JP2015188672A - 内視鏡用挿入部及び内視鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】合流チューブが配される位置に応じて適正な可撓性を有する内視鏡用挿入部及び内視鏡を提供する。【解決手段】湾曲部16b及び軟性部16cの内部に、合流チューブ70が配されている。合流チューブ70は、第1及び第2可撓性チューブ71,72を有する。第1可撓性チューブ71は、送気送液管28及び気体供給管73を形成し、第2可撓性チューブ72は、液体供給管74を形成する。第1可撓性チューブ71の途中に第2可撓性チューブ72の一端が結合されている。第1可撓性チューブ71は、送気送液管28を形成する部分の厚みが、気体供給管73を形成する部分の厚みより小さく形成されている。第2可撓性チューブ72は、第1可撓性チューブ71の気体供給管73を形成する部分の厚みと同じ厚みに形成されている。【選択図】図5

Description

本発明は、液体供給管及び気体供給管を合流して送気送液管に連通する合流部材を備えた内視鏡用挿入部及び内視鏡に関する。
内視鏡は、被検者の体内へ挿入する挿入部と、挿入部の基端に連設された手元操作部とを備えている。挿入部は、先端から順に、先端部、湾曲部、軟性部を備えている。湾曲部は、複数の湾曲駒が連結された構造を有し、湾曲駒の内側に設けられた湾曲操作ワイヤが押し引きされることにより湾曲動作し、先端部が向きを変える。
挿入部の先端部は、観察窓、照明窓、流体噴射ノズルを備えている。観察窓の奥には、被検者の体内撮影用の撮像素子が設けられている。照明窓は照明光を照射する。流体噴射ノズルは、先端に噴射口を有し、例えば洗浄水等の液体、又は空気や炭酸ガス等の気体を選択的に噴射する。流体噴射ノズルから噴射される液体は観察窓の汚れを洗い流し、気体は観察窓の表面に残った液滴を吹き飛ばす。
流体噴射ノズルは、挿入部の内部に配された送気送液管に接続されている。この送気送液管は、合流部材を介して、液体及び気体が供給される液体供給管及び気体供給管とそれぞれ連通している。特許文献1記載の内視鏡では、挿入部内に合流部材を配している。
挿入部の内部は、撮像素子の回路基板に接続された信号ケーブルや、照明窓に照明光を導くライトガイド、湾曲部を湾曲させるための湾曲操作ワイヤなど、複数の内蔵物を挿通しており、充填率が高い。そこで、充填率が高く、細径化が困難な挿入部内に、送気送液管、液体供給管及び気体供給管を配置できるように、特許文献2記載の内視鏡では、送気送液管、液体供給管及び気体供給管を一体化した合流チューブを用いている。この合流チューブは、並列チューブの一部を切除し、先端部分を加熱成形して合流部分を形成している。
特開平11−28186号公報 特開昭58‐86131号公報
しかしながら、送気送液管、液体供給管及び気体供給管では求める物性が異なる場合があり、上記特許文献2記載の内視鏡では、1つの並列チューブから合流チューブを形成しているため、送気送液管、液体供給管及び気体供給管が全て同様の物性を有することになる。送気送液管、液体供給管及び気体供給管に求める物性として、例えば、湾曲部の湾曲動作を妨げないように、湾曲部内に配置される送気送液管の可撓性を高くすることが求められている。また、挿入部内に配された気体供給管及び液体供給管の両方とも可撓性が大きい場合、合流チューブの組み付け工程の際、気体供給管及び液体供給管の一方を引き寄せて位置調整を行うと、他方も引っ張られて他の内蔵物に干渉することがある。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、合流チューブが配される位置に応じて適正な可撓性を有する内視鏡用挿入部及び内視鏡を提供することを目的とする。
本発明の内視鏡用挿入部は、先端から順に、先端部、湾曲部、軟性部を有する。内視鏡用挿入部は、流体噴射ノズルと、合流チューブとを備える。流体噴射ノズルは、先端部に設けられ、気体、液体を噴射する。合流チューブは、外部の送気送液装置から、気体及び液体を流体噴射ノズルに供給するために、気体供給管及び液体供給管、これらを合流させた送気送液管が一体に形成される。合流チューブは、互いに物性の異なる2種類の可撓性チューブを有する。
合流チューブは、第1可撓性チューブと、第2可撓性チューブとを有し、第1可撓性チューブの途中に第2可撓性チューブの一端が結合されていることが好ましい。第1可撓性チューブは、気体供給管及び液体供給管のいずれか一方及び送気送液管を形成する。第2可撓性チューブは、気体供給管及び液体供給管の他方を形成する。
第1可撓性チューブは、気体供給管及び液体供給管のいずれか一方を形成する部分及び第2可撓性チューブよりも送気送液管を形成する部分の可撓性が高いことが好ましい。第1可撓性チューブは、気体供給管及び前記液体供給管のいずれか一方を形成する部分よりも、送気送液管を形成する部分が薄肉または小径に形成されていることが好ましい。
第1可撓性チューブは、第2可撓性チューブよりも可撓性が低いことが好ましい。第1可撓性チューブは、第2可撓性チューブよりも厚肉または大径に形成することが好ましい。
第1及び第2可撓性チューブの結合部分が熱収縮チューブで被覆されていることが好ましい。また、第1及び第2可撓性チューブの結合部分が金属コイルで被覆されていることが好ましい。
気体、液体の噴射を切り換える送気送液ボタンを備え、第1可撓性チューブの一端は、流体噴射ノズルに接続され、第1可撓性チューブ及び第2可撓性チューブの他端は、送気送液ボタンを構成するシリンダに接続されることが好ましい。
合流チューブは、第1及び第2可撓性チューブを含む3種類の異なる物性のチューブが接合されて形成されていることが好ましい。
合流チューブは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、多孔質ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエーテルイミド、ウレタンゴム、シリコンゴム、フッ素ゴムのいずれかから形成されることが好ましい。
本発明の内視鏡は、内視鏡用挿入部と、手元操作部と、湾曲操作部材とを備える。手元操作部は、内視鏡用挿入部に連設される。湾曲操作部材は湾曲部の湾曲操作を行う。
本発明では、合流チューブは、気体供給管、液体供給管、送気送液管が一体に形成され、互いに物性の異なる2種類の可撓性チューブを有しているので、合流チューブが配される位置に応じて可撓性を異ならせることができる。
内視鏡システムの一実施形態を示す斜視図である。 図1に示す電子内視鏡の内部にある管路を示す管路図である。 先端部及び湾曲部の要部断面図である。 電子内視鏡の先端部を示す斜視図である。 湾曲部及び軟性部の要部断面図である。 湾曲部及び軟性部の接合部分の構成を示す分解斜視図である。 合流チューブの構成を示す要部断面図である。 合流チューブを製造する芯材及び樹脂テープを示す斜視図である。 芯材に樹脂テープを巻き付けた状態を説明する斜視図である。 湾曲部の基端駒の位置における筒心方向と直交する断面図である。 樹脂テープを巻き重ねる数を変更した実施形態を示す斜視図である。 外径の異なる部分を有する芯材を用いた実施形態を示す斜視図である。 第2実施形態の合流チューブの構成を示す要部断面図である。 第1及び第2可撓性チューブを接合して合流チューブを形成する実施形態を示す断面図である。 第1及び第2可撓性チューブの結合部分に熱収縮チューブを被覆した状態を示す斜視図である。 熱収縮チューブを加熱して第1及び第2可撓性チューブに密着した状態を示す斜視図である。 第1及び第2可撓性チューブの結合部分に金属コイルを被覆した実施形態を示す斜視図である。
<第1実施形態>
図1に示すように、内視鏡システム2は、電子内視鏡10、プロセッサ装置11、光源装置12、送気送液装置13、及び吸引装置14を備えている。送気送液装置13は、光源装置12に内蔵され、気体の送気を行う周知の送気装置(ポンプなど)13aと、光源装置12の外部に設けられ、液体を貯留する液体タンク13bとを有する。電子内視鏡10は、体内に挿入される可撓性の内視鏡用挿入部16(以下、挿入部16と称する。)と、挿入部16の基端部分に連設された手元操作部17と、プロセッサ装置11や光源装置12に接続されるユニバーサルコード18とを有する。送気送液装置13で送液する液体としては洗浄水であり、送気する気体としては空気や炭酸ガスである。
挿入部16は、先端から順に、先端部16a、湾曲部16b、軟性部16cを有する。先端部16aには、被検者の体内撮影用のカメラユニット43(図2及び図3参照)が内蔵されている。湾曲部16bは、先端部16aの基端に連設され、湾曲自在に構成されている。軟性部16cは、湾曲部16bの基端に連設され、可撓性を有する。
手元操作部17には、処置具入口19と、送気送液ボタン20と、吸引ボタン21と、湾曲操作部材としての湾曲操作ノブ22,23とを備える。ユニバーサルコード18の他端には、コネクタ24が取り付けられている。コネクタ24は複合タイプのコネクタであり、プロセッサ装置11、及び光源装置12、送気送液装置13がそれぞれ接続されている。コネクタ24には、連結チューブ25を介して吸引装置14が接続されている。
プロセッサ装置11は、光源装置12と電気的に接続され、内視鏡システム2の動作を統括的に制御する。プロセッサ装置11は、ユニバーサルコード18や挿入部16内に挿通された伝送ケーブルを介して電子内視鏡10に給電を行い、カメラユニット43の駆動を制御する。また、プロセッサ装置11は、信号ケーブル45(図3参照)を介してカメラユニット43から出力された撮像信号を取得し、各種画像処理を施して画像データを生成する。プロセッサ装置11で生成された画像データは、プロセッサ装置11にケーブル接続されたモニタ26に観察画像として表示される。
図2に示すように、先端部16aには、流体噴射ノズルとしての送気送液ノズル27が設けられている。挿入部16及び手元操作部17の内部には、送気送液管28、処置具挿通管29が配されている。送気送液管28は、一端が送気送液ノズル27に連通している。送気送液管28の他端は、送気管路28aと送液管路28bとに分岐している。送気管路28aと送液管路28bは、手元操作部17に設けられた送気送液ボタン20のシリンダ20aに接続している。
送気送液ボタン20は、シリンダ20a、ピストン20b、操作キャップ20cを備えている。シリンダ20aは、送気管路28aを有する気体供給管73(図5参照)の他端と、送液管路28bを有する液体供給管74(図5参照)の他端とが接続されている。シリンダ20aには、送気装置13aに通じる送気源管路30の一端と、液体タンク13bに通じる送液源管路31の一端とが接続されている。送気装置13aは、電子内視鏡10による内視鏡検査時に気体を供給する。ピストン20bは、シリンダ20aに対して摺動可能となっており、シリンダ20aから突出する一端部に操作キャップ20cが連結され
ている。操作キャップ20cには、リーク孔(図示せず)が形成されている。
操作キャップ20cに対して術者の手指等が非接触状態の際、リーク孔を介して送気源管路30と外部大気とが連通している。リーク孔を閉塞状態にして送気操作を行うと、ピストン20b内の第1連通路を介して送気管路28a及び送気源管路30が連通する。これにより、送気装置13aが発生する気体が送気源管路30、送気送液ボタン20、送気管路28aを介して送気送液管28に送られる。また、操作キャップ20cを押し込んで送液操作を行うと、ピストン20bの外周面が送気管路28a及び送気源管路30の連通を遮断するとともに、ピストン20b内の第2連通路を介して送液源管路31及び送液管路28bが連通する。これにより、送気装置13aが発生する気体の圧力によって液体タンク13bから送液源管路31、送気送液ボタン20、送液管路28bを介して洗浄水が送気送液管28に送られる。送気送液ノズル27は、送気送液管28を介して供給された気体、洗浄水を送気送液ボタン20の切り換え操作により選択的に噴射する。
処置具挿通管29は、一端が処置具出口32に連通し、他端が処置具入口19に接続されている。処置具入口19は、注射針や高周波メスなどが先端に配された各種処置具が挿入され、処置具を挿入するとき以外は栓(図示せず)により塞がれている。また、処置具挿通管29からは、吸引管路33が分岐しており、この吸引管路33は、吸引ボタン21のシリンダ21aに接続している。
吸引ボタン21は、シリンダ21a、ピストン21b、操作キャップ21cを備えている。シリンダ21aは、吸引管路33の他に、吸引源管路34の他端が接続されている。吸引装置14は、電子内視鏡10による検査の際には常時作動する。ピストン21bは、シリンダ21aに対して摺動可能となっており、シリンダ21aから突出する一端部に操作キャップ21cが連結されている。操作キャップ21cを押し込んで吸引操作を行うと、ピストン21b内の連通路を介して吸引管路33及び吸引源管路34が連通する。これにより、吸引管路33及び処置具挿通管29の負圧吸引力が上昇して、処置具出口32から吸引が行われる。また、操作キャップ21cの押し込みを解除する遮断操作を行うと、ピストン21bの外周面が吸引管路33及び吸引源管路34の連通を遮断して処置具出口32からの吸引が停止する。
図3に示すように、先端部16aは、先端部本体35、この先端部本体35の先端側に装着されるキャップ状の先端キャップ36、観察窓37、2つの照明窓38a,38b(図4参照)、送気送液ノズル27、及び処置具出口32(図4参照)を備える。先端部本体35は、対物レンズユニット41、送気送液ノズル27、接続パイプ48、及びライトガイド46a,46b(図9参照)などの各部品を保持する貫通孔35a,35bなどが挿入部16の軸方向に沿って形成されている。先端部本体35の基端は、湾曲部16bを構成する最も先端側に位置する湾曲駒(以下、先端駒と称する)50Aに連結されている。なお、図3及び図5においては、図面の煩雑化を防ぐため、処置具挿通管29、ライトガイド46a,46b等を省略している。
先端キャップ36は、先端部本体35の先端側を覆う先端板部36aと、先端部本体35の外周面を覆う円筒部36bとを有する。湾曲部16bの外周面を覆うアングルゴム58が先端部本体35まで延在し、アングルゴム58の先端と円筒部36bの基端とが突き合わされて端部同士が接着剤などにより固着されている。
図4に示すように、先端板部36aには、観察窓37、照明窓38a,38b、送気送液ノズル27を露呈させる貫通孔36d〜36g、及び処置具出口32が形成されている。図3に示すように、観察窓37は、カメラユニット43のカバーガラスを兼ねるもので、対物レンズユニット41の最先端側の対物レンズである。観察窓37を含む対物レンズユニット41の光学系は、鏡胴42に保持される。鏡胴42は、観察窓37の外周面の基端側を保持する。観察窓37は、外周面の先端側が先端キャップ36の貫通孔36dに嵌合する。
鏡胴42は、先端部本体35の貫通孔35aに嵌合するとともに、先端面が先端キャップ36の先端板部36aに突き当たって、観察窓37が先端板部36aの先端側から露呈する位置に配される。なお、観察窓37としては、対物レンズユニット41の最先端側に位置し、レンズ効果を有しないカバーガラスであってもよい。また、観察窓37は、対物レンズユニット41を構成するものでなくてもよく、単なるカバーガラスとして、先端キャップ36の貫通孔36dに嵌合固着されるものでもよい。
対物レンズユニット41は、対物レンズやプリズム41aからなり、光学系の光軸はプリズム41aによって90度屈曲される。撮像素子43aは、プリズム41aから像光が射出する射出面と撮像面が対面するように横置きに配置されている。回路基板44は、撮像素子43aを実装するとともに、撮像素子43aを駆動する駆動回路も実装する。回路基板44には、多芯ケーブルからなる信号ケーブル45が接続されている。信号ケーブル45は、挿入部16から手元操作部17を通ってユニバーサルコード18へ延びており、プロセッサ装置11に接続される。撮像素子43aは、例えばインターライントランスファ型のCCDからなり、対物レンズユニット41の光学系によって取り込まれた被写体像が撮像面に結像される。なお、撮像素子43aとしては、CCDに限らず、CMOSやその他のデバイスでもよい。
照明窓38a,38bは、照射レンズを兼ねており、体内の観察部位に光源装置12からの照明光を照射する。照明窓38a,38bは、ライトガイド46a,46b(図9参照)の出射端が面している。ライトガイド46a,46bは、多数の光ファイバーを束ねて形成されている。このライトガイド46a,46bは、挿入部16、手元操作部17、ユニバーサルコード18、及びコネクタ24の内部を通り、光源装置12からの照明光を照明窓38a,38bに導く。なお、光源装置12から導く光としては、例えばレーザ光などの励起光でもよい。この場合、光源装置12からの励起光を単線の光ファイバーで導光し、先端部16aに配した蛍光体を発光させて照明光を照射する方式のものが好ましい。
送気送液ノズル27は、送気送液管28と接続パイプ48を介して接続される。接続パイプ48は、先端部本体35の貫通孔35bに嵌合して保持される。接続パイプ48の一端部には、送気送液ノズル27の基端部が外嵌され、他端部には、送気送液管28の一端部が外嵌する。送気送液ノズル27の先端側には、噴射筒部27aが形成されている。噴射筒部27aは、送気送液ノズル27の基端部から、例えば90度に曲折する方向に突出された筒状に形成されており、先端に噴射口27bを有している。
湾曲部16bは、直列に連結した複数個(例えば、16個)の湾曲駒50を有する。説明の都合上、複数の湾曲駒50のうち、湾曲部16bの最も先端側に位置するものを先端駒50A、湾曲部16bの最も基端側に位置するものを基端駒50Bとする。先端駒50Aは先端部本体35に固定され、基端駒50Bは軟性部16cに固定されている。湾曲駒50には、手元操作部17から軟性部16cを通って湾曲部16bへ延びる湾曲操作ワイヤ51(図3及び図5参照)が連結されている。
湾曲操作ワイヤ51は、上下用及び左右用の2組設けられており、それぞれの湾曲操作ワイヤ51の基端側は、手元操作部17に設けられた上下湾曲操作ノブ22及び左右湾曲操作ノブ23の操作に連動して回転するプーリに掛け回されている。上下湾曲操作ノブ22が回転操作されると、上下用の湾曲操作ワイヤ51が押し引きされて湾曲部16bが上下方向に湾曲動作し、左右湾曲操作ノブ23が回転操作されると、湾曲操作ワイヤ51が押し引きされて湾曲部16bが左右方向に湾曲動作する。これにより、先端部16aを体内の所望の方向に向けることができる。
図5に示すように、湾曲駒50は、金属製であり、複数の湾曲駒50は、各湾曲駒50の回動中心となる、連結ピン52によって連結されている。基端駒50Bは、軟性部16cの連結リング63と連結される。各湾曲駒50は、先端駒50Aと基端駒50Bとを除いて、先端側と後端側にそれぞれ、連結ピン52が挿通される一対の舌片53が設けられている。舌片53は、先端側において上下に設けられている場合には、基端側では左右に設けられるというように、上下と左右に交互に設けられている。隣接する湾曲駒50は、上下あるいは左右の舌片53同士が連結ピン52を介して連結される。
また、基端駒50Bを除く湾曲駒50の内周面には、上下用及び左右用の2組の湾曲操作ワイヤ51を湾曲部16b内でガイドするワイヤガイド54が形成されている。また、軟性部16c内には、湾曲操作ワイヤ51をガイドするガイド部材としてのコイルパイプ55が設けられている。
ワイヤガイド54には、湾曲操作ワイヤ51が摺動自在に挿通される。湾曲操作ワイヤ51の先端は、先端駒50Aにろう付けなどにより固定され、基端側は、手元操作部17まで延設されて、プーリに取り付けられる。上下湾曲操作ノブ22が回転操作されると、上下用の1組の湾曲操作ワイヤ51が押し引きされて、各湾曲駒50が、左右の舌片53に取り付けられた連結ピン52を中心に回動し、湾曲部16bが上下方向に湾曲する。左右湾曲操作ノブ23が回転操作されると、左右用の1組の湾曲操作ワイヤ51が押し引きされて、各湾曲駒50が上下の舌片53に取り付けられた連結ピン52を中心に回動し、湾曲部16bが左右方向に湾曲する。
湾曲駒50内には、信号ケーブル45、ライトガイド46a,46b、処置具挿通管29、送気送液管28が挿通されている。湾曲駒50の外周は、ブレード56によって被覆される。ブレード56の端部外周面には、金属リング57が嵌合される。なお、図3及び図5においては、金属リング57はブレード56の基端部のみに設けられているが、ブレード56の先端部に設けてもよい。ブレード56の外周は、筒状に形成されたゴム製の外皮であるアングルゴム58が被せられる。ブレード56は、金属製の複数の素線が編組されて形成される網状体である。ブレード56は、連結された複数の湾曲駒50を被覆することで、各湾曲駒50の姿勢を安定させる。また、アングルゴム58は、その内周面がブレード56と接することで、密着力が向上する。
アングルゴム58の先端側は、先端部16aの先端部本体35も被覆する。アングルゴム58の先端は、例えば、糸(図示せず)が巻き付けられて先端部16aに固定される。糸が巻き付けられた箇所は、シール材や接着剤が塗布されて固められる。また、アングルゴム58の基端側は、軟性部16cの先端側まで被覆する。
基端駒50Bには、内部に固定部60を設けている。固定部60は、基端駒50Bの円筒部分の一部を内側に曲折させて形成された曲折部であり、コイルパイプ55の外周面を挟持して基端駒50Bに固定する。
軟性部16cは、ステンレスなどの金属性の条帯を螺旋状に巻き回してなる螺旋管61と、螺旋管61の外周に被せられ、ステンレスなどの金属製の素線をネット状に編組した網状体であるブレード62と、ステンレスなどの金属製であり、ブレード62の両端部外周面に固着された連結リング63と、ブレード62の外周に押し出し成形により被覆された樹脂製の外皮64とを有する。連結リング63は軟性部16cの先端側及び基端側に位置する。先端側の連結リング63は湾曲部16bに連結され、基端側の連結リング63が手元操作部17に連結される。連結リング63は、ブレード62の外周に嵌合されており、一部がブレード62とともに外皮64で被覆されている。なお、軟性部16cの構成としては、ブレード62をなくし、螺旋管61の外周面に直接外皮64を被覆してもよい。
基端駒50Bの外周面は、先端側の連結リング63の内周面に嵌合する。湾曲部16bと軟性部16cとを連結する組立工程では、連結リング63の内周面に基端駒50Bの外周面を嵌合させるとともに、基端駒50B及び連結リング63を半田付けなどにより接合させている。なお、基端駒50B及び連結リング63の接合方法としては、半田付けに限らず、ネジ止めや、金属部品を係合するなどの接合方法でもよい。
図5に示すように、合流チューブ70は、気体供給管73及び液体供給管74と、これらを合流させた送気送液管28とが一体に形成されており、送気送液装置13から供給された気体、液体を送気送液ノズル27に供給する。この合流チューブ70は、挿入部16内に配され、送気送液管28が湾曲部16b内に、気体供給管73及び液体供給管74が軟性部16c内に位置する。
図6に示すように、合流チューブ70は、第1及び第2可撓性チューブ71,72を有する。第1可撓性チューブ71は、送気送液管28及び気体供給管73を形成し、第2可撓性チューブ72は、液体供給管74を形成する。図7に示すように、第1可撓性チューブ71の途中に第2可撓性チューブ72が一体に形成されている。第1可撓性チューブ71における送気送液管28を形成する部分の基端部で気体供給管73を形成する部分が接する位置に、第2可撓性チューブ72の一端72aが結合されている。また、第2可撓性チューブ72は、一端72aから90度屈曲しており、液体供給管74の基端部は、送気送液管28及び気体供給管73と平行に配される。
第1及び第2可撓性チューブ71,72は、互いに物性が異なる可撓性チューブである。具体的には、第1可撓性チューブ71は、一端側と他端側とで可撓性が異なる可撓性チューブであり、第2可撓性チューブ72は、一端から他端まで同じ可撓性を有する可撓性チューブである。
第1可撓性チューブ71は、送気送液管28を形成する部分の厚みが、気体供給管73を形成する部分の厚みより小さく(薄肉に)形成されている。これにより、送気送液管28を形成する部分の可撓性が、気体供給管73を形成する部分の可撓性よりも高い。一方、第2可撓性チューブ72は、第1可撓性チューブ71の気体供給管73を形成する部分の厚みと同じ厚みに形成されている。これにより、第2可撓性チューブ72は、送気送液管28を形成する部分より可撓性が低く、気体供給管73を形成する部分と同じ可撓性を有する。
合流チューブ70は、例えば、以下のように形成される。先ず、図8Aに示すように、芯材75に、幅及び厚みが一定の樹脂テープ76を幅方向に重ねながら巻き付ける。樹脂テープ76としては、例えば未焼成のポリテトラフルオロエチレン(PTFE)テープを用いる。芯材75は、第1及び第2円柱部75a,75bを有し、第1円柱部75aの途中に第2円柱部75bが一体に設けられている。この芯材75を用いることで、第1円柱部75aに巻き付けられた樹脂テープ76が、送気送液管28及び気体供給管73を形成する部分となり、第2円柱部75bに巻き付けられた樹脂テープ76が、液体供給管74を形成する部分となる。第1円柱部75aは、送気送液管28及び気体供給管73を合計した長さ、且つ送気送液管28及び気体供給管73の内径に合わせて形成されており、第2円柱部75bは、液体供給管74の長さ及び内径に合わせて形成されている。また、第2円柱部75bの一端75c付近が屈曲した芯材75を用いることで、第2可撓性チューブ72の一端72a付近を屈曲した形状にすることができる。
図8Bに示すように、芯材75に樹脂テープ76の巻き付けを行う際、送気送液管28を形成する部分の巻き付けピッチP1よりも、気体供給管73を形成する部分の巻き付けピッチP2を小さくする。また、液体供給管74を形成する部分は、気体供給管73を形成する部分と同じ巻き付けピッチP2にする。これにより、送気送液管28を形成する部分の厚みが、気体供給管73及び液体供給管74を形成する部分の厚みよりも小さくなる。次に、この芯材75に巻き付けた状態の樹脂テープ76を焼成して、重なり合う樹脂テープ76同士を接着してチューブ状に形成する。そして、芯材75を抜き取り、両端に位置する余分な樹脂テープ76を切り落として合流チューブ70が一体に形成される。なお、合流チューブ70から抜き取り易くするために、芯材75は分割可能な構成にしてもよい。
図9に示すように、基端駒50Bの内部に挿通される内蔵物として、信号ケーブル45、ライトガイド46a,46b、処置具挿通管29、湾曲操作ワイヤ51が挿通されたコイルパイプ55、固定部60、送気送液管28を有している。基端駒50B内には、合流チューブ70のうち、1本分の送気送液管28を配置しており、基端駒50B内の充填率を高くすることが無い。
上記構成の作用を説明する。内視鏡システム2の検査準備が完了した後は、カメラユニット43が作動するとともに、送気装置13aによる送気と、吸引装置14による吸引が常時行われる。そして、準備完了後、体内、例えば消化管内に挿入部16が挿入される。光源装置12からの光は、ユニバーサルコード18、挿入部16内のライトガイド46a,46b、先端部16aの照明窓38a,38bを通って、消化管内の観察部位に照射される。先端部16a内のカメラユニット43は、消化管内を撮影して撮像信号を出力する。この撮像信号は、挿入部16内の信号ケーブル45、ユニバーサルコード18を介してプロセッサ装置11に入力され、モニタ26に表示される。
観察窓37に汚れが付着した際、送気送液ボタンの送液操作により噴射口27bから洗浄水を噴射して、観察窓37を洗浄する。観察窓37の洗浄後、さらに送気送液ボタン20の送気操作により噴射口27bから空気を噴射して観察窓37に残った洗浄水が吹き飛ばされる。
一方、内視鏡システム2で体内の観察を行う際、湾曲部16bを湾曲させて先端部16aの向きを変えることがある。上述したように、湾曲部16bが湾曲状態となった際、湾曲部16b内に配された送気送液管28の可撓性が高く形成されているため、湾曲部16bの湾曲動作を妨げることがない。また、合流チューブ70は、送気送液管28及び気体供給管73を一本の第1可撓性チューブ71から形成しているため、スムーズに送気を行うことが可能であり、特に、送気操作を頻繁に行うことが多い上部消化管用の電子内視鏡10に適している。
上記第1実施形態では、送気送液管28を形成する部分と、気体供給管73及び液体供給管74を形成する部分とで異なる厚みに形成するために、送気送液管28を形成する部分と、気体供給管73及び液体供給管74を形成する部分とで樹脂テープ76の巻き付けピッチを変えているが、これに限らず、例えば、送気送液管28を形成する部分は、芯材75に樹脂テープ76を巻き付ける際、樹脂テープ76を幅方向に重ねずに、端部を突き合わせて巻き付けてもよい。これにより、突き合わされた樹脂テープ76の端部が焼成処理により接着されるため送気送液管28を形成する部分をより薄く形成することができる。なお、この場合、気体供給管73及び液体供給管74を形成する部分は、上記第1実施形態と同様に、芯材75に樹脂テープ76を幅方向に重ねながら巻き付ければよい。
また、上記第1実施形態では、樹脂テープ76の巻き付けピッチを変えて合流チューブ70の厚みを変えているが、これに限らず、例えば、図10に示すように、樹脂テープ76を巻き重ねる数を変えて合流チューブ70の厚みを変えてもよい。この場合、芯材75に樹脂テープ76の巻き付けを行う際、例えば、送気送液管28を形成する部分は、一重巻76aとし、気体供給管73及び液体供給管74を形成する部分は二重巻76bとする。また、一重巻76a、二重巻76bの部分は同じ巻き付けピッチでもよく、異なる巻き付けピッチにしてもよい。
また、上記第1実施形態では、送気送液管28を形成する部分と気体供給管73及び液体供給管74を形成する部分とで異なる可撓性を有するために互いに異なる厚みに形成されているが、これに限るものではなく、送気送液管28を形成する部分の外径及び内径を、気体供給管73及び液体供給管74を形成する部分の外径及び内径よりも小さく(小径に)形成してもよい。この場合、例えば、図11に示すように、樹脂テープ76を巻き付ける芯材77は、第1及び第2円柱部77a,77bを有し、第1円柱部77aの途中に第2円柱部77bが一体に形成されている。第1円柱部77aは、送気送液管28を形成する部分の外径R1が、気体供給管73を形成する部分の外径R2よりも小さい。また、液体供給管74を形成する部分である第2円柱部77bは、気体供給管73を形成する部分と同じ外径R2である。上記第1実施形態と同様に、芯材77に巻き付けた状態の樹脂テープ76を焼成して合流チューブ70が一体に形成される。
上記第1実施形態では、送気送液管28を形成する部分と気体供給管73及び液体供給管74を形成する部分とで異なる可撓性を有するために互いに異なる厚みまたは互いに異なる外径及び内径に形成されているが、これに限るものではなく、送気送液管28を形成する部分と、気体供給管73及び液体供給管74を形成する部分とで可撓性の異なる材料を用いてもよい。この場合、樹脂テープを巻き付ける芯材としては、上記第1実施形態と同様の芯材75を使用する。そして、送気送液管28を形成する部分に巻き付ける樹脂テープとして、例えば未焼成且つ多孔質構造のPTFEテープを用いる。一方、気体供給管73及び液体供給管74を形成する部分に巻き付ける樹脂テープとして、送気送液管28を形成する部分よりも硬質な材料、例えば未焼成且つ充実構造のPTFEテープを用いる。
<第2実施形態>
上記第1実施形態では、物性が異なる可撓性チューブとして、一端側と他端側とで可撓性が異なる第1可撓性チューブ71と、一端から他端まで同じ可撓性を有する第2可撓性チューブ72とを結合した合流チューブ70を用いる例で説明している。しかし、これに限るものではなく、図12に示す第2実施形態の内視鏡用挿入部を構成する合流チューブ80のように、第1可撓性チューブ81の可撓性と、第2可撓性チューブ82の可撓性とを異ならせてもよい。なお、合流チューブ80は、上記第1実施形態の合流チューブ70と同様に、気体供給管73、液体供給管74、送気送液管28が一体に形成されており、第1可撓性チューブ81は、送気送液管28及び気体供給管73を形成し、第2可撓性チューブ82は、液体供給管74を形成する。また、第1可撓性チューブ81の途中に第2可撓性チューブ82の一端82aが結合されている
第1可撓性チューブ81は、一端から他端まで均一な厚みで、且つ第2可撓性チューブ82よりも厚みが大きく(厚肉に)形成されている。また、第2可撓性チューブ82も一端から他端まで均一な厚みで形成されている。これにより、第1可撓性チューブ81の可撓性が、第2可撓性チューブ82の可撓性よりも低くなる。合流チューブ80を形成する方法として、例えば、上記第1実施形態で説明した芯材75に樹脂テープを巻き付けて形成する場合、第1可撓性チューブ81を形成する部分の巻き付けピッチを、第2可撓性チューブ82を形成する部分の巻き付けピッチよりも小さくする。また、樹脂テープとしては、例えば未焼成のPTFEテープを用いる。そして、芯材75に巻き付けた状態の樹脂テープを焼成し、芯材75を抜き取り、両端に位置する余分な樹脂テープを切り落として合流チューブ80が一体に形成される。
合流チューブ80の組み付け工程の際、あるいは、電子内視鏡10のメンテナンス作業で、手元操作部17から挿入部16を取り外した際、軟性部16c内に配された気体供給管73及び液体供給管74の一方を引き寄せて位置調整を行う場合、第1可撓性チューブ81の可撓性が、第2可撓性チューブ82の可撓性よりも低くなっているため、気体供給管73及び液体供給管74の他方が引っ張られることが無く、他の内蔵物に干渉することが無い。また、第1及び第2可撓性チューブの可撓性がともに高い場合、湾曲部16bが湾曲状態になった際、湾曲部側に引き込まれたまま戻らなくなることがあるが、本実施形態では、一方の第1可撓性チューブ81の可撓性を低くしたので、そのようなことが無い。
また、上記第2実施形態では、第1可撓性チューブ81と第2可撓性チューブ82とで異なる厚みに形成するために、樹脂テープの巻き付けピッチを変えているが、これに限らず、例えば、第2可撓性チューブ82を形成する部分は、芯材75に樹脂テープを巻き付ける際、樹脂テープを幅方向に重ねずに、端部を突き合わせて巻き付けてもよい。なお、この場合、第1可撓性チューブ81を形成する部分は、上記第2実施形態と同様に、芯材75に樹脂テープを幅方向に重ねながら巻き付ければよい。また、上記第2実施形態では、樹脂テープの巻き付けピッチを変えて第1可撓性チューブ81と第2可撓性チューブ82とで厚みを変えているが、これに限らず、樹脂テープを巻き重ねる数を変えて厚みを変えてもよい。
また、上記第2実施形態では、第1可撓性チューブ81と第2可撓性チューブ82とで可撓性を異ならせるために互いに異なる厚みに形成されているが、これに限るものではなく、第1可撓性チューブ81の外径及び内径を、第2可撓性チューブ82の外径及び内径よりも大きく(大径に)形成してもよい。また、第1可撓性チューブ81を形成する部分と、第2可撓性チューブ82を形成する部分とで可撓性の異なる材料を用いてもよい。この場合、第2可撓性チューブ82を形成する部分に巻き付ける樹脂テープとして、例えば未焼成且つ多孔質構造のPTFEテープを用いる。一方、第1可撓性チューブ81を形成する部分に巻き付ける樹脂テープとして、第2可撓性チューブ82を形成する部分よりも硬質な材料、例えば未焼成且つ充実構造のPTFEテープを用いる。
また、上記各実施形態では、第1可撓性チューブ71,81と第2可撓性チューブ72,82とを一体に形成した合流チューブ70,80を用いる例で説明している。しかし、これに限らず、図13に示すように、第1可撓性チューブ91及び第2可撓性チューブ92を別々に形成し、第1可撓性チューブ91の途中に第2可撓性チューブ92を接合して合流チューブ90を形成してもよい。第1可撓性チューブ91は、送気送液管28を形成する部分の基端部で気体供給管73を形成する部分が接する位置に、外周面から内周面に貫通する貫通孔91aが形成され、この貫通孔91aを塞いで第2可撓性チューブ92の一端92aが接合される。第1可撓性チューブ91と第2可撓性チューブ92との接合方法としては、例えば超音波溶着などで、第1可撓性チューブ91の貫通孔91a周辺と第2可撓性チューブ92の一端92aとを溶着する。なお、これに限らず、例えば、接着剤を用いた接着で第1可撓性チューブ91と第2可撓性チューブ92との接合を行ってもよい。
また、上記各実施形態の合流チューブを補強する方法として、先ず、図14Aに示すように、第1可撓性チューブ71と第2可撓性チューブ72との結合部分である第2可撓性チューブ72の一端72aの周辺を熱収縮チューブ95で被覆する。次に図14Bに示すように、加熱することにより熱収縮チューブ95を第1可撓性チューブ71及び第2可撓性チューブ72に密着させる。これにより、第1可撓性チューブ71と第2可撓性チューブ72との結合部分が補強され、分離することを防ぐことができる。熱収縮チューブ95の材質としては、例えば、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)を用いる。
また、結合部分の補強としては、図15に示すように、第2可撓性チューブ72の一端72aの周辺を金属コイル96で被覆してもよい。さらにまた、被覆した金属コイル96の表面及び隙間に接着剤を塗布して、第1可撓性チューブ71及び第2可撓性チューブ72に接着させてもよい。
上記各実施形態では、第1可撓性チューブ71,81,91が送気送液管28及び気体供給管73を形成し、且つ第2可撓性チューブ72,82,92が液体供給管74を形成する例を説明しているが、これに限らず、第1可撓性チューブが送気送液管28及び液体供給管74を形成し、且つ第2可撓性チューブが気体供給管73を形成してもよい。この場合、合流チューブは、送気送液管28及び液体供給管74を一本の第1可撓性チューブ71から形成しているため、スムーズに送液を行うことが可能であり、特に、送液操作を頻繁に行うことが多い大腸用の内視鏡に適している。また、上記各実施形態では、第1及び第2可撓性チューブが、直接シリンダ20aに接続されているが、これに限らず、第1及び第2可撓性チューブとシリンダ20aとの間に別のチューブを介して接続してもよい。
上記各実施形態では、第1及び第2可撓性チューブの材質として,ポリテトラフルオロエチレン、多孔質ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体のいずれかを用いることが好ましいが本発明はこれに限るものではなく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエーテルイミド、ウレタンゴム、シリコンゴム、フッ素ゴムのいずれかから形成される。
また、上記各実施形態においては、合流チューブとして、物性が異なる第1及び第2可撓性チューブとを有する例を説明しているが、本発明はこれに限るものではなく物性が異なる3個以上の可撓性チューブを有する構成でもよい。この場合、例えば気体供給管73、液体供給管74、送気送液管28を物性の異なる可撓性チューブで形成し、これらを接合して合流チューブとしてもよい。
上記各実施形態においては、カメラユニットを用いて被検者の体内の状態を撮像した画像を観察する電子内視鏡を例に上げて説明しているが、本発明はこれに限るものではなく、光学的イメージガイドを採用して被検者の体内の状態を観察する内視鏡にも適用することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は上記した特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能なものである。
10 電子内視鏡
16 挿入部
16a 先端部
16b 湾曲部
16c 軟性部
17 手元操作部
27 送気送液ノズル
28 送気送液管
37 観察窓
51 湾曲操作ワイヤ
70,80,90 合流チューブ
71,81,91 第1可撓性チューブ
72,82,92 第2可撓性チューブ
73 気体供給管
74 液体供給管

Claims (12)

  1. 先端から順に、先端部、湾曲部、軟性部を有する内視鏡用挿入部であって、
    前記先端部に設けられ、気体、液体を噴射するための流体噴射ノズルと、
    外部の送気送液装置から、気体及び液体を前記流体噴射ノズルに供給するために、気体供給管及び液体供給管、これらを合流させた送気送液管が一体に形成され、互いに物性の異なる2種類の可撓性チューブを有する合流チューブと、
    を備える内視鏡用挿入部。
  2. 前記合流チューブは、前記気体供給管及び前記液体供給管のいずれか一方及び前記送気送液管を形成する第1可撓性チューブと、前記気体供給管及び前記液体供給管の他方を形成する第2可撓性チューブとを有し、前記第1可撓性チューブの途中に前記第2可撓性チューブの一端が結合されている請求項1記載の内視鏡用挿入部。
  3. 前記第1可撓性チューブは、前記気体供給管及び前記液体供給管のいずれか一方を形成する部分及び前記第2可撓性チューブよりも、前記送気送液管を形成する部分の可撓性が高い請求項2記載の内視鏡用挿入部。
  4. 前記第1可撓性チューブは、前記気体供給管及び前記液体供給管のいずれか一方を形成する部分よりも、前記送気送液管を形成する部分が薄肉または小径に形成されている請求項3記載の内視鏡用挿入部。
  5. 前記第1可撓性チューブは、前記第2可撓性チューブよりも可撓性が低い請求項2記載の内視鏡用挿入部。
  6. 前記第1可撓性チューブは、前記第2可撓性チューブよりも厚肉または大径に形成されている請求項5記載の内視鏡用挿入部。
  7. 前記第1及び第2可撓性チューブの結合部分が熱収縮チューブで被覆されている請求項2ないし6のいずれか1項記載の内視鏡用挿入部。
  8. 前記第1及び第2可撓性チューブの結合部分が金属コイルで被覆されている請求項2ないし6のいずれか1項記載の内視鏡用挿入部。
  9. 気体、液体の噴射を切り換える送気送液ボタンを備え、
    前記第1可撓性チューブの一端は、前記流体噴射ノズルに接続され、
    前記第1可撓性チューブ及び前記第2可撓性チューブの他端は、送気送液ボタンを構成するシリンダに接続される請求項2ないし8のいずれか1項記載の内視鏡用挿入部。
  10. 前記合流チューブは、前記第1及び第2可撓性チューブを含む3種類の異なる物性のチューブが接合されて形成されている請求項2ないし9のいずれか1項記載の内視鏡用挿入部。
  11. 前記合流チューブは、ポリテトラフルオロエチレン、多孔質ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエーテルイミド、ウレタンゴム、シリコンゴム、フッ素ゴムのいずれかから形成される請求項1ないし10のいずれか1項記載の内視鏡用挿入部。
  12. 請求項1ないし11いずれか1項記載の内視鏡用挿入部と、前記内視鏡用挿入部に連設される手元操作部と、湾曲部の湾曲操作を行うための湾曲操作部材とを備える内視鏡。
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