JP5887939B2 - ヒートシンク付きパワーモジュール用基板の製造方法及び製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ヒートシンク付きパワーモジュール用基板の製造方法及び製造装置に関する。
従来のパワーモジュールとして、セラミックス基板の一方の面に、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる回路層が積層され、この回路層の上に半導体チップ等の電子部品がはんだ付けされるとともに、セラミックス基板の他方の面にアルミニウム又はアルミニウム合金からなる金属層が形成され、この金属層にヒートシンクが接合された構成のものが知られている。
このようなパワーモジュールを製造する方法として、例えば、特許文献1及び特許文献2に記載されるような製造方法が知られている。
この製造方法では、まずセラミックス基板の一方の面にAl−Si系等のろう材を介して回路層を積層し、セラミックス基板の他方の面にろう材を介して金属層を積層して、これを積層方向に加圧するとともに加熱し、セラミックス基板と回路層及び金属層とを接合する。
次に、金属層のセラミックス基板が接合されている面とは反対側の面に、ろう材を介してヒートシンクの天板部を積層し、積層方向に加圧するとともに加熱して、金属層とヒートシンクとを接合するようにしている。
一方、金属層とヒートシンクとの間の接合方法としては、特許文献3に記載されているようにフラックスをろう材面に塗布してろう材面の酸化物を除去し、非酸化性雰囲気中で加熱して接合するろう付け法の適用が検討されている。
特開2007‐311527号公報 特開2002‐009212号公報 特開2009‐105166号公報
ところで、セラミックス基板と金属層との接合時に、接合に寄与しない余剰分のろう材が接合部から押し出され金属層の側面部に付着することがあるが、この場合にノコロックろう付け法を用いると、金属層とヒートシンクとの接合に用いられるフラックスの余剰分が金属層の側面部を伝って再溶融した余剰分のろう材と接触し、セラミックス基板及び金属層の接合部界面に引き込まれる、あるいは余剰分のフラックスが蒸発してその蒸気が接合部界面に接触する、などにより、フラックスがセラミックス基板と金属層との接合部を侵食し、接合部に剥離を生じさせるおそれがある。そのため、セラミックス基板と金属層との剥離が生じ易くなるという問題がある。
このような問題に対して、特許文献3では、セラミックス基板と金属層との接合端部にホウ素や酸化チタン等にて構成された接触防止材を塗布することが提案されている。しかし、この場合には、接触防止材をヒートシンクとの接合前に予め塗布しておくことが必要となり、コスト上昇の要因になるという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、パワーモジュール用基板とヒートシンクとの接合時にフラックスがセラミックス基板と金属層との接合部に侵食することを防止することによって、セラミックス基板と金属層との接合部に剥離を生じさせることなく金属層とヒートシンクとを接合して、接合信頼性を高めることができるヒートシンク付きパワーモジュール用基板の製造方法及び製造装置を提供することを目的とする。
本発明は、セラミックス基板に金属層が接合されたパワーモジュール用基板の前記金属層とヒートシンクとをフラックスを用いたろう付けにより接合するヒートシンク付きパワーモジュール用基板の製造方法であって、前記金属層と前記ヒートシンクとを積み重ねた状態で面方向に位置決めするガイド枠の内面に、前記金属層の側面部との間に、前記金属層と前記ヒートシンクとの接合時に流出するフラックスを収納可能な隙間を設けておき、前記金属層及び前記ヒートシンクを加圧した状態で加熱することにより接合することを特徴とする。
金属層の側面部とガイド枠との間に、フラックスを収納可能な僅かな隙間を設けておくことで、毛細管現象によりフラックスがその隙間に侵入するとともに、その隙間に保持される。そのため、セラミックス基板と金属層との接合部にフラックスが侵入することを防止することができ、セラミックス基板と金属層との接合部に剥離を生じさせることを防ぐことができる。これにより、パワーモジュール用基板の接合信頼性を高めることができる。
本発明のヒートシンク付きパワーモジュール用基板の製造方法において、前記隙間が10μm以上200μm以下であるとよい。
隙間を10μm以上200μm以下に設定することで、金属層の側面部との間に、その金属層とヒートシンクとの接合時に流出するフラックスを収納することができる。なお、この隙間は、確実にフラックスを収納する観点から20μm以上50μm以下がより望ましい。
本発明のヒートシンク付きパワーモジュール用基板の製造方法において、予め前記金属層の前記ヒートシンクとの接合面に複数の溝を形成しておき、前記隙間を、前記金属層の側面部のうち、少なくとも前記溝の長手方向端部に位置する側面部に対向する位置に設けておくとよい。
フラックスは金属層に設けられた溝に沿って流れ易いため、少なくとも溝の長手方向端部に配置される側面部に対向するように隙間を設けておくことで、セラミックス基板と金属層との接合部にフラックスが侵入することを防止することができる。
なお、金属層の接合面に溝を形成しておくことで、接合面の表面積を増やすことができるので、金属層とヒートシンクとの接合信頼性を高めることができる。
本発明のヒートシンク付きパワーモジュール用基板の製造方法において、前記ガイド枠には、前記金属層と前記ヒートシンクとの接合部の周縁部に、前記隙間より大きい空間を形成する切欠部が設けられているとよい。
ガイド枠に切欠部を設けておくことで、金属層とヒートシンクとの接合時に、接合部の周縁部においてフラックスの流動を確保する空間を設けることができ、これら接合部の周縁部に溶融ろう材が供給され、接合部の周縁部にフィレット形状を形成して金属層とヒートシンクとを接合することができる。このように、フィレット形状の形成を阻害することがないため、金属層とヒートシンクとの接合信頼性を高めることができる。
本発明のヒートシンク付きパワーモジュール用基板の製造方法において、前記ガイド枠は、カーボン又はTiO若しくはSiOにより形成されているとよい。
ガイド枠にフラックスと反応する部材を用いることで、セラミックス基板と金属層との接合部へフラックスが到達する前に、フラックスを反応させてセラミックス基板と金属層との接合部の剥離を確実に防止することができる。
本発明のヒートシンク付きパワーモジュール用基板の製造装置は、セラミックス基板に金属層が接合されたパワーモジュール用基板とヒートシンクとをフラックスを用いたろう付け法により接合して、パワーモジュール用基板を製造する装置であって、前記パワーモジュール用基板を構成する金属層とヒートシンクとを積み重ねた状態で面方向に位置決めするガイド枠と、該ガイド枠により位置決めされたパワーモジュール用基板及びヒートシンクを加圧する加圧手段とを備え、前記ガイド枠は、前記金属層の側面部との間に、前記金属層と前記ヒートシンクとの接合時に流出するフラックスを収納可能な隙間を有しており、前記ガイド枠には、前記金属層と前記ヒートシンクとの接合部の周縁部に、前記隙間より大きい空間を形成する切欠部が設けられていることを特徴とする。
本発明のヒートシンク付きパワーモジュール用基板の製造装置において、前記隙間が10μm以上200μm以下であるとよい。
た、本発明のパワーモジュール用基板の製造装置において、前記ガイド枠は、カーボン又はTiO若しくはSiOにより形成されているとよい。
本発明によれば、セラミックス基板と金属層との接合部にフラックスが侵入することを防止することができる。このため、セラミックス基板と金属層との接合部に剥離を生じさせることなく金属層とヒートシンクとを接合することができ、ヒートシンク付きパワーモジュール用基板の接合信頼性を高めることができる。
ヒートシンク付きパワーモジュール用基板を用いたパワーモジュールの全体構成を示す縦断面図である。 本発明の第1実施形態のヒートシンク付きパワーモジュール用基板の製造装置を示す縦断面図である。 図2に示す製造装置の要部拡大図であり、フラックスの状態を説明する図である。 図2に示す製造装置の要部拡大図であり、ろう材によるフィレット成形を説明する図である。 図2に示す製造装置を構成するガイド枠の組立方法を説明する上面図であり、(a)が組立前、(b)が組立後である。 図5(b)の製造装置の要部を示すA矢視図である。 本発明のヒートシンク付き第2実施形態のパワーモジュール用基板の製造装置を示す縦断面図である。 図7に示すX−X断面の要部拡大図である。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明のヒートシンク付きパワーモジュール用基板の製造方法により製造されるヒートシンク付きパワーモジュール用基板3を用いたパワーモジュール1を示している。この図1のパワーモジュール1は、ヒートシンク付きパワーモジュール用基板3と、パワーモジュール用基板3の表面に搭載された半導体チップ等の電子部品4とから構成される。
ヒートシンク付きパワーモジュール用基板3は、セラミックス基板2の一方の面に回路層6を接合し、他方の面に金属層7が接合されたパワーモジュール用基板30にヒートシンク5を接合することにより形成されている。そして、パワーモジュール用基板30のセラミックス基板2の一方の面に接合される回路層6の表面に電子部品4がはんだ付けされる。また、セラミックス基板2の他方の面に接合される金属層7の表面にヒートシンク5が取り付けられる。
セラミックス基板2は、例えば、AlN(窒化アルミニウム)、Si(窒化珪素)等の窒化物系セラミックス、もしくはAl(アルミナ)等の酸化物系セラミックスやSiC(炭化珪素)等の炭化物系セラミックスにより形成される。
また、回路層6及び金属層7は、純度99.00質量%以上のアルミニウム(いわゆる2Nアルミニウム)を用いることができる。特に、純度99.90質量%以上のアルミニウムが望ましく、JIS規格では、1N90(純度99.90質量%以上:いわゆる3Nアルミニウム)又は1N99(純度99.99質量%以上:いわゆる4Nアルミニウム)を用いることができる。なお、回路層6及び金属層7には、アルミニウムの他、アルミニウム合金、銅及び銅合金を用いることもできる。
そして、パワーモジュール用基板30は、回路層6及び金属層7とセラミックス基板2とを、ろう付け接合することにより形成される。ろう材としては、Al−Si系、Al−Ge系、Al−Cu系、Al−Mg系またはAl−Mn系等の合金が使用される。
なお、パワーモジュール用基板30は、回路層6の裏面とセラミックス基板2の表面、及び金属層7の表面とセラミックス基板2の裏面を、それぞれろう材を挟んで当接させ、これら積層したセラミックス基板2と回路層6及び金属層7とを厚さ方向に加圧しながら加熱することによりろう付けして形成することができる。
また、これら回路層6及び金属層7は、プレス加工により所望の外形に打ち抜いたものをセラミックス基板2に接合するか、あるいは平板状のものをセラミックス基板2に接合した後に、エッチング加工により所望の外形に形成するか、いずれの方法も採用することができる。
なお、回路層6と電子部品4との接合には、Sn−Cu系、Sn−Ag−Cu系,Sn−Sb系、Zn−Al系もしくはPb−Sn系等のはんだ材が用いられる。図中符号8がそのはんだ接合層を示す。また、電子部品4と回路層6の端子部との間は、アルミニウム等からなるワイヤ及びリボンボンディング等(図示略)により接続される。
また、ヒートシンク5は、平板状のもの、熱間鍛造等によって多数のピン状フィンを一体に形成したもの、押出成形によって相互に平行な帯状フィンを一体に形成したもの等、適宜の形状のものを採用することができる。図1に示すヒートシンク5においては、アルミニウム合金の押出成形によって形成されており、内部に冷却水を流通させるための複数の流路51が形成されている。
次に、第1実施形態のヒートシンク付きパワーモジュール用基板の製造装置について、説明する。
第1実施形態のヒートシンク付きパワーモジュール用基板の製造装置100は、セラミックス基板2の一方の面に回路層6及び他方の面に金属層7が接合されたパワーモジュール用基板30とヒートシンク5とを接合して、ヒートシンク付きパワーモジュール用基板3を製造する装置である。この製造装置100は、図2に示すように、パワーモジュール用基板30を構成する金属層7とヒートシンク5とを積み重ねた状態で面方向に位置決めするガイド枠10と、そのガイド枠10により位置決めされたパワーモジュール用基板30及びヒートシンク5を厚さ方向に加圧する加圧手段20(図2では矢印で示す。)とを備える。
ガイド枠10は、カーボン、TiO又はSiOにより形成されており、図5及び図6に示すように、一対のL字型のガイドフレーム11を組み合わせることにより四角形に構成されている。そして、これらガイドフレーム11の間に、パワーモジュール用基板30及びヒートシンク5を嵌め込むことで面方向に位置決めする構成とされている。
さらに、ガイド枠10は、カーボンの基材にTiO又はSiOがコーティングされていることがより望ましい。フラックスがTiO又はSiOに接触することによって、フラックスが不活性化し、セラミックス基板2と金属層7との接合部に侵食することを防止することができる。
ガイドフレーム11の対向する内周面には、図2から図4に示すように、高さの異なる複数の段状の位置決め部が形成されている。ガイドフレーム11の上側内周面12aは、パワーモジュール用基板30の位置決め部とされ、セラミックス基板2の側面部2aを支持する構成とされている。また、下側内周面13bは、ヒートシンク5の位置決め部とされ、ヒートシンク5の側面部5bを支持する構成とされている。そして、中央内周面14cは、金属層7の側面部7cから僅かに離れて形成されており、金属層7の側面部7cとの間に、その金属層7とヒートシンク5との接合時に流出するフラックスを収納可能な10μm以上200μm以下の隙間15が形成されている。この隙間15は、確実にフラックスを収納する観点から20μm以上50μm以下がより望ましい。また、ガイドフレーム11の中央内周面14cの下端部には、金属層7とヒートシンク5との接合部の周縁部に、隙間15より大きい空間を形成する切欠部16が形成され、中央内周面14cの上端部には、金属層7の側面部7cとの間に隙間15よりも小さい微小間隙を設けて爪部17が形成されている。爪部17は、金属層7の側面部7cに接触してもよい。
また、加圧手段20は、例えば重りによって構成されるが、特にこれに限定されることなく、バネ、液圧、エア圧方式による手段など、その他適宜の手段を用いることができる。
次に、上述した製造装置100を用いてヒートシンク付きパワーモジュール用基板を製造する方法について説明する。
セラミックス基板2の両面にろう材を介して回路層6及び金属層7を重ね合わせ加圧するとともに加熱し接合することによりパワーモジュール用基板30を形成した後、このパワーモジュール用基板30の金属層7とヒートシンク5とをフラックスを用いたろう付け法により接合する。
フラックスを用いたろう付け法は、ろう材面にフッ化物系のフラックスを塗布して、非酸化性雰囲気中で加熱することにより、ろう付けする方法である。ろう材には、例えばAl‐Si系の合金のろう材が使用される。また、フラックスには、KAlF、KAlF、KAlF等が用いられ、これらのフラックスがはんだ表面の酸化物を除去する働きをする。
図5(a)に示すように、ヒートシンク5の表面にパワーモジュール用基板30を積み重ねた状態で、ガイドフレーム11を側方から近接させ、図5(b)に示すように、これらヒートシンク5とパワーモジュール用基板30とを面方向に位置決めする。そして、ガイド枠10により位置決めされたパワーモジュール用基板30及びヒートシンク5を加圧手段20により厚さ方向に加圧した状態で加熱する。
図3に示すように、金属層7の側面部7cとガイド枠10との間には隙間15が設けられており、金属層7とヒートシンク5との接合時に流出するフラックスFは、毛細管現象によって隙間15に侵入するとともに、その隙間15に保持される。そのため、フラックスFが、隙間15を超えてセラミックス基板2と金属層7との接合部に侵入することを防止でき、その接合部に剥離を生じさせることを防ぐことができる。また、隙間15の上方位置には、金属層7の側面部7cとの間に隙間15よりも小さい微小間隙を設けて爪部17が形成されており、フラックスFが、セラミックス基板2と金属層7との接合部に侵入することを二重に防止している。したがって、ヒートシンク付きパワーモジュール用基板3の接合信頼性を高めることができる。
また、ガイド枠10は、フラックスFと反応するカーボン、TiO又はSiOにより形成されていることから、セラミックス基板2と金属層7との接合部へフラックスFが到達する前に、フラックスFを反応させてセラミックス基板2と金属層7との接合部の剥離を確実に防止することができる。
また、ガイド枠10には、金属層7とヒートシンク5との接合部の周縁部に、隙間15より大きい空間を形成する切欠部16が設けられており、その接合部の周縁部においてフラックスFの流動を確保する空間が設けられている。そのため、これら接合部の周縁部に溶融ろう材が供給され、図4に示すように、接合部の周縁部にフィレット形状18を形成して金属層7とヒートシンク5とを接合することができる。このように、フィレット形状18の形成を阻害することがないため、金属層7とヒートシンク5との接合信頼性を高めることができる。
図7及び図8は、本発明の第2実施形態を示している。
第2実施形態では、図8に示すように、予め金属層70のヒートシンク5との接合面に複数の溝71が形成されている。
この場合、金属層70とガイド枠10Aとの間に設ける隙間15は、金属層70の四方に配置される側面部70cのうち、少なくとも溝71の長手方向端部に位置する側面部72に対向する位置に設けておけばよい。フラックスは、金属層70に設けられた溝71に沿って流れ易いため、少なくとも溝71の長手方向端部に配置される側面部72に対向するように隙間を設けておくことで、セラミックス基板2と金属層70との接合部にフラックスが侵入することを防止することができる。
また、金属層70の接合面に溝71を形成しておくことで、接合面の表面積を増やすことができるので、金属層70とヒートシンク5との接合信頼性を高めることができ、好適である。
その他の構成は、第1実施形態のものと同じであり、共通部分に同一符号を付して説明を省略する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
1 パワーモジュール
2 セラミックス基板
2a 側面部
3 ヒートシンク付きパワーモジュール用基板
4 電子部品
5 ヒートシンク
5b 側面部
6 回路層
7,70 金属層
7c,70c 側面部
8 はんだ接合層
10,10A ガイド枠
11 ガイドフレーム
12a 上側内周面
13b 下側内周面
14c 中央内周面
15 隙間
16 切欠部
17 爪部
18 フィレット形状
20 加圧手段
30 パワーモジュール用基板
71 溝
72 溝の長手方向端部に位置する側面部
100,200 パワーモジュール用基板の製造装置

Claims (8)

  1. セラミックス基板に金属層が接合されたパワーモジュール用基板の前記金属層とヒートシンクとをフラックスを用いたろう付けにより接合するヒートシンク付きパワーモジュール用基板の製造方法であって、前記金属層と前記ヒートシンクとを積み重ねた状態で面方向に位置決めするガイド枠の内面に、前記金属層の側面部との間に、前記金属層と前記ヒートシンクとの接合時に流出するフラックスを収納可能な隙間を設けておき、前記金属層及び前記ヒートシンクを加熱することにより接合することを特徴とするヒートシンク付きパワーモジュール用基板の製造方法。
  2. 前記隙間が10μm以上200μm以下であることを特徴とする請求項1記載のヒートシンク付きパワーモジュール用基板の製造方法。
  3. 予め前記金属層の前記ヒートシンクとの接合面に複数の溝を形成しておき、前記隙間を、前記金属層の側面部のうち、少なくとも前記溝の長手方向端部に位置する側面部に対向する位置に設けておくことを特徴とする請求項1又は2に記載のヒートシンク付きパワーモジュール用基板の製造方法。
  4. 前記ガイド枠には、前記金属層と前記ヒートシンクとの接合部の周縁部に、前記隙間より大きい空間を形成する切欠部が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のヒートシンク付きパワーモジュール用基板の製造方法。
  5. 前記ガイド枠は、カーボン、TiO又はSiOにより形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のヒートシンク付きパワーモジュール用基板の製造方法。
  6. セラミックス基板に金属層が接合されたパワーモジュール用基板とヒートシンクとをフラックスを用いたろう付け法により接合して、ヒートシンク付きパワーモジュール用基板を製造する装置であって、前記パワーモジュール用基板を構成する金属層とヒートシンクとを積み重ねた状態で面方向に位置決めするガイド枠と、該ガイド枠により位置決めされたパワーモジュール用基板及びヒートシンクを加圧する加圧手段とを備え、前記ガイド枠の内面には、前記金属層の側面部との間に、前記金属層と前記ヒートシンクとの接合時に流出するフラックスを収納可能な隙間を有しており、前記ガイド枠には、前記金属層と前記ヒートシンクとの接合部の周縁部に、前記隙間より大きい空間を形成する切欠部が設けられていることを特徴とするヒートシンク付きパワーモジュール用基板の製造装置。
  7. 前記隙間が10μm以上200μm以下であることを特徴とする請求項6記載のヒートシンク付きパワーモジュール用基板の製造装置。
  8. 前記ガイド枠は、カーボン、TiO又はSiOにより形成されていることを特徴とする請求項6又は7に記載のヒートシンク付きパワーモジュール用基板の製造装置。
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