JP2015185606A - パワーモジュール用基板の製造方法 - Google Patents

パワーモジュール用基板の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015185606A
JP2015185606A JP2014058976A JP2014058976A JP2015185606A JP 2015185606 A JP2015185606 A JP 2015185606A JP 2014058976 A JP2014058976 A JP 2014058976A JP 2014058976 A JP2014058976 A JP 2014058976A JP 2015185606 A JP2015185606 A JP 2015185606A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base material
ceramic
scribe line
ceramic base
power module
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014058976A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6398243B2 (ja
Inventor
仁人 西川
Masato Nishikawa
仁人 西川
加藤 浩和
Hirokazu Kato
浩和 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP2014058976A priority Critical patent/JP6398243B2/ja
Publication of JP2015185606A publication Critical patent/JP2015185606A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6398243B2 publication Critical patent/JP6398243B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Structure Of Printed Boards (AREA)

Abstract

【課題】絶縁性能を良好に確保することができるパワーモジュール用基板の製造方法を提供する。【解決手段】パワーモジュール用基板の製造方法は、セラミックス母材20にレーザ光Lを照射してスクライブライン21を形成するレーザ加工工程と、スクライブライン21が形成されたセラミックス母材20をアルミニウム用エッチング液で洗浄する洗浄工程と、洗浄工程後のセラミックス母材20に回路層6及び金属層7を形成する金属板60,70をろう付け接合する接合工程と、セラミックス母材20に接合された金属板60,70をエッチングすることによりパターンを形成するエッチング工程と、エッチング工程後にセラミックス母材20をスクライブライン21に沿って分割する分割工程と、分割工程後に回路層6及び金属層7に無電解メッキを施すメッキ工程とを備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、大電流、高電圧を制御する半導体装置に用いられるパワーモジュール用基板の製造方法に関する。
この種のパワーモジュール用基板の製造方法として、例えば特許文献1又は特許文献2に記載されているように、複数のパワーモジュール用基板を形成可能な広い面積を有するセラミックス母材の表面にレーザ光を照射して、セラミックス母材を各基板の大きさに区画するようにスクライブライン(分割溝)を予め設けておき、このスクライブラインに沿ってセラミックス母材を分割することにより個片化し、個々のパワーモジュール用基板を製造する方法が知られている。
また、特許文献2には、レーザ加工によりスクライブラインを形成した場合、そのスクライブライン上には、レーザ光の熱によってガラス化(アモルファス化)された熱変性層が形成されることが記載されている。また、このガラス化された熱変性層がレーザ加工後に冷却されることによって微小なクラックを生じさせ、パワーモジュール用基板の熱サイクル使用において、微小なクラックを起点とするセラミックス基板の割れを生じさせることが記載されている。
この場合、特許文献2では、フッ硝酸を用いてエッチング処理を施すことにより、ガラス化された熱変性層を除去することが提案されており、このように熱変性層を除去することにより、熱変性層に生じた微小なクラックを起点とするセラミックス基板の割れの発生を抑制できることが記載されている。
特許2000‐86367号公報 特開2008‐198635号公報
ところが、このようにパワーモジュール用基板において、セラミックス基板の割れの問題とは別に、回路層又は金属層が形成されたパワーモジュール用基板に無電解メッキ処理を行うと、スクライブライン上にメッキが析出し、その部分において放電が誘発されることによるパワーモジュール用基板の耐電圧性の低下、すなわち絶縁性能を損なうことが新たに問題となっている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、絶縁性能を良好に確保することができるパワーモジュール用基板の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者は、パワーモジュール用基板の製造方法について鋭意研究した結果、以下の知見を得た。
レーザ加工によりスクライブラインを形成するパワーモジュール用基板の製造方法では、特許文献2に記載されるように、レーザ光の熱によってガラス化された熱変性層が形成される。この点、特許文献2では、ガラス化された熱変性層がフッ硝酸によるエッチング処理により除去可能であることが記載されているが、セラミックス母材と金属層とのろう付け接合前にセラミックス母材をフッ硝酸によりエッチング処理をした場合は、セラミックス母材にフッ素が残存することで、パワーモジュールの冷熱サイクル負荷時にセラミックス基板と金属層との剥離を生じさせ、接合信頼性を低下させることがわかった。
一方で、セラミックス母材と金属層(回路層)とをろう付け接合した後にエッチング処理をした場合には、熱変性層が完全に除去しきれないことがわかった。この場合においてパワーモジュール用基板に無電解メッキ処理を行うと、残存する熱変性層にメッキが付着することがあり、その付着したメッキによって絶縁距離が短縮されることにより、放電が誘発され、耐電圧性を低下させていることがわかった。
したがって、本発明のパワーモジュール用基板の製造方法においては、以下の方法により問題を解決した。
本発明のパワーモジュール用基板の製造方法は、セラミックス母材に形成されたスクライブラインに沿って該セラミックス母材を複数のセラミックス基板に分割して、該セラミックス基板に金属層が積層されたパワーモジュール用基板を複数製造する方法であって、前記セラミックス母材にレーザ光を照射して前記スクライブラインを形成するレーザ加工工程と、前記スクライブラインが形成された前記セラミックス母材をアルミニウム用エッチング液で洗浄する洗浄工程と、前記洗浄工程後の前記セラミックス母材に前記金属層を形成する金属板をろう付け接合する接合工程と、前記セラミックス母材に接合された金属板をエッチングすることによりパターンを形成するエッチング工程と、前記エッチング工程後に前記セラミックス母材を前記スクライブラインに沿って分割する分割工程と、前記分割工程後に前記金属層に無電解メッキを施すメッキ工程とを備える。
セラミックス母材と金属板との接合工程の前に、すなわち、スクライブラインが形成されたセラミックス母材が高温に曝される前に、そのセラミックス母材をアルミニウム用エッチング液で洗浄する洗浄工程を設けることにより、スクライブラインに形成された熱変性層を容易に除去することができる。
したがって、パワーモジュール用基板に無電解メッキ処理を行った際に、セラミックス基板の端縁にメッキが付着することを回避することができるので、良好な絶縁性能を確保することができる。
なお、セラミックス母材と金属板とのろう付け接合後にセラミックス母材のスクライブラインに形成された熱変性層を除去しようとする場合には、熱変性層を完全に除去することが難しくなる。この場合、スクライブラインに形成された熱変性層の一部が、セラミックス母材と金属板とのろう付け接合の際に、高温に曝されることにより、より安定な酸化物へと変化し、処理液へ溶解しにくくなることが要因であると考えられる。
また、本発明のパワーモジュール用基板の製造方法は、前記セラミックス母材にレーザ光を照射して前記スクライブラインを形成するレーザ加工工程と、前記スクライブラインが形成された前記セラミックス母材を該スクライブラインに沿って分割して複数の前記セラミックス基板を形成する分割工程と、分割された前記セラミックス基板をアルミニウム用エッチング液で洗浄する洗浄工程と、前記洗浄工程後の前記セラミックス基板に金属板をろう付け接合して金属層を形成する接合工程と、前記接合工程後に前記金属層に無電解メッキを施すメッキ工程とを備える。
このように、セラミックス母材を分割した後に、洗浄工程や金属板の接合工程を設けることも可能であり、この場合においても、セラミックス基板と金属板との接合工程の前に洗浄工程を設けることにより、スクライブラインに形成された熱変性層を容易に除去することが可能となる。
本発明のパワーモジュール用基板の製造方法において、前記アルミニウム用エッチング液は、塩化鉄、塩化銅又は水酸化ナトリウムを主成分とする水溶液とされる。
アルミニウム用エッチング液に、塩化鉄、塩化銅又は水酸化ナトリウムを主成分とする水溶液を用いることで、スクライブラインに形成された熱変性層を容易に除去することができる。
本発明によれば、パワーモジュール用基板の絶縁性能を良好に確保することが可能となる。
本発明の第1実施形態のパワーモジュール用基板の製造方法を説明するフロー図である。 パワーモジュール用基板を用いたパワーモジュールを示す断面図である。 第1実施形態のパワーモジュール用基板の製造方法の製造工程を説明する図である。 本発明の第2実施形態のパワーモジュール用基板の製造方法を説明するフロー図である。 第2実施形態のパワーモジュール用基板の製造方法の製造工程を説明する図である。 本発明が適用されるパワーモジュール用基板を説明する断面図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図2は、本発明のパワーモジュール用基板の製造方法により製造されるパワーモジュール用基板3を用いたパワーモジュール1を示している。
このパワーモジュール1は、パワーモジュール用基板3と、パワーモジュール用基板3の表面に搭載された半導体チップ等の電子部品4と、裏面に取り付けられたヒートシンク5とを備えている。
また、パワーモジュール用基板3は、セラミックス基板2と、セラミックス基板2の一方の面に積層された回路層6と、セラミックス基板2の他方の面に積層された金属層7とを備え、これらセラミックス基板2と回路層6及び金属層7とは、ろう付け接合されている。そして、このパワーモジュール用基板3の回路層6の表面に電子部品4がはんだ付けされ、金属層7の表面にヒートシンク5が接合されている。
セラミックス基板3は、AlN(窒化アルミニウム)、Al(アルミナ)等のアルミニウムを含むセラミックス材料により形成される。また、回路層6、金属層7及びヒートシンク5は、純アルミニウム又はアルミニウム合金、もしくは純銅又は銅合金により形成され、純度99.00質量%以上の純アルミニウム又はアルミニウム合金、無酸素銅やタフピッチ銅等の純銅又は銅合金により形成することが望ましい。そして、セラミックス基板2と回路層6及び金属層7とは、回路層6及び金属層7が純アルミニウム又はアルミニウム合金で形成される場合、Al−Si系、Al−Ge系、Al−Cu系、Al−Mg系またはAl−Mn系等の合金のろう材により、ろう付け接合される。また、回路層6及び金属層7が純銅又は銅合金である場合には、Ag‐Cu‐TiやAg‐Tiろう材を用いた活性金属ろう付けにより接合される。
なお、ヒートシンク5は、平板状のもの、熱間鍛造等によって多数のピン状フィンを一体に形成したもの、押出成形によって相互に平行な帯状フィンを一体に形成したもの等、適宜の形状のものを採用することができる。
次に、以上のように構成されるパワーモジュール用基板3の製造方法について説明する。第1実施形態のパワーモジュール用基板の製造方法は、図1に示すように、複数の製造工程により構成される。
(レーザ加工工程)
まず、図3(a)に示すように、板状のセラミックス母材20の表面にスクライブライン21を形成する。この図3(a)に示すように、スクライブライン21は、レーザ光Lを照射することにより、セラミックス母材20の表面を切削加工して形成される。この際、スクライブライン21上には、レーザ光の熱によってガラス化された熱変性層22が形成される。この熱変性層22は、アモルファス状のアルミニウム酸化物やアルミニウムの遊離物等が混在して形成されたものであり、深さ1μm〜40μm程度に形成されている。
なお、レーザ加工工程では、例えばCOレーザ、YAGレーザ、YVO4レーザ、YLFレーザ等を使用してスクライブライン21の加工を行うことができる。
(洗浄工程)
次に、図示は省略するが、スクライブライン21が形成されたセラミックス母材20を、アルミニウム用エッチング液に浸漬させることにより洗浄する。アルミニウム用エッチング液は、塩化鉄、塩化銅又は水酸化ナトリウムを主成分とする水溶液とされ、種々の添加剤が添加されるものを用いることもできる。なお、アルミニウム用エッチング液は、回路層6及び金属層7を純アルミニウム又はアルミニウム合金で形成する場合、後述するエッチング工程で用いられるエッチング液と同じものを用いることができる。
そして、セラミックス母材20をアルミニウム用エッチング液に浸漬させることで、図3(b)に示すように、セラミックス母材20のスクライブライン21上に形成された熱変性層22が除去される。この際のアルミニウム用エッチング液の温度や浸漬時間は、深さ1μm〜40μm程度の熱変性層22が除去される条件に設定される。
(接合工程)
そして、図3(c)に示すように、洗浄工程後のセラミックス母材20に回路層6及び金属層7となる金属板60,70をろう付け接合する。具体的には、セラミックス母材20の両面に、それぞれろう材箔を介在させて金属板60,70を積層し、これらの積層体を加圧した状態のまま真空中で加熱することにより、セラミックス母材20と金属板60,70とをろう付け接合した接合体30を形成する。
(エッチング工程)
次に、接合体30のセラミックス母材20に接合された金属板60,70をエッチングすることにより、回路層6及び金属層7のパターンを形成する。これにより、図3(d)に示すように、セラミックス母材20には、スクライブライン21により区画された各領域に回路層6及び金属層7が設けられる。
(分割工程)
そして、ダイシング装置や基板分割装置等の切断手段により、セラミックス母材20をスクライブライン21に沿って分割することで、図3(e)に示すように、セラミックス母材20が個片化され、複数のパワーモジュール用基板3が製造される。
(メッキ工程)
最後に、図示は省略するが、各パワーモジュール用基板3に金メッキ、銀メッキ、ニッケルメッキ等の無電解メッキ処理を施すことにより、回路層6及び金属層7に無電解メッキが形成されたパワーモジュール用基板3を製造することができる。
このように、本実施形態のパワーモジュール用基板の製造方法では、セラミックス母材20と金属板60,70との接合工程の前に、すなわち、スクライブライン21が形成されたセラミックス母材20がろう付け接合時の高温に曝される前に、そのセラミックス母材20とアルミニウム用エッチング液で洗浄する洗浄工程を設けることにより、スクライブライン21に形成された熱変性層22を容易に除去することができる。
したがって、パワーモジュール用基板3に無電解メッキ処理を行った際に、セラミックス基板2の端縁(スクライブライン21であったところ)にメッキが付着することを回避することができ、良好な絶縁性能を確保することができる。
なお、セラミックス母材20と金属板60,70とのろう付け接合後にセラミックス母材20のスクライブライン21に形成された熱変性層22をエッチング処理して除去しようとする場合には、熱変性層22を完全に除去することが難しくなる。この場合、スクライブライン21に形成された熱変性層22の一部が、セラミックス母材20と金属板60,70とのろう付け接合の際に高温に曝されることにより、より安定な酸化物に変化することが要因であると考えられる。
図4は、本発明の第2実施形態のパワーモジュール用基板の製造方法の製造工程を示す。
第1実施形態のパワーモジュール用基板の製造方法(図1参照)では、セラミックス母材20の分割工程の前に洗浄工程を設けることとしていたが、第2実施形態のパワーモジュール用基板の製造方法(図2参照)では、セラミックス母材20をスクライブライン21に沿って分割する分割工程の後に、洗浄工程や金属板60,70の接合工程を設けることとしている。なお、第2実施形態においては、第1実施形態のものと同様の構成については、同一符号を付して詳しい説明を省略する。
第2実施形態のパワーモジュール用基板の製造方法では、まず、図5(a)に示すように、板状のセラミックス母材20の表面にスクライブライン21を形成した後(レーザ加工工程)、図5(b)に示すように、セラミックス母材20をスクライブライン21に沿って分割することで、セラミックス母材20を複数のセラミックス基板2に個片化する(分割工程)。
そして、各セラミックス基板2をアルミニウム用エッチング液に浸漬させることにより洗浄し、図5(c)に示すように、セラミックス基板2から熱変性層22を除去する(洗浄工程)。この熱変性層22が除去されたセラミックス基板2に、プレス加工によりパターンを形成した金属板をろう付けすることにより、セラミックス基板2に回路層6及び金属層7が積層されたパワーモジュール用基板3を形成する(接合工程)。なお、回路層6及び金属層7となる金属層をセラミックス基板2にろう付け接合した後で、エッチングすることにより回路パターンを形成することもできる。
最後に、各パワーモジュール用基板3に無電解メッキを施すことにより、回路層6及び金属層7に無電解メッキが形成されたパワーモジュール用基板3を製造することができる。
次に、本発明の効果を確認するために行った本発明例及び比較例について説明する。
本発明例及び比較例として、厚み0.635mmのAlNからなるセラミックス基板2に、厚み0.6mmの4N‐Alからなる回路層6と、厚み0.6mmの4N‐Alからなる金属層7とを、Al‐Si系のろう材により接合したパワーモジュール用基板3の試料を作製した。
本発明例及び比較例の試料は、波長10μmのCOレーザを用いて深さ100μmのスクライブライン21(なお、熱変性層の厚さは30μmであった)を形成したセラミックス母材に、いずれも回路層6となる金属板60及び金属層7となる金属板70のろう付け接合前の段階で、表1に示す主成分の水溶液からなる洗浄液に浸漬させることにより洗浄を行った。各試料の洗浄条件を、表1に示す。
そして、その洗浄工程後に、セラミックス母材20に金属板60,70をろう付け接合し、エッチング処理を施して回路層6及び金属層7のパターンを形成した。なお、スクライブライン21で区画されるセラミックス基板2の平面サイズ26.6mm×16.6mmに対して、回路層6及び金属層7の平面サイズを25mm×15mmとし、セラミックス基板2の端縁から回路層6及び金属層7の端縁までの距離が0.8mmとなるように矩形状のパターンを形成した。また、回路層6及び金属層7に無電解ニッケルメッキを施し、各試料のパワーモジュール用基板3を作製した。
なお、比較例2の試料に関しては、セラミックス母材20の洗浄を行わなかったため、表1の「洗浄液」及び「洗浄条件」の欄を「−」で示した。
このようにして作製したパワーモジュール用基板3の各試料について、回路層6と金属層7との間に交流電圧を1kVから100Vずつ段階的に引き上げて印加していき、カットオフ電流に達した電圧値(耐電圧値)を測定した。測定機器には、耐電圧試験機(菊水電子工業製のTOS5050)を用い、カットオフ電流値を1mAとした。
表1に結果を示す。
Figure 2015185606
表1からわかるように、塩化鉄(FeCl)を主成分とするアルミニウム用エッチング液を用いて洗浄を行った本発明例1及び塩化銅(CuCl)主成分とするアルミニウム用エッチング液を用いて洗浄を行った本発明例2の試料においては、フッ硝酸(HNO+NHHF)により洗浄を行った比較例1や洗浄を行わなかった比較例2と比較して、耐電圧値が20%近く高くなる結果となり、パワーモジュール用基板の絶縁性能を良好に確保できることが確認できた。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態においては、パワーモジュール用基板として、図2に示すように、セラミックス基板2に回路層6及び金属層7が積層されたものについて説明を行ったが、これに限定されるものではない。本発明のパワーモジュール用基板の製造方法は、セラミックス基板と回路層からなるパワーモジュール用基板にも適用可能であるし、図6に示すように、回路層6Aが銅板61とアルミニウム板62とを接合した積層回路層6Aで形成されるパワーモジュール用基板3A等の種々の構成において適用可能である。
また、セラミックス母材20へのスクライブライン21の加工は、本実施形態のようにセラミックス母材20の片面のみに行う場合に限定されるものではなく、セラミックス母材20の両面にスクライブライン21を設ける場合も含まれる。
1 パワーモジュール
2 セラミックス基板
3,3A パワーモジュール用基板
4 電子部品
5 ヒートシンク
6,6A 回路層
7 金属層
20 セラミックス母材
21 スクライブライン
22 熱変性層
60,70 金属板
61 銅板
62 アルミニウム板

Claims (3)

  1. セラミックス母材に形成されたスクライブラインに沿って該セラミックス母材を複数のセラミックス基板に分割して、該セラミックス基板に金属層が積層されたパワーモジュール用基板を複数製造する方法であって、
    前記セラミックス母材にレーザ光を照射して前記スクライブラインを形成するレーザ加工工程と、
    前記スクライブラインが形成された前記セラミックス母材をアルミニウム用エッチング液で洗浄する洗浄工程と、
    前記洗浄工程後の前記セラミックス母材に前記金属層を形成する金属板をろう付け接合する接合工程と、
    前記セラミックス母材に接合された金属板をエッチングすることによりパターンを形成するエッチング工程と、
    前記エッチング工程後に前記セラミックス母材を前記スクライブラインに沿って分割する分割工程と、
    前記分割工程後に前記金属層に無電解メッキを施すメッキ工程と
    を備えることを特徴とするパワーモジュール用基板の製造方法。
  2. セラミックス母材に形成されたスクライブラインに沿って該セラミックス母材を複数のセラミックス基板に分割して、該セラミックス基板に金属層が積層されたパワーモジュール用基板を複数製造する方法であって、
    前記セラミックス母材にレーザ光を照射して前記スクライブラインを形成するレーザ加工工程と、
    前記スクライブラインが形成された前記セラミックス母材を該スクライブラインに沿って分割して複数の前記セラミックス基板を形成する分割工程と、
    分割された前記セラミックス基板をアルミニウム用エッチング液で洗浄する洗浄工程と、
    前記洗浄工程後の前記セラミックス基板に金属板をろう付け接合して金属層を形成する接合工程と、
    前記接合工程後に前記金属層に無電解メッキを施すメッキ工程と
    を備えることを特徴とするパワーモジュール用基板の製造方法。
  3. 前記アルミニウム用エッチング液は、塩化鉄、塩化銅又は水酸化ナトリウムを主成分とする水溶液とされることを特徴とする請求項1又は2に記載のパワーモジュール用基板の製造方法。
JP2014058976A 2014-03-20 2014-03-20 パワーモジュール用基板の製造方法 Active JP6398243B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014058976A JP6398243B2 (ja) 2014-03-20 2014-03-20 パワーモジュール用基板の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014058976A JP6398243B2 (ja) 2014-03-20 2014-03-20 パワーモジュール用基板の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015185606A true JP2015185606A (ja) 2015-10-22
JP6398243B2 JP6398243B2 (ja) 2018-10-03

Family

ID=54351849

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014058976A Active JP6398243B2 (ja) 2014-03-20 2014-03-20 パワーモジュール用基板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6398243B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018137396A (ja) * 2017-02-23 2018-08-30 三菱マテリアル株式会社 パワーモジュール用基板の製造方法
JP2018157203A (ja) * 2017-03-16 2018-10-04 三菱マテリアル株式会社 セラミックス基板の製造方法及び回路基板の製造方法
WO2019003880A1 (ja) 2017-06-27 2019-01-03 三菱マテリアル株式会社 セラミックス-金属層接合体の製造方法、セラミックス回路基板の製造方法及び金属板接合セラミックス母材板
WO2019146638A1 (ja) 2018-01-24 2019-08-01 三菱マテリアル株式会社 パワーモジュール用基板の製造方法及びセラミックス‐銅接合体
JP2019127408A (ja) * 2018-01-24 2019-08-01 三菱マテリアル株式会社 セラミックス−金属接合体の製造方法、製造装置及びセラミックス−金属接合体
WO2019198551A1 (ja) 2018-04-09 2019-10-17 三菱マテリアル株式会社 セラミックス-金属接合体およびその製造方法、多数個取り用セラミックス-金属接合体およびその製造方法
US10787065B2 (en) 2017-03-22 2020-09-29 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Vehicular opening/closing body control device and motor control device
CN115460798A (zh) * 2022-11-11 2022-12-09 四川富乐华半导体科技有限公司 一种陶瓷基板的填孔方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05106065A (ja) * 1991-10-09 1993-04-27 Sharp Corp アルミニウム用エツチング液およびエツチング方法並びにアルミニウムエツチング製品
JPH05213684A (ja) * 1991-09-12 1993-08-24 Fujitsu Ltd 窒化アルミニュウムのエッチング加工方法
JP2000086367A (ja) * 1998-09-14 2000-03-28 Denki Kagaku Kogyo Kk 接合体及びそれを用いた回路基板
JP2002314220A (ja) * 2001-04-11 2002-10-25 Denki Kagaku Kogyo Kk 回路基板の製造方法
JP2008198635A (ja) * 2007-02-08 2008-08-28 Mitsubishi Materials Corp パワーモジュール用基板の製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05213684A (ja) * 1991-09-12 1993-08-24 Fujitsu Ltd 窒化アルミニュウムのエッチング加工方法
JPH05106065A (ja) * 1991-10-09 1993-04-27 Sharp Corp アルミニウム用エツチング液およびエツチング方法並びにアルミニウムエツチング製品
JP2000086367A (ja) * 1998-09-14 2000-03-28 Denki Kagaku Kogyo Kk 接合体及びそれを用いた回路基板
JP2002314220A (ja) * 2001-04-11 2002-10-25 Denki Kagaku Kogyo Kk 回路基板の製造方法
JP2008198635A (ja) * 2007-02-08 2008-08-28 Mitsubishi Materials Corp パワーモジュール用基板の製造方法

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018137396A (ja) * 2017-02-23 2018-08-30 三菱マテリアル株式会社 パワーモジュール用基板の製造方法
JP2018157203A (ja) * 2017-03-16 2018-10-04 三菱マテリアル株式会社 セラミックス基板の製造方法及び回路基板の製造方法
JP7047493B2 (ja) 2017-03-16 2022-04-05 三菱マテリアル株式会社 セラミックス基板の製造方法及び回路基板の製造方法
US10787065B2 (en) 2017-03-22 2020-09-29 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Vehicular opening/closing body control device and motor control device
KR20200021504A (ko) 2017-06-27 2020-02-28 미쓰비시 마테리알 가부시키가이샤 세라믹스-금속층 접합체의 제조 방법, 세라믹스 회로 기판의 제조 방법 및 금속판 접합 세라믹스 모재판
WO2019003880A1 (ja) 2017-06-27 2019-01-03 三菱マテリアル株式会社 セラミックス-金属層接合体の製造方法、セラミックス回路基板の製造方法及び金属板接合セラミックス母材板
JP2019009333A (ja) * 2017-06-27 2019-01-17 三菱マテリアル株式会社 セラミックス−金属接合体の製造方法、セラミックス回路基板の製造方法及びセラミックス−金属接合体
US10806028B2 (en) 2017-06-27 2020-10-13 Mitsubishi Materials Corporation Method for manufacturing ceramic-metal layer assembly, method for manufacturing ceramic circuit board, and metal-board-joined ceramic base material board
WO2019146638A1 (ja) 2018-01-24 2019-08-01 三菱マテリアル株式会社 パワーモジュール用基板の製造方法及びセラミックス‐銅接合体
KR20200112841A (ko) 2018-01-24 2020-10-05 미쓰비시 마테리알 가부시키가이샤 파워 모듈용 기판의 제조 방법 및 세라믹스-구리 접합체
JP2019127408A (ja) * 2018-01-24 2019-08-01 三菱マテリアル株式会社 セラミックス−金属接合体の製造方法、製造装置及びセラミックス−金属接合体
JP7020137B2 (ja) 2018-01-24 2022-02-16 三菱マテリアル株式会社 セラミックス-金属接合体の製造方法、製造装置及びセラミックス-金属接合体
JP2019129207A (ja) * 2018-01-24 2019-08-01 三菱マテリアル株式会社 パワーモジュール用基板の製造方法及びセラミックス‐銅接合体
US11676882B2 (en) 2018-01-24 2023-06-13 Mitsubishi Materials Corporation Method of manufacturing power module substrate board and ceramic-copper bonded body
WO2019198551A1 (ja) 2018-04-09 2019-10-17 三菱マテリアル株式会社 セラミックス-金属接合体およびその製造方法、多数個取り用セラミックス-金属接合体およびその製造方法
KR20200139174A (ko) 2018-04-09 2020-12-11 미쓰비시 마테리알 가부시키가이샤 세라믹스-금속 접합체 및 그 제조 방법, 멀티피스 취득용 세라믹스-금속 접합체 및 그 제조 방법
CN115460798A (zh) * 2022-11-11 2022-12-09 四川富乐华半导体科技有限公司 一种陶瓷基板的填孔方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6398243B2 (ja) 2018-10-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6398243B2 (ja) パワーモジュール用基板の製造方法
JP6384112B2 (ja) パワーモジュール用基板及びヒートシンク付パワーモジュール用基板
JP2008108993A (ja) パワーモジュール用基板およびパワーモジュール用基板の製造方法並びにパワーモジュール
JP6853455B2 (ja) パワーモジュール用基板の製造方法
WO2018173921A1 (ja) セラミックス金属回路基板およびそれを用いた半導体装置
JP6638284B2 (ja) 放熱板付パワーモジュール用基板及びパワーモジュール
JP6152626B2 (ja) パワーモジュール用基板の製造方法
JP7299672B2 (ja) セラミックス回路基板及びその製造方法
JP6020256B2 (ja) ヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法
JP2004055576A (ja) 回路基板及びそれを用いたパワーモジュール
TWI598929B (zh) A method of manufacturing a power module substrate
JP5388697B2 (ja) 多数個取り回路基板、回路基板、及びそれを用いたモジュール
JP7298988B2 (ja) セラミックス回路基板及びその製造方法
JP6561883B2 (ja) 回路基板の製造方法
JP2008016813A (ja) パワー素子搭載用基板およびパワー素子搭載用基板の製造方法並びにパワーモジュール
JP5625794B2 (ja) パワーモジュール用基板の製造方法
JP4121827B2 (ja) モジュール構造体の製造方法
WO2022259708A1 (ja) 接合基板の製造方法、回路基板の製造方法、および回路基板
JP2001135902A (ja) セラミックス回路基板
JP4692908B2 (ja) モジュール構造体
JP5915051B2 (ja) パワーモジュール用基板およびヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法
JP6798354B2 (ja) セラミックス板の製造方法及びパワーモジュール用基板の製造方法
JPH10224059A (ja) ヒートシンク
JP6578987B2 (ja) パワーモジュール用基板の製造方法
JP6079345B2 (ja) パワーモジュール用基板およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160929

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170620

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170801

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170926

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180403

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180807

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180820

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6398243

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150