JP6187231B2 - 内視鏡システム - Google Patents
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Description
しかし、上記特許文献1−3に記載されるようなカテーテルを含んだ内視鏡システムにあっては、そのカテーテルが内視鏡システムの専用品であり、体内に挿入する前にその専用品であるカテーテルが内視鏡システムに組み込まれる。
内視鏡体内挿入部を、人体に留置されている留置カテーテルに挿入する場合には、円滑に挿入することができないおそれがある。なぜなら、留置カテーテルが内視鏡を挿入するために構成されていないためにシリコーンなどの摩擦性の大きい材質が採用されていることがあり、内視鏡体内挿入部が留置カテーテルの内壁に引っ掛かってしまうおそれがあることや、留置カテーテルは、スパイラル部、屈曲部などを有した状態で人体に留置されていることがあり、内視鏡の挿入時に直線状に伸ばすことができないこと、留置カテーテルが人体に留置されているために内視鏡の挿入のために強い力を加えたり、留置カテーテルの体内部分を直接掴んだりすることが難しいことなどの要因により挿入が困難だからである。
前記挿入部の基端に接続される操作部と、
送液手段と、
人体に留置される留置カテーテルの近位端に接続する第1コネクタ部、前記送液手段の出力端に接続する第2コネクタ部、前記挿入部を挿入する挿入口、及び前記第1コネクタ部に連通し合流部を介して一方で前記第2コネクタ部に他方で前記挿入口に連通する路を有し、前記挿入口から前記路に進入する前記挿入部が前記合流部及び前記第1コネクタ部を通って前記第1コネクタ部に接続した前記留置カテーテルに進入可能に構成され、前記第2コネクタ部に接続した前記送液手段から送液された液体が前記合流部及び前記第1コネクタ部を通って前記第1コネクタ部に接続した前記留置カテーテルに流入可能に構成されたジョイントと、
を備える内視鏡システムである。
まずは内視鏡システムの全体的な概略を説明する。
図1から図3に示すように本実施形態の内視鏡システム1は、内視鏡10と、送液手段20と、ジョイント30とを備えて構成されている。ジョイント30と各部を分離した状態を図1に、ジョイント30に各部を接続し内視鏡を挿入した状態を図2に、さらに変換コネクタ40を接続した場合を図3に示す。
内視鏡10は、挿入部11と、操作部12とから構成されている。挿入部11は、撮像光学系及び照明光学系を保護チューブで被覆して構成される。
撮像光学系としては、挿入部11の先端部に配置される結像レンズのほか、結像レンズで結像した像を伝送するイメージファイバー又は撮像する撮像素子が適用される。
照明光学系は、挿入部11の先端部に配置される固体発光素子又は、操作部12に備えられた光源の光を挿入部11の先端に導くライトガイドファイバーが適用される。
すなわち、感染症の発生を防ぐため、カテーテル及び体腔内へ挿入される内視鏡は滅菌して提供されるが、滅菌する部品を挿入部11に限定することができる。滅菌方法には、EOG滅菌・オートクレーブ・γ線滅菌などある。
また、挿入部11を繰り返し滅菌することによってその保護チューブの外周面に塗布した滑り性コートの特性が劣化してしまう問題がある。そこで、内視鏡10を挿入部11と操作部12とで分離できるようコネクタ部を設けて、挿入部11は使用毎に使い捨てる仕様にすると、常に滑り性の良い挿入部11を提供することができ、留置カテーテル100への挿入を容易にする。また、使い捨てであると、再利用される一般的な内視鏡と比べて、洗浄、滅菌不足による感染症発生のリスクもない。
また、保護チューブに連結したワイヤーなどによって挿入部11を屈曲操作する屈曲操作機構を設けることができる。この場合に、ダイヤル、レバーなどの操作部材は、上述した挿入部11の基端のコネクタ部か、この操作部12に設置される。
第1コネクタ部31は、留置カテーテル100の近位端103に接続する。第2コネクタ部32は、送液手段20の出力端22に接続する。挿入口33は、挿入部11を挿入するためのものである。
連通路34は、第1コネクタ部31に連通し合流部34aを介して一方で第2コネクタ部32に連通し、他方で挿入口33に連通するもので、合流部34aで三叉に分かれた構造の流路部材である。第1コネクタ部31から挿入口33までの連通路は、直線状に形成することが好ましい。挿入部11を挿入しやすくするためである。
また、ジョイント30は、挿入口33と合流部34aとの間に液体の挿入口33からの流出を防止する逆流防止弁35を有する。
したがって、留置カテーテル100に接続されたジョイント30内及び留置カテーテル100内において、挿入部11の周囲に送液手段20からの液体を体内方向へ流すことができる。この流体によって挿入部11と留置カテーテル100の内壁との摩擦が軽減される。すなわち、留置カテーテル100と挿入部11との間に生理食塩水等の液体を送ることで、留置カテーテル100の内表面と挿入部11の外表面との接触抵抗が減少し、滑り性が高い条件下で挿入部11を留置カテーテル100内に挿入することができる。また、この流体によって挿入部11を体内方向に押し流す力が作用するので、挿入部11の留置カテーテル100への挿入が容易になる。
一つは、第1コネクタ部31の構造が異なったジョイント30を多種用意して、留置カテーテル100が近位端103に接続可能な第1コネクタ部31を有するジョイント30を選択することである。しかし、この方法によれば、資源の利用効率性が優れない。
そこで、他の方法としては、図3に示すように変換コネクタ40を使用することである。変換コネクタ40は、一端40aに第1コネクタ部31に接続される第3コネクタ部41を有し、他端40bに第1コネクタ部31が接続可能な相手構造とは異なる種類の相手構造に接続可能な第4コネクタ部42を有する。第4コネクタ部42の構造が異なった変換コネクタ40を多種用意することで対応可能である。
適用される留置カテーテルにつき説明する。
適用される留置カテーテルとしては、腹膜透析用カテーテル、尿道カテーテル、腎瘻カテーテル、膀胱瘻カテーテル、ドレナージチューブなどが挙げられる。ドレナージチューブとしては、腹腔ドレナージ、胸腔ドレナージ、脳室ドレナージなどがある。
留置カテーテル100の近位端103、第1コネクタ部31、第2コネクタ部32、第3コネクタ部41、第4コネクタ部42、送液手段20の出力端22に適用し得るコネクタの例につき説明する。
図4(a)に示す腹膜透析用コネクタ、図4(b)に示すルアー式コネクタ、図4(c)に示すスクリューロック式コネクタを挙げることができる。それぞれチューブ401とチューブ402との接続に適用されるものである。図4(d)に示すスパイク式コネクタは、輸液バッグ403と一体のチューブ404と、チューブ405との接続に適用される。
図4(a)に示す腹膜透析用コネクタは、コネクタ部本体(オス型)406、ロックナット407、コネクタ部(メス型)408とから構成される。図4(b)に示すルアー式コネクタは、コネクタ部(メス型)409、コネクタ部(オス型)410とから構成される。図4(c)に示すスクリューロック式コネクタは、コネクタ部(メス型)411、コネクタ部(オス型)412とから構成される。図4(d)に示すスパイク式コネクタは、コネクタ部(メス型)413、コネクタ部(オス型)414とから構成される。
このような変換コネクタは、送液手段20と第2コネクタ部32との間に適用することも可能である。なお、図5にシリンジ501と接続するコネクタ部502の例を示す。コネクタ部502を第2コネクタ部32に採用することで、シリンジ501を輸液チューブを介さずに接続することができる。
内視鏡10のいくつかの形態につき説明する。
図7に示すものは、撮像光学系として撮像素子701を、照明光学系として固体発光素子702を適用した内視鏡の形態である。
図7に示す内視鏡10Aは、挿入部11Aと、操作部12Aとから構成されている。挿入部11Aは、撮像光学系及び照明光学系を保護チューブ703で被覆して構成される。
撮像光学系としては、挿入部11Aの先端部に配置される結像レンズ704のほか、結像レンズ704で結像した像を撮像する撮像素子701と電気ケーブル705が適用される。撮像素子701としては、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOSイメージセンサなどの光電変換する電子デバイスが適用される。電気ケーブル705は、撮像素子701及び固体発光素子702への駆動電力の供給、撮像素子701が撮像した映像信号の伝送を行うためのものである。固体発光素子702は、ここではLED(Light Emitting Diode)とする。
また、保護チューブ703に連結したワイヤー706によって挿入部11Aを屈曲操作する屈曲操作機構が設けられている。コネクタ部722にその操作部材として操作ダイヤル707が設置されている。
また、保護チューブ703には、所定の位置にX線又は超音波により検出可能な部材(検出マーカー)708が埋め込まれている。
光源ドライバー713は、電気ケーブル705を介して固体発光素子702に駆動電流を印加し固体発光素子702を駆動し発光させる。操作部12Aに、光量調整ツマミ714などの操作部材が設けられており、固体発光素子702の光量の調整が可能である。操作部12Aにおける映像プロセッサー709及び光源ドライバー713を含めた電気駆動部の電源は、操作部12Aに設けられた装填部715に装填されるバッテリー716又は電源ケーブル717を介して接続される交流電源とされ、その電源スイッチ718が操作部12Aに設けられている。バッテリー716の残量はインジケーター721により表示される。
また、コネクタ部722にはチャネル口719が設けられている。チャネル口719は、チャネル720に連通している。
図9に示すものは、撮像光学系としてイメージファイバー901を、照明光学系としてライトガイドファイバー902を適用した内視鏡の形態である。
図9に示す内視鏡10Bは、挿入部11Bと、操作部12Bとから構成されている。図7と同様に部分は同符号を付して説明を省略する。
撮像光学系としては、挿入部11Bの先端部に配置されたレンズ枠903によって保持された結像レンズ(図11、符号904参照)のほか、この結像レンズで結像した像を伝送するイメージファイバー901が適用される。
照明光学系としては、ライトガイドファイバー902が適用される。
操作部12Bには、照明光の光源908が設置されており、光源908の光が結合レンズ909を介してライトガイドファイバー902に入射し、ライトガイドファイバー902によって挿入部11Bの先端面まで導かれて観察対象に照射される。
照明光学系には、照明用の光源から観察対象まで光を伝播させる為の数百本の光ファイバーが束状に形成されたライトガイドファイバー902が備わっている。
撮像光学系と照明光学系との外側には、柔軟な保護チューブ703が備わっており、生体と光学部品との接触を保護する。
なお、上記形態1のように撮像光学系にはイメージファイバーの代わりに電子内視鏡等に用いられている光電素子を用いても構わない。この場合、イメージファイバーよりも高画質な画像を得ることができる。
上記形態1の撮像光学系と、上記形態2の照明光学系とを組み合わせて実施する形態を挙げることができる。
(形態4)
上記形態2の撮像光学系と、上記形態1の照明光学系とを組み合わせて実施する形態を挙げることができる。
(形態5)
図7等に示した映像表示モニター及び/又は記録装置の機能を操作部に搭載してもよい。例えば、図10に示すように、操作部12Cに薄型画像表示デバイス1001が搭載される。また、図10(b)に示すように、記録メディア1002の書込装置1003を操作部12Cに搭載する。なお、図10(b)に示す挿入部11Cにコネクタ部1004とイメージファイバー1005とが構成され、操作部12Cに結像レンズ1006と撮像素子1007と映像プロセッサー1008とが構成される例を図示する。
(形態6)
図10(c)に示すように、照明光学系は、挿入部11Bの先端面に位置するライトガイドファイバー902の先端面に塗布された蛍光体1009に、光源1010からライトガイドファイバー902を介して導光された励起光を照射し、蛍光体1009を励起させることで、その励起による光を照明光として蛍光体1009から観察対象へ照射する光学系であっても良い。すなわち、蛍光体1009を照明光光源とするものである。
蛍光体1009をライトガイドファイバー902の先端面に塗布することで、照明光光源となる発光面を観察対象の近くに配置することができるため、強い光量で照明光を照射することができ、且つ、一般的なLEDと比較してサイズも抑えることができる。
次に、挿入部11の様々な形態を開示する。
図11に示すように、撮像光学系は、イメージファイバー901の先端面に結像レンズ904がレンズ枠903で固定されて構成される。ライトガイドファイバー902は、チューブ状の光ファイバーバンドルで、撮像光学系の外周に配置される。ライトガイドファイバー902の外周を保護チューブ703が被覆する。図11(b)に示すように、撮像光学系が中心に配置され、ライトガイドファイバー902がその周囲に同心状に配置された構造をとることができる。かかる構造により、内視鏡の挿入部11Bを細径にすることができ、且つ、撮像光学系の視野範囲に均一な照明光を照射することができる。
結像レンズ904とイメージファイバー901とレンズ枠903との固定には透明な接着剤を用いる。接着剤の材料は、UV硬化タイプの接着剤でもエポキシ接着剤でも構わない。
また、レンズ枠903は、照明光学系から反射や散乱によって撮像光学系に侵入してくる迷光を遮光する効果もある。なお、迷光を遮光する為、レンズ枠903の代わりに、結像レンズ904の外周面をブラックカーボン等で黒塗りしても良い。また、イメージファイバー901の外周面全てを黒塗りすると、遮光効果がさらに向上する。
そのため、図13に示すように太い光ファイバー1301を配置することが可能となり、より細径の断面積の中に撮像光学系と照明光学系とを配置することができる。太い光ファイバー1301の周囲はシーリング材1302で封止される。
また、ライトガイドファイバー902Aに径方向の厚みが大きい部分を構成することができるため、ライトガイドファイバー902Aの出射面も広くなり、同出射面にフィルターなどの光学部品を設置することが容易となる。
また、図16(b)に示すように保護チューブ703Bの外径が一定であっても、先端ほど構成材料の軟性を強めることでも先端ほど曲げ剛性が低く構成される。保護チューブ703Bは、先端側に強軟性の部分1605、これより基端側に弱軟性の部分1606を構成し、強軟性の部分1605と弱軟性の部分1606との間に、両材料の混合部1607を構成する。
図17(a)(b)(c)に示す挿入部11は、先端部に90度程度に曲げ形成された曲げ形成部1701を有する。挿入部11を軸回りに回動させることで、挿入部11の先端の向きを変えることができ、図17(b)(c)に示す視野1704を変化させることができる。
また、挿入部11を軸回りに回動させることで、挿入部11の先端の向きを変えることができることは、次のような効果をもたらす。
図17(b) (c) (d)に示すように、曲成された留置カテーテル100にあっては、その内路は曲がっている。留置カテーテル100内において挿入部11の先端の到達点における留置カテーテル100の内路に沿った奥方向に挿入部11の先端を向けさせることができれば、挿入部11の先端を留置カテーテル100の内壁に閊えさせることなく前進させ、留置カテーテル100の遠位端104に送ることが容易になる。
例えば、図17(b)に示す留置カテーテル100内の位置1702aに挿入部11の先端が到達したときに、適宜、挿入部11を軸回りに回動させて、挿入部11の先端を奥方向1702bに向けさせることで、さらに前進させることが容易であり、その前進の結果、位置1702aとは逆方向に曲がった位置1703aに挿入部11の先端が到達したら、挿入部11を軸回りに180度回動させて、挿入部11の先端を奥方向1703bに向けさせることで、さらに前進させることが容易である。以上のような曲成された留置カテーテル100内でその内路に沿った進行方向に挿入部11の先端を向けさせつつ前進させる挿入操作によって、挿入部11の先端を遠位端104に到達させることが容易である。
これに対し、図17(d)に示す曲げ形成部を有さない直線的に形成された挿入部11にあっては、挿入部11を回動させても挿入部11の先端の向きを変えることはできないから、視野を変化させることも、曲成された留置カテーテル内で挿入部11の先端を挿入が容易な方向に向けさせることもできない。
図18(b)に示す挿入部11は、先端部に45度程度に曲げ形成された曲げ形成部1805を有し、さらに直線部1806を介して180度程度に曲げ形成された曲げ形成部1807を有する。
図19(b)に示す挿入部11は、先端からの直線部1903に続いて40度程度に曲げ形成された曲げ形成部1904、さらにそこから逆方向に80度程度に曲げ形成された曲げ形成部1905、さらにそこから逆方向に40度程度に曲げ形成された曲げ形成部1906を有する。図19(c)には、図19(b)に示す挿入部11が留置カテーテル100に挿入された様子を示す。
例えば図19(c)に示すように挿入部11の先端に直線部1901,1903があることで、直線部1901,1903が留置カテーテル100の軸方向に沿い、留置カテーテル100の奥方向に視野を向けることができる。そのため、挿入部11の先端が留置カテーテル100の遠位端104に接近又は到達したとき、挿入部11を留置カテーテル100の遠位端104から突出させる前に、その突出させる方向を含んだ留置カテーテル100外の視界を十分に確保することができ、安全に前進、突出を試みることができる。
一方、図17(b)に示すように、挿入部11の先端に直線部が無い場合、留置カテーテル100の側壁に視野が向いてしまうため、挿入部11を留置カテーテル100の遠位端104から突出させる前に、その突出させる方向を含んだ留置カテーテル100外の視界を十分に確保することが困難になる。
図20(b)に示す挿入部11は、先端から50度程度に曲げ形成された曲げ形成部2004、さらにそこから直線部2005に続いて50度程度に曲げ形成された曲げ形成部2006を有する。曲げ形成部2004の曲率半径は、曲げ形成部2006の曲率半径より小さい。
以上のように、曲げ形成する角度量、曲げる方向、曲率半径、直線部とその長さ等を任意に組み合わせて挿入部11を構成することで、様々な形状で留置されている留置カテーテル100に対し挿入を遂行し、所望の方向を観察することができる。
また、挿入部11の先端近傍に曲げ形状があると、挿入部11の先端を留置カテーテル100の遠位端104から前方へ突出させたとき、留置カテーテル100の遠位端104の前方に存在する観察対象物に対して挿入部11の先端面が正対して接触することはなく、挿入部11の先端部は斜めに接触する。また、挿入部11を軸回りに回動させて、観察対象物に対し挿入部11の先端部が斜めに接触するように方向を変えることができる。観察対象物に対し先端部が斜めに接触した挿入部11をさらに留置カテーテル100の奥方向へ送った場合、挿入部11は観察対象物に沿って滑りながら前進する。そのため、観察対象物に穿孔その他の損傷を与えることなく、安全に体内深部まで挿入部11の挿入を行うことができる。
挿入部屈曲操作機構について図21から図23を参照してさらに説明する。
図7等に示したワイヤー706の先端部を、図21に示すように挿入部11の保護チューブ703に固定する。図21に示すようにワイヤー706に保護チューブ703の外側に渡された部分を構成してもよいし、内側のみに通してもよい。操作ダイヤル707(図7)や操作レバー2201(図22)などの操作部材を操作することで、ワイヤー706が引かれると、挿入部11を図21に示すように屈曲させることができる。
図22に示すように曲げたい部分の内側において保護チューブ703に溝2202を形成しておくことで、屈曲しやすくすることができる。
図23に示すように、保護チューブ703の曲げたい部分の内側にバルーン2301を形成し、これにワイヤー706を渡して固定しておき、保護チューブ703にサブルーメンとして形成した径路2302を通して流体をバルーン2301に送り込み膨張させることで、挿入部11を屈曲させることができる。
検出マーカーについてさらに説明する。
図7等に示した構成にあっては、保護チューブ703にX線又は超音波により検出可能な部材(検出マーカー)708を埋め込んだが、レンズ枠903やワイヤー706もX線又は超音波により検出可能な材料で構成することで、検出マーカーとして機能させることができる。例えば、X線で検出可能な材料として、鉄系金属、セラミック、コンポジットレジンを挙げることができる。その他、ワイヤー706であれば、タングステン、プラチナなどの金属を適用するとよい。
また、図24に示すように、金属でできた網目の筒状体(ステントに使用されるものなど)2401を保護チューブ703の外周の所望の位置に嵌めて固定しておくことで、これを検出マーカーとして機能させることができる。
また、図25に示すように、検出マーカー2501は、挿入部11の軸方向に沿って目盛り状に等間隔に配置して長さの基準が明示されるようにすることが好ましい。また、最小目盛りを超える一定の長さ(例えば最小目盛りが1cmの場合の10cm)ごとに形の異なる検出マーカー2502を配置することで、最少目盛りよりも長い単位の長さも明示されるようにすることが好ましい。
挿入部の曲げ剛性の変化形態についてさらに説明する。
図26に示すように、保護チューブ703の内周面に溝2601を形成し、溝2601のピッチや深さなどの加工寸法を保護チューブ703の軸方向の位置によって変化させることで、軸方向の位置によって曲げ剛性を変化させることができる。
図9に示した形態においては、操作部12Bにリレー光学系905を配置したが、図27に示す操作部12Dのようにリレー光学系を排し、イメージファイバー901と接眼レンズ906とを直接結合してもよい。この場合、コネクタ部722と接眼部907とを近くに配置する必要があるので、その側方に把持部2701が張り出すように形成され、把持部2701内に電気系の構成要素などが配置される。
10 内視鏡
11 挿入部
12 操作部
20 送液手段
21 輸液チューブ
22 出力端
30 ジョイント
31 第1コネクタ部
32 第2コネクタ部
33 挿入口
34 連通路
34a 合流部
35 逆流防止弁
40 変換コネクタ
41 第3コネクタ部
42 第4コネクタ部
100 留置カテーテル
101 屈曲部
102 スパイラル部
103 近位端
104 遠位端
Claims (8)
- 撮像光学系及び照明光学系を保護チューブで被覆した挿入部と、
前記挿入部の基端に接続される操作部と、
送液手段と、
人体に留置される留置カテーテルの近位端に接続する第1コネクタ部、前記送液手段の出力端に接続する第2コネクタ部、前記挿入部を挿入する挿入口、及び前記第1コネクタ部に連通し合流部を介して一方で前記第2コネクタ部に他方で前記挿入口に連通する路を有し、前記挿入口から前記路に進入する前記挿入部が前記合流部及び前記第1コネクタ部を通って前記第1コネクタ部に接続した前記留置カテーテルに進入可能に構成され、前記第2コネクタ部に接続した前記送液手段から送液された液体が前記合流部及び前記第1コネクタ部を通って前記第1コネクタ部に接続した前記留置カテーテルに流入可能に構成されたジョイントと、
を備える内視鏡システム。 - 前記ジョイントは、前記挿入口と前記合流部との間に前記液体の前記挿入口からの流出を防止する逆流防止弁を有する請求項1に記載の内視鏡システム。
- 前記挿入部と前記操作部とが着脱自在に接続される請求項1又は請求項2に記載の内視鏡システム。
- 前記挿入部を屈曲操作する屈曲操作機構を備えた請求項1から請求項3のうちいずれか一に記載の内視鏡システム。
- 前記挿入部が曲げ形成されてなる請求項1から請求項3のうちいずれか一に記載の内視鏡システム。
- 前記挿入部は、先端ほど曲げ剛性が低く構成された請求項1から請求項5のうちいずれか一に記載の内視鏡システム。
- 前記挿入部は、所定の位置にX線又は超音波により体外から検出可能な部材を有する請求項1から請求項6のうちいずれか一に記載の内視鏡システム。
- 一端に前記第1コネクタ部に接続される第3コネクタ部を有し、他端に前記第1コネクタ部が接続可能な留置カテーテルとは異なる種類の留置カテーテルに接続可能な第4コネクタ部を有した変換コネクタを1種又は複数種備える請求項1から請求項7のうちいずれか一に記載の内視鏡システム。
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