JPH09280724A - 貯蔵庫 - Google Patents

貯蔵庫

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Publication number
JPH09280724A
JPH09280724A JP11437596A JP11437596A JPH09280724A JP H09280724 A JPH09280724 A JP H09280724A JP 11437596 A JP11437596 A JP 11437596A JP 11437596 A JP11437596 A JP 11437596A JP H09280724 A JPH09280724 A JP H09280724A
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JP
Japan
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shaft
heat insulating
storage
door
pipe
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Pending
Application number
JP11437596A
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English (en)
Inventor
Tokutaro Mase
徳太郎 間瀬
Takeshi Kawaguchi
剛 川口
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】 フックを具備するシャフトを回動させて
扉を閉塞位置に保持するとともに、このシャフトを断熱
扉に簡単に内蔵することができる貯蔵庫を提供する。 【解決手段】 貯蔵庫の貯蔵庫本体(1)の開口部を断
熱扉(6,7)が開閉自在に閉塞している。シャフト
(55)が断熱扉を上下方向に貫通して配置されてお
り、このシャフトの上下の端部には各々フック(56)
が設けられている。そして、ハンドル(32)でシャフ
トを回動して、フックを、貯蔵庫本体に設けられている
キーパー(58)に係脱させることができる。前記断熱
扉は、一対の面材(21,22)と、シャフトが挿入さ
れるパイプ(35)と、パイプの端部を面材に位置決め
する位置決め部材(37)と、パイプおよび一対の面材
で形成される空間に発泡充填される断熱材(26)とを
具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回動自在な断熱扉
が貯蔵庫本体の開口を開閉自在に閉塞している貯蔵庫に
関し、特に、トラックなどに搭載される可搬式の貯蔵庫
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の冷蔵庫や温蔵庫などの貯蔵庫を図
8および9を用いて説明する。図8は従来の可搬式冷蔵
庫の正面図である。図9は図8の扉部分の要部断面図で
ある。この冷蔵庫の前面には、左右一対の扉01が回動
自在に取り付けられている。そして、この扉01には、
扉01を閉塞位置に保持するためのハンドル02が設け
られており、このハンドル02を操作して、シャフト0
3を回動させることができる。シャフト03の上下両端
部にはフック06が設けられており、シャフト03が回
動すると、シャフト03と一体にフック06が回動し、
このフック06が冷蔵庫本体に設けられているキーパー
07に係合または離脱する。そして、フック06がキー
パー07に係合すると、扉01を閉塞位置に保持するこ
とができる。逆に、フック06をキーパー07から離脱
させると、扉01を開けることができる。
【0003】ところで、シャフト03は、U字金具08
で扉01に取り付けられているが、この取り付け構造に
は種々の形式がある。たとえば、図8および図9におい
ては、扉01の庫外側の面01aにシャフト03が取り
付けられているが、図10(a)および図10(b)に
図示するように、庫内側の面01bに取り付けられてい
ることもある。そして、図10(a)においてはU字金
具08がシャフト03の全体を覆っている。一方、図1
0(b)においては、U字金具08はシャフト03を部
分的に覆っている。
【0004】さらに、シャフト03を扉01の庫外側の
面01aに取り付ける場合においても、図11(a)に
図示するように、扉01に溝09を形成して、この溝0
9にシャフト03を嵌め込んだ状態で取り付けることも
あるし、図11(b)に図示するように、シャフト03
が完全に露出している状態で取り付けることもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来例では、シ
ャフト03およびU字金具08が目につき、見栄えが悪
くなる。また、シャフト03やU字金具08などが露出
しているといたずらされることがある。そして、扉01
から庫外側に突出した状態で、ハンドル02、シャフト
03やU字金具08を取り付けると、トラックに冷蔵庫
を搭載する際に、突出しているハンドル02、シャフト
03やU字金具08が邪魔になり、トラックに搭載でき
る冷蔵庫の数が少なくなることがある。
【0006】さらに、シャフト03やU字金具08を庫
内側に突出した状態で設けると、トラックなどで搬送中
に、冷蔵庫内に収納されている商品が移動し、突出して
いるシャフト03やU字金具08に衝突して、破損する
ことがある。また、冷蔵庫の庫内に収納することができ
る商品の量が少なくなる。
【0007】そこで、シャフト03を扉01に内蔵する
ことが考えられるが、扉01に断熱扉を採用した場合に
は、断熱材がじゃまになって簡単には取り付けることが
できない。また、断熱材を注入発泡する前に、シャフト
03にコーティングなどを施して扉01に取り付け、シ
ャフト03に断熱材が付着しないようにすることも考え
られる。しかしながら、コーティングが不完全である
と、シャフト03に断熱材が付着し、シャフト03が回
動不能となることがある。一方、コーティングが完全に
行われるように、コーティングの層を厚くすると、断熱
材にコーティング材が混入し、断熱材の断熱性能が劣化
することがある。
【0008】本発明は、以上のような課題を解決するた
めのもので、フックを具備するシャフトを回動させて扉
を閉塞位置に保持するとともに、このシャフトを断熱扉
に簡単に内蔵することができる貯蔵庫を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の貯蔵庫は、開口
部を具備する貯蔵庫本体(1)と、この貯蔵庫本体に回
動自在に取り付けられているとともに前記開口部を開閉
自在に閉塞する断熱扉(6,7)と、この断熱扉を上下
方向に貫通して配置されるシャフト(55)と、このシ
ャフトの上下の端部に設けられている上下のフック(5
6)と、この上下のフックと係脱するとともに貯蔵庫本
体に設けられている上下のキーパー(58)と、シャフ
トを回動して上下のフックを上下のキーパーに係脱させ
るためのハンドル(32)とを備えている。
【0010】そして、前記目的を達成するために、断熱
扉は、前後一対の面材(21,22)と、前記シャフト
が挿入されるパイプ(35)と、前記パイプの上端部を
前記面材に位置決めする上側位置決め部材(37)と、
前記パイプの下端部を前記面材に位置決めする下側位置
決め部材(37)と、前記パイプおよび前記一対の面材
で形成される空間に発泡充填される断熱材(26)とを
具備している。
【0011】また、前記シャフトの端部には、シャフト
の他の部分よりも太いガイド部(57)が形成されてお
り、このガイド部が、前記パイプに嵌まって、前記シャ
フトの振れを防止している場合がある。
【0012】さらに、前記断熱扉に埋め込まれた状態で
配置されているとともに、前記ハンドルを取り付けるた
めのハンドル取り付け用の箱(33)と、前記ハンドル
の庫内側に配置される脱出装置(41)と、前記断熱扉
に埋め込まれた状態で配置されているとともに、前記脱
出装置を取り付けるための脱出装置取り付け用の箱(4
2)とを備えている場合がある。この場合には、ハンド
ル取り付け用の箱と脱出装置取り付け用の箱との間には
断熱板(44)が介在しており、この断熱板が介在して
いる状態で、前記断熱材が注入発泡されている。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明における貯蔵庫の実
施の一形態を図1ないし図7を用いて説明する。図1は
可搬式冷蔵庫の説明図で、(a)が正面図、(b)が側
面図である。図2は断熱扉の断面図で、図3の II-II断
面図である。図3は断熱扉の上部の垂直断面図である。
図4は断熱扉の組み立て分解斜視図である。図5は断熱
扉のハンドル取り付け部分の垂直断面図で、図1の V-V
断面図である。図6はハンドルとフックの作動を説明す
るための説明図である。図7はシャフトの上部の正面図
で、(a)がこの実施の形態におけるシャフトの正面
図、(b)が検討例のシャフトの正面図である。
【0014】まず始めに、貯蔵庫である可搬式冷蔵庫の
全体の説明を図1を用いて説明する。可搬式の冷蔵庫の
貯蔵庫本体1は、一面すなわち前面が開口した断熱箱に
て形成され、内部に貯蔵室2を有している。そして、貯
蔵庫本体1の上部には機械室3が設けられており、この
機械室3には図示しない冷却装置が設置されている。こ
の冷却装置は貯蔵室2の上部の側面に設けられている蓄
冷材4を冷却している。そして、低温となった蓄冷材4
が貯蔵室2を冷却している。また、左右一対の断熱扉で
ある前面扉6,7は観音開き式であり、上下一対のヒン
ジ装置9を介して貯蔵庫本体1に回動自在に取り付けら
れている。この前面扉6,7は各々貯蔵庫本体1の開口
部を閉塞する閉塞位置と、貯蔵庫本体1の開口部を開放
する開放位置との間を回動することができる。
【0015】この貯蔵庫本体1の下側の四隅にはキャス
ター11が設けられており、貯蔵庫本体1に力を加える
ことにより、移動可能となっている。そして、配送セン
ターや食品工場などにおいて、機械室3の上部に設けら
れている収納室13に収納されている電源コード14を
取り出し、この電源コード14を電源に接続する。する
と、機械室3内の冷却装置が稼働し、蓄冷材4が冷却さ
れる。蓄冷材4の冷却が完了すると、貯蔵室2に商品な
どを収納し、電源コード14を電源から外して収納室1
3に収納する。そして、貯蔵室2が蓄冷材4で冷却され
ている状態で、貯蔵庫本体1を押したり、引いたりして
冷蔵庫を他の場所に移動させることができる。また、冷
蔵庫をトラックなどに搭載して、商品を冷却しながら搬
送することもできる。
【0016】つぎに、前面扉6,7について説明する。
図1ないし図4において、前面扉6,7の前側すなわち
庫外側の面材21はステンレス板などで形成され、その
周縁部は庫内側に折れ曲がって、上面部21a、左右側
面部21bおよび下面部21cが形成されている。一
方、前面扉6,7の後側すなわち庫内側の面材22は、
庫外側の面材21と同様にステンレス板などで形成さ
れ、その周縁部は庫外側の面材21の上面部21a、左
右側面部21bおよび下面部21cと連結部材である枠
材24で連結されている。この枠材24にはパッキン2
5が設けられている。
【0017】そして、左側の前面扉6は、前後一対の面
材21,22および枠材24で囲われている空間に、断
熱材26が注入発泡されて形成されている。この左側の
前面扉6の左端が前述のようにヒンジ装置9で、貯蔵庫
本体1に回動自在に取り付けられている。また、左側の
前面扉6の右端には、板金製の右扉パッキン受け28が
右側に突出して形成されている。この右扉パッキン受け
28の上下両端には、シール用パッキン30が設けられ
ている。
【0018】一方、右側の前面扉7の庫外側にはハンド
ル32が設けられている。図1、図2、図4および図5
において、このハンドル32を取り付けるためのハンド
ル取り付け用の箱33が、前面扉7に埋め込まれる状態
で庫外側の面材21に取り付けられている。このハンド
ル取り付け用の箱33は前面が開口しているとともに、
上下に各々パイプ用孔34が形成されている。この上下
一対のパイプ用孔34には各々樹脂製のパイプ35が嵌
め込まれ取り付けられ、その結合部分には、断熱材26
が漏れないようにパテなどでシールされている。このパ
イプ35の他端部は、図2、図3、図4および図7
(a)に図示する様に、U字状の切欠きを具備する受け
金具37で位置決めされている。この位置決め部材であ
る受け金具37は、図4に図示するように、上面部21
aおよび下面部21cに各1個取り付けて設けられてお
り、この受け金具37のU字状の切欠きにパイプ35が
嵌まっている。そして、パイプ35がこのU字状の切欠
きから離脱することは、図3に図示するように枠材24
で阻止されている。また、パイプ35の上下の端部は、
図7(a)に図示するように、庫外側の面材21の上面
部21aまたは下面部21cに当接している。この上面
部21aおよび下面部21cには、パイプ35の内径と
略同じ大きさの開口38が形成されている。
【0019】さらに、図5において、ハンドル32の庫
内側には、脱出装置41が配置されており、この脱出装
置41を取り付けるための脱出装置取り付け用の箱42
が、前面扉7に埋め込まれる状態で庫内側の面材22に
取り付けられている。この脱出装置取り付け用の箱42
は庫内側が開口している。そして、脱出装置取り付け用
の箱42とハンドル取り付け用の箱33との間には、発
泡ウレタンボードや発泡ポリエチレンなどからなる断熱
板44が接着剤などで取り付けられて配置されている。
【0020】この様にして、庫外側の面材21、庫内側
の面材22、枠材24、ハンドル取り付け用の箱33、
パイプ35、脱出装置取り付け用の箱42および断熱板
44が組み立てられると、前後一対の面材21,22お
よびパイプ35で形成されている空間に、断熱材26が
注入発泡されて、右側の前面扉7は形成されている。こ
の右側の前面扉7の右端部は、前述のように、ヒンジ装
置9で貯蔵庫本体1に回動自在に取り付けられている。
また、ハンドル取り付け用の箱33には、図4および図
5に図示するように、内ケース51、ハンドル32およ
び外ケース52が取り付けられている。なお、外ケース
52の装着は、内ケース51およびハンドル32を取り
付けた後に、ハンドル32の先端部を手前側に引き出し
て、外ケース52の開口52aに、このハンドル32を
挿入することにより行われる。
【0021】さらに、パイプ35に挿入されるシャフト
55は、上下両端部に各々フック56が設けられている
とともに、上側シャフト55aと下側シャフト55bと
に分割されている。そして、上側シャフト55aは上側
のパイプ35に、下側シャフト55bは下側のパイプ3
5に挿入されて、ハンドル32に固定されている。ま
た、シャフト55のフック56近傍すなわちシャフト5
5の端部には、シャフト55の他の部分よりも太いガイ
ド部57が形成されている。さらに、貯蔵庫本体1に
は、フック56と係脱するキーパー58が取り付けられ
ている。
【0022】そして、脱出装置取り付け用の箱42に
は、脱出装置41の台座41a、レバー41bおよび押
し棒41cが設けられている。この押し棒41cは断熱
板44に形成されている孔を貫通して、ハンドル32に
対向している。
【0023】この様に構成されている冷蔵庫において、
貯蔵庫本体1の開口部を前面扉6,7で閉塞する際に
は、まず初めに、左側の前面扉6を閉め、次いで右側の
前面扉7を閉める。すると、左側の前面扉6の右扉パッ
キン受け28に、右側の前面扉7の左端のパッキン25
が当接して、貯蔵室2を密封して冷気漏れを防止するこ
とができる。また、右側の前面扉7を閉める際には、図
6に図示するように、ハンドル32を手前側に引き起こ
して解除位置にしておき、フック56がキーパー58に
係合できる様にする。そして、右側の前面扉7を閉めた
後に、ハンドル32を回動して、図6において二点鎖線
で図示する外ケース52に格納されたロック位置に移動
させる。このハンドル32の回動にともなって、フック
56が回動しフック56とキーパー58とが係合する。
また、閉まっている前面扉6,7を開ける際には、閉め
る場合とは逆の操作を行えばよい。
【0024】この様に、この実施の形態の冷蔵庫におい
ては、フック56とキーパー58とが自動的に係合する
ことはないので、貯蔵室2内に人が閉じ込められること
は少ない。しかしながら、万一、閉じ込められた際に
は、図5に図示するように、脱出装置41のレバー41
bを起こして、押すと、脱出装置41の押し棒41cが
ハンドル32を押して、ハンドル32を二点鎖線の解除
位置に移動させる。すると、前述のように、フック56
が回動して、フック56がキーパー58から離脱して係
合が解除される。そして、前面扉6,7を開けることが
可能となる。
【0025】前述のように、この実施の形態において
は、ハンドル取り付け用の箱33および脱出装置取り付
け用の箱42が、前面扉7に埋め込まれた状態で配置さ
れているので、ハンドル32や脱出装置41が前面扉7
から突出することが少なくなる。したがって、冷蔵庫を
密接してトラックなどに搭載することができる。また、
搬送途中などにおいて、貯蔵室2内の商品が荷崩れして
も、脱出装置41などに衝突して、商品が損傷すること
が減少する。また、貯蔵室2内により多くの商品を収納
できる
【0026】この様に、ハンドル取り付け用の箱33お
よび脱出装置取り付け用の箱42を前面扉7に埋め込ん
だ状態で配置すると、ハンドル取り付け用の箱33と脱
出装置取り付け用の箱42との間の隙間が狭くなり、断
熱材26が巧く回らず、断熱材26が充填されず断熱性
能が悪化することがある。しかしながら、この実施の形
態においては、ハンドル取り付け用の箱33と脱出装置
取り付け用の箱42との間の隙間には、断熱板44が前
もって取り付けてあるので、断熱性能が良好である。ま
た、断熱材26の注入発泡時における断熱材26の漏れ
を防止することができる。
【0027】さらに、シャフト55が上下の2個に分割
され、上側シャフト55aは上側のパイプ35の上から
挿入され、下側シャフト55bは下側のパイプ35の下
から挿入されているので、シャフト55が一本で構成さ
れている場合よりも、簡単に、パイプ35に挿入するこ
とができる。
【0028】また、パイプ35は樹脂で形成されている
ので、断熱効果が高く、かつ、錆などの発生を防止する
ことができる。
【0029】そして、パイプ35が断熱材26の注入発
泡時に撓んだりして変形することがあるので、シャフト
55の外径とパイプ35の内径とが略等しいと、シャフ
ト55を挿入することが困難となる。そこで、シャフト
55が挿入しやすい様に、シャフト55とパイプ35と
はガタツキが発生する程度に細くしてある。すると、図
7(b)に図示するように、フック56近傍において
も、当然ガタツキすなわち振れが生じ、フック56とキ
ーパー58との係合が不完全となり、パッキン25によ
る密封性能が悪化し、冷気漏れが発生することがある。
そこで、この実施の形態においては、図7(a)に図示
するように、パイプ35の内径と略同じ太さに形成され
ているガイド部57がシャフト55に設けられており、
前述のガタツキを防止することができ、パッキン25に
よる密封が良好となる。
【0030】以上、本発明の実施の形態を詳述したが、
本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、
特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、
種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例を
下記に例示する。 (1)実施の形態においては、前面扉は一対の扉で構成
されているが、扉の枚数は適宜変更可能である。たとえ
ば、一枚の扉を片開き式に設けることも可能である。
【0031】(2)実施の形態においては、貯蔵庫は冷
蔵庫であるが、温蔵庫や冷凍庫であることも可能であ
る。また、必ずしも、可搬式である必要もない。 (3)実施の形態においては、シャフト55は上下一対
で構成されているが、必ずしも上下に分割する必要はな
く、一本で構成されていることも可能である。
【0032】(4)実施の形態においては、パイプ35
は樹脂製であるが、必ずしも樹脂製である必要はなく、
金属などの他の素材で構成することも可能である。ただ
し、樹脂製の方が、断熱効果および防錆効果において格
段に優れている。 (5)断熱板44の素材は、断熱機能があるならば、素
材は適宜選択可能である。また、脱出装置41およびハ
ンドル32の構造も適宜選択可能である。
【0033】(6)実施の形態においては、断熱板44
は接着剤で取り付けられているが、ハンドル取り付け用
の箱33と脱出装置取り付け用の箱42との間に介在さ
せることができるならば、他の手段で取り付けることも
可能である。なお、接着剤や両面接着テープを採用する
と、簡単に取り付けることができるとともに、断熱材2
6の漏れを防止することができ、最適である。 (7)ガイド部57は、シャフト55の他の部分よりも
太く形成されているが、シャフト55の他の部分全体
が、ガイド部57よりも細い必要はなく、部分的にガイ
ド部57と略同じ太さの部分が形成されていることも可
能である。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、シャフトが挿入される
パイプが設けられ、断熱材はこのパイプおよび一対の面
材で形成される空間に発泡充填されているので、断熱扉
の製造時に、シャフトの挿入スペースを確保することが
できる。したがって、シャフトを断熱扉の内部に配置す
ることができ、シャフトが外部に露出することがなく、
貯蔵庫の見栄えが良好となる。また、シャフトを断熱扉
に内蔵したにも係わらず、簡単にシャフトを断熱扉に取
り付けることができる。また、パイプは組み立て時に、
上下の位置決め部材で位置決めされているので、断熱材
の注入発泡時に、位置ズレなどを起こすことが少ない。
それにともなって、シャフトを所定位置に取り付けるこ
とができるとともに、シャフトの回動を円滑に行うこと
ができる。
【0035】また、前記シャフトの端部に、シャフトの
他の部分よりも太いガイド部が形成されている場合に
は、ガイド部で、シャフトの振れを防止することができ
る。しかも、シャフトの他の部分はガイド部よりも細く
形成されているので、パイプが断熱材の注入発泡時等に
おいて、撓んだりして変形した際にも、シャフトの回動
が困難となることが少ない。また、パイプにシャフトを
挿入する作業も楽に行うことができる。
【0036】さらに、ハンドル取り付け用の箱および脱
出装置取り付け用の箱が、断熱扉に埋め込まれた状態で
配置されている場合がある。この場合には、ハンドルお
よび脱出装置が断熱扉の外側に突出することが少なくな
り、トラックなどに貯蔵庫を多量に搭載することができ
る。また、貯蔵室にも多量の商品を収納することができ
る。しかも、この様に、ハンドル取り付け用の箱および
脱出装置取り付け用の箱を断熱扉に埋め込まれた状態で
配置すると、両者の隙間が狭くなり、断熱材の注入発泡
が不完全となることがあるが、ハンドル取り付け用の箱
と脱出装置取り付け用の箱との間には断熱板が介在して
いるので、断熱性能が悪化することを防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は可搬式冷蔵庫の説明図で、(a)が正面
図、(b)が側面図である。
【図2】図2は断熱扉の断面図で、図3の II-II断面図
である。
【図3】図3は断熱扉の上部の垂直断面図である。
【図4】図4は断熱扉の組み立て分解斜視図である。
【図5】図5は断熱扉のハンドル取り付け部分の垂直断
面図で、図1の V-V断面図である。
【図6】図6はハンドルとフックの作動を説明するため
の説明図である。
【図7】図7はシャフトの上部の正面図で、(a)がこ
の実施の形態におけるシャフトの正面図、(b)が検討
例のシャフトの正面図である。
【図8】図8は従来の可搬式冷蔵庫の正面図である。
【図9】図9は図8の扉部分の要部断面図である。
【図10】図10は従来の冷蔵庫の扉の斜視図である。
【図11】図11は従来の冷蔵庫の扉の斜視図である。
【符号の説明】
1 貯蔵庫本体 6 前面扉(断熱扉) 7 前面扉(断熱扉) 21 面材 22 面材 26 断熱材 32 ハンドル 33 ハンドル取り付け用の箱 35 パイプ 37 受け金具(位置決め部材) 41 脱出装置 42 脱出装置取り付け用の箱 44 断熱板 55 シャフト 56 フック 57 ガイド部 58 キーパー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部を具備する貯蔵庫本体と、 この貯蔵庫本体に回動自在に取り付けられているととも
    に、前記開口部を開閉自在に閉塞する断熱扉と、 この断熱扉を上下方向に貫通して配置されるシャフト
    と、 このシャフトの上端部に設けられている上フックと、 前記シャフトの下端部に設けられている下フックと、 前記上フックと係脱するとともに、貯蔵庫本体の上部に
    設けられている上キーパーと、 前記下フックと係脱するとともに、貯蔵庫本体の下部に
    設けられている下キーパーと、 前記シャフトを回動して、前記上下のフックを前記上下
    のキーパーに係脱させるためのハンドルとを備え、 前記断熱扉は、前後一対の面材と、前記シャフトが挿入
    されるパイプと、前記パイプの上端部を前記面材に位置
    決めする上側位置決め部材と、前記パイプの下端部を前
    記面材に位置決めする下側位置決め部材と、前記パイプ
    および前記一対の面材で形成される空間に発泡充填され
    る断熱材とを具備していることを特徴とする貯蔵庫。
  2. 【請求項2】 前記シャフトの端部には、シャフトの他
    の部分よりも太いガイド部が形成されており、 このガイド部が、前記パイプに嵌まって、前記シャフト
    の振れを防止していることを特徴とする請求項1記載の
    貯蔵庫。
  3. 【請求項3】 前記断熱扉に埋め込まれた状態で配置さ
    れているとともに、前記ハンドルを取り付けるためのハ
    ンドル取り付け用の箱と、 前記ハンドルの庫内側に配置される脱出装置と、 前記断熱扉に埋め込まれた状態で配置されているととも
    に、前記脱出装置を取り付けるための脱出装置取り付け
    用の箱とを備え、 前記ハンドル取り付け用の箱と前記脱出装置取り付け用
    の箱との間には断熱板が介在しており、 この断熱板が介在している状態で、前記断熱材が注入発
    泡されていることを特徴とする請求項1または2記載の
    貯蔵庫。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012010503A3 (en) * 2010-07-22 2012-04-26 BSH Bosch und Siemens Hausgeräte GmbH Electric appliance with a rotational shaft prevented from moving in a direction of the central axis
JP2015190657A (ja) * 2014-03-27 2015-11-02 日本フルハーフ株式会社 箱型荷台
CN105135803A (zh) * 2015-09-30 2015-12-09 合肥华凌股份有限公司 冰箱的顶盖组件和冰箱
EP2891853A4 (en) * 2012-08-29 2016-06-08 Panasonic Ip Man Co Ltd FRIDGE
JP2022050919A (ja) * 2020-09-18 2022-03-31 エスペック株式会社 環境形成装置及び環境形成装置用取っ手

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