JP6201384B2 - パワーモジュール製造用積層基板 - Google Patents

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Description

本発明は、電子部品を搭載するパワーモジュールの製造に用いられる小片に分割するための分割溝が形成されたパワーモジュール製造用セラミックス原板を用いたパワーモジュール製造用積層基板に関する。
半導体素子等の電子部品を搭載するためのパワーモジュール用基板は、これら基板を複数形成可能な広い面積を有するセラミックス原板等の板状素材の表面に、これらを各基板の大きさに区画するように分割溝(スクライブ溝)を予め設けておき、この分割溝によって区画される領域にそれぞれ回路層を形成した後、その分割溝に沿って分割することにより個片化されて製造される。
例えば、特許文献1では、基板(セラミックス板)の一方の面に分割溝を形成しておき、分割溝にしたがって、その分割溝とは反対側の面を第1押圧部により押圧するとともに、第2押圧部及び第3押圧部を、それぞれ分割溝を挟んだ両側の等距離の位置において、第1押圧部の押圧方向の反対方向に、分割溝に沿って押圧することにより、分割溝を支点として基板を折り曲げて個片化する装置が開示されている。
また、特許文献2では、第1固定部の端縁を基板(セラミックス板)の分割溝に一致させて、第2固定部との間に基板を挟持し、分割溝を境界とした第1固定部の反対側において、基板を分割溝に沿って押圧することにより、基板を折り曲げて分割する装置が開示されている。
そして、このようなセラミックス基板を製造する装置においては、セラミックス板に縦横のマトリクス状の分割溝を刻設し、いずれか一方の方向の分割溝に沿ってセラミックス板を分割して短冊状とし、次いで、その短冊状のセラミックス板を他方の分割溝に沿って分割することにより、所定寸法の矩形のセラミックス基板を得ることができる。
特開2011‐103404号公報 特開2011‐101935号公報
ところで、分割した基板を箱体等に収容する場合などには、基板の四隅を面取りすることが必要な場合がある。しかし、面取り部は面積が小さく、その分割の際には大きな押圧力が必要となることから、作業が煩雑になる傾向にある。また、面取り部の分割時に大きな衝撃が加わることで、分割溝からクラックや欠損部が発生する等、他の部分に影響が生じることがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、セラミックス原板を効率的に個片化して面取りされたセラミックス基板を製造することができるパワーモジュール製造用セラミックス原板を用いたパワーモジュール製造用積層基板を提供することを目的とする。
本発明に用いられるパワーモジュール製造用セラミックス原板は、少なくとも一方の面に矩形状の四隅が面取りされたセラミックス基板を複数形成するための分割溝が形成されたパワーモジュール製造用セラミックス原板であって、前記分割溝により、前記セラミックス基板の外形形状の大きさに区画された基板形成領域と、該基板形成領域の四隅に配置される面取形成領域とが形成されてい
このパワーモジュール製造用セラミックス原板では、複数個のセラミックス基板を形成するためにセラミックス基板の面取り形状に沿って分割溝が形成されており、その分割溝によって、セラミックス基板の外形形状の大きさに区画された基板形成領域と、該基板形成領域の四隅に配置される面取形成領域とが形成されている。そのため、分割する際の押圧力の増大を抑制することができ、容易に分割することができる。したがって、分割の際に基板に大きな衝撃が加わることを防止でき、分割溝に生じるクラックや欠損部等の発生を抑制することができる。
また、パワーモジュール製造用セラミックス原板において、前記基板形成領域の周囲に配置される外枠領域を有しており、前記分割溝は前記基板成領域と前記外枠領域とを隔てる外枠分割溝を有し、前記外枠分割溝は前記基板形成領域の四隅に配置される前記面取形成領域のうちの前記外枠領域に隣接する面取形成領域を前記外枠領域と一体に区画する面取り形成溝を有してい
この場合、基板形成領域と外枠領域とを分割する際に、同時にセラミックス基板の外周縁の面取り形状を形成することができ、工程処理を簡略化させることができる。
本発明は、ワーモジュール製造用セラミックス原板の少なくとも一方の面に金属層を接合したパワーモジュール製造用積層基板であって、前記パワーモジュール製造用セラミックス原板は、少なくとも一方の面に矩形状の四隅が面取りされたセラミックス基板を複数形成するための分割溝が形成され、前記分割溝により、前記セラミックス基板の外形形状の大きさに区画された基板形成領域と、該基板形成領域の四隅に配置される面取形成領域と、前記基板形成領域の周囲に配置される外枠領域と、が形成されており、前記分割溝は、前記基板形成領域と前記外枠領域とを隔てる外枠分割溝を有しており、前記外枠分割溝は、前記基板形成領域の四隅に配置される前記面取形成領域のうちの前記外枠領域に隣接する面取形成領域を前記外枠領域と一体に区画する面取り形成溝を有しており、前記金属層は、前記分割溝によって区画される各基板形成領域に設けられ、前記外枠領域に、前記金属層と同じ金属板からなる外枠用金属層が設けられ、該外枠用金属層の側縁は、前記外枠分割溝に沿って配置されていることを特徴とする。
また、本発明のパワーモジュール製造用積層基板において、前記面取形成領域のうちの前記基板形成領域により囲まれた4つの面取形成領域が組み合わされた中央領域に、前記金属層と同じ金属板からなる中央面取用金属層が設けられ、該中央面取用金属層の側縁は、前記中央領域と前記基板形成領域との間の分割溝に沿って配置されているとよい。
基板形成領域に回路層となる金属層を形成しておくとともに、面取形成領域に、その面取形成領域と基板形成領域との間の分割溝に沿って面取用金属層を形成しておくことで、面取用金属層によって面取形成領域を補強することができる。これにより、面取形成領域の剛性を高めることができ、基板を分割する際に必要となる押圧力の増大を抑制することができることから、面取形成領域を分割溝に沿って容易に分割することができる。
さらに、面取用金属層の側縁を面取形成領域と基板形成領域との間の分割溝に沿って配置したことから、面取形成部の分割時に大きな衝撃が加わることを防止でき、クラックや欠損部等の発生を抑制することができる。
枠用金属層を形成することにより、外枠形成領域を補強して剛性を高めることができることから、外枠形成領域と基板形成領域とを分割溝に沿って容易に分割することができる。この場合も、外枠用金属層の側縁が、外枠領域と基板形成領域との間の分割溝に沿って配置されていることから、分割の際に分割溝に生じるクラックや欠損部等の発生を抑制することができる。
本発明によれば、予めセラミックス基板の四隅の面取り形状に沿って分割溝を形成しておくことにより、面取りされた複数のセラミックス基板を効率的に製造することができる。また、その分割溝に沿って金属層の側縁を設けておくことで、分割時に分割溝に生じるクラックや欠損部等の発生を抑制することができる。
本発明の一実施形態のパワーモジュール製造用積層基板を示す斜視図である。 セラミックス原板の正面図である。 パワーモジュール用基板を用いたパワーモジュールを示す断面図である。 本発明のパワーモジュール製造用積層基板により製造されたパワーモジュール用基板を示す斜視図である。 本発明の一実施形態のパワーモジュール用基板の製造装置の示す正面図である。 図5に示す製造装置のX−X線に沿う断面図である。 図5に示す製造装置のY−Y線に沿う断面図である。 外枠領域を除去したパワーモジュール製造用積層基板を示す斜視図である。 外枠領域の分割手順を説明する図であり、(a)が第1工程、(b)が第2工程を示す。 本発明のパワーモジュール用基板の製造方法を説明するパワーモジュール用基板の製造装置の要部拡大断面図であり、(a)が第2分割刃の当接開始の状態、(b)が角取刃の当接開始の状態を示す。 分割基板を説明する斜視図である。 他の実施形態のパワーモジュール製造用積層基板を示す正面図である。 本発明の第2実施形態のパワーモジュール製造用積層基板を示す斜視図である。 図13に示すパワーモジュール製造用積層基板の平面図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図3は、本発明の第1実施形態のパワーモジュール製造用セラミックス原板及び積層基板により製造されるパワーモジュール用基板3を用いたパワーモジュール1を示している。この図3のパワーモジュール1は、パワーモジュール用基板3と、パワーモジュール用基板3の表面に搭載された半導体チップ等の電子部品4と、裏面に取り付けられたヒートシンク5とから構成される。
パワーモジュール用基板3は、図1に示すパワーモジュール製造用積層基板30から製造され、図4に示すように、互いに接合されたセラミックス基板2と、金属層6,7とから構成される。
パワーモジュール製造用積層基板30は、四角形の四隅を面取りした外形形状を有するセラミックス基板2を複数形成するための分割溝21が形成されたものであり、図1及び図2に示すように、予めセラミックス基板2の外形形状に沿って分割溝21が形成された矩形状のパワーモジュール製造用セラミックス原板20Pの少なくとも一方の面に金属板を接合し、その金属板をエッチングすることにより、金属層が形成された積層基板である。図1及び図2に示す本実施形態のパワーモジュール製造用積層基板30においては、パワーモジュール製造用セラミックス原板20Pの両面に金属層6,7が形成されている。
そして、パワーモジュール製造用積層基板30を構成するセラミックス原板20Pには、分割溝21よって、パワーモジュール用基板3を構成するセラミックス基板2の外形形状の大きさに区画された4つの基板形成領域22が縦横に2つずつ整列して形成されるとともに、それら4つの基板形成領域22の周囲に配置される外枠領域24が形成されている。
分割溝21は、隣接する4つの基板形成領域22を分割するように、セラミックス原板20Pの中央部を除いて隣接する各基板形成領域22の境界線上に縦横に形成された十字形分割溝21A,21Bと、その中央部で十字形分割溝21A,21Bの内側端部間をセラミックス基板2の外形形状の面取り形状16に沿って順次繋いで形成された四角形状の中央分割溝21Cとを有する。また、分割溝21は、基板形成領域22の外周縁を構成する外枠分割溝21D〜21Gを有しており、これら外枠分割溝21D〜21Gにより基板形成領域22と外枠領域24とを隔てるとともに、外枠領域24を基板形成領域22の各辺に沿う短冊状の4つの領域24A,24Bに区画している。また、図2に示すように、各基板形成領域22の両端に配置される面取形成領域26を外枠領域24と一体にして区画する面取り形成溝21Gを有しており、隣接する基板形成領域22の間に配置される面取形成領域26aと、2つずつ整列された基板形成領域22の四隅に配置される面取形成領域26bとを、外枠領域24の分割と同時に分離して、基板形成領域22の外周縁に設けられる面取り形状16を形成できるように構成されている。
なお、これら分割溝21は、セラミックス原板20Pの金属層6側に配置される表面に形成されており、金属層6,7は、分割溝21により区画された4つの領域22に、それぞれ設けられている。
そして、パワーモジュール用基板3は、パワーモジュール製造用積層基板30を、分割溝21に沿って所定のサイズに分割することにより製造される。なお、図1のパワーモジュール製造用積層基板30において、セラミックス原板20Pの表面に接合された金属層7は放熱層用、セラミックス原板20Pの裏面に接合された金属層6は回路層用である。
セラミックス原板20Pは、AlN(窒化アルミニウム)、Si(窒化珪素)等の窒化物系セラミックス、もしくはAl(アルミナ)等の酸化物系セラミックスにより矩形状に形成されている。
また、金属層6,7は、純度99.00質量%以上のアルミニウム(いわゆる2Nアルミニウム)により形成されている。特に、純度99.90質量%以上のアルミニウムが望ましく、JIS規格では、1N90(純度99.90質量%以上:いわゆる3Nアルミニウム)又は1N99(純度99.99質量%以上:いわゆる4Nアルミニウム)を用いることができる。なお、金属層6,7には、アルミニウムの他、アルミニウム合金、銅及び銅合金を用いることもできる。
そして、これらセラミックス原板20Pと金属層6,7とは、Al−Si系、Al−Ge系、Al−Cu系、Al−Mg系またはAl−Mn系等の合金のろう材により、ろう付け接合されている。
また、セラミックス原板20Pと金属層6,7との接合は、ろう付け以外にもTLP接合法(Transient Liquid Phase Bonding)と称される過渡液相接合法によって接合してもよい。この過渡液相接合法においては、金属層の表面に蒸着させた銅層を、金属層とセラミックス原板との界面に介在させて行う。加熱により、金属層のアルミニウム中に銅が拡散し、金属層の銅層近傍の銅濃度が上昇して融点が低下し、アルミニウムと銅との共晶域にて接合界面に金属液相が形成される。この金属液相が形成された状態で温度を一定に保持しておくと、金属液相がセラミックス原板と反応するとともに、銅がさらにアルミニウム中に拡散することに伴い、金属液相中の銅濃度が徐々に低下して融点が上昇し、温度を一定に保持した状態で凝固が進行する。これにより、金属層とセラミックス原板との強固な接合が得られる。
また、セラミックス原板と銅製の金属層とを、活性金属ろう材を用いて接合する方法を採用することもできる。例えば、活性金属であるTiを含む活性金属ろう材(Ag‐27.4質量%Cu‐2.0質量%Ti)を用い、銅製の金属層とセラミックス原板との積層体を加圧した状態のまま真空中で加熱し、活性金属であるTiをセラミックス原板に優先的に拡散させて、Ag‐Cu合金を介して金属層とセラミックス原板とを接合できる。
なお、回路層となる金属層6と電子部品4との接合には、Sn−Cu系、Sn−Ag−Cu系,Zn−Al系もしくはPb−Sn系等のはんだ材が用いられる。図中符号8がそのはんだ接合層を示す。また、電子部品4と金属層6の端子部との間は、アルミニウム等からなるワイヤ及びリボンボンディング等(図示略)により接続される。
また、ヒートシンク5は、平板状のもの、熱間鍛造等によって多数のピン状フィンを一体に形成したもの、押出成形によって相互に平行な帯状フィンを一体に形成したもの等、適宜の形状のものを採用することができる。
次に、パワーモジュール用基板の製造装置100について、説明する。
図5から図7に示すパワーモジュール用基板の製造装置100は、図8に示すように、パワーモジュール製造用積層基板30を構成するセラミックス原板20Pの外周部の外枠領域24を外枠分割溝21D〜21Gに沿って予め除去したパワーモジュール製造用積層基板31を、十字形分割溝21A,21Bと中央分割溝21Cとから分割して、中央分割溝21Cにより面取りされた4個のパワーモジュール用基板3を製造する装置である。
なお、パワーモジュール製造用積層基板30の外枠領域24は、図9に示すように、まず外枠領域24Aを分割した後(図9(a))、さらに外枠領域24Bを分割することにより除去され(図9(b))、外枠領域24と一体に区画された面取形成領域26を、外枠領域24A,24Bの分割と同時にパワーモジュール製造用積層基板から分離して、図8に示すように、パワーモジュール製造用積層基板31の外周面に面取り形状16を形成することができる。
製造装置100は、パワーモジュール製造用積層基板31を構成するセラミックス原板20の分割溝形成面20aの四隅部を下方から支持する支持部材40と、支持部材40上にパワーモジュール製造用積層基板31を載置した際にセラミックス原板20の側面を支持し、面方向に位置決めするガイド枠50と、セラミックス原板20の分割溝形成面20aとは反対側の押圧面20bを十字形の分割溝21A,21Bに沿って押圧する分割刃60と、その分割刃60の下方に配置され、中央分割溝21Cにより区画された分割溝形成面20aの中央部(領域23)に当接する角取刃70とを備える。
支持部材40は、図5に示すように、パワーモジュール製造用積層基板31(セラミックス原板20)の四隅部をそれぞれ支持するように4個配置されており、それぞれが図2に示すように垂直に立設する壁状に形成されている。図5の縦方向を前後方向とし、横方向を左右方向とすると、各支持部材40は、2枚ずつが若干の間隙をあけて前後方向に沿って並べられた状態で、左右に一対配設されている。また、各支持部材40の上面は、中央の間隙に向けて漸次高さが低くなるように傾斜面41に形成されており、図5の後方向に配置される各支持部材40Aにおいては、傾斜面41の頂点でパワーモジュール製造用積層基板31を支持するようになっており、前方向に配置される各支持部材40Bにおいては、傾斜面41の途中位置でパワーモジュール製造用積層基板31を支持するようになっている。そして、各支持部材40のパワーモジュール製造用積層基板31の支持点Pは、同一水平面上に配置されている。このため、パワーモジュール製造用積層基板31を、後述するガイド枠50の内側面51,52に突き当てた状態で支持部材40上に載置することにより、水平に支持することができる。
ガイド枠50は、図5に示すように、一対のL字型に形成されており、そのL字型の内側面51,52にセラミックス原板20の側面を突き当てた状態で、支持部材40上に載置することにより、面方向に位置決めすることができる。
分割刃60は、縦横の十字形に形成された十字形分割溝21のうち一方の十字形分割溝21A(図5では縦方向に形成された分割溝)に沿って押し当てられる第1分割刃60Aと、他方の十字形分割溝21B(図5では横方向に形成された分割溝)に沿って押し当てられる第2分割刃60Bとから構成されている。
これら両分割刃60A,60Bの刃先は、十字形分割溝21A,21Bに沿って当接するように、中央部を除いて形成されている。また、第1分割刃60Aの刃先は、両端から中央に向けて傾斜して設けられており、その刃先の中央部側が、最も下方に突出して形成されている。また、第2分割刃60Bの刃先は、水平に形成されている。そして、これら両分割刃60A,60Bは、第1分割刃60Aの刃先の中央部側が第2分割刃60Bの刃先の両端部よりも下方に突出して設けられており、第2分割刃60Bの刃先の両端部から第1分割刃60Aの刃先の中央部側にかけての突出高さh1が、第1分割刃60Aによるセラミックス原板20(パワーモジュール製造用積層基板31)の最大たわみ量以下に設定されている。したがって、分割刃60は、第1分割刃60Aの刃先の中央部側が押圧面20bに当接してからセラミックス原板20が分割されるまでの間、すなわちセラミックス原板20にたわみが生じている間に第2分割刃60Bの刃先の両端部が押圧面20bに当接するように構成されている。
また、角取刃70の先端部は、支持部材40によるセラミックス原板20の支持位置(支持点P)からの高さh2が、第1分割刃60Aと第2分割刃60Bとの突出高さh1より大きく、且つ、その突出高さh1との差が、第2分割刃60Bによるセラミックス原板20の最大たわみ量以下に設定されている。したがって、第2分割刃60Bの刃先の両端部が押圧面20bに当接してから、セラミックス原板20が他方の十字形分割溝21Bで完全に分割されるまでの間、すなわちセラミックス原板20にたわみが生じている間に、第2分割刃60Bとは反対側から、角取刃70の先端部をセラミックス原板20の中央部(領域23)に当接するように構成されている。
上述した製造装置100を用いて、パワーモジュール用基板を製造する方法について説明する。
まず、図5から図7に示すように、パワーモジュール製造用積層基板31を支持部材40の載置面41上に載置する。この際、セラミックス原板20は、分割溝21が形成された分割溝形成面20aを下方に向けるとともに、側面をガイド枠50の内側面51,52に突き当てた状態で載置する。この状態で、セラミックス原板20の押圧面20bに、縦横それぞれの十字形分割溝21A,21Bに沿って設けられた分割刃60を押し当てることにより、セラミックス原板20が十字形分割溝21A,21Bから分割される。このとき、分割刃60は、図10(a)に示すように、一方の十字形分割溝21Aに沿って設けられた第1分割刃60Aを押圧面20bに当接させた後、第1分割刃60Aが当接してからセラミックス原板20が分割されるまでの間に、他方の十字形分割溝21Bに沿って設けられた第2分割刃60Bを押し当てる構成とされており、それぞれの各分割刃60A,60Bにより十字形分割溝21A,21Bを順番に折り曲げて押し割ることができる。
また、セラミックス原板20は、図10(b)及び図11に示すように、第2分割刃60Bが押圧面20bに押し当てられた後に、一方の十字形分割溝21Aから分割されて分割基板29が形成されるが、中央分割溝21Cにより区画された基板の中央部(領域23)は、図11に示すように、これら分割基板29のうち一方の分割基板29Bから分割され、他方の分割基板29Aのみに結合された状態となる。
そして、角取刃70の先端部は、分割基板29が形成された後、他方の十字形分割溝21Bが完全に分割されるまでの間に、第2分割刃60Bとは反対側からセラミックス原板20の中央部(領域23)に当接する。このとき、図10(b)に示すように、第2分割刃60Bと角取刃70とは、中央分割溝21Cを境界として、互いにセラミックス原板20の異なる面側に当接することになる。これにより、分割基板29Aを、第2分割刃60Bの押圧に伴って中央分割溝21Cから、その中央分割溝21Cを広げる方向に折り曲げて分割させることができる。
したがって、分割基板29Aは、他方の十字形分割溝21Bから分割されるとともに、中央部分割溝21Cからも分割され、中央部(領域23)が除去された状態でパワーモジュール用基板3が形成される。
このように、縦横に形成した十字形分割溝により4個のセラミックス基板を製造する場合に、予めパワーモジュール用基板(セラミックス基板)の四隅の面取り形状に沿って、セラミックス原板の中央部を囲むようにして中央分割溝を形成しておくことにより、中央分割溝に囲まれた部分は、縦横の分割溝に対する分割処理と同時に、4個のセラミックス基板のいずれか1個のセラミックス基板に連結された状態で分割されるとともに、他のセラミックス基板からは分割され、面取りされた複数のセラミックス基板を効率的に製造することができる。また、1個のセラミックス基板に連結されたままとなった中央分割溝で囲まれた部分は、4つの面取り形状を構成する領域を組み合わせた面積を有しているので、単体の面積よりも大きい面積を確保することができる。そのため、セラミックス基板と分割する際の押圧力の増大を抑制することができ、容易に分割することができる。したがって、分割の際に基板に大きな衝撃が加わることを防止でき、分割溝に生じるクラックや欠損部等の発生を抑制することができる。
次に、本発明の第2実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図13及び図14は、本発明の第2実施形態のパワーモジュール製造用積層基板を示している。
このパワーモジュール製造用積層基板31は、四角形の四隅を面取りした外形形状を有するセラミックス基板2を複数形成するための分割溝21が形成されたものであり、予めセラミックス基板2の外形形状に沿って分割溝21が形成された矩形状のセラミックス原板20Pの両面に金属板を接合し、その金属板をエッチングすることにより、金属層6,7,71〜73が形成された積層基板である。
そして、パワーモジュール製造用積層基板31を構成するセラミックス原板20Pには、図14に示すように、分割溝21によって、パワーモジュール用基板3を構成するセラミックス基板2の外形形状の大きさに区画された4つの基板形成領域22が縦横に2つずつ整列して形成されるとともに、それら4つの基板形成領域22の周囲に配置される外枠領域24が形成されている。
分割溝21は、セラミックス原板20Pの金属層6側に配置される表面に形成されており、分割溝21により区画された4つの基板形成領域22に、金属層6,7がそれぞれ設けられている。また、外枠領域24には外枠用金属層71,72が設けられ、中央分割溝21により囲まれた中央域25には中央面取用金属層73が設けられており、これら金属層71〜73は、金属層7と同じ金属板により形成されている。
また、外枠領域24及び中央領域25に設けられた金属層71〜73の側縁は、図14に示すように、外枠分割溝21D〜21G及び中央分割溝21Cに沿って配置されている。そのため、分割の際に基板に大きな衝撃が加わることを防止することができ、分割溝に生じるクラックや欠損部等の発生をより確実に防ぐことができる。
なお、その他の構成は、第1実施形態のものと同じであり、共通部分に同一符号を付して説明を省略する。
このように、予め十字形分割溝により区画された各基板形成領域にそれぞれ回路層となる金属層を形成しておくとともに、中央領域には中央分割溝に沿って中央面取部金属層を形成しており、その中央領域を補強している。さらに、中央領域は、4つの面取り形状を構成する領域を組み合わせた面積を有しているので、単体の面積よりも大きい面積を確保することができる。そのため、基板を分割する際の押圧力の増大を抑制することができるとともに、中央面取金属層によって補強したことで中央領域の剛性を高めることができ、分割溝に沿って容易に分割することができる。
また、第1実施形態又は第2実施形態のように、4つの基板形成領域の周囲に配置される外枠領域に、面取形成領域を一体に区画しておくことで、外枠領域の分割と同時に、パワーモジュール製造用積層基板の外周面に面取り形状を形成することができ、工程処理を簡略化させることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、パワーモジュール製造用積層基板の外枠領域を4つに区画した領域24A,24Bを形成していたが、図12に示すパワーモジュール製造用積層基板80のように、十字形分割溝21A,21Bをセラミックス原板20Pの外周縁まで延長した分割溝を形成することによって、外枠領域24を4つ以上に区画してもよい。この場合、外枠領域は8つに区画されており、外枠領域24を除去する前に、十字形分割溝21A,21Bから分割して4つのセラミックス基板を形成しておき、個々のセラミックス基板に連結状態となっている外枠領域24を除去する工程としてもよい。
また、上記実施形態では、面取形成領域、外枠領域又は中央領域の金属層を、セラミックス原板の一方の面だけに設ける構成としていたが、金属層をセラミックス原板の両面に設ける構成としてもよい。
1 パワーモジュール
2 セラミックス基板
3 パワーモジュール用基板
4 電子部品
5 ヒートシンク
6 金属層(回路層)
7 金属層(放熱層)
8 はんだ接合層
16 面取り形状
20,20P セラミックス原板
20a 分割溝形成面
20b 押圧面
21,21A〜21G 分割溝
22 基板形成領域
23 中央領域
24,24A,24B 外枠領域
26,26a,26b 面取形成領域
29,29A,29B 分割基板
30,31,80 パワーモジュール製造用積層基板
40 支持部材
41 載置面
50 ガイド枠
51,52 内側面
60 分割刃
60A 第1分割刃
60B 第2分割刃
70 角取刃
100 パワーモジュール用基板の製造装置

Claims (2)

  1. ワーモジュール製造用セラミックス原板の少なくとも一方の面に金属層を接合したパワーモジュール製造用積層基板であって、
    前記パワーモジュール製造用セラミックス原板は、少なくとも一方の面に矩形状の四隅が面取りされたセラミックス基板を複数形成するための分割溝が形成され、前記分割溝により、前記セラミックス基板の外形形状の大きさに区画された基板形成領域と、該基板形成領域の四隅に配置される面取形成領域と、前記基板形成領域の周囲に配置される外枠領域と、が形成されており、
    前記分割溝は、前記基板形成領域と前記外枠領域とを隔てる外枠分割溝を有しており、
    前記外枠分割溝は、前記基板形成領域の四隅に配置される前記面取形成領域のうちの前記外枠領域に隣接する面取形成領域を前記外枠領域と一体に区画する面取り形成溝を有しており、
    前記金属層は、前記分割溝によって区画される各基板形成領域に設けられ
    前記外枠領域に、前記金属層と同じ金属板からなる外枠用金属層が設けられ、
    該外枠用金属層の側縁は、前記外枠分割溝に沿って配置されていることを特徴とするパワーモジュール製造用積層基板。
  2. 前記面取形成領域のうちの前記基板形成領域により囲まれた4つの面取形成領域が組み合わされた中央領域に、前記金属層と同じ金属板からなる中央面取用金属層が設けられ、該面取用金属層の側縁は、前記中央領域と前記基板形成領域との間の分割溝に沿って配置されていることを特徴とする請求項記載のパワーモジュール製造用積層基板。
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