JP2015190657A - 箱型荷台 - Google Patents

箱型荷台 Download PDF

Info

Publication number
JP2015190657A
JP2015190657A JP2014066647A JP2014066647A JP2015190657A JP 2015190657 A JP2015190657 A JP 2015190657A JP 2014066647 A JP2014066647 A JP 2014066647A JP 2014066647 A JP2014066647 A JP 2014066647A JP 2015190657 A JP2015190657 A JP 2015190657A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamber
box
partition wall
door
type
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014066647A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6086877B2 (ja
Inventor
菅原 昭彦
Akihiko Sugawara
昭彦 菅原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Fruehauf Co Ltd
Original Assignee
Nippon Fruehauf Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Fruehauf Co Ltd filed Critical Nippon Fruehauf Co Ltd
Priority to JP2014066647A priority Critical patent/JP6086877B2/ja
Publication of JP2015190657A publication Critical patent/JP2015190657A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6086877B2 publication Critical patent/JP6086877B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)

Abstract

【課題】荷室内に容積変更自在な冷凍室及び冷蔵室を形成し、冷凍室及び冷蔵室の容積変更を容易に行うことができる荷台構造を提供すること。
【解決手段】前方室(26)を断熱材で囲むと共に室内を冷却する第一エバポレータ(50)を設置し、後方室(28)を、開閉可能な第二仕切り壁(36)により前側後方室(38)と後ろ側後方室(40)に分割し、前側後方室を断熱材で囲むと共に室内を冷却する第二エバポレータ(34)を設置した
【選択図】図4

Description

本発明は、荷室内の一部を仕切り壁により仕切ることで室温が常温より低い部屋を装備した直方体形状をなす車両用の箱型荷台に関する。
貨物輸送用の車両であるトラックの荷台として、屋根を備え周囲が密閉された直方体形状の箱型荷台が広く普及している。箱型荷台は通常、天井面及び床面、左右の側壁及び前後面からなる6面体であって、荷台後部には観音開き式の後部ドアが設置され、貨物の積み下ろしは後部ドアを開放して行われる。箱型荷台には、風雨等による貨物の損傷を防止でき、梱包を簡易化できると共に荷崩れの防止も容易である、という利点がある。
また、トラック等による貨物輸送の分野では、温度管理を必要としない通常の貨物の輸送だけでなく、近年の消費生活の多様化に伴って、野菜、魚介類等の生鮮食料品或いは冷凍食品など、傷みやすい貨物の輸送についても需要が増加している。生鮮食料品又は冷凍食品等の輸送には、断熱パネルにより囲まれた密閉式の箱型荷台を搭載し、その荷室内の温度を、冷凍装置等を用いて一定温度に保つ定温輸送車が使用されている。
最近では、小口配達などの利便性追求の観点から、箱型荷台に冷凍装置を装備させ、荷室内に仕切り壁を配置して複数の部屋に分割し、温度管理をしない常温の荷室(以下ではドライ室と言うこともある)と、冷蔵品を保管するのに適した常温より低い室温の冷蔵室と、冷凍品を保管するのに適した冷蔵室より低い室温の冷凍室と、を設けて、通常の貨物と共に冷凍品及び冷蔵品を同時に輸送することができる箱型荷台も一般的に使用されている。このような箱型荷台は、一例として特許第5260451号公報に示されている。
この公報の荷台の構造を図10に示す。車両に架装された箱型荷台102には、床部材114から高さ方向略中間部まで垂直に延びる後部仕切り壁124−1と、床部材114から高さ方向中間部より上方であって天面パネル112より幾分下方の位置まで垂直に延びる後部仕切り壁124−2が設けられる。更に、後部仕切り壁124−1の上端から前面パネル104まで床部材114と平行に延びる上部仕切り壁123−1と、後部仕切り壁124−2の上端から前面パネル104まで床部材114と平行に延びる上部仕切り壁123−2が設けられる。更にまた、上部仕切り壁123−2の進行方向左端縁から床部材114まで垂直に延びる中間仕切り壁166が設けられている。これにより、箱型荷台102の車両進行方向前方には、前面パネル104の一部と、左側面パネル108の一部と、後部仕切り壁124−1と、上部仕切り壁123−1と、中間仕切り壁166の一部と、床部材114と、により囲まれて冷凍室をなす左側空間168が形成される。そしてまた、箱型荷台102の車両進行方向前方には、前面パネル104の一部と、右側面パネル110の一部と、後部仕切り壁124−2と、上部仕切り壁123−2と、中間仕切り壁166の一部と、床部材114と、により囲まれて冷蔵室をなす右側空間170と、も夫々形成される。このように箱型荷台の前方部に冷蔵室と冷凍室とが固定した状態で左右に並んで配置され、それ以外の部分がドライ室となっている。
特許第5260451号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されている箱型荷台においては、以下のような点において改善の余地が残されている。
即ち、荷室内における冷凍室及び冷蔵室は固定式の仕切り壁により仕切られており、輸送する冷凍貨物及び冷蔵貨物の量に応じて冷凍室及び冷蔵室の容積を変更することができない。従って、需要に即応する小口配送のように、輸送する冷凍貨物及び冷蔵貨物の量が刻々と変化する物流システムには対応することが困難であり、輸送効率が著しく低下する。また、冷凍室の容積に対して輸送する冷凍貨物の量が少ない場合は冷却効率も悪化する。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであって、その技術的課題は、箱型荷台に改良を加えて、荷室内に容積変更自在な冷凍室及び冷蔵室を形成し、冷凍室及び冷蔵室の容積変更を容易に行うことができる荷台構造を提供することである。
上記課題に鑑み、本発明は、前方室を断熱材で囲むと共に室内を冷却する第一エバポレータを設置し、後方室を、開閉可能な第二仕切り壁により前側後方室と後ろ側後方室に分割し、前側後方室を断熱材で囲むと共に室内を冷却する第二エバポレータを設置したものである。
即ち、本発明によれば、荷室内の一部に室温が常温より低い部屋を装備し、直方体形状をなす車両用の箱型荷台であって、
該箱型荷台の荷室内は、該箱型荷台の前面と平行に固定して置かれた第一仕切り壁により前後に分割されて、該第一仕切り壁の前方に前方室、後方に後方室が形成されており、さらに、
該前方室は断熱材により囲まれて室内を冷却する第一エバポレータが設置され、
該後方室は、開閉可能な第二仕切り壁により前側後方室と後ろ側後方室に分割され、
該前側後方室は断熱材により囲まれて室内を冷却する第二エバポレータが設置されている、ことを特徴とする箱型荷台が提供される。
本発明においては、次のような実施態様を採ることが可能である。
該前側後方室と該後ろ側後方室はその床面が面一となっていると共に、該前側後方室の床面の下部には断熱材が設けられているのが好ましい。該第二仕切り壁は観音開き式ドアであってもよい。該第二仕切り壁の観音開き式ドアを構成する2枚のドア板において、該ドア板の一方には前側の面に、該ドア板の他方には後ろ側の面に、ドア板ロック機構が設置されているのが好ましい。該前方室は、該箱型荷台の側面と平行で開閉可能な第三仕切り壁により冷凍室と冷蔵室に分割され、該第一エバポレータが冷凍室に設置されているのが好適である。該第三仕切り壁は中折れ式ドアであってもよい。該前方室と該前側後方室には該箱型荷台の側面に開閉ドアが設けられ、該後ろ側後方室には該箱型荷台の後面に観音開き式ドアが設置されていてもよい。
本発明の箱型荷台においては、箱型荷台の荷室内が、箱型荷台の前面と平行に固定して置かれた第一仕切り壁により前後に分割されて、第一仕切り壁の前方に前方室、後方に後方室が形成される。前方室が断熱材で囲まれ、前方室内に第一エバポレータが設置されることで、前方室の室温は常温より低くすることができる。一方、後方室には開閉可能な第二仕切り壁が設置され、後方室が前側後方室と後ろ側後方室とに分割される。第二仕切り壁が閉状態にあっては、前側後方室が断熱材で囲まれ、前側後方室内に第二エバポレータが設置されることで、前側後方室の室温は常温より低くすることができる。つまり、本発明では、その日の輸送すべき温度管理を要する貨物の量に応じて第二仕切り壁を開閉させることで温度管理をする部屋の容積を調節することができ、従って温度管理を要する貨物と温度管理を要しない貨物とを効率的に輸送することができると共に、温度管理をする部屋の冷却効率を良好にすることができる。
ここで、前側後方室と後ろ側後方室の床面が面一とすると共に、前側後方室の床面の下部に断熱材を設けた場合には、第二仕切り壁を開けると後方室全体が面一の底面を有することとなる。従って、貨物を後方室に収容する際の作業効率を良好にすることができると共に、不要な断熱材の使用を避けてコストダウンを図ることができる。
本発明の箱型荷台を備えた車両の左側面図。 図1に図示する車両の右側面図。 図1に図示する車両の背面図。 図1に図示する車両の平面断面図。 図1に図示する車両に載架された箱型荷台のA−A断面図。 図1に図示する車両に載架された箱型荷台のB−B断面図。 前方室を正面側から見た模式図。 第三仕切り壁の部分拡大図。 第二仕切り壁及び第三仕切り壁を動かした状態を示す平面図。 冷凍室と冷蔵室とドライ室とを有する従来の箱型荷台の一例を示す図。
以下、本発明に従って構成された箱型荷台の好適実施形態を図示している添付図面を参照して、更に詳細に説明する。以下の説明において、前後左右及び上下方向は、特に指定しない限り車両進行方向を基準とする。
まず、本発明の箱型荷台を備えた車両を図示している図1乃至図3を参照して説明すると、全体を番号2で示す箱型荷台はトラック等の貨物搬送用車両の後部に載架される。
図1乃至図3と共に図4を参照して説明を続けると、箱型荷台2は、前面パネル4と、後部ドア6と、左側面パネル8と、右側面パネル10と、天面パネル12と、床部材14と、からなる直方体形状として構成される。箱型荷台2の後部におかれる後部ドア6は、後部フレームに嵌め込まれた2枚のドア板からなり、各々のドア板は、その外側縁が後部フレームの左右の柱部と適宜のヒンジ手段により接続されていて、箱型荷台2の外側に向かって水平方向に開く観音開き式のドア構造である。
図1を参照することによって理解されるとおり、左側面パネル8における前方(即ち図1において左側)には後述する前方室へ連通するスライド式開閉ドア16が設置されている。開閉ドア16を前後方向にスライドさせるガイドレール17は、床部材14の下部に設置されている。左側面パネル8において開閉ドア16に隣接した後方(即ち図1において右側)位置には後述する後方室へ連通するスライド式開閉ドア18も設置されている。開閉ドア18は開閉ドア16より高さ方向に見て若干上方に位置している。図2を参照することによって理解されるとおり、右側面パネル10における前方(即ち図2において右側)には後述する前方室へ連通するスライド式開閉ドア20が設置されている。前面パネル4の外側上端部には、後述する第一エバポレータ、第二エバポレータと協働して冷凍装置を構成するコンデンサ22が設置されている。
図4及び図5を参照することによって理解されるとおり、本発明における箱型荷台2の荷室内は、箱型荷台2の前面パネル4と平行に固定して置かれた第一仕切り壁24により前後に分割されて、第一仕切り壁の前方に前方室26、後方に後方室28が形成されている。第一仕切り壁24は断熱材から構成され、前面パネル4から上述した開閉ドア16及び開閉ドア20の前後方向長さにほぼ対応した後方位置で、床部材14から天面パネル12まで延出している。
図5を参照して説明を続けると、後方室28における天面パネル12の下面には、第一仕切り壁24から後方室28の前後方向長さの略中間位置まで後方に延びる断熱材30が設置されている。断熱材30の下面であって右側面パネル10に近接する位置には、箱型第二エバポレータ34が設置されている。第二エバポレータ34は上述したコンデンサ22と図示しない開口を通じて接続されており、コンデンサ22から供給される冷媒を蒸発させることで室内の温度を下げる熱交換器である。かようなコンデンサ及びエバポレータは周知の冷凍装置であってよく本明細書ではその詳細な記載については省略する。
更に、後方室28における床部材14の下部には、床材の下方のクロスメンバの間に左右方向に延びる断熱材32が設置されている。断熱材32が床部材14の上面でなく下部に設置されていることにより、後述するとおりにして第一仕切り壁24を開放した場合には前側後方室と後ろ側後方室は面一になると共に、温度管理をしない後ろ側後方室の床部材14の下部には断熱材を設置しないため、断熱材の使用量を低減できコストダウンを図ることができる。
後方室28は開閉可能な第二仕切り壁36により前側後方室38と後ろ側後方室40に分割される。図示の実施形態においては、第二仕切り壁36は、断熱材である2枚のドア板42から構成され、ドア板42の一方(42a)は左側面パネル8にヒンジ手段を介して接続され、ドア板42の他方(42b)は右側面パネル10にヒンジ手段を介して接続され、全体として後方に向かって水平に開く観音開き式ドアである。第二仕切り壁36は、第二エバポレータ34より後方である断熱材32の後端部において、床部材14から断熱材30まで上方に延びている。
第二仕切り壁36を閉じた状態においては、前側後方室38は、前後左右及び天面方向を断熱材からなる第一仕切り壁24、第二仕切り壁36、左側面パネル8、右側面パネル10、断熱材30、によって囲まれると共に下面方向も床部材14の下部に設置された断熱材32によって囲まれる。前側後方室38には室内を冷却する第二エバポレータ34が位置する。それ故に、かかる状態で第二エバポレータ34を作動させることにより、前側後方室38の室温は常温より低くなり、前側後方室38に冷凍室或いは冷蔵室を形成することができる。第二仕切り壁36が開状態にあっては、ドア板42は左側面パネル8及び右側面パネル10と平行になる状態まで回転する。
図6を参照して説明すると、ドア板42の一方には前側の面に、ドア板42の他方には後ろ側の面に、ドア板ロック機構46が設置されている。図示の実施形態においては、第二仕切り壁36を閉じた状態における、ドア板42aの後ろ側の面であって図6における右下角部及び右上角部に、ドア板42bの前側の面であって図6における左下角部及び左上角部に、夫々ドア板ロック機構46が設置されている。ドア板ロック機構46は所謂落とし錠であり、第二仕切り壁36が開状態及び閉状態にあるときに、かかるドア板ロック機構46を作動させて図示しない受け穴と係合させることで、第二仕切り壁36を各々の状態に固定することができる。受け穴は、第二仕切り壁36が開状態及び閉状態の夫々におけるドア板ロック機構46と対応する位置の天面パネル12及び床部材14に形成されている。
第二仕切り壁36の観音開き式ドアを構成する2枚のドア板42において、ドア板42の一方には前側の面に、ドア板42の他方には後ろ側の面に、ドア板ロック機構46が設置されている。そのため作業者が前側後方室38内で作業をしている際に、左側面パネル8に形成されている開閉ドア18が不測の事態により閉じて開かなくなってしまった場合であっても、作業者は前側後方室38内においてドア板ロック機構46を解除することで第二仕切り壁36を開けることができ、後ろ側後方室40に設置された後部ドア6から荷室外へ脱出することができる。同様に、作業者が後ろ側後方室40内で作業をしている際に、後部ドア6が不測の事態により閉じて開かなくなってしまった場合であっても、作業者は後ろ側後方室40内においてドア板ロック機構46を解除することで第二仕切り壁36を開けることができ、前側後方室38に設置された後部ドア6から荷室外へ脱出することができる。従って、作業者が荷室内に閉じ込められることを回避することができる。
図4と共に図5を参照して説明を続けると、前方室26における、天面パネル12の下面には断熱材48aと、床部材14の上面には断熱材48bと、が設置されている。従って、前方室26は、前後左右方向を断熱材からなる前面パネル4、第一仕切り壁24、左側面パネル8、右側面パネル10で囲まれると共に、天面及び下面方向を断熱材48a、断熱材48bにより囲まれている。
図4及び図5と共に図7を参照して説明を続けると、前方室26における、断熱材48aの下面であって左側面パネル8に近接する位置には、前述の第二エバポレータ34と同様な箱型第一エバポレータ50が設置されている。第一エバポレータ50の底面は高さ方向に見て左側面パネル8に形成された開閉ドア16よりも幾分上方に位置する。
図7を参照することで明確に理解されるとおり、前方室26における、断熱材48aの下面であって断熱材48aの左右方向に見て中心位置より若干右側(図7において左側)の位置には、箱型荷台2の前面パネル4から第一仕切り壁24まで後方に延びる箱型通風装置52が設置されている。通風装置52の内部は箱型荷台2の前面パネル4と平行に延びる仕切り54により前後方向に仕切られている。通風装置52における断熱材48bと対向する面であって、仕切り54より前方且つ左側(図7において紙面手前側且つ右側)位置には矩形状冷気取込口56と、仕切り54より前方且つ右側(図7において紙面手前側且つ左側)位置には円形状冷気放出口58と、が形成されている。通風装置52内には、冷気放出口58に近接した位置に、冷気取込口56から取り込んだ冷気を冷気放出口58に送る送風ファン60が設置されている。通風装置52における右側面パネル10と対向する面であって、仕切り54より後方側(図7において紙面奥側且つ左側)位置には円形状戻り空気取込口62が形成されている。通風装置52における断熱材48bと対向する面であって、仕切り54より後方且つ左側(図7において紙面奥側且つ右側)位置には矩形状戻り空気放出口64が形成されている。
図5を参照して説明すると、前方室26における断熱材48bの上面には、左右方向に見て通風装置52の冷気取込口56と冷気放出口58との間に位置し、前面パネル4から第一仕切り壁24まで左側面パネル8及び右側面パネル10と平行に延びる、ガイドレール78が設置されている。ガイドレール78は後述するガイド装置及びロックピンと協働する。
図4及び図5と共に図8を参照して説明を続けると、前方室26は左側面パネル8及び右側面パネル10と平行で開閉可能な第三仕切り壁66により左側前方室68と右側前方室70に分割される。図示の実施形態においては、第三仕切り壁66は高さ方向に見てガイドレール78の上面から通風装置52まで延びている。第三仕切り壁66は、幅寸法の大きい前方戸板72aと幅寸法の小さい後方戸板72bを含み、前方戸板72aの後方端縁部と後方戸板72bの前方端縁部がヒンジ手段74によって回転自在に接続されていると共に、後方戸板72bの後方端縁部がヒンジ手段76によって第一仕切り壁24に回転自在に接続された、中折れ式ドアである。第三仕切り壁66は、前方戸板72a及び後方戸板72bを前後方向に直線状に延ばされた状態で開状態、前方戸板72aと後方戸板72bの連結部が右側面パネル10側に凸となるようにして前方戸板72aと後方戸板72bが折り畳まれた状態で閉状態、となる。第三仕切り壁66の開閉動作は、前方戸板72aの連結部の近傍に設置された図示しないハンドルを引いたり押したりすることにより、前方戸板72a及び後方戸板72bを同時に動かしてすることができる。それ故に、第三仕切り壁66の開閉は後述するロックピンを解除した後にワンアクションで行うことが可能であり、貨物の積み降ろしの作業性が大幅に向上する。
図5及び図8を参照してさらに説明を続けると、前方戸板72aの左側面における前方下端部にはピン状ガイド装置82が設置されている。ガイド装置82はガイドレール78の上面に形成された図示しない溝部と係合して、第三仕切り壁66が開状態から閉状態へ、又は閉状態から開状態へ、切り替わる際にガイドをする。
図8を参照することによって明確に理解されるとおり、ヒンジ手段76の回転中心位置は、第三仕切り壁66の基端部よりも左右方向に見て右側であって且つ第一仕切り壁24に近接した位置にある。それ故に、第三仕切り壁66を開状態にした際には、ガイド装置82が前方戸板72a及び後方戸板72bの幅寸法の差の部分と後方戸板72bの壁面との間に入り込んで、前方戸板72aと後方戸板72bが完全に平行な状態となる。これにより、第三仕切り壁66が開状態である時の壁面からの突出量を最小とすることができる。
後方戸板72bの右側面における前方下端部及び前方上端部にはロックピン80が設置されている。図示の実施形態においては、ロックピン80は上昇位置と降下位置との間で移動自在である所謂落とし錠である。ロックピン80が上昇位置にあるときは、後方戸板72bは移動自在であるが、ロックピン80が降下位置にあるときは、ロックピン80は図示しないロックピン受け穴と係合して後方戸板72bは移動することができない。換言すると、ロックピン80が上昇位置にあるときは、第三仕切り壁66は移動自在であるが、ロックピン80が降下位置にあるときは、第三仕切り壁66は移動することができず、第三仕切り壁66がロックされる。ロックピン受け穴は、第三仕切り壁66が開状態及び閉状態の夫々におけるロックピン80と対応する位置の断熱材48bに形成されている。
図7を参照することで明確に理解されるとおり、第三仕切り壁66を閉じた状態においては、第一エバポレータ50と共に通風装置52の冷気取込口56及び戻り空気放出口64は左側前方室68に位置し、通風装置52の冷気放出口58及び戻り空気取込口62は右側前方室70に位置する。従って、第三仕切り壁66を閉じた状態において、第一エバポレータ50及びファン60を作動すると、左側前方室68に放出された第一エバポレータ50からの冷却空気が冷気取込口56及び冷気放出口58を介して右側前方室70に移動する。それと共に、右側前方室70の空気が自然対流により戻り空気取込口62及び戻り空気放出口64を介して左側前方室68に移動する。かくして、左側前方室68及び右側前方室70の室温は常温より低くなると共に、右側前方室70の室温は左側前方室68の室温より高くなり、左側前方室68を冷凍室と、右側前方室70を冷蔵室と、することができる。第三仕切り壁66を開けた状態においては、第一エバポレータ50を作動することで、前方室26全体の室温を常温より低くすることができ、前方室26を冷凍室或いは冷蔵室とすることができる。
次に、上述したとおりの箱型荷台2の使用態様について、図9を参照して説明する。
常温貨物の量に比べて、冷凍貨物及び冷蔵貨物の量が少量である場合においては、図9(a)に図示するとおり、第二仕切り壁36を開状態にすると共に第三仕切り壁66を閉状態にする。そして、通風装置52のファン60と共に第一エバポレータ50を作動させて左側前方室68の室温を−20℃程度に保つ。前方室26は断熱材により囲まれているため、これにより、左側前方室68に小容積の冷凍室が、右側前方室70に小容積の冷蔵室が、後方室28に大容積のドライ室が、夫々形成される。かかる場合にあっては、前側後方室38と後ろ側後方室40の床面が面一となっていることにより、常温貨物を後方室28に収容する際の作業効率を良好にすることができる。
常温貨物の量と冷蔵貨物の量が同等程度であるが、冷凍貨物の量が常温貨物及び冷蔵貨物の量に比べて少量である場合においては、図9(b)に図示するとおり、第二仕切り壁36を閉状態にすると共に第三仕切り壁66も閉状態にする。そして、通風装置52のファン60と共に第一エバポレータ50を作動させて左側前方室68の室温を−20℃程度に保つ。更にまた、第二エバポレータ34を作動させて前側後方室38の室温を+5℃程度に保つ。前方室26及び前側後方室38は断熱材により囲まれているため、これにより、左側前方室68に小容積の冷凍室が、右側前方室70及び前側後方室38に夫々冷蔵室が形成されることから併せて中容積の冷蔵室が、後ろ側後方室40に中容積のドライ室が、夫々形成される。
常温貨物の量と冷凍貨物の量と冷蔵貨物の量が同等程度である場合においては、図9(c)に図示するとおり、第二仕切り壁36を閉状態にすると共に第三仕切り壁66を開状態にする。そして、通風装置52のファン60と共に第一エバポレータ50を作動させて前方室26の室温を−20℃程度に保つ。更にまた、第二エバポレータ34を作動させて前側後方室38の室温を+5℃程度に保つ。前方室26及び前側後方室38は断熱材により囲まれているため、これにより、前方室26に中容積の冷凍室が、前側後方室38に中容積の冷凍室が、後ろ側後方室40に中容積のドライ室が、夫々形成される。
常温貨物と共に輸送する貨物が冷凍貨物又は冷蔵貨物の何れか一方のみである場合においては、図9(d)に図示するとおり、第二仕切り壁36を開状態にすると共に第三仕切り壁66を開状態にする。そして、第一エバポレータ50を作動させて前方室26の室温を−20℃程度或いは+5℃程度に保つ。前方室26は断熱材により囲まれているため、これにより、第一エバポレータ50を作動させて前方室26の室温を−20℃程度に保持した場合においては前方室26に中容積の冷凍室が、第一エバポレータ50を作動させて前方室26の室温を+5℃程度に保持した場合においては前方室26に中容積の冷蔵室が、形成されると共に、後方室28に大容積のドライ室が夫々形成される。かかる場合にあっては、前側後方室38と後ろ側後方室40の床面が面一となっていることにより、常温貨物を後方室28に収容する際の作業効率を良好にすることができる。
従って、その日の輸送すべき温度管理を要する貨物の量に応じて第二仕切り壁36及び第三仕切り壁66を開閉させることで温度管理をする部屋の容積を調節することができ、温度管理を要する貨物と温度管理を要しない貨物とを効率的に輸送することができると共に、温度管理をする部屋の冷却効率を良好にすることができる。
2:箱型荷台
24:第一仕切り壁
26:前方室
28:後方室
34:第二エバポレータ
36:第二仕切り壁
38:前側後方室
40:後ろ側後方室
50:第一エバポレータ
66:第三仕切り壁
68:左側前方室
70:右側前方室

Claims (7)

  1. 荷室内の一部に室温が常温より低い部屋を装備し、直方体形状をなす車両用の箱型荷台であって、
    該箱型荷台の荷室内は、該箱型荷台の前面と平行に固定して置かれた第一仕切り壁により前後に分割されて、該第一仕切り壁の前方に前方室、後方に後方室が形成されており、さらに、
    該前方室は断熱材により囲まれて室内を冷却する第一エバポレータが設置され、
    該後方室は、開閉可能な第二仕切り壁により前側後方室と後ろ側後方室に分割され、
    該前側後方室は断熱材により囲まれて室内を冷却する第二エバポレータが設置されている、ことを特徴とする箱型荷台。
  2. 該前側後方室と該後ろ側後方室はその床面が面一となっていると共に、該前側後方室の床面の下部には断熱材が設けられている、請求項1に記載の箱型荷台。
  3. 該第二仕切り壁は観音開き式ドアである、請求項1又は2に記載の箱型荷台。
  4. 該第二仕切り壁の観音開き式ドアを構成する2枚のドア板において、該ドア板の一方には前側の面に、該ドア板の他方には後ろ側の面に、ドア板ロック機構が設置されている、請求項3に記載の箱型荷台。
  5. 該前方室は、該箱型荷台の側面と平行で開閉可能な第三仕切り壁により冷凍室と冷蔵室に分割され、該第一エバポレータが冷凍室に設置されている、請求項1乃至4のいずれかに記載の箱型荷台。
  6. 該第三仕切り壁は中折れ式ドアである、請求項5に記載の箱型荷台。
  7. 該前方室と該前側後方室には該箱型荷台の側面に開閉ドアが設けられ、該後ろ側後方室には該箱型荷台の後面に観音開き式の後部ドアが設置されている、請求項1乃至6のいずれかに記載の箱型荷台。
JP2014066647A 2014-03-27 2014-03-27 箱型荷台 Active JP6086877B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014066647A JP6086877B2 (ja) 2014-03-27 2014-03-27 箱型荷台

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014066647A JP6086877B2 (ja) 2014-03-27 2014-03-27 箱型荷台

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015190657A true JP2015190657A (ja) 2015-11-02
JP6086877B2 JP6086877B2 (ja) 2017-03-01

Family

ID=54425297

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014066647A Active JP6086877B2 (ja) 2014-03-27 2014-03-27 箱型荷台

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6086877B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021021546A (ja) * 2019-07-29 2021-02-18 ダイハツ工業株式会社 温度調節システム

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5263262U (ja) * 1975-11-06 1977-05-10
JPS5388870U (ja) * 1976-12-22 1978-07-21
JPS62124187U (ja) * 1986-01-30 1987-08-06
JPH0285979U (ja) * 1988-12-15 1990-07-06
JP3017734U (ja) * 1995-05-09 1995-11-07 高木コンテナ工業株式会社 折り畳み式間仕切りパネル
JPH09280724A (ja) * 1996-04-12 1997-10-31 Sanyo Electric Co Ltd 貯蔵庫
JP2000018793A (ja) * 1998-06-26 2000-01-18 Zexel Corp 輸送用冷凍冷蔵庫
JP2001324259A (ja) * 2000-03-06 2001-11-22 Hoshizaki Electric Co Ltd 冷却貯蔵庫の扉装置
JP2007153467A (ja) * 2005-12-01 2007-06-21 Food Service Network:Kk フローズン,チルド,加温食品の多店舗マルチ配送方法およびその配送車の構造

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5263262U (ja) * 1975-11-06 1977-05-10
JPS5388870U (ja) * 1976-12-22 1978-07-21
JPS62124187U (ja) * 1986-01-30 1987-08-06
JPH0285979U (ja) * 1988-12-15 1990-07-06
JP3017734U (ja) * 1995-05-09 1995-11-07 高木コンテナ工業株式会社 折り畳み式間仕切りパネル
JPH09280724A (ja) * 1996-04-12 1997-10-31 Sanyo Electric Co Ltd 貯蔵庫
JP2000018793A (ja) * 1998-06-26 2000-01-18 Zexel Corp 輸送用冷凍冷蔵庫
JP2001324259A (ja) * 2000-03-06 2001-11-22 Hoshizaki Electric Co Ltd 冷却貯蔵庫の扉装置
JP2007153467A (ja) * 2005-12-01 2007-06-21 Food Service Network:Kk フローズン,チルド,加温食品の多店舗マルチ配送方法およびその配送車の構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021021546A (ja) * 2019-07-29 2021-02-18 ダイハツ工業株式会社 温度調節システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6086877B2 (ja) 2017-03-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4655859B2 (ja) 車両の荷室構造
JP4553254B2 (ja) 輸送用荷箱の中仕切構造
JPS61222835A (ja) 冷凍車などのボデ−
JP5995900B2 (ja) 車両の箱型荷台の中仕切り用開閉ドア
JP6086877B2 (ja) 箱型荷台
JP2015052441A (ja) 冷凍車
JP4536707B2 (ja) 貨物自動車
EP3234486B1 (en) Method for retrofitting a refrigerated container with lockable refrigerated compartments and refrigerated container comprising retrofitted lockable refrigerated compartments
JP4297849B2 (ja) 冷凍コンテナ
EP2818812A2 (en) Refrigerator
KR101378894B1 (ko) 수산물 운송용 컨테이너
JP4750223B1 (ja) 輸送用コンテナ
JP2015161488A (ja) 調温貯蔵装置
JP2007106172A (ja) 貨物用車両
JP2017019372A (ja) 箱型荷台
JP3177565U (ja) 輸送用車両の荷室構造
JP2004142601A (ja) 貨物車両の荷室構造
JP3163246B2 (ja) 冷凍冷蔵貨物自動車の荷箱構造
WO2022210862A1 (ja) 貯蔵庫
JP2010266084A (ja) 冷凍装置を備えた箱型荷台における送風装置
JP2015155244A (ja) 箱型荷台
JP2001260741A (ja) 貨物用車両
JPH10329600A (ja) 荷室床部に冷凍室等の低温管理室を設けたバン型車両
JP2007127317A (ja) 車載用小型保冷庫の移動間仕切り構造
JP5086462B2 (ja) タンク輸送用トレーラ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150910

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160627

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160705

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160830

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170131

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170131

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6086877

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150