JP2010266084A - 冷凍装置を備えた箱型荷台における送風装置 - Google Patents

冷凍装置を備えた箱型荷台における送風装置 Download PDF

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Abstract

【課題】冷凍室と冷蔵室に分割した車両用箱型荷台において、冷凍室から冷蔵室に冷気を導く送風装置を、荷室の内法寸法を減殺させずに適切な位置に設置する。
【解決手段】車両用箱型荷台1の前面断熱パネル8の上部に、車両前方側に張り出すように上部前面断熱パネル9を設置して空間部Sを形成し、空間部Sに、荷室側に突出しないよう冷凍装置のエバポレータ11を収容するとともに、送風装置のファン13を取り付ける。さらに、通気ダクト片14をファン13から仕切り壁3の後方まで設置し、冷蔵室5が設定温度以上となると、ファン13により冷凍室2内の冷気を冷蔵室5に導入する。送風装置のファン13は空間部Sに収容されるので、荷室の内法寸法がファンにより減少することはなく、通気ダクト片14は箱型荷台1の天井の隅部である上方コーナー部分に設置されるため、室内灯6等のレイアウトに影響を与えることはない。
【選択図】 図1

Description

本発明は、断熱パネルにより囲まれる箱型荷台を、仕切り壁により複数の荷室に分割した冷凍車又は温度管理車において、複数の荷室の間に冷却された空気を送風するための送風装置に関するものである。
トラック等による貨物輸送の分野では、近年の消費生活の多様化あるいは利便性の追求に伴って、野菜、魚介類等の生鮮食料品あるいは冷凍食品など、傷みやすい貨物の輸送の需要が増加している。生鮮食料品又は冷凍食品等の輸送には、断熱パネルにより囲まれた密閉式の箱型荷台を備え、荷室内の温度を、冷凍装置によって低温に保つ車両が使用されることから、こうした箱型荷台に対する需要も高まっている。最近は、食品の安全性に関する要求が厳しくなっており、生鮮食料品等を運搬する車両では、箱型荷台の荷室内の温度が積載する貨物に応じた適正な範囲から外れないよう厳格に管理する、温度管理車と呼ばれる車両が増加している。
冷凍装置を装備する箱型荷台では、荷室内に仕切り壁(中仕切り)を配置して複数の部屋に分割し、それぞれの室内を、冷凍品や冷蔵品などの種類に応じて異なる温度に設定する箱型荷台も一般的に使用される。荷室内に積載する冷凍品や冷蔵品などの量は需要に応じて変化するから、仕切り壁は、荷室内で移動可能に設置され各部屋の容積が可変となっている場合が多い。また、冷蔵品等を収納する部屋(冷蔵室)を冷却するには、通常、より温度が低く設定された冷凍品等を収納する部屋(冷凍室)から、送風装置により冷却空気を導く方法が採用され、このような送風装置を備えた車両は、一例として実開昭51−22307号公報に示されている。
上記公報に開示された「冷凍・保冷車」について、図5により説明する。
図5(a)において、車両に架装された箱型荷台100は、仕切り壁101によって車両前方の冷凍室102と車両後方の冷蔵室103に分割されており、それぞれの部屋には出入口となる扉104、105が設けられる。図5(b)の断面図に示されるとおり、箱型荷台100は断熱パネルにより囲まれており、冷凍室102の前方壁面上部には、冷凍装置のエバポレータ(蒸発器)106が装着され、これは、運転台上方に配置された冷凍装置のコンデンサ(凝縮器、図5(a)参照)107と接続される。冷凍装置が作動すると、エバポレータ106には低温となった冷媒が流れ、冷凍室102内が例えば−20℃に冷却される。
冷凍室102と冷蔵室103との間を仕切る仕切り壁101の上部には、ファン108とダンパ109とを備えた送風装置が設置されている。冷蔵室103には室内の温度を検出するサーモスタット110が設けてあり、検出された温度が冷蔵室として適当な設定温度、例えば5℃を越えると、サーモスタット110が作動してファン108が駆動されるとともにダンパ109が開放され、冷凍室102内の冷気が冷蔵室103に導入される。設定温度に達すると、ダンパ109が閉鎖されてファン108が停止され、こうして、冷蔵室103内を略一定温度の低温状態に保持することができる。
また、仕切り壁により複数の部屋に分割された箱型荷台の天井部分に平坦な通気ダクトを設置し、この通気ダクトを通して冷凍室内の冷気を冷蔵室内に導くように構成することも可能である。例えば、特開2006−57946号公報には、図6に示すとおり(図5の部屋、部品等に対応するものには同一の符号を付す)、冷蔵室103の天井部分に冷気導入用のファン108を設け、天井部分に取り付けた平坦な通気ダクト111を介して冷凍室102から冷気を導き、冷蔵室内の循環空気に混合してこれを冷却するようにした箱型荷台(冷凍コンテナ)100が開示されている。なお、この公報に示される箱型荷台の冷凍室102では、前方壁面の上部に、前方壁面から荷室の外側に張り出すようにハウジング(エバポレータハウジング)112を設け、その中に冷凍装置のエバポレータ106を収容している。
実開昭51−22307号公報 特開2006−57946号公報
箱型荷台に積載可能な貨物の量を増大するには、荷室の内側に張り出す突起物を極力少なくして内法寸法の減少を防止することが必要である。特許文献1に開示された冷凍車のように、冷凍室の前方壁面上部の室内側にエバポレータを取り付けると、冷凍室の前後方向の内法寸法がその分減殺され、また、貨物の衝突によりエバポレータに損傷等の虞れが生じる。冷蔵室に冷気を導入するための送風装置も、仕切り壁の上部に取り付けられており、そのファンやダンパが冷蔵室や冷凍室の室内に突出するので、内法寸法が減殺されることとなる。
冷凍装置のエバポレータを箱型荷台の前方外側に張り出すエバポレータハウジングに収容すると、内法寸法の減少を回避することが可能で、特許文献2に開示された冷凍コンテナにおいてはこの構造が採用されている。トラックに架装された車両用箱型荷台では、エバポレータとコンデンサとを断熱材を挟んで一体化し、このユニットをエバポレータハウジングに収めて運転台上方に配置するものが多い。このような構成とした場合には、荷室の内法寸法を犠牲にすることなく冷凍装置のエバポレータやコンデンサの搭載性を向上することができる。しかし、特許文献2に開示された冷凍コンテナにおいても、冷蔵室に冷気を導入するための送風装置は、冷気導入用のファンが冷蔵室の天井部分から下方へ突出し、高さ方向の内法寸法を制限している。また、冷気導入用の通気ダクトの構造も複雑なものとなっている。
本発明は、仕切り壁により温度の異なる複数の部屋に分割した冷凍車等の箱型荷台において、温度の低い室から他の室に冷気を導く送風装置を、荷室の内法寸法を減殺させずに設置し、しかも、通気ダクトの構造を簡易化しながらその配置位置の適正化を図ることを課題とする。
上記の課題に鑑み、本発明は、エバポレータハウジング、つまり、冷凍装置のエバポレータを収容するため箱型荷台の前方外側に張り出す空間部、に冷却空気を送風するファンを収容し、箱型荷台の天井の隅部である上方コーナー部分に通気ダクトを設置して、仕切り壁の後方に冷却空気を導くものである。すなわち、本発明は、
「冷凍装置を装備し断熱パネルにより囲まれた車両用箱型荷台に装着され、仕切り壁により分割された荷室に冷却空気を送風する送風装置であって、
前記車両用箱型荷台の前面断熱パネルの上方には、車両前方側に張り出す空間部が形成されるとともに、前記空間部には、前記冷凍装置のエバポレータが前記前面断熱パネルよりも荷室側に突出しないように設置されており、さらに、
前記空間部における前記冷凍装置のエバポレータと前記車両用箱型荷台の側面断熱パネルとの間には、前記送風装置のファンが前記前面断熱パネルよりも荷室側に突出しないように設置され、かつ、
板状部材を折り曲げて形成した通気ダクト片が、前記車両用箱型荷台の側面断熱パネルと上面断熱パネルとに固定されて、前記ファンから前記仕切り壁の後方に到るまで設置されており、前記通気ダクト片、側面断熱パネル及び上面断熱パネルにより、冷却空気を送風する通気ダクトが前記車両用箱型荷台の上方コーナー部分に形成される」
ことを特徴とする送風装置となっている。
請求項2に記載のように、前記車両用箱型荷台を囲む断熱パネルが、断熱材の両側に内板及び外板を積層した積層構造を備えているものであれば、前記通気ダクトを、前記車両用箱型荷台の側面断熱パネル及び上面断熱パネルの内板にリベットにより固定することができる。
請求項3に記載のように、前記仕切り壁を、前記車両用箱型荷台の前記通気ダクト片が設置される範囲内において、前後方向に移動可能に設けることができる。
また、請求項4に記載のように、前記車両用箱型荷台の前面断熱パネルの上方には、前記前面断熱パネルよりも車両前方側の位置に上部前面断熱パネルを設置し、前記上部前面断熱パネルの荷室側に、前記冷凍装置のエバポレータ及び前記送風装置のファンを取り付けるようにすることが好ましい。この場合においては、請求項5に記載のように、前記上部前面断熱パネルの外側に、前記冷凍装置のコンデンサを取り付けることができる。
本発明の車両用箱型荷台では、荷室の周囲が断熱パネルにより囲まれており、その前面断熱パネルの上方に車両前方側に張り出す空間部が形成される。この空間部には、冷凍装置のエバポレータが荷室側に突出しないように設置されるとともに、仕切り壁により分割された荷室に冷却空気を送風する送風装置のファンが、エバポレータと側面断熱パネルとの間にやはり荷室側に突出しないように設置される。つまり、本発明では、送風装置のファンが、エバポレータハウジング内のエバポレータの横に収容されており、荷室の内法寸法が送風装置のファンによって制限を受けることはない。エバポレータハウジング内の空気はエバポレータの存在により低温に保たれるので、ファンにより送風される冷却空気の温度は低く、仕切り壁後方の荷室の温度を迅速に下げることができる。
そして、本発明では、板状部材を折り曲げて形成した通気ダクト片が、送風装置のファンから仕切り壁の後方に到るまで設置されている。通気ダクト片は、その断面における両端部分が側面断熱パネルと上面断熱パネルとに固定され、中間部分が上面断熱パネルとの間に一定間隔の隙間を生じる平坦部となるよう、板状部材を折り曲げて形成したもので、この通気ダクト片等によって、本発明の送風装置では、冷却空気を送風する通気ダクトが箱型荷台の上方コーナー部分に形成される。
車両用箱型荷台においては、一般的に、荷室の天井の中央部分に照明用の室内灯やそのための電気配線が設置される。本発明の通気ダクトは、上方コーナー部分に前後方向に延びるよう配置されているから、室内灯等のレイアウトに影響を与えることはない。また、通気ダクト片は、長尺の板状部材を折り曲げて簡易に製造することが可能であり、一方の端部が側面の断熱パネルに固定されるので、取り付け作業も容易である。通気ダクト片の平坦部と上面断熱パネルとの隙間である通気ダクトの高さは、荷室の高さ方向の寸法を減殺しないように、なるべく低く設定されているのが望ましい。
車両用箱型荷台の断熱パネルとしては、断熱材の両側に金属薄板等からなる内板及び外板を積層した積層構造を備えているパネル、いわゆるサンドイッチパネルが採用されることが多い。こうした積層構造の断熱パネルに本発明の通気ダクト片を固定するときは、請求項2の発明のように、側面断熱パネル及び上面断熱パネルの、荷室側に置かれた内板にリベット(ブラインドリベット)を用いて固定することができ、これにより、通気ダクト片を簡易かつ確実に断熱パネルに固定することができる。
また、冷凍装置を装備する車両用箱型荷台の荷室内を分割する仕切り壁は、積載する冷凍品や冷蔵品などの量の変化に対応可能なように、箱型荷台の前後方向に移動可能に設けられていることが多い。このときは、請求項3の発明のように、箱型荷台の通気ダクト片が設置される範囲内において、仕切り壁を前後方向に移動可能に設けることにより、後方の部屋に確実に冷却空気を導入できる。
請求項4の発明は、車両用箱型荷台の前面断熱パネルの上方において、前面断熱パネルよりも前方側に上部前面断熱パネルを設置して両方の断熱パネルの間を空間部とし、上部前面断熱パネルにエバポレータ及び送風装置のファンを取り付けるものである。こうすると、エバポレータ及び送風装置のファンの空間部への設置が容易となる。また、請求項5の発明のように、エバポレータとコンデンサが別体となった冷凍装置を採用し、コンデンサを上部前面断熱パネルの外側に取り付けることにより、冷凍装置の車両用箱型荷台への取り付け作業の容易化等が可能となる。
本発明の送風装置を備えた車両用箱型荷台を示す図である。 箱型荷台の荷室内からエバポレータ及び本発明の送風装置のファンを見た断面図である。 本発明における送風装置の通気ダクト片の単品図等である。 本発明におけるのエバポレータの側面図である。 冷凍装置を装備する従来の車両用箱型荷台の一例を示す図である。 冷凍装置を装備する従来の車両用箱型荷台の他の例を示す図である。
以下、図1乃至図4に基づいて、冷凍装置を装備した車両用箱型荷台における本発明の送風装置について説明する。上述のとおり、図1は、本発明の送風装置を備えた車両用箱型荷台の全体を示す断面図であり、図2は、箱型荷台の荷室内から前方に取り付けられたエバポレータ及び送風装置のファンを見た断面図である。また、図3には、送風装置の通気ダクト片の単品図及び断面矢視拡大図を、図4には、車両用箱型荷台の横方向から見たエバポレータの概略側面図を示す。
図1に示されるように、トラック等の車両に搭載される車両用箱型荷台1は、基本的には、車両の前後方向に置かれる前面及び後面パネル、2枚の側面パネル、上面パネル(天井パネル)及び床面パネルからなる6面体により構成される。外部との熱伝達を遮断するよう、これらのパネルには断熱パネルが使用され、車両用箱型荷台1の荷室は断熱パネルにより取り囲まれている。断熱パネルはいわゆるサンドイッチパネルであって、発泡プラスチック板等の断熱材の両側に、アルミニュウム又はステンレス等の金属薄板あるいはプラスチック薄板からなる内板(荷室側)及び外板(荷台外側)を積層した積層構造を備えるものである。図1の車両用箱型荷台1には、側面パネルの前方部分に貨物の積み降ろし用ドア2が設置されている。
箱型荷台1の荷室内は、仕切り壁(中仕切り)3によって前方の部屋と後方の部屋とに分割され、例えば、前方の部屋が冷凍室4として−20℃程度の温度となり、後方の部屋が冷蔵室5として5℃程度の温度となるようコントロールされる。図示は省略するが、仕切り壁3の周囲には、両部屋間の冷気の流通を阻止するシール部材が固着されている。そして、仕切り壁3は、例えば、荷室に固定されたガイドレールに嵌め込んで支持することによって、荷室内をスライドしながら移動可能に構成されており、これにより両方の部屋の容積及び貨物積載量を調整することができる。また、それぞれの部屋の照明用として、2個の室内灯6が箱型荷台1の上面断熱パネル7の車両横方向中央に設置されるとともに、そのための配線が中央を前後方向に延び各室内灯6まで導かれている。
本発明の箱型荷台1では、前面断熱パネル8の上方において、そのパネルよりも車両前方側の位置に上部前面断熱パネル9を設置し、傾斜した断熱材10を用いて前面断熱パネル8上部と上部前面断熱パネル9下部とを結合する(図4も参照)。これにより、箱型荷台1の前面パネルの上方部分に車両の前方外側に張り出す空間部S(図1下図参照)が形成され、ここがエバポレータハウジングとなる。この空間部Sには、冷凍装置のエバポレータ11が前面断熱パネル8よりも荷室側に突出しないように設置される。
図4に示すように、冷凍装置のエバポレータ11は、蒸発した低温の冷媒が通過する熱交換器部11Aの上方にエバポレータファン11Bを設置し、カバー11Cで覆ったもので、空間部Sに収容できるよう全体が薄型に構成されている。そのため、エバポレータファン11Bとしては半径方向外側に流れる遠心式ファンが採用され、エバポレータファン11Bにより下部から吸い込まれた冷凍室内の空気は、図の破線矢印のように流れ、熱交換器部11Aで冷却された後にカバー11C上部の吹き出し口から冷凍室内に吹き出される。また、図4において2点鎖線で示すとおり、上部前面断熱パネル9の外側には、車両の運転台の上方位置に冷凍装置のコンデンサ12が設置されている(図1も参照)。コンデンサ12で凝縮した冷媒は、図示しない膨張弁で絞り膨張して低温となり、荷室側のエバポレータ11に導入される。
図1等に示す実施例の冷凍装置は、エバポレータとコンデンサとを別体として、上部前面断熱パネルの荷室側と外側にそれぞれ取り付けたものであって、これによれば、上部前面断熱パネルに貫通部等の加工等を施すことなく、エバポレータ及びコンデンサを装着することができる。ただし、断熱材を挟んでエバポレータとコンデンサとが一体化された冷凍装置を、上部前面断熱パネルに取り付けることもできる。
仕切り壁3の後方の冷蔵室5に冷却空気を送風するため、図1に示すように、空間部Sにファン13が取り付けられるとともに、ファン13から仕切り壁3の後方に到る通気ダクト片14が箱型荷台1の天井の隅部である上方コーナー部分に装着されている。送風装置のファン13は、上部前面断熱パネル9の荷室側に取り付けられており、前面断熱パネル8よりも荷室側に突出しないように、空間部Sにおいてエバポレータ11と箱型荷台1の側面断熱パネル15との間に設置される(図2も参照)。ファン13のケーシングは上方に延びて吹き出し口部分13Aが形成されており、吹き出し口部分13Aが通気ダクト片14に接続される。
ファン13は、冷蔵室5の温度が設定温度5℃よりも上昇したときに駆動され、冷凍室4内の冷却空気をファンの前面(冷凍室4側)から吸込み、吹き出し口部分13Aから上方に吹き出す。その冷却空気は、通気ダクト片14と上面断熱パネル7との間を経由して冷蔵室5に供給される。このとき、エバポレータ11付近の冷却空気が冷蔵室5に送り込まれるので、冷蔵室5を迅速に低温化することができる。また、ファン13は、エバポレータ11と同様に、空間部Sに収容され前面断熱パネル8よりも突出しないので、箱型荷台1の前後方向の内法寸法が制約されることはない。
通気ダクト片14は、図3に示すように、アルミニュウム板等の長尺の金属板状部材を長手方向に平行な折り目に沿って折り曲げて形成したものである。つまり、通気ダクト片14は、その断面において、両端部分14A、14Bがそれぞれ側面断熱パネル15と上面断熱パネル7とに固定され、中間部分が上面断熱パネル7との間に一定間隔の隙間を生じる平坦部14Cとなるよう、板状部材を折り曲げて形成されている。両端部分14A、14Bには略一定間隔に小孔Hが開けてあり、図3のA−A断面矢視拡大図(通気ダクト片14を取り付けた状態でのA−A断面矢視図)に示すように、小孔Hにリベット(ブラインドリベット)を挿入して、通気ダクト片14が側面断熱パネル15の内板と上面断熱パネル7の内板とに固定される。このように、本発明では、通気ダクト片14、側面断熱パネル15及び上面断熱パネル7により、冷却空気を送風する通気ダクトが箱型荷台1の上方コーナー部分に形成されることとなる。なお、箱型荷台1の上方コーナー部分には、箱型荷台1の全長に亘って延びるコーナーアングル16が固定されている。
本発明の通気ダクト片14は、板状部材を折り曲げて形成されるので製造は簡易なものとなり、また、箱型荷台1の天井の隅部である上方コーナー部分に装着されるため、室内灯6等のレイアウトに悪影響を与えることがない。図示は省略するが、通気ダクト片14が通過する仕切り壁3の上部には切欠きが設けられており、リップ等のシール装置が通気ダクト片14の周囲に設置される。通気ダクト片14の横幅DWがファン13の吹き出し口部分の横幅FWよりも大きい場合において、通気ダクト片14の前端部に形成される開口部は、テープシーラ等のシール装置によって封鎖される。
以上詳述したように、本発明は、冷凍装置のエバポレータを収容するため箱型荷台の前方外側に張り出す空間部に冷却空気を送風するファンを収容し、箱型荷台の天井の隅部である上方コーナー部分に通気ダクトを設置して、仕切り壁の後方に冷却空気を導くものである。上記の実施例では、送風装置のファンを上部前面断熱パネルの壁面に取り付けているが、場合によっては、空間部の天井面に取り付けることができる。また、冷凍室と冷蔵室とを仕切る仕切り壁として、スライド式のものに代えて固定式の仕切り壁を採用するなど、実施例に対し種々の変形が可能であることは明らかである。
1 車両用箱型荷台
3 仕切り壁
4 冷凍室
5 冷蔵室
6 室内灯
7 上面断熱パネル
8 前面断熱パネル
9 上部前面断熱パネル
11 エバポレータ
12 コンデンサ
13 ファン(送風装置の)
14 通気ダクト片(送風装置の)
15 側面断熱パネル

Claims (5)

  1. 冷凍装置を装備し断熱パネルにより囲まれた車両用箱型荷台に装着され、仕切り壁により分割された荷室に冷却空気を送風する送風装置であって、
    前記車両用箱型荷台の前面断熱パネルの上方には、車両前方側に張り出す空間部が形成されるとともに、前記空間部には、前記冷凍装置のエバポレータが前記前面断熱パネルよりも荷室側に突出しないように設置されており、さらに、
    前記空間部における前記冷凍装置のエバポレータと前記車両用箱型荷台の側面断熱パネルとの間には、前記送風装置のファンが前記前面断熱パネルよりも荷室側に突出しないように設置され、かつ、
    板状部材を折り曲げて形成した通気ダクト片が、前記車両用箱型荷台の側面断熱パネルと上面断熱パネルとに固定されて、前記ファンから前記仕切り壁の後方に到るまで設置されており、前記通気ダクト片、側面断熱パネル及び上面断熱パネルにより、冷却空気を送風する通気ダクトが前記車両用箱型荷台の上方コーナー部分に形成されることを特徴とする送風装置。
  2. 前記車両用箱型荷台を囲む断熱パネルは、断熱材の両側に内板及び外板を積層した積層構造を備え、前記通気ダクト片が、前記車両用箱型荷台の側面断熱パネル及び上面断熱パネルの内板にリベットにより固定される請求項1に記載の送風装置。
  3. 前記仕切り壁が、前記車両用箱型荷台の前記通気ダクト片が設置される範囲内において、前後方向に移動可能に設けられている請求項1又は請求項2に記載の送風装置。
  4. 前記車両用箱型荷台の前面断熱パネルの上方には、前記前面断熱パネルよりも車両前方側の位置に上部前面断熱パネルが設置されており、前記上部前面断熱パネルの荷室側には、前記冷凍装置のエバポレータ及び前記送風装置のファンが取り付けられる請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の送風装置。
  5. 前記上部前面断熱パネルの外側には、前記冷凍装置のコンデンサが取り付けられる請求項4に記載の送風装置。
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