値と累積値とに基づいて発熱部材に供給すべき電力を高精度に制御できなかった。
そこで、本発明の目的は、目標温度と発熱部材の温度との差が増加した場合であっても、発熱部材に供給すべき電力を高精度に制御することにある。
前記上記課題を解決するため、本発明の画像形成装置は、シートに画像を形成する画像形成手段と、供給された電力に基づいて発熱する発熱部材を有し、前記画像形成手段により形成された前記画像を前記シートに定着させる定着手段と、前記発熱部材の温度を検知する検知手段と、前記検知手段の検知結果に基づいて、前記発熱部材の温度と目標温度との差を示す差分値を決定する第1の決定手段と、前記第1の決定手段により決定された前記差分値に基づいて前記差の累積値を決定する第2の決定手段と、前記第1の決定手段により決定された前記差分値と前記第2の決定手段により決定された前記累積値とに基づいて、前記発熱部材の発熱量を制御するための制御値を決定する第3の決定手段と、前記第3の決定手段により決定された前記制御値に基づいて前記発熱部材に供給すべき電力を制御する制御手段と、を有し、前記第3の決定手段が第1の差分値と第1の累積値とに基づいて第1の制御値を決定した後に、前記第3の決定手段が第2の差分値と第2の累積値とに基づいて第2の制御値を決定する場合、且つ、前記第1の制御値が所定範囲内でない場合には、前記第2の決定手段は前記第1の差分値を用いずに前記第2の累積値を決定することを特徴とする。
本発明によれば、目標温度とヒータの温度との差が増加した場合であっても、ヒータに供給すべき電力を高精度に制御できる。
画像形成装置の概略断面図 定着器の概略断面図 ヒータAとヒータBとの発熱分布 発熱部材の電力制御に係る制御ブロック図 電力制御を表わすフローチャート図 電力が制限されたときのヒータの温度の遷移図
(画像形成装置の説明)
図1は画像形成装置の概略断面図である。画像形成装置の各ユニットは制御部100によって制御される。画像形成装置の制御部100はPCやスキャナなどの外部ホスト装置150と通信線を介して接続される。画像形成装置は外部ホスト装置150から入力された画像データに基づいて、シートに画像を形成する。
画像形成装置は、複数の画像形成ステーション28、29、30、及び31、中間転写ユニット27、給紙カセット21、及び、定着器200を備える。画像形成ステーション28はイエローのトナーを用いて画像を形成する。画像形成ステーション29はマゼンタのトナーを用いて画像を形成する。画像形成ステーション30はシアンのトナーを用いて画像を形成する。画像形成ステーション31はブラックのトナーを用いて画像を形成する。中間転写ユニット27は、中間転写ベルト27B、駆動ローラ27D、及びテンションローラ27Tを備える。中間転写ベルト27Bは駆動ローラ27Dやテンションローラ27Tに掛け回される。駆動ローラ27Dが回転して中間転写ベルト27Bが図1において反時計回りに回転する。
画像形成ステーション28は、円筒のアルミシリンダの表面に感光層が設けられた感光ドラムを有する。感光ドラムは不図示のモータによって図1において時計周りに回転駆動される。レーザスキャナ35は画像データに基づきレーザ光を発する。画像形成ステーション28に対応するレーザスキャナ35は、イエローの画像データに対応するレーザ光を照射する。レーザスキャナ35から照射されたレーザ光が感光ドラムを走査する。これによって、感光ドラムにはイエローの画像データに対応する静電潜像が形成される。
画像形成ステーション28はイエローのトナーを収容した現像器と、一次転写ローラ39Yとを備える。現像器は感光ドラム上の静電潜像をイエローのトナーを用いて現像し、イエローのトナー像を形成する。一次転写ローラ39Yは感光ドラム上のイエローのトナー像を中間転写ベルト27Bに転写する。なお、画像形成ステーション29、30、及び31は、現像器に収容されたトナーの色が異なる以外は画像形成ステーション28と同じ構成である。そのため、画像形成ステーション29、30、及び31の構成については、その説明を省略する。
画像形成ステーション28、29、30、及び31により中間転写ベルト27Bに画像が重なるように転写され、中間転写ベルト27B上にフルカラーのトナー像が担持される。中間転写ベルト27Bに担持されたトナー像は中間転写ベルト27Bによって駆動ローラ27Bと二次転写ローラ26との間の転写ニップ部へ搬送される。
給紙カセット21にはシートPが収容されている。給紙カセット21内のシートPはピックアップローラ22、ローラ23、及びローラ24によって1枚ずつ給紙される。給紙されたシートPはローラ対60によってレジストレーションローラ対25へ搬送される。レジストレーションローラ対25は、中間転写ベルト27B上のトナー像が転写ニップ部に到達するタイミングとシートPが転写ニップ部に到達するタイミングとが同じとなるように、シートPの搬送タイミング、及び、シートPの搬送速度を制御する。
中間転写ベルト27B上のトナー像とシートPとが転写ニップ部を通過する間に電源ユニット(不図示)から二次転写ローラ26に転写電圧が印加される。これによって、中間転写ベルト27B上のトナー像がシートPに転写される。
トナー像が転写されたシートPは定着器200へと搬送される。図2は定着器200の要部断面図である。定着器200は定着ベルト211、加圧ローラ210、発熱部材212、及び発熱部材212の温度を検知するサーミスタ213を備える。定着器200はシートP上のトナー像を加熱、及び、加圧することによってトナー像をシートPに定着させる。定着器200によってトナー像が定着されたシートPはローラ対38、及び排紙ローラ対34により排紙トレイ32に排紙される。
(定着器の説明)
次に、定着器200について説明する。発熱部材212はセラミックヒータであり、セラミック基板に印刷された第一ヒータ212Aと第二ヒータ212Bとを含む。図3(a)は、シートPが搬送される方向に直交する方向の第一ヒータ212Aの熱勾配を示した図である。図3(b)は、シートPが搬送される方向に直交する方向の第二ヒータ212Bの熱勾配を示した図である。熱勾配とは供給電力に対するヒータの発熱量の比率である。
図3(a)、及び(b)に示すように、第一ヒータ212Aと第二ヒータ212Bは長手方向の熱勾配が異なる。第一ヒータ212Aは長手方向中央付近が最大の熱勾配を持ち、長手方向両端部の熱勾配は中央付近よりも低い。一方、第二ヒータ212Bは長手方向両端部が最大の熱勾配を持ち、長手方向中央付近の熱勾配は両端部の熱勾配よりも低い。シートPが搬送される方向に直交する方向において発熱部材212の温度分布が一様となるように、熱勾配が異なる2つのヒータへの電力供給が制御される。
また、サーミスタ213は、発熱部材212に設けられ、発熱部材212の温度を検知する。サーミスタ213により検知された発熱部材212の温度に関する情報は制御部100に出力される。制御部100は、サーミスタ213により検知された発熱部材212の温度に関する情報を取得し、発熱部材の温度が目標温度に維持されるように第一ヒータ212Aと第二ヒータ212Bとに供給される電力量を制御する。
(発熱部材の電力制御)
以下では、発熱部材の電力制御を制御部100の機能ブロック図(図4)とフローチャート図(図5)とに基づいて説明する。
CPU102は、発熱部材212の電力制御を実行するために各部を制御する制御回路である。記憶部101には、CPU102により実行される、後述のフローチャートの各種処理等を実行するために必要な制御プログラムが記憶されている。外部ホスト装置150は図1において説明しているので、ここでの説明を省略する。サーミスタ213は図2において説明しているので、ここでの説明を省略する。
制御部100は、サーミスタ213により検知された発熱部材212の温度に関する情報に基づいて、第一ヒータ212Aに供給すべき電力と第二ヒータ212Bに供給すべき電力とを決定する。第一ヒータ駆動回路111は、第一ヒータ212Aに供給すべき電力に基づいて第一ヒータ212Aに電力を供給する。第二ヒータ駆動回路112は、第二ヒータ212Bに供給すべき電力に基づいて第二ヒータ212Bに電力を供給する。つまり、制御部100は、第一ヒータ駆動回路111と第二ヒータ駆動回路112とを制御して、第一ヒータ212Aと第二ヒータ212Bとに供給すべき電力を制御する。
制御部100は、外部ホスト装置150から画像データが転送されることに応じて、発熱部材212の電力制御を開始する。制御部100は、発熱部材212への電力供給を開始した後、例えば、0.2秒毎に発熱部材212に供給すべき電力を決定する。
CPU102は、外部ホスト装置150から転送された画像データを解析し、画像を形成すべきシートに関する情報を取得する(S100)。ステップS100において、画像を形成すべきシートに関する情報とは、例えば、シートの坪量、シートの種類などである。
続いて、目標温度決定部103がシートに関する情報に基づいて発熱部材212の目標温度を決定する(S101)。ステップS101において、目標温度決定部103は、シートに関する情報と目標温度との対応関係を示すデータに基づいて目標温度Trefを決定する。シートに関する情報と目標温度との対応関係を示すデータは予め記憶部101に記憶されている。
続いて、制御部100は、サーミスタ213により発熱部材212の温度を検知する(S102)。そして、差分算出部104が、サーミスタ213の検知結果に基づいて差分値ΔTを決定する(S103)。ステップS103において、差分算出部104は、ステップS101において目標温度決定部103により決定された目標温度Trefと、ステップS102においてサーミスタ213により検知された検知温度Tとの差分値ΔTを式(1)に基づいて演算する。
ΔT(n)=T(n)−Tref(n)…(1)
nは制御タイミングを表わしている。発熱部材212に供給すべき電力を決定するタイミングが制御タイミングに対応する。なお、制御部100は、0.2秒(制御タイミング)毎に発熱部材212に供給すべき電力を決定しているが、制御タイミングは適宜決定すればよい。
ヒータ要求熱量決定部105は、制御タイミングnにおいて算出された差分値ΔT(n)と、制御タイミング毎に算出された温度差の累積値ΣΔT(n)とに基づいて発熱部材212の発熱量Hを決定する(S104)。ここで、累積値ΣΔT(n)は、発熱部材212に電力が供給された後、0.2秒(制御タイミング)毎にサーミスタ213により検知された温度と目標温度とに基づいて演算された値である。この累積値ΣΔT(n)は、後述のステップS111、又は、S112において決定される。ヒータ要求熱量決定部105は、例えば、式(2)に基づいて発熱量を決定する。
発熱量H=α×ΔT(n)+β×ΣΔT(n) …(2)
なお、定数α、及びβは実験によって予め決定されたゲインである。定数α、及びβは、例えば、1よりも小さい正の値とする。
続いて、第一ヒータ要求熱量決定部106が、第一ヒータ212Aの発熱量を、ステップS104において決定された発熱量Hに基づいて決定する(S105)。第一ヒータ要求熱量決定部106は、発熱量Hに予め決められた係数K1を乗算して第一ヒータ212Aの発熱量(第1の発熱量)を決定する。さらに、第二ヒータ要求熱量決定部107が、第二ヒータ212Bの発熱量を、ステップS104において決定された発熱量Hに基づいて決定する(S106)。第二ヒータ要求熱量決定部107は、発熱量Hに予め決められた係数K2を乗算して第二ヒータ212Bの発熱量(第2の発熱量)を決定する。なお、係数K1と係数K2とは、第1の発熱量と第2の発熱量との合計が発熱量Hとなるように予め決まっている。
続いて、第一ヒータ実供給熱量決定部108が、ステップS105において決定された第1の発熱量と、第一ヒータ212Aに供給できる最大電力とに基づいて、第一ヒータ212Aに対応する第1供給電力を決定する(S107)。ステップS107において、第一ヒータ実供給熱量決定部108は第1の発熱量と第一ヒータ212Aに供給すべき電力との対応関係を示すデータを用いて、第1の発熱量に対応する電力を決定する。そして、第一ヒータ実供給熱量決定部108は、第1の発熱量に対応する電力が第一ヒータ212Aに供給できる最大電力以下の場合は、第1の発熱量に対応する電力を第1供給電力に設定する。
一方、ステップS107において、第1の発熱量に対応する電力が第一ヒータ212Aに供給できる最大電力よりも大きい場合、第一ヒータ実供給熱量決定部108は、第一ヒータ212Aに供給できる最大電力を第1供給電力に設定する。なお、発熱部材212に供給可能な最大電力は、商用電源から供給されている電力に基づいて制御部100が決定する。第一ヒータ実供給熱量決定部108は、第一ヒータ212Aに供給できる電力を最大電力(上限値)以下に制限する制限手段として機能する。
また、第二ヒータ実供給熱量決定部109が、ステップS106において決定された第2の発熱量と、第二ヒータ212Bに供給できる最大電力とに基づいて、第二ヒータ212Bに対応する第2供給電力を決定する(S108)。ステップS108において、第二ヒータ実供給熱量決定部109は第2の発熱量と第二ヒータ212Bに供給すべき電力との対応関係を示すデータを用いて第2の発熱量に対応する電力を決定する。そして、第二ヒータ実供給熱量決定部109は、第2の発熱量に対応する電力が第二ヒータ212Bに供給可能な最大電力以下の場合は、第2の発熱量に対応する電力を第2供給電力に設定する。
一方、ステップS108において、第2の発熱量に対応する電力が第二ヒータ212Bに供給できる最大電力よりも大きい場合、第二ヒータ実供給熱量決定部109は、第二ヒータ212Bに供給できる最大電力を第2供給電力に設定する。第二ヒータ実供給熱量決定部109は、第二ヒータ212Bに供給できる電力を最大電力(上限値)以下に制限する制限手段として機能する。
続いて、制御部100は、第一ヒータ212A、及び、第二ヒータ212Bに供給すべき電力を制御する(S109)。ステップS109において、制御部100は、第一ヒータ駆動回路111を制御して第1供給電力に基づいて第一ヒータ212Aに電力を供給させ、第二ヒータ駆動回路112を制御して第2供給電力に基づいて第二ヒータ212Bに電力を供給させる。
ところで、電圧降下が発生し、商用電源から画像形成装置に供給される電力が低下した場合、制御部100は、発熱部材212に供給可能な最大電力を低下させる。発熱部材212に供給される電力が制限された場合、目標温度とサーミスタ213により検知された温度との差が増加してしまう可能性がある。この場合、目標温度と検知温度との差の累積値が増加するので、発熱部材212の発熱量Hが過剰に増えてしまう。これによって、発熱部材212の温度が目標温度に対してオーバーシュートしてしまう可能性がある。
そこで、積分項加算判定部110は、発熱量Hが所定範囲内であるか否かを判定し(S110)、発熱量Hが所定範囲内でない場合にはヒータ要求熱量決定部105により算出された発熱量Hと、発熱部材212の実際の発熱量とが異なっていると判定する。
ステップS110において積分項加算判定部110により発熱量が所定範囲内であると判定された場合、ヒータ要求熱量決定部105に、差分値ΔT(n)を累積値ΣΔT(n)に加算させる(S111)。これによって、ヒータ要求熱量決定部105は、今回の制御タイミングnにおいて決定された発熱量H(n)が所定範囲内である場合、次回の制御タイミングにおいては差分値ΔT(n+1)と累積値ΣΔT(n+1)とに基づいて発熱量H(n+1)を決定する。ここで、発熱量H(n)は第1の制御値に対応し、差分値ΔT(n)は第1の差分値に対応し、累積値ΣΔT(n)は第1の累積値に対応する。
一方、ステップS111において積分項加算判定部110により発熱量Hが所定範囲内でないと判定された場合、ヒータ要求熱量決定部105に、差分値ΔTnを累積値ΣΔT(n)に加算させずに、累積値ΣΔT(n)を維持させる(S112)。これによって、ヒータ要求熱量決定部105は、今回の制御タイミングnにおいて決定された発熱量H(n)が所定範囲内でない場合、次回の制御タイミングにおいては差分値ΔT(n+1)と累積値ΣΔT(n)とに基づいて発熱量H(n+1)を決定する。ここで、発熱量H(n+1)は第2の制御値に対応し、差分値ΔT(n+1)は第2の差分値に対応し、累積値ΣΔT(n+1)は第2の累積値に対応する。
ステップS112において、ヒータ要求熱量決定部105は、差分の累積処理を実行しないので、発熱部材212に供給可能な最大電力が低下した場合であっても、累積値が過剰に増加してしまうことを抑制できる。これによって、発熱部材212の温度が目標温度に達しているにも拘らず、発熱量Hを過剰に増加させてしまうことを抑制できる。
また、複数の画像をシートPに定着させている間に目標温度が変更された場合、目標温度が検知温度よりも低くなり、差分値ΔT(n)が負の値となってしまうにも有効である。制御部100は所定時間毎に発熱量Hを演算するので、目標温度が検知温度未満の状態において算出された発熱量Hが負の値となってしまう可能性がある。これによって、発熱部材212の温度が目標温度まで低下したにも拘らず、累積値が発熱量Hの増加を抑制してしまい、発熱部材212の温度が目標温度に対してアンダーシュートしてしまう可能性がある。
しかし、所定範囲の下限値が、例えば、0であれば、ヒータ要求熱量決定部105に差分値を累積値に加算させないので、発熱部材212の温度が目標温度に対してアンダーシュートしてしまう可能性を抑制できる。
フローチャートの説明に戻る。積分項加算判定部110による判定処理が完了した後、制御部100は今回の制御タイミングnにおいて実行される電力制御を終了させる。
(効果の説明)
ヒータ要求熱量決定部105によって決定される必要発熱量が実際の発熱部材212のアクチュエータ能力を超えていた場合、新たに積分項への加算を0とすることによる効果を図6に示す。
図6は電力制限が実行された場合の温度と発熱量の遷移を示した図である。図6において、横軸は時間であり、縦軸は発熱部材212の温度を示している。図6中の実線は発熱部材212の実際の温度を示しており、破線は目標温度を示している。
図6(a)は、発熱部材212に供給される電力が制限されている間は累積値(積分項)の加算を0とした場合の温度の遷移図である。図6(b)は、発熱部材212に供給される電力が制限されている間は累積値(積分項)を加算し続けた場合の温度の遷移図である。図6(a)において期間T1は電力が制限されている期間であり、図6(b)において期間T2は電力が制限されている期間である。
図6(b)は、図6(a)よりも、発熱部材212の温度が目標温度を越えた後も発熱部材212の温度が上昇し続けている。これは、累積値(積分項)が増加してしまい、発熱部材212の温度が目標温度に達しているにも拘らず、発熱部材212に供給される電力を適切に低下させることができなかったからである。
また、上記説明においては、発熱量Hが所定範囲内でない場合には累積値に差分値を加算させない構成としたが、発熱部材212に供給すべき電力が所定範囲内でない場合には、累積値に差分値を加算させない構成としても、同様の効果を得ることができる。
本発明によれば、電力が制限されてしまい発熱部材212の必要発熱量と実際の発熱量が乖離した場合には累積値の加算が禁止されるので、図6(b)のように発熱部材212の温度を、オーバーシュートを起こさずに、目標温度に収束させることができる。さらに、目標温度が低下して発熱部材212の必要発熱量が負の値になった場合には累積値の加算が禁止されるので、発熱部材212の温度を、アンダーシュートを起こさず、目標温度に収束させることができる。
28 画像形成ステーション
29 画像形成ステーション
30 画像形成ステーション
31 画像形成ステーション
200 定着器
212 発熱部材
213 サーミスタ
104 差分算出部
105 ヒータ要求熱量決定部
110 積分項加算判定部
111 第一ヒータ駆動回路
112 第二ヒータ駆動回路

Claims (7)

  1. シートに画像を形成する画像形成手段と、
    供給された電力に基づいて発熱する発熱部材を有し、前記画像形成手段により形成された前記画像を前記シートに定着させる定着手段と、
    前記発熱部材の温度を検知する検知手段と、
    前記検知手段の検知結果に基づいて、前記発熱部材の温度と目標温度との差を示す差分値を決定する第1の決定手段と、
    前記第1の決定手段により決定された前記差分値に基づいて前記差の累積値を決定する第2の決定手段と、
    前記第1の決定手段により決定された前記差分値と前記第2の決定手段により決定された前記累積値とに基づいて、前記発熱部材の発熱量を制御するための制御値を決定する第3の決定手段と、
    前記第3の決定手段により決定された前記制御値に基づいて前記発熱部材に供給すべき電力を制御する制御手段と、を有し、
    前記第3の決定手段が第1の差分値と第1の累積値とに基づいて第1の制御値を決定した後に、前記第3の決定手段が第2の差分値と第2の累積値とに基づいて第2の制御値を決定する場合、且つ、前記第1の制御値が所定範囲内でない場合には、前記第2の決定手段は前記第1の差分値を用いずに前記第2の累積値を決定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第1の制御値が前記所定範囲内でない場合には、前記第2の決定手段は0を加算して前記第2の累積値を決定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記発熱部材に供給可能な電力を制限する制限手段を更に有し、
    前記制御手段は、前記第3の決定手段により決定された前記制御値と前記制限手段により制限された前記電力とに基づいて、前記発熱部材に供給すべき電力を制御し、
    前記所定範囲の上限値は前記制限手段により制限された前記電力に基づいて低下することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記所定範囲の下限値は0であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記画像が形成される前記シートに関する情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された前記情報に基づいて前記目標温度を決定する第4の決定手段と、を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記発熱部材はセラミックヒータであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記発熱部材は、第1のヒータと第2のヒータとを有し、
    前記制御手段は、前記第3の決定手段により決定された前記制御値に基づいて前記第1のヒータに供給すべき第1電力と前記第2のヒータに供給すべき第2電力とを制御することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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