JP2015183863A - 冷蔵庫 - Google Patents

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舞子 柴田
Maiko Shibata
舞子 柴田
毅 内田
Takeshi Uchida
毅 内田
松本 真理子
Mariko Matsumoto
真理子 松本
誠 岡部
Makoto Okabe
誠 岡部
和貴 鈴木
Kazuki Suzuki
和貴 鈴木
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【課題】食品の品質低下を防ぐことができる冷蔵庫を提供することを目的とする。
【解決手段】冷蔵庫1は、食品を保存する低温室13と、低温室13内を冷却する冷却手段と、冷却手段を制御する制御装置7と、を備え、制御装置7は、低温工程及び昇温工程を有し、低温工程の終了とともに昇温工程が開始されるように冷却手段を制御するものであり、低温工程は、低温工程時間ΔT1の間、低温室13の設定温度を食品の凍結点θfよりも低い低温設定温度θLに設定するものであり、昇温工程は、昇温工程時間ΔT2の間、低温室13の設定温度を凍結点θfよりも高い昇温設定温度θHに設定するものであり、昇温工程時間ΔT2は、低温室13の負荷量に基づいて設定されるものである。
【選択図】図10

Description

本発明は、冷蔵庫に関するものである。
一般に、生鮮食品等の食品を保存する際には、できるだけ低い温度でかつ凍結させずに維持することが、品質維持のために望ましいとされている。このような高品質な保存を実現するものとして、凍結点以下でありながら凍らない状態である、過冷却状態を利用する手段が考案されている。しかしながら、保存温度を0℃以下、特に食品の凍結点以下にした場合、過冷却状態が解除され氷結晶が生成される可能性がある。過冷却解除後にこの状態を放置すると、食品の凍結が進み細胞損傷が起きて、食品の品質が低下してしまう。
このような問題を回避するため、周期的に温度を変更し、過冷却状態が解除されて生じた氷結晶を融解させる方法が提案されている。例えば、特許文献1には、過冷却運転時には、保冷品の凍結点以下の温度設定値である過冷却温度帯で運転することで、一時的に保冷品は凍結点以下になるもののすぐに凍結が進むことは無く過冷却状態となり保冷品を貯蔵し、過冷却温度帯での運転を終えた後、通常の冷蔵運転での温度設定値による冷却手段の稼動と停止が1回以上繰り返された時を過冷却運転の開始時機とする過冷却制御冷蔵庫が記載されている。同文献には、過冷却温度帯での運転を終えた後、通常の冷蔵運転での温度設定値による冷却手段の稼動と停止が1回以上繰り返された時を過冷却運転の開始時機とすることにより、凍結が進み出した食品の出現があっても、通常の冷蔵運転でのサイクルを一回でも行うことにより過冷却運転の影響から解き放ち、確実に凍結を防止することができることが記載されている。
また、特許文献2には、保冷室の設定温度を食品の凍結点よりも低い低温側設定温度θLに設定し、所定時間のあいだ保冷室内を低温側設定温度θLで維持し、所定時間経過後に凍結点よりも高い高温側設定温度θHに切り替え、所定時間のあいだ保冷室内を高温側設定温度θHに維持するという一連の制御を行い、次いで、再び設定温度を低温側設定温度θLに切り替え、保冷室内の温度を低温側設定温度θLに維持するという一連の制御を行う冷蔵庫が記載されている。同文献には、食品の過冷却状態が解除されて食品内部に略一様に微細氷結晶が生成し、凍結が開始した場合でも、あらかじめ定められたタイミングで高温温度帯へと昇温することによって、過冷却解除時に短期間に生成した微細氷結晶を融解させ、その後再び低温温度帯に戻すことによって過冷却状態を実現し、食品の過冷却状態を安定に維持することができることが記載されている。
特許第4647047号公報 特許第4948562号公報
しかしながら、特許文献1及び2に記載の技術は、保存される食品の量や負荷量に依らず、所定時間、凍結点以上の温度に維持するものである。すなわち、負荷量による、凍結点以上の温度に到達するまでの時間の違いは考慮されていない。このため、負荷量が少ない場合には過剰に高温に維持される可能性があり、負荷量が多い場合には昇温不足となる可能性があるため、食品の品質低下が生じるおそれがあるという問題点があった。
本発明は、上述のような問題点を解決するためになされたものであり、食品の品質低下を防ぐことができる冷蔵庫を提供することを目的とする。
本発明に係る冷蔵庫は、食品を保存する貯蔵室と、前記貯蔵室内を冷却する冷却手段と、前記冷却手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、第1工程及び第2工程を有し、前記第1工程の終了とともに前記第2工程が開始されるように前記冷却手段を制御するものであり、前記第1工程では、第1所定時間の間、前記貯蔵室の設定温度を食品の凍結点よりも低い低温側設定温度に設定するものであり、前記第2工程では、第2所定時間の間、前記貯蔵室の設定温度を前記凍結点よりも高い高温側設定温度に設定するものであり、前記第2所定時間は、前記貯蔵室の負荷量に基づいて設定されることを特徴とするものである。
本発明によれば、高温側設定温度に設定される第2所定時間が貯蔵室の負荷量に基づいて設定されるため、食品が過剰に高温に維持されたり昇温不足となったりすることを防ぐことができる。これにより、食品の過冷却状態が解除されたとしても発生した氷結晶を確実に融解させることができ、かつ食品に悪影響を与えることを防ぐことができる。したがって、食品を非凍結状態に維持することができ、食品の品質低下を防ぐことができる。
本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫1の構成を示す正面図である。 本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫1の構成を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫1の冷蔵室100の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫1の機能ブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫1において温度制御を実施した場合の低温室13の設定温度及び庫内温度の経時変化を示すグラフである。 図5に示す温度制御を実施した際に食品が過冷却解除されなかった場合の食品温度の経時変化を示すグラフである。 図5に示す温度制御を実施した際に食品が過冷却解除された場合の食品温度の経時変化を示すグラフである。 本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫1において温度制御を実施した場合の低温室13の設定温度、庫内温度及び食品温度の経時変化を示すグラフである。 食品が過冷却解除された後に凍結進行した時間(凍結時間)と、当該食品を切断したときの破断ピーク数との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫1において、昇温工程時間ΔT2の設定手順の例を示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫1において、昇温工程時間ΔT2の設定手順の例を示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫1の制御装置7で実行される処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る冷蔵庫1の冷蔵室100の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係る冷蔵庫1の機能ブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る冷蔵庫1の制御装置7で実行される処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係る冷蔵庫1の冷蔵室100の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態3に係る冷蔵庫1の機能ブロック図である。 本発明の実施の形態3に係る冷蔵庫1において温度制御を実施した場合の低温室13の設定温度及び庫内温度の経時変化とヒータ20の動作との一例を示すグラフである。 本発明の実施の形態3に係る冷蔵庫1の制御装置7で実行される処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態4に係る冷蔵庫1の冷蔵室100の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態4に係る冷蔵庫1の機能ブロック図である。 本発明の実施の形態4に係る冷蔵庫1の制御装置7で実行される処理の一例を示すフローチャートである。
(冷蔵庫の構成)
本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫について説明する。図1は、本実施の形態に係る冷蔵庫1の構成を示す正面図である。図2は、本実施の形態に係る冷蔵庫1の構成を示す縦断面図である。なお、図1及び図2を含む以下の図面では、各構成部材の寸法の関係や形状等が実際のものとは異なる場合がある。また、明細書中における各構成部材同士の位置関係(例えば、上下関係等)は、原則として、冷蔵庫を使用可能な状態に設置したときのものである。
冷蔵庫1は、前面(正面)が開口されて内部に貯蔵空間が形成された断熱箱体90を有している。断熱箱体90は、鋼鉄製の外箱と、樹脂製の内箱と、外箱と内箱との間の空間に充填された断熱材と、を有している。断熱箱体90の内部に形成された貯蔵空間は、1つ又は複数の仕切り部材により、食品を保存する複数の貯蔵室に区画されている。本例の冷蔵庫1は、複数の貯蔵室として、最上段に配置された冷蔵室100と、冷蔵室100の下方に配置された切替室200と、切替室200の側方に隣接して切替室200と並列に配置された製氷室300と、切替室200及び製氷室300の下方に配置された冷凍室400と、冷凍室400の下方に配置された最下段の野菜室500と、を備えている。切替室200は、冷凍温度帯(例えば−18℃程度)、冷蔵温度帯(例えば3℃程度)、チルド温度帯(例えば0℃程度)、ソフト冷凍温度帯(例えば−7℃程度)等の各種温度帯に、保冷温度帯を切り替えることができるようになっている。
冷蔵室100の前面に形成された開口部には、当該開口部を開閉する回転式の扉8が設けられている。本例の扉8は両開き式(観音開き式)であり、右扉8a及び左扉8bにより構成されている。冷蔵庫1の前面となる扉8(例えば、左扉8b)の外側表面には、操作パネル6が設けられている。操作パネル6は、各貯蔵室の保冷温度等の設定を調節するための操作スイッチ(操作部)と、各貯蔵室の温度や庫内の在庫情報などを表示する液晶表示部(表示部)と、を備えている。また、操作パネル6は、操作部と表示部を兼ねるタッチパネルを備えていてもよい。冷蔵室100内の構成については後述する。
冷蔵室100以外の各貯蔵室(切替室200、製氷室300、冷凍室400、野菜室500)は、それぞれ引出し式の扉によって開閉されるようになっている。これらの引出し式の扉は、扉に固定して設けられたフレームを各貯蔵室の左右の内壁面に水平に形成されたレールに対してスライドさせることにより、冷蔵庫1の奥行方向(前後方向)に開閉できるようになっている。野菜室500には、食品等を内部に収納できる収納ケース501が引出し自在に格納されている。収納ケース501は、扉のフレームによって支持されており、扉の開閉に連動して前後方向にスライドするようになっている。同様に、切替室200及び冷凍室400には、食品等を内部に収納できる収納ケース201、401がそれぞれ引出し自在に格納されている。各貯蔵室に設けられる収納ケースの数はそれぞれ1つであってもよいが、冷蔵庫1全体の容量を考慮して整理性などが向上する場合には2つ以上であっても構わない。
(冷却機構)
冷蔵庫1の背面側には、各貯蔵室内を冷却する冷却機構(冷却手段)として、圧縮機2と、冷却器3(蒸発器)と、送風ファン4と、風路5と、が設けられている。圧縮機2及び冷却器3は、不図示の凝縮器及び膨張装置と共に、冷凍サイクルを構成するものである。圧縮機2及び冷却器3により作り出された冷気は、送風ファン4によって送風され、冷蔵庫1の背面の風路5を通って冷凍室400、切替室200、製氷室300及び冷蔵室100に供給される。野菜室500には、冷蔵室100からの戻り冷気が冷蔵室用帰還風路(図示せず)を介して供給される。野菜室500に供給された冷気は、野菜室用帰還風路(図示せず)を通って冷却器3に戻される。各貯蔵室の温度は、各貯蔵室内に設置されたサーミスタ(図示せず)により検知され、あらかじめ設定された温度になるように、風路5に設置されたダンパ(図示せず)の開度、圧縮機2の出力及び送風ファン4の送風量などを調整することで制御される。
制御装置7(制御手段の一例)は、CPU、記憶部、入出力部、タイマー等を備えたマイコンであり、冷蔵庫1の圧縮機2、送風ファン4及びダンパ等の動作を制御するものである。記憶部には、冷蔵庫1の動作プログラム等が格納されている。
(冷蔵室の構成)
図3は、本実施の形態に係る冷蔵庫1の冷蔵室100の構成を示す断面図である。図3に示すように、冷蔵室100は、扉8の開閉状態を検知する扉開閉検知スイッチ9と、扉8の庫内側に設けられた1つ又は複数の扉ポケット10と、冷蔵室100内を複数段の空間に仕切る1つ又は複数の棚11と、を備えている。冷蔵室100内の下方の一部は、0℃以上に維持されるチルド室12を備える上段部と、食品を凍結点以下の温度で凍らせずに保存する低温室13を備える下段部と、を有する上下二段構成となっている。
冷蔵室100の背面側の風路5は、冷蔵室100及びチルド室12に冷気を送風する風路5aと、低温室13に冷気を送風する風路5bと、に分割されている。風路5aには冷蔵室ダンパ16が設けられており、風路5bには低温室ダンパ17が設けられている。冷蔵室100の背面には冷蔵室サーミスタ14が設けられており、低温室13の背面には低温室サーミスタ15が設けられている。冷蔵室100の温度は、冷蔵室サーミスタ14によって検知され、冷蔵室ダンパ16の開度調整により制御される。低温室13の温度は、低温室サーミスタ15によって検知され、低温室ダンパ17の開度調整により制御される。
(機能ブロック)
図4は、本実施の形態に係る冷蔵庫1の機能ブロック図である。図1〜図3に示した構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付している。図4に示すように、制御装置7は、冷蔵室サーミスタ14及び低温室サーミスタ15からそれぞれ冷蔵室100及び低温室13の温度を取得する。制御装置7は、冷蔵室100内及び低温室13内がそれぞれ設定された温度に維持されるように、記憶部にあらかじめ記憶された動作プログラムに従って、圧縮機2、送風ファン4、冷蔵室ダンパ16、低温室ダンパ17等の運転状態を制御する。また、制御装置7は、操作パネル6の操作部から操作信号を入力するとともに、操作パネル6の表示部に表示信号を出力する。また、制御装置7には、扉開閉検知スイッチ9からの検知信号等も入力される。
(温度制御)
図5は、本実施の形態に係る冷蔵庫1において温度制御を実施した場合の低温室13の設定温度及び庫内温度の経時変化を示すグラフである。本実施の形態において、制御装置7で実行される低温室13の温度制御は、低温工程(第1工程)及び昇温工程(第2工程)の少なくとも2つの工程を有する。制御装置7は、低温工程の終了とともに昇温工程が開始され、昇温工程の終了とともに低温工程が開始されるように冷却機構(例えば、圧縮機2、送風ファン4、低温室ダンパ17等)を制御する。低温室13の設定温度は、低温工程と昇温工程とでそれぞれ別に設けられている。低温室13の設定温度は、低温工程では、食品の凍結点よりも低い低温側設定温度(低温設定温度)に設定され、昇温工程では、食品の凍結点よりも高い高温側設定温度(昇温設定温度)に設定される。低温工程で設定される低温設定温度をθLとし、昇温工程で設定される昇温設定温度をθH(θH>θL)とする。低温工程を開始すると、低温室13の設定温度を低温設定温度θLに低下させ、第1所定時間(低温工程時間ΔT1)、低温設定温度θLに維持する。これにより、低温室13の庫内温度は、低温設定温度θLに近づくように制御される。次いで、低温工程時間ΔT1が経過したら(時刻T1)、低温工程を終了し、昇温工程を開始する。昇温工程では、低温室13の設定温度を昇温設定温度θHに切り換え、第2所定時間(昇温工程時間ΔT2)、昇温設定温度θHに維持する。これにより、低温室13の庫内温度は、昇温設定温度θHに近づくように制御される。昇温工程時間ΔT2が経過したら(時刻T2)、昇温工程を終了する。低温工程を開始してから昇温工程を終了するまでを1周期とし、この一連の温度制御を繰り返す。
図6は、図5に示す温度制御を実施した際に食品が過冷却解除されなかった場合の食品温度の経時変化を示すグラフである。図6に示すように、食品が過冷却解除されなかった場合、食品の温度は、低温室13の庫内温度の変化よりも時間は遅れるものの、食品の熱容量に応じて、低温設定温度θLと昇温設定温度θHとの間で連続的に変化する。
一方、図7は、図5に示す温度制御を実施した際に食品が過冷却解除された場合の食品温度の経時変化を示すグラフである。低温室13内に収容された食品は、低温工程において、凍結点θf以下でも凍らない状態である過冷却状態となる。ところが、過冷却状態は、エネルギー的に不安定な状態であるため、扉開閉の衝撃や何らかの要因で急激な温度変動が起こった場合には、過冷却状態が解除される可能性がある。過冷却が解除されると、食品内部に略一様に微細氷結晶が生成されて凍結が開始される。
そこで、あらかじめ定められたタイミングで、あるいは食品の凍結開始を検知して、高温温度帯へと昇温することによって、過冷却解除時に短期間に生成された微細氷結晶を融解させることができる。これにより、凍結が進行して氷結晶によって食品の組織や細胞などに損傷を与えることを防止することができる。この後、あらかじめ定められたタイミングで、あるいは食品の解凍完了を検知して、再び低温温度帯に戻すことによって、食品の品質低下を抑制できる。
図7では、食品温度が凍結点θf以下になった時刻Tf1において、過冷却が解除されて凍結が開始されることを示している。その後、時刻T1に、低温室13の設定温度が昇温設定温度θHに切り替えられる。これによって、食品内の微細氷結晶の融解が開始される。時刻Tf2に、食品内の微細氷結晶の融解が完了する。そして、時刻Tf2以降、食品温度が上昇し、昇温設定温度θHに到達する。
ここで、低温工程時間ΔT1及び昇温工程時間ΔT2の設定について説明する。
図8は、低温室13の設定温度、庫内温度及び食品温度の経時変化を示すグラフである。図8に示すグラフにおいて、時刻Tに食品の過冷却が解除される。過冷却解除時には、瞬間的に微量な氷結晶が生成される。氷結晶を生成する際に自ら氷に変化するために食品が放出する熱量をQ1とする。過冷却が解除されてから、昇温工程が開始されて庫内温度が食品温度よりも高い温度となるまでの間(時刻T〜時刻T1)は、微量な氷結晶を核として凍結が進行する。このとき、凍結進行中に食品が放出する熱量をQ2とする。時刻T1に昇温工程が開始され、庫内温度が食品温度よりも高くなると(時刻Tf)、生成された氷結晶の融解が進行する。融解進行中に食品に供給される熱量をQ3とする。融解が完了すると(時刻Ttw)、食品温度は昇温設定温度θHまで上昇する。
これら3つの熱量Q1、Q2及びQ3が以下に示す関係式(1)を満たすようにすれば、食品が過冷却解除された場合でも凍結することを回避でき、再び過冷却状態を実現することができる。
Q3≧Q1+Q2 ・・・(1)
Q1:過冷却解除時に食品が放出する熱量
=Δ(θf−θL)[K]×W[g]×Cp[J/g・K]
Q2:過冷却解除後、低温温度帯にある間の凍結進行中に食品が放出する熱量
=Δ(θf−θL)[K]×(T1−T)[sec]
×kf[J/sec・K]
Q3:高温温度帯にある間の融解進行中に食品に供給される熱量
=Δ(θH−θf)[K]×(Ttw―Tf)[sec]
×ktw[J/sec・K]
θL:低温設定温度
W:食品の含水量
Cp:水の熱容量
θf:食品の凍結点
T1:低温工程の終了時刻(昇温工程の開始時刻)
T:過冷却解除される時刻
kf:冷却中の熱伝達係数
θH:昇温設定温度
Ttw:融解完了時刻
Tf:昇温工程中に空気温度(庫内温度)が上昇して食品の凍結点に達する時刻
ktw:昇温中の熱伝達係数
ここで、熱伝達係数kf及び熱伝達係数ktwは、食品が非凍結の間の冷却速度及び昇温速度から見積もることができる。食品が過冷却解除し始める時刻T及び食品の凍結点θfは、冷却対象となる代表的な食品を用いた試験から決定することができる。したがって、簡易的な実験で上記の定数を算出して決定し、昇温設定温度θH、低温設定温度θL、低温工程時間ΔT1(低温工程の開始時刻から終了時刻T1までの時間)、昇温工程時間ΔT2(昇温工程の開始時刻T1から終了時刻T2までの時間)を、上記関係式(1)を満たすように設定する。昇温工程時間ΔT2は、昇温工程中に空気温度が上昇して食品の凍結点に達する時刻Tfから融解完了時刻Ttwまでの時間よりも長くなるように設定する(ΔT2>Ttw−Tf)。
過冷却解除後、食品中で氷結晶の生成、成長が進むと、食品の触感は変化してしまう。触ったときの硬さや、切断時に氷粒が破断するじゃりじゃり感などが、食品が凍ったと人が認知する変化として挙げられる。しかし、過冷却解除後の数時間は、氷結晶が生成しても微細かつ微量であるため、食品の触感はほとんど変化しないことが、実験よりわかった。図9は、低温設定温度θLを−3℃とした場合において、食品が過冷却解除された後に凍結進行した時間(凍結時間)と、当該食品を切断したときの破断ピーク数との関係を示すグラフである。破断ピーク数は、切断開始から切断終了までの切断荷重の時間変化波形における極大点の個数であり、氷粒が破断するじゃりじゃり感を表している。この結果より、非凍結状態(凍結時間0時間)と凍結状態との境界が凍結時間8時間にあることがわかった。そのため、凍結開始したこと又は凍ったことが認知される状態となる前に氷結晶を融解させるためには、低温工程時間ΔT1を8時間以下に設定することが望ましい。
昇温工程を開始し、低温室13の設定温度を昇温設定温度θHへと切り替えてから、庫内温度が上昇して食品の凍結点θfに達するまでの時間は、低温室13に投入する負荷量に依存して変化する。負荷量が少ない場合には、庫内温度はすぐに上昇するが、負荷量が多い場合には、庫内温度は設定温度を切り替えてから遅れて、ゆっくりと上昇する。そのため、昇温設定温度θHに維持される昇温工程時間ΔT2を負荷量に依らず同じ時間に設定すると、以下のような問題が生じ得る。すなわち、負荷量が少ない条件において昇温工程時間ΔT2を決定した場合、負荷量が多いときには、氷結晶を十分に融解できず、食品が凍結に陥ることがある。また、負荷量が多い条件において昇温工程時間ΔT2を決定した場合、負荷量が少ないときには、庫内温度が過剰に高い温度に維持されることになり、食品の品質に悪影響を及ぼすおそれがある。したがって、過冷却解除した場合に生成された氷結晶を確実に融解させ、かつ、食品の品質を維持するためには、低温室13内の負荷量による昇温速度の差異を考慮して昇温工程時間ΔT2を設定する必要がある。
本実施の形態では、低温工程が開始されたときの低温室13内の温度変化に基づいて低温室13の負荷量を検知し、当該負荷量に基づいて昇温工程時間ΔT2を設定する。具体的には、低温設定温度θL以上で昇温設定温度θH以下の温度範囲内であらかじめ所定温度θa、θb(θa>θb)を設定しておき、低温工程において庫内温度が温度θaに到達してから温度θbに到達するまでの時間ΔT’に基づいて、昇温工程時間ΔT2を設定する。
図10及び図11は、昇温工程時間ΔT2の設定手順の例を示す説明図である。図10は、低温室13内の負荷量が相対的に少ない例を示しており、図11は、低温室13内の負荷量が相対的に多い例を示している。図10に示すように、低温室13内の負荷量が相対的に少ない場合には、低温工程において温度θaに到達してから温度θbに到達するまでの時間ΔT’(時刻Taから時刻Tbまでの時間)が相対的に短くなる。例えば、時間ΔT’が、あらかじめ閾値として設定された時間ΔTab未満である場合には、昇温工程時間ΔT2をΔT2_1に設定する。図11に示すように、低温室13内の負荷量が相対的に多い場合には、時間ΔT’が相対的に長くなる。時間ΔT’が時間ΔTab以上である場合には、昇温工程時間ΔT2を、ΔT2_1よりも所定時間ΔTだけ長いΔT2_2に設定する(ΔT2_2=ΔT2_1+ΔT)。
このように、本実施の形態では、昇温工程の昇温工程時間ΔT2を、低温工程において温度θaに到達してから温度θbに到達するまでの時間ΔT’に基づいて設定する。これにより、低温室13の負荷量に応じて昇温工程時間ΔT2を設定することができるため、低温室13内の負荷量に依らず、昇温工程時間ΔT2を食品品質に悪影響を与えないように設定することができる。また、本実施の形態では、低温室13の負荷量を検知するセンサを別途設ける必要がないため、冷蔵庫1の製造コストの増加を抑えることができる。
(冷蔵庫の処理例)
図12は、本実施の形態に係る冷蔵庫1の制御装置7で実行される処理の一例を示すフローチャートである。冷蔵庫1に電源が投入されたとき、又は、操作パネル6により温度制御(過冷却制御)の開始操作が行われたとき、本実施の形態の温度制御をスタートする。低温室サーミスタ15により検出される低温室13の庫内温度θが、昇温設定温度θH(例えば1℃)以上であれば(ステップS101のyes)、タイマーTをT=0とするとともに(ステップS102)、低温室13の設定温度θsを低温設定温度θL(例えば−3℃)とし(ステップS103)、低温工程を開始する。庫内温度θがあらかじめ設定される所定温度θa(例えば0℃)に到達したら(ステップS104のyes)、その時刻(タイマーTの値)を到達時刻Taとする(ステップS105)。その後、庫内温度θがあらかじめ設定される所定温度θb(例えば−2℃)に到達したら(ステップS106のyes)、その時刻(タイマーTの値)を到達時刻Tbとし(ステップS107)、温度θaに到達した時刻Taから温度θbに到達した時刻Tbまでの時間ΔT’(ΔT’=Tb−Ta)を算出する(ステップS108)。時間ΔT’があらかじめ設定された時間ΔTab(例えば120分)未満である場合(ステップS109のyes)、昇温工程時間ΔT2をΔT2_1(例えば300分)に設定する(ステップS110)。一方、時間ΔT’があらかじめ設定された時間ΔTab以上である場合(ステップS109のno)、昇温工程時間ΔT2をΔT2_1よりも長いΔT2_2(例えば、ΔT2_2=ΔT2_1+ΔTab=420分)に設定する(ステップS111)。低温工程時間ΔT1(例えば300分)が経過したら(ステップS112のyes)、タイマーTを0にリセットするとともに(ステップS113)、低温室13の設定温度θsを昇温設定温度θHに切り替え(ステップS114)、昇温工程を開始する。ステップS110又はステップS111で設定された昇温工程時間ΔT2が経過したら(ステップS115のyes)、昇温工程を終了して再び低温工程を開始する。以上の制御が繰り返して実行される。
昇温工程では、低温室ダンパ17を閉鎖し冷気の流入を停止して、低温室13の庫内温度を昇温設定温度θHまで上昇させる。また、昇温工程では、圧縮機2の停止時に送風ファン4を運転させて、低温室ダンパ17を開いて空気を循環させることにより、低温室13の庫内温度を上昇させてもよい。また、冷蔵室100又は野菜室500と低温室13とを連通させる風路と、その風路内に冷蔵室100又は野菜室500と低温室13との間の空気の流れを制御するダンパとを設け、昇温工程ではそのダンパを開いて、冷蔵室100又は野菜室500から、低温室13よりも高い温度の空気を低温室13に流入させてもよい。
実施の形態2.
(冷蔵室の構成)
本発明の実施の形態2に係る冷蔵庫について説明する。図13は、本実施の形態に係る冷蔵庫1の冷蔵室100の構成を示す断面図である。図14は、本実施の形態に係る冷蔵庫1の機能ブロック図である。実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
図13及び図14に示すように、冷蔵室100の天井面には、庫内を照明可能な照明部18が設けられている。照明部18は、制御装置7の制御により、扉8の開閉に連動して点消灯する。すなわち、制御装置7は、扉開閉検知スイッチ9からの出力信号に基づいて、扉8が開かれたことを検知すると照明部18を点灯させ、扉8が閉じられたことを検知すると照明部18を消灯させる。また、低温室13には、低温室13内の負荷量を検知する負荷量検知手段として、負荷量検知センサ19が設けられている。負荷量検知センサ19としては、例えば、照度センサが用いられる。例えば、制御装置7は、負荷量を検知する際には照明部18を点灯させ、照明部18から照度センサへ届く光の量の変化を負荷量検知センサ19により検知し、照度の変化を負荷量の変化として検出する。
(温度制御)
本実施の形態では、負荷量検知センサ19により検知された低温室13の負荷量に基づいて、昇温工程時間ΔT2を設定する。低温室13の負荷量Vが、あらかじめ設定された負荷量V1よりも少ない場合には、昇温工程時間ΔT2をΔT2_1に設定する。低温室13の負荷量Vが負荷量V1よりも多い場合には、昇温工程時間ΔT2を、ΔT2_1よりも所定時間ΔTだけ長いΔT2_2に設定する(ΔT2_2=ΔT2_1+ΔT)。このように、本実施の形態では、昇温工程時間ΔT2を低温室13の負荷量Vに基づいて設定する。これにより、昇温工程時間ΔT2を低温室13の負荷量Vに適した時間に設定することができる。また、負荷量検知センサ19を用いることにより、より精度よく低温室13の負荷量を検出することができる。
(冷蔵庫の処理例)
図15は、本実施の形態に係る冷蔵庫1の制御装置7で実行される処理の一例を示すフローチャートである。冷蔵庫1に電源が投入されたとき、又は、操作パネル6により温度制御の開始操作が行われたとき、本実施の形態の温度制御をスタートする。低温室サーミスタ15により検出される低温室13の庫内温度θが、昇温設定温度θH(例えば1℃)以上であれば(ステップS201のyes)、タイマーTをT=0とするとともに(ステップS202)、低温室13の設定温度θsを低温設定温度θL(例えば−3℃)とし(ステップS203)、低温工程を開始する。低温工程時間ΔT1(例えば300分)が経過したら(ステップS204のyes)、タイマーTを0にリセットするとともに(ステップS205)、低温室13の設定温度θsを昇温設定温度θHに切り替え(ステップS206)、昇温工程を開始する。次に、負荷量検知センサ19からの検知信号に基づき、低温室13の負荷量Vを検知する(ステップS207)。負荷量Vがあらかじめ設定された負荷量V1よりも少ない場合(ステップS208のyes)、昇温工程時間ΔT2をΔT2_1(例えば300分)に設定する(ステップS209)。負荷量Vが負荷量V1より多い場合(ステップS208のno)、昇温工程時間ΔT2をΔT2_1よりも長いΔT2_2(例えば、ΔT2_2=ΔT2_1+ΔT=420分)に設定する(ステップS210)。ステップS209又はステップS210で設定された昇温工程時間ΔT2が経過したら(ステップS211のyes)、昇温工程を終了して再び低温工程を開始する。以上の制御が繰り返して実行される。
負荷量検知は、扉8の開閉に連動して実施されてもよい。例えば、制御装置7は、扉開閉検知スイッチ9により扉8が開かれたことを検知した場合には、照明部18を点灯させる。また、制御装置7は、扉8が閉じられたことを検知した場合には、負荷量検知センサ19により負荷量を検知した後、照明部18を消灯させる。食品が出し入れされ、低温室13の負荷量が変化するときは、必ず扉8が開閉される。このため、扉8が開閉されたときに、負荷量検知センサ19により低温室13の負荷量を検出することで、そのときの最新の負荷量を検出することができる。
負荷量検知センサ19としては、照度センサのほかに、赤外線センサ、静電容量センサ又は電界センサなどを用いてもよい。例えば、負荷量検知センサ19として赤外線センサを用いる場合、低温室13内の放射率の変化を検知することによって負荷量を検出することができる。また、負荷量検知センサ19として静電容量センサ又は電界センサなどを用いる場合、低温室13内の静電容量又は電界の変化を検知することによって負荷量を検出することができる。また、負荷量検知センサ19としてカメラを用い、低温室13内の画像を所定のタイミングで撮影し、画像の変化から負荷量を検出してもよい。
実施の形態3.
(冷蔵室の構成)
本発明の実施の形態3に係る冷蔵庫について説明する。図16は、本実施の形態に係る冷蔵庫1の冷蔵室100の構成を示す断面図である。図17は、本実施の形態に係る冷蔵庫1の機能ブロック図である。実施の形態1、2と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
図16及び図17に示すように、低温室13の下方(冷蔵室100の床面)には、低温室13を加熱して昇温させる加熱機構(加熱手段)として、ヒータ20が埋設されている。ヒータ20を低温室13の下方に設置することにより、低温室13を効率的に昇温することが可能である。制御装置7は、低温室サーミスタ15から低温室13内の温度を取得し、低温室13の温度があらかじめ設定された所定の温度以下である場合、ヒータ20をオンにする。また、制御装置7は、低温室13の温度があらかじめ設定された所定の温度以上になった場合、ヒータ20をオフにする。制御装置7は、低温室サーミスタ15から低温室13の温度を取得し、低温室13内が設定された温度に維持されるよう、あらかじめ記憶されたプログラムに従って、圧縮機2、送風ファン4、低温室ダンパ17、ヒータ20等の運転状態を制御する。
(温度制御)
図18は、本実施の形態に係る冷蔵庫1において温度制御を実施した場合の低温室13の設定温度及び庫内温度の経時変化とヒータ20の動作との一例を示すグラフである。低温室13の温度制御は、低温工程及び昇温工程の少なくとも2つの工程を有する。低温室13の設定温度は、低温工程では、食品の凍結点よりも低い低温設定温度θLに設定され、昇温工程では、食品の凍結点よりも高い昇温設定温度θHに設定される。低温工程を開始すると、低温室13の設定温度を低温設定温度θLに低下させ、所定時間、低温設定温度θLに維持する。これにより、低温室13の庫内温度は、低温設定温度θLに近づくように制御される。次いで、所定時間(低温工程時間)ΔT1が経過したら(時刻T1)、低温工程を終了し、昇温工程を開始する。昇温工程では、低温室13の設定温度を昇温設定温度θHに切り換え、所定時間、昇温設定温度θHに維持する。これにより、低温室13の庫内温度は、昇温設定温度に近づくように制御される。所定時間(昇温工程時間)ΔT2が経過したら(時刻T2)、昇温工程を終了する。低温工程を開始してから昇温工程を終了するまでを1周期とし、この一連の温度制御を繰り返す。
本実施の形態では、昇温工程が開始されたときに、庫内温度θが昇温設定温度θHに対して温度差Δθ以上低いときには、ヒータ20をオンにして昇温を促進する。庫内温度θが昇温設定温度θHに達したら、ヒータ20をオフにする。このとき、低温設定温度θL以上で昇温設定温度θH以下の温度範囲内であらかじめ温度θa、θb(θa>θb)を設定しておき、低温工程において温度θaに到達してから温度θbに到達するまでの時間ΔT’に基づいて、ヒータ20の入力W(入力エネルギー。例えば、電力)を設定する。時間ΔT’は、低温室13の負荷量が少ないほど短くなる。低温室13の負荷量が相対的に少なく、時間ΔT’が、あらかじめ設定されたΔTab未満である場合には、入力WをW1に設定する。低温室13の負荷量が相対的に多く、時間ΔT’がΔTab以上である場合には、入力Wを、W1よりもΔWだけ高いW2に設定する(W2=W1+ΔW)。
このように、本実施の形態では、昇温時のヒータ20の入力Wを、低温工程において温度θaに到達してから温度θbに到達するまでの時間ΔT’に基づいて設定する。これにより、昇温工程が開始されてから庫内温度が昇温設定温度θHに到達するまでの時間(Th−T1)を、低温室13内の負荷量に依らず一定にすることができ、十分な昇温工程時間を確保することができる。また、ヒータ20の入力Wを低温室13内の負荷量に基づいて適切に設定できるため、冷蔵庫1の省エネルギー化を実現することもできる。
(冷蔵庫の処理例)
図19は、本実施の形態に係る冷蔵庫1の制御装置7で実行される処理の一例を示すフローチャートである。冷蔵庫に電源が投入されたとき、又は、操作パネル6により温度制御の開始操作が行われたとき、本実施の形態の温度制御をスタートする。低温室サーミスタ15により検出される低温室13の庫内温度θが、昇温設定温度θH(例えば1℃)以上であれば(ステップS301のyes)、タイマーTをT=0とするとともに(ステップS302)、低温室13の設定温度θsを低温設定温度θL(例えば−3℃)とし(ステップS303)、低温工程を開始する。庫内温度θがあらかじめ設定される所定温度θa(例えば0℃)に到達したら(ステップS304のyes)、その時刻(タイマーTの値)を到達時刻Taとする(ステップS305)。その後、庫内温度θがあらかじめ設定される所定温度θb(例えば−2℃)に到達したら(ステップS306のyes)、その時刻(タイマーTの値)を到達時刻Tbとし(ステップS307)、温度θaに到達した時刻Taから温度θbに到達した時刻Tbまでの時間ΔT’(ΔT’=Tb−Ta)を算出する(ステップS308)。時間ΔT’があらかじめ設定された時間ΔTab(例えば120分)未満である場合(ステップS309のyes)、ヒータ20の入力WをW1(例えば3W)に設定する(ステップS310)。一方、時間ΔT’があらかじめ設定された時間ΔTab以上である場合(ステップS309のno)、ヒータ20の入力WをW1よりもΔWだけ高いW2(W2=W1+ΔW(例えば、3W+5W=8W))に設定する(ステップS311)。低温工程時間ΔT1(例えば300分)が経過したら(ステップS312のyes)、タイマーTを0にリセットするとともに(ステップS313)、低温室13の設定温度θsを昇温設定温度θHに切り替え(ステップS314)、昇温工程を開始する。庫内温度θが、昇温設定温度θHに対して温度差Δθ低い温度(θH−Δθ)以下である場合(ステップS315のyes)、ヒータ20をオンにする(ステップS316)。庫内温度θが昇温設定温度θHに到達したら(ステップS317のyes)、ヒータ20をオフにする(ステップS318)。設定された昇温工程時間ΔT2が経過したら(ステップS319のyes)、昇温工程を終了して再び低温工程を開始する。ヒータ20をオンにし(ステップS316)、庫内温度θが昇温設定温度θHに到達しない場合であっても(ステップS317のno)、設定された昇温工程時間ΔT2が経過したら(ステップS319のyes)、ヒータ20をオフにし(ステップS320)、昇温工程を終了して再び低温工程を開始する。以上の制御が繰り返して実行される。
ヒータ20の入力は、ヒータ20への通電率(デューティ比)を変更することにより調整してもよい。
実施の形態4.
(冷蔵室の構成)
本発明の実施の形態4に係る冷蔵庫について説明する。図20は、本実施の形態に係る冷蔵庫1の冷蔵室100の構成を示す断面図である。図21は、本実施の形態に係る冷蔵庫1の機能ブロック図である。実施の形態1〜3と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
図20及び図21に示すように、冷蔵室100には、実施の形態2と同様の負荷量検知センサ19と、実施の形態3と同様のヒータ20と、の双方が設けられている。
(温度制御)
本実施の形態では、負荷量検知センサ19により検知された低温室13の負荷量に基づいて、ヒータ20の入力Wを設定する。低温室13の負荷量Vが、あらかじめ設定された負荷量V1より少ない場合には、ヒータ20の入力WをW1に設定する。低温室13の負荷量Vが負荷量V1より多い場合には、ヒータ20の入力Wを、W1よりもΔWだけ高いW2に設定する(W2=W1+ΔW)。このように、昇温時のヒータ20の入力Wを、低温室13の負荷量Vに基づいて設定することにより、負荷量に適した昇温時間を確保することができる。また、負荷量検知センサ19を用いることにより、より精度よく低温室13の負荷量を検出することができる。
(冷蔵庫の処理例)
図22は、本実施の形態に係る冷蔵庫1の制御装置7で実行される処理の一例を示すフローチャートである。冷蔵庫1に電源が投入されたとき、又は、操作パネル6により温度制御の開始操作が行われたとき、本実施の形態の温度制御をスタートする。低温室サーミスタ15により検出される低温室13の庫内温度θが、昇温設定温度θH(例えば1℃)以上であれば(ステップS401のyes)、タイマーTをT=0とするとともに(ステップS402)、低温室13の設定温度θsを低温設定温度θL(例えば−3℃)とし(ステップS403)、低温工程を開始する。低温工程時間ΔT1(例えば300分)が経過したら(ステップS404のyes)、タイマーTを0にリセットするとともに(ステップS405)、低温室13の設定温度θsを昇温設定温度θHに切り替え(ステップS406)、昇温工程を開始する。次に、負荷量検知センサ19からの検知信号に基づき、低温室13の負荷量Vを検知する(ステップS407)。負荷量Vがあらかじめ設定された負荷量V1よりも少ない場合(ステップS408のyes)、ヒータ20の入力WをW1(例えば3W)に設定する(ステップS409)。負荷量Vが負荷量V1より多い場合(ステップS408のno)、ヒータ20の入力WをW1よりも高いW2(W2=W1+ΔW(例えば、3W+5W=8W))に設定する(ステップS410)。庫内温度θが、昇温設定温度θHに対して温度差Δθ低い温度(θH−Δθ)以下である場合(ステップS411のyes)、ヒータ20をオンにする(ステップS412)。庫内温度θが昇温設定温度θHに到達したら(ステップS413のyes)、ヒータ20をオフにする(ステップS414)。設定された昇温工程時間ΔT2が経過したら(ステップS415のyes)、昇温工程を終了して再び低温工程を開始する。ヒータ20をオンにし(ステップS412)、庫内温度θが昇温設定温度θHに到達しない場合であっても(ステップS413のno)、設定された昇温工程時間ΔT2が経過したら(ステップS415のyes)、ヒータ20をオフにし(ステップS416)、昇温工程を終了して再び低温工程を開始する。以上の制御が繰り返して実行される。
以上説明したように、上記実施の形態に係る冷蔵庫1は、食品を保存する低温室13と、低温室13内を冷却する冷却手段と、冷却手段を制御する制御手段(制御装置7、ステップS101〜S115、S201〜S211、S301〜S320、S401〜S416)と、を備え、制御手段は、低温工程及び昇温工程を有し、低温工程の終了とともに昇温工程が開始されるように冷却手段を制御するものであり、低温工程では、低温工程時間ΔT1の間、低温室13の設定温度を食品の凍結点θfよりも低い低温設定温度θLに設定するものであり、昇温工程では、昇温工程時間ΔT2の間、低温室13の設定温度を凍結点θfよりも高い昇温設定温度θHに設定するものであり、昇温工程時間ΔT2は、低温室13の負荷量に基づいて設定されるものである。
上記実施の形態や各種変形例は、互いに組み合わせて実施することが可能である。
1 冷蔵庫、2 圧縮機、3 冷却器、4 送風ファン、5、5a、5b 風路、6 操作パネル、7 制御装置、8 扉、8a 右扉、8b 左扉、9 扉開閉検知スイッチ、10 扉ポケット、11 棚、12 チルド室、13 低温室、14 冷蔵室サーミスタ、15 低温室サーミスタ、16 冷蔵室ダンパ、17 低温室ダンパ、18 照明部、19 負荷量検知センサ、20 ヒータ、90 断熱箱体、100 冷蔵室、200 切替室、201、401、501 収納ケース、300 製氷室、400 冷凍室、500 野菜室。

Claims (5)

  1. 食品を保存する貯蔵室と、
    前記貯蔵室内を冷却する冷却手段と、
    前記冷却手段を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    第1工程及び第2工程を有し、前記第1工程の終了とともに前記第2工程が開始されるように前記冷却手段を制御するものであり、
    前記第1工程では、第1所定時間の間、前記貯蔵室の設定温度を食品の凍結点よりも低い低温側設定温度に設定するものであり、
    前記第2工程では、第2所定時間の間、前記貯蔵室の設定温度を前記凍結点よりも高い高温側設定温度に設定するものであり、
    前記第2所定時間は、前記貯蔵室の負荷量に基づいて設定されることを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記貯蔵室の負荷量を検知する負荷量検知センサをさらに有することを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記貯蔵室の負荷量は、前記第1工程における前記貯蔵室内の温度変化に基づいて検知されることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  4. 前記貯蔵室の負荷量は、前記第1工程において前記貯蔵室内の温度が、前記低温側設定温度以上で前記高温側設定温度以下である第1温度から、前記低温側設定温度以上で前記高温側設定温度以下でありかつ前記第1温度よりも低い第2温度に到達するまでの時間に基づいて検知されることを特徴とする請求項3に記載の冷蔵庫。
  5. 前記貯蔵室内を加熱する加熱手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記第2工程において前記加熱手段の入力を制御して前記貯蔵室内を昇温させるものであり、
    前記加熱手段の入力は、前記貯蔵室の負荷量に基づいて設定されることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
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