JP6853455B2 - パワーモジュール用基板の製造方法 - Google Patents
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Description
スクライブラインの深さがセラミックス母材の厚みの比率0.10未満では、接合工程において、積層体全体にスクライブライン形成面側に凸の反りを発現させることが難しくなり、全てのパワーモジュール用基板に予定した反り量の反りを発現させることが難しくなるとともに、分割工程において、セラミックス母材をスクライブラインに沿って確実に分割することが難しくなる。また、スクライブラインの深さをセラミックス母材の厚みの比率0.25を超えて深く形成した場合は、接合工程の積層体の加圧中や接合後の冷却中に、セラミックス母材がスクライブラインで分割されるおそれがあり、全てのパワーモジュール用基板に予定した反り量の反りを発現させることが難しくなる。
図4は、本発明のパワーモジュール用基板の製造方法により製造されるパワーモジュール用基板10を用いたパワーモジュール101を示している。このパワーモジュール101は、パワーモジュール用基板10と、パワーモジュール用基板10の表面に搭載された半導体素子等の電子部品40と、パワーモジュール用基板10の裏面に取り付けられたヒートシンク50とを備えている。
まず、図2(a)及び図3(a)に示すように、セラミックス基板11を構成するセラミックス母材21に、複数のセラミックス基板11を分割するためのスクライブライン(分割溝)21aを形成する(スクライブライン形成工程S11)。スクライブライン21aは、例えば図2(a)に示すように、レーザ加工により形成できる。具体的には、セラミックス母材21の片面に、Co2レーザ、YAGレーザ、YVO4レーザ、YLFレーザ等のレーザ光Lを照射することにより、スクライブライン21aの加工を行うことができる。レーザ加工によるスクライブライン21aの加工では、セラミックス母材21の表面においてレーザ光Lが照射された部分が切削加工され、スクライブライン21aが形成される。
スクライブライン形成工程(S11)後に、セラミックス母材21のスクライブライン21aにより区画された各セラミックス基板11の形成領域21bに、回路層12となる金属板22と、金属層13となる金属板23とを接合する(接合工程S12)。回路層12となる金属板22と金属層13となる金属板23とは、銅又はアルミニウムを主成分とする同種材料からなる同形状(同平面サイズ)かつ同厚(同板厚)に形成する。そして、図2(b)及び図3(b)に示すように、各セラミックス基板11の形成領域21bにおいて、セラミックス母材21の両面のそれぞれと金属板22,23との間に接合材31を挟んで配置する。
接合工程S12後に、ダイシング装置等の切断手段により、積層体26のセラミックス母材21をスクライブライン21aに沿って分割してセラミックス母材21を個片化し、図2(e)に示すように、セラミックス基板11に回路層12と金属層13とが接合されたパワーモジュール用基板10を複数(ここでは4個)形成する(分割工程S13)。これらのパワーモジュール用基板10においては、分割前の積層体26と同様に、スクライブライン形成面側に凸の反りが付与された状態となり、各パワーモジュール用基板10の反りの方向や反り量を揃えて形成できる。
(実施例1〜6、比較例2)
表1に示す条件のセラミックス基板を構成するセラミックス母材と、回路層及び金属層を構成する金属板とを用いて、パワーモジュール用基板を作製した。各セラミックス母材には平面サイズが100mm×100mmとされる矩形板を用い、各金属板には平面サイズが27mm×27mmとされる矩形板を用いた。
表1に示す条件のセラミックス基板を構成するセラミックス母材(100mm×100mm)にスクライブラインを形成した後、表1に記載の金属板(97mm×97mm)を接合した。接合条件は実施例1と同様とした。接合後に、回路層及び金属層の大きさが27mm×27mm、かつ、スクライブラインが露出するように金属板をエッチングし、スクライブラインに沿って分割することで、9個のパワーモジュール用基板を作製した。この作業を10回行い、合計90個のパワーモジュール用基板を作製した。得られた各パワーモジュール用基板について、30℃における反りの方向と反り量とを、それぞれ評価した。
11 セラミックス基板
12 回路層
13 金属層
21 セラミックス母材
21a スクライブライン
21b 形成領域
22,23 金属板
25,26 積層体
31 接合材
40 電子部品
50 ヒートシンク
101 パワーモジュール
Claims (1)
- セラミックス母材から複数のセラミックス基板を分割するためのスクライブラインを該セラミックス母材の片面のみに形成するスクライブライン形成工程と、
前記スクライブライン形成工程後に、前記セラミックス母材の前記スクライブラインにより区画された各セラミックス基板の形成領域において、前記セラミックス母材の両面のそれぞれと銅又はアルミニウムを主成分とする同種材料からなる同形状かつ同厚の金属板との間に接合材を挟んで配置し、これらの積層体をその積層方向に0.05MPa以上1.0MPa以下の圧力で加圧及び加熱することにより接合した後、該積層体を冷却することにより前記セラミックス母材を介して対称形状の回路層及び金属層を形成する接合工程と、
前記接合工程後に、前記セラミックス母材を前記スクライブラインに沿って分割して、前記セラミックス基板に前記回路層と前記金属層とが接合されたパワーモジュール用基板を複数形成する分割工程と、
を有し、
前記スクライブラインは、前記セラミックス母材の厚みの比率0.18以上0.22以下の深さで形成する
ことを特徴とするパワーモジュール用基板の製造方法。
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